説明

イオンチャネルの調節因子として有用なチエノピリミジン

本発明は、イオンチャネルの阻害剤として有用な式(I)の化合物に関する。本発明はまた、本発明の化合物を含有する製薬学的に許容し得る組成物及びこの組成物を種々の疾患の治療において使用する方法を提供する。一つの実施形態において、本発明の化合物及びその製薬学的に許容し得る組成物は電位依存性ナトリウムチャネル及び/又はカルシウムチャネルの阻害剤として有用であることが見出された。これらの化合物は、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容し得る塩である。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化124】

〔式中:
Wは、ハロ、OR’、SR’、N(R’)、CHF又はCHFであり、
及びRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、硫黄又は酸素から独立して選択される0〜3個の追加の異種原子を有する場合により置換されていてもよい3〜8員単環式飽和又は部分不飽和環を形成し;ここで、R及びRが一緒になって形成する環は、1個又はそれ以上の置換可能な炭素原子、窒素原子又は硫黄原子において、z個の独立して存在する−Rで場合により及び独立して置換されていてもよく、zは0〜5であり;
環Aは、
【化125】

であり;
yは0〜4であり;
uは0〜3であり;
及びZは、独立してN又はC−Rであり;
それぞれ存在するR3A、R3B、R及びRは、独立してQ−Rであり;ここで、Qは、結合であるか、あるいはC−Cアルキリデン鎖であってQの最大2個までの隣り合わないメチレン単位が、場合により及び独立して、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−C(=N−CN)、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、−OP(O)(OR)−又は−POR−で置換されていてもよく;及びそれぞれ存在するRは、独立して、−R’、ハロゲン、−NO、−CN、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR’、−NR’CON(R’)、−NR’COR’、−COR’、−COR’、−OCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−NR’SOR’、−NR’SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)又は−OPO(R’)から選択され;
それぞれ存在するRは、独立して、水素であるか又は0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよいC1−6脂肪族基であり;及びそれぞれ存在するRは、独立して、−R、ハロゲン、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R又は−OPO(Rから選択され、ここでRは、水素又は非置換C1−6脂肪族基であり;
それぞれ存在するR’は、独立して、水素であるか又は0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよいC1−6脂肪族基であり;及びそれぞれ存在するRは、独立して、−R、ハロゲン、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R又は−OPO(Rから選択され、ここでRは、水素又は非置換C1−6脂肪族基であるか;窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜3個の異種原子を有する3〜8員飽和、部分不飽和又は完全不飽和単環式環であるか、あるいは窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜5個の異種原子を有する8〜12員飽和、部分不飽和又は完全不飽和二環式環系であり、前記の単環式環又は二環式環は、0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよく;及びそれぞれ存在するRは、独立して、−R、ハロゲン、=O、=NR、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R又は−OPO(Rから選択され、ここでRは、水素又は非置換C1−6脂肪族基であり;あるいはR及びR’、2個の存在するR、又は2個の存在するR’は、これらが結合している原子(1個又は複数個)と一緒になって、窒素、酸素又は硫黄から独立してから選択される0〜4個の異種原子を有する3〜12員飽和、部分不飽和又は完全不飽和単環式又は二環式環を形成し、前記の単環式又は二環式環は、0〜5個の存在するRT1で場合により置換されていてもよく;且つそれぞれ存在するRT1は、独立して、−R、ハロゲン、=O、=NR、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R又は−OPO(Rから選択され、ここでRは、水素又は非置換C1−6脂肪族である;
但し:
A.R及びRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、非置換ピペラジン環を形成し、環Aが環A1であり、R3A及びR3Bがそれぞれ水素であり、Wがハロであり且つyが1〜4である場合には、Rがニトロ、ハロ、C1−3アルキル又はC1−3アルコキシでないこと;
B.環Aが環A1であり、R3Aが水素、COH又はCONHであり且つR3Bが水素又はメチルであり、R及びRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、硫黄又は酸素から独立して選択される0〜3個の追加の異種原子を有する場合により置換されていてもよい3〜8員単環式飽和又は部分不飽和環を形成する(ここでR及びRが一緒になって形成する環が、1個又はそれ以上の置換可能な炭素原子、窒素原子又は硫黄原子において、z個の独立して存在する−Rで場合により及び独立して置換されていてもよく、zが0〜5であり、Wがフルオロであり、yが1〜2であり、並びにQが結合である)場合には、Rがハロゲンでないこと;
C.R及びRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、非置換アゼパニル環を形成し、環Aが環A1であり且つR3A及びR3Bがそれぞれ水素である場合には、WがNMe、OMe又はFでないこと;
D.環Aが環A1であり、R3Aが水素であり且つR3Bがメチルであり、R及びRがこれらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素から選択される0〜1個の追加の異種原子を有する場合により置換されていてもよい6員単環式飽和又は部分不飽和環を形成する(ここでR及びRが一緒になって形成する環が、1個又はそれ以上の置換可能な炭素原子、窒素原子又は硫黄原子において、z個の独立して存在する−Rで場合により及び独立して置換されていてもよく、zが0〜5であり、yが2であり、Qが結合であり、並びにRがハロゲンである)場合には、WがN(R’)でないこと;
E.R及びRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、硫黄又は酸素から独立して選択される0〜3個の追加の異種原子を有する場合により置換されていてもよい3〜8員単環式飽和又は部分不飽和環を形成する(ここでR及びRが一緒になって形成する環が、1個又はそれ以上の置換可能な炭素原子、窒素原子又は硫黄原子において、z個の独立して存在する−Rで場合により及び独立して置換されていてもよく、zが0〜5であり、Wがハロ、OR’、SR’、N(R’)、CHF又はCHFであり、yが0〜4であり、それぞれのRが独立してQ−Rであり、環Aが環A2であり並びにR3BがQ−Rである)場合には、R3Aがシアノでないこと;
F.R及びRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、場合により及び独立して、1個又はそれ以上の置換可能な炭素原子、窒素原子又は硫黄原子において、z個の独立して存在する−Rで置換されていてもよいモルホリン、チオモルホリン、ピペリジン、ピペラジン、オキサゼパン又はチアゼパン環を形成し、zが0〜5であり、Wがハロ、OR’、SR’、N(R’)、CHF又はCHFであり、yが0〜4であり、それぞれのRが独立してQ−Rであり、環Aが環A1又は環A2であり、R3A及びR3Bのいずれか一つ又はその両方がQ−Rであり、並びにQがCアルキリデン鎖である場合には、Rが−N(R’)でないこと;並びに
G.環Aが環A2であり、R3A及びR3BがそれぞれQ−Rであり、Wがハロ、OR’、SR’、N(R’)、CHF又はCHFであり、yが0〜4であり、それぞれのRが独立してQ−Rである場合には、R及びRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、4−置換ピペリジン環を形成せず、ここでzが1であり、−RがQ−Rであり、Qが結合であり且つRが−N(R’)、−NR’COR’、−NR’CON(R’)、−NR’COR’、−NR’SOR’であるか、あるいはzが1であり且つ−Rが1−メトキシメチル、1−メトキシプロパン−2−オール又は1−エトキシプロパン−2−オールであること;
を条件とする〕
の化合物又はその製薬学的に許容し得る塩。
【請求項2】
環Aが環A1:
【化126】

