説明

スフィンゴシン−1−リン酸−2(S1P2)受容体のサブタイプ選択的調節因子としての縮合環ピリジン化合物

本発明は式Iによって表される化合物を提供し、この化合物の各々は、スフィンゴシン−1−リン酸受容体アゴニストおよびまたはアンタゴニストの生物学的活性を有してもよく、ここで、これらの化合物は、式Iからなる群より選択され、A、B、C、D、X、Y、Z、およびRは本明細書に定義される。上記化合物は、眼疾患;全身性血管バリア関連疾患;アレルギーおよび他の炎症性疾患;心臓の疾患または状態;線維症;疼痛および創傷からなる群より選択される哺乳動物の疾患または状態を治療するために有用である。
【化1】


(I)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本発明は、全体が参照により本発明に明確に組み込まれる、2009年9月29日に出願された米国仮出願第61/246,642号に対して、米国特許法第119条(e)に基づく優先権を主張する。
【0002】
本発明は、抗線維症薬物として有用であり、それによって、眼、心臓、肝臓、および肺の線維症、増殖性硝子体網膜症、瘢痕性類天疱瘡、角膜、結膜、およびテノン嚢において外科的に誘導される線維症を治療するため、ならびに眼の疾患および状態の治療のために有用である、スフィンゴシンの誘導体および/または類似体に関する。
【背景技術】
【0003】
当該技術の概要
スフィンゴシンは、以下に記載される一般式で示される化学構造を有する化合物であり、ここで、Y1は水素である。構成成分としてスフィンゴシンを有する様々なスフィンゴ脂質は、神経系の細胞の細胞膜の表面上を含む、生体内に広く分布していることが知られている。
【化1】

【0004】
スフィンゴ脂質は、生体内で重要な役割を有する脂質の1つである。リピドーシスと呼ばれる疾患は、身体中での特定のスフィンゴ脂質の蓄積によって引き起こされる。細胞膜上に存在するスフィンゴ脂質は、細胞増殖を調節するように機能し;細胞の発生および分化に関与し;神経中で機能し;細胞の感染および悪性病変に関わる、などの働きをする。スフィンゴ脂質の生理学的役割の多くは解明されないままで残っている。最近、スフィンゴシンの誘導体であるセラミドが細胞シグナル伝達のメカニズムにおいて重要な役割を有している可能性が示されており、アポトーシスおよび細胞周期に対するその役割に関する研究が報告されている。
【0005】
スフィンゴシン−1−リン酸は、(動物細胞の中で)デノボ合成されるかまたはスフィンゴミエリン(sphingomeyeline)サイクルの一部としてのセラミドから誘導される重要な細胞代謝物である。これはまた、昆虫、酵母、および植物においても見い出されてきた。
【0006】
酵素セラミダーゼは、セラミドに作用してスフィンゴシンを放出し、これは、細胞質ゾルおよび小胞体中の遍在性酵素であるスフィンゴシンキナーゼによってリン酸化されて、スフィンゴシン−1−リン酸を形成する。逆反応がスフィンゴシンホスファターゼの作用によってもまた起こることが可能であり、これらの酵素は、代謝物の細胞濃度を制御するように協調して作用し、代謝物の細胞濃度は常に低い。血漿中では、このような濃度は0.2〜0.9μMに達することが可能であり、代謝物はリポタンパク質、とりわけHDLに付随して見い出される。スフィンゴシン−1−リン酸形成は、スフィンゴイド塩基の異化における必須の段階であることもまた注目されるべきである。
【0007】
その前駆体と同様に、スフィンゴシン−1−リン酸は、おそらく細胞内と細胞間の両方で独特に操作するが、セラミドおよびスフィンゴシンとは非常に異なる機能を有する強力なメッセンジャー分子である。これらの様々なスフィンゴ脂質代謝物間のバランスは、健康のために重要であるかもしれない。例えば、細胞の中では、スフィンゴシン−1−リン酸は、細胞死(アポトーシス)とは反対に、これを阻害して細胞分裂(有糸分裂)を促進する。細胞内では、また、種々の細胞外刺激に応答して、カルシウム動員および細胞増殖を調節するようにも機能する。現在の見解は、細胞中でのスフィンゴシン−1−リン酸のレベルと、セラミドおよび/またはスフィンゴシンのレベルとの間のバランスが細胞の生存能力にとって決定的に重要であることを示唆しているようである。ある程度の構造的な類似性を有するリゾリン脂質、とりわけ、リゾホスファチジン酸と共通して、スフィンゴシン−1−リン酸は、細胞表面上の5種の特異的Gタンパク質共役受容体との相互作用を通してその細胞外効果の多くを発揮する。これらは、新たな血管の増殖、血管成熟、心臓発達、および免疫のため、ならびに特定方向の細胞移動のために重要である。
【0008】
スフィンゴシン−1リン酸は、その異化の原因である酵素を欠いているヒト血小板において比較的高濃度で貯蔵され、そして、増殖因子、サイトカイン、ならびに受容体アゴニストおよび抗原などの生理学的刺激の活性化の際に血流に放出される。また、血小板凝集および血栓症において決定的に重要な役割を有する可能性があり、心臓血管疾患を悪化させ得る。他方、高密度リポタンパク質(HDL)中の比較的高濃度の代謝物は、アテローム発生のための有益な影響を有する可能性がある。例えば、最近、スフィンゴシン−1−リン酸は、スフィンゴシルホスホリルコリンおよびリゾスルファチドなどの他のリゾ脂質と一緒に、強力な抗アテローム発生性シグナル伝達分子である一酸化窒素の血管内皮による生成を刺激することによって、HDLの有益な臨床効果の原因であると示唆されている。加えて、これは、リゾホスファチジン酸と同様に、特定の型の癌のマーカーであり、細胞分裂または増殖におけるその役割が癌の発生に対して影響を有し得るという証拠が存在している。これらは、医学の研究者の間で大きな関心を集めている現在の話題であり、スフィンゴシン−1−リン酸代謝における治療的介入のための潜在能力は活発に研究されている。
【0009】
真菌および植物はスフィンゴ脂質を有し、これらの生物に含有される主要なスフィンゴシンは以下に記載される化学式を有する。これらの脂質は、真菌および植物の細胞増殖において重要な役割を有することが知られているが、それらの役割の詳細は解明されないまま残っている。
【化2】

【0010】
最近、スフィンゴ脂質の誘導体およびそれらの関連化合物が、代謝経路の阻害または刺激を通して種々の生物学的活性を提示することが知られてきた。これらの化合物には、プロテインキナーゼCの阻害剤、アポトーシスの誘導因子、免疫抑制化合物、抗真菌化合物などが挙げられる。これらの生物学的活性を有する物質は種々の疾患のために有用な化合物であることが期待される。
【0011】
スフィンゴシンの誘導体は様々な特許において調製されてきた。例えば、米国特許第4,952,683号;同第5,110,987号;同第6,235,912 B1号および同第6,239,297 B1号を参照のこと。
【0012】
また、特定のスフィンゴシン誘導体に類似しているが、スフィンゴシン受容体のためのリガンドであることが報告されていない化合物は、様々な特許および公開特許出願に報告されている。例えば、米国特許第5,294,722号;同第5,102,901号;同第5,403,851号および同第5,580,878号、米国特許出願公開第2003/0125371 A2号を参照のこと。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、スフィンゴ脂質の機能を調節することが可能である化合物、および該化合物を含む医薬組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の1つの態様において、式I:
【化3】

によって表される、スフィンゴシン−1−リン酸受容体アゴニストおよびまたはアンタゴニスト生物学的活性を有する化合物が開示される。
ここで:
Aは直接結合または(CR)であり、B、C、およびDは(CR)およびNからなる群より独立して選択され、ここで、RはHまたはアルキル、例えば、低級アルキルであり;ただし、B、C、およびDのすべてがNというわけではなく、かつAが直接結合である場合、Dは(CR)であり;
3はアルキル、例えば、低級アルキルからなる群より選択され;
XはO、NR4、およびCR45からなる群より選択され、ここで、R4およびR5はHおよびアルキル、例えば、低級アルキルからなる群より独立して選択され;
YはOまたはSからなる群より選択され;かつ
Zは置換アリール環およびその薬剤的に許容可能な塩である。
【0015】
本発明の第1の態様において、最も左の環は6員環であり、すなわち、本発明の化合物はベンゾまたはピリド ピリジニル化合物である。本発明のこの第1の態様に含まれる化合物は、以下の一般式II:
【化4】

によって表されてもよく、
ここで、R1およびR2はHおよびアルキル、例えば、低級アルキルからなる群より独立して選択され、1〜10個の炭素を含んでもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル基;メトキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシであってもよく;
3は、アルキル、例えば、低級アルキルからなる群より選択され、1〜10個の炭素を含んでもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキルラジカル;メトキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシであってもよく;
DはCRまたはNであり;
XはO、NR4またはCR45であり、ここで、R4、R5はHおよびアルキル、例えば、低級アルキルからなる群より独立して選択され、1〜10個の炭素を有してもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル、メトキシ、ヒドロキシル、F、Br、I、ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシであってもよく;
YはOまたはS、好ましくはOであり;
Zは、以下の構造を有する置換アリール環、例えば、炭素環式または複素環式アリール環:
【化5】

であり、ここで、R6およびR7はアルキルからなる群より独立して選択され、1〜10個の炭素を含んでもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル、アルキルオキシ、好ましくは、低級アルキルオキシ、例えば、エチルオキシ、イソプロピルオキシ、n−ブチルオキシ;ヒドロキシル、ハロゲン、好ましくは、クロロ;ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシであってもよく;ならびに
EはNまたはCR、好ましくはNである。
【0016】
本発明の第2の態様において、本発明の化合物は、最も左の環は5員環であり、すなわち、これらの化合物は、1−H ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル化合物である。本発明の第2の態様に含まれる化合物は一般式IIIによって表されてもよく:
【化6】

ここで、R1、R2、およびR3は、独立して、Hおよびアルキル、例えば、低級アルキルからなる群より選択され、1〜10個の炭素を有してもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル基;メトキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシであってもよく;
3はアルキル、例えば、低級アルキルからなる群より選択され、1〜10個の炭素を有してもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル基;メトキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシであってもよく;
DはCRまたはNであり;
XはO、NR4、またはCR45であり、ここで、R4、R5はHおよびアルキル、例えば、低級アルキルからなる群より独立して選択され、1〜10個の炭素を有してもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル、メトキシ、ヒドロキシル、F、Br、I、ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシであってもよく;
YはOまたはS、好ましくはOであり;
Zは、以下の構造を有する置換アリール環、例えば、炭素環式または複素環式アリール環:
【化7】

