説明

コンテンツ配信システム

【課題】コンテンツ配信システムにおいて、ICカード間でライセンスを移動した後に、移動先ICカードの受信機でライセンスの有効期限を延長することができない。
【解決手段】ICカード間でライセンスを移動する場合、移動元のICカードは、EMMのライセンス移動通知をEMMサーバに送信する。このとき、移動元のICカードにおける移動したライセンスに対応する記憶領域を書き込み禁止状態にする。ライセンス移動通知を受け取ったEMMサーバは、移動元のICカードの書き込み禁止状態を解除する解除情報を作成し移動元のICカードに送信すると共に、EMMの送り先を移動先のICカードに変更する。移動元のICカードでは、EMMサーバから解除情報を受信し、これを書き込み禁止状態解除情報解釈部に渡す。次に、書き込み禁止状態解除情報解釈部が、解除情報を記憶領域に設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、著作権保護されたコンテンツをライセンスに基づいて利用可否を判定してユーザに提供するコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツに関する契約情報や利用条件の有効期限が設定されたライセンスの受信機間の移動(ムーブ)に関し、移動先の受信機でライセンスの有効期限を延長するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、放送や通信を利用して、著作権保護されたコンテンツを配信するサービスが普及してきている。ここで、コンテンツとは、動画、静止画、音声などのデジタルデータを指す。放送経由でコンテンツを配信するサービスとしては、BS(Broadcast Satellite)/CS(Communication Satellite)を利用した有料放送サービスが存在する。これらは日本におけるデジタル放送の規格化団体であるARIB(Association of Radio Industries and Businesses)によって規格化された限定受信システム(Conditional Access System:以降CASと記述)を利用している。
【0003】
また、サーバ型放送というサービスの開始が検討されている。サーバ型放送では、暗号化されたコンテンツがそのまま受信機に蓄積される。この蓄積されたコンテンツはそのままでは利用することができないが、コンテンツの利用条件とコンテンツを復号する鍵から構成されるライセンスの利用可否判定を行うことで利用可能となる。
【0004】
サーバ型放送のCASでは、少なくともコンテンツ鍵、ワーク鍵、マスター鍵の3種類の暗号鍵が用いられる。コンテンツはコンテンツ鍵で暗号化され、このコンテンツ鍵を含んだ情報はワーク鍵で暗号化する。また、ワーク鍵を含んだ情報をマスター鍵で暗号化して受信機に送信される。コンテンツ鍵はコンテンツ毎に作成される鍵であり、同一のコンテンツに対しては同一のコンテンツ鍵を用いて暗号化されている。このコンテンツ鍵は、Kc伝送用ECM(Entitlement Control Message)またはACI(Access Control Information)を用いて、各受信機に一斉に送信される。このKc伝送用ECMやACIは、コンテンツ利用契約がある受信機にのみ送信されるワーク鍵で暗号化されている。ワーク鍵は、受信機固有のマスター鍵で暗号化されたEMM(Entitlement Management Message)を用いて送信されるため、契約のある受信機でしかEMMを復号しワーク鍵を取り出すことはできない。結局、利用契約を結んだ受信機でのみコンテンツが利用可能となる。
【0005】
コンテンツ鍵を含むライセンスをサブライセンス、ワーク鍵を含むライセンスをメインライセンスとして区別することもある。メインライセンスには契約情報の有効期限があり、期限切れ前に定期的にメインライセンスの期限を延長するEMMを送信し、古いライセンスを新しいライセンスで上書きすることで期限延長処理を行う。
【0006】
このようなライセンス配信システムにおいて、例えば、特許文献1には、メインライセンスを受信機のICカード間で移動(ムーブ)するシステムが開示されている。受信機に挿入されたICカードは、ライセンスに関わる処理などを行う。ここで、移動という処理は、移動先へのコピーと移動元での無効化の2つの操作を意味する。特許文献1のシステムでは、移動時の処理として、一時的な有効期限を持つメインライセンスを移動先ICカードにコピーし、移動元ICカードではコピーした有効期限分のメインライセンスを無効とする方法がとられている。このため、移動したメインライセンスは一時的な利用に制限される。
【特許文献1】特開2002−125211号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、この特許文献1のシステムでは、メインライセンスの有効期限延長処理を想定した場合、移動元ICカードでの有効期限延長は可能であるが、移動先ICカードのメインライセンスは一時的な利用に限定されるものであるので、移動先ICカードでの有効期限延長処理はできない。
【0008】
