説明

クッションユニット、およびそれを備えた自動二輪車

【課題】簡単な構造のクッションユニット、およびそれを備えた自動二輪車を提供する。
【解決手段】クッションユニット30は、シリンダ31とロッド34とを有するダンパー35と、シリンダ31の外周に設けられたカラー32と、カラー32の外周に設けられ流体室50を区画しカラー32に対して軸方向に移動が可能なジャッキシリンダ33と、前記移動に基づき長さが変化する懸架バネ36と、ジャッキシリンダ33に固定または一体化され、流体室50に流体を供給または流体室50から流体を導入することによってカラー32とジャッキシリンダ33との相対位置を調整するポンプシリンダ40と、シリンダ31またはカラー32に固定され、ジャッキシリンダ33に対して軸方向に相対移動可能且つ周方向に相対移動不能に係合し、前記移動の量を示す目盛り90が設けられたインジケータ39と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はクッションユニット、およびそれを備えた自動二輪車に関する。
【背景技術】
【0002】
クッションユニットのうち、バネ荷重調整機構と、バネ荷重量または車高等を視認するためのインジケータとを設けているものが、下記特許文献1に記載されている。
【0003】
下記特許文献1に記載のクッションユニットは、ジャッキシリンダとポンプシリンダを備えている。前記クッションユニットは、前記ジャッキシリンダの内部の流体量に応じ、バネ荷重量または車高が調整される。前記ジャッキシリンダの内部の流体量は、前記ポンプシリンダの操作により、前記ポンプシリンダの内部に蓄えられた流体が前記ジャッキシリンダに供給され、変化する。
【0004】
前記クッションユニットは、前記ジャッキシリンダの軸方向と前記ポンプシリンダの軸方向とが平行となる構造を有している。また、前記ジャッキシリンダには、前記ポンプシリンダを操作するとき、前記ポンプシリンダが前記ジャッキシリンダの周りを円周方向に回転しないように、突起状の回転止め機構が一体式に形成されている。バネ荷重および車高の調整用のインジケータは、突起状の回転止め機構に設けられている。
【特許文献1】特許第3960506号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、前記クッションユニットによれば、前記ポンプシリンダが前記ジャッキシリンダの周りを円周方向に回転しないようにするための前記回転止め機構は、前記ジャッキシリンダと一体式に形成されている。また、前記インジケータは、前記回転止め機構に設けられている。そのため、前記ジャッキシリンダは、構造が複雑であった。それにより、前記クッションユニットの構造が複雑であるという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構造のクッションユニット、およびそれを備えた自動二輪車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のクッションユニットは、シリンダと前記シリンダの軸方向に突出し、且つ、前記シリンダに対して伸縮自在なロッドとを有するダンパーと、前記シリンダの外周に設けられた内筒と、前記内筒の外周に設けられ、前記内筒との間に流体を蓄える流体室を区画し、前記内筒に対して軸方向に移動可能な外筒と、前記外筒の前記内筒に対する軸方向の移動に基づき長さが変化するバネと、前記外筒に固定または一体化され、前記流体室に流体を供給し、または、前記流体室から流体を導入することによって、前記内筒と前記外筒との相対位置を調整するポンプジャッキと、前記シリンダまたは前記内筒に固定され、前記外筒に対して軸方向に相対移動可能且つ周方向に相対移動不能に係合し、前記外筒と前記内筒との間の軸方向の移動量を示す目盛りが設けられたインジケータ部材と、を備えている。
【発明の効果】
【0008】
本発明のクッションユニットによれば、前記インジケータ部材は、前記シリンダまたは前記内筒に固定される。また、前記インジケータ部材は、前記外筒に係合し、前記外筒と前記シリンダとの間の周方向の回転を規制する。しかし、前記インジケータ部材は、前記外筒と前記シリンダとの軸方向の移動は許容している。それゆえ、前記インジケータ部材は、前記外筒と前記内筒との間の軸方向の移動量を示すことができる。また、前記インジケータ部材は、前記ダンパーシリンダ、前記内筒、および、前記外筒とは別体である。これにより、前記インジケータ部材は、前記ダンパーシリンダ、前記内筒、および、前記外筒に対して、外側より容易に取り付けられる。そのため、本発明のクッションユニットは、簡単な構造にすることができる。
【0009】
以上により、本発明によれば、簡単な構造のクッションユニット、およびそれを備えた自動二輪車を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
《実施形態1》
以下、本実施形態に係るクッションユニット30について、説明する。なお、本実施形態において、前後および左右の方向は、特に限定する場合がない限り、図1に示す自動二輪車1のシート16に着座したライダーから見る方向とする。
【0011】
自動二輪車1は、骨格をなす車体フレーム2と、乗員が着座するシート16とを備えている。この自動二輪車1は、いわゆるオフロードタイプの自動二輪車である。なお、本発明に係る自動二輪車は、これに限定されるものではなく、例えば、オフロードタイプ以外の自動二輪車(モータサイクルタイプ、スクータータイプ、所謂モペットタイプの自動二輪車等)であってもよい。
