説明

チャイルドロック解除装置

【課題】消費電力を抑えてスムーズにチャイルドロックの解除が車室内からできるチャイルドロック解除装置を提供する。
【解決手段】チャイルドロックの機能を備える車に搭載されるチャイルドロック解除装置であって、車のドアノブがひかれたことを検知して装置への電源の投入を制御する電源制御手段150と、チャイルドロックを解除するための第1の数字列を記憶するID記憶手段130と、ユーザの入力により携帯電話から発信される複数のトーン信号を受信するトーン信号入力手段110と、受信した複数のトーン信号を第2の数字列に変換するトーン信号認識手段120と、第2の数字列をID記憶手段に記憶した第1の数字列と比較して一致したかを判定する一致判定手段140とを備え、一致判定手段140は第1の数字列と第2の数字列が一致したと判定した場合にチャイルドロックを解除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話を用いて車のチャイルドロックを解除するチャイルドロック解除装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
乗車中に小さな子供が勝手にドアを開けて事故を起こさないために、後部座席のドアを車室内から開けられないようにするチャイルドロックの機能を備えた車がある。ドアを開けてチャイルドロックのつまみをON側に動かし、そのままドアを閉めると、子供が間違って内側からカギを解除しても、ドアは開かない。
【0003】
チャイルドロックは小さな子供の事故を防止するためには便利な機能ではあるが、不便な面もある。例えば、チャイルドロックがかかった状態では、後部座席に乗車しているのが大人であってもドアを内側から開けることができないため、前席の乗員に外から開けてもらわなければ降車することができなかった。
【0004】
その様な問題を解決するためには、小さな子供では簡単にできないような方法で、後部座席の乗員である大人がチャイルドロックを内側から解除できる方法を考える必要がある。一般的に鍵を開錠するための従来技術をして、今日まで様々な技術が開発されている。たとえば、携帯電話の電波により電源投入を行い、携帯電話のプッシュ音であるトーン信号によりID番号で扉などの鍵を開錠するシステムが開発されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−314248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術のように所定の場所に携帯電話のアンテナを挿入して解除システムの電源を入れていたのでは手間がかかる。また、その手間を省くために電波の検知感度を上げると、解除する意思がなくても所持しているだけで電源が入ってしまう。
【0007】
また、車内において電波による電源投入信号を利用すると、ノイズ等の影響で確実性が失われる可能性がある。さらに、動作させるためには一定の電源を常に保持する必要があり、バッテリ上がりなどの可能性があるため、消費電力は最低限におさえることが必要である。
【0008】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、消費電力を抑えてスムーズにチャイルドロックの解除が車室内からできるチャイルドロック解除装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明は、チャイルドロックの機能を備える車に搭載されるチャイルドロック解除装置であって、車のドアノブがひかれたことを検知して装置への電源の投入を制御する電源制御手段と、チャイルドロックを解除するためのIDを記憶するID記憶手段と、ユーザの入力により携帯電話から発信される複数のトーン信号を受信するトーン信号入力手段と、受信した複数のトーン信号を第1の数字列に変換するトーン信号認識手段と、第1の数字列をID記憶手段に記憶したIDと比較して一致したかを判定する一致判定手段とを備え、一致判定手段は第1の数字列とIDが一致したと判定した場合にチャイルドロックを解除する。
【0010】
また、ID記憶手段はさらに登録モード用IDを記憶しており、一致判定手段は第1の数字列と登録モード用IDが一致した場合に登録モードに移行し、トーン信号認識手段は、その後ユーザの入力により携帯電話から発信される複数のトーン信号を第2の数字列に変換して、該第2の数字列をチャイルドロックを解除するためのIDとしてID記憶手段に記憶させる。
【0011】
