ドライブレコーダ
【課題】 乗務員に対して適確な運転指導および運転評価を行うことができるドライブレコーダを提供する。
【解決手段】 レコーダ用CPU41は、センタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、レコーダ本体5が配車装置2を介して受信したとき、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録させる。
【解決手段】 レコーダ用CPU41は、センタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、レコーダ本体5が配車装置2を介して受信したとき、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば乗務員の運転指導に好適に用いることができるドライブレコーダに関する。
【背景技術】
【0002】
利用者からの配車要求に応じて、複数の車両の位置情報に基づいて、配車要求地点に最も近い車両に配車を指示する配車システムが実用に供されている。従来の技術の配車システムでは、各車両から、配車指示および車両の運行管理を行う配車センタに対して車両の位置情報などが送信され、配車センタが、各車両から送信される位置情報に基づいて前記のような配車指示をするように構成される。このような配車システムに類似の技術が、第1〜第8の従来技術に記載されている。
【0003】
第1の従来技術の車両監視システムでは、車両が所定速度を超過したことを検出すると、車載機器が、位置情報および車両前方の画像情報を配車センタに対して送信し、また料金の清算時に、料金情報、位置情報および料金メータの画像情報を配車センタに送信するように構成される(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
第2の従来技術の車両現在位置監視装置では、車両に搭載される車載情報端末装置が、無線通信可能に構成される監視センターに対して、車両の現在位置情報および異常情報などを送信するように構成される(たとえば、特許文献2参照)。
【0005】
第3の従来技術の車両監視システムでは、車両監視装置が、一定時間毎に各種センサによって車両の状態を検出し、検出結果が異常であるとき、異常情報および車両の外観および内観を撮像して生成した画像情報を管理センタに送信するように構成される(たとえば、特許文献3参照)。
【0006】
第4の従来技術の緊急情報通報システムでは、緊急情報通報装置は、衝撃センサによる移動物体に加わる衝撃検出時の前後の映像信号を救急通報センタへ送信するように構成される(たとえば、特許文献4参照)。
【0007】
第5の従来技術の車両非常通報システムでは、車両で非常事態が発生した場合に、非常釦を操作して非常事態の発生を入力すると、制御装置が、GPS(Global Positioning
System)ユニットで取得した現在地、監視カメラおよび音声マイクで収集した画像および音声などの内部情報、および車両を特定するための車両番号を含む異常発生情報を生成し、監視センタに送信するように構成される(たとえば、特許文献5参照)。
【0008】
第6の従来技術の自動車事故通報・状況分析システムでは、車両に設けられる加速度センサ、速度センサ、衝撃センサなどの出力により、事故の発生を検出し、検出した事故の発生を電波発信機によって衛星経由で、基地局サーバに通知するように構成される(たとえば、特許文献6参照)。
【0009】
第7の従来技術の車両監視システムにおいて、車載装置は、車両状態データを、所定時間毎にデータサーバへ送信するように構成される(たとえば、特許文献7参照)。
【0010】
第8の従来技術の車両救援システムでは、車両から監視センターに向けてGPSに基づく車両の位置信号、速度信号および異常信号が送信されるように構成される(たとえば、特許文献8参照)。
【0011】
【特許文献1】特開2004−280225号公報
【特許文献2】特開2004−86349号公報
【特許文献3】特開2003−317177号公報
【特許文献4】特開2003−78654号公報
【特許文献5】特開2002−279559号公報
【特許文献6】特開2002−279591号公報
【特許文献7】特開2001−253320号公報
【特許文献8】特開2001−23090号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
従来技術の配車システムの配車センタで車両の運行管理をする管理者は、乗務員の運転を指導する責任があり、各車両から送信される画像情報などを分析することによって、乗務員の運転指導および運転評価をしている。従来の技術の配車システムおよび前述の第1〜第8の従来技術では、各車両に搭載される車載装置が、所定の時間間隔および所定の走行距離間隔などのそれぞれ異なるタイミングで取得した位置情報、画像情報および異常情報などの車両の状態を表す情報を、センタに送信するように構成されている。したがってセンタには、センタの管理者が所望するタイミングで取得された前記車両の状態を表す情報が確実に送信されてくるわけではない。換言すれば、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うために必要な情報が不足している場合があり、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができないという問題がある。
【0013】
本発明の目的は、乗務員に対して適確な運転指導および運転評価を行うことができるドライブレコーダを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明(1)に従えば、車両前方、車両後方および車室内の撮像対象の少なくともいずれか一つは、撮像手段によって撮像される。記憶手段には、撮像手段によって撮像される撮像対象の画像を表す画像情報が記憶される。情報管理設備から送信される信号であって、記録媒体に画像情報を記録させる指令を表す記録指令信号を、ドライブレコーダ本体が外部装置を介して受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報の少なくとも一部が、制御手段によって、装着された記録媒体に記録される。このようにドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報の少なくとも一部を、記録媒体に記録することができる。
【0015】
また本発明(2)に従えば、車両に関する車両情報は、車両情報検出手段によって検出される。記憶手段には、さらに車両情報検出手段によって検出される車両情報および外部装置によって検出される車両の位置情報が記憶される。
【0016】
情報管理設備は、外部装置によって検出される車両の位置情報を受信し、この受信した車両の位置情報が表す車両の位置が、予め定める領域から外れていると判断すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信する。
【0017】
ドライブレコーダ本体が、情報管理設備から送信される記録指令信号を、外部装置を介して受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、制御手段によって、装着された記録媒体に記録される。このようにドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、記録媒体に記録することができる。
【0018】
また本発明(3)に従えば、車両の重力加速度は、車両情報検出手段に含まれる加速度検出部によって検出される。情報管理設備は、加速度検出部によって検出される車両の重力加速度を表す加速度情報を受信し、この受信した加速度情報が表す重力加速度が予め定める閾値以上であると判断すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信する。
【0019】
ドライブレコーダ本体が、情報管理設備から送信される記録指令信号を、外部装置を介して受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、制御手段によって、装着された記録媒体に記録される。このようにドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、記録媒体に記録することができる。
【0020】
また本発明(4)に従えば、車両の実車または空車を表す実空車情報は、車両情報検出手段に含まれる実空車情報検出部によって検出される。情報管理設備は、実空車情報検出部によって検出される実空車情報を受信すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信する。
【0021】
ドライブレコーダ本体が、情報管理設備から送信される記録指令信号を、外部装置を介して受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、制御手段によって、装着された記録媒体に記録される。このようにドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、記録媒体に記録することができる。
【0022】
また本発明(5)に従えば、車室内の音声は、音声入力手段によって入力される。記憶手段には、さらに音声入力手段によって入力される音声を表す音声情報が記憶される。情報管理設備は、実空車情報検出部によって検出される実空車情報を受信すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信する。
【0023】
ドライブレコーダ本体が、情報管理設備から送信される記録指令信号を、外部装置を介して受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、制御手段によって、装着された記録媒体に記録される。このようにドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、記録媒体に記録することができる。
【0024】
また本発明(6)に従えば、車両前方、車両後方および車室内の撮像対象の少なくともいずれか一つは、撮像手段によって撮像される。車両に関する車両情報および車両の位置を表す位置情報は、情報検出手段によって検出される。記憶手段には、撮像手段によって撮像される撮像対象の画像を表す画像情報、ならびに情報検出手段によって検出される車両情報および位置情報が記憶される。情報管理設備から送信される信号であって、記録媒体に画像情報、車両情報および位置情報を記録させる指令を表す記録指令信号を、通信手段によって受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、制御手段によって、装着された記録媒体に記録される。
【0025】
このようにドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、記録媒体に記録することができる。
【0026】
また本発明(7)に従えば、車両の重力加速度は、車両情報検出手段に含まれる加速度検出部によって検出される。情報管理設備は、加速度検出部によって検出される車両の重力加速度を表す加速度情報を受信し、この受信した加速度情報が表す重力加速度が予め定める閾値以上であると判断すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信する。
【0027】
ドライブレコーダ本体が、情報管理設備から送信される記録指令信号を、外部装置を介して受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、制御手段によって、装着された記録媒体に記録される。このようにドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、記録媒体に記録することができる。
【0028】
情報管理設備は、記録媒体に記録されるべき前記記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報を、この情報管理設備に送信させる指令を表す送信指令信号を外部装置に送信する。ドライブレコーダ本体が、情報管理設備から送信される送信指令信号を、外部装置を介して受信したとき、前記記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報が、制御手段によって、外部装置を介して情報管理設備に送信される。
【発明の効果】
【0029】
本発明(1)によれば、ドライブレコーダ本体は、情報管理設備から外部装置を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報の少なくとも一部の情報、たとえば情報管理設備の管理者が乗務員の運転指導および運転評価を行うために所望するタイミングで取得された画像情報を、記録媒体に確実に記録させることができる。したがって情報管理設備の管理者は、記録媒体に記録された画像情報に基づいて車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【0030】
また本発明(2)によれば、ドライブレコーダ本体は、情報管理設備から外部装置を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報、具体的には情報管理設備によって車両の位置が予め定める領域から外れていると判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、記録媒体に確実に記録させることができる。
【0031】
したがって情報管理設備の管理者は、記録媒体に記録された前記車両の位置が予め定める領域から外れていると判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を的確に行うことができる。
【0032】
また本発明(3)によれば、ドライブレコーダ本体は、情報管理設備から外部装置を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報、具体的には加速度検出部によって検出される車両の重力加速度が予め定める閾値以上であると情報管理設備によって判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、記録媒体に確実に記録させることができる。
【0033】
したがって情報管理設備の管理者は、記録媒体に記録された前記車両の重力加速度が予め定める閾値以上であると判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【0034】
また本発明(4)によれば、ドライブレコーダ本体は、情報管理設備から外部装置を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報、具体的には実空車情報検出部によって実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、記録媒体に確実に記録させることができる。
【0035】
したがって情報管理設備の管理者は、記録媒体に記録された前記実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況および接客状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【0036】
また本発明(5)によれば、ドライブレコーダ本体は、情報管理設備から外部装置を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部の情報、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、記録媒体に確実に記録させることができる。具体的には、実空車情報検出部によって実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部の情報、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、記録媒体に確実に記録させることができる。
【0037】
したがって情報管理設備の管理者は、記録媒体に記録された前記実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部の情報、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況および接客状況などをさらに詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価をさらに適確に行うことができる。
【0038】
また本発明(6)によれば、ドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号を通信手段によって受信し、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報、たとえば情報管理設備の管理者が乗務員の運転指導および運転評価を行うために所望するタイミングで取得された画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、記録媒体に確実に記録させることができる。したがって情報管理設備の管理者は、記録媒体に記録された画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【0039】
また本発明(7)によれば、情報管理設備からドライブレコーダ本体に対して送信指令信号を送信することによって、情報管理設備の管理者は、ドライブレコーダ本体から外部装置を介して送信される前記記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報を即座に取得することができる。さらに具体的には、情報管理設備の管理者は、前記記録媒体に記録された前記車両の重力加速度が予め定める閾値以上であると判断されたときの前後にわたる画像情報を即座に取得することができる。
【0040】
したがって情報管理設備の管理者は、取得した画像情報、具体的には車両前方、車両後方および車室内の撮像対象の少なくともいずれか一つを表す画像情報に基づいて、車両の運転状況などを分析し、乗務員の運転指導および運転評価を迅速かつ適確に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下に、本発明を実施するための複数の形態について説明する。以下の説明において、先行して説明している事項に対応する部分については同一の参照符を付し、重複する説明を省略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している部分と同様とする。
【0042】
図1は、本発明の第1の実施の形態であるドライブレコーダ1および配車装置2を示す斜視図である。図2は、車両3へのカメラの取付け位置を説明するための図である。
【0043】
第1の実施の形態では、車両3に予め搭載される外部装置である配車装置2に、ドライブレコーダ1が電気的に接続されて設けられる。配車装置2は、タクシー配車用制御ボックス(AVM−ECU)によって実現される。配車装置2は、たとえば400MHz帯域のデジタル式無線周波数を用いて、車両3の位置を表す位置情報、時刻情報および、実車または空車を表す情報(以下、「実空車情報」という場合がある)を、情報管理設備である配車センタのセンタ機器4へ送信可能である。センタ機器4は、配車装置2から送信される情報を受信し、この受信した情報に基づいて、複数の車両3のうち特定車両の配車装置2に対して、配車指示を表す配車指示情報を送信するように構成される。配車装置2とセンタ機器4との間の無線通信に適用する無線周波数は、400MHz帯域に必ずしも限定されるものではない。たとえば携帯電話機用に割り当てられた周波数帯域を適用する場合もある。デジタル式無線周波数ではなく、アナログ式無線周波数を適用する場合もある。
【0044】
第1の実施の形態のドライブレコーダ(以下、単に「レコーダ」という場合がある)1は、配車装置2から取得される車両3の位置を表す位置情報、時刻情報および実空車情報と、複数のセンサによって検出される車両に関する車両情報、後述する撮像部であるカメラ6によって撮像される画像情報および後述する音声入力部であるマイク7によって取得される音声情報とを関連付けて記憶するように構成されている。配車センタに設けられるセンタ機器4は、レコーダ1に記憶された情報を解析可能かつプリンタなどによって出力可能に構成されている。
【0045】
レコーダ1は、ドライブレコーダ本体(以下、単に「レコーダ本体」という場合がある)5、撮像手段であるカメラ6、車室内の音声を入力する音声入力手段であるマイクロフォン(以下、単に「マイク」という)7および警告音を発するブザー8を含んで構成される。カメラ6およびマイク7は、レコーダ本体5に電気的に接続されて別体に設けられ、ブザー8はレコーダ本体5に一体に設けられる。当該車両3には、少なくとも一台のカメラ6が設けられる。カメラ6は、CCD(Charge Coupled Device)カメラによって実現される。カメラ6は、車両前方方向Fを撮影するために、たとえばルームミラー裏のフロントガラス3aに、図示外のブラケットを介して貼り付けられる。換言すれば、カメラ6は車両前方に向けて固定される。レコーダ1には、オプションとして、当該車両3に二台目または三台目のカメラ6を設けることが可能である。具体的には、車室内の運転席、助手席、後部座席および各座席に着座している搭乗者を撮影するためのカメラ6A、および車両後方を撮影するためのカメラ6Bを設けることも可能である。車室内を撮影するためのカメラ6Aは、たとえば車室内のフロントガラス3aに、図示外のブラケットを介して貼り付けられ、車室内に向けて固定される。車両後方を撮影するためのカメラ6Bは、車室内のリヤガラス3bに、図示外のブラケットを介して貼り付けられる。換言すれば、カメラ6Bは車両後方に向けて固定される。レコーダ本体5には、カメラ6による撮像対象の撮影を指示するための撮影スイッチ9が電気的に接続されて別体に設けられる場合もある。
【0046】
図3は、ドライブレコーダ1を示す斜視図である。レコーダ本体5には、記録媒体、本実施の形態ではコンパクトフラッシュ(登録商標)カード(以下、単に「CFカード」という場合がある)10が着脱可能に装着される。CFカード10は、通電しなくても記憶が消えないフラッシュメモリと、外部との入出力を受け持つコントローラ回路とを一枚のカードにまとめた構造になっている。レコーダ本体5に着脱可能に装着される記録媒体は、前述のCFカードに限らず、たとえばSD(Secure Digital)メモリカード、メモリースティックおよびスマートメディアであってもよい。
【0047】
