説明

スキャナ付プリンタおよびスキャナ付プリンタの制御方法

【課題】セキュリティが高く、操作性のよいスキャナ付プリンタおよびスキャナ付プリンタの制御方法を提供する。
【解決手段】商品の商品情報を読み取るスキャナ101と、商品情報の読み取りを要求するトリガースイッチ104と、ユーザの複数の指紋情報を検知する検知部104aと、検知した複数の内のいずれかの指紋情報を指紋情報テーブルに照合し当該ユーザを認証する認証部401と、当該ユーザに応じて、当該ユーザが実行権限を有する関連処理を決定する決定部402と、決定した関連処理を実行する実行部404と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の実施形態は、スキャナ付プリンタおよびスキャナ付プリンタの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各商品に付けられたタグに印刷したバーコード等から商品を表す商品コードを読み取り、読み取った商品コードが表す商品に関する関連処理を実行するスキャナ付プリンタがある。
【0003】
スキャナ付プリンタは、一般的に、スキャナ付プリンタの電源を投入する際に、ユーザコードおよびパスワードの認証等を行うことにより、権限のないユーザが使用することができないようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
さらに、値引き額の手動入力、値札の印刷、値引きラベルの印刷等、スキャナ付プリンタが実行する関連処理を、スキャナ付プリンタを使用するユーザのクラスによって制限するスキャナ付プリンタも開発されている。
【0005】
例えば、スキャナ付プリンタは、ユーザが管理者のクラスの場合には全ての関連処理を実行するが、ユーザが使用者の場合には値引きラベルの印刷のみを実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−326561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のスキャナ付プリンタでは、関連処理の実行制限を、ユーザコードおよびパスワードにより特定されるユーザのクラスによって行っているため、管理者のユーザコードやパスワードを管理者以外の使用者が知ってしまうと、当該使用者によって簡単に商品の値段が改変されるという課題がある。
【0008】
また、管理者がユーザコードやパスワードを入力した状態でスキャナ付プリンタが使用者の手に渡ってしまった場合も、当該使用者によって商品の値段が改変されるという課題がある。
【0009】
この発明の実施形態は、セキュリティが高く、操作性のよい、スキャナ付プリンタおよびスキャナ付プリンタの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この実施形態では、商品の商品情報を読み取る読取手段と、この読取手段により前記商品情報の読み取りを要求するスイッチと、ユーザの複数の指紋認証情報を記憶した指紋認証情報記憶手段と、前記スイッチを操作した当該ユーザの複数の指紋情報を検知する検知手段と、この検知手段により検知した当該ユーザの複数の内のいずれかの前記指紋情報が前記指紋認証情報記憶手段に照合してユーザを認証する認証手段と、この認証手段により認証した当該ユーザが実行権限を有する商品に関する関連処理を決定する決定手段と、この決定手段により決定した前記関連処理を実行する実行手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、この実施形態では、スキャナ付プリンタの制御方法であって、前記スキャナ付プリンタは、商品の商品情報を読み取る読取ステップと、当該ユーザの複数の指紋情報を検知する検知ステップと、前記検知した複数の内のいずれかの前記指紋情報を指紋認証情報記憶手段に照合し当該ユーザを認証する認証ステップと、前記認証した当該ユーザが実行権限を有する商品に関する関連処理を決定する決定ステップと、前記決定した前記関連処理を実行する実行ステップと、を含むことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施の形態にかかるハンディースキャナの外観図。
【図2】本実施の形態にかかるハンディースキャナの内部構造図。
【図3】本実施の形態にかかるハンディースキャナの構成を示すブロック図。
【図4】本実施の形態にかかるハンディースキャナの機能ブロック図。