であり、ここで、R6およびR7はアルキルからなる群より独立して選択され、1〜10個の炭素を含んでもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル、アルキルオキシ、好ましくは、低級アルキルオキシ、例えば、エチルオキシ、イソプロピルオキシ、n−ブチルオキシ;ヒドロキシル、ハロゲン、好ましくは、クロロ;ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシであってもよく;ならびに
EはNまたはCR、好ましくはNであり;
好ましくは、Zは二置換アリール、より好ましくは、o,o−置換ピリジニルである。
【0017】
本発明の別の態様において、上記の式I、II、またはIIIによって表される化合物を、治療または予防の必要がある患者に投与することを含む、線維性状態、例えば、眼、心臓、肝臓、および肺の線維症、増殖性硝子体網膜症、瘢痕性類天疱瘡、角膜、結膜、およびテノン嚢における外科的に誘導される線維症からなる群より選択される疾患または状態を治療または予防する方法が開示される。
【発明を実施するための形態】
【0018】
発明の詳細な説明
この一般構造を有する新規な化合物が、FLIPRアッセイを使用してスフィンゴシン 2−リン酸受容体活性について合成および試験された。関心対象の受容体(S1P1、S1P2、またはS1P3)およびGタンパク質(Gqi5またはG16)を発現する細胞が、カルシウム感受性色素であるfluo−4とともにロードされる。洗浄による過剰な色素の除去後、細胞はFLIPR TETRA機器に配置される。ベースライン蛍光読み取り値は、試験される化合物の添加の前に取られる。アゴニストは受容体に作用してGタンパク質と相互作用させ、細胞内カルシウムの増加をもたらす。細胞内カルシウムの増加は、fluo−4の存在に起因して細胞の蛍光の増加を引き起こす。この蛍光増加は、FLIPR TETRAによって記録される。カルシウムの一過性のシグナルがベースラインに向けて減少した後、標準アゴニストであるスフィンゴシン 1−リン酸が加えられる。試験化合物がアンタゴニストである場合、最初のカルシウムシグナルは生成されず、アンタゴニストはスフィンゴシン 1−リン酸からのカルシウムシグナルの生成を妨害する。蛍光のレベルは、スフィンゴシン 1−リン酸のレベルと比較され、化合物のEC50またはIC50は曲線フィッティングによって決定される。
【0019】
本発明の化合物は、眼、心臓、肝臓、および肺の線維症、増殖性硝子体網膜症、瘢痕性類天疱瘡、角膜、結膜、およびテノン嚢において外科的に誘導される線維症からなる群より選択される疾患または状態について、ヒトを含む哺乳動物の治療のために有用である。
【0020】
式Iの化合物の具体例としては、以下の表1の化合物が挙げられる。
【0021】
【表1】





【0022】
本発明の範囲の中にあるいくつかの化合物は、以下に記載される手順において叙述されるように調製されてもよい。
【0023】
本発明は以下の実施例によってさらに例証される。以下の実施例は、本発明を実施する特定の様式の例示であり、特許請求の範囲を限定するものとは意図されない。
【0024】
他に示されない限り、以下の用語は、本明細書を通して使用される場合に、以下の意味を有する。
【0025】
DCMとはジクロロメタンのことをいう。
【0026】
THFとはテトラヒドロフランのことをいう。
【0027】
EtOAcとは酢酸エチルのことをいう。
【0028】
「Me」とはメチルのことをいう。
【0029】
「Ph」とはフェニルのことをいう。
【0030】
「薬剤的に許容可能な塩」とは、生物学的有効性および遊離塩基の特性を保持し、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸などの無機酸との反応によって得られる塩のことをいう。
【0031】
「アルキル」とは、直鎖、分枝鎖、または環状の飽和脂肪族炭化水素をいう。好ましくは、アルキル基は1〜12個の炭素を有する。より好ましくは、1〜7個の炭素、最も好ましくは1〜4個の炭素の低級アルキルである。典型的なアルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、三級ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが挙げられる。アルキル基は、ヒドロキシル、シアノ、アルコキシ、=O、=S、NO2、ハロゲン、ジメチル アミノ、およびSHからなる群より選択される1つ以上の置換基で任意に置換されてもよい。
【0032】
「アルコキシ」とは「O−アルキル」基のことをいう。
【0033】
「アリール」とは、共役パイ電子系を有する少なくとも1つの環を有する芳香族基をいい、これには、炭素環式アリール、複素環式アリール、およびビアリール基が挙げられる。アリール基は、ハロゲン、トリハロメチル、ヒドロキシル、SH、OH、NO2、アミン、チオエーテル、シアノ、アルコキシ、アルキル、およびアミノからなる群より選択される1個以上の置換基で任意に置換されてもよい。
【0034】
「アルカリル」とは、アリール基に共有結合されているアルキルをいう。好ましくは、このアルキルは低級アルキルである。
【0035】
「炭素環式」とは、環状の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基およびアリール炭化水素基をいい、ここで、環原子は独占的に炭素であり、該環原子を含め6〜20個の炭素原子を含む。
【0036】
「炭素環式アリール」とは、環原子が炭素であるアリール基をいう。
【0037】
「複素環式」とは、環原子が、炭素原子、ならびに少なくとも1個の酸素、窒素、および/または硫黄原子を含み、飽和していてもよく、飽和していなくてもよく、すなわち、1個以上の二重結合またはアリールを有し、かつ20個までの炭素原子および1〜5個の上記のヘテロ原子を含む環状基をいう。
【0038】
「複素環式アリール」とは、環原子として1〜3個のヘテロ原子を有し、環原子の残りが炭素であるアリール基をいう。ヘテロ原子には、酸素、硫黄、および窒素が挙げられる。
【0039】
「ヒドロカルビル」とは、炭素原子および水素原子のみを有する炭化水素基をいう。好ましくは、ヒドロカルビル基は、1〜20個の炭素原子、より好ましくは、1〜12個の炭素原子、および最も好ましくは、1〜7個の炭素原子を有する。
【0040】
「置換ヒドロカルビル」とは、1個以上であるが、すべてではない水素原子および/または炭素原子が、ハロゲン原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、もしくはリン原子、またはハロゲン原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、もしくはリン原子を含む基、例えば、フルオロ、クロロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、リン酸、チオール、アミド、エステル、チオアミド、チオールエステル、アミン、チオエーテル、スルホニルなどによって置き換えられているヒドロカルビル基をいう。
【0041】
「アミド」とは−−C(O)−−NH−−R’をいい、ここで、R’はアルキル、アリール、アルキルアリール、または水素をいう。
【0042】
「エステル」とは−−C(O)−−O−−R’をいい、ここで、R’はアルキル、アリール、またはアルキルアリールをいう。
【0043】
「チオアミド」とは−−C(S)−−NH−−R’をいい、ここで、R’はアルキル、アリール、アルキルアリール、または水素をいう。
【0044】
「チオールエステル」とは−−C(O)−−S−−R’をいい、ここで、R’はアルキル、アリール、アルキルアリール、または水素をいう。
【0045】
「アミン」とは−−N(R”)R’”基をいい、ここで、R”およびR’”はアルキル、アリール、およびアルキルアリールからなる群より独立して選択される。
【0046】
「チオエーテル」とは−−S−−R”であり、ここで、R”はアルキル、アリール、またはアルキルアリールをいう。
【0047】
「スルホニル」とは−−S(O)2−−R””をいい、ここで、R””はアリール、C(CN)=C−アリール、CH2 CN、アルキル(alky)アリール、スルホンアミド、NH−アルキル、NH−アルキルアリール、またはNH−アリールをいう。
【0048】
また、あるいは、フェニル部分上の置換基は、o、m、もしくはp置換基、または2、3、もしくは4置換基とそれぞれ呼ばれてもよい(明白に、5置換基もまたメタ置換基であり、6置換基はオルト置換基である)。
【0049】
上記の化合物は、上記のアッセイに従ってS1P2活性について評価される。結果は以下の表2において報告される。
【0050】
プロトン核磁気共鳴(1H NMR)および炭素核磁気共鳴(13C NMR)スペクトルは、重水素置換された溶媒中で、Varian 300または500 MHzスペクトル分析装置で記録された。化学シフトは、内部標準(0.00ppm)としてのテトラメチルシラン(TMS)と比較した、100万分の1(ppm)のδ(デルタ)値として報告され、多重度はs、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;br、ブロードとして報告された。データは以下の形式で報告された:化学シフト(多重度、ヘルツ(Hz)単位の結合定数J、積分強度)。
【0051】
置換4−イソシアナトピリジン中間体の合成のための一般的手順A:
【化8】

市販の適切に置換されたイソニコチン酸(1.87mmol)が、0℃でTHF:DCM(4:10ml)に溶解された。塩化オキサリル(DCM中2.0M、1.87ml、3.75mmol)が加えられ、続いて2滴のDMFが加えられた。得られた溶液は0℃で30分間攪拌され、乾燥するまで濃縮された。固形物は10mlのアセトンに溶解され、0℃まで冷却された。1ml水中のNaN3(195mg、3.00mmol)が加えられた。0℃で30分間の攪拌後、反応混合物は再度乾燥するまで濃縮され、ベンゼン中に再溶解され、これは氷冷水で迅速に洗浄され、そしてNa2SO4で乾燥された。乾燥剤Na2SO4は濾過して除かれ、濾液は110℃で攪拌され、次いで50℃まで冷却されて、表題化合物がその場所で生成した。この粗イソシアネートが、さらなる精製なしで続く転換において使用された。
【0052】
5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンおよび(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミン中間体の合成:
表題の中間体化合物は、以下のスキームに従って、市販の3−フルオロピリジンから調製された。
【化9】

