説明

グループウェアサーバ装置、グループウェアサーバプログラム及びグループウェアサーバ装置の動作方法

【課題】端末装置で一度に開ける画面数に制限があっても表示されている情報の識別情報を記録してリンクとして容易に貼り付けが可能なグループウェアシステムを提供する。
【解決手段】ネットワークを介して情報の送受信が可能な端末装置に表示された情報の識別情報を取得する識別情報取得部と、前記取得された識別情報を保持する識別情報保持部と、前記端末装置から送信される第1の要求情報に応じて、前記保持された識別情報を前記端末装置へ送信する識別情報送信部とを有することを特徴とするグループウェアサーバ装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会社などの組織における情報の連絡、報告、共有などに用いられるグループウェアサーバ装置などに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータシステムの発達により、コンピュータシステムがコミュニケーションに用いられるようになってきた。例えば、電子メールや電子掲示板の機能がコンピュータシステムにより提供されている。近年では、電子メールや電子掲示板やその他の機能を有するグループウェアシステムが会社などに導入され、業務の改善に役立てられている。このようなグループウェアシステムを用いることにより、会社などの運営方針の全構成員への伝達、各構成員の業務の内容・進捗の管理、ペーパレス化したワークフロー処理などを容易に遂行できるようになってきている。
【0003】
また、ウェブシステムの発達により、World Wide Webの技術を用いるウェブサーバにより構成されるグループウェアシステムも開発されるようになってきた(例えば、特許文献1参照。)。これにより、パーソナルコンピュータなどの端末に最初からインストールされているインターネット用のブラウザを用いてグループウェアシステムにアクセスができるようになり、特殊なソフトウェアを端末にインストールする必要がなくなった。このため、グループウェアシステムの導入事例がさらに増えてきている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−62304号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、グループウェアシステムで大量の情報が蓄積され共有などがされると、新たに情報が蓄積される際において既に蓄積されている情報を参照する必要が生じる場合がある。例えば、ワークフロー処理を用いて稟議書の情報をグループウェアシステムに登録して上司などの決裁を得ようとする場合を考える。この場合、決裁を行う上司などにとっては、過去に決裁がされた関連する稟議書や関連する情報が容易に参照できると決裁に要する時間が短縮でき、また、的確な判断に基づいた決裁が行える。そこで、稟議書の情報を登録する部下などが、関連する稟議書などへのリンクを貼り付けることが行われる。
【0006】
しかし、従来のグループウェアシステムにおいては、情報を入力する際に他の情報へのリンクを貼り付けるためには、煩雑な操作が必要である。特に、同時に開けるブラウザの画面やタブの数に制限があるとリンクの貼り付けの操作は煩雑となる。また、操作が煩雑であるために、誤ったリンクを貼り付けることもあった。このためアクセスする権限を有さない者が閲覧する情報にリンクを貼り付けてしまい、却って作業効率を下げてしまうことも生じている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、識別情報で識別されるデータを記憶する記憶装置の入出力を管理するデータ管理部と、ネットワークを介して情報の送受信が可能な端末装置と前記データの送受信を行うデータ送受信部と、前記端末装置の利用者が前記データへのアクセス権限を有するか否かを判断するアクセス権限管理部と、前記端末装置より前記データを識別する識別情報を取得する識別情報取得部と、前記端末装置の利用者が前記取得された識別情報で識別されるデータへのアクセス権限を有すると前記アクセス権限管理部により判断される場合に前記取得された識別情報を保持する識別情報保持部と、前記保持された識別情報を前記端末装置へ、前記端末装置から送信された第1の要求情報に応じて送信する識別情報送信部とを有することを特徴とするグループウェアサーバ装置を提供する。また、本発明の一側面に係るグループウェアサーバ装置は、前記記憶装置は前記端末でデータを作成するための画面表示の記述データを記憶し、前記識別情報送信部は、前記記述データを前記端末装置へ送信した後でありかつ前記記述データにより表示される画面表示を用いて作成されたデータを受信する前に、前記保持された識別情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする。このようなグループウェアサーバ装置により、端末装置に表示されたデータの識別情報が記憶され、その識別情報をリンクとして貼り付けることが可能となり、課題が解決される。また、端末装置の利用者がアクセス権限を有しないデータへのリンクが貼り付けられることを防止でき、間違ったリンクを貼り付けられることが防止される。
【0008】
本発明の一側面に係るグループウェアサーバ装置においては、前記アクセス権管理部は、前記端末装置にて作成されたデータの公開先となる利用者が前記データに含まれる識別情報で識別されるデータにアクセス権限を有するか否かを判断することを特徴とする。これにより、データが公開される利用者が辿ることができないリンクがデータに貼り付けられることが防止される。
【0009】
また、本発明の別の一側面に係るグループウェアサーバ装置において、前記アクセス権限管理部は、前記識別情報保持部で保持されている識別情報のうち、前記端末装置にて作成されているデータの公開先となる利用者がアクセス権限を有するデータを識別する識別情報を前記識別情報送信部に送信させることを特徴とする。これにより、データが公開される利用者が辿ることができないリンクがデータに貼り付けられることが防止される。
【0010】
また、本発明の別の一側面に係るグループウェアサーバ装置において、前記データ送受信部により前記端末装置へ送信されるデータには、前記端末装置にて実行されることにより前記データを識別する識別情報を送信する処理を行うスクリプトの記述を含むことを特徴とする。これにより、端末装置においてボタンなどをクリックすることにより、表示などされているデータを識別する識別情報をグループウェアサーバ装置に取得させることができる。したがって、端末装置に特別なソフトウェアをインストールすることなく、本発明に係るグループウェアサーバ装置が利用可能となる。
【0011】
また、本発明の別の一側面に係るグループウェアサーバ装置は、前記識別情報送信部は、前記端末装置に表示される選択ダイアログの記述データに前記送信される識別情報を前記端末装置の操作により選択可能に含ませて送信し、前記記述データにより前記端末装置に表示される前記選択ダイアログにより選択される前記識別情報は前記端末装置により作成されているデータに挿入されることを特徴とする請求項2から5のいずれか一に記載のグループウェアサーバ装置。これにより、リンクとして貼り付ける識別情報が複数存在していても、一の識別情報を選択して貼り付けることが可能となる。
【0012】
また、本発明の別の一側面に係るグループウェアサーバ装置は、前記アクセス権管理部は、前記端末装置の利用者が前記データへのアクセス権限の有無を、前記利用者に関する人事情報を参照して判断することを特徴とする。人事情報は階層的な構造を有しており、その階層構造を利用することにより、個々の構成員ごとにアクセス権限を記述する手間を省略することができる。
【0013】
