説明

エンジンの排気浄化装置

【課題】排気系に堆積した尿素結晶の堆積量を推定する。
【解決手段】SCR触媒の排気上流に噴射される尿素水溶液の添加流量及び排気温度から、尿素水溶液の噴射地点よりも排気下流に位置する排気系に析出する単位時間当たりの尿素結晶の析出量を推定し(S2)、これを順次積算することで排気系に堆積する尿素結晶の堆積量を推定する(S3)。また、排気温度に応じて排気系から離脱する単位時間当たりの尿素結晶の離脱量を推定し(S4)、尿素結晶の堆積量からこれを順次減算することで、排気系に残留する尿素結晶の堆積量を推定する(S5)。そして、尿素結晶の堆積量が所定値以上になると(S6)、排気系に堆積されている尿素結晶を強制的に離脱させる時期が到来したと判断し、警告灯を点灯させると共に(S7)、排気温度を尿素結晶の離脱温度よりも昇温させる強制離脱処理を実行する(S8)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンの排気に含まれるNOx(窒素酸化物)を選択還元浄化する排気浄化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エンジンの排気に含まれるNOxを浄化する排気浄化システムとして、特開2009−127472号公報(特許文献1)に記載されるような排気浄化装置が提案されている。この排気浄化装置は、エンジンの排気管に配設されたSCR(Selective Catalytic Reduction)触媒の排気上流に、エンジン運転状態に応じた尿素水溶液を噴射し、加水分解により生成されるアンモニアを用いて、SCR触媒でNOxを選択還元反応させて無害成分へと浄化処理する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−127472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような排気浄化装置では、排気温度が尿素水溶液の加水分解温度より低温である状態が持続すると、尿素水溶液の加水分解が不十分となって、その噴射地点よりも排気下流に位置する排気管及びSCR触媒などの排気系に、尿素水溶液の液滴が付着してしまう。そして、排気系に尿素水溶液の液滴が付着した状態で、例えば、排気温度が溶媒(水)の沸点(約100℃)以上かつ溶質(尿素)の沸点(約135℃)未満になると、尿素水溶液から溶媒たる水が蒸発し、排気系に尿素の結晶が析出してしまうおそれがある。排気系に尿素の結晶が析出すると、排気流路の断面積が減少することから、例えば、排圧上昇による出力及び燃費の低下などを来たしてしまう。また、SCR触媒に尿素水溶液の結晶が析出すると、SCR触媒における排気の接触面積が減少することから、NOx浄化率が低下してしまう。
【0005】
そこで、本発明は従来技術の問題点に鑑み、尿素水溶液の噴射地点よりも排気下流に位置する排気系に堆積した尿素結晶の堆積量を推定することで、例えば、尿素結晶の強制離脱処理を実行する時期などを把握可能としたエンジンの排気浄化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため、本発明に係るエンジンの排気浄化装置は、エンジンの排気管に配設され、尿素水溶液から生成されるアンモニアを使用してNOxを選択還元浄化するSCR触媒と、前記SCR触媒の排気上流にエンジン運転状態に応じた流量の尿素水溶液を噴射する還元剤噴射装置と、前記還元剤噴射装置の排気上流における排気の温度を検出する温度センサと、前記温度センサにより検出された排気の温度、及び、前記還元剤噴射装置から噴射された尿素水溶液の流量に基づいて、前記尿素水溶液の噴射地点よりも排気下流に位置する排気系に析出する単位時間当たりの尿素結晶の析出量を推定する析出量推定手段と、前記温度センサにより検出された排気の温度に基づいて、前記排気系から離脱する単位時間当たりの尿素結晶の離脱量を推定する離脱量推定手段と、前記尿素結晶の単位時間当たりの析出量及び離脱量に基づいて、前記排気系に堆積されている尿素結晶の堆積量を推定する堆積量推定手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、尿素水溶液の噴射地点よりも排気下流に位置する排気系に堆積した尿素結晶の堆積量を推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明を具現化した排気浄化装置の一例を示す全体構成図
【図2】制御プログラムの一例を示すフローチャート
【図3】単位時間当たりの尿素結晶の析出量を推定する析出量マップの説明図
【図4】単位時間当たりの尿素結晶の離脱量を推定する離脱量マップの説明図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付された図面を参照して本発明を詳述する。
図1は、本発明を具現化した排気浄化装置の一例を示す。
ディーゼルエンジン10の吸気マニフォールド12に接続される吸気管14には、吸気流通方向に沿って、吸気中の埃などを濾過するエアクリーナ16,吸気を過給するターボチャージャ18のコンプレッサ18A,ターボチャージャ18を通過して高温となった吸気を冷却するインタークーラ20がこの順番で配設される。
