ナビゲーション装置、その方法及びプログラム
【課題】登録しようとする地点に関して適切なカテゴリ情報を自動的に付与することにより、地点登録時のユーザー作業を軽減化し、且つ多数の登録地点を確実に管理可能なナビゲーション装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】メインCPU及びその周辺回路4に、カテゴリ記憶制御部26及び地点登録部27が設けられている。カテゴリ記憶制御部26は、地点検索部22により地点を検索した時に用いたカテゴリを、DRAM6に一時的に保存する。地点登録部27は、地点検索部22がカテゴリに基づいて地点を検索した時、当該地点のカテゴリを、地点の位置情報と共に、FlashROM7又は外部記録装置制御部14の登録地リストに記憶する。
【解決手段】メインCPU及びその周辺回路4に、カテゴリ記憶制御部26及び地点登録部27が設けられている。カテゴリ記憶制御部26は、地点検索部22により地点を検索した時に用いたカテゴリを、DRAM6に一時的に保存する。地点登録部27は、地点検索部22がカテゴリに基づいて地点を検索した時、当該地点のカテゴリを、地点の位置情報と共に、FlashROM7又は外部記録装置制御部14の登録地リストに記憶する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予め設定されたカテゴリに該当する地点を検索する機能と、ユーザー操作により任意の地点を登録する機能を備えたナビゲーション技術に係り、特に、カテゴリにより検索された地点を登録した際、その登録地点をカテゴリ分類して管理するナビゲーション装置、その方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ナビゲーション装置とは、ユーザーの望む目的地までの経路を探索し、現在地および探索した経路を随時、地図データ上に表示して、ユーザーを目的地まで誘導する装置である。中でも車載用のナビゲーション装置は広く普及しており、その高機能化が進んでいる。なお、ここで言う目的地は、行き先としての地点であり、最終的な目的地だけではなく、経由地も含むものとする。
【0003】
以下、図7を参照して、車載用ナビゲーション装置の概要について、具体的に説明する。図7に示すように、ナビゲーション装置には、自動車の現在地である自車位置を検出する手段として、絶対位置・方位検出部1、相対方位検出部2及び車速検出部3が設けられている。
【0004】
このうち、絶対位置・方位検出部1は、自車位置について、地表での絶対的な位置座標や方位を計算するために、GPS衛星から送られてくるGPS電波をアンテナやレシーバーなどで受信する部分である。また、相対方位検出部2は、ジャイロセンサーなどを使って自車位置の相対的な方位を検出する部分である。車速検出部3は、自車位置における速度を計算するために自動車より得られる車速パルスを処理する部分である。
【0005】
また、ナビゲーション装置には、装置全体の制御部としてメインCPU及びその周辺回路4が設置されている。メインCPU及びその周辺回路4によって実現される基本的な機能としては、地図データや自車位置を表示する機能、任意地点を目的地に設定する機能、GPS情報などにより自車位置を取得する機能、自車位置から目的地までの経路を探索する機能、探索された経路の経路誘導を制御する経路誘導制御機能などがある。
【0006】
さらに、メインCPU及びその周辺回路4との間で情報のやりとりを行うデータ記憶部として、ROM5、DRAM6、FlashROM7、VRAM8が設けられている。このうちROM5は、BIOSやブートプログラムなどを格納しており、本装置の起動時にメインCPU及びその周辺回路4によってアクセスされる部分である。
【0007】
DRAM6はワークエリアなどに使用されるメモリであり、VRAM8は後述する表示部10でビデオ表示を行うためのメモリである。さらに、FlashROM7は不揮発性メモリであって、自動車のアクセサリ電源など本装置のメイン電源がオフになっている間も、バックアップ電源によってメモリ内容が保持されるようになっている。
【0008】
また、ナビゲーション装置には出力部10及び入力部11が設置されている。これら出力部10及び入力部11は、ユーザーインターフェース部9を介してメインCPU及びその周辺回路4に接続されている。ユーザーインターフェース部9は、出力部10及び入力部11とメインCPU及びその周辺回路4とを結ぶものであって、I/O制御回路やドライバーなどを使用している。
【0009】
出力部10は、ディスプレイ部10a及びスピーカー10bから構成される。ディスプレイ部10aは地図データや自車位置、案内表示、さらには各種の操作メニューを表示するようになっている。スピーカー10bは誘導案内時の音声を出力するものである。
【0010】
また、入力部11はユーザーからの操作命令をメインCPU及びその周辺回路4に入力するための部分であって、タッチパネル部11a及びリモコン11bから構成される。タッチパネル部11aはディスプレイ部10aの表示画面上に形成されている。
【0011】
さらに、ナビゲーション装置には、ディスク制御部12、FM多重受信及び処理部13、外部記録装置制御部14が設けられており、これらの構成部もメインCPU及びその周辺回路4に接続されている。ディスク制御部12は、地図データ、店舗や建造物、行楽地などの地点情報を集約した検索データベースなどを記憶するための手段であり、CD−ROMやDVD−ROM、ハードディスクなどから構成される。
【0012】
FM多重受信及び処理部13は、FM放送波を受信し、受信した電波から様々な交通情報の処理を行う部分である。外部記録装置制御部14は、外部記録媒体(メモリースティックやメモリーカード、CFカードなど)にデータを記録し、且つデータ読み出しを行うためのインターフェースである。
【0013】
以上のようなナビゲーション装置において、目的地を設定する場合には、ディスク制御部12に記憶された検索データベースから、目的地となる地点を検索するようになっている。この地点検索に関しては、検索対象となる地点の住所や電話番号などの基礎情報をユーザーが入力操作することにより、所望の地点を検索している。
【0014】
また、ユーザーが地点の住所や電話番号を把握していない時や、ユーザーの行動目的は明確だが(食事をしたい、あるいは宿泊したいなど)、目的地となる地点を絞り込めていない時がある。このような時には、地点の属するカテゴリを絞り込んでいくことで、そのカテゴリに該当する地点を探していく検索手法、いわゆるカテゴリ検索が有効である。
【0015】
以下、カテゴリ検索について具体的に説明する。図7に示したナビゲーション装置では、ディスク制御部12に記憶した検索データベースを利用している。ユーザーは、タッチパネル部11aから入力操作を行い、ディスプレイ部10bにカテゴリ分類を表示し、カテゴリを辿って、所望の地点を探し出している。
【0016】
ディスク制御部12に記憶する検索データベースは、図8に示すような構成となっている。図8から明らかなように、検索データベースでは、カテゴリ分類として、飲食店、レジャー施設、宿泊施設などが設定されており、各カテゴリに属する地点として、飲食店A、B、…X、行楽地A、B、…Y、ホテルA、B、…Zが格納されている。
【0017】
続いて、図9及び図10にて操作画面例を示す。図9は、飲食店を探し出すための操作画面遷移を示しており、図10は、行楽地を探し出すための操作画面遷移を示している。まず、ユーザーの入力操作により、目的地検索メニュー画面をディスプレイ部10aの表示画面上に呼び出す。図9では「飲食店」という表示領域を、図10では「レジャー施設」という表示領域を、ユーザーがタッチすることでカテゴリを選択する(各図の上段に図示)。
【0018】
以上のようにしてカテゴリを選択すると、ディスプレイ部10aの表示画面は、タッチパネル部11目的地検索メニュー画面から、該当施設リスト画面に切り替わり、各カテゴリに属する地点のリストが表示される(図9及び図10の中段に図示)。ディスプレイ部10aの表示画面はタッチパネル部11aとなっているので、「飲食店X」あるいは「行楽地Y」という表示領域を、ユーザーがタッチすることで、その地点を選択する。
【0019】
所望の地点選択を行った結果、該当施設リスト画面から、地点表示メニュー画面に切り替わり、地点の地図データと共に、「目的地に設定」あるいは「経由地に設定」といった地点操作メニューが表示される(図9及び図10の下段に図示)。この表示画面では、選択された地点が+印にて地図上に示されると同時に、画面右上に「目的地に設定」、「経由地に設定」、「地点登録」というメニュー表示がなされる。
【0020】
