説明

スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法ならびに基板

【課題】良好な版離れ性を確保することができるスクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法ならびにスクリーン印刷の対象となる基板を提供すること。
【解決手段】マスクプレート15上面でスキージを摺動させることによりパターン孔を介して基板10にペーストを印刷するスクリーン印刷において、下受け部材11に設けられた貫通孔11bおよび基板10に設けられた貫通孔10cを下方から昇降自在に貫通するマスク下受けピン12を配設し、印刷後の基板10をマスクプレート15の下面から離隔させる版離れ動作において、マスクプレート15の下面にマスク下受けピン12を当接させて支持する。これにより、高密度の電極パターンが設けられた薄型のマスクプレートを対象とする場合にあってもマスクプレート15の下方への撓みを防止して良好な版離れ性を確保することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリーム半田などのペーストを基板に印刷するスクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法ならびにスクリーン印刷の対象となる基板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子部品を半田接合する方法として、半田バンプや半田プリコートによる方法が知られている。この方法では電子部品や基板などのワークの電極に、半田接合のために半田の突出電極である半田バンプや、または半田被膜である半田プリコートが形成される。これらの半田形成工程における半田供給方法として、スクリーン印刷が広く用いられ、マスクプレートに設けられたパターン孔を介してクリーム半田がワーク上面に印刷される。
【0003】
このスクリーン印刷動作では、スキージを移動させるスキージングの後に、基板をマスクプレートの下面から離隔させる版離れが行われる。この版離れ動作においては、印刷位置において基板を両側から挟み込むクランプ部材によって、マスクプレートの下面を支持した状態で基板を下降させることにより、基板をマスクプレートから離隔させる(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−263753号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで近年電子部品のファイン化が進み、ワークに形成される電極のピッチも微小化し、多数の電極が高密度で配置されるようになっている。そしてこれらの電極上にバンプを形成するために用いられるマスクプレートは、従来のプリント基板への半田印刷に用いられていたものと比較して、マスク厚さが大幅に減少している。ところがこのような高密度の電極が形成されたワークを対象として薄いマスクプレートを用いて行うスクリーン印刷に、従来より用いられているスクリーン印刷方法をそのまま適用すると、以下に説明するような課題が生じる。
【0005】
スクリーン印刷において良好な印刷品質を確保するためには、パターン孔内へ確実にクリーム半田を充填させる充填性とともに、充填後にマスクプレートをワークから離隔させる版離れの際に、クリーム半田をパターン孔から型崩れすることなく離隔させる版離れ性が良好であることが求められる。しかしながら、電極の高密度化とマスクの薄膜化に伴って印刷難度は増加し、特にワークの全面にわたって均一で良好な版離れ性を確保することが非常に困難となっている。
【0006】
そこで本発明は、良好な版離れ性を確保することができるスクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法ならびにスクリーン印刷の対象となる基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のスクリーン印刷装置は、パターン孔が形成されたマスクプレートの下面と基板を当接させ、前記マスクプレート上面でスキージを摺動させることにより前記パターン孔を介して基板にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、前記基板を下受けして前記マスクプレート下面側の印刷位置に保持する下受け部材と、前記下受け部材を昇降させる下受け昇降手段と、前記基板に設けられた貫通孔を下方から昇降自在に貫通し、上昇位置において前記マスクプレートの下面に当接して支持するマスク支持部材と、前記マスク支持部材を昇降させる支持部材昇降手段とを備え、前記下受け部材を下降させることに
より前記マスクプレートの下面から前記基板を離隔させる版離れ動作において、前記マスク支持部材をマスクプレートの下面に当接させて支持する。
【0008】
