説明

シートのホットラミネート装置に応用する無段変速機構

【課題】本発明はシートのホットラミネート装置に応用する無段変速機構を提供する。
【解決手段】制御モジュール、変速モジュール、減速モジュール及びホットラミネートローラーモジュールからなり、以上のモジュールの組合せで無段変速のホットラミネート機能を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はホットラミネート装置に関し、特に2枚の熱塑性フィルムとそれに覆われたシートをホットラミネートするシートのホットラミネート装置に関する。
【背景技術】
【0002】
日常生活において、毀損し易い文書やデータについて、ユーザーはまず2枚の熱塑性フィルムでそれらを中に覆い、シートのホットラミネート装置に送り込んでホットラミネート加工(俗に云うラミネート)することで文書やデータを保護する効果を達成できる。
【0003】
従来のシートのホットラミネート装置では、ラミネートの品質を向上させようとすると、ユーザーはまずラミネートしようとする文書の厚みに応じて最適なこれに対応するホットラミネートの温度に調整する必要があった。しかし、上記の調整温度の上下動作では、ユーザーは時間をかけて設定した温度になるまで待たねばならず、使用面で不便になっていた。例えば、ユーザーが先に厚みのある文書をラミネートする場合、従来のシートのホットラミネート装置では必ず高めの温度にするが、引き続いてラミネートする文書が薄いものである場合、シートのホットラミネート装置が低めの温度に冷却されるまで待たないと後続のラミネート作業が出来ず、これが時間の無駄となっていた。
【0004】
これに鑑みて、従来技術では別の変速可能なシートのホットラミネート装置を提案して、異なる厚みの文書でも固定された温度でラミネート作業が可能となった。その方法は主として、ユーザーが薄めの文書をラミネートしようとする場合、制御ボタンを調整することで従来のシートのホットラミネート装置で速やかなラミネート速度の提供が可能となり、また、厚めの文書をラミネートしようとする場合、制御ボタンを調整することで従来のシートのホットラミネート装置でスローなラミネート速度の提供が可能となった。然しながら、電子制御装置で上記のラミネート速度をコントロールすると消費コストが大きくなることから、経済的に見合わなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主たる目的は、異なるホットラミネート速度でホットラミネート作業を行えるホットラミネート装置を提供することにある。
【0006】
本発明の別の目的は、シートのホットラミネート装置に応用する無段変速機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
好ましい実施例において、本発明はシートのホットラミネート装置のホットラミネートローラーモジュールを駆動して、ホットラミネートローラーモジュールを任意の速度で回転させるためのシートのホットラミネート装置に応用する無段変速機構を提供し、無段変速機構は、摩擦ホイール、動力入力及び動力出力伝達ホイールを具備した変速モジュールであって、摩擦ホイールの中心部は連接棒ユニットの一端に連接して摩擦ホイールと連接棒ユニットの間に垂直な連接関係を有し、且つ動力入力及び動力出力伝達ホイールはそれぞれ固着方法と枢設方法で間隔を置いて動力伝動軸に設置され、そのうち、動力入力及び動力出力伝達ホイールは何れも円錐形体で、円錐形体の頂面と底面は何れもそれぞれ面積の小さい円形頂面と大きい円形底面で、動力入力及び動力出力伝達ホイールの円形頂面は互いに対応するように設置されて、摩擦ホイールの両側に同時に円錐形体の円錐形側面に当接するものと、連接棒ユニットに連接してこれを駆動し、摩擦ホイールを円弧な曲線を描いてスイングさせる制御ソースを具備した制御モジュールであって、摩擦ホイールの異なるスイング角度に応じて摩擦ホイール、動力入力伝達ホイール及び動力出力伝達ホイールの間にそれぞれ異なる接触面積を形成するものと、動力伝動軸に連接してこれを駆動し、摩擦ホイールを動力伝動軸に固着した動力入力伝達ホイールとの間の接触摩擦力に応じて動力入力伝達ホイールと同時回転させ、且つ動力伝動軸に枢接した動力出力伝達ホイールを摩擦ホイールとの接触摩擦力に応じて摩擦ホイールと同時回転させるモーターと、両端をそれぞれホットラミネートローラーモジュールと動力出力伝達ホイールに連接してホットラミネートローラーモジュールを動力出力伝達ホイールの回転速度より遅い運行方式で回転させる減速モジュールとからなる。
【0008】
好ましい実施例において、摩擦ホイールはプラスチック素材で製作され、摩擦ホイールの表面には摩擦文様がある。
【0009】
好ましい実施例において、連接棒ユニットの内部に弾性体を含み、正方向力を提供して摩擦ホイールの両側を前記円錐形体の円錐形側面にソフトに当接させる。
【0010】
好ましい実施例において、動力入力及び前記動力出力伝達ホイールは何れも軟質のゴム素材で製作されている。
【0011】
好ましい実施例において、動力出力伝達ホイールは逆方向で動力入力伝達ホイールの回転方向に回転し、摩擦ホイールと動力入力伝達ホイールとの接触面積が動力出力伝達ホイールとの接触面積に等しい場合、動力入力伝達ホイールと動力出力伝達ホイールは同様の回転速度となるが、摩擦ホイールと動力入力伝達ホイールとの接触面積が動力出力伝達ホイールとの接触面積と異なる場合、動力入力伝達ホイール動力出力伝達ホイールの回転速度は異なる。
