説明

ナビゲーション装置、方法およびプログラム

【課題】利用者が直感的に所望の地点を認識することを可能にする技術の提供。
【解決手段】地図を表示するとともに当該地図上に地点の情報を表示し、前記表示部に表示された地点を参照地点として設定し、設定された参照地点を記憶し、記憶された参照地点から選択候補となる参照地点を抽出して前記表示部に表示するナビゲーション装置において、前記表示部に表示された地点が参照地点として設定された際に、当該表示部に表示されていた前記地図の表示状態を示す表示状態情報を当該参照地点に対応付けて記憶しておき、選択候補となる前記参照地点を表示する際に、当該選択候補となる参照地点に対応付けられた前記表示状態情報が示す前記地図を前記表示部に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置にて所望の地点を選択するための支援を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置において利用者が目的地を選択する際に、利用者が過去に選択した目的地を一覧表示して選択させる技術が知られている。例えば、特許文献1においては、目的地の名称を示す文字を地図に並べて表示し、利用者が所望の目的地を選択できるように構成した技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−115530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術においては、利用者が過去に選択した目的地が一覧表示されるが、利用者がよく知らない目的地を過去に選択していた場合や記憶があいまいな場合などにおいて、単に目的地の名称を示す文字が示されるのみでは一覧表示された目的地の実態を利用者が直感的に連想することが困難である
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、利用者が直感的に所望の地点を認識することを可能にする技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、本発明においては、表示部に地図とともに表示された地点が参照地点として設定された際に、表示部に表示されていた地図の表示状態を示す表示状態情報を参照地点に対応付けて参照地点記憶手段に記憶する。そして、記憶された参照地点から選択候補となる参照地点を抽出して表示部に表示する際に、選択候補となる参照地点に対応付けられた表示状態情報が示す地図を表示部に表示する。すなわち、参照地点が設定された際に表示されていた地図を再現して表示部に表示した状態で参照地点を選択できるように構成する。この構成により、利用者は、再現された地図を視認して、参照地点の位置等を容易に連想することができる。また、当該地図を視認することによって、利用者は、自らが参照地点を設定した際に行った操作や心情を容易に思い出すことができる。このため、参照地点がよく知らない地点や記憶があいまいな地点であっても、利用者は当該地点に関する多量の情報を瞬時に取得することができる。従って、利用者は表示部に表示された複数の参照地点の中から所望の地点を直感的に認識することができる。
【0006】
ここで、表示部は各種の情報を表示可能であればよく、少なくとも地点を示した地図と、参照地点を選択させるための表示と、参照地点に対応付けられた表示状態情報が示す地図とを表示可能であればよいが、任意の情報を表示可能なディスプレイを制御する構成とすればよい。
【0007】
参照地点設定手段は表示部に表示された地点を参照地点として設定することができればよく、参照地点記憶手段に当該設定された参照地点を記憶することによって、参照地点が後に参照可能な地点として定義されればよい。すなわち、任意の地点を利用者の指示やナビゲーション装置における自動処理等に応じて参照地点として定義し、参照地点であること示す情報を記憶媒体に記憶することができればよい。なお、ナビゲーション装置における自動処理としては、ナビゲーション装置において目的地が設定された場合や任意の地点に車両が到達して電源がオフになったことなど既定の条件に応じて各地点を参照地点とする構成等が挙げられる。また、参照地点記憶手段においては、参照地点であることが特定できる情報を記憶しておけば良く、参照地点の位置を示す情報や参照地点を示すID等によって参照地点であることが特定できる情報を定義することが可能である。
【0008】
さらに、参照地点記憶手段においては、参照地点に対して当該参照地点が設定された際に表示部に表示されていた地図を示す表示状態情報を対応付ける。ここで、表示状態情報は、参照地点が設定された際に表示部に表示されていた地図を再現するための情報であればよい。すなわち、過去において参照地点が設定された際の地図を再現することによって、参照地点の位置や設定時の利用者の操作,心情を連想できるように構成されていればよい。また、参照地点を設定する際の設定法としては、種々の設定法を想定し得る。例えば、複数の地点の位置を示す地図から利用者が所望の地点を選択した場合や、利用者が所望の条件によって地点を検索して所望の地点を選択した場合、利用者が所望の地点を目的地として設定した場合、所望の地点を再訪予定地や自宅等を示す基準地点として設定した場合、目的地等として登録済みの地点について登録を削除した場合など、任意の場合に関する地点を後に参照できるように設定するのであれば、いずれの地点も参照地点となり得る。そして、以上のような各種の手法で参照地点が設定されうるとしても、参照地点が設定された際の地図が再現されれば、利用者はその設定法を連想できるため、当該連想を可能にするように地図を再現するための情報を表示状態情報として定義する。
