ナビゲーション装置及びプログラム
【課題】車両の部品の劣化を考慮してエネルギー供給施設を適切に案内可能なナビゲーション装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置では、ガソリンスタンドを検索し(S101)、車両の部品の劣化に係る劣化情報を取得する(S102)。そして、取得された劣化情報に基づき、検索されたガソリンスタンドのうち、フルサービスのガソリンスタンドまたはセルフサービスのガソリンスタンドを選択し(S103、S105、S106)、選択されたガソリンスタンドに関する情報を出力する(S107)。これにより、車両の部品の劣化を考慮して、適切なエネルギー供給施設が選択されるので、ユーザの利便性が向上する。
【解決手段】ナビゲーション装置では、ガソリンスタンドを検索し(S101)、車両の部品の劣化に係る劣化情報を取得する(S102)。そして、取得された劣化情報に基づき、検索されたガソリンスタンドのうち、フルサービスのガソリンスタンドまたはセルフサービスのガソリンスタンドを選択し(S103、S105、S106)、選択されたガソリンスタンドに関する情報を出力する(S107)。これにより、車両の部品の劣化を考慮して、適切なエネルギー供給施設が選択されるので、ユーザの利便性が向上する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、施設、例えばガソリンスタンド、を検索し、検索された施設への経路を探索するナビゲーション装置が知られている。例えば特許文献1では、ユーザが、入力操作部を通じて表示されたサービスステーション利用目的情報(以下、「サービスステーション」を「SS」という。)の項目から所望の項目を選択する。そして車載端末とセンタシステムとが通信を行うことにより、センタシステムから車載端末にSS検索結果が供給され、ユーザが入力操作部を通じてSS検索結果として表示されたSS店舗情報のうちから所望のSS店舗情報を選択する旨の入力操作を行うと、選択されたSS店舗を目的地として設定して経路を探索する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−241943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両の部品は、様々な要因、例えば時間の経過等の要因によって劣化する。そのため、車両の部品を定期的に点検することが望ましい。このような車両の部品の点検は、ガソリンスタンドに代表されるエネルギー供給施設においても実施可能である場合が多く、燃料補給の際に併せて点検を行うこともできる。しかしながら、特許文献1では、上述のような車両の部品の劣化等を考慮したサービスステーションの案内は行われていなかった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の部品の劣化を考慮してエネルギー供給施設を適切に案内可能なナビゲーション装置およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載のナビゲーション装置は、車両の走行に要するエネルギー源を供給するエネルギー供給施設を検索するエネルギー供給施設検索手段と、車両の部品の劣化に関する劣化情報を取得する劣化情報取得手段と、エネルギー供給施設検索手段により検索されたエネルギー供給施設のうち、車両へのエネルギー源の供給をエネルギー供給施設に所属するスタッフが行うフルサービス施設、または、車両へのエネルギー源の供給を車両の乗員が行うセルフサービス施設のいずれかを劣化情報に基づいて選択する選択手段と、選択手段により選択されたエネルギー供給施設の情報を出力する情報出力手段と、を備える。これにより、車両の部品の劣化を考慮した適切なエネルギー供給施設を案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0006】
請求項2に記載の発明では、劣化情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する劣化判断手段を備える。劣化判断手段により劣化部品があると判断された場合、情報出力手段は、劣化部品の情報を出力し、選択手段は、フルサービス施設を選択する。これにより、劣化部品がある場合、劣化部品の情報を出力するとともにエネルギー供給施設としてフルサービス施設を案内可能であるので、エネルギー源の補給の際に併せて点検を促すことにより、安全性や燃費の向上が期待される。
【0007】
請求項3に記載の発明では、選択手段は、劣化判断手段により劣化部品がないと判断された場合、セルフサービス施設を選択する。これにより、劣化部品がない場合、エネルギー供給施設として、一般的にフルサービス施設と比べて価格の安いセルフサービス施設を案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0008】