ここで、「目的地に設定」という表示領域をユーザーがタッチすれば、「飲食店X」あるいは「行楽地Y」を目的地として設定することになる。このようなカテゴリ検索によれば、ユーザーが、行きたい地点の住所や電話番号などを知らなくとも、その地点が属するカテゴリさえを把握していれば、カテゴリから所望の地点を探し出して、当該地点を目的地や経由地に設定することが可能である。
【0021】
さらに、ナビゲーション装置には、上記地点検索機能に加えて、過去に利用した地点を登録する地点登録機能を備えたものも多い。地点登録とは、ユーザーが目的地として設定した地点について、その地点を再度利用するとユーザーが判断した場合に、ユーザー操作により当該地点を登録地点として登録し、登録地リストを作成する機能である。
【0022】
図9及び図10の下段にて示したように、地点表示メニュー画面には、「目的地に設定」、「経由地に設定」というメニュー表示に加えて、「地点登録」という表示がある。ユーザーが、この「地点登録」という表示領域をタッチすれば、前記地点登録機能が働くことになる(図11参照)。このとき、図7のナビゲーション装置では、不揮発性メモリであるFlashROM7又は外部記録装置制御部14に、地点の位置情報が登録されることになる。
【0023】
このような地点登録機能を備えたナビゲーション装置によれば、目的地や経由地として使用頻度の高い地点を事前に登録しておくことで、作成した登録地リストの中から所望の地点を目的地や経由地として迅速に選ぶことができる。したがって、目的地や経由地の設定に際して、地点検索を省くことができ、作業性が向上する。
【0024】
ところで、登録地リストにリストアップされる登録地点は、ユーザーによって登録された順に並べられるのが普通である。このため、ごく最近登録した登録地点を呼び出す場合には便利であるが、反対に、登録してからの時間が長い登録地点に関しては、これを呼び出すには不便であった。
【0025】
また、ユーザーがある地点を登録した後、仮に登録地点の利用頻度が低下したからといって、ユーザーが当該登録地点を登録地リストから削除する作業をわざわざ行うことは稀である。したがって、地点登録機能を長く利用していると、登録地点の件数は増えていく一方になる。
【0026】
しかも、登録地リストでは登録地点の名称だけを表示するか、あるいは名称に住所あるいは座標を加えて表示するのが一般的である。したがって、登録地点の件数が多くなり、登録地リストが長大化する。その結果、各登録地点が判別し難くなって、ユーザーが所望の登録地点を探し出すのに手間取ること傾向にある。
【0027】
そこで、登録地点数が多くなっても、ユーザーが所望の登録地点を見つけ易いようにした技術が待ち望まれていた。例えば、特許文献1記載の従来技術が提案されている。特許文献1記載の技術では、地点登録時に、登録対象である地点のカテゴリ(特許文献1ではパーソナル、ビジネス、レジャーなど)をユーザーが選び、前記地点のカテゴリを付けた上で登録する点に特徴がある。
【0028】
このような従来技術によれば、登録地点数が増大しても、登録地点と共にその地点のカテゴリを表示することができる。したがって、ユーザーは、カテゴリを目安にして、登録地リストの中から所望の登録地点を簡単に探し出すことが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0029】
【特許文献1】特開2003−207356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0030】
しかしながら上記特許文献1の技術には、次のような問題点があった。すなわち、特許文献1の技術では、ユーザーが地点登録を行うとき、その登録地点に対応したカテゴリについて、ユーザー自身が決めなくてはならない。カテゴリは複数の候補から選択するものであるが、このカテゴリの選択作業は時間がかかることがある。
【0031】
特許文献1では、4つの大分類と、各大分類の中にはランドマークで示される10種類の細分類にある。このようにカテゴリが多岐にわたると、登録しようとする地点がどのカテゴリに該当するのか、ユーザーが判断を迷うことがある。したがって、地点登録時のカテゴリ選択作業は、ユーザーの作業負担は大きかった。
【0032】
しかも、カテゴリの決定が難しかった地点は、地点登録後にカテゴリが表示された場合も、そのカテゴリと地点との結びつきが弱いことが多い。したがって、カテゴリを目安にしても、登録地点を素早く見つけることができないことがあった。
【0033】
本発明は、上記の要望を満たすために提案されたものであり、その目的は、登録しようとする地点に関して適切なカテゴリを自動的に付与することにより、地点登録時のユーザー作業を軽減化し、且つ多数の登録地点を確実に管理可能である、作業性及び操作性に優れたナビゲーション装置、方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0034】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、地点の住所又は電話番号を含む基礎情報あるいは地点が属するカテゴリをユーザーが入力操作することで地図データ上の地点の中から所望の地点を検索する地点検索手段と、任意の地点を登録地点として登録する地点登録手段と、任意の地点を目的地として設定する目的地設定手段と、現在地を検出する現在地検出手段と、現在地から目的地までの経路を探索する経路探索手段と、前記経路の誘導案内を制御する経路誘導制御手段を有するナビゲーション装置において、前記地点検索手段にて前記カテゴリを辿って地点を検索する時、前記カテゴリを一時的に保存するカテゴリ保存手段を備え、前記地点登録手段は、前記地点検索手段の検索した地点を登録する時、当該地点の位置情報に関連付けて前記カテゴリ保存手段に一時保存した前記カテゴリを併せて記録するように構成されたことを特徴とするものである。
【0035】
請求項5の発明は、請求項1の発明を方法の観点から捉えたものであり、地点の住所又は電話番号を含む基礎情報あるいは地点が属するカテゴリをユーザーが入力操作することで地図データ上の地点の中から所望の地点を検索する地点検索ステップと、任意の地点を登録地点として登録する地点登録ステップと、任意の地点を目的地として設定する目的地設定ステップと、現在地を検出する現在地検出ステップと、現在地から目的地までの経路を探索する経路探索ステップと、前記経路の誘導案内を制御する経路誘導制御ステップを行うナビゲーション方法において、前記地点検索ステップにて前記カテゴリを辿って地点を検索する時、前記カテゴリを一時的に保存するカテゴリ保存ステップを含み、前記地点登録ステップでは、前記地点検索ステップにて検索した地点を登録する時、当該地点の位置情報に関連付けて前記カテゴリ保存ステップにて一時保存した前記カテゴリを併せて記録することを特徴としている。
【0036】
請求項6の発明は、請求項1、5の発明をプログラムの観点から捉えたものであり、コンピュータを利用して、地点の住所又は電話番号を含む基礎情報あるいは地点が属するカテゴリをユーザーが入力操作することで地図データ上の地点の中から所望の地点を検索する地点検索機能と、任意の地点を登録地点として登録する地点登録機能と、任意の地点を目的地として設定する目的地設定機能と、現在地を検出する現在地検出機能と、現在地から目的地までの経路を探索する経路探索機能と、前記経路の誘導案内を制御する経路誘導制御機能をコンピュータに実現させるナビゲーションプログラムにおいて、前記地点検索機能にて前記カテゴリを辿って地点を検索する時、前記カテゴリを一時的に保存するカテゴリ保存機能をコンピュータに実現させ、前記地点登録機能では、前記地点検索機能にて検索した地点を登録する時、当該地点の位置情報に関連付けて前記カテゴリ保存機能にて一時保存した前記カテゴリを併せて記録することをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0037】
以上のような本発明では、地点検索時にユーザーが選んだカテゴリを、カテゴリ保存手段に一時的に保存する。そして、カテゴリを辿って検索した地点を地点登録手段にて登録しようとする場合には、その地点の位置情報とカテゴリとを関連付けて記録する。
【0038】
つまり、カテゴリ検索された地点については、検索時に使用したカテゴリが自動的に付与されることになる。このため、地点登録数が増えたとしても、カテゴリを目印にして、多数ある登録地点の中から、ユーザーが望む登録地点を容易に見つけることが可能である。
【0039】
しかも、登録地点に付与されたカテゴリは、当該地点を検索した時のカテゴリであるため、ユーザーにとっては、付与されたカテゴリと登録地点との結びつきは強い。したがって、カテゴリを目安にして、登録地点を素早く見つけることができる。
【0040】
請求項2の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記地点登録手段は、既に登録された地点を、その地点の位置情報に関連付けて記録されたカテゴリごとに表示制御するように構成されたことを特徴とするものである。