【0009】
参照地点表示手段は、参照地点記憶手段に記憶された参照地点から選択候補となる参照地点を抽出して表示部に表示する際に、選択候補となる参照地点に対応付けられた表示状態情報が示す地図を表示部に表示することができればよい。地図は、参照地点の位置や設定時の利用者の操作,心情,参照地点の設定法等を連想できるように再現されれば良く、参照地点が設定された際に表示部に表示されていた地図自体であっても良いし、縮小された地図や変形された地図であっても良い。むろん、地図とともに表示された他の情報あるいは地図表示に関連して表示された他の情報、例えば、検索結果一覧や参照地点の住所等を地図とともに表示してもよい。複数の参照地点を限られた面積の表示部に表示させるためには、地図を縮小あるいは変形させることが好ましい。例えば、縮小した複数の地図を表示部に一覧表示する構成や、このような一覧表示を行う際に、一つの地図を表示部の中央に矩形で表示し他の地図を変形させて中央の地図の左右に並べて表示する、所謂カバーフロー表示を行うことによって複数の地図を一覧できる状態とする構成を採用可能である。
【0010】
なお、参照地点表示手段によって表示された参照地点は利用者に対して選択候補として提示される。すなわち、利用者は、表示部に表示された地図を視認しながら所望の参照地点を選択可能である。このため、ナビゲーション装置においては、利用者による参照地点の選択を受け付けるユーザI/Fを備えることが好ましい。ユーザI/Fは、表示部に表示されている参照地点を直接的あるいは間接的に選択する指示を受け付けることができればよい。後者としては、参照地点に対応付けられた地図の選択を受け付けることによって当該選択された地図に含まれる参照地点の選択を受け付けたとみなす構成等を採用可能である。なお、参照地点を選択するためのユーザI/Fは種々のI/Fを採用可能である。例えば、ボタンやタッチパネルを採用可能である。なお、上述のカバーフロー表示において表示部に表示された地図に対するタッチ操作をタッチパネルによって受け付けて、選択候補とすべき参照地点の変更を受け付け、また、参照地点の選択を受け付ける構成であれば、極めて簡易かつ直感的に参照地点を選択することができて好ましい。
【0011】
さらに、表示状態情報は、参照地点が設定された際に表示部に表示されていた地図を再現できるように定義されれば良く、地図を描画するために必要なパラメータによって構成してもよいし、地図の画像データによって構成してもよい。
【0012】
さらに、地図を再現するための表示状態情報を、地図の配色と、地図の縮尺と、地図の座標軸の方向と、地図上に表示されたアイコンとのいずれかまたは組み合わせを示す情報によって構成してもよい。すなわち、参照地点が設定された際の地図の配色や地図の縮尺、地図の座標軸の方向、地図上に表示されたアイコンが再現されれば、これらの情報が、参照地点設定の際の操作、心情等を利用者に思い出させる情報として機能する。
【0013】
例えば、配色の変更が可能な地図を表示して参照地点を設定する場合、当該設定の後に参照地点を選択候補として表示する際にその配色を再現して地図を表示することにより、参照地点の位置や地点設定の際の操作、心情等を利用者に思い出させることができる。また、利用者の操作に応じて地図の縮尺を切り替えつつ参照地点が設定された場合、参照地点設定時の地図の縮尺は利用者の操作に依存した縮尺となるため、その縮尺の地図が再現されれば、参照地点の位置や地点設定の際の操作、心情、参照地点の設定法等を利用者に思い出させることができる。
【0014】
さらに、地図を表示する際に地図の座標軸の方向を変更しつつ、地図の座標軸が所望の方向となるように地図を表示した状態で参照地点が設定された場合、地図の座標軸の方向は利用者の操作に依存した方向となるため、その座標軸の方向での地図が再現されれば、参照地点の位置や地点設定の際の操作、心情、参照地点の設定法等を利用者に思い出させることができる。なお、地図の座標軸は地図の座標を特定するために予め決められた座標軸であり、例えば、緯度および経度を特定するために東西および南北の方向と軸方向とが平行になるように予め決められた座標軸等が当該地図の座標軸となる。
【0015】
さらに、地図上に表示される施設等のアイコンを変更しつつ、参照地点が設定された場合、参照地点設定時に地図上に表示されていたアイコンは利用者の操作に応じたアイコンとなるため、そのアイコンが地図上で再現されれば、参照地点の位置や地点設定の際の操作、心情、参照地点の設定法等を利用者に思い出させることができる。例えば、目的地が参照地点となる場合と、再訪予定地や自宅等を示す基準地点が参照地点となる場合とで地点を示すアイコンが異なる構成において、そのアイコンが再現されれば、地点設定の際の操作、心情等を利用者に思い出させることができる。
【0016】
さらに、地図の状態を間接的に特定するための情報を表示状態情報としても良い。例えば、地図が時刻に応じて異なる配色で表示される構成において、表示状態情報に参照地点が設定された際の時刻を示す情報が含まれる構成とする。そして、参照地点を選択候補として表示する際に、時刻に応じた配色で地図を描画する構成とする。この構成によれば、時刻に応じて配色が変化する地図を利用して参照地点を設定した利用者に、参照地点の位置や参照地点設定の際の操作、心情、参照地点の設定法等を利用者に思い出させることができる。なお、時刻に応じて地物のアイコンが変化する(例えば、店舗のアイコンが営業時間に応じて変化する)地図等において、当該時刻に応じたアイコンの変化を再現する構成としても良い。