であり並びにR3A及びR3Bが請求項1で定義した通りである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
環Aが環A2:
【化127】

であり並びにR3A及びR3Bが請求項1で定義した通りである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
3A及びR3BがQ−Rであり、Qが結合であり並びにRが−R’である、請求項2又は3に記載の化合物。
【請求項5】
3A及びR3BがQ−Rであり、Qが結合であり、Rが−R’であり並びに−R’が、水素、0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよいC1−6脂肪族基から選択されるか、あるいは窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜3個の異種原子を有し、0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよい3〜8員飽和、部分不飽和又は完全不飽和単環式環から選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
3A及びR3BがQ−Rであり、Qが結合であり、Rが−R’であり並びに−R’が水素、非置換C1−6脂肪族基から選択されるか、あるいは窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜3個の異種原子を有し、0〜3個の存在するRで場合により置換されていてもよい5〜6員完全不飽和単環式環から選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
環Aが環A3:
【化128】

であり並びにZ、R及びuが請求項1で定義した通りである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
がNであり、uが1〜3であり、RがQ−Rであり、Qが結合であり、Rが−R’であり及び−R’が水素、又は0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよいC1−6脂肪族基から選択される、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
がNであり、uが1〜3であり、RがQ−Rであり、Qが結合であり、Rが−R’であり及び−R’が非置換C1−6脂肪族基から選択される、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
環Aが環A4:
【化129】

であり並びにZ、R及びuが請求項1で定義した通りである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
及びRが一緒になってアゼチジニル環:
【化130】

を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
及びRが一緒になってピロリジニル環:
【化131】

を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
及びRが一緒になってピペリジニル環:
【化132】

を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
及びRが一緒になってピペラジニル環:
【化133】

を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
及びRが一緒になってモルホリニル環:
【化134】

を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
及びRが一緒になってチオモルホリニル環:
【化135】

を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
及びRが一緒になってアゼパニル環:
【化136】

を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
及びRが一緒になってアゾカニル環:
【化137】

を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
及びRが一緒になって以下に示す環(ii)又は(jj):
【化138】

〔式中:
は、−N−、−CH−NH−又は−CH−CH−NH−であり;
及びnのそれぞれは、独立して0〜3であり(但し、m+nが2〜6であることを条件とする);
は0〜2であり;
zは0〜4であり;
それぞれのRXXは、水素であるか、C1−6脂肪族基であるか、窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜3個の異種原子を有する3〜8員飽和、部分不飽和又は完全不飽和単環式環であるか、あるいは窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜5個の異種原子を有する8〜12員飽和、部分不飽和又は完全不飽和二環式環系であり;ここでRXXは、w個の独立して存在する−R11で場合により置換されていてもよく、wは0〜3であり(但し、両方のRXXが同時に水素でないことを条件とする);
YYは、水素、−COR’、−COR’、−CON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−P(O)(OR’)、−P(O)OR’又は−PO(R’)であり;並びに
それぞれ存在するR11は、独立してQ−Rである〕
を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
一方のRXXが水素であり且つ他方のRXXが水素でない、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
両方のRXXが水素でない、請求項19に記載の化合物。
【請求項22】
が0である、請求項19に記載の化合物。
【請求項23】
が1である、請求項19に記載の化合物。
【請求項24】
が2である、請求項19に記載の化合物。
【請求項25】
及びnがそれぞれ1である、請求項19に記載の化合物。
【請求項26】
及びnがそれぞれ2である、請求項19に記載の化合物。
【請求項27】
及びnがそれぞれ3である、請求項19に記載の化合物。
【請求項28】
XXがC1−6脂肪族基であり、ここでRXXがw個の独立して存在する−R11で場合により置換されていてもよく、wが0〜3である、請求項19〜27のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項29】
XXがw個の独立して存在する−R11で場合により置換されていてもよいC1−C6アルキルであり、wが0〜3である、請求項19〜28のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項30】
XXがC1−C6アルキルである、請求項19〜29のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
XXが、窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜3個の異種原子を有する3〜8員飽和、部分不飽和又は完全不飽和単環式環であるか、あるいは窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜5個の異種原子を有する8〜12員飽和、部分不飽和又は完全不飽和二環式環系であり、ここでRXXがw個の独立して存在する−R11で場合により置換されていてもよく、wが0〜3である、請求項19に記載の化合物。
【請求項32】
XXが、窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜3個の異種原子を有する3〜8員飽和、部分不飽和又は完全不飽和単環式環であり、ここでRXXがw個の独立して存在する−R11で場合により置換されていてもよく、wが0〜3である、請求項19に記載の化合物。
【請求項33】
XXが、窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜5個の異種原子を有する8〜12員飽和、部分不飽和又は完全不飽和二環式環系であり、ここでRXXがw個の独立して存在する−R11で場合により置換されていてもよく、wが0〜3である、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
YYが、水素、−COR’、−COR’、−CON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−P(O)(OR’)、−P(O)OR’又は−PO(R’)である、請求項19〜33のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項35】
YYが水素である、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
YYが、−COR’、−COR’、−CON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−P(O)(OR’)、−P(O)OR’又は−PO(R’)である、請求項34に記載の化合物。
【請求項37】
Rが水素である、請求項19〜36のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項38】
RがC1−C6アルキルである、請求項19〜36のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項39】
Rがメチル、エチル、プロピル又はブチルである、請求項19〜36のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項40】
YYが水素であり、一方のRXXが水素であり且つ他方のRXXがC1−C6アルキルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項41】
が0であり、RYYが水素であり、一方のRXXが水素であり且つ他方のRXXがC−Cアルキルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項42】
YYが水素であり、一方のRXXが水素であり且つ他方のRXXがC1−C6アルキルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項43】
が0であり、RYYが水素であり、一方のRXXが水素であり且つ他方のRXXがC1−C6アルキルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項44】
及びRが一緒になって以下に示す環:
【化139】

を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項45】
XXがC1−C6アルキルである、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
XXがメチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル又はt−ブチルである、請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
及びRが一緒になって以下に示す環(kk):
【化140】