本発明のスクリーン印刷方法は、パターン孔が形成されたマスクプレートの下面と基板を当接させ、前記マスクプレート上面でスキージを摺動させることにより前記パターン孔を介して基板にペーストを印刷するスクリーン印刷方法であって、前記基板を下受けして前記マスクプレート下面側の印刷位置に保持する基板下受け工程と、前記マスクプレート上面でスキージを摺動させることにより前記パターン孔を介して基板にペーストを印刷するスキージング工程と、印刷後の前記基板をマスクプレートの下面から離隔させる版離れ工程とを含み、前記版離れ工程において、前記基板に設けられた貫通孔を下方から昇降自在に貫通したマスク支持部材によって前記マスクプレートを下面側から支持する。
【0009】
本発明の基板は、パターン孔が形成されたマスクプレートの下面と基板を当接させ、前記マスクプレート上面でスキージを摺動させることにより前記パターン孔を介して基板にペーストを印刷するスクリーン印刷装置によってペーストが印刷される基板であって、前記マスクプレートの下面と当接した基板を前記ペーストが印刷された後にマスクプレートの下面から離隔させる版離れ動作において前記マスクプレートの下面に当接して支持するマスク支持部材が貫通するための貫通孔が設けられている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、基板に設けられた貫通孔を下方から昇降自在に貫通するマスク支持部材を配設し、基板をマスクプレートの下面から離隔させる版離れ動作において、マスクプレートの下面にマスク支持部材を当接させて支持する構成を採用することにより、高密度の電極パターンが設けられた薄型のマスクプレートを対象とする場合にあっても、良好な版離れ性を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の側面図、図2は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の正面図、図3は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の対象となる基板の説明図、図4は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の下受け部材の説明図、図5は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の基板下受け部の断面図、図6,図7、図8,図9は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の動作説明図である。
【0012】
まず図1、図2を参照してスクリーン印刷装置の構造を説明する。図1において、スクリーン印刷装置は、基板位置決め部1の上方にスクリーン印刷機構を配設して構成されている。基板位置決め部1は、Y軸テーブル2、X軸テーブル3およびθ軸テーブル4を段積みし、更にその上に第1のZ軸テーブル5、第2のZ軸テーブル6を組み合わせて構成されている。
【0013】
第1のZ軸テーブル5の構成を説明する。θ軸テーブル4の上面に設けられた水平なベースプレート4aの上面側には、同様に水平な第1の昇降ベース部5aが昇降ガイド機構(図示省略)によって昇降自在に保持されている。第1の昇降ベース部5aは、複数の送りねじ5cをモータ5bによって回転駆動する構成のZ軸昇降機構によって昇降する。
【0014】
第1の昇降ベース部5aには垂直フレーム5dが立設されており、垂直フレーム5dの上端部には基板搬送機構8が保持されている。基板搬送機構8は基板搬送方向(X方向−−図1において紙面垂直方向)に平行に配設された2条の搬送レール8aを備えており、これらの搬送レール8aによって印刷対象の基板10の両端部を支持して搬送する。第1のZ軸テーブル5を駆動することにより、搬送レール8aによって保持された状態の基板
10を、搬送レール8aとともに後述するスクリーン印刷機構に対して昇降させることができる。
【0015】
搬送レール8aの上面にはクランプ機構9が配設されている。クランプ機構9は、左右対向して配置された2つのクランプ部材9aを備えており、一方側のクランプ部材9aを駆動機構9bによって進退させることにより、基板10を両側からクランプして位置を固定する。
【0016】
図2に示すように、搬送レール8aの上流側(図2において左側)および下流側には、それぞれ基板搬入レール8b、基板搬出レール8cが連結されている。上流側から基板搬入レール8bを介して搬入された基板10は、搬送レール8aに乗り移って基板位置決め部1によって位置決めされ、後述するスクリーン印刷機構によって印刷が行われた後の基板10は、基板搬出レール8cによって下流側に搬出される。
【0017】
搬送レール8aは、後述するマスクプレート15の下面側に基板10を搬送する基板搬送機構となっている。そして第1のZ軸テーブル5は、この基板搬送機構をマスクプレート15に対して昇降させる搬送機構昇降手段となっている。
【0018】
第2のZ軸テーブル6の構成を説明する。基板搬送機構8と第1の昇降ベース部5aの中間には、水平な第2の昇降ベース部6aが昇降ガイド機構(図示省略)に沿って昇降自在に配設されている。第2の昇降ベース部6aは、複数の送りねじ6cをモータ6bによって回転駆動する構成のZ軸昇降機構によって昇降する。第2の昇降ベース部6aの上面には、後述する下受け部材11によって基板10を下受けする基板下受部7が配設されている。
