カルボシランデンドリマー及び抗ウイルス剤としてのそれらの使用
高分子に負の実効電荷を与える、好ましくはアニオン性の基で周辺が官能化されたカルボシラン構造を有する、好ましくはケイ素又はポリフェノール性の多官能コアから合成される高度に分岐された高分子。更に、本発明は、これらの合成手順、並びに抗ウイルス剤、抗細菌剤及び抗真菌剤としてのこれらの使用に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
−多官能コアと、
−式(I):
【化1】
〔式中、R’は、アルキル基(C1〜C4)であり、
pは、1〜3に変わり、そして
Xは、次の式(II):
【化2】
の基であり、
ここで、Eは、ケイ素とアミン基の間にある結合基であり、
zは、1〜4に変わり、
R1は、−COOR2、−SO3R2又は−PO3(R2)2のリストを含む群から選択され、そして
R2は、水素又はアルキル基(C1〜C4)である〕
で示される基の同一又は異なる単位から完全又は部分的になる外側層と
を含む、カルボシランデンドリマー。
【請求項2】
コアが、ケイ素又はポリフェノールである、請求項1記載のデンドリマー。
【請求項3】
ポリフェノール核が1,3,5−トリヒドロキシベンゼンである、請求項2記載のデンドリマー。
【請求項4】
pが1である、請求項1〜3のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項5】
R’がメチルである、請求項1〜4のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項6】
Eが、アルキル(C1〜C10)又は基−(CH2)x−R3から選択され、R3が、トリアゾール又はフェノキシド基であり、そしてxが1〜6に変わる、請求項1〜5のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項7】
Eのアリル基がプロピルである、請求項6記載のデンドリマー。
【請求項8】
R2が、水素又はメチルである、請求項1〜7のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項9】
Eが基−(CH2)x−R3であり、R3がトリアゾールであり、xが請求項6に定義されている、請求項1〜8のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項10】
xが4である、請求項9記載のデンドリマー。
【請求項11】
Eが基−(CH2)x−R3であり、R3がフェノキシドであり、xが請求項6に定義されている、請求項1〜10のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項12】
xが1である、請求項11記載のデンドリマー。
【請求項13】
R1が基−COOR2である、請求項1〜12のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項14】
R1が基−SO3R2である、請求項1〜12のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項15】
R1が基−PO3(R2)2である、請求項1〜12のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項16】
zが2である、請求項1〜14のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項17】
zが1である、請求項15記載のデンドリマー。
【請求項18】
前記デンドリマーがアニオン性塩である、請求項1〜17のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項19】
塩がNa+である、請求項18記載のデンドリマー。
【請求項20】
前記デンドリマーが、式(III):
【化3】
〔式中、Nuは多官能コアを表し、Raはアルキル基(C1〜C6)であり、yは2〜6の値を有し、そしてRは、請求項1〜19のいずれか1項記載の一般式(I)の末端基である〕
により示されるものである、請求項1〜19のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項21】
前記デンドリマーが、以下の式(IV):
【化4】
〔式中、Nuは多官能コアを表し、Ra、Rb及びRIIは、同一又は異なってアルキル基(C1〜C6)を表し、mは1〜3の値を有し、yは2〜6の値を有し、そしてRは、請求項1〜19のいずれか1項記載の一般式(I)の末端基である〕
を有する少なくとも第一世代である、請求項1〜19のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項22】
前記デンドリマーが、以下の式(V):
【化5】
〔式中、Nuは多官能コアを表し、Ra、Rb、Rc、RII及びRIIIは、同一又は異なってアルキル基(C1〜C6)を表し、m及びnは、同一又は異なって1〜3の値を有し、yは2〜6の値を有し、そしてRは、請求項1〜19のいずれか1項記載の一般式(I)の末端基である〕
を有する少なくとも第二世代である、請求項1〜19のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項23】
前記デンドリマーが、以下の式(VI):
【化6】
〔式中、Nuは多官能コアを表し、Ra、Rb、Rc、Rd、RII、RIII及びRIVは、同一又は異なってアルキル基(C1〜C6)を表し、m、n及びqは、同一又は異なって1〜3の値を有し、yは2〜6の値を有し、そしてRは、請求項1〜19のいずれか1項記載の一般式(I)の末端基である〕
を有する少なくとも第三世代である、請求項1〜19のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項24】
Ra、Rb、Rc及びRdが、同一又は異なってアルキル基(C2〜C4)を表す、請求項20〜23のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項25】
R’’、R’’’又はRIVがメチル基である、請求項20〜24のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項26】
下記式:
Et3−R
〔式中、Etは、エチル基であり、そして
