アデノシンA2A受容体アゴニストとして使用するためのプリン誘導体
式(I)
【化1】
〔式中、R1、R2およびR3は本明細書に定義のとおりである〕
のプリン誘導体。当該化合物は、アデノシンA2A受容体の活性化によって介在される状態、とりわけ炎症性または閉塞性気道疾患の処置に有用である。プリン誘導体を有効成分として含む医薬組成物およびこれらの化合物の製造方法。
【化1】
〔式中、R1、R2およびR3は本明細書に定義のとおりである〕
のプリン誘導体。当該化合物は、アデノシンA2A受容体の活性化によって介在される状態、とりわけ炎症性または閉塞性気道疾患の処置に有用である。プリン誘導体を有効成分として含む医薬組成物およびこれらの化合物の製造方法。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】
〔式中、
R1はNH−C1−C8−アルキル、NHC(O)C1−C8−ヒドロキシアルキル、NHC(O)C1−C8アミノアルキル、NHCO2C1−C8−アルキル、NHCO2C2−C8ヒドロキシアルキル、酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含むNHC(O)−3−もしくは12−員ヘテロ環式基から選択され、当該基は所望により、C1−C8−アルキル、所望によりC1−C8−アルキルもしくはO−C1−C8−アルキルで置換されたNHC(O)−C6−C10−アリール、所望によりC6−C10−アリールで置換されたNH−C1−C8−アルコキシカルボニル、および所望によりハロ、OH、C1−C8−アルキル、COOHもしくはC1−C8−アルコキシカルボニルで置換されたNHC(O)−C1−C8−アルキルで置換されており;
R2はOHまたはハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりOH、SO2R10、SC1−C8−アルキル、CN、ハロゲン、O−C7−C14−アラルキルもしくはO−C1−C8−アルキルで置換されたC6−C10−アリール、所望によりO−C7−C14アラルキル、C3−C15−炭素環式基、O−C1−C8−アルキル、C2−C8−アルケニル、C2−C8−アルキニルもしくはC1−C8−アルキルで置換されたC3−C15−炭素環式基、O−C1−C8−アルキル、−SO2−C1−C8−アルキル、1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり、当該基は所望により1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基、C7−C14アラルキル、または所望によりO−C7−C14アラルキルで置換されたC6−C14−アリールで置換されているか、または
R2は所望によりO−C7−C14アラルキル、C3−C15−炭素環式基、O−C1−C8−アルキルもしくはC1−C8−アルキルで置換されたC3−C15−炭素環式基であるか、または
R2は1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり、当該基は所望により、1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基、C7−C14アラルキル、または所望によりO−C7−C14アラルキルで置換されたC6−C14−アリールで置換されており;
R3は水素、ハロ、C2−C8−アルケニル、C2−C8−アルキニルまたはC1−C8−アルコキシカルボニルであるか、または
R3は所望によりアミノ、OH、C7−C14−アラルキルオキシ、−SO2−C6−C10−アリールもしくは−NH−C(=O)−NH−R3cで置換されたC3−C8−シクロアルキルで所望により置換されたアミノであるか、または
R3はR3a、−R3a−C7−C14−アラルキルまたは所望によりOH、C1−C8−アルキルもしくはC1−C8−アルコキシカルボニルで置換されたC5−C15−炭素環式基で置換されたアミノであるか、または
R3は所望によりR3bで置換されたアミノカルボニルであるか、または
R3はOH、R3b、アミノ、ジ(C1−C8−アルキル)アミノ、−NH−C(=O)−C1−C8−アルキル、−NH−SO2−C1−C8−アルキル、−NH−C(=O)−NH−R3c、−NH−C(=O)−NH−C1−C8−アルキル−R3b、C5−C15−炭素環式基、または所望によりC6−C10−アリールオキシで置換されたC6−C10−アリールで所望により置換されたC1−C8−アルキルアミノであるか、または
R3はC1−C8−アルキルアミノカルボニル、または所望によりアミノ、C1−C8−アルキルアミノ、ジ(C1−C8−アルキル)アミノもしくは−NH−C(=O)−NH−R3dで置換されたC3−C8−シクロアルキルアミノ−カルボニルであるか、または
R3は1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり、当該基は所望により0−3個のR4で置換されており;
R3aおよびR3bは各々独立して、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み;所望によりハロ、シアノ、オキソ、OH、カルボキシ、ニトロ、C1−C8−アルキル、C1−C8−アルキルカルボニル、OH−C1−C8−アルキル、C1−C8−ハロアルキル、アミノ−C1−C8−アルキル、アミノ(OH)C1−C8−アルキル、および所望によりアミノカルボニルで置換されたC1−C8−アルコキシで置換されている、3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R3cは所望により窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む5−もしくは6−員ヘテロ環式基で置換された窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む5−もしくは6−員ヘテロ環式基であり;
R3dは独立して、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む5−もしくは6−員ヘテロ環式環であり、当該5−もしくは6−員ヘテロ環式環は所望により、ハロ、シアノ、オキソ、OH、カルボキシ、アミノ、ニトロ、C1−C8−アルキル、C1−C8−アルキルスルホニル、アミノカルボニル、C1−C8−アルキルカルボニル、所望によりアミノカルボニルで置換で置換されたC1−C8−アルコキシ、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりハロ、シアノ、オキソ、OH、カルボキシ、アミノ、ニトロ、C1−C8−アルキル、C1−C8−アルキルスルホニル、アミノカルボニル、C1−C8−アルキルカルボニル、所望によりアミノカルボニルで置換されたC1−C8−アルコキシで置換されている5−もしくは6−員ヘテロ環式環で置換されており;
R4はOH、所望によりOH、C1−C8−アルコキシ、所望によりOHで置換されたC7−C14−アラルキル、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリールもしくはO−C6−C10−アリールで置換されたC1−C8−アルキル、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルもしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリール、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルもしくは−ハロゲンで置換されたO−C6−C10−アリール、NR4aR4b、NHC(O)R4c、NHS(O)2R4d、NHS(O)2R4e、NR4fC(O)NR4eR4h、NR4fC(O)NR4gR4h、NR4iC(O)OR4j、C1−C8−アルキルカルボニル、C1−C8−アルコキシカルボニル、ジ(C1−C8−アルキル)アミノカルボニル、COOR4k、C(O)R4l、NHC(O)R4q、NHC(=NR4m)N(R4n)R4o、ならびに窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりCOOR4pで置換された3−〜12−員ヘテロ環式基から選択され;
R4a、R4c、R4f、R4hおよびR4iは独立して、H、C1−C8−アルキルまたはC6−C10−アリールであり;
R4bはH、C1−C8−アルキル、C6−C10−アリール、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R4d、R4eおよびR4jは独立して、C1−C8−アルキルまたは窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R4gは窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりSO2R10、CNもしくは0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基で所望により置換されたC1−C8−アルキルであるか、または
