説明

エンジンフードドアの固定及び解除装置

【課題】ガイドロッドを手で持たずにロック状態を解除でき、ドアに外力が加えられても揺れを最小化し、ドアを開閉する間にフレームやドアに損傷を与えないエンジンフードドアの固定及び解除装置の提供。
【解決手段】フレームと、ドアと、一側が第1固定軸142によりフレーム側に軸着される第1アーム140と、一側は前記第1アームの他側と折畳可能に折畳軸170で結合され、他側は第2固定軸152によりドア側に軸着される第2アーム150とからなり、折畳軸を中心として折畳まれるステーと、ドアの開放時にドアがヒンジ軸を中心とし所定角度ほど傾けられて固定されて、第1アームと第2アームとが折畳まれないように、ステーの固定状態を保持する係止鉤144と係止片160、及びドアの閉鎖時に係止片に連結されたワイヤー182を牽引してステーの固定状態を解除するリモートコントロールスイッチ180を含んで構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンフードドアの固定及び解除装置に関するものであって、さらに詳しくは、エンジンフードのドアを開放した状態で固定するステーを折畳可能に二つのアームから構成し、前記二つのアームが略直線をなす位置で前記アームにそれぞれ設けられた係止鉤と係止片とが自動に係合するように成されており、レバーを使用者にとって操作し易いところに設け、前記レバーと係止片とをワイヤーで連結する。前記レバーを操作することによって、ワイヤーを牽引すると、係止鉤が係止片から分離されて、開放状態が終了されることになるエンジンフードドアの固定及び解除装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ホイールローダや掘削機などのような各種建設機械は、駆動力を提供するエンジンなど各種部品がエンジンフード内に収容されることから、保護及び管理されている。通常、エンジンなどのような部品を交換したり、修理を行う場合、ドアを開放した状態で作業を安全に行うべく、前記ドアをエンジンフード上に棒のような支持手段を用いて、保持することになる。
【0003】
図1には、従来技術によるエンジンフードドアの固定及び解除装置の構成が斜視図として示されており、図2及び図3には、前記構成が部分拡大斜視図で示されている。
【0004】
図1に示されたように、エンジンフード10は、エンジンなどの各種装置を収容し、上面に開口部12を備えるフレーム20と、前記フレーム20の一側にヒンジ結合され、ヒンジ軸30を中心とし上下ヒンジ回動され、開口部12を開閉するドア40とから構成される。前記フレーム20の開口部12の両側には該断面が“L”字形状のガイドブラケット22が取り付けられている。前記ガイドブラケット22の上面は、フレーム20にボルト締結されており、前記ガイドブラケット22の側面にはガイドレール24が配設される。図2に示されたように、前記ガイドレール24には、ガイドブラケット22の長手方向に水平に配設されるガイド溝26と、前記ガイド溝26の端部に段差付けられるように設けられた固定溝28とが形設される。
【0005】
図3に示されたように、前記ガイドレール24には、ガイドロッド42が摺動可能のように組み合わされており、前記ガイドロッド42が円滑に滑走するべく、ガイドレール24とガイドロッド42との間にガイドローラー44がさらに備えられる。
【0006】
片手で把手部46を持ち、もう一方の手でドア40を押し上げると、ガイド溝26の先端部にあったガイドローラー44がガイドレール24に沿って滑走することになり、ドア40はヒンジ軸30を基準として上向きにヒンジ回動されることによって、開放できる。この際、ガイドローラー44が固定溝28に嵌着されかつロックされているため、ガイドロッド42は前記ドア40を上向きに保持することになる。
【0007】
また、片手で把手部46を持ち、もう一方の手でガイドロッド42を持ち、ガイドローラー44を固定溝28から分離し、ガイド溝26に嵌め込むと、ガイドローラー44は、ガイド溝26の後端部から先端部までガイドレール24に沿って摺動することになり、ドア40は、ヒンジ軸30を基準として下向きにヒンジ回動されることによって、閉鎖される。
【0008】
しかしながら、前述したような従来技術のエンジンフードの固定及び解除装置は、以下のような問題点を抱えていた。
前記ガイドロッド42を持って、ガイドローラー44を固定溝28からガイド溝26の方に引き上げてくれなければならない煩わしさがあると共に、エンジン内部の墨や塵などのような各種汚染物質がガイドロッドの表面に沢山付けられているため、使用者の手を汚すことから、使用者が不愉快を感じ得るという不具合があった。また、強い風や衝撃がドアに加えられると、ガイドロッド42が激しく揺れるため、使用者に不安感を与えることになる。
