説明

キナーゼ阻害剤としての複素環式置換ビスアリール尿素誘導体

本発明は、式Iの複素環式置換ビスアリール尿素誘導体、1種または複数のキナーゼの阻害剤としての式Iの化合物の使用、薬剤組成物を製造するための式Iの化合物の使用および前記の薬剤組成物を患者に投与することを含む治療法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの複素環式置換ビスアリール尿素誘導体ならびにその薬学的に許容できる誘導体、塩および溶媒和物:
【化1】



[式中、
Ar、Arは、相互に独立に、5から14個の炭素原子を含む不飽和または芳香族環式炭化水素、および2から10個の炭素原子ならびにN、OおよびSから独立に選択される1個または複数のヘテロ原子、好ましくは1から5個のヘテロ原子を含む不飽和または芳香族複素環残基から選択され、
は、式:(X−Arα−(R10の残基から独立に選択され、
ここで、
Arは、Arおよび/またはArに関して示された意味から独立に選択され、
αは、0、1または2であり、
10は、RおよびRに関して示された意味から独立に選択され、
rは、0、1、2、3、4または5であり;
zは、0、1、2、3、4または5であり;
は、窒素原子を介してArに直接結合している窒素含有複素環部分であり、前記の窒素含有複素環部分は、Het、HetおよびHetから独立に選択され、
ここで、
Hetは、1から4個の窒素原子を含み、OおよびSから選択される1または2個の付加的なヘテロ原子を含んでいてもよい5、6または7個の環原子を有する不飽和または芳香族複素環残基であり、この際、前記の不飽和または芳香族複素環残基は、非置換であるか、A、R13、=O、=S、=N−R14、Hal、NO、CN、OR15、NR1516、COOR15、CONR1516、NR15COR16、NR15CONR1516、NR16SOA、COR15、SONR1516、S(O)AおよびOOCR15からなる群から選択される1個または複数の置換基により置換されており、
Hetは、3から10個の炭素原子、1から4個の窒素原子を含み、OおよびSから選択される1または2個の付加的なヘテロ原子を含んでいてもよい飽和、不飽和または芳香族二環残基であり、この際、前記の二環残基は、非置換であるか、A、R13、=O、=S、=N−R14、Hal、NO、CN、OR15、NR1516、COOR15、CONR1516、NR15COR16、NR15CONR1516、NR16SOA、COR15、SONR1516、S(O)AおよびOOCR15からなる群から選択される1または複数の置換基により置換されており、
Hetは、2から6個の炭素原子、1から4個の窒素原子を含み、OおよびSから選択される1または2個の付加的なヘテロ原子を含んでいてもよい飽和単環残基であり、この際、前記の単環残基は、=O、=S、=N−R14からなる群から選択される1または複数の置換基により置換されており、A、R13、Hal、NO、CN、OR15、NR1516、COOR15、CONR1516、NR15COR16、NR15CONR1516、NR16SOA、COR15、SONR1516、S(O)AおよびOOCR15から選択される1または複数の置換基により置換されていてもよく、
およびRは独立に、H、A、3から7個の炭素原子を含むシクロアルキル、Hal、CHHal、CH(Hal)、C(Hal)、NO、(CHCN、(CHNR1112、(CHO(CHNR1112、(CHNR11(CHNR1112、(CHO(CHOR11、(CHNR11(CHOR12、(CHCOOR13、(CHCOR13、(CHCONR1112、(CHNR11COR13、(CHNR11CONR1112、(CHNR11SOA、(CHSONR1112、(CHS(O)NR1112、(CHS(O)13、(CHOC(O)R13、(CHCOR13、(CHSR11、CH=N−OA、CHCH=N−OA、(CHNHOA、(CHCH=N−R11、(CHOC(O)NR1112、(CHNR11COOR13、(CHN(R11)CHCHOR13、(CHN(R11)CHCHOCF、(CHN(R11)C(R13)HCOOR12、(CHN(R11)C(R13)HCOR11、(CHN(R11)CHCHN(R12)CHCOOR11、(CHN(R11)CHCHNR1112、CH=CHCOOR13、CH=CHCHNR1112、CH=CHCHNR1112、CH=CHCHOR13、(CHN(COOR13)COOR14、(CHN(CONH)COOR13、(CHN(CONH)CONH、(CHN(CHCOOR13)COOR14、(CHN(CHCONH)COOR13、(CHN(CHCONH)CONH、(CHCHR13COR14、(CHCHR13COOR14、(CHCHR13CHOR14、(CHOCN、(CHNCO、Het、OHet、N(R11)Het、(CRHet、O(CRHet、N(R11)(CRHet、(CRNR1112、(CROR13、O(CRNR1112、NR11(CRNR1112、O(CR13、NR11(CR13、O(CROR13、NR11(CROR13からなる群から選択され、ここで、
、Rはそれぞれ相互に独立に、HおよびAから選択され、
11、R12は独立に、H、A、(CHArおよび(CHHetからなる群から選択されるか、NR1112では、
