説明

スルホンアミド誘導体およびそのTACEインヒビターとしての使用

メタロプロテイナーゼの阻害、特にTNF−α変換酵素(TACE)の阻害に有用なスルホンアミド誘導体。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(IA)で示される化合物またはその医薬的に許容し得る塩:
【化1】

ただし、式中、
およびYは共にOである;
zはNR、OまたはSである;
nは0または1である;
WはNR、CRまたは結合である;
VはNR15SOである;
tは0または1である;
Bはアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから選択される基であり、各基はニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ハロ、シアノ、C1−4アルキル(RまたはC1−4アルコキシまたは1個以上のハロによって所望により置換されている)、C2−4アルケニル(ハロまたはRによって所望により置換されている)、C2−4アルキニル(ハロまたはRによって所望により置換されている)、C3−6シクロアルキル(Rまたは1個以上のハロによって所望により置換されている)、C5−6シクロアルケニル(ハロまたはRによって所望により置換されている)、アリール(ハロまたはC1−4アルキルによって所望により置換されている)、ヘテロアリール(ハロまたはC1−4アルキルによって所望により置換されている)、ヘテロシクリル(C1−4アルキルによって所望により置換されている)、−SR11、−SOR11、−SO11、−SONR10、−NRSO11、−NHCONR10、−OR、−NR10、−CONR10および−NRCOR10から独立して選択される1個以上の基によって所望により置換されている;またはBはC2−4アルケニルまたはC2−4アルキニルであり、それぞれはC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール、へテロアリールおよびヘテロシクリルから選択される基によって所望により置換されており、その基は1個以上のハロ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−CONHR、−CONR10、−SO11、−SONR10、−NRSO11、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシによって所望により置換されている;
およびRは独立して水素であるか、またはC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキルおよびC5−6シクロアルケニルから選択される基であり、該基はハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシまたはC1−4アルコキシによって所望により置換され得る;
、R、RおよびRは独立して水素であるか、またはC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C5−6シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから選択される基であり、該基はハロ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−6シクロアルキル(1個以上のR17によって所望により置換されている)、アリール(1個以上のR17によって所望により置換されている)、ヘテロアリール(1個以上のR17によって所望により置換されている)、ヘテロシクリル、−OR18、−SR19、−SOR19、−SO19、−COR19、−CO18、−CONR1820、−NR16COR18、−SONR1820および−NR16SO19から独立して選択される1個以上の置換基によって所望により置換されている;
または
およびRはそれらがそれぞれに結合する窒素原子または炭素原子および炭素原子と一緒になって、所望によりNH、O、S、SOおよびSOから選択される1個または2個のヘテロ原子群を含む飽和の3員ないし7員環を形成し、その場合の環は炭素上でC1−4アルキル、C1−3アルコキシまたはフルオロによって、および/または窒素上で−COC1−3アルキル、−SO1−3アルキルまたはC1−4アルキルによって所望により置換されている;
または
およびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になって、所望によりNH、O、S、SOおよびSOから選択されるヘテロ原子群を含む飽和の3員ないし7員環を形成し、その場合の環は炭素上でC1−4アルキル、C1−3アルコキシまたはフルオロによって、および/または窒素上で−COC1−3アルキル、−SO1−3アルキルおよび/またはC1−4アルキルによって所望により置換されている;
または
およびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になって、所望によりNH、O、S、SOおよびSOから選択されるヘテロ原子群を含む飽和の3員ないし7員環を形成し、その場合の環は炭素上でC1−4アルキル、C1−3アルコキシまたはフルオロによって、および/または窒素上で−COC1−3アルキル、−SO1−3アルキルまたはC1−4アルキルによって所望により置換されている;
または
およびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になって、所望によりNH、O、S、SOおよびSOから選択されるヘテロ原子群を含む飽和の3員ないし7員環を形成し、その場合の環は炭素上でC1−4アルキル、C1−3アルコキシまたはフルオロによって、および/または窒素上で−COC1−3アルキル、−SO1−3アルキルまたはC1−4アルキルによって所望により置換されている;