レコーダ本体5のうち後述するレコーダ用記憶部12に、前記車両の位置情報、時刻情報および実空車情報と、車両情報、画像情報および音声情報とが関連付けられて記憶され、後述するセンタ機器4から送信される記録指令信号に基づいて、レコーダ用記憶部12に記憶された前記情報の少なくとも一部が、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録される。またレコーダ本体5には、後述するメンテナンスモード用のレコーダ用操作器51が接続可能に構成されている。
【0048】
図4は、ドライブレコーダ1、配車装置2およびセンタ機器4の電気的構成を簡略化して示すブロック図である。図5は、ドライブレコーダ1の電気的構成を示すブロック図である。図6は、配車装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【0049】
レコーダ1は、撮像部6、音声入力部7およびレコーダ本体5を含む。撮像部6はカメラによって実現され、音声入力部7はマイクによって実現される。レコーダ本体5は、レコーダ用制御部11、レコーダ用記憶部12、車速検出部13および重力加速度センサ(以下、「Gセンサ」という場合がある)14を含む。車速検出部13は、車両の走行速度(以下、単に「車速」という場合がある)を表す車速情報を検出する。車速検出部13によって検出された車速情報は、レコーダ用制御部11によって、レコーダ用記憶部12に記憶される。撮像部6によって撮像されて生成される画像情報、および音声入力部7に入力される音声を表す音声情報は、レコーダ用制御部11によって、レコーダ用記憶部12に記憶される。
【0050】
Gセンサ14は、車両3の前後方向および左右方向に作用する重力加速度いわゆるGセンサ出力値を検出する。当該車両3の運転席に着座した乗務員の正面方向およびその後方を前後方向とし、運転席に着座した乗務員の左方向および右方向を左右方向とする。前後方向および左右方向に直交する方向を上下方向とする。前記前後方向をY軸方向と定義し、前記左右方向をX軸方向と定義する。X軸方向のGセンサ出力値とY軸方向のGセンサ出力値とは、独立して検出されて、レコーダ用制御部11によって、レコーダ用記憶部12に記憶される。レコーダ用制御部11は、レコーダ用記憶部12に記憶される車速情報およびGセンサ出力値などの車両に関する車両情報、画像情報および音声情報を配車装置2に与える。レコーダ用制御部11は、配車装置2から与えられる時刻情報および車両の位置情報を、レコーダ用記憶部12に記憶させる。
【0051】
配車装置2は、配車用制御部21、配車用記憶部22、配車用音声出力部23、配車用通信部24、配車用アンテナ25、汎地球測位システム(Global Positioning System;略称:GPS)レシーバ26およびGPS用アンテナ27を含む。GPS用アンテナ27を介してGPSレシーバ26によって受信した時刻情報および車両の位置情報は、配車用制御部21によって、配車用記憶部22に記憶される。配車用制御部21は、配車用記憶部22に記憶される時刻情報および車両の位置情報を、レコーダ1に与える。配車用制御部21は、実車/空車メータ28から与えられる実空車情報を、配車用記憶部22に記憶させる。配車用制御部21は、スピーカによって実現される配車用音声出力部23に、警告音およびセンタ機器4から送信される音声情報が表す音声を出力させる。配車用制御部21は、レコーダ1から与えられる車両情報、画像情報および音声情報を、配車用記憶部22に記憶させる。
【0052】
配車用通信部24は、配車用記憶部22に記憶される車両の位置情報、時刻情報、車両情報、画像情報および音声情報を、配車用アンテナ25を介してセンタ機器4に送信するとともに、センタ機器4から送信される情報を、配車用アンテナ25を介して受信する。配車用通信部24によって受信された情報は、配車用記憶部22に記憶される。配車用制御部21は、配車用記憶部22に記憶される情報であって、前記センタ機器4から送信された情報をレコーダ1に与える。
【0053】
センタ機器4は、センタ用通信部31、センタ用アンテナ32、センタ用制御部33、センタ用記憶部34、表示部35、センタ用音声出力部36および操作部37を含む。センタ用通信部31は、センタ用アンテナ32を介して、配車装置2から送信される車両の位置情報、時刻情報、車両情報、画像情報および音声情報を受信する。センタ用制御部33は、センタ用通信部31によって受信した前記情報を、センタ用記憶部34に記憶させる。センタ用制御部33は、センタ用記憶部34に記憶される画像情報および地図情報を表示部35に表示させるとともに、スピーカによって実現されるセンタ用音声出力部36に、センタ用記憶部34に記憶される音声情報が表す音声を出力させる。センタ用制御部33は、操作部37によって入力された情報をセンタ用通信部31によって、センタ用アンテナ32を介して配車装置2に送信する。
【0054】
次にドライブレコーダ1および配車装置2の具体的な電気的構成について説明する。レコーダ本体5は、レコーダ用CPU(Central Processing Unit)41、レコーダ用フラッシュロム(Flash Read Only Memory;略称:F−ROM)42、第1レコーダ用同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous Dynamic Random Access Memory;略称:SD−RAM)43、JPEG(Joint Photographic coding Experts Group)IC(
Integrated Circuit)44、ビデオスイッチ(略称:ビデオSW)45、第2レコーダ用SD−RAM46、CFカードインタフェース(略称:CFカードIF)47、USB(Universal Serial Bus)ホスト機能を有する手段であるUSB HOST48、USBインタフェース(略称:USB IF)49、配車装置であるAVM−ECUとの間で情報の送受を行うレコーダ用232Cドライバ50、後述するメンテナンスモード用のレコーダ用操作器51が接続可能に構成されるレコーダ用操作器コネクタ52、レコーダ用バッファ53、車両3から与えられるHi/Lo信号の車両信号を検出するレコーダ用車両信号検出回路54、ウオッチドッグ機能を有するレコーダ用ウオッチドッグ(略称:レコーダ用WD)IC55、レコーダ用電源部56、Gセンサ14および車速検出部13を含む。
【0055】
レコーダ用CPU41には、レコーダ用F−ROM42、第2レコーダ用SD−RAMおよびCFカードIF47がそれぞれ電気的に接続される。レコーダ用CPU41には、JPEG IC44を介して第1レコーダ用SD−RAM43およびビデオSW45が電気的に接続されている。ビデオSW45は、複数のCCDカメラ(以下、単に「カメラ」という場合がある)6,6A,6Bが設けられる場合に、所定時間間隔で撮像するカメラ6,6A,6Bを切換えるための切換えスイッチである。
【0056】
レコーダ用CPU41には、USB HOST48を介してUSB IF49が電気的に接続されるとともに、レコーダ用232Cドライバ50、レコーダ用操作器コネクタ52、レコーダ用バッファ53、レコーダ用WD IC55、Gセンサ14および車速検出部13がそれぞれ電気的に接続されている。レコーダ用バッファ53は、レコーダ用車両信号検出回路54に電気的に接続される。レコーダ用WD IC55には、レコーダ用電源部56が電気的に接続される。またレコーダ用CPU41は、配車装置2からの電源オン情報に基づいて、主電源であるレコーダ用電源部56を立ち上げる、換言するとレコーダ本体5に電源を投入するように構成される。
【0057】
第1レコーダ用SD−RAM43は、JPEG IC44によってJPEG形式に変換された画像情報を一時的に記憶する。第2レコーダ用SD−RAM46は、Gセンサ14によって検出されるGセンサ出力値、車速検出部13によって検出される車速情報、およびレコーダ用車両信号検出回路54によって検出される車両信号などの車両に関する車両情報、前記JPEG形式に変換された画像情報、音声入力部7に入力される音声情報、ならびに配車装置2から与えられる時刻情報および車両の位置情報などを一時的に記憶する。レコーダ用F−ROM42は、レコーダ本体5を構成するハードウェア資源を統括的に制御するためのレコーダ用制御プログラムを記憶する。
【0058】
配車装置2は、配車用CPU61、配車用F−ROM62、配車用SD−RAM63、スタティックRAM(Static Random Access Memory;略称:S−RAM)64、第1配車用バッファ65、GPSレシーバ26、GPS用アンテナ27、配車用通信部24、配車用アンテナ25、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit;略称:ASIC)66、配車用232Cドライバ67、配車用操作器コネクタ68、第2配車用バッファ69、車両から与えられるHi/Lo信号の車両信号を検出する配車用車両信号検出回路70、ウオッチドッグ機能を有する配車用ウオッチドッグ(略称:配車用WD)IC71および配車用電源部72を含む。
【0059】
配車用CPU61には、配車用F−ROM62、配車用SD−RAM63およびS−RAM64がそれぞれ電気的に接続されるとともに、第1配車用バッファ65を介してPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)規格に準拠したPCMCIAカードMが電気的に接続される。配車用CPU61には、ASIC66を介して配車用232Cドライバ67が電気的に接続される。配車用232Cドライバ67には、400MHz帯域のデジタル式無線周波数で無線通信可能なデジタル無線機Dが電気的に接続されている。車両3の乗務員は、デジタル無線機Dによる無線通信によって、たとえば配車センタからの配車指示を受けることができる。
【0060】
配車用CPU61は、GPS用アンテナ27を介してGPSレシーバ26によって取得される当該車両3の位置情報および時刻情報を、配車用通信部24によって、配車用アンテナ25を介してセンタ機器4に送信する機能を有する。また配車用CPU61は、GPS用アンテナ27を介してGPSレシーバ26によって取得される位置情報および時刻情報を、図示外のドライバを介してレコーダ本体5のレコーダ用232Cドライバ50に与える。レコーダ本体5のレコーダ用CPU41は、配車装置2から与えられる位置情報および時刻情報を第2レコーダ用SD−RAM46に記憶させる。配車用操作器コネクタ68には、配車用操作器が接続可能に構成されている。配車装置2では、配車用操作器コネクタ68に配車用操作器を電気的に接続して、車両3の車両番号および乗務員固有の乗務員番号をこの配車用操作器から入力可能に構成されている。配車用操作器から入力される車両番号および乗務員番号などの情報は、配車用232Cドライバ67、およびASIC66を介して、配車用CPU61によって、配車用SD−RAM63に記憶される。
【0061】
第2配車用バッファ69は、配車用車両信号検出回路70に電気的に接続される。配車用車両信号検出回路70は、車両3の実車/空車メータ28からのHi/Lo信号を出力する。配車用車両信号検出回路70は、たとえば課金されている実車状態では、Hi信号を出力し、課金されていない空車状態ではLo信号を出力する。配車用車両信号検出回路70から出力されるHi/Lo信号を表す実空車情報は、第2車両用バッファ69を介して配車用SD−RAM63に記憶される。配車用WD IC71には、配車用電源部72が電気的に接続される。配車用F−ROM62には、配車装置2を構成するハードウェア資源を統括的に制御するための配車用制御プログラムが記憶される。S−RAM64には、センタ機器4から送信される配車指示情報が記憶される。
【0062】
本実施の形態において、撮像手段は、図4の撮像部6、および図5のCCDカメラ6に相当する。車両情報検出手段は、図4の車速検出部13およびGセンサ14、および図5のレコーダ用車両信号検出回路54に相当する。加速度検出部は、図4のGセンサ14に相当する。実空車情報検出部は、図4のレコーダ用制御部11ならびに図5のレコーダ用車両信号検出回路およびレコーダ用CPU41に相当する。音声入力手段は、図4の音声入力部7に相当する。記憶手段は、図4のレコーダ用記憶部12および図5の第2レコーダ用SD−RAM46に相当する。制御手段は、図4のレコーダ用制御部11および図5のレコーダ用CPU41に相当する。
【0063】
図7は、画像情報の一部と位置情報等との関係を示す図である。レコーダ用CPU41は、カメラ6で撮像されレコーダ本体5に入力された入力画像をJPEG IC44によってJPEG形式の画像情報に変換して、このJPEG形式に変換された画像情報を第1レコーダ用SD−RAM43に一時的に記憶させる。その後レコーダ用CPU41は、JPEG形式に変換された画像情報を第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶させる。このとき一枚の静止画像は、たとえば「画像*.jpg」という形式で第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される。前記「*」は整数である。レコーダ用CPU41は、静止画像の付加情報として、車両3のGセンサ出力値、位置情報、時刻情報、実空車情報および車速情報を、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶させる。
【0064】
センタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2を介して受信したとき、レコーダ用CPU41は、ブザー8に記録開始の合図を出力させるとともに第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶された画像情報、車両の位置情報、時刻情報、ならびにGセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報を、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録させる。
【0065】
本実施の形態では、たとえば1秒間に10枚の静止画像がCFカード10に記録され、前記記録指令信号を受信したとき、最大30秒間で300枚の静止画像がCFカード10に記録可能に構成されている。したがって、たとえば図7に示すように、センタ機器4から送信される記録指令信号を受信するたび毎に、最大30秒間で300枚の静止画像「画像1.jpg」,・・・,「画像300.jpg」から成る画像情報群がCFカード10に記録され、また前記画像情報群に含まれる各静止画像のファイル名「画像1」,・・・,「画像300」と、前記車両の位置情報、時刻情報、ならびにGセンサ出力値、車速情報および実空車情報を含む車両情報とがそれぞれ関連付けられた情報が、画像情報群の付加情報として、CFカード10に記録される。記録指令信号を受信するたび毎に、前記画像情報群および付加情報はグループ化されて、CFカード10に記録される。前記グループ化された画像情報群および付加情報(以下、「グループ化情報」という)は、たとえば記録指令信号の受信日時の最も新しい順に並べ替えられた状態で、CFカード10に記録される。図7に四角囲みで示す数字は、記録指令信号の受信日時の最も新しいグループ化情報から順に割当てられる整理番号である。グループ化情報は、記録指令信号の受信日時の最も古い順に並べ替えられた状態で、CFカード10に記録されてもよい。
【0066】
図8は、記録指令信号の受信タイミングと、CFカード10に記録される画像情報の記録範囲の合計時間Tsumとの関係を示す図である。レコーダ用CPU41は、センタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2を介して受信したとき、その記録指令信号の受信時刻Rsを基準として定まる所定期間、本実施の形態では最大30秒間の記録範囲にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶された画像情報、記録指令信号の受信時刻Rsの車両の位置情報、時刻情報、ならびにGセンサ出力値、車速情報、および実空車情報などの車両情報をCFカード10に記録させる。記録指令信号を受信する前の記録時間Tbef秒に、記録指令信号を受信した後の記録時間Taft秒を加えた時間(Tbef+Taft秒)が、記録指令信号を受信したときのCFカード10に記録される前記情報の記録範囲の合計時間Tsumに相当する。記録指令信号を受信する前の記録時間Tbefは、5秒以上25秒以下の範囲で設定可能であり、記録指令信号を受信した後の記録時間Taftは、5秒以上25秒以下の範囲で設定可能である。
【0067】
本実施の形態では、前述のように記録指令信号の受信時刻Rsを基準として定まる所定期間にわたって第2レコーダ用SD−RAM46に記憶された画像情報、車両の位置情報、時刻情報ならびに車両情報をCFカード10に記録させるように構成されているが、このような構成に限定されない。本発明の他の実施の形態では、記録指令信号に、画像情報などを記録させる時刻(以下、「記録時刻」という)を表す情報が含まれるようにし、その記録時刻を基準として定まる所定期間にわたって第2レコーダ用SD−RAM46に記憶された画像情報、車両の位置情報、時刻情報ならびに車両情報をCFカード10に記録させるように構成されてもよい。
【0068】
記録指令信号は、たとえば運行データの一つである車速パルスに基づいて求められる車両3の走行速度が、予め定める規定速度よりも高いことをセンタ機器4が判断すると、センタ機器4から配車装置2に対して送信される。センタ機器4からの記録指令信号の送信に起因するパラメータは、車速パルスに限定されるものではなく、たとえば定周期記録、急加速、急減速および急ハンドルの少なくともいずれか一つの運行データに基づいて、センタ機器4から記録指令信号が送信される場合もあり得る。
【0069】
図9は、閾値を超過したGセンサ出力値と、CFカード10に記録される画像情報の記録範囲の合計時間Tsumとの関係を示す図である。センタ機器4は、配車装置2から送信される情報であって、Gセンサ14によって検出された車両の重力加速度を表す加速度情報であるGセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過していると判断すると、Gセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過したときの画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる記録指令信号を、配車装置2に対して送信する。本実施の形態における閾値Gmaxは0.4Gであり、閾値Gminはマイナス(−)0.4Gである。
【0070】
レコーダ用CPU41は、配車装置2を介して前記記録指令信号を受信すると、Gセンサ出力値の閾値超過時刻Tgを基準として最大30秒間の記録範囲にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶された画像情報、そのGセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報ならびに時刻情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。Gセンサ出力値が閾値を超過する前の記録時間Tbef秒に、Gセンサ出力値が閾値を超過した後の記録時間Taft秒を加えた時間が、Gセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過していると判断されたときのCFカード10に記録される前記情報の記録範囲の合計時間Tsumに相当する。Gセンサ出力値の閾値超過前5秒以上25秒以下、Gセンサ出力値の閾値超過後5秒以上25秒以下の範囲で最大30秒間を設定可能になっている。
【0071】
図10は、Gセンサ出力値の閾値判定方法を説明するためのグラフである。グラフの横軸は時間を表し、縦軸はGセンサ出力を表す。レコーダ用CPU41は、Gセンサ14の出力値を取得し、閾値Gabs、本実施の形態では0.3Gを超えたか否かを判定する。Gセンサ14は、前述のようにX、Y軸方向の二軸タイプであり、車両3の前後方向および左右方向の重力加速度を検出可能に構成されている。したがって前後方向の衝突事故などだけでなく、左右方向の衝突事故などをも確実に検出することができ、その原因を分析することが可能となる。本実施の形態では、前後方向の重力加速度と、左右方向の重力加速度とのベクトル和を求め、その求められた値が閾値Gabsを超えたか否かの判定をする。この閾値Gabsは、設定により任意の値に変更可能になっている。
【0072】
本実施の形態では、Gセンサ14を内蔵するレコーダ本体5を完全に水平に設置できない状況が考えられるので、Gセンサ14の前後方向および左右方向のオフセットを補正する処理を行うようになっている。具体的に述べると、図3に示すように、レコーダ用操作器51を、レコーダ本体5のレコーダ用操作器コネクタ52に接続すると、レコーダ本体5は通常モードから、このレコーダ本体5を設定および検査するためのメンテナンスモードに移行する。このメンテナンスモードにおいて、Gセンサ14の前後方向および左右方向のオフセットを補正する処理が実行されるようになっている。当該車両3において悪路走行時には、上下方向の振動が不所望に大きくなり、Gセンサ14で前後方向および左右方向にも重力加速度が検出されることが予想される。したがって悪路走行での上下振動を観測し、誤反応を軽減させる処理をGセンサ出力値に施すようになっている。
【0073】
図11は、実車/空車メータ28から出力される実空車情報に基づいて、CFカード10に記録される音声情報および画像情報の記録範囲が規定される態様を示す図である。センタ機器4は、配車装置2から送信される情報であって、実車/空車メータ28から出力される実空車情報を受信すると、実車状態から空車状態、または空車状態から実車状態に切換わるときの画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる記録指令信号を、配車装置2に対して送信する。
【0074】
レコーダ用CPU41は、配車装置2を介して前記記録指令信号を受信したとき、実車/空車メータ28から、空車状態から実車状態に切換わるHi信号が出力されたことを検出していれば、このHi信号が出力される時刻TR1よりもTbef1秒、たとえば数十秒前から、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶された画像情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報、音声情報ならびに時刻情報の少なくとも一部、または音声情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報ならびに時刻情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。
