説明

コラーゲンを含む食品化合物

【課題】公知の美白スキンケア品がメラニンの生成を抑制することができない事や使用が不便な問題を改善するコラーゲンを含む食品化合物を提供する。
【解決手段】コラーゲンを含む食品化合物は、コラーゲン及び酵素RAJ-326を主成分として含み、そのコラーゲンを含む食品化合物は、体内のコラーゲン生成を生成することによって傷ついた皮膚の表皮を修復する。同時に、コラーゲン、酵素RAJ-326及び一種もしくは二種以上のシスティン誘導体及び/もしくはその塩類を主成分として含み、更にチロシナーゼの活性を抑制することによって、メラニンの形成を抑制し肌の美白効果を達成する。本発明の食品化合物は、保健食品もしくは医薬品とし、また、スキンケア品、化粧品もしくは外用剤としてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コラーゲンを含む食品化合物に関し、特に一種のコラーゲン及び一種もしくは二種以上のシスティン誘導体及び/もしくはその塩類を主成分とするコラーゲンを含む食品化合物の技術領域に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市場における美白商品は、主に角質を取り去る方法で皮膚の新陳代謝を促し、肌を白くする効果を達成しているが、この方法は、根本的に治療するものではない上、角質層は皮膚を保護する第一線であるため、過度に角質を取り去ると、皮膚が赤くなったり、敏感になったりしてしまう。このため、美白の良好な過程とは、メラニンの生成を抑制することによって皮膚を美白にすることである。
【0003】
同時に市場で売られている美白製品の殆どは、スキンケア品の形式で、その大部分は毎日決まった時間にスキンケア品を塗ることを要する。しかしながら、毎日決まった時間にスキンケア品を塗ることは、困難であるため、反対にカプセル、錠剤の形式の方が消費者にとって携帯しやすく使い易い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする問題点は、角質層を取り去る方法では、過度になった場合、皮膚に異常を起こしやすく、また肌に直接塗布する方法では、携帯しにくいので、使用しにくい点にある。
【0005】
本発明者は、公知技術の各種問題を鑑み、問題を解決するため、長年の研究開発及び実務経験に基づき、一種のコラーゲンを含む食品化合物に想到した。この発明の主たる目的は、一種のコラーゲンを含む食品化合物を提供し、上述の欠点を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
コラーゲンを含む食品化合物(Peptan Beauty TM)は、コラーゲン及び酵素RAJ-326を主成分として含み、そのコラーゲンを含む食品化合物は、体内のコラーゲン生成を生成することによって傷ついた皮膚の表皮を修復する。
本発明は、同時にコラーゲン、酵素RAJ-326及び一種もしくは二種以上のシスティン誘導体及び/もしくはその塩類を主成分として含み、体内のコラーゲン生成を促進する機能の他に、更にチロシナーゼの活性を抑制することによって、メラニンの形成を抑制し肌の美白効果を達成する。
本発明の食品化合物は、散剤分包、ドリンク飲料、カプセルもしくは錠剤の形式で、保健食品もしくは医薬品とする。
また、本発明は、ジェル型、水中油型、乳化型もしくは油中水型乳化型の形式で、スキンケア品、化粧品もしくは外用剤としてもよいことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のコラーゲンを含む食品化合物は、以下の作用・効果を奏する。
1. この食品化合物は、システィン誘導体及び/もしくはその塩類によってチロシナーゼ活性を抑制し、それによってメラニンの生成を抑制することで、公知の美白製品が角質を取る方式で、皮膚を美白にするときの欠点を改善する。
2. この食品化合物は、ビタミンCを添加することができ、システィン誘導体及び/もしくはその塩類を助けてメラニンの生成を抑制する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
一種のコラーゲンを含む食品化合物を提供し、メラニンの生成を抑制することをできない及び使用するとき不便であるという公知の美白スキンケア品が有する問題を改善することを、本発明の目的とする。
【0009】
本発明の目的に基づき、一種コラーゲンを含む食品化合物を提供し、その特徴は、コラーゲン及び一種もしくは二種以上のシスティン誘導体及び/もしくはその塩類を主成分として含む。
【0010】
そのうち、システィン誘導体は、システィンのアルコキシル基もしくは置換アルキル基であり、且つ、そのコラーゲンを含む食品化合物は、ビタミンCもしくは/及びビタミンB群中の一種もしくは二種以上のビタミンの組合せを含むことができる。
【0011】
本発明の上述の目的、特徴及び長所を更に明らかにするため、以下に、本発明のコラーゲンを含む食品化合物の良好な実施例を挙げて説明する。
【0012】
本発明者は、研究と実験を経て、一種のコラーゲンを含む食品化合物を探し出した。多種のテストで表れたとおり、本発明の食品化合物は、壊れた皮膚表皮を修復し、メラニンの生成を抑制するという非常に優れた効果を奏し、本発明を完成した。
【0013】
本発明のコラーゲンを含む食品化合物の特徴は、コラーゲン及び酵素RAJ-326を含み主成分とする。