【0012】
図1は、自動二輪車1の右側側面より見た図である。図1に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム2を備えている。車体フレーム2は、メインフレーム3、ダウンチューブ4、ヘッドパイプ2a、シートレール5、バックステー6、および、クロスメンバ24(図2参照)を有している。また、メインフレーム3は、左側メインフレーム部材と右側メインフレーム部材とで左右一対に形成されている。左右のメインフレーム3は、ヘッドパイプ2aからそれぞれ後方斜め下向きに延びている。ダウンチューブ4は、左側ダウンチューブ部材と右側ダウンチューブ部材とで左右一対に形成されている。左右のダウンチューブ4は、それぞれ、ヘッドパイプ2aから下向きに延びる第1部分4aと、第1部分4aの下端から後方に向かって延びる第2部分4bとを有している。バックステー6も、左側バックステー部材と右側バックステー部材とで左右一対に形成されている。左右のバックステー6は、それぞれ左右のメインフレーム3の後端部から後方斜め上向きに延びている。さらに、シートレール5も、左側シートレール部材と右側シートレール部材とで左右一対に形成されている。左右のシートレール5は、それぞれ左右のメインフレーム3の中途部から後方斜め上向きに延びている。シート16は、左右のシートレール5の上部に支持されている。
【0013】
なお、図1は、自動二輪車1の右側側面より見た図であるため、左側メインフレーム部材等の左側の車体フレーム2については、見えていない。以下の実施形態において、左側メインフレーム部材等の左側の車体フレーム2について、左側車体フレーム、右側メインフレーム部材等の右側の車体フレーム2について、右側車体フレームと便宜的に呼称する。車体フレーム2は、左側車体フレームと右側車体フレームとを含んで構成されている。
【0014】
ヘッドパイプ2aには、フロントサスペンション14が取り付けられている。フロントサスペンション14の下端には、前輪10が回転自在に取り付けられている。フロントサスペンション14の上部には、操向ハンドル15が設けられている。
【0015】
また、自動二輪車1のエンジン12は、メインフレーム3とダウンチューブ4との間の空間に配置される。本実施形態において、エンジン12は、4サイクルの単気筒エンジンである。エンジン12の駆動力は、チェーン13等の動力伝達機構を介し、後輪11に伝達される。動力伝達機構は、チェーン13に限定されず、ベルトやドライブシャフト等であってもよい。また、エンジン12の型式等は、4サイクルの単気筒エンジンに限定されない。エンジン12は、多気筒エンジンでもよく、2サイクルであってもよい。
【0016】
後輪11は、スイングアーム7の後端部に回転自在に支持されている。スイングアーム7は、車体フレーム2のピボット部2cを中心に揺動可能なようにメインフレーム3に取り付けられている。また、リンク機構20が、メインフレーム3およびスイングアーム7に接続するように設けられている。ただし、リンク機構20は、メインフレーム3のみ、もしくは、スイングアーム7のみに接続する形態であってもよい。
【0017】
また、左右のシートレール5の間には、クロスメンバ24(図2参照)が渡設されている。クロスメンバ24は、左側シートレール部材と右側シートレール部材とに接合される。クッションユニット30は、取付部30aおよび取付部30bを有している。取付部30aおよび取付部30bは、後述するダンパー35(図3参照)に設けられている。クッションユニット30は、クロスメンバ24とリンク機構20とを介し、車体フレーム2とスイングアーム7とに接続する。ただし、クッションユニット30は、リンク機構20を介さない形態であってもよい。この場合、クッションユニット30の取付部30bは、スイングアーム7の一部、もしくは、ダウンチューブ4の一部に取り付けられる。
【0018】
図2に示すように、クッションユニット30は、ブラケット25を介し、クロスメンバ24に取り付けられる。クッションユニット30は、取付部30aにおいて、クロスメンバ24に取り付けられる。取付部30aは、シリンダ31に設けられている。ブラケット25は、クロスメンバ24に固定されている。クッションユニット30とクロスメンバ24との取り付けには、例えば、取付ボルト91aが用いられる。取付部30aとブラケット25とには、取付ボルト91aが挿通される孔が設けられている。取付ボルト91aは、取付部30aに設けられた孔とブラケット25に設けられた孔とを貫通し、ナット91bで固定される。このように、クッションユニット30は、クロスメンバ24に対して取り付けられる。これにより、シリンダ31は、車体に対し、シリンダ31の軸心回りには回転不能となる。
【0019】
図1に示すように、クッションユニット30は、取付部30bにおいて、リンク機構20に取り付けられる。クッションユニット30とリンク機構20との取り付けには、例えば、取付ボルトが用いられる。取付部30bとリンク機構20とには、取付ボルトが挿通される孔が設けられている。取付ボルトは、取付部30bに設けられた孔とリンク機構20に設けられた孔とを貫通し、ナットで固定される。以上のように、クッションユニット30は、クロスメンバ24等の車体フレーム2に取り付けられる。