請求項4に記載の発明では、劣化判断手段により劣化部品があると判断された場合、フルサービス施設またはセルフサービス施設の選択をユーザに促すとともに、ユーザにより入力されたフルサービス施設またはセルフサービス施設の選択に係る入力情報を取得する入力情報取得手段を備える。選択手段は、入力情報取得手段により取得された入力情報に基づき、フルサービス施設またはセルフサービス施設を選択する。これにより、ユーザが所望するエネルギー供給施設をより適切に案内することができる。
【0009】
劣化判断手段は、具体的には以下のように構成される。
請求項5に記載の発明では、劣化情報は、計時手段により計時される部品の劣化期間に関する劣化期間情報を含む。劣化判断手段は、劣化期間が部品に設定された経年劣化期間を過ぎている場合、劣化部品があると判断する。これにより、比較的簡素な構成で部品の経年劣化を適切に判断することができる。
請求項6に記載の発明では、劣化情報は、部品の劣化に係るセンサ情報を含む。劣化判断手段は、センサ情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する。これにより、部品の劣化を適切に判断することができる。
【0010】
請求項7に記載の発明では、劣化部品がフルサービス施設にて点検可能な簡易点検項目に含まれるか否かを判断する簡易点検項目判断手段を備える。選択手段は、簡易点検項目判断手段により劣化部品が簡易点検項目に含まれると判断された場合、フルサービス施設を選択する。これにより、劣化部品がフルサービス施設にて点検可能である場合、フルサービス施設を案内可能であるので、エネルギー源の補給の際に併せて点検を促すことにより、安全性や燃費の向上が期待される。
【0011】
請求項8に記載の発明では、車両における次回の定期点検が所定期間内に行われる予定があるか否かを判断する次回定期点検判断手段を備える。劣化判断手段により劣化部品があると判断された場合であって、次回定期点検判断手段により次回の定期点検が所定期間内に行われる予定があると判断された場合、情報出力手段は、劣化部品および次回定期点検時期の情報を出力する。また、選択手段は、セルフサービス施設を選択する。これにより、次回の定期点検が近日中に行われる場合、一般的にフルサービス施設と比べて価格の安いセルフザービス施設を案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0012】
請求項9に記載の発明では、車両における前回の定期点検が所定期間内に行われたか否かを判断する前回定期点検判断手段を備える。劣化判断手段により劣化部品があると判断された場合であって、前回定期点検判断手段により前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断された場合、情報出力手段は、劣化部品および定期点検時期の情報を出力する。また、選択手段は、セルフサービス施設を選択する。前回定期点検が所定期間内に行われているにも関わらず劣化部品がある場合、エネルギー供給施設ではなく前回定期点検施設にて劣化部品を確認してもらうべきである。そこで、エネルギー供給施設としては一般的にフルサービス施設と比べて価格の安いセルフサービスのエネルギー供給施設を案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0013】
請求項10に記載の発明では、劣化情報は、計時手段により計時される前記部品の劣化期間に関する劣化期間情報を含む。また、車両における前回の定期点検が所定期間内に行われたか否かを判断する前回定期点検判断手段と、前回定期点検判断手段により前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断されたにも関わらず、劣化期間が部品に設定された経年劣化期間を過ぎている場合、前回の定期点検時に計時手段のリセット処理が行われたか否かを判断するリセット判断手段と、を備える。リセット判断手段により計時手段のリセット処理が行われたと判断された場合、情報出力手段は、計時手段のリセット処理異常である旨を示す情報、および、前回定期点検時期の情報を出力する。また、選択手段は、セルフサービス施設を選択する。すなわち、前回定期点検が所定期間内に行われているにも関わらず、経年劣化期間を過ぎている場合、リセット異常が疑われるので、エネルギー供給施設ではなく前回定期点検を行った前回定期点検施設にて確認してもらうべきである。そこで、エネルギー供給施設としては一般的にフルサービス施設と比べて価格の安いセルフサービスのエネルギー供給施設を案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0014】