【0075】
この記録状態でレコーダ用CPU41は、実車/空車メータ28から、実車状態から空車状態に切換わるLo信号が出力されたことを検出していれば、このLo信号が出力される時刻TR2よりもTaft2秒、たとえば数十秒が経過する時刻まで、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶された画像情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報、音声情報ならびに時刻情報の少なくとも一部、または音声情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報ならびに時刻情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。
【0076】
本実施の形態では、空車状態から実車状態に切換わるHi信号が出力される時刻TR1よりもTbef1秒前から第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶された前記情報と、実車状態から空車状態に切換わるLo信号が出力される時刻TR2からTaft2秒経過する時刻まで、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶された前記情報とをCFカード10に記録させるように構成されているが、必ずしもこのような構成に限定されるものではない。
【0077】
本発明の他の実施の形態では、空車状態から実車状態に切換わるHi信号が出力される時刻TR1を基準として最大30秒間の記録範囲にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記録された画像情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報、音声情報ならびに時刻情報の少なくとも一部、または音声情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報ならびに時刻情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。
【0078】
前記時刻TR1経過前の記録時間Tbef1秒に、前記時刻TR1経過後の記録時間Taft1秒を加えた時間が、空車状態から実車状態に切換わるHi信号が出力されたときのCFカード10に記録される前記情報の記録範囲の合計時間T1秒に相当する。前記時刻TR1経過前5秒以上25秒以下、前記時刻TR1経過後5秒以上25秒以下の範囲で最大30秒間を設定可能になっている。
【0079】
また、実車状態から空車状態に切換わるLo信号が出力される時刻TR2を基準として最大30秒間の記録範囲にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記録された画像情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報、音声情報ならびに時刻情報の少なくとも一部、または音声情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報ならびに時刻情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。
【0080】
前記時刻TR2経過前の記録時間Tbef2秒に、前記時刻TR2経過後の記録時間Taft2秒を加えた時間が、実車状態から空車状態に切換わるLo信号が出力されたときのCFカード10に記録される前記情報の記録範囲の合計時間T2に相当する。前記時刻TR2経過前5秒以上25秒以下、前記時刻TR2経過後5秒以上25秒以下の範囲で最大30秒間を設定可能になっている。
【0081】
さらに、本実施の形態および前述の本発明の他の実施の形態では、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記録された画像情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報、音声情報ならびに時刻情報の少なくとも一部、または音声情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報ならびに時刻情報の少なくとも一部をCFカード10に記録するように構成されているけれども、このような構成に限定されない。本発明のさらに他の実施の形態では、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記録された画像情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報ならびに時刻情報の少なくとも一部をCFカード10に記録するように構成されてもよい。
【0082】
図12は、Gセンサ出力値と検知時間との関係を示すグラフである。図13は、Gセンサ出力値の大小とその検知時間との関係に基づく傾向を表す図表である。図12のグラフの横軸は時間を表し、縦軸はGセンサ出力値を表す。レコーダ用CPU41は、CFカード10の記録容量に必要十分な空き容量がなく、該CFカード10にすでに記録したGセンサ出力値が新たに検出されるGセンサ出力値よりも小さいとき、すでに記録したGセンサ出力値およびこれに関連付けられた画像情報、車両の位置情報、時刻情報、車速情報および実空車情報を消去し、該検出されるGセンサ出力値およびこれに関連付けられた画像情報、車両の位置情報、時刻情報、車速情報および実空車情報をCFカード10に記録させる。レコーダ用CPU41は、CFカード10の記録容量の空き容量が必要十分であれば、CFカード10にすでに記録したGセンサ出力値が新たに検出されるGセンサ出力値よりも小さいときであっても、すでに記録したGセンサ出力値およびこれに関連付けられた画像情報、車両の位置情報、時刻情報、車速情報および実空車情報を消去することなく、該検出されるGセンサ出力値およびこれに関連付けられた画像情報、車両の位置情報、時刻情報、車速情報および実空車情報をCFカード10に記録させる。
【0083】
前記Gセンサ出力値が比較的小さく、たとえば0.4G以上2G未満で、その検知時間が比較的短い、たとえば数十ミリ秒である場合には、車両3が段差または悪路などを通過したことを意味する。Gセンサ出力値が比較的小さく、その検知時間が比較的長い、たとえば100ミリ秒以上である場合には、車両3が急ブレーキをかけたことを意味する。そしてGセンサ出力値が比較的大きく、たとえば2G以上で、その検知時間が比較的短い場合には、車両3が事故を起こしたことを意味する。このようなGセンサ出力値の大小とその検知時間との関係に基づく傾向のデータは、実験などによって取得し、センタ機器4のセンタ用記憶部34に記憶されている。
【0084】
本実施の形態では、Gセンサ出力値が比較的小さく、その検知時間が比較的長い場合、およびGセンサ出力値が比較的大きく、その検知時間が比較的短い場合に、画像情報、車両の位置情報、Gセンサ出力値、時刻情報、車速情報および実空車情報をCFカード10に記録させるようにする。これによってCFカード10に記録された前記画像情報などを用いて、急ブレーキおよび事故の原因を詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことが可能となる。
【0085】
図14は、一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、アクセサリ電源から供給されるACC信号がオンまたは配車装置2の電源がオンのとき、換言するとドライブレコーダ1が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、レコーダ用CPU41によって実行される。
【0086】
ステップa1では、カメラ6によって車両前方、車両後方および車室内の撮像対象の少なくともいずれか一つを撮像させる。ステップa2では、車両情報を検出する。具体的には、車速検出部13に車速を検出させるとともに、Gセンサ14に重力加速度であるGセンサ出力値を検出させる。ステップa3では、配車装置2から、車両の位置を表す位置情報を取得する。ステップa4では、カメラ6によって撮像されてJPEG形式に変換された画像情報、Gセンサ14によって検出されるGセンサ出力値、車速検出部13によって検出される車速情報、およびレコーダ用車両信号検出回路54によって検出される実空車情報などの車両に関する車両情報ならびに配車装置2から取得した車両の位置情報および時刻情報を、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶させる。
【0087】
ステップa5では、センタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2を介して受信しているか否かを判断し、受信していればステップa6に進み、受信していなければ本処理を終了する。ステップa6では、記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録させる。その後本処理を終了する。
【0088】
前述のように本実施の形態によれば、センタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、レコーダ本体5が配車装置2を介して受信したとき、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、レコーダ用CPU41によって、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録されるように構成される。
【0089】
したがってレコーダ本体5は、センタ機器4から配車装置2を介して送信される記録指令信号を受信し、記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報、たとえば配車センタの管理者が乗務員の運転指導および運転評価を行うために所望するタイミングで取得された画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、CFカード10に確実に記録させることができる。これによって配車センタの管理者は、CFカード10に記録された画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【0090】
図15は、一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、アクセサリ電源から供給されるACC信号がオンまたは配車装置2の電源がオンのとき、換言するとドライブレコーダ1が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、レコーダ用CPU41によって実行される。
【0091】
ステップb1〜ステップb4の処理は、前述の図14のフローチャートに示すステップa1〜ステップa4と同様の処理であるので、説明を省略する。ステップb5では、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶された位置情報を、配車装置2を介してセンタ機器4に送信する。ステップb6では、車両の位置が予め定める領域から外れていると判断したセンタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2を介して受信しているか否かを判断し、受信していればステップb7に進み、受信していなければ本処理を終了する。
【0092】
ステップb7では、記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部、具体的にはセンタ機器4によって車両の位置が予め定める領域から外れていると判断されたときの前後にわたる前記画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。その後本処理を終了する。
【0093】
図16は、記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、センタ機器4の電源がオンのとき、換言するとセンタ機器4が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、センタ用制御部33によって実行される。本フローチャートにおける予め定める領域は、タクシーの営業地域である。
【0094】
ステップc1では、配車装置2から送信される車両の位置情報を受信しているか否かを判断し、受信していればステップc2に進み、受信していなければ本処理を終了する。ステップc2では、受信した位置情報に基づいて、車両の位置が予め定める領域外であるか否かを判断し、領域外であるときはステップc3に進み、領域外でなければ本処理を終了する。ステップc3では、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2に送信する。その後本処理を終了する。
【0095】
前述のように本実施の形態によれば、センタ機器4は、配車装置2によって検出された車両の位置情報を受信可能に構成され、受信した車両の位置情報が表す車両の位置が、予め定める領域から外れていると判断すると、レコーダ本体5の第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を配車装置2に送信する。
【0096】
レコーダ本体5が、センタ機器4から送信される記録指令信号を、配車装置2を介して受信したとき、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、レコーダ用CPU41によって、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録される。
【0097】
したがってレコーダ本体5は、センタ機器4から配車装置2を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報をCFカード10に確実に記録させることができる。さらに具体的に述べると、レコーダ本体5は、センタ機器4によって車両の位置が予め定める領域から外れていると判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、CFカード10に確実に記録させることができる。
【0098】
これによって配車センタの管理者は、CFカード10に記録された前記車両の位置が予め定める領域から外れていると判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を的確に行うことができる。
【0099】
図17は、一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、アクセサリ電源から供給されるACC信号がオンまたは配車装置2の電源がオンのとき、換言するとドライブレコーダ1が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、レコーダ用CPU41によって実行される。
【0100】
ステップd1〜ステップd4の処理は、前述の図14に示すフローチャートのステップa1〜ステップa4と同様の処理であるので、説明を省略する。ステップd5では、Gセンサ14によって検出されて第2レコーダ用SD−RAM46に記憶された加速度情報を、配車装置2を介してセンタ機器4に送信する。ステップd6では、Gセンサ出力値が予め定める閾値以上であると判断したセンタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2を介して受信しているか否かを判断し、受信していればステップd7に進み、受信していなければ本処理を終了する。
【0101】
ステップd7では、記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部、具体的にはセンタ機器4によってGセンサ出力値が予め定める閾値以上であると判断されたときの前後にわたる前記画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。その後本処理を終了する。
【0102】
図18は、記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、センタ機器4の電源がオンのとき、換言するとセンタ機器4が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、センタ用制御部33によって実行される。
【0103】
ステップe1では、配車装置2から送信される加速度情報を受信しているか否かを判断し、受信していればステップe2に進み、受信していなければ本処理を終了する。ステップe2では、受信した加速度情報が表すGセンサ出力値が、予め定める閾値以上であるか否かを判断し、閾値以上であればステップe3に進み、閾値未満であれば本処理を終了する。ステップe3では、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2に送信する。その後本処理を終了する。
【0104】
前述のように本実施の形態によれば、センタ機器4は、Gセンサ14によって検出される車両の重力加速度を表す加速度情報を受信可能に構成され、受信した加速度情報が表す重力加速度が予め定める閾値以上であると判断すると、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を配車装置2に送信する。
【0105】
レコーダ本体5が、センタ機器4から送信される記録指令信号を、配車装置2を介して受信したとき、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、レコーダ用CPU41によって、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録される。
【0106】
したがってレコーダ本体5は、センタ機器4から配車装置2を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報をCFカード10に確実に記録させることができる。さらに具体的に述べると、レコーダ本体5は、Gセンサ14によって検出される車両の重力加速度が予め定める閾値以上であるとセンタ機器4によって判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、CFカード10に確実に記録させることができる。
【0107】
これによって配車センタの管理者は、CFカード10に記録された前記車両の重力加速度が予め定める閾値以上であると判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【0108】
図19は、一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、アクセサリ電源から供給されるACC信号がオンまたは配車装置2の電源がオンのとき、換言するとドライブレコーダ1が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、レコーダ用CPU41によって実行される。
【0109】
ステップf1の処理は、前述の図14に示すフローチャートのステップa1と同様の処理であるので、説明を省略する。ステップf2では、音声入力手段であるマイク7によって車室内の音声を取得させる。ステップf3では、車速検出部13に車速を検出させ、Gセンサ14に重力加速度であるGセンサ出力値を検出させ、さらにレコーダ用車両信号検出回路54によって実空車情報を検出させる。ステップf4の処理は、前述の図14に示すフローチャートのステップa3と同様の処理であるので、説明を省略する。ステップf5では、カメラ6によって撮像されてJPEG形式に変換された画像情報、Gセンサ14によって検出されるGセンサ出力値、車速検出部13によって検出される車速情報、およびレコーダ用車両信号検出回路54によって検出される実空車情報などの車両に関する車両情報、配車装置2から取得した車両の位置情報および時刻情報ならびにマイク7によって取得した音声情報を、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶させる。
【0110】
ステップf6では、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶された実空車情報を、配車装置2を介してセンタ機器4に送信する。ステップf7では、実空車情報を受信したセンタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2を介して受信しているか否かを判断し、受信していればステップf8に進み、受信していなければ本処理を終了する。
【0111】
ステップf8では、記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後、具体的にはセンタ機器4によって実空車情報が受信されたときの前後にわたる画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。その後本処理を終了する。
【0112】
図20は、記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、センタ機器4の電源がオンのとき、換言するとセンタ機器4が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、センタ用制御部33によって実行される。
【0113】
ステップg1では、配車装置2から送信される実空車情報を受信しているか否かを判断し、受信していればステップg2に進み、受信していなければ本処理を終了する。ステップg2では、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2に送信する。その後本処理を終了する。
【0114】
前述のように本実施の形態によれば、第2レコーダ用SD−RAM46には、画像情報、車両情報、位置情報およびマイク7によって入力される音声を表す音声情報が記憶される。センタ機器4は、レコーダ本体5のレコーダ用車両信号検出回路54によって検出される実空車情報を受信すると、レコーダ本体5の第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を配車装置2に送信する。
【0115】