【0020】
なお、クッションユニット30は、自動二輪車1の上下方向に関して、逆向きになっていてもよい。つまり、取付部30aがリンク機構20に取り付けられ、取付部30bがクロスメンバ24に取り付けられていてもよい。また、クッションユニット30は、自動二輪車1において、前後方向に軸方向が延びるように配置されていてもよい。この場合における前後方向とは、路面に対して完全に水平であることに限定されない。前後方向は、路面と平行な面より、上下方向に傾斜している場合を含む。また、この場合における前後方向とは、自動二輪車1の車体前後方向の中心線が延びる方向と平行である必要はない。この場合における前後方向は、自動二輪車1の車体前後方向の中心線が延びる方向より、左右方向に傾斜している場合を含む。
【0021】
図3に示すように、クッションユニット30は、ダンパー35、カラー32、ジャッキシリンダ33、ロッド34、懸架バネ36、および、ポンプシリンダ40を含んで構成されている。ダンパー35は、シリンダ31とロッド34とを含んで構成されている。シリンダ31には、マウント部31mが一体式に形成されている。マウント部31mには、取付部30aが設けられている。シリンダ31の内部には、流体室60が設けられている。流体室60には、流体が封入されている。また、ロッド34の一部は、シリンダ31の内部を貫通している。このため、ロッド34は、シリンダ31の軸方向に対して摺動する。また、懸架バネ36は、バネホルダー37およびバネホルダー38の間に設けられ、バネホルダー37とバネホルダー38とに当接している。バネホルダー37は、少なくともジャッキシリンダ33に当接している。また、バネホルダー38は、クッションユニット30において、ロッド34のシリンダ31の軸方向に対する移動に基づき、ダンパー35の軸方向への移動が可能なように設けられている。本実施形態において、バネホルダー38は、クッション29を介し、ロッド34に取り付けられる。
【0022】
なお、流体室60に封入される流体は、後述するように、ロッド34がシリンダ31の軸方向に対して摺動する際に必要な流体であるとする。前記流体は、例えば、オイル等の液体であってもよく、ガスであってもよい。また、前記オイルおよび前記ガスの組成等は、特に限定されない。前記オイルおよび前記ガスの組成等は、シリンダ31およびロッド34の前述したような機能等を満足するものであればよい。
【0023】
カラー32は、シリンダ31の外周に設けられている。カラー32は、筒型の形状を有している。カラー32は、シリンダ31の外郭円周方向に相対回転しないように設けられている。本実施形態では、カラー32は、シリンダ31に固定されている。ただし、シリンダ31を含むダンパー35とカラー32とは、例えば、一体式であってもよい。さらに、カラー32の外周には、ジャッキシリンダ33が設けられている。ジャッキシリンダ33は、筒型の形状を有している。ジャッキシリンダ33は、カラー32に対して軸方向に摺動可能である。また、ジャッキシリンダ33は、バネホルダー37と当接している。そのため、バネホルダー37は、カラー32に対して軸方向に摺動可能である。これにより、ジャッキシリンダ33が、カラー32に対して軸方向に摺動することで、バネホルダー37が、カラー32に対して軸方向に摺動する。一方、バネホルダー38は、少なくとも自動二輪車1が停車状態のとき、且つ、自動二輪車1にライダーが乗車していないとき、カラー32およびダンパー35に対して軸方向に摺動しない。これにより、ジャッキシリンダ33が、カラー32に対して軸方向に摺動することで、図3に示すバネ長Lが変化する。バネ長Lは、バネホルダー37およびバネホルダー38の間の長さである。
【0024】
ジャッキシリンダ33とカラー32との間の軸方向の相対変位量は、クッションユニット30において、インジケータ39で示される。本実施形態において、インジケータ39は、ダンパー35のうちシリンダ31のマウント部31mに固定される。ただし、インジケータ39は、カラー32に固定される形態であってもよい。前述したように、ダンパー35は、クロスメンバ24等の車体フレーム2に固定される。そのため、ダンパー35は、車体に対し、ダンパー35の軸心回りには回転不能である。したがって、インジケータ39は、自動二輪車1の車体に対し、相対回転しない。インジケータ39の固定には、複数の締結具93が用いられる。複数の締結具93は、ボルト等のネジ部材であってもよく、リベットであってもよい。
【0025】
図3または図2に示すように、インジケータ39は、板形状を有している。また、インジケータ39は、カラー32およびジャッキシリンダ33の外郭に沿うように、略S字状に屈曲している。
【0026】
ジャッキシリンダ33は、軸方向に沿って、溝33sを有している。インジケータ39の一部は、溝33sに沿って、ジャッキシリンダ33に嵌め合わされる。そのため、インジケータ39は、ジャッキシリンダ33に対して相対回転しない。また、ジャッキシリンダ33は、自動二輪車1の車体に対し、相対回転しない。
【0027】
