説明

ナビゲーションデバイスに警告位置を送信するシステムおよび方法

発信側ナビゲーションデバイスは、無線ネットワークを介して受信側ナビゲーションデバイスに警告位置を送る。発信側ナビゲーションデバイスは、警告位置(たとえば交通事故)を分類し、追加データを関連付けるように動作可能である。受信側ナビゲーションデバイスは、警告位置を受信し、警告位置を迂回する代替経路を計画することができる。さらに、受信側ナビゲーションデバイスは、既に経路を選択させている場合、警告位置で生じる警告状態によって引き起こされる推定遅延を決定してよい。受信側装置は、発信側ナビゲーションデバイスによって送られた不所望の警告位置を取り除くためにフィルタリング規則を適用してよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般には、ナビゲーションデバイスに関し、より詳細には、ナビゲーションデバイスへの警告位置の送信に関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーションデバイスは、全地球測位システム(GPS:global positioning system)を使用して、地球上の事実上どこでもその位置を正確に特定することができる。ナビゲーションデバイスは、現在の緯度経度座標、さらには最も近い所在地住所をユーザに伝えることができる。一部のナビゲーションデバイスは、リアルタイムのナビゲーション支援を提供するために、現代の車に組み込まれている。多くのナビゲーションデバイスは、ユーザがキーパッドまたはタッチスクリーンを使用して目的地を入力することをも可能にする。次いで、ナビゲーションデバイスは、地図上に所望の目的地を表示し、音声またはテキストを使用してユーザにその位置までの行き方を示す。
【0003】
第3世代(3G:third generation)無線通信の到来により、ますます多くのナビゲーションデバイスが、無線装置に組み込まれている。こうした統合型装置は、無線ネットワークにわたって通信することができるが、遠隔のナビゲーションデバイスに位置および他のデータを送信するためにはこの能力が活用されていない。
【0004】
たとえば、ラッキー(Lucky)は、ナビゲーションデバイスのユーザであり、ラッシュアワー時の高速ジャンクションに近づきつつある。突然、正面の車に別の車が横から接触した場合、彼女は、高速道路を変更するために出口ランプを進む。ラッキーは、ちょうど間に合うように車を止めたが、出口ランプは完全に遮断されており、この時点で車は動かなくなっている。ラッキーおよび他のドライバは、携帯電話を使用して関係当局に知らせ、関係当局は15分後に現場に到着する。しかし、救急隊員は、犠牲者の救出に尽力しているので、悪化する交通の問題に対処することができない。約30分後、新しいクルーが、交通ヘリコプタから事故を観察し始め、新しいクルーは、他のドライバがその区域を回避できるように、無線およびテレビを介して他のドライバに警告を放送する。しかし、警告は、遮断された高速道路ジャンクションに既に向かっている何千もの車を防ぐにはほとんど効果がない。
【0005】
問題は、出来事が公共当局またはメディアによって報道されない場合、さらに難しくなる。道路工事は、工事によって引き起こされる遅延を予測できないので、ドライバに伝達するのが難しい出来事である。時刻および実施されている作業に応じて、道路が完全に閉鎖されることも、遅い速度の交通に制限されることも、遅延なしに完全に開かれることもある。さらに、道路工事情報が公表されるとしても、情報を実際に利用できる聴衆に情報が届く可能性は低く、たとえば、ドライバは既に、道路工事現場に向かう道路上にいる。
【発明の概要】
【0006】
ユーザが他のナビゲーションデバイスに警告位置を送信することを可能にするシステムが求められている。このナビゲーションデバイスはさらに、一刻を争う出来事について他のナビゲーションデバイスユーザに通知するために、警告位置を他のデータまたはメッセージ(たとえば道路工事、交通事故、洪水など)に関連付けることができる。さらに、ナビゲーションデバイスは、警告位置に基づいて経路を計画することができる。
【0007】
一実施形態は、ナビゲーションデバイス上で警告位置を処理する方法を含む。この方法は、警告状態の入力を検出すること、ナビゲーションデバイスの現在位置を決定すること、警告状態および現在位置から警告位置を生成すること、および警告位置を送信することを備える。この方法は、警告位置に追加のデータを関連付けることもできる。さらに、この方法は、警告位置をサーバに無線で送信することもできる。
【0008】
別の実施形態は、1つまたは複数のナビゲーションデバイスを含む。第1のナビゲーションデバイスは、警告状態の入力を受信するインターフェースと、第1のナビゲーションデバイスの現在位置を決定するプロセッサと、警告位置を送信する接続とを備える。プロセッサは、警告状態および警告位置から警告位置を生成する。第1のナビゲーションデバイスのプロセッサは、警告位置に追加のデータを関連付けることもできる。さらに、第1のナビゲーションデバイスのプロセッサは、無線で警告位置をサーバに送信してよい。第2のナビゲーションデバイスは、警告位置を受信する接続、地図を表示するインターフェース、および警告位置を地図に追加するプロセッサからなってよい。第2のナビゲーションデバイスのプロセッサは、受信された警告位置に基づいて、提案された警告状態を提示することができる。第2のナビゲーションデバイスのプロセッサは、警告位置を選択的に処理してよい。たとえば、第2のナビゲーションデバイスのプロセッサは、フィルタリング規則によって警告位置のさらなる処理が選択的に防止されるように、警告位置に対するフィルタリング規則を処理してよい。第2のナビゲーションデバイスのプロセッサは、第2のナビゲーションデバイスの現在位置から警告位置への経路を生成してよく、現在位置は、全地球測位システムを使用して決定することができる。第2のナビゲーションデバイスのプロセッサは、第2のナビゲーションデバイスの現在位置からユーザ定義の位置までの計画された経路を決定することもできる。第2のナビゲーションデバイスのプロセッサは、計画経路を経由したユーザ定義位置までの推定移動時間を決定することができる。さらに、第2のナビゲーションデバイスのプロセッサは、警告位置で生じる警告状態によって引き起こされる推定遅延で推定移動時間を調整することができる。推定遅延は、第1のナビゲーションデバイスの位置の変化を監視することによって決定することができる。第2のナビゲーションデバイスのプロセッサは、代替経路によって警告位置が回避されるように、警告位置に基づいてユーザ定義位置への代替経路を決定するように動作可能であってよい。
【0009】
別の実施形態は、警告位置を処理するように動作可能なナビゲーションデバイスを含む。ナビゲーションデバイスは、警告状態の入力を検出するための手段と、ナビゲーションデバイスの現在位置を決定するための手段と、警告状態および現在位置から警告位置を生成するための手段と、警告位置を送信するための手段とを備える。ナビゲーションデバイスは、警告位置に追加のデータを関連付けるための手段を含むこともできる。さらに、ナビゲーションデバイスは、警告位置をサーバに無線で送信するための手段を含むこともできる。
【0010】
別の実施形態は、コンピュータ読取り可能媒体を備えるコンピュータプログラム製品を含む。コンピュータ読取り可能媒体は、警告状態の入力を検出し、ナビゲーションデバイスの現在位置を決定し、警告状態および現在位置から警告位置を生成し、警告位置を送信するための命令を備える。コンピュータ読取り可能媒体は、警告位置に追加のデータを関連付けるための命令を含むこともできる。さらに、コンピュータ読取り可能媒体は、警告位置をサーバに無線で送信するための命令を含むこともできる。
【0011】
