説明

オステオプロテゲリン結合タンパク質のアンタゴニスト性選択的結合因子

【課題】オステオプロテゲリン結合タンパク質(OPGbp)の選択的結合因子、及びOPGbpに選択的に結合し、かつ骨量の喪失に関連する状態を防止または処置するために使用することができる抗体および抗原結合ドメインの提供。
【解決手段】OPGbpに選択的に結合し、そして骨量の喪失に関連する状態を防止または処置するために使用することができる抗体および抗原結合ドメインをコードする核酸分子、ならびにそれらを製造するための発現ベクターおよび宿主細胞。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗体または抗原結合ドメインであって、
(a)配列番号51または配列番号53に示されるFab重鎖アミノ酸配列、
(b)(a)における配列の保存的アミノ酸置換を含む重鎖アミノ酸配列、
(c)(a)における配列に対する同一性が少なくとも約80%である重鎖アミノ酸配列、あるいは
(d)(a)、(b)または(c)のフラグメントまたは誘導体
を含み、かつOPGbpに選択的に結合する抗体または抗原結合ドメイン。
【請求項2】
κ軽鎖またはλ軽鎖をさらに含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
ヒトのFc領域をさらに含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
可変軽鎖(V)および可変重鎖(V)を含む抗体または抗原結合ドメインであって、
それぞれのV鎖が、フレームワークアミノ酸配列により隔てられている、CDR1(V)、CDR2(V)およびCDR3(V)と呼ばれるCDRアミノ酸配列を含み、
CDR1(V)が、
【化1】

からなる群から選択され、
CDR2(V)が、
【化2】

からなる群から選択され、そして
CDR3(V)が、
【化3】

からなる群から選択され、
CDR1(V)、CDR2(V)およびCDR3(V)が互いに独立的に選択され、かつ
それぞれのV鎖が、フレームワークアミノ酸配列により隔てられている、CDR1(V)、CDR2(V)およびCDR3(V)と呼ばれるCDRアミノ酸配列を含み、
CDR1(V)が、
【化4】

からなる群から選択され、
CDR2(V)が、
【化5】

からなる群から選択され、そして
CDR3(V)が、
【化6】

からなる群から選択され、
CDR1(V)、CDR2(V)およびCDR3(V)が互いに独立的に選択される、抗体または抗原結合ドメイン。
【請求項5】
可変軽鎖(V)および可変重鎖(V)を含み、
鎖が、配列
【化7】

を有するCDR1と、配列
【化8】

を有するCDR2と、配列
【化9】

を有するCDR3とを含み、かつ
鎖が、配列
【化10】

を有するCDR1と、配列
【化11】

を有するCDR2と、配列
【化12】

を有するCDR3とを含み、
それぞれのV鎖およびV鎖におけるCDR1、CDR2およびCDR3がフレームワークアミノ酸配列により隔てられている、請求項4に記載の抗体。
【請求項6】
ヒトのFcv領域をさらに含む、請求項4または5に記載の抗体。
【請求項7】
可変軽鎖(V)および可変重鎖(V)を含み、オステオプロテゲリン結合タンパク質に選択的に結合する抗体であって、
鎖が生殖系列配列(配列番号66)の再配置変化体または体細胞変化体を含み、かつ
鎖が生殖系列配列(配列番号59)の再配置変化体または体細胞変化体を含む、抗体。
【請求項8】
可変軽鎖(V)および可変重鎖(V)を含み、オステオプロテゲリン結合タンパク質に選択的に結合する抗体であって、
鎖が生殖系列配列(配列番号68)の再配置変化体または体細胞変化体を含み、かつ
鎖が生殖系列配列(配列番号59)の再配置変化体または体細胞変化体を含む、抗体。
【請求項9】
可変軽鎖(V)および可変重鎖(V)を含み、オステオプロテゲリン結合タンパク質に選択的に結合する抗体であって、
鎖が生殖系列配列(配列番号70)の再配置変化体または体細胞変化体を含み、かつ
鎖が生殖系列配列(配列番号62)の再配置変化体または体細胞変化体を含む、抗体。
【請求項10】
可変軽鎖(V)および可変重鎖(V)を含み、オステオプロテゲリン結合タンパク質に選択的に結合する抗体であって、
鎖が生殖系列配列(配列番号72)の再配置変化体または体細胞変化体を含み、かつ
鎖が生殖系列配列(配列番号64)の再配置変化体または体細胞変化体を含む、抗体。
【請求項11】
請求項1、4、5又は7〜10のいずれかに記載される抗体をコードする単離された核酸分子。
【請求項12】
請求項11に記載される核酸分子を含む発現ベクター。
【請求項13】
請求項12に記載される発現ベクターを含む宿主細胞。
【請求項14】
CHO細胞である、請求項13に記載の宿主細胞。
【請求項15】
請求項14に記載される宿主細胞を、核酸分子の発現を可能にする条件のもとで培養することを含む、抗体を製造する方法。
【請求項16】
IgGイソタイプが、IgG、IgM、IgA、IgEおよびIgDからなる群から選択される、請求項1、4、5又は7〜10に記載の抗体。
【請求項17】
イソタイプがIgG、IgG、IgGまたはIgGである、請求項13に記載の抗体。
【請求項18】
請求項1、4、5又は7〜10のいずれかに記載される抗体または抗原結合ドメイン、あるいはそのフラグメント、変化体または誘導体と、薬学的に受容可能なキャリアとを含む組成物。
【請求項19】
請求項18に記載される組成物を含む、破骨細胞の形成または活性化を阻害するための医薬用組成物。
【請求項20】
請求項18に記載される組成物を含む、骨の再吸収を阻害するための医薬用組成物。
【請求項21】
請求項18に記載される組成物を含む、骨量の喪失を防止または処置するための医薬用組成物。
【請求項22】
骨量の喪失が、骨粗鬆症、骨へのガンの転移、慢性関節リウマチ、悪性の高カルシウム血症、およびステロイド誘導型骨粗鬆症から生じる、請求項21に記載の医薬用組成物。
【請求項23】
少なくとも1つのさらなる骨再吸収防止剤を含む組成物を投与することをさらに含む、請求項19〜22のいずれかに記載の医薬用組成物。
【請求項24】
骨再吸収防止剤がエストロゲン、ビスホスホナートまたは選択的エストロゲン受容体調節剤である、請求項23に記載の医薬用組成物。
【請求項25】
骨に対する同化剤を含む組成物をさらに含む、請求項19〜22のいずれかに記載の医薬用組成物。
【請求項26】
同化剤が、副甲状腺ホルモン、またはインスリン様増殖因子とインスリン様増殖因子結合タンパク質との複合体である、請求項25に記載の医薬用組成物。
【請求項27】
インターロイキン−1阻害剤または腫瘍壊死因子−α阻害剤をさらに含む、請求項19〜22のいずれかに記載の医薬用組成物。
【請求項28】
請求項18に記載される組成物を含む、骨における腫瘍細胞の成長を防止または処置するための医薬用組成物。
【請求項29】
可変軽鎖(Vl)および可変重鎖(Vh)を含み、オステオプロテゲリン結合タンパク質に選択的に結合する抗体であって、Vl鎖が、配列
【化13】