【0012】
好ましい実施例において、変速モジュールはさらに別の摩擦ホイールを含み、その中心部は別の連接棒ユニットの一端に連接して別の摩擦ホイールと別の連接棒ユニットの間に垂直な連接関係を有し、且つ別の摩擦ホイールの両側は前記円錐形体の円錐形側面に同時に当接すると共に、摩擦ホイールに対向して別の円弧な曲線を描いてスイングする。
【0013】
好ましい実施例において、別の摩擦ホイールはプラスチック素材で製作され、且つ別の摩擦ホイールの表面には摩擦文様がある。
【0014】
好ましい実施例において、別の連接棒ユニットの内部には弾性体を含み、別の正方向力を提供して別の摩擦ホイールの両側を前記円錐形体の円錐形側面にソフトに当接させる。
【0015】
好ましい実施例において、制御モジュールはさらに制御軸を含み、その一端は連接棒ユニットの他端と連接して制御軸と連接棒ユニットの間に垂直な連接関係を有し、且つ制御軸が制御ソースに駆動されると、摩擦ホイールは制御軸の軸心を円心とし、連接棒ユニットの長さを半径として円弧な曲線を描いてスイングする。
【0016】
好ましい実施例において、制御モジュールはさらに、扇形円心を有する扇形部材であって、扇形円心が制御軸の他端と連接して、扇形部材と制御軸との間に垂直な連接関係を有するものと、扇形部材の中にある円弧形凹溝ラチェットと、一端を制御ソースと連接し、他端に連接ラチェットを設けて円弧形凹溝ラチェットと互いに噛合するコントロールロッドとを含み、コントロールロッドは制御ソースの駆動で回転すると、連接ラチェットは円弧形凹溝ラチェットを動かして扇形部材を制御軸の軸心を中心として円弧な曲線を描いてスイングさせ、且つ制御軸は円弧な曲線スイングによって同時回転する。
【0017】
好ましい実施例において、制御モジュールはさらに、一端が別の連接棒ユニットの他端に連接して、別の連接棒ユニットとの間に垂直な連接関係を有する別の制御軸と、別の扇形円心を有し、別の扇形円心が別の制御軸の他端と連接して別の扇形円心と制御軸との間に垂直な連接関係を有する別の扇形部材とを含み、扇形部材と別の扇形部材の円弧周辺は何れもギア状の外形をして互いに噛合し、扇形部材が円弧な曲線スイングをすると、別の扇形部材は扇形部材の円弧な曲線スイングに対向して別の制御軸の軸心を中心として、別の円弧な曲線スイングをし、また別の摩擦ホイールは別の制御軸の軸心を円心とし、別の連接棒ユニットの長さを半径として別の円弧な曲線を描いてスイングする。
【0018】
好ましい実施例において、制御モジュールはさらにプレート型装置を含んで、それには扇形部材と別の扇形部材が円弧な曲線スイングと別の円弧な曲線スイングをする際の収納スペースを設ける。
【0019】
好ましい実施例において、減速モジュールは、動力出力伝達ホイールの円形底面に連接する動力出力ギアと、ホットラミネートローラーモジュールに連接するホットラミネートギアであって、ホットラミネートギアの歯の数が動力出力ギアの歯の数より多いものと、第1と第2層ギアで構成された結合ギアであって、第1と第2層ギアが同時回転し、第1層ギアの歯の数が第2層ギアの歯の数より多く、動力出力ギアと第1層ギアが噛合し、第2層ギアとホットラミネートギアが噛合して、動力出力ギアが回転して第1層ギアを動かすと、ホットラミネートギアは第2層ギアの運行によって同時回転するものとを含む。
【0020】
好ましい実施例において、第1と第2層ギアは一体成形である。
【0021】
好ましい実施例において、ホットラミネートローラーモジュールは、一側がホットラミネートギアに連接する第1ホットラミネートローラーと、ホットラミネートギアと第1ホットラミネートローラーを貫通して、ホットラミネートギアの回転によって同時運行する第1ホットラミネート伝動軸と、第1ホットラミネートローラーの他側に設置された第1伝動ギアであって、第1ホットラミネート伝動軸が第1伝動ギアを貫通して第1動ギアが第1ホットラミネート伝動軸の回転によって同時運行するものと、第1ホットラミネートローラーに平行な第2ホットラミネートローラーと、第2ホットラミネートローラーを貫通する第2ホットラミネート伝動軸と、第2ホットラミネートローラーの一側に設置された第2伝動ギアであって、第2ホットラミネート伝動軸が第2伝動ギアを貫通して第2伝動ギアが第2ホットラミネート伝動軸と同時運行し、第2伝動ギアと第1伝動ギアは噛合して第2ホットラミネートローラーを第1ホットラミネートローラーと反対方向に回転させることができるものとを含む。
【0022】
好ましい実施例において、ホットラミネートローラーモジュールはさらに、第1伝動ギアと互いに噛合し、第1伝動ギアの回転によって同時運行するホットラミネート連結ギアと、第1ホットラミネートローラーに平行な第3ホットラミネートローラーと、第3ホットラミネートローラーの一側に設置されてホットラミネート連結ギアと互いに噛合する第3伝動ギアであって、第3伝動ギアをホットラミネート連結ギアの回転によって同時運行させるものと、第3伝動ギアと第3ホットラミネートローラーとを貫通し、第3伝動ギアの回転によって同時運行する第3ホットラミネート伝動軸と、第3ホットラミネートローラーに平行な第4ホットラミネートローラーと、第4ホットラミネートローラーを貫通する第4ホットラミネート伝動軸と、第4ホットラミネートローラーの一側に設けた第4伝動ギアであって、第4ホットラミネート伝動軸を第4伝動ギアに貫通させて、第4伝動ギアと第4ホットラミネート伝動軸とを同時運行させ、第4伝動ギアと第3伝動ギアが噛合して第4ホットラミネートローラーを第3ホットラミネートローラーと反対方向に回転させることができるものとを含む。