【0041】
以上のような請求項2の発明においては、地点登録手段が登録地点をカテゴリ別に表示制御するので、ユーザーは登録地点を把握し易く、所望の登録地点を簡単に探し出すことが可能である。しかも、登録地点は、ユーザーによるカテゴリ検索から導かれたものなので、ユーザーが登録地点のカテゴリを選択する際に迷いがなく、登録地点をより迅速に見つけることができる。
【0042】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のナビゲーション装置において、前記地点登録手段は、カテゴリとは別の検索条件から検索された地点に関してはカテゴリ無しで登録するように構成されたことを特徴とする。
【0043】
請求項4の発明は、請求項3に記載のナビゲーション装置において、前記地点検索手段にて地点の住所又は電話番号を含む基礎情報をユーザーが入力操作することで地点検索を行った場合、前記地点登録手段は、検索された地点に前記基礎情報を付与して記録するように構成されたことを特徴とする。
【0044】
上記の構成を有する請求項3の発明では、カテゴリとは別の検索条件から検索された地点について、これを登録しようとする場合に、当該地点のカテゴリが無い状態で記録することになる。特に、請求項4の発明では、地点の住所又は電話番号を含む基礎情報によって地点検索を行った時、検索された地点に基礎情報を付与して記録している。このように、地点検索の手法に応じて、登録地点に付与される情報を変えたことで、登録地点の識別力が高まり、所望の登録地点を見つけ出すことが容易となる。
【発明の効果】
【0045】
本発明のナビゲーション装置、方法及びプログラムによれば、検索時に用いたカテゴリを付与して地点登録を行うことにより、地点登録時のユーザー作業を軽減化が図れると同時に、登録地点の管理が容易となる。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本発明を実施するための形態の一例について、図1〜図6を参照して具体的に説明する。本実施形態の概要については、図7に示した従来例と同様であるため、説明は省略する。
【0047】
(1)本実施形態の構成
本実施形態は、カテゴリ検索及び地点登録を行う車載用ナビゲーション装置に適用したものであって、図1に示すように、メインCPU及びその周辺回路4には、自車位置取得部20、出発地設定部21、地点検索部22、目的地設定部23、経路探索部24、案内制御部25が設けられている。
【0048】
自車位置取得部20は、GPS情報や、ジャイロセンサーなどからの情報に基づいて自車位置を取得する部分である。出発地設定部21は前記自車位置を出発地として設定する部分である。地点検索部22は、地図データ上の地点を、その地点の住所や電話番号などの基礎情報、あるいは地点の属するカテゴリに基づいて地点検索を行う部分である。
【0049】
目的地設定部23は、地点検索部22にて検索した地点を含めて、ユーザーの入力操作により任意の地点を目的地として設定する部分である。経路探索部24は、出発地設定部21の設定した出発地から、目的地設定部23の設定した目的地までの経路を探索する部分である。案内制御部25は、ディスプレイ部10aの表示画面上での案内表示や、スピーカー10bからの案内音声によって、経路探索部24にて探索された経路の案内制御を実施する部分である。
【0050】
本実施形態の特徴は、地点検索時に用いたカテゴリを一時的に保存することと、検索地点の登録に際して、一時保存しておいたカテゴリを登録地点の位置情報と関連付けて記録することにある。これらを実現するハードウェア構成として、メインCPU及びその周辺回路4に、カテゴリ記憶制御部26及び地点登録部27が設けられている。
【0051】
地点検索部22がカテゴリ検索によって地点を検索した場合に、カテゴリ記憶制御部26は、地点検索部22にて用いたカテゴリについて、そのカテゴリをDRAM6に一時的に保存するようになっている。保存されるカテゴリとは、データとしてはその名称データであって、具体的には、飲食店、レジャー施設、宿泊施設などである。
【0052】
地点登録部27は、地点検索部22にて検索した地点を含め、ユーザーの入力操作によって、不揮発性メモリであるFlashROM7又は外部記録装置制御部14に、任意の地点の位置情報を記録し、登録地リストを作成する部分である。また、地点登録部27は、地点検索部22がカテゴリに基づいて地点を検索した時、当該地点のカテゴリを、地点の位置情報と共に、FlashROM7又は外部記録装置制御部14上の登録地リストに記憶するようになっている。
【0053】
(2)本実施形態による地点登録処理
次に、本実施形態による地点登録処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。まず、ユーザーの入力操作により、ディスプレイ部10aの表示画面に目的地検索メニュー画面が表示され(上記図9及び図10の上段参照)、表示画面上に複数のカテゴリの表示と登録地リストという検索メニューが表示される(S101)。
【0054】
ディスプレイ部10aの表示画面はタッチパネル部11aとなっているため、所望のカテゴリが表示された領域をユーザーがタッチすることにより、タッチされた表示領域のカテゴリが選択されたことになる(S102のYes)。選択されたカテゴリ、より詳しくはカテゴリの名称データが、DRAM6に一時的に保存される(S103)。
【0055】
また、ユーザーがカテゴリを選択したことで、ディスプレイ部10aの表示画面は選択カテゴリに属する地点情報のリスト表示に切り替わり、表示画面上に複数の地点情報がリスト表示される(S104)。続いて、所望の地点情報が表示された領域をユーザーがタッチすると、タッチされた表示領域の地点情報が選択されたことになる(S105のYes)。
【0056】
このようにして、ユーザーが所望の地点を選択したことで、ディスプレイ部10aの表示画面は選択された地点の地図及び地点操作メニューの表示となる(S106)。この画面において、地点登録が表示された領域をユーザーがタッチすることで、地点登録処理が選択されたことになる(S107のYes)。その結果、DRAM6に一時保存したカテゴリの名称と、選択された地点の位置情報とを関連付けた上で、これらの情報を不揮発性メモリであるFlashROM7又は外部記録装置制御部14上の登録地リストに記録する(S108)。
【0057】
図3では、登録地リストの表示例を示している。図3の登録地リストでは、地点情報として地点の名称と座標と共に、各地点が属するカテゴリが一覧表示されている。このような登録地リストでは、地点情報とカテゴリとが関連付けられているので、単一のカテゴリに属する地点だけを表示することが可能となっている(後段の登録地リスト表示処理にて詳述)。
【0058】
(3)本実施形態による登録地リスト表示処理
続いて、本実施形態において登録地リストを表示する処理について、図4のフローチャート及び図5及び図6の画面遷移例を参照して説明する。まず、ユーザー操作により目的地検索メニュー画面がディスプレイ部10aの表示画面に表示され(図5上段に図示)、画面上に複数のカテゴリの表示と登録地リストという検索メニュー表示がなされる(S201)。
【0059】
前述したように、ディスプレイ部10aの表示画面はタッチパネル部11aとなっているため、「登録地リスト」という表示された領域をユーザーがタッチすることにより、登録地リストの表示することが選択されたことになる(S202のYes)。これにより、登録地リストよりカテゴリ情報が読み出され(S203)、ディスプレイ部10aの表示画面は、図5下段に示すような複数のカテゴリが表示されたカテゴリリストの表示画面となる(S204)。
【0060】
続いて、図5の下段にて示したカテゴリリストの中から、ユーザーのタッチ操作により、登録地のカテゴリが選択されると(S205のYes、図5下段では飲食店を選択)、ディスプレイ部10aの表示画面は選択したカテゴリに属する登録地点情報の登録地リストの表示に切り替わり、表示画面上に登録地の地点情報が表示される(S206、図6上段に図示)。
【0061】
続いて、登録地リストの中から所望の地点情報が表示された領域をユーザーがタッチすると、タッチされた表示領域の地点情報が選択されたことになる(S207のYes、図6上段では飲食店Bを選択)。このようにして、ユーザーが所望の地点を選択したことで、表示部10の表示画面は選択された地点の地図及び地点操作メニューの表示となる(S208、図6下段に図示)。
【0062】
図6下段にて示した表示画面では、選択された登録地である飲食店Bの地図表示と、「目的地に設定」及び「経由地に設定」という地点操作メニューが表示される。ここでは、「目的地に設定」という表示領域をユーザーがタッチすれば、「飲食店B」を目的地として設定することになる。なお、飲食店Bは登録地点として登録済みなので、「地点登録」という操作メニュー表示は削除されている。
