説明

サーボプレスおよびその運転方法

【課題】成形の質が高く、かつ生産性が高いサーボプレス、およびその運転方法を提供する。
【解決手段】ワーク分布を検出するワーク分布検出装置と、ワーク分布に対応するスライドモーションが記憶されている記憶装置63と、記憶装置63に記憶されたスライドモーションから、ワーク分布検出装置で検出されたワーク分布に対応するスライドモーションを選択するスライドモーション選択手段62と、スライドモーション選択手段62で選択されたスライドモーションで駆動するように駆動装置を制御する駆動源制御装置20とを備える。常に最適モーションでスライドSを駆動させることができるため、プレス成形の質を保ち、生産性を高くすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーボプレスおよびその運転方法に関する。さらに詳しくは、一台のプレス機械内に多工程の複数の金型を備えたサーボプレス、およびそのサーボプレスにおいて最適なスライドモーションで運転する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ワークにプレス加工を施して製品を形成するためには、つぶし加工、成形加工、ピアス加工等様々な加工を順々に行う必要がある。このような多工程の加工を行うプレスとして、各工程に対応する複数の金型を一台のプレス機械に配列して装着し、ワークを各工程の金型に順次移送しつつ、プレス加工を施すトランスファ型プレスが知られている(例えば、特許文献1および2)。トランスファ型プレスはスライドを1回昇降させること(1ストローク)で、複数のワークに対し同時に別工程のプレス加工を施すことができる。
【0003】
ところで、図4に示すように、多工程の加工を行う例として、第1工程でつぶし加工、第2工程で成形加工、第3工程でピアス加工を行う場合がある。このように、多工程の加工を行う場合には各成形工程ごとに異なる加工を施す場合があるが、最適なスライドモーション(以下、「最適モーション」という。)は各加工ごとに異なる。例えば、第1工程のつぶし加工における最適モーションは、スライドを素早く昇降させるモーション(モーションA)である。これに対し、第2工程の成形加工における最適モーションは、金型とワークが接触する前後はスライドを素早く昇降させ、金型とワークが接触している間はスライドの昇降速度を遅くするモーション(モーションB)である。このようなスライドモーションでなければ、複雑な成形を行う場合、目的の形状に成形されなかったり、材料が破損したりしてしまうからである。また、第3工程のピアス加工における最適モーションは、金型とワークが接触している間はスライドの昇降速度を遅くするが、成形加工よりも速い昇降速度としているモーションである(モーションC)。
この様な最適モーションでプレスを運転するためには、スライドの動きを細かく制御することができるサーボプレスが用いられる。
【0004】
しかるに、サーボプレスは、1つのスライドに多工程の複数の金型が装着されているため、成形工程ごとに最適モーションで運転するということができない。したがって、従来は、場合によってはワークが位置しておらず成形を行わない金型があるにもかかわらず、成形の質を保つため、1ストロークにかかる時間が最も長い成形工程のモーションで常にプレスを運転していた。例えば、図4に示す例においては、1ストロークにかかる時間が最も長いモーションBで常にプレスを運転していた。そのため、生産性が下がるという問題があった。
また、生産性を上げるため、1ストロークにかかる時間が短いモーション(例えば、モーションAやモーションC)でプレスを運転しようとすると、1ストロークにかかる時間が長い成形工程(例えば、第2工程)において成形の質が損なわれるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−1641197号公報
【特許文献2】特開平10−166081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記事情に鑑み、成形の質が高く、かつ生産性が高いサーボプレス、およびその運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明のサーボプレスは、複数の金型と、該複数の金型が装着されたスライドと、該スライドを駆動する駆動装置とを備えるサーボプレスであって、前記各金型におけるワークの有無であるワーク分布を検出するワーク分布検出装置と、各ワーク分布に対応するスライドモーションが記憶されている記憶装置と、前記記憶装置に記憶されたスライドモーションから、前記ワーク分布検出装置で検出されたワーク分布に対応するスライドモーションを選択するスライドモーション選択手段と、前記スライドモーション選択手段で選択されたスライドモーションで前記スライドを駆動するように前記駆動装置を制御する駆動源制御装置とを備えることを特徴とする。