レコーダ本体5が、センタ機器4から送信される記録指令信号を、配車装置2を介して受信したとき、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、レコーダ用CPU41によって、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録される。
【0116】
したがってレコーダ本体5は、センタ機器4から配車装置2を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部の情報、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、CFカード10に確実に記録させることができる。さらに具体的に述べると、レコーダ本体5は、レコーダ用車両信号検出回路54によって実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部の情報、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、CFカード10に確実に記録させることができる。
【0117】
これによって配車センタの管理者は、CFカード10に記録された前記実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部の情報、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況および接客状況などをさらに詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価をさらに適確に行うことができる。
【0118】
図21は、一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、アクセサリ電源から供給されるACC信号がオンまたは配車装置2の電源がオンのとき、換言するとドライブレコーダ1が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、レコーダ用CPU41によって実行される。
【0119】
ステップh1,h2,h3,h5の処理は、前述の図19に示すフローチャートのステップf1,f3,f4,f6とそれぞれ同様の処理であるので、説明を省略する。ステップh4では、カメラ6によって撮像されてJPEG形式に変換された画像情報、Gセンサ14によって検出されるGセンサ出力値、車速検出部13によって検出される車速情報、およびレコーダ用車両信号検出回路54によって検出される実空車情報などの車両に関する車両情報、ならびに配車装置2から取得した車両の位置情報および時刻情報を、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶させる。
【0120】
ステップh6では、実空車情報を受信したセンタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2を介して受信しているか否かを判断し、受信していればステップh7に進み、受信していなければ本処理を終了する。
【0121】
ステップh7では、記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後、具体的にはセンタ機器4によって実空車情報が受信されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。その後本処理を終了する。
【0122】
図21のフローチャートに示す前記一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順に関連するセンタ用制御部33の記録指令信号の送信処理に関する処理手順は、前述の図20に示すフローチャートと同様であるので、説明を省略する。
【0123】
前述のように、センタ機器4は、レコーダ本体5によって検出された実空車情報を受信可能に構成され、実空車情報を受信すると、レコーダ本体5の第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を配車装置2に送信する。
【0124】
レコーダ本体5が記録指令信号を受信したとき、その受信時の前後にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、レコーダ用CPU41によって、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録される。
【0125】
レコーダ本体5は、センタ機器4から配車装置2を介して送信される記録指令信号を受信し、記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報、具体的にはレコーダ本体5のレコーダ用車両信号検出回路54によって実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、CFカード10に確実に記録させることができる。
【0126】
したがって配車センタの管理者は、CFカード10に記録された前記実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況および接客状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【0127】
図22は、一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、アクセサリ電源から供給されるACC信号がオンまたは配車装置2の電源がオンのとき、換言するとドライブレコーダ1が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、レコーダ用CPU41によって実行される。
【0128】
ステップk1〜ステップk7の処理は、前述の図17に示すフローチャートのステップd1〜ステップd7と同様の処理であるので、説明を省略する。ステップk8では、Gセンサ出力値が予め定める閾値以上であると判断したセンタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報をセンタ機器4に送信させる指令を表す送信指令信号を、配車装置2を介して受信しているか否かを判断し、受信していればステップk9に進み、受信していなければ本処理を終了する。
【0129】
ステップk9では、記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号受信時の前後にわたる画像情報、具体的にはセンタ機器4によってセンサ出力値が予め定める閾値以上であると判断されたときの前後にわたる画像情報を、配車装置2を介してセンタ機器4に送信する。その後本処理を終了する。
【0130】
図23は、記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、センタ機器4の電源がオンのとき、換言するとセンタ機器4が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、センタ用制御部33によって実行される。
【0131】
ステップm1〜ステップm3の処理は、前述の図18に示すフローチャートのステップe1〜ステップe3と同様の処理であるので、説明を省略する。ステップm4では、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報をセンタ機器4に送信させる指令を表す送信指令信号を、配車装置2に送信する。その後本処理を終了する。
【0132】
前述のように本実施の形態によれば、センタ機器4は、Gセンサ14によって検出される車両の重力加速度を表す加速度情報を受信可能に構成され、受信した加速度情報が表す重力加速度が予め定める閾値以上であると判断すると、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を配車装置2に送信する。
【0133】
レコーダ本体5が、センタ機器4から送信される記録指令信号を、配車装置2を介して受信したとき、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、レコーダ用CPU41によって、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録される。
【0134】
センタ機器4は、CFカード10に記録されるべき前記記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報を、このセンタ機器4に送信させる指令を表す送信指令信号を配車装置2に送信する。レコーダ本体が送信指令信号を受信したとき、前記記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報が、レコーダ用CPU41によって、配車装置2を介してセンタ機器4に送信される。
【0135】
前述のようにセンタ機器4からレコーダ本体5に対して送信指令信号を送信することによって、センタ機器4を備える配車センタの管理者は、レコーダ本体5から配車装置2を介して送信される記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間にわたる画像情報を即座に取得することができる。さらに具体的に述べると、配車センタの管理者は、CFカード10に記録された前記車両の重力加速度が予め定める閾値以上であると判断されたときの前後にわたる画像情報を即座に取得することができる。
【0136】
したがって配車センタの管理者は、取得した画像情報、具体的には車両前方、車両後方および車室内の撮像対象の少なくともいずれか一つを表す画像情報に基づいて、車両の運転状況などを分析し、乗務員の運転指導および運転評価を迅速かつ適確に行うことができる。
【0137】
図24は、本発明の第2の実施の形態であるドライブレコーダ80を示す斜視図である。図25は、ドライブレコーダ80の電気的構成を示すブロック図である。ドライブレコーダ80は、第1の実施の形態のドライブレコーダ1と類似の構成であるので、異なる点についてのみ説明し、同一の構成については、同一の参照符を付して説明を省略する。
【0138】
ドライブレコーダ(以下、単に「レコーダ」という場合がある)80は、撮像部6、音声入力部7およびドライブレコーダ本体(以下、単に「レコーダ本体」という場合がある)81を含む。レコーダ本体5は、前述の第1の実施の形態のレコーダ本体5に、さらに配車センタのセンタ機器4と無線通信をするためのレコーダ用通信部91およびレコーダ用アンテナ92と、位置情報および時刻情報を取得するためのGPSレシーバ93およびGPS用アンテナ94とを備えて構成されている。
【0139】
本実施の形態において、撮像手段は、CCDカメラ6に相当する。情報検出手段は、図4の車速検出部13、Gセンサ14およびレコーダ用車両信号検出回路54に相当する。通信手段は、レコーダ用通信部91およびレコーダ用アンテナ92に相当する。記憶手段は、第2レコーダ用SD−RAM46に相当する。制御手段は、レコーダ用CPU41に相当する。
【0140】
図26は、一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、アクセサリ電源から供給されるACC信号がオンまたは配車装置2の電源がオンのとき、換言するとドライブレコーダ1が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、レコーダ用CPU41によって実行される。
【0141】
ステップn1,n2,n4,n6の処理は、前述の図14に示すフローチャートのステップa1,a2,a4,a6とそれぞれ同様の処理であるので、説明を省略する。ステップn3では、GPSレシーバ93およびGPS用アンテナ94によって位置情報を検出する。ステップn5では、センタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、レコーダ用通信部91およびレコーダ用アンテナ92によって受信しているか否かを判断し、受信していればステップn6に進み、受信していなければ本処理を終了する。ステップn6の処理を終了した後、本処理を終了する。
【0142】
前述のように本実施の形態によれば、センタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、レコーダ用アンテナ92およびレコーダ用通信部91によって受信したとき、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、レコーダ用CPU41によって、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録される。
【0143】
したがってレコーダ本体5は、センタ機器4から送信される記録指令信号をレコーダ用アンテナ92およびレコーダ用通信部91によって受信し、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報、たとえば配車センタの管理者が乗務員の運転指導および運転評価を行うために所望するタイミングで取得された画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、CFカード10に確実に記録させることができる。これによって配車センタの管理者は、CFカード10に記録された画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるドライブレコーダ1および配車装置2を示す斜視図である。
【図2】車両3へのカメラの取付け位置を説明するための図である。
【図3】ドライブレコーダ1を示す斜視図である。
【図4】ドライブレコーダ1、配車装置2およびセンタ機器4の電気的構成を簡略化して示すブロック図である。
【図5】ドライブレコーダ1の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】配車装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】画像情報の一部と位置情報等との関係を示す図である。
【図8】記録指令信号の受信タイミングと、CFカード10に記録される画像情報の記録範囲の合計時間Tsumとの関係を示す図である。
【図9】閾値を超過したGセンサ出力値と、CFカード10に記録される画像情報の記録範囲の合計時間Tsumとの関係を示す図である。
【図10】Gセンサ出力値の閾値判定方法を説明するためのグラフである。
【図11】実車/空車メータ28から出力される実空車情報に基づいて、CFカード10に記録される音声情報および画像情報の記録範囲が規定される態様を示す図である。
【図12】Gセンサ出力値と検知時間との関係を示すグラフである。
【図13】Gセンサ出力値の大小とその検知時間との関係に基づく傾向を表す図表である。
【図14】一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図19】一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図20】記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0145】
【図21】一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図22】一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図23】記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図24】本発明の第2の実施の形態であるドライブレコーダ1を示す斜視図である。
【図25】ドライブレコーダ1の電気的構成を示すブロック図である。
【図26】一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0146】
1,80 ドライブレコーダ
2 配車装置
3 車両
4 センタ機器
5,81 レコーダ本体
6,6A,6B カメラ
7 マイク
10 CFカード
11 レコーダ用制御部
12 レコーダ用記憶部
13 車速検出部
14 Gセンサ
26,93 GPSレシーバ
27,94 GPS用アンテナ
41 レコーダ用CPU
46 第2レコーダ用SD−RAM
54 レコーダ用車両信号検出回路
91 レコーダ用通信部
92 レコーダ用アンテナ
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば乗務員の運転指導に好適に用いることができるドライブレコーダに関する。
【背景技術】
【0002】
利用者からの配車要求に応じて、複数の車両の位置情報に基づいて、配車要求地点に最も近い車両に配車を指示する配車システムが実用に供されている。従来の技術の配車システムでは、各車両から、配車指示および車両の運行管理を行う配車センタに対して車両の位置情報などが送信され、配車センタが、各車両から送信される位置情報に基づいて前記のような配車指示をするように構成される。このような配車システムに類似の技術が、第1〜第8の従来技術に記載されている。
【0003】
第1の従来技術の車両監視システムでは、車両が所定速度を超過したことを検出すると、車載機器が、位置情報および車両前方の画像情報を配車センタに対して送信し、また料金の清算時に、料金情報、位置情報および料金メータの画像情報を配車センタに送信するように構成される(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
第2の従来技術の車両現在位置監視装置では、車両に搭載される車載情報端末装置が、無線通信可能に構成される監視センターに対して、車両の現在位置情報および異常情報などを送信するように構成される(たとえば、特許文献2参照)。
【0005】
第3の従来技術の車両監視システムでは、車両監視装置が、一定時間毎に各種センサによって車両の状態を検出し、検出結果が異常であるとき、異常情報および車両の外観および内観を撮像して生成した画像情報を管理センタに送信するように構成される(たとえば、特許文献3参照)。
【0006】
第4の従来技術の緊急情報通報システムでは、緊急情報通報装置は、衝撃センサによる移動物体に加わる衝撃検出時の前後の映像信号を救急通報センタへ送信するように構成される(たとえば、特許文献4参照)。
【0007】
第5の従来技術の車両非常通報システムでは、車両で非常事態が発生した場合に、非常釦を操作して非常事態の発生を入力すると、制御装置が、GPS(Global Positioning
System)ユニットで取得した現在地、監視カメラおよび音声マイクで収集した画像および音声などの内部情報、および車両を特定するための車両番号を含む異常発生情報を生成し、監視センタに送信するように構成される(たとえば、特許文献5参照)。
【0008】
第6の従来技術の自動車事故通報・状況分析システムでは、車両に設けられる加速度センサ、速度センサ、衝撃センサなどの出力により、事故の発生を検出し、検出した事故の発生を電波発信機によって衛星経由で、基地局サーバに通知するように構成される(たとえば、特許文献6参照)。
【0009】
第7の従来技術の車両監視システムにおいて、車載装置は、車両状態データを、所定時間毎にデータサーバへ送信するように構成される(たとえば、特許文献7参照)。
【0010】
第8の従来技術の車両救援システムでは、車両から監視センターに向けてGPSに基づく車両の位置信号、速度信号および異常信号が送信されるように構成される(たとえば、特許文献8参照)。
【0011】
【特許文献1】特開2004−280225号公報
【特許文献2】特開2004−86349号公報
【特許文献3】特開2003−317177号公報
【特許文献4】特開2003−78654号公報
【特許文献5】特開2002−279559号公報
【特許文献6】特開2002−279591号公報
【特許文献7】特開2001−253320号公報
【特許文献8】特開2001−23090号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
従来技術の配車システムの配車センタで車両の運行管理をする管理者は、乗務員の運転を指導する責任があり、各車両から送信される画像情報などを分析することによって、乗務員の運転指導および運転評価をしている。従来の技術の配車システムおよび前述の第1〜第8の従来技術では、各車両に搭載される車載装置が、所定の時間間隔および所定の走行距離間隔などのそれぞれ異なるタイミングで取得した位置情報、画像情報および異常情報などの車両の状態を表す情報を、センタに送信するように構成されている。したがってセンタには、センタの管理者が所望するタイミングで取得された前記車両の状態を表す情報が確実に送信されてくるわけではない。換言すれば、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うために必要な情報が不足している場合があり、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができないという問題がある。
【0013】
本発明の目的は、乗務員に対して適確な運転指導および運転評価を行うことができるドライブレコーダを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明(1)に従えば、車両前方、車両後方および車室内の撮像対象の少なくともいずれか一つは、撮像手段によって撮像される。記憶手段には、撮像手段によって撮像される撮像対象の画像を表す画像情報が記憶される。情報管理設備から送信される信号であって、記録媒体に画像情報を記録させる指令を表す記録指令信号を、ドライブレコーダ本体が外部装置を介して受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報の少なくとも一部が、制御手段によって、装着された記録媒体に記録される。このようにドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報の少なくとも一部を、記録媒体に記録することができる。
【0015】
また本発明(2)に従えば、車両に関する車両情報は、車両情報検出手段によって検出される。記憶手段には、さらに車両情報検出手段によって検出される車両情報および外部装置によって検出される車両の位置情報が記憶される。
【0016】
情報管理設備は、外部装置によって検出される車両の位置情報を受信し、この受信した車両の位置情報が表す車両の位置が、予め定める領域から外れていると判断すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信する。
【0017】