【0063】
(4)本実施形態の作用効果
以上の本実施形態の作用効果は次の通りである。本実施形態においては、カテゴリ検索時にユーザーが選んだカテゴリをDRAM6に一時保存しておき、カテゴリ検索した地点を登録しようとする場合に、その登録地点の位置情報に、前記カテゴリの名称を関連付けて記録している。
【0064】
つまり、カテゴリ検索された地点に対して、検索時に用いたカテゴリを自動的に付与した上で登録することが可能である。このため、地点登録時にユーザー自身が当該地点のカテゴリを選択する必要が無く、ユーザーの作業負担を軽くすることができる。
【0065】
また、地点登録数が増えたとしても、カテゴリを目印にして、多数ある登録地点の中から、ユーザーが望む登録地点を探し出すことが簡単である。しかも、登録地点に付与されるカテゴリは、当該地点を検索した時にユーザーが自ら選んだカテゴリである。このため、ユーザーにとっては、付与されたカテゴリと登録地点とは心理的に強く結びついており、カテゴリを目安にして、登録地点を素早く見つけることができる。
【0066】
(5)他の実施形態
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではない。上記の実施形態は、周辺装置を備えたコンピュータをプログラムで制御することで実現しているが、この場合のハードウェアやプログラムの実現態様は各種変更可能である。
【0067】
また、本発明は、ナビゲーション装置及びその方法に加えて、プログラムあるいはプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体としても把握可能である。プログラムはナビゲーション装置に組み込まれたCPUや各種チップセットといった物理的な処理装置を活用することで、本発明の作用効果を実現する。さらに、上記実施形態は車載用の装置に適用したが、これに限らず、携帯用のナビゲーション装置に採用することも可能である。
【0068】
ところで、地点検索に際して、カテゴリとは別の検索条件、例えば住所や電話番号などの地点の基礎情報から検索することがある。この場合には、地点検索時にカテゴリを利用していないので、検索された地点を登録する場合には、カテゴリをブランクとして登録地リストに記録するようにしてもよい。あるいは、検索された地点に対し検索条件となった基礎情報を付与して登録地リストに記録するようにしてもよい。
【0069】
上述したように、従来の登録地リストは登録地点の名称のみ、もしくは名称に住所あるいは座標を加えて表示したものが多いので、仮に検索条件が電話番号であれば、登録地リストにおける各登録地点の情報量は確実に増えることになる。
【0070】
このような登録地リストを有する実施形態によれば、カテゴリ検索した上で登録された地点のみがカテゴリ分類され、カテゴリ検索以外の検索手法を用いた場合ではカテゴリ欄が空白となるか、あるいは基礎情報が記載されるので、登録地点の識別性が向上する。すなわち、多くの登録地点があっても、所望の登録地を素早く見つけ出すことができる。
【0071】
また、別の実施形態として、電源がOFFされるまで検索時のカテゴリ情報を保持しておき、カテゴリ検索して設定した目的地付近(一般に目的地すばりが降車位置ではない為)で地点登録操作が行われた場合に検索時のカテゴリとともに登録するようにしてもよい。
【0072】
さらに、別の実施形態としては、前記目的地に到着して、電源OFFし、その後、再び電源がONされるまでは検索時のカテゴリ情報を保持しておき(この場合には、DRAM6ではなく、FlashROM7或いは外部記憶制御部14に一時記憶させる)、車両が動き出す前に地点登録された場合に検索時のカテゴリ情報と登録するようにしてもよい。なお、地点登録される前に車両が走り始めたら、FlashROM7或いは外部記憶制御部14に一時記憶させた検索時のカテゴリを消去しても良いし、次回に設定されたカテゴリ情報等で上書きしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明に係る代表的な実施形態の概要を示す構成図。
【図2】本実施形態による地点登録処理のフローチャート。
【図3】登録地リストの表示例を示す図。
【図4】本実施形態による登録地リスト表示処理のフローチャート。
【図5】本実施形態による登録地リスト表示処理時の画面遷移を示す図。
【図6】本実施形態による登録地リスト表示処理時の画面遷移を示す図。
【図7】従来の車載用ナビゲーション装置の概要を示す構成図。
【図8】地点情報の検索データベースの構成例を示す図。
【図9】飲食店を探し出すための操作画面遷移を示す図。
【図10】行楽地を探し出すための操作画面遷移を示す図。
【図11】選択された地点を目的地に設定する際の表示例を示す図。
【符号の説明】
【0074】
1…絶対位置・方位検出部
2…相対方位検出部
3…車速検出部
4…メインCPU及びその周辺回路
5…ROM
6…DRAM
7…FlashROM
8…VRAM
9…ユーザーインターフェース部
10…表示部
11…入力部
12…ディスク制御部
13…FM多重受信及び処理部
14…外部記録装置制御部
20…自車位置取得部
21…出発地設定部
22…地点検索部
23…目的地設定部
24…経路探索部
25…案内制御部
26…カテゴリ記憶制御部
27…地点登録部
【技術分野】
【0001】
本発明は、予め設定されたカテゴリに該当する地点を検索する機能と、ユーザー操作により任意の地点を登録する機能を備えたナビゲーション技術に係り、特に、カテゴリにより検索された地点を登録した際、その登録地点をカテゴリ分類して管理するナビゲーション装置、その方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ナビゲーション装置とは、ユーザーの望む目的地までの経路を探索し、現在地および探索した経路を随時、地図データ上に表示して、ユーザーを目的地まで誘導する装置である。中でも車載用のナビゲーション装置は広く普及しており、その高機能化が進んでいる。なお、ここで言う目的地は、行き先としての地点であり、最終的な目的地だけではなく、経由地も含むものとする。
【0003】
以下、図7を参照して、車載用ナビゲーション装置の概要について、具体的に説明する。図7に示すように、ナビゲーション装置には、自動車の現在地である自車位置を検出する手段として、絶対位置・方位検出部1、相対方位検出部2及び車速検出部3が設けられている。
【0004】
このうち、絶対位置・方位検出部1は、自車位置について、地表での絶対的な位置座標や方位を計算するために、GPS衛星から送られてくるGPS電波をアンテナやレシーバーなどで受信する部分である。また、相対方位検出部2は、ジャイロセンサーなどを使って自車位置の相対的な方位を検出する部分である。車速検出部3は、自車位置における速度を計算するために自動車より得られる車速パルスを処理する部分である。
【0005】
また、ナビゲーション装置には、装置全体の制御部としてメインCPU及びその周辺回路4が設置されている。メインCPU及びその周辺回路4によって実現される基本的な機能としては、地図データや自車位置を表示する機能、任意地点を目的地に設定する機能、GPS情報などにより自車位置を取得する機能、自車位置から目的地までの経路を探索する機能、探索された経路の経路誘導を制御する経路誘導制御機能などがある。
【0006】
さらに、メインCPU及びその周辺回路4との間で情報のやりとりを行うデータ記憶部として、ROM5、DRAM6、FlashROM7、VRAM8が設けられている。このうちROM5は、BIOSやブートプログラムなどを格納しており、本装置の起動時にメインCPU及びその周辺回路4によってアクセスされる部分である。
【0007】
DRAM6はワークエリアなどに使用されるメモリであり、VRAM8は後述する表示部10でビデオ表示を行うためのメモリである。さらに、FlashROM7は不揮発性メモリであって、自動車のアクセサリ電源など本装置のメイン電源がオフになっている間も、バックアップ電源によってメモリ内容が保持されるようになっている。
【0008】
また、ナビゲーション装置には出力部10及び入力部11が設置されている。これら出力部10及び入力部11は、ユーザーインターフェース部9を介してメインCPU及びその周辺回路4に接続されている。ユーザーインターフェース部9は、出力部10及び入力部11とメインCPU及びその周辺回路4とを結ぶものであって、I/O制御回路やドライバーなどを使用している。
【0009】
出力部10は、ディスプレイ部10a及びスピーカー10bから構成される。ディスプレイ部10aは地図データや自車位置、案内表示、さらには各種の操作メニューを表示するようになっている。スピーカー10bは誘導案内時の音声を出力するものである。