〔式中:
は、−N−又はCHであり;
及びnのそれぞれは、独立して0〜3であり(但し、m+nが2〜6であることを条件とする);
は0〜2であり(但し、GがNである場合には、pが0でないことを条件とする);
は0又は1であり;
zは0〜4であり;
Spは、結合であるか又はC1−C6アルキリデンリンカーであり、ここで最大2個までのメチレン単位は、場合により及び独立して、−O−、−S−、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR’−、−CONR’NR’−、−CO−、−C(=N−CN)、−OCO−、−NR’CO−、−NR’CONR’−、−OCONR’−、−NR’NR’、−NR’NR’CO−、−NR’CO−、−SO、−SO−、−NR’−、−SONR’−、NR’SO−又は−NR’SONR’−で置換されていてもよく;
環Bは、O、S又はNから選択される1〜4個の異種原子を有する4〜8員飽和、部分不飽和又は芳香族単環式複素環であり、ここで環Bは、w個の独立して存在する−R12で場合により置換されていてもよく、wは0〜4であり;それぞれ存在するR12は独立してQ−Rである〕
を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項48】
がNである、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
がCHである、請求項47に記載の化合物。
【請求項50】
が0である、請求項47〜49のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項51】
が1である、請求項47〜49のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項52】
が2である、請求項47〜49のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項53】
が0である、請求項47〜52のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項54】
が1である、請求項47〜52のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項55】
が1であり、及びqが1である、請求項47に記載の化合物。
【請求項56】
がCHであり、pが0であり、及びqが1である、請求項47に記載の化合物。
【請求項57】
及びnがそれぞれ1である、請求項47〜56のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項58】
及びnがそれぞれ2である、請求項47〜56のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項59】
Spが−O−、−S−又は−NR’−から選択される、請求項47〜58のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項60】
Spが−O−である、請求項47〜59のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項61】
Spが−NR’−である、請求項47〜59のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項62】
Spが−NH−である、請求項47〜59のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項63】
環Bが、O、S又はNから選択される1〜4個の異種原子を有する4〜8員飽和、部分不飽和又は芳香族単環式複素環であり、ここで環Bがw個の独立して存在する−R12で場合により置換されていてもよく、wが0〜4である、請求項47〜62のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項64】
環Bが、O、S又はNから選択される1〜4個の異種原子を有する4〜8員飽和単環式複素環であり、ここで環Bがw個の独立して存在する−R12で場合により置換されていてもよく、wが0〜4である、請求項47〜63のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項65】
環Bが、O、S又はNから選択される1〜2個の異種原子を有する5〜6員飽和単環式複素環であり、ここで環Bがw個の独立して存在する−R12で場合により置換されていてもよく、wが0〜4である、請求項47〜64のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項66】
が0である、請求項47〜65のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項67】
環Bがテトラヒドロフラニルである、請求項47〜66のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項68】
Spが結合、O又は−O−CH−であり;pが1であり;Rが水素であり;且つm及びnが両方同時に1又は2である、請求項47に記載の化合物。
【請求項69】
Rが水素である、請求項47〜68のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項70】
RがC1−C6アルキルである、請求項69に記載の化合物。
【請求項71】
Rがメチル、エチル、プロピル又はブチルである、請求項70に記載の化合物。
【請求項72】
及びRが一緒になって式(kk−i)又は式(kk−ii):
【化141】

の環を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項73】
環Bが、O、S又はNから選択される1〜2個の異種原子を有する5〜6員飽和単環式複素環であり、ここで環Bがw個の独立して存在する−R12で場合により置換されていてもよく、wが0〜4である、請求項72に記載の化合物。
【請求項74】
Rが水素である、請求項72〜73のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項75】
Rが水素であり及び環Bがテトラヒドロフラニルである、請求項74に記載の化合物。
【請求項76】
Spが結合、−O−又は−O−CH−である、請求項72〜75のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項77】
及びRが一緒になって環(II):
【化142】

〔式中:
及びnのそれぞれは、独立して0〜3であり(但し、m+nが2〜6であることを条件とする);
zは0〜4であり;
Spは、−O−、−S−、−NR’−、又はC1−C6アルキリデンリンカーであり、ここで最大2個までのメチレン単位は、場合により及び独立して、−O−、−S−、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR’−、−CONR’NR’−、−CO−、−OCO−、−NR’CO−、−NR’CONR’−、−OCONR’−、−NR’NR’、−NR’NR’CO−、−NR’CO−、−SO、−SO−、−NR’−、−SONR’−、NR’SO−又は−NR’SONR’−で置換されていてもよく(但し、Spは、カルボニル基に、炭素原子以外の原子を介して結合されることを条件とする);
環Bは、O、S又はNから選択される1〜4個の異種原子を有する4〜8員飽和、部分不飽和又は芳香族単環式複素環であり、ここで環Bは、w個の独立して存在する−R13で場合により置換されていてもよく、wは0〜4であり;
それぞれ存在するR13は独立してQ−Rである〕
を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項78】
Spが−O−、−S−又は−NR’−から選択される、請求項77に記載の化合物。
【請求項79】
Spが−O−である、請求項77〜78のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項80】
Spが−O−CH−である、請求項77に記載の化合物。
【請求項81】
Spが−NR’−である、請求項78に記載の化合物。
【請求項82】
Spが−NH−である、請求項78に記載の化合物。
【請求項83】
Spが−NH−CH−である、請求項78に記載の化合物。
【請求項84】
及びnのそれぞれが1である、請求項77〜83のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項85】
及びnが2である、請求項77〜83のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項86】
環Bが、O、S又はNから選択される1〜4個の異種原子を有する4〜8員飽和、部分不飽和又は芳香族単環式複素環であり、ここで環Bがw個の独立して存在する−R13で場合により置換されていてもよく、wが0〜4である、請求項77〜85のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項87】
環Bが、O、S又はNから選択される1〜4個の異種原子を有する4〜8員飽和単環式複素環であり、ここで環Bがw個の独立して存在する−R13で場合により置換されていてもよく、wが0〜4である、請求項86に記載の化合物。
【請求項88】
環Bが、O、S又はNから選択される1〜2個の異種原子を有する5〜6員飽和単環式複素環であり、ここで環Bがw個の独立して存在する−R13で場合により置換されていてもよく、wが0〜4である、請求項77〜85のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項89】
が0である、請求項77〜88のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項90】
環Bがテトラヒドロフラニルである、請求項77〜89のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項91】
Spが結合、O又は−O−CH−であり;Rが水素であり;且つn及びmが両方同時に1又は2である、請求項77に記載の化合物。
【請求項92】
Rが水素である、請求項77〜91のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項93】
RがC1−C6アルキルである、請求項77〜92のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項94】
Rがメチル、エチル、プロピル又はブチルである、請求項93に記載の化合物。
【請求項95】
zが0である、請求項77〜94のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項96】
環Bが、O、S又はNから選択される1〜2個の異種原子を有する5〜6員飽和単環式複素環であり、ここで環Bがw個の独立して存在する−R13で場合により置換されていてもよく、wが0〜4である、請求項77〜85のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項97】
及びRが一緒になって環(mm):
【化143】