また、本発明の別の一側面に係るグループウェアサーバ装置において、前記アクセス権管理部は、過去の人事情報を参照することが可能であることを特徴とする。これにより、構成員の移動などの人事異動に対応したアクセス権限の管理が可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、アクセスする権限を有さない者が閲覧する情報にリンクを貼り付けてしまうことを防止できる。また、グループウェアシステムに登録する情報にリンクを貼り付ける際には、従来よりも少ない操作回数でリンクを貼り付けることができる。これにより、業務効率が改善できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明を行う。なお、本発明は以下の説明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の態様で実施することができる。
【0016】
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態に係るグループウェアシステムをハードウェアの側面から説明するための機能ブロック図である。図1において、グループウェアシステム100は、サーバ計算機101と、ネットワーク102と、端末計算機103を用いて構成される。なお、図1においては、サーバ計算機、端末計算機は各1台が示されているが、実際には、それぞれが複数台存在し、ネットワーク102に接続されるようになっていてもよい。また、ネットワークも複数の種類のものがあってもよい。ネットワークは、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどを組み合わせて実現されていてもよい。
【0017】
サーバ計算機101は、例えばネットワーク通信I/F(Interface)104と、CPU(Central Processing Unit)105と、メモリ106と、ハードディスク107などが相互にバスによって接続され構成される。サーバ計算機101の電源が投入されると、図示されていないROM(Read Only Memory)などに格納されたプログラムがCPU105により実行され、ハードディスク107より読出されたオペレーティングシステムなどがメモリ106に展開され、実行が開始される。その後、グループウェアシステムのサーバ装置として動作するためのプログラムが実行され、端末計算機103とネットワーク通信I/F104を介して通信が行われる。
【0018】
端末計算機103もサーバ計算機101と同じあるいは同様の構成である。例えば、図1に示されるようにネットワーク通信I/F108と、CPU109と、メモリ110と、入出力I/F111などにより構成される。端末計算機103の電源が投入されると、図示されていないROMなどに格納されたプログラムがCPU109により実行され、図示されていないハードディスクなどの二次記憶装置やサーバ計算機101、他のサーバ計算機から必要なプログラムが読出されてメモリ110に展開されて実行がされる。例えば、オペレーティングシステムの実行により、端末計算機103の入出力I/F111に接続されたディスプレイに画面表示などが可能となり、利用者(ユーザ)によるキーボード、マウスなどによる操作が可能となる。その後、サーバ計算機101と通信を行うためのプログラムが起動される。
【0019】
図2は、本発明の一実施形態に係るグループウェアシステムをソフトウェアの側面から説明するための機能ブロック図である。図2において、サーバ装置101は、サーバ計算機101というハードウェアを用い、サーバデータ送受信部201と、ページデータ記憶部202と、ページデータ管理部203と、アクセス権管理部204と、ページID取得部205と、ページID保持部206と、リンク追加部207とを実現するプログラムを動作させることにより実現される。
【0020】
サーバデータ送受信部201は、サーバ装置101の各部がネットワーク102を介して端末装置と通信を行うための部である。例えば、オペレーティングシステムに含まれるデバイスドライバであって、ネットワーク通信I/F104を制御するデバイスドライバや、そのデバイスドライバを用いるための入出力ライブラリなどのソフトウェアモジュールとして構成される。本発明の一実施形態においては、サーバデータ送受信部201は、端末装置より送信されるページ要求、ページID保持要求、リンク追加要求などを受信し、これらの要求を他の部に振り分ける。また、これらの要求に対応した情報を端末装置へ送信する。例えば、要求が処理されたかどうかなどの情報を送信する。
【0021】
また、サーバデータ送受信部201は、認証要求を処理してもよい。認証要求とは、端末装置の利用者が入力したユーザIDとパスワードが適合するかどうかを判断し、その利用者のユーザIDを定める。利用者のユーザIDが定まることで、以下に説明されるアクセス権限の有無などを判断することができる。
【0022】
また、サーバデータ送受信部201は、端末装置に送信した情報とその端末装置から受信した情報とから、端末装置で行われている処理の状態を管理してもよい。例えば、テキストなどの入力が行えるテキストエリアなどの入力可能な領域を含む画面表示の記述データが端末装置に送信されれば、端末装置は、入力作業が行われている状態であると判断される。そして、端末装置の画面に表示されたSubmitボタンなどが押下されなどすることで端末装置から送信されるデータが受信されると、入力作業が終了した状態であると判断できる。
【0023】
ページデータ記憶部202は、情報を記憶する。この情報は、グループウェアシステム100に登録され組織の構成員の間で報告、連絡、共有される情報である。ページデータ記憶部202による情報の記憶は、ハードディスク107にアクセスするソフトウェアモジュールとして構成される。本明細書では、グループウェアシステム100により報告、連絡、共有される情報を「ページ」あるいは「データ」と呼ぶ。ページは、例えば、HTML(Hyper Text Mark−up Language)などを用いて記述される構造を有しているデータである。また、テキストデータのように特に定まった構造が無いデータであってもよい。一般的にページは、ページデータ記憶部202を実現するハードディスク107などの二次記憶装置においては、ファイルとして格納される。そして、ファイル名やパスなどの識別情報によりページの特定がされる。パスには、CGI(Common Gateway Interface)プログラムに渡すパラメータが含まれていてもよい。ページを格納するファイルを特定する情報である識別情報を以下では、ページIDと呼ぶ。ページIDは、通信プロトコル名、サーバ計算機101を特定するホスト名及びファイルのパスから構成されるURL(Uniform Resource Locator)として表現することもできる。また、通信プロトコルとサーバ計算機101が固定であればURLのうちパスの部分のみ、あるいはCGIプログラムが固定であれば、そのCGIプログラムに渡すパラメータのみから構成されていてもよい。
【0024】
ページデータ管理部203は、端末装置からサーバデータ送受信部201を介して受信された情報を記述したページを格納するファイルとしてページデータ記憶部202に格納したり、端末装置からサーバデータ送受信部201を介して受信される情報の読出し要求に応じて、対応するファイルをページデータ記憶部202から読出したりする入出力の処理などを含む管理を行う。例えば、新たに登録されるべき情報が端末装置から送信されて受信されれば、ファイル名を生成しそのファイルに情報を格納し、そのファイルを適切なパスで特定されるディレクトリへ格納する。また、登録された情報の一覧を電子掲示板ごとに閲覧可能とするための管理ファイルなどを更新する。これにより、電子掲示板の名称と、その電子掲示板に投稿された記事の情報を格納するファイルとの関連付けが管理される。また、メールが作成されて送信された場合には、宛先のユーザのメールボックスを特定して、そのメールボックスにメールを追加する。また、ページがURLなどを用いて要求された場合には、そのURLなどで特定されるファイルの有無を確認し、ページデータ記憶部202から読出しを行い、要求を行った端末装置へ送信する。
【0025】
