説明

ステロイド節約剤および該節約剤を使用する方法

本発明は一般的には、炎症性腸疾患(IBD)、喘息、多発性硬化症(MS)、関節リウマチ(RA)、移植片対宿主病(GVHD)、宿主対移植片病、および種々の脊椎関節症の治療のための薬物の調製のためのステロイド節約剤の使用に関するものであり、それを必要とする患者にステロイド節約型免疫グロブリンまたは小分子組成物を投与することを含む。本発明は、また、一般的には、これらの状態を治療するための併用療法にも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
炎症性腸疾患、喘息、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、移植片対宿主病、宿主対移植片病、脊椎関節症およびその組合せからなる群から選択される疾患を有する対象におけるステロイド療法に対する必要性を減少および/または排除するために、ステロイド節約剤を使用して前記対象を治療するための薬剤を調製するステロイド節約剤の使用方法であって、
ステロイドの節約に有効な量のステロイド節約剤を、該ステロイド節約剤を必要とする前記対象に投与する工程を含むことを特徴とするステロイド節約剤の使用方法。
【請求項2】
前記ステロイド節約剤が、化学式Iの化合物:
【化1】

式中、
Arは、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択され;
Arは、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択され;
12およびR13は、R12に結合している窒素原子およびR13に結合している炭素原子と共に複素環または置換複素環基を形成しており;
14は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリールおよび置換アリールからなる群から選択され;
15は、アルキルおよび置換アルキルからなる群から選択されるか、またはR15およびR16が、それらが結合している窒素原子と共に複素環または置換複素環基を形成しており;
16は、アルキルおよび置換アルキルからなる群から選択されるか、またはR15およびR16が、それらが結合している窒素原子と共に複素環または置換複素環基を形成しており;
Yは、−O−および−NR100からなる群から選択され、ただし、R100は、水素またはアルキルである、および
医薬品として許容されるその塩であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項3】
前記ステロイド節約剤が、化学式Iaの化合物:
【化2】

式中、Rは、ヒドロキシまたはC1〜5アルコキシである、および
医薬品として許容されるその塩であることを特徴とする請求項2に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項4】
前記ステロイド節約化合物が、化学式IIの化合物:
【化3】

式中、
Ar31は、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択され;
32およびR33は、R32に結合している窒素原子およびR33に結合している炭素原子と共に複素環または置換複素環基を形成しており;
34は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリールおよび置換アリールからなる群から選択され;
37は、アリール、ヘテロアリール、置換アリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アラルコキシ、置換アラルコキシ、ヘテロアリールオキシ、置換へテロアリールオキシである、および
医薬品として許容されるその塩であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項5】
前記ステロイド節約化合物が、化学式IIIaまたは化学式IIIbの化合物:
【化4】

式中、
およびR3’は、独立に、水素、イソプロピル、−CHZ(ただし、Zは、水素、ヒドロキシル、アシルアミノ、アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、アリールオキシアリール、カルボキシル、カルボキシルアルキル、カルボキシル置換アルキル、カルボキシルシクロアルキル、カルボキシル置換シクロアルキル、カルボキシルアリール、カルボキシル置換アリール、カルボキシルへテロアリール、カルボキシル置換へテロアリール、カルボキシル複素環、カルボキシル置換複素環、シクロアルキル、置換アルキル、置換アルコキシ、置換アリール、置換アリールオキシ、置換アリールオキシアリール、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される)からなる群から選択され、または
およびR3’は、つながりあって=CHZ(ただし、Zは、Zがヒドロキシルまたはチオールではないという条件で、上で定義したものである)、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環および置換複素環からなる群から選択された置換基を形成しており;
Xは、ヒドロキシル、アルコキシ、置換アルコキシ、アルケノキシ、置換アルケノキシ、シクロアルコキシ、置換シクロアルコキシ、シクロアルケノキシ、置換シクロアルケノキシ、アリールオキシ、置換アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、置換へテロアリールオキシ、複素環オキシ、置換複素環オキシ、および−NR”R”(ただし、各R”は、独立に、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される)からなる群から選択され;
Qは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−および−NR−からなる群から選択され;
環Aおよび環Bは、独立に、ヘテロアリール環中に2個の窒素原子を有するヘテロアリールまたは置換へテロアリール基を形成しており;
は、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択され;
は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリールおよび−SO10(ただし、R10は、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択される)からなる群から選択され;
あるいは場合によって、Rと環A、RとR、RとR、またはRとRの1組が、それらが結合している原子と共につながりあって複素環または置換複素環を形成していてもよく;
ただし、環Bは、6−アミノまたは置換アミノピリミジン−4−イル基を形成していないことを条件とする、および
その鏡像異性体、ジアステレオマーならびに医薬品として許容される塩であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項6】
前記ステロイド節約化合物が、化学式IVa、化学式IVb、化学式IVcまたは化学式IVdの化合物:
【化5】