コラーゲンは、食品化合物全体の重量百分率10%〜60%を占める。
一般に販売されているコラーゲンの分子量は、約300,000ダルトン(Dalton)であるが、本発明中に述べるコラーゲンは、酸、アルカリもしくは酵素の加水分解処理を経ているため、分子量はわずかに400〜4000ダルトン(Dalton)の間で、人体により吸収されやすい。
人体皮膚内のコラーゲンは、25〜30歳から、様々な原因によって、ハイスピードで流出し、体内でコラーゲンを製造する速度がまったく追いつかなくなる。このため、外からコラーゲンを補充することが必要になってくる。
コラーゲンは、細胞内で一種のフレームのような役割を担っており、もしもコラーゲンが十分であれば、細胞はしっかりと支えられ、十分に膨らんだ状態であるため、皮膚の皺ができにくい。
且つ、皮膚、骨格、関節軟骨、内臓の血管等は、すべてコラーゲンが含まれており、極めて重要な役割を担っている。
酵素RAJ-326は、プロバイオティクス内で細胞壁を破る方式で取得する活性酵素であり、細胞増殖の促進に対して極めて有効である。
プロバイオティクスを液体窒素内に浸して急速冷却すると、プロバイオティクスの細胞内の液体は即座に凝固して細胞壁を破る。そして、液体窒素内から取り出して室温に戻すと、プロバイオティクス内の酵素が流出し、その酵素はまったく破壊されずに元の活性を保つ。顕微鏡で観察すると、この独特な製造工程によって取得された酵素RAJ-326は、細胞をスピーディに増生し、人体のコラーゲン生成の促進に極めて有効である。
【0014】
本発明のコラーゲンを含む食品化合物に基づき、それは、システィン誘導体もしくはその塩類、ビタミンCもしくは/及びビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB9、ビタミンB12、コリン及びイノシトール等ビタミンB群中の一種もしくは二種以上のビタミン組合せを含むことができる。
【0015】
システィン誘導体もしくはその塩類は、メラニン(melanin)色素の生成メカニズムを遮断もしくは阻害することができる。
メラニン色素は、肌色に影響を与えるメラニン細胞で、表皮及び真皮が交わる基底層内に位置し、通常、皮膚のメラニン細胞が紫外線照射を受けると、チロシナーゼが加速製造される。
チロシナーゼは、基底層のチロシンを刺激して酸化しメラニン色素となる。
システィン誘導体もしくはその塩類は、そのチロシンと競争し、そのシスティン誘導体もしくはその塩類は、チロシンよりも酸化されやすいため、メラニン色素に形成されるのを防止することになる。
【0016】
ビタミンCは、極めて良好な抗酸化剤で、チロシンが酸化されてメラニン色素になるのを防止し、メラニンの生成を抑制する有効成分となることができ、システィン誘導体及び/もしくは、その塩類を助けてメラニンの生成を抑制する成分となる。
【0017】
そのうち、良好なシスティン誘導体は、システィンのメチル基(methyl group)、エチル基(ethyl group)、プロピル基(propyl group)、イソプロピル基(isopropyl group)、ブチル基(butyl group)もしくはイソブチル基(isobutyl group)等の置換アルキル基、もしくはメトキシル基(methoxyl group)もしくはエトキシ基(ethoxyl group)等の置換アルコキシル基である。
良好なシスティン塩は、システィンのナトリウム塩、カリ岩塩、マグネシウム塩もしくはカルシウム塩とする。
【0018】
本発明のコラーゲンを含む食品化合物は、散剤分包、ドリンク飲料、カプセルもしくは錠剤の形式で、保健食品もしくは医薬品とする。
【0019】
250ミリグラムのコラーゲン、50ミリグラムの酵素RAJ-326及び200ミリグラムのシスティン塩酸塩(L-cysteine HCl)粉末を混合した後、容積が500ミリリットルのカプセルに充填する。
そのカプセルは、保健食品もしくは医薬品として、すべてを混合した粉末には乳糖、澱粉もしくはセルロース等添加剤を加えて加圧方式で錠剤にしてもよい。
その錠剤は保健食品もしくは医薬品とする。
【0020】
本発明のコラーゲンを含むスキンケア品の化合物の特徴は、コラーゲン及び酵素RAJ-326を含み主成分とすることである。
【0021】
コラーゲンは、スキンケア品化合物全体の重量百分率10%〜60%を占める。
一般に販売されているコラーゲンの分子量は約300,000ダルトン(Dalton)であるが、本発明中に述べるコラーゲンは、酸、アルカリもしくは酵素の加水分解処理を経ているため、分子量はわずかに400〜4000ダルトン(Dalton)の間であり、人体により吸収されやすい。
人体皮膚内のコラーゲンは、25〜30歳から、様々な原因によって、ハイスピードで流出し、体内でコラーゲンを製造する速度がまったく追いつかなくなる。このため、外からコラーゲンを補充することが必要になってくる。
コラーゲンは、細胞内で一種のフレームのような役割を担っており、もしもコラーゲンが十分であれば、細胞はしっかりと支えられ、十分に膨らんだ状態であるため、皮膚の皺ができにくい。
且つ、皮膚、骨格、関節軟骨、内臓の血管等は、すべてコラーゲンが含まれており、極めて重要な役割を担っている。
酵素RAJ-326は、プロバイオティクス内で細胞壁を破る方式で取得する活性酵素であり、細胞増殖の促進に対して極めて有効である。
