説明

アポトーシス誘導剤及びこれを配合してなる皮膚外用剤

【課題】生体のホメオスタシス維持及び皮膚の新陳代謝促進において重要なアポトーシスを誘導する新規かつ安全なアポトーシスを誘導剤、及びこれを配合してなる皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【解決手段】[I]Lys−Xaa1−Xaa2−Glu−Lys−Asp−Xaa3−Xaa4−Xaa5−Xaa6−Xaa7(配列番号1)、
[2]Arg−Xaa8−Xaa9−Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Xaa12−Xaa13−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Xaa18(配列番号3)、及び
[3]Xaa19−Gln−Xaa20−Gln−Trp−Xaa21−Gln−Asp(配列番号9)(但し、Xaa1〜Xaa21はそれぞれ独立にProを除くアミノ酸である。)から選ばれるアミノ酸配列を含むペプチドからなるアポトーシス誘導剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規かつ有効なアポトーシス誘導剤及びアポトーシス誘導剤を配合してなる皮膚外用剤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
アポトーシスは個体発生の過程、生体の防御、新陳代謝等に深く関与し、生命の維持において重要な役割を担う。アポトーシスとはプログラム化された個体の細胞変化の一態様であり、細胞壊死(ネクローシス)と対照的な細胞死の様式である。具体的には、細胞が収縮し核が凝縮して断片化し、最終的に細胞の内容物を取り込んだまま個体から脱落していく現象である。このアポトーシスは複雑に制御されており、ある一定の分化段階に達すると自らアポトーシス反応を引き起こして、細胞死に至ると考えられている。このような、特定の細胞が特定の時期に死に至る過程により、生体内の細胞環境のホメオスタシスが維持されるのである。このアポトーシスがなんらかの異常を来たした場合、具体的にはアポトーシスが過剰に誘発されたり強度に抑制されたりすると、癌や自己免疫疾患等の重篤な疾患が発症する。
【0003】
皮膚細胞においても同様に、アポトーシスは不要となった細胞や、癌細胞、ウイルスに感染した有害な細胞を排除する重要な役割を担っている。皮膚は生体の最外層に位置し、外界からの刺激に対するバリア機能により生体内のホメオスタシスを維持しており、皮膚そのもののホメオスタシスを維持することは、即ち生体内部にとっても重要である。例えば、角化層の形成とその過程で生じる細胞死や、接触性皮膚炎等の過剰な炎症反応を終結する機構として、免疫系や神経系の細胞死も生体のホメオスタシスを維持する意味において重要な過程である(例えば非特許文献1参照)。また、老廃物や色素沈着等、皮膚がターンオーバーを正常に繰り返して排除するべきものが、老化や紫外線、その他の要因により皮膚に蓄積され、肌の乾燥やくすみといったトラブルを引き起こす原因となっている。この場合にも、皮膚の表皮細胞がアポトーシスを起こし排除されることで新陳代謝を促し、肌を正常な状態へと導くことができると考えられる。
【0004】
一方、インターロイキン−6(IL−6)は免疫系細胞の分化、増殖をはじめ、様々な細胞の機能制御を行なうサイトカインであるが、IL−6と細胞死の関連についてはいくつかの報告がある。例えば、IL−6が受容体に結合した後に活性化される転写因子STAT3が細胞増殖を促進することが知られているが、そのSTAT3のシグナル伝達を阻害することによりアポトーシスを促進する方法(特許文献1参照)や、IL−6のシグナル伝達により誘発される免疫細胞の活性化の結果引き起こされる実質細胞の細胞死を抑制する目的で、IL−6誘導性細胞死を抑制する方法(特許文献2参照)等が挙げられる。このようにIL−6の機能は多岐に渡り、免疫系細胞の介在によりアポトーシスとの関連性も様々である。即ち、アポトーシス誘導剤としてIL−6そのものを用いるには、その機能の多面性から不適切であった。
【0005】
【特許文献1】特表2003−525862号公報
【特許文献2】特開2002−249439号公報
【非特許文献1】藤田恵理子外3名、「ホメオスターシスの維持とアポトーシス−角化細胞、免疫細胞と神経細胞の細胞死−」、「フレグランスジャーナル」、平成10年6月15日、第26巻、第6号、p.35−42
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、生体のホメオスタシス維持及び皮膚の新陳代謝促進において重要なアポトーシスを誘導する新規かつ安全なアポトーシスを誘導剤、及びこれを配合してなる皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、IL−6の断片であるペプチド及びそれらを一部アミノ酸置換したペプチドが、表皮角化細胞のアポトーシスを誘導する作用を有することを見出し、本発明をなすに至ったものである。
【0008】
従って、本発明は
[1]Lys−Xaa1−Xaa2−Glu−Lys−Asp−Xaa3−Xaa4−Xaa5−Xaa6−Xaa7(配列番号1)及び
Lys−Xaa1−Xaa2−Glu−Lys−Asp−Xaa3−Xaa4−Xaa5−Tyr−Lys(配列番号2)、
[2]Arg−Xaa8−Xaa9−Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Xaa12−Xaa13−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Xaa18(配列番号3)、
Arg−Xaa8−Xaa9−Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Ile−Arg−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Ala(配列番号4)、
Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Xaa12−Xaa13−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Xaa18(配列番号5)、
Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Ile−Arg−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Ala(配列番号6)、
Ile−Arg−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Ala(配列番号7)及び
Arg−Xaa8−Xaa9−Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Ile(配列番号8)、ならびに
[3]Xaa19−Gln−Xaa20−Gln−Trp−Xaa21−Gln−Asp(配列番号9)(但し、Xaa1〜Xaa21はそれぞれ独立にProを除くアミノ酸である。)から選ばれるアミノ酸配列を含むペプチドからなるアポトーシス誘導剤、及びこれを配合してなる皮膚外用剤を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のペプチドは、細胞のアポトーシスを誘導し、有効で安全なアポトーシス誘導剤であり、皮膚外用剤の有効成分として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明のアポトーシス誘導剤は、[1]Lys−Xaa1−Xaa2−Glu−Lys−Asp−Xaa3−Xaa4−Xaa5−Xaa6−Xaa7(配列番号1)及び