第2発明のサーボプレスは、第1発明において、前記ワークをプレス内に搬入する搬入装置と、前記ワークを前記各金型間で移送するプレス内移送装置とを備えており、前記ワーク分布検出装置は、前記搬入装置に前記ワークが積載されたか否かを検知するワーク検知器と、前記搬入装置の動作を検知する搬入装置動作検知器と、前記プレス内移送装置の動作を検知するプレス内移送装置動作検知器と、前記ワーク検知器、前記搬入装置動作検知器および前記プレス内移送装置動作検知器の検知信号から、前記ワーク分布を判定するワーク分布判定手段とからなることを特徴とする。
第3発明のサーボプレスの運転方法は、複数の金型と、該複数の金型が装着されたスライドとを備えるサーボプレスの運転方法であって、前記各金型におけるワークの有無であるワーク分布を検出し、予め記憶された各ワーク分布に対応するスライドモーションから、検出された前記ワーク分布に対応するスライドモーションを選択し、選択された前記スライドモーションで前記スライドを駆動することを特徴とする。
第4発明のサーボプレスの運転方法は、第3発明において、前記ワークをプレス内に搬入する搬入装置と、前記ワークを前記各金型間で移送するプレス内移送装置とを備えるサーボプレスの運転方法であって、前記搬入装置に前記ワークが積載されたか否かを検知し、前記搬入装置の動作を検知し、前記プレス内移送装置の動作を検知し、前記ワーク分布を判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
第1発明によれば、ワーク分布を検出し、検出されたワーク分布に対応するスライドモーションを選択するので、常に最適モーションでスライドを駆動させることができる。そのため、プレス成形の質を保ち、製品不良を削減できる。また、スライドの1ストロークにかかる時間を短くして生産性を高くすることができる。
第2発明によれば、搬入装置にワークが積載されたか否かと、搬入装置およびプレス内移送装置の動作から、ワーク分布を判定することができる。そのため、判定されたワーク分布に対応するスライドモーションを選択することができ、常に最適モーションでスライドを駆動させることで、プレス成形の質を保ち、生産性を高くすることができる。
第3発明によれば、ワーク分布を検出し、検出されたワーク分布に対応するスライドモーションを選択するので、常に最適モーションでスライドを駆動させることができる。そのため、プレス成形の質を保ち、製品不良を削減できる。また、スライドの1ストロークにかかる時間を短くして生産性を高くすることができる。
第4発明によれば、搬入装置にワークが積載されたか否かと、搬入装置およびプレス内移送装置の動作から、ワーク分布を判定することができる。そのため、判定されたワーク分布に対応するスライドモーションを選択することができ、常に最適モーションでスライドを駆動させることで、プレス成形の質を保ち、生産性を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態に係るサーボプレスの構造説明図である。
【図2】図1におけるII-II線矢視断面図である。
【図3】ワーク分布と最適モーションの関係説明図である。
【図4】3つの成形工程、および各成形工程における最適モーションの説明図である。
【図5】モーションAとモーションCを組み合わせたモーションの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1において、符号BはサーボプレスPのベッドを示しており、このベッドBの上面に設けられた下ダイホルダーDHの上面に3つの工程の金型C1,C2,C3の下型が配列して装着されている。金型C1,C2,C3の上型は、スライドSの下面に設けられた上ダイホルダーDHの下面に配列して装着されている。ここで、金型C1は第1工程のプレス加工を行う金型、金型C2は第2工程のプレス加工を行う金型、金型C3は第3工程のプレス加工を行う金型であり、金型C1、金型C2、金型C3の順に配列されている。