【0010】
また、入力部11はユーザーからの操作命令をメインCPU及びその周辺回路4に入力するための部分であって、タッチパネル部11a及びリモコン11bから構成される。タッチパネル部11aはディスプレイ部10aの表示画面上に形成されている。
【0011】
さらに、ナビゲーション装置には、ディスク制御部12、FM多重受信及び処理部13、外部記録装置制御部14が設けられており、これらの構成部もメインCPU及びその周辺回路4に接続されている。ディスク制御部12は、地図データ、店舗や建造物、行楽地などの地点情報を集約した検索データベースなどを記憶するための手段であり、CD−ROMやDVD−ROM、ハードディスクなどから構成される。
【0012】
FM多重受信及び処理部13は、FM放送波を受信し、受信した電波から様々な交通情報の処理を行う部分である。外部記録装置制御部14は、外部記録媒体(メモリースティックやメモリーカード、CFカードなど)にデータを記録し、且つデータ読み出しを行うためのインターフェースである。
【0013】
以上のようなナビゲーション装置において、目的地を設定する場合には、ディスク制御部12に記憶された検索データベースから、目的地となる地点を検索するようになっている。この地点検索に関しては、検索対象となる地点の住所や電話番号などの基礎情報をユーザーが入力操作することにより、所望の地点を検索している。
【0014】
また、ユーザーが地点の住所や電話番号を把握していない時や、ユーザーの行動目的は明確だが(食事をしたい、あるいは宿泊したいなど)、目的地となる地点を絞り込めていない時がある。このような時には、地点の属するカテゴリを絞り込んでいくことで、そのカテゴリに該当する地点を探していく検索手法、いわゆるカテゴリ検索が有効である。
【0015】
以下、カテゴリ検索について具体的に説明する。図7に示したナビゲーション装置では、ディスク制御部12に記憶した検索データベースを利用している。ユーザーは、タッチパネル部11aから入力操作を行い、ディスプレイ部10bにカテゴリ分類を表示し、カテゴリを辿って、所望の地点を探し出している。
【0016】
ディスク制御部12に記憶する検索データベースは、図8に示すような構成となっている。図8から明らかなように、検索データベースでは、カテゴリ分類として、飲食店、レジャー施設、宿泊施設などが設定されており、各カテゴリに属する地点として、飲食店A、B、…X、行楽地A、B、…Y、ホテルA、B、…Zが格納されている。
【0017】
続いて、図9及び図10にて操作画面例を示す。図9は、飲食店を探し出すための操作画面遷移を示しており、図10は、行楽地を探し出すための操作画面遷移を示している。まず、ユーザーの入力操作により、目的地検索メニュー画面をディスプレイ部10aの表示画面上に呼び出す。図9では「飲食店」という表示領域を、図10では「レジャー施設」という表示領域を、ユーザーがタッチすることでカテゴリを選択する(各図の上段に図示)。
【0018】
以上のようにしてカテゴリを選択すると、ディスプレイ部10aの表示画面は、タッチパネル部11目的地検索メニュー画面から、該当施設リスト画面に切り替わり、各カテゴリに属する地点のリストが表示される(図9及び図10の中段に図示)。ディスプレイ部10aの表示画面はタッチパネル部11aとなっているので、「飲食店X」あるいは「行楽地Y」という表示領域を、ユーザーがタッチすることで、その地点を選択する。
【0019】
所望の地点選択を行った結果、該当施設リスト画面から、地点表示メニュー画面に切り替わり、地点の地図データと共に、「目的地に設定」あるいは「経由地に設定」といった地点操作メニューが表示される(図9及び図10の下段に図示)。この表示画面では、選択された地点が+印にて地図上に示されると同時に、画面右上に「目的地に設定」、「経由地に設定」、「地点登録」というメニュー表示がなされる。
【0020】
ここで、「目的地に設定」という表示領域をユーザーがタッチすれば、「飲食店X」あるいは「行楽地Y」を目的地として設定することになる。このようなカテゴリ検索によれば、ユーザーが、行きたい地点の住所や電話番号などを知らなくとも、その地点が属するカテゴリさえを把握していれば、カテゴリから所望の地点を探し出して、当該地点を目的地や経由地に設定することが可能である。
【0021】
さらに、ナビゲーション装置には、上記地点検索機能に加えて、過去に利用した地点を登録する地点登録機能を備えたものも多い。地点登録とは、ユーザーが目的地として設定した地点について、その地点を再度利用するとユーザーが判断した場合に、ユーザー操作により当該地点を登録地点として登録し、登録地リストを作成する機能である。
【0022】
図9及び図10の下段にて示したように、地点表示メニュー画面には、「目的地に設定」、「経由地に設定」というメニュー表示に加えて、「地点登録」という表示がある。ユーザーが、この「地点登録」という表示領域をタッチすれば、前記地点登録機能が働くことになる(図11参照)。このとき、図7のナビゲーション装置では、不揮発性メモリであるFlashROM7又は外部記録装置制御部14に、地点の位置情報が登録されることになる。
【0023】
このような地点登録機能を備えたナビゲーション装置によれば、目的地や経由地として使用頻度の高い地点を事前に登録しておくことで、作成した登録地リストの中から所望の地点を目的地や経由地として迅速に選ぶことができる。したがって、目的地や経由地の設定に際して、地点検索を省くことができ、作業性が向上する。
【0024】
ところで、登録地リストにリストアップされる登録地点は、ユーザーによって登録された順に並べられるのが普通である。このため、ごく最近登録した登録地点を呼び出す場合には便利であるが、反対に、登録してからの時間が長い登録地点に関しては、これを呼び出すには不便であった。
【0025】
また、ユーザーがある地点を登録した後、仮に登録地点の利用頻度が低下したからといって、ユーザーが当該登録地点を登録地リストから削除する作業をわざわざ行うことは稀である。したがって、地点登録機能を長く利用していると、登録地点の件数は増えていく一方になる。
【0026】
しかも、登録地リストでは登録地点の名称だけを表示するか、あるいは名称に住所あるいは座標を加えて表示するのが一般的である。したがって、登録地点の件数が多くなり、登録地リストが長大化する。その結果、各登録地点が判別し難くなって、ユーザーが所望の登録地点を探し出すのに手間取ること傾向にある。
【0027】
そこで、登録地点数が多くなっても、ユーザーが所望の登録地点を見つけ易いようにした技術が待ち望まれていた。例えば、特許文献1記載の従来技術が提案されている。特許文献1記載の技術では、地点登録時に、登録対象である地点のカテゴリ(特許文献1ではパーソナル、ビジネス、レジャーなど)をユーザーが選び、前記地点のカテゴリを付けた上で登録する点に特徴がある。
【0028】
このような従来技術によれば、登録地点数が増大しても、登録地点と共にその地点のカテゴリを表示することができる。したがって、ユーザーは、カテゴリを目安にして、登録地リストの中から所望の登録地点を簡単に探し出すことが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0029】
【特許文献1】特開2003−207356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0030】
しかしながら上記特許文献1の技術には、次のような問題点があった。すなわち、特許文献1の技術では、ユーザーが地点登録を行うとき、その登録地点に対応したカテゴリについて、ユーザー自身が決めなくてはならない。カテゴリは複数の候補から選択するものであるが、このカテゴリの選択作業は時間がかかることがある。
【0031】
特許文献1では、4つの大分類と、各大分類の中にはランドマークで示される10種類の細分類にある。このようにカテゴリが多岐にわたると、登録しようとする地点がどのカテゴリに該当するのか、ユーザーが判断を迷うことがある。したがって、地点登録時のカテゴリ選択作業は、ユーザーの作業負担は大きかった。
【0032】
しかも、カテゴリの決定が難しかった地点は、地点登録後にカテゴリが表示された場合も、そのカテゴリと地点との結びつきが弱いことが多い。したがって、カテゴリを目安にしても、登録地点を素早く見つけることができないことがあった。
【0033】