11およびR12は、それらが結合しているN原子と一緒になって、5、6または7員の複素環を形成し、これは場合によって、N、OおよびSから選択される1または2個の付加的なヘテロ原子を含有し、ここで、前記の複素環残基は場合によってA、R13、=O、=Sおよび=N−R14から選択される1または複数の置換基で置換されていてもよく、
13、R14は独立に、H、Hal、A、(CHArおよび(CHHetからなる群から選択され、
Aは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アルキレンシクロアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキルおよび飽和ヘテロシクリルからなる群から、好ましくは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アルキレンシクロアルキル、アルコキシおよびアルコキシアルキルからなる群から選択され、
Ar、Arは相互に独立に、5から12個、好ましくは5から10個の炭素原子を含む芳香族炭化水素残基であり、これは場合によってA、Hal、NO、CN、OR15、NR1516、COOR15、CONR1516、NR15COR16、NR15CONR1516、NR16SOA、COR15、SONR1516、S(O)AおよびOOCR15からなる群から選択される1または複数の置換基により置換されており、
Hetは、好ましくはN、OおよびSから、さらに好ましくはNおよびOから選択される好ましくは1から3個のヘテロ原子、さらに好ましくは1または2個のヘテロ原子を含む飽和、不飽和または芳香族複素環残基であり、この際、前記の複素環残基は、A、R13、=O、=S、=N−R14、Hal、NO、CN、OR15、NR1516、COOR15、CONR1516、NR15COR16、NR15CONR1516、NR16SOA、COR15、SONR1516、S(O)AおよびOOCR15からなる群から選択される1または複数の置換基により置換されていてもよく、
15、R16は独立に、H、Aおよび(CHArからなる群から選択され、ここで、
Arは、メチル、エチル、プロピル、2−プロピル、t−ブチル、Hal、CN、OH、NHおよびCFからなる群から選択される1個または複数の置換基で場合によって置換されている5または6員の芳香族炭化水素であり、
k、nおよびmは、相互に独立に0、1、2、3、4または5であり、
Xは、結合を表すか、(CR1112または(CHR11−Q'−(CHR12であり、ここで、
Q’は、O、S、N−R15、(CHal、(O−CHR18、(CHR18−O)、CR18=CR19、(O−CHR18CHR19、(CHR18CHR19−O)、C=O、C=S、C=NR15、CH(OR15)、C(OR15)(OR20)、C(=O)O、OC(=O)、OC(=O)O、C(=O)N(R15)、N(R15)C(=O)、OC(=O)N(R15)、N(R15)C(=O)O、CH=N−O、CH=N−NR15、OC(O)NR15、NR15C(O)O、S=O、SO、SONR15およびNR15SOからなる群から選択され、ここで、
h、iは相互に独立に0、1、2、3、4、5または6であり、
jは、1、2、3、4、5または6であり、
Yは、O、S、NR21、C(R22)−NO、C(R22)−CNおよびC(CN)から選択され、ここで、
21は独立に、R13およびR14に対して与えられた意味から選択され、
22は独立に、R11およびR12に対して与えられた意味から選択され、
gは、1、2または3、好ましくは1または2であり、
pは、0、1、2、3、4または5であり、
qは、0、1、2、3または4、好ましくは0、1または2であり、
uは、0、1、2または3、好ましくは0、1または2であり、
Halは独立に、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択される]。
【請求項2】
Arは、5から12個の炭素原子を含む芳香族炭化水素、ならびに3から8個の炭素原子ならびにN、OおよびSから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む不飽和または芳香族複素環残基から独立に選択され、
Arは、5から12個の炭素原子を含む芳香族炭化水素、ならびに2から8個の炭素原子ならびにN、OおよびSから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む不飽和または芳香族複素環残基から独立に選択され、
は、式:(Arα−(R10の残基から独立に選択され、
ここで、
Arは、Arおよび/またはArに関して示された意味から独立に選択され、さらに好ましくは、5から14個の炭素原子を含む非置換または置換の不飽和または芳香族環式炭化水素;および2から10個の炭素原子ならびにN、OおよびSから独立に選択される1または複数のヘテロ原子を含む非置換または置換の不飽和または芳香族複素環残基から独立に選択され、
αは、0、1または2であり、