このように、従来のシステムでは、ICカード間のライセンス移動において、移動先ICカードでライセンスの有効期限を延長することはできず、ユーザの利便性に問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明は、ライセンスを移動したときに、移動先のICカードで有効期限の延長を行うためのシステムである。ライセンスの移動完了通知を移動先ICカードから受信した移動元ICカードは、ライセンス移動通知をEMMサーバに送信する。このとき、移動元ICカードでは移動したライセンスを書き込み禁止状態にする。ライセンス移動通知を受信したEMMサーバは、EMMの送信スケジュールを参照し書き込み禁止状態解除情報を作成して、これを移動元ICカードに送信する。書き込み禁止状態解除情報を受信した移動元ICカードは、この書き込み禁止状態解除情報に従い書き込み禁止状態を解除する。
【0010】
本発明の請求項1に記載のコンテンツ配信システムは、コンテンツの利用可否を契約情報に基づき判定するコンテンツ配信システムであって、コンテンツの利用に関する契約情報や利用条件を含むライセンスを一方向通信路を用いて送信する情報送信装置と、ライセンスを受信する情報受信装置とで構成され、情報受信装置は情報受信装置間でライセンスを移動する手段と、ライセンスを前記情報受信装置間で移動したことを示すライセンス移動通知を情報送信装置に送信する手段を備える。
【0011】
本発明の請求項2に記載のコンテンツ配信システムは、情報受信装置はさらに、ライセンスを格納するための記憶領域と、情報受信装置間でライセンスの移動が行われた場合に、情報送信装置から送信されるライセンスに対しては記憶領域を書き込み禁止状態にする手段を備える。
【0012】
本発明の請求項3に記載のコンテンツ配信システムは、書き込み禁止状態にする手段は、記憶領域内に確保されたライセンスにあらかじめ対応付けられた領域へのライセンスの書き込みを行わない。
【0013】
本発明の請求項4に記載のコンテンツ配信システムは、書き込み禁止状態にする手段は、ライセンスを移動した場合に移動履歴としてライセンスに関する情報を記憶し、情報送信装置から送信されるライセンスに対しては、移動履歴に情報が登録されている場合は書き込みを行わない。
【0014】
本発明の請求項5に記載のコンテンツ配信システムは、情報送信装置はさらに、情報受信機の書き込み禁止状態を解除する書き込み禁止状態解除情報を送信する手段を備える。
【0015】
本発明の請求項6に記載のコンテンツ配信システムは、書き込み禁止状態解除情報は、書き込み禁止状態解除を行うまでの時間情報、または書き込み禁止状態解除を行う時刻情報である。
【0016】
本発明の請求項7に記載のコンテンツ配信システムは、情報送信装置が情報受信装置にライセンスと共にライセンス更新番号を送信し、書き込み禁止状態解除情報は、ライセンスの書込み禁止状態の解除判定を行うライセンス更新番号である。
【0017】
本発明の請求項8に記載のコンテンツ配信システムは、書き込み禁止状態解除情報は、強制的に書き込み禁止状態を解除する書き込み禁止状態強制解除情報である。
【0018】
本発明の請求項9に記載のコンテンツ配信システムは、書き込み禁止状態解除情報は、情報受信装置が書き込み禁止状態強制解除情報を生成し、情報受信装置はさらに、情報送信装置に送信する手段を備える。
【0019】
本発明の請求項10に記載のコンテンツ配信システムは、書き込み禁止状態強制解除情報は、情報受信装置が生成した乱数である。
【0020】
本発明の請求項11に記載のコンテンツ配信システムは、情報送信装置はさらに、書き込み禁止状態解除情報を一方向通信路経由で送信する手段を備える。
【0021】
本発明の請求項12に記載のコンテンツ配信システムは、情報送信装置はさらに、書き込み禁止状態解除情報を両方向通信路経由で送信する手段を備える。
【0022】
本発明の請求項13に記載のコンテンツ配信システムは、書き込み禁止状態解除情報は、情報受信装置から送信される前記移動通知の応答メッセージに付加して送信する手段を備える。
【0023】
本発明の請求項14に記載のコンテンツ配信システムは、情報受信装置はさらに、受信した書き込み禁止状態解除情報に従い書込み禁止状態を解除する手段を備える。
【0024】
本発明の請求項15に記載のコンテンツ配信システムは、書き込み禁止状態解除情報が時間情報である場合、書き込み禁止状態を解除する手段は時間経過後に書き込み禁止状態を解除する。
【0025】
本発明の請求項16に記載のコンテンツ配信システムは、書き込み禁止状態解除情報が時刻情報である場合、書き込み禁止状態を解除する手段は時刻経過後に書き込み禁止状態を解除する。
【0026】
本発明の請求項17に記載のコンテンツ配信システムは、書き込み禁止状態解除情報が更新番号である場合、書き込み禁止状態を解除する手段はライセンス更新番号を基に判定し書き込み禁止状態を解除する。
【0027】
本発明の請求項18に記載のコンテンツ配信システムは、書き込み禁止状態解除情報が書き込み禁止状態強制解除情報である場合、書込み禁止状態を解除する手段は、書き込み禁止状態強制解除情報を受信した直後に書き込み禁止状態を解除する。
【0028】
本発明の請求項19に記載のコンテンツ配信システムは、情報受信装置はさらに、カード間のライセンス移動に関して、情報受信装置が書き込み禁止状態にある場合の移動可否判定手段を備える。
【0029】
本発明の請求項20に記載のコンテンツ配信システムは、移動可否判定手段は、情報受信装置間でライセンスの移動が行われる際、移動元の情報受信装置は、書き込み禁止状態、かつライセンス移動通知が情報送信装置に対して未送信であった場合、受信装置間でのライセンスの移動を禁止する。