R4gは所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、SO2R10もしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールであるか、または
R4gは所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリール、SO2R10、CN、−C(=NH)NH2もしくはO−C6−C10−アリールで置換されたで置換されたC7−C14−アラルキルであるか、または
R4gは窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R4kはH、C1−C8−アルキル、C6−C10−アリール、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜10−員ヘテロ環式基であり;
R4lはC1−C8−アルキル、C6−C10−アリール、NHR6または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R4mはHまたはCNであり;
R4nはHまたはC1−C8アルキルであり;
R4oはH、所望によりOHで、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりSO2R10、CNもしくは0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリールもしくはO−C6−C10−アリールで置換されたC7−C14−アラルキル、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルSO2R10もしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールで所望により置換されたC1−C8−アルキルであり;
R4pはH、C1−C8−アルキルまたはC7−C14−アラルキルであり;
R4qは所望によりOH、C(=NH)NH2もしくはSO2NH2で置換されたC6−C10−アリール、または0−3個のR5もしくは窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基で所望により置換された窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R5はOH、所望によりOH、CN、SO2R10もしくはハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、C6−C10−アリールもしくはO−C6−C10−アリールで置換されたC7−C14−アラルキル、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルもしくはハロゲンで置換されたC6−C10−アリール、所望によりOHで置換されたO−C6−C10−アリール、C1−C8−アルキル、所望によりハロゲンで置換されたO−C1−C8−アルキル、NR5aR5b、NHC(O)R5c、NHS(O)2R5d、NHS(O)2R5e、NR5fC(O)NR5gR5h、NR5iC(O)OR5j、C1−C8−アルキルカルボニル、C1−C8−アルコキシカルボニル、ジ(C1−C8−アルキル)アミノカルボニル、COOR5k、C(O)R5l、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、−ハロゲンもしくはSO2R10で置換されたC(O)−C6−C10−アリール、C(O)NHR5mおよび窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR7で置換された3−〜10−員ヘテロ環式基から選択され;
R5a、R5b、R5c、R5f、R5hおよびR5iは独立して、H、C1−C8−アルキルまたはC6−C10−アリールであり;
R5d、R5e、R5g、R5jおよびR5mは独立して、C1−C8−アルキル、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりCOOR8で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R5kはH、C1−C8−アルキル、C6−C10−アリール、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R5lはC1−C8−アルキル、C6−C10−アリール、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりCOOR9で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R6はCOOR6a、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりCOOR6bで置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R6a、R6b、R7、R8およびR9はH、C1−C8−アルキルおよびC7−C14−アラルキルから選択され;そして
R10は所望によりハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルもしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリール、またはNR4aR4bである〕
の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩。
【請求項2】
R1がNHC(O)C1−C8ヒドロキシアルキル、NHCO2C1−C8−アルキルおよびNHC(O)C1−C8アルキルから選択され;
R2が所望によりOHで置換されたC1−C8−アルキル、ハロゲンおよび所望によりOHまたはO−C1−C8アルキルで置換されたC6−C10−アリールから選択され;
R3が窒素、酸素および硫黄から成る群から選択少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR4で置換されたN−結合3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R4がNR4fC(O)NR4gR4h、NR4aNR4b、NHC(O)R4qおよびNHC(=NR4m)N(R4n)R4oから選択され;
R4aがHおよびC1−C8アルキルから選択され;
R4bがH、C1−C8アルキル、ならびに窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基から選択され;
R4fおよびR4hがHであり;
R4gが窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりSO2R10、CNもしくは0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基で所望により置換されたC1−C8−アルキルであるか、または
R4gが所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、SO2R10、または−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールであるか、または
R4gが所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリール、SO2R10、CN、−C(=NH)NH2またはO−C6−C10−アリールで置換されたC7−C14−アラルキルであるか、または
R4gが窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R4mがCNであり;
R4nがHまたはC1−C8アルキルであり;
R4oがH、所望によりOHで、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりSO2R10、CNもしくは0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリールもしくはO−C6−C10−アリールで置換されたC7−C14−アラルキル、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルSO2R10もしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールで置換されたC1−C8−アルキルであり;
R4qが窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基で所望により置換された、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R5がOH、所望によりOH、CN、SO2R10もしくはハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりハロゲンで置換されたO−C1−C8−アルキル、NR5aR5b、NHC(O)R5c、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、−ハロゲンもしくはSO2R10で置換されたC(O)−C6−C10−アリールから選択され;