【0009】
さらに、前記ガイドローラー44が前記ガイドレール24に沿って摺動する間、ガイド溝26とガイドローラー44との間に存在する隙間により、騒音が生じる。また、ドアの開閉時にガイドローラー44がガイドレール24に接触しながら摺動するため、ガイドブラケット22の表面塗装を剥離させることから、錆が生じ、外観を損なうという問題点もを持っていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、かかる従来技術の問題点等に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガイドロッドを手で持たずに、使用者が簡単にロック状態を解除し得るエンジンフードドアの固定及び解除装置を提供することにある。
【0011】
また、本発明の目的は、ドアに外力が加えられても、ドアの揺れを最小化し、不安感を低減し得るエンジンフードドアの固定及び解除装置を提供することにある。
【0012】
さらに、本発明の目的は、フレームやドアの一側に安定的に固定されるため、ドアを開閉する間にフレームやドアに損傷を全く与えないエンジンフードドアの固定及び解除装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成するために、本発明は、一側に開口部を備え、内部にエンジンなどの各種部品を収容するフレームと、前記開口部を開閉するべく前記フレームにヒンジ回動されるドアと、一側は第1固定軸により前記フレーム側に軸着され、他側は回動可能に結合される第1アームと、一側は前記第1アームの他側と折畳可能に結合され、他側は第2固定軸によりドア側に軸着される第2アームとからなり、前記第1アームの他側と、前記第2アームの一側とを連結する折畳軸を中心とし折畳まれるステーと、前記ドアの開放時、前記ドアがヒンジ軸を中心として所定角度ほど傾けられて固定され、前記第1アームと前記第2アームとが折畳まれないように、前記ステーの固定状態を保持する固定手段及び、前記ドアの閉鎖時、前記ステーの固定状態を解除する解除手段を含んで構成される。
【0014】
前記固定手段は、前記第1アームの折畳軸に延長された環状の係止鉤と、前記第2アームに備えられ、前記係止鉤が引っ掛かる係止片と、前記第2アームの一側に支持され、前記係止片を係止鉤の引っ掛かる方向に弾性バイアスさせるコイルバネとから構成される。
【0015】
前記係止鉤は、傾斜面を持つ加圧面と、段差面を持つ取付面とを備え、且つ、前記係止片は、前記取付面に挿着される突出面を備え、前記突出面が前記加圧面を加圧すると、コイルバネが圧縮され、前記突出面が前記取付面に挿着されると、コイルバネが復元される。
【0016】
前記係止鉤は、前記取付面が複数備えられて複数設けられ、且つ、前記係止片には係止溝が複数配設されている。
【0017】
前記解除手段は、前記係止片に連結されるワイヤーと、前記コイルバネの弾性力を抑え、前記ワイヤーを牽引するリモートコントロールスイッチとからなる。
【0018】
前記リモートコントロールスイッチは、該内部に軸を備えたケーシングと、一側は前記ワイヤーに連結され、中央は前記ケーシングの軸と回転可能に軸着され、他側は、弾性バネにより一側方向に弾性支持されるレバーとからなる。
【0019】
前記第1アームは、所定長さを持つ板状の部材であり、前記第2アームは、前記第1アームを中心として対峙するように構成された二重の板状部材である。
【0020】
前記第2アームの板状部材間に前記コイルバネを弾性支持する第1隔壁がさらに含まれる。
【0021】
前記ワイヤーは、ケーブル内部に収容されており、前記第2アームの板状部材間に第2隔壁が設けられ、前記ケーブルの一側端部は、前記第2隔壁に設けられ、前記ケーブルの他側端部は、前記ケーシングに設けられる。
【0022】
前記第1固定軸、第2固定軸及び折畳軸は、ボルト及びナットからなる。
【0023】
前述したような構成から成された本発明のエンジンフードドアの固定及び解除装置によれば、ステーを手で持たずに、レバーを簡単に作動させるだけでステーを折畳むことができるという利点がある。
【発明の効果】
【0024】
かかる構成を有する本発明によれば、墨や塵などのような各種汚染物質が付いているステーを手で持つ必要がなく、レバーだけを作動させることでステーを折畳むことができることによって、使用者の便宜が図れる。
【0025】