〔式中:
及びnのそれぞれは、独立して0〜3であり(但し、m+nが2〜6であることを条件とする);
は1〜2であり;
YZは、場合によりw個の独立して存在する−R14で置換されていてもよいC−C脂肪族基であり、ここでwは0〜3であり;
それぞれ存在する−R14は独立してQ−Rである〕
を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項98】
が1である、請求項97に記載の化合物。
【請求項99】
が2である、請求項98に記載の化合物。
【請求項100】
及びnがそれぞれ1である、請求項96〜99のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項101】
及びnがそれぞれ2である、請求項96〜99のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項102】
及びnがそれぞれ3である、請求項96〜99のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項103】
YZが、w個の独立して存在する−R14で場合により置換されていてもよいC1−C6アルキルであり、ここでwが0〜3である、請求項97〜102のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項104】
YZが、w個の独立して存在する−R14で場合により置換されていてもよいC1−C4アルキルであり、ここでwが0〜3である、請求項103に記載の化合物。
【請求項105】
YZがC1−C6アルキルである、請求項103に記載の化合物。
【請求項106】
Rが水素である、請求項96〜105のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項107】
RがC1−C6アルキルである、請求項96〜105のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項108】
Rがメチル、エチル、プロピル又はブチルである、請求項107に記載の化合物。
【請求項109】
及びRが一緒になって環(nn):
【化144】

を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項110】
が−N−である、請求項109に記載の化合物。
【請求項111】
が−CH−NH−である、請求項109に記載の化合物。
【請求項112】
が−CH−CH−NH−である、請求項109に記載の化合物。
【請求項113】
YYが水素であり、一方のRXXが水素であり、且つ他方のRXXがC1−C6アルキルである、請求項109〜112のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項114】
が0であり、RYYが水素であり、一方のRXXが水素であり、且つ他方のRXXがC1−C6アルキルである、請求項109〜113のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項115】
及びRが一緒になって環(pp):
【化145】