アクセス権管理部204は、ページデータ記憶部202に記憶されるページへのアクセス権限の有無を端末装置の利用者ごとにチェックし、利用者がアクセス権限を有しないページへアクセスすることを防止する。例えば、端末装置からページの読出し要求が受信されれば、端末装置の利用者がそのページを読むことができるアクセス権限を有しているか否かをチェックし、もしアクセス権限が無ければ、ページデータ記憶部202からの読出しやその読出しの後の送信がされないようにページデータ管理部203を制御する。また、新たに登録されるべき情報が端末装置から送信されて受信されれば、その端末装置の利用者が登録する権限があるかどうかをチェックし、もし権限が無ければ登録をしないようにする。また、ページデータ記憶部202に格納された情報の変更、削除を確認してもよい。読出し、登録、変更、削除の操作を以下では「アクセス」ということにする。
【0026】
本発明の一実施形態に係るグループウェアシステムは、人により構成される会社などの社団組織で使用されることが想定される。そのような組織の人事情報は、ピラミッド型の階層構造を有していることが多い。図3は、そのような階層構造の一例を示している。この例では、取締役会が最上位の部署として存在し、その直下(下位)の部署として、総務部、営業部などがある。さらに営業部の直下の部署として、第一課、第二課、第三課が設置されている。
【0027】
図4は、図3の組織構造を関係データベースのテーブル構造を用いて表現する一例を示す。図4(A)は、部署の名前に部署識別番号を対応付けるテーブルの一例を示す。例えば、取締役会には部署識別番号として1を対応付け、総務部には2,営業部には3、営業部第一課には4を対応付けている。また、図4(B)は、部署の上下関係を表現するテーブルの一例を示す。図3では、取締役会の直下の部署として総務部と営業部が設置されているので、取締役会の部署識別番号1に下位識別番号として総務部の2と営業部の3とをそれぞれ関連付ける。また、営業部の直下の部署として営業部第一課が設置されているので、部署識別番号3に下位の部署識別番号として4を関連付ける。
【0028】
部署には、社員などの構成員が所属する。そこで、次に、人事情報における社員の部署への所属の表現について説明する。図5(A)は、社員などの構成員を社員番号で特定し、社員番号で特定される構成員が所属する部署をその部署識別番号により表現するテーブルの一例を示す。例えば、社員番号123で特定される構成員は、取締役会(部署識別番号1)に所属していることが表されている。そして、その社員番号123で特定される構成員は、取締役会の部門長であることを表すために、「役職等」の列に「長」が格納されている。同様に、社員番号156で特定される構成員は総務部(部署識別番号2)に所属し、その構成員は派遣社員であることが示され、社員番号135で特定される構成員は総務部に所属し、その構成員は正社員であることが示されている。
【0029】
図5(B)は、社員番号とその社員を有する構成員の属性を対応付けるテーブルの一例である。例えば、社員番号123を有する構成員の氏名は甲野乙郎であることが示されている。構成員の属性としては氏名以外の属性が含まれていてもよい。例えば、勤務する事業所の属する地域なども含まれていてもよい。
【0030】
次に、アクセス権管理部204が、ページデータ記憶部202に記憶されるページへのアクセス権限を、端末装置の利用者が有するかどうかのチェックを行うためのデータ構造について説明する。図6は、情報の登録先ごとにアクセス権を管理するテーブルの一例を示す。ここに「情報の登録先」とは、情報を分類して格納するページデータ記憶部202の領域に対応する。このような領域は、端末装置の利用者からは、電子掲示板の名称などとして認識できる。図6は電子掲示板の名称毎にアクセスができる利用者が所属する部署の部署識別番号を格納するテーブルと、電子掲示板の名称毎にアクセスが禁止されている構成員の社員番号を格納するテーブルとの一例を示す。
【0031】
図6(A)には、例えば、"営業部共通掲示板"という名称の電子掲示板は、部署識別番号として3を有する部署(営業部)に所属する社員がアクセスできること、また、"営業部第一課共通"という名称の電子掲示板は、部署識別番号として4を有する部署(営業部第一課)所属する社員がアクセスできることなどが例示されている。また、"正社員共通"には、156という社員番号を有する構成員はアクセスが禁止されていることが図6(B)に例示されている。これは、図5(A)を参照すると156という社員番号を有する構成員は派遣社員であるので、正社員向けに提供される電子掲示板へのアクセスが禁止されていることに対応している。
【0032】
したがって、ネットワーク102を介して端末装置からページデータ記憶部202に記憶されるページに対してアクセスがされる場合において、アクセス権管理部204はその端末装置の利用者の社員番号を取得し、アクセスがされる情報の電子掲示板の名称を、URLなどからページデータ管理部203より取得する。そして、取得した社員番号から所属する部署識別番号を図5(A)のテーブルを参照して取得し、その電子掲示板へのアクセスがその部署から許可されるかどうかの第1判断を図6(A)のテーブルを参照して行う。そして、第1判断によりアクセスが許可されると判断されるのであれば、さらに図6(B)のテーブルを参照して、その社員番号によるアクセスが禁止されているかどうかの第2判断を実行する。第1判断でアクセスが許可されおり、第2判断でアクセスが禁止されていないと判断されれば、ファイルへのアクセスは許可される。また、第1判断でアクセスが許可されず、または、第2判断でアクセスが禁止されていれば、ページへのアクセスは許可されない。
【0033】
図6では、電子掲示板の名称ごとのアクセス権限の有無をチェックするデータ構造を示したが、ページデータ記憶部202に記憶される情報を格納するページの識別情報にアクセスを許可する部署、アクセスを禁止する社員を関連付けるデータ構造を用いることもできる。
【0034】
また、アクセス権限はテーブル構造のみにより表現されるものではなく、例えば、部門の長およびその部門の上位の部門の社員は、その部門の社員がアクセスできる掲示板に無条件にアクセスできるなどの規則によっても表現することができる。例えば、このような規則が、アクセス権管理部204を実現するソフトウェアモジュールにより適用されるようになっていてもよい。
【0035】
また、ページデータ記憶部202に記憶される情報を格納するファイルの識別情報ごとに、アクセスができる社員の社員番号を全て計算して求めておき、テーブルなどの構造に格納しておき、アクセス権限の有無を確認するようになっていてもよい。
【0036】
上記においては、電子掲示板へのアクセス権限を例にして説明を行った。電子掲示板へのアクセス権限の判断のみならず、電子会議室やファイルとして管理される文書のアクセス権限も同様に行うことができる。さらに所属する部署単位ではなく、部門、上位部門、下位部門、役職、特定の役職よりも上級の役職かどうか、グループ、勤務地、正社員・パート・アルバイト・派遣などの社員区分、特定の社員かどうかなどによってアクセス権限を判断することもできる。
【0037】
なお、会社などにおいては定期的あるは不定期的に組織変更や人事異動が発生する。そのため、組織構造と社員の部署への所属との表現には、有効期間が含まれていてもよい。図7(A)は、部署の上下関係を、有効期間を含めて表現するテーブルの一例を示す。例えば、部署識別番号1の下位部署として部署識別番号2の部署が設置されているのは、2007年4月1日から2009年3月31日までであることなどが表現されている。これにより、一つのテーブルにより異なる複数の期間での組織構造を表現することができる。また、図7(B)は人事異動に対応して、構成員が部署に属する期間を含めて表現するテーブルの一例を示す。例えば、2007年4月1日から2008年6月1日まで社員番号123の構成員が部署識別番号1の部署にその長として所属することが表現される。このように有効期間の列を含めたテーブルにより、現在の組織構造、構成員の所属に限定されず、過去、未来の組織構造などを表現することができる。そして、過去、現在、未来の任意の時点での階層構造に基づいて、アクセス権限を管理することが可能となる。