式中、
およびR3’は、独立に、水素、イソプロピル、−CHZ(ただし、Zは、水素、ヒドロキシル、アシルアミノ、アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、アリールオキシアリール、カルボキシル、カルボキシルアルキル、カルボキシル置換アルキル、カルボキシルシクロアルキル、カルボキシル置換シクロアルキル、カルボキシルアリール、カルボキシル置換アリール、カルボキシルへテロアリール、カルボキシル置換へテロアリール、カルボキシル複素環、カルボキシル置換複素環、シクロアルキル、置換アルキル、置換アルコキシ、置換アリール、置換アリールオキシ、置換アリールオキシアリール、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される)からなる群から選択され、または
およびR3’は、つながりあって=CHZ(ただし、Zは、Zがヒドロキシルまたはチオールではないという条件で、上で定義したものである)、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環および置換複素環からなる群から選択された置換基を形成しており;
Xは、ヒドロキシル、アルコキシ、置換アルコキシ、アルケノキシ、置換アルケノキシ、シクロアルコキシ、置換シクロアルコキシ、シクロアルケノキシ、置換シクロアルケノキシ、アリールオキシ、置換アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、置換へテロアリールオキシ、複素環オキシ、置換複素環オキシ、および−NR”R”(ただし、各R”は、独立に、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される)からなる群から選択され;
4’は、水素およびアルキルからなる群から選択され、あるいは場合によって、R4’とR、R4’とR、RとR、RとRまたはRとRの1組が、それらが結合している原子と共につながりあって、酸素、窒素および硫黄からなる群から選択された1個から3個のさらなるヘテロ環原子を場合によって含有する複素環、置換複素環、ヘテロアリールまたは置換へテロアリール基を形成しており;
4”は、水素およびアルキルからなる群から選択され;
は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリールおよび−SO10(ただし、R10は、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリールからなる群から選択される)からなる群から選択され;
およびRは、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環およびハロゲンからなる群から独立に選択され;
16およびR17は、水素、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環およびハロゲンからなる群から独立に選択され;
18は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択され;
20は、水素、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環およびハロゲンからなる群から選択され;
21は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される、および
その鏡像異性体、ジアステレオマーならびに医薬品として許容される塩であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項7】
前記ステロイド節約化合物が、化学式Va、化学式Vb、化学式Vcまたは化学式Vdの化合物:
【化6】

