説明

コンピュータシステムセキュリティ

【課題】パソコンシステムにおいてキーボードは固定のものであるため認証してしまえば使用者の利用権限のレベルに関わらずキーボードのすべてのキーが使えてしまった。
【解決手段】使用者の利用権限のレベルに合わせて操作できるキーを限定したキーボードを提供する。プラットステーションは挿入されたキーボードの個別ID、キー配置情報を取得し、パソコンに対し個別ID情報と限定されたキー情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パソコンキーボード、マウス及びパソコンアプリケーションのコンピュータシステムセキュリティに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザーが席を外している間に他人にコンピュータを操作されないように、一時的にキーボードやマウスなどを操作できないようにする機能として画面上でのパスワード入力やUSB鍵、指紋認証などがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、キーボードは固定のものであるため認証してしまえば利用権限のレベルに関わらずキーボードのすべてのキーが使えてしまった。
【0004】
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、利用権限のレベルに応じて操作できるコンピュータシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明においては、かかる課題を解決するために、利用権限のレベルにより操作できるキーのみを配したカード型のキーボードとそのカード型キーボードを差し込んでデータ通信を行うプラットステーション及びプラットステーションを経由してきたデータを受け取り、パソコンアプリケーションがそのデータにより操作可能か判断する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、利用権限のレベルに応じ所持するキーボードが異なり利用権限以上の操作ができなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に、各発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
【0008】
なお、以下の実施形態と請求項の関係は次の通りである。
実施形態1は、主に請求項1、2、3、4などについて説明する。
実施形態2は、主に請求項5、6などについて説明する。
【0009】
<<実施形態1>>
<実施形態1の概要>
本実施形態は、プラットステーションに差し込まれたキーボードの種類により認証され、アプリケーションの限定操作ができることに関する。
【0010】
<実施形態1の構成>
図1は、本実施形態におけるカード型キーボードとプラットステーションのブロック図の一例を示す図である。図1に示すように、「カード型キーボード」1a〜cは、それぞれ使える機能が異なっている。
例えば1aは文字入力ができるキーボード、1bはテンキーだけのキーボード、1cはマウスポインターのみ使えるキーボードとなっており、これをそれぞれの利用権限レベルに合わせて操作者に配布する。
なお、それぞれのキーボードには固有のIDがメモリ上に保存されている。
【0011】
「プラットステーション」2はパソコンのUSBにて接続されてる。
操作者はプラットステーションにキーボードを挿入し、操作する。
このとき「カード型キーボード」と「プラットステーション」間で赤外線による通信が行われ、キーボードの固有IDとキーボードの配置情報がプラットステーションに送られる。
【0012】
プラットステーションはパソコンと通信し、接続されているという情報とキーボードから取得した個別IDを送る。
【0013】
「パソコンアプリケーション」はプラットステーションからのキー入力でのみ操作できるような作りになっており、送られてきた接続情報と個別IDによりログを作成する。
【0014】
<実施形態1の効果>
本実施形態のカード型キーボードとプラットステーション及びパソコンアプリケーションは、異なった機能のキーボードを使用者に配布することで利用権限のレベルに応じた操作できることが可能となる。
【0015】
<<実施形態2>>
<実施形態2の概要>
【0016】
本実施形態は、カード型キーボードに電磁誘導による起電回路を組み合わせ、非接触でデータ通信を行いパチンコの特殊景品のシステムに応用することに関する。
【0017】
<実施形態2の構成>
図2は、パチンコ特殊景品読み取りシステムを示す図である。「カード型キーボード」1aに「起電回路」4を組みあわせ、「パチンコ特殊景品」5に組み込む。
【0018】
カード型キーボードは「RF出力アンテナ」7から出力された電波により起電され、「パチンコ特殊景品読取機」6と赤外線にて通信をおこなう。
【0019】
カード型キーボードには個別ID、金種情報、店舗情報、日付情報などがメモリ内に保存されており、これらの情報が赤外線通信によりパチンコ特殊景品読取機へと伝達される。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施形態1を説明するための具体的なブロック図
【図2】実施形態2を説明するための具体的なブロック図
【符号の説明】
【0022】
1a〜c カード型キーボード
2 プラットステーション
3 カード型キーボードを挿入したプラットステーション
4 起電回路
5 パチンコ特殊景品
6 パチンコ特殊景品読取機
7 RF出力アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のキースイッチ部と個別のID及び読書き可能なデータ領域を有し、そのデータを赤外線にて通信するカード型のキーボード及びマウス。
【請求項2】
請求項1に記載のキーボードを差し込み、押下されたキースイッチに対応したキーボードコードまたはマウスコードをUSB通信でパソコンに送信することを特徴とするプラットステーション。
【請求項3】
請求項1のキーボードと赤外線通信を行い、その個別IDやデータをUSB通信でパソコンに送信することを特徴とする請求項2に記載のプラットステーション。
【請求項4】
請求項3に記載されたプラットステーションから受け取った個別IDやデータにより操作可能か判断し、操作ログを自動的に記載するアプリケーションプログラム。
【請求項5】
請求項1のキーボード及びマウスは電磁誘導による起電回路を組み合わせることにより、非接触でID及びデータの赤外線通信ができることを特徴とする。
【請求項6】
請求項4の特徴を有したキーボード及びマウスをパチンコの特殊景品に組み込み、ID及びデータを赤外線通信で行うパチンコ特殊景品読み取りシステム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−92450(P2010−92450A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−287138(P2008−287138)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【出願人】(301007836)株式会社メヴァエル (3)
【Fターム(参考)】