別の実施形態は、ナビゲーションデバイスで警告位置を処理するための方法を含む。この方法は、警告状態および位置から生成される警告位置を受信すること、地図を表示すること、および警告位置を地図に追加することを備える。この方法は、警告位置に追加のデータを関連付けることもできる。さらに、この方法は、受信された警告位置に基づいて、提案された警告状態を提示することができる。さらに、この方法は、警告位置を選択的に処理してよい。警告位置のさらなる処理を選択的に防ぐために、フィルタリング規則が使用されてよい。この方法は、ナビゲーションデバイスの現在位置から警告位置への経路を生成してよく、現在位置は、全地球測位システムを使用して決定することができる。さらに、この方法は、ナビゲーションデバイスの現在位置からユーザ定義位置への計画経路を決定してよい。計画経路に沿った推定移動時間が決定されてよい。さらに、ユーザ定義位置への推定移動時間は、警告位置で生じる警告状態によって引き起こされる推定遅延で調整されてよい。推定遅延は、やはり警告位置の送信元である第2のナビゲーションデバイスの位置の変化を監視することによって決定することができる。代替経路によって警告位置が回避されるように、ユーザ定義位置への代替経路を決定してよい。
【0012】
別の実施形態は、警告位置を処理するためのナビゲーションデバイスを含む。ナビゲーションデバイスは、警告状態および位置から生成される警告位置を受信するための手段と、地図を表示するための手段と、警告位置を地図に追加するための手段とを備える。ナビゲーションデバイスは、警告位置に追加データを関連付けるための手段を含むこともできる。さらに、ナビゲーションデバイスは、警告位置に基づいて、提案された警告状態を提示するための手段を含むこともできる。さらに、ナビゲーションデバイスは、警告位置を選択的に処理するための手段を含んでよい。さらに、ナビゲーションデバイスは、警告位置のさらなる処理を選択的に防ぐために警告位置に対するフィルタリング規則を適用するための手段を含んでよい。ナビゲーションデバイスは、ナビゲーションデバイスの現在位置から警告位置への経路を生成するための手段を含んでよく、現在位置は、全地球測位システムを使用して決定することができる。さらに、ナビゲーションデバイスは、ナビゲーションデバイスの現在位置からユーザ定義位置への計画経路を決定するための手段を含んでよい。計画経路に沿った推定移動時間が決定されてよい。さらに、ユーザ定義位置への推定移動時間は、警告位置で生じる警告状態によって引き起こされる、推定遅延で調整されてよい。推定遅延は、警告位置の送信元である第2のナビゲーションデバイスの位置の変化を監視するための手段によって決定することができる。ナビゲーションデバイスは、代替経路によって警告位置が回避されるように、ユーザ定義位置への代替経路を決定するための手段を含んでよい。
【0013】
別の実施形態は、コンピュータ読取り可能媒体を備えるコンピュータプログラム製品を含む。コンピュータ読取り可能媒体は、警告状態および位置から生成される警告位置を受信し、地図を表示し、警告位置を地図に追加するための命令を備える。コンピュータ読取り可能媒体は、警告位置に追加データを関連付けるための命令を含むこともできる。さらに、コンピュータ読取り可能媒体は、受信された警告位置に基づいて、提案された警告状態を提示するための命令を含んでよい。さらに、コンピュータ読取り可能媒体は、警告位置を選択的に処理するための命令を含んでよい。さらに、コンピュータ読取り可能媒体は、警告位置のさらなる処理を選択的に防ぐために警告位置に対するフィルタリング規則を適用するための命令を含んでよい。コンピュータ読取り可能媒体は、ナビゲーションデバイスの現在位置から警告位置への経路を生成するための命令を含んでよく、現在位置は、全地球測位システムを使用して決定することができる。さらに、コンピュータ読取り可能媒体は、ナビゲーションデバイスの現在位置からユーザ定義位置への計画経路を決定するための命令を含んでよい。計画経路に沿った推定移動時間が決定されてよい。さらに、ユーザ定義位置への推定移動時間は、警告位置で生じる警告状態によって引き起こされる、推定遅延で調整されてよい。推定遅延は、警告位置の送信元である第2のナビゲーションデバイスの位置の変化を監視するための命令によって決定することができる。コンピュータ読取り可能媒体は、代替経路によって警告位置が回避されるように、ユーザ定義位置への代替経路を決定するための命令をさらに含んでよい。
【0014】
別の実施形態は、接続を備えるサーバと、第1のナビゲーションデバイスから警告位置を受信するように動作可能であり、少なくとも1つの第2のナビゲーションデバイスに警告位置を送信するように動作可能なプロセッサとを含む。警告位置は、第1のナビゲーションデバイスによって生成された警告状態および位置から生成される。プロセッサは、接続を使用して、第2の複数のナビゲーションデバイスに警告位置をマルチキャストしてよい。さらに、プロセッサは、フィルタリング規則を処理することによって、接続が警告位置を少なくとも1つの第2のナビゲーションデバイスに送信することを選択的に防ぐことができる。フィルタリング規則は、インターフェースを使用して、サーバに入力されてよい。プロセッサは、受信された警告位置に基づいて、提案された警告状態を生成してよい。さらに、接続は、少なくとも1つの第2のナビゲーションデバイスに、提案された警告状態を送信してよい。
【0015】
追加の実施形態は、上記説明およびその等価物において明らかになろう。
【0016】
図では、同じ参照符号は、他に特に示されていない限り、様々な図を通して同様の部分に言及する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】ナビゲーションデバイスに警告位置を送信するためのシステムの図。
【図2】警告位置を送信するために使用できる警告デバイスを示すブロック図。
【図3】ナビゲーションデバイスに警告位置を送信するプロセスを示すフローチャート図。
【図4】ナビゲーションデバイスのコンポーネントを示すブロック図。
【図5】サーバのコンポーネントを示すブロック図。
【図6】他の装置によって送信された位置に基づいて計画される経路を示す図。
【図7】図6に示された経路計画のプロセスを示すフローチャート図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
単語「例示的な」は、「例、事例または例証となる」ことを意味するために本明細書では使用されている。本明細書において「例示的」と述べられたいずれの実施形態も、他の実施形態より好ましいまたは有利であると必ずしも解釈すべきでない。
【0019】
本説明では、用語「アプリケーション」は、オブジェクトコード、スクリプト、バイトコード、マークアップ言語ファイルおよびパッチなど、実行可能なコンテンツを有するファイルをも含み得る。さらに、本明細書に言及された「アプリケーション」は、開く必要があり得る文書や、アクセスする必要がある他のデータファイルなど、本質的に実行可能でないファイルをも含むことがある。
【0020】
本説明では、用語「通信デバイス」、「無線デバイス」、「無線電話」、「無線通信デバイス」および「無線ハンドセット」は、区別なく用いられている。第3世代(3G)無線技術の到来により、帯域幅の使用可能性が高まるにつれて、無線能力を有するますます多くの電子デバイスが使用可能になっている。したがって、無線デバイスは、携帯電話、ページャ、PDA、スマートフォン、ナビゲーションデバイス、または無線接続を備えたコンピュータであってよい。
【0021】
図1は、警告位置を送信するための例示的な通信ネットワーク100を示している。通信ネットワーク100は、無線通信ネットワークと、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)135と、インターネット130とを含む。
【0022】
無線通信ネットワークは、それぞれが基地局115に接続されており、複数のナビゲーションデバイス105、携帯電話106、ページャ107または他の無線装置にサービスする複数の通信タワー110を含む。ナビゲーションデバイス105は、スタンドアロンデバイスであってもよいし、携帯電話、ページャ、PDA、ラップトップ、あるいはその位置を決定し、他の電子デバイスと通信可能な他の携帯型電子デバイスに組み込まれてもよい。ナビゲーションデバイス105は、複数の位置を、保存された目的地として格納可能であってよい。ナビゲーションデバイス105はさらに、その位置、ユーザ定義位置、または警告位置に基づいて経路を生成可能であってよい。