R5a、R5bおよびR5cが独立して、H、C1−C8−アルキルまたはC6−C10−アリールであり;そして
R10が所望によりハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルもしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリール、またはNR4aR4bである、
請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩。
【請求項3】
式(Ia)
【化2】
〔式中、
R1はNH−C1−C8−アルキル、NHCO2C1−C8−アルキルまたはNHC(O)C1−C8アルキルであり;
R4はNR4fC(O)NR4gR4h、NR4aNR4b、NHC(O)R4qおよびNHC(=NR4m)N(R4n)R4oであり;
R4aはHおよびC1−C8アルキルから選択され;
R4bはH、C1−C8アルキル、ならびに窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基から選択され;
R4fおよびR4hはHであり;
R4gは所望により窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりCNで置換された3−〜12−員ヘテロ環式基で置換されたC1−C8−アルキルであるか、または
R4gは所望によりOHまたはSO2R10で置換されたC6−C10−アリールであるか、または
R4gは所望によりOH、−C(=NH)NH2で置換されたC7−C14−アラルキルであるか、または
R4gは窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R4mはCNであり;
R4nはHまたはC1−C8アルキルであり;
R4oはH、所望によりOHで、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりSO2R10で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基、所望によりOHで置換されたC7−C14−アラルキル、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリール、またはO−C6−C10−アリールで置換されたC1−C8−アルキルであり;
R4qは所望によりOH、C(=NH)NH2もしくはSO2NH2で置換されたC6−C10−アリール、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基で所望により置換された窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R5は所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、−ハロゲンまたはSO2R10で置換されたC(O)−C6−C10−アリールであり;
R10はNH2であり;
R11およびR12は独立して、H、OH、ハロゲンおよびO−C1−C8−アルキルから選択され;そして
R13はHまたはOHから選択される〕
の化合物である、請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩。
【請求項4】
式(II)
【化3】
〔式中、
WはCH2またはOである。ただし、WがOであるとき、R11aはN−結合置換基ではなく;
R11aは所望によりR11bで置換された、−NH2、−NH−C1−C8−アルキルカルボニル、−NH−C3−C8−シクロアルキルカルボニル、−NHSO2−C1−C8−アルキル、−NH−C7−C14−アラルキルカルボニルまたは−NHC(=O)−C(=O)−NH−C1−C8−アルキルであるか;または
R11aはCH2OH、CH2−O−C1−C8−アルキル、C(O)−O−C1−C8−アルキル、C(O)NH2、およびC(O)−NH−C1−C8−アルキルから選択され;
R11bは窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式環であり、これは所望によりハロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、ニトロ、C1−C8−アルキル、C1−C8−アルキルスルホニル、アミノカルボニル、C1−C8−アルキルカルボニルまたは所望によりアミノカルボニルで置換されたC1−C8−アルコキシで置換されており;
R12aはOHまたはハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりOH、SO2R10、SC1−C8−アルキル、CN、ハロゲン、O−C7−C14−アラルキルもしくはO−C1−C8−アルキルで置換されたC6−C10−アリール、所望によりO−C7−C14アラルキル、C3−C15−炭素環式基、O−C1−C8−アルキル、C2−C8−アルケニル、C2−C8−アルキニルもしくはC1−C8−アルキルで置換されたC3−C15−炭素環式基、O−C1−C8−アルキル、−SO2−C1−C8−アルキル、1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり、当該基は所望により、1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基、C7−C14アラルキル、または所望によりO−C7−C14アラルキルで置換されたC6−C14−アリールで置換されているか、または
R12aは所望によりO−C7−C14アラルキル、C3−C15−炭素環式基、O−C1−C8−アルキルもしくはC1−C8−アルキルで置換されたC3−C15−炭素環式基であるか、または
R12aは1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり、当該基は所望により、1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基、C7−C14アラルキル、または所望によりO−C7−C14アラルキルで置換されたC6−C14−アリールで置換されており;
R14はNR14aR14b、NR14fC(O)NR14gR14h、NHC(O)R14qおよびNHC(=NR14m)N(R14n)R14oから選択され;
R14a、R14c、R14f、R14hおよびR14iは独立して、H、C1−C8−アルキルまたはC6−C10−アリールであり;
R14bはH、C1−C8−アルキル、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR15もしくはC6−C10−アリールで置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R14gは所望により窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりSO2R16、CNもしくは0−3個のR15で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基で置換されたC1−C8−アルキルであるか、または
R14gは所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、SO2R16もしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールであるか、または
R14gは所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリール、SO2R16、CN、−C(=NH)NH2もしくはO−C6−C10−アリールで置換されたC7−C14−アラルキルであるか、または
R14gは所望により0−3個のR15で置換された窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R14mはCNであり;
R14nはHまたはC1−C8アルキルであり;
R14oはH、所望によりOHで、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み所望によりSO2R16、CNもしくは0−3個のR15で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリールもしくはO−C6−C10−アリールで置換されたC7−C14−アラルキル、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、SO2R16もしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールで置換されたC1−C8−アルキルであり;
R14pはH、C1−C8−アルキルまたはC7−C14−アラルキルであり;
