説明

エラストマ成形品及びエラストマ成形品製造装置、並びに外装ケース

【課題】防水部材本体における防水性能を高く確保する。
【解決手段】防水部材20が、エラストマにより成形された防水部材本体22と、防水部材本体22と一体的に成形され、防水部材本体22のうち、他の部材(他の外装カバー)と接触する面以外の部分から突出し、防水部材本体22と他の部材との間には位置しないガス抜き形状24a〜24dと、を備えているので、ガス抜き形状24a〜24d部分にガスが溜まることにより、防水部材本体22へのショートショットの発生を抑制することができる。また、ガスベントを用いてガス抜きをする場合のように、防水部材本体22自体にバリが発生するのを防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件は、エラストマ成形品及びエラストマ成形品製造装置、並びに外装ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、射出成形用金型のコアのパーティング面(成形品を型から取り出すときに分離する面)には、プラスチックなどの樹脂から発生したガスを金型外に排出して、樹脂のショートショットを防止するガスベントが設けられている。このガスベントは、パーティング面に形成された隙間や入れ子から成るが、金型を使用する回数が増えれば増えるほど、ガスベント部分がつぶれるおそれがある。これに対し、特許文献1では、射出成形用金型を構成する2つのコアの間にサポートブロックを設け、ガスベントの隙間間隔を維持する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−53798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ガスベント内には、ガスのみならず樹脂も入り込むため、ガスベント内に入り込んだ樹脂がバリとなるおそれがある。また、樹脂としてエラストマを用いた場合、ガスの発生量が特に多いことから、当該ガスがガスベントから抜け切らずに、ショートショットの発生原因となるおそれがある。
【0005】
これらバリやショートショットが発生すると、樹脂成形品を例えば防水パッキンの用途に用いる場合に、バリやショートショットの部分から水漏れが生じ、防水性能を確保できない可能性がある。
【0006】
そこで本件は上記の課題に鑑みてなされたものであり、バリやショートショットの発生が低減されたエラストマ成形品及び外装ケース、並びにバリやショートショットの発生が低減されたエラストマ成形品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に記載のエラストマ成形品は、エラストマにより成形された成形品本体と、前記成形品本体と一体的に成形され、前記成形品本体のうち、他の部材と接触する面以外の部分から突出し、前記成形品本体と前記他の部材との間には位置しない突出部と、を備えている。
【0008】
本明細書に記載の外装ケースは、本明細書に記載のエラストマ成形品を含んでいる。
【0009】
本明細書に記載のエラストマ成形品製造装置は、エラストマを射出する射出成形機と、前記射出成形機により射出された前記エラストマにより、成形品本体を形成する第1部分と、前記成形品本体と一体的に成形され、前記成形品本体のうち、他の部材と接触する面以外の部分から突出し、前記成形品本体と前記他の部材との間には位置しない突出部を形成する第2部分と、を有する金型と、を備えている。
【発明の効果】
【0010】
本明細書に記載のエラストマ成形品及び外装ケースは、バリやショートショットの発生を低減することができるという効果を奏する。また、本明細書に記載のエラストマ成形品製造装置は、バリやショートショットの少ないエラストマ成形品を製造することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】一実施形態に係る外装ケースを示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面を示す図である。
【図3】図3(a)〜図3(d)は、製造装置による2色成形の手順を示す図(その1)である。
【図4】図4(a)〜図4(d)は、製造装置による2色成形の手順を示す図(その2)である。
【図5】エラストマを第2キャビティに注入したときの、エラストマの流れを示す図である。
【図6】図6(a)〜図6(d)は、ガス抜き形状を取り出して拡大して示す斜視図である。