10は、RおよびRに関して示された意味から独立に選択され、さらに好ましくは、H、1から4個の炭素原子を含むアルキル、1から4個の炭素原子を含むアルコキシ、Hal、CHHal、CH(Hal)、1から4個の炭素原子を含むペルハロアルキル、NO、(CHCN、(CHNR1112、(CHO(CHNR1112、(CHNR11(CHNR1112、(CHO(CHOR11、(CHNR11(CHOR12、(CHCOR13、(CHCOOR13、(CHCONR1112、(CHS(O)NR1112、(CHSONR1112および(CHS(O)13からなる群から選択され、
rは、0、1、2、3、4または5であり;
zは、0、1、2、3、4または5、s0、1、2、3、4または5、さらに好ましくは0、1、2または3、特に1、2または3であり;
は、窒素原子を介してArに直接結合している窒素含有複素環部分であり、前記の窒素含有複素環部分は、Het、HetおよびHetから独立に選択され、ここで、
Hetは、1から4個の窒素原子を含み、OおよびSから選択される1または2個の付加的なヘテロ原子を含んでいてもよい5または6個の環原子を有する不飽和または芳香族複素環残基であり、この際、前記の不飽和または芳香族複素環残基は、非置換であるか、A、R13、=O、=S、=N−R14、Hal、NO、CN、OR15、NR1516、COOR15、CONR1516、NR15COR16、NR15CONR1516、NR16SOA、COR15、SONR1516、S(O)AおよびOOCR15からなる群から選択される1または複数の置換基により置換されており、
Hetは、4から9個の炭素原子、1から4個の窒素原子を含み、OおよびSから選択される1または2個の付加的なヘテロ原子を含んでいてもよい飽和、不飽和または芳香族二環残基であり、この際、前記の二環残基は、非置換であるか、A、R13、=O、=S、=N−R14、Hal、NO、CN、OR15、NR1516、COOR15、CONR1516、NR15COR16、NR15CONR1516、NR16SOA、COR15、SONR1516、S(O)AおよびOOCR15からなる群から選択される1または複数の置換基により置換されており、
Hetは、2から6個の炭素原子、1から4個の窒素原子を含み、OおよびSから選択される1または2個の付加的なヘテロ原子を含んでいてもよい飽和単環残基であり、この際、前記の単環残基は、=O、=S、=N−R14からなる群から選択される1または複数の置換基により置換されており、A、R13、Hal、NO、CN、OR15、NR1516、COOR15、CONR1516、NR15COR16、NR15CONR1516、NR16SOA、COR15、SONR1516およびS(O)Aから選択される1または複数の置換基により置換されていてもよく、
およびRは独立に、H、A、3から7個の炭素原子を含むシクロアルキル、Hal、CHHal、CH(Hal)、C(Hal)、NO、(CHCN、(CHNR1112、(CHO(CHNR1112、(CHNR11(CHNR1112、(CHO(CHOR11、(CHNR11(CHOR12、(CHCOR13、(CHCOOR13、(CHCONR1112、(CHNR11COR13、(CHNR11CONR1112、(CHNR11SOA、(CHSONR1112、(CHS(O)NR1112、(CHS(O)13、(CHOC(O)R13、(CHCOR13、(CHSR11、(CHNHOA、(CHNR11COOR13、(CHN(R11)CHCHOR13、(CHN(R11)CHCHOCF、(CHN(R11)C(R13)HCOOR12、(CHN(R11)C(R13)HCOR11、(CHN(COOR13)COOR14、(CHN(CONH)COOR13、(CHN(CONH)CONH、(CHN(CHCOOR13)COOR14、(CHN(CHCONH)COOR13、(CHN(CHCONH)CONH、(CHCHR13COR14、(CHCHR13COOR14および(CHCHR13CHOR14からなる群から選択され、かつ/またはHet、OHet、N(R11)Het、(CRHet、O(CRHet、N(R11)(CRHet、(CRNR1112、(CROR13、O(CRNR1112、NR11(CRNR1112、O(CR13、NR11(CR13、O(CROR13、NR11(CROR13からなる群から選択され、式中、RおよびRは前記/下記で定義された通りであり、ここで、
nおよび/またはkは独立に、0、1、2、3または4、好ましくは0、1、2または3、さらに好ましくは0または2であり;
Xは、結合を表すか、(CR1112または(CHR11−Q'−(CHR12であり、ここで、
Q’は、O、S、N−R15、(CHal、(O−CHR18、(CHR18−O)、CR18=CR19、(O−CHR18CHR19、(CHR18CHR19−O)、C=O、C=NR15、CH(OR15)、C(OR15)(OR20)、C(=O)N(R15)、N(R15)C(=O)、CH=N−NR15、S=O、SO、SONR15およびNR15SOからなる群から選択され、式中、
h、iは相互に独立に、0、1、2、3、4、5または6、好ましくは0、1、2または3であり、
jは、1、2、3、4、5または6、好ましくは1、2、3または4であり、
qは、0、1または2、好ましくは0または1であり、
gは、1または2、好ましくは1であり、
pは、1、2または3、好ましくは1または2である、
請求項1に記載のビスアリール尿素誘導体ならびにその薬学的に許容できる誘導体、溶媒和物、塩および立体異性体。
【請求項3】
Hetが、
【化2】