【0030】
本発明の請求項21に記載のコンテンツ配信システムは、移動可否判定手段は、ライセンスの履歴を参照することで記憶領域に設定される移動禁止情報に従って移動の可否を判定する。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、ICカード間でライセンスを移動した後、移動先ICカードでライセンスの有効期限を延長することが可能となり、ユーザのコンテンツ利用形態の幅を広げ、ユーザの利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0033】
<実施の形態1>
(システムの構成)
本発明に係るシステムは、図1に示すように、EMMサーバ101、受信機102、112、ICカード103、113から構成される。EMMサーバ101は、作成したEMMを放送経由で送信する。受信機102、112は、EMMサーバ101からEMMを受信してこれをICカード103、113に送信する。ICカード103、113は、受信機102、112から受信したEMMを処理し、ライセンスを取得する。以下で、各構成要素を説明する。
【0034】
(受信機の構成)
本発明に係る受信機は、図1に示すように、受信部104、114、受信機制御部105、115、通信制御部106、116、蓄積部107、117、コンテンツ再生部108、118から構成される。
【0035】
受信部104、114は、EMMサーバ101から送信されるEMMなどを受信する。受信機制御部105、115は、受信機の各モジュールを制御する機能を持つ。通信制御部106、116は、他の受信機102、112やEMMサーバ101との通信の際、データの送受信を制御する部分である。蓄積部107、117は、放送経由で送信されるコンテンツを受信して蓄積する機能を持つ。コンテンツ再生部108、118は、蓄積部107、117から送られてくる暗号化されたコンテンツの復号処理を行い、ディスプレイ装置109、119に出力する。ディスプレイ装置109、119は、コンテンツ再生部108、118から送られてくる映像信号をディスプレイに表示する。
【0036】
受信機A102の受信部104で受信したEMMは受信機制御部105に送信され、この受信機制御部105からICカードA103に送信される。放送経由で送信される暗号化されたコンテンツは蓄積部107に蓄積され、ICカードA103によりコンテンツ利用可能と判定されたとき、コンテンツ再生部108はコンテンツを復号して再生を開始し、ディスプレイ装置109にデータを出力する。
【0037】
(ICカードの構成)
次に本発明に係るICカードA103、B113の構成について説明する。ここでは、ICカードA103、B113をICカード200として説明する。ICカード200は、図2に示すように、ICカード入出力インタフェース部201、EMM復号部202、EMM解釈部203、ライセンス書き込み可否判定部204、ライセンス書き込み部205、書き込み禁止状態解除情報解釈部206、書き込み禁止状態解除情報記憶領域207、ライセンス記憶領域208から構成される。ICカード入出力インタフェース部201は、受信機102、112から送信されるデータの受信を行い、EMM復号部202へ送信する。EMM復号部202は、ICカード固有の鍵であるマスター鍵を用いてEMMの復号を行い、EMM解釈部203へ渡す。EMM解釈部203は、EMM復号部202より渡される復号されたEMMを解釈し、ライセンスなどの情報を取得する。ライセンス書き込み可否判定部204は、EMM解釈部203から渡されるライセンスのライセンス記憶領域208への書き込みの可否を、ライセンス記憶領域208、もしくは書き込み禁止状態解除情報記憶領域207の書き込み禁止状態解除情報を参照して判定する。ライセンス書き込み部205は、ライセンス書き込み可否判定部204から渡されるライセンスを、ライセンス記憶領域208に書き込む。書き込み禁止状態解除情報解釈部206は、入出力インタフェース部201から書き込み禁止状態解除情報が渡され、これを解釈し、書き込み禁止状態解除情報記憶領域207に送信する。書き込み禁止状態解除情報記憶領域207は、書き込み禁止状態解除情報解釈部206から送信される書き込み禁止状態解除情報を記憶する。ライセンス記憶領域208は、ライセンスのデータや、これを制御する情報を記憶する。
【0038】
(EMMサーバの構成)
本発明に係るEMMサーバ101は、図3に示すように、EMMサーバ入出力インタフェース部301、ライセンス移動通知処理部302、書き込み禁止状態解除情報生成部303、EMM送信スケジューラ304、EMM生成部305、EMM管理記憶領域306から構成される。EMMサーバ入出力インタフェース部301は、ICカード200から送信されるカード間のライセンス移動通知の受信、またEMM送信スケジューラ304に従ったEMMの送信を行う。ライセンス移動通知処理部302は、入出力インタフェース部301から送信されるライセンス移動通知を解釈し、EMM生成部305にEMMの宛先の変更要求を送信する。書き込み禁止状態解除情報生成部303では、EMM送信スケジューラ304とEMM管理記憶領域306を参照して書き込み禁止状態解除情報を作成する。EMMスケジューラ304は、送信するEMMのスケジュールを管理する。EMM生成部305は、EMM管理記憶領域306を参照してEMMを作成する。EMM管理記憶領域306は、EMMに関する情報を管理する。