Lys−Xaa1−Xaa2−Glu−Lys−Asp−Xaa3−Xaa4−Xaa5−Tyr−Lys(配列番号2)、
[2]Arg−Xaa8−Xaa9−Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Xaa12−Xaa13−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Xaa18(配列番号3)、
Arg−Xaa8−Xaa9−Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Ile−Arg−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Ala(配列番号4)、
Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Xaa12−Xaa13−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Xaa18(配列番号5)、
Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Ile−Arg−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Ala(配列番号6)、
Ile−Arg−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Ala(配列番号7)及び
Arg−Xaa8−Xaa9−Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Ile(配列番号8)、ならびに
[3]Xaa19−Gln−Xaa20−Gln−Trp−Xaa21−Gln−Asp(配列番号9)(但し、Xaa1〜Xaa21はそれぞれ独立にProを除くアミノ酸である。)から選ばれるアミノ酸配列を含むペプチドである。
【0011】
Xaa1〜Xaa21はそれぞれ独立にProを除くアミノ酸である。Xaa1はMet、Xaa2はAla、Xaa3はGly、Xaa4はCys、Xaa5はPhe、Xaa6はGln又はTyr、Xaa7はSer又はLys、Xaa8はSer、Xaa9はPhe、Xaa10はPhe、Xaa11はLeu、Xaa12はGln又はIle、Xaa13はSer又はArg、Xaa14はSer、Xaa15はLeu、Xaa16はAla、Xaa17はLeu、Xaa18はGln又はAla、Xaa19はAla、Xaa20はAsn、Xaa21はLeuが好ましい。
【0012】
特に、[I]では、
Leu−Ala−Glu−Asn−Asn−Leu−Asn−Leu−Pro−LysMet−Ala−Glu−Lys−Asp−Gly−Cys−Phe−Gln−Ser(配列番号10)、Leu−Ala−Glu−Asn−Asn−Leu−Asn−Leu−Pro−Lys−Met−Ala−Glu−Lys−Asp−Gly−Cys−Phe−Tyr−Lys(配列番号11)、Lys−Met−Ala−Glu−Lys−Asp−Gly−Cys−Phe−Tyr−Lys(配列番号12)、[II]では、His−Leu−Ile−Leu−Arg−Ser−Phe−Lys−Glu−Phe−Leu−Gln−Ser−Ser−Leu−Arg−Ala−Leu−Arg−Gln(配列番号13)、His−Leu−Ile−Leu−Arg−Ser−Phe−Lys−Glu−Phe−Leu−Ile−Arg−Ser−Leu−Arg−Ala−Leu−Arg−Ala(配列番号14)、Lys−Glu−Phe−Leu−Gln−Ser−Ser−Leu−Arg−Ala−Leu−Arg−Gln(配列番号15)、Lys−Glu−Phe−Leu−Ile−Arg−Ser−Leu−Arg−Ala−Leu−Arg−Ala(配列番号16)、Ile−Arg−Ser−Leu−Arg−Ala−Leu−Arg−Ala(配列番号17)、Arg−Ser−Phe−Lys−Glu−Phe−Leu−Ile(配列番号18)、[III]では、Thr−Lys−Leu−Gln−Ala−Gln−Asn−Gln−Trp−Leu−Gln−Asp−Met−Thr−Thr−His−Leu−Ile−Leu−Arg(配列番号19)、Gln−Ala−Gln−Asn−Gln−Trp−Leu−Gln−Asp−Met−Thr−Thr−His−Leu−(配列番号20)、及びAla−Gln−Asn−Gln−Trp−Leu−Gln−Asp(配列番号21)が好ましい。この中でも配列番号14、15、16及び19のアミノ酸配列を含むペプチドが好ましい。
【0013】
本発明のペプチドは、上記配列のいずれかを含むペプチドであって、通常8〜20、好ましくは8〜16のアミノ酸残基を有するものであり、上記配列のみからなるペプチドであってもよい。また、塩を形成していてもよく、上記ペプチドを2種以上組み合わせてもよい。
【0014】
本発明のペプチドは、IL−6を断片化もしくは、このペプチドを一部アミノ酸置換することによって得ることができる。IL-6はヒト由来のもので、断片化の方法としては、遺伝子組み換え等によりIL−6を得て、通常の方法により分離した後、各種プロテアーゼを単独又は組み合わせて反応させる方法が挙げられる。また、任意の配列をアミノ酸単体から化学的に合成する方法も挙げられ、どちらも好適である。
【0015】
本発明のペプチドは優れたアポトーシス誘導効果を有するため、これを有効成分として配合してなる皮膚外用剤とすることができる。アポトーシスは皮膚においてホメオスタシスの維持や新陳代謝の促進等に重要であるため、この皮膚外用剤の適用により、ホメオスタシスの維持や新陳代謝の促進等を正常な状態に維持し、肌の乾燥や色素沈着等の肌トラブルの改善に有用であると考えられる。
【0016】
本発明のペプチドは1種単独で又は2種以上を併用してもよく、その配合量は、皮膚外用剤の用途、剤型等に応じて適宜選定されるが、皮膚外用剤中1pg/mL〜1mg/mL配合するのが好ましく、より好ましくは1ng/mL〜1μg/mLである。配合量が多すぎると皮膚外用剤の使用感が悪くなる場合がある。
【0017】
皮膚外用剤としては、化粧料、医薬品、医薬部外品等の製剤が挙げられる。例えば、クリーム、ペースト、ローション、パウダー、スプレー、スティック、ワックス、シート等の剤型にでき、具体的には貼付剤、ボディーソープ、化粧水、クリーム、乳液、シャンプー、リンス、ヘアーウォーター、トニック、育毛剤、抑汗剤等として調製することができる。適用部位は限定されず、皮膚、頭皮いずれも適用することができる。
【0018】
皮膚外用剤は、皮膚外用剤の種類、剤形等に応じた公知の配合成分を用いて常法により調製できる。例えば、配合成分としては、界面活性剤、油分、アルコール類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、キレート剤、pH調整剤、香料、色素、紫外線吸収・散乱剤、ビタミン類、水等を必要に応じて適宜配合することができる。さらに、上記有効成分に加えて、一般に用いられている消臭剤、保存剤、酸化防止剤等を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて配合することができる。
【実施例】
【0019】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0020】
[調製例]
表1に示す配列のペプチドをペプチドシンセサイザーにより合成し、HPLCで単一ピークであることを確認し、[I]−1〜3、[II]−1〜6、[III]−1〜3を得た。得られたペプチドをシークエンサーでアミノ酸配列を解析したところ、表1に記載の配列であった。比較例はヒト由来のIL−6を用いた。
【0021】
【表1】