【0023】
好ましい実施例において、動力入力伝達ホイールの円形底面には動力伝動軸を貫通させることができる動力ギアを設置して、動力伝動軸を動力ギアの回転によって同時運行させ、動力ギアは連接ギアの一側と噛合し、且つ連接ギアの他側と別の動力ギアとが噛合して、別の動力ギアが前記モーターに連接する。
【0024】
好ましい実施例において、前記モーターは高回転速度のモーターである。
【0025】
本発明はシートのホットラミネート装置のホットラミネートローラーモジュールを駆動して、ホットラミネートローラーモジュールを任意の速度で回転させるためのシートのホットラミネート装置に応用する無段変速機構を提供し、無段変速機構は、それぞれ固着方法と枢設方法で間隔を置いて回転軸上に設置された第1と第2円錐形体であって、第1と第2円錐形体の頂面と底面は何れもそれぞれ面積の小さい円形頂面と大きい円形底面で、第1と第2円錐形体の円形頂面が互いに対応するように設置されたものと、第1制御軸と、両側が第1と第2円錐形体の円錐形側面に同時に当接して前記円錐形体と同時回転する第1摩擦ホイールと、両端がそれぞれ第1摩擦ホイールの中心と第1制御軸の一端に連結する第1連接棒ユニットであって、第1連接棒ユニットがそれぞれ第1摩擦ホイールと第1連接棒ユニットとの間に垂直な連接関係を有するものと、第1制御軸に連接してこれを駆動する制御ソースであって、第1摩擦ホイールは第1制御軸の軸心を円心とし、第1連接棒ユニットの長さを半径として第1円弧な曲線スイングし、第1摩擦ホイールの異なるスイング角度によって、第1摩擦ホイールと第1円錐形体および第2円錐形体との間にそれぞれ異なる接触面積を形成し、また第1円錐形体の運行回転速度と第2円錐形体の運行回転速度との間に回転速度差ができるものと、両端をそれぞれホットラミネートローラーモジュールと第2円錐形体に連接して、ホットラミネートローラーモジュールを第2円錐形体の回転速度より遅い運行方式で回転させる減速モジュールとからなる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の好ましい実施例の外観構造の概略図である。
【図2a】本発明の好ましい実施例における変速モジュール構造の概略図と前記変速モジュール構造部品の一部における異なる制御動作の概略図である。
【図2b】本発明の好ましい実施例における変速モジュール構造の概略図と前記変速モジュール構造部品の一部における異なる制御動作の概略図である。
【図2c】本発明の好ましい実施例における変速モジュール構造の概略図と前記変速モジュール構造部品の一部における異なる制御動作の概略図である。
【図3】本発明の好ましい実施例における制御モジュール構造の概略図である。
【図4】本発明の好ましい実施例における構造の一部の概略図である。
【図5】本発明の好ましい実施例におけるホットラミネートローラーモジュール構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0027】
図1は本発明の好ましい実施例の外観構造の概略図である。主な方法は上下を何れも熱塑性フィルムで覆った文書を、矢印I方向に無断変速機構を有するホットラミネート装置100に送り込んで、異なる厚みの文書に応じて制御モジュール101のコントロールロッド1019に連接した制御ソースの制御動作によって、また、変速モジュール102と減速モジュール103の連動動作によって、ホットラミネートローラーモジュール104を適切な速度で回転させてホットラミネート作業を同時に行うことができる。
【0028】
続いて上記の好ましい実施例の内部構造を説明する。図2a〜図2cはそれぞれ上記の好ましい実施例における変速モジュール構造の概略図と前記変速モジュール構造部品の一部の異なる制御動作の概略図である。即ち、図2aでは、第1と第2摩擦ホイール1021、1022の中心部がそれぞれ第1と第2連接棒ユニット1023、1024の一端に連接して、第1と第2摩擦ホイール1021、1022がそれぞれ第1と第2連接棒ユニット1023、1024の一端との間に垂直な連接関係を有する。第1と第2連接棒ユニット1023、1024の他端はそれぞれ制御モジュール101の第1と第2制御軸1011、1012の一端と連接して前記第1と第2連接棒ユニット1023、1024もそれぞれ第1と第2制御軸1011、1012との間に垂直な連接関係を有する。
【0029】
動力入力と動力出力伝達ホイール1025、1026はそれぞれ固着方法と枢設方法で間隔を置いて動力伝動軸1027に設置され、そのうち、動力入力と動力出力伝達ホイール1025、1026は何れも円錐形体で、前記円錐形体の頂面と底面は何れもそれぞれ面積の小さい円形頂面と大きい円形底面で、動力入力と動力出力伝達ホイール1025、1026の円形頂面は互いに対応するように設置されて第1と第2摩擦ホイール1021、1022の両側を動力入力と動力出力伝達ホイール1025、1026の円錐形側面に同時に当接させる。
【0030】
動力伝動軸1027が矢印A方向に回転すると、動力伝動軸1027に固着された動力入力伝達ホイール1025は矢印A方向に同時回転し、第1摩擦ホイール1021と動力入力伝達ホイール1025との間に接触摩擦力があることから、第1摩擦ホイール1021は矢印B方向に同時回転し、同様の原理で、第2摩擦ホイール1022もまた矢印C方向に回転する。こうして、動力伝動軸1027に枢設された動力出力伝達ホイール1026は第1と第2摩擦ホイール1021、1022との間の接触摩擦力によって、矢印D方向(矢印A方向の反対方向)に同時回転する。当然ながら、動力伝動軸1027が矢印A方向と反対方向に回転すると、その連動作動方法もまた同様の原理で実施できる。