【0011】
スライドSは、コンロッドCRを介してエキセンシャフトESの偏心部Hに連結されている。このエキセンシャフトESは、そのジャーナル部JがクラウンCWに回転可能に支持されている。エキセンシャフトESの端部には駆動装置10のメインギア12が設けられており、ACサーボモータ11の主軸に取り付けられているピニオン11aがメインギア12に連結されている。したがって、ACサーボモータ11が駆動することによりスライドSが昇降し、金型C1,C2,C3で被成形材料であるワークWにプレス加工を施すことができる。
なお、ACサーボモータ11は、駆動源制御装置20によってその回転速度や回転方向が制御されている。
【0012】
また、本実施形態のサーボプレスPには、ワークWをプレスP内に搬入する搬入装置30が備えられている。搬入装置30はベルトコンベアであり、図示しない積載装置によりワークWが積載され、積載されたワークWを順次プレス内に搬入することができる。
【0013】
また、搬入装置30と連設して、ベッドBとスライドSとの間にプレス内移送装置40が備えられている。図2に示すように、プレス内移送装置40は、金型C1,C2,C3の前後に位置する2本のフィードバー41,41を備えており、そのフィードバー41,41にはワークWをつかむ爪42が取り付けられている。プレス内移送装置40は図示しない駆動装置によりクランプ、リフト、アドバンス、ダウン、アンクランプ、リターンの3次元動作をして、ワークWを金型間で順次移送することができる。より詳細には、搬入装置30でプレス内に搬入されたワークWを第1工程の金型C1に移送すると同時に、第1工程の金型C1でプレス加工を施されたワークWを第2工程の金型C2に移送し、第2工程の金型C2でプレス加工を施されたワークWを第3工程の金型C3に移送し、第3工程の金型C3でプレス加工を施されたワークWをプレス外に搬出することができる。
【0014】
図1に示すように、搬入装置30には、搬入装置30にワークWが積載されたか否かを検知するワーク検知器51が取り付けられている。ワーク検知器51としては、例えば光電センサが用いられる。また、搬入装置30には、その動作を検知する搬入装置動作検知器52が取り付けられている。搬入装置動作検知器52としては、例えばエンコーダやリニアセンサが用いられる。さらに、プレス内移送装置40には、その動作を検知するプレス内移送装置動作検知器53が取り付けられている。プレス内移送装置動作検知器53としては、例えばプレス内移送装置40を駆動するサーボモータに設けられたエンコーダ、および光電センサで構成される。そして、これらワーク検知器51、搬入装置動作検知器52、プレス内移送装置動作検知器53は制御装置60に接続されており、それぞれの検知信号が入力されるようになっている。
【0015】
制御装置60はCPUや記憶装置63等から構成されており、プログラムが読み込まれることにより、ワーク分布判定手段61およびスライドモーション選択手段62が実現されている。
ワーク分布判定手段61は、ワーク検知器51、搬入装置動作検知器52、プレス内移送装置動作検知器53からの検知信号から各金型C1,C2,C3におけるワークWの有無であるワーク分布を判定する。より詳細には、まず、ワーク検知器51によりワークWが搬入装置30に積載されたことを検知する。その後、搬入装置動作検知器52により搬入装置30の動作を検知し、その搬送距離からワークWがプレス内に搬入されたか否かを判断する。ワークWがプレス内に搬入された後、プレス内移送装置動作検知器53によりプレス内移送装置40がワークWを移送した回数を検知し、どの工程の金型C1,C2,C3にワークWが位置しているかを判断する。以上の演算を搬入装置30に積載された全てのワークWに対して行い、各金型C1,C2,C3におけるワークWの有無を判断する。
なお、上記ワーク検知器51、搬入装置動作検知器52、プレス内移送装置動作検知器53およびワーク分布判定手段61が、特許請求の範囲に記載の「ワーク分布検出装置」に相当する。
【0016】
記憶装置63には、予め各ワーク分布に対応するスライドモーションが記憶されている。