【0017】
さらに、地図において参照地点の属性に対応したアイコンが示される場合に、表示状態情報に参照地点が設定された際に表示部に表示されていた地図の表示状態を示す情報と参照地点の属性を示す情報とが含まれる構成としても良い。そして、参照地点を選択候補として表示する際に、参照地点を示すアイコンを当該参照地点の属性に応じたアイコンとして地図を再現する構成とする。この構成によれば、例えば、参照地点を設定する方法に依存してアイコンが変化する地図を利用して参照地点を設定した利用者に、参照地点の位置や参照地点設定の際の操作、心情、参照地点の設定法等を利用者に思い出させることができる。なお、地点の属性としては、目的地を示す属性や、再訪予定地、自宅等の基準地点を示す属性等が挙げられる。
【0018】
さらに、参照地点を設定した際に地図以外の表示内容を表示部に表示し、当該地図以外の表示内容と地図とを併用して参照地点の設定を行っていた場合に、当該地図以外の表示内容を地図とともに表示しても良い。例えば、表示状態情報に、表示部に表示された地点が参照地点として設定された際に当該表示部に表示されていた地図の表示状態および当該地図以外の表示内容を示す情報が含まれる構成とし、参照地点を選択候補として表示する際に、地図とともに地図以外の表示内容を再現して表示部に表示させる構成とする。この構成によれば、参照地点の位置や参照地点設定の際の操作、心情、参照地点の設定法等をより容易に利用者に思い出させることができる。なお、地図以外の表示内容は、参照地点を設定した際に表示部に表示された情報であれば良く、地図と同時に表示された表示内容であっても良いし地図表示の前後に地図に関連して表示された表示内容であっても良い。例えば、地点検索後に検索結果一覧を表示部に表示させ、一覧から選択された地点の地図を表示させ、当該地点を参照地点として設定した場合に、表示部に表示されていた検索結果一覧を再現して表示部に表示させる構成としても良い。
【0019】
さらに、本発明のように、参照地点を設定した際に表示されていた地図を再現して参照地点選択の支援を行う手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のような装置、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。例えば、以上のような装置を備えたナビゲーション装置や方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、装置を制御するプログラムの記憶媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記憶媒体は、磁気記憶媒体であってもよいし光磁気記憶媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記憶媒体においても全く同様に考えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】ナビゲーション装置のブロック図である。
【図2】地点選択支援処理を示すフローチャートである。
【図3】描画される地図の例を示す図である。
【図4】表示部に表示される地図の一覧を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)ナビゲーション装置の構成:
(2)地点選択支援処理:
(3)他の実施形態:
【0022】
(1)ナビゲーション装置の構成:
図1は、本発明にかかるナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。本実施形態におけるナビゲーション装置10は、車両に搭載され、CPU,RAM,ROM等を備える制御部20、記憶媒体30、ユーザI/F部44を備えており、記憶媒体30やROMに記憶されたプログラムを制御部20で実行することができる。本実施形態においては、このプログラムとしてナビゲーションプログラム21を実行可能である。ナビゲーションプログラム21は、経路案内等の機能を制御部20に実現させるプログラムであり、本実施形態においてナビゲーションプログラム21は地点を選択する利用者を支援する機能を制御部20に実現させる。
【0023】
ユーザI/F部44は、利用者の指示を入力する入力部および利用者に各種の情報を提供する表示部44aを備えたインタフェース部であり、本実施形態において入力部は、図示しないタッチパネルおよびスイッチにて構成され、表示部44aはディスプレイにて構成される。制御部20は、入力部からの出力信号に基づいて利用者の指示を特定し、表示部44aに対する出力信号によって任意の情報を表示部44aに表示させることができる。
【0024】