【0053】
100mLのTHF中の2−(3−フルオロ−ピリジン−4−イル)−プロパン−2−オール:3−フルオロピリジン(11.0g、113.0mmol)が、アルゴン下で−78℃で50分間、LDA(1.5M、100.0mL、150.0mmol)で処理された。アセトン(28mL)が加えられ、得られた反応混液は−78℃〜−40℃で、50分間攪拌された。次いで、反応はNH4Cl水溶液でクエンチされ、エーテルで抽出された。合わせた有機層はH2Oおよびブラインで洗浄され、次いでNa2SO4で乾燥され、そして真空下で濃縮された。MPLC(80gカラム、溶離液としてのヘキサン中0〜40% 酢酸エチル)は表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): δ ppm 1.65 (s, 6 H), 7.27 (dd, J=5.57 Hz, 1 H), 8.36−8.39 (m, 2 H).
【0054】
3−フルオロ−4−イソプロピル−ピリジン:2−(3−フルオロ−ピリジン−4−イル)−プロパン−2−オール(以前の工程から、6.40g、41.3mmol)は50mLの57% HI水溶液に溶解された。赤リン(4.48g、144.0mmol)が加えられ、この混合物は140℃で5時間攪拌された。この反応混合物は室温まで冷却され、5N NaOH水溶液で中和され、そしてエーテルで抽出された。合わせた有機層はH2Oおよびブラインで洗浄され、次いでNa2SO4で乾燥され、そして真空下で濃縮された。表題化合物が蒸留によって得られた。スペクトルデータ:
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): δ ppm 1.27 (d, J=7.04 Hz, 6 H), 3.25 (hept, J=7.04 Hz, 1 H), 7.21 (dd, J=5.44 Hz, 1 H), 8.33−8.36 (m, 2 H).
【0055】
1−(3−フルオロ−4−イソプロピル−ピリジン−2−イル)−エタノール:1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(6.16g、55.0mmol)は、−40℃でエーテル(100mL)中に溶解された。n−BuLi(ヘキサン中2.5M、57.50mL、23.0mmol)が加えられ、得られた反応混合物は−20℃で1時間攪拌された。次いで、この反応溶液は−60℃に冷却された。3−フルオロ−4−イソプロピル−ピリジン(以前の工程から得られる、7.00g、50.0mmol)が導入された。攪拌は1時間継続され、そしてアセトアルデヒド(3mL)が加えられた。次いで、この溶液は1時間かけて−30℃まで昇温され、NH4Cl水溶液でクエンチされた。水層はエーテルで抽出された。合わせた抽出物はNa2SO4で乾燥され、濃縮された。MPLC(80gカラム、溶離液としてヘキサン中0〜15% 酢酸エチル)による精製は表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): δ ppm 1.27 (d, J=7.04 Hz, 3 H), 1.29 (d, J=7.04 Hz, 3 H), 1.50 (d, J=6.44 Hz, 3 H), 3.28 (hept, J=7.04 Hz, 1 H), 5.13 (q, J=6.44 Hz, 3 H), 7.18 (dd, J=5.41 Hz, 1 H), 8.29 (d, J=5.27 Hz, 1 H).
【0056】
1−(3−フルオロ−4−イソプロピル−ピリジン−2−イル)−エタノン:1−(3−フルオロ−4−イソプロピル−ピリジン−2−イル)−エタノール(以前の工程において調製、3.00g、16.39mmol)は60mLの無水トルエン中に溶解された。MnO2(4.05g、46.55mmol)が加えられ、そして得られた混合物は140℃で一晩攪拌された。次いで、この混合物は室温まで冷却され、そしてセライトのパッドを通して濾過された。濾液は濃縮され、MPLC(80g、ヘキサン中0〜20% 酢酸エチル)を介して精製され、表題化合物が得られた。スペクトルデータ:
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): δ ppm 1.28 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 2.70 (s, 3 H), 3.35 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 7.38 (dd, J=5.13 Hz, 1 H), 8.39 (d, J=4.69 Hz, 1 H).
【0057】
7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン:1−(3−フルオロ−4−イソプロピル−ピリジン−2−イル)−エタノン(以前の工程において調製、2.50g、15.15mmol)およびメチルヒドラジン(1.04g、23.00mmol)が8mLのグリコール中で合わされた。この反応溶液は140℃で2時間攪拌された。冷却後、これは水でクエンチされ、DCMで抽出され、次いで水、ブラインで洗浄され、そして濃縮された。ヘキサン中15〜35% 酢酸エチルを溶離液として使用するカラムクロマトグラフィーは表題化合物を淡黄色固形物として与えた。スペクトルデータ:
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): δ ppm 1.39 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 2.64 (s, 3 H), 3.65 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.23 (s, 3 H), 7.14 (d, J=4.69 Hz, 1 H), 8.44 (d, J=4.69 Hz 1 H).
【0058】
7−イソプロピル−1、3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン 4−オキシド:100mLのクロロホルム中の7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(以前の工程において調製、2.50g、13.22mmol)に、0℃にて77% MCPBA(5.91g、26.44mmol)が加えられた。得られた溶液は90℃で3時間攪拌された。冷却後、これはNaHCO3水溶液で中和され、DCMで徹底的に抽出された。次いで、合わせた有機相は水、ブラインで洗浄され、そして濃縮された。溶離液としてMeOH/DCM中の5% 7N NH3を使用するカラムクロマトグラフィーは、白色固形物として表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): δ ppm 1.37 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 2.83 (s, 3 H), 3.60 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.21 (s, 3 H), 6.78 (d, J=6.30 Hz, 1 H), 8.01 (d, J=6.30 Hz 1 H).
【0059】
5−クロロ−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン:30mLのトルエン中の7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン 4−オキシド(以前の工程から得られた、2.26g、11.00mmol)の溶液にPOCl3(3.37g、22.00mmol)が加えられた。得られた反応混合物は90℃で2時間攪拌され、次いで、濃縮された。DCMが加えられた。有機層は水およびブラインで洗浄され、次いでNa2SO4で乾燥され、そして濃縮された。DCMを用いるカラムクロマトグラフィーは2つの異性体を分離し、白色固形物として表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): δ ppm 1.39 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 2.58 (s, 3 H), 3.62 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.21 (s, 3 H), 7.11 (s, 1 H).
【0060】
(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−ヒドラジン:5−クロロ−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(以前の工程から得られる、620mg、2.68mmol)および6mLのヒドラジン一水和物が4mLのEtOH中で合わせられた。この反応溶液は120℃で3日間攪拌された。次いで、この反応溶液は減圧下で濃縮された。MeOHが残渣に加えられ、再度濃縮された。ある程度の固形物が形成するまでこの手順が数回反復された。この固形物は、表題化合物として濾過により収集された。スペクトルデータ:
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): δ ppm 1.34 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 2.52 (s, 3 H), 3.56 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.15 (s, 3 H), 6.59 (s, 1 H).
【0061】
7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル:20mL CH3CN中の7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン N−オキシド(以前の工程から得られる、1.06g、5.17mmol)およびTEA(1.08mL、7.73mmol)の溶液に、TMSシアニド(1.37g、10.34mmol)が加えられた。得られた溶液は18時間還流して攪拌された。さらに0.5mLのTMSシアニドが加えられ、反応はさらに7時間継続された。溶媒が減圧下で除去され、そして残渣がシリカゲルカラムにロードされ、そして20〜30% 酢酸エチルで溶出されて所望の表題化合物を固形物として与えた。スペクトルデータ:
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): δ ppm 1.40 (d, J=6.74 Hz, 6 H), 2.64 (s, 3 H), 3.69 (hept, J=6.74 Hz, 1 H), 4.26 (s, 3 H), 7.46 (s, 1 H).
【0062】
C−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−メチルアミン:
7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル(以前の工程から、91.05g、5.15mmol)はEtOH:THF:濃HCl(25mL:10mL:1.5mL)に溶解された。400mgの10% Pd/Cが加えられ、そしてこの反応混合物は水素バルーン下で一晩攪拌された。触媒は濾過して除かれ、濾液は減圧下で濃縮されて白色固形物として表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H−NMR (300 MHz, CD3OD): δ ppm 1.41 (d, J=6.74 Hz, 6 H), 2.56 (s, 3 H), 3.77 (hept, J=6.74 Hz, 1 H), 4.02 (s, 2 H), 4.21 (s, 3 H), 7.36 (s, 1 H).
【0063】
置換ウレアの合成のための一般的手順B:
【化10】

上記で調製された適切に置換されたアミンまたはヒドラジンおよび適切に置換されたイソシアネート(市販のものかまたは上記で調製されたかのいずれか、1.1当量)が8mLのTHF中に溶解された。この反応混合物は室温で4時間撹拌され、溶媒は減圧下で除去された。表題化合物は、ヘキサン中30〜75% 酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィーによって単離され、さらにMeOHからの再結晶によってさらに精製された。
【0064】
実施例1
【化11】

N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−ヒドラジンおよび市販の3,5−ジクロロフェニルイソシアネートから生成された。
【0065】
N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されたようなプロトコールに従って、3,5−ジクロロフェニルイソシアネート(市販品、113mg、0.60mmol)、5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(上記で調製、110mg、0.50mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 1.38 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 2.44 (s, 3 H), 3.70 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.14 (s, 3 H), 6.85 (s, 1 H), 7.02 (dd, J=1.76 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=1.76 Hz, 2 H).
【0066】
実施例2
【化12】

【0067】
1−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレアの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミンおよび市販の2,6−ジクロロ−4−イソシアナトピリジンから生成された。
【0068】
1−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、2,6−ジクロロ−4−イソシアナトピリジン(市販品、180mg、0.95mmol)、(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミン(上記で調製、200mg、0,92mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 1.40 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 2.57 (s, 3 H), 3.74 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.22 (s, 3 H), 4.61 (s, 2 H), 7.33 (s, 1 H), 7.48 (s, 2 H).
【0069】
実施例3
【化13】

N−(2−ブチル−6−クロロピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−ヒドラジンおよび2−ブチル−6−クロロ−4−イソシアナト−ピリジンから生成された。中間体2−ブチル−6−クロロ−4−イソシアナト−ピリジンは、一般的手順Aに従って調製され、そしてさらなる精製なしでその場所で使用された。
【0070】
2−ブチル−6−クロロ−イソニコチン酸:表題化合物は、引用文献1における文献に報告されている方法に従って、エチル 2,4−ジオキソオクタネートから調製された。スペクトルデータはこの文献において報告されているものと一致し、ここでもまた報告される:
1H−NMR (300 MHz, CD3OD): δ ppm 0.96 (t, J=7.33 Hz, 3 H), 1.33−1.43 (m, 2 H), 1.66−1.76 (m, 2 H), 2.82 (t, J=7.62 Hz, 2 H), 7.70 (s, 1 H).
【0071】
2−ブチル−6−クロロ−4−イソシアナト−ピリジン:表題化合物は、上記の一般的手順Aに従って、ブチル−6−クロロ−イソニコチン酸(上記で調製、400mg、1.87mmol)、塩化オキサリル(DCM中2.0M、1.87mL、3.75mmol)から調製された。粗表題化合物はさらなる精製なしで次の工程において使用された。
【0072】
N−(2−ブチル−6−クロロピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、2−ブチル−6−クロロ−4−イソシアナト−ピリジン(上記で調製)、5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(上記で調製、200mg、0.92mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 0.91 (t, J=7.32 Hz, 3 H), 126 (m , 2 H), 1.35 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 1.61 (m, 2 H), 2.43 (s, 3 H), 2.61 (t, J=7.68 Hz, 2 H), 3.65 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.12 (s, 3 H), 6.82 (s, 1 H), 7.30 (s, 1 H), 7.55 (s, 1 H).
【0073】
実施例4
【化14】