【0023】
分かり易くするために、ナビゲーションデバイス105は、警告位置を送信する場合は、以下「発信側ナビゲーションデバイス」と呼ばれ得る。同様に、ナビゲーションデバイス105は、警告位置を受信する場合は、以下「受信側ナビゲーションデバイス」と呼ばれ得る。便宜上の両方の用語は、やはり同じ物理的ナビゲーションデバイス105を指し、警告位置を通信するプロセスにおけるナビゲーションデバイス105の役割に関する情報を読者に提供するために使用されている。
【0024】
コマンドおよびデータが、ナビゲーションデバイス105と通信タワー110の間で送信されてよい。ナビゲーションデバイス105と通信タワー110の間の通信は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、移動通信用グローバルシステム(GSM)、または無線通信に使用できる他の技術など、それぞれ異なる技術に基づくことができる。通信タワー110によって受信されたデータは、基地局115に送られ、次いで、インターネット130および公衆交換電話網(PSTN)135に接続される移動交換局(MSC:mobile switching center)120に転送される。
【0025】
インターネット130は、高速データ網である。ナビゲーションデバイス105は、インターネット130に、802.11無線ネットワーク、ディジタル加入者線(DSL:digital subscriber line)、ダイアルアップのインターネットアクセス接続によってアクセスすることも、インターネット130上のハブに直接接続することによってアクセスすることもできる。
【0026】
サーバ125は、MSC 120およびインターネット130に接続されてよい。サーバ125は、ナビゲーションデバイス105が無線通信ネットワークに接続される場合は、MSC 120を介してナビゲーションデバイス105から警告位置を受信することができる。別法として、サーバは、ナビゲーションデバイス105がインターネット130に接続される場合は、インターネット130を介してナビゲーションデバイス105から警告位置を受信することができる。たとえば、ナビゲーションデバイスは、ナビゲーションデバイス105がそれを介してインターネット130経由で警告位置をサーバに送信できる802.11無線ネットワークに接続されることができる。
【0027】
図2は、受信側ナビゲーションデバイス105に警告位置を送信するように動作可能な警告デバイス205を示している。警告デバイス205は、発信側ナビゲーションデバイス105に類似し得るが、警告デバイス205は、発信側ナビゲーションデバイス105の完全な機能性を有する必要はない。同様に、発信側ナビゲーションデバイス105は、警告デバイス205の機能性を完全には実装しなくてよいが、発信側装置105は、警告位置の送信に必要な特徴を依然として有し得る。警告デバイス205は、ユーザに情報を伝達する表示装置210を有してよい。警告デバイス205は、ユーザからの情報をタッチセンサ式入力として受信することと、ユーザに情報を表示することの両方を行うように動作可能であるタッチスクリーン210を有することができる。キーパッド215は、ユーザが警告デバイス205に情報を入力することを可能にする。
【0028】
警告位置は、警告状態および位置に基づいて生成される。警告状態は、ナビゲーションデバイスのユーザが他のユーザと共有することを望む現実の出来事である。たとえば、警告状態は、家事、洪水、道路工事、またはショッピングセンタの1日ショッピングイベントなどであり得る。位置は、多くの状況において、警告状態の位置(たとえば洪水の位置)である。しかし、位置は、警告状態の位置に限定されず、警告状態を処理するのに有用な別個の位置であってよい。警告状態および位置は、警告位置を生成するために組み合わされる。警告位置は、メッセージ、画像ファイル、アプリケーション、ハイパーリンクなど、追加のデータにさらに関連付けることができる。
【0029】
一実施形態では、警告デバイス205は、警告位置および他のデータを送信する任意の数の所定の警告ボタンを有してよい。たとえば、道路工事ボタン220が、押され、警告位置とメッセージの両方を伝達することができる。道路工事ボタン220は、路上のドライバに遅延を引き起こしている道路工事の近くに警告デバイス205がある場合に使用され得る。道路工事は、警告状態の一例である。道路工事ボタン220が押されると、警告デバイス205は、その現在位置を確認し、その位置および警告状態を受信側ナビゲーションデバイス105に警告位置として通信する。警告位置は、メッセージ、たとえば「警告:道路工事」に関連付けることができる。メッセージは、所定のものであっても、ユーザ定義のものであってもよい。受信者ナビゲーションデバイス105は、警告位置を受信すると通知を即座に表示して、道路工事の実際の位置を示すことができる。受信者ナビゲーションデバイス105のユーザは、道路工事を避けてうまく進むことができる。警告位置を送信するプロセスは、図3にさらに詳細に示されている。
【0030】
警告デバイス205は、事故ボタン225を含むことができ、この事故ボタン225は、別の警告状態、たとえば交通事故について受信側ナビゲーションデバイス105に通知するために使用され得るという点を除いて、道路工事ボタン220と同じように動作する。同様に、洪水ボタン230が、警告デバイス205上に置かれることがあり、悪天候時に洪水について受信側ナビゲーションデバイス105に通知するために使用され得る。
【0031】
警告デバイス205は、特定の例示的な警告ボタン(たとえば道路工事ボタン220、事故ボタン225および洪水ボタン230)を含むが、異なる警告状態に適応された任意の数の類似の警告ボタンを含んでよい。たとえば、警告デバイス205は、大学生向けに設計することができ、警告位置として懇親会の位置を送信する、「パーティ」と呼ばれる1個の警告ボタンだけを必要とすることがある。
【0032】
図2の警告ボタンは、警告ボタンのいずれのボタンの機能性をもソフトウェアインターフェースを使用して実施できることを示すために、点線のボックスとして示されている。一実施形態では、ソフトウェアインターフェースは、警告デバイス205上のソフトキーを使用するメニューシステムであってよい。さらに、ソフトウェアインターフェースは、ユーザ対話のために、ディスプレイ210またはキーパッド215を使用することができる。さらに、ソフトウェアインターフェースは、タッチスクリーン210を使用することができる。一実施形態では、警告ボタンは、ユーザ対話のためにタッチスクリーン210上に示されてよい。タッチスクリーン210を使用する一実施形態では、警告ボタンおよびキーパッド215は、ユーザ対話がタッチスクリーン210を介して達成され得るように省かれてよい。キーパッド215および警告ボタンが省かれる場合、タッチスクリーン210は、ユーザ対話のためのさらなる領域を可能にするために、警告デバイス205の表面のほとんどを占めることがある。
【0033】
ソフトウェアインターフェースは、新しい警告状態(たとえば地震、山火事、吹雪など)で動的に更新することができる。一実施形態では、新しい警告状態は、警告デバイス205にダウンロードされ得る。別の実施形態では、ユーザは、新しい警告状態を警告デバイス205に手動で入力してよい。別の実施形態では、サーバ125を使用して、1つまたは複数のナビゲーションデバイス105のソフトウェアインターフェースを更新することができる。
【0034】