を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項116】
YYが水素であり、一方のRXXが水素であり、且つ他方のRXXがC1−C6アルキルである、請求項115に記載の化合物。
【請求項117】
が0であり、RYYが水素であり、一方のRXXが水素であり、且つ他方のRXXがC1−C6アルキルである、請求項109〜116のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項118】
WがOR’である、請求項1〜117のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項119】
WがOHである、請求項118に記載の化合物。
【請求項120】
WがSR’である、請求項1〜119のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項121】
WがSHである、請求項120に記載の化合物。
【請求項122】
WがN(R’)である、請求項1〜119のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項123】
WがNHR’である、請求項122に記載の化合物。
【請求項124】
WがNHである、請求項123に記載の化合物。
【請求項125】
WがCHF又はCHFである、請求項1〜119のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項126】
WがCHFである、請求項125に記載の化合物。
【請求項127】
WがCHFである、請求項125に記載の化合物。
【請求項128】
zが0〜5である、請求項1〜127のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項129】
zが1〜3である、請求項128に記載の化合物。
【請求項130】
zが1〜2である、請求項129に記載の化合物。
【請求項131】
zが1である、請求項130に記載の化合物。
【請求項132】
が、独立して、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)であるか、あるいはC−C脂肪族基、アリール、ヘテロアリール、脂環式基、ヘテロ脂環式基、アリールC−Cアルキル、ヘテロアリールC−Cアルキル、脂環式C−Cアルキル又はヘテロ脂環式C−Cアルキルから選択される場合により置換されていてもよい基である、請求項1〜131のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項133】
が、独立して、Cl、Br、F、CF、CH、−CHCH、CN、−COOH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SO(CHCH、−SOCH(CH、−SON(CH、−SOCHCH、−C(O)OCHCH(CH、−C(O)NHCHCH(CH、−NHCOOCH、−C(O)C(CH、−COO(CHCH、−C(O)NHCH(CH、−C(O)CHCHであるか、あるいは−ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリノ、C1−4アルコキシ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、−CHシクロヘキシル、ピリジル、−CHピリジル又は−CHチアゾリルから選択される場合により置換されていてもよい基である、請求項132に記載の化合物。
【請求項134】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゼチジン−1−イル(aa)であり、zが1又は2であり並びに少なくとも1個の存在するRが−NRSOR’、−NRCOOR’又は−NRCOR’である、請求項1に記載の化合物。
【請求項135】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゼチジン−1−イル(aa)であり、zが1であり並びにRが−NRSOR’である、請求項134に記載の化合物。
【請求項136】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゼチジン−1−イル(aa)であり、zが1であり並びにRが−NRCOOR’である、請求項134に記載の化合物。
【請求項137】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゼチジン−1−イル(aa)であり、zが1であり並びにRが−NRCOR’である、請求項134に記載の化合物。
【請求項138】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいピロリジン−1−イル(bb)であり、zが1又は2であり並びにRがCl、Br、F、CF、CH、−CHCH、−OR’又は−CHOR’である、請求項1に記載の化合物。
【請求項139】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいピペリジン−1−イル(cc)であり、zが1又は2であり並びに少なくとも1個の存在するRがCl、Br、F、CF、CH、−CHCH、−OR’又は−CHOR’、−NRSOR’、−NRCOOR’あるいは−OCON(R’)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項140】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいピペリジン−1−イル(cc)であり、zが1であり並びにRがF、CF、CH、−CHCH、−OR’、又は−CHOR’である、請求項139に記載の化合物。
【請求項141】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいピペリジン−1−イル(cc)であり、zが1であり並びにRが−NRSOR’である、請求項139に記載の化合物。
【請求項142】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいピペリジン−1−イル(cc)であり、zが1であり並びにRが−NRCOOR’である、請求項139に記載の化合物。
【請求項143】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいピペラジン−1−イル(dd)であり、zが1又は2であり並びに少なくとも1個の存在するRが−SOR’、−CON(R’)、−SON(R’)、−COR’又は−COOR’である、請求項1に記載の化合物。
【請求項144】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいピペラジン−1−イル(dd)であり、zが1であり並びにRが−SOR’である、請求項143に記載の化合物。
【請求項145】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいピペラジン−1−イル(dd)であり、zが1であり並びにRが−COOR’である、請求項143に記載の化合物。
【請求項146】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいピペラジン−1−イル(dd)であり、zが1であり並びにRが−CON(R’)である、請求項143に記載の化合物。
【請求項147】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいピペラジン−1−イル(dd)であり、zが1であり並びにRが−SON(R’)である、請求項143に記載の化合物。
【請求項148】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいピペラジン−1−イル(dd)であり、zが1であり並びにRが−COR’である、請求項143に記載の化合物。
【請求項149】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいモルホリン−1−イル(ee)又はチオモルホリン−1−イル(ff)であり、zが1又は2であり並びに少なくとも1個の存在するRが−SOR’、−CON(R’)、−SON(R’)、−COR’又は−COOR’である、請求項1に記載の化合物。
【請求項150】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいモルホリン−1−イル(ee)又はチオモルホリン−1−イル(ff)であり、zが1であり並びにRが−SOR’である、請求項149に記載の化合物。
【請求項151】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいモルホリン−1−イル(ee)又はチオモルホリン−1−イル(ff)であり、zが1であり並びにRが−COOR’である、請求項149に記載の化合物。
【請求項152】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいモルホリン−1−イル(ee)又はチオモルホリン−1−イル(ff)であり、zが1であり並びにRが−CON(R’)である、請求項149に記載の化合物。
【請求項153】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいモルホリン−1−イル(ee)又はチオモルホリン−1−イル(ff)であり、zが1であり並びにRが−SON(R’)である、請求項149に記載の化合物。
【請求項154】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいモルホリン−1−イル(ee)又はチオモルホリン−1−イル(ff)であり、zが1であり並びにRが−COR’である、請求項149に記載の化合物。
【請求項155】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゼパン−1−イル(gg)であり、zが1又は2であり並びに少なくとも1個の存在するRが−SOR’、−CON(R’)、−SON(R’)、−COR’又は−COOR’である、請求項1に記載の化合物。
【請求項156】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゼパン−1−イル(gg)であり、zが1であり並びにRが−SOR’である、請求項155に記載の化合物。
【請求項157】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゼパン−1−イル(gg)であり、zが1であり並びにRが−COOR’である、請求項155に記載の化合物。
【請求項158】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゼパン−1−イル(gg)であり、zが1であり並びにRが−CON(R’)である、請求項155に記載の化合物。
【請求項159】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゼパン−1−イル(gg)であり、zが1であり並びにRが−SON(R’)である、請求項155に記載の化合物。
【請求項160】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゼパン−1−イル(gg)であり、zが1であり並びにRが−COR’である、請求項155に記載の化合物。
【請求項161】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゾカン−1−イル(hh)であり、zが1又は2であり並びに少なくとも1個の存在するRが−SOR’、−CON(R’)、−SON(R’)、−COR’又は−COOR’である、請求項1に記載の化合物。
【請求項162】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゾカン−1−イル(hh)であり、zが1であり並びにRが−SOR’である、請求項161に記載の化合物。
【請求項163】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゾカン−1−イル(hh)であり、zが1であり並びにRが−COOR’である、請求項161に記載の化合物。
【請求項164】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゾカン−1−イル(hh)であり、zが1であり並びにRが−CON(R’)である、請求項161に記載の化合物。
【請求項165】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゾカン−1−イル(hh)であり、zが1であり並びにRが−SON(R’)である、請求項161に記載の化合物。
【請求項166】
及びRが、一緒になって、場合により置換されていてもよいアゾカン−1−イル(hh)であり、zが1であり並びにRが−COR’である、請求項161に記載の化合物。
【請求項167】
yが0〜4である、請求項133〜166のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項168】
yが0である、請求項167に記載の化合物。
【請求項169】
yが1〜3である、請求項167に記載の化合物。
【請求項170】
yが1〜2である、請求項169に記載の化合物。
【請求項171】
yが1である、請求項170に記載の化合物。
【請求項172】
それぞれのRが、独立して、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−S(O)N(R’)、−OCOR’、−COR’、−COR’、−OCON(R’)、−NR’SOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、−OPO(R’)であるか、あるいはC−C脂肪族基、アリール、ヘテロアリール、脂環式基、ヘテロ脂環式基、アリールC−Cアルキル、ヘテロアリールC−Cアルキル、脂環式C−Cアルキル又はヘテロ脂環式C−Cアルキルから選択される場合により置換されていてもよい基である、請求項133〜171のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項173】
それぞれのRが、独立して、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−NH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−OCH、−OCHCH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−SONHC(CH、−OCOC(CH、−OCOCHC(CH、−O(CHN(CH、4−CH−ピペラジン−1−イル、−OCOCH(CH、−OCO(シクロペンチル)、−COCH、場合により置換されていてもよいフェノキシ又は場合により置換されていてもよいベンジルオキシである、請求項172に記載の化合物。
【請求項174】
がFである、請求項173に記載の化合物。
【請求項175】
がOR’である、請求項172に記載の化合物。
【請求項176】
がOHである、請求項175に記載の化合物。
【請求項177】
前記化合物が式I−A:
【化146】

(式中、R、R、R、y及び環Aは、請求項1で定義した通りである)
を有する、請求項1に記載の化合物又はその製薬学的に許容し得る塩。
【請求項178】
環Aが環A1又は環A2であり、R3A及びR3Bの一つが水素であるか又はR3A及びR3Bの両方が水素である、請求項177に記載の化合物。
【請求項179】
環Aが環A1又は環A2であり、R3A又はR3Bのそれぞれが独立してQ−RXである、請求項178に記載の化合物。
【請求項180】
QがC1−C6アルキリデンである、請求項179に記載の化合物。
【請求項181】
QがC1−C4アルキリデンである、請求項179に記載の化合物。
【請求項182】
Qが−CH−である、請求項179に記載の化合物。
【請求項183】
Qが結合であり及びそれぞれのRが、独立して、−R’、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR’、−NR’CON(R’)、−NR’COR’、−COR’、−COR’、−OCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−NR’SOR’、−NR’SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)又は−OPO(R’)から選択される、請求項179に記載の化合物。
【請求項184】
Qが結合であり及びそれぞれのRが、独立して、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)であるか、あるいはC−C脂肪族基、アリール、ヘテロアリール、脂環式基、ヘテロ脂環式基、アリールC−Cアルキル、ヘテロアリールC−Cアルキル、脂環式C−Cアルキル又はヘテロ脂環式C−Cアルキルから選択される場合により置換されていてもよい基である、請求項179に記載の化合物。
【請求項185】
それぞれのRが独立してR’である、請求項183に記載の化合物。
【請求項186】
環Aが環A3又はA4であり及びそれぞれのRが水素である、請求項177に記載の化合物。
【請求項187】
環Aが環A3又はA4であり、uが1〜3であり及びそれぞれのRが独立してQ−Rである、請求項177に記載の化合物。
【請求項188】
QがC1−C6アルキリデンである、請求項187に記載の化合物。
【請求項189】
QがC1−C4アルキリデンである、請求項187に記載の化合物。
【請求項190】
Qが−CH−である、請求項187に記載の化合物。
【請求項191】
Qが結合であり及びRが、独立して、−R’、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR’、−NR’CON(R’)、−NR’COR’、−COR’、−COR’、−OCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−NR’SOR’、−NR’SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)又は−OPO(R’)から選択される、請求項187に記載の化合物。
【請求項192】
がR’である、請求項191に記載の化合物。
【請求項193】
Qが結合であり及びそれぞれのRが、独立して、ハロゲン、CN、NO、−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、COR’、−NHCOOR’、−SOR’、−SON(R’)であるか、あるいはC−C脂肪族基、アリール、ヘテロアリール、脂環式基、ヘテロ脂環式基、アリールC−Cアルキル、ヘテロアリールC−Cアルキル、脂環式C−Cアルキル又はヘテロ脂環式C−Cアルキルから選択される場合により置換されていてもよい基である、請求項187に記載の化合物。
【請求項194】
前記化合物が、式I−A−i:
【化147】