R14qは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR15または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR15で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R15はOH、所望によりOH、CN、SO2R16もしくはハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりハロゲンで置換されたO−C1−C8−アルキル、NR15aR15b、NHC(O)R15c、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、−ハロゲンもしくはSO2R16で置換されたC(O)−C6−C10−アリールであり;
R15a、R15bおよびR15cは独立して、H、C1−C8−アルキルまたはC6−C10−アリールであり;そして
R16は所望によりハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルもしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリール、またはNR14aR14bである〕
の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩。
【請求項5】
WがCH2またはOである。ただし、WがOであるとき、R11aはN−結合置換基ではなく;
R11aが−NH−C1−C8−アルキルカルボニル、−NH−C3−C8−シクロアルキルカルボニル、またはC(O)−NH−C1−C8−アルキルであり;
R12aが所望によりOHで置換されたC1−C8−アルキル、ハロゲンおよび所望によりOHまたはO−C1−C8アルキルで置換されたC6−C10−アリールから選択され;
R14がNR14fC(O)NR14gR14h、NR14aNR14b、NHC(O)R14qおよびNHC(=NR14m)N(R14n)R14oから選択され;
R14aがHおよびC1−C8アルキルから選択され;
R14bがH、C1−C8アルキルおよび窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR15で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基から選択され;
R14fおよびR14hがHであり;
R14gが窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりSO2R16、CNもしくは0−3個のR15で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基で所望により置換されたC1−C8−アルキルであるか、または
R14gが所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、SO2R16もしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールであるか、または
R14gが所望によりOHで置換されたC7−C14−アラルキル、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリール、SO2R16、CN、−C(=NH)NH2、またはO−C6−C10−アリールであるか、または
R14gが窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR15で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R14mがCNであり;
R14nがHまたはC1−C8アルキルであり;
R14oがH、所望によりOHで、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み所望によりSO2R16、CNもしくは0−3個のR15で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリールもしくはO−C6−C10−アリールで置換されたC7−C14−アラルキル、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルSO2R16もしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールで置換されたC1−C8−アルキルであり;
R14qが窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR15で置換された3−〜10−員ヘテロ環式環で所望により置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R15がOH、所望によりOH、CN、SO2R16もしくはハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりハロゲンで置換されたO−C1−C8−アルキル、NR15aR15b、NHC(O)R15c、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、−ハロゲンもしくはSO2R16で置換されたC(O)−C6−C10−アリールから選択され;
R15a、R15bおよびR15cが独立して、H、C1−C8−アルキルまたはC6−C10−アリールであり;そして
R16が所望によりハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルもしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリール、またはNR14aR14bである、
請求項4に記載の式(II)の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩。
【請求項6】
式I
【化4】
〔式中、R1、R2およびR3は下記表1のとおりである〕
の請求項1〜5のいずれかに記載の化合物:
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【表25】
【表26】
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
【表32】
【表33】
【表34】
【表35】
【表36】
【表37】
【表38】
【表39】
【表40】
【表41】
【表42】
【表43】
【表44】
【表45】
【表46】
【表47】
【表48】
【表49】
【表50】
【表51】
【請求項7】
医薬として使用するための、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
抗炎症薬剤、気管支拡張薬剤、抗ヒスタミン剤または抗咳薬剤との組合せにおける請求項1〜6のいずれかに記載の化合物であって、前記化合物と前記薬剤は同一または異なる医薬組成物として存在する、化合物。
【請求項9】
有効成分として請求項1〜6のいずれかに記載の化合物を、所望により薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む、医薬組成物。
【請求項10】
アデノシンA2A受容体の活性化によって介在される状態の処置用医薬の製造のための、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項11】
炎症性または閉塞性気道疾患の処置用医薬の製造のための、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項12】
請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩の製造方法であって:
(i)式(Ib)
【化5】
〔式中、
R1およびR2は請求項1に定義のとおりであり;
ZはHまたは保護基であり;そして
Xは脱離基である〕
の化合物を式(Ic)
【化6】
〔R3は請求項1に定義のとおりである〕
の化合物と反応させ;そして
保護基を除去し、得られた遊離形または薬学的に許容される塩形の式(I)の化合物を回収する
工程を含んで成る方法。
【請求項13】
請求項4に記載の式(II)の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩の製造方法であって:
(i)式(IIa)
【化7】
〔式中、
R11aおよびR12bは請求項4に定義のとおりであり;
ZはHまたは保護基であり;そして
Xは脱離基である〕
の化合物を式(IIb)
【化8】
〔R14は請求項1に定義のとおりである〕
の化合物と反応させ;そして
保護基を除去し、得られた遊離形または薬学的に許容される塩形の式(I)の化合物を回収する
工程を含んで成る方法。
【請求項1】
式(I)
【化1】
〔式中、