【0010】
一方、ディーゼルエンジン10の排気マニフォールド22に接続される排気管24には、排気流通方向に沿って、ターボチャージャ18のタービン18B,連続再生式のDiesel Particulate Filter(以下「Diesel Particulate Filter」を「DPF」という。)装置26,尿素水溶液を噴射する還元剤噴射装置28,加水分解により尿素水溶液から生成されるアンモニアを用いてNOxを選択還元浄化するSCR触媒30,SCR触媒30を通過したアンモニアを酸化させるアンモニア酸化触媒32がこの順番で配設される。連続再生式DPF装置26は、少なくともNO(一酸化窒素)をNO2(二酸化窒素)へと酸化させるDOC(Diesel Oxidation Catalyst)26Aと、排気中のPM(Particulate Matter)を捕集・除去するDPF26Bと、を含んで構成される。なお、DPF26Bの代わりに、その表面に触媒(活性成分及び添加成分)を担持させたCSF(Catalyzed Soot Filter)を使用することもできる。還元剤噴射装置28は、尿素水溶液を貯蔵するタンク,タンクから尿素水溶液を吸い上げて圧送するポンプ,尿素水溶液の噴射流量を制御する流量制御弁,排気管24に尿素水溶液を噴射する噴射ノズルなどを含んで構成されるが、詳細には図示していない。
【0011】
また、ディーゼルエンジン10には、排気の一部を吸気に導入して再循環させることで、燃焼温度の低下によりNOxを低減するEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置34が取り付けられる。EGR装置34は、排気管24を流れる排気の一部を吸気管14へと導入するためのEGR管34Aと、EGR管34Aを流れる排気を冷却するEGRクーラ34Bと、吸気管14へと導入する排気のEGR率を制御するためのEGR制御弁34Cと、を含んで構成される。
【0012】
排気浄化装置の制御系として、連続再生式DPF装置26のDPF26Bと還元剤噴射装置28との間には、還元剤噴射装置28の排気上流における排気の温度(排気温度)Tを検出する温度センサ36が取り付けられる。温度センサ36の出力信号は、コンピュータを内蔵したコントロールユニット38に入力される。また、コントロールユニット38には、ディーセルエンジン10の運転状態の一例として、回転速度Neを検出する回転速度センサ40、及び、負荷Qを検出する負荷センサ42の出力信号も入力される。ここで、ディーゼルエンジン10の負荷Qとして、例えば、燃料供給量,吸気流量,吸気圧力,過給圧力,アクセル開度,スロットル開度など、トルクと密接に関連する状態量を適用することができる。なお、ディーゼルエンジン10の回転速度Ne及び負荷Qは、CAN(Controller Area Network)などを介して、ディーゼルエンジン10を電子制御するエンジンコントロールユニット(図示せず)から読み込むようにしてもよい。
【0013】
そして、コントロールユニット38は、ROM(Read Only Memory)などの不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで、温度センサ36,回転速度センサ40及び負荷センサ42の各出力信号に基づいて、還元剤噴射装置28の排気下流、即ち、尿素水溶液の噴射地点よりも排気下流に位置する排気系に許容値を超える尿素結晶が堆積したか否かを判定する。また、コントロールユニット38は、排気系に許容値を超える尿素結晶が堆積したと判定したときに、排気温度を昇温させて尿素結晶を強制離脱させるべく、ディーゼルエンジン10に取り付けられた燃料噴射装置に対して燃料増量指令を出力すると共に、コンビネーションメータに付設された警告灯44を点灯させる。ここで、「排気系」とは、少なくとも、排気管24及びSCR触媒30を含んだ系のことをいう。
【0014】
なお、コントロールユニット38が制御プログラムを実行することで、析出量推定手段,離脱量推定手段,堆積量推定手段及び判定手段の一例が夫々具現化される。また、コントロールユニット38及び警告灯44が協働することで、報知手段の一例が具現化される。さらに、コントロールユニット38及び燃料噴射装置が協働することで、昇温手段の一例が具現化される。
【0015】
図2は、ディーゼルエンジン10が始動されたことを契機として、コントロールユニット38が単位時間(例えば1秒)ごとに繰り返し実行する制御プログラムの内容を示す。なお、コントロールユニット38は、図2に示す制御プログラムとは異なる制御プログラムに従って、エンジン運転状態などに応じて、還元剤噴射装置28及びEGR制御弁34Cを夫々電子制御する。
【0016】
ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様。)では、コントロールユニット38が、エンジン運転状態に応じた尿素水溶液の添加流量(単位時間当たりの噴射量)を演算する。即ち、コントロールユニット38は、回転速度及び負荷に対応した添加流量が設定されたマップ(図示せず)を参照し、回転速度センサ40により検出された回転速度Ne及び負荷センサ42により検出された負荷Qに応じた尿素水溶液の添加流量を演算する。なお、尿素水溶液の添加流量は、還元剤噴射装置28を電子制御するモジュールから読み込むようにしてもよい。
【0017】
ステップ2では、コントロールユニット38が、排気温度及び尿素水溶液の添加流量に基づいて、排気系に析出する単位時間当たりの尿素結晶の析出量を推定する。即ち、コントロールユニット38は、図3に示すように、排気温度及び添加流量に対応した析出量が設定された析出量マップ(第1のマップ)を参照し、温度センサ36により検出された排気温度T及び尿素水溶液の添加流量に応じた尿素結晶の析出量を推定する。なお、排気温度及び添加流量に対応した析出量は、例えば、シミュレーション,実験などを通して求めればよい(以下同様)。
【0018】
ステップ3では、コントロールユニット38が、例えば、「堆積量=堆積量+析出量」という式を利用して、排気系に堆積する尿素結晶の堆積量を推定する。
ステップ4では、コントロールユニット38が、温度センサ36により検出された排気温度Tに基づいて、排気系から離脱する単位時間当たりの尿素結晶の離脱量を推定する。ここで、「離脱」とは、排気系に堆積した尿素結晶が溶解又は気化することで、排気系からなくなることをいう。即ち、コントロールユニット38は、図4に示すように、排気温度に対応した離脱量が設定された離脱量マップ(第2のマップ)を参照し、排気温度Tに応じた尿素結晶の離脱量を推定する。なお、離脱量マップには、排気温度が尿素結晶の離脱温度T0以下の領域では、尿素結晶が離脱され得ない「0」であることが設定されている。
【0019】
ステップ5では、コントロールユニット38が、例えば、「堆積量=堆積量―離脱量」という式を利用して、排気系に残留する尿素結晶の堆積量を推定する。
ステップ6では、コントロールユニット38が、尿素結晶の堆積量が所定値以上であるか否かを判定する。ここで、所定値は、排気系に堆積された尿素結晶の強制離脱処理を実行すべきか否かを判定するための閾値であって、例えば、排気系に許容される尿素結晶の許容堆積量より若干低い値を持つ。そして、コントロールユニット38は、尿素結晶の堆積量が所定値以上であると判定すれば処理をステップ7へと進める一方(Yes)、尿素結晶の堆積量が所定値未満であると判定すれば処理を終了させる(No)。
【0020】
ステップ7では、コントロールユニット38が、排気系に堆積された尿素結晶の強制離脱処理が実行されていることを報知すべく、コンビネーションメータに付設された警告灯44を点灯させる。なお、警告灯44の代わりに、ブザーなどを採用してもよい。
ステップ8では、コントロールユニット38が、排気温度を尿素結晶の離脱温度よりも昇温させることで、排気系に堆積された尿素結晶を強制離脱させるために、ディーゼルエンジン10に取り付けられた燃料噴射装置に対して、燃料供給量の増量指令を出力する。なお、排気温度を上昇させる昇温手段として、吸気シャッタ又は排気シャッタの開閉制御,可変ターボチャージャのベーン開度制御,ポスト噴射などの公知の手段を採用することもできる。
【0021】
かかる排気浄化装置において、ディーゼルエンジン10の排気は、排気マニフォールド22,ターボチャージャ18のタービン18Bを経て、連続再生式DPF装置26のDOC26Aに導入される。DOC26Aに導入された排気は、一部のNOがNO2へと酸化されつつDPF26Bへと流れる。DPF26Bでは、排気中のPMが捕集・除去されると共に、DOC26Aにより生成されたNO2を使用してPMが酸化されることで、PMの捕集・除去及び再生が同時に行われる。
【0022】
また、エンジン運転状態に応じた流量で還元剤噴射装置28から噴射された尿素水溶液は、排気熱及び排気中の水蒸気を使用して加水分解され、還元剤として機能するアンモニアへと転化される。このアンモニアは、SCR触媒30において排気中のNOxと選択還元反応し、無害成分であるH2O(水)及びN2(窒素ガス)へと浄化されることは知られたことである。一方、SCR触媒30を通過したアンモニアは、その排気下流に配設されたアンモニア酸化触媒32により酸化されるので、アンモニアがそのまま大気中に放出されることを抑制できる。
【0023】
このような排気浄化過程において、尿素水溶液の添加流量及び排気温度から推定された尿素結晶の析出量を順次積算しつつ、この積算値から排気温度に応じた尿素結晶の離脱量を順次減算することで、尿素水溶液の噴射地点よりも排気下流に位置する排気系に堆積された尿素結晶の堆積量が推定できる。このとき、排気系に堆積された尿素結晶は、排気温度が尿素結晶の離脱温度より高い領域で減少する特性に着目し、尿素結晶の析出量だけではなくその離脱量をも考慮することで、尿素結晶の堆積量の推定精度を向上させることができる。そして、尿素結晶の堆積量が所定値以上になると、コンビネーションメータに付設された警告灯44が点灯されると共に、尿素結晶の強制離脱処理が実行される。
【0024】
