説明

アクチュエータ装置

アクチュエータ装置(5)は、電動モータ式の調節駆動装置(7)と、第1及び第2の被駆動軸とを有している。アクチュエータ装置(5)はさらに、少なくとも1つの調節部材を有しており、この調節部材は、第1の被駆動軸及び/又は第2の被駆動軸と連結されている。調節部材は、伝達部材と連結するために構成されている。調節部材は、伝達部材と協働して第1の被駆動軸若しくは第2の被駆動軸の回転運動を伝達部材のリニア(線)運動に変換する。さらに、アクチュエータ装置(5)は補償伝動装置を有しており、この補償伝動装置は、入力側が電動モータ式の調節駆動装置(7)に連結されていて、第1の被駆動軸及び第2の被駆動軸を有している。補償伝動装置は、入力側のトルクを、第1の被駆動軸及び第2の被駆動軸に伝達し、かつ分割するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に電気式に調節可能なブレーキ、例えば電動モータ式の調節駆動装置と第1及び第2の被駆動軸とを有する、車両のハンドブレーキのためのアクチュエータ装置に関する。
【0002】
例えば車両に設けられた、電気式に調節可能なブレーキは、例えば車両の動きだし(Wegrollen)を確実に阻止するために、車両の両側でできるだけ同じ大きさのブレーキ力で駆動されなければならない。しかしながらブレーキ力は、提供される構造スペースのために、またコスト的な理由により、電動モータ式の調節駆動装置だけによってしかもたらすことができない。従って、電動モータ式の調節駆動装置によって生ぜしめられるトルクは、ブレーキ力が車両の両側で同じ大きさとなるように、車両の互いに逆向きの側に分配する必要がある。
【0003】
そこで本発明の課題は、確実に作動するアクチュエータ装置を提供することができる。
【0004】
この課題は、本発明の独立請求項に記載した特徴によって解決された。本発明の有利な実施態様は、従属請求項に記載されている。
【0005】
本発明によるアクチュエータ装置は、電動モータ式の調節駆動装置と、第1の被駆動軸及び第2の被駆動軸が設けられている。アクチュエータ装置はさらに、少なくとも1つの調節部材を有していて、この調節部材は前記第1の被駆動軸及び/又は第2の被駆動軸と連結されている。この調節部材は伝達部材と連結されるように構成されている。調節部材は、この伝達部材と協働して、前記第1の被駆動軸若しくは第2の被駆動軸の回転運動を、前記伝達部材のリニア運動に変換させるようになっている。さらにアクチュエータ装置は補償伝動装置を有しており、この補償伝動装置は、入力側で前記電動モータ式の調節駆動装置と連結され、かつ前記第1の被駆動軸と第2の被駆動軸とを有している。補償伝動装置は、入力側のトルクを第1の被駆動軸と第2の被駆動軸とに分割して伝達するように構成されている。
【0006】
前記伝達部材は例えばケーブル(若しくはロープ)又はロッドである。このようなケーブル又はロッドは、例えばブレーキに連結されていて、ブレーキは例えばケーブル又はロッドを引っ張ることによって操作される。補償伝動装置を設ければ、各車両側のための伝達部材の例えば種々異なる長さ、例えば公差、及び引張力及び/又は押圧力を確実に補償することができる。長さの補償後に、ブレーキは、各車両側において同じ大きさのブレーキ力で操作される。さらにまた、アクチュエータ装置は、小型でコンパクトに構成することができ、それによって僅かな構造スペースしか必要としない、という利点を有している。
【0007】
アクチュエータ装置の有利な実施態様では、第1の被駆動軸が中空軸として構成されている。第2の被駆動軸はこの中空軸内に回転可能に配置されている。このアクチュエータ装置は特に小型で、コンパクトに構成され得る、という利点を有している。さらにまた、第1及び第2の被駆動軸、及び場合によってはそれぞれ設けられた調節部材を、補償伝動装置の同じ側に配置することができる。これは、第1若しくは第2の被駆動軸に連結された伝達部材が互いに小さい間隔を保って平行にガイドされる、という利点を有している。これによって、このようなアクチュエータ装置は、例えばハンドブレーキの領域で車両のセンタコンソール(Mitteltunnel)内に配置するのに、特に適している。
【0008】
アクチュエータ装置の別の有利な実施態様によれば、第1の被駆動軸が第1のかさ歯車を有している。第2の被駆動軸が第2のかさ歯車を有している。補償伝動装置は伝動装置ケーシングを有しており、この伝動装置ケーシングは入力側のトルクを受容する。伝動装置ケーシングには少なくとも1つの遊星かさ歯車が回転可能に配置されており、この遊星かさ歯車を介して第1のかさ歯車と第2のかさ歯車とが互いに連結されている。このような補償伝動装置は非常にコンパクトに構成される、という利点を有している。また、このような補償伝動装置は簡単な構造を有している。この補償伝動装置は、第1及び第2の被駆動軸における出力側のトルク、及び例えば伝達部材の種々異なる長さ及び公差を確実に補償することができる。