【図7】図7(a)〜図7(c)は、ガス抜き形状を設けない場合の例を示し、図7(d)、図7(e)は、一実施形態のようにガス抜き形状を設けた場合の作用を説明するための図であり、図7(f)、図7(g)は、一実施形態の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、エラストマ成形品の一実施形態について、図1〜図7に基づいて詳細に説明する。図1には、エラストマ成形品を有する携帯電話の外装ケース100が平面図にて示されている。外装ケース100は、別の部材(別の外装ケース)と組み合わされることで、防水型の携帯電話ケースとなる。
【0013】
図1に示すように、外装ケース100は、ケース本体10と、ケース本体10の外縁部近傍に固定されたリング状の防水部材20と、を有する。
【0014】
ケース本体10は、樹脂、例えばプラスチックにより成形されており、その外縁部にほぼ沿って、環状凸部10aを有している。
【0015】
防水部材20は、エラストマにより成形されている。防水部材20は、環状の防水部材本体22と、防水部材本体22から環状の内側方向に突出した状態で設けられた突出部としてのガス抜き形状24a,24b,24c,24dと、を有する。防水部材本体22は、ケース本体10の環状凸部10aの内壁に沿って設けられている。
【0016】
図2は、図1のA−A線にて断面した状態を示す斜視図である。この図2に示すように、環状凸部10aの高さhは、防水部材本体22の高さHよりも低く設定されている。また、ガス抜き形状24a(及び24b〜24d)の高さJは、防水部材本体22の高さHよりも低く設定されている。
【0017】
次に、図3、図4に基づいて、外装ケース100の製造方法について説明する。本実施形態では、外装ケース100を2色成形により製造する。まず、図3(a)、図3(b)に基づいて、外装ケース100の製造に用いられる製造装置200について説明する。
【0018】
図3(a)に示すように、製造装置200は、可動側コア42と、固定側コア44と、固定側コア44に接続された射出成形機52,54及び真空引き装置56と、を有する。
【0019】
可動側コア42は、金型の一部を構成し、矢印L、L’方向への移動が可能であるとともに、回転軸Rを中心とした回転が可能となっている。可動側コア42は、矢印L方向に最大限移動した位置で、固定側コア44と接触する。固定側コア44は、金型の一部を構成し、図3(b)のように、可動側コア42と接触した状態で、可動側コア42との間に第1キャビティ61及び第2キャビティ62を形成する。第1キャビティ61と第2キャビティ62とは、異なる形状を有している。第1キャビティ61は、2色成形の1次側、第2キャビティ62は、2色成形の2次側で用いられる。
【0020】
射出成形機52は、固定側コア44に形成された管路44aを介して、第1キャビティ61内にプラスチックを射出する装置である。なお、管路44aは、固定側コア44の第1キャビティ61の複数箇所に連通形成されている。射出成形機52は、これら複数の管路44aを介して、第1キャビティ61内に溶融した熱可塑性プラスチックを射出(注入)する。
【0021】
射出成形機54は、固定側コア44に形成された管路44bを介して、第2キャビティ62内にエラストマを射出する装置である。管路44bも固定側コア44に複数形成されている。具体的には、固定側コア44の第2キャビティ62のうち、図1に符合26a,26b,26c,26dで示す位置(ゲート)に対応する位置に、管路44bが連通形成されている。射出成形機54は、これら複数の管路44bを介して、第2キャビティ62内に熱溶融エラストマを射出(注入)する。
【0022】
真空引き装置56は、固定側コア44に形成された管路44cを介してガスを吸引する装置である。管路44cも同様に、固定側コア44に複数形成されている。具体的には、固定側コア44の第2キャビティ62のうち、図1のガス抜き形状24a,24b,24c,24dに対応する位置それぞれに、管路44cが連通形成されている。
【0023】
上記のように構成される製造装置200では、以下のようにして、外装ケース100の製造を行う。なお、製造装置200の一連の動作は、製造装置200の各部の動作を統括的に制御する制御装置により、制御される。まず、制御装置は、図3(a)のように可動側コア42と固定側コア44とが離間した状態から、図3(b)のように、可動側コア42を矢印L方向に移動して、可動側コア42と固定側コア44とを接触させる。この動作により、前述したように、可動側コア42と固定側コア44との間に、第1キャビティ61と第2キャビティ62が形成される。なお、射出成形機52、54、真空引き装置56は、図3(a)の段階では、固定側コア44に接続されていなくても良い。この場合、図3(a)から図3(b)の状態に移行する間に、射出成形機52,54,及び真空引き装置56が固定側コア44に接続されれば良い。