インジケータ39には、目盛り90が設けられている。図2または図4(b)に示すように、目盛り90は、ジャッキシリンダ33とカラー32との間の軸方向の移動量を示す。つまり、目盛り90は、ジャッキシリンダ33が、カラー32に対して軸方向に摺動する量を示している。しかし、ジャッキシリンダ33が、カラー32に対して軸方向に摺動することで、バネ長Lが変化する。そのため、目盛り90はバネ長Lを示す、と言い換えることができる。また、後述するように、目盛り90の正面が向く方向は、自動二輪車1の車体の上面から見て、車体前後方向と平行ではなく、必ず車体前後方向より傾いている。
【0028】
以上、本実施形態に係るクッションユニット30について、自動二輪車1への取り付け等の概略を説明した。以下、ジャッキシリンダ33が、カラー32に対して軸方向に摺動する構成について、詳述する。
【0029】
図3および図4に示すようにポンプシリンダ40は、操作部41とシリンダ42とを有している。シリンダ42の内部には、ピストン44が備えられている。シリンダ42およびピストン44は、軸形状を有している。また、ポンプシリンダ40は、ジャッキシリンダ33と一体式に構成されている。ポンプシリンダ40において、ジャッキシリンダ33と一体式に構成されている部位を定着部42bと便宜的に称する。ただし、ポンプシリンダ40は、ジャッキシリンダ33と別体であってもよい。この場合、ポンプシリンダ40は、例えば、シリンダ42の外郭にヒンジ状の部位を有し、前記ヒンジ状の部位とジャッキシリンダ33とが溶接等によって接合される。図中の42aは、シリンダ42の端部の正面であり、端部面と便宜的に称する。また、図中の41cは、端部面42aの反対側端部の面であり、操作面と便宜的に称する。本実施形態において、定着部42bには、端部面42aの一部とシリンダ42の一部とが含まれる。
【0030】
また、シリンダ42の内部には、流体貯留室43が設けられ、流体貯留室43には流体が封入されている。さらに、ジャッキシリンダ33とカラー32との間には、流体室50が設けられている。流体室50は、ポンプシリンダ40の流体貯留室43と接続している。
【0031】
流体貯留室43に封入される流体は、シリンダ42とピストン44とが摺動する際に必要な流体であるとする。前記流体は、例えば、オイル等の液体であってもよく、ガスであってもよい。また、前記オイルおよび前記ガスの組成等は、特に限定されない。前記オイルおよび前記ガスの組成等は、ポンプシリンダ40の前述したような機能等を満足するものであればよい。
【0032】
流体室50の容積は、流体貯留室43より流体室50へ流出する流体量に基づき、変化する。または、流体室50の容積は、流体室50より流体貯留室43に流入するオイル量に基づき、変化する。流体室50の上下には、それぞれシール部材51とシール部材52とが設けられている。流体室50とシール部材51およびシール部材52とは、例えば、カラー32の断面と相似した形状を有している。流体室50は、シール部材51とシール部材52とに囲まれる領域で、容積が変化する。また、ジャッキシリンダ33とカラー32との間には、ダストシール53が設けられている。ダストシール53により、流体室50は、クッションユニット30の外部からの粉塵等の浸入が防止されている。
【0033】
流体貯留室43に封入されている流体は、操作部41の操作に基づき、流体室50に流出する。または、流体室50にある流体は、操作部41の操作に基づき、流体室50より流体貯留室43に流入する。流体貯留室43に封入されている流体は、ピストン44がシリンダ42の内壁を軸方向に摺動することで、流体貯留室43より流体室50へ流出する。または、流体室50にある流体は、ピストン44がシリンダ42の内壁を軸方向に摺動することで、流体室50より流体貯留室43に流入する。
【0034】
図4(a)および図4(b)において、操作部41は、例えば、時計回りまたは反時計回りに回転可能なように構成されている。操作部41が、例えば、時計回りに回転するように操作されることで、ピストン44が、流体貯留室43にある流体を流体室50へ押し出すように、シリンダ42の内壁を軸方向に摺動する。また、操作部41が、例えば、反時計回りに回転するように操作されることで、ピストン44がシリンダ42の内壁を前記と逆向きの軸方向に摺動する。ただし、操作部41の操作によるピストン44の作動は、前記に限定されない。操作部41が、例えば、反時計回りに回転するように操作されることで、ピストン44が、流体貯留室43にある流体を外部へ押し出すように、シリンダ42の内壁を軸方向に摺動することにしてもよい。また、操作部41は、回転するように操作される形態に限定されない。操作部41は、ピストン44がシリンダ42の内壁を軸方向に摺動する方向と略平行方向に操作されるようにしてもよい。
【0035】
前述のように、操作部41の操作により、流体貯留室43より流体室50に流出する流体量が変化する。流体貯留室43より流体室50に流出する流体量に基づき、流体室50の容積が変化する。図5(a)および図6(a)は、流体室50が、最大容積となったときのクッションユニット30の一部を示す。また、図5(b)および図6(b)は、流体室50が、最小容積となったときのクッションユニット30の一部を示す。図5では、インジケータ39の正面が図の左方向を向いている。また、図6では、インジケータ39の正面が図の正面を向いている。
【0036】
図5(a)および図6(a)に示すように、流体室50が最大容積であるとき、ジャッキシリンダ33は、カラー32に対し、最大変位を有する。流体室50が最大容積であるとき、図3に示すバネ長Lが、自動二輪車1にライダーが乗車していないときの最小長さとなる。