ナビゲーション装置10が搭載された車両には、GPS受信部41と車速センサ42とジャイロセンサ43とが備えられている。GPS受信部41は、GPS衛星から電波を受信し、図示しないインタフェースを介して車両の現在位置を算出するための情報を出力する。車速センサ42は、車両が備える車輪の回転速度に対応した信号を出力する。ジャイロセンサ43は、車両に作用する角速度に対応した信号を出力する。制御部20は図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、車両の方向を取得する。制御部20は、GPS受信部41の出力信号から特定される車両の現在位置を、車速センサ42とジャイロセンサ43等からの信号に基づいて補正する。ナビゲーションプログラム21は、以上のようにしてGPS受信部41、車速センサ42、ジャイロセンサ43等に基づいて特定された現在位置を利用して車両の現在位置の案内や目的地までの経路案内を実行する。
【0025】
記憶媒体30には、予め地図情報30aが記録されている。地図情報30aは、車両の位置の特定等に利用される情報であり、車両が走行する道路上に設定されたノードの位置等を示すノードデータ,ノード間の道路の形状を特定するための形状補間点データ,ノード同士の連結を示すリンクデータ,道路やその周辺に存在する地物の位置および種類等を示す地物データ等を含んでいる。さらに、本実施形態においては、任意の地物の位置に相当する地点を参照地点として設定することができる。
【0026】
本実施形態において、参照地点は、過去において目的地として設定された地物の位置や利用者が設定した基準地物の位置等であり、地図情報30aにおいては、参照地点とされた地物データに対して参照地点であることを示す情報が対応付けられる。なお、ここで、基準地物は、再訪予定地として設定された地物や自宅であり、利用者が任意に設定可能である。ここでは、基準地物の位置を基準地点と呼ぶ。また、参照地点は任意の地点であって良く、ノードが示す地点や任意の座標(緯度および経度)が示す地点が参照地点とされても良い。
【0027】
本実施形態において、参照地点は表示部44aに地図を表示した状態で設定され、参照地点であることを示す情報には、参照地点が設定された際に表示部44aに表示されていた地図を示す表示状態情報30bが対応付けられる。ナビゲーションプログラム21は、以上のような参照地点であることを示す情報および表示状態情報30bを利用して、参照地点を設定した際に表示されていた地図を再現して参照地点選択の支援を行う機能を制御部20に実現させるため、参照地点設定部21aと参照地点表示部21bと地点選択受付部21cとを備えている。参照地点設定部21aは、表示部に表示された地点を参照地点として設定する機能を制御部20に実現させるモジュールである。すなわち、制御部20は、参照地点設定部21aの処理により、参照地点であることを示す情報に表示状態情報30bを対応付けて地図情報30aに追加する。
【0028】
具体的には、制御部20は、利用者のユーザI/F部44の入力部に対する操作に応じて検索等を行って検索された1以上の地点を含む地図を表示部44aに表示させる。さらに、制御部20は、参照地点設定部21aの処理により、当該地図が表示された状態で利用者が行う、所望の地物を目的地や基準地点等として設定する指示をユーザI/F部44の入力部を介して受け付ける。そして、制御部20は、参照地点設定部21aの処理により、指示された目的地や基準地点等に相当する地物データに対して参照地点であることを示す情報を対応付ける。むろん、ここで、目的地や基準地点等を設定した後、制御部20は、目的地や基準地点等を利用した経路の設定処理等を行うが、参照地点設定部21aは、このような設定処理等と並行して処理を行って参照地点を設定する。
【0029】
さらに、制御部20は、参照地点設定部21aの処理により、表示状態情報30bを生成する。本実施形態において、制御部20は、参照地点を設定した際に表示部44aに表示されていた地図を再現するためのパラメータを示す情報を特定し、表示状態情報として参照地点であることを示す情報に対応付ける。なお、本実施形態において、地図を再現するためのパラメータを示す情報は、地図の配色と、地図の縮尺と、地図の座標軸の方向と、地図上に表示されたアイコンとを示す情報である。
【0030】
すなわち、本実施形態において制御部20は、時刻によって異なる配色で表示部44aに地図を表示する構成となっており、表示状態情報30bには、参照地点を設定した際の時刻を示す情報が地図の配色を示す情報として含まれている。さらに、本実施形態において制御部20は、ユーザI/F部44の入力部に対する利用者の操作に応じて縮尺を切り替えて地図を表示する構成となっており、表示状態情報30bには、参照地点設定時の地図の縮尺を示す情報が含まれている。
【0031】
さらに、本実施形態において制御部20は、ユーザI/F部44の入力部に対する利用者の操作に応じて地図の座標軸の方向を変更して地図を表示する構成となっており、表示状態情報30bには、参照地点設定時の表示部44a上の地図の座標軸の方向を示す情報が含まれている。なお、地図の座標軸は地図の座標を特定するために予め決められた座標軸であり、本実施形態においては、緯度および経度を特定するために東西および南北の方向と軸方向とが平行になるように予め決められた座標軸である。
【0032】
さらに、本実施形態において制御部20は、参照地点として設定された地点が目的地であった場合と、基準地点であった場合とで表示部44aに表示する地点のアイコンを変更する構成となっている。そこで、表示状態情報30bには、参照地点設定時に表示部44aに表示されていた参照地点のアイコンを示す情報として、参照地点が目的地、基準地点のいずれであったのかを示す属性情報が含まれている。
【0033】