【0024】
次いで、制御装置は、図3(c)のように、射出成形機52から溶解した熱可塑性プラスチックを射出し、第1キャビティ61に当該熱可塑性プラスチックを注入する。次いで、制御装置は、熱可塑性プラスチックが硬化した段階で、図3(d)のように、可動側コア42を矢印L’方向に移動し、図4(a)のように、回転軸R回りに可動側コア42を180°回転させる。なお、図3(d)において、熱可塑性プラスチックが硬化した段階で、ケース本体10が形成されている。
【0025】
次いで、制御装置は、図4(b)のように、可動側コア42を矢印L方向に移動することにより、可動側コア42と固定側コア44とを接触させる。この動作により、可動側コア42と固定側コア44との間に、第1キャビティ61と第2キャビティ62が再度形成される。ただし、第2キャビティ62内には、図3(c)、図3(d)で成形された熱可塑性プラスチック(ケース本体10)が存在しているため、第2キャビティ62の空間は残りわずかとなっている。なお、第2キャビティ62の残りの空間は、図4(b)に示すように、防水部材本体22の形成に寄与する第1部分62aと、ガス抜き形状24a〜24dの形成に寄与する第2部分62bとを含んでいる。
【0026】
次いで、制御装置は、図4(c)のように、射出成形機52を介して、溶解した熱可塑性プラスチックを第1キャビティ61に注入し、射出成形機54を介して、熱溶解エラストマを第2キャビティ62に注入する。また、制御装置は、真空引き装置56を介して、第2キャビティ62内の真空引きを開始する。ここで、図5に示すように、ゲート26a〜26dから注入された熱溶融エラストマは、破線矢印で示す方向に流れ、ウェルド28a,28b,28c,28dにて合流するようになっている。従って、真空引き装置56により真空引きすることにより、ウェルド28a〜28dに向けた熱溶融エラストマの流れが促進されることになる。ここで、本実施形態では、ウェルド28a〜28d近傍に、ガス抜き形状24a〜24dが設けられている。このため、ウェルド28a〜28dに向けて流れていた熱溶融エラストマは、最終的には、ガス抜き形状24a〜24d部分に集まる。このため、エラストマから発生するガスは、ガス抜き形状24a〜24d部分において真空引き装置56により積極的に外部に排出されることになる。
【0027】
その後、第1キャビティ61に注入された熱可塑性プラスチック及び第2キャビティ62に注入された熱溶融エラストマが硬化した段階で、制御装置は、図4(d)に示すように、可動側コア42を矢印L’方向に移動する。この段階で、第2キャビティ62側では、外装ケース100が完成したことになる。外装ケース100が取り出された後は、図3(d)に戻るので、図4(a)〜図4(d)を繰り返し実行する。これにより、外装ケース100が順次製造されることとなる。
【0028】
次に、ガス抜き形状24a〜24dの詳細について、説明する。図6(a)〜図6(d)は、ガス抜き形状24a〜24dを取り出して、拡大して示す斜視図である。このうちのガス抜き形状24aは、図6(a)に示すように、防水部材本体22との境目部分の断面積S1が、防水部材本体22から最も遠い部分の境目部分と平行な断面積S2よりも小さく設定されている。同様に、ガス抜き形状24b〜24dも、図6(b)〜図6(d)に示すように、防水部材本体22との境目部分の断面積S1が、防水部材本体22から最も遠い部分の境目部分と平行な断面積S2よりも小さく設定されている。また、ガス抜き形状24a〜24dは、防水部材本体22の上端部には位置しないような状態で、防水部材本体22の内壁から突出している。ここで、外装ケース100は、別の外装ケース(別の部材)と重ね合わされた状態で、かつ別の外装ケースと防水部材本体の上端部が密着した状態で使用される。すなわち、ガス抜き形状24a〜24dは、別の外装ケースと防水部材本体22との間には位置しないようになっているといえる。
【0029】