ここで、尿素水溶液の噴射地点よりも排気下流に位置する排気系に堆積された尿素結晶の堆積量は、コントロールユニット38が、エンジン停止時に不揮発性メモリに書き込む一方、エンジン始動時に不揮発性メモリから読み出すようにしてもよい。このようにすれば、尿素結晶の堆積量は、エンジン停止によりリセットされないことから、それまで演算された値を引き継ぐことができ、尿素結晶の堆積量の推定精度が低下することを抑制できる。なお、コントロールユニット38が、エンジン停止時に尿素結晶の堆積量を不揮発性メモリに書き込む処理が書込手段に、エンジン始動時に不揮発性メモリから尿素結晶の堆積量を読み出す処理が読出手段に夫々該当する。
【0025】
また、整備工場などにおいて、SCR触媒30,アンモニア酸化触媒32の点検・清掃などが行われることを考慮し、尿素結晶の堆積量を強制的にリセットできる機能(リセット手段)を設けてもよい。さらに、尿素結晶の強制離脱処理は、自動的ではなく、警告灯44が点灯したことに気付いた運転者などの指示に応じて実行されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0026】
10 ディーゼルエンジン
24 排気管
28 還元剤噴射装置
30 SCR触媒
36 温度センサ
38 コントロールユニット
40 回転速度センサ
42 負荷センサ
44 警告灯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンの排気管に配設され、尿素水溶液から生成されるアンモニアを使用して窒素酸化物を選択還元浄化する選択還元触媒と、
前記選択還元触媒の排気上流にエンジン運転状態に応じた流量の尿素水溶液を噴射する還元剤噴射装置と、
前記還元剤噴射装置の排気上流における排気の温度を検出する温度センサと、
前記温度センサにより検出された排気の温度、及び、前記還元剤噴射装置から噴射された尿素水溶液の流量に基づいて、前記尿素水溶液の噴射地点よりも排気下流に位置する排気系に析出する単位時間当たりの尿素結晶の析出量を推定する析出量推定手段と、
前記温度センサにより検出された排気の温度に基づいて、前記排気系から離脱する単位時間当たりの尿素結晶の離脱量を推定する離脱量推定手段と、
前記尿素結晶の単位時間当たりの析出量及び離脱量に基づいて、前記排気系に堆積されている尿素結晶の堆積量を推定する堆積量推定手段と、
を含んで構成されたことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
【請求項2】
前記尿素結晶の堆積量が所定値以上になったときに、前記排気系に堆積されている尿素結晶を強制的に離脱させる時期が到来したと判定する判定手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項3】
前記尿素結晶を強制的に離脱させる時期が到来したと判定されたときに、その旨を報知する報知手段を更に備えたことを特徴とする請求項2記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項4】
前記尿素結晶を強制的に離脱させる時期が到来したと判定されたときに、前記排気系に流入する排気の温度を尿素結晶の離脱温度よりも昇温させる昇温手段を更に備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項5】
エンジン停止時に、前記尿素結晶の堆積量を不揮発性メモリに書き込む書込手段と、
エンジン始動時に、前記不揮発性メモリから尿素結晶の堆積量を読み出す読出手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項6】
前記尿素結晶の堆積量を強制的にリセットするリセット手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項7】
前記析出量推定手段は、排気の温度及び尿素水溶液の噴射流量に対応した析出量が設定された第1のマップを参照して、前記尿素結晶の析出量を推定することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項8】
前記離脱量推定手段は、排気の温度に対応した離脱量が設定された第2のマップを参照して、前記尿素結晶の離脱量を推定することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項9】
前記堆積量推定手段は、前記尿素結晶の単位時間当たりの析出量を順次積算しつつ、この積算値から尿素結晶の単位時間当たりの離脱量を順次減算することで、前記尿素結晶の蓄積量を推定することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−220232(P2011−220232A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−90439(P2010−90439)
【出願日】平成22年4月9日(2010.4.9)
【出願人】(000003908)UDトラックス株式会社 (1,028)
【Fターム(参考)】