参照地点表示部21bは、記憶媒体30に記録された参照地点から選択候補となる参照地点を抽出し、表示部44aに表示するとともに、選択候補の参照地点に対応付けられた表示状態情報が示す地図を表示部44aに表示する機能を制御部20に実現させるモジュールである。本実施形態においては、複数の参照地点を一覧で表示して選択候補とする構成が採用されており、制御部20は、参照地点表示部21bの処理により、選択候補とすべき複数の参照地点を特定し、選択候補の参照地点が参照地点として設定された際に表示部44aに表示されていた地図を複数の参照地点のそれぞれについて描画して表示部44aに表示させる。すなわち、制御部20は、選択候補の各参照地点に対応付けられた表示状態情報30bに基づいて地図を描画し、ユーザI/F部44の表示部44aに対して制御信号を出力して描画された地図をユーザI/F部44に表示させる。なお、本実施形態において制御部20は、一つの参照地点を一つの地図に表示しつつ複数の地図を表示部44aに一度に表示させるカバーフロー表示を行うことで、複数の参照地点の一覧を表示部44aに表示する構成となっている。
【0034】
地点選択受付部21cは、表示部44aに表示された参照地点の選択を受け付ける機能を制御部20に実現させるモジュールである。すなわち、制御部20は、ユーザI/F部44の表示部44aに備えられたタッチパネルに対する利用者の操作(例えば、指示対象の地図に対する単位期間中の2回のタッチ)に応じた出力信号を取得する。そして、制御部20は、当該出力信号に基づいて、利用者の操作を特定し、利用者が選択した参照地点を特定する。この結果、特定された参照地点を示す情報はナビゲーション装置10が実行する経路の設定処理等で利用される。
【0035】
なお、本実施形態において、利用者は選択候補の参照地点を変更しながら参照地点を選択することが可能である。すなわち、制御部20は、表示部44a上でカバーフロー表示された複数の地図のいずれかを指で触れる操作をタッチパネルによって検出可能である。また、制御部20は、地図が触れられた状態で指を左右いずれかに移動させる操作をタッチパネルによって受け付け、左右いずれかに移動させる操作に応じてカバーフロー表示された地図を左右いずれかに移動させる。そして、制御部20は、他の参照地点を選択候補に設定するとともに当該他の参照地点が設定された時点で表示されていた地図を再現する描画を行い、移動によって表示部44a上に形成されたスペースに当該再現された地図を表示させる。そして、制御部20は、変更後の表示部44aにおける参照地点の選択を受け付ける。
【0036】
以上の構成においては、参照地点のそれぞれが設定された際の地図の状態が再現されて表示部44aに表示され、利用者は参照地点を示す地図の一覧を視認しながら参照地点を選択することができる。このため、利用者は、参照地点を選択する際に、再現された地図を視認することによって参照地点の位置等を容易に連想することができる。また、当該地図を視認することによって、利用者は、自らが参照地点を設定した際に行った操作や心情、参照地点の設定法を容易に思い出すことができる。このため、参照地点がよく知らない地点や記憶があいまいな地点であっても、利用者は当該地点に関する多量の情報を瞬時に取得することができる。従って、利用者は表示部44aに表示された複数の参照地点の中から所望の地点を直感的に認識することができる。また、利用者は、表示された地図を視認するのみで所望の地点であるか否かを判断することが可能であり、地図以外の情報を視認することなく参照地点から所望の地点を選択することが可能になる。従って、簡易な操作で所望の地点を選択することが可能である。
【0037】
(2)地点選択支援処理:
次に、ナビゲーションプログラム21による地点選択支援処理を詳細に説明する。図2は地点選択支援処理を示すフローチャートであり、当該地点選択支援処理は、ナビゲーション装置10における経路案内等を実行するにあたり、参照地点を選択する必要が生じた段階で実行される。なお、本実施形態において、地点選択支援処理が実行される前には、予め地図情報に複数の参照地点について、参照地点であることを示す情報と表示状態情報30bとが作成され記憶媒体30に記憶される。
【0038】
地点選択支援処理において、制御部20は、参照地点表示部21bの処理により、利用者のユーザI/F部44に対する操作に応じて選択候補とすべき参照地点を特定し(ステップS100)、選択候補の参照地点に対応付けられた表示状態情報30bを取得する(ステップS105)。本実施形態においては、経路の目的地を決定する過程などにおいて利用者がユーザI/F部44の入力部を操作して参照地点を参照する指示を行った場合に、参照地点として設定された時刻が現在に近い順にn個の参照地点を選択候補とする構成が採用されている。このため、制御部20は、地図情報30aに含まれる参照地点であることを示す情報を参照し、参照地点として設定された時刻が現在に近い順にn個の参照地点を特定し、当該n個の参照地点に関する表示状態情報30bを取得する。この結果、選択候補となっている各参照地点について、参照地点の位置と参照地点を設定した際に表示されていた地図を示す表示状態情報30bとが取得される。
【0039】