【0031】
好ましい方法では、動力入力と動力出力伝達ホイール1025、1026は何れも軟質のゴム素材で製作されており、前記軟性素材はさらに大きな摩擦計数を提供することができ、金属素材の伝達ホイールに比べて、システムの伝動回転速度をさらに遅く制御することができ、換言すると、本発明の動力入力伝達ホイール1025が遅めの回転速度で回転することで返ってシステムが失速したりスリップしたりすることがない。第1と第2摩擦ホイール1021、1022はプラスチック素材で製作され、且つ表面には摩擦文様1028があることから、摩擦の安定性や効率を効果的に高めることができる。
【0032】
また、第1と第2連接棒ユニット1023、1024内には第1と第2弾性体10231、10241を増設して正方向力を提供して第1と第2摩擦ホイール1021、1022の両側をソフトに当接する方法で動力出力伝達ホイール1025、1026の円錐形側面に当接することができる。その目的は、第1と第2摩擦ホイール1021、1022が摩損した場合、第1と第2弾性体10231、10241が弾性圧力を提供して磨耗補償効果を生むことができることにある。
【0033】
さらに、第1と第2制御軸1011、1012が回転すると、第1と第2摩擦ホイール1021、1022はそれぞれ第1と第2制御軸1011、1012の軸心を円心とし、前記第1と第2連接棒ユニット1023、1024の長さを半径として第1と第2円弧な曲線スイングをする。このスイングによって、第1と第2摩擦ホイール1021、1022と動力入力伝達ホイール1025及び動力出力伝達ホイール1026との間の接触面積の大きさを制御して回転速度の変化を調整することができる。
【0034】
図2aでは、第1と第2摩擦ホイール1021、1022と動力入力伝達ホイール1025の接触面積が動力出力伝達ホイール1026の接触面積に等しいので、動力入力伝達ホイール1025は動力出力伝達ホイール1026と同様の回転速度を有する。図2bでは、第1御軸1011が矢印E方向に、また第2制御軸1012は矢印F方向に回転することにより、第1と第2摩擦ホイール1021、1022と動力入力伝達ホイール1025の接触面積が、動力出力伝達ホイール1026との接触面積より小さくなり、動力出力伝達ホイール1026を動力入力伝達ホイール1025より遅い回転速度で運行させる。しかも第1と第2制御軸1011、1012の回転量が大きいほど、第1と第2摩擦ホイール1021、1022及び動力入力と動力出力伝達ホイール1025、1026との接触面積の差がますます大きくなり、動力出力伝達ホイール1026の回転速度もまたより遅くなる。勿論、図2cでは第1御軸1011が矢印G方向に、また第2制御軸1012が矢印H方向に回転することにより、第1と第2摩擦ホイール1021、1022と動力入力伝達ホイール1025の接触面積が動力出力伝達ホイール1026の接触面積より大きくなり、また、動力出力伝達ホイール1026を動力入力伝達ホイール1025より速い回転速度で運行させる。しかも第1と第2制御軸1011、1012の回転量が大きいほど、第1と第2摩擦ホイール1021、1022と動力入力と動力出力伝達ホイール1025、1026との接触面積の差がますます大きくなり、動力出力伝達ホイール1026の回転速度もまたより速くなる。
【0035】
図3は本発明の好ましい実施例における制御モジュール構造の概略図である。制御モジュール構造は第1と第2扇形部材1013、1014が円弧な曲線スイングをする際の収納スペース1016とするプレート型装置1015を含み、第1と第2扇形部材1013、1014の円弧の周辺は何れもギア状の外形をして互いに噛合してそれぞれ第1と第2扇形円心10131、10141を有する。第1と第2扇形円心10131、10141はそれぞれ第1と第2制御軸1011、1012の他端と連接して、第1と第2扇形円心10131、10141はそれぞれ第1と第2制御軸1011、1012との間に垂直な連接関係を有する。
【0036】
第1扇形部材1013の中にはさらに円弧形凹溝ラチェット1017を含み、コントロールロッド1019の一端には連結ラチェット1018を設けて円弧形凹溝ラチェット1017と互いに噛合する。コントロールロッド1019が制御ソースに駆動されて矢印E方向(図2bの矢印E方向に同じ)に回転すると、連結ラチェット1018は円弧形凹溝ラチェット1017を動かして、第1扇形部材1013を第1扇形円心10131を中心(第1制御軸1011の軸心でもある)として、矢印E方向に円弧な曲線スイングをして、第1制御軸1011を矢印E方向に同時回転させる。第1と第2扇形部材1013、1014が互いに噛合することから、第2扇形部材1014を第2扇形円心10141を中心(第2制御軸1012の軸心でもある)として、矢印F方向(図2bの矢印F方向に同じ)に円弧な曲線スイングをして、第2制御軸1012を矢印F方向に同時回転させる。
【0037】