Rは、請求項1〜19のいずれか1項記載の式(I)の末端基、基−Si(R’)3−p[(CH2)4−N3]p又は基−Si(R’)3−p[E−NH2]pであり、ここでR’はアルキル基(C1〜C4)であり、pは1〜3の値を有し、そしてEは、請求項1〜25に記載された結合基である〕
で示される化合物。
【請求項27】
−多官能コアと、
−基−Si(R’)3−p[(CH2)4−N3]p又は基−Si(R’)3−p[E−NH2]p(ここで、R’はアルキル基(C1〜C4)であり、pは1〜3に変わり、そしてEは、請求項1〜26に記載された結合基である)の同一又は異なる単位で完全又は部分的になる外側層と
を含む、カルボシランデンドリマー。
【請求項28】
pが1である、請求項24記載の化合物又は請求項25記載のデンドリマー。
【請求項29】
R’がメチル基である、請求項24若しくは26記載の化合物又は請求項25若しくは26記載のデンドリマー。
【請求項30】
Eが基−(CH2)x−R3であり、R3がトリアゾールであり、xが請求項6に定義されており、好ましくはxが4である、請求項24若しくは26〜27記載の化合物又は請求項25〜27のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項31】
請求項1〜25のいずれか1項記載のデンドリマーを得る方法であって、
多価コア及び末端−NH2基を含有するデンドリマーの、アルケン含有スルホネート基若しくはカルボン酸基へのマイケル型付加又は多価コア及び末端−NH2基を含有するデンドリマーとホルムアルデヒド及びジメチルホスホネートとの2工程反応を含む方法。
【請求項32】
請求項1〜25のいずれか1項記載のデンドリマーを得る方法であって、
末端−Si−H基を含有するデンドリマーと、カルボン酸基、ホスホン酸基又はスルホン酸基で官能化されたアリルアミン誘導体とのヒドロシリル化を含む方法。
【請求項33】
薬剤の調製のための、請求項1〜25のいずれか1項記載のデンドリマーの使用。
【請求項34】
ウイルス、細菌又は真菌により引き起こされる疾患の予防及び/又は治療のための薬剤の調製における、請求項1〜25のいずれか1項記載のデンドリマーの使用。
【請求項35】
疾患がHIVにより引き起こされる、請求項34記載の使用。
【請求項36】
請求項1〜25のいずれか1項記載の少なくとも1つのデンドリマーと薬学的に許容されるビヒクルとを含む医薬組成物。
【請求項37】
別の作用物質(活性成分)を更に含む、請求項34記載の組成物。
【請求項38】
分子の輸送ビヒクルとしての、請求項1〜25のいずれか1項記載のデンドリマーの使用。
【請求項1】
−多官能コアと、
−式(I):
【化1】
〔式中、R’は、アルキル基(C1〜C4)であり、
pは、1〜3に変わり、そして
Xは、次の式(II):
【化2】
の基であり、
ここで、Eは、ケイ素とアミン基の間にある結合基であり、
zは、1〜4に変わり、
R1は、−COOR2、−SO3R2又は−PO3(R2)2のリストを含む群から選択され、そして
R2は、水素又はアルキル基(C1〜C4)である〕
で示される基の同一又は異なる単位から完全又は部分的になる外側層と
を含む、カルボシランデンドリマー。
【請求項2】
コアが、ケイ素又はポリフェノールである、請求項1記載のデンドリマー。
【請求項3】
ポリフェノール核が1,3,5−トリヒドロキシベンゼンである、請求項2記載のデンドリマー。
【請求項4】
pが1である、請求項1〜3のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項5】
R’がメチルである、請求項1〜4のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項6】
Eが、アルキル(C1〜C10)又は基−(CH2)x−R3から選択され、R3が、トリアゾール又はフェノキシド基であり、そしてxが1〜6に変わる、請求項1〜5のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項7】
Eのアリル基がプロピルである、請求項6記載のデンドリマー。
【請求項8】
R2が、水素又はメチルである、請求項1〜7のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項9】
Eが基−(CH2)x−R3であり、R3がトリアゾールであり、xが請求項6に定義されている、請求項1〜8のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項10】
xが4である、請求項9記載のデンドリマー。
【請求項11】
Eが基−(CH2)x−R3であり、R3がフェノキシドであり、xが請求項6に定義されている、請求項1〜10のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項12】
xが1である、請求項11記載のデンドリマー。
【請求項13】
R1が基−COOR2である、請求項1〜12のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項14】
R1が基−SO3R2である、請求項1〜12のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項15】
R1が基−PO3(R2)2である、請求項1〜12のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項16】
zが2である、請求項1〜14のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項17】
zが1である、請求項15記載のデンドリマー。
【請求項18】
前記デンドリマーがアニオン性塩である、請求項1〜17のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項19】
塩がNa+である、請求項18記載のデンドリマー。
【請求項20】
前記デンドリマーが、式(III):
【化3】
〔式中、Nuは多官能コアを表し、Raはアルキル基(C1〜C6)であり、yは2〜6の値を有し、そしてRは、請求項1〜19のいずれか1項記載の一般式(I)の末端基である〕
により示されるものである、請求項1〜19のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項21】