ドライブレコーダ本体が、情報管理設備から送信される記録指令信号を、外部装置を介して受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、制御手段によって、装着された記録媒体に記録される。このようにドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、記録媒体に記録することができる。
【0018】
また本発明(3)に従えば、車両の重力加速度は、車両情報検出手段に含まれる加速度検出部によって検出される。情報管理設備は、加速度検出部によって検出される車両の重力加速度を表す加速度情報を受信し、この受信した加速度情報が表す重力加速度が予め定める閾値以上であると判断すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信する。
【0019】
ドライブレコーダ本体が、情報管理設備から送信される記録指令信号を、外部装置を介して受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、制御手段によって、装着された記録媒体に記録される。このようにドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、記録媒体に記録することができる。
【0020】
また本発明(4)に従えば、車両の実車または空車を表す実空車情報は、車両情報検出手段に含まれる実空車情報検出部によって検出される。情報管理設備は、実空車情報検出部によって検出される実空車情報を受信すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信する。
【0021】
ドライブレコーダ本体が、情報管理設備から送信される記録指令信号を、外部装置を介して受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、制御手段によって、装着された記録媒体に記録される。このようにドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、記録媒体に記録することができる。
【0022】
また本発明(5)に従えば、車室内の音声は、音声入力手段によって入力される。記憶手段には、さらに音声入力手段によって入力される音声を表す音声情報が記憶される。情報管理設備は、実空車情報検出部によって検出される実空車情報を受信すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信する。
【0023】
ドライブレコーダ本体が、情報管理設備から送信される記録指令信号を、外部装置を介して受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、制御手段によって、装着された記録媒体に記録される。このようにドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、記録媒体に記録することができる。
【0024】
また本発明(6)に従えば、車両前方、車両後方および車室内の撮像対象の少なくともいずれか一つは、撮像手段によって撮像される。車両に関する車両情報および車両の位置を表す位置情報は、情報検出手段によって検出される。記憶手段には、撮像手段によって撮像される撮像対象の画像を表す画像情報、ならびに情報検出手段によって検出される車両情報および位置情報が記憶される。情報管理設備から送信される信号であって、記録媒体に画像情報、車両情報および位置情報を記録させる指令を表す記録指令信号を、通信手段によって受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、制御手段によって、装着された記録媒体に記録される。
【0025】
このようにドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、記録媒体に記録することができる。
【0026】
また本発明(7)に従えば、車両の重力加速度は、車両情報検出手段に含まれる加速度検出部によって検出される。情報管理設備は、加速度検出部によって検出される車両の重力加速度を表す加速度情報を受信し、この受信した加速度情報が表す重力加速度が予め定める閾値以上であると判断すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信する。
【0027】
ドライブレコーダ本体が、情報管理設備から送信される記録指令信号を、外部装置を介して受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、制御手段によって、装着された記録媒体に記録される。このようにドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、記録媒体に記録することができる。
【0028】
情報管理設備は、記録媒体に記録されるべき前記記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報を、この情報管理設備に送信させる指令を表す送信指令信号を外部装置に送信する。ドライブレコーダ本体が、情報管理設備から送信される送信指令信号を、外部装置を介して受信したとき、前記記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報が、制御手段によって、外部装置を介して情報管理設備に送信される。
【発明の効果】
【0029】
本発明(1)によれば、ドライブレコーダ本体は、情報管理設備から外部装置を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報の少なくとも一部の情報、たとえば情報管理設備の管理者が乗務員の運転指導および運転評価を行うために所望するタイミングで取得された画像情報を、記録媒体に確実に記録させることができる。したがって情報管理設備の管理者は、記録媒体に記録された画像情報に基づいて車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【0030】
また本発明(2)によれば、ドライブレコーダ本体は、情報管理設備から外部装置を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報、具体的には情報管理設備によって車両の位置が予め定める領域から外れていると判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、記録媒体に確実に記録させることができる。
【0031】
したがって情報管理設備の管理者は、記録媒体に記録された前記車両の位置が予め定める領域から外れていると判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を的確に行うことができる。
【0032】
また本発明(3)によれば、ドライブレコーダ本体は、情報管理設備から外部装置を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報、具体的には加速度検出部によって検出される車両の重力加速度が予め定める閾値以上であると情報管理設備によって判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、記録媒体に確実に記録させることができる。
【0033】
したがって情報管理設備の管理者は、記録媒体に記録された前記車両の重力加速度が予め定める閾値以上であると判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【0034】
また本発明(4)によれば、ドライブレコーダ本体は、情報管理設備から外部装置を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報、具体的には実空車情報検出部によって実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、記録媒体に確実に記録させることができる。
【0035】
したがって情報管理設備の管理者は、記録媒体に記録された前記実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況および接客状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【0036】
また本発明(5)によれば、ドライブレコーダ本体は、情報管理設備から外部装置を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部の情報、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、記録媒体に確実に記録させることができる。具体的には、実空車情報検出部によって実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部の情報、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、記録媒体に確実に記録させることができる。
【0037】
したがって情報管理設備の管理者は、記録媒体に記録された前記実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部の情報、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況および接客状況などをさらに詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価をさらに適確に行うことができる。
【0038】
また本発明(6)によれば、ドライブレコーダ本体は、情報管理設備から送信される記録指令信号を通信手段によって受信し、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報、たとえば情報管理設備の管理者が乗務員の運転指導および運転評価を行うために所望するタイミングで取得された画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、記録媒体に確実に記録させることができる。したがって情報管理設備の管理者は、記録媒体に記録された画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【0039】
また本発明(7)によれば、情報管理設備からドライブレコーダ本体に対して送信指令信号を送信することによって、情報管理設備の管理者は、ドライブレコーダ本体から外部装置を介して送信される前記記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報を即座に取得することができる。さらに具体的には、情報管理設備の管理者は、前記記録媒体に記録された前記車両の重力加速度が予め定める閾値以上であると判断されたときの前後にわたる画像情報を即座に取得することができる。
【0040】
したがって情報管理設備の管理者は、取得した画像情報、具体的には車両前方、車両後方および車室内の撮像対象の少なくともいずれか一つを表す画像情報に基づいて、車両の運転状況などを分析し、乗務員の運転指導および運転評価を迅速かつ適確に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下に、本発明を実施するための複数の形態について説明する。以下の説明において、先行して説明している事項に対応する部分については同一の参照符を付し、重複する説明を省略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している部分と同様とする。
【0042】
図1は、本発明の第1の実施の形態であるドライブレコーダ1および配車装置2を示す斜視図である。図2は、車両3へのカメラの取付け位置を説明するための図である。
【0043】
第1の実施の形態では、車両3に予め搭載される外部装置である配車装置2に、ドライブレコーダ1が電気的に接続されて設けられる。配車装置2は、タクシー配車用制御ボックス(AVM−ECU)によって実現される。配車装置2は、たとえば400MHz帯域のデジタル式無線周波数を用いて、車両3の位置を表す位置情報、時刻情報および、実車または空車を表す情報(以下、「実空車情報」という場合がある)を、情報管理設備である配車センタのセンタ機器4へ送信可能である。センタ機器4は、配車装置2から送信される情報を受信し、この受信した情報に基づいて、複数の車両3のうち特定車両の配車装置2に対して、配車指示を表す配車指示情報を送信するように構成される。配車装置2とセンタ機器4との間の無線通信に適用する無線周波数は、400MHz帯域に必ずしも限定されるものではない。たとえば携帯電話機用に割り当てられた周波数帯域を適用する場合もある。デジタル式無線周波数ではなく、アナログ式無線周波数を適用する場合もある。
【0044】
第1の実施の形態のドライブレコーダ(以下、単に「レコーダ」という場合がある)1は、配車装置2から取得される車両3の位置を表す位置情報、時刻情報および実空車情報と、複数のセンサによって検出される車両に関する車両情報、後述する撮像部であるカメラ6によって撮像される画像情報および後述する音声入力部であるマイク7によって取得される音声情報とを関連付けて記憶するように構成されている。配車センタに設けられるセンタ機器4は、レコーダ1に記憶された情報を解析可能かつプリンタなどによって出力可能に構成されている。
【0045】
レコーダ1は、ドライブレコーダ本体(以下、単に「レコーダ本体」という場合がある)5、撮像手段であるカメラ6、車室内の音声を入力する音声入力手段であるマイクロフォン(以下、単に「マイク」という)7および警告音を発するブザー8を含んで構成される。カメラ6およびマイク7は、レコーダ本体5に電気的に接続されて別体に設けられ、ブザー8はレコーダ本体5に一体に設けられる。当該車両3には、少なくとも一台のカメラ6が設けられる。カメラ6は、CCD(Charge Coupled Device)カメラによって実現される。カメラ6は、車両前方方向Fを撮影するために、たとえばルームミラー裏のフロントガラス3aに、図示外のブラケットを介して貼り付けられる。換言すれば、カメラ6は車両前方に向けて固定される。レコーダ1には、オプションとして、当該車両3に二台目または三台目のカメラ6を設けることが可能である。具体的には、車室内の運転席、助手席、後部座席および各座席に着座している搭乗者を撮影するためのカメラ6A、および車両後方を撮影するためのカメラ6Bを設けることも可能である。車室内を撮影するためのカメラ6Aは、たとえば車室内のフロントガラス3aに、図示外のブラケットを介して貼り付けられ、車室内に向けて固定される。車両後方を撮影するためのカメラ6Bは、車室内のリヤガラス3bに、図示外のブラケットを介して貼り付けられる。換言すれば、カメラ6Bは車両後方に向けて固定される。レコーダ本体5には、カメラ6による撮像対象の撮影を指示するための撮影スイッチ9が電気的に接続されて別体に設けられる場合もある。
【0046】
図3は、ドライブレコーダ1を示す斜視図である。レコーダ本体5には、記録媒体、本実施の形態ではコンパクトフラッシュ(登録商標)カード(以下、単に「CFカード」という場合がある)10が着脱可能に装着される。CFカード10は、通電しなくても記憶が消えないフラッシュメモリと、外部との入出力を受け持つコントローラ回路とを一枚のカードにまとめた構造になっている。レコーダ本体5に着脱可能に装着される記録媒体は、前述のCFカードに限らず、たとえばSD(Secure Digital)メモリカード、メモリースティックおよびスマートメディアであってもよい。
【0047】
レコーダ本体5のうち後述するレコーダ用記憶部12に、前記車両の位置情報、時刻情報および実空車情報と、車両情報、画像情報および音声情報とが関連付けられて記憶され、後述するセンタ機器4から送信される記録指令信号に基づいて、レコーダ用記憶部12に記憶された前記情報の少なくとも一部が、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録される。またレコーダ本体5には、後述するメンテナンスモード用のレコーダ用操作器51が接続可能に構成されている。
【0048】
図4は、ドライブレコーダ1、配車装置2およびセンタ機器4の電気的構成を簡略化して示すブロック図である。図5は、ドライブレコーダ1の電気的構成を示すブロック図である。図6は、配車装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【0049】
レコーダ1は、撮像部6、音声入力部7およびレコーダ本体5を含む。撮像部6はカメラによって実現され、音声入力部7はマイクによって実現される。レコーダ本体5は、レコーダ用制御部11、レコーダ用記憶部12、車速検出部13および重力加速度センサ(以下、「Gセンサ」という場合がある)14を含む。車速検出部13は、車両の走行速度(以下、単に「車速」という場合がある)を表す車速情報を検出する。車速検出部13によって検出された車速情報は、レコーダ用制御部11によって、レコーダ用記憶部12に記憶される。撮像部6によって撮像されて生成される画像情報、および音声入力部7に入力される音声を表す音声情報は、レコーダ用制御部11によって、レコーダ用記憶部12に記憶される。
【0050】
Gセンサ14は、車両3の前後方向および左右方向に作用する重力加速度いわゆるGセンサ出力値を検出する。当該車両3の運転席に着座した乗務員の正面方向およびその後方を前後方向とし、運転席に着座した乗務員の左方向および右方向を左右方向とする。前後方向および左右方向に直交する方向を上下方向とする。前記前後方向をY軸方向と定義し、前記左右方向をX軸方向と定義する。X軸方向のGセンサ出力値とY軸方向のGセンサ出力値とは、独立して検出されて、レコーダ用制御部11によって、レコーダ用記憶部12に記憶される。レコーダ用制御部11は、レコーダ用記憶部12に記憶される車速情報およびGセンサ出力値などの車両に関する車両情報、画像情報および音声情報を配車装置2に与える。レコーダ用制御部11は、配車装置2から与えられる時刻情報および車両の位置情報を、レコーダ用記憶部12に記憶させる。
【0051】
配車装置2は、配車用制御部21、配車用記憶部22、配車用音声出力部23、配車用通信部24、配車用アンテナ25、汎地球測位システム(Global Positioning System;略称:GPS)レシーバ26およびGPS用アンテナ27を含む。GPS用アンテナ27を介してGPSレシーバ26によって受信した時刻情報および車両の位置情報は、配車用制御部21によって、配車用記憶部22に記憶される。配車用制御部21は、配車用記憶部22に記憶される時刻情報および車両の位置情報を、レコーダ1に与える。配車用制御部21は、実車/空車メータ28から与えられる実空車情報を、配車用記憶部22に記憶させる。配車用制御部21は、スピーカによって実現される配車用音声出力部23に、警告音およびセンタ機器4から送信される音声情報が表す音声を出力させる。配車用制御部21は、レコーダ1から与えられる車両情報、画像情報および音声情報を、配車用記憶部22に記憶させる。
【0052】
配車用通信部24は、配車用記憶部22に記憶される車両の位置情報、時刻情報、車両情報、画像情報および音声情報を、配車用アンテナ25を介してセンタ機器4に送信するとともに、センタ機器4から送信される情報を、配車用アンテナ25を介して受信する。配車用通信部24によって受信された情報は、配車用記憶部22に記憶される。配車用制御部21は、配車用記憶部22に記憶される情報であって、前記センタ機器4から送信された情報をレコーダ1に与える。
【0053】
センタ機器4は、センタ用通信部31、センタ用アンテナ32、センタ用制御部33、センタ用記憶部34、表示部35、センタ用音声出力部36および操作部37を含む。センタ用通信部31は、センタ用アンテナ32を介して、配車装置2から送信される車両の位置情報、時刻情報、車両情報、画像情報および音声情報を受信する。センタ用制御部33は、センタ用通信部31によって受信した前記情報を、センタ用記憶部34に記憶させる。センタ用制御部33は、センタ用記憶部34に記憶される画像情報および地図情報を表示部35に表示させるとともに、スピーカによって実現されるセンタ用音声出力部36に、センタ用記憶部34に記憶される音声情報が表す音声を出力させる。センタ用制御部33は、操作部37によって入力された情報をセンタ用通信部31によって、センタ用アンテナ32を介して配車装置2に送信する。
【0054】
次にドライブレコーダ1および配車装置2の具体的な電気的構成について説明する。レコーダ本体5は、レコーダ用CPU(Central Processing Unit)41、レコーダ用フラッシュロム(Flash Read Only Memory;略称:F−ROM)42、第1レコーダ用同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous Dynamic Random Access Memory;略称:SD−RAM)43、JPEG(Joint Photographic coding Experts Group)IC(
Integrated Circuit)44、ビデオスイッチ(略称:ビデオSW)45、第2レコーダ用SD−RAM46、CFカードインタフェース(略称:CFカードIF)47、USB(Universal Serial Bus)ホスト機能を有する手段であるUSB HOST48、USBインタフェース(略称:USB IF)49、配車装置であるAVM−ECUとの間で情報の送受を行うレコーダ用232Cドライバ50、後述するメンテナンスモード用のレコーダ用操作器51が接続可能に構成されるレコーダ用操作器コネクタ52、レコーダ用バッファ53、車両3から与えられるHi/Lo信号の車両信号を検出するレコーダ用車両信号検出回路54、ウオッチドッグ機能を有するレコーダ用ウオッチドッグ(略称:レコーダ用WD)IC55、レコーダ用電源部56、Gセンサ14および車速検出部13を含む。
【0055】
レコーダ用CPU41には、レコーダ用F−ROM42、第2レコーダ用SD−RAMおよびCFカードIF47がそれぞれ電気的に接続される。レコーダ用CPU41には、JPEG IC44を介して第1レコーダ用SD−RAM43およびビデオSW45が電気的に接続されている。ビデオSW45は、複数のCCDカメラ(以下、単に「カメラ」という場合がある)6,6A,6Bが設けられる場合に、所定時間間隔で撮像するカメラ6,6A,6Bを切換えるための切換えスイッチである。
【0056】