次に、制御部20は、選択候補とされた参照地点のうち、地図の描画がなされていない参照地点の一つを地図の描画対象に設定してステップS110〜S125のループ処理を行う。具体的には、制御部20は、参照地点表示部21bの処理により、描画対象の参照地点の位置を中心とし、当該参照地点に対応付けられた地図の縮尺および地図の座標軸の方向、配色で地図を描画する(ステップS110)。すなわち、制御部20は、描画対象の参照地点に対応付けられた表示状態情報30bから地図の縮尺および座標軸の方向を特定し、特定された縮尺および座標軸の方向にて地図を描画して着色を行う。ここで、描画とは、図示しないRAMに地図を示す画像データを記録することであり、色は画像データを構成する各画素の階調値によって特定される。
【0040】
本実施形態において、制御部20は、着色にあたり、描画対象の参照地点に対応付けられた時刻を示す情報を特定し、当該時刻が昼に相当する時刻であれば、建物や道路等の地物に対して予め対応付けられた有彩色が着色されるようにRAMに画像データを記録する。また、当該時刻が夜に相当する時刻であれば、建物や道路等の地物に対して予め対応付けられた白以外の無彩色が着色されるようにRAMに画像データを記録する。なお、ここでは夜に相当する時刻における地図の輝度が利用者の運転の障害にならなければ良く、所定以下の輝度の有彩色を利用して地図を着色しても良い。
【0041】
次に、制御部20は、参照地点表示部21bの処理により、描画対象の参照地点を示すアイコンを地図に追加する(ステップS120)。すなわち、制御部20は、描画対象の参照地点に対応付けられた属性情報を特定し、当該属性情報が目的地を示している場合には目的地を示すアイコンを表示するようにRAMに記録された画像データを修正する。当該属性情報が基準地点を示している場合には基準地点を示すアイコンを表示するようにRAMに記録された画像データを修正する。
【0042】
次に、制御部20は、参照地点表示部21bの処理により表示部44aに地図を表示する(ステップS125)。すなわち、制御部20は、RAMに記録された画像データが示す地図を表示するための制御信号を表示部44aに対して出力する。この結果、ユーザI/F部44は、当該制御信号に応じて地図を表示部44aに表示する。なお、本実施形態においては、地図をカバーフロー表示する構成となっており、複数の地図を表示部44aに一覧表示する際に、一つの地図を矩形で表示するとともに表示部44aの中央に表示し、他の地図を変形させて中央の地図の左右に並べて表示する。従って、ステップS125において制御部20は、描画対象の参照地点を示す地図の表示部44a上での表示位置に応じて適宜RAMに記録された画像データが示す地図を変形させることになる。そして、制御部20は、参照地点表示部21bの処理により、全選択候補について表示が終了したか否かを判定し(ステップS130)、ステップS130にて全選択候補について表示が終了したと判定されるまでステップS110以降の処理を繰り返す。
【0043】
図3A〜3Eは、ステップS110〜S130によって描画される地図を模式的に示す図である。これらの図においては、矩形の枠内に道路と参照地点とを示す地図を示すとともに線によって道路、旗のアイコンおよび丸内に文字Gを示したアイコンによって参照地点を示している。ここで、旗のアイコンは基準地点、丸内に文字Gを示したアイコンは目的地を示している。また、図3A,3C,3Dにおいては一本の線によって道路を示し、図3B,3Eにおいては、二本の線に挟まれた領域が道路であることを示している。すなわち、図3A,3C,3Dにおいては、図3B,3Eよりも広域の地図が表示されるような縮尺となっている。
【0044】
図3A〜3Eに示す各参照地点が選択候補となった場合、ステップS110〜S130の処理によって図3A〜3Eに示す地図のそれぞれが描画される。例えば、ステップS110〜S130の処理において図3A〜3Eの順で参照地点が描画対象となった場合、図3Aに示す参照地点が描画対象となってステップS110が実行されると、図3Aに示すように参照地点の位置が矩形で示す地図の描画エリアの中心に設定され、当該参照地点に対応付けられた地図の縮尺および地図の座標軸の方向が特定される。そして、当該座標軸の方向から図3Aに示す描画エリア内の各画素に描画すべき道路や各種の地物が特定され、特定された道路や地物を示す画像を示す画像データが各画素について決定される。なお、各画素の階調値は道路や地物が時刻に応じた配色となるように設定される。さらに、ステップS120により、参照地点を示すアイコンが地図の中心に追加されるように画像データが修正される。なお、図3Aに示す例において、参照地点は基準地点であるため、参照地点を示すアイコンは旗のアイコンとなる。
【0045】
図3B〜3Eにおいても同様の処理が行われ、ステップS110にて参照地点の位置が描画エリアの中心となるように各参照地点に対応付けられた縮尺および座標軸の方向にて道路や地物を示す地図が描画されるとともに着色され、ステップS120にて参照地点を示す旗のアイコンあるいは丸に文字Gを示したアイコンが追加される。
【0046】
図4は、ステップS125の処理により表示部44aに一覧表示される地図の例を示す図である。同図4に示す例においては、図3A〜3Eに示す地図をカバーフロー表示している。すなわち、図3A〜3Eに示す地図を左から右へ並べて示している。図4に示すように、本実施形態においては、中央に表示される地図においてはステップS110〜S120にて描画された矩形の地図を変形することなく表示しており、その左右に表示される地図においては矩形の地図を変形している。すなわち、中央よりも左側に表示される図3A,3Bの地図は矩形の描画エリアの右側を圧縮するとともに左右方向の長さを圧縮するように変形して表示している。また、中央よりも右側に表示される図3D,3Eの地図は矩形の描画エリアの左側を圧縮するとともに左右方向の長さを圧縮するように変形して表示している。