また、ID記憶手段に記憶されるIDは、外部に接続される車載機器から設定されるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明のチャイルドロック解除装置によれば、ドアノブをひいた時にチャイルドロックがかかっていた場合、自動でチャイルドロック解除装置の電源が入り、続けてID番号を送信することでスムーズにチャイルドロックを解除することができる。また、ドアノブをひくまで電源が必要ないので、消費電力をおさえることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第一の実施の形態のチャイルドロック解除装置の構成を示すブロック図
【図2】電話の数字キーに対応するトーン信号の周波数の組み合わせを示す図
【図3】本発明の第一の実施の形態のチャイルドロック解除装置の「登録モード」時の動作の流れを示すフローチャート
【図4】本発明の第一の実施の形態のチャイルドロック解除装置の「解除モード」時の動作の流れを示すフローチャート
【図5】本発明の第二の実施の形態のチャイルドロック解除装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第二の実施の形態におけるチャイルドロック解除装置の動作の流れを示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態におけるチャイルドロック解除装置について図面を用いて説明する。なお、以下で説明する本発明の実施の形態は、本発明の好ましい一具体例を示すものである。本実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲だけによって限定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素は、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
【0015】
(実施の形態1)
本発明の第一の実施の形態におけるチャイルドロック解除装置の構成について、図1のブロック図を用いて説明する。図1において、本実施の形態のチャイルドロック解除装置100は、トーン信号入力手段110と、トーン信号認識手段120と、ID記憶手段130と、一致判定手段140と、電源制御手段150と、登録開始手段160を備えている。図1には、チャイルドロック解除装置100以外にも、チャイルドロックの機能を持つ車が備える、後部座席のドアノブ200と、ドアロック解除機構300、そしてユーザが所有する携帯電話400も記載されている。
【0016】
トーン信号入力手段110は、マイクであり、携帯電話400からのトーン信号入力を受け付ける。トーン信号入力手段110の設置位置は、後部座席の近辺であればどこでも良いが、好ましくはユーザの分かりやすさの点からも、解除しようとしている側の後部ドアの所定の位置に設置される。より好ましくは、後部座席のユーザが携帯電話から発せられるトーン信号を受信させやすいドアノブ近辺に設置される。
【0017】
トーン信号認識手段120は、トーン信号入力手段110が受け付けたトーン信号を認識し、数字(“#”や“*”の記号を含む)を特定する。携帯電話400から発せられるトーン信号は、図2に示す低群・高群の2つの音声周波数帯域の合成信号音で送信することが規格により規定されている。例えば、ユーザが携帯電話400の“1”のボタンを押すと、697Hzと1209Hzの2つの音声信号の合成音がトーン信号として発せられる。そのため、携帯電話によらないので、後部座席のユーザは自身の携帯電話を用いて操作をすることができる。
【0018】
トーン信号認識手段120は受け付けたトーン信号から2つの周波数を検出して、図2に示す表に基づいてユーザが押した数字を特定する。トーン信号が連続して入力された場合は、変換された数字列として特定する。
【0019】
ID記憶手段130は、不揮発の記録媒体で構成され、FLASHROM、EEPROM(登録商標)のような半導体メモリであってもHDDであってもよい。後述する「登録モード」で入力されたトーン信号を変換した数字列をIDとして記憶する。ここで、登録されるIDは1桁であっても良いが、小さな子供が真似をして誤って解除されることを防ぐため、2桁以上であることが好ましい。
【0020】
一致判定手段140は、ID記憶手段130に記憶されている数字列と、トーン信号認識手段120が特定した数字列が一致しているかどうかを判定する。
【0021】
電源制御手段150は、車の後部ドアのドアノブ200が操作されたことを検出するスイッチを備え、チャイルドロック解除装置100に電源を投入する。電源投入後、所定の時間が経過したり、後部ドアが開けられたことを検出することで、チャイルドロック解除装置100への電源を切るような機能を備えていても良い。このようにすることで、必要なときだけチャイルドロック解除装置100に電力が供給され、バッテリの消費を抑えることができる。