請求項11に記載の発明では、リセット判断手段により計時手段のリセット処理が行われていないと判断された場合、計時手段をリセットするリセット手段を備える。リセット手段により計時手段のリセット処理が行われた後、部品の劣化に係るセンサ情報に基づいて劣化部品があると劣化判断手段により判断された場合、情報出力手段は、劣化部品および前回定期点検時期の情報を出力する。また、選択手段は、セルフサービス施設を選択する。前回の定期点検が直前に行われているにも関わらずセンサエラーがある場合、エネルギー供給施設ではなく前回定期点検施設にて確認してもらうべきであるので、前回の定期点検時期を通知した上で、エネルギー供給施設として一般的にフルサービス施設と比べて価格の安いセルフサービスのエネルギー供給施設を案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
請求項12に記載の発明では、情報出力手段は、さらに前回定期点検場所の情報を出力する。これにより、前回の定期点検場所での再点検を促すことができる。
【0015】
以上、ナビゲーション装置の発明として説明してきたが、次に示すようなプログラムの発明として実現することもできる。
すなわち、車両の走行に要するエネルギー源を供給するエネルギー供給施設を検索するエネルギー供給施設検索手段と、車両の部品の劣化に関する劣化情報を取得する劣化情報取得手段と、エネルギー供給施設検索手段により検索されたエネルギー供給施設のうち、車両へのエネルギー源の供給をエネルギー供給施設に所属するスタッフが行うフルサービス施設、または、車両へのエネルギー源の供給を車両の乗員が行うセルフサービス施設のいずれかを劣化情報に基づいて選択する選択手段と、選択手段により選択されたエネルギー供給施設の情報を出力する情報出力手段と、を備えるプログラムである。このようなプログラムを実行することで、上述のナビゲーション装置と同様の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態による施設情報データベースを説明する説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態による劣化情報データベースを説明する説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるガソリンスタンド検索処理を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態によるガソリンスタンド検索処理を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施形態による劣化情報データベースを説明する説明図である。
【図7】本発明の第3実施形態によるガソリンスタンド検索処理を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第4実施形態によるガソリンスタンド検索処理を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第5実施形態によるガソリンスタンド検索処理を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の第6実施形態によるガソリンスタンド検索処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明によるナビゲーション装置を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるナビゲーション装置としての車載器1の全体構成を示すブロック図である。車載器1は、制御部10を中心に構成されており、制御部10に接続される位置検出器20、地図データ記憶部30、操作スイッチ群40,描画部60、音声出力部70等を備えている。
【0018】
制御部10は、通常のコンピュータとして構成されている。制御部10の内部には、CPU、ROM、I/O、および、これらの構成を接続するバスラインなどが備えられている。
位置検出器20は、いずれも周知の地磁気センサ21、ジャイロスコープ22、距離センサ23、および、衛星からの電波を受信するGPS(Global Position
ing System)受信機24等を有している。これらのセンサ21〜24は、各々が性質の異なる誤差を持っているため、相互に補完しながら使用される。
【0019】
地図データ記憶部30は、例えばハードディスク装置(HDD)として実現される記憶装置である。なお、本実施形態ではHDDを用いたが、DVD−ROMや、メモリカード等の他の媒体を用いても差し支えない。地図データ記憶部30は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データおよび経路を探索するための地図データを記憶している。地図データには、各種データが含まれるが、その一つとして施設に関する施設情報が含まれる。施設情報は、具体的には施設を特定するIDと関連付けられて記憶されているPOI(Point Of Interest)情報である。POI情報には、施設名称、施設ID、位置座標、種別(ジャンル)を示す情報などが含まれる。
【0020】