は水素であるか、またはC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、へテロアルキル、C3−7シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから選択される基であり、該基はハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C3−7シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールまたはへテロアルキルによって所望により置換されている;またRを選択し得る基は、その基上で および/またはその所望の置換基上で、ハロ、シアノ、C1−4アルキル、ニトロ、ハロC1−4アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシC1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ヘテロシクリル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、ハロC1−4アルコキシC1−4アルキル、−COC1−4アルキル、−OR21、−NR2122、−CO21、−SR25、−SOR25、−SO25、−NR21COR22、−NR21CO22、−CONR2122および−NHCONR2122から独立して選択される1個以上の置換基によって所望により置換されている;
または
およびRはそれらがそれぞれ結合する炭素原子および(CR)と一緒になって、所望によりNH、O、S、SOおよびSOから選択されるヘテロ原子群を含む飽和の5員ないし7員環を形成し、その場合の環は炭素上でC1−4アルキル、C1−3アルコキシまたはフルオロによって、および/または窒素上で−COC1−3アルキル、−SO1−3アルキルまたはC1−4アルキルによって所望により置換されている;
は水素またはメチルから選択される;
およびR10は独立して水素、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルである;
またはRおよびR10はそれらが結合する窒素と一緒になって、ヘテロ環状4員ないし7員環を形成する;
11はC1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルである;
12およびR13は独立して水素、C1−6アルキルおよびC3−6シクロアルキルから独立して選択される;
15は水素またはC1−3アルキルである;
16は水素またはC1−6アルキルである;
17はハロ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルおよびC1−6アルコキシから選択される;
18は水素であるか、またはC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C5−6シクロアルケニル、飽和ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−4アルキルおよびヘテロアリールC1−4アルキルから選択される基であり、その場合の基は1個以上のハロによって所望により置換されている;
19およびR25は独立してC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C5−6シクロアルケニル、飽和ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−4アルキルおよびヘテロアリールC1−4アルキルから選択される基であり、その場合の基は1個以上のハロによって所望により置換されている;
20は水素、C1−6アルキルおよびC3−6シクロアルキルである;
または
18およびR20はそれらが結合する窒素と一緒になって、ヘテロ環状4員ないし7員環を形成する;
21およびR22は独立して水素、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、アリールおよびアリールC1−4アルキルである;
ただし、式(IA)の化合物は、1−(4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)−N−[4−(4−クロロフェノキシ)フェニル]メタンスルホンアミドではない。
【請求項2】
下記式(IB)で示される化合物またはその医薬的に許容し得る塩:
【化2】

ただし、式中、
およびYは独立してOである;
zはNR、OまたはSである;
nは0または1である;
WはNRである;
VはSOまたはCOである;
tは0または1である;
Bはアリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから選択される基であり、各基はニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ハロ、シアノ、C1−4アルキル(RまたはC1−4アルコキシまたは1個以上のハロによって所望により置換されている)、C2−4アルケニル(ハロまたはRによって所望により置換されている)、C2−4アルキニル(ハロまたはRによって所望により置換されている)、C3−6シクロアルキル(Rまたは1個以上のハロによって所望により置換されている)、C5−6シクロアルケニル(ハロまたはRによって所望により置換されている)、アリール(ハロまたはC1−4アルキルによって所望により置換されている)、ヘテロアリール(ハロまたはC1−4アルキルによって所望により置換されている)、ヘテロシクリル(C1−4アルキルによって所望により置換されている)、−SR11、−SOR11、−SO11、−SONR10、−NRSO11、−NHCONR10、−OR、−NR10、−CONR10および−NRCOR10から独立して選択される1個以上の基によって所望により置換されている;またはBはC2−4アルケニルまたはC2−4アルキニルであり、それぞれはC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール、へテロアリールおよびヘテロシクリルから選択される基によって所望により置換されており、その基は1個以上のハロ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−CONHR、−CONR10、−SO11、−SONR10、−NRSO11、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシによって所望により置換されている;