【図5】本実施の形態にかかる関連処理の実行のステップを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、この発明の一実施形態にかかるスキャナ付プリンタおよびスキャナ付プリンタの制御方法を詳細に説明する。
【0014】
なお、本実施の形態では、この発明にかかるスキャナ付プリンタおよびスキャナ付プリンタの制御方法を、商品のタグ等に印刷されたバーコード等に対して光を当てて、その反射光から画像を読み取るハンディースキャナに適用した例について説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態にかかるハンディースキャナ1の外観図である。図2は、本実施の形態にかかるハンディースキャナ1の内部構造図である。
【0016】
本実施の形態にかかるハンディースキャナ1は、スキャナ101、表示器102、キー入力部103、トリガースイッチ104、握り部105、サーマルヘッド106、プラテンローラ107、ロール紙108などを備えている。
【0017】
スキャナ101は、商品のタグ等に印刷されたバーコードや二次元コードなどに対して光を当てて、その反射光から商品を表す商品情報を読み取る読取手段である。
【0018】
表示器102は、液晶ディスプレイなど、商品情報や操作情報(例えば、手動入力された値引き額)などを表示するものである。
【0019】
キー入力部103は、ユーザにより操作情報等が入力されるものである。
【0020】
握り部105は、ユーザがハンディースキャナ1を握る部分であり、符号105aで示す部分が導電性ポリマー材料で形成されている。
【0021】
なお、符号105aで示す部分は、導電性ポリマー材料の特性である導電性により、ハンディースキャナ1に生じた静電気を当該部分に接触した人体を介して放電させる。
【0022】
トリガースイッチ104は、握り部105に設けられ、スキャナ1による商品情報の読み取りを要求するスイッチである。
【0023】
さらに、トリガースイッチ104は、当該トリガースイッチ104を操作したユーザの複数の指の指紋情報を検知する検知部104aを備えるものとする。
【0024】
なお、本実施の形態と同様に、トリガースイッチ104に検知部104aを設ける場合には、接触する指が左手か右手か、接触する指の大きさなどを考慮して取り付けるものとする。
【0025】
プラテンローラ107は、後述するサーマルヘッド106に対向して配置されて台紙付きラベルが巻き回されたロール紙108から台紙付きラベルを引き出し、引き出した台紙付きラベルをサーマルヘッド112の印刷位置に搬送する搬送ローラであり、導電性ポリマー材料で構成されて導電性を確保したものである。
【0026】
サーマルヘッド106は、プラテンローラ107により印刷位置に搬送されてきた台紙付きラベルを加熱して、値引き額や値札を印刷するものである。
【0027】
図3は、本実施の形態にかかるハンディースキャナの構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかるハンディースキャナ1は、各種の演算処理を実行して各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)201を有している。このCPU201には、RAM(Random Access Memory)203、および電源を切っても記憶内容を保持することができる不揮発性記憶部であるFROM(Flash Read Only Memory)202がシステムバス212を介して接続されている。
【0028】
FROM202には、ハンディースキャナ1の動作プログラムや各種設定情報を記憶する。
【0029】
CPU201には、FROM202に記憶された動作プログラム(値引き額や値札の印刷、値引き額の手動入力など商品に関する関連処理を実行するプログラムを含む)をRAM203にコピーして実行することにより各部を制御する。
【0030】
さらに、FROM202には、ユーザと当該ユーザの複数の指の指紋情報とを対応付けた指紋認証情報記憶手段である指紋情報テーブル、管理者クラスのユーザと当該管理者クラスのユーザが実行権限を有する関連処理とを対応付けた管理者クラステーブル、使用者クラスのユーザと当該使用者クラスのユーザが実行権限を有する関連処理とを対応付けた使用者クラステーブルなどを記憶している。
【0031】