【0022】
なお、各種アミノ酸残基を次の3文字又は1文字略号で記述する。
Gly(G):グリシン残基、Ala(A):アラニン残基、Val(V):バリン残基、Leu(L):ロイシン残基、Ile(I):イソロイシン残基、Ser(S):セリン残基、Thr(T):トレオニン残基、Cys(C):システイン残基、Met(M):メチオニン残基、Asn(N):アスパラギン残基、Gln(Q):グルタミン残基、Pro(P):プロリン残基、Phe(F):フェニルアラニン残基、Tyr(Y):チロシン残基、Trp(W):トリプトファン残基、Asp(D):アスパラギン酸残基、Glu(E):グルタミン酸残基、Lys(K):リジン残基、Arg(R):アルギニン残基、His(H):ヒスチジン残基
【0023】
[試験例1:アポトーシス誘導試験1]
正常ヒト表皮角化細胞(クラボウ(倉敷紡績(株))製)を24穴マルチウェルプレート(スミロン社製)に5000cells/ウェル播種し、5%炭酸ガス雰囲気下、37℃で1日培養した。培地はHu−media KG2(クラボウ製)を用いた。培養上清を吸引除去し、無添加(コントロール)及び10ng/mLの表1に示すペプチドを各々含有した培地を各ウェルに加え、さらに5日間培養した。その後トリプシンにて細胞を剥離、回収し、血球計算盤にて細胞数を計測した。コントロールを100とした時の各ペプチド添加群の細胞生存率を算出した結果を表2に示す。
【0024】
【表2】