式中、
13は、水素、C1〜10アルキル、Cy、およびCy−C1〜10アルキル(ただし、アルキルは、Rから独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されており、Cyは、Rから独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されている)からなる群から選択され;
14は、水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、Cy、Cy−C1〜10アルキル、Cy−C2〜10アルケニルおよびCy−C2〜10アルキニル(ただし、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、フェニルおよびRから独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されており、Cyは、Rから独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されている)からなる群から選択され;
またはR13、R14およびそれらが結合している原子は、共に、N、OおよびSから選択された0〜2個のさらなるヘテロ原子を含有する単環もしくは二環を形成しており;
15は、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、アリール−C1〜10アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1〜10アルキル(ただし、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、Rから選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されており、アリールおよびヘテロアリールは、Rから独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されている)からなる群から選択され;
またはR14、R15およびそれらが結合している炭素は、N、OおよびSから選択された0〜2個のヘテロ原子を含有する3〜7員の単環もしくは二環を形成しており;
は、CyおよびRから選択される基からなる群(ただし、Cyは、Rから独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されている)から選択され;
は、R、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリールC1〜10アルキル、ヘテロアリールC1〜10アルキル(ただし、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールは、Rから独立に選択された基で場合によって置換されている)からなる群から選択され;
は、ハロゲン、NO、C(O)OR、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、アリール、アリールC1〜4アルキル、アリールオキシ、ヘテロアリール、NR、RC(O)R、NRC(O)NRおよびCNからなる群から選択され;
およびRは、水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、CyおよびCy−C1〜10アルキル(ただし、アルキル、アルケニル、アルキニルおよびCyは、Rから独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されている)から独立に選択され;
またはRおよびRは、それらが結合している原子と共に、酸素、硫黄および窒素から独立に選択された0〜2個のさらなるヘテロ原子を含有する5から7員の複素環を形成しており;
およびRは、水素、C1〜10アルキル、CyおよびCy−C1〜10アルキル(ただし、Cyは、C1〜10アルキルで場合により置換されている)から独立に選択され、またはRおよびRは、それらが結合している炭素と共に、酸素、硫黄および窒素から独立に選択された0〜2個のヘテロ原子を含有する5から7員の複素環を形成しており;
は、水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、シアノ、アリール、アリールC1〜10アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1〜10アルキルおよび−SO(ただし、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、Rから独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されており、アリールおよびヘテロアリールは、Rから独立に選択された1個から4個の置換基でそれぞれ場合によって置換されている)からなる群から選択され;
は、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニルおよびアリール(ただし、アルキル、アルケニル、アルキニルおよびアリールは、Rから独立に選択された1個から4個の置換基でそれぞれ場合によって置換されている)からなる群から選択され;
は、−OR、−NO、ハロゲン、−S(O)、−SR、−S(O)OR、−S(O)NR、−NR、−O(CRNR、−C(O)R、−CO、−CO(CRCONR、−OC(O)R、−CN、−C(O)NR、−NRC(O)R、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−CR(N−OR)、CF、オキソ、NRC(O)NRSO、NRS(O)、−OS(O)ORおよび−OP(O)(ORからなる群から選択され;
は、R、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリールC1〜10アルキル、ヘテロアリールC1〜10アルキル、シクロアルキル、複素環(ただし、アルキル、アルケニル、アルキニルおよびアリールは、Rから独立に選択された1個から4個の置換基でそれぞれ場合によって置換されている)からなる群から選択され;
Cyは、シクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリールであり;
mは、1から2の整数であり;
nは、1から10の整数であり;
X’は、−C(O)OR、−P(O)(OR)(OR)、−P(O)(R)(OR)、−S(O)OR、−C(O)NRおよび−5−テトラゾリルからなる群から選択され;
は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリールおよび−SO10(ただし、R10は、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリールからなる群から選択される)からなる群から選択され;
およびRは、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環およびハロゲンからなる群から独立に選択され;
16およびR17は、水素、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環およびハロゲンからなる群から独立に選択され;
18は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択され;
20は、水素、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環およびハロゲンからなる群から選択され;
21は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される、および
その鏡像異性体、ジアステレオマーならびに医薬品として許容される塩であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項8】
前記ステロイド節約化合物が、化学式VIa、化学式VIb、化学式VIcまたは化学式VIdの化合物:
【化7】