N−(2−クロロ−6−エトキシピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−ヒドラジンおよび2−クロロ−6−エトキシ−4−イソシアナトピリジンから生成された。中間体2−クロロ−6−エトキシ−4−イソシアナトピリジンは、一般的手順Aに従って調製され、さらなる精製なしでその場所で使用された。
2−クロロ−6−エトキシ−イソニコチン酸:表題化合物は、引用文献2において報告されている方法に従って、2.6−ジクロロ(dicloro)ピリジン−4−カルボン酸から調製された。スペクトルデータはこの文献において報告されているものと一致し、そしてここでもまた報告される:
1H−NMR (300 MHz, CD3OD): δ ppm 1.38 (t, J=7.04 Hz, 3 H), 4.36 (q, J=7.04 Hz, 2 H), 7.17 (d, J=1.18 Hz, 1 H), 7.39 (d, J=1.18 Hz, 1 H).
【0074】
2−クロロ−6−エトキシ−4−イソシアナト−ピリジン:表題化合物は、上記の一般的手順Aに従って、2−クロロ−6−エトキシ−イソニコチン酸(上記で調製)、塩化オキサリル(DCM中2.0M)から調製された。粗表題化合物は、次の工程においてさらなる精製なしで使用された。
【0075】
N−(2−クロロ−6−エトキシピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、2−クロロ−6−エトキシ−4−イソシアナト−ピリジン(上記で調製)、5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(上記で調製、180mg、0.82mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 1.33 (t, J=7.04 Hz, 3 H), 1.37 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 2.44 (s, 3 H), 3.67 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.14 (s, 3 H), 4.24 (q, J=7.04 Hz, 2 H), 6.83 (s, 1 H), 6.92 (s, 1 H), 7.10 (s, 1 H).
【0076】
実施例5
【化15】

1−(3,5−ジクロロフェニル)−3−((1,3,7−トリメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレアの合成:
表題化合物は、(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミンのための上記の手順を使用して調製された(1,3,7−トリメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミン、および市販の3,5−ジクロロフェニルイソシアネートから、上記の一般的手順Bに従って生成された。
【0077】
1−(3,5−ジクロロフェニル)−3−((1,3,7−トリメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア:
表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、3,5−ジクロロフェニルイソシアネート(市販品、170mg、0.90mmol)、(1,3,7−トリメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミン(上記で調製、160mg、0,84mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 2.47 (s, 3 H), 2.74 (s, 3 H), 4.14 (s, 3 H), 4.47 (d, J=4.69 Hz, 2 H), 7.01 (dd, J=2.07 Hz, 1 H), 7.10 (bs, 1 H), 7.21 (s, 1 H), 7.42 (d, J=2.07 Hz, 2 H), 9.45(s, 1 H).
【0078】
実施例6
【化16】

N−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−ヒドラジンおよび市販の2,6−ジクロロ−4−イソシアナトピリジンから生成された。
【0079】
N−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、3,5−ジクロロフェニルイソシアネート(市販品、124mg、0.66mmol)、5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(上記で調製、120mg、0.55mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 1.37 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 2.44 (s, 3 H), 3.68 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.14 (s, 3 H), 6.82 (s, 1 H), 7.63 (s, 2 H).
【0080】
実施例7
【化17】

N−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンおよび市販の4−イソシアナト−2,6−ビス(トリフルオロメチル)ピリジンから生成された。
N−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、4−イソシアナト−2,6−ビス(トリフルオロメチル)ピリジン(市販品、117mg、0.44mmol)、5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(上記で調製、80mg、0.36mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 1.38 (d, J=6.73Hz, 6 H), 2.44 (s, 3 H), 3.68 (hept, J=6.73Hz, 1 H), 4.14 (s, 3 H), 6.86 (s, 1 H), 7.53 (s, 1 H), 8.19 (s, 2 H).
【0081】
実施例8
【化18】

N−(3−クロロ−5−メトキシピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−ヒドラジンおよび2−クロロ−6−メトキシ−4−イソシアナトピリジンから生成された。中間体2−クロロ−6−メトキシ−4−イソシアナトピリジンは、一般的手順Aに従って調製され、さらなる精製なしでその場所で使用された。
【0082】
N−(3−クロロ−5−メトキシピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、2−クロロ−6−メトキシ−4−イソシアナト−ピリジン(一般的手順Aに従って上記で調製、粗)、5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(上記で調製、140mg、0.64mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 1.37 (d, J=6.80Hz, 6 H), 2.44 (s, 3 H), 3.69 (hept, J=6.80Hz, 1 H), 3.38 (s, 3 H), 4.14 (s, 3 H), 6.83 (s, 1 H), 6.95 (s, 1 H), 7.01 (s, 1 H).
【0083】
実施例9
【化19】

1−(2,6−ジクロロフェニル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレアの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミンおよび市販の1,3−ジクロロ−5−イソシアナトベンゼンから生成された。
【0084】
1−(3,5−ジクロロフェニル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、1,3−ジクロロ−5−イソシアナトベンゼン(市販品、188mg、1.0mmol)、(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミン(上記で調製、200mg、0,92mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 1.40 (d, J=6.73Hz, 6 H), 2.57 (s, 3 H), 3.76 (hept, J=6.73Hz, 1 H), 4.21 (s, 3 H), 4.59 (s, 2 H), 6.99 (dd, J=1.76Hz, 1 H), 7.34 (s, 1 H), 7.43 (d, J=1.76Hz, 2 H).
【0085】
実施例10
【化20】

1−(2−クロロ−6−メトキシピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレアの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミンおよび2−クロロ−4−イソシアナト−6−メトキシピリジン(上記の一般的手順Aに従って調製)から生成された。
【0086】
1−(2−クロロ−6−メトキシピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、2−クロロ−4−イソシアナト−6−メトキシピリジン(上記で調製、粗、1.0mmol)、(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミン(上記で調製、200mg、0,92mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 1.40 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 2.57 (s, 3 H), 3.76 (hept, J=6.73Hz, 1 H), 4.21 (s, 3 H), 4.59 (s, 2 H), 6.82 (d, J=1.76 Hz, 1 H), 7.06 (d, J=1.76 Hz, 1 H), 7.33 (s, 1 H).
【0087】
実施例11
【化21】

N−(2−クロロ−6−プロピルピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)−ヒドラジンおよび2−クロロ−4−イソシアナト−6−プロピルピリジンから生成された。中間体2−クロロ−4−イソシアナト−6−プロピルピリジンは一般的手順Aに従って調製され、さらなる精製なしでその場所で使用された。
【0088】
N−(2−クロロ−6−プロピルピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、2−クロロ−4−イソシアナト−6−プロピルピリジン(上記で調製)、5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(上記で調製、200mg、0.92mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 0.94 (t, J=7.32 Hz, 3 H), 1.37 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 1.69 (m, 2 H), 2.44 (s, 3 H), 2.61 (t, J=7.68 Hz, 2 H), 3.68 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.14 (s, 3 H), 6.84 (s, 1 H), 7.37 (s, 1 H), 7.57 (s, 1 H).
【0089】
実施例12
【化22】

1−(2−クロロ−6−プロピルピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレアの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製した(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミンおよび2−クロロ−4−イソシアナト−6−プロピルピリジンから生成された。中間体2−クロロ−4−イソシアナト−6−プロピルピリジンは一般的手順Aに従って調製され、さらなる精製なしでその場所で使用された。
【0090】
1−(2−クロロ−6−プロピルピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、2−クロロ−4−イソシアナト−6−プロピルピリジン(上記で調製)、(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミン(上記で調製、200mg、0.92mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 0.94 (t, J=7.32 Hz, 3 H), 1.37 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 1.69 (m, 2 H), 2.44 (s, 3 H), 2.61 (t, J=7.68 Hz, 2 H), 3.68 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.14 (s, 3 H), 6.84 (s, 1 H), 7.37 (s, 1 H), 7.57 (s, 1 H).
【0091】
実施例13
【化23】

1−(2−クロロ−6−エトキシピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレアの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミンおよび2−クロロ−6−エトキシ−4−イソシアナトピリジンから生成された。中間体2−クロロ−6−エトキシ−4−イソシアナトピリジンは一般的手順Aに従って調製され、さらなる精製なしでその場所で使用された。
【0092】
1−(2−クロロ−6−エトキシピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、2−クロロ−6−エトキシ−4−イソシアナトピリジン(上記で調製)、(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミン(上記で調製、200mg、0.92mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 1.34 (t, J=7.04Hz, 3 H), 1.39 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 2.57 (s, 3 H), 3.76 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.21 (s, 3 H), 4.25 (q, J=7.04 Hz, 2 H), 4.59 (s, 2 H), 6.78 (d, J=1.46 Hz, 1 H), 7.04 (d, J=1.46 Hz, 1 H), 7.33 (s, 1 H).
実施例14
【化24】

1−(2−クロロ−6−プロポキシピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレアの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミンおよび2−クロロ−4−イソシアナト−6−プロポキシピリジンから生成された。中間体2−クロロ−4−イソシアナト−6−プロポキシピリジンは一般的手順Aに従って調製され、さらなる精製なしでその場所で使用された。
【0093】
1−(2−クロロ−6−プロポキシピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、2−クロロ−4−イソシアナト−6−プロポキシピリジン(上記で調製)、(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミン(上記で調製、180mg、0,82mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 1.00 (t, J=7.32Hz, 3H), 1.40 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 1.75 (m, 2 H), 2.57 (s, 3 H), 3.76 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.15 (t, J=6.60 Hz, 2 H), 4.21 (s, 3 H), 4.59 (s, 2 H), 6.78 (d, J=1.46 Hz, 1 H), 7.04 (d, J=1.46 Hz, 1 H), 7.34 (s, 1 H).
【0094】
実施例15
【化25】

N−(2−クロロ−6−プロポキシピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンおよび2−クロロ−4−イソシアナト−6−プロポキシピリジンから生成された。中間体2−クロロ−4−イソシアナト−6−プロポキシピリジンは一般的手順Aに従って調製され、さらなる精製なしでその場所で使用された。
【0095】
N−(3−クロロ−5−プロポキシフェニル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、2−クロロ−4−イソシアナト−6−プロポキシピリジン(一般的手順Aに従って上記で調製、粗)、5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(上記で調製、160mg、0,73mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 1.00 (t, J=7.34 Hz, 3 H), 1.38 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 1.74 (m, 2 H), 2.44 (s, 3 H), 3.67 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.12−4.17 (m, 5 H), 6.83 (s, 1 H), 6.94 (s, 1 H), 7.19 (s, 1 H).
【0096】
実施例16
【化26】

N−(2−ブトキシ−6−クロロピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンおよび2−ブトキシ−6−クロロ−4−イソシアナトピリジンから生成された。中間体2−ブトキシ−6−クロロ−4−イソシアナトピリジンは一般的手順Aに従って調製され、さらなる精製なしでその場所で使用された。
【0097】
N−(2−ブトキシ−6−クロロピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、2−ブトキシ−6−クロロ−4−イソシアナトピリジン(一般的手順Aに従って上記で調製、粗)、5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(上記で調製、160mg、0,73mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 0.97 (t, J=7.34 Hz, 3 H), 1.38 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 1.46 (m, 2 H), 1.71 (m, 2 H), 2.44 (s, 3 H), 3.68 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.14 (s, 3 H), 4.20 (t, J=6.44 Hz, 2 H), 6.83 (s, 1 H), 6.93 (s, 1 H), 7.19 (s, 1 H).
【0098】
実施例17
【化27】

