説明

めっき方法

【課題】 本発明の目的の1つは、パターン精度の向上が図れるめっき方法を提供することにある。
【解決手段】 めっき方法は、(a)遮光層12が形成された第1の基板10の上方に界面活性剤層14を形成すること、(b)第1の基板10の遮光層12以外の領域を透過する光24を、第1の基板10に対して界面活性剤層14が形成された側とは反対側から照射し、界面活性剤層14をパターニングすること、(c)界面活性剤層30を第1の基板10から第2の基板20に転写すること、(d)界面活性剤層30の上方に触媒層32を形成し、触媒層32の上方に金属層34を析出させること、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、めっき方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電極パターンを形成する方法として、サブトラクティブ法やアディティブ法が知られている。サブトラクティブ法では、基板の全面に金属層を形成し、金属層上にフォトレジストをパターニングして形成し、フォトレジストをマスクとして金属層をエッチングする。アディティブ法では、基板上にフォトレジストをパターニングして形成し、フォトレジストの開口部にめっき処理によって金属層を析出させる。これらの方法によれば、いずれもフォトレジストを使用するため、製造プロセスが煩雑になるのみならず、資源及び材料の消費が課題となる。
【0003】
一方で、フォトレジストを使用しない方法として、界面活性剤層を光照射によりパターニングして形成する方法がある。こうすることにより、触媒を界面活性剤層上に選択的に吸着させることができ、結果的に金属層を所望のパターン形状に形成することができる。このパターニング工程では、光照射による光分解と、その副作用で発生するガス(例えばオゾンガス)による化学分解との複合作用により界面活性剤層が除去されていると考えられる。しかし、ガスは、その発生量(ガスが溜まるスペースの大きさ)に比例して界面活性剤層の過分解を引き起こす。すなわち、パターンの粗い領域(スペースの大きい領域)では、パターンの微細な領域(スペースの小さい領域)に比べて界面活性剤層の過分解が引き起こされやすい。そのため、所望のパターン形状の金属層を得ることは難しい。
【特許文献1】特開平8−64934号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的の1つは、パターン精度の向上が図れるめっき方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明に係るめっき方法は、
(a)遮光層が形成された第1の基板の上方に界面活性剤層を形成すること、
(b)前記第1の基板の前記遮光層以外の領域を透過する光を、前記第1の基板に対して前記界面活性剤層が形成された側とは反対側から照射し、前記界面活性剤層をパターニングすること、
(c)前記界面活性剤層を前記第1の基板から第2の基板に転写すること、
(d)前記界面活性剤層の上方に触媒層を形成し、前記触媒層の上方に金属層を析出させること、
を含む。本発明によれば、界面活性剤層を第1の基板に形成し、光を第1の基板に対して界面活性剤層が形成された側とは反対側から照射する。すなわち、これによれば、光の入射側において界面活性剤層がガスにさらされることがない。そのため、界面活性剤層のガスに起因する分解反応を抑制することができ、パターン精度の向上を図ることができる。なお、本発明において、特定のAの上方にBが設けられているとは、A上に直接Bが設けられている場合と、A上に他の部材を介してBが設けられている場合と、を含むものとする。このことは、以下の発明においても同様である。
(2)このめっき方法において、前記(a)工程で、前記界面活性剤層を前記第1の基板における前記遮光層が形成された面側に形成してもよい。
(3)このめっき方法において、前記(b)工程を大気圧よりも減圧した状態で行ってもよい。これにより、ガスに起因する分解反応を確実に抑制することができる。
(4)このめっき方法において、前記(c)工程前に、前記第2の基板を親水処理することをさらに含んでもよい。これにより、界面活性剤層の転写を良好に行うことができる。
(5)このめっき方法において、前記(c)工程で、前記第1及び第2の基板の一方を他方に押圧することにより、前記界面活性剤層を転写してもよい。これにより、界面活性剤層の転写を良好に行うことができる。
(6)このめっき方法において、前記(b)及び(c)工程で、前記第1及び第2の基板を前記界面活性剤層が前記第2の基板と接するように配置し、前記界面活性剤層のパターニング工程及び転写工程を同一工程にて行ってもよい。これにより、工程の簡略化を図ることができる。
(7)このめっき方法において、前記(b)及び(c)工程前に、前記界面活性剤層と前記第2の基板の間に脱気層を設けることをさらに含んでもよい。これにより、ガスに起因する分解反応を確実に抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0007】
図1〜図5は、本発明の実施の形態に係るめっき方法を示す図である。本実施の形態では、無電解めっき方法により基板上に金属層(電極パターン)を形成する。
【0008】