【0009】
また、2つの遊星かさ歯車が、1つの共通の回転軸線上に互いに向き合って配置されていれば、有利である。補償伝動装置内に生じた力が、2つの遊星かさ歯車にほぼ左右対称に分割される、という利点が得られる。これによって、補償伝動装置の軸受の負荷がより小さくなり、補償伝動装置の耐用年数は長くなる。また、かさ歯車又は遊星かさ歯車が左右非対称の負荷によって固着することは避けられる。このような補償伝動装置は特に確実に作動する。
【0010】
アクチュエータ装置の別の有利な実施態様によれば、調節部材が、ロープ若しくはケーブルに連結可能なプーリである。このロープ又はケーブル、例えばブレーキケーブルであって、ブレーキ力をブレーキに伝達するための伝達部材を形成する。このようなプーリは、非常に簡単に、第1又は第2の被駆動軸、及びこれらの駆動軸に連結されたプーリの回転運動を、ケーブルの巻き上げ又は巻き戻し(繰り出し)によってケーブルのリニア(線)状の運動に変換することができる。プーリは、円形又はその他の回転プロフィールで構成することができる。プーリはさらに、各被駆動軸に軸方向に又は偏心的に配置される。この調節部材は非常に簡単かつ安価である。
【0011】
この関連性において、第1の被駆動軸と第2の被駆動軸とがそれぞれ1つの、プーリとして構成された調節部材に連結されていれば、有利である。これらのプーリは、これらのプーリがそれぞれ1つのケーブルと連結されている場合に、このケーブルがプーリによって1つの共通の方向で引っ張られるように、互いに平行に配置されている、これは、アクチュエータ装置が例えば、ハンドブレーキの領域内で車両のセンタコンソール内に配置されていれば、特に有利である。ケーブルは、例えば車両縦軸線に対して平行に配置されている。
選択的にプーリは、これらのプーリがそれぞれ1つのケーブルと連結されている場合に、このケーブルがプーリによって互いに逆方向に引っ張られるように、互いに平行に配置されている。これによって、アクチュエータ装置が例えば車両横軸栓に配置することができる、という利点が得られる。次いでケーブルは例えば車両縦軸線に対して横方向に配置することができる。これによって、特に短いケーブルを使用することができ、アクチュエータ装置を特にスペースを節約して車両横軸線に配置することができる、という利点が得られる。またこれによって、車両の組立時に、例えばアクチュエータ装置を車両横軸線と共に前以て組み立てることができる。短いブレーキケーブルを使用することによって、高い効率が得られるので、ブレーキを調節するために、電動モータ式の調節駆動装置の僅かな出力が必要なだけである。これによって、アクチュエータは特に安価である。
【0012】
アクチュエータ装置の別の有利な実施態様によれば、第1の被駆動軸及び/又は第2の被駆動軸がそれぞれ1つのスピンドルを有している。これは、1つのスピンドルが非常に簡単に、第1の被駆動軸及び/又は第2の被駆動軸及び相応の所属のスピンドルの回転運動を、例えば伝達部材のリニア運動(線状運動)に変換することができる、という利点を有している。
【0013】
アクチュエータ装置の別の有利な実施態様によれば、第1の被駆動軸と第2の被駆動とが、1つの共通の回転軸上において、被駆動側で互いに逆向きに配置されている。これによって、各伝達部材又は調節部材を介して所属の被駆動軸に伝達される引張力が、共通の回転軸線に沿って作用する、という利点が得られる。さらにまた、このようなアクチュエータ装置は、例えば車両横軸線に配置するために適しており、また車両横軸線に簡単に予備組立することができる。このような装置は特にスペースを節約することができる。さらにまた、伝達部材、例えばブレーキケーブル又はロッドは特に短く構成することができる。これによって、高い効率が得られるので、電動モータ式の調節駆動装置の出力は小さくてよい。このアクチュエータ装置は特に安価である。
【0014】
アクチュエータ装置の別の有利な実施態様によれば、補償伝動装置が特に平歯車ディファレンシャル伝動装置として構成されている。これによって、例えば伝達部材の公差又は異なる長さ、及び第1及び第2の被駆動軸における種々異なるトルクを特に確実に補償することができる、という利点が得られる。また、このようなアクチュエータ装置は特に小型で、コンパクトに構成することができる。
【0015】
以上の関連性において、補償伝動装置が、入力側のトルクを受容する伝動装置ケーシングを有していれば、有利である。伝動装置ケーシングには少なくとも1つの遊星平歯車セットが回転可能に配置されている。この少なくとも1つの遊星平歯車セットは、第1の被駆動軸と第2の被駆動軸とを互いに連結する。このような補償伝動装置は、特に小型で、コンパクトに構成することができる。