を有するCDR1と、配列
【化14】

を有するCDR2と、配列
【化15】

を有するCDR3とを含み、それぞれのVl鎖におけるCDR1、CDR2およびCDR3がフレームワークアミノ酸配列により隔てられている、抗体。
【請求項30】
可変軽鎖(Vl)および可変重鎖(Vh)を含み、オステオプロテゲリン結合タンパク質に選択的に結合する抗体であって、V鎖が、配列
【化16】

を有するCDR1と、配列
【化17】

を有するCDR2と、配列
【化18】

を有するCDR3とを含み、それぞれのVh鎖におけるCDR1、CDR2およびCDR3がフレームワークアミノ酸配列により隔てられている、抗体。
【請求項31】
可変軽鎖(V)および可変重鎖(V)を含み、オステオプロテゲリン結合タンパク質に選択的に結合する抗体であって、
鎖が、配列
【化19】

を有するCDR1と、配列
【化20】

を有するCDR2と、配列
【化21】

を有するCDR3とを含み、かつ
鎖が、配列
【化22】

を有するCDR1と、配列
【化23】

を有するCDR2と、下記の配列:
【化24】

からなる群から選択される配列を有するCDR3とを含み、
それぞれのVl鎖およびV鎖におけるCDR1、CDR2およびCDR3がフレームワークアミノ酸配列により隔てられており、Xが、その位置において通常存在するアミノ酸とは異なる任意のアミノ酸である、抗体。
【請求項32】
可変軽鎖(V)および可変重鎖(V)を含み、オステオプロテゲリン結合タンパク質に選択的に結合する抗体であって、
鎖が、配列
【化25】

を有するCDR1と、配列
【化26】

を有するCDR2と、下記の配列:
【化27】

からなる群から選択される配列を有するCDR3とを含み、
それぞれのVl鎖およびV鎖におけるCDR1、CDR2およびCDR3がフレームワークアミノ酸配列により隔てられており、Xが、その位置において通常存在するアミノ酸とは異なる任意のアミノ酸である、抗体。
【請求項33】
可変軽鎖(V)および可変重鎖(V)を含み、オステオプロテゲリン結合タンパク質に選択的に結合する抗体であって、
鎖が、配列
【化28】

を有するCDR1と、配列
【化29】

を有するCDR2と、配列
【化30】

を有するCDR3とを含み、
鎖が、配列
【化31】

を有するCDR1と、配列
【化32】

を有するCDR2と、配列
【化33】

における1つ以上のアミノ酸置換を有するCDR3とを含み、
それぞれのVl鎖およびV鎖におけるCDR1、CDR2およびCDR3がフレームワークアミノ酸配列により隔てられている、抗体。
【請求項34】
可変軽鎖(V)および可変重鎖(V)を含み、オステオプロテゲリン結合タンパク質に選択的に結合する抗体であって、
鎖が、配列
【化34】

を有するCDR1と、配列
【化35】

を有するCDR2と、配列
【化36】

における1つ以上のアミノ酸置換を有するCDR3とを含み、
それぞれのVl鎖およびV鎖におけるCDR1、CDR2およびCDR3がフレームワークアミノ酸配列により隔てられている、抗体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9−A】
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【図9−B】
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【図10−A】
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【図10−B】
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【図11】
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【図12−A】
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【図12−B】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2009−60904(P2009−60904A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−237535(P2008−237535)
【出願日】平成20年9月17日(2008.9.17)
【分割の表示】特願2001−562706(P2001−562706)の分割
【原出願日】平成13年2月23日(2001.2.23)
【出願人】(500049716)アムジエン・インコーポレーテツド (242)
【Fターム(参考)】