(1)第1の基板10(転写用基板)を用意する。第1の基板10は、光透過性基板(例えば石英ガラスなどの透明基板)である。また、第1の基板10には、遮光層12(例えばクロムなどの金属層)が形成されている。遮光層12は、最終的に形成する金属層34(電極パターン)のパターン形状と面対称なパターン形状をなしている。遮光層12は、第1の基板10の表面上に形成されていてもよいし、第1の基板10の内部に埋め込み形成されていてもよい。前者の場合、第1の基板10の面には、遮光層12により凸部が形成され、遮光層12により囲まれた領域に凹部が形成される。また、後者の場合、第1の基板10における遮光層12の形成された面は、平らな面となる。なお、第1の基板10は、通常の光照射のパターニング工程で使用されるフォトマスクと同様の構成を有することができる。
【0009】
まず、第1の基板10を洗浄する。第1の基板10の洗浄は、ドライ洗浄又はウエット洗浄のいずれを適用してもよい。具体的には、例えば、真空紫外線ランプ(波長172nm、出力10mW、試料間距離1mm)を用いて、窒素雰囲気下において、30秒〜900秒間、真空紫外線を照射して行うことができる。第1の基板10を洗浄することによって、第1の基板10の表面に付着している油脂などの汚れを除去することができる。
【0010】
(2)図1に示すように、第1の基板10の上方に界面活性剤層14を形成する。例えば、界面活性剤成分を含む界面活性剤溶液に第1の基板10を浸漬させ、第1の基板10の一方の面側(例えば遮光層12の形成された面側)に界面活性剤層14を形成する。界面活性剤層14は、第1の基板10の全面、すなわち遮光層12の上面及び側面並びに遮光層12以外の領域(第1の基板10の上面)に形成することができる。
【0011】
界面活性剤層14は、例えば、単分子層の積層体又はポリマーなどにより構成されていてもよい。界面活性剤層14としては、例えば、カチオン系界面活性剤(カチオン界面活性剤及びそれと同等の性質を有するもの)を用いることができる。これによれば、後述の第2の基板20の液中表面電位が負電位の場合、正電位を示すカチオン系を使用することにより、電位のコントラストを明確にして、後述の触媒層32を選択的に吸着することができる。界面活性剤溶液としては、例えば、アミノシラン系成分を含む水溶性界面活性剤(テクニックジャパン(株)製FPDコンディショナー)の溶液や、アルキルアンモニウム系の溶液(例えば、セチルトリメチルアンンモニウムクロリド等)などを用いることができる。浸漬時間は、例えば、10分程度とすることができる。なお、その後、第1の基板10を純粋により洗浄し、自然乾燥することができる。
【0012】
(3)図2に示すように、第2の基板20(製品用基板)を用意する。第2の基板20は、有機系基板(例えばプラスチック材、樹脂基板)であってもよいし、無機系基板(例えば石英ガラス、シリコンウエハ、酸化物層)であってもよい。プラスチック材としては、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネイト、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレンテレフタレートなどが挙げられる。第2の基板20は、単層のみならず、ベース基板上に少なくとも1層の絶縁層が形成されている多層のものも含む。本実施の形態では、最終的に第2の基板20上に金属層34を形成する(図5参照)。
【0013】
第2の基板20を洗浄する。第2の基板20の洗浄は、ドライ洗浄又はウエット洗浄のいずれを適用してもよい。具体的には、例えば、真空紫外線ランプ(波長172nm、出力10mW、試料間距離1mm)を用いて、窒素雰囲気下において、30秒〜900秒間、真空紫外線を照射して行うことができる。ウエット洗浄は、例えば、第2の基板20をオゾン水(オゾン濃度10ppm〜20ppm)に室温状態で5分〜30分程度浸漬することで行うことができる。第2の基板20を洗浄することによって、第2の基板20の表面に付着している油脂などの汚れを除去することができる。言い換えれば、第2の基板20を親水処理することができる。例えば、第2の基板20の表面を撥水性から親水性に変化させることができる。また、第2の基板20の液中表面電位が負電位であれば、第2の基板20の洗浄により均一な負電位面を形成することができる。
【0014】
(4)図2に示すように、第1及び第2の基板10,20を界面活性剤層14が第2の基板20と接するように配置する。詳しくは、少なくとも遮光層12とオーバーラップする領域の界面活性剤層14が第2の基板20と接するようにする。必要があれば、界面活性剤層14と第2の基板20の間に脱気層22を設けておいてもよい。こうすることにより、遮光層12と第2の基板20の間には、界面活性剤層14及び脱気層22のみとなり、確実にガスの侵入を防止することができる。脱気層22は、例えば純粋層などの液状層からなることができる。脱気層22は、例えば第2の基板20の表面に形成しておいてもよい。
【0015】
なお、図2に示すように、第1の基板10の面に遮光層12により凹凸が形成される場合には、第1及び第2の基板10,20の間にスペース16が設けられる。本実施の形態の場合、スペース16は、界面活性剤層14の光の入射側とは反対側に設けられるため、界面活性剤層14のガスに起因する分解反応は抑制される。
【0016】
(5)そして、光24を第1の基板10に対して界面活性剤層14が形成された側とは反対側から照射し、界面活性剤層14をパターニングする。言い換えれば、光24を遮光層12以外の領域を透過させ、界面活性剤層14のうち遮光層12以外の領域とオーバーラップする部分を光分解させて除去する。
【0017】