さらに、ソフトウェアインターフェースは、提案された警告状態を作成するために、受信された警告位置によりカスタマイズすることができる。たとえば、発信側装置105は、銀行強盗など、警察の活動に関係する警告状態を生成することがある。位置は銀行であり、警告位置に関連するメッセージは、「警察銀行強盗に応答中」である。次いで、警告位置は、警告位置を受信すると受信側ナビゲーションデバイス105のソフトウェアインターフェースが更新されるように、発信側ナビゲーションデバイス105から受信側ナビゲーションデバイス105に送信されてよい。たとえば、警告位置を受信すると、受信側ナビゲーションデバイス105は、提案された警告状態、たとえば「警察活動中。その地域を避けてください」を提示することができる。受信側ナビゲーションデバイス105が銀行強盗警告状態に応答することを可能にするために、ディスプレイ210またはタッチスクリーン210上のボタンを提示することができる。任意選択で、1つまたは複数のナビゲーションデバイス105のソフトウェアインターフェースを提案された警告状態で更新するために、サーバ125が使用されてよい。
【0035】
図3は、発信側ナビゲーションデバイス105が受信側ナビゲーションデバイス105に警告位置を送信するプロセス300を示すフローチャート図である。プロセス300は、開始ブロック305で開始する。ブロック310に進み、発信側ナビゲーションデバイス105は、ある位置を警告位置として受信側ナビゲーションデバイス105に送るべきであることを示す入力を受信する。発信側ナビゲーションデバイス105は、GPS、三角測量、または当業者に知られている他の方法を使用して位置を確認することができる。位置はさらに、それが発信側ナビゲーションデバイス105の位置に対応しないように、ユーザ定義による位置であってもよい。
【0036】
一実施形態では、ユーザは、交通事故を見ることがあり、潜在的な遅延について他のドライバに知らせるために、(図2に見られる)事故ボタン225に類似の警告ボタンを押すことができる。ユーザが事故の程度を評価し、コメントし、さらには警告位置に画像を関連付けることを可能にすることによって事故ボタンの225の機能性をさらに拡張することが当業者には明らかであろう。こうした拡張機能性は、状況のコンテキストに応じて変化し、類似の拡張機能性が当業者には明らかであろう。
【0037】
さらに、発信側ナビゲーションデバイス105は、メッセージ、画像、音声ファイル、アプリケーション、ハイパーリンク、または当業者に明らかな他の類似のデータなど、追加のデータを警告位置に関連付けることができる。警告位置は、単にそのようなものと見なされ得るが、追加データを警告位置に関連付けてよいことを理解されたい。
【0038】
ブロック315に進んで、発信側ナビゲーションデバイス105は、受信側ナビゲーションデバイス105に警告位置を通信する。一実施形態では、発信側ナビゲーションデバイス105は、サーバ125に警告位置を送信することができ、次いで、このサーバ125は、受信側ナビゲーションデバイス105に警告位置を中継する。別の実施形態では、発信側ナビゲーションデバイス105は、受信側ナビゲーションデバイス105に警告位置を直接通信することができる。
【0039】
ブロック320に進んで、受信側ナビゲーションデバイス105は、発信側ナビゲーションデバイス105から警告位置を受信する。受信側ナビゲーションデバイス105は、警告位置を受け付けることもし、拒否することもある。そのすべてが警告位置を送信できる多数の発信側ナビゲーションデバイス105が存在するので、受信側装置105は、所望しないまたは不正確な警告位置をフィルタリングするための何らかの機能性を必要とすることがある。一実施形態では、受信側ナビゲーションデバイス105は、受信側ナビゲーションデバイス105が不所望の警告位置を選択的にフィルタリングし、または所望の警告位置を自動的に受け付けることを可能にするユーザ定義のフィルタリング規則を有することができる。さらに、こうしたユーザ定義のフィルタリング規則は、サーバ125上に存在することも、受信側ナビゲーションデバイス105上に存在することができる。当業者は、特定の警告位置をフィルタリングして取り除くための(電子メールには一般的な)スパムフィルタリング方法を使用することができる。
【0040】
別の実施形態では、受信側ナビゲーションデバイス105は、ユーザ入力に基づいて、警告位置を選択的に受け付け、または拒否することができる。別の実施形態では、警告状態は、ある時間量の後に期限切れになるように、ある期間に関連付けることができる。次いで、期限切れの警告状態は、ナビゲーションデバイス105またはサーバ125によって廃棄または無視され得る。たとえば、受信側ナビゲーションデバイス105は、24時間超の期間を有する警告位置を期限切れと見なすように構成されることができ、この時点で、受信側ナビゲーションデバイス105は、期限切れ警告位置を無視または廃棄し得る。同様に、サーバ125は、期限切れ警告位置に対処するように同様に構成されることができる。
【0041】
受信側ナビゲーションデバイス105が警告位置を拒否する場合は、プロセス300は、「いいえ」のパスに沿って終了ブロック330に進み、プロセス300は終了する。受信側ナビゲーションデバイス105が警告位置を受け付ける場合は、プロセス300は、「はい」のパスに沿ってブロック325に進む。ブロック315に戻り、受信側ナビゲーションデバイス105は、要求を自動的に受け付け、したがってブロック320をバイパスすることができ、プロセス300は、点線に沿ってブロック325に進む。
【0042】
ブロック325に進んで、受信側ナビゲーションデバイス105は、警告位置を処理する。いずれかの追加データが警告位置に関連付けられる場合、受信側ナビゲーションデバイス105はさらに、ブロック325で追加のデータを処理する。一実施形態では、受信側ナビゲーションデバイス105は、ユーザに通知を表示し、警告位置を示すように表示を自動的に更新することができる。受信側ナビゲーションデバイス105は、警告位置に基づいて経路を計画してよい。たとえば、警告位置が交通事故に関連する場合、受信側ナビゲーションデバイス105は、交通事故を迂回する代替経路を計画することができる。代替経路計画のプロセスについて、図6および図7で下記にさらに述べられる。次いで、プロセス300は、終了ブロック330で終了する。
【0043】
図4は、プロセッサ410とインターフェース415とメモリ420と接続425とを含むナビゲーションデバイス105のコンポーネントを示している。プロセッサ410は、論理をコンピュータ実施命令として実行するように動作可能である。受信側ナビゲーションデバイス105が警告位置を受信するとき、プロセッサ410は、図3で上述されたように、警告位置に基づいて経路を計算するために使用することができる。たとえば、ナビゲーションデバイス105が洪水関連の警告位置を受信する場合、プロセッサ410は、洪水を回避する経路を計画するコンピュータ実施命令を実行することができる。あるいは、プロセッサ410は、たとえば警告位置がパーティまたはデパートの1日セールに対応する場合、直接警告位置への経路を計画するためにコンピュータ実施命令を実行することができる。プロセッサ410は、所望しない警告位置を選択的にフィルタリングするために、図3に上述されたようなフィルタリング規則を実行するのに使用することもできる。
【0044】
インターフェース415は、ナビゲーションデバイス105とのユーザ対話を容易にする。インターフェース415は、ディスプレイ、スピーカ、送受話器、またはユーザへの出力が可能な他のコンポーネントによって、ユーザに警告位置関連の情報を視覚的に提示することができる。インターフェース415は、キーパッド、キーボード、タッチスクリーン、マウス、またはユーザ入力を受け付け可能な他のコンポーネントを介してユーザから入力を受け付けることができる。発信側ナビゲーションデバイス105上のインターフェース415は、図3に述べられるように、受信側ナビゲーションデバイス105に警告位置を送信するプロセス300を開始するために使用されることができる。さらに、受信側ナビゲーションデバイス105上のインターフェース415は、図3に述べられたように警告位置に関連する追加のデータを受け付けるために使用されることができる。さらに、インターフェース415は、図3に述べられたようにフィルタリング規則に関連する入力を受け付けることができる。さらに、インターフェース415は、そこまでの経路が計画され得るユーザ定義位置を入力するために使用することができる。
【0045】