図4に示すように、金型C1で第1工程のつぶし加工、金型C2で第2工程の成形加工、金型C3で第3工程のピアス加工を行う場合について説明する。この場合、第1工程のつぶし加工における最適モーションは、スライドSを素早く昇降させるモーション(モーションA)である。第2工程の成形加工における最適モーションは、金型C2とワークWが接触する前後はスライドSを素早く昇降させ、金型C2とワークWが接触している間はスライドSの昇降速度を遅くするモーション(モーションB)である。第3工程のピアス加工における最適モーションは、金型C3とワークWが接触している間はスライドSの昇降速度を遅くするが、成形加工よりも速い昇降速度としているモーションである(モーションC)。また、各モーションA,B,Cにおいて、1ストロークにかかる時間は、それぞれtA,tB,tCであり、tBが最も長く、tAが最も短い。また、各モーションA,B,Cの中で、成形上一番難しいモーションはモーションBであり、成形上一番易しいモーションはモーションAである。
【0017】
この場合に、各ワーク分布に対応するスライドモーションは、例えば図3に示すように設定され、記憶装置63に記憶されている。
ここで、記憶装置63に記憶されるスライドモーションは、ワークWに成形が施される工程のうち成形上一番難しい工程に対応できるモーション、すなわち、各ワーク分布における最適モーションに設定される。したがって、具体的には、第1工程の金型C1のみにワークWが位置している場合には(パターン1)、第1工程のモーションAが最適モーションとなる。同様に、各工程の金型C1,C2,C3のうち、1つの金型のみにワークWが位置している場合には(パターン1,2,3)、ワークWが位置している金型で行われる工程のモーションが最適モーションとなる。また、第1工程の金型C1と第2工程の金型C2とにワークWが位置している場合には(パターン4)、成形が難しい第2工程に対応できるモーションBが最適モーションとなる。同様に、各工程の金型C1,C2,C3のうち、2つ以上の金型にワークWが位置している場合には(パターン4〜7)、ワークWが位置している金型のうち一番成形が難しい工程に対応できるモーションが最適モーションとなる。
【0018】
なお、図3に示す例では、1ストロークにかかる時間が最も長いモーションBが、成形上一番難しいモーションであるが、最適モーションは必ずしも1ストロークにかかる時間が最も長いモーションとは限らない。例えば、第1工程の金型C1と第3工程の金型C3とにワークが位置している場合には(パターン5)、モーションAを最適モーションとすることもできる。これは、第3工程のピアス成形をモーションAで行ったとしても、そのモーションがピアス成形に与える影響が小さいため、成形の質を保つことができ、しかも、モーションAの方が1ストロークにかかる時間が短いため、生産性を高くすることができるからである。また、このような場合には、モーションAとモーションCを組み合わせたモーションを最適モーションとすることもできる。モーションAとモーションCを組み合わせたモーションとは、図5に示すように、ピアス成形開始時にスライドSの下降速度を遅くするモーションである。このようにすれば、ピアス成形開始時のワークWと金型C3との接触による騒音発生を抑制することができる。
【0019】
また、最適モーションとして、振り子モーションや振動モーション(微小変位の繰り返し)等を設定することもできる。振り子モーションは、スライドSを全ストロークさせる必要が無い場合に設定され、上死点前で反転させることにより1ストロークにかかる時間を短くさせることができる。振動モーションは、絞り成形等において設定され、成形品の肉厚を均一化することができる。
【0020】
スライドモーション選択手段62は、記憶装置63に記憶されたスライドモーションから、ワーク分布判定手段61で判定されたワーク分布に対応するスライドモーションを選択する。例えば、ワーク分布判定手段61が第1工程の金型C1と第2工程の金型C2とにワークWが位置している(パターン4)と判定した場合、スライドモーション選択手段62は、記憶装置63を検索し、パターン4に対応するスライドモーションとしてモーションBを選択する。
【0021】
制御装置60は駆動源制御装置20と接続されており、スライドモーション選択手段62で選択されたスライドモーションが駆動源制御装置20に入力される。そして、駆動源制御装置20は入力されたスライドモーションにしたがって、ACサーボモータ11の駆動を制御する。そのため、最適モーションでスライドSが動作する。
【0022】