【0038】
また、図6(A)、(B)に示したテーブルにも有効期間の列を追加し、その有効期間でアクセスを許可する部署、アクセスを禁止する社員番号を格納しておく。これにより、現在のみならず、過去、未来におけるアクセス権を表現することができる。
【0039】
このように有効期限の列を含むテーブルを用いる場合には、現在の日時を含む有効期間の行にテーブルを制限して上述の第1判断、第2判断を行う。
【0040】
このように、過去を含む時点での人事情報を参照してアクセス権限の有無を判断することにより、例えば、ある文書データ(例えば稟議書を表現するデータ)を決裁した責任者Aが部署Bから部署Cに異動してしまった場合でも、部署Bの新たな責任者Dが過去の責任者Aの決裁した文書データを参照するアクセス権限を有すると判断することができる。
【0041】
ページID取得部205は、端末装置からページIDを取得する。ページIDは、サーバデータ送受信部201が端末装置から受信したページID保持要求をメモリ106に展開して取得される。あるいは、端末装置に送信され、その端末装置で表示などがされたファイルのページIDの履歴を参照して取得することもできる。このようにして取得されたページIDは、その後に端末装置に表示されるページにリンクとして含められる可能性の高い識別情報である。ただし、必ずリンクとして含められるとは限らず、その後に閲覧するページのページIDの備忘録を取るために取得されるなどの場合もある。また、ページID取得部205は、ページIDを取得する際にコメントなどの文字列も取得してもよい。
【0042】
このコメントは、例えば、ページIDで特定されるファイルの情報を表示した際のタイトルとして表示される文字列であったり、端末装置の利用者がその意思に従ってページIDをサーバ装置101に送信するときに付与した文字列であったりする。例えば、後に時間をかけて閲覧などする際の参考のためにわかりやすく表示するためなどに付与した文字列である。
【0043】
また、ページID取得部205は、取得したページIDが、端末装置の利用者がアクセス権限を有するページを識別するものであるかどうかをアクセス権管理部に問い合せた場合に、アクセス権限を有するとの結果となる場合にのみ、取得したページIDをページID保持部206に保持させるようになっていてもよい。実際にアクセス権管理部に問い合せを行ってもよいし、サーバデータ送受信部201が端末装置との送受信の履歴を保持し、端末装置からページ要求が受信され、要求されたページが送信されたという履歴が保持されているかどうかをページID取得部205が判断されてもよい。もし、端末装置の利用者がアクセスできないページのページ要求が受信されても、アクセス権管理部204により、そのようなページは送信されないようになっていれば、サーバデータ送受信部201が保持する履歴を調べることにより、アクセス権の有無を検出することができる。
【0044】
ページID保持部206は、ページID取得部205で取得されたページIDを保持する。例えば、メモリ106に一時的に記憶するようになっている。また、複数の利用者が利用する複数の端末装置がサーバ装置101に同時に接続する可能性がある場合には、どの利用者が利用している端末装置に表示されたページIDが取得されたかをページIDに関連づけるようになっていてもよい。
【0045】
図8は、ページID保持部206が端末装置を利用する利用者の識別情報(例えば、社員番号)と関連づけてページIDを保持するのに用いるテーブルの一例を示す。この例では、185という社員番号を有する利用者が利用する端末装置から、ページの識別情報として/proj/servlet/PE?id=12345がページID取得部205で取得され、ページID保持部206により保持されている。ページID取得部205がコメントなどの文字列も取得する場合には、図8のテーブルにさらに文字列を格納する列が追加されていてもよい。また、ページIDなどを利用者の識別情報と関連付ける代わりに、端末装置との通信セッションを特定する情報と関連付けるようになっていてもよい。
【0046】
また、端末装置を利用する利用者がそのページIDのページへのアクセス権限を有しているかどうかを、ページID取得部205やページID保持部206がアクセス権管理部204を実現するモジュールを用いて参照し、アクセス権限がある場合に限り、ページIDがページID保持部206に保持されるようになっていてもよい。
【0047】
リンク追加部207は、ページID保持部206により保持されたページIDを、端末装置に表示されているページにリンクとして含める処理を行う。この処理を「ページIDのファイルに格納されている情報にリンクとして貼り付ける処理」ともいう。この処理は、サーバデータ送受信部201が端末装置よりリンク追加要求を受信する都度行われる。「ページIDを、端末装置に表示されているページにリンクとして貼り付ける処理」の実現方法には種々のものがある。例えば、端末装置に表示されているページの情報をその端末装置より受信し、受信したページの情報にリンクの情報を追加してその端末装置に返信してもよい。あるいは、複数のページの情報がページID保持部206に保持されている場合には、その中から一のページIDを選択する画面(選択ダイアログともいう)の表示などを行ってもよい。また、選択などされたページIDをリンクの情報として追加する処理を端末装置で実行するスクリプトを生成して送信してもよい。
【0048】
例えば、http://www.example.com/servlet/PE?id=12345というページIDが選択などされれば、document.linkArea1.write('<A HREF="http://www.example.com/servlet/PE?id=12345">リンク</A>')というスクリプトが生成されて端末で実行され、document.linkArea1という領域に、<A HREF="http://www.example.com/servlet/PE?id=12345">リンク</A>という文字列が追加され、リンクとして追加されるようになっていてもよい。
【0049】
また、図2において、端末装置103は、端末データ送受信部208と端末計算機103というハードウェアを用い、端末データ送受信部208と、表示処理部209と、操作部210とを実現するプログラムを動作させることにより実現される。
【0050】
端末データ送受信部208は、ネットワーク102を介してサーバ装置101と通信を行うための部である。端末データ送受信部208は、サーバ装置101のサーバデータ送受信部201と同じように、端末計算機103で動作するオペレーティングシステムに含まれるデバイスドライバであり、ネットワーク通信I/F108108制御したり、さらに、そのデバイスドライバを用いるための入出力ライブラリなどのソフトウェアモジュールとして構成されたりする。
【0051】
表示処理部209は、サーバ装置101より受信したページの情報を表示する処理を行う。例えば、端末計算機103で動作するブラウザプログラムのモジュールであって、受信したページの構造などの解析を行い、レンダリング処理を行うモジュールである。
【0052】
操作部210は、入出力I/F111に接続されたキーボードやマウスなどの操作を検出して、その操作に従った処理を行う。例えば、キーボードのキーの押下を検出したり、マウスのキーによるクリックを検出したりして、表示処理部209により表示されているテキストエリアに入力したり、クリックした領域に表示されているリンクで特定されるページの情報をサーバ装置101に要求したりする。
【0053】
(端末装置での操作例)
図9から図15を参照して、本発明の一実施形態における端末装置103での操作例を説明しながら端末装置103における処理、サーバ装置101における処理について説明を行う。
【0054】