R1はNH−C1−C8−アルキル、NHC(O)C1−C8−ヒドロキシアルキル、NHC(O)C1−C8アミノアルキル、NHCO2C1−C8−アルキル、NHCO2C2−C8ヒドロキシアルキル、酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含むNHC(O)−3−もしくは12−員ヘテロ環式基から選択され、当該基は所望により、C1−C8−アルキル、所望によりC1−C8−アルキルもしくはO−C1−C8−アルキルで置換されたNHC(O)−C6−C10−アリール、所望によりC6−C10−アリールで置換されたNH−C1−C8−アルコキシカルボニル、および所望によりハロ、OH、C1−C8−アルキル、COOHもしくはC1−C8−アルコキシカルボニルで置換されたNHC(O)−C1−C8−アルキルで置換されており;
R2はOHまたはハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりOH、SO2R10、SC1−C8−アルキル、CN、ハロゲン、O−C7−C14−アラルキルもしくはO−C1−C8−アルキルで置換されたC6−C10−アリール、所望によりO−C7−C14アラルキル、C3−C15−炭素環式基、O−C1−C8−アルキル、C2−C8−アルケニル、C2−C8−アルキニルもしくはC1−C8−アルキルで置換されたC3−C15−炭素環式基、O−C1−C8−アルキル、−SO2−C1−C8−アルキル、1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり、当該基は所望により1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基、C7−C14アラルキル、または所望によりO−C7−C14アラルキルで置換されたC6−C14−アリールで置換されているか、または
R2は所望によりO−C7−C14アラルキル、C3−C15−炭素環式基、O−C1−C8−アルキルもしくはC1−C8−アルキルで置換されたC3−C15−炭素環式基であるか、または
R2は1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり、当該基は所望により、1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基、C7−C14アラルキル、または所望によりO−C7−C14アラルキルで置換されたC6−C14−アリールで置換されており;
R3は水素、ハロ、C2−C8−アルケニル、C2−C8−アルキニルまたはC1−C8−アルコキシカルボニルであるか、または
R3は所望によりアミノ、OH、C7−C14−アラルキルオキシ、−SO2−C6−C10−アリールもしくは−NH−C(=O)−NH−R3cで置換されたC3−C8−シクロアルキルで所望により置換されたアミノであるか、または
R3はR3a、−R3a−C7−C14−アラルキルまたは所望によりOH、C1−C8−アルキルもしくはC1−C8−アルコキシカルボニルで置換されたC5−C15−炭素環式基で置換されたアミノであるか、または
R3は所望によりR3bで置換されたアミノカルボニルであるか、または
R3はOH、R3b、アミノ、ジ(C1−C8−アルキル)アミノ、−NH−C(=O)−C1−C8−アルキル、−NH−SO2−C1−C8−アルキル、−NH−C(=O)−NH−R3c、−NH−C(=O)−NH−C1−C8−アルキル−R3b、C5−C15−炭素環式基、または所望によりC6−C10−アリールオキシで置換されたC6−C10−アリールで所望により置換されたC1−C8−アルキルアミノであるか、または
R3はC1−C8−アルキルアミノカルボニル、または所望によりアミノ、C1−C8−アルキルアミノ、ジ(C1−C8−アルキル)アミノもしくは−NH−C(=O)−NH−R3dで置換されたC3−C8−シクロアルキルアミノ−カルボニルであるか、または
R3は1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり、当該基は所望により0−3個のR4で置換されており;
R3aおよびR3bは各々独立して、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み;所望によりハロ、シアノ、オキソ、OH、カルボキシ、ニトロ、C1−C8−アルキル、C1−C8−アルキルカルボニル、OH−C1−C8−アルキル、C1−C8−ハロアルキル、アミノ−C1−C8−アルキル、アミノ(OH)C1−C8−アルキル、および所望によりアミノカルボニルで置換されたC1−C8−アルコキシで置換されている、3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R3cは所望により窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む5−もしくは6−員ヘテロ環式基で置換された窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む5−もしくは6−員ヘテロ環式基であり;
R3dは独立して、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む5−もしくは6−員ヘテロ環式環であり、当該5−もしくは6−員ヘテロ環式環は所望により、ハロ、シアノ、オキソ、OH、カルボキシ、アミノ、ニトロ、C1−C8−アルキル、C1−C8−アルキルスルホニル、アミノカルボニル、C1−C8−アルキルカルボニル、所望によりアミノカルボニルで置換で置換されたC1−C8−アルコキシ、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりハロ、シアノ、オキソ、OH、カルボキシ、アミノ、ニトロ、C1−C8−アルキル、C1−C8−アルキルスルホニル、アミノカルボニル、C1−C8−アルキルカルボニル、所望によりアミノカルボニルで置換されたC1−C8−アルコキシで置換されている5−もしくは6−員ヘテロ環式環で置換されており;
R4はOH、所望によりOH、C1−C8−アルコキシ、所望によりOHで置換されたC7−C14−アラルキル、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリールもしくはO−C6−C10−アリールで置換されたC1−C8−アルキル、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルもしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリール、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルもしくは−ハロゲンで置換されたO−C6−C10−アリール、NR4aR4b、NHC(O)R4c、NHS(O)2R4d、NHS(O)2R4e、NR4fC(O)NR4eR4h、NR4fC(O)NR4gR4h、NR4iC(O)OR4j、C1−C8−アルキルカルボニル、C1−C8−アルコキシカルボニル、ジ(C1−C8−アルキル)アミノカルボニル、COOR4k、C(O)R4l、NHC(O)R4q、NHC(=NR4m)N(R4n)R4o、ならびに窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりCOOR4pで置換された3−〜12−員ヘテロ環式基から選択され;
R4a、R4c、R4f、R4hおよびR4iは独立して、H、C1−C8−アルキルまたはC6−C10−アリールであり;
R4bはH、C1−C8−アルキル、C6−C10−アリール、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R4d、R4eおよびR4jは独立して、C1−C8−アルキルまたは窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R4gは窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりSO2R10、CNもしくは0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基で所望により置換されたC1−C8−アルキルであるか、または
R4gは所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、SO2R10もしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールであるか、または
R4gは所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリール、SO2R10、CN、−C(=NH)NH2もしくはO−C6−C10−アリールで置換されたで置換されたC7−C14−アラルキルであるか、または
R4gは窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R4kはH、C1−C8−アルキル、C6−C10−アリール、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜10−員ヘテロ環式基であり;