(式中、R、R及び環Aは、請求項1で定義した通りである)
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項195】
前記化合物が、
【化148】

から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項196】
請求項1〜195のいずれか1項に記載の化合物と製薬学的に許容し得る補助剤又は担体とを含有する医薬組成物。
【請求項197】
急性、慢性、神経障害性又は炎症性の疼痛、関節炎、片頭痛、群発性頭痛、三叉神経痛、疱疹性神経痛、全身神経痛、てんかん又はてんかん状態、神経変性障害、精神障害、例えば不安及び鬱病、筋緊張症、不整脈、運動障害、神経内分泌障害、運動失調症、多発性硬化症、過敏性腸症候群、失禁、内臓痛、変形性関節症痛、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害、神経根痛、坐骨神経痛、背痛、頭痛又は頸痛、激痛又は難治性疼痛、侵害受容性疼痛、突出痛、術後疼痛あるいは癌性疼痛から選択される疾患、障害又は状態を治療又はそれらの重症度を軽減する方法であって、前記患者に有効量の請求項196に記載の組成物を投与する工程を含む方法。
【請求項198】
前記疾患、状態又は障害が電位依存性ナトリウムチャネルの活性化又は過活動に関連している、請求項197に記載の方法。
【請求項199】
前記疾患、状態又は障害が急性、慢性、神経障害性又は炎症性の疼痛である、請求項197に記載の方法。
【請求項200】
前記疾患、状態又は障害が神経根痛、坐骨神経痛、背痛、頭痛又は頸痛である、請求項197に記載の方法。
【請求項201】
前記疾患、状態又は障害が激痛又は難治性疼痛、急性痛、術後疼痛、背痛あるいは癌性疼痛である、請求項197に記載の方法。
【請求項202】
急性、慢性、神経障害性又は炎症性の疼痛、関節炎、片頭痛、群発性頭痛、三叉神経痛、疱疹性神経痛、全身神経痛、てんかん又はてんかん状態、神経変性障害、精神障害、例えば不安及び鬱病、筋緊張症、不整脈、運動障害、神経内分泌障害、運動失調症、多発性硬化症、過敏性腸症候群、失禁、内臓痛、変形性関節症痛、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害、神経根痛、坐骨神経痛、背痛、頭痛又は頸痛、激痛又は難治性疼痛、侵害受容性疼痛、突出痛、術後疼痛あるいは癌性疼痛から選択される疾患、障害又は状態を治療又はそれらの重症度を軽減する方法であって、患者に、有効量の式I:
【化149】

〔式中:
Wは、ハロ、OR’、SR’、N(R’)、CHF又はCHFであり、
及びRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、硫黄又は酸素から独立して選択される0〜3個の追加の異種原子を有する場合により置換されていてもよい3〜8員単環式飽和又は部分不飽和環を形成し;ここで、R及びRが一緒になって形成する環は、1個又はそれ以上の置換可能な炭素原子、窒素原子又は硫黄原子において、z個の独立して存在する−Rで場合により及び独立して置換されていてもよく、zは0〜5であり;
環Aは、
【化150】