図9は、端末装置103がサーバ装置101との通信セッションを開始し、サーバ装置101から送信されたログイン処理を行う情報のページが表示された状態の一例である。「ユーザID」という表示の右側のテキストエリアに社員番号などを入力し、「パスワード」という表示の右側のテキストエリアにパスワードを入力し、マウスを用いて「ログイン」と表示されたボタンを押下などすることにより、社員番号などとパスワードがサーバ装置101に送信される。サーバ装置101では、サーバデータ送受信部201により社員番号などとパスワードが受信されて認証が行われる。認証が成功すると、サーバ装置101では、端末装置103との通信セッションに社員番号が関連付けられる。この関連付けは例えばサーバデータ送受信部201により管理される。これにより端末装置との通信セッションの識別情報からその端末装置の利用者の社員番号などを得ることが可能となり、アクセス権限の有無を判断できる。
【0055】
また、認証が成功すると、社員番号で識別される利用者に応じたトップページなどを端末装置103に表示するためのトップページの構成情報が生成されて端末装置103に送信される。この構成情報は、例えば、HTMLなどで表現することができる。
【0056】
図10は、トップページの構成情報が端末装置103の端末データ送受信部208により受信され、表示処理部209により表示された例を示す。表示の最上部には会社などの組織の名称が表示され、端末装置103の利用者がアクセスできる電子掲示板の名称の一覧、未読のメールの数が順に表示される。また、この他に、未決裁のワークフロー文書があれば、その件数も表示されるようになっていてもよい。
【0057】
アクセスできる電子掲示板の名称の一覧は、サーバ装置101のアクセス権管理部204が、認証された社員番号などからその構成員が所属する所属部署の部署識別番号を検索し、その部署からアクセスできる電子掲示板の種類を取得する。そして、認証された社員番号の構成員のアクセスが禁止されているものを除外して生成する。また、認証された社員番号からその利用者あての未読のメールの数を求める。このようにして取得された電子掲示板の種類や未読のメール数や未決裁の文書数から、電子掲示板の名称(例えば、「全員共通」など)やメールの未読数の表示、決裁処理を行う画面の記述などにリンクが張られ、そのリンクが操作部210を介してマウスでクリックされることにより、電子掲示板の記事を閲覧したりメールを読んだりするなどするための画面に遷移するように記述されているページの構成情報がサーバ装置101に要求され、生成されたページの構成情報がサーバ装置101から端末装置103に送信される。
【0058】
図11は、図10の表示のうち、「営業部共通」をクリックなどして営業部共通掲示板という名称の電子掲示板に投稿された情報を選択して表示した一例を示す。件名、掲載者の氏名、内容が順に表示され、その下に、ページ情報が表示されている。図11では、ページ情報として、表示されている情報が格納されたページのページIDとして/proj/servlet/PE?id=12345が表示され、また「このページ情報をコピー」というボタン1101、「このページの公開先を確認」というボタン1102が表示されている。
【0059】
ボタン1101は、画面に表示されている情報が格納されているページのページIDをページID保持部206に保持させるためのボタンである。すなわち、ボタン1101の押下を端末装置103の操作部210が検出すると、ページID保持要求が端末データ送受信部208を介して送信される。送信されたページID保持要求は、サーバデータ送受信部201により受信され、ページID取得部205が/proj/servlet/PE?id=12345を取得する。例えば、ページID保持要求に含まれる/proj/servlet/PE?id=12345を取得する。そして、/proj/servlet/PE?id=12345がページID保持部206に保持される。なお、ボタン1101が押下されると、操作部210は、件名の「来期取り組みについて」という件名を取得したり、コメントなどの文字列を入力するウィンドウを表示し、入力された文字列を取得したりして、ページID保持要求とともに端末データ送受信部208を介して送信するようになっていてもよい。この文字列は、ページID保持部206に/proj/servlet/PE?id=12345に関連付けて保持される。この結果、例えば、図8のようにテーブルに保持される。
【0060】
ボタン1101の記述としては、例えば、<A HREF="http://www.example.com/proj/servlet/store.cgi?CGIname=/proj/servlet/PE&storeID=12345"><IMG SRC="http://www.example.com/images/button1101.jpeg"></A>となっている。これにより、http://www.example.com/images/button1101.jpegにより「このページ情報をコピー」という文字列が表示される画像が表示される。そしてその画像をクリックすることにより、www.example.comというホスト名のサーバ装置に/proj/servlet/store.cgi?CGIname=/proj/servlet/PE&storeID=12345が送信される。/proj/servlet/store.cgiがページID取得部205のモジュールを呼び出すCGIプログラムであれば、そのCGIプログラムに、CGIname=/proj/servlet/PEとstoreID=12345とが渡されることで、ページID取得部205に/proj/servlet/PE?id=12345と実質的に同じ情報を渡すことができる。
【0061】
このように表示されるページの記述に、そのページのページIDをページID保持部206に保持させるためのボタンを表示させることにより、端末装置の利用者がアクセスする権限を有するページのページIDのみがページID保持部206に保持されることを保証することができる。したがって、上述したように、ページID保持部206でさらにアクセス権の有無をアクセス権管理部204に問い合せるなどをしなくてもよくなる。これによりサーバ装置の処理を軽減などすることができる。
【0062】
ボタン1102は、/proj/servlet/PE?id=12345で特定されるファイルに格納された情報を閲覧できる部署、社員を表示などさせるためのボタンである。すなわち、ボタン1102が押下されたことが端末装置103の操作部210により検出されると、公開先要求という要求が端末データ送受信部208を介して送信される。送信された公開先要求は、サーバデータ送受信部201により受信され、アクセス権管理部204により/proj/servlet/PE?id=12345が取得される。そして、/proj/servlet/PE?id=12345がページデータ管理部203に伝達され、/proj/servlet/PE?id=12345が投稿された電子掲示板の名称が取得された後に、その電子掲示板の名称がアクセス権管理部204に伝達される。そして図6に例示されるテーブルなどを参照して、アクセスできる部署識別番号やアクセスが禁止される社員番号が取得される。取得された部署識別番号や社員番号が、図4(A)、図5(B)のテーブルを参照して部署名や社員の名前などに変換され、サーバデータ送受信部201を介して端末装置103へ返信される。これにより、表示処理部209が部署名や社員の名前などを表示する。
【0063】
これにより、表示されているページを閲覧することができる範囲を知ることができ、閲覧できない者にページIDを誤って伝えてしまうことを防止できる。
【0064】
図12は、電子掲示板に新たな文書情報を作成して登録するための画面の例を示す。プルダウンメニュー1201により投稿先の電子掲示板を選択することが可能になっている。この選択により、作成される文書情報の公開先が決定される。また、メールを作成する場合には、メールの送信先が作成される文書情報の公開先となり、稟議書を作成する場合には、審査を行う上司などが文書情報の公開先となる。
【0065】