【0037】
図5(b)および図6(b)に示すように、流体室50が最小容積であるとき、ジャッキシリンダ33は、カラー32に対し、最小変位を有する。流体室50が最小容積であるとき、図3に示すバネ長Lが、自動二輪車1にライダーが乗車していないときの最大長さとなる。
【0038】
以下では、インジケータ39がシリンダ31に対して固定される位置と、ポンプシリンダ40がジャッキシリンダ33に対して定着する位置とについて、詳述する。本実施形態において、クッションユニット30は、インジケータ39の目盛り90と、ポンプシリンダ40の操作部41の操作面41cとが、同時に視認できるように構成され、自動二輪車1に取り付けられる。
【0039】
図4(a)に、直線L1および直線L2を示す。直線L1は、自動二輪車1の車体前後方向に延びる中心線と、平行な直線である。また、直線L2は、直線L1に対して直角な直線である。直線L1を基準にし、図4(a)の左側が車体左側面であり、右側が、車体右側面である。また、直線L2を基準にし、図4(a)の上側が車体前側面であり、下側が、車体後面である。
【0040】
図4(a)において、インジケータ39は、直線L1を基準にした右側においてシリンダ31に固定されている。また、ポンプシリンダ40の定着部42bは、直線L1を基準にした右側においてジャッキシリンダ33に定着している。
【0041】
また、図4(a)において示すクッションユニット30とは異なり、インジケータ39が固定される位置と、ポンプシリンダ40が定着する位置とは、自動二輪車1において、他の位置であってもよい。このような場合におけるクッションユニット30が、図7に示される。図7において、インジケータ39は、直線L2を基準にした下側においてシリンダ31に固定されている。また、ポンプシリンダ40の定着部42bは、直線L2を基準にした下側においてジャッキシリンダ33に定着している。
【0042】
以上のように、図4では、クッションユニット30において、インジケータ39がシリンダ31に対して固定される位置と、ポンプシリンダ40がジャッキシリンダ33に対して定着する位置とが、車体の右側である。また、図7では、クッションユニット30において、インジケータ39がシリンダ31に対して固定される位置と、ポンプシリンダ40がジャッキシリンダ33に対して定着する位置とが、車体の後側である。ただし、クッションユニット30において、インジケータ39がシリンダ31に対して固定される位置と、ポンプシリンダ40がジャッキシリンダ33に対して定着する位置とは、車体の前側、もしくは、左側であってもよい。つまり、クッションユニット30において、インジケータ39がシリンダ31に対して固定される位置と、ポンプシリンダ40がジャッキシリンダ33に対して定着する位置とは、車体の同じ側面である。これにより、操作部41の操作面41cと、インジケータ39の目盛り90とが、車体の同じ側面を向く。言い換えると、シリンダ31の軸方向から見て、インジケータ39の目盛り90の向いている方向と、操作部41の操作面41cの向いている方向とのなす角度は、90度以内である。このとき、自動二輪車1において、目盛り90の正面は直線L1から傾いた方向、つまり、車体前後方向の中心線から傾いた方向を向いている。そのため、操作部41を操作するライダーは、操作面41cを見ながらインジケータ39の目盛り90を視認することができる。
【0043】
(作用および効果)
以上のように、本実施形態において、クッションユニット30は、ダンパー35と、カラー32と、ジャッキシリンダ33と、インジケータ39とを備えている。ダンパー35には、シリンダ31とロッド34とが含まれる。カラー32は、シリンダ31の外周に設けられている。ジャッキシリンダ33は、カラー32の外周に設けられている。また、インジケータ39は、シリンダ31またはカラー32に固定される。クッションユニット30は、懸架バネ36を備えている。懸架バネ36は、ジャッキシリンダ33のカラー32に対する軸方向の移動に基づき、バネ長Lが変化する。インジケータ39は、ジャッキシリンダ33に対して軸方向に相対移動可能、且つ、周方向に相対移動不能に係合している。これにより、ジャッキシリンダ33とカラー32との間で、ジャッキシリンダ33とカラー32とは、軸方向において容易に移動する。そのため、懸架バネ36は、容易にバネ長Lが変化する。懸架バネ36は、バネ長Lが変化することで、自動二輪車1において、ライダーが乗車する際の路面からシート16の上面までの車体高さが変化する。
【0044】
インジケータ39は、ダンパー35、ジャッキシリンダ33、およびカラー32とは一体式ではなく、それぞれ別体である。そのため、インジケータ39は、ダンパー35、ジャッキシリンダ33、およびカラー32とは別に、簡単にシリンダ31またはカラー32に固定される。したがって、クッションユニット30は、簡単な構造を有することができる。
【0045】
本実施形態において、ジャッキシリンダ33には、軸方向に延びる溝33sが形成されている。インジケータ39の一部は、溝33sに沿って、ジャッキシリンダ33に嵌め合わされる。そのため、インジケータ39は、溝33sに嵌合するだけの簡単な構造で、ジャッキシリンダ33に対して軸方向に相対移動可能、且つ、周方向に相対移動不能に係合することができる。これにより、クッションユニット30は、前述の効果を得ることができる。