図7(a)は、防水部材本体22にガス抜き形状を設けない場合のウェルド付近の平面図を模式的に示し、図7(b)は、図7(a)のB−B線断面図を示す。これらの図に示すように、ガス抜き形状を設けない場合には、図7(a)にハッチングを付して示す部分において熱溶融エラストマが最終的に合流するため、その位置(最終充填位置と呼ばれる)にエラストマから発生したガスが溜まる。これにより、図7(b)に示すように、ガスの溜まった部分がショートショットSSになるおそれがある。また、ショートショット抑制のため、ウェルド付近からガスベントを用いてガス抜きをした場合、図7(c)に示すように、防水部材本体22にバリが発生するおそれがある。この場合、バリが防水部材本体22の上端部の上側に位置してしまうと、防水部材本体22の防水性能が低下するおそれがある。
【0030】
一方、本実施形態のように、ガス抜き形状24a(24b〜24d)を設けると、図7(d)に示すように、熱溶融エラストマは、ガス抜き形状24a側に積極的に流れるようになる。これにより、最終充填位置を、図7(d)にハッチングを付して示す位置まで移動させることができる。したがって、例えば、エラストマからガスが発生して最終充填位置に溜まったとしても、図7(d)のC−C線断面図である図7(e)に示すように、ショートショットSSは、ガス抜き形状の部分に現れることになる。このため、防水部材本体22には、ショートショットが現れず、防水性能の低下が引き起こされることがない。また、防水部材本体22には、バリも発生しないので、これによる防水性能の低下も引き起こされることはない。
【0031】
なお、ガス抜き形状は、図7(f)に示すような平面視矩形形状としても良い。この場合、最終充填位置を、図7(f)においてハッチングを付して示すように、図7(a)よりも広げることが可能である。この結果、図7(f)のD−D線断面図である図7(g)に示すように、ショートショットSSを図7(b)の場合よりも小さくすることができるか、あるいは防水部材本体22へのショートショットSSの発生確率を低減することができる。
【0032】
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、防水部材20が、エラストマにより成形された防水部材本体22と、防水部材本体22と一体的に成形され、防水部材本体22のうち、他の部材(他の外装カバー)と接触する面以外の部分から突出し、防水部材本体22と他の部材との間には位置しないガス抜き形状24a〜24dと、を備えている。したがって、ガス抜き形状24a〜24d部分にガスが溜まることにより、防水部材本体22へのショートショットの発生を抑制することができる。また、ガスベントを用いてガス抜きをする場合のように、防水部材本体22にバリが発生するのを防止することができる。したがって、防水部材本体22における防水性能を高く確保することが可能である。また、本実施形態では、防水部材20を含む成形品を携帯電話の外装ケースとして用いているので、外装ケース内部の防水性能を確保し、外装ケース内部に設けられる機器の水による故障を抑制することができる。
【0033】
また、本実施形態によると、ガス抜き形状24a〜24dの、防水部材本体22との境目部分の断面積S1が、前記成形品本体から最も遠い部分の境目部分と平行な断面積S2よりも小さい。したがって、図7(d)に示すように、エラストマの最終充填位置を、防水部材本体22から遠ざけることができる。これにより、たとえショートショットが発生したとしても、その位置は最終充填位置となる可能性が高いため、防水部材本体22の防水性能を高く維持することが可能である。
【0034】
また、本実施形態によると、ガス抜き形状24a〜24dは、防水部材本体22を射出成形により成形する際の、ウェルド28a〜28d近傍に設けられている。したがって、エラストマから発生したガスを、ガス抜き形状24a〜24dに効果的に集めることが可能である。
【0035】
また、本実施形態では、防水部材本体22及びガス抜き形状24a〜24dは、2色成形の2次側(第2キャビティ62側)で成形される。したがって、1次側で成形されたプラスチック上をエラストマが流れるような状況においても、防水部材本体22以外の部分にエラストマから発生したガスを逃がすことができる。
【0036】
なお、上記実施形態では、ガス抜き形状として、図1のガス抜き形状24aのような略T字状、ガス抜き形状24c,24dのような略L字状、及びガス抜き形状24bのような形状を採用したが、これに限られるものはない。ガス抜き形状は、前述のように、防水部材本体22との境目部分の断面積が、前記成形品本体から最も遠い部分の前記境目部分と平行な断面積よりも小さければ、その他の形状を採用しても良い。