式中、
23は、水素、Ra’から独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されているC1〜10アルキルおよびRb’から独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されているCyからなる群から選択され;
24は、Ar−Ar−C1〜10アルキル、Ar−Ar−C2〜10アルケニル、Ar−Ar−C2〜10アルキニル(ArおよびArは、独立に、そのそれぞれがRb’から独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されているアリールまたはヘテロアリールであり、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、Ra’から独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されている)からなる群から選択され;
25は、水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、アリールC1〜10アルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールC1〜10アルキル(ただし、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、Ra’から独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されており、アリールおよびヘテロアリールは、Rb’から独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されている)からなる群から選択され;
a’は、Cy、−ORd’、−NO、ハロゲン、−S(O)d’、−SRd’、−S(O)ORd’、−S(O)NRd’e’、−NRd’e’、−O(CRf’g’NRd’e’、−C(O)Rd’、−COd’、−CO(CRf’g’CONRd’e’、−OC(O)Rd’、−CN、−C(O)NRd’e’、−NRd’C(O)Re’、−OC(O)NRd’e’、−NRd’C(O)ORe’、−NRd’C(O)NRd’e’、−CRd’(N−ORe’)、CFおよび−OCFからなる群から選択され;
ただし、Cyは、Rc’から独立に選択された1個から4個の置換基で場合により置換されており;
b’は、Ra’、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリールC1〜10アルキル、ヘテロアリールC1〜10アルキルからなる群から選択され;
ただし、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリールは、Rc’から独立に選択された基で場合によって置換されており;
c’は、ハロゲン、アミノ、カルボキシ、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、アリール、アリールC1〜4アルキル、ヒドロキシ、CFおよびアリールオキシからなる群から選択され;
d’およびRe’は、水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、CyおよびCyC1〜10アルキル(ただし、アルキル、アルケニル、アルキニルおよびCyは、Rc’から独立に選択された1個から4個の置換基で場合により置換されている)から独立に選択され、またはRd’およびRe’は、それらが結合している原子と共に、酸素、硫黄および窒素から独立に選択された0〜2個のさらなるヘテロ原子を含有する5から7員の複素環を形成しており;
f’およびRg’は、水素、C1〜10アルキル、CyおよびCy−C1〜10アルキルから独立に選択され、またはRf’およびRg’は、それらが結合している炭素と共に、酸素、硫黄および窒素から独立に選択された0〜2個のヘテロ原子を含有する5から7員の複素環を形成しており;
h’は、水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、シアノ、アリール、アリールC1〜10アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1〜10アルキルまたは−SOi’からなる群から選択され;
ただし、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、Ra’から独立に選択された1個から4個の置換基で場合によって置換されており、アリールおよびヘテロアリールは、Rb’から独立に選択された1個から4個の置換基でそれぞれ場合によって置換されており;
i’は、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニルおよびアリールからなる群から選択され;
ただし、アルキル、アルケニル、アルキニルおよびアリールは、Rc’から独立に選択された1個から4個の置換基でそれぞれ場合によって置換されており;
Cyは、シクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリールであり;
X”は、−C(O)ORd’、−P(O)(ORd’)(ORe’)、−P(O)(Rd’)(ORe’)、−S(O)ORd’、−C(O)NRd’h’および−5−テトラゾリルからなる群から選択され;
mは、1から2の整数であり;
nは、1から10の整数であり;
は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリールおよび−SO10(ただし、R10は、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリールからなる群から選択される)からなる群から選択され;
およびRは、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環およびハロゲンからなる群から独立に選択され;
16およびR17は、水素、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環およびハロゲンからなる群から独立に選択され;
18は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択され;
20は、水素、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環およびハロゲンからなる群から選択され;
21は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される、および
その鏡像異性体、ジアステレオマーならびに医薬品として許容される塩であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項9】
前記ステロイド節約化合物が、化学式VIIの化合物:
【化8】

式中、各Xは、独立に、フルオロ、クロロまたはブロモであり;
pは、0から3の整数であり;
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリル、2,5−ジヒドロピロール−1−イル、ピペリジニルまたは1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イルを形成しており;
は、低級アルキル、低級アルケニルおよび低級アルキレンシクロアルキルからなる群から選択される、および
医薬品として許容されるその塩であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項10】
前記ステロイド節約化合物が、化学式IXの化合物:
【化9】

式中、各Xは、独立に、フルオロまたはクロロであり;
nは、ゼロまたは1であり;
は、−CH−R’(ただし、R’は、水素、メチルまたは−CH=CHからなる群から選択される)であり;
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に、アゼチジニル、ピロリジニルまたはピペリジニル基を形成している、および
医薬品として許容されるその塩であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項11】
前記ステロイド節約化合物が、化学式Xの化合物:
【化10】

式中、各Xは、独立に、フルオロ、クロロまたはブロモであり;
pは、0から3の整数であり;
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリル、2,5−ジヒドロピロール−1−イル、ピペリジニルまたは1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イルを形成しており;
は、低級アルキニルである、および
医薬品として許容されるその塩であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項12】
前記ステロイド節約化合物が、化学式XIIIまたは化学式XIVの化合物:
【化11】

【化12】

であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項13】
前記ステロイド節約化合物が、化学式XVの化合物:
【化13】