【0039】
次に、以下でICカード200内のライセンス記憶領域208のデータ構造について説明する。
【0040】
図4に、ICカード200内のライセンス記憶領域208のデータ構造を示す。ライセンス記憶領域208は、ライセンスデータ領域401、書き込み禁止フラグ402、ライセンス利用禁止フラグ403、ムーブバック禁止フラグ404から構成される。ライセンスデータ領域401は、ライセンスのデータを記憶する領域である。書き込み禁止フラグ402は、ライセンスデータ領域401への書き込み可否判定に用いられ、書き込み禁止フラグ402がONのときライセンスデータ領域401へのデータ書き込みは禁止状態とする。ライセンス利用禁止フラグ403は、ライセンスの利用を禁止する状態の判定に用いるものである。ムーブバック禁止フラグ404は、このフラグがONであるときムーブバックを禁止する。ここでムーブバックとは、図5において、ICカードD501からICカードE502にライセンスの移動を行った後にICカードD501が書き込み禁止状態にあるときに、ライセンスがICカードE502から再びICカードD501に戻されることを意味する。ライセンス利用禁止フラグ403、ムーブバック禁止フラグ404は実施の形態3でのみ用いるものであり、後述する。
【0041】
次に、カード間のライセンスの移動が行われたときの移動元ICカードA103の処理について、図7、図9、図10を用いて説明する。
【0042】
ICカードA103は、ICカードB113からライセンス移動要求を受信する。そして、ICカードA103はICカードB113にライセンスを送信し、そのライセンスの記憶領域にロックをかけ、カードB113からライセンス移動完了通知が送信されるのを待つ。ICカードA103は、カードB113からのライセンス移動完了通知を受信すると、ライセンスの移動が完了したと判断し、ICカードA103が保持していたライセンスを消去し、ロックを解除する。
【0043】
次に、ICカードA103は、移動したライセンスを格納していた領域の書き込み禁止フラグ402をONにすることで、書き込み禁止状態にする(ステップS701)。次に、ICカードA103は、移動したライセンスの識別子と移動先ICカードB113の識別子を含んだライセンス移動通知メッセージを作成する(ステップS702)。次に、ICカードA103は、EMMサーバ101にライセンス移動通知メッセージを送信する(ステップS703)。
【0044】
次に、ICカードA103は、ライセンス移動通知応答メッセージをEMMサーバ101から受信する(ステップS901)。次に、ICカードA103は、このライセンス移動通知応答メッセージから、書き込み禁止状態解除情報であるEMM更新番号を取得し、書き込み禁止状態解除情報記憶領域207に格納する(ステップS902)。
【0045】
次に、ICカードA103のライセンス記憶領域208内のあるライセンスの書き込み禁止フラグ402がONのときに、このライセンスデータ領域401にライセンスが書き込まれようとする場合の処理を示す。
【0046】
ICカードA103のICカード入出力インタフェース部201は、受信機A102からEMMを受信する。ICカード入出力インタフェース部201は、EMM復号部202にEMMを送信し、カードのマスター鍵を用いてEMMを復号する(ステップS1001)。次に、EMM解釈部203でEMMからEMM更新番号とライセンスを取得し、ライセンス書き込み可否判定部204に渡す。次に、ライセンス書き込み可否判定部204は、ライセンス記憶領域208内の書き込み禁止フラグ402を参照して、受信したライセンスが書き込み禁止状態であるか判定する(ステップS1002)。書き込み禁止状態ではないと判定されたとき(ステップS1002でNo)、ライセンス書き込み部205にライセンスが渡され、ライセンス記憶領域208にライセンスが書き込まれる(ステップS1006)。一方、書き込み禁止状態であると判定されたとき(ステップS1002でYes)、ICカードA103は書き込み禁止状態解除情報記憶領域207から書き込み禁止状態解除EMM更新番号を取得し(ステップS1003)、取得した書き込み禁止状態解除EMM更新番号よりも受信したEMMのEMM更新番号が新しい場合は書き込み禁止フラグ402をOFFにすることで書き込み禁止状態を解除し(ステップS1004)、ライセンス書き込み部205にライセンスが渡され、ライセンス記憶領域208にライセンスが書き込まれる(ステップS1005)。ステップS1004において、取得した書き込み禁止状態解除EMM更新番号よりも受信したEMMのEMM更新番号が古い場合は、書き込み禁止フラグ402をONのままにすることで書き込み禁止状態を解除せず、ライセンスの書き込みを行わない(ステップS1007)。
【0047】
次に、移動先ICカードB113の処理について、説明する。
【0048】
ICカードB113が挿入されている受信機B112を操作するユーザは、コンテンツを利用するために必要なライセンスを持つICカードA103が挿入されている受信機A102に対してライセンスの移動要求を送信する。ICカードA103から送信されてくるライセンスを正常に受信したICカードB113は、ICカードA103にライセンス移動完了通知を送信する。これによりICカードA103からICカードB113へのライセンスの移動が完了し、ユーザは、ICカードB113が挿入されている受信機B112において、移動したライセンスで利用可能なコンテンツを利用することができる。