【0046】
本実施形態において、インジケータ39は、図2等に示すように、板形状を有している。また、インジケータ39は、クッションユニット30の形状、つまり、カラー32およびジャッキシリンダ33の外郭に沿うように、略S字状に屈曲している。そのため、インジケータ39は、シリンダ31またはカラー32に容易に固定される。
【0047】
また、本実施形態において、インジケータ39は、複数の締結具93を用い、シリンダ31またはカラー32に固定される。この場合、溶接等によってインジケータ39がシリンダ31またはカラー32に固定される場合に比べ、インジケータ39は、容易にシリンダ31またはカラー32へ固定される。
【0048】
本実施形態において、ポンプシリンダ40は、シリンダ42と操作部41とを有している。シリンダ42の内部には、流体貯留室43が形成されている。操作部41がライダーによって操作されると、流体貯留室43から流体室50に流体が供給、または、流体室50から流体貯留室43に流体が導入される。これにより、流体室50の容積が変化する。流体室50の容積が変化することで、懸架バネ36のバネ長Lが変化する。また、操作部41は、ポンプシリンダ40の先端部に設けられている。そのため、流体室50の容積を変化させる際、つまり、バネ長Lを変化させる際、ポンプシリンダ40は容易に操作される。
【0049】
本実施形態において、クッションユニット30は、自動二輪車1の車体フレーム2に取り付けられる。また、ポンプシリンダ40のシリンダ42が延びる方向は、例えば、図4および図7に示すように、車体上面から見て直線L1と平行ではない。ここで、直線L1は、車体前後方向の中心線と平行な直線である。つまり、ポンプシリンダ40のシリンダ42が延びる方向は、車体上面から見て、車両前後方向に延びる中心線と交差する。そのため、ポンプシリンダ40は、自動二輪車1の車体側面より、容易に操作される。
【0050】
本実施形態において、クッションユニット30は、車体上面から見て、インジケータ39の目盛り90の正面が、車体前後方向から傾いた方向を向くように、車体フレーム2に取り付けられる。そのため、ライダーは、車体の前後方向ではなく、車体側面から容易に目盛り90を視認することができる。
【0051】
本実施形態において、インジケータ39とポンプシリンダ40の操作部41とは、例えば、図4および図7に示すように、シリンダ31の軸心C31を通り直線L1を基準にした車体の左右側面のうち同じ側面、または、シリンダ31の軸心C31を通り直線L2を基準にした車体の前後側面のうち同じ側面に位置している。これにより、ライダーは、ポンプシリンダ40の操作部41とインジケータ39の目盛り90とを容易に視認することができる。そのため、ポンプシリンダ40は、自動二輪車1の車体側面より、容易に操作される。
【0052】
本実施形態に係るクッションユニット30において、シリンダ31の軸方向から見て、インジケータ39の目盛り90の向いている方向とポンプシリンダ40の操作部41の向いている方向とのなす角度は、90度以内である。これにより、ライダーは、操作部41の操作面41cと目盛り90とを同時に視認することができる。そのため、ポンプシリンダ40は、自動二輪車1の車体側面より、容易に操作される。
【0053】
本実施形態において、自動二輪車1は、左側車体フレームと右側車体フレームとを有している。クッションユニット30は、車体の左右方向に関して、左側車体フレームと右側車体フレームとの間に備えられている。自動二輪車1は、左側車体フレームと右側車体フレームとの間において、エンジン12等の部品を備えている。そのため、自動二輪車1において、左側車体フレームと右側車体フレームとの間の空間は、限られた空間となる。しかし、本実施形態に係るクッションユニット30によれば、シリンダ31の軸方向から見て、インジケータ39の目盛り90の向いている方向とポンプシリンダ40の操作部41の向いている方向とのなす角度は、90度以内である。また、本実施形態に係るクッションユニット30によれば、ポンプシリンダ40のシリンダ42が延びる方向は、車体上面から見て、車両前後方向に延びる中心線と交差する。これにより、ライダーは、ポンプシリンダ40の操作面41cと目盛り90とを同時に視認することができる。そのため、クッションユニット30が、車体の左右方向に関して、左側車体フレームと右側車体フレームとの間に備えられている場合でも、ポンプシリンダ40は、自動二輪車1の車体側面より、容易に操作される。
【0054】
本実施形態において、クッションユニット30は、車体の左右方向に関して、左側車体フレームと右側車体フレームとの間に一つ備えられている。この場合、自動二輪車1において、左側車体フレームと右側車体フレームとの間の空間は、クッションユニット30が複数備えられる場合に比べ、比較的余裕を持った空間となる。このため、ライダーは、インジケータ39の目盛り90と、ポンプシリンダ40の操作面41cとを容易に視認することができる。また、ポンプシリンダ40は、クッションユニット30が複数備えられている場合に比べ、自動二輪車1の車体側面より、容易に操作される。
【0055】