【0016】
以上の関連性において、補償伝動装置が少なくとも3つの遊星平歯車セットを有していれば、有利である。遊星平歯車セットは、第1の被駆動軸及び第2の被駆動軸を巡って一様に配置されている。これによって、補償伝動装置の軸受が一様であって、しかも負荷が少ない、という利点を有している。これによって、補償伝動装置の長い耐用年数が可能である。
【0017】
アクチュエータ装置の別の有利な実施態様によれば、アクチュエータ装置は、第1の被駆動軸と第2の被駆動軸とが、電動モータ式の調節駆動装置の第1の駆動方向で互いに回転可能であって、電動モータ式の調節駆動装置の第2の駆動方向で互いに堅固に位置決めされるように、構成されている。これによって、種々異なる長さ及びトルクの補償が一方の駆動方向だけで有効となる、という利点が得られる。これは例えば、2つのケーブル又はロッドが均一に引っ張られるべき場合に、有利である。しかしながら逆の駆動方向では、ケーブル若しくはロッドを、長さ又は力を補償することなしに解除すれば、有利である。
【0018】
本発明の実施例を以下に概略的な図面を用いて説明する。
【0019】
図1Aは、車両に設けられたアクチュエータ装置の第1実施例、
図1Bは、車両に設けられたアクチュエータ装置の第2実施例、
図2は、アクチュエータ装置の第1実施例、
図3は、アクチュエータ装置の第1実施例の部分、
図4は、第1の補償伝動装置の横断面図、
図5A、図5Bは、調節部材の第1実施例、
図6A,図6Bは、調節部材の第2実施例、
図7は、アクチュエータ装置の第2実施例、
図8は、第2の補償伝動装置、
図9は、第2の補償伝動装置の部分、
図10は、第2の補償伝動装置の別の部分である。
【0020】
図面では、同じ構成又は機能を有する部材は同じ符号で示した。
【0021】
図1Aは、車両1を示しており、この車両1は、車両の右側の車輪のための後車軸に第1のブレーキ2を有していて、車両の左側の車輪のために第2のブレーキ3を有している。第1のブレーキ2は、第1のブレーキケーブル4を介してアクチュエータ装置5に連結されており、このアクチュエータ装置5は、車両1の電子制御式のハンドブレーキ(パーキングブレーキ)の、例えば電気式に調節可能なブレーキの一部である。相応に、第2のブレーキ3は第2のブレーキケーブル6を介してアクチュエータ装置5に連結されている。アクチュエータ装置5は例えば車両1のセンタコンソール領域、例えばハンドブレーキの領域内に配置されている。
【0022】
またアクチュエータ装置5は、選択的に、車両車軸の領域、例えば車両1の後車軸の領域内に配置してもよい(図1B)。このために、アクチュエータ装置5は、有利な形式で車両1の車軸に組み付けられている。これによって、車両の車軸とアクチュエータ装置5とから成るこのような配置構造を、車両1の組立の際に予め組み付けることができる、という利点を有している。これによって車両1の組立は簡略化される。しかしながらアクチュエータ装置5は、同様に車両1のシャシーに組み付けてもよい。第1のブレーキケーブル4と第2のブレーキケーブル6とは、車両1の車軸に対して平行に、互いに逆向きに、つまり車両縦軸線に対して横方向に延在している。
【0023】
第1のブレーキケーブル4と第2のブレーキケーブル6とは、第1のブレーキ2と第2のブレーキ3とを確実に操作することができるようにするために、アクチュエータ装置5によって所定の行程だけ移動せしめられるか、かつ/又は所定の力で緊張せしめられる。
【0024】
第1実施例のアクチュエータ装置5によれば、アクチュエータ装置5は電動モータ式の調節駆動装置7と第1の補償伝動装置8とを有している(図2)。第1の補償伝動装置8は伝動装置ケーシング9を有しており、この伝動装置ケーシング9は、伝動ケーブル10を介して電動モータ式の調節駆動装置7に連結されている。しかしながら伝動装置ケーシング9と電動モータ式の調節駆動装置7とは、別の形式で、例えば歯車又はウォーム歯車伝動装置を介して連結されていてもよい。伝動装置ケーシング9は、電動モータ式の調節駆動装置7に適当に給電されると、この調節駆動装置7によってもたらされるトルクのための入力部を形成する。
【0025】
アクチュエータ装置5はさらに2つの調節部材を有しており、これら2つの調節部材は、第1のプーリ11及び第2のプーリ12として構成されている。第1のプーリ11又は第2のプーリ12は、図示の実施例では円形に構成されているが、回転方向で見てその他の任意の適当な輪郭形状を有していてもよい。第1のプーリ11と第2のプーリ12とは、第1のブレーキケーブル4と第2のブレーキケーブル6とが2つのプーリのそれぞれ一方に連結可能であるように、構成されている。さらにまた、第1のプーリ11と第2のプーリ12とは、第1のブレーキケーブル4若しくは第2のブレーキケーブル6が、第1のプーリ11若しくは第2のプーリ12の回転によってそれぞれのプーリに巻き上げられるか、又はそれぞれのプーリから巻き戻されるように、構成されている。これによって非常に簡単に、第1のプーリ11又は第2のプーリ12が、第1のブレーキケーブル4又は第2のブレーキケーブル6のリニア(線状)運動に変換される。第1のブレーキケーブル4と第2のブレーキケーブル6とは、アクチュエータ装置5によって生ぜしめられた力を第1のブレーキ2に又は第2のブレーキ3に伝達するために構成された伝達エレメントとも称呼される。