R4lはC1−C8−アルキル、C6−C10−アリール、NHR6または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R4mはHまたはCNであり;
R4nはHまたはC1−C8アルキルであり;
R4oはH、所望によりOHで、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりSO2R10、CNもしくは0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリールもしくはO−C6−C10−アリールで置換されたC7−C14−アラルキル、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルSO2R10もしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールで所望により置換されたC1−C8−アルキルであり;
R4pはH、C1−C8−アルキルまたはC7−C14−アラルキルであり;
R4qは所望によりOH、C(=NH)NH2もしくはSO2NH2で置換されたC6−C10−アリール、または0−3個のR5もしくは窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基で所望により置換された窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R5はOH、所望によりOH、CN、SO2R10もしくはハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、C6−C10−アリールもしくはO−C6−C10−アリールで置換されたC7−C14−アラルキル、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルもしくはハロゲンで置換されたC6−C10−アリール、所望によりOHで置換されたO−C6−C10−アリール、C1−C8−アルキル、所望によりハロゲンで置換されたO−C1−C8−アルキル、NR5aR5b、NHC(O)R5c、NHS(O)2R5d、NHS(O)2R5e、NR5fC(O)NR5gR5h、NR5iC(O)OR5j、C1−C8−アルキルカルボニル、C1−C8−アルコキシカルボニル、ジ(C1−C8−アルキル)アミノカルボニル、COOR5k、C(O)R5l、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、−ハロゲンもしくはSO2R10で置換されたC(O)−C6−C10−アリール、C(O)NHR5mおよび窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR7で置換された3−〜10−員ヘテロ環式基から選択され;
R5a、R5b、R5c、R5f、R5hおよびR5iは独立して、H、C1−C8−アルキルまたはC6−C10−アリールであり;
R5d、R5e、R5g、R5jおよびR5mは独立して、C1−C8−アルキル、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりCOOR8で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R5kはH、C1−C8−アルキル、C6−C10−アリール、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R5lはC1−C8−アルキル、C6−C10−アリール、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりCOOR9で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R6はCOOR6a、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりCOOR6bで置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R6a、R6b、R7、R8およびR9はH、C1−C8−アルキルおよびC7−C14−アラルキルから選択され;そして
R10は所望によりハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルもしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリール、またはNR4aR4bである〕
の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩。
【請求項2】
R1がNHC(O)C1−C8ヒドロキシアルキル、NHCO2C1−C8−アルキルおよびNHC(O)C1−C8アルキルから選択され;
R2が所望によりOHで置換されたC1−C8−アルキル、ハロゲンおよび所望によりOHまたはO−C1−C8アルキルで置換されたC6−C10−アリールから選択され;
R3が窒素、酸素および硫黄から成る群から選択少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR4で置換されたN−結合3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R4がNR4fC(O)NR4gR4h、NR4aNR4b、NHC(O)R4qおよびNHC(=NR4m)N(R4n)R4oから選択され;
R4aがHおよびC1−C8アルキルから選択され;
R4bがH、C1−C8アルキル、ならびに窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基から選択され;
R4fおよびR4hがHであり;
R4gが窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりSO2R10、CNもしくは0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基で所望により置換されたC1−C8−アルキルであるか、または
R4gが所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、SO2R10、または−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールであるか、または
R4gが所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリール、SO2R10、CN、−C(=NH)NH2またはO−C6−C10−アリールで置換されたC7−C14−アラルキルであるか、または
R4gが窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R4mがCNであり;
R4nがHまたはC1−C8アルキルであり;
R4oがH、所望によりOHで、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりSO2R10、CNもしくは0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリールもしくはO−C6−C10−アリールで置換されたC7−C14−アラルキル、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルSO2R10もしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールで置換されたC1−C8−アルキルであり;
R4qが窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基で所望により置換された、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R5がOH、所望によりOH、CN、SO2R10もしくはハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりハロゲンで置換されたO−C1−C8−アルキル、NR5aR5b、NHC(O)R5c、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、−ハロゲンもしくはSO2R10で置換されたC(O)−C6−C10−アリールから選択され;
R5a、R5bおよびR5cが独立して、H、C1−C8−アルキルまたはC6−C10−アリールであり;そして
R10が所望によりハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルもしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリール、またはNR4aR4bである、
請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩。
【請求項3】
式(Ia)
【化2】
〔式中、
R1はNH−C1−C8−アルキル、NHCO2C1−C8−アルキルまたはNHC(O)C1−C8アルキルであり;