さらに、左側車体フレームと右側車体フレームとの間に一つ備えられている場合、クッションユニット30の形状が、クッションユニット30の左右および上下等から見て非対称であるか否かは問題にならない。例えば、クッションユニット30が、自動二輪車1において二つ備えられる場合、自動二輪車1の美観上の品質を保つため、クッションユニット30が、クッションユニット30の左右および上下等から見て対称であるように製造されなければならない。もしくは、クッションユニット30が、自動二輪車1において二つ備えられ、且つ、クッションユニット30が、クッションユニット30の左右および上下等から見て非対称である場合、クッションユニット30は、一つずつ異なった形状で製造されなければならない。これは、自動二輪車1の美観上の品質を保つため、クッションユニット30が自動二輪車1に二つ備えられる際に車体の前後左右で対称とする必要があるとの理由である。つまり、本実施形態において、クッションユニット30は、自動二輪車1の美観上の品質には影響せず、必要な機能に基づき、自動二輪車1に備えられる。
【0056】
《実施形態2》
前記実施形態では、クッションユニット30について、図4等に示すように、ポンプシリンダ40の定着部42bは、端部面42aの一部とシリンダ42の一部とが含まれていた。しかし、以下の実施形態において、定着部42bは、シリンダ42の一部が含まれず、端部面42aの部位で構成される。以下に、定着部42bがシリンダ42の一部を含まず、端部面42aの部位で構成されているクッションユニット30において、インジケータ39がシリンダ31に対して固定される位置と、ポンプシリンダ40がジャッキシリンダ33に対して定着する位置とについて説明する。なお、前記実施形態と、共通の構成要件については、同符号を付し、説明を省略する。
【0057】
図8に示すようにポンプシリンダ40は、操作部41とシリンダ42とを有している。シリンダ42の内部には、図示しないピストン44が備えられている。ポンプシリンダ40は、ジャッキシリンダ33と一体式に構成されている。ポンプシリンダ40は、シリンダ42のうち、定着部42bがジャッキシリンダ33に定着している。ポンプシリンダ40は、操作面41cの軸方向の反対側に定着部42bを有している。
【0058】
図8において、インジケータ39は、直線L1を基準にした右側、且つ、直線L2を基準にした下側においてシリンダ31に固定されている。また、ポンプシリンダ40の定着部42bは、直線L1を基準にした右側、且つ、直線L2を基準にした下側においてジャッキシリンダ33に定着している。
【0059】
ただし、クッションユニット30において、インジケータ39が固定される位置と、ポンプシリンダ40が定着する位置とは、図8に示すものに限定されない。つまり、クッションユニット30において、インジケータ39は、直線L1を基準にした左側、且つ、直線L2を基準にした下側においてシリンダ31に固定されていてもよく、ポンプシリンダ40の定着部42bは、直線L1を基準にした左側、且つ、直線L2を基準にした下側においてジャッキシリンダ33に定着していてもよい。
【0060】
以上のように、クッションユニット30において、インジケータ39がシリンダ31に対して固定される位置と、ポンプシリンダ40がジャッキシリンダ33に対して定着する位置とは、車体の左右側面で同じ側面、且つ、前後方向で同じ側面である。これにより、操作部41の操作面41cと、インジケータ39の目盛り90とが、車体の同じ側面を向く。言い換えると、シリンダ31の軸方向から見て、インジケータ39の目盛り90の向いている方向と、ポンプシリンダ40の操作面41cの向いている方向とのなす角度は、90度以内である。このとき、自動二輪車1において、目盛り90の正面は、直線L1から傾いた方向、つまり、車体前後方向の中心線から傾いた方向を向いている。そのため、操作部41を操作するライダーは、操作面を見ながらインジケータ39の目盛り90を視認することができる。
【0061】
以上のように、本実施形態に係るクッションユニット30において、インジケータ39とポンプシリンダ40の操作部41とは、例えば、図8に示すように、シリンダ31の軸心C31を通り直線L1を基準にした車体の左右側面のうち同じ側面、且つ、シリンダ31の軸心C31を通り直線L2を基準にした車体の前後側面のうち同じ側面に位置している。これにより、ライダーは、ポンプシリンダ40の操作部41とインジケータ39の目盛り90とを容易に視認することができる。そのため、ポンプシリンダ40は、容易に操作される。
【0062】
《その他の変形例》
前記各実施形態において、クッションユニット30は、図1に示すように、自動二輪車1において、一つ備えられている。ただし、クッションユニット30は、自動二輪車1において、複数備えられていてもよい。
【0063】
前記各実施形態において、スイングアーム7は、一般的な形状のスイングアームである。つまり、スイングアーム7は、アームが車体の左右両側で後方に延びる両側スイングアームの形状である。ただし、スイングアーム7は、所謂片持ち式スイングアームでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明はクッションユニット、およびそれを備えた自動二輪車に関して有用である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】自動二輪車の右側面図である。
【図2】クッションユニットの車体フレームに対する取り付けを示す図である。
【図3】クッションユニットの側面図である。