【0022】
登録開始手段160は、スイッチを備え、ユーザによって操作されることで、後述する「登録モード」の開始信号をトーン信号認識手段120に送る。なお、「登録モード」の開始信号は事前に電源制御手段150にも送られ、チャイルドロック解除装置100に電源が投入されていない場合には、電源制御手段150により電源が投入される。
【0023】
ここで、登録開始手段160のスイッチは、電源制御手段150による車の後部ドアのドアノブ200が操作されたことを検出するスイッチと兼用することもできる。この場合、ドアノブ200を所定時間以上引き続けたり、所定回数引くなど、通常のドアノブ200の操作では有りえない操作を検出することで、「登録モード」の開始信号をトーン信号認識手段120に送る様にしてもよい。このようにすることで、別途スイッチを設ける必要がなくなると共に、ドアノブ200を操作することで電源制御手段150により電源が投入されるため、事前に電源制御手段150に電源投入を指示する必要はなくなる。
【0024】
次に、登録開始手段160がユーザの操作を検出して、「登録モード」が開始したときのチャイルドロック解除装置100の処理の流れについて図3のフローチャートを用いて説明する。この「登録モード」は、ユーザが携帯電話400を操作して、チャイルドロックを解除するための数字列からなるIDを、ID記憶手段130に記憶させる処理になる。
【0025】
まず、「登録モード」に入ると、トーン信号入力待ちになる(ステップS10)。ユーザが携帯電話400で登録したい数字を入力すると、対応するトーン信号がトーン信号入力手段110に入力され、トーン信号認識手段120がその入力を検出する(ステップS10でYes)。そして、トーン信号認識手段120は入力されたトーン信号を数字に変換する(ステップS11)。
【0026】
次に、トーン信号認識手段120は、ユーザからの入力が終了したかを判定する(ステップS12)。判定条件としては、例えば所定時間トーン信号の入力がない場合や、所定数の数字列を検出したか否かや、あるいは入力の終了を示す数字以外のトーン信号(例えば、“*”や“#”)を検出することで、ユーザからの入力が終了したものと判定することができる。ユーザからの入力がまだ終了していないと判定すると(ステップS12でNo)、ステップS10に処理を戻し、次の数字に対応するトーン信号の入力を待つ。
【0027】
ステップS12で、ユーザの入力が終了したと判定すると(Yes)、トーン信号認識手段120は、変換した数字列をIDとしてID記憶手段130に記憶させる(ステップS13)。次に、所定の時間経過後、電源制御手段150は省電力のために電源を切断し(ステップS13)、処理を終了する。なお、ステップS13において、ID記憶手段130にIDが記憶されると、ランプの点灯や音声により正常に登録されたことをユーザに報知するようにしてもよい。
【0028】
以上のように、ユーザは携帯電話400を用いてチャイルドロックを解除するためのIDをID記憶手段130に登録することができる。
【0029】
なお、IDついては、ドライバにより管理されている方が好ましい場合には、ドライバが入力しやすいように、コンソールに備えられているナビゲーション装置等の車載機器で入力された数字列が、ID記憶手段130に記憶されるような構成にしてもよい。
【0030】
次に、チャイルドロックの解除(「解除モード」)動作について図4のフローチャートを用いて説明する。ユーザがドアノブを引くことにより、電源制御手段150はドアノブがひかれたと検知し、チャイルドロック解除装置100の電源が入り、「解除モード」となる。
【0031】
「解除モード」になると、トーン信号入力待ちになる(ステップS20)。ユーザが携帯電話400で数字を入力すると、対応するトーン信号がトーン信号入力手段110に入力され、トーン信号認識手段120がその入力を検出する(ステップS20でYes)。そして、トーン信号認識手段120は入力されたトーン信号を数字に変換する(ステップS21)。
【0032】
次に、トーン信号認識手段120は、ユーザからの入力が終了したかを判定する(ステップS22)。判定条件としては、例えば所定時間トーン信号の入力がない場合や、所定数の数字列を検出したか否かや、あるいは入力の終了を示す数字以外のトーン信号(例えば、“*”や“#”)を検出することで、ユーザからの入力が終了したものと判定することができる。ユーザからの入力がまだ終了していないと判定すると(ステップS22でNo)、ステップS20に処理を戻し、次の数字に対応するトーン信号の入力を待つ。