式中、各Xは、独立に、フルオロ、クロロまたはブロモであり;
pは、0または1〜3の整数であり;
は、メチルおよびエチルからなる群から選択され;
は、低級アルキル、低級アルケニルおよび低級アルキレンシクロアルキルからなる群から選択される、および
医薬品として許容されるその塩であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項14】
前記ステロイド節約化合物が、化学式XVIIIの化合物:
【化14】

式中、各Xは、独立に、フルオロ、クロロまたはブロモであり;
pは、0または1〜3の整数であり;
は、メチルおよびエチルからなる群から選択され;
は、低級アルキニルである、および
医薬品として許容されるその塩であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項15】
前記ステロイド節約化合物が、化学式XXIの化合物:
【化15】

式中、
は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリール、置換へテロアリールおよび−C(O)ORからなる群から選択され;
は、アルキレン鎖中に、2個から4個の炭素原子を有する前記アルキレン、アルキレン鎖中に、2個から4個の炭素原子を有する置換前記アルキレン、ヘテロアルキレン鎖中に1個から3個の炭素原子および窒素、酸素および硫黄から選択された1個から2個のヘテロ原子を含有し、2個から4個の原子を有す前記ヘテロアルキレン、ならびにヘテロアルキレン鎖中に1個から3個の炭素原子および窒素、酸素および硫黄から選択された1個から2個のヘテロ原子を含有し、前記ヘテロアルキレン鎖中に2個から4個の原子を有する置換前記ヘテロアルキレンからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環からなる群から選択され、またはRは、Rと一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル複素環または置換複素環の縮合環を形成することができ;
は、イソプロピル、−CH−Xおよび=CH−Xからなる群から選択され、ただし、Xは、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールオキシアリール、置換アリールオキシアリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環、アシルアミノ、カルボキシル、カルボキシルアルキル、カルボキシル−置換アルキル、カルボキシル−シクロアルキル、カルボキシル−置換シクロアルキル、カルボキシルアリール、カルボキシル−置換アリール、カルボキシルへテロアリール、カルボキシル−置換へテロアリール、カルボキシ複素環、カルボキシ−置換複素環およびヒドロキシル(ただし、Rが、=CH−Xであるときは(H)は前記式から除去されてXはヒドロキシルではない)からなる群から選択され;
Wは、酸素または硫黄である、および
医薬品として許容されるその塩であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項16】
前記ステロイド節約化合物が、化学式XXIaの化合物:
【化16】