メモリ420は、警告位置、経路、フィルタリング規則、または警告位置の送信に関連する他の任意のデータを格納するために使用されることができる。メモリ420は、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ、ハードディスクドライブ、またはデータを格納できる他のコンポーネントとして実施され得る。上記の図3に述べられたように、受信側ナビゲーションデバイス105は、メモリ420に格納され得るフィルタリング規則を有することができる。警告位置がいずれかの追加のデータ(たとえば画像、音声ファイルなど)に関連付けられる場合、追加のデータも同様に、メモリ420に格納されることができる。さらに、ナビゲーションデバイス105は、図3、図6および図7にさらに述べられるように、警告位置に基づいて計画される任意の経路を格納することができる。
【0046】
接続425は、ナビゲーションデバイス105がデータネットワークで通信することを可能にする。図1に示されたように、発信側ナビゲーションデバイス105は、インターネット130または(図1に述べられた)無線通信ネットワークを介して受信側ナビゲーションデバイス105に警告位置を送信することができる。したがって、接続425は、ナビゲーションデバイス105の実際のアプリケーションに応じて、インターネット130または無線通信ネットワークを介して通信可能なコンポーネントとして実施されることができる。たとえば、接続425は、802.11ネットワークカード、統合セルラ通信装置、Bluetooth(登録商標)カード、赤外線カードなどとして実施されることができる。
【0047】
図5は、プロセッサ510とインターフェース515とメモリ520と接続525とを含むサーバ125のコンポーネントを示している。図3に述べられたように、サーバ125は、発信側ナビゲーションデバイス105が受信側ナビゲーションデバイス105に警告位置を送信するとき、仲介役として使用され得る。
【0048】
プロセッサ510は、論理をコンピュータ実施命令として実行するように動作可能であり、図3に述べられたようにフィルタリング規則を実行することができる。プロセッサは、警告位置またはフィルタリング規則を格納し、または取り出すために、メモリ520と情報を交換することができる。プロセッサ510は、接続525を使用して複数の受信側ナビゲーションデバイスに同じ警告位置を同時にマルチキャストするようにさらに動作可能である。
【0049】
インターフェース515は、ユーザがサーバ125と情報を交換することを可能にする。インターフェース515は、ディスプレイ、スピーカ、送受話器、またはユーザへの出力が可能な他のコンポーネントを介してユーザに警告位置関連の情報を視覚的に提示することができる。インターフェース515は、キーパッド、キーボード、タッチスクリーン、マウス、またはユーザ入力を受け付け可能な他のコンポーネントを介してユーザから入力を受け付けてよい。インターフェース515は、警告位置の集中管理のためにユーザ定義のフィルタリング規則を入力するのに使用することができる。
【0050】
サーバ125は、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ、ハードディスクドライブ、または格納可能な他のコンポーネントとして実施され得るメモリ520内に警告位置を格納することができる。メモリ520は、図3に上述されたように、フィルタリング規則を格納するために使用することもできる。格納された警告位置は、後に同様にマルチキャストすることができる。
【0051】
サーバ125は、接続525を介してナビゲーションデバイス105と通信してよい。接続525は、サーバ125がデータ網を介して通信することを可能にする。図1に示されたように、サーバ125は、インターネット130またはMSC 120に接続されてよい。接続525は、インターネット130を介して、またはMSC 120によって通信を可能にすることができ、イーサネット(登録商標)カード、802.11ネットワークカード、Bluetooth(登録商標)カード、赤外線カード、モデム、または警告位置を送信または受信可能な他の任意のコンポーネントとして実施することができる。
【0052】
図6は、州間ハイウェイ605、別の州間ハイウェイ610、およびさらに別の州間ハイウェイ615からなる高速道路システム内に位置する出来事の状況600を示している。位置625で、受信側ナビゲーションデバイス105のユーザが、州間ハイウェイ605上を南に移動している。突然、受信側ナビゲーションデバイス105は、交通事故に関連する複数の警告位置を受信する。警告位置は、複数の事故位置620を形成する。受信側ナビゲーションデバイス105は、ナビゲーションに計画された経路630を既に選択しており、受信側ナビゲーションデバイス105は、複数の事故位置620によって、計画された経路630が直接遮られているとユーザに警告することができる。次いで、受信側ナビゲーションデバイス105は、州間ハイウェイ610および州間ハイウェイ615上を進むことによって複数の事故位置620を回避する代替経路635を提案することができる。ユーザは、代替経路635の提案を無視し、州間ハイウェイ605に沿って複数の事故位置620に向かって南に進むことに決めることができる。図7はさらに、受信側ナビゲーションデバイス105が複数の事故位置620を受信するときの受信側ナビゲーションデバイス105の振舞いを定義している。
【0053】
図7は、受信側ナビゲーションデバイス105が、発信側ナビゲーションデバイス105によって送られた警告位置を回避する代替経路を計画することができるプロセス700を示している。プロセス700は、図6に示された状況に関して述べられるものであるが、プロセス700は、任意の警告状況(たとえば道路工事、懇親会、テロ攻撃、火事など)に適用可能であることを理解されたい。プロセス700は、開始ブロック705で開始する。このブロック705では、受信側ナビゲーションデバイス105は、計画された経路630を既に選択させている。プロセス700は、ブロック710に進んで、受信側ナビゲーションデバイス105が、発信側ナビゲーションデバイス105から複数の事故位置620を受信する。受信側ナビゲーションデバイス105は、図3に述べられたように、複数の事故位置への追加の処理を実施することができる。
【0054】
プロセス700は、ブロック715に進み、受信側ナビゲーションデバイス105は、複数の事故位置620によって引き起こされる遅延を計算してよい。受信側ナビゲーションデバイス105は、やがて起こる遅延についてユーザに通知するためにインターフェース415を更新してよい。たとえば、受信側ナビゲーションデバイス105が計画された経路630上を進むならば、受信側ナビゲーションデバイス105は、複数の事故位置620を通って進むのに必要な追加の時間を示してよい。ナビゲーションデバイス105は、代替経路635を決定することもできる。
【0055】
判定ブロック720に進んで、受信側ナビゲーションデバイス105は、代替経路625を選択するオプションをユーザに提示してよい。一実施形態では、受信側ナビゲーションデバイス105は、ユーザとの対話なしに代替経路625を自動的に選択することができる。別の実施形態では、受信側ナビゲーションデバイス105は、ユーザ定義の優先設定に基づいて代替経路625を選択することができる。例示的な一実施形態では、受信側ナビゲーションデバイス105は、計画された経路630を横断するには代替経路625より20パーセント長くかかる場合、代替経路625を自動的に選択することができる。受信側ナビゲーションデバイス105は、代替経路625上を進むことに決める場合、プロセス700は、「いいえ」の分岐に沿ってブロック725に進む。ブロック725で、受信側ナビゲーションデバイス105は、代替経路625を選択し、ユーザに通知するためにインターフェース415を更新することができる。次いで、プロセス700は、終了ブロック730へと続き、終了する。
【0056】