本発明は、上記の要望を満たすために提案されたものであり、その目的は、登録しようとする地点に関して適切なカテゴリを自動的に付与することにより、地点登録時のユーザー作業を軽減化し、且つ多数の登録地点を確実に管理可能である、作業性及び操作性に優れたナビゲーション装置、方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0034】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、地点の住所又は電話番号を含む基礎情報あるいは地点が属するカテゴリをユーザーが入力操作することで地図データ上の地点の中から所望の地点を検索する地点検索手段と、任意の地点を登録地点として登録する地点登録手段と、任意の地点を目的地として設定する目的地設定手段と、現在地を検出する現在地検出手段と、現在地から目的地までの経路を探索する経路探索手段と、前記経路の誘導案内を制御する経路誘導制御手段を有するナビゲーション装置において、前記地点検索手段にて前記カテゴリを辿って地点を検索する時、前記カテゴリを一時的に保存するカテゴリ保存手段を備え、前記地点登録手段は、前記地点検索手段の検索した地点を登録する時、当該地点の位置情報に関連付けて前記カテゴリ保存手段に一時保存した前記カテゴリを併せて記録するように構成されたことを特徴とするものである。
【0035】
請求項5の発明は、請求項1の発明を方法の観点から捉えたものであり、地点の住所又は電話番号を含む基礎情報あるいは地点が属するカテゴリをユーザーが入力操作することで地図データ上の地点の中から所望の地点を検索する地点検索ステップと、任意の地点を登録地点として登録する地点登録ステップと、任意の地点を目的地として設定する目的地設定ステップと、現在地を検出する現在地検出ステップと、現在地から目的地までの経路を探索する経路探索ステップと、前記経路の誘導案内を制御する経路誘導制御ステップを行うナビゲーション方法において、前記地点検索ステップにて前記カテゴリを辿って地点を検索する時、前記カテゴリを一時的に保存するカテゴリ保存ステップを含み、前記地点登録ステップでは、前記地点検索ステップにて検索した地点を登録する時、当該地点の位置情報に関連付けて前記カテゴリ保存ステップにて一時保存した前記カテゴリを併せて記録することを特徴としている。
【0036】
請求項6の発明は、請求項1、5の発明をプログラムの観点から捉えたものであり、コンピュータを利用して、地点の住所又は電話番号を含む基礎情報あるいは地点が属するカテゴリをユーザーが入力操作することで地図データ上の地点の中から所望の地点を検索する地点検索機能と、任意の地点を登録地点として登録する地点登録機能と、任意の地点を目的地として設定する目的地設定機能と、現在地を検出する現在地検出機能と、現在地から目的地までの経路を探索する経路探索機能と、前記経路の誘導案内を制御する経路誘導制御機能をコンピュータに実現させるナビゲーションプログラムにおいて、前記地点検索機能にて前記カテゴリを辿って地点を検索する時、前記カテゴリを一時的に保存するカテゴリ保存機能をコンピュータに実現させ、前記地点登録機能では、前記地点検索機能にて検索した地点を登録する時、当該地点の位置情報に関連付けて前記カテゴリ保存機能にて一時保存した前記カテゴリを併せて記録することをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0037】
以上のような本発明では、地点検索時にユーザーが選んだカテゴリを、カテゴリ保存手段に一時的に保存する。そして、カテゴリを辿って検索した地点を地点登録手段にて登録しようとする場合には、その地点の位置情報とカテゴリとを関連付けて記録する。
【0038】
つまり、カテゴリ検索された地点については、検索時に使用したカテゴリが自動的に付与されることになる。このため、地点登録数が増えたとしても、カテゴリを目印にして、多数ある登録地点の中から、ユーザーが望む登録地点を容易に見つけることが可能である。
【0039】
しかも、登録地点に付与されたカテゴリは、当該地点を検索した時のカテゴリであるため、ユーザーにとっては、付与されたカテゴリと登録地点との結びつきは強い。したがって、カテゴリを目安にして、登録地点を素早く見つけることができる。
【0040】
請求項2の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記地点登録手段は、既に登録された地点を、その地点の位置情報に関連付けて記録されたカテゴリごとに表示制御するように構成されたことを特徴とするものである。
【0041】
以上のような請求項2の発明においては、地点登録手段が登録地点をカテゴリ別に表示制御するので、ユーザーは登録地点を把握し易く、所望の登録地点を簡単に探し出すことが可能である。しかも、登録地点は、ユーザーによるカテゴリ検索から導かれたものなので、ユーザーが登録地点のカテゴリを選択する際に迷いがなく、登録地点をより迅速に見つけることができる。
【0042】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のナビゲーション装置において、前記地点登録手段は、カテゴリとは別の検索条件から検索された地点に関してはカテゴリ無しで登録するように構成されたことを特徴とする。
【0043】
請求項4の発明は、請求項3に記載のナビゲーション装置において、前記地点検索手段にて地点の住所又は電話番号を含む基礎情報をユーザーが入力操作することで地点検索を行った場合、前記地点登録手段は、検索された地点に前記基礎情報を付与して記録するように構成されたことを特徴とする。
【0044】
上記の構成を有する請求項3の発明では、カテゴリとは別の検索条件から検索された地点について、これを登録しようとする場合に、当該地点のカテゴリが無い状態で記録することになる。特に、請求項4の発明では、地点の住所又は電話番号を含む基礎情報によって地点検索を行った時、検索された地点に基礎情報を付与して記録している。このように、地点検索の手法に応じて、登録地点に付与される情報を変えたことで、登録地点の識別力が高まり、所望の登録地点を見つけ出すことが容易となる。
【発明の効果】
【0045】
本発明のナビゲーション装置、方法及びプログラムによれば、検索時に用いたカテゴリを付与して地点登録を行うことにより、地点登録時のユーザー作業を軽減化が図れると同時に、登録地点の管理が容易となる。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本発明を実施するための形態の一例について、図1〜図6を参照して具体的に説明する。本実施形態の概要については、図7に示した従来例と同様であるため、説明は省略する。
【0047】
(1)本実施形態の構成
本実施形態は、カテゴリ検索及び地点登録を行う車載用ナビゲーション装置に適用したものであって、図1に示すように、メインCPU及びその周辺回路4には、自車位置取得部20、出発地設定部21、地点検索部22、目的地設定部23、経路探索部24、案内制御部25が設けられている。
【0048】
自車位置取得部20は、GPS情報や、ジャイロセンサーなどからの情報に基づいて自車位置を取得する部分である。出発地設定部21は前記自車位置を出発地として設定する部分である。地点検索部22は、地図データ上の地点を、その地点の住所や電話番号などの基礎情報、あるいは地点の属するカテゴリに基づいて地点検索を行う部分である。
【0049】
目的地設定部23は、地点検索部22にて検索した地点を含めて、ユーザーの入力操作により任意の地点を目的地として設定する部分である。経路探索部24は、出発地設定部21の設定した出発地から、目的地設定部23の設定した目的地までの経路を探索する部分である。案内制御部25は、ディスプレイ部10aの表示画面上での案内表示や、スピーカー10bからの案内音声によって、経路探索部24にて探索された経路の案内制御を実施する部分である。
【0050】
本実施形態の特徴は、地点検索時に用いたカテゴリを一時的に保存することと、検索地点の登録に際して、一時保存しておいたカテゴリを登録地点の位置情報と関連付けて記録することにある。これらを実現するハードウェア構成として、メインCPU及びその周辺回路4に、カテゴリ記憶制御部26及び地点登録部27が設けられている。
【0051】
地点検索部22がカテゴリ検索によって地点を検索した場合に、カテゴリ記憶制御部26は、地点検索部22にて用いたカテゴリについて、そのカテゴリをDRAM6に一時的に保存するようになっている。保存されるカテゴリとは、データとしてはその名称データであって、具体的には、飲食店、レジャー施設、宿泊施設などである。
【0052】
地点登録部27は、地点検索部22にて検索した地点を含め、ユーザーの入力操作によって、不揮発性メモリであるFlashROM7又は外部記録装置制御部14に、任意の地点の位置情報を記録し、登録地リストを作成する部分である。また、地点登録部27は、地点検索部22がカテゴリに基づいて地点を検索した時、当該地点のカテゴリを、地点の位置情報と共に、FlashROM7又は外部記録装置制御部14上の登録地リストに記憶するようになっている。
【0053】
(2)本実施形態による地点登録処理