【0049】
次に、ICカードB113がEMMサーバ101からライセンスの有効期限を延長するEMMを入出力インタフェース部201で受信する。入出力インタフェース部201は、EMM復号部202に渡す。EMM復号部202は、ICカードB113のマスター鍵を用いてEMMを復号し、EMM解釈部203へ送信する。EMM解釈部203は、EMMからライセンスを取得し、ライセンス書き込み可否判定部204に送信する。ライセンス書き込み可否判定部204は、ライセンス記憶領域208内の書き込み禁止フラグ402を参照するが書き込み禁止フラグ402はOFFであるのでライセンスの書き込みを許可し、ライセンス書き込み部205に送信する。ライセンス書き込み部205は、ライセンス記憶領域208内のライセンスデータ領域401にライセンスを書き込む。これにより、移動先ICカードB113において、ライセンスの有効期限を延長する。
【0050】
次に、EMMサーバ101の処理について、図8を用いて説明する。
【0051】
EMMサーバ101はICカードA103からライセンス移動通知メッセージを受信すると、ライセンスの識別子とライセンスの移動先であるICカードB113の識別子を取得する(ステップS801)。次に、EMMサーバ101は、EMM送信スケジューラ304に対して、ライセンスの識別子に対応するEMMを検索する(ステップS802)。次に、EMMの送信スケジュールを参照して対応するEMMの送信が完了するEMM更新番号を取得し、EMMサーバ101は書き込み禁止状態解除EMM更新番号を含んだ書き込み禁止状態解除情報を作成する(ステップS803)。また、送信するライセンスを伝送するEMMの宛先を管理しているEMM管理記憶領域306の情報を、ICカードA103からICカードB113に変更し(ステップS804)書き込み禁止状態解除情報をICカードA103に送信する(S805)。
【0052】
なお、作成する書き込み禁止状態解除情報は、EMM送信スケジューラ304を参照して取得した、カード間ライセンス移動通知によりEMMの宛先がICカードA103からICカードB113に変更されたEMMの送信が開始される時刻情報、もしくはカード間ライセンス移動通知によりEMMの宛先がICカードA103からICカードB113に変更されたEMMの送信が開始されるまでの時間情報であってもよい。この場合、S1003、S1004において、ICカードA103のライセンス書き込み可否判定部204は、書き込み禁止情報記憶領域207に格納されている時刻情報、もしくは時間情報を参照して書き込み禁止状態の解除判定を行うことで同様の効果が得られる。
【0053】
なお、作成する書き込み禁止状態解除情報は、ICカードA103のあるライセンスの書き込み禁止状態を強制的に解除する書き込み禁止状態強制解除情報であってもよい。この場合、ICカードA103の書き込み禁止状態解除情報解釈部206は、受信した書き込み禁止状態強制解除情報に従って、書き込み禁止情報記憶領域207に格納されている書き込み禁止状態解除情報を削除する。また、ライセンス記憶領域208内の書き込み禁止フラグ402をOFFにする。これにより、同様の効果が得られる。
【0054】
次に、EMMサーバ101は、書き込み禁止状態解除情報を基に、ライセンス移動通知応答メッセージを作成する。これをICカードA103に通信経由で送信する。なお、EMMサーバ101は書き込み禁止状態解除情報をEMMに格納して、放送経由でICカードA103に送信するとしてもよい。
【0055】
<実施の形態2>
実施の形態2は、図5において、ICカードD501からICカードE502にライセンスの移動を行った後、移動元ICカードD501のライセンス記憶領域208の書き込み禁止フラグ402がONになっており書き込み禁止状態にあるときに、ライセンスが移動先ICカードE502から再び移動元ICカードD501に戻される場合の処理を示す。これは、実施の形態1のカード間のライセンス移動の処理の部分に相当する。
【0056】
図11において、書き込み禁止状態にあるICカードD501が挿入されている受信機を操作するユーザがコンテンツ利用のためにライセンスをICカードE502から移動しようとしたとき、ICカードD501のライセンス記憶領域208の書き込み禁止フラグ402がONになっており書き込み禁止状態にあれば、ICカードD501はEMMサーバ101にライセンス移動通知を送信済みかどうかの判定を行う(ステップS1101)。ステップS1101の判定において、ライセンス移動通知を送信済みであると判定されたときには、ICカードD501はカード間の移動を許可して、ライセンスの移動が開始される(ステップS1102)。これ以降は、実施の形態1のステップS701に続く。また、ステップS1101の判定において、ライセンス移動通知を未送信と判定されたときには、ICカードD501は、ICカード間のライセンスの移動を禁止し、ユーザに「現在、カード間のライセンスの移動はできません。」という旨の警告メッセージを表示する(ステップS1103)。ICカードD501は、カード間のライセンス移動処理を中止する。
【0057】