であり;
yは0〜4であり;
uは0〜3であり;
及びZは、独立してN又はC−Rであり;
それぞれ存在するR3A、R3B、R及びRは、独立してQ−Rであり;ここで、Qは、結合であるか、あるいはC−Cアルキリデン鎖であってQの最大2個までの隣り合わないメチレン単位が、場合により及び独立して、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−C(=N−CN)、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、−OP(O)(OR)−又は−POR−で置換されていてもよいC−Cアルキリデン鎖であり;及びそれぞれ存在するRは、独立して、−R’、ハロゲン、−NO、−CN、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR’、−NR’CON(R’)、−NR’COR’、−COR’、−COR’、−OCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−NR’SOR’、−NR’SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)又は−OPO(R’)から選択され;
それぞれ存在するRは、独立して、水素であるか又は0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよいC1−6脂肪族基であり;及びそれぞれ存在するRは、独立して、−R、ハロゲン、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R又は−OPO(Rから選択され、ここでRは、水素又は非置換C1−6脂肪族基であり;
それぞれ存在するR’は、独立して、水素であるか又は0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよいC1−6脂肪族基であり;及びそれぞれ存在するRは、独立して、−R、ハロゲン、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R又は−OPO(Rから選択され、ここでRは、水素又は非置換C1−6脂肪族基であるか;窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜3個の異種原子を有する3〜8員飽和、部分不飽和又は完全不飽和単環式環であるか、あるいは窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜5個の異種原子を有する8〜12員飽和、部分不飽和又は完全不飽和二環式環系であり、前記の単環式環又は二環式環は、0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよく;及びそれぞれ存在するRは、独立して、−R、ハロゲン、=O、=NR、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R又は−OPO(Rから選択され、ここでRは、水素又は非置換C1−6脂肪族基であり;あるいはR及びR’、2個の存在するR、又は2個の存在するR’は、これらが結合している原子(1個又は複数個)と一緒になって、窒素、酸素又は硫黄から独立してから選択される0〜4個の異種原子を有する3〜12員飽和、部分不飽和又は完全不飽和単環式又は二環式環を形成し、前記の単環式又は二環式環は、0〜5個の存在するRT1で場合により置換されていてもよく;且つそれぞれ存在するRT1は、独立して、−R、ハロゲン、=O、=NR、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R又は−OPO(Rから選択され、ここでRは、水素又は非置換C1−6脂肪族基である;
但し:
G.環Aが環A2であり、R3A及びR3BがそれぞれQ−Rであり、Wがハロ、OR’、SR’、N(R’)、CHF又はCHFであり、yが0〜4であり、それぞれのRが独立してQ−Rである場合には、R及びRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、4−置換ピペリジン環を形成せず、ここでzが1であり、−RがQ−Rであり、Qが結合であり且つRが−N(R’)、−NR’COR’、−NR’CON(R’)、−NR’COR’、−NR’SOR’であるか、あるいはzが1であり且つ−Rが1−メトキシメチル、1−メトキシプロパン−2−オール又は1−エトキシプロパン−2−オールであることを条件とする〕
の化合物又はその製薬学的に許容し得る塩を投与する工程を含む方法。
【請求項203】
前記疾患、状態又は障害が電位依存性ナトリウムチャネルの活性化又は過活動に関係している、請求項202に記載の方法。
【請求項204】
前記疾患、状態又は障害が急性、慢性、神経障害性又は炎症性の疼痛である、請求項202に記載の方法。
【請求項205】
前記疾患、状態又は障害が神経根痛、坐骨神経痛、背痛、頭痛又は頸痛である、請求項202に記載の方法。
【請求項206】
前記疾患、状態又は障害が激痛又は難治性疼痛、急性痛、術後疼痛、背痛又は癌性疼痛である、請求項202に記載の方法。
【請求項207】
前記疾患が、大腿骨癌性疼痛;非悪性慢性骨痛;関節リウマチ;変形性関節症;脊柱管狭窄症;神経障害性腰痛;神経障害性腰痛;筋筋膜痛症候群;線維筋痛症;顎関節痛;慢性内臓痛、例えば腹痛;膵臓痛;IBS痛;慢性頭痛;片頭痛;緊張性頭痛、例えば群発性頭痛;慢性神経障害性疼痛、例えば帯状疱疹後神経痛;糖尿病性神経障害;HIV関連神経障害;三叉神経痛;シャルコー・マリー・トゥース神経障害;遺伝性感覚性ニューロパシー;末梢神経損傷;有痛性神経腫;異所性近位及び遠位発射;神経根障害;化学療法誘発性神経障害性疼痛;放射線治療誘発性神経障害性疼痛;乳房切除術後疼痛;中枢痛;脊髄損傷疼痛;脳卒中後疼痛;視床痛;複合性局所疼痛症候群;幻痛;難治性疼痛;急性痛、急性術後疼痛;急性筋骨格痛;関節痛;機械的腰痛;頸痛;腱炎;外傷/運動痛;急性内臓痛、例えば腹痛;腎盂腎炎;虫垂炎;胆嚢炎;腸閉塞;ヘルニア、など;胸痛、例えば心臓痛;骨盤痛、腎仙痛、急性分娩痛、例えば陣痛;帝王切開痛;急性炎症性、熱傷及び外傷痛;急性間欠痛、例えば子宮内膜症;急性帯状疱疹疼痛;鎌状赤血球貧血;急性膵炎;突出痛;口腔顔面痛、例えば副鼻腔炎疼痛、歯痛;多発性硬化症(MS)痛;鬱病での疼痛;ハンセン病痛;ベーチェット病痛;有痛脂肪症;静脈炎痛;ギラン・バレー疼痛;痛む脚と動く足趾症候群;ハグランド症候群;先端紅痛症痛;ファブリー病痛;膀胱及び泌尿器疾患、例えば尿失禁;機能亢進膀胱;疼痛性膀胱症候群;間質性膀胱炎(IC);又は前立腺炎から選択される、請求項202に記載の方法。
【請求項208】
(a)患者;又は
(b)生物学的試料
におけるNaV1.1、NaV1.2、NaV1.3、NaV1.4、NaV1.5、NaV、1.6、NaV1.7、NaV1.8、NaV1.9又はCaV2.2活性の一つ又はそれ以上を阻害する方法であって、式I:
【化151】

〔式中:
Wは、ハロ、OR’、SR’、N(R’)、CHF又はCHFであり、
及びRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、硫黄又は酸素から独立して選択される0〜3個の追加の異種原子を有する場合により置換されていてもよい3〜8員単環式飽和又は部分不飽和環を形成し;ここで、R及びRが一緒になって形成する環は、1個又はそれ以上の置換可能な炭素原子、窒素原子又は硫黄原子において、z個の独立して存在する−Rで場合により及び独立して置換されていてもよく、zは0〜5であり;
環Aは、
【化152】

であり;
yは0〜4であり;
uは0〜3であり;
及びZは、独立してN又はC−Rであり;
それぞれ存在するR3A、R3B、R及びRは、独立してQ−Rであり;ここで、Qは、結合であるか、あるいはC−Cアルキリデン鎖であってQの最大2個までの隣り合わないメチレン単位が、場合により及び独立して、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−C(=N−CN)、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、−OP(O)(OR)−又は−POR−で置換されていてもよく;及びそれぞれ存在するRは、独立して、−R’、ハロゲン、−NO、−CN、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR’、−NR’CON(R’)、−NR’COR’、−COR’、−COR’、−OCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−NR’SOR’、−NR’SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)又は−OPO(R’)から選択され;
それぞれ存在するRは、独立して、水素であるか又は0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよいC1−6脂肪族基であり;及びそれぞれ存在するRは、独立して、−R、ハロゲン、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R又は−OPO(Rから選択され、ここでRは、水素又は非置換C1−6脂肪族基であり;
それぞれ存在するR’は、独立して、水素であるか又は0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよいC1−6脂肪族基であり;及びそれぞれ存在するRは、独立して、−R、ハロゲン、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R又は−OPO(Rから選択され、ここでRは、水素又は非置換C1−6脂肪族基であるか;窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜3個の異種原子を有する3〜8員飽和、部分不飽和又は完全不飽和単環式環であるか、あるいは窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜5個の異種原子を有する8〜12員飽和、部分不飽和又は完全不飽和二環式環系であり、前記の単環式環又は二環式環は、0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよく;及びそれぞれ存在するRは、独立して、−R、ハロゲン、=O、=NR、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R又は−OPO(Rから選択され、ここでRは、水素又は非置換C1−6脂肪族基であり;あるいはR及びR’、2個の存在するR、又は2個の存在するR’は、これらが結合している原子(1個又は複数個)と一緒になって、窒素、酸素又は硫黄から独立してから選択される0〜4個の異種原子を有する3〜12員飽和、部分不飽和又は完全不飽和単環式又は二環式環を形成し、前記の単環式又は二環式環は、0〜5個の存在するRT1で場合により置換されていてもよく;且つそれぞれ存在するRT1は、独立して、−R、ハロゲン、=O、=NR、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R又は−OPO(Rから選択され、ここでRは、水素又は非置換C1−6脂肪族基である;
但し:
G. 環Aが環A2であり、R3A及びR3BがそれぞれQ−Rであり、Wがハロ、OR’、SR’、N(R’)、CHF又はCHFであり、yが0〜4であり、それぞれのRが独立してQ−Rである場合には、R及びRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、4−置換ピペリジン環を形成せず、ここでzが1であり、−RがQ−Rであり、Qが結合であり且つRが−N(R’)、−NR’COR’、−NR’CON(R’)、−NR’COR’、−NR’SOR’であるか、あるいはzが1であり且つ−Rが1−メトキシメチル、1−メトキシプロパン−2−オール又は1−エトキシプロパン−2−オールであることを条件とする〕
の化合物又はその製薬学的に許容し得る塩を前記患者に投与するか又は前記生物学的試料と接触させることを含む、方法。
【請求項209】
環Aが環A1:
【化153】