光24としては、例えば真空紫外線(VUV;vacuum ultraviolet)を用いることができる。光24の波長を、例えば170nm〜260nmとすることにより、原子間結合(例えば、C−C、C=C、C−H、C−F、C−Cl、C−O、C−N、C=O、O=O、O−H、H−F、H−Cl、N−Hなど)を切断することができる。これにより、界面活性剤層14を光分解させることができる。また、この波長帯域の光24を用いることにより、イエロールームなどの設備が不要となり、例えば白色灯下で本実施形態に係る一連の工程を行うことができる。
【0018】
光24の照射は、具体的には、例えば、光源26として真空紫外線ランプ(波長172nm、出力10mW、試料間距離1mm)を用いて、窒素雰囲気下において、5分〜30分間行うことができる。光源26は、例えばXeガスが封入されたエキシマランプであってもよい。光源26は、第1の基板10に対して第2の基板20とは反対側に配置されている。なお、光24の波長は、界面活性剤層14を光分解することができるものであれば、特に限定されない。また、窒素雰囲気中で光照射処理を行えば、光24が減衰しにくいので好ましい。
【0019】
界面活性剤層14が光分解されるとガス(例えばオゾンガス)が発生する。このガスは、光照射による光分解と複合的に作用して界面活性剤層14の化学分解を引き起こし、ガスの発生量(ガスが溜まるスペースの大きさ)に比例して界面活性剤層14の過分解を引き起こす。そこで、本実施の形態では、上述したように、界面活性剤層14を第1の基板10に形成し、光24を第1の基板10に対して界面活性剤層14が形成された側とは反対側から照射する。すなわち、本実施の形態では、光24の入射側において界面活性剤層14がガスにさらされることがない。そのため、界面活性剤層14のガスに起因する分解反応を抑制することができ、パターン精度の向上を図ることができる。
【0020】
上述した界面活性剤層14のパターニング工程は、ほぼ真空状態(大気圧よりも減圧した状態)で行うことができる。これにより、界面活性剤層14の光分解によりガス(例えばオゾンガス)が発生するのを抑制することができる。したがって、界面活性剤層14のガスに起因する分解反応を確実に抑制することができる。
【0021】
また、上述した界面活性剤層14のパターニング工程は、低温状態において行うことができる。これにより、水分(例えば洗浄液)が気化することに起因するパターン精度の劣化を防止することができる。
【0022】
(6)図2に示すように、界面活性剤層14を第1の基板10から第2の基板20に転写する。その場合、第1及び第2の基板10,20の一方を他方に押圧することにより、界面活性剤層14を転写することができる。界面活性剤層14は、遮光層12とオーバーラップする部分が第2の基板20に転写される。この転写工程は、上述した界面活性剤層14のパターニング工程後に行ってもよいし、あるいは界面活性剤層14のパターニング工程(詳しくは光24の照射)と同時に行ってもよい。界面活性剤層14のパターニング工程及び転写工程を同時に行うことにより、工程の簡略化を図ることができる。
【0023】
転写工程後、第2の基板20を第1の基板10から剥離する。界面活性剤層14は、遮光層12とオーバーラップする部分の少なくとも一部が第2の基板20に転写される。なお、その後、第2の基板20を純粋により洗浄し、自然乾燥することができる。
【0024】
こうして、図3に示すように、所望のパターン形状を有する界面活性剤層30を得ることができる。界面活性剤層30は、上述の工程により高精度にパターニングされている。すなわち、微細なパターン(例えば、10μm幅以下のパターン等)と、粗いパターン(例えば、100μm幅以上のパターン等)とが混在する場合であっても、ガスの溜まるスペースの大きさを考慮することなく、光照射の制御のみによって高精度のパターニングを行うことが可能になる。
【0025】
(7)次に、図4に示すように、界面活性剤層30上に触媒層32を形成する。具体的には、触媒成分を含む触媒溶液に第2の基板20を浸漬させる。これにより、触媒を界面活性剤層30上のみに選択的に吸着させ、界面活性剤層30上のみに触媒層32を形成することができる。
【0026】
界面活性剤層30としてカチオン系のものを使用する場合、触媒として液中電位が負電位を示すものを選択することができる。触媒層32は、無電解めっき液中において金属層34の析出を誘発するものであり、例えばパラジウムなどからなることができる。界面活性剤層30上に吸着する触媒量を多くすると、触媒層32上に析出する金属層34の析出量が多くなる(析出スピードが速くなる)ので、触媒量を調整することにより金属層34の厚みをコントロールすることができる。触媒液としては、錫−パラジウムコロイド触媒液が挙げられるが、それに限定されるものではなく、金属層34の材料に応じて自由に選択することができる。なお、第2の基板20を錫−パラジウムコロイド触媒液に浸漬させた場合には、触媒活性化のために第2の基板20をホウフッ化酸水溶液に浸漬させることができる。こうして、錫コロイド粒子を除去して、パラジウムのみを界面活性剤層30上に吸着させることができる。
【0027】
(8)その後、図5に示すように、触媒層32上に金属層34を析出させる。こうして、所望のパターン形状に金属層34を形成することができる。
【0028】