RAM203には、各種の可変情報を一時的に記憶するものであり、ハンディースキャナ1により印刷を行ったユーザと当該ユーザが実際に印刷した印刷枚数や印刷内容を示す印刷情報を対応付けた印刷情報テーブル、ハンディースキャナ1により印刷を行ったユーザと当該ユーザがハンディースキャナ1により印刷した時間を示す時間情報とを対応付けた時間情報テーブルなどを記憶している。
【0032】
なお、ハンディースキャナ1が時計機能を実装している場合には、RAM203は、ハンディースキャナ1により印刷を行ったユーザと当該ユーザが実際に行った印刷日時を記憶するものとする。
【0033】
また、RAM203は、台紙付きラベルに印刷する値引き額や値札等の印刷データ(画像データ)が展開される印刷バッファとして利用される。印刷データは、ホストコンピュータ2から受信した印刷対象となるデータであってもよいし、FROM202に記憶されているデータであってもよいし、キー入力部103から入力された値引き額等であってもよい。
【0034】
また、CPU201には、表示制御回路204、通信I/F205、モータ制御回路206、ヘッド制御回路208、電源回路209、スキャナ制御回路211、キー入力部103、トリガースイッチ104がシステムバス212を介して接続されている。
【0035】
表示制御回路204には、CPU201の制御のもとで、表示器102における表示(関連処理を選択するための操作画像を含むメニュー画面など)を制御する。
【0036】
通信I/F205には、ホストコンピュータ2などの外部の機器と通信を行うためのインタフェースである。通信I/F205は、例えばIrDA等の赤外線通信、USB(Universal Serial Bus)、無線LAN(Local Area Network)、RS−232C、Bluetooth(登録商標)等により構成され、ホストコンピュータ2に設けられた通信I/Fとの通信が可能である。
【0037】
モータ制御回路206には、CPU201の制御のもとで、プラテンローラ107の駆動源であるステッピングモータ207を制御する。
【0038】
ヘッド制御回路208は、CPU201の制御のもとで、サーマルヘッド106に印刷制御信号を出力する。
【0039】
スキャナ制御回路211には、CPU201の制御のもとで、スキャナ101による商品情報の読み取りを制御する。
【0040】
電源回路209には、キー入力部103によるハンディースキャナ1の電源のON/OFFに従って、バッテリ210からハンディースキャナ1の各部への電力の供給/遮断を制御する。
【0041】
次に、FROM202に記憶された動作プログラムをCPU201が実行する機能について、図4に示す機能ブロック図を用いて説明する。
【0042】
図4は、本実施の形態にかかるハンディースキャナ1の機能ブロック図である。
【0043】
本実施の形態のハンディースキャナ1で実行されるプログラムは、図4に示すような各部(認証部401、決定部402、表示部403、実行部404など)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU201が上記FROM202からプログラムを読み出して実行することにより上記各部がRAM203上にロードされ、上述した各部(認証部401、決定部402、表示部403、実行部404など)がRAM203上に生成されるようになっている。
【0044】
認証部401は、トリガースイッチ104が備える検知部104aにより複数の指の指紋情報が検知された場合に、当該検知した指紋情報が示すユーザを認証するものである。
【0045】
本実施の形態では、認証部401は、検知部104aにより検知した複数の指紋情報(たとえば、人差し指、中指および薬指など)の内のいずれかがFROM202に記憶された指紋情報テーブルの複数の指紋情報と照合していずれかが一致した場合に、検知した指紋情報が示す当該ユーザを認証する。
【0046】
次いで、決定部402は、認証部401により当該ユーザが認証された場合に、認証されたユーザに応じて、当該ユーザが実行権限を有する関連処理を決定するものである。
【0047】
より具体的には、決定部402は、認証されたユーザが管理者である場合、FROM202に記憶された管理者クラステーブルにおいて、認証されたユーザと対応付けられた関連処理(値引き額や値札の印刷および値引き額の手動入力)を、ユーザが実行権限を有する関連処理(値引き額や値札の印刷および値引き額の手動入力など)に決定する。
【0048】
一方、決定部402は、認証されたユーザが使用者である場合、FROM202に記憶された使用者クラステーブルにおいて、認証された当該ユーザと対応付けられた関連処理(値引き額や値札の印刷)を、ユーザが実行権限を有する関連処理(値引き額や値札の印刷など)に決定する。