R4はNR4fC(O)NR4gR4h、NR4aNR4b、NHC(O)R4qおよびNHC(=NR4m)N(R4n)R4oであり;
R4aはHおよびC1−C8アルキルから選択され;
R4bはH、C1−C8アルキル、ならびに窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基から選択され;
R4fおよびR4hはHであり;
R4gは所望により窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりCNで置換された3−〜12−員ヘテロ環式基で置換されたC1−C8−アルキルであるか、または
R4gは所望によりOHまたはSO2R10で置換されたC6−C10−アリールであるか、または
R4gは所望によりOH、−C(=NH)NH2で置換されたC7−C14−アラルキルであるか、または
R4gは窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR5で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R4mはCNであり;
R4nはHまたはC1−C8アルキルであり;
R4oはH、所望によりOHで、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりSO2R10で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基、所望によりOHで置換されたC7−C14−アラルキル、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリール、またはO−C6−C10−アリールで置換されたC1−C8−アルキルであり;
R4qは所望によりOH、C(=NH)NH2もしくはSO2NH2で置換されたC6−C10−アリール、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基で所望により置換された窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R5は所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、−ハロゲンまたはSO2R10で置換されたC(O)−C6−C10−アリールであり;
R10はNH2であり;
R11およびR12は独立して、H、OH、ハロゲンおよびO−C1−C8−アルキルから選択され;そして
R13はHまたはOHから選択される〕
の化合物である、請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩。
【請求項4】
式(II)
【化3】
〔式中、
WはCH2またはOである。ただし、WがOであるとき、R11aはN−結合置換基ではなく;
R11aは所望によりR11bで置換された、−NH2、−NH−C1−C8−アルキルカルボニル、−NH−C3−C8−シクロアルキルカルボニル、−NHSO2−C1−C8−アルキル、−NH−C7−C14−アラルキルカルボニルまたは−NHC(=O)−C(=O)−NH−C1−C8−アルキルであるか;または
R11aはCH2OH、CH2−O−C1−C8−アルキル、C(O)−O−C1−C8−アルキル、C(O)NH2、およびC(O)−NH−C1−C8−アルキルから選択され;
R11bは窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式環であり、これは所望によりハロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、ニトロ、C1−C8−アルキル、C1−C8−アルキルスルホニル、アミノカルボニル、C1−C8−アルキルカルボニルまたは所望によりアミノカルボニルで置換されたC1−C8−アルコキシで置換されており;
R12aはOHまたはハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりOH、SO2R10、SC1−C8−アルキル、CN、ハロゲン、O−C7−C14−アラルキルもしくはO−C1−C8−アルキルで置換されたC6−C10−アリール、所望によりO−C7−C14アラルキル、C3−C15−炭素環式基、O−C1−C8−アルキル、C2−C8−アルケニル、C2−C8−アルキニルもしくはC1−C8−アルキルで置換されたC3−C15−炭素環式基、O−C1−C8−アルキル、−SO2−C1−C8−アルキル、1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり、当該基は所望により、1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基、C7−C14アラルキル、または所望によりO−C7−C14アラルキルで置換されたC6−C14−アリールで置換されているか、または
R12aは所望によりO−C7−C14アラルキル、C3−C15−炭素環式基、O−C1−C8−アルキルもしくはC1−C8−アルキルで置換されたC3−C15−炭素環式基であるか、または
R12aは1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり、当該基は所望により、1〜4個の環窒素原子を含み、そして所望により酸素および硫黄から成る群から選択される1〜4個の他のヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基、C7−C14アラルキル、または所望によりO−C7−C14アラルキルで置換されたC6−C14−アリールで置換されており;
R14はNR14aR14b、NR14fC(O)NR14gR14h、NHC(O)R14qおよびNHC(=NR14m)N(R14n)R14oから選択され;
R14a、R14c、R14f、R14hおよびR14iは独立して、H、C1−C8−アルキルまたはC6−C10−アリールであり;
R14bはH、C1−C8−アルキル、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR15もしくはC6−C10−アリールで置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R14gは所望により窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりSO2R16、CNもしくは0−3個のR15で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基で置換されたC1−C8−アルキルであるか、または
R14gは所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、SO2R16もしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールであるか、または
R14gは所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリール、SO2R16、CN、−C(=NH)NH2もしくはO−C6−C10−アリールで置換されたC7−C14−アラルキルであるか、または
R14gは所望により0−3個のR15で置換された窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R14mはCNであり;
R14nはHまたはC1−C8アルキルであり;
R14oはH、所望によりOHで、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み所望によりSO2R16、CNもしくは0−3個のR15で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリールもしくはO−C6−C10−アリールで置換されたC7−C14−アラルキル、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、SO2R16もしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールで置換されたC1−C8−アルキルであり;
R14pはH、C1−C8−アルキルまたはC7−C14−アラルキルであり;
R14qは、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR15または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR15で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R15はOH、所望によりOH、CN、SO2R16もしくはハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりハロゲンで置換されたO−C1−C8−アルキル、NR15aR15b、NHC(O)R15c、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、−ハロゲンもしくはSO2R16で置換されたC(O)−C6−C10−アリールであり;