具体的には、第2の基板20を無電解めっき液に浸漬させることによって、触媒層32上に金属層34を析出させることができる。金属層34としてニッケル層を析出させる場合を説明すると、無電解めっき液としては、硫酸ニッケル6水和物が主体であり、次亜燐酸ナトリウムが還元剤として含まれたものを用いることができる。例えば、第2の基板20をこのような無電解めっき液(温度80℃)に1分程度浸漬することによって、0.05μm〜0.08μmの厚みを有するニッケル層を形成することができる。あるいは、無電解めっき液として、塩化ニッケル6水和物が主体であり、次亜燐酸ナトリウムが還元剤として含まれたものを用いることもできる。例えば、第2の基板20をこのような無電解めっき液(温度60℃)に1分程度浸漬することによって、0.05μm〜0.08μmの厚みを有するニッケル層を形成することができる。なお、金属層34の材料は限定されず、例えば白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)などからも形成することができる。
【0029】
本実施の形態に係るめっき法によれば、上述したように金属層34のパターン精度の向上を図ることができる。
【0030】
図6は、本実施の形態に係るめっき方法により製造された電子デバイスの一例を示す図である。上述しためっき方法により、第2の基板20(例えばフレキシブル基板)上に電極パターン(金属層34)を形成することができる。電極パターンは、電子部品同士を電気的に接続するためのいわゆる配線パターンであってもよい。その場合、第2の基板20は配線基板である。すなわち、上述しためっき方法により配線基板を製造することができる。図6に示す例では、第2の基板20には、集積回路チップ40が電気的に接続され、第2の基板20の一方の端部は、他の基板50(例えば表示パネル)に電気的に接続されている。電子デバイス100は、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、EL(Electroluminescence)ディスプレイ装置などの表示装置であってもよい。本実施の形態によれば、高精度のパターン形状を有する電極パターンを形成することができるので、電子デバイスの信号特性の安定化を図ることができる。
【0031】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係るめっき方法を示す図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係るめっき方法を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態に係るめっき方法を示す図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態に係るめっき方法を示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態に係るめっき方法を示す図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態に係るめっき方法により製造された電子デバイスの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0033】
10…第1の基板 12…遮光層 14…界面活性剤層 20…第2の基板
22…脱気層 24…光 30…界面活性剤層 32…触媒層 34…金属層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)遮光層が形成された第1の基板の上方に界面活性剤層を形成すること、
(b)前記第1の基板の前記遮光層以外の領域を透過する光を、前記第1の基板に対して前記界面活性剤層が形成された側とは反対側から照射し、前記界面活性剤層をパターニングすること、
(c)前記界面活性剤層を前記第1の基板から第2の基板に転写すること、
(d)前記界面活性剤層の上方に触媒層を形成し、前記触媒層の上方に金属層を析出させること、
を含む、めっき方法。
【請求項2】
請求項1記載のめっき方法において、
前記(a)工程で、前記界面活性剤層を前記第1の基板における前記遮光層が形成された面側に形成する、めっき方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のめっき方法において、
前記(b)工程を大気圧よりも減圧した状態で行う、めっき方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のめっき方法において、
前記(c)工程前に、前記第2の基板を親水処理することをさらに含む、めっき方法。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載のめっき方法において、
前記(c)工程で、前記第1及び第2の基板の一方を他方に押圧することにより、前記界面活性剤層を転写する、めっき方法。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載のめっき方法において、
前記(b)及び(c)工程で、前記第1及び第2の基板を前記界面活性剤層が前記第2の基板と接するように配置し、前記界面活性剤層のパターニング工程及び転写工程を同一工程にて行う、めっき方法。
【請求項7】
請求項6記載のめっき方法において、
前記(b)及び(c)工程前に、前記界面活性剤層と前記第2の基板の間に脱気層を設けることをさらに含む、めっき方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−274356(P2006−274356A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−95557(P2005−95557)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】