上記の処理により、ライセンスがムーブバックされてきた場合に起こる可能性がある、ICカードE502のライセンス移動通知メッセージがICカードD501のライセンス移動通知メッセージよりも先に送信されることでEMMサーバ101から送信されるライセンスの有効期限を延長するEMMの宛先がICカードE502に設定されてしまうことを防ぐ。
【0058】
<実施の形態3>
実施の形態3は、図6において、ICカードF601がICカードG602にライセンスを移動した後、ICカードF601がEMMサーバ101に送信するライセンス移動通知が未送信の期間に、ICカードH603からのライセンスの移動により、書き込み禁止状態になっているライセンスの記憶領域208にライセンスを書き込もうとする場合である。この場合、実施の形態2のみの方法では、ICカードF601へのライセンス移動は禁止されるので、ICカードH603はICカードF601にライセンスを移動することができない。この問題を解決するため、ICカード200のライセンス記憶領域208にライセンス利用禁止フラグ403とムーブバック禁止フラグ404を追加してムーブバックの判定を可能にし、ICカードF601がEMMサーバ101へのライセンス移動通知を未送信の場合でも、ICカード間のライセンスの移動を可能にしたものである。
【0059】
ICカードG602はICカードF601にライセンスの移動要求を送信する。次に、移動元ICカードF601は移動先ICカードG602にライセンスを移動し、移動元ICカードF601のライセンス記憶領域208の書き込み禁止フラグ402がONになることで書き込み禁止状態になる。このとき、ICカードF601はライセンスデータ領域401において移動したライセンスを消去せずに履歴として残し、ライセンス利用禁止フラグ403をONにしてライセンスを利用禁止にする。
【0060】
次に、図12において、ICカードF601がICカードH603にライセンス移動要求を出す。このとき、ICカードF601がライセンス移動通知メッセージをEMMサーバ101へ送信済みであるかどうかの判定を行う(ステップS1201)。ステップS1201において、移動通知が送信済みであると判定されたとき、ICカード間の移動の際には書き込み禁止フラグ402は無視されてカード間のライセンスの移動は許可される(ステップS1202)。次に、ICカードF601のライセンス記憶領域208にライセンス書き込み部205がライセンスを書き込み(ステップS1203)、ICカードH603のライセンスがICカードF601に移動される。これ以降は、実施の形態1のステップS701に続く。
【0061】
ステップS1201において、ICカードF601がライセンス移動通知をEMMサーバ101へ未送信であると判定されたとき、次に移動対象のライセンスがムーブバックかどうかを判定するため、履歴として残したライセンスとICカードH603から送信されるライセンスとを比較して同一のライセンスであるかどうかを判定する(ステップS1204)。S1204においてムーブバックと判定されたとき、ICカードH603とICカードF601のEMMサーバ101へのライセンス移動通知をキャンセルし、送信しない(ステップS1205)。次に、ICカードF601のライセンス記憶領域208内のライセンスデータ領域401にライセンス書き込み部205がライセンスを書き込む(ステップS1206)。次に、書き込み禁止フラグ402をOFFにすることで書き込み禁止状態を解除する(ステップS1207)。これにより、実施の形態2においてICカード間のライセンス移動禁止期間が存在してしまうことを防ぐ。
【0062】
また、S1204においてムーブバックでないと判定されたとき、ICカードH603とICカードF601のEMMサーバ101へのライセンス移動通知はそのまま送信する(ステップS1208)。次に、ICカードF601のライセンス記憶領域208内のライセンスデータ領域401にライセンス書き込み部205がライセンスを書き込む(ステップS1209)。次に、ムーブバック禁止フラグ404をONにして、これ以降のムーブバックを禁止する(ステップS1210)。
【0063】
ここで、ライセンス利用禁止フラグ403とムーブバック禁止フラグ404は、書き込み禁止フラグ402がOFFになるタイミングで同時にOFFになる。これにより、実施の形態2では不可能であった、ICカード200がライセンス移動通知をEMMサーバ101に送信する前でもICカード間のライセンスの移動が可能となる。また、ステップS1210において、これ以降のムーブバックを禁止することで、ICカードF601が他ICカード200に対して出したライセンスを再びムーブバックして、ライセンスの有効期限を延長することを禁止する。
【0064】
(その他変形例)
なお、本発明を上記実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
【0065】
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
【0066】
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
【0067】
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
【0068】
(4)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
【0069】