【0026】
第1の補償伝動装置8は、中空軸(図3及び図4参照)として構成された第1の被駆動軸13を有している。第1のプーリ11は、第1の被駆動軸13と連結されている。第1の被駆動軸13は第1のかさ歯車14を有している。第1の補償伝動装置8はさらに、第2の被駆動軸15を有しており、この第2の被駆動軸15は、前記第1の被駆動軸13に対して同軸的にこの第1の被駆動軸13内に回転可能に配置されている。第2のプーリ12は第2の被駆動軸15に連結されている。第2の被駆動軸15は第2のかさ歯車16を有している。第1のプーリ11又は第2のプーリ12は、第1の被駆動軸13若しくは第2の被駆動軸15に対して中心を合わせて配置されているが、これらの被駆動軸13若しくは15に対して偏心的に配置されていてもよい。
【0027】
第1の補償伝動装置8はさらに、第1の遊星かさ歯車17と第2の遊星かさ歯車18とを有している。第1の遊星かさ歯車17と第2の遊星かさ歯車18とは、第1の被駆動軸13及び第2の被駆動軸15の回転軸線に対して垂直に配置された共通の回転軸線に沿って配置されている。第1の遊星かさ歯車17と第2の遊星かさ歯車18とは、これら第1の遊星かさ歯車17及び第2の遊星かさ歯車18を介して、第1の被駆動軸13の第1のかさ歯車15と第2の被駆動軸15の第2のかさ歯車16とが互いに連結されているように、配置されている。第1の遊星かさ歯車17と第2の遊星かさ歯車18とはさらに、回転可能に伝動装置ケーシング9内に支承されている。
【0028】
1つの遊星かさ歯車だけ、または2つ以上の遊星かさは歯車を、第1の補償伝動装置8内に設けてもよい。しかしながら遊星かさ歯車を左右対称に配置することは特に有利である。何故ならば発生した力又はトルクは、遊星かさ歯車上に均一に分配配置することができるからである。これによって軸受の負荷を減少させることができ、ひいては第1の補償伝動装置8の耐用年数を高めることができる。
【0029】
第1のかさ歯車14と、第2のかさ歯車16と、第1の遊星かさ歯車17と、第2の遊星かさ歯車18とは、有利には、第1のかさ歯車14と第2のかさ歯車16と第1の遊星かさ歯車17と第2の遊星かさ歯車18との間でそれぞれ確実にトルクを伝達することができるようにするための歯列を有している。
【0030】
第1の補償伝動装置は、駆動装置とは逆向きの小さいトルクが作用する被駆動軸が、有利な形式で、電動モータ式の調節駆動装置7によって、伝動装置ケーシング9と第1の遊星かさ歯車17と第2の遊星かさ歯車18とを介して駆動されるように構成されている。これは例えば、ブレーキケーブルが一方のプーリでぴんと張られていて、しかも他方のプーリでぴんと張られていない場合である。補償は、2つのブレーキケーブルがほぼ同じ強さで張られるように、行われる。従って、第1のブレーキケーブル4及び第2のブレーキケーブル6を介して、ほぼ同じ強さのブレーキ力が第1のブレーキ2及び第2のブレーキ3に確実に伝達される。
【0031】
第2の被駆動軸15は、第2のプーリ12が、第1の被駆動軸13とは反対側の、第2の被駆動軸15の軸方向端部に配置されるように、構成することができる。第1の被駆動軸13を中空軸として構成する必要がなく、場合によっては第1の被駆動軸13と第2の被駆動軸15とを同一に構成することができる、という利点がある。これによって、互いに相違点が非常に少ない構成エレメントを必要とするだけであるので、第1の補償伝動装置8は特に安価である。
【0032】
図5A及び図5Bは、第1のプーリ11と第2のプーリ12との第1の配置を示している。この第1の配置において、第1のブレーキケーブル4と第2のブレーキケーブル6とは、互いに平行で、同じ方向に引っ張られている。この第1の配置は、アクチュエータ装置5を例えば車両1の中心通路内に配置するために特に適している(図1A)。
【0033】
図6A及び図6Bは、相応の第2の配置を示している。この第2の配置において第1のプーリ11と第2のプーリ12とは、第1のブレーキケーブル4と第2のブレーキケーブル6とが互いに逆向きに引っ張られるように、配置されている。このために、第2のプーリ12は、第1のプーリ11に対して例えば約180゜だけずらして配置されている。この第2の配置は、アクチュエータ装置5を車両の車軸の領域内に配置するために特に適している(図1B)。アクチュエータ装置5は、この第2の配置では、前記第1の配置に対して相応に90゜だけずらして車両1に配置されている。