1−(2−ブトキシ−6−クロロピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレアの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミンおよび2−ブトキシ−6−クロロ−4−イソシアナトピリジンから生成された。中間体2−ブトキシ−6−クロロ−4−イソシアナトピリジンは一般的手順Aに従って調製され、さらなる精製なしでその場所で使用された。
【0099】
1−(2−ブトキシ−6−クロロピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、2−クロロ−4−イソシアナト−6−プロポキシピリジン(上記で調製)、(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メタンアミン(上記で調製、170mg、0,78mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 0.97 (t, J=7.32 Hz, 3 H), 1.40 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 1.50 (m, 2 H), 1.72 (m, 2 H), 2.57 (s, 3 H), 3.76 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.20 (t, J=6.44 Hz, 2 H), 4.21 (s, 3 H), 4.59 (s, 2 H), 6.80 (d, J=1.46 Hz, 1 H), 7.04 (d, J=1.46 Hz, 1 H), 7.34 (s, 1 H).
【0100】
実施例18
【化28】

N−(2−エトキシピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンおよび2−エトキシ−4−イソシアナトピリジンから生成された。中間体2−エトキシ−4−イソシアナトピリジンは一般的手順Aに従って調製され、さらなる精製なしでその場所で使用された。
【0101】
N−(2−エトキシピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、2−エトキシ−4−イソシアナトピリジン(一般的手順Aに従って上記で調製、粗)、5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(上記で調製、160mg、0,73mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 1.34 (t, J=7.04 Hz, 3 H), 1.38 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 2.44 (s, 3 H), 3.69 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 4.14 (s, 3 H), 4.24 (q, J=7.04 Hz, 2 H), 6.84 (s, 1 H), 7.04−7.07 (m, 2 H), 7.86 (d, J=6.00 Hz,, 1 H).
【0102】
実施例19
【化29】

N−(5−クロロ−2,4−ジメトキシフェニル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成:
表題化合物は、上記の一般的手順Bに従って、上記で調製された5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンおよび市販の1−クロロ−5−イソシアナト−2,4−ジメトキシベンゼンから生成された。
【0103】
N−(5−クロロ−2,4−ジメチルフェニル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド:表題化合物は、上記の一般的手順Bにおいて概説されるプロトコールに従って、1−クロロ−5−イソシアナト−2,4−ジメトキシベンゼンおよび5−ヒドラジニル−7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(上記で調製、160mg、0,73mmol)から得られた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm 1.37 (d, J=6.73 Hz, 6 H), 2.45 (s, 3 H), 3.68 (hept, J=6.73 Hz, 1 H), 3.82 (s, 3 H), 3.85 (s, 3 H), 4.14 (s, 3 H), 6.70 (s, 1 H), 6.86 (s, 1 H), 8.01 (s, 1 H).
【0104】
実施例20
【化30】

N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4−メチル−1,8−ナフチリジン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成
表題化合物は、以下のスキームに記載された化学に従って、N−(ピリジン−2−イル)ピバルアミドから生成された。中間体は分離および特徴付けされた。
スキーム1
【化31】

【0105】
N−(3−アセチルピリジン−2−イル)ピバルアミド:THF中のN−(ピリジン−2−イル)ピバルアミド(2.0g、11.22mモル)の溶液に、−78℃で、9.4mL(2.1当量)のn−BuLiが加えられた。得られた混合物は0℃で3時間撹拌された。次いで、この反応混合物は−78℃に冷却され、その後、THF中の溶液としてN−メトキシ−N−メチルアセトアミド(1.2g、1.1当量)が加えられた。得られた混合物は室温で2時間撹拌された。次いで、これは氷−H2Oにクエンチされた。得られた混合物はCH2Cl2(3×20mL)で抽出され、合わせた有機抽出物は、H2O(2×20mL)、ブライン(1×20mL)で洗浄され、次いで、MgSO4で乾燥された。MPLCによる濃縮および精製は、N−(3−アセチルピリジン−2−イル)ピバルアミド(1.62g、65%)を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.36 (s, 9 H) 2.65 (s, 3 H) 7.09 (dd, J=7.76, 4.83 Hz, 1 H) 8.17 (dd, J=7.76, 1.90 Hz, 1 H) 8.64 (dd, J=4.69, 2.05 Hz, 1 H) 11.49 (br. s., 1 H).
【0106】
tert−ブチル 3−ヒドロキシ−3−(2−ピバルアミドピリジン−3−イル)ブタノエート:15mL THF中のLDAの9.5mL(2.1当量)の溶液に、−78℃で、2.0mLのt−ブチルアセテート(2.1当量)が加えられた。得られた混合物は−78℃で30分間撹拌され、その後、THF中のN−(3−アセチルピリジン−2−イル)ピバルアミド(1.52g、6.90mmol)の溶液が滴下様式で加えられた。次いで、得られた反応混合物は−78℃で30分間撹拌され、室温まで上げられた。次いで、この反応混合物は飽和NH4Clでクエンチされた。得られた混合物はEtOAc(3×20mL)で抽出され、合わせた有機抽出物はH2O(2×20mL)、ブライン(1×20mL)で洗浄され、MgSO4で乾燥され、そして濃縮されて、表題化合物(1.40g、61%)を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.33 (s, 9 H) 1.44 (s, 9 H) 1.58 (s, 3 H) 2.65 (d, J=16.70 Hz, 1 H) 3.06 (d, J=16.70 Hz, 1 H) 5.54 (s, 1 H) 6.96 (dd, J=7.76, 4.83 Hz, 1 H) 7.43 (dd, J=7.91, 1.76 Hz, 1 H) 8.45 (dd, J=4.98, 1.76 Hz, 1 H) 10.29 (s, 1 H).
【0107】
4−メチル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン:2mL 3N HCl中の1.3gのtert−ブチル 3−ヒドロキシ−3−(2−ピバルアミドピリジン−3−イル)ブタノエート(3.9mmol)の溶液に、5分間、160℃でマイクロ波が照射された。得られた混合物はEt2O(2×10mL)で洗浄された。水層は飽和K2CO3を使用して塩基化された。形成された沈殿は濾過され、水で洗浄されて、440mg(71%)の所望の表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ ppm 2.40 (d, J=1.17 Hz, 3 H) 6.43 (s, 1 H) 7.24 (dd, J=7.91, 4.69 Hz, 1 H) 8.12 (dd, J=7.91, 1.76 Hz, 1 H) 8.49 (dd, J=4.69, 1.76 Hz, 1 H) 11.92 (br. s., 1 H).
【0108】
2−クロロ−4−メチル−1,8−ナフチリジン:トルエン中の4−メチル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(440mg、2.75mmol)の溶液に、302μLのPOCl3(1.2当量)が加えられた。得られた混合物は120℃で3時間還流された。室温まで冷却後、反応混合物は氷−H2Oにクエンチされ、そしてEtOAc(3×10mL)で抽出された。合わせた有機抽出物はH2O(2×15mL)、ブライン(1×20mL)で洗浄され、次いでMgSO4で乾燥された。MPLCによる濃縮および精製は、所望の2−クロロ−4−メチル−1,8−ナフチリジン(330mg、67%)を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 2.72 (s, 3 H) 7.35 (d, J=1.17 Hz, 1 H) 7.53 (dd, J=8.20, 4.40 Hz, 1 H) 8.36 (dd, J=8.35, 1.90 Hz, 1 H) 9.10 (dd, 1 H).
【0109】
2−ヒドラジニル−4−メチル−1,8−ナフチリジン:NH2NH2中の2−クロロ−4−メチル−1,8−ナフチリジン(330mg、1.8mmol)の溶液は130℃で2時間還流された。反応混合物は室温まで冷却され、次いで、過剰のNH2NH2がロータリーエバポレーターで除去された。残渣が20mLのCH2Cl2中に取られた。この混合物は飽和NaHCO3(3×15mL)、ブライン(1×20mL)で洗浄され、次いで、MgSO4で乾燥され、そして濃縮された。残渣はヘキサンで洗浄されて、2−ヒドラジニル−4−メチル−1,8−ナフチリジンを与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 2.56 (s, 3 H) 6.66 (s, 1 H) 7.22 (dd, J=7.91, 4.40 Hz, 1 H) 8.11 (dd, J=8.06, 1.90 Hz, 1 H) 8.82 (dd, 1 H).
【0110】
N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4−メチル−1,8−ナフチリジン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド:CH2Cl2中の上記で調製された2−ヒドラジニル−4−メチル−1,8−ナフチリジン(84mg、0.482mmol)の溶液に、3,5−ジクロロフェニルイソシアネート(91mg、1.0当量)が加えられた。得られた混合物は室温で一晩撹拌された。得られた沈殿は濾過して除かれ、EtOAcで洗浄されて所望の表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ ppm 2.51 (s, 3 H) 6.78 (s, 1 H) 7.05 (t, J=1.90 Hz, 1 H) 7.23 (dd, J=7.91, 4.40 Hz, 1 H) 7.61 (br. s., 2 H) 8.22 (dd, J=8.06, 1.90 Hz, 1 H) 8.57 (br. s., 1 H) 8.68 (dd, J=4.40, 1.76 Hz, 1 H) 8.98 (s, 1 H) 9.22 (br. s., 1 H).
【0111】
実施例21
【化32】