また、作業中に、風が吹いたり、外力が加えられても、係止鉤と係止片とにより堅固に締結されることから、ドアが揺れる不具合がなくなる。
【0026】
さらに、ドアの開閉時、第1固定軸と第2固定軸とにより、第1アームと第2アームとがそれぞれフレームとドアとに軸着されており、折畳軸のみ折畳むことを繰り返すため、ステーがフレームやドアの外装を剥離させる惧れが全くないことから、製品に対する信頼性と安全性とが増えるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の望ましい実施例を添付図面に基づいて説明するが、これは本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が発明を容易に実施し得る程度内にて詳細に説明するためのものであって、これにより本発明の技術的思想及び範疇が限定されることを意味するのではない。
【0028】
図4には、本発明の望ましい実施例によるエンジンフードドアの固定及び解除装置の構成が斜視図で示され、図5には、本発明によるエンジンフードドアの固定及び解除装置の要部構成が斜視図で示されている。
【0029】
図4に示されたように、本発明のエンジンフードドアの固定及び解除装置は、上部に長手方向の開口部102を備え、内部にエンジンなどの各種部品を収容するフレーム110と、一側の外部には把手部112が備えられ、他側内部には前記フレーム110とヒンジ結合されて開口部102を開閉するドア120と、前記ドア120の開放時に前記ドア120のヒンジ軸30を中心として前記ドア120を所定角度ほど傾けて固定できるように支持するステー130と、前記ドア120の閉鎖時に前記ステー130の固定状態を解除するリモートコントロールスイッチ180とからなる。
【0030】
前記ステー130において、一側は前記フレーム110側に軸着され、他側は回動可能に結合される第1アーム140と、一側は前記第1アーム140の他側と折畳可能に結合され、他側は前記ドア120側に軸着される第2アーム150とから構成される。そして、前記第1アーム140の他側と、前記第2アーム150の一側とには、ボルト及びナットからなる折畳軸170が備わることから、前記第1アーム140は、前記第2アーム150に対して屈折可能となる。
【0031】
前記第1アーム140の一側と第2アーム150の他側とをそれぞれ第1固定軸142及び第2固定軸152とする。前記折畳軸170は、必ずしもボルト及びナットに限定されることを意味するのではなく、リベットなどのような様々回転軸の形態から成されても良い。
【0032】
前記第1アーム140は、所定長さを持つ板状部材からなり、前記第2アーム150は、所定長さを持つ板状部材からなるものの、前記第1アーム140を中心として両側に対峙するように二重から構成されており、該内部に空間を有している。該板状部材間には垂直方向に第1隔壁154と、第2隔壁156とが設けられている。
【0033】
前記第1アーム140は、第1固定軸142から折畳軸170の間にのみ形設されているのではなく、折畳軸170を過ぎてから所定長さでさらに延長されて、係止鉤144を備える。前記係止鉤144は環状から形設されており、傾斜面若しくは屈曲面を持つ加圧面146と、段差面を持つ取付面148とを備える。
【0034】
前記第1隔壁154と前記折畳軸170との間には、前記係止鉤144に対応するように係止片160が設けられ、該係止片160は前記取付面148に挿着されるべく突出面162を備える。
【0035】
前記第1隔壁154と前記係止片160との間にコイルバネ164が配設されており、前記係止片160は前記コイルバネ164により折畳軸170の方向に弾性力を受けることになる。このことから、前記突出面162が前記加圧面146を加圧すると、コイルバネ164が第1隔壁154の方向に圧縮される。一方、前記突出面162が前記取付面148に挿着されると、コイルバネ164が折畳軸170の方向に復元できる。
【0036】
本発明の実施例では、前記係止鉤144、144’を複数備えており、前記係止片160に係止溝166を形設することによって、突出面162、162’を複数形成することになる。これにより、固定機能を格段に向上させることが可能となる。
【0037】
前記第2隔壁156にはケーブル182の一側端部が固定されており、前記ケーブル182の内部には前記係止片160に連結され、前記係止片160が前記コイルバネ164の弾性力を抑え、第1隔壁154方向に牽引できるようにするワイヤー184が挿入されている。
【0038】