なお、図12に示されるような新たな文書情報を作成して登録するための画面の記述情報は、サーバ装置のページデータ記憶部などに記憶され、必要に応じて送信されるようになっていてもよい。
【0066】
件名のテキストエリア1202、内容のテキストエリア1203に文字などの情報を入力することが可能である。また、「貼り付」というボタン1204、「投稿」というボタン1205、「一時保管」というボタン1206、「キャンセル」というボタン1207が押下可能となっている。
【0067】
ボタン1204は、ページID保持部206に保持されたページの識別情報をリンク追加部207によって、リンクとして貼り付けるためのボタンである。すなわち、ボタン1204が押下されたことが端末装置103の操作部210により検出されると、リンク追加要求が端末データ送受信部208を介して送信される。送信されたリンク追加要求は、サーバデータ送受信部201により受信され、リンク追加部207に伝達される。リンク追加部207は、ページID保持部206に保持されているページの識別情報を読出し、サーバデータ送受信部201を介して端末装置103へ返信などする。例えば、/proj/servlet/PE?id=12345が読出されて返信がされた場合には、端末データ送受信部208が/proj/servlet/PE?id=12345を受信し、表示処理部209に/proj/servlet/PE?id=12345を伝達する。そして、表示処理部209が、ボタン1204の左に表示されている領域に/proj/servlet/PE?id=12345を入力する。
【0068】
また、ページID保持部206に/proj/servlet/PE?id=12345に関連づけて文字列などが関連付けられていれば、リンク追加部は、そのような文字列を読出して、/proj/servlet/PE?id=12345とともに返信を行う。端末データ送受信部208が/proj/servlet/PE?id=12345とともにその文字列を受信し、表示処理部209に伝達すると、表示処理部209は、/proj/servlet/PE?id=12345が入力される領域の下の領域にその文字列を入力する。入力された文字列は、利用者が適宜修正できるようになっていてもよい。
【0069】
また、ページID保持部206に複数のページの識別情報が保持されている場合には、リンク追加部207は、それら複数のページの識別情報を読出し、端末装置103の利用者により一のページの識別情報を選択できるように選択ダイアログなどを表示可能とする処理を実行してもよい。例えば、選択ダイアログの画面の記述データを生成してサーバデータ送受信部201を介して端末装置103に送信し、端末データ送受信部208がその記述データを受信すると、表示処理部209に伝達を行い選択ダイアログが表示される。また、ページID保持部206に保持されているページの識別情報が1つであっても、確認のためのダイアログが表示されるようになっていてもよい。
【0070】
図13は、表示される選択ダイアログの例を示す。ラジオボタン1301、1302のそれぞれが表示されている行に電子掲示板の名称などと、コメントなどの文字列とが表示されている。ラジオボタン1301の行には、「営業部共通掲示板」という電子掲示板の名称とコメントとしての「来期取り組みについて」が表示されている。また、ラジオボタン1302の行には、「メール」という名称とコメントとしての「K社訪問について」が表示されている。また、それぞれのラジオボタンには、ページの識別情報が関連付けられている。例えば、ラジオボタン1301には、図11に示されている記事の情報を格納したファイルのURLなどが関連づけられ、ラジオボタン1301には、「K社訪問について」というサブジェクトなどのメールを格納するファイルのURLが関連づけられている。
【0071】
また、「来期取り組みについて」や「K社訪問について」の表示には、リンクが張られていてもよい。例えば、<A HREF="/proj/servlet/PE?id=12345" TARGET=_blank>来期取り組みについて</A>という記述がされ、これにより表示される「来期取り組みについて」をクリックすることにより、図11の表示が別ウィンドウなどに行われるようになっていてもよい。
【0072】
選択ダイアログの表示がされた利用者はラジオボタンにより選択を行い、「貼り付」のボタン1303を押下すると、選択されたラジオボタンの行に関連付けられているページの識別情報などが入力される。なお、選択ダイアログの記述データには、「貼り付」のボタン1303を押下されたときに実行されるスクリプトなどのプログラムの記述が含まれていてもよい。そのスクリプトなどのプログラムは、ラジオボタンで選択された行に関連付けられているページの識別情報などをボタン1204の左の領域に入力するようになっていてもよい。
【0073】
なお、ボタン1204が押下された場合、プルダウンメニュー1201により選択された電子掲示板の名称なども端末装置103からサーバ装置101へ送信されるようになっていてもよい。これにより、リンク追加部207は、アクセス権管理部204とページデータ管理部203とに問い合せを行い、その電子掲示板を閲覧できる者が、ページID保持部206に保持されているページIDで特定されるページを格納したファイルへのアクセス権限を有しているかどうかを判断するようになっていてもよい。もし、電子掲示板を閲覧できる者の中にページID保持部206に保持されているページIDで特定されるページのファイルへのアクセス権を有していない者がいれば、警告メッセージが端末装置に表示されるようになっていてもよい。
【0074】
また、ボタン1205は、画面に入力された情報を登録するためのボタンであり、ボタン1206は、画面に入力された情報を一時的に保管するためのボタンであり、ボタン1207は、画面に入力された情報を破棄するためのボタンである。すなわち、ボタン1205が押下されたことが操作部210により検出されると、入力された情報が、端末データ送受信部208によりサーバ装置へ送信される。そして、サーバ送受信部201で受信された情報がページデータ管理部203へ伝達され、アクセス権管理部204によるアクセス権の確認が行われた後、ページデータ記憶部202に格納される。
【0075】
また、ボタン1206が押下されたことが操作部210により検出されると、入力された情報が、端末装置103の記憶部に記憶されたり、端末データ送受信部208を介してサーバ装置101に送信されサーバ装置の記憶部などに記憶されたりする。これにより、入力された情報を後に読出して再度編集することが可能となる。
【0076】
また、ボタン1207が押下されたことが操作部210により検出されると、画面に入力された情報が登録も記憶などされずに破棄され、画面が閉じられる。
【0077】
図14は、図12の画面の例において、プルダウンメニュー1201により「営業部第三課共通」という名称の電子掲示板が選択され、テキストエリア1202に「今期の営業部全体」が入力され、テキストエリア1203に「○川◇子さんによれば、営業部は黒字となるそうです」という文章が入力された状態を示す。また、ボタン1204が押下され、/proj/servlet/PE?id=12345が入力されリンクとして追加されて貼り付けられ、「来期取り組みについて」という文字列が入力された状態を示す。この状態で、ボタン1205が押下されると、入力された情報がサーバ装置101へ送信され、登録の処理がされる。
【0078】
図15は、図14のように入力された情報が「営業部第三課共通」という名称の電子掲示板の記事として登録され、表示がされた状態を示す。図15において、「関連ページ」という欄があり、そこに「来期取り組みについて」という名前に/proj/servlet/PE?id=12345へのリンクが張られた状態で表示されている。そのリンクが図11に示される記事に対して張られているとすると、そのリンクをマウスでクリックなどすることにより、図11に示される記事の表示がされることになる。
【0079】
(処理の流れ)