N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4−イソプロピル−1,8−ナフチリジン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成
表題化合物は、上記のスキーム1に記載された化学に従ってN−(3−イソブチリルピリジン−2−イル)ピバルアミドから生成された。中間体が分離および特徴付けされた。
【0112】
N−(3−イソブチリルピリジン−2−イル)ピバルアミド:N−(ピリジン−2−イル)ピバルアミド(3.20g、18.0mmol)、n−BuLi(15.00mL、2.1当量)およびN−メトキシ−N−メチルイソブチル(butyr)アミド(2.60g、1.1当量)の溶液は、スキーム1に概説されたように反応され、3.10g(69%)のN−(3−イソブチリルピリジン−2−イル)ピバルアミドを与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.21 (d, J=7.03 Hz, 6 H) 1.35 (s, 9 H) 3.55 (dt, J=13.70, 6.78 Hz, 1 H) 7.08 (dd, J=7.91, 4.69 Hz, 1 H) 8.19 (dd, J=8.20, 2.05 Hz, 1 H) 8.63 (dd, J=4.83, 1.90 Hz, 1 H) 11.51 (br. s., 1 H).
【0113】
tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−メチル−3−(2−ピバルアミドピリジン−3−イル)ペンタノエート:N−(3−イソブチリルピリジン−2−イル)ピバルアミド(3.10g、12.5mmol)、LDA(1.5M、17.50mL、2.1当量)およびt−ブチルアセテート(3.5mL、2.1当量)の溶液は、スキーム1に概説されているように反応されて、tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−メチル−3−(2−ピバルアミドピリジン−3−イル)ペンタノエートを与え、これは次の工程においてさらなる精製なしで使用された。
【0114】
4−イソプロピル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン:12.0mL 3N HCl中のtert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−メチル−3−(2−ピバルアミドピリジン−3−イル)ペンタノエート(3.78g、10.4mmol)の溶液は、スキーム1に概説されているように反応されて、所望の4−イソプロピル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(800mg、41%)を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.34 (d, J=7.03 Hz, 6 H) 3.34 (quin, J=6.81 Hz, 1 H) 6.66 (s, 1 H) 7.23 (dd, J=12.31, 4.10 Hz, 2 H) 8.09 (dd, J=8.06, 1.61 Hz, 1 H) 8.71 (dd, J=4.69, 1.47 Hz, 1 H) 11.98 (br. s., 1 H).
【0115】
2−クロロ−4−イソプロピル−1,8−ナフチリジン:トルエン中の4−イソプロピル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(800mg、4.3mmol)および475 LのPOCl3の溶液はスキーム1に概説されるように反応され、所望の2−クロロ−4−イソプロピル−1,8−ナフチリジン(690mg、79%)を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.41 (d, J=6.74 Hz, 6 H) 3.68 (dq, J=7.03, 6.84 Hz, 1 H) 7.38 (s, 1 H) 7.52 (dd, J=8.35, 4.25 Hz, 1 H) 8.44 (dd, J=8.50, 2.05 Hz, 1 H) 9.09 (dd, 1 H).
【0116】
2−ヒドラジニル−4−イソプロピル−1,8−ナフチリジン:NH2NH2中のクロロ−4−イソプロピル−1,8−ナフチリジン(690mg、3.4mmol)の溶液は、上記のスキーム1に概説されるように反応され、所望の表題化合物(620mg、92%)を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.35 (d, J=6.74 Hz, 6 H) 3.45 − 3.59 (m, 1 H) 6.70 (br. s., 1 H) 7.21 (dd, J=8.06, 4.54 Hz, 1 H) 8.19 (d, J=7.62 Hz, 1 H) 8.79 (br. s., 1 H).
【0117】
N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4−イソプロピル−1,8−ナフチリジン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド:100mg(0.5mmol)サンプルの2−ヒドラジニル−4−イソプロピル−1,8−ナフチリジンおよび94mg(1.0当量)の3,5−ジクロロフェニルイソシアネートは、上記のスキーム1に概説されるように反応されて所望の表題化合物を与えた。
スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ ppm 1.23 (d, J=6.74 Hz, 6 H) 3.56 (d, J=6.74 Hz, 1 H) 6.82 (s, 1 H) 7.04 (t, J=1.76 Hz, 1 H) 7.23 (dd, J=8.20, 4.40 Hz, 1 H) 7.59 (br. s., 2 H) 8.31 (d, J=1.47 Hz, 1 H) 8.54 (br. s., 1 H) 8.66 (d, J=1.17 Hz, 1 H) 8.99 (br. s., 1 H) 9.25 (br. s., 1 H).
【0118】
実施例22
【化33】


N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4−イソプロピル−5,8−ジメチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成
表題化合物は、以下のスキーム(スキーム2)に記載された化学に従って2,5−ジメチルアニリンから生成された。中間体は分離および特徴付けされた。
スキーム2
【化34】

【0119】
N−(2,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−オキソペンタンアミド:2,5−ジメチルアニリン(7.70g、63.54mmol)およびエチル 4−メチル−3−オキソペンタノエート(10.00g、1.0当量)の混合物は160℃で一晩還流された。反応混合物が室温まで冷却された後、これはヘキサンとともに粉砕された。得られた沈殿は濾過され、高真空下で乾燥されて所望のN−(2,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−オキソペンタンアミドを生じた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.18 (d, J=7.03 Hz, 6 H) 2.30 (d, J=7.62 Hz, 6 H) 2.66 − 2.85 (m, 1 H) 3.64 (s, 2 H) 6.87 (d, J=8.50 Hz, 1 H) 7.06 (d, J=7.62 Hz, 1 H) 7.77 (s, 1 H) 9.13 (br. s., 1 H).
【0120】
4−イソプロピル−5,8−ジメチルキノリン−2−オール:N−(2,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−オキソペンタンアミドのサンプルおよび10.0mLのH2SO4が100℃で1時間反応された。反応物が室温まで冷却された後、氷−H2Oにクエンチされた。得られた混合物はCH2Cl2(3×20mL)で抽出された。合わせた有機抽出物は飽和NaHCO3(3×15mL)、ブライン(1×20mL)で洗浄され、MgSO4で乾燥され、そして濃縮された。残渣はEtOAc中で再結晶されて、1.30gの所望の4−イソプロピル−5,8−ジメチルキノリン−2−オールを与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.29 (d, J=6.45 Hz, 6 H) 2.41 (s, 3 H) 2.77 (s, 3 H) 3.84 (quin, J=6.59 Hz, 1 H) 6.67 (s, 1 H) 6.93 (d, J=7.62 Hz, 1 H) 7.19 (d, J=7.62 Hz, 1 H) 8.81 (br. s., 1 H).
【0121】
2−クロロ−4−イソプロピル−5,8−ジメチルキノリン:トルエン中4−イソプロピル−5,8−ジメチルキノリン−2−オール(1.30g、6.05mmol)、700 L(1.2当量)のPOCl3の溶液は上記のスキーム1に概説されるように反応され、1.00gの2−クロロ−4−イソプロピル−5,8−ジメチルキノリン(71%)を生じた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.34 (d, J=6.74 Hz, 6 H) 2.71 (s, 3 H) 2.87 (s, 3 H) 4.12 (quin, J=6.74 Hz, 1 H) 7.21 (d, J=7.33 Hz, 1 H) 7.32 (s, 1 H) 7.40 (d, J=7.33 Hz, 1 H).
【0122】
2−ヒドラジニル−4−イソプロピル−5,8−ジメチルキノリン:NH2NH2中の2−クロロ−4−イソプロピル−5,8−ジメチルキノリン(1.00g、4.3mmol)の溶液は、上記のスキーム1に概説されるように反応され、表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.30 (d, J=6.74 Hz, 6 H) 2.64 (s, 3 H) 2.82 (s, 3 H) 3.95 − 4.10 (m, 1 H) 6.72 (s, 1 H) 6.98 (d, J=7.33 Hz, 1 H) 7.30 (d, J=7.33 Hz, 1 H).
【0123】
N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4−イソプロピル−5,8−ジメチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド:2−ヒドラジニル−4−イソプロピル−5,8−ジメチルキノリン(100mg、0.44mmol)および82mg(1.0当量)の3,5−ジクロロフェニル イソシアネートの溶液は、上記のスキーム1に概説されるように反応されて、所望の表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ ppm 1.23 (d, J=6.74 Hz, 6 H) 2.42 (s, 3 H) 2.74 (s, 3 H) 3.88 − 4.06 (m, 1 H) 6.89 (s, 1 H) 6.94 (d, J=7.33 Hz, 1 H) 7.07 (t, J=1.90 Hz, 1 H) 7.22 (d, J=7.03 Hz, 1 H) 7.65 (br. s., 2 H) 8.27 (br. s., 1 H) 8.58 (s, 1 H) 9.24 (br. s., 1 H).
【0124】
実施例23
【化35】

N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4−イソプロピルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成
表題化合物は、スキーム1およびスキーム2において記載された化学に従って、アニリンから生成された。中間体は分離および特徴付けされた。
【0125】
4−メチル−3−オキソ−N−フェニルペンタンアミド:アニリン(5.80g、62.3mmol)および10.0g(1.0当量)のエチルイソブチリルアセテートは上記のスキーム2に概説されるように反応され、6.70g(52%)の所望の表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.17 (d, J=7.03 Hz, 6 H) 2.64 − 2.83 (m, 1 H) 3.61 (s, 2 H) 7.11 (t, J=7.33 Hz, 1 H) 7.32 (t, J=7.91 Hz, 2 H) 7.51 − 7.59 (m, 2 H) 9.20 (br. s., 1 H).
【0126】
4−イソプロピルキノリン−2−オール:15mL H2SO4中の4−メチル−3−オキソ−N−フェニルペンタンアミド(3.70g、18.03mmol)の溶液は、上記のスキーム2に概説されるように反応されて1.95g(57%)の所望の表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.36 (d, J=6.74 Hz, 6 H) 3.45 (quin, J=6.81 Hz, 1 H) 6.67 (s, 1 H) 7.15 − 7.32 (m, 1 H) 7.40 − 7.61 (m, 2 H) 7.79 (d, J=8.50 Hz, 1 H) 12.28 (br. s., 1 H).
【0127】
2−クロロ−4−イソプロピルキノリン:トルエン中の4−イソプロピルキノリン−2−オール(1.95g、10.43mmol)および1.14mL(1.2当量)のPOCl3は上記のスキーム1に概説されるように反応されて1.8g(84%)の所望の表題化合物を生じた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.40 (d, J=6.74 Hz, 6 H) 3.71 (quin, J=6.81 Hz, 1 H) 7.28 (s, 1 H) 7.48 − 7.63 (m, 1 H) 7.65 − 7.78 (m, 1 H) 7.98 − 8.10 (m, 2 H).
【0128】
2−ヒドラジニル−4−イソプロピルキノリン:NH2NH2中の2−クロロ−4−イソプロピルキノリン(1.80g、8.8mmol)の溶液は上記のスキーム1に概説されるように反応されて所望の表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.41 (d, J=6.74 Hz, 6 H) 3.51 − 3.76 (m, 1 H) 7.20 − 7.35 (m, 1 H) 7.44 − 7.60 (m, 2 H) 7.61 − 7.79 (m, 1 H) 7.84 − 8.06 (m, 1 H).
【0129】
N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4−イソプロピルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド:2−ヒドラジニル−4−イソプロピルキノリン(97mg、0.48mmol)および91mg(1.0当量)の3,5−ジクロロフェニルイソシアネートの溶液は上記のスキーム1に概説されるように反応されて所望の表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ ppm 1.29 (d, J=6.74 Hz, 6 H) 3.53 − 3.71 (m, 1 H) 6.83 (s, 1 H) 7.09 (t, J=1.90 Hz, 1 H) 7.28 (td, J=7.47, 1.46 Hz, 1 H) 7.45 − 7.62 (m, 2 H) 7.69 (br. s., 2 H) 7.94 (d, J=7.62 Hz, 1 H) 8.50 (br. s., 1 H) 8.70 (s, 1 H) 9.23 (br. s., 1 H).
【0130】
実施例24
【化36】