レコーダ用CPU41には、USB HOST48を介してUSB IF49が電気的に接続されるとともに、レコーダ用232Cドライバ50、レコーダ用操作器コネクタ52、レコーダ用バッファ53、レコーダ用WD IC55、Gセンサ14および車速検出部13がそれぞれ電気的に接続されている。レコーダ用バッファ53は、レコーダ用車両信号検出回路54に電気的に接続される。レコーダ用WD IC55には、レコーダ用電源部56が電気的に接続される。またレコーダ用CPU41は、配車装置2からの電源オン情報に基づいて、主電源であるレコーダ用電源部56を立ち上げる、換言するとレコーダ本体5に電源を投入するように構成される。
【0057】
第1レコーダ用SD−RAM43は、JPEG IC44によってJPEG形式に変換された画像情報を一時的に記憶する。第2レコーダ用SD−RAM46は、Gセンサ14によって検出されるGセンサ出力値、車速検出部13によって検出される車速情報、およびレコーダ用車両信号検出回路54によって検出される車両信号などの車両に関する車両情報、前記JPEG形式に変換された画像情報、音声入力部7に入力される音声情報、ならびに配車装置2から与えられる時刻情報および車両の位置情報などを一時的に記憶する。レコーダ用F−ROM42は、レコーダ本体5を構成するハードウェア資源を統括的に制御するためのレコーダ用制御プログラムを記憶する。
【0058】
配車装置2は、配車用CPU61、配車用F−ROM62、配車用SD−RAM63、スタティックRAM(Static Random Access Memory;略称:S−RAM)64、第1配車用バッファ65、GPSレシーバ26、GPS用アンテナ27、配車用通信部24、配車用アンテナ25、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit;略称:ASIC)66、配車用232Cドライバ67、配車用操作器コネクタ68、第2配車用バッファ69、車両から与えられるHi/Lo信号の車両信号を検出する配車用車両信号検出回路70、ウオッチドッグ機能を有する配車用ウオッチドッグ(略称:配車用WD)IC71および配車用電源部72を含む。
【0059】
配車用CPU61には、配車用F−ROM62、配車用SD−RAM63およびS−RAM64がそれぞれ電気的に接続されるとともに、第1配車用バッファ65を介してPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)規格に準拠したPCMCIAカードMが電気的に接続される。配車用CPU61には、ASIC66を介して配車用232Cドライバ67が電気的に接続される。配車用232Cドライバ67には、400MHz帯域のデジタル式無線周波数で無線通信可能なデジタル無線機Dが電気的に接続されている。車両3の乗務員は、デジタル無線機Dによる無線通信によって、たとえば配車センタからの配車指示を受けることができる。
【0060】
配車用CPU61は、GPS用アンテナ27を介してGPSレシーバ26によって取得される当該車両3の位置情報および時刻情報を、配車用通信部24によって、配車用アンテナ25を介してセンタ機器4に送信する機能を有する。また配車用CPU61は、GPS用アンテナ27を介してGPSレシーバ26によって取得される位置情報および時刻情報を、図示外のドライバを介してレコーダ本体5のレコーダ用232Cドライバ50に与える。レコーダ本体5のレコーダ用CPU41は、配車装置2から与えられる位置情報および時刻情報を第2レコーダ用SD−RAM46に記憶させる。配車用操作器コネクタ68には、配車用操作器が接続可能に構成されている。配車装置2では、配車用操作器コネクタ68に配車用操作器を電気的に接続して、車両3の車両番号および乗務員固有の乗務員番号をこの配車用操作器から入力可能に構成されている。配車用操作器から入力される車両番号および乗務員番号などの情報は、配車用232Cドライバ67、およびASIC66を介して、配車用CPU61によって、配車用SD−RAM63に記憶される。
【0061】
第2配車用バッファ69は、配車用車両信号検出回路70に電気的に接続される。配車用車両信号検出回路70は、車両3の実車/空車メータ28からのHi/Lo信号を出力する。配車用車両信号検出回路70は、たとえば課金されている実車状態では、Hi信号を出力し、課金されていない空車状態ではLo信号を出力する。配車用車両信号検出回路70から出力されるHi/Lo信号を表す実空車情報は、第2車両用バッファ69を介して配車用SD−RAM63に記憶される。配車用WD IC71には、配車用電源部72が電気的に接続される。配車用F−ROM62には、配車装置2を構成するハードウェア資源を統括的に制御するための配車用制御プログラムが記憶される。S−RAM64には、センタ機器4から送信される配車指示情報が記憶される。
【0062】
本実施の形態において、撮像手段は、図4の撮像部6、および図5のCCDカメラ6に相当する。車両情報検出手段は、図4の車速検出部13およびGセンサ14、および図5のレコーダ用車両信号検出回路54に相当する。加速度検出部は、図4のGセンサ14に相当する。実空車情報検出部は、図4のレコーダ用制御部11ならびに図5のレコーダ用車両信号検出回路およびレコーダ用CPU41に相当する。音声入力手段は、図4の音声入力部7に相当する。記憶手段は、図4のレコーダ用記憶部12および図5の第2レコーダ用SD−RAM46に相当する。制御手段は、図4のレコーダ用制御部11および図5のレコーダ用CPU41に相当する。
【0063】
図7は、画像情報の一部と位置情報等との関係を示す図である。レコーダ用CPU41は、カメラ6で撮像されレコーダ本体5に入力された入力画像をJPEG IC44によってJPEG形式の画像情報に変換して、このJPEG形式に変換された画像情報を第1レコーダ用SD−RAM43に一時的に記憶させる。その後レコーダ用CPU41は、JPEG形式に変換された画像情報を第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶させる。このとき一枚の静止画像は、たとえば「画像*.jpg」という形式で第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される。前記「*」は整数である。レコーダ用CPU41は、静止画像の付加情報として、車両3のGセンサ出力値、位置情報、時刻情報、実空車情報および車速情報を、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶させる。
【0064】
センタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2を介して受信したとき、レコーダ用CPU41は、ブザー8に記録開始の合図を出力させるとともに第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶された画像情報、車両の位置情報、時刻情報、ならびにGセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報を、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録させる。
【0065】
本実施の形態では、たとえば1秒間に10枚の静止画像がCFカード10に記録され、前記記録指令信号を受信したとき、最大30秒間で300枚の静止画像がCFカード10に記録可能に構成されている。したがって、たとえば図7に示すように、センタ機器4から送信される記録指令信号を受信するたび毎に、最大30秒間で300枚の静止画像「画像1.jpg」,・・・,「画像300.jpg」から成る画像情報群がCFカード10に記録され、また前記画像情報群に含まれる各静止画像のファイル名「画像1」,・・・,「画像300」と、前記車両の位置情報、時刻情報、ならびにGセンサ出力値、車速情報および実空車情報を含む車両情報とがそれぞれ関連付けられた情報が、画像情報群の付加情報として、CFカード10に記録される。記録指令信号を受信するたび毎に、前記画像情報群および付加情報はグループ化されて、CFカード10に記録される。前記グループ化された画像情報群および付加情報(以下、「グループ化情報」という)は、たとえば記録指令信号の受信日時の最も新しい順に並べ替えられた状態で、CFカード10に記録される。図7に四角囲みで示す数字は、記録指令信号の受信日時の最も新しいグループ化情報から順に割当てられる整理番号である。グループ化情報は、記録指令信号の受信日時の最も古い順に並べ替えられた状態で、CFカード10に記録されてもよい。
【0066】
図8は、記録指令信号の受信タイミングと、CFカード10に記録される画像情報の記録範囲の合計時間Tsumとの関係を示す図である。レコーダ用CPU41は、センタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2を介して受信したとき、その記録指令信号の受信時刻Rsを基準として定まる所定期間、本実施の形態では最大30秒間の記録範囲にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶された画像情報、記録指令信号の受信時刻Rsの車両の位置情報、時刻情報、ならびにGセンサ出力値、車速情報、および実空車情報などの車両情報をCFカード10に記録させる。記録指令信号を受信する前の記録時間Tbef秒に、記録指令信号を受信した後の記録時間Taft秒を加えた時間(Tbef+Taft秒)が、記録指令信号を受信したときのCFカード10に記録される前記情報の記録範囲の合計時間Tsumに相当する。記録指令信号を受信する前の記録時間Tbefは、5秒以上25秒以下の範囲で設定可能であり、記録指令信号を受信した後の記録時間Taftは、5秒以上25秒以下の範囲で設定可能である。
【0067】
本実施の形態では、前述のように記録指令信号の受信時刻Rsを基準として定まる所定期間にわたって第2レコーダ用SD−RAM46に記憶された画像情報、車両の位置情報、時刻情報ならびに車両情報をCFカード10に記録させるように構成されているが、このような構成に限定されない。本発明の他の実施の形態では、記録指令信号に、画像情報などを記録させる時刻(以下、「記録時刻」という)を表す情報が含まれるようにし、その記録時刻を基準として定まる所定期間にわたって第2レコーダ用SD−RAM46に記憶された画像情報、車両の位置情報、時刻情報ならびに車両情報をCFカード10に記録させるように構成されてもよい。
【0068】
記録指令信号は、たとえば運行データの一つである車速パルスに基づいて求められる車両3の走行速度が、予め定める規定速度よりも高いことをセンタ機器4が判断すると、センタ機器4から配車装置2に対して送信される。センタ機器4からの記録指令信号の送信に起因するパラメータは、車速パルスに限定されるものではなく、たとえば定周期記録、急加速、急減速および急ハンドルの少なくともいずれか一つの運行データに基づいて、センタ機器4から記録指令信号が送信される場合もあり得る。
【0069】
図9は、閾値を超過したGセンサ出力値と、CFカード10に記録される画像情報の記録範囲の合計時間Tsumとの関係を示す図である。センタ機器4は、配車装置2から送信される情報であって、Gセンサ14によって検出された車両の重力加速度を表す加速度情報であるGセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過していると判断すると、Gセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過したときの画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる記録指令信号を、配車装置2に対して送信する。本実施の形態における閾値Gmaxは0.4Gであり、閾値Gminはマイナス(−)0.4Gである。
【0070】
レコーダ用CPU41は、配車装置2を介して前記記録指令信号を受信すると、Gセンサ出力値の閾値超過時刻Tgを基準として最大30秒間の記録範囲にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶された画像情報、そのGセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報ならびに時刻情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。Gセンサ出力値が閾値を超過する前の記録時間Tbef秒に、Gセンサ出力値が閾値を超過した後の記録時間Taft秒を加えた時間が、Gセンサ出力値が閾値GmaxまたはGminを超過していると判断されたときのCFカード10に記録される前記情報の記録範囲の合計時間Tsumに相当する。Gセンサ出力値の閾値超過前5秒以上25秒以下、Gセンサ出力値の閾値超過後5秒以上25秒以下の範囲で最大30秒間を設定可能になっている。
【0071】
図10は、Gセンサ出力値の閾値判定方法を説明するためのグラフである。グラフの横軸は時間を表し、縦軸はGセンサ出力を表す。レコーダ用CPU41は、Gセンサ14の出力値を取得し、閾値Gabs、本実施の形態では0.3Gを超えたか否かを判定する。Gセンサ14は、前述のようにX、Y軸方向の二軸タイプであり、車両3の前後方向および左右方向の重力加速度を検出可能に構成されている。したがって前後方向の衝突事故などだけでなく、左右方向の衝突事故などをも確実に検出することができ、その原因を分析することが可能となる。本実施の形態では、前後方向の重力加速度と、左右方向の重力加速度とのベクトル和を求め、その求められた値が閾値Gabsを超えたか否かの判定をする。この閾値Gabsは、設定により任意の値に変更可能になっている。
【0072】
本実施の形態では、Gセンサ14を内蔵するレコーダ本体5を完全に水平に設置できない状況が考えられるので、Gセンサ14の前後方向および左右方向のオフセットを補正する処理を行うようになっている。具体的に述べると、図3に示すように、レコーダ用操作器51を、レコーダ本体5のレコーダ用操作器コネクタ52に接続すると、レコーダ本体5は通常モードから、このレコーダ本体5を設定および検査するためのメンテナンスモードに移行する。このメンテナンスモードにおいて、Gセンサ14の前後方向および左右方向のオフセットを補正する処理が実行されるようになっている。当該車両3において悪路走行時には、上下方向の振動が不所望に大きくなり、Gセンサ14で前後方向および左右方向にも重力加速度が検出されることが予想される。したがって悪路走行での上下振動を観測し、誤反応を軽減させる処理をGセンサ出力値に施すようになっている。
【0073】
図11は、実車/空車メータ28から出力される実空車情報に基づいて、CFカード10に記録される音声情報および画像情報の記録範囲が規定される態様を示す図である。センタ機器4は、配車装置2から送信される情報であって、実車/空車メータ28から出力される実空車情報を受信すると、実車状態から空車状態、または空車状態から実車状態に切換わるときの画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる記録指令信号を、配車装置2に対して送信する。
【0074】
レコーダ用CPU41は、配車装置2を介して前記記録指令信号を受信したとき、実車/空車メータ28から、空車状態から実車状態に切換わるHi信号が出力されたことを検出していれば、このHi信号が出力される時刻TR1よりもTbef1秒、たとえば数十秒前から、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶された画像情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報、音声情報ならびに時刻情報の少なくとも一部、または音声情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報ならびに時刻情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。
【0075】
この記録状態でレコーダ用CPU41は、実車/空車メータ28から、実車状態から空車状態に切換わるLo信号が出力されたことを検出していれば、このLo信号が出力される時刻TR2よりもTaft2秒、たとえば数十秒が経過する時刻まで、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶された画像情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報、音声情報ならびに時刻情報の少なくとも一部、または音声情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報ならびに時刻情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。
【0076】
本実施の形態では、空車状態から実車状態に切換わるHi信号が出力される時刻TR1よりもTbef1秒前から第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶された前記情報と、実車状態から空車状態に切換わるLo信号が出力される時刻TR2からTaft2秒経過する時刻まで、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記憶された前記情報とをCFカード10に記録させるように構成されているが、必ずしもこのような構成に限定されるものではない。
【0077】
本発明の他の実施の形態では、空車状態から実車状態に切換わるHi信号が出力される時刻TR1を基準として最大30秒間の記録範囲にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記録された画像情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報、音声情報ならびに時刻情報の少なくとも一部、または音声情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報ならびに時刻情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。
【0078】
前記時刻TR1経過前の記録時間Tbef1秒に、前記時刻TR1経過後の記録時間Taft1秒を加えた時間が、空車状態から実車状態に切換わるHi信号が出力されたときのCFカード10に記録される前記情報の記録範囲の合計時間T1秒に相当する。前記時刻TR1経過前5秒以上25秒以下、前記時刻TR1経過後5秒以上25秒以下の範囲で最大30秒間を設定可能になっている。
【0079】
また、実車状態から空車状態に切換わるLo信号が出力される時刻TR2を基準として最大30秒間の記録範囲にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記録された画像情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報、音声情報ならびに時刻情報の少なくとも一部、または音声情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報ならびに時刻情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。
【0080】
前記時刻TR2経過前の記録時間Tbef2秒に、前記時刻TR2経過後の記録時間Taft2秒を加えた時間が、実車状態から空車状態に切換わるLo信号が出力されたときのCFカード10に記録される前記情報の記録範囲の合計時間T2に相当する。前記時刻TR2経過前5秒以上25秒以下、前記時刻TR2経過後5秒以上25秒以下の範囲で最大30秒間を設定可能になっている。
【0081】
さらに、本実施の形態および前述の本発明の他の実施の形態では、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記録された画像情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報、音声情報ならびに時刻情報の少なくとも一部、または音声情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報ならびに時刻情報の少なくとも一部をCFカード10に記録するように構成されているけれども、このような構成に限定されない。本発明のさらに他の実施の形態では、第2レコーダ用SD−RAM46に一時的に記録された画像情報、Gセンサ出力値、車速情報および実空車情報などの車両情報、車両の位置情報ならびに時刻情報の少なくとも一部をCFカード10に記録するように構成されてもよい。
【0082】
図12は、Gセンサ出力値と検知時間との関係を示すグラフである。図13は、Gセンサ出力値の大小とその検知時間との関係に基づく傾向を表す図表である。図12のグラフの横軸は時間を表し、縦軸はGセンサ出力値を表す。レコーダ用CPU41は、CFカード10の記録容量に必要十分な空き容量がなく、該CFカード10にすでに記録したGセンサ出力値が新たに検出されるGセンサ出力値よりも小さいとき、すでに記録したGセンサ出力値およびこれに関連付けられた画像情報、車両の位置情報、時刻情報、車速情報および実空車情報を消去し、該検出されるGセンサ出力値およびこれに関連付けられた画像情報、車両の位置情報、時刻情報、車速情報および実空車情報をCFカード10に記録させる。レコーダ用CPU41は、CFカード10の記録容量の空き容量が必要十分であれば、CFカード10にすでに記録したGセンサ出力値が新たに検出されるGセンサ出力値よりも小さいときであっても、すでに記録したGセンサ出力値およびこれに関連付けられた画像情報、車両の位置情報、時刻情報、車速情報および実空車情報を消去することなく、該検出されるGセンサ出力値およびこれに関連付けられた画像情報、車両の位置情報、時刻情報、車速情報および実空車情報をCFカード10に記録させる。
【0083】
前記Gセンサ出力値が比較的小さく、たとえば0.4G以上2G未満で、その検知時間が比較的短い、たとえば数十ミリ秒である場合には、車両3が段差または悪路などを通過したことを意味する。Gセンサ出力値が比較的小さく、その検知時間が比較的長い、たとえば100ミリ秒以上である場合には、車両3が急ブレーキをかけたことを意味する。そしてGセンサ出力値が比較的大きく、たとえば2G以上で、その検知時間が比較的短い場合には、車両3が事故を起こしたことを意味する。このようなGセンサ出力値の大小とその検知時間との関係に基づく傾向のデータは、実験などによって取得し、センタ機器4のセンタ用記憶部34に記憶されている。
【0084】