式中、
は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリール、置換へテロアリールおよび−C(O)ORからなる群から選択され;
は、アルキレン鎖中に、2個から4個の炭素原子を有する前記アルキレン、アルキレン鎖中に、2個から4個の炭素原子を有する置換前記アルキレン、ヘテロアルキレン鎖中に1個から3個の炭素原子および窒素、酸素および硫黄から選択された1個から2個のヘテロ原子を含有し、2個から4個の原子を有す前記ヘテロアルキレン、ならびにヘテロアルキレン鎖中に1個から3個の炭素原子および窒素、酸素および硫黄から選択された1個から2個のヘテロ原子を含有し、前記ヘテロアルキレン鎖中に2個から4個の原子を有する置換前記ヘテロアルキレンからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環からなる群から選択され、またはRは、Rと一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル複素環または置換複素環の縮合環を形成することができ;
は、イソプロピル、−CH−Xおよび=CH−Xからなる群から選択され、ただし、Xは、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールオキシアリール、置換アリールオキシアリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環、アシルアミノ、カルボキシル、カルボキシルアルキル、カルボキシル−置換アルキル、カルボキシル−シクロアルキル、カルボキシル−置換シクロアルキル、カルボキシルアリール、カルボキシル−置換アリール、カルボキシルへテロアリール、カルボキシル−置換へテロアリール、カルボキシ複素環、カルボキシ−置換複素環およびヒドロキシル(ただし、Rが、=CH−Xであるときは(H)は前記式から除去されてXはヒドロキシルではない)からなる群から選択され;
は、アミノ、アルコキシ、置換アルコキシ、シクロアルコキシ、置換シクロアルコキシ、アリールオキシ、置換アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、置換へテロアリールオキシ、複素環オキシ、置換複素環オキシ、−NHOY(ただし、Yは、水素、アルキル、置換アルキル、アリールまたは置換アリールである)および−NH(CHCOOY’(ただし、Y’は、水素、アルキル、置換アルキル、アリールまたは置換アリールであり、pは、1から8の整数である)からなる群から選択され;
Wは、酸素または硫黄である、および
医薬品として許容されるその塩であり;
ただし、
(a)Rがベンジルであり、Rが−CHCH−であり、Rが水素であり、Rがベンジルであるとき、Rは、エチルではなく;
(b)Rが3,4−ジクロロベンジルであり、Rが−CHCH−であり、Rが水素であり、Rが4−(フェニルカルボニルアミノ)ベンジルであるとき、Rは、メチルではなく;
(c)Rがベンジルであり、Rが−CHCH−であり、Rが水素であり、Rが4−ヒドロキシベンジルであるとき、Rは、イソプロピルまたはt−ブチルではなく;
(d)Rが4−フルオロベンジルであり、Rが−CHCH−であり、Rが水素であり、Rがt−ブチルであるとき、Rは、4−ヒドロキシベンジルまたは4−(4−ニトロフェノキシ−カルボニルオキシ)ベンジルではなく;
(e)Rが4−シアノベンジルであり、Rが−CHCH−であり、Rが水素であり、Rが4−ヒドロキシベンジルであるとき、Rは、t−ブチルではなく;
(f)Rがベンジルオキシカルボニルであり、Rが−NHCH−であり、Rが水素であり、Rがt−ブチルであるとき、Rは、4−ヒドロキシベンジルまたは4−(N,N−ジメチルカルバミルオキシ)ベンジルではないことを条件とすることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項17】
前記対象が、ヒトであることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項18】
前記化合物を、非経口的に投与することを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項19】
前記化合物を必要としている前記対象に長期的に投与することを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項20】
前記化合物の長期的投与が、少なくとも1年間にわたって、週1回または月1回であることを特徴とする請求項19に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項21】
前記化合物を、前記対象の体重1キログラム当り0.5mgから約100mgの量で静脈内に投与することを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項22】
前記疾患が、炎症性腸疾患であり、前記ステロイドの節約に有効な量によって前記対象をステロイド療法から徐々に遠ざけることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項23】
前記炎症性腸疾患が、クローン病および潰瘍性大腸炎からなる群から選択されることを特徴とする請求項22に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項24】
前記化合物が、非経口的に投与されることを特徴とする請求項22に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項25】
前記対象が、ステロイドに不応答性、不耐性または依存性であることを特徴とする請求項22に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項26】
前記対象が必要とするステロイドの治療に有効な量が、前記ステロイド節約剤の投与が無い場合に必要とされる量より少ないことを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項27】
炎症性腸疾患、喘息、多発性硬化症、関節リウマチ、移植片対宿主病、宿主対移植片病、脊椎関節症、およびそれらの組合せからなる群から選択される疾患を治療するための併用療法であって、
ステロイドの節約に有効な量の第1のステロイド節約剤と、
(i)免疫抑制剤(ただし、前記免疫抑制剤はステロイドではない)と、(ii)抗TNF組成物と、(iii)5−ASA組成物と、(iv)(i)から(iii)の組合せと、からなる群から選択される第2の薬剤と、
を含むことを特徴とする疾患を治療するための併用療法。
【請求項28】
前記併用療法が、治療に有効な量の第2のステロイド節約剤を更に含むことを特徴とする請求項27に記載の疾患を治療するための併用療法。
【請求項29】
前記第2のステロイド節約剤が、抗体またはその免疫活性フラグメントであることを特徴とする請求項27に記載の疾患を治療するための併用療法。
【請求項30】
前記第2のステロイド節約剤が、αβインテグリンおよび/またはαβインテグリンに結合する抗体またはその免疫活性フラグメントであることを特徴とする請求項29に記載の疾患を治療するための併用療法。
【請求項31】
前記第2のステロイド節約剤が、ナタリズマブであることを特徴とする請求項30に記載の疾患を治療するための併用療法。
【請求項32】
前記免疫抑制剤が、アザチオプリン、6−メルカプトプリン、メトレキサートおよびミコフェノール酸からなる群から選択されることを特徴とする請求項27に記載の疾患を治療するための併用療法。
【請求項33】
前記抗TNF組成物が、インフリキシマブであることを特徴とする請求項27に記載の疾患を治療するための併用療法。
【請求項34】
前記5−ASA剤が、メサラジンおよびオサラジンからなる群から選択されることを特徴とする請求項27に記載の疾患を治療するための併用療法。
【請求項35】
前記疾患が、多発性硬化症であり、前記ステロイドの節約に有効な量によって前記対象をステロイド療法から徐々に遠ざけることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項36】
前記ステロイド節約剤が、化学式Iの化合物:
【化17】