【0033】
ステップS22で、ユーザの入力が終了したと判定すると(Yes)、一致判定手段140は、ユーザが入力した数字列とID記憶手段130に記憶されているIDとを比較する(ステップS23)。一致判定手段140は、数字列とIDが一致していると判定すると(ステップS23でYes)、ステップS25に処理を進め、一致していないと判定すると(ステップS23でNo)、ランプの点灯や音声により一致しなかったことをユーザに報知し(ステップS24)、再度ユーザの入力を待つ(ステップS20)。
【0034】
ステップS25では、数字列とIDが一致していたため、一致判定手段140は、車のドアロック解除機構300に後部ドアのユーザがドアノブ200を引いた側のドアロックを解除するように指示し、ドアロック解除機構300によりドアロックが解除される(ステップS25)。
【0035】
次に、所定の時間が経過したり、後部ドアが開けられたことを検出することで、電源制御手段150は省電力のためチャイルドロック解除装置100への電源を切断し(ステップS26)、処理を終了する。
【0036】
以上のように、「解除モード」において、ユーザは「登録モード」で登録されているIDと同じ数字列を携帯電話400で入力することで、後部ドアのチャイルドロックを解除することができる。ユーザは通常、車から出ようとして、ドアノブ200をひいた時点でチャイルドロックがかかっていることに気づく場合が多い。ユーザは車から出るためには必ずドアノブ200をひくため、それを検出することでチャイルドロック解除装置100に電源が投入される。
【0037】
ユーザはチャイルドロックがかかっていることに気づき、自分の所持する携帯電話で登録されているIDに対応する数字列を入力することでドアロックが解除される。そのため、ユーザは電源を入れるための無駄な動作をする必要がない。また、通常はドアロック解除装置には電源が投入されていないため、バッテリの消費を抑えることができる。
【0038】
小さな子供の場合、自分自身の携帯電話を所有していることはまれであり、たとえ親の携帯電話で真似をして解除操作しようとしても、IDを知らなければ解除することはできない。
【0039】
また、ドアノブ200をひくというユーザの動作は、ひいた側のドアを開けたいというユーザの意思表示である。ユーザが引いた側のドアに対応するチャイルドロック解除装置100のみに電源が投入されて動作するので、誤って反対のドア側に小さな子供が座っていても反対側のドアが解除されることはない。
【0040】
そのため、チャイルドロック機能の安全性を損なうことなく、車室内からチャイルドロックを解除することができる。
【0041】
(実施の形態2)
以下、本発明の第二の実施の形態に関わるチャイルドロック解除装置500の構成について、図5のブロック図を用いて説明する。図5において、図1と異なるのは登録開始手段160を備えていないため、ID記憶手段530、一致判定手段540の動作が異なる点である。その他の構成要素については、実施の形態1と同じであるため、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0042】
ID記憶手段530は、実施の形態1と同様に「登録モード」で入力されたトーン信号を変換した数字列をIDとして記憶するが、それに加えて「登録モード」に入るための登録モード用IDを記憶している。登録モード用IDは特定の数字列、もしくは携帯電話400から数字以外のトーン信号として入力できる記号(例えば、“*”や“#”)から構成される。ユーザの分かりやすさから、“***”や“###”などを割り当てるのが好ましく、事前に登録されている。
【0043】
一致判定手段540は、実施の形態1と同様に、ID記憶手段530に記憶されている解除のためのIDと、トーン信号認識手段120が特定した数字列が一致しているかどうかを判定する。それに加えて、トーン信号認識手段120が特定した数字列が、ID記憶手段530に記憶されている登録モード用IDと一致しているかを判定し、一致している場合には「登録モード」に入る様にトーン信号認識手段120に通知する。
【0044】
次に、チャイルドロック解除装置500の「登録モード」時及び「解除モード」時の動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0045】