図4は本発明の好ましい実施例における構造の一部の概略図である。減速モジュール103は第1ホットラミネートローラー10411と動力出力伝達ホイール1026との間に設け、動力出力ギア1031、ホットラミネートギア1032、結合ギア1033からなる。動力出力ギア1031は動力出力伝達ホイール1026の円形底面に連接し、ホットラミネートギア1032は第1ホットラミネートローラー10411に連接し、ホットラミネートギア1032の歯の数は動力出力ギア1031の歯の数より多い。さらに、結合ギア1033は第1層と第2層ギア10331、10332の一体成形で構成されているので、第1層と第2層ギア10331、10332は同時回転し、また第1層ギア10331の歯の数は第2層ギア10332の歯の数より多い。このほか、動力出力ギア1031と第1層ギア10331は噛合し、第2層ギア10332とホットラミネートギア1032は噛合していることから、動力出力ギア1031が回転して第1層ギア10331を動かすと、ホットラミネートギア1032は第2層ギア10332の運行によって同時回転する。
【0038】
ホットラミネートギア1032の歯の数は動力出力ギア1031の歯の数より多く、且つ第1層ギア10331の歯の数は第2層ギア10332の歯の数より多いことから、ホットラミネートギア1032の回転速度は動力出力ギア1031の回転速度より遅く、また、変速モジュール102は小さな回転モーメントを提供するだけなので、減速モジュール103の構造により、より大きい回転モーメント効果が得られ、従って変速モジュール102の摩擦ロスをも抑えることができる。
【0039】
さらに、本願は高速回転のモーター105を動力伝動軸1027の動力源として、また、ホットラミネート装置のスペース体積を縮小するために、モーター105は動力伝動軸1027とは直接連接せずに、動力入力伝達ホイール1025の円形底面を利用して動力伝動軸1027を貫通した動力ギアを設けて、動力伝動軸1027を動力ギア108の回転に応じて同時運行させる。動力ギア108は連接ギア107の一側と噛合し、また、連接ギア107の他側はモーター105と連接する別の動力ギア106と噛合する。
【0040】
変速モジュール102は摩擦力方式で駆動制御を行うので、高速回転のモーター105を設けて動力伝動軸1027を高速回転で運行する目的は、静摩擦力を克服して、負荷が不均衡で起こるスリップや調子外れを低減させてシステムの安定性を高めることである。だがもう一方では、ホットラミネート加工には高速すぎる回転速度は必要ないので、同時に減速モジュール103を増設してホットラミネート加工中の回転速度を下げる。
【0041】
図5は本発明の好ましい実施例におけるホットラミネートローラーモジュール構造の概略図であり、第1ホットラミネートローラー10411、第1ホットラミネート伝動軸10412、第1伝動ギア10413、第2ホットラミネートローラー10421、第2ホットラミネート伝動軸10422及び第2伝動ギア10423からなり、その相対的な設置位置は下記の通りである。第1ホットラミネートローラー10411の一側はホットラミネートギア1032に連接する。第1ホットラミネート伝動軸10412はホットラミネートギア1032と第1ホットラミネートローラー10411を貫通して、ホットラミネートギア1032の回転によって同時運行する。第1伝動ギア10413は第1ホットラミネートローラー10411の他側に設置され、第1ホットラミネート伝動軸10412をその中に貫通させて、第1ホットラミネート伝動軸10412の回転によって同時運行する。さらに、第2ホットラミネートローラー10421は第1ホットラミネートローラー10411に平行で、第2ホットラミネート伝動軸10422をその中に貫通させる。また、第2伝動ギア10423は第2ホットラミネートローラー10421の一側に設置され、第2ホットラミネート伝動軸10422をその中に貫通させて、第2伝動ギア10423と第2ホットラミネート伝動軸10422とを同時運行させる。第2伝動ギア10423と第1伝動ギア10413は噛合して、第2ホットラミネートローラー10421を第1ホットラミネートローラー10411と反対方向に回転させることができる。
【0042】
このほか、ホットラミネートの品質を向上させるために、さらに第3ホットラミネートローラー10431、第3伝動ギア10433、第3ホットラミネート伝動軸10432、第4ホットラミネートローラー10441、第4ホットラミネート伝動軸10442、第4伝動ギア10443及びホットラミネート連結ギア1045を設置し、その相対的な設置位置は下記の通りである。第3ホットラミネートローラー10431は第1ホットラミネートローラー10411に平行である。第3伝動ギア10433は第3ホットラミネートローラー10431の一側に設置し、第3ホットラミネート伝動軸10432は第3伝動ギア10433と第3ホットラミネートローラー10431を貫通して、第3伝動ギア10433の回転によって同時運行する。さらに、第4ホットラミネートローラー10441は第3ホットラミネートローラー10431に平行である。第4伝動ギア10443は前記第4ホットラミネートローラー10441の一側に設置される。第4ホットラミネート伝動軸10442は第4伝動ギア10443と第4ホットラミネートローラー10441を貫通して、第4伝動ギア10443の回転によって同時運行する。また、第4伝動ギア10443と第3伝動ギア10433は噛合して、第4ホットラミネートローラー10441を第3ホットラミネートローラー10431と反対方向に回転させることができる。
【0043】