式中、
Arは、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択され;
Arは、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択され;
12およびR13は、R12に結合している窒素原子およびR13に結合している炭素原子と共に複素環または置換複素環基を形成しており;
14は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリールおよび置換アリールからなる群から選択され;
15は、アルキルおよび置換アルキルからなる群から選択されるか、または
15およびR16が、それらが結合している窒素原子と共に複素環または置換複素環基を形成しており;
16は、アルキルおよび置換アルキルからなる群から選択されるか、またはR15およびR16が、それらが結合している窒素原子と共に複素環または置換複素環基を形成しており;
Yは、−O−および−NR100からなる群から選択され、ただし、R100は、水素またはアルキルである、および
医薬品として許容されるその塩であることを特徴とする請求項35に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項37】
前記対象が必要とするステロイドの治療に有効な量は、前記化合物の投与が無い場合に必要とされる量より少ないことを特徴とする請求項35に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項38】
前記対象が、ステロイドに不応答性、不耐性または依存性であることを特徴とする請求項35に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項39】
前記疾患が、関節リウマチであり、前記ステロイドの節約に有効な量によって前記対象をステロイド療法から徐々に遠ざけることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項40】
前記ステロイド節約化合物が、化学式VIIの化合物:
【化18】

式中、各Xは、独立に、フルオロ、クロロまたはブロモであり;
pは、0から3の整数であり;
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリル、2,5−ジヒドロピロール−1−イル、ピペリジニルまたは1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イルを形成しており;
は、低級アルキル、低級アルケニルおよび低級アルキレンシクロアルキルからなる群から選択される、および
医薬品として許容されるその塩であることを特徴とする請求項39に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項41】
前記ステロイド節約化合物が、化学式XVの化合物:
【化19】

式中、各Xは、独立に、フルオロ、クロロまたはブロモであり;
pは、0または1〜3の整数であり;
は、メチルおよびエチルからなる群から選択され;
は、低級アルキル、低級アルケニルおよび低級アルキレンシクロアルキルからなる群から選択される、および
医薬品として許容されるその塩であることを特徴とする請求項39に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項42】
前記対象が必要とするステロイドの治療に有効な量が、前記化合物の投与が無い場合に必要とされる量より少ないことを特徴とする請求項39に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項43】
前記対象が、ステロイドに不応答性、不耐性または依存性であることを特徴とする請求項39に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項44】
前記疾患が、宿主対移植片病または移植片対宿主病であり、前記ステロイドの節約に有効な量によって対象をステロイド療法から徐々に遠ざけることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項45】
前記対象が必要とするステロイドの治療に有効な量は、前記化合物の投与が無い場合に必要とされる量より少ないことを特徴とする請求項44に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項46】
前記対象が、ステロイドに不応答性、不耐性または依存性であることを特徴とする請求項44に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項47】
前記疾患が、喘息であり、前記ステロイドの節約に有効な量によって前記対象をステロイド療法から徐々に遠ざけることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項48】
前記ステロイド節約剤が、化学式Iの化合物:
【化20】

式中、
Arは、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択され;
Arは、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択され;
12およびR13は、R12に結合している窒素原子およびR13に結合している炭素原子と共に複素環または置換複素環基を形成しており;
14は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリールおよび置換アリールからなる群から選択され;
15は、アルキルおよび置換アルキルからなる群から選択されるか、またはR15およびR16が、それらが結合している窒素原子と共に複素環または置換複素環基を形成しており;
16は、アルキルおよび置換アルキルからなる群から選択されるか、またはR15およびR16が、それらが結合している窒素原子と共に複素環または置換複素環基を形成しており;
Yは、−O−および−NR100からなる群から選択され、ただし、R100は、水素またはアルキルである、および
医薬品として許容されるその塩であることを特徴とする請求項47に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項49】
前記ステロイド節約化合物が、化学式IIの化合物:
【化21】