【0034】
第1のプーリ11及び第2のプーリ12に対して選択的に、それぞれ伝達部材例えば第1のブレーキケーブル4、第2のブレーキケーブル6又は適当なロッドに連結可能である別の調節部材を設けてもよい。例えばスピンドルが特に適している。
【0035】
アクチュエータ装置5の第2実施例では、アクチュエータ装置5は、電動モータ式の調節駆動装置7と第2の補償伝動装置19とを有しており、この第2の補償伝動装置19は、伝動装置ケーシング20を有している(図7参照)。伝動装置ケーシング20は歯列21を備えている。電動モータ式の調節駆動装置7は例えば、単数又は複数の歯車を介して、歯列21の領域内で第2の補償伝動装置19の伝動宗一ケーシング20に連結されている。しかしながら電動モータ式の調節駆動装置7は、別の形式で例えば伝動ケーブル10を介して伝動装置ケーシング20に連結されてもよい。伝動装置ケーシング20にはケーシングキャップ22が配置されている。伝動装置ケーシング20の、前記ケーシングキャップ22とは反対側に第1の軸受23が設けられている。ケーシングキャップ22内には相応に第2の軸受24が設けられている。
【0036】
第2の補償伝動装置19は2つの被駆動軸を有しており、これらの被駆動軸のアクチュエータ装置5内における機能性は、第1の被駆動軸13及び第2の被駆動軸15に相当するが、それぞれ1つのスピンドルを有しているか、又はスピンドルとして構成されている(図7及び図8参照)。第1のスピンドル25は第1の雌ねじ山26を有していて、第1の軸受23内に支承されている。相応に、第2のスピンドル27は第2の雌ねじ山28を有していて、第2の軸受24内に支承されている。第1のスピンドル25の第1の雌ねじ山26に第1のねじ山付きスピンドル29がねじ込まれており、この第1のねじ山付きスピンドル29は、例えばアクチュエータ装置5の場合によっては設けられているケーシングに回転可能に堅固に位置決めされていて、軸方向で摺動可能に配置されている。第1のねじ山付きスピンドル29は、第1のブレーキケーブル4に連結可能であるように構成されている。相応に、第2のスピンドル27の第2の雌ねじ山28内に第2のねじ山付きスピンドル30がねじ込まれており、この第2のねじ山付きスピンドル30は、回転方向で不動に位置決めされ、かつ軸方向で摺動可能に配置されている。第2のねじ山付きスピンドル30は、第2のブレーキケーブル6と連結可能に構成されている。
【0037】
第1のスピンドル25又は第2のスピンドル27は、雄ねじ山を備えている。相応に、第1のねじや付きスピンドル29と第2のねじ山付きスピンドル30とは、スピンドルナットとしても構成されていて、第1のスピンドル25又は第2のスピンドル27のそれぞれの雄ねじ山に被せ嵌められている。
【0038】
第1のスピンドル25若しくは第2のスピンドル27が配属されている被駆動軸は、共通の回転軸線に沿って、有利には軸方向で不動に位置決めされて配置されている。つまり軸方向に摺動不能である。第1のねじ山付きスピンドル29と第2のねじ山付きスピンドル30とは、それぞれのブレーキケーブルと共に、互いに逆方向に向くように配置されている。これによって、この実施例は、車両1の車軸の領域内に配置するのに特に適している(図1B)。
【0039】
第1のスピンドル25が配属されている被駆動軸は、第2のスピンドル27側の軸方向端部の外周面領域に、長手方向に形成された歯列31を有している(図9)。相応に、第2のスピンドル27が配属されている被駆動軸は、第1のスピンドル25側の軸方向端部の外周面に、長手方向に形成された歯列32を有している。
【0040】
伝動装置ケーシング20及び/又はケーシングキャップ22に、第1の軸33と第2の軸34と第3の軸35と第4の軸36と第5の軸37と第6の軸38とが、長手方向で被駆動軸に対して平行に配置され、かつ支承されている(図9及び図10)。第1の軸33上に第1の遊星平歯車39が配置されている。第2の軸34上に相応に第2の遊星平歯車40が配置されている。第1の遊星平歯車39と第2の遊星平歯車40とは第1の遊星平歯車セットを形成している。第1の遊星平歯車39と第2の遊星平歯車40とは互いに連結されている。相応に、第3の遊星平歯車41と第4の遊星平歯車42とが設けられており、これらの遊星平歯車41,42は、第3の軸35及び第4の軸36上に配置されていて、第2の遊星平歯車セットを形成しており、第5の軸37及び第6の軸38に配置された第5の遊星平歯車43と第6の遊星平歯車44とが、第3の遊星平歯車セットを形成している。第1の遊星平歯車39と第3の遊星平歯車41と第5の遊星平歯車43とが、それぞれ歯列32の領域内で第2のスピンドル27に連結されている。相応に、第2の遊星平歯車40と第4の遊星平歯車42と第6の遊星平歯車44とが、歯列31の領域内で第1のスピンドル25に連結されている。遊星平歯車セットの各遊星平歯車は、軸方向で互いにずらして、そのそれぞれの軸に配置されている。第2の補償伝動装置19は、平歯車ディファレンシャルギヤとして構成されている。