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
【0070】
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
【0071】
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
【0072】
また、前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
【0073】
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明にかかるシステムは、コンテンツの利用をライセンスに従って制御するコンテンツ配信システムにおいて、ライセンスの処理を行うICカード間でライセンスの移動を行った際に、移動先ICカードでライセンスの有効期限を延長することが可能となる。このため、その後は移動先のICカードでコンテンツの利用を続けることが可能となり、ユーザの利便性が高いコンテンツ配信システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明に係るシステムの構成を示す図
【図2】本発明に係るICカードの構成を示す図
【図3】本発明に係るEMMサーバの構成を示す図
【図4】本発明に係るライセンス記憶領域のデータ構造を示す図
【図5】本発明の実施の形態2に係る、複数のICカード間のライセンス移動の流れを示す図
【図6】本発明の実施の形態3に係る、複数のICカード間のライセンス移動の流れを示す図
【図7】本発明の実施の形態1に係る、ライセンス移動完了後のICカードの処理動作を示すフローチャート
【図8】本発明の実施の形態1に係る、ライセンス移動通知受信後のEMMサーバの処理動作を示すフローチャート
【図9】本発明の実施の形態1に係る、書き込み禁止状態解除情報受信後のICカードの処理動作を示すフローチャート
【図10】本発明の実施の形態1に係る、ICカードでの書き込み禁止状態を解除する処理動作を示すフローチャート
【図11】本発明の実施の形態2に係る、ICカード間のライセンス移動禁止の処理動作を示すフローチャート
【図12】本発明の実施の形態3に係る、ムーブバック判定を行う際の処理動作を示すフローチャート
【符号の説明】
【0076】
101 EMMサーバ
102 受信機A
103 ICカードA
104,114 受信部
105,115 受信機制御部
106,116 通信制御部
107,117 蓄積部
108,118 コンテンツ再生部
109,119 ディスプレイ装置
112 受信機B
113 ICカードB
200 ICカード
201 ICカード入出力インタフェース部
202 EMM復号部
203 EMM解釈部
204 ライセンス書き込み可否判定部
205 ライセンス書き込み部
206 書き込み禁止状態解除情報解釈部
207 書き込み禁止状態解除情報記憶領域
208 ライセンス記憶領域
301 EMMサーバ入出力インタフェース部
302 ライセンス移動通知処理部
303 書き込み禁止状態解除情報生成部
304 EMM送信スケジューラ
305 EMM生成部
306 EMM管理記憶領域
401 ライセンスデータ領域
402 書き込み禁止フラグ
403 ライセンス利用禁止フラグ
404 ムーブバック禁止フラグ
501 ICカードD
502 ICカードE
601 ICカードF
602 ICカードG
603 ICカードH

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの利用可否を契約情報に基づき判定するコンテンツ配信システムであって、
前記コンテンツの利用に関する前記契約情報や利用条件を含むライセンスを一方向通信路を用いて送信する情報送信装置と、
前記ライセンスを受信する情報受信装置と、
で構成され、
前記情報受信装置は、
情報受信装置間で前記ライセンスを移動する手段と、
前記ライセンスを前記情報受信装置間で移動したことを示すライセンス移動通知を前記情報送信装置に送信する手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】
前記情報受信装置はさらに、
前記ライセンスを格納するための記憶領域と、
前記情報受信装置間で前記ライセンスの移動が行われた場合に、前記情報送信装置から送信される前記ライセンスに対しては前記記憶領域を書き込み禁止状態にする手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信システム。
【請求項3】
前記書き込み禁止状態にする手段は、前記記憶領域内に確保された前記ライセンスにあらかじめ対応付けられた領域への前記ライセンスの書き込みを行わない、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】
前記書き込み禁止状態にする手段は、前記ライセンスを移動した場合に移動履歴として前記ライセンスに関する情報を記憶し、
前記情報送信装置から送信される前記ライセンスに対しては、前記移動履歴に情報が登録されている場合は書き込みを行わない、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項5】
前記情報送信装置はさらに、