式中、
Ar31は、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択され;
32およびR33は、R32に結合している窒素原子およびR33に結合している炭素原子と共に複素環または置換複素環基を形成しており;
34は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリールおよび置換アリールからなる群から選択され;
37は、アリール、ヘテロアリール、置換アリール、置換へテロアリール、複素環、置換複素環、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アラルコキシ、置換アラルコキシ、ヘテロアリールオキシ、置換へテロアリールオキシである、および
医薬品として許容されるその塩であることを特徴とする請求項47に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項50】
前記ステロイド節約化合物が、化学式IIIaまたは化学式IIIbの化合物:
【化22】

式中、
およびR3’は、独立に、水素、イソプロピル、−CHZ(ただし、Zは、水素、ヒドロキシル、アシルアミノ、アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、アリールオキシアリール、カルボキシル、カルボキシルアルキル、カルボキシル置換アルキル、カルボキシルシクロアルキル、カルボキシル置換シクロアルキル、カルボキシルアリール、カルボキシル置換アリール、カルボキシルへテロアリール、カルボキシル置換へテロアリール、カルボキシル複素環、カルボキシル置換複素環、シクロアルキル、置換アルキル、置換アルコキシ、置換アリール、置換アリールオキシ、置換アリールオキシアリール、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される)からなる群から選択され、または
およびR3’は、つながりあって=CHZ(ただし、Zは、Zがヒドロキシルまたはチオールではないという条件で、上で定義したものである)、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環および置換複素環からなる群から選択された置換基を形成しており;
Xは、ヒドロキシル、アルコキシ、置換アルコキシ、アルケノキシ、置換アルケノキシ、シクロアルコキシ、置換シクロアルコキシ、シクロアルケノキシ、置換シクロアルケノキシ、アリールオキシ、置換アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、置換へテロアリールオキシ、複素環オキシ、置換複素環オキシ、および−NR”R”(ただし、各R”は、独立に、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される)からなる群から選択され;
Qは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−および−NR−からなる群から選択され;
環Aおよび環Bは、独立に、ヘテロアリール環中に2個の窒素原子を有するヘテロアリールまたは置換へテロアリール基を形成しており;
は、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択され;
は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリールおよび−SO10(ただし、R10は、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換へテロアリールからなる群から選択される)からなる群から選択され;
あるいは場合によって、Rと環A、RとR、RとR、またはRとRの1組が、それらが結合している原子と共につながりあって複素環または置換複素環を形成していてもよく;
ただし、環Bは、6−アミノまたは置換アミノピリミジン−4−イル基を形成していないことを条件とする、および
その鏡像異性体、ジアステレオマーならびに医薬品として許容される塩であることを特徴とする請求項47に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項51】
前記対象が必要とするステロイドの治療に有効な量は、前記化合物の投与が無い場合に必要とされる量より少ないことを特徴とする請求項47に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項52】
前記対象が、ステロイドに不応答性、不耐性または依存性であることを特徴とする請求項47に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項53】
前記疾患が、脊椎関節症であり、前記ステロイドの節約に有効な量によって前記対象をステロイド療法から徐々に遠ざけることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項54】
前記対象が必要とするステロイドの治療に有効な量は、前記化合物の投与が無い場合に必要とされる量より少ないことを特徴とする請求項53に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項55】
前記脊椎関節症が、硬直性脊椎炎、乾癬性関節炎、ライター症候群、炎症性腸疾患の脊椎炎、未分化脊椎関節症および若年性脊椎関節症からなる群から選択されることを特徴とする請求項53に記載のステロイド節約剤の使用方法。
【請求項56】
前記対象が、ステロイドに不応答性、不耐性または依存性であることを特徴とする請求項53に記載のステロイド節約剤の使用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−531735(P2007−531735A)
【公表日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−506344(P2007−506344)
【出願日】平成17年4月1日(2005.4.1)
【国際出願番号】PCT/US2005/011307
【国際公開番号】WO2005/097162
【国際公開日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(399013971)エラン ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド (75)
【Fターム(参考)】