であり;並びにR3A及びR3Bが請求項202又は208で定義した通りである、請求項202又は208に記載の方法。
【請求項210】
環Aが環A2:
【化154】

であり;並びにR3A及びR3Bが請求項202又は208で定義した通りである、請求項202又は208に記載の方法。
【請求項211】
3A及びR3BがQ−Rであり、Qが結合であり、並びにRが−R’である、請求項209又は210に記載の方法。
【請求項212】
3A及びR3BがQ−Rであり、Qが結合であり、Rが−R’であり並びに−R’が、水素、0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよいC1−6脂肪族基から選択されるか、あるいは窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜3個の異種原子を有し、0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよい3〜8員飽和、部分不飽和又は完全不飽和単環式環から選択される、請求項211に記載の方法。
【請求項213】
3A及びR3BがQ−Rであり、Qが結合であり、Rが−R’であり並びに−R’が水素、非置換C1−6脂肪族基から選択されるか、あるいは窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜3個の異種原子を有し、0〜3個の存在するRで場合により置換されていてもよい5〜6員完全不飽和単環式環から選択される、請求項212に記載の方法。
【請求項214】
環Aが環A3:
【化155】

であり並びにZ、R及びuが請求項202又は208で定義した通りである、請求項202又は208に記載の方法。
【請求項215】
がNであり、uが1〜3であり、RがQ−Rであり、Qが結合であり、Rが−R’であり及び−R’が水素、又は0〜5個の存在するRで場合により置換されていてもよいC1−6脂肪族基から選択される、請求項214に記載の方法。
【請求項216】
がNであり、uが1〜3であり、RがQ−Rであり、Qが結合であり、Rが−R’であり及び−R’が非置換C1−6脂肪族基から選択される、請求項215に記載の方法。
【請求項217】
環Aが環A4:
【化156】

であり並びにZ、R及びuが請求項1で定義した通りである、請求項202又は208に記載の方法。
【請求項218】
及びRが一緒になってピロリジニル環:
【化157】

を形成する、請求項202又は208に記載の方法。
【請求項219】
及びRが一緒になってピペリジニル環:
【化158】

を形成する、請求項202又は208に記載の方法。
【請求項220】
及びRが一緒になってピペラジニル環:
【化159】

を形成する、請求項202又は208に記載の方法。
【請求項221】
及びRが一緒になってモルホリニル環:
【化160】

を形成する、請求項202又は208に記載の方法。
【請求項222】
及びRが一緒になって以下に示す環(ii)又は(jj):
【化161】

〔式中:
は、−N−、−CH−NH−又は−CH−CH−NH−であり;
及びnのそれぞれは、独立して0〜3であり(但し、m+nが2〜6であることを条件とする);
は0〜2であり;
zは0〜4であり;
それぞれのRXXは、水素であるか、C1−6脂肪族基であるか、窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜3個の異種原子を有する3〜8員飽和、部分不飽和又は完全不飽和単環式環であるか、あるいは窒素、酸素又は硫黄から独立して選択される0〜5個の異種原子を有する8〜12員飽和、部分不飽和又は完全不飽和二環式環系であり;ここでRXXは、w個の独立して存在する−R11で場合により置換されていてもよく、wは0〜3であり(但し、両方のRXXが同時に水素でないことを条件とする);
YYは、水素、−COR’、−COR’、−CON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−P(O)(OR’)、−P(O)OR’又は−PO(R’)であり;並びに
それぞれ存在するR11は、独立してQ−Rである〕
を形成する、請求項202又は208に記載の方法。
【請求項223】
XXがC1−C6アルキルである、請求項222に記載の方法。
【請求項224】
YYが水素である、請求項222に記載の方法。
【請求項225】
及びRが一緒になって以下に示す環:
【化162】

を形成する、請求項222に記載の方法。
【請求項226】
XXがC1−C6アルキルである、請求項225に記載の方法。
【請求項227】
XXがメチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル又はt−ブチルである、請求項226に記載の方法。
【請求項228】
及びRが一緒になって環(mm):
【化163】

〔式中:
及びnのそれぞれは、独立して0〜3であり(但し、m+nが2〜6であることを条件とする);
は1〜2であり;
YZは、w個の独立して存在する−R14で場合により置換されていてもよいC−C脂肪族基であり、wは0〜3であり;
それぞれ存在する−R14は独立してQ−Rである〕
を形成する、請求項202又は208に記載の方法。
【請求項229】
及びRが一緒になって環(nn):
【化164】

を形成する、請求項202又は208に記載の方法。
【請求項230】
及びRが一緒になって環(pp):
【化165】

を形成する、請求項202又は208に記載の方法。
【請求項231】
WがOR’である、請求項202〜230のいずれか1項に記載の方法。
【請求項232】
WがOHである、請求項231に記載の方法。
【請求項233】
yが0である、請求項202〜232のいずれか1項に記載の方法。
【請求項234】
yが1である、請求項202〜232のいずれか1項に記載の方法。
【請求項235】
がFである、請求項234に記載の方法。
【請求項236】
前記化合物が式I−A:
【化166】

(式中、R、R、R、y及び環Aは、請求項202又は208で定義した通りである)
を有する、請求項202又は208に記載の方法。
【請求項237】
前記化合物が、式I−A−i:
【化167】

(式中、R、R及び環Aは、請求項202又は208で定義した通りである)
を有する、請求項202又は208に記載の方法。
【請求項238】
前記化合物が、
【化168】

から選択される、請求項202又は208に記載の方法。

【公表番号】特表2009−539988(P2009−539988A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−515453(P2009−515453)
【出願日】平成19年6月12日(2007.6.12)
【国際出願番号】PCT/US2007/013776
【国際公開番号】WO2007/146284
【国際公開日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】