【0019】
第2のZ軸テーブル6を駆動することにより、基板下受部7は搬送レール8aに保持された状態の基板10に対して昇降する。そして下受け部材11が基板10の下面に当接することにより、基板下受部7は後述するスクリーン印刷機構による印刷位置に搬送された基板10を下方から下受けして保持する。そして第2のZ軸テーブル6は、基板下受部7の下受け部材11を搬送レール8aに対して昇降させる下受け昇降手段となっている。
【0020】
次に、図3,図4を参照して、このスクリーン印刷装置によってペーストであるクリーム半田が印刷される基板10および基板10を対象とした印刷動作において用いられる下受け部材11について説明する。図3に示すように、基板10は個片基板10aが同一基板内に複数個形成された多面取り基板である。個片基板10aはBGAなど多数の半田バンプが半田印刷により形成される電子部品用の基板として用いられ、各個片基板10aにはバンプ形成位置に対応して複数の電極10bが高配列密度で形成されている。
【0021】
基板10において個片基板10aの範囲外の複数位置には、貫通孔10cが格子配列で設けられている。貫通孔10cは後述するようにクリーム半田が印刷された後に基板10をマスクプレート15の下面から離隔させる版離れ動作において、マスクプレート15の下面に当接して支持するマスク下受けピン12が貫通するために設けられている。
【0022】
図4に示すように、下受け部材11は矩形ブロック状であり、上面は基板10に当接して下受けする下受け面11aとなっている。下受け面11aには基板10における貫通孔10cの位置に対応して、複数の貫通孔11bが下受け部材11を上下に貫通して設けられている。貫通孔11bには、以下に説明するマスク下受けピン12が下方から上方へ貫通する。
【0023】
次に図5を参照して、基板下受部7の構造・機能を説明する。図5(a)において、マ
スクプレート15の下面には前述の貫通孔10cが設けられた基板10が搬送レール8a(ここでは図示省略)によって搬入されて保持されている。第2の昇降ベース部6aの上面には、下受け部材11が貫通孔11bの位置を貫通孔10cに合致させて装着されており、第2の昇降ベース部6aには貫通孔11bに対応した位置に貫通孔6dが設けられている。貫通孔11b、貫通孔6dには、第1の昇降ベース部5aに配設されたピン昇降機構13によって昇降するマスク下受けピン12が下方から挿通している。ピン昇降機構13としては、エアシリンダやモータ駆動によって直線往復動を行う直動機構など、各種の機構を用いることができる。
【0024】
基板10が上述の印刷位置に保持された状態で、ピン昇降機構13を駆動してマスク下受けピン12を上昇させることにより、図5(a)に示すように、マスク下受けピン12は下受け面11aから突出して貫通孔10cを下方から貫通する。そしてマスク下受けピン12の上端部は、マスクプレート15の下面に当接する位置まで上昇し、マスクプレート15を下面側から支持する。またこの状態からピン昇降機構13を駆動してマスク下受けピン12を下降させることにより、図5(b)に示すように、マスク下受けピン12の先端部は下受け面11aから貫通孔11b内に没入し、下受け面11aはフリーな状態となる。
【0025】
上記構成において、マスク下受けピン12は基板10に設けられた貫通孔10aおよび下受け部材11に設けられた貫通孔11bを下方から昇降自在に貫通して設けられ、上昇位置においてマスクプレート15の下面に当接して支持するマスク支持部材となっている。またピン昇降機構13はマスク支持部材であるマスク下受けピン12を昇降させる支持部材昇降手段となっている。そして下受け昇降手段(第2のZ軸テーブル6)および支持部材昇降手段(ピン昇降機構13)は、搬送機構昇降手段(第1のZ軸テーブル5)によって昇降する昇降ベース部5aに設けられている
【0026】
次に基板位置決め部1の上方に配設されたスクリーン印刷機構について説明する。図1,図2において、マスク枠14にはマスクプレート15が展張されており、マスクプレート15には印刷対象に応じたパターン孔15aが設けられている。本実施の形態においてはマスクプレート15は薄型マスクであり、マスクプレート15には基板10の電極10bに対応してパターン孔15aが高密度で設けられている。
【0027】
マスクプレート15上にはスキージヘッド16が配設されており、スキージヘッド16は、水平なプレート17にスキージ19を昇降させるスキージ昇降機構18を配設した構成となっている。図2に示すように、プレート17の両端は縦フレーム21上に配列されたガイド機構によって、Y方向にスライド自在に支持されている。プレート17は、ナット20c、送りねじ20bおよび回転駆動モータ20aより成るスキージ移動手段によりY方向に水平移動する。またスキージ昇降機構18を駆動することによりスキージ19は昇降して、マスクプレート15の上面に当接する。
【0028】