N−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−2−(4,8−ジメチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成
表題化合物は、スキーム1およびスキーム2に記載される化学に従って、2−クロロ−4,8−ジメチルキノリンから生成された。中間体は分離および特徴付けされた。
【0131】
2−ヒドラジニル−4,8−ジメチルキノリン:NH2NH2中の2−クロロ−4,8−ジメチルキノリン(1.00g、5.2mモル)の溶液は上記のスキーム1に概説されるように反応されて所望の表題化合物を与え、これは次の工程においてさらなる精製なしで使用された。
【0132】
N−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−2−(4,8−ジメチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド:2−ヒドラジニル−4,8−ジメチルキノリン(110mg、0.60mmol)および111mg(1.0当量)の2,6−ジクロロ−4−イソシアナトピリジンの溶液は上記のスキーム1に概説されるように反応されて所望の表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ ppm 2.50 (s, 3 H) 2.56 (s, 3 H) 6.79 (s, 1 H) 7.18 (t, J=7.62 Hz, 1 H) 7.41 (d, J=7.03 Hz, 1 H) 7.70 (d, J=8.20 Hz, 2 H) 8.72 (s, 2 H).
【0133】
実施例25
【化37】

N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4,8−ジメチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成
表題化合物は、スキーム1に記載される化学に従って2−ヒドラジニル−4,8−ジメチルキノリンから生成された。中間体2−ヒドラジニル−4,8−ジメチルキノリンはスキーム1に従って調製され、その特徴付けはより初期に提示されていた(上記を参照のこと)。
【0134】
N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4,8−ジメチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド:2−ヒドラジニル−4,8−ジメチルキノリン(100mg、0.53mmol)および100mg(1.0当量)の1,3−ジクロロ−5−イソシアナトベンゼンの溶液は上記のスキーム1に概説されるように反応されて所望の表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ ppm 2.51 (s, 3 H) 2.55 (s, 3 H) 6.77 − 6.80 (m, 1 H) 7.09 (t, J=1.76 Hz, 1 H) 7.17 (dd, J=8.20, 7.03 Hz, 1 H) 7.40 (d, J=6.74 Hz, 1 H) 7.65 − 7.72 (m, 3 H) 8.40 (br. s., 1 H) 8.62 (s, 1 H) 9.25 (br. s., 1 H).
【0135】
実施例26
【化38】

N−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−2−(4−メチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成
表題化合物は、スキーム1において上記に記載された化学に従って市販の2−クロロ−4−メチルキノリンから生成された。中間体2−ヒドラジニル−4−メチルキノリンは次の工程においてさらなる精製なしで使用された。
【0136】
2−ヒドラジニル−4−メチルキノリン:NH2NH2中の2−クロロ−4−メチルキノリン(1.00g、5.63mmol)の溶液は上記のスキーム1に概説されるように反応されて表題化合物を与え、これは、次の工程においてさらなる精製なしで使用された。
【0137】
N−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−2−(4−メチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド:2−ヒドラジニル−4−メチルキノリン(100mg、0.58mmol)および110mg(1.0当量)の2,6−ジクロロ−4−イソシアナトピリジンの溶液は上記のスキーム1に概説されるように反応されて所望の表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ ppm 2.57 (s, 3 H) 6.80 (s, 1 H) 7.30 (t, J=7.47 Hz, 1 H) 7.50 − 7.64 (m, 2 H) 7.87 (d, J=8.20 Hz, 1 H) 8.78 (s, 1 H) 8.91 (br. s., 1 H).
【0138】
実施例27
【化39】

N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4,5,8−トリメチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミドの合成
表題化合物は、以下のスキーム1およびスキーム3に記載される化学に従って2,5−ジメチルアニリンから生成された。中間体は分離および特徴付けされた。
スキーム3
【化40】

【0139】
N−(2,5−ジメチルフェニル)−3−オキソブタンアミド:2,5−ジメチルアニリン(1.00g、8.25mmol)およびエチル 3−オキソブタノエート(1.0mL、1.0当量)の混合物に180℃で5分間、マイクロ波を照射した。反応混合物が室温まで冷却された後、これはヘキサンとともに粉砕された。得られた沈殿は濾過され、高真空下で乾燥されて、所望の表題化合物を生じた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 2.28 (s, 3 H) 2.32 (s, 3 H) 2.34 (s, 3 H) 3.63 (s, 2 H) 6.88 (d, J=7.62 Hz, 1 H) 7.07 (d, J=7.62 Hz, 1 H) 7.75 (s, 1 H) 9.00 − 9.12 (m, 1 H).
【0140】
4,5,8−トリメチルキノリン−2−オール:10.0mLのH2SO4中の5.50g(26.8mmol)サンプルのN−(2,5−ジメチルフェニル)−3−オキソブタンアミドに140℃で5分間マイクロ波を照射した。反応物が室温まで冷却された後、氷−H2Oにクエンチされた。得られた混合物は飽和NaHCO3で塩基化された。得られた混合物はCH2Cl2(3×20mL)で抽出され、合わせた有機抽出物はH2O(1×15mL)、ブライン(1×20mL)で洗浄され、MgSO4で乾燥され、濃縮されて所望の表題化合物を与えた(1.4g、28%)。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 2.41 (s, 3 H) 2.69 (d, J=1.17 Hz, 3 H) 2.73 (s, 3 H) 6.48 (s, 1 H) 6.90 (d, J=7.33 Hz, 1 H) 7.19 (d, J=7.62 Hz, 1 H) 8.87 (br. s., 1 H).
【0141】
2−クロロ−4,5,8−トリメチルキノリン:トルエン中4,5,8−トリメチルキノリン−2−オール(2.40g、12.8mmol)および1.4mL(1.2当量)のPOCl3の溶液は上記のスキーム1に概説されるように反応されて所望の表題化合物を生じた(2.2g、85%)。
スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 2.68 (s, 3 H) 2.82 (s, 3 H) 2.85 (s, 3 H) 7.12 (s, 1 H) 7.18 (d, J=7.33 Hz, 1 H) 7.39 (d, 1 H).
【0142】
2−ヒドラジニル−4,5,8−トリメチルキノリン:NH2NH2中の2−クロロ−4,5,8−トリメチルキノリン(2.2g、10.7mモル)の溶液は、上記のスキーム1に概説されるように反応されて所望の表題化合物を与えた(830mg、38%)。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 2.62 (s, 3 H) 2.78 (s, 6 H) 4.13 (br. s., 2 H) 5.74 (br. s., 1 H) 6.52 (s, 1 H) 6.95 (d, J=7.03 Hz, 1 H) 7.28 (d, 1 H).
【0143】
N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4,5,8−トリメチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド:2−ヒドラジニル−4,5,8−トリメチルキノリン(100mg、0.50mmol)および93.53mg(1.0当量)の3,5−ジクロロフェニルイソシアネートの溶液は、上記のスキーム1に概説されるように反応されて所望の表題化合物を与えた。スペクトルデータ:
1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ ppm 2.43 (s, 3 H) 2.73 (s, 3 H) 2.77 (s, 3 H) 6.69 (s, 1 H) 6.92 (d, J=7.03 Hz, 1 H) 7.09 (t, J=1.90 Hz, 1 H) 7.23 (d, J=7.62 Hz, 1 H) 7.68 (br. s., 2 H) 8.35 (s, 1 H) 8.53 (s, 1 H) 9.24 (br. s., 1 H).
【0144】
【表2】



【0145】
上記の結果から見ることができるように、本発明のピラゾロピリジニル化合物はベンゾピリジニルまたはピリドピリジニル化合物よりも好ましい。特に、ピリジニルである置換アリールを含むピラゾロピリジニル化合物がとりわけ好ましい。最後に、ピリジニルである置換アリールを含み、置換パターンがo−ハロ、o−アルキルオキシ、より好ましくはo−クロロ、o−エチル(ethyyl)オキシ、プロピルオキシ、またはブチルオキシであるピラゾロピリジニル化合物が最も好ましい。
【0146】
本発明の方法において利用される化合物の上記の活性の結果として、このような化合物は、以下の眼の疾患および状態ならびに下記に論ずる他の疾患および状態を治療および/または予防する際に使用できることが明らかである(なお、本発明の1種以上の化合物を投与することによって、「治療すること」は被験体に存在する疾患または障害を改善および/または調節すること(被験体が疾患もしくは障害に気付いているか否かに関わらず)、あるいは疾患もしくは障害の発症を遅延させることを意味し、そして「予防すること」は、被験体における疾患または障害の1つ以上の徴候の再発、発症、または進行を予防することを意味する)。
【0147】
眼疾患;湿性および乾性の加齢性黄斑変性症、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、地図状萎縮、緑内障性視神経症。
【0148】
全身性血管バリア関連疾患;急性肺損傷、その予防、敗血症、腫瘍転移、アテローム性動脈硬化症、肺水腫、および人工呼吸誘発性肺損傷を含む種々の炎症性疾患。
【0149】
アレルギーおよび他の炎症性疾患;じんま疹、気管支ぜんそく、ならびに肺気腫および慢性閉塞性肺疾患を含む他の気道炎症。
【0150】
心臓保護;虚血/再かん流傷害、アテローム性動脈硬化症。
【0151】
抗線維症;眼、心臓、肝臓、および肺の線維症、増殖性硝子体網膜症、瘢痕性類天疱瘡、角膜、結膜、およびテノン嚢における外科的に誘導される線維症。
【0152】
疼痛および抗炎症;急性疼痛、慢性疼痛の突然の再発、筋骨格の痛み、内臓痛、糖尿病性神経障害に付随する痛み、関節リウマチ、慢性の膝および関節の痛み、腱炎、変形性関節症、滑液包炎、神経障害性の痛み。
【0153】
創傷治癒;美容整形皮膚手術および眼の手術からの瘢痕のない創傷の治癒、GI手術、一般的手術、種々の機械的および熱的な傷害。
【0154】
例えば、以下の記事を参照のこと:
1.Hla, Timothy “Inhibitor of the Receptor Activity of the S1P2 Receptor for Inhibiting Pathological Angiogenesis in the eye.” PCT Int. Appl.(2008), 54 pp. WO 2008154470 A1
2.Athanasia Skoura, Teresa Sanchez, Kevin Claffey, Suzanne M. Mandala, Richard L. Proia, and Timothy Hla “Essential role of sphingosine 1phosphate receptor 2 in pathological angiogenesis of the mouse retina.” J Clin Invest. 2007 September 4; 117(9): 25062516.
3.Serriere−Lanneau V, Teixeira−Clerc F, Li L, et al. The sphingosine 1−phosphate receptor S1P2 triggers hepatic wound healing. FASEB J 2007 21:2005−13.
【0155】
前述の説明は、本発明を実施するために利用できる具体的な方法および組成物を詳述し、意図される最良の形態を表す。よって、上記がいかに詳しく本文に記載されているように見えても、本明細書の全体の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく;むしろ、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲の法的解釈によってのみ決定されるものであった。特に、本発明は、スフィンゴシン−1−リン酸−2(SIP2)受容体のサブタイプ選択的調節活性を有する好ましい新規化合物として、1−(2−クロロ−6−低級アルキルオキシピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレアおよび1−(2−クロロ−6−低級アルキルオキシピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)イミノ)ウレアからなる群より選択される化合物を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スフィンゴシン−1−リン酸受容体アンタゴニスト生物学的活性を有する、式I:
【化1】