【0041】
第2の補償伝動装置19は、1つだけ又は2つ又は3つ以上の遊星平歯車セットを有していてよい。しかしながら、有利には、少なくとも3つの遊星平歯車セットが設けられている。これによって、第1の軸受23及び第2の軸受24の負荷は、1つだけ又は2つの遊星平歯車セットを有する構成におけるよりも、小さいか又は均一である。
【0042】
電動モータ式の調節駆動装置7が適当に給電されると、伝動装置ケーシング20は電動モータ式の調節駆動装置7によって、一方の又は両方の可能な駆動方向で駆動される。例えば第1のブレーキケーブル4及び第1のねじ山付きスピンドル29を介して第1のスピンドル25に伝達され、かつ前記駆動方向に抗して作用するトルクが、第2のブレーキケーブル6及び第2のねじ山付きスピンドルを介して第2のスピンドル27に伝達され、かつ前記駆動方向に抗して作用するトルクより小さければ、有利な形式で、第1のスピンドル25のトルクと第2のスピンドル27のトルクとがほぼ同じ大きさになるまで、第1のスピンドル25だけが駆動される。次いで第1のスピンドル25も、また第2のスピンドル27も、伝動装置ケーシング20を介して駆動され、電動モータ式の調節駆動装置7によって伝動装置ケーシング20に伝達されるトルクが、ほぼ同じだけ第1のスピンドル25及び第2のスピンドル27に伝達される。相応に、第2のスピンドル27のトルクが第1のスピンドル25のトルクよりも小さい間は、有利な形式で第2のスピンドル27だけが駆動される。それによって例えば、第1のブレーキケーブル4又は第2のブレーキケーブル6の種々異なる長さ、又は第1のブレーキ2又は第2のブレーキ3の公差を補償することができ、ほぼ同じ引張力又はブレーキ力を第1のブレーキケーブル4及び第2のブレーキケーブル6若しくは第1のブレーキ2及び第2のブレーキ3に加えることができる。
【0043】
選択的に又は、第1のブレーキケーブル4及び第2のブレーキケーブル6と組み合わせて、それぞれ適当に構成されたロッドを伝達部材として使用することができる。ロッドは、このロッドを介して例えば推進力を伝達することができるように、構成されている。さらにまた、第1のスピンドル25と第1のねじ山付きスピンドル29とに連結された被駆動軸、及び第2のスピンドル27と第2のねじ山付きスピンドル30とに連結された被駆動軸に対して選択的に、被駆動軸を前記第1のねじ山付きスピンドル29及び第2のねじ山付きスピンドル30とは異なる調節部材、例えばプーリと連結してもよい。
【0044】
有利な形式で、第1の軸受23及び第2の軸受24は、それぞれフリーホイール軸受として構成されている。これによって、第1のスピンドル25及び第2のスピンドル27に作用する、発生したトルクが異なっている場合に、第1のスピンドル25と第2のスピンドル27とは、電動モータ式の調節駆動装置の第1の駆動方向で互いに回転可能であるようにすることができ、また、電動モータ式の調節駆動装置7の第2の駆動方向では互いに堅固に位置決めされている。これによって、第1のブレーキケーブル4及び第2のブレーキケーブル6若しくは相応のロッドの異なる長さの補償、及び第1のスピンドル25及び第2のスピンドル27の異なる大きさのトルクの補償が、電動モータ式の調節駆動装置の第1の駆動方向でのみ可能である。有利な形式で、電動モータ式の調節駆動装置の第1の駆動方向は、第1のブレーキ2及び第2のブレーキ3が引っ張られる引張方向に相当するので、車両1の動き出し(wegrollen)は阻止される。電動モータ式の調節駆動装置7の第2の駆動方向は、車両1を走行させるための、第1のブレーキ2と第2のブレーキ3とを解除するために用いられる解除方向に相当する。第1のブレーキ2及び第2のブレーキ3を解除する場合、2つのブレーキが同時に解除されれば有利である。これは、2つのブレーキ又はブレーキケーブルのうちの一方が、例えば冬季における凍結によって又は誤作動によって固着した場合に、特に有利である。何故ならば、この場合、第2の補償伝動装置19がそれぞれ別のブレーキだけを解除するからである。フリーホイール軸受を使用することによって、ブレーキの左右非対称の解除を阻止することができる。
【0045】