【0049】
表示部403は、決定部401により決定された関連処理の中から所望の関連処理を選択するための操作画像(例えば、ボタンなど)を含むメニュー画面を表示器102に表示する。
【0050】
実行部404は、決定部401により決定された関連処理を実行するものであり、表示器102に表示されたメニュー画面において操作画像により選択された関連処理(例えば、値引き額や値札の印刷、値引き額の手動入力)を実行する。
【0051】
また、実行部404は、値引き額や値札の印刷を行った場合、印刷情報テーブル、時間情報テーブル、印刷日時などをRAM203に記憶させる。
【0052】
さらに、実行部404は、値引き額や値札の印刷などの関連処理を行われていない期間(例えば、充電中や待機時間から所定時間経過後など)に、RAM203に記憶された印刷情報テーブルや時間情報テーブルや印刷日時をホストコンピュータ2にアップデートする。
【0053】
図5は、関連処理の実行の流れを示すフローチャートである。
【0054】
まず、スキャナ101が、スキャナ制御回路211による制御のもと、商品に付けられたタグに印刷されたバーコードから当該商品の商品情報を読み取る(ステップST501)。
【0055】
さらに、検知部104aは、トリガースイッチ104に触れたユーザの複数の指(たとえば、人差し指、中指および薬指など)の複数の指紋情報を検知する(ステップST502)。
【0056】
スキャナ101により商品の商品情報が読み取ると、認証部401は、検知部104aにより検知した、複数の指紋情報、たとえば、人差し指の指紋情報をFROM202に登録されている指紋認証情報記憶手段である指紋情報テーブルに照合する。人差し指の指紋情報が一致すると、当該ユーザが認証される(ステップST503―YES)。
【0057】
そして、認証部401によって当該ユーザが認証されると、決定部402は、スキャナ101により読み取った商品情報が表す商品に関連する関連処理のうち、認証したユーザが実行権限を有する関連処理を決定する(ステップST504)。なお、表示部403は、決定部401により決定された関連処理の中から所望の関連処理を選択するための操作画像を含むメニュー画面を表示器102に表示するものとする。
【0058】
実行部404は、表示器102に表示されたメニュー画面に含まれる操作画像が操作された関連処理を実行する(ステップST505)。
【0059】
一方、人差し指の怪我などにより、人差し指の指紋情報が指紋情報テーブルに照合し一致しないと(ステップS503―NO)、ユーザ認証が不認証になる。
【0060】
つぎに、認証部401は、検知部104aにより検知した、中指の指紋情報をFROM202に登録されている指紋情報テーブルに照合する。中指の指紋情報が一致すると(ステップS506−YES)、ユーザの認証によりステップS504に進む。
【0061】
一方、中指の怪我などにより、中指の指紋情報が指紋情報テーブルに照合し一致しないと(ステップS506―NO)、ユーザ認証が不認証になる。
【0062】
つぎに、認証部401は、検知部104aにより検知した、薬指の指紋情報をFROM202に登録されている指紋情報テーブルに照合する。薬指の指紋情報が一致すると(ステップS505−Y)、ユーザの認証によりステップS504に進む。
【0063】
一方、薬指の怪我などにより、ユーザの認証に失敗した場合(ステップS507―NO)、認証部401は、検知部104aにより検知した指紋情報を破棄する(ステップS508)。
【0064】
このように本実施の形態にかかるハンディースキャナ1によれば、指紋認証情報記憶手段である指紋情報テーブルは、複数の指の指紋認証情報(人差し指、中指および薬指など)を登録するように形成している。たとえば、人差し指を怪我したとしても、他の指を検知部104aで検知し、検知した他の指の指紋情報に基づいてユーザを認証することが可能になる。すなわち、このように、複数の指の指紋認証情報を指紋情報テーブルに登録しておけば、指の一部を怪我していてもユーザの他の指により指紋情報が認証されるので操作性に優れている。
【0065】
このように本実施の形態にかかるハンディースキャナ1は、認証されたユーザ以外のユーザが当該認証されたユーザに代わって関連処理の実行を要求することを防止できるので、ハンディースキャナ1のセキュリティを向上させるとともに、操作性の優れたハンディースキャナ1を提供することが可能になる。
【0066】