によって表される化合物であって、
ここで:
Aは直接結合または(CR)であり、B、C、およびDは(CR)およびNからなる群より独立して選択され、ここで、RはHまたはアルキルであり;ただし、B、C、およびDのすべてがNというわけではなく、かつAが直接結合である場合、Dは(CR)であり;
3はアルキルからなる群より選択され;
XはO、NR4、およびCR45からなる群より選択され、ここで、R4およびR5はHおよびアルキルからなる群より独立して選択され;
YはOまたはSからなる群より選択され;かつ
Zは置換アリール環である、
化合物。
【請求項2】
式II:
【化2】

によって表される、請求項1に記載の化合物およびその薬剤的に許容可能な塩であって、
ここで、R1およびR2は、H、ならびにアルキル、メトキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシからなる群より独立して選択され;
3は、アルキル、メトキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシからなる群より独立して選択され;
DはCRまたはNであり;
XはO、NR4、CR45であり、ここで、R4およびR5はHおよびアルキル、例えば、低級アルキルからなる群より独立して選択され、1〜10個の炭素を有してもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル、メトキシ、ヒドロキシル、F、Br、I、ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシであってもよく;
YはOまたはSであり;
Zは、以下の構造を有する置換アリール環であり:
【化3】

ここで、R6およびR7はアルキルからなる群より独立して選択され、1〜10個の炭素を含んでもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル、メトキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシであってもよく;かつ
EはNまたはCRである、
化合物およびその薬剤的に許容可能な塩。
【請求項3】
請求項2に記載の化合物であって、ここで、R1、R2、およびR3が低級アルキルであり、1〜10個の炭素を含んでもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル基であってもよい、化合物。
【請求項4】
1、R2、およびR3が低級アルキルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
請求項2に記載の化合物であって、ここで、R4およびR5が低級アルキルであり、1〜10個の炭素を含んでもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル基であってもよい、化合物。
【請求項6】
4およびR5が低級アルキルである、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
XがNR4である、請求項2に記載の化合物。
【請求項8】
4がHである、請求項4に記載の化合物。
【請求項9】
YがOである、請求項2に記載の化合物
【請求項10】
1がHまたはCH3である、請求項2に記載の化合物。
【請求項11】
2がHである、請求項2に記載の化合物。
【請求項12】
3がHまたはイソプロピルである、請求項2に記載の化合物。
【請求項13】
6およびR7がHまたはハロゲンである、請求項2に記載の化合物。
【請求項14】
6およびR7がHまたはクロロである、請求項2に記載の化合物。
【請求項15】
請求項2に記載の化合物であって、該化合物が、
N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4−メチル−1,8−ナフチリジン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4−イソプロピル−1,8−ナフチリジン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4−イソプロピル−5,8−ジメチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4−イソプロピルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
N−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−2−(4,8−ジメチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4,8−ジメチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
N−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−2−(4−メチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド、および
N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(4,5,8−トリメチルキノリン−2−イル)ヒドラジンカルボキサミド
からなる群より選択される、化合物。
【請求項16】
式III:
【化4】

によって表される、請求項1に記載の化合物であって、
ここで、R1およびR2は、H、ならびにアルキル、メトキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシからなる群より独立して選択され;
3は、アルキル、メトキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシからなる群より独立して選択され;
XはO、NR4、CR45であり、ここで、R4およびR5はHおよびアルキル、例えば、低級アルキルからなる群より独立して選択され、1〜10個の炭素を有してもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル、メトキシ、ヒドロキシル、F、Br、I、ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシであってもよく;
YはOまたはSであり;
Zは、以下の構造を有する置換アリール環であり:
【化5】

ここで、R6およびR7はアルキルからなる群より独立して選択され、1〜10個の炭素を含んでもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル、メトキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトリル、トリフルオロメチル、およびカルボキシであってもよく;かつ
EはNまたはCRである、
化合物。
【請求項17】
請求項16に記載の化合物であって、ここで、R1、R2、およびR3が低級アルキルであり、1〜10個の炭素を含んでもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル基であってもよい、化合物。
【請求項18】
1、R2、およびR3が低級アルキルである、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
請求項16に記載の化合物であって、ここで、R4およびR5が低級アルキルであり、1〜10個の炭素を含んでもよく、そして3〜10個の炭素を有する環状または分枝鎖アルキル基であってもよい、化合物。
【請求項20】
4およびR5が低級アルキルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
XがNR4またはCR45である、請求項16に記載の化合物。
【請求項22】
4がHである、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
YがOである、請求項16に記載の化合物。
【請求項24】
1がCH3である、請求項16に記載の化合物。
【請求項25】
2がCH3である、請求項16に記載の化合物。
【請求項26】
3がCH3またはイソプロピルである、請求項2に記載の化合物。
【請求項27】
6およびR7がHまたはハロゲンである、請求項16に記載の化合物。
【請求項28】
6およびR7がHまたはクロロである、請求項16に記載の化合物。
【請求項29】
請求項16に記載の化合物であって、該化合物が、
N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
1−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア、
N−(2−ブチル−6−クロロピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
N−(2−クロロ−6−エトキシピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
1−(3,5−ジクロロフェニル)−3−((1,3,7−トリメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア、
N−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
N−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
N−(3−クロロ−5−メトキシピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
1−(2,6−ジクロロフェニル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア、
1−(2−クロロ−6−メトキシピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア、
N−(2−クロロ−6−プロピルピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
1−(2−クロロ−6−プロピルピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア、
−(2−クロロ−6−エトキシピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア、
1−(2−クロロ−6−プロポキシピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア、
N−(2−クロロ−6−プロポキシピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
N−(2−ブトキシ−6−クロロピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド、
1−(2−ブトキシ−6−クロロピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア、
N−(2−エトキシピリジン−4−イル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド、および
N−(5−クロロ−2,4−ジメトキシフェニル)−2−(7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)ヒドラジンカルボキサミド
からなる群より選択される、化合物。
【請求項30】
眼疾患;全身性血管バリア関連疾患;アレルギーおよび他の炎症性疾患;心臓の疾患または状態;線維症;疼痛および創傷からなる群より選択される疾患および状態を治療または予防する方法であって、前記方法は、請求項1に記載の化合物を、その必要がある動物に投与することを含む、方法。
【請求項31】
眼疾患;全身性血管バリア関連疾患;アレルギーおよび他の炎症性疾患;心臓の疾患または状態;線維症;疼痛および創傷からなる群より選択される疾患および状態を治療または予防する方法であって、前記方法は、請求項2に記載の化合物を、その必要がある動物に投与することを含む、方法。
【請求項32】
眼疾患;全身性血管バリア関連疾患;アレルギーおよび他の炎症性疾患;心臓の疾患または状態;線維症;疼痛および創傷からなる群より選択される疾患および状態を治療または予防する方法であって、前記方法は、請求項16に記載の化合物を、その必要がある動物に投与することを含む、方法。
【請求項33】
眼疾患;全身性血管バリア関連疾患;アレルギーおよび他の炎症性疾患;心臓の疾患または状態;線維症;疼痛および創傷からなる群より選択される哺乳動物の疾患を治療する方法であって、前記方法は、一般式I:
【化6】

によって表される、スフィンゴシン−1−リン酸受容体アゴニストおよびまたはアンタゴニスト生物学的活性を有する化合物を、その必要がある患者に投与することを含み、
ここで、Aは直接結合または(CR)であり、B、C、およびDは(CR)およびNからなる群より独立して選択され、ここで、RはHまたはアルキルであり、ただし、B、C、およびDのすべてがNというわけではなく、かつAが直接結合である場合、Dは(CR)であり;
3はアルキルであり;
XはO、NR4、CR45であり、ここで、R4およびR5はHおよびアルキルからなる群より独立して選択され;
YはOまたはSからなる群より選択され;かつ
Zは置換アリール環である、
方法。
【請求項34】
スフィンゴシン−1−リン酸受容体アンタゴニスト生物学的活性を有する、化学式Iによって表される化合物であって、
1−(2−クロロ−6−低級アルキルオキシピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)メチル)ウレア、および
1−(2−クロロ−6−低級アルキルオキシピリジン−4−イル)−3−((7−イソプロピル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)イミノ)ウレア
からなる群より選択される、化合物。
【請求項35】
請求項1に記載の化合物を薬剤的に許容可能な担体と組み合わせて含む、眼疾患;全身性血管バリア関連疾患;アレルギーおよび他の炎症性疾患;心臓の疾患または状態;線維症;疼痛および創傷からなる群より選択される疾患および状態を治療または予防するために有用な医薬組成物。
【請求項36】
前記疾患または状態が、湿性および乾性の加齢性黄斑変性症、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、地図状萎縮、および緑内障性視神経症からなる群より選択される眼疾患である、請求項33に記載の疾患または状態を治療または予防する方法。
【請求項37】
前記疾患または状態が、急性肺損傷、敗血症、腫瘍転移、アテローム性動脈硬化症、肺水腫、および人工呼吸誘発性肺損傷からなる群より選択される全身性血管バリア関連疾患である、請求項33に記載の疾患または状態を治療または予防する方法。
【請求項38】
前記疾患または状態が、じんま疹、気管支ぜんそく、肺気腫、および慢性閉塞性肺疾患からなる群より選択されるアレルギーまたは他の炎症性疾患である、請求項33に記載の疾患または状態を治療または予防する方法。
【請求項39】
前記疾患または状態が、虚血/再かん流傷害およびアテローム性動脈硬化症からなる群より選択される心臓の疾患または状態である、請求項33に記載の疾患または状態を治療または予防する方法。
【請求項40】
前記疾患または状態が、眼、心臓、肝臓、および肺の線維症、増殖性硝子体網膜症、瘢痕性類天疱瘡、ならびに角膜、結膜、およびテノン嚢における外科的に誘導される線維症からなる群より選択される線維性の疾患または状態である、請求項33に記載の疾患または状態を治療または予防する方法。
【請求項41】
前記疾患または状態が痛みであり、急性疼痛、慢性疼痛の突然の再発、筋骨格の痛み、内臓痛、糖尿病性神経障害に付随する痛み、関節リウマチ、慢性の膝および関節の痛み、腱炎、変形性関節症、滑液包炎、および神経障害性の痛みからなる群より選択される、請求項33に記載の疾患または状態を治療または予防する方法。
【請求項42】
前記疾患または状態が、美容整形皮膚手術、眼の手術、GI手術、一般的手術、または機械的もしくは熱的な傷害から生じる創傷である、請求項に記載の疾患または状態を治療または予防する方法。

【公表番号】特表2013−506003(P2013−506003A)
【公表日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−532230(P2012−532230)
【出願日】平成22年9月28日(2010.9.28)
【国際出願番号】PCT/US2010/050486
【国際公開番号】WO2011/041287
【国際公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(390040637)アラーガン インコーポレイテッド (117)
【氏名又は名称原語表記】ALLERGAN,INCORPORATED
【Fターム(参考)】