有利な形式で、アクチュエータ装置5は、第1の被駆動軸13又は第2の被駆動軸15若しくは第1のスピンドル25又は第2のスピンドル27に作用するトルクによって、アクチュエータ装置5が調節されないように構成されている。つまり、第1の被駆動軸13及び第2の被駆動軸15若しくは第1のスピンドル25及び第2のスピンドル27の回転位置は、電動モータ式の調節駆動装置7が第1の被駆動軸13及び第2の被駆動軸15若しくは第1のスピンドル25及び第2のスピンドル27を調節するために給電されている間は維持される。これは例えばアクチュエータ装置5内に例えば電動モータ式の調節駆動装置7内に設けられたロック又はブレーキ機構又はセルフタッピングによって得られる。また有利な形式で、保持ブレーキ(Haltebremse)が設けられており、この保持ブレーキは、電動モータ式の調節駆動装置7と第1の補償伝動装置8若しくは第2の補償伝動装置19との間に次のように配置されている。つまり、保持ブレーキ装置が入力側で電動モータ式の調節駆動装置7に連結されていて、出力側で第1の補償伝動装置8若しくは蛇第2の補償伝動装置19に連結されるように、配置されている。
【0046】
第1実施例のアクチュエータ装置5も、また第2実施例のアクチュエータ装置も、1つの被駆動装置だけによって、つまり1つの調節部材だけによって駆動させるために、適している。第1の被駆動軸13又は第2の被駆動軸15又は、相応に第1のスピンドル25又は第2のスピンドル27を、アクチュエータ装置5の場合によっては設けられたケーシングに固定することによって、電動モータ式の調節駆動装置7から第1の補償伝動装置8又は第2の補償伝動装置19の伝動装置ケーシング20に伝達される入力側のトルクが、被駆動側に提供され得るようになっている。このことは、アクチュエータ装置5が非常に簡単に、1つだけの被駆動部を必要する、つまり例えば1つのブレーキケーブルだけを有している形式のものにも簡単に用いることができる、という利点を有している。
【0047】
さらに、アクチュエータ装置5の第1実施例も、また第2実施例も、車両に用いることができるだけではなく、2つの被駆動部においてできるだけ同じ大きさのリニア(線)状の引張力又は推進力を必要とし、このために場合によっては公差、例えば伝達部材の異なる長さを補償する必要のある所ではどこでも、用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1Aは、車両に設けられたアクチュエータ装置の第1実施例の概略図、図1Bは、車両に設けられたアクチュエータ装置の第2実施例の概略図である。
【図2】アクチュエータ装置の第1実施例の斜視図である。
【図3】アクチュエータ装置の第1実施例の部分の斜視図である。
【図4】第1の補償伝動装置の横断面図である。
【図5】図5Aは調節部材の第1実施例の概略的な側面図、図5Bは図5Aを上から見た図である。
【図6】図6Aは調節部材の第2実施例の概略的な側面図、図6Bは図6Aを上から見た図である。
【図7】第2実施例によるアクチュエータ装置の概略的な側面図である。
【図8】第2の補償伝動装置の概略的な斜視図である。
【図9】第2の補償伝動装置の部分の概略的な斜視図である。
【図10】第2の補償伝動装置の別の部分の概略的な斜視図である。
【符号の説明】
【0049】
1 車両、 2 第1のブレーキ、 3 第2のブレーキ、 4 第1のブレーキケーブル、 5 アクチュエータ装置、 6 第2のブレーキケーブル、 7 調節駆動装置、 8 第1の補償伝動装置、 9 伝動装置ケーシング、 10 伝動ケーブル、 11 第1のプーリ、 12 第2のプーリ、 13 第1の被駆動軸、 14 第1のかさ歯車、 15 第2の被駆動軸、 16 第2のかさ歯車、 17 第1の遊星かさ歯車、 18 第2の遊星かさ歯車、 19 第2の補償伝動装置、 20 伝動装置ケーシング、 21 歯列、 22 ケーシングキャップ、 23 第1の軸受、 24 第2の軸受、 25 第1のスピンドル、 26 第1の雌ねじ山、 27 第2のスピンドル、 28 第2の雌ねじ山、 29 第1のねじ山付きスピンドル、 30 第2のねじ山付きスピンドル、 31 歯列、 32 歯列、 33 第1の軸、 34 第2の軸、 35 第3の軸、 36 第4の軸、 37 第5の軸、 38 第6の軸、 39 第1の遊星平歯車、 40 第2の遊星平歯車、 41 第3の遊星平歯車、 42 第3の遊星平歯車、 43 第5の遊星平歯車、 44 第6の遊星平歯車
【図1A】

【図1B】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクチュエータ装置において、
電動モータ式の調節駆動装置(7)が設けられており、
第1の被駆動軸(13)と第2の被駆動軸(15)とが設けられており、
前記第1の被駆動軸(13)及び/又は第2の被駆動軸(15)と連結されている、少なくとも1つの調節部材が設けられていて、該調節部材が伝達部材と連結されるように構成されていて、該伝達部材と協働して、前記第1の被駆動軸(13)若しくは第2の被駆動軸(15)の回転運動を、前記伝達部材のリニア運動に変換させるようになっており、