スクリーン印刷機構によるスキージング動作においては、クリーム半田が供給されたマスクプレート15上でスキージ19を摺動させることにより、パターン孔15aを介して基板10にクリーム半田が印刷される。印刷後には、下受け部材11を下降させることによりマスクプレート15の下面から印刷後の基板10を離隔させる版離れ動作が行われる。後述するように、この版離れ動作においては、マスク下受けピン12をマスクプレート15の下面に当接させて支持した状態で、基板10をマスクプレート15から離隔させる。
【0029】
次に図6〜図9を参照して、上記スクリーン印刷装置によるスクリーン印刷動作について説明する。まず図6(a)に示すように、搬送レール8aによって基板10がマスクプ
レート15の下面側に搬入される。次いで図6(b)に示すように、基板位置決め部1によって印刷対象の基板10を印刷位置に位置決めし、第2のZ軸テーブル6によって第2の昇降ベース部6aを上昇させる。これにより下受け部材11を基板10の下面に当接させて、基板10を下受けするとともに、クランプ部材9aによって両側から基板10をクランプして印刷位置に保持する(基板下受け工程)。
【0030】
この後図7(a)に示すように、第1のZ軸テーブル5によって第1の昇降ベース部5aを上昇させ、基板10とクランプ部材9aをマスクプレート15の下面に当接させる。これにより、スキージング動作が可能な状態となり、マスクプレート15上面でスキージ19を摺動させて基板10にパターン孔15aを介してクリーム半田を印刷する(スキージング工程)。
【0031】
スキージング動作が完了したならば、版離れ動作が開始される。まず図7(b)に示すように、ピン昇降機構13を駆動してマスク下受けピン12をマスク支持位置まで上昇させる。これにより、マスク下受けピン12の上端部がマスクプレート15の下面に当接する。次いで、図8(a)に示すように、第2のZ軸テーブル6によって第2の昇降ベース部6aを下受け部材11とともに下降させることにより、基板10をマスクプレート15の下面から離隔させ、搬送レール8aに保持させる(版離れ工程)。
【0032】
この版離れ工程においては、クランプ部材9aによってマスクプレート15を下面側から支持するとともに、前述のように、基板10に設けられた貫通孔10cを下方から昇降自在に貫通したマスク下受けピン12によって、マスクプレート15を下面側から支持した状態で、基板10をマスクプレート15から離隔させる。すなわち、マスクプレート15は2つのクランプ部材9aによって下面側から列状に支持されるとともに、クランプ部材9aの間においてはマスク下受けピン12によって複数位置を点状に支持され、これにより、マスクプレート15の下方への撓みが防止される。なお上述のスクリーン印刷動作において、マスク下受けピン12は、スキージング工程の前に予めマスク支持位置まで上昇させておいてもよい。
【0033】
次いで、図8(b)に示すように、ピン昇降機構13を駆動してマスク下受けピン12を下降させ、マスク下受けピン12を下受け部材11内に没入させる。これにより、下受け部材11の上方はフリーな空間となり、基板10の搬送が可能な状態となる。次いで図9に示すように、第1のZ軸テーブル5によって第1の昇降ベース部5aを下降させ、クランプ部材9aをマスクプレート15から引き離した状態で、搬送レール8aによって基板10を下流側へ搬出する。
【0034】
上述の版離れ動作においては、マスクプレート15がマスク下受けピン12によって支持された状態で版離れが行われることから、マスクプレート15の下面に当接した状態から基板10が下降して基板10の上面とマスクプレート15の下面が離隔する際に生じやすい、「マスク貼付き」による不具合を防止することができる。
【0035】
すなわち、一般にスキージング後の状態においては、基板の上面とマスクプレートの下面とは、パターン孔内のクリーム半田のみならず基板の上面とマスクプレートの下面との間に滲み出たクリーム半田によって貼付いた状態にあり、版離れ動作開始時にはマスクプレートは基板に引っ張られて下方に撓む傾向がある。そしてマスクプレートの撓み量がある限度に達して、この撓みを元の状態に戻そうとする復元力がマスクプレートと基板との貼付け力を超えた時点で、基板の上面はマスクプレートの下面から離れる。
【0036】
このとき撓み量が大きいと、パターン孔からクリーム半田が抜ける際の状態がマスクプレート全面にわたって均一とならず、パターン孔内に半田が残留したり不規則な形状で半
田が抜ける半田形崩れや印刷量のばらつきなどの印刷不良を生じやすい。そしてこのような版離れ性に起因する印刷不良は、パターン孔が高密度で配列された薄型のマスクプレートを対象とする場合に顕著に発生する。
【0037】
このような場合にあっても、基板に設けられた貫通孔を下方から貫通して設けられたマスク下受けピンによってマスクプレートを支持する構成を採用することにより、マスクプレートの下方への撓みが確実に防止されることから、基板の全面にわたって均一で良好な版離れ性を確保することができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明のスクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法は、良好な版離れ性を確保することができるという効果を有し、基板にクリーム半田や導電性ペーストなどのペーストを印刷する分野に対して有用である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の側面図