前記リモートコントロールスイッチ180は、内部に形設される軸として、ケーシング軸188を備え、外側に前記ケーブル182の他側端部が連結されたケーシング186と、一側は、ワイヤー184につながり、中央は、前記ケーシング軸188とヒンジ可能に軸着され、他側は、弾性バネ190により、図面上、反時計方向にバイアスできるように設けられたレバー192とから構成される。
【0039】
前記レバー192を時計方向に回転すれば、レバー192は弾性バネ190の弾性力を抑え、ケーシング軸188を中心として回動して、ワイヤー184をケーシング186の内側方向に引くようになっている。前記リモートコントロールスイッチ180は、使用者にとって操作しやすくなるようにエンジンフードの内部若しくは外部に設けられるが、本発明の実施例では、把手部112が設けられているドア120の一側内縁に備えられる。
【0040】
次に、前述したように、本発明による方法の作用及び効果を説明する。
図6及び図7には、本発明によるエンジンフードドアの固定及び解除装置の作動関係が側面図と、断面図とでそれぞれ示されている。
【0041】
ドア120を開放すると、ドア120はヒンジ軸30を中心とし、上方に回動され、フレーム110の第1固定軸142と、ドア120の第2固定軸152とにそれぞれ取り付けられ、折畳軸170を中心として屈折されていた第1アーム140と、第2アーム150とが略一直線をなす。この際、前記係止片160の突出面162が係止鉤144の加圧面146を加圧しながら、係止鉤144の傾斜面或いは屈曲面に沿って移動し、且つ、前記突出面162が段差面を持つ取付面148に到達し、第1アーム140の係止鉤144が第2アーム150の係止片160に自動に引っ掛かるようになり、ステー130をロック状態に保持することになる。
【0042】
把手部122を持ってドア120を閉鎖するために、リモートコントロールスイッチ180のレバーを、図面上、時計方向に回すと、ケーシング軸188を中心としレバー192が回転しながら、弾性バネ190の弾性力を抑え、ワイヤー184の他端部がケーシング186の内側に牽引され、前記ワイヤー184の一端部に連結された係止片160がコイルバネ164の弾性力を抑えて、第1隔壁154の方向に移動することになる。
【0043】
係止鉤144は係止片160の係止溝166から解除され、第1アーム140と第2アーム150とは折畳軸170を中心とし折畳まれるため、ステー130はロック状態をもう保持することができなくなる。
【0044】
前述したように、本発明は、エンジンフードのドアがフレームから開放された状態で固定するステーを、フレームとドアの一側とにそれぞれ軸着され、且つ、折畳可能な第1アームと第2アームとから構成し、第1アームと第2アームとが略直線をなすと、特定位置で自動に第1アームの係止鉤が第2アームの係止片に引っ掛かることにより固定できる。また、遠隔で前記係止片とワイヤーとを介して連結されたレバーを操作し、係止片を牽引すれば、係止鉤が係止片から解除できるように構成することを技術的思想としていることがわかる。このような本発明の技術的思想の範疇内にて、当業界における通常の知識を有する者においては、様々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】従来技術によるエンジンフードドアの固定及び解除装置の構成を示す斜視図である。
【図2】従来技術によるエンジンフードドアの固定及び解除装置の構成を示す部分拡大斜視図である。
【図3】従来技術によるエンジンフードドアの固定及び解除装置の使用状態を示す部分拡大斜視図である。
【図4】本発明の望ましい実施例によるエンジンフードドアの固定及び解除装置の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明によるエンジンフードドアの固定及び解除装置の要部構成を示す斜視図である。
【図6】本発明によるエンジンフードドアの固定及び解除装置の作動関係を示す側面図である。
【図7a】エンジンフードドアが閉められた上で、本発明による固定及び解除装置の結合状態を示す断面図である。
【図7b】エンジンフードドアが開放される過程における本発明の固定及び解除装置の作動状態を示す断面図である。
【図7c】エンジンフードドアが開放された状態で、本発明による固定及び解除装置の結合状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0046】
102 開口部
110 フレーム
112 把手部
120 ドア
130 ステー
140 第1アーム
142 第1固定軸
144 係止鉤
146 加圧面
148 取付面
150 第2アーム
152 第2固定軸