入力側で前記電動モータ式の調節駆動装置(7)と連結され、かつ前記第1の被駆動軸(13)と第2の被駆動軸(15)とを有する補償伝動装置が設けられていて、該補償伝動装置が入力側のトルクを第1の被駆動軸(13)と第2の被駆動軸(15)とに分割して伝達するように構成されている、
ことを特徴とする、アクチュエータ装置。
【請求項2】
少なくとも1つの調節部材が、ケーブルに連結可能なプーリである、請求項1記載のアクチュエータ装置。
【請求項3】
第1の被駆動軸(13)と第2の被駆動軸(15)とがそれぞれ1つの、プーリとして構成された調節部材に連結されており、これらのプーリは、これらのプーリがそれぞれ1つのケーブルと連結されている場合に、このケーブルがプーリによって1つの共通の方向で引っ張られるように、互いに平行に配置されている、請求項2記載のアクチュエータ装置。
【請求項4】
第1の被駆動軸(13)と第2の被駆動軸(15)とがそれぞれ1つの、プーリとして構成された調節部材に連結されており、これらのプーリは、これらのプーリがそれぞれ1つのケーブルと連結されている場合に、このケーブルがプーリによって互いに逆方向に引っ張られるように、互いに平行に配置されている、請求項2記載のアクチュエータ装置。
【請求項5】
第1の被駆動軸(13)及び/又は第2の被駆動軸(15)が、それぞれ1つのスピンドルを有している、請求項1記載のアクチュエータ装置。
【請求項6】
第1の被駆動軸(13)と第2の被駆動(15)とが、1つの共通の回転軸上において、被駆動側で互いに逆向きに配置されている、請求項1から5までのいずれか1項記載のアクチュエータ装置。
【請求項7】
第1の被駆動軸(13)と第2の被駆動軸(15)とが、電動モータ式の調節駆動装置(7)の第1の駆動方向で互いに回転可能であって、電動モータ式の調節駆動装置(7)の第2の駆動方向で互いに堅固に位置決めされている、請求項1から6までのいずれか1項記載のアクチュエータ装置。
【請求項8】
第1の被駆動軸(13)が中空軸として構成されていて、該中空軸内に第2の被駆動軸(15)が回転可能に配置されている、請求項1から7までのいずれか1項記載のアクチュエータ装置。
【請求項9】
第1の被駆動軸(13)が第1のかさ歯車(14)を有していて、第2の被駆動軸(15)が第2のかさ歯車(16)を有しており、前記補償伝動装置が伝動装置ケーシングを有していて、該伝動装置ケーシングが入力側のトルクを受容し、該伝動装置ケーシングに少なくとも1つの遊星かさ歯車が回転可能に配置されていて、該遊星かさ歯車を介して第1のかさ歯車(14)と第2のかさ歯車(16)とが互いに連結されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のアクチュエータ装置。
【請求項10】
2つの遊星かさ歯車が、共通の回転軸線上で互いに向かい合って配置されている、請求項9記載のアクチュエータ装置。
【請求項11】
補償伝動装置が平歯車ディファレンシャルギヤとして構成されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のアクチュエータ装置。
【請求項12】
前記補償伝動装置が伝動装置ケーシングを有しており、該伝動装置ケーシングが入力側のトルクを受容し、少なくとも1つの遊星平歯車セットに回転可能に配置されおり、該遊星平歯車セットが第1の被駆動軸(13)と第2の被駆動(15)とを互いに連結する、請求項11記載のアクチュエータ装置。
【請求項13】
前記補償伝動装置が少なくとも3つの遊星平歯車セットを有していて、これらの遊星平歯車セットが、第1の被駆動軸(13)及び第2の被駆動軸(15)を巡って一様に配置されている、請求項12記載のアクチュエータ装置。

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2008−534867(P2008−534867A)
【公表日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−502366(P2008−502366)
【出願日】平成18年2月17日(2006.2.17)
【国際出願番号】PCT/EP2006/060052
【国際公開番号】WO2006/100162
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(390039413)シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト (2,104)
【氏名又は名称原語表記】Siemens Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】Wittelsbacherplatz 2, D−80333 Muenchen, Germany
【Fターム(参考)】