前記デンドリマーが、以下の式(IV):
【化4】
〔式中、Nuは多官能コアを表し、Ra、Rb及びRIIは、同一又は異なってアルキル基(C1〜C6)を表し、mは1〜3の値を有し、yは2〜6の値を有し、そしてRは、請求項1〜19のいずれか1項記載の一般式(I)の末端基である〕
を有する少なくとも第一世代である、請求項1〜19のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項22】
前記デンドリマーが、以下の式(V):
【化5】
〔式中、Nuは多官能コアを表し、Ra、Rb、Rc、RII及びRIIIは、同一又は異なってアルキル基(C1〜C6)を表し、m及びnは、同一又は異なって1〜3の値を有し、yは2〜6の値を有し、そしてRは、請求項1〜19のいずれか1項記載の一般式(I)の末端基である〕
を有する少なくとも第二世代である、請求項1〜19のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項23】
前記デンドリマーが、以下の式(VI):
【化6】
〔式中、Nuは多官能コアを表し、Ra、Rb、Rc、Rd、RII、RIII及びRIVは、同一又は異なってアルキル基(C1〜C6)を表し、m、n及びqは、同一又は異なって1〜3の値を有し、yは2〜6の値を有し、そしてRは、請求項1〜19のいずれか1項記載の一般式(I)の末端基である〕
を有する少なくとも第三世代である、請求項1〜19のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項24】
Ra、Rb、Rc及びRdが、同一又は異なってアルキル基(C2〜C4)を表す、請求項20〜23のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項25】
R’’、R’’’又はRIVがメチル基である、請求項20〜24のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項26】
下記式:
Et3−R
〔式中、Etは、エチル基であり、そして
Rは、請求項1〜19のいずれか1項記載の式(I)の末端基、基−Si(R’)3−p[(CH2)4−N3]p又は基−Si(R’)3−p[E−NH2]pであり、ここでR’はアルキル基(C1〜C4)であり、pは1〜3の値を有し、そしてEは、請求項1〜25に記載された結合基である〕
で示される化合物。
【請求項27】
−多官能コアと、
−基−Si(R’)3−p[(CH2)4−N3]p又は基−Si(R’)3−p[E−NH2]p(ここで、R’はアルキル基(C1〜C4)であり、pは1〜3に変わり、そしてEは、請求項1〜26に記載された結合基である)の同一又は異なる単位で完全又は部分的になる外側層と
を含む、カルボシランデンドリマー。
【請求項28】
pが1である、請求項24記載の化合物又は請求項25記載のデンドリマー。
【請求項29】
R’がメチル基である、請求項24若しくは26記載の化合物又は請求項25若しくは26記載のデンドリマー。
【請求項30】
Eが基−(CH2)x−R3であり、R3がトリアゾールであり、xが請求項6に定義されており、好ましくはxが4である、請求項24若しくは26〜27記載の化合物又は請求項25〜27のいずれか1項記載のデンドリマー。
【請求項31】
請求項1〜25のいずれか1項記載のデンドリマーを得る方法であって、
多価コア及び末端−NH2基を含有するデンドリマーの、アルケン含有スルホネート基若しくはカルボン酸基へのマイケル型付加又は多価コア及び末端−NH2基を含有するデンドリマーとホルムアルデヒド及びジメチルホスホネートとの2工程反応を含む方法。
【請求項32】
請求項1〜25のいずれか1項記載のデンドリマーを得る方法であって、
末端−Si−H基を含有するデンドリマーと、カルボン酸基、ホスホン酸基又はスルホン酸基で官能化されたアリルアミン誘導体とのヒドロシリル化を含む方法。
【請求項33】
薬剤の調製のための、請求項1〜25のいずれか1項記載のデンドリマーの使用。
【請求項34】
ウイルス、細菌又は真菌により引き起こされる疾患の予防及び/又は治療のための薬剤の調製における、請求項1〜25のいずれか1項記載のデンドリマーの使用。
【請求項35】
疾患がHIVにより引き起こされる、請求項34記載の使用。
【請求項36】
請求項1〜25のいずれか1項記載の少なくとも1つのデンドリマーと薬学的に許容されるビヒクルとを含む医薬組成物。
【請求項37】
別の作用物質(活性成分)を更に含む、請求項34記載の組成物。
【請求項38】
分子の輸送ビヒクルとしての、請求項1〜25のいずれか1項記載のデンドリマーの使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公表番号】特表2013−519711(P2013−519711A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553360(P2012−553360)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際出願番号】PCT/ES2011/070104
【国際公開番号】WO2011/101520
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(512214904)ユニベルシダッド デ アルカラ デ ヘナレス(ユーエーエイチ) (1)
【出願人】(512214915)ホスピタル ジェネラル ユニベルシタリオ グレゴリオ マラノン(エイチジーユージーエム) (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際出願番号】PCT/ES2011/070104
【国際公開番号】WO2011/101520
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(512214904)ユニベルシダッド デ アルカラ デ ヘナレス(ユーエーエイチ) (1)
【出願人】(512214915)ホスピタル ジェネラル ユニベルシタリオ グレゴリオ マラノン(エイチジーユージーエム) (1)
【Fターム(参考)】
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