ならびにこれらの、A、R13、Hal、NO、CN、OR15、NR1516、COOR15、CONR1516、NR15CONR1516、NR16SOA、SONR1516およびS(O)Aから選択される1から4個の置換基を含む誘導体から選択され、
Hetが、
【化3】



ならびにこれらの、A、R13、Hal、NO、CN、OR15、NR1516、COOR15、CONR1516、NR15CONR1516、NR16SOA、SONR1516およびS(O)Aから選択される1から4個の置換基を含む誘導体から選択され、
Hetが、
【化4】



ならびにこれらの、A、R13、Hal、NO、CN、OR15、NR1516、COOR15、CONR1516、NR15CONR1516、NR16SOA、SONR1516およびS(O)Aから選択される1から4個の置換基を含む誘導体から選択される、請求項1または2に記載のビスアリール尿素誘導体。
【請求項4】
式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、If、Ig、Ih、Ii、Ij、Ik、IL、Im、In、Io、Ip、Iq、Ir、Is、It、Iu、Iv、Iw、Ix、Iy、IzおよびIaaからIwwの化合物、ならびにこれらの薬学的に許容できる誘導体、塩および溶媒和物から選択される、請求項1から3の一項に記載のビスアリール尿素誘導体:
【化5】



【化6】



【化7】



【化8】



【化9】



【化10】



【化11】



【化12】



【化13】



【化14】



【化15】



[式中、R、R、Ar、Ar、Y、X、R、g、p、qおよびrは、請求項1から3の一項と同様に定義され、R10はHであるか、請求項1から3の一項と同様に定義され;E、G、MおよびQは、NおよびCR30から相互に独立に選択されるが、但し、E、G、MおよびQのうちの1または複数は窒素原子以外である]。
【請求項5】
4−{4−[3−(2−[1,2,4]トリアゾール−4−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド、
4−{4−[3−(2−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド、
4−{4−[3−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド、
4−{4−[3−(2−イミダゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド、
4−{4−[3−(2−ピラゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド、
1−[4−(4−アミノ−5−オキソ−5H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−8−イル)−フェニル]−3−(2−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−尿素;
1−[4−(4−アミノ−5−オキソ−5H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−8−イル)−フェニル]−3−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−尿素;
1−[4−(ピリジン−4−イルオキシ)−フェニル]−3−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−尿素;
1−[4−(ピリジン−4−イルオキシ)−フェニル]−3−(2−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−尿素;
5−アミノ−1−{4−[3−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェニル}−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミド;
5−アミノ−1−{4−[3−(2−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェニル}−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミド;
1−[4−(4−アミノ−5−オキソ−5H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−8−イル)−フェニル]−3−(2−ピラゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−尿素;
1−(2−ピラゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−3−[4−(ピリジン−4−イルオキシ)−フェニル]−尿素;
5−アミノ−1−{4−[3−(2−ピラゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェニル}−1H−イミダゾール−4−カルボン酸アミド;
1−(2−イミダゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−3−[4−(ピリジン−4−イルオキシ)−フェニル]−尿素;
1−[4−(5−オキソ−5,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−3−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−尿素;