前記情報受信装置の書き込み禁止状態を解除する書き込み禁止状態解除情報を送信する手段を備える、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項6】
前記書き込み禁止状態解除情報は、書き込み禁止状態解除を行うまでの時間情報、または書き込み禁止状態解除を行う時刻情報である、
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項7】
前記情報送信装置が前記情報受信装置にライセンスと共にライセンス更新番号を送信し、
前記書き込み禁止状態解除情報は、前記ライセンスの書込み禁止状態の解除判定を行うライセンス更新番号である、
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項8】
前記書き込み禁止状態解除情報は、強制的に書き込み禁止状態を解除する書き込み禁止状態強制解除情報である、
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項9】
前記書き込み禁止状態解除情報は、前記情報受信装置が前記書き込み禁止状態強制解除情報を生成し、
前記情報受信装置はさらに、
前記情報送信装置に送信する手段を備える、
ことを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項10】
前記書き込み禁止状態強制解除情報は、前記情報受信装置が生成した乱数である、
ことを特徴とする請求項9に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項11】
前記情報送信装置はさらに、
前記書き込み禁止状態解除情報を一方向通信路経由で送信する手段を備える、
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項12】
前記情報送信装置はさらに、
前記書き込み禁止状態解除情報を両方向通信路経由で送信する手段を備える、
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項13】
前記書き込み禁止状態解除情報は、前記情報受信装置から送信される前記移動通知の応答メッセージに付加して送信する手段を備える、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項14】
前記情報受信装置はさらに、
受信した書き込み禁止状態解除情報に従い書込み禁止状態を解除する手段を備える、
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項15】
前記書き込み禁止状態解除情報が前記時間情報である場合、前記書き込み禁止状態を解除する手段は、前記時間経過後に前記書き込み禁止状態を解除する、
ことを特徴とする請求項14に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項16】
前記書き込み禁止状態解除情報が前記時刻情報である場合、前記書き込み禁止状態を解除する手段は、前記時刻経過後に前記書き込み禁止状態を解除する、
ことを特徴とする請求項14に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項17】
前記書き込み禁止状態解除情報が前記更新番号である場合、前記書き込み禁止状態を解除する手段は、前記ライセンス更新番号を基に判定し前記書き込み禁止状態を解除する、
ことを特徴とする請求項14に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項18】
前記書き込み禁止状態解除情報が前記書き込み禁止状態強制解除情報である場合、前記書込み禁止状態を解除する手段は、前記書き込み禁止状態強制解除情報を受信した直後に書き込み禁止状態を解除する、
ことを特徴とする請求項14に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項19】
前記情報受信装置はさらに、
カード間のライセンス移動に関して前記情報受信装置が前記書き込み禁止状態にある場合の移動可否判定手段を備える、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項20】
前記移動可否判定手段は、前記情報受信装置間で前記ライセンスの移動が行われる際、移動元の前記情報受信装置は、前記書き込み禁止状態、かつ前記ライセンス移動通知が前記情報送信装置に対して未送信であった場合、前記受信装置間での前記ライセンスの移動を禁止する、
ことを特徴とする請求項19に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項21】
前記移動可否判定手段は、前記ライセンスの移動履歴を参照することで前記記憶領域に設定される移動禁止情報に従って移動の可否を判定する、
ことを特徴とする請求項19に記載のコンテンツ配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−18300(P2007−18300A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−199638(P2005−199638)
【出願日】平成17年7月8日(2005.7.8)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】