図16は、図9の認証画面の表示から、図14のように関連ページの欄にページの識別情報が入力されるまので処理のシーケンス図を示す。ステップS1601の処理として、端末装置からサーバ装置へトップページの要求が送信され、この要求に応じて、ステップS1602の処理として、サーバ装置から端末装置へトップページの記述などが返信され、端末装置の画面に図9に例示される表示がされる。
【0080】
ステップS1603の処理として、ユーザID、パスワードが入力され、「ログイン」のボタンが押下されると、端末装置からサーバ装置へ認証要求が送信され、サーバ装置で認証が行われると、ステップS1604の処理としてサーバ装置から端末装置へ認証後画面の記述が返信され、端末装置の画面に図10に例示される表示がされる。
【0081】
ステップS1605の処理として、端末装置でリンクなどを辿る操作が行われると、ページ要求が端末装置からサーバ装置へ送信される。サーバ装置では、アクセス権の確認が行われ、ステップS1606の処理として、サーバ装置から端末装置へ要求されたページの情報が返信され、端末装置の画面に図11に例示される表示が行われる。
【0082】
端末装置において、ボタン1101が押下されると、ステップS1607の処理として、ページID保持要求が端末装置からサーバ装置へ送信される。これにより、サーバ装置では、端末装置に表示されているページIDが取得され、ページID保持部206に保持される。
【0083】
その後、端末装置の画面に図12の表示を得るためのページの要求がステップS1608の処理としてサーバ装置へ送信されると、そのページの記述がステップS1609の処理として返信され、図12の表示が端末装置の画面になされる。
【0084】
そして、ボタン1204が押下されると、ステップS1610の処理として、端末装置からサーバ装置へリンク追加要求が送信される。すると、サーバ装置において、ページID保持部206の保持されているページIDがリンク追加部207により読出される。リンク追加部207により選択ダイアログの記述が生成されると、ステップS1611の処理として、選択ダイアログの記述が端末装置へ返信され、図13の表示がされる。
【0085】
ラジオボタンなどによる選択が行われ、ボタン1303が押下されると、ステップS1612の処理として、選択要した結果が端末装置からサーバ装置へ送信され、ステップS1613の処理として、貼り付処理命令が返信される。この結果、表示処理部209によりリンクの貼り付の処理が行われ、図14の表示がされる。
【0086】
図17は、ステップS1606などにおけるサーバ装置での処理の流れを説明するフローチャートを示す。ステップS1701において、ページ要求がサーバデータ送受信部201により受信されるまで待ち状態となる。ページ要求が受信されると、ステップS1702へ移行し、ページ要求を行ったユーザのユーザIDが取得される。ステップS1703において、アクセス権管理部204により、要求されたページにユーザがアクセスする権限があるかどうかを判断する。もし、アクセス権限があれば、ステップS1704へ処理を移行し、要求されたページを送信する。もし、アクセス権限がなければ、ステップS1705へ処理を移行し、アクセス権限がない旨のエラーの送信を行う。
【0087】
図18は、ステップS1607におけるサーバ装置での処理の流れを説明するフローチャートを示す。ステップS1801において、ページID保持要求が受信されるまで待ち状態となる。ページID保持要求が受信されると、ステップS1802へ移行し、ページID保持要求を行ったユーザのユーザIDをサーバデータ送受信部201などにより取得する。ステップS1803において、ユーザIDとページIDとを関連付けてページID保持部206により保持させる。
【0088】
図19は、ステップS1610からステップS1611におけるサーバ装置での処理の流れを説明するフローチャートを示す。ステップS1901において、リンク追加要求が受信されるまで待ち状態となる。リンク追加要求が受信されると、ステップS1902へ移行し、ユーザのユーザIDをセッション管理部などにより取得する。ステップS1903において、リンク追加部207が、ページID保持部206によりユーザIDに関連付けて保持されているページIDを取得する。取得されたページIDは、ステップS1904において、画面に入力などされ、リンクの貼り付処理がされる。
【0089】
図20は、図14のように登録する情報が入力され、「投稿」のボタンが押下された場合のサーバ装置での処理のフローチャートを示す。ステップS2001において、投稿ページの情報が受信されるまで待つ。受信されると、ステップS2002に処理を移行し、投稿を行ったユーザのユーザIDが取得される。そして、ステップS2003において、投稿先の掲示板の名称が取得される。ステップS2004において、ユーザが投稿できるアクセス権限を有するかどうかを判断する。もし投稿できるアクセス権限があれば、ステップS2005において、投稿されたページをページデータ記憶部202に格納させる。もしアクセス権限がなければ、ステップS2006において、アクセス権が無い旨のエラーを送信する。
【0090】
このように本発明の一実施形態では、ページを表示する際に、そのページのページIDを保管するためのボタンが表示されるので、ページIDの保持が1クリックで行える。また、情報を投稿などして登録する画面にもページIDをリンクとして貼り付けて追加するボタンが表示されているので、容易にリンクの追加を1クリックで行える。また、複数のページIDが保持されている場合には選択ダイアログが表示されるので、選択を行うことができる。また、追加の際に、アクセス権の確認を行うことができ、アクセスする権限を有さない者が閲覧する情報にリンクを貼り付けてしまうことを防止できる。
【0091】
上記においては、電子掲示板に掲載された記事のファイルIDをページID保持部に記憶し、後に別の電子掲示板に投稿する記事にリンクとして貼り付ける例について説明したが、本発明は電子掲示板にのみ限定されるものではない。例えば、過去にワークフロー機能によって上司などに決裁を依頼した稟議書を端末装置の画面に表示などさせてその稟議書のページIDをページID保持部206に保持させる。そして、新たに稟議書を作成するための画面を表示させて、ページID保持部206に保持されている過去の稟議書のページIDをリンク追加部207によりリンクとして追加することなどもできる。また、電子掲示板の記事のファイルIDをページID保持部206に保持させ、電子メールなどにリンクとして追加することもできる。
【0092】
(実施形態2)
実施形態1においては、ページIDがサーバ装置に保持されるとして説明を行った。本発明においては、ページIDはサーバ装置に保持されることに限定はされず、他の実施形態として、端末装置に保持するとしてもよい。
【0093】
図21は、本発明の実施形態2に係るグループウェアシステムをソフトウェアの側面から説明するための機能ブロック図である。サーバ装置101は、サーバデータ送受信部201と、ページデータ記憶部202と、ページデータ管理部203と、アクセス権管理部204とを有する。一方、端末装置103は、端末データ送受信部208と、表示処理部209と、操作部210を有し、さらにページID取得部1601と、ページID保持部1602、リンク追加部1603を有する。すなわち、実施形態1においては、ページID取得部と、ページID保持部と、リンク追加部とはサーバ装置101に設けられていたが、本実施形態では、端末装置103に設けられている。
【0094】
したがって、本実施形態において、図11のボタン1101が押下されたことを操作部210が検出すると、ページID取得部1601は、表示されているページのURLを取得し、ページID保持部1602に保持させる。この処理は、例えば、図11に表示されているページの記述に、ボタン1101が押下されたときに、表示されているページのURLを取得し、そのURLを端末装置103のメモリなどに記憶させる処理を行うスクリプトの記述が含まれていていることにより実行されるようになっていてもよい。