【0025】
上記表に示した結果のように、配列番号[1]−1〜[3]−3の全てのペプチドを添加した場合に細胞死が誘導され、細胞生存率が減少することが明らかとなった。中でもでも[2]−2、[2]−4、[3]−1の3種については、細胞生存率10%以下の低い細胞生存率を示した。一方、ペプチドの基本配列であるIL−6そのものを添加した場合にはコントロールと同等レベルの細胞の生存が確認され、細胞死誘導作用は認められなかった。
【0026】
[試験例2:アポトーシス誘導試験2]
試験例1にて剥離、回収後計数した細胞を用いて、アポトーシス発症の指標であるp53タンパク質の発現量をELISA法(Bender Medsystems社製)にて測定した。コントロールを100とした時の各ペプチド添加群のp53発現率を算出した結果を表3に示す。
【0027】
【表3】

【0028】
上記表に示した結果のように、配列番号[1]−1から[3]−3の全てのペプチドを添加した場合にp53発現量が増加し、アポトーシスが誘導されることが明らかとなった。中でも細胞生存率が低かった配列番号[2]−2、[2]−3、[2]−4、[3]−1の4種については、p53発現量もコントロール比400%以上の高い値を示し、p53発現が誘導され、その後アポトーシスが発症し、細胞死へと至る過程が示唆された。一方、ペプチドの基本配列であるIL−6そのものを添加した場合には、コントロールと同等レベルのp53発現が確認され、アポトーシス誘導作用は認められなかった。
【0029】
[処方例1〜26]
本発明のペプチドを配合した処方例を示す。各処方例は常法に基づいて得られたものである。下記の例は、いずれも皮膚の新陳代謝改善、ホメオスタシス維持に優れており、安全性も良好なものであった。
組成物中に記した香料は、特開2003−300811号公報に記した香料に、ジブチルヒドロキシトルエンを0.001質量%添加したものである。以下、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%を示す。
【0030】
【表4】

【0031】
【表5】

*1 信越化学工業(株)製、メトロース 65SH−1500
*2 ライオン化学(株)製、XM−503LNもしくはレオガードGP、又はユニオン・カーバイド社製 ポリマーJR400
【0032】
【表6】

【0033】
【表7】

【0034】
【表8】

シャンプーのpHは3〜7.5
*3 POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム
*4 メタクリロイルオキシエチルジメチルアンモニウム・メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体
【0035】
【表9】

*5 ライオン化学(株)製、XM−503LNもしくはレオガードGP、又はユニオン・カーバイド社製 ポリマーJR400
*6 三菱油化(株)(現三菱化学(株)製)、ユカフォーマーAM75201
【0036】
【表10】