以上の様な構成であるから、スライドSが1ストローク動作するたびにワーク分布を検出し、そのワーク分布に対応するスライドモーションでスライドSを駆動させることができる。したがって、いかなるワーク分布においても、常に最適モーションでスライドSを駆動させることができる。そのため、プレス成形の質を保ち、製品不良を削減できる。また、スライドSの1ストロークにかかる時間を短くして生産性を高くすることができる。特に、連続送り時の運転開始、停止等の非定常時には、ワーク分布が定常時と異なるが、そのワーク分布における最適モーションで成形が可能となり製品不良を削減できる。
【0023】
(他の実施形態)
上記実施形態では、ワーク検知器51、搬入装置動作検知器52、プレス内移送装置動作検知器53からの検知信号をもとにワーク分布判定手段61でワーク分布を演算したが、ワーク分布を検出することができるものであれば、他の構成のワーク分布検出装置を用いることができる。
例えば、プレス内移送装置40の爪42にワークWの有無を検出するセンサを取り付ければ、そのセンサの検知信号をもとにワーク分布を検出することができる。
【0024】
また、上記実施形態では、3工程のサーボプレスについて説明したが、2工程もしくは4工程以上であってもよい。その場合でも、同様の効果を奏することができる。
また、サーボプレスは、コンロッドCRを用いたものに限られず、スライドSの動作をサーボ制御できるものであればよい。
さらに、搬入装置30は、ベルトコンベアに限られず、他の搬送形式のものでもよい。
【符号の説明】
【0025】
C1,C2,C3 金型
10 駆動装置
20 駆動源制御装置
30 搬入装置
40 プレス内移送装置
51 ワーク検知器
52 搬入装置動作検知器
53 プレス内移送装置動作検知器
60 制御装置
61 ワーク分布判定手段
62 スライドモーション選択手段
63 記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の金型と、該複数の金型が装着されたスライドと、該スライドを駆動する駆動装置とを備えるサーボプレスであって、
前記各金型におけるワークの有無であるワーク分布を検出するワーク分布検出装置と、
各ワーク分布に対応するスライドモーションが記憶されている記憶装置と、
前記記憶装置に記憶されたスライドモーションから、前記ワーク分布検出装置で検出されたワーク分布に対応するスライドモーションを選択するスライドモーション選択手段と、
前記スライドモーション選択手段で選択されたスライドモーションで前記スライドを駆動するように前記駆動装置を制御する駆動源制御装置とを備える
ことを特徴とするサーボプレス。
【請求項2】
前記ワークをプレス内に搬入する搬入装置と、前記ワークを前記各金型間で移送するプレス内移送装置とを備えており、
前記ワーク分布検出装置は、
前記搬入装置に前記ワークが積載されたか否かを検知するワーク検知器と、
前記搬入装置の動作を検知する搬入装置動作検知器と、
前記プレス内移送装置の動作を検知するプレス内移送装置動作検知器と、
前記ワーク検知器、前記搬入装置動作検知器および前記プレス内移送装置動作検知器の検知信号から、前記ワーク分布を判定するワーク分布判定手段とからなる
ことを特徴とする請求項1記載のサーボプレス。
【請求項3】
複数の金型と、該複数の金型が装着されたスライドとを備えるサーボプレスの運転方法であって、
前記各金型におけるワークの有無であるワーク分布を検出し、
予め記憶された各ワーク分布に対応するスライドモーションから、検出された前記ワーク分布に対応するスライドモーションを選択し、
選択された前記スライドモーションで前記スライドを駆動する
ことを特徴とするサーボプレスの運転方法。
【請求項4】
前記ワークをプレス内に搬入する搬入装置と、前記ワークを前記各金型間で移送するプレス内移送装置とを備えるサーボプレスの運転方法であって、
前記搬入装置に前記ワークが積載されたか否かを検知し、
前記搬入装置の動作を検知し、
前記プレス内移送装置の動作を検知し、
前記ワーク分布を判定する
ことを特徴とする請求項3記載のサーボプレスの運転方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−66296(P2012−66296A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−214697(P2010−214697)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(502235326)住友重機械テクノフォート株式会社 (122)
【Fターム(参考)】