【図4】実施形態1に係る自動二輪車において、インジケータの目盛りとポンプシリンダの操作面とが向く方向を示す図であって、(a)は、クッションユニットの軸方向より見た図であり、(b)は、目盛りの正面より見た図である。
【図5】クッションユニットの側面図において流体室の容積の変化を示すであって、(a)は最大容積であり、(b)は最小容積である。
【図6】目盛りの正面より見た図においてジャッキシリンダとカラーとの相対位置の変化を示す図であって、(a)は最大変位位置であり、(b)は最小変位位置である。
【図7】実施形態1に係る自動二輪車において、インジケータの目盛りとポンプシリンダの操作面とが向く方向を示す図である。
【図8】実施形態2に係る自動二輪車において、インジケータの目盛りとポンプシリンダの操作面とが向く方向を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
1 自動二輪車
2 車体フレーム
30 クッションユニット
31 シリンダ
32 カラー(内筒)
33 ジャッキシリンダ(外筒)
33s 溝
34 ロッド
35 ダンパー
36 懸架バネ36(バネ)
39 インジケータ(インジケータ部材)
40 ポンプシリンダ(ポンプジャッキ)
41 操作部
42 シリンダ(本体)
43 流体貯留室
50 流体室
90 目盛り
93 締結具
C31 軸心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダと前記シリンダの軸方向に突出し、且つ、前記シリンダに対して伸縮自在なロッドとを有するダンパーと、
前記シリンダの外周に設けられた内筒と、
前記内筒の外周に設けられ、前記内筒との間に流体を蓄える流体室を区画し、前記内筒に対して軸方向に移動可能な外筒と、
前記外筒の前記内筒に対する軸方向の移動に基づき長さが変化するバネと、
前記外筒に固定または一体化され、前記流体室に流体を供給し、または、前記流体室から流体を導入することによって、前記内筒と前記外筒との相対位置を調整するポンプジャッキと、
前記シリンダまたは前記内筒に固定され、前記外筒に対して軸方向に相対移動可能且つ周方向に相対移動不能に係合し、前記外筒と前記内筒との間の軸方向の移動量を示す目盛りが設けられたインジケータ部材と、
を備えた、クッションユニット。
【請求項2】
前記外筒には、軸方向に延びる溝が形成され、
前記インジケータ部材の少なくとも一部は、前記溝に挿入されている、
請求項1に記載のクッションユニット。
【請求項3】
前記インジケータ部材は、板形状を有し、少なくとも前記内筒および前記外筒に沿うように略S字状に屈曲している、
請求項1に記載のクッションユニット。
【請求項4】
前記インジケータ部材は、締結具を用いて固定される、
請求項1に記載のクッションユニット。
【請求項5】
前記ポンプジャッキは、
内部に流体貯留室が形成された軸形状の本体と、
前記本体の先端に設けられ、前記流体貯留室から前記流体室に流体を供給する、または、前記流体室から前記流体貯留室に流体を導入するための操作部と、
を有している、
請求項1に記載のクッションユニット。
【請求項6】
請求項5に記載のクッションユニットと、
車体フレームとを備えた自動二輪車であって、
前記クッションユニットは、前記自動二輪車の車両前後方向に延びる中心線と前記ポンプジャッキの前記本体が延びる方向とが、車体上面から見て交差するように前記車体フレームに取り付けられる、
自動二輪車。
【請求項7】
前記インジケータ部材の前記目盛りは、車体上面から見て車両前後方向から傾いた方向を向いている、
請求項6に記載の自動二輪車。
【請求項8】
車体上面から見て、前記インジケータ部材と前記操作部とは、
前記シリンダの軸心を通り車体の前後方向に延びる線を基準にした車体の左右側面のうち同じ側面、または、前記シリンダの軸心を通り車体の左右方向に延びる線を基準にした車体の前後側面のうち同じ側面に位置している、
請求項7に記載の自動二輪車。
【請求項9】
車体上面から見て、前記インジケータ部材と前記操作部とは、
前記シリンダの軸心を通り車体の前後方向に延びる線を基準にした車体の左右側面のうち同じ側面、且つ、前記シリンダの軸心を通り車体の左右方向に延びる線を基準にした車体の前後側面のうち同じ側面に位置している、
請求項8に記載の自動二輪車。
【請求項10】
前記シリンダの軸方向から見て、前記インジケータ部材の目盛りの向いている方向と前記ポンプジャッキの操作部の向いている方向とのなす角度は、90度以内である、
請求項6に記載の自動二輪車。
【請求項11】
前記車体フレームは、左側車体フレームと右側車体フレームとを有し、
前記クッションユニットは、左側車体フレームと右側車体フレームとの間に備えられている、
請求項10に記載の自動二輪車。
【請求項12】
前記クッションユニットは、前記左側車体フレームと前記右側車体フレームとの間に一つ備えられている、
請求項11に記載の自動二輪車。




【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2009−280029(P2009−280029A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−132752(P2008−132752)
【出願日】平成20年5月21日(2008.5.21)
【出願人】(000010076)ヤマハ発動機株式会社 (3,045)
【Fターム(参考)】