ホットラミネート連結ギア1045の両側はそれぞれ第1伝動ギア10413及び第3伝動ギア10433と互いに噛合することから、第1ホットラミネートローラー10411と第3ホットラミネートローラー10431は同様の回転方向であり、第2ホットラミネートローラー10421もまた第4ホットラミネートローラー10441と同様の回転方向である。
【0044】
好ましい実施例において、上下が何れも熱塑性フィルムで覆われた文書を、矢印I方向(図1の矢印I方向に同じ)に無断変速機構を有するホットラミネート装置100に送り込むと、第1ホットラミネートローラー10411と第3ホットラミネートローラー10431は矢印D方向(図2aの矢印D方向に同じ)に回転し、第2ホットラミネートローラー10421、第4ホットラミネートローラー10441及びホットラミネート連結ギア1045は矢印D方向と反対方向に回転する。
【0045】
本発明で提供するシートのホットラミネート装置に応用する無段変速機構は、変速モジュールが2組の摩擦ホイールを同時に使用して変速効果を達成することに限定されず、1組の摩擦ホイールを単独使用して本発明の目的を達することもできる。
【0046】
また、本発明は動力伝動軸が動力入力伝達ホイールを動かして上記のような作動プロセス(第1、第2摩擦ホイールが動力出力伝達ホイールを駆動する方式)によることに限定されず、第1又は第2摩擦ホイールが動力入力と動力出力伝達ホイールを主導的に動かす方法で変速の目的を達成することもできる。
【0047】
上記により、本発明は異なる厚みの文書に応じて、異なるホットラミネート速度を提供することができ、ユーザーは同一温度でラミネートを変速できると共に、適切なラミネート温度になるまで待機している時間を減らすことができることがわかる。また、本発明は全て機械原理で作動しており、電子制御装置でモーターの回転速度を制御しているのではないことから、相当額のコスト節減が可能である。
【0048】
上記内容は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、その他本発明で開示した精神を逸脱しない範囲において完成した等価変更若しくは修飾は、全て本案における特許請求の範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0049】
100 ホットラミネート装置
101 制御モジュール
102 変速モジュール
103 減速モジュール
104 ホットラミネートローラーモジュール
105 モーター
106 別の動力ギア
107 連接ギア
108 動力ギア
1011 第1制御軸
1012 第2制御軸
1013 第1扇形部材
1014 第2扇形部材
1015 プレート型装置
1016 収納スペース
1017 円弧形凹溝ラチェット
1018 連結ラチェット
1019 コントロールロッド
1021 第1摩擦ホイール
1022 第2摩擦ホイール
1023 第1連接棒ユニット
1024 第2連接棒ユニット
1025 動力入力伝達ホイール
1026 動力出力伝達ホイール
1027 動力伝動軸
1028 摩擦文様
1031 動力出力ギア
1032 ホットラミネートギア
1033 結合ギア
1045 ホットラミネート連結ギア
10131 第1扇形円心
10141 第2扇形円心
10231 第1弾性体
10241 第2弾性体
10331 第1層ギア
10332 第2層ギア
10411 第1ホットラミネートローラー
10412 第1ホットラミネート伝動軸
10413 第1伝動ギア
10421 第2ホットラミネートローラー
10422 第2ホットラミネート伝動軸
10423 第2伝動ギア
10431 第3ホットラミネートローラー
10432 第3ホットラミネート伝動軸
10433 第3伝動ギア
10441 第4ホットラミネートローラー
10442 第4ホットラミネート伝動軸
10443 第4伝動ギア
A 動力伝動軸の回転方向、動力入力伝達ホイールの回転方向
B 第1摩擦ホイールの回転方向
C 第2摩擦ホイールの回転方向
D 動力出力伝達ホイールの回転方向
E、G 第1制御軸、コントロールロッド及び第1扇形部材の回転方向
F、H 第2制御軸及び第2扇形部材の回転方向
I 文書送り込み方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートのホットラミネート装置のホットラミネートローラーモジュールを駆動して、前記ホットラミネートローラーモジュールを任意の速度で回転させるためのシートのホットラミネート装置に応用する無段変速機構であって、前記無段変速機構は、
摩擦ホイール、動力入力及び動力出力伝達ホイールを具備した変速モジュールであって、前記摩擦ホイールの中心部は連接棒ユニットの一端に連接して前記摩擦ホイールと前記連接棒ユニットの間に垂直な連接関係を有し、且つ前記動力入力及び動力出力伝達ホイールはそれぞれ固着方法と枢設方法で間隔を置いて動力伝動軸に設置され、そのうち、前記動力入力及び動力出力伝達ホイールは何れも円錐形体で、前記円錐形体の頂面と底面は何れもそれぞれ面積の小さい円形頂面と大きい円形底面で、前記動力入力及び前記動力出力伝達ホイールの円形頂面は互いに対応するように設置されて、前記摩擦ホイールの両側に同時に前記円錐形体の円錐形側面に当接するものと、
前記連接棒ユニットに連接してこれを駆動し、前記摩擦ホイールを円弧な曲線を描いてスイングさせる制御ソースを具備した制御モジュールであって、前記摩擦ホイールの異なるスイング角度に応じて前記摩擦ホイール、前記動力入力伝達ホイール及び前記動力出力伝達ホイールの間にそれぞれ異なる接触面積を形成するものと、