1−[4−(5−オキソ−5,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−3−(2−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−尿素;
4−{4−[3−(2−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−ピリジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド;
1−[4−(4−アミノ−5−オキソ−5H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−8−イル)−フェニル]−3−(2−イミダゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−尿素;
1−[4−(ピリジン−4−イルオキシ)−フェニル]−3−(2−[1,2,4]トリアゾール−4−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−尿素;
1−[4−(4−アミノ−5−オキソ−5H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−8−イル)−フェニル]−3−(2−[1,2,4]トリアゾール−4−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−尿素;
(5−{4−[3−(2−[1,2,4]トリアゾール−4−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−カルバミン酸メチルエステル;
(5−{4−[3−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−カルバミン酸メチルエステル;
(5−{4−[3−(2−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−カルバミン酸メチルエステル;
(5−{4−[3−(2−イミダゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−カルバミン酸メチルエステル;
(5−{4−[3−(2−ピラゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−カルバミン酸メチルエステル;
4−{3−フルオロ−4−[3−(2−ピラゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド;
4−{3−フルオロ−4−[3−(2−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド;
4−{3−フルオロ−4−[3−(2−イミダゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド;
4−{3−フルオロ−4−[3−(2−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド;
4−{3−フルオロ−4−[3−(2−[1,2,4]トリアゾール−4−イル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド;
4−{4−[3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド;
4−{4−[3−(4−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド;
4−(4−{3−[4−(2,2−ジメチル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−3−トリフルオロメチル−フェニル]−ウレイド}−フェノキシ)−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド;
4−(4−{3−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソ−イミダゾリジン−1−イル)−5−トリフルオロメチル−フェニル]−ウレイド}−フェノキシ)−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド;
4−(4−{3−[4−(3−オキソ−2−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−3−トリフルオロメチル−フェニル]−ウレイド}−フェノキシ)−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド;
4−(4−{3−[4−(2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−3−トリフルオロメチル−フェニル]−ウレイド}−フェノキシ)−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド;
1−[4−(ピリジン−4−イルオキシ)−フェニル]−3−(3−ピロール−1−イル−フェニル)−尿素;
4−{4−[3−(4−クロロ−5−メチル−2−ピロール−1−イル−フェニル)−ウレイド]−フェノキシ}−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド;