R15a、R15bおよびR15cは独立して、H、C1−C8−アルキルまたはC6−C10−アリールであり;そして
R16は所望によりハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルもしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリール、またはNR14aR14bである〕
の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩。
【請求項5】
WがCH2またはOである。ただし、WがOであるとき、R11aはN−結合置換基ではなく;
R11aが−NH−C1−C8−アルキルカルボニル、−NH−C3−C8−シクロアルキルカルボニル、またはC(O)−NH−C1−C8−アルキルであり;
R12aが所望によりOHで置換されたC1−C8−アルキル、ハロゲンおよび所望によりOHまたはO−C1−C8アルキルで置換されたC6−C10−アリールから選択され;
R14がNR14fC(O)NR14gR14h、NR14aNR14b、NHC(O)R14qおよびNHC(=NR14m)N(R14n)R14oから選択され;
R14aがHおよびC1−C8アルキルから選択され;
R14bがH、C1−C8アルキルおよび窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR15で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基から選択され;
R14fおよびR14hがHであり;
R14gが窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望によりSO2R16、CNもしくは0−3個のR15で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基で所望により置換されたC1−C8−アルキルであるか、または
R14gが所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、SO2R16もしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールであるか、または
R14gが所望によりOHで置換されたC7−C14−アラルキル、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリール、SO2R16、CN、−C(=NH)NH2、またはO−C6−C10−アリールであるか、または
R14gが窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR15で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R14mがCNであり;
R14nがHまたはC1−C8アルキルであり;
R14oがH、所望によりOHで、または窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み所望によりSO2R16、CNもしくは0−3個のR15で置換された3−〜12−員ヘテロ環式基、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、O−C1−C8−アルキル、ハロゲン、C6−C10−アリールもしくはO−C6−C10−アリールで置換されたC7−C14−アラルキル、C1−C8−アルコキシ、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルSO2R16もしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリールで置換されたC1−C8−アルキルであり;
R14qが窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含み、所望により0−3個のR15で置換された3−〜10−員ヘテロ環式環で所望により置換された3−〜12−員ヘテロ環式基であり;
R15がOH、所望によりOH、CN、SO2R16もしくはハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりハロゲンで置換されたO−C1−C8−アルキル、NR15aR15b、NHC(O)R15c、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキル、−ハロゲンもしくはSO2R16で置換されたC(O)−C6−C10−アリールから選択され;
R15a、R15bおよびR15cが独立して、H、C1−C8−アルキルまたはC6−C10−アリールであり;そして
R16が所望によりハロゲンで置換されたC1−C8−アルキル、所望によりOH、C1−C8−アルキル、O−C1−C8−アルキルもしくは−ハロゲンで置換されたC6−C10−アリール、またはNR14aR14bである、
請求項4に記載の式(II)の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩。
【請求項6】
式I
【化4】
〔式中、R1、R2およびR3は下記表1のとおりである〕
の請求項1〜5のいずれかに記載の化合物:
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【表25】
【表26】
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
【表32】
【表33】
【表34】
【表35】
【表36】
【表37】
【表38】
【表39】
【表40】
【表41】
【表42】
【表43】
【表44】
【表45】
【表46】
【表47】
【表48】
【表49】
【表50】
【表51】
【請求項7】
医薬として使用するための、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
抗炎症薬剤、気管支拡張薬剤、抗ヒスタミン剤または抗咳薬剤との組合せにおける請求項1〜6のいずれかに記載の化合物であって、前記化合物と前記薬剤は同一または異なる医薬組成物として存在する、化合物。
【請求項9】
有効成分として請求項1〜6のいずれかに記載の化合物を、所望により薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む、医薬組成物。
【請求項10】
アデノシンA2A受容体の活性化によって介在される状態の処置用医薬の製造のための、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項11】
炎症性または閉塞性気道疾患の処置用医薬の製造のための、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項12】
請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩の製造方法であって:
(i)式(Ib)
【化5】
〔式中、
R1およびR2は請求項1に定義のとおりであり;
ZはHまたは保護基であり;そして
Xは脱離基である〕
の化合物を式(Ic)
【化6】
〔R3は請求項1に定義のとおりである〕
の化合物と反応させ;そして
保護基を除去し、得られた遊離形または薬学的に許容される塩形の式(I)の化合物を回収する
工程を含んで成る方法。
【請求項13】
請求項4に記載の式(II)の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩の製造方法であって:
(i)式(IIa)
【化7】
〔式中、
R11aおよびR12bは請求項4に定義のとおりであり;
ZはHまたは保護基であり;そして
Xは脱離基である〕
の化合物を式(IIb)
【化8】
〔R14は請求項1に定義のとおりである〕
の化合物と反応させ;そして
保護基を除去し、得られた遊離形または薬学的に許容される塩形の式(I)の化合物を回収する
工程を含んで成る方法。
【公表番号】特表2009−534338(P2009−534338A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−505779(P2009−505779)
【出願日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際出願番号】PCT/EP2007/003435
【国際公開番号】WO2007/121920
【国際公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際出願番号】PCT/EP2007/003435
【国際公開番号】WO2007/121920
【国際公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】
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