前記動力伝動軸に連接してこれを駆動し、前記摩擦ホイールを前記動力伝動軸に固着した前記動力入力伝達ホイールとの間の接触摩擦力に応じて前記動力入力伝達ホイールと同時回転させ、且つ前記動力伝動軸に枢接した前記動力出力伝達ホイールを前記摩擦ホイールとの接触摩擦力に応じて前記摩擦ホイールと同時回転させるモーターと、
両端をそれぞれ前記ホットラミネートローラーモジュールと前記動力出力伝達ホイールに連接して前記ホットラミネートローラーモジュールを前記動力出力伝達ホイールの回転速度より遅い運行方式で回転させる減速モジュールと、
からなることを特徴とするシートのホットラミネート装置に応用する無段変速機構。
【請求項2】
前記摩擦ホイールはプラスチック素材で製作され、前記摩擦ホイールの表面には摩擦文様があり、前記連接棒ユニットの内部に弾性体を含み、正方向力を提供して前記摩擦ホイールの両側を前記円錐形体の円錐形側面にソフトに当接させ、動力入力及び前記動力出力伝達ホイールは何れも軟質のゴム素材で製作されていることを特徴とする請求項1に記載する無段変速機構。
【請求項3】
前記動力出力伝達ホイールは逆方向で前記動力入力伝達ホイールの回転方向に回転し、前記摩擦ホイールと前記動力入力伝達ホイールとの接触面積が前記動力出力伝達ホイールとの接触面積に等しい場合、前記動力入力伝達ホイールと前記動力出力伝達ホイールは同様の回転速度となるが、前記摩擦ホイールと前記動力入力伝達ホイールとの接触面積が前記動力出力伝達ホイールとの接触面積と異なる場合、前記動力入力伝達ホイール前記動力出力伝達ホイールの回転速度は異なることを特徴とする請求項1に記載する無段変速機構。
【請求項4】
前記変速モジュールはさらに別の摩擦ホイールを含み、その中心部は別の連接棒ユニットの一端に連接して前記別の摩擦ホイールと前記別の連接棒ユニットの間に垂直な連接関係を有し、且つ前記別の摩擦ホイールの両側は前記円錐形体の円錐形側面に同時に当接すると共に、前記摩擦ホイールに対向して別の円弧な曲線を描いてスイングし、前記別の摩擦ホイールはプラスチック素材で製作され、前記別の摩擦ホイールの表面には摩擦文様があり、また、前記別の連接棒ユニットの内部には弾性体を含み、別の正方向力を提供して前記別の摩擦ホイールの両側を前記円錐形体の円錐形側面にソフトに当接させ、前記制御モジュールについては、さらに制御軸を含み、その一端は前記連接棒ユニットの他端と連接して前記制御軸と前記連接棒ユニットの間に垂直な連接関係を有し、且つ前記制御軸が前記制御ソースに駆動されると、前記摩擦ホイールは前記制御軸の軸心を円心とし、前記連接棒ユニットの長さを半径として前記円弧な曲線を描いてスイングすることを特徴とする請求項1に記載する無段変速機構。
【請求項5】
前記制御モジュールはさらに、
扇形円心を有する扇形部材であって、前記扇形円心は前記制御軸の他端と連接して、前記扇形部材と前記制御軸との間に垂直な連接関係を有するものと、
前記扇形部材の中にある円弧形凹溝ラチェットと、
一端を前記制御ソースと連接し、他端に連接ラチェットを設けて前記円弧形凹溝ラチェットと互いに噛合するコントロールロッドと、
を含み、前記コントロールロッドは前記制御ソースの駆動で回転すると、前記連接ラチェットは前記円弧形凹溝ラチェットを動かして前記扇形部材を前記制御軸の軸心を中心として前記円弧な曲線を描いてスイングし、且つ前記制御軸は前記円弧な曲線スイングによって同時回転することを特徴とする請求項4に記載する無段変速機構。
【請求項6】
前記制御モジュールはさらに、
一端が前記別の連接棒ユニットの他端に連接して、前記別の連接棒ユニットとの間に垂直な連接関係を有する別の制御軸と、
別の扇形円心を有し、前記別の扇形円心は前記別の制御軸の他端と連接して前記別の扇形円心と前記制御軸との間に垂直な連接関係を有する別の扇形部材と、
を含み、前記扇形部材と前記別の扇形部材の円弧周辺は何れもギア状の外形をして互いに噛合し、前記扇形部材が前記円弧な曲線スイングをすると、前記別の扇形部材は前記扇形部材の前記円弧な曲線スイングに対向して前記別の制御軸の軸心を中心として、前記別の円弧な曲線スイングをし、また前記別の摩擦ホイールは前記別の制御軸の軸心を円心とし、前記別の連接棒ユニットの長さを半径として前記別の円弧な曲線を描いてスイングすることを特徴とする請求項5に記載する無段変速機構。
【請求項7】
前記制御モジュールはさらにプレート型装置を含んで、それには前記扇形部材と前記別の扇形部材が前記円弧な曲線スイングと前記別の円弧な曲線スイングをする際の収納スペースを設けることを特徴とする請求項6に記載する無段変速機構。
【請求項8】
前記減速モジュールは、
前記動力出力伝達ホイールの円形底面に連接する動力出力ギアと、
前記ホットラミネートローラーモジュールに連接するホットラミネートギアであって、前記ホットラミネートギアの歯の数が前記動力出力ギアの歯の数より多いものと、
第1と第2層ギアで構成された結合ギアであって、前記第1と第2層ギアは同時回転し、前記第1層ギアの歯の数が前記第2層ギアの歯の数より多く、前記動力出力ギアと前記第1層ギアが噛合し、前記第2層ギアと前記ホットラミネートギアが噛合して、前記動力出力ギアが回転して前記第1層ギアを動かすと、前記ホットラミネートギアは前記第2層ギアの運行によって同時回転するものと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載する無段変速機構。