【0037】
また、上記実施形態では、ガス抜き形状24a〜24dが、環状の防水部材本体22の内側に突出している場合について説明したが、これに限られるものではない。ガス抜きができるのであれば、ガス抜き形状24a〜24dが、防水部材本体22の外側や防水部材本体22の下側に突出していても良い。
【0038】
なお、上記実施形態では、エラストマ成形品である防水部材20を2色成形の2次側にて成形する場合について説明したが、これに限られるものではない。すなわち、エラストマ成形品は、2色成形の1次側で成形しても良いし、あるいは、一般的な射出成形により成形しても良い。いずれの成形においても、上記実施形態のようにガス抜き形状を設けることで、防水部材本体22の機能を維持することが可能である。
【0039】
また、上記実施形態では、エラストマ成形品が防水部材である場合について説明したが、これに限らず、エラストマ成形品は、その他の機能を有する部材であっても良い。勿論、形状は環状でなくても良い。また、エラストマ成形品は、携帯電話の外装ケースに用いる場合に限らず、その他の部材、部品、装置に用いることとしても良い。
【0040】
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【符号の説明】
【0041】
20 防水部材(エラストマ成形品)
22 防水部材本体(成形品本体)
24a〜24d 突出部(ガス抜き形状)
28a〜28d ウェルド位置
42 可動側コア(金型の一部)
44 固定側コア(金型の一部)
44c 管路
54 射出成形機
56 真空引き装置
62a 第1部分
62b 第2部分
100 外装ケース
200 製造装置(エラストマ成形品製造装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エラストマにより成形された成形品本体と、
前記成形品本体と一体的に成形され、前記成形品本体のうち、他の部材と接触する面以外の部分から突出し、前記成形品本体と前記他の部材との間には位置しない突出部と、を備えるエラストマ成形品。
【請求項2】
前記突出部は、前記成形品本体との境目部分の断面積が、前記成形品本体から最も遠い部分の前記境目部分と平行な断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のエラストマ成形品。
【請求項3】
前記突出部は、前記成形品本体を射出成形により成形する際の、ウェルド位置近傍に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエラストマ成形品。
【請求項4】
前記成形品本体及び突出部は、2色成形の2次側にて成形されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のエラストマ成形品。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のエラストマ成形品を含む外装ケース。
【請求項6】
エラストマを射出する射出成形機と、
前記射出成形機により射出された前記エラストマにより、成形品本体を形成する第1部分と、前記成形品本体と一体的に成形され、前記成形品本体のうち、他の部材と接触する面以外の部分から突出し、前記成形品本体と前記他の部材との間には位置しない突出部を形成する第2部分と、を有する金型と、を備えるエラストマ成形品製造装置。
【請求項7】
前記金型には、前記第2部分に連通する管路が形成され、
前記管路に対して前記金型の外部から接続された真空引き装置を更に備える請求項6に記載のエラストマ成形品製造装置。
【請求項8】
前記第2部分は、前記金型のウェルド位置近傍に設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載のエラストマ成形品製造装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−280082(P2010−280082A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−133401(P2009−133401)
【出願日】平成21年6月2日(2009.6.2)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【出願人】(592019877)富士通周辺機株式会社 (149)
【Fターム(参考)】