*7 KF6012(信越化学工業(株)製)
【0037】
【表11】

【0038】
【表12】

*8 東レダウコーニング(株)製 SH200C 30cs
【0039】
【表13】

【配列表フリーテキスト】
【0040】
配列番号1:XaaはPro以外のアミノ酸である。
配列番号2:XaaはPro以外のアミノ酸である。
配列番号3:XaaはPro以外のアミノ酸である。
配列番号4:XaaはPro以外のアミノ酸である。
配列番号5:XaaはPro以外のアミノ酸である。
配列番号6:XaaはPro以外のアミノ酸である。
配列番号7:XaaはPro以外のアミノ酸である。
配列番号8:XaaはPro以外のアミノ酸である。
配列番号9:XaaはPro以外のアミノ酸である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
[I]Lys−Xaa1−Xaa2−Glu−Lys−Asp−Xaa3−Xaa4−Xaa5−Xaa6−Xaa7(配列番号1)及び
Lys−Xaa1−Xaa2−Glu−Lys−Asp−Xaa3−Xaa4−Xaa5−Tyr−Lys(配列番号2)、
[2]Arg−Xaa8−Xaa9−Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Xaa12−Xaa13−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Xaa18(配列番号3)、
Arg−Xaa8−Xaa9−Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Ile−Arg−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Ala(配列番号4)、
Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Xaa12−Xaa13−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Xaa18(配列番号5)、
Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Ile−Arg−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Ala(配列番号6)、
Ile−Arg−Xaa14−Xaa15−Arg−Xaa16−Xaa17−Arg−Ala(配列番号7)及び
Arg−Xaa8−Xaa9−Lys−Glu−Xaa10−Xaa11−Ile(配列番号8)、ならびに
[3]Xaa19−Gln−Xaa20−Gln−Trp−Xaa21−Gln−Asp(配列番号9)(但し、Xaa1〜Xaa21はそれぞれ独立にProを除くアミノ酸である。)から選ばれるアミノ酸配列を含むペプチドからなるアポトーシス誘導剤。
【請求項2】
Leu−Ala−Glu−Asn−Asn−Leu−Asn−Leu−Pro−Lys−Met−Ala−Glu−Lys−Asp−Gly−Cys−Phe−Gln−Ser(配列番号10)、Leu−Ala−Glu−Asn−Asn−Leu−Asn−Leu−Pro−Lys−Met−Ala−Glu−Lys−Asp−Gly−Cys−Phe−Tyr−Lys(配列番号11)、Lys−Met−Ala−Glu−Lys−Asp−Gly−Cys−Phe−Tyr−Lys(配列番号12)、His−Leu−Ile−Leu−Arg−Ser−Phe−Lys−Glu−Phe−Leu−Gln−Ser−Ser−Leu−Arg−Ala−Leu−Arg−Gln(配列番号13)、His−Leu−Ile−Leu−Arg−Ser−Phe−Lys−Glu−Phe−Leu−Ile−Arg−Ser−Leu−Arg−Ala−Leu−Arg−Ala(配列番号14)、Lys−Glu−Phe−Leu−Gln−Ser−Ser−Leu−Arg−Ala−Leu−Arg−Gln(配列番号15)、Lys−Glu−Phe−Leu−Ile−Arg−Ser−Leu−Arg−Ala−Leu−Arg−Ala(配列番号16)、Ile−Arg−Ser−Leu−Arg−Ala−Leu−Arg−Ala(配列番号17)、Arg−Ser−Phe−Lys−Glu−Phe−Leu−Ile(配列番号18)、Thr−Lys−Leu−Gln−Ala−Gln−Asn−Gln−Trp−Leu−Gln−Asp−Met−Thr−Thr−His−Leu−Ile−Leu−Arg(配列番号19)、Gln−Ala−Gln−Asn−Gln−Trp−Leu−Gln−Asp−Met−Thr−Thr−His−Leu(配列番号20)、及びAla−Gln−Asn−Gln−Trp−Leu−Gln−Asp(配列番号21)から選ばれるアミノ酸配列を含むペプチドからなるアポトーシス誘導剤。
【請求項3】
請求項1又は2記載のアポトーシス誘導剤を配合してなる皮膚外用剤。

【公開番号】特開2007−137835(P2007−137835A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−335393(P2005−335393)
【出願日】平成17年11月21日(2005.11.21)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】