ユーザがドアノブ200をひくことにより、ドアノブ200がひかれたと検知し、チャイルドロック解除装置500の電源が入り、トーン信号入力待ちになる(ステップS200)。以降、ステップS21、ステップS22の処理ついては実施の形態1の図4の処理と同じであるため説明を省略する。
【0046】
ステップS22で、ユーザの入力が終了したと判定すると(Yes)、一致判定手段540は、ユーザが入力した数字列とID記憶手段530に記憶されている登録モード用IDとを比較する(ステップS30)。一致判定手段540は、数字列と登録モード用IDが一致していると判定すると(ステップS30でYes)、「登録モード」に移行する様にトーン信号認識手段120に通知してステップS10に処理を進め、一致していないと判定すると(ステップS30でNo)、ステップS23に処理を進める。
【0047】
ステップS10からS14までの処理は実施の形態1の図3に示した「登録モード」の処理と同じであるため、説明を省略する。一方、ステップ30でユーザが入力した数字列が登録モード用IDと一致していなかった場合(No)、一致判定手段540は、ステップ23でその数字列がID記憶手段530に記憶されているチャイルドロック解除用のIDと一致しているかを判定する。以降、ステップS23からステップS26までの処理は実施の形態1の図4に示した「解除モード」の処理と同じであるため説明を省略する。
【0048】
以上のように、実施の形態2のチャイルドロック解除装置500では、一致判定手段540がID記憶手段530に記憶されている登録モード用IDに基づいて、登録モード開始を検出するため、実施の形態1に示した登録開始手段160のスイッチが不要となる。
【0049】
なお、実施の形態1、2において、ID記憶手段には、「登録モード」でIDを記録するようにしたが、事前に任意の数字列を書き込んでおいてもよい。
【0050】
また、ID記憶手段にIDを登録するのに、「登録モード」から携帯電話により登録するようにしたが、外部に接続される車載機器など数字入力手段を有する別の機器から書き込めるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0051】
以上のように、本発明のチャイルドロック解除装置によれば、消費電力を抑えてスムーズにチャイルドロックの解除が車室内からできるという効果を有し、チャイルドロックの機能を備えた車に有用である。
【符号の説明】
【0052】
100、500 チャイルドロック解除装置
110 トーン信号入力手段
120 トーン信号認識手段
130、530 ID記憶手段
140、540 一致判定手段
150 電源制御手段
160 登録開始手段
200 ドアノブ
300 ドアロック解除機構
400 携帯電話

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャイルドロックの機能を備える車に搭載されるチャイルドロック解除装置であって、前記車のドアノブがひかれたことを検知して前記装置への電源の投入を制御する電源制御手段と、前記チャイルドロックを解除するためのIDを記憶するID記憶手段と、ユーザの入力により携帯電話から発信される複数のトーン信号を受信するトーン信号入力手段と、前記受信した複数のトーン信号を第1の数字列に変換するトーン信号認識手段と、前記第1の数字列を前記ID記憶手段に記憶したIDと比較して一致したかを判定する一致判定手段とを備え、前記一致判定手段は前記第1の数字列と前記IDが一致したと判定した場合に前記チャイルドロックを解除するチャイルドロック解除装置。
【請求項2】
前記ID記憶手段はさらに登録モード用IDを記憶しており、前記一致判定手段は前記第1の数字列と前記登録モード用IDが一致した場合に登録モードに移行し、前記トーン信号認識手段は、その後ユーザの入力により携帯電話から発信される複数のトーン信号を第2の数字列に変換して、該第2の数字列を前記チャイルドロックを解除するためのIDとしてID記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1に記載のチャイルドロック解除装置。
【請求項3】
前記ID記憶手段に記憶されるIDは、外部に接続される車載機器から設定されることを特徴とする請求項1に記載のチャイルドロック解除装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−68035(P2013−68035A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208592(P2011−208592)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】