次に、本実施形態による地点登録処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。まず、ユーザーの入力操作により、ディスプレイ部10aの表示画面に目的地検索メニュー画面が表示され(上記図9及び図10の上段参照)、表示画面上に複数のカテゴリの表示と登録地リストという検索メニューが表示される(S101)。
【0054】
ディスプレイ部10aの表示画面はタッチパネル部11aとなっているため、所望のカテゴリが表示された領域をユーザーがタッチすることにより、タッチされた表示領域のカテゴリが選択されたことになる(S102のYes)。選択されたカテゴリ、より詳しくはカテゴリの名称データが、DRAM6に一時的に保存される(S103)。
【0055】
また、ユーザーがカテゴリを選択したことで、ディスプレイ部10aの表示画面は選択カテゴリに属する地点情報のリスト表示に切り替わり、表示画面上に複数の地点情報がリスト表示される(S104)。続いて、所望の地点情報が表示された領域をユーザーがタッチすると、タッチされた表示領域の地点情報が選択されたことになる(S105のYes)。
【0056】
このようにして、ユーザーが所望の地点を選択したことで、ディスプレイ部10aの表示画面は選択された地点の地図及び地点操作メニューの表示となる(S106)。この画面において、地点登録が表示された領域をユーザーがタッチすることで、地点登録処理が選択されたことになる(S107のYes)。その結果、DRAM6に一時保存したカテゴリの名称と、選択された地点の位置情報とを関連付けた上で、これらの情報を不揮発性メモリであるFlashROM7又は外部記録装置制御部14上の登録地リストに記録する(S108)。
【0057】
図3では、登録地リストの表示例を示している。図3の登録地リストでは、地点情報として地点の名称と座標と共に、各地点が属するカテゴリが一覧表示されている。このような登録地リストでは、地点情報とカテゴリとが関連付けられているので、単一のカテゴリに属する地点だけを表示することが可能となっている(後段の登録地リスト表示処理にて詳述)。
【0058】
(3)本実施形態による登録地リスト表示処理
続いて、本実施形態において登録地リストを表示する処理について、図4のフローチャート及び図5及び図6の画面遷移例を参照して説明する。まず、ユーザー操作により目的地検索メニュー画面がディスプレイ部10aの表示画面に表示され(図5上段に図示)、画面上に複数のカテゴリの表示と登録地リストという検索メニュー表示がなされる(S201)。
【0059】
前述したように、ディスプレイ部10aの表示画面はタッチパネル部11aとなっているため、「登録地リスト」という表示された領域をユーザーがタッチすることにより、登録地リストの表示することが選択されたことになる(S202のYes)。これにより、登録地リストよりカテゴリ情報が読み出され(S203)、ディスプレイ部10aの表示画面は、図5下段に示すような複数のカテゴリが表示されたカテゴリリストの表示画面となる(S204)。
【0060】
続いて、図5の下段にて示したカテゴリリストの中から、ユーザーのタッチ操作により、登録地のカテゴリが選択されると(S205のYes、図5下段では飲食店を選択)、ディスプレイ部10aの表示画面は選択したカテゴリに属する登録地点情報の登録地リストの表示に切り替わり、表示画面上に登録地の地点情報が表示される(S206、図6上段に図示)。
【0061】
続いて、登録地リストの中から所望の地点情報が表示された領域をユーザーがタッチすると、タッチされた表示領域の地点情報が選択されたことになる(S207のYes、図6上段では飲食店Bを選択)。このようにして、ユーザーが所望の地点を選択したことで、表示部10の表示画面は選択された地点の地図及び地点操作メニューの表示となる(S208、図6下段に図示)。
【0062】
図6下段にて示した表示画面では、選択された登録地である飲食店Bの地図表示と、「目的地に設定」及び「経由地に設定」という地点操作メニューが表示される。ここでは、「目的地に設定」という表示領域をユーザーがタッチすれば、「飲食店B」を目的地として設定することになる。なお、飲食店Bは登録地点として登録済みなので、「地点登録」という操作メニュー表示は削除されている。
【0063】
(4)本実施形態の作用効果
以上の本実施形態の作用効果は次の通りである。本実施形態においては、カテゴリ検索時にユーザーが選んだカテゴリをDRAM6に一時保存しておき、カテゴリ検索した地点を登録しようとする場合に、その登録地点の位置情報に、前記カテゴリの名称を関連付けて記録している。
【0064】
つまり、カテゴリ検索された地点に対して、検索時に用いたカテゴリを自動的に付与した上で登録することが可能である。このため、地点登録時にユーザー自身が当該地点のカテゴリを選択する必要が無く、ユーザーの作業負担を軽くすることができる。
【0065】
また、地点登録数が増えたとしても、カテゴリを目印にして、多数ある登録地点の中から、ユーザーが望む登録地点を探し出すことが簡単である。しかも、登録地点に付与されるカテゴリは、当該地点を検索した時にユーザーが自ら選んだカテゴリである。このため、ユーザーにとっては、付与されたカテゴリと登録地点とは心理的に強く結びついており、カテゴリを目安にして、登録地点を素早く見つけることができる。
【0066】
(5)他の実施形態
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではない。上記の実施形態は、周辺装置を備えたコンピュータをプログラムで制御することで実現しているが、この場合のハードウェアやプログラムの実現態様は各種変更可能である。
【0067】
また、本発明は、ナビゲーション装置及びその方法に加えて、プログラムあるいはプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体としても把握可能である。プログラムはナビゲーション装置に組み込まれたCPUや各種チップセットといった物理的な処理装置を活用することで、本発明の作用効果を実現する。さらに、上記実施形態は車載用の装置に適用したが、これに限らず、携帯用のナビゲーション装置に採用することも可能である。
【0068】
ところで、地点検索に際して、カテゴリとは別の検索条件、例えば住所や電話番号などの地点の基礎情報から検索することがある。この場合には、地点検索時にカテゴリを利用していないので、検索された地点を登録する場合には、カテゴリをブランクとして登録地リストに記録するようにしてもよい。あるいは、検索された地点に対し検索条件となった基礎情報を付与して登録地リストに記録するようにしてもよい。
【0069】
上述したように、従来の登録地リストは登録地点の名称のみ、もしくは名称に住所あるいは座標を加えて表示したものが多いので、仮に検索条件が電話番号であれば、登録地リストにおける各登録地点の情報量は確実に増えることになる。
【0070】
このような登録地リストを有する実施形態によれば、カテゴリ検索した上で登録された地点のみがカテゴリ分類され、カテゴリ検索以外の検索手法を用いた場合ではカテゴリ欄が空白となるか、あるいは基礎情報が記載されるので、登録地点の識別性が向上する。すなわち、多くの登録地点があっても、所望の登録地を素早く見つけ出すことができる。
【0071】
また、別の実施形態として、電源がOFFされるまで検索時のカテゴリ情報を保持しておき、カテゴリ検索して設定した目的地付近(一般に目的地すばりが降車位置ではない為)で地点登録操作が行われた場合に検索時のカテゴリとともに登録するようにしてもよい。
【0072】
さらに、別の実施形態としては、前記目的地に到着して、電源OFFし、その後、再び電源がONされるまでは検索時のカテゴリ情報を保持しておき(この場合には、DRAM6ではなく、FlashROM7或いは外部記憶制御部14に一時記憶させる)、車両が動き出す前に地点登録された場合に検索時のカテゴリ情報と登録するようにしてもよい。なお、地点登録される前に車両が走り始めたら、FlashROM7或いは外部記憶制御部14に一時記憶させた検索時のカテゴリを消去しても良いし、次回に設定されたカテゴリ情報等で上書きしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明に係る代表的な実施形態の概要を示す構成図。
【図2】本実施形態による地点登録処理のフローチャート。
【図3】登録地リストの表示例を示す図。
【図4】本実施形態による登録地リスト表示処理のフローチャート。
【図5】本実施形態による登録地リスト表示処理時の画面遷移を示す図。
【図6】本実施形態による登録地リスト表示処理時の画面遷移を示す図。
【図7】従来の車載用ナビゲーション装置の概要を示す構成図。
【図8】地点情報の検索データベースの構成例を示す図。
【図9】飲食店を探し出すための操作画面遷移を示す図。
【図10】行楽地を探し出すための操作画面遷移を示す図。