プロバイオティクスを液体窒素内に浸して急速冷却すると、プロバイオティクスの細胞内の液体は即座に凝固して細胞壁を破る。そして、液体窒素内から取り出して室温に戻すと、プロバイオティクス内の酵素が流出し、その酵素はまったく破壊されずに元の活性を保つ。顕微鏡で観察すると、この独特な製造工程によって取得された酵素RAJ-326は、細胞をスピーディに増生し、人体のコラーゲン生成の促進に極めて有効である。
【0022】
本発明のコラーゲンを含むスキンケア品化合物に基づき、それは、システィン誘導体もしくはその塩類、ビタミンCもしくは/及びビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB9、ビタミンB12、コリン及びイノシトール等ビタミンB群中の一種もしくは二種以上のビタミン組合せを含むことができる。
【0023】
システィン誘導体もしくはその塩類は、メラニン(melanin)色素の生成メカニズムを遮断もしくは阻害することができる。
メラニン色素は、肌色に影響を与えるメラニン細胞で、表皮及び真皮が交わる基底層内に位置し、通常、皮膚のメラニン細胞が紫外線照射を受けると、チロシナーゼが加速製造される。
チロシナーゼは、基底層のチロシンを刺激して酸化しメラニン色素となる。
システィン誘導体もしくはその塩類は、そのチロシンと競争し、そのシスティン誘導体もしくはその塩類は、チロシンよりも酸化されやすいため、メラニン色素に形成されるのを防止することになる。
【0024】
ビタミンCは、極めて良好な抗酸化剤で、チロシンが酸化されてメラニン色素になるのを防止し、メラニンの生成を抑制する有効成分となることができ、システィン誘導体及び/もしくはその塩類を助けてメラニンの生成を抑制する成分となる。
【0025】
そのうち、良好なシスティン誘導体は、システィンのメチル基(methyl group)、エチル基(ethyl group)、プロピル基(propyl group)、イソプロピル基(isopropyl group)、ブチル基(butyl group)もしくはイソブチル基(isobutyl group)等の置換アルキル基、またはメトキシル基(methoxyl group)もしくはエトキシ基(ethoxyl group)等の置換アルコキシル基である。良好なシスティン塩は、システィンのナトリウム塩、カリ岩塩、マグネシウム塩もしくはカルシウム塩とする。
【0026】
本発明のコラーゲンを含むスキンケア品化合物は、ジェル型、水中油型、乳化型、もしくは油中水型、乳化型の形式で、スキンケア品、化粧品もしくは外用剤とする。
【0027】
以上は例を挙げただけで、本発明を制限するものではない。本発明の精神及び範疇から乖離しない同効果の修正もしくは変更は、如何なるものも、すべて特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0028】
なし

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コラーゲンを含む食品化合物において、
コラーゲン及び酵素RAJ-326を主成分として含み、それが体内のコラーゲン生成を促進することで肌の壊れた表皮を修復することを特徴とする、コラーゲンを含む食品化合物。
【請求項2】
前記酵素RAJ-326は、プロバイオティクスを冷凍乾燥処理したものであることを特徴とする、請求項1に記載のコラーゲンを含む食品化合物。
【請求項3】
前記コラーゲンを含む食品化合物は、更に一種もしくは二種以上のシスティン誘導体及び/もしくはその塩類を含むことを特徴とする、請求項1に記載のコラーゲンを含む食品化合物。
【請求項4】
前記コラーゲンは、該食品化合物重量百分濃度の10%〜60%を占めることを特徴とする、請求項1に記載のコラーゲンを含む食品化合物。
【請求項5】
前記システィン誘導体は、システィンのアルコキシル基もしくは置換アルキル基とすることを特徴とする、請求項3に記載のコラーゲンを含む食品化合物。
【請求項6】
前記アルコキシル基は、メトキシル基もしくはエトキシ基とすることを特徴とする、請求項5に記載のコラーゲンを含む食品化合物。
【請求項7】
前記アルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基もしくはイソブチル基とすることを特徴とする、請求項5に記載のコラーゲンを含む食品化合物。
【請求項8】
前記コラーゲンを含む食品化合物は、更にビタミンCもしくは/及びビタミンB群中の一種もしくは二種以上のビタミン組合せを含むことを特徴とする、請求項1に記載のコラーゲンを含む食品化合物。
【請求項9】
前記ビタミンB群は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB9、ビタミンB12、コリン及びイノシトールを含むことを特徴とする、請求項8に記載のコラーゲンを含む食品化合物。
【請求項10】
前記コラーゲンを含む食品化合物は、散剤分包、ドリンク飲料、カプセルもしくは錠剤の形式とすることを特徴とする、請求項1に記載のコラーゲンを含む食品化合物。

【公開番号】特開2011−231080(P2011−231080A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−105146(P2010−105146)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(510074911)第一國際科技股▲フン▼有限公司 (3)
【Fターム(参考)】