ただし、tが0であり、Bが式(IB)に示すように酸素原子に直接結合していて、Bが単環系アリール、単環系ヘテロアリールまたは単環系ヘテロシクリルで、且つnが0の場合、Bである単環系基は、該酸素が結合する原子に隣接する原子の一つで、所望によりBを置換する、Bの定義中の上記リストの基から選択される基によって置換されている;
およびRはそれらがそれぞれに結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって、所望によりNH、O、S、SOおよびSOから選択されるさらなるヘテロ原子群を含む飽和の3員ないし7員環を形成し、その場合の環は炭素上でC1−4アルキル、フルオロまたはC1−4アルコキシによって、および/または窒素上で−COC1−3アルキル、−SO1−3アルキルまたはC1−4アルキルによって所望により置換されている;
、RおよびRは独立して水素であるか、またはC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C5−6シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから選択される基であり、該基はハロ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−6シクロアルキル(1個以上のR17によって所望により置換されている)、アリール(1個以上のR17によって所望により置換されている)、ヘテロアリール(1個以上のR17によって所望により置換されている)、ヘテロシクリル、−OR18、−SR19、−SOR19、−SO19、−COR19、−CO18、−CONR1820、−NR16COR18、−SONR1820および−NR16SO19から独立して選択される1個以上の置換基によって所望により置換されている;
または
およびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になって、所望によりNH、O、S、SOおよびSOから選択されるヘテロ原子群を含む飽和の3員ないし7員環を形成し、その場合の環は炭素上でC1−4アルキル、フルオロまたはC1−4アルコキシによって、および/または窒素上で−COC1−3アルキル、−SO1−3アルキルまたはC1−4アルキルによって所望により置換されている;
は水素であるか、またはC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、へテロアルキル、C3−7シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルから選択される基であり、該基はハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C3−7シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールおよびへテロアルキルによって所望により置換されている;またRを選択し得る基は、その基上で および/またはその所望の置換基上で、ハロ、シアノ、C1−4アルキル、ニトロ、ハロC1−4アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシC1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ヘテロシクリル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、ハロC1−4アルコキシC1−4アルキル、−COC1−4アルキル、−OR21、−NR2122、−CO21、−SR25、−SOR25、−SO25、−NR21COR22、−NR21CO22、−CONR2122および−NHCONR2122から独立して選択される1個以上の置換基によって所望により置換されている;
は水素またはメチルから選択される;
およびR10は独立して水素、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルである;
またはRおよびR10はそれらが結合する窒素と一緒になって、ヘテロ環状4員ないし7員環を形成する;
11はC1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルである;
12およびR13は独立して水素、C1−6アルキルおよびC3−6シクロアルキルから選択される;
16は水素またはC1−6アルキルである;
17はハロ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルおよびC1−6アルコキシから選択される;
18は水素であるか、またはC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C5−6シクロアルケニル、飽和ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−4アルキルおよびヘテロアリールC1−4アルキルから選択される基であり、その場合の基は1個以上のハロによって所望により置換されている;