【請求項9】
前記第1と第2層ギアは一体成形で、前記ホットラミネートローラーモジュールは、
一側が前記ホットラミネートギアに連接する第1ホットラミネートローラーと、
前記ホットラミネートギアと前記第1ホットラミネートローラーを貫通して前記ホットラミネートギアの回転によって同時運行する第1ホットラミネート伝動軸と、
前記第1ホットラミネートローラーの他側に設置された第1伝動ギアであって、前記第1ホットラミネート伝動軸が前記第1伝動ギアを貫通して前記第1動ギアが前記第1ホットラミネート伝動軸の回転によって同時運行するものと、
前記第1ホットラミネートローラーに平行な第2ホットラミネートローラーと、
前記第2ホットラミネートローラーを貫通する第2ホットラミネート伝動軸と、
前記第2ホットラミネートローラーの一側に設置された第2伝動ギアであって、前記第2ホットラミネート伝動軸が前記第2伝動ギアを貫通して前記第2伝動ギアが前記第2ホットラミネート伝動軸と同時運行し、前記第2伝動ギアと前記第1伝動ギアは噛合して前記第2ホットラミネートローラーを前記第1ホットラミネートローラーと反対方向に回転させることができるものと、を含むことを特徴とする請求項8に記載する無段変速機構。
【請求項10】
前記ホットラミネートローラーモジュールはさらに、
前記第1伝動ギアと互いに噛合し、前記第1伝動ギアの回転によって同時運行するホットラミネート連結ギアと、
前記第1ホットラミネートローラーに平行な第3ホットラミネートローラーと、
前記第3ホットラミネートローラーの一側に設置されて前記ホットラミネート連結ギアと互いに噛合する第3伝動ギアであって、前記第3伝動ギアを前記ホットラミネート連結ギアの回転によって同時運行させるものと、
前記第3伝動ギアと前記第3ホットラミネートローラーとを貫通し、前記第3伝動ギアの回転によって同時運行する第3ホットラミネート伝動軸と、
前記第3ホットラミネートローラーに平行な第4ホットラミネートローラーと、
前記第4ホットラミネートローラーを貫通する第4ホットラミネート伝動軸と、
前記第4ホットラミネートローラーの一側に設けた第4伝動ギアであって、前記第4ホットラミネート伝動軸を前記第4伝動ギアに貫通させて、前記第4伝動ギアと前記第4ホットラミネート伝動軸とを同時運行させ、前記第4伝動ギアと前記第3伝動ギアは噛合して前記第4ホットラミネートローラーを前記第3ホットラミネートローラーと反対方向に回転させることができるものと、
を含むことを特徴とする請求項9に記載する無段変速機構。
【請求項11】
前記動力入力伝達ホイールの円形底面には前記動力伝動軸を貫通させることができる動力ギアを設置して、前記動力伝動軸を前記動力ギアの回転によって同時運行させ、前記動力ギアは連接ギアの一側と噛合し、且つ前記連接ギアの他側と別の動力ギアとが噛合して、前記別の動力ギアが前記モーターに連接することを特徴とする請求項1に記載する無段変速機構。
【請求項12】
前記モーターは高回転速度のモーターであることを特徴とする請求項1に記載する無段変速機構。
【請求項13】
シートのホットラミネート装置のホットラミネートローラーモジュールを駆動して、前記ホットラミネートローラーモジュールを任意の速度で回転させるためのシートのホットラミネート装置に応用する無段変速機構であって、前記無段変速機構は、
それぞれ固着方法と枢設方法で間隔を置いて回転軸上に設置された第1と第2円錐形体であって、前記第1と第2円錐形体の頂面と底面は何れもそれぞれ面積の小さい円形頂面と大きい円形底面で、前記第1と第2円錐形体の円形頂面が互いに対応するように設置されたものと、
第1制御軸と、
両側が前記第1と第2円錐形体の円錐形側面に同時に当接して前記円錐形体と同時回転する第1摩擦ホイールと、
両端がそれぞれ前記第1摩擦ホイールの中心と前記第1制御軸の一端に連結する第1連接棒ユニットであって、前記第1連接棒ユニットがそれぞれ前記第1摩擦ホイールと前記第1連接棒ユニットとの間に垂直な連接関係を有するものと、
前記第1制御軸に連接してこれを駆動する制御ソースであって、前記第1摩擦ホイールは前記第1制御軸の軸心を円心とし、前記第1連接棒ユニットの長さを半径として第1円弧な曲線スイングし、前記第1摩擦ホイールの異なるスイング角度によって、前記第1摩擦ホイールと前記第1円錐形体および前記第2円錐形体との間にそれぞれ異なる接触面積を形成し、また前記第1円錐形体の運行回転速度と前記第2円錐形体の運行回転速度との間に回転速度差ができるものと、
両端をそれぞれ前記ホットラミネートローラーモジュールと前記第2円錐形体に連接して、前記ホットラミネートローラーモジュールを前記第2円錐形体の回転速度より遅い運行方式で回転させる減速モジュールと、
からなることを特徴とするシートのホットラミネート装置に応用する無段変速機構。

【図1】
image rotate

【図2a】
image rotate

【図2b】
image rotate

【図2c】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−181025(P2010−181025A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−55909(P2009−55909)
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【出願人】(501280046)致伸科技股▲ふん▼有限公司 (104)
【Fターム(参考)】