【0047】
以上のように、本実施形態においては、各参照地点のそれぞれを示すための地図を描画して表示するが、当該地図は参照地点が設定された際に表示部44aに表示されていた地図の状態と同一の状態となるように描画される。すなわち、参照地点が設定された際の地図の配色、地図の縮尺、地図の座標軸の方向、地図上に表示されたアイコンが再現される。このため、利用者は、各参照地点とともに地図を視認することで、参照地点の位置や参照地点設定の際の操作、心情等を思い出すことができる。例えば、地図が時刻に応じた配色となることで、利用者は参照地点を設定した際の時刻を思い出すことができ、参照地点の位置や地点設定の際の操作、心情等を思い出すことができる。また、参照地点が設定された際の地図の縮尺や座標軸の方向、アイコンは、利用者の操作によって設定された縮尺や座標軸の方向、アイコンとなるため、その縮尺の地図や座標軸の方向の地図が再現され、また、参照地点を示すアイコンが再現されれば、利用者は参照地点の位置や地点設定の際の操作、心情等を思い出すことができる。
【0048】
なお、図4に示す例においては、中央に表示された地図の情報に当該地図が示す参照地点の住所付近の地図であること(図4に示す例においては「住所C付近」)および現在地点から参照地点までの距離が示されている。さらに、表示部44aの右上には一つ前の画面に戻ることを指示するボタンが表示され、表示部44aの右下には参照地点を全消去することを指示するボタンが表示されている。
【0049】
本実施形態においては、当該図4に示された各ボタンと地図の変更と地図上の参照地点の選択を指示する入力を受け付ける。すなわち、上述のステップS130にて全選択候補について表示が終了したと判定されると、制御部20は、地点選択受付部21cの処理により、ユーザI/F部44の入力部の出力信号に基づいて利用者による参照地点の選択操作を受け付ける(ステップS135)。
【0050】
具体的には、制御部20は、図4に示す表示部44aに表示された地図のいずれかを単位期間内に2回タッチする操作によって参照地点の選択を受け付ける。参照地点の選択を受け付けると、制御部20は、選択された参照地点をナビゲーション装置10における経路案内の目的地等に設定する。また、制御部20は、図4に示す表示部44aに表示された地図のいずれかを指で触れた状態で当該指を左右いずれかに移動させる操作を受け付けると、カバーフロー表示された地図を左右いずれかに移動させる。そして、再度ステップS100以降の処理を実行することによって、移動によって空いたスペースに新たな選択候補の参照地点を表示し、再度参照地点の選択を受け付ける。
【0051】
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、参照地点を設定した際に表示されていた地図を再現して参照地点選択の支援を行うことができる限りにおいて他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、参照地点は任意の地点の選択によって設定することができればよく、設定された参照地点を記憶媒体に記憶させることによって、参照地点が後に参照可能な地点として定義されればよい。従って、目的地や基準値点等の検索や設定が行われることに伴って、利用者が意識しない状態であっても自動的に設定を行うように構成してもよい。なお、ナビゲーション装置における自動処理としては、ナビゲーション装置において目的地や基準地点が設定された場合や任意の地点に車両が到達して電源がオフになったことなど既定の条件に応じて各地点を参照地点とする構成等が挙げられる。
【0052】
さらに、表示状態情報は、参照地点の位置や設定時の利用者の操作,心情,参照地点の設定法等を連想できるように、参照地点を設定した際の地図を再現するための情報であれば良く、参照地点が設定された際に表示部に表示されていた地図を縮小した地図を示す情報であっても良いし、地図を再現するための画像データであっても良い。むろん、地図以外の情報、例えば、検索結果一覧や参照地点の住所等を表示部で表示していた場合、当該地図以外の情報を再現する構成としても良い。
【0053】
さらに、参照地点の選択法としては種々の方法を採用可能であり、表示部に表示されている参照地点を直接的あるいは間接的に選択する指示をユーザI/Fによって受け付けることができるように構成されればよい。後者としては、参照地点に対応付けられた地図の選択を受け付けることによって当該選択された地図に含まれる参照地点の選択を受け付けたとみなす構成等を採用可能である。また、参照地点を選択するためのユーザI/Fはタッチパネルに限定されず、ボタンであってもよい。また、選択候補の表示はカバーフロー表示に限定されず、地図のアイコン等を一覧表示する構成であっても良い。
【0054】