19およびR25は独立してC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C5−6シクロアルケニル、飽和ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−4アルキルおよびヘテロアリールC1−4アルキルから選択される基であり、その場合の基は1個以上のハロによって所望により置換されている;
20は水素、C1−6アルキルおよびC3−6シクロアルキルである;
または
18およびR20はそれらが結合する窒素と一緒になって、ヘテロ環状4員ないし7員環を形成する;
21およびR22は独立して水素、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、アリールおよびアリールC1−4アルキルである。
【請求項3】
tが1である請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
Bがフェニル、ナフチル、ピリジル、イミダゾリル、キノリニル、シンノリル、イソキノリニル、チエノピリジル、ナフチリジニル、2,5−メチレンジオキシフェニル、3,4−メチレンジオキシフェニル、チエノピリミジニル、ピリミジニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリドイミダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、インダゾリル、インドリジニル、イソベンゾフラニル、キナゾリニル、イミダゾピリジニル、ピラゾロピリジニル、インドリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニルおよびイソインドリニルであり、それぞれは、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ハロ、シアノ、C1−4アルキル(1個以上のフルオロによって所望により置換されている)、C2−4アルキニル、ヘテロアリール、−OR、−NR10、−CONR10および−NRCOR10から独立して選択される1個以上の基によって所望により置換されているか;またはBがC1−4アルキルによって所望により置換されているビニルまたはエチニルであり;また、RおよびR10が請求項1に定義のとおりである請求項1記載の化合物。
【請求項5】
Bがニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ハロ、シアノ、C1−4アルキル(RまたはC1−4アルコキシまたは1個以上のハロによって所望により置換されている)、C2−4アルケニル(ハロまたはRによって所望により置換されている)、C2−4アルキニル(ハロまたはRによって所望により置換されている)、C3−6シクロアルキル(Rまたは1個以上のハロによって所望により置換されている)、C5−6シクロアルケニル(ハロまたはRによって所望により置換されている)、アリール(ハロまたはC1−4アルキルによって所望により置換されている)、ヘテロアリール(ハロまたはC1−4アルキルによって所望により置換されている)、ヘテロシクリル(C1−4アルキルによって所望により置換されている)、−SR11、−SOR11、−SO11、−SONR10、−NRSO11、−NHCONR10、−OR、−NR10、−CONR10および−NRCOR10から独立して選択される1個以上の基によって所望により置換されている二環系アリール、二環系へテロアリールまたは二環系へテロシクリルであり;R、R10およびR11が請求項1に定義のとおりである請求項1記載の化合物。
【請求項6】
Bが2−メチルキノリン−4−イルまたは2,5−ジメチルフェニルである請求項1または3に記載の化合物。
【請求項7】
tが1であり、Bがフェニル、ナフチル、ピリジル、イミダゾリル、キノリニル、シンノリル、イソキノリニル、チエノピリジル、ナフチリジニル、2,5−メチレンジオキシフェニル、3,4−メチレンジオキシフェニル、チエノピリミジニル、ピリミジニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリドイミダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、インダゾリル、インドリジニル、イソベンゾフラニル、キナゾリニル、イミダゾピリジニル、ピラゾロピリジニル、インドリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニルおよびイソインドリニルであり、それぞれは、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ハロ、シアノ、C1−4アルキル(1個以上のフルオロによって所望により置換されている)、C2−4アルキニル、ヘテロアリール、−OR、−NR10、−CONR10および−NRCOR10から独立して選択される1個以上の基によって所望により置換されているか;またはBがC1−4アルキルによって所望により置換されているビニルまたはエチニルであり;また、RおよびR10が請求項2に定義のとおりである請求項2記載の化合物。
【請求項8】