本実施の形態では、Gセンサ出力値が比較的小さく、その検知時間が比較的長い場合、およびGセンサ出力値が比較的大きく、その検知時間が比較的短い場合に、画像情報、車両の位置情報、Gセンサ出力値、時刻情報、車速情報および実空車情報をCFカード10に記録させるようにする。これによってCFカード10に記録された前記画像情報などを用いて、急ブレーキおよび事故の原因を詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことが可能となる。
【0085】
図14は、一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、アクセサリ電源から供給されるACC信号がオンまたは配車装置2の電源がオンのとき、換言するとドライブレコーダ1が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、レコーダ用CPU41によって実行される。
【0086】
ステップa1では、カメラ6によって車両前方、車両後方および車室内の撮像対象の少なくともいずれか一つを撮像させる。ステップa2では、車両情報を検出する。具体的には、車速検出部13に車速を検出させるとともに、Gセンサ14に重力加速度であるGセンサ出力値を検出させる。ステップa3では、配車装置2から、車両の位置を表す位置情報を取得する。ステップa4では、カメラ6によって撮像されてJPEG形式に変換された画像情報、Gセンサ14によって検出されるGセンサ出力値、車速検出部13によって検出される車速情報、およびレコーダ用車両信号検出回路54によって検出される実空車情報などの車両に関する車両情報ならびに配車装置2から取得した車両の位置情報および時刻情報を、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶させる。
【0087】
ステップa5では、センタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2を介して受信しているか否かを判断し、受信していればステップa6に進み、受信していなければ本処理を終了する。ステップa6では、記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録させる。その後本処理を終了する。
【0088】
前述のように本実施の形態によれば、センタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、レコーダ本体5が配車装置2を介して受信したとき、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、レコーダ用CPU41によって、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録されるように構成される。
【0089】
したがってレコーダ本体5は、センタ機器4から配車装置2を介して送信される記録指令信号を受信し、記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報、たとえば配車センタの管理者が乗務員の運転指導および運転評価を行うために所望するタイミングで取得された画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、CFカード10に確実に記録させることができる。これによって配車センタの管理者は、CFカード10に記録された画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【0090】
図15は、一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、アクセサリ電源から供給されるACC信号がオンまたは配車装置2の電源がオンのとき、換言するとドライブレコーダ1が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、レコーダ用CPU41によって実行される。
【0091】
ステップb1〜ステップb4の処理は、前述の図14のフローチャートに示すステップa1〜ステップa4と同様の処理であるので、説明を省略する。ステップb5では、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶された位置情報を、配車装置2を介してセンタ機器4に送信する。ステップb6では、車両の位置が予め定める領域から外れていると判断したセンタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2を介して受信しているか否かを判断し、受信していればステップb7に進み、受信していなければ本処理を終了する。
【0092】
ステップb7では、記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部、具体的にはセンタ機器4によって車両の位置が予め定める領域から外れていると判断されたときの前後にわたる前記画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。その後本処理を終了する。
【0093】
図16は、記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、センタ機器4の電源がオンのとき、換言するとセンタ機器4が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、センタ用制御部33によって実行される。本フローチャートにおける予め定める領域は、タクシーの営業地域である。
【0094】
ステップc1では、配車装置2から送信される車両の位置情報を受信しているか否かを判断し、受信していればステップc2に進み、受信していなければ本処理を終了する。ステップc2では、受信した位置情報に基づいて、車両の位置が予め定める領域外であるか否かを判断し、領域外であるときはステップc3に進み、領域外でなければ本処理を終了する。ステップc3では、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2に送信する。その後本処理を終了する。
【0095】
前述のように本実施の形態によれば、センタ機器4は、配車装置2によって検出された車両の位置情報を受信可能に構成され、受信した車両の位置情報が表す車両の位置が、予め定める領域から外れていると判断すると、レコーダ本体5の第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を配車装置2に送信する。
【0096】
レコーダ本体5が、センタ機器4から送信される記録指令信号を、配車装置2を介して受信したとき、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、レコーダ用CPU41によって、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録される。
【0097】
したがってレコーダ本体5は、センタ機器4から配車装置2を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報をCFカード10に確実に記録させることができる。さらに具体的に述べると、レコーダ本体5は、センタ機器4によって車両の位置が予め定める領域から外れていると判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、CFカード10に確実に記録させることができる。
【0098】
これによって配車センタの管理者は、CFカード10に記録された前記車両の位置が予め定める領域から外れていると判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を的確に行うことができる。
【0099】
図17は、一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、アクセサリ電源から供給されるACC信号がオンまたは配車装置2の電源がオンのとき、換言するとドライブレコーダ1が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、レコーダ用CPU41によって実行される。
【0100】
ステップd1〜ステップd4の処理は、前述の図14に示すフローチャートのステップa1〜ステップa4と同様の処理であるので、説明を省略する。ステップd5では、Gセンサ14によって検出されて第2レコーダ用SD−RAM46に記憶された加速度情報を、配車装置2を介してセンタ機器4に送信する。ステップd6では、Gセンサ出力値が予め定める閾値以上であると判断したセンタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2を介して受信しているか否かを判断し、受信していればステップd7に進み、受信していなければ本処理を終了する。
【0101】
ステップd7では、記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部、具体的にはセンタ機器4によってGセンサ出力値が予め定める閾値以上であると判断されたときの前後にわたる前記画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。その後本処理を終了する。
【0102】
図18は、記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、センタ機器4の電源がオンのとき、換言するとセンタ機器4が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、センタ用制御部33によって実行される。
【0103】
ステップe1では、配車装置2から送信される加速度情報を受信しているか否かを判断し、受信していればステップe2に進み、受信していなければ本処理を終了する。ステップe2では、受信した加速度情報が表すGセンサ出力値が、予め定める閾値以上であるか否かを判断し、閾値以上であればステップe3に進み、閾値未満であれば本処理を終了する。ステップe3では、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2に送信する。その後本処理を終了する。
【0104】
前述のように本実施の形態によれば、センタ機器4は、Gセンサ14によって検出される車両の重力加速度を表す加速度情報を受信可能に構成され、受信した加速度情報が表す重力加速度が予め定める閾値以上であると判断すると、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を配車装置2に送信する。
【0105】
レコーダ本体5が、センタ機器4から送信される記録指令信号を、配車装置2を介して受信したとき、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、レコーダ用CPU41によって、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録される。
【0106】
したがってレコーダ本体5は、センタ機器4から配車装置2を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報をCFカード10に確実に記録させることができる。さらに具体的に述べると、レコーダ本体5は、Gセンサ14によって検出される車両の重力加速度が予め定める閾値以上であるとセンタ機器4によって判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、CFカード10に確実に記録させることができる。
【0107】
これによって配車センタの管理者は、CFカード10に記録された前記車両の重力加速度が予め定める閾値以上であると判断されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【0108】
図19は、一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、アクセサリ電源から供給されるACC信号がオンまたは配車装置2の電源がオンのとき、換言するとドライブレコーダ1が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、レコーダ用CPU41によって実行される。
【0109】
ステップf1の処理は、前述の図14に示すフローチャートのステップa1と同様の処理であるので、説明を省略する。ステップf2では、音声入力手段であるマイク7によって車室内の音声を取得させる。ステップf3では、車速検出部13に車速を検出させ、Gセンサ14に重力加速度であるGセンサ出力値を検出させ、さらにレコーダ用車両信号検出回路54によって実空車情報を検出させる。ステップf4の処理は、前述の図14に示すフローチャートのステップa3と同様の処理であるので、説明を省略する。ステップf5では、カメラ6によって撮像されてJPEG形式に変換された画像情報、Gセンサ14によって検出されるGセンサ出力値、車速検出部13によって検出される車速情報、およびレコーダ用車両信号検出回路54によって検出される実空車情報などの車両に関する車両情報、配車装置2から取得した車両の位置情報および時刻情報ならびにマイク7によって取得した音声情報を、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶させる。
【0110】
ステップf6では、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶された実空車情報を、配車装置2を介してセンタ機器4に送信する。ステップf7では、実空車情報を受信したセンタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2を介して受信しているか否かを判断し、受信していればステップf8に進み、受信していなければ本処理を終了する。
【0111】
ステップf8では、記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後、具体的にはセンタ機器4によって実空車情報が受信されたときの前後にわたる画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。その後本処理を終了する。
【0112】
図20は、記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、センタ機器4の電源がオンのとき、換言するとセンタ機器4が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、センタ用制御部33によって実行される。
【0113】
ステップg1では、配車装置2から送信される実空車情報を受信しているか否かを判断し、受信していればステップg2に進み、受信していなければ本処理を終了する。ステップg2では、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2に送信する。その後本処理を終了する。
【0114】
前述のように本実施の形態によれば、第2レコーダ用SD−RAM46には、画像情報、車両情報、位置情報およびマイク7によって入力される音声を表す音声情報が記憶される。センタ機器4は、レコーダ本体5のレコーダ用車両信号検出回路54によって検出される実空車情報を受信すると、レコーダ本体5の第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を配車装置2に送信する。
【0115】
レコーダ本体5が、センタ機器4から送信される記録指令信号を、配車装置2を介して受信したとき、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、レコーダ用CPU41によって、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録される。
【0116】
したがってレコーダ本体5は、センタ機器4から配車装置2を介して送信される記録指令信号を受信し、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部の情報、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、CFカード10に確実に記録させることができる。さらに具体的に述べると、レコーダ本体5は、レコーダ用車両信号検出回路54によって実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部の情報、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、CFカード10に確実に記録させることができる。
【0117】
これによって配車センタの管理者は、CFカード10に記録された前記実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部の情報、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況および接客状況などをさらに詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価をさらに適確に行うことができる。
【0118】
図21は、一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、アクセサリ電源から供給されるACC信号がオンまたは配車装置2の電源がオンのとき、換言するとドライブレコーダ1が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、レコーダ用CPU41によって実行される。
【0119】
ステップh1,h2,h3,h5の処理は、前述の図19に示すフローチャートのステップf1,f3,f4,f6とそれぞれ同様の処理であるので、説明を省略する。ステップh4では、カメラ6によって撮像されてJPEG形式に変換された画像情報、Gセンサ14によって検出されるGセンサ出力値、車速検出部13によって検出される車速情報、およびレコーダ用車両信号検出回路54によって検出される実空車情報などの車両に関する車両情報、ならびに配車装置2から取得した車両の位置情報および時刻情報を、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶させる。
【0120】
ステップh6では、実空車情報を受信したセンタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、配車装置2を介して受信しているか否かを判断し、受信していればステップh7に進み、受信していなければ本処理を終了する。
【0121】
ステップh7では、記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後、具体的にはセンタ機器4によって実空車情報が受信されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる。その後本処理を終了する。
【0122】
図21のフローチャートに示す前記一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順に関連するセンタ用制御部33の記録指令信号の送信処理に関する処理手順は、前述の図20に示すフローチャートと同様であるので、説明を省略する。
【0123】
前述のように、センタ機器4は、レコーダ本体5によって検出された実空車情報を受信可能に構成され、実空車情報を受信すると、レコーダ本体5の第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を配車装置2に送信する。
【0124】
レコーダ本体5が記録指令信号を受信したとき、その受信時の前後にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、レコーダ用CPU41によって、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録される。
【0125】
レコーダ本体5は、センタ機器4から配車装置2を介して送信される記録指令信号を受信し、記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報、具体的にはレコーダ本体5のレコーダ用車両信号検出回路54によって実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、CFカード10に確実に記録させることができる。
【0126】
したがって配車センタの管理者は、CFカード10に記録された前記実空車情報が検出されたときの前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて、車両の運転状況および接客状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【0127】
図22は、一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、アクセサリ電源から供給されるACC信号がオンまたは配車装置2の電源がオンのとき、換言するとドライブレコーダ1が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、レコーダ用CPU41によって実行される。
【0128】
ステップk1〜ステップk7の処理は、前述の図17に示すフローチャートのステップd1〜ステップd7と同様の処理であるので、説明を省略する。ステップk8では、Gセンサ出力値が予め定める閾値以上であると判断したセンタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報をセンタ機器4に送信させる指令を表す送信指令信号を、配車装置2を介して受信しているか否かを判断し、受信していればステップk9に進み、受信していなければ本処理を終了する。
【0129】
ステップk9では、記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号受信時の前後にわたる画像情報、具体的にはセンタ機器4によってセンサ出力値が予め定める閾値以上であると判断されたときの前後にわたる画像情報を、配車装置2を介してセンタ機器4に送信する。その後本処理を終了する。
【0130】
図23は、記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、センタ機器4の電源がオンのとき、換言するとセンタ機器4が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、センタ用制御部33によって実行される。
【0131】