ブロック720に戻って、受信側ナビゲーションデバイスが計画された経路630で継続することに決める場合、プロセス700は、「はい」の分岐に沿ってブロック730に進む。受信側ナビゲーションデバイス105は、交通事故によって引き起こされる推定遅延を計算に入れることによって、計画された経路630の目的地に到着するのに必要な推定移動時間を更新することができる。一実施形態では、受信側ナビゲーションデバイス105は、発信側ナビゲーションデバイス105の速度および方向を計算することによって推定遅延を計算することができる。一実施形態では、速度および方向は、発信側ナビゲーションデバイス105の時間に対する位置の変化に基づいて計算することができる。次いで、受信側ナビゲーションデバイス105は、受信側ナビゲーションデバイス105が複数の事故位置620を通って移動するときにそれ自体が遭遇し得る推定遅延を決定するための発見的方法として、発信側ナビゲーションデバイス105にもたらされた実際の遅延を使用することができる。推定遅延を計算し、代替経路を決定する他の方法は、当業者には恐らく明らかであり、精神および範囲が類似することを理解されたい。次いで、プロセス700は、終了ブロック730に進み、終了する。
【0057】
図6に示された出来事の状況600、および図7に述べられたプロセス700は、複数の事故位置620の近くで道路工事640が行われている状況について述べるように容易に変更することができる。必ずしも広範囲の遅延が生じるとは限らないので、代替の経路計画は、受信側ナビゲーションデバイス105が道路工事640を回避しようとする場合、異なる手法を取ることがある。したがって、図3に述べられるように、追加のデータが、発信側ナビゲーションデバイス105によって警告位置に付けられてよい。たとえば、追加のデータは、開いたレーンの数、使用可能な迂回路、工事区域の写真などであってよい。こうした追加のデータは、代替経路635を選択するのに遅延の範囲を決定するために、受信側ナビゲーションデバイス105によって使用することができる。受信側ナビゲーションデバイス105が道路工事640を通る計画された経路630に沿って行き続けるならば、受信側ナビゲーションデバイス105は、推定遅延を計算するために、受信側ナビゲーションデバイス105が道路工事640を通ってより遅い速度で移動することを考慮に入れる。一実施形態では、受信側ナビゲーションデバイス105は、上述された道路工事状況の振舞いを決定するためにユーザ定義の優先設定を受け付けてよく、たとえば、受信側ナビゲーションデバイス105は、道路工事によって引き起こされた推定遅延を決して考慮しないように構成され得る。たとえば、ユーザは、道路工事区域において制限速度を下げる対象とならない警察官または救急隊員であり得る。
【0058】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、述べられた諸機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはその任意の組合せで実装されてよい。ソフトウェアで実装される場合、諸機能は、コンピュータ読取り可能媒体内に1つまたは複数の命令またはコードとして格納し、または送信することができる。コンピュータ読取り可能媒体は、コンピュータプログラムをある場所から別の場所に転送することを容易にする任意の媒体を含むコンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の使用可能な媒体であってよい。限定のためではなく、例を挙げると、こうしたコンピュータ読取り可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、または他の磁気記憶装置、あるいは所望のプログラムコードを命令の形またはデータ構造体の形で搬送し、または格納するために使用でき、またコンピュータによってアクセス可能な他の任意の媒体を備え得る。また、任意の接続が、コンピュータ読取り可能媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、あるいは同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア線、ディジタル加入者線(DSL:digital subscriber line)、または赤外線、無線およびマイクロ波などの無線技術を使用した他の遠隔送信元から送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア線、DSL、または赤外線、無線およびマイクロ波などの無線技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書では、ディスク(disk、disc)は、コンパクトディスク(CD:compact disc)、レーザディスク、光ディスク、ディジタル多用途ディスク(DVD:digital versatile disc)、フロッピー(登録商標)ディスクおよびブルーレイディスクを含み、ただし、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)はデータをレーザで光学的に再生する。上記内容の組合せもまた、コンピュータ読取り可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0059】
選択された諸実施形態について詳細に示され述べられたが、添付の特許請求の範囲によって定義されるように、本発明の精神および範囲から逸脱せずに、本発明に様々な置換および変更を加えてよいことが理解されよう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーションデバイスで警告位置を処理する方法であって:
警告状態の入力を検出することと;
前記ナビゲーションデバイスの現在位置を決定することと;
前記警告状態および前記現在位置から前記警告位置を生成することと;
前記警告位置を送信することと;
を備える方法。
【請求項2】
前記警告位置に追加のデータを関連付けること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記警告位置をサーバに無線で送信すること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
1つまたは複数のナビゲーションデバイスであって、前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの第1のナビゲーションデバイスは:
警告状態の入力を受信するインターフェースと;
前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの前記第1のナビゲーションデバイスの現在位置を決定するプロセッサであって、前記プロセッサは、前記警告状態および前記現在位置から警告位置を生成する;
前記警告位置を送信する接続と;
を備える1つまたは複数のナビゲーションデバイス。
【請求項5】
前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの前記第1のナビゲーションデバイスの前記プロセッサは、前記警告位置に追加のデータを関連付ける、請求項4に記載の1つまたは複数のナビゲーションデバイス。
【請求項6】
前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの第1のナビゲーションデバイスの前記プロセッサは、前記警告位置をサーバに無線で送信する、請求項4に記載の1つまたは複数のナビゲーションデバイス。
【請求項7】
前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの第2のナビゲーションデバイスは:
前記警告位置を受信する接続と;
地図を表示するインターフェースと;
前記地図に前記警告位置を追加するプロセッサと;
を備える、請求項4に記載の1つまたは複数のナビゲーションデバイス。
【請求項8】
前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの前記第2のナビゲーションデバイスは:
前記受信された警告位置に基づいて、提案された警告状態を提示することをさらに備える、請求項7に記載の1つまたは複数のナビゲーションデバイス。
【請求項9】
前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの前記第2のナビゲーションデバイスの前記プロセッサは、前記警告状態を選択的に処理するように動作可能である、請求項7に記載の1つまたは複数のナビゲーションデバイス。
【請求項10】
前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの前記第2のナビゲーションデバイスの前記プロセッサが、前記警告位置に対するフィルタリング規則を処理するように動作可能であり、前記フィルタリング規則は、前記警告位置のさらなる処理を選択的に防ぐ、請求項9に記載の1つまたは複数のナビゲーションデバイス。
【請求項11】
前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの前記第2のナビゲーションデバイスの前記プロセッサが、前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスの前記第2のナビゲーションデバイスの現在位置から前記警告位置への経路を生成するように動作可能であり、前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスの前記第2のナビゲーションデバイスの前記現在位置が、全地球測位システムを使用して決定される、請求項7に記載の1つまたは複数のナビゲーションデバイス。
【請求項12】
前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの前記第2のナビゲーションデバイスの前記プロセッサは、前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスの前記第2のナビゲーションデバイスの現在位置からユーザ定義位置までの計画経路を決定するように動作可能である、請求項7に記載の1つまたは複数のナビゲーションデバイス。
【請求項13】
前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの前記第2のナビゲーションデバイスの前記プロセッサは、前記計画経路を経由した前記ユーザ定義位置までの推定移動時間を決定するように動作可能である、請求項12に記載の1つまたは複数のナビゲーションデバイス。
【請求項14】
前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの前記第2のナビゲーションデバイスの前記プロセッサは、前記警告位置で生じる前記警告状態によって引き起こされる推定遅延で前記推定移動時間を修正するように動作可能である、請求項13に記載の1つまたは複数のナビゲーションデバイス。
【請求項15】
前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの前記第2のナビゲーションデバイスの前記プロセッサは、前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの前記第1のナビゲーションデバイスの位置の変化を監視することによって前記推定遅延を決定するように動作可能である、請求項14に記載の1つまたは複数のナビゲーションデバイス。
【請求項16】
前記1つまたは複数のナビゲーションデバイスのうちの前記第2のナビゲーションデバイスの前記プロセッサは、前記警告位置に基づいて、前記警告位置を回避する前記ユーザ定義位置への代替経路を決定するように動作可能である、請求項14に記載の1つまたは複数のナビゲーションデバイス。
【請求項17】
ナビゲーションデバイスであって:
警告状態の入力を検出するための手段と;
前記ナビゲーションデバイスの現在位置を決定するための手段と;
前記警告状態および前記現在位置から警告位置を生成するための手段と;
前記警告位置を送信するための手段と;
を備えるナビゲーションデバイス。
【請求項18】
前記警告位置に追加のデータを関連付けるための手段
をさらに備える、請求項17に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項19】
前記警告位置をサーバに無線で送信するための手段
をさらに備える、請求項17に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項20】
警告状態の入力を検出するための少なくとも1つの命令と;
ナビゲーションデバイスの現在位置を決定するための少なくとも1つの命令と;
前記警告状態および前記現在位置から警告位置を生成するための少なくとも1つの命令と;
前記警告位置を送信するための少なくとも1つの命令と;
を備えるコンピュータ読取り可能媒体:
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項21】
追加データを前記警告位置に関連付けるための少なくとも1つの命令
をさらに備える、請求項20に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項22】
前記警告位置をサーバに無線で送信するための少なくとも1つの命令
をさらに備える、請求項20に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項23】
ナビゲーションデバイス上で警告位置を処理する方法であって:
警告状態および位置から生成される前記警告位置を受信することと;
地図を表示することと;
前記地図に前記警告位置を追加することと;
を備える方法。
【請求項24】
追加のデータは、前記警告位置と共に受信される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記受信された警告位置に基づいて、提案された警告状態を提示すること
をさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記警告位置を選択的に処理すること
をさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記警告位置に対するフィルタリング規則を処理すること
をさらに備え、前記フィルタリング規則は、前記警告位置のさらなる処理を選択的に防ぐ、
請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ナビゲーションデバイスの現在位置から前記警告位置への経路を生成すること
をさらに備え、前記ナビゲーションデバイスの前記現在位置は、全地球測位システムを使用して決定される、
請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記ナビゲーションデバイスの現在位置からユーザ定義位置への計画経路を決定すること
をさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記計画経路を経由した前記ユーザ定義位置までの推定移動時間を決定すること
をさらに備える、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記警告位置で生じる前記警告状態によって引き起こされる推定遅延で前記推定移動時間を調整すること
をさらに備える、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記警告位置の送信元である第2のナビゲーションデバイスの位置の変化を監視することによって前記推定遅延を決定すること
をさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記警告位置に基づいて、前記警告位置を回避する前記ユーザ定義位置への代替経路を決定すること
をさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
警告状態および位置から生成される警告位置を受信するための手段と;
地図を表示するための手段と;