【0095】
また、図12のボタン1204が押下されたことを操作部210が検出すると、リンク追加部1603は、端末装置103のメモリなどに記憶されているURLを「ページID」という表示の右に表示されている欄に入力させる。この処理も、例えば、図12に表示されているページの記述に、ボタン1204が押下されているときに、メモリなどに記憶されているURLを取得し、そのURLを所定の欄に入力させる処理を行うスクリプトの記述が含まれていることにより実行されるようになっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の一実施形態に係るグループウェアシステムの機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るグループウェアシステムの機能ブロック図である。
【図3】組織構造の一例図である。
【図4】組織構造を表現するテーブル構造の一例図である。
【図5】組織に属する構成員を表現するテーブル構造の一例図である。
【図6】電子掲示板へのアクセス権を表現するテーブル構造の一例図である。
【図7】組織構造を表現するテーブル構造の一例図である。
【図8】ページIDを保持するテーブルの一例図である。
【図9】認証画面の一例図である。
【図10】認証後の画面の一例図である。
【図11】電子掲示板へ投稿された記事が表示された画面の一例図である。
【図12】電子掲示板へ記事を投稿する画面の一例図である。
【図13】保持されたページIDを選択する選択ダイアログの一例図である。
【図14】電子掲示板へ記事を投稿する画面の一例図である。
【図15】電子掲示板へ投稿された記事が表示された画面の一例図である。
【図16】本発明の一実施形態に係るグループウェアシステムでの通信処理の一例を説明するシーケンス図である。
【図17】本発明の一実施形態に係るグループウェアシステムでの処理を説明するフローチャートである。
【図18】本発明の一実施形態に係るグループウェアシステムでの処理を説明するフローチャートである。
【図19】本発明の一実施形態に係るグループウェアシステムでの処理を説明するフローチャートである。
【図20】本発明の一実施形態に係るグループウェアシステムでの処理を説明するフローチャートである。
【図21】本発明の一実施形態に係るグループウェアシステムの機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0097】
100 グループウェアシステム
101 サーバ装置
102 ネットワーク
103 端末装置
201 サーバデータ送受信部
202 ページデータ記憶部
203 ページデータ管理部
204 アクセス権管理部
205 ページID取得部
206 ページID保持部
207 リンク追加部
208 端末データ送受信部
209 表示処理部
210 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
識別情報で識別されるデータを記憶する記憶装置の入出力を管理するデータ管理部と、
ネットワークを介して情報の送受信が可能な端末装置と前記データの送受信を行うデータ送受信部と、
前記端末装置の利用者が前記データへのアクセス権限を有するか否かを判断するアクセス権限管理部と、
前記端末装置より前記データを識別する識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記端末装置の利用者が前記取得された識別情報で識別されるデータへのアクセス権限を有すると前記アクセス権限管理部により判断される場合に前記取得された識別情報を保持する識別情報保持部と、
前記保持された識別情報を前記端末装置へ、前記端末装置から送信された第1の要求情報に応じて送信する識別情報送信部とを有することを特徴とするグループウェアサーバ装置。
【請求項2】
前記記憶装置は前記端末でデータを作成するための画面表示の記述データを記憶し、
前記識別情報送信部は、前記記述データを前記端末装置へ送信した後でありかつ前記記述データにより表示される画面表示を用いて作成されたデータを受信する前に、前記保持された識別情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載のグループウェアサーバ装置。
【請求項3】
前記アクセス権管理部は、前記端末装置にて作成されたデータの公開先となる利用者が前記データに含まれる識別情報で識別されるデータにアクセス権限を有するか否かを判断することを特徴とする請求項2に記載のグループウェアサーバ装置。
【請求項4】
前記アクセス権限管理部は、前記識別情報保持部で保持されている識別情報のうち、前記端末装置にて作成されているデータの公開先となる利用者がアクセス権限を有するデータを識別する識別情報を前記識別情報送信部に送信させることを特徴とする請求項2または3に記載のグループウェアサーバ装置。
【請求項5】
前記データ送受信部により前記端末装置へ送信されるデータには、前記端末装置にて実行されることにより前記データを識別する識別情報を送信する処理を行うスクリプトの記述を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載のグループウェアサーバ装置。
【請求項6】
前記識別情報送信部は、前記端末装置に表示される選択ダイアログの記述データに前記送信される識別情報を前記端末装置の操作により選択可能に含ませて送信し、前記記述データにより前記端末装置に表示される前記選択ダイアログにより選択される前記識別情報は前記端末装置により作成されているデータに挿入されることを特徴とする請求項2から5のいずれか一に記載のグループウェアサーバ装置。
【請求項7】
前記アクセス権管理部は、前記端末装置の利用者が前記データへのアクセス権限の有無を、前記利用者に関する人事情報を参照して判断することを特徴とする請求項1から6のいずれか一に記載のグループウェアサーバ装置。
【請求項8】
前記アクセス権管理部は、過去の人事情報を参照することが可能であることを特徴とする請求項7に記載のグループウェアサーバ装置。
【請求項9】
ネットワークを介して情報の送受信が可能な端末装置に可能なデータの識別情報を、ネットワーク通信インターフェースを動作させて受信し、
前記端末装置の利用者が前記取得された識別情報により識別されるデータへのアクセス権限を有すると前記アクセス権限管理部により判断される場合に前記取得された識別情報をメモリに保持し、
前記端末装置から送信される要求情報を、前記ネットワーク通信インターフェースを動作させて受信し、
前記受信された要求情報に応じて、前記メモリに記憶された識別情報を前記端末装置へ前記ネットワーク通信インターフェースを動作させて送信することを特徴とするグループウェアサーバプログラム。
【請求項10】
ネットワークを介して情報の送受信が可能な端末装置に可能なデータの識別情報を、ネットワーク通信インターフェースを動作させて受信し、
前記端末装置の利用者が前記取得された識別情報により識別されるデータへのアクセス権限を有すると前記アクセス権限管理部により判断される場合に前記取得された識別情報をメモリに保持し、
前記端末装置から送信される要求情報を、前記ネットワーク通信インターフェースを動作させて受信し、
前記受信された要求情報に応じて、前記メモリに記憶された識別情報を前記端末装置へ前記ネットワーク通信インターフェースを動作させて送信することを特徴とするグループウェアサーバ装置の動作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−252158(P2009−252158A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−102636(P2008−102636)
【出願日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【出願人】(500301186)ディサークル株式会社 (1)
【Fターム(参考)】