から選択される、請求項1から4の一項に記載のビスアリール尿素誘導体ならびにその薬学的に許容できる誘導体、塩および溶媒和物。
【請求項6】
医薬品としての請求項1から5の一項に記載のビスアリール尿素誘導体。
【請求項7】
キナーゼ阻害剤としての請求項1から5の一項に記載のビスアリール尿素誘導体。
【請求項8】
前記キナーゼが、rafキナーゼ、Tieキナーゼ、PDGFRキナーゼおよびVEGFRキナーゼから選択されることを特徴とする、請求項7に記載のビスアリール尿素誘導体。
【請求項9】
請求項1から5の一項に記載の1種または複数の化合物を含有することを特徴とする薬剤組成物。
【請求項10】
生理学的に許容できる賦形剤、補助剤、助剤、担体および請求項1から5の一項に記載の化合物以外の薬学的に活性な成分からなる群から選択される1種または複数の付加的な化合物を含有することを特徴とする、請求項9に記載の薬剤組成物。
【請求項11】
請求項1から5の一項に記載の1種または複数の化合物ならびに担体、賦形剤、補助剤および請求項1から5の一項に記載の化合物以外の薬学的に活性な成分からなる群から選択される1種または複数の化合物を機械的な手段で加工して、患者に適用および/または投与するための剤形として適切な薬剤組成物にすることを特徴とする、薬剤組成物を製造する方法。
【請求項12】
薬剤としての請求項1から5の一項に記載の化合物の使用。
【請求項13】
疾患を治療および/または予防する際の請求項1から5の一項に記載の化合物の使用。
【請求項14】
疾患を治療および/または予防するための薬剤組成物を製造するための、請求項1から5の一項に記載の化合物の使用。
【請求項15】
前記疾患は、rafキナーゼ、Tieキナーゼ、PDGFRキナーゼおよびVEGFRキナーゼから選択される1種または複数のキナーゼにより誘発、媒介および/または伝播されることを特徴とする、請求項13または14に記載の使用。
【請求項16】
前記疾患は、過剰増殖性および非過剰増殖性疾患からなる群から選択されることを特徴とする、請求項13、14または15に記載の使用。
【請求項17】
前記疾患は、癌であることを特徴とする、請求項13、14、15または16に記載の使用。
【請求項18】
前記疾患は、非癌性であることを特徴とする、請求項13、14、15または16に記載の使用。
【請求項19】
前記疾患は、乾癬、関節炎、炎症、子宮内膜症、瘢痕化、ヘリコバクターピロリ感染、A型インフルエンザ、良性前立腺過形成、免疫疾患、自己免疫疾患および免疫不全疾患からなる群から選択されることを特徴とする、請求項13、14、15、16または18に記載の使用。
【請求項20】
前記疾患は、黒色腫、脳癌、肺癌、扁平上皮癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、肝臓癌、腎臓癌、結腸直腸癌、乳癌、頭癌、首癌、食道癌、婦人科学的癌、卵巣癌、卵巣癌、子宮癌、前立腺癌、甲状腺癌、リンパ腫、慢性白血病および急性白血病からなる群から選択されることを特徴とする、請求項13から17の一項に記載の使用。
【請求項21】
前記疾患は、関節炎、再狭窄;線維形成障害;メサンギウム細胞増殖障害、糖尿病性腎症、悪性腎硬化、血栓性細小血管症候群、臓器移植拒絶、糸球体症、メタボリック障害、炎症、固形腫瘍、関節リウマチ、糖尿病性網膜症および神経変性疾患からなる群から選択されることを特徴とする、請求項13から18の一項に記載の使用。
【請求項22】
前記疾患は、慢性関節リウマチ、炎症、自己免疫疾患、慢性閉塞性肺疾患、喘息、炎症性腸疾患、線維症、アテローム硬化症、再狭窄、血管疾患、心臓血管疾患、炎症、腎疾患および血管形成障害からなる群から選択されることを特徴とする、請求項13から16の一項に記載の使用。
【請求項23】
キナーゼ阻害剤としての請求項1から5の一項に記載の化合物の使用。
【請求項24】
前記のrafキナーゼは、rafキナーゼ、Tieキナーゼ、PDGFRキナーゼ、VEGFRキナーゼおよびp38キナーゼからなる群から選択されることを特徴とする、請求項23に記載の使用。
【請求項25】
請求項1から5の一項に記載の1種または複数の化合物を、このような治療を必要とする患者に投与することを特徴とする、疾患を治療および/または予防する方法。
【請求項26】
請求項1から5の一項に記載の1種または複数の化合物を、請求項9または10に記載の薬剤組成物として投与することを特徴とする、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記疾患は、請求項15から22の一項に記載の通りであることを特徴とする、請求項26に記載の疾患を治療および/または予防する方法。
【請求項28】
前記疾患は、Tieキナーゼ、PDGFRキナーゼおよび/またはVEGFRキナーゼにより媒介される癌性細胞増殖であることを特徴とする、請求項27に記載の治療法。
【請求項29】
固形腫瘍を処置する薬剤を調製するための請求項1から5の一項に記載の複素環式置換ビスアリール尿素誘導体の使用であって、治療有効量の複素環式置換ビスアリール尿素誘導体を、放射線治療および/または1)エストロゲン受容体調節物質、2)アンドロゲン受容体調節物質、3)レチノイド受容体調節物質、4)細胞傷害性作用物質、5)抗増殖性作用物質、6)プレニル化タンパク質トランスフェラーゼ阻害薬、7)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬、8)HIVプロテアーゼ阻害薬、9)逆転写酵素阻害薬および10)別の血管新生阻害薬の群からの化合物と組み合わせて投与する使用。
【請求項30】
式Iの化合物を製造する方法であって、
a)式IIの化合物
【化16】