Bが二環系アリール、二環系へテロアリールおよび二環系へテロシクリルから選択される基であり、各基はニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ハロ、シアノ、C1−4アルキル(Rまたは1個以上のハロによって所望により置換されている)、C2−4アルケニル(ハロまたはRによって所望により置換されている)、C2−4アルキニル(ハロまたはRによって所望により置換されている)、C3−6シクロアルキル(Rまたは1個以上のハロによって所望により置換されている)、C5−6シクロアルケニル(ハロまたはRによって所望により置換されている)、アリール(ハロまたはC1−4アルキルによって所望により置換されている)、ヘテロアリール(ハロまたはC1−4アルキルによって所望により置換されている)、ヘテロシクリル(C1−4アルキルによって所望により置換されている)、−SR11、−SOR11、−SO11、−SONR10、−NRSO11、−NHCONR10、−OR、−NR10、−CONR10および−NRCOR10から独立して選択される1個以上の基によって所望により置換されているか;またはBがC2−4アルケニルまたはC2−4アルキニルであり、それぞれはC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルから選択される基によって所望により置換されており、該基は1個以上のハロ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−CONHR、−CONR10、−SO11、−SONR10、−NRSO11、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシによって所望により置換されており;R、R10およびR11が請求項2に定義のとおりである請求項2記載の化合物。
【請求項9】
Bが2−メチルキノリン−4−イルである請求項2に記載の化合物。
【請求項10】
が水素であるか、またはC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、ヘテロアリールC1−4アルキル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびC3−5シクロアルキルから選択される基であり、該基はシアノ、C1−4アルキル、ハロ、−OR21、−CO21および−NR21CO22によって所望により置換されている前記請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
が水素であるか、または1個以上のC1−4アルコキシ、フルオロ、−COC1−3アルキルもしくは−SO1−3アルキルによって所望により置換されているC1−4アルキル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルから選択される基である請求項1ないし9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
がハロ、ヒドロキシ、C1−4アルコキシまたはアミノによって所望により置換されているC1−4アルキルである請求項1ないし9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
ヒトなどの温血動物において、炎症性疾患、自己免疫疾患、アレルギー/アトピー性疾患、移植拒絶反応、移植片対宿主病、心血管系疾患、再灌流障害および悪性腫瘍の処置における医薬として使用するための請求項1ないし12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
ヒトなどの温血動物において、炎症性疾患、自己免疫疾患、アレルギー/アトピー性疾患、移植拒絶反応、移植片対宿主病、心血管系疾患、再灌流障害および悪性腫瘍の処置に使用する医薬の製造における請求項1ないし12のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項15】
自己免疫疾患、アレルギー/アトピー性疾患、移植拒絶反応、移植片対宿主病、心血管系疾患、再灌流障害および悪性腫瘍の処置の必要な、ヒトなどの温血動物において、自己免疫疾患、アレルギー/アトピー性疾患、移植拒絶反応、移植片対宿主病、心血管系疾患、再灌流障害および悪性腫瘍の処置方法であって、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の化合物の有効量を当該動物に投与することを含む方法。
【請求項16】
請求項1または請求項2に記載の化合物および医薬的に許容し得る希釈剤または担体を含有してなる医薬組成物。
【請求項17】
請求項1または請求項2に記載の化合物の製造法であって、式(IIA)または(IIB)で示されるケトンまたはアルデヒドを式(IA)または(IB)で示される化合物に変換する工程を含んでなり、
【化3】

次いで要すれば、
i)式(IA)または(IB)で示される化合物を式(IA)または(IB)で示される別の化合物に変換する工程;
ii)保護基を除去する工程;
iii)医薬的に許容し得る塩またはインビボで加水分解可能なエステルを形成する工程;
を含んでなる方法。
【請求項18】
請求項1記載の化合物の製造法であって、WがNRである場合、式(VIIIA)で示されるアミンと適切なクロロスルホンアミド中間体とを標準的スルホンアミド形成条件下に反応させる工程;
【化4】

またはWが結合またはCRである場合、式(XVA)で示される塩化ヒダントインスルホニルと適切なクロロスルホンアミド中間体とを標準的スルホンアミド形成条件下に反応させる工程;
【化5】

を含んでなり、次いで要すれば、
i)式(IA)で示される化合物を式(IA)で示される別の化合物に変換する工程;
ii)保護基を除去する工程;
iii)医薬的に許容し得る塩またはインビボで加水分解可能なエステルを形成する工程;
を含んでなる方法。

【公表番号】特表2006−503829(P2006−503829A)
【公表日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−535650(P2004−535650)
【出願日】平成15年9月9日(2003.9.9)
【国際出願番号】PCT/GB2003/003907
【国際公開番号】WO2004/024715
【国際公開日】平成16年3月25日(2004.3.25)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】