【図11】選択された地点を目的地に設定する際の表示例を示す図。
【符号の説明】
【0074】
1…絶対位置・方位検出部
2…相対方位検出部
3…車速検出部
4…メインCPU及びその周辺回路
5…ROM
6…DRAM
7…FlashROM
8…VRAM
9…ユーザーインターフェース部
10…表示部
11…入力部
12…ディスク制御部
13…FM多重受信及び処理部
14…外部記録装置制御部
20…自車位置取得部
21…出発地設定部
22…地点検索部
23…目的地設定部
24…経路探索部
25…案内制御部
26…カテゴリ記憶制御部
27…地点登録部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地点の住所又は電話番号を含む基礎情報あるいは地点が属するカテゴリをユーザーが入力操作することで地図データ上の地点の中から所望の地点を検索する地点検索手段と、任意の地点を登録地点として登録する地点登録手段と、任意の地点を目的地として設定する目的地設定手段と、現在地を検出する現在地検出手段と、現在地から目的地までの経路を探索する経路探索手段と、前記経路の誘導案内を制御する経路誘導制御手段を有するナビゲーション装置において、
前記地点検索手段にて前記カテゴリを辿って地点を検索する時、前記カテゴリを一時的に保存するカテゴリ保存手段を備え、
前記地点登録手段は、前記地点検索手段の検索した地点を登録する時、当該地点の位置情報に関連付けて前記カテゴリ保存手段に一時保存した前記カテゴリを併せて記録するように構成されたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記地点登録手段は、既に登録された地点を、その地点の位置情報に関連付けて記録されたカテゴリごとに表示制御するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記地点登録手段は、カテゴリとは別の検索条件から検索された地点に関してはカテゴリ無しで登録するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記地点登録手段は、前記地点検索手段にて地点の住所又は電話番号を含む基礎情報をユーザーが入力操作することで地点検索を行った場合、前記地点登録手段は、検索された地点に前記基礎情報を付与して記録するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
地点の住所又は電話番号を含む基礎情報あるいは地点が属するカテゴリをユーザーが入力操作することで地図データ上の地点の中から所望の地点を検索する地点検索ステップと、任意の地点を登録地点として登録する地点登録ステップと、任意の地点を目的地として設定する目的地設定ステップと、現在地を検出する現在地検出ステップと、現在地から目的地までの経路を探索する経路探索ステップと、前記経路の誘導案内を制御する経路誘導制御ステップを行うナビゲーション方法において、
前記地点検索ステップにて前記カテゴリを辿って地点を検索する時、前記カテゴリを一時的に保存するカテゴリ保存ステップを含み、
前記地点登録ステップでは、前記地点検索ステップにて検索した地点を登録する時、当該地点の位置情報に関連付けて前記カテゴリ保存ステップにて一時保存した前記カテゴリを併せて記録することを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項6】
コンピュータを利用して、地点の住所又は電話番号を含む基礎情報あるいは地点が属するカテゴリをユーザーが入力操作することで地図データ上の地点の中から所望の地点を検索する地点検索機能と、任意の地点を登録地点として登録する地点登録機能と、任意の地点を目的地として設定する目的地設定機能と、現在地を検出する現在地検出機能と、現在地から目的地までの経路を探索する経路探索機能と、前記経路の誘導案内を制御する経路誘導制御機能をコンピュータに実現させるナビゲーションプログラムにおいて、
前記地点検索機能にて前記カテゴリを辿って地点を検索する時、前記カテゴリを一時的に保存するカテゴリ保存機能をコンピュータに実現させ、
前記地点登録機能では、前記地点検索機能にて検索した地点を登録する時、当該地点の位置情報に関連付けて前記カテゴリ保存機能にて一時保存した前記カテゴリを併せて記録することをコンピュータに実現させることを特徴とするナビゲーションプログラム。
【請求項1】
地点の住所又は電話番号を含む基礎情報あるいは地点が属するカテゴリをユーザーが入力操作することで地図データ上の地点の中から所望の地点を検索する地点検索手段と、任意の地点を登録地点として登録する地点登録手段と、任意の地点を目的地として設定する目的地設定手段と、現在地を検出する現在地検出手段と、現在地から目的地までの経路を探索する経路探索手段と、前記経路の誘導案内を制御する経路誘導制御手段を有するナビゲーション装置において、
前記地点検索手段にて前記カテゴリを辿って地点を検索する時、前記カテゴリを一時的に保存するカテゴリ保存手段を備え、
前記地点登録手段は、前記地点検索手段の検索した地点を登録する時、当該地点の位置情報に関連付けて前記カテゴリ保存手段に一時保存した前記カテゴリを併せて記録するように構成されたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記地点登録手段は、既に登録された地点を、その地点の位置情報に関連付けて記録されたカテゴリごとに表示制御するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記地点登録手段は、カテゴリとは別の検索条件から検索された地点に関してはカテゴリ無しで登録するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記地点登録手段は、前記地点検索手段にて地点の住所又は電話番号を含む基礎情報をユーザーが入力操作することで地点検索を行った場合、前記地点登録手段は、検索された地点に前記基礎情報を付与して記録するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
地点の住所又は電話番号を含む基礎情報あるいは地点が属するカテゴリをユーザーが入力操作することで地図データ上の地点の中から所望の地点を検索する地点検索ステップと、任意の地点を登録地点として登録する地点登録ステップと、任意の地点を目的地として設定する目的地設定ステップと、現在地を検出する現在地検出ステップと、現在地から目的地までの経路を探索する経路探索ステップと、前記経路の誘導案内を制御する経路誘導制御ステップを行うナビゲーション方法において、
前記地点検索ステップにて前記カテゴリを辿って地点を検索する時、前記カテゴリを一時的に保存するカテゴリ保存ステップを含み、
前記地点登録ステップでは、前記地点検索ステップにて検索した地点を登録する時、当該地点の位置情報に関連付けて前記カテゴリ保存ステップにて一時保存した前記カテゴリを併せて記録することを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項6】
コンピュータを利用して、地点の住所又は電話番号を含む基礎情報あるいは地点が属するカテゴリをユーザーが入力操作することで地図データ上の地点の中から所望の地点を検索する地点検索機能と、任意の地点を登録地点として登録する地点登録機能と、任意の地点を目的地として設定する目的地設定機能と、現在地を検出する現在地検出機能と、現在地から目的地までの経路を探索する経路探索機能と、前記経路の誘導案内を制御する経路誘導制御機能をコンピュータに実現させるナビゲーションプログラムにおいて、
前記地点検索機能にて前記カテゴリを辿って地点を検索する時、前記カテゴリを一時的に保存するカテゴリ保存機能をコンピュータに実現させ、
前記地点登録機能では、前記地点検索機能にて検索した地点を登録する時、当該地点の位置情報に関連付けて前記カテゴリ保存機能にて一時保存した前記カテゴリを併せて記録することをコンピュータに実現させることを特徴とするナビゲーションプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−261789(P2010−261789A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−112229(P2009−112229)
【出願日】平成21年5月1日(2009.5.1)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月1日(2009.5.1)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
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