154 第1隔壁
156 第2隔壁
160 係止片
162 突出面
164 コイルバネ
170 折畳軸
180 リモートコントロールスイッチ
182 ケーブル
184 ワイヤー
186 ケーシング
188 ケーシング軸
190 弾性バネ
192 レバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一側に開口部を備え、内部にエンジンなどのような各種部品を収容するフレームと、
前記開口部を開閉するべく、前記フレームにヒンジ回動されるドアと、
一側は第1固定軸により前記フレーム側に軸着され、他側は回動可能に結合される第1アームと、一側は前記第1アームの他側と折畳可能に結合され、他側は第2固定軸により前記ドア側に軸着される第2アームとからなり、前記第1アームの他側と、前記第2アームの一側とを連結する折畳軸を中心として折畳まれるステーと、
前記ドアの開放時に、前記ドアがヒンジ軸を中心として所定角度ほど傾けられて固定され、前記第1アームと前記第2アームとが折畳まれないように、前記ステーの固定状態を保持する固定手段及び、
前記ドアの閉鎖時に、前記ステーの固定状態を解除する解除手段を含んで構成されることを特徴とするエンジンフードドアの固定及び解除装置。
【請求項2】
前記固定手段は、
前記第1アームの前記折畳軸から延長された環状の係止鉤と、
前記第2アームに備えられ、前記係止鉤が引っ掛かる係止片と、
前記第2アームの一側に支持されて、前記係止片を係止鉤が引っ掛かる方向に弾性バイアスさせるコイルバネとからなることを特徴とする請求項1に記載のエンジンフードドアの固定及び解除装置。
【請求項3】
前記係止鉤は、境界面を基準とし傾斜面を持つ加圧面と、段差面を持つ取付面とを備え、且つ、前記係止片は前記取付面に挿着される突出面を備え、前記突出面が前記加圧面を加圧すると、コイルバネが圧縮され、前記突出面が前記取付面に挿着されると、コイルバネが復元されることを特徴とする請求項2に記載のエンジンフードドアの固定及び解除装置。
【請求項4】
前記係止鉤は、複数の取付面を備えて複数設けられ、且つ、前記係止片には係止溝が複数形設されることを特徴とする請求項2に記載のエンジンフードドアの固定及び解除装置。
【請求項5】
前記解除手段は、
前記係止片に連結されるワイヤーと、
前記コイルバネの弾性力を抑え、前記ワイヤーを牽引するリモートコントロールスイッチとからなることを特徴とする請求項1に記載のエンジンフードドアの固定及び解除装置。
【請求項6】
前記リモートコントロールスイッチは、
内部に軸を備えるケーシングと、
一側は前記ワイヤーに連結され、中央は前記ケーシングの軸と回転可能に軸着され、他側は弾性バネにより一側方向に弾性支持されるレバーとからなることを特徴とする請求項5に記載のエンジンフードドアの固定及び解除装置。
【請求項7】
前記第1アームは、所定長さを持つ板状の部材であり、前記第2アームは、前記第1アームを中心とし対峙するように構成された二重の板状部材であることを特徴とする請求項1または6に記載のエンジンフードドアの固定及び解除装置。
【請求項8】
前記第2アームの板状部材間に前記コイルバネを弾性支持する第1隔壁がさらに含まれることを特徴とする請求項7に記載のエンジンフードドアの固定及び解除装置。
【請求項9】
前記ワイヤーはケーブル内部に収容されており、前記第2アームの板状部材間に第2隔壁が設けられ、前記ケーブルの一側端部は、前記第2隔壁に設けられ、前記ケーブルの他側端部は、前記ケーシングに設けられることを特徴とする請求項7に記載のエンジンフードドアの固定及び解除装置。
【請求項10】
前記リモートコントロールスイッチは、ドアの内縁に備えられることを特徴とする請求項6に記載のエンジンフードドアの固定及び解除装置。
【請求項11】
前記第1固定軸、第2固定軸及び折畳軸は、ボルト及びナットからなることを特徴とする請求項1に記載のエンジンフードドアの固定及び解除装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【公開番号】特開2006−312863(P2006−312863A)
【公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−344975(P2005−344975)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(502032378)ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー (156)
【Fターム(参考)】