本発明にかかるスキャナ付プリンタおよびスキャナ付プリンタの制御方法は、セキュリティを向上させるとともに、操作性のよいという効果を奏する。
【0067】
なお、本実施の形態にかかるハンディースキャナ1は、ユーザコードやパスワードの入力に替えてユーザの複数の指紋情報を検知することにより、ユーザコードやパスワードを入力する必要が無くなり手軽に作業でき、ユーザコードやパスワードの漏洩を防止するためのユーザコードやパスワードの更新も必要なくなる。
【0068】
また、本実施の形態にかかるハンディースキャナ1によれば、スキャナ101によって商品情報を読み取る度に、指紋情報の検知を行うことにより、管理者が作業中に使用者にハンディースキャナ1を渡したとしても、管理者のみが実行権限を有する関連処理(例えば、値引き額の手動入力など)の実行を使用者が要求できなくなるので、管理者が作業中にハンディースキャナ1を使用者に渡した場合に、当該使用者によって値引き額などが改変されることを防止できる。
【0069】
なお、この発明の実施の形態は、そのまま限定されるものではなく、実施の段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0070】
本実施の形態では、バーコードや二次元コードなどに対して光を当てて、その反射光から商品を表す商品情報を読み取る読取部を用いたが、例えば、バーコードや二次元コードなどに赤外線を当てて、その反射波から商品を表す商品情報を読み取る読取部や、CCD(Charge Coupled Device)スキャナを用いて画像データを読み取り解析して商品情報を読み取る読取部を用いてもよい。
【0071】
また、本実施の形態では、複数の指紋情報として人差し指、中指および薬指などを利用しているが、利用しやすい他の指を指紋情報としてもよい。
【0072】
以上、説明したように、前記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成が可能である。たとえば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0073】
1…ハンディースキャナ、101…スキャナ(読取手段)、104…トリガースイッチ、104a…検知部(検知手段)、401…認証部(認証手段)、402…決定部(決定手段)、403…表示部(表示手段)、404…実行部(実行手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の商品情報を読み取る読取手段と、
この読取手段により前記商品情報の読み取りを要求するスイッチと、
ユーザの複数の指紋認証情報を記憶した指紋認証情報記憶手段と、
前記スイッチを操作した当該ユーザの複数の指紋情報を検知する検知手段と、
この検知手段により検知した当該ユーザの複数の内のいずれかの前記指紋情報が前記指紋認証情報記憶手段に照合しユーザを認証する認証手段と、
この認証手段により認証した当該ユーザが実行権限を有する商品に関する関連処理を決定する決定手段と、
この決定手段により決定した前記関連処理を実行する実行手段と、
を備えたことを特徴とするスキャナ付プリンタ。
【請求項2】
前記決定手段により決定した前記関連処理の中から所望の前記関連処理を選択するための操作画像を表示する表示手段をさらに備え、
前記実行手段は、表示した操作画像により選択された前記関連処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のスキャナ付プリンタ。
【請求項3】
スキャナ付プリンタの制御方法であって、
前記スキャナ付プリンタは、
商品の商品情報を読み取る読取ステップと、
当該ユーザの複数の指紋情報を検知する検知ステップと、
前記検知した複数の内のいずれかの前記指紋情報を指紋認証情報記憶手段に照合し当該ユーザを認証する認証ステップと、
前記認証した当該ユーザが実行権限を有する商品に関する関連処理を決定する決定ステップと、
前記決定した前記関連処理を実行する実行ステップと、
を含むことを特徴とするスキャナ付プリンタの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−166428(P2012−166428A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−28567(P2011−28567)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】