【図2】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の正面図
【図3】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の対象となる基板の説明図
【図4】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の下受け部材の説明図
【図5】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の基板下受け部の断面図
【図6】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の動作説明図
【図7】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の動作説明図
【図8】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の動作説明図
【図9】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の動作説明図
【符号の説明】
【0040】
1 基板位置決め部
5 第1のZ軸テーブル
6 第2のZ軸テーブル
7 基板下受部
8 基板搬送機構
10 基板
10a 個片基板
11 下受け部材
11a 下受け面
12 マスク下受けピン
13 ピン昇降機構
15 マスクプレート
15a パターン孔
16 スキージユニット
19 スキージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パターン孔が形成されたマスクプレートの下面と基板を当接させ、前記マスクプレート上面でスキージを摺動させることにより前記パターン孔を介して基板にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、
前記基板を下受けして前記マスクプレート下面側の印刷位置に保持する下受け部材と、前記下受け部材を昇降させる下受け昇降手段と、前記基板に設けられた貫通孔を下方から昇降自在に貫通し、上昇位置において前記マスクプレートの下面に当接して支持するマスク支持部材と、前記マスク支持部材を昇降させる支持部材昇降手段とを備え、
前記下受け部材を下降させることにより前記マスクプレートの下面から前記基板を離隔させる版離れ動作において、前記マスク支持部材をマスクプレートの下面に当接させて支持することを特徴とするスクリーン印刷装置。
【請求項2】
前記マスクプレート下面側に前記基板を搬送する基板搬送機構およびこの基板搬送機構を前記マスクプレートに対して昇降させる搬送機構昇降手段を備え、前記下受け昇降手段および前記支持部材昇降手段は、前記搬送機構昇降手段によって昇降する昇降ベース部に設けられていることを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷装置。
【請求項3】
前記下受け部材は前記基板の下面に当接する下受け面を有し、前記マスク支持部材は前記下受け面を上下に貫通して設けられていることを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷装置。
【請求項4】
パターン孔が形成されたマスクプレートの下面と基板を当接させ、前記マスクプレート上面でスキージを摺動させることにより前記パターン孔を介して基板にペーストを印刷するスクリーン印刷方法であって、
前記基板を下受けして前記マスクプレート下面側の印刷位置に保持する基板下受け工程と、前記マスクプレート上面でスキージを摺動させることにより前記パターン孔を介して基板にペーストを印刷するスキージング工程と、印刷後の前記基板をマスクプレートの下面から離隔させる版離れ工程とを含み、
前記版離れ工程において、前記基板に設けられた貫通孔を下方から昇降自在に貫通したマスク支持部材によって前記マスクプレートを下面側から支持することを特徴とするスクリーン印刷方法。
【請求項5】
パターン孔が形成されたマスクプレートの下面と基板を当接させ、前記マスクプレート上面でスキージを摺動させることにより前記パターン孔を介して基板にペーストを印刷するスクリーン印刷装置によってペーストが印刷される基板であって、
前記マスクプレートの下面と当接した基板を前記ペーストが印刷された後にマスクプレートの下面から離隔させる版離れ動作において前記マスクプレートの下面に当接して支持するマスク支持部材が貫通するための貫通孔が設けられていることを特徴とする基板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−272583(P2006−272583A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−90920(P2005−90920)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】