さらに、参照地点を設定した際に地図以外の表示内容を表示部に表示し、当該地図以外の表示内容と地図とを併用して参照地点の設定を行っていた場合に、当該地図以外の表示内容を地図とともに表示しても良い。例えば、表示状態情報に、参照地点を設定した際に表示部に表示されていた地図および地図以外の表示内容を示す情報が含まれる構成とし、参照地点を選択候補として表示する際に、地図とともに地図以外の表示内容を再現して表示部に表示させる構成とする。この構成によれば、参照地点の位置や参照地点設定の際の操作、心情、参照地点の設定法等をより容易に利用者に思い出させることができる。なお、地図以外の表示内容は、参照地点を設定した際に表示部に表示された情報であれば良く、地図と同時に表示された表示内容であっても良いし地図表示の前後に表示された表示内容であっても良い。例えば、地点検索後に検索結果一覧を表示部に表示させ、一覧から選択された地点の地図を表示させ、当該地点を参照地点として設定した場合に、表示部に表示されていた検索結果一覧を再現して表示部に表示させる構成としても良い。
【符号の説明】
【0055】
10…ナビゲーション装置、20…制御部、21…ナビゲーションプログラム、21a…参照地点設定部、21b…参照地点表示部、21c…地点選択受付部、30…記憶媒体、30a…地図情報、30b…表示状態情報、41…GPS受信部、42…車速センサ、43…ジャイロセンサ、44…ユーザI/F部、44a…表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図を表示するとともに当該地図上に地点の情報を表示する表示部と、
前記表示部に表示された地点を参照地点として設定する参照地点設定手段と、
前記参照地点設定手段により設定された参照地点を記憶する参照地点記憶手段と、
前記参照地点記憶手段に記憶された参照地点から選択候補となる参照地点を抽出して前記表示部に表示する参照地点表示手段とを備え、
前記参照地点記憶手段は、前記表示部に表示された地点が参照地点として設定された際に、当該表示部に表示されていた前記地図の表示状態を示す表示状態情報を当該参照地点に対応付けて記憶し、
前記参照地点表示手段は、前記選択候補となる参照地点に対応付けられた前記表示状態情報が示す前記地図を前記表示部に表示するナビゲーション装置。
【請求項2】
前記表示状態情報は、
前記地図の配色と、前記地図の縮尺と、前記地図の座標軸の方向と、前記地図上に表示されたアイコンとのいずれかまたは組み合わせを示す情報である、
請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記地図は時刻に応じて異なる配色で表示されるとともに、前記表示状態情報は前記参照地点が設定された際の時刻を示す情報を含み、
前記参照地点表示手段は、前記時刻に応じた配色で前記地図を表示する、
請求項1または請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記表示状態情報は、前記表示部に表示された地点が参照地点として設定された際に、当該表示部に表示されていた前記地図の表示状態および設定された前記参照地点の属性を示す情報を含み、
前記参照地点表示手段は、前記属性に対応したアイコンによって示される前記参照地点を含む前記地図を表示する
請求項1〜請求項3のいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記表示状態情報は、前記表示部に表示された地点が参照地点として設定された際に、当該表示部に表示されていた前記地図の表示状態および前記地図以外の表示内容を示す情報を含み、
前記参照地点表示手段は、前記地図とともに前記地図以外の表示内容を表示する、
請求項1〜請求項4のいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
表示部に地図を表示するとともに当該地図上に地点の情報を表示する表示工程と、
前記表示部に表示された地点を参照地点として設定する参照地点設定工程と、
前記参照地点設定工程により設定された参照地点を記憶媒体に記憶する参照地点記憶工程と、
前記記憶媒体に記憶された参照地点から選択候補となる参照地点を抽出して前記表示部に表示する参照地点表示工程とを含み、
前記参照地点記憶工程は、前記表示部に表示された地点が参照地点として設定された際に、当該表示部に表示されていた前記地図の表示状態を示す表示状態情報を当該参照地点に対応付けて記憶し、
前記参照地点表示工程は、前記選択候補となる参照地点に対応付けられた前記表示状態情報が示す前記地図を前記表示部に表示するナビゲーション方法。
【請求項7】
表示部に地図を表示するとともに当該地図上に地点の情報を表示する表示機能と、
前記表示部に表示された地点を参照地点として設定する参照地点設定機能と、
前記参照地点設定機能により設定された参照地点を記憶媒体に記憶する参照地点記憶機能と、
前記記憶媒体に記憶された参照地点から選択候補となる参照地点を抽出して前記表示部に表示する参照地点表示機能とをコンピュータに実現させるナビゲーションプログラムであって、
前記参照地点記憶機能は、前記表示部に表示された地点が参照地点として設定された際に、当該表示部に表示されていた前記地図の表示状態を示す表示状態情報を当該参照地点に対応付けて記憶し、
前記参照地点表示機能は、前記選択候補となる参照地点に対応付けられた前記表示状態情報が示す前記地図を前記表示部に表示する、ナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−37353(P2012−37353A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−177100(P2010−177100)
【出願日】平成22年8月6日(2010.8.6)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】