ステップm1〜ステップm3の処理は、前述の図18に示すフローチャートのステップe1〜ステップe3と同様の処理であるので、説明を省略する。ステップm4では、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報をセンタ機器4に送信させる指令を表す送信指令信号を、配車装置2に送信する。その後本処理を終了する。
【0132】
前述のように本実施の形態によれば、センタ機器4は、Gセンサ14によって検出される車両の重力加速度を表す加速度情報を受信可能に構成され、受信した加速度情報が表す重力加速度が予め定める閾値以上であると判断すると、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を配車装置2に送信する。
【0133】
レコーダ本体5が、センタ機器4から送信される記録指令信号を、配車装置2を介して受信したとき、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、レコーダ用CPU41によって、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録される。
【0134】
センタ機器4は、CFカード10に記録されるべき前記記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報を、このセンタ機器4に送信させる指令を表す送信指令信号を配車装置2に送信する。レコーダ本体が送信指令信号を受信したとき、前記記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報が、レコーダ用CPU41によって、配車装置2を介してセンタ機器4に送信される。
【0135】
前述のようにセンタ機器4からレコーダ本体5に対して送信指令信号を送信することによって、センタ機器4を備える配車センタの管理者は、レコーダ本体5から配車装置2を介して送信される記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間にわたる画像情報を即座に取得することができる。さらに具体的に述べると、配車センタの管理者は、CFカード10に記録された前記車両の重力加速度が予め定める閾値以上であると判断されたときの前後にわたる画像情報を即座に取得することができる。
【0136】
したがって配車センタの管理者は、取得した画像情報、具体的には車両前方、車両後方および車室内の撮像対象の少なくともいずれか一つを表す画像情報に基づいて、車両の運転状況などを分析し、乗務員の運転指導および運転評価を迅速かつ適確に行うことができる。
【0137】
図24は、本発明の第2の実施の形態であるドライブレコーダ80を示す斜視図である。図25は、ドライブレコーダ80の電気的構成を示すブロック図である。ドライブレコーダ80は、第1の実施の形態のドライブレコーダ1と類似の構成であるので、異なる点についてのみ説明し、同一の構成については、同一の参照符を付して説明を省略する。
【0138】
ドライブレコーダ(以下、単に「レコーダ」という場合がある)80は、撮像部6、音声入力部7およびドライブレコーダ本体(以下、単に「レコーダ本体」という場合がある)81を含む。レコーダ本体5は、前述の第1の実施の形態のレコーダ本体5に、さらに配車センタのセンタ機器4と無線通信をするためのレコーダ用通信部91およびレコーダ用アンテナ92と、位置情報および時刻情報を取得するためのGPSレシーバ93およびGPS用アンテナ94とを備えて構成されている。
【0139】
本実施の形態において、撮像手段は、CCDカメラ6に相当する。情報検出手段は、図4の車速検出部13、Gセンサ14およびレコーダ用車両信号検出回路54に相当する。通信手段は、レコーダ用通信部91およびレコーダ用アンテナ92に相当する。記憶手段は、第2レコーダ用SD−RAM46に相当する。制御手段は、レコーダ用CPU41に相当する。
【0140】
図26は、一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、アクセサリ電源から供給されるACC信号がオンまたは配車装置2の電源がオンのとき、換言するとドライブレコーダ1が動作しているとき、繰返し実行される。本処理は、レコーダ用CPU41によって実行される。
【0141】
ステップn1,n2,n4,n6の処理は、前述の図14に示すフローチャートのステップa1,a2,a4,a6とそれぞれ同様の処理であるので、説明を省略する。ステップn3では、GPSレシーバ93およびGPS用アンテナ94によって位置情報を検出する。ステップn5では、センタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、レコーダ用通信部91およびレコーダ用アンテナ92によって受信しているか否かを判断し、受信していればステップn6に進み、受信していなければ本処理を終了する。ステップn6の処理を終了した後、本処理を終了する。
【0142】
前述のように本実施の形態によれば、センタ機器4から送信される信号であって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部をCFカード10に記録させる指令を表す記録指令信号を、レコーダ用アンテナ92およびレコーダ用通信部91によって受信したとき、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたって、第2レコーダ用SD−RAM46に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部が、レコーダ用CPU41によって、レコーダ本体5に装着されたCFカード10に記録される。
【0143】
したがってレコーダ本体5は、センタ機器4から送信される記録指令信号をレコーダ用アンテナ92およびレコーダ用通信部91によって受信し、その記録指令信号の受信時を基準として定まる所定期間、換言すると記録指令信号の受信時の前後にわたる画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報、たとえば配車センタの管理者が乗務員の運転指導および運転評価を行うために所望するタイミングで取得された画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報を、CFカード10に確実に記録させることができる。これによって配車センタの管理者は、CFカード10に記録された画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部の情報に基づいて車両の運転状況などを詳細に分析することができ、乗務員の運転指導および運転評価を適確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるドライブレコーダ1および配車装置2を示す斜視図である。
【図2】車両3へのカメラの取付け位置を説明するための図である。
【図3】ドライブレコーダ1を示す斜視図である。
【図4】ドライブレコーダ1、配車装置2およびセンタ機器4の電気的構成を簡略化して示すブロック図である。
【図5】ドライブレコーダ1の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】配車装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】画像情報の一部と位置情報等との関係を示す図である。
【図8】記録指令信号の受信タイミングと、CFカード10に記録される画像情報の記録範囲の合計時間Tsumとの関係を示す図である。
【図9】閾値を超過したGセンサ出力値と、CFカード10に記録される画像情報の記録範囲の合計時間Tsumとの関係を示す図である。
【図10】Gセンサ出力値の閾値判定方法を説明するためのグラフである。
【図11】実車/空車メータ28から出力される実空車情報に基づいて、CFカード10に記録される音声情報および画像情報の記録範囲が規定される態様を示す図である。
【図12】Gセンサ出力値と検知時間との関係を示すグラフである。
【図13】Gセンサ出力値の大小とその検知時間との関係に基づく傾向を表す図表である。
【図14】一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図19】一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図20】記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0145】
【図21】一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図22】一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図23】記録指令信号を送信するときのセンタ用制御部33の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図24】本発明の第2の実施の形態であるドライブレコーダ1を示す斜視図である。
【図25】ドライブレコーダ1の電気的構成を示すブロック図である。
【図26】一時記憶された情報をCFカード10に記録するときのレコーダ用CPU41の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0146】
1,80 ドライブレコーダ
2 配車装置
3 車両
4 センタ機器
5,81 レコーダ本体
6,6A,6B カメラ
7 マイク
10 CFカード
11 レコーダ用制御部
12 レコーダ用記憶部
13 車速検出部
14 Gセンサ
26,93 GPSレシーバ
27,94 GPS用アンテナ
41 レコーダ用CPU
46 第2レコーダ用SD−RAM
54 レコーダ用車両信号検出回路
91 レコーダ用通信部
92 レコーダ用アンテナ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に関する車両情報および車両の位置を表す位置情報を記憶する記憶装置を含む情報管理設備との無線通信が可能な外部装置に電気的に接続されるドライブレコーダにおいて、
記録媒体が着脱可能に構成されるドライブレコーダ本体と、
車両前方、車両後方および車室内の撮像対象の少なくともいずれか一つを撮像する撮像手段とを含み、
前記ドライブレコーダ本体は、
撮像手段によって撮像される撮像対象の画像を表す画像情報を記憶する記憶手段と、
情報管理設備から送信される信号であって、記録媒体に画像情報を記録させる指令を表す記録指令信号を、外部装置を介して受信したとき、
その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報の少なくとも一部を、装着された記録媒体に記録させる制御手段とを有することを特徴とするドライブレコーダ。
【請求項2】
前記ドライブレコーダ本体は、車両情報を検出する車両情報検出手段をさらに含み、
記憶手段は、さらに車両情報検出手段によって検出される車両情報および外部装置によって検出される車両の位置情報を記憶し、
情報管理設備は、外部装置によって検出される車両の位置情報を受信可能に構成され、受信した車両の位置情報が表す車両の位置が、予め定める領域から外れていると判断すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信し、
制御手段は、前記記録指令信号を受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、装着された記録媒体に記録させることを特徴とする請求項1記載のドライブレコーダ。
【請求項3】
車両情報検出手段は、車両の重力加速度を検出する加速度検出部を含み、
情報管理設備は、加速度検出部によって検出される車両の重力加速度を表す加速度情報を受信可能に構成され、受信した加速度情報が表す重力加速度が予め定める閾値以上であると判断すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信し、
制御手段は、前記記録指令信号を受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、装着された記録媒体に記録させることを特徴とする請求項2記載のドライブレコーダ。
【請求項4】
車両情報検出手段は、車両の実車または空車を表す実空車情報を検出する実空車情報検出部を含み、
情報管理設備は、実空車情報検出部によって検出される実空車情報を受信可能に構成され、実空車情報を受信すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信し、
制御手段は、前記記録指令信号を受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、装着された記録媒体に記録させることを特徴とする請求項2記載のドライブレコーダ。
【請求項5】
車室内の音声を入力する音声入力手段をさらに含み、
記憶手段は、さらに音声入力手段によって入力される音声を表す音声情報を記憶し、
情報管理設備は、前記実空車情報検出部によって検出される実空車情報を受信すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信し、
制御手段は、前記記録指令信号を受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、装着された記録媒体に記録させることを特徴とする請求項4記載のドライブレコーダ。
【請求項6】
車両に関する車両情報および車両の位置を表す位置情報を記憶する記憶装置を含む情報管理設備と無線通信可能なドライブレコーダにおいて、
記録媒体が着脱可能に構成されるドライブレコーダ本体と、
車両前方、車両後方および車室内の撮像対象の少なくともいずれか一つを撮像する撮像手段とを含み、
前記ドライブレコーダ本体は、
車両情報および位置情報を検出する情報検出手段と、
情報管理設備と通信するための通信手段と、
撮像手段によって撮像される撮像対象の画像を表す画像情報、ならびに前記情報検出手段によって検出される車両情報および位置情報を記憶する記憶手段と、
情報管理設備から送信される信号であって、記録媒体に画像情報、車両情報および位置情報を記録させる指令を表す記録指令信号を、通信手段によって受信したとき、
その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、装着された記録媒体に記録させるように制御する制御手段とを有することを特徴とするドライブレコーダ。
【請求項7】
車両情報検出手段は、車両の重力加速度を検出する加速度検出部を含み、
情報管理設備は、加速度検出部によって検出される車両の重力加速度を表す加速度情報を受信可能に構成され、受信した加速度情報が表す重力加速度が予め定める閾値以上であると判断すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信し、
制御手段は、前記記録指令信号を受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、装着された記録媒体に記録させ、
情報管理設備は、記録媒体に記録されるべき前記記録指令信号に基づいて定まる所定期間の前後にわたる画像情報を、この情報管理設備に送信させる指令を表す送信指令信号を外部装置に送信し、
制御手段は、前記送信指令信号を受信したとき、前記記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報を、外部装置を介して情報管理設備に送信させることを特徴とする請求項2記載のドライブレコーダ。
【請求項1】
車両に関する車両情報および車両の位置を表す位置情報を記憶する記憶装置を含む情報管理設備との無線通信が可能な外部装置に電気的に接続されるドライブレコーダにおいて、
記録媒体が着脱可能に構成されるドライブレコーダ本体と、
車両前方、車両後方および車室内の撮像対象の少なくともいずれか一つを撮像する撮像手段とを含み、
前記ドライブレコーダ本体は、
撮像手段によって撮像される撮像対象の画像を表す画像情報を記憶する記憶手段と、
情報管理設備から送信される信号であって、記録媒体に画像情報を記録させる指令を表す記録指令信号を、外部装置を介して受信したとき、
その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報の少なくとも一部を、装着された記録媒体に記録させる制御手段とを有することを特徴とするドライブレコーダ。
【請求項2】
前記ドライブレコーダ本体は、車両情報を検出する車両情報検出手段をさらに含み、
記憶手段は、さらに車両情報検出手段によって検出される車両情報および外部装置によって検出される車両の位置情報を記憶し、
情報管理設備は、外部装置によって検出される車両の位置情報を受信可能に構成され、受信した車両の位置情報が表す車両の位置が、予め定める領域から外れていると判断すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信し、
制御手段は、前記記録指令信号を受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、装着された記録媒体に記録させることを特徴とする請求項1記載のドライブレコーダ。
【請求項3】
車両情報検出手段は、車両の重力加速度を検出する加速度検出部を含み、
情報管理設備は、加速度検出部によって検出される車両の重力加速度を表す加速度情報を受信可能に構成され、受信した加速度情報が表す重力加速度が予め定める閾値以上であると判断すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信し、
制御手段は、前記記録指令信号を受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、装着された記録媒体に記録させることを特徴とする請求項2記載のドライブレコーダ。
【請求項4】
車両情報検出手段は、車両の実車または空車を表す実空車情報を検出する実空車情報検出部を含み、
情報管理設備は、実空車情報検出部によって検出される実空車情報を受信可能に構成され、実空車情報を受信すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信し、
制御手段は、前記記録指令信号を受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、装着された記録媒体に記録させることを特徴とする請求項2記載のドライブレコーダ。
【請求項5】
車室内の音声を入力する音声入力手段をさらに含み、
記憶手段は、さらに音声入力手段によって入力される音声を表す音声情報を記憶し、
情報管理設備は、前記実空車情報検出部によって検出される実空車情報を受信すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信し、
制御手段は、前記記録指令信号を受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報、位置情報および音声情報の少なくとも一部、または音声情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、装着された記録媒体に記録させることを特徴とする請求項4記載のドライブレコーダ。
【請求項6】
車両に関する車両情報および車両の位置を表す位置情報を記憶する記憶装置を含む情報管理設備と無線通信可能なドライブレコーダにおいて、
記録媒体が着脱可能に構成されるドライブレコーダ本体と、
車両前方、車両後方および車室内の撮像対象の少なくともいずれか一つを撮像する撮像手段とを含み、
前記ドライブレコーダ本体は、
車両情報および位置情報を検出する情報検出手段と、
情報管理設備と通信するための通信手段と、
撮像手段によって撮像される撮像対象の画像を表す画像情報、ならびに前記情報検出手段によって検出される車両情報および位置情報を記憶する記憶手段と、
情報管理設備から送信される信号であって、記録媒体に画像情報、車両情報および位置情報を記録させる指令を表す記録指令信号を、通信手段によって受信したとき、
その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、装着された記録媒体に記録させるように制御する制御手段とを有することを特徴とするドライブレコーダ。
【請求項7】
車両情報検出手段は、車両の重力加速度を検出する加速度検出部を含み、
情報管理設備は、加速度検出部によって検出される車両の重力加速度を表す加速度情報を受信可能に構成され、受信した加速度情報が表す重力加速度が予め定める閾値以上であると判断すると、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を記録媒体に記録させる指令を表す記録指令信号を外部装置に送信し、
制御手段は、前記記録指令信号を受信したとき、その記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたって、記憶手段に記憶される画像情報、車両情報および位置情報の少なくとも一部を、装着された記録媒体に記録させ、
情報管理設備は、記録媒体に記録されるべき前記記録指令信号に基づいて定まる所定期間の前後にわたる画像情報を、この情報管理設備に送信させる指令を表す送信指令信号を外部装置に送信し、
制御手段は、前記送信指令信号を受信したとき、前記記録指令信号に基づいて定まる所定期間にわたる画像情報を、外部装置を介して情報管理設備に送信させることを特徴とする請求項2記載のドライブレコーダ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
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【図21】
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【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2007−199791(P2007−199791A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−14414(P2006−14414)
【出願日】平成18年1月23日(2006.1.23)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月23日(2006.1.23)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】
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