前記警告位置を前記地図に追加するための手段と;
を備えるナビゲーションデバイス。
【請求項35】
追加のデータが前記警告位置と共に受信される、請求項34に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項36】
前記受信された警告位置に基づいて、提案された警告状態を提示するための手段
をさらに備える、請求項34に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項37】
前記警告位置を選択的に処理するための手段
をさらに備える、請求項34に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項38】
前記警告位置に対するフィルタリング規則を処理するための手段
をさらに備え、前記フィルタリング規則は、前記警告位置のさらなる処理を選択的に防ぐ、
請求項37に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項39】
前記ナビゲーションデバイスの現在位置から前記警告位置への経路を生成するための手段
をさらに備え、前記ナビゲーションデバイスの前記現在位置は、全地球測位システムを使用して決定される、
請求項34に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項40】
前記ナビゲーションデバイスの現在位置からユーザ定義位置への計画経路を決定するための手段
をさらに備える、請求項34に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項41】
前記計画経路を経由した前記ユーザ定義位置までの推定移動時間を決定するための手段
をさらに備える、請求項40に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項42】
前記警告位置で生じる前記警告状態によって引き起こされる推定遅延で前記推定移動時間を調整するための手段
をさらに備える、請求項41に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項43】
前記警告位置を生成した第2のナビゲーションデバイスの位置の変化を監視することによって前記推定遅延を決定するための手段
をさらに備える、請求項42に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項44】
前記警告位置に基づいて、前記警告位置を回避する前記ユーザ定義位置への代替経路を決定するための手段
をさらに備える、請求項42に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項45】
警告状態および位置から生成される警告位置を受信するための少なくとも1つの命令と;
地図を表示するための少なくとも1つの命令と;
前記警告位置を前記地図に追加するための少なくとも1つの命令と;
を備えるコンピュータ読取り可能媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項46】
追加のデータは、前記警告位置と共に受信される、請求項45に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項47】
前記受信された警告位置に基づいて、提案された警告状態を提示するための少なくとも1つの命令
をさらに備える、請求項45に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項48】
前記警告位置を選択的に処理するための少なくとも1つの命令
をさらに備える、請求項45に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項49】
前記警告位置に対するフィルタリング規則を処理するための少なくとも1つの命令
をさらに備え、前記フィルタリング規則は、前記警告位置のさらなる処理を選択的に防ぐ、
請求項48に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項50】
ナビゲーションデバイスの現在位置から前記警告位置への経路を生成するための少なくとも1つの命令
をさらに備え、前記ナビゲーションデバイスの前記現在位置は、全地球測位システムを使用して決定される、
請求項45に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項51】
ナビゲーションデバイスの現在位置からユーザ定義位置への計画経路を決定するための少なくとも1つの命令
をさらに備える、請求項45に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項52】
前記計画経路を経由した前記ユーザ定義位置までの推定移動時間を決定するための少なくとも1つの命令
をさらに備える、請求項51に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項53】
前記警告位置で生じる前記警告状態によって引き起こされる推定遅延で前記推定移動時間を調整するための少なくとも1つの命令
をさらに備える、請求項52に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項54】
前記警告位置を生成した第2のナビゲーションデバイスの位置の変化を監視することによって前記推定遅延を決定するための少なくとも1つの命令
をさらに備える、請求項53に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項55】
前記警告位置に基づいて、前記警告位置を回避する前記ユーザ定義位置への代替経路を決定するための少なくとも1つの命令
をさらに備える、請求項53に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項56】
接続と;
前記接続を使用して第1のナビゲーションデバイスから警告位置を受信するように動作可能であり、前記警告位置を少なくとも1つの第2のナビゲーションデバイスに送信するように動作可能であるプロセッサと、なお、前記警告位置は、前記第1のナビゲーションデバイスによって生成された警告状態および位置から生成される;
を備えるサーバ。
【請求項57】
前記プロセッサは、前記接続を使用して複数の第2のナビゲーションデバイスに前記警告位置をマルチキャストするように動作可能である、請求項56に記載のサーバ。
【請求項58】
前記プロセッサは、前記警告位置に対するフィルタリング規則を処理するように動作可能であり、前記フィルタリング規則は、前記接続が前記警告位置を前記少なくとも1つの第2のナビゲーションデバイスに送信することを選択的に防ぐ、請求項56に記載のサーバ。
【請求項59】
インターフェースをさらに備え、前記フィルタリング規則は、インターフェースを使用して前記サーバに入力されることができる、請求項56に記載のサーバ。
【請求項60】
前記プロセッサは、前記受信された警告位置に基づいて、提案された警告状態を生成するように動作可能である、請求項56に記載のサーバ。
【請求項61】
前記接続が、前記提案された警告状態を前記少なくとも1つの第2のナビゲーションデバイスに送信するように動作可能である、請求項60に記載のサーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2011−503625(P2011−503625A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534271(P2010−534271)
【出願日】平成20年11月18日(2008.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2008/083907
【国際公開番号】WO2009/065147
【国際公開日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】