[式中、
およびLはそれぞれ相互に独立に、脱離基を表すか、一緒になって、脱離基を表し、Yは前記定義の通りである]を、
b)式IIIの化合物
【化17】



[式中、
およびLは相互に独立に、Hまたは金属イオンであり、ここで、R、R、g、pおよびArは、請求項1に定義の通りである]および
c)式IVの化合物
【化18】



[式中、
およびLは、相互に独立に、Hまたは金属イオンであり、R、q、Ar、Rおよびzは、請求項1に定義の通りである]と反応させ、場合によって、
d)前記の反応により得られた式Iの化合物を、酸を用いて単離および/または処理して、その塩を得ることを特徴とする方法。
【請求項31】
式IIIの化合物
【化19】



[式中、
およびLは相互に独立に、Hまたは金属イオンであり、ここで、R、R、g、pおよびArは、請求項1に定義の通りである]。
【請求項32】
式IVの化合物
【化20】



[式中、
およびLは、相互に独立に、Hまたは金属イオンであり、R、q、Ar、Rおよびzは、請求項1に定義の通りである]。

【公表番号】特表2008−515943(P2008−515943A)
【公表日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−536047(P2007−536047)
【出願日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【国際出願番号】PCT/EP2005/010744
【国際公開番号】WO2006/040056
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(591032596)メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング (1,043)
【氏名又は名称原語表記】Merck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
【住所又は居所原語表記】Frankfurter Str. 250,D−64293 Darmstadt,Federal Republic of Germany
【Fターム(参考)】