ここで、図2に基づいて施設情報データベースについて説明する。施設情報データベースには、施設名称、施設ID、当該施設の位置座標、および種別を示す情報が関連付けて記憶されている。なお、図2においては、種別が「ガソリンスタンド」である施設について例示している。また、種別が「ガソリンスタンド」である施設については、フルサービスのガソリンスタンドであることを示すフルフラグ、または、セルフサービスのガソリンスタンドであることを示すセルフルラグが関連付けて記憶されている。
【0021】
例えば、フルサービスのガソリンスタンドであるP社A店については、施設名称「P社A店」、施設ID「0001」、位置座標(x1,y1)が関連付けて記憶されている。また、P社A店はフルサービスのガソリンスタンドであるので、フルフラグがセットされている。
また例えば、セルフサービスのガソリンスタンドであるQ社B店については、施設名称「Q社B店」、施設ID「0002」、位置座標(x2,y2)が関連付けて記憶されている。また、Q社B店はセルフサービスのガソリンスタンドであるので、セルフフラグがセットされている。
【0022】
なお、本実施形態においては、ガソリンスタンドに所属するスタッフが給油作業を行う所謂フルサービスのガソリンスタンドが「車両へのエネルギー源の供給をエネルギー供給施設に所属するスタッフが行うフルサービス施設」に対応し、ガソリンスタンドに所属するスタッフが給油作業を行わず、車両の乗員(主に運転者)が給油作業を行う所謂セルフサービスのガソリンスタンドが「車両へのエネルギー源の供給を車両の乗員が行うセルフサービス施設」に対応している。また、ガソリンスタンドが「エネルギー供給施設」に対応しており、一般的にガソリンスタンドで供給される「軽油」、「ガソリン(レギュラー、ハイオク)」が「エネルギー源」に対応している。
【0023】
図1に戻り、操作スイッチ群40は、ディスプレイ61と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチやリモコン装置等で構成され、各種入力に使用される。
描画部60には、ディスプレイ61が接続されている。ディスプレイ61は、液晶やCRTを用いたカラーディスプレイである。このディスプレイ61を介して情報表示が行われる。
音声出力部70には、スピーカ71が接続されている。スピーカ71を介して音声による案内が行われる。
【0024】
情報記憶部80は、車両の部品の劣化に関する情報等を記憶するためのものであり、地図データ記憶部30と同一のHDDで構成されている。もちろん、メモリカード等の他の媒体を用いてもよい。
ここで、図3に基づいて劣化情報データベースについて説明する。劣化情報データベースには、タイヤの空気圧、タイヤの摩耗等、部品の劣化に関する項目(以下、単に「劣化部品」という。)が記憶されている。また、部品ごとに、点検や交換を行う目安となる経年劣化期間に関する経年劣化情報が関連付けて記憶されている。例えば、劣化部品の「タイヤの空気圧」には、経年劣化期間として「1ヶ月」が関連付けて記憶され、「タイヤの摩耗時期」には「3年」が関連付けられて記憶されている。また例えば、「ホイールナット点検時期」には、経年劣化期間として「3000km走行時」といった具合に、走行距離が記憶されている。
なお、部品ごとに計時手段としてのカウンタやタイマ等を用いて劣化期間が計時されている。劣化期間は、該当する部品の点検や交換等を行った場合、リセットされるものとする。なお、部品ごとに計時されている劣化期間に関する劣化期間情報が「劣化情報」に含まれる。
【0025】
ところで本実施形態では、劣化情報に基づいて適切なガソリンスタンドを案内可能である点に特徴を有している。そこで、図4に示すフローチャートに基づいてガソリンスタンド検索処理を説明する。
【0026】
初めのステップS101(以下、「ステップ」を省略し、単に記号「S」で示す。)では、ガソリンスタンドを検索する。本実施形態では、ユーザが操作スイッチ群40を操作することにより検索が実行され、車両の現在位置から所定範囲内にあるガソリンスタンドが検索される。
S102では、劣化情報を取得する。ここで取得される劣化情報は、部品ごとに計時されている劣化期間に関する劣化期間情報である。また、情報記憶部80に記憶されている劣化情報データベースを読み出す。
【0027】
S103では、劣化情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する。本実施形態では、部品ごとに計時されている劣化期間が劣化情報データベースに記憶されている経年劣化期間を過ぎている場合、当該部品を劣化部品として特定する。劣化部品がないと判断された場合(S103:NO)、S106へ移行する。劣化部品があると判断された場合(S103:YES)、S104へ移行する。
【0028】
S104では、劣化部品の情報を通知する。具体的には、例えば、劣化部品「オイル交換」について経年劣化期間を過ぎている場合、「オイル交換の時期です。」といった内容をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
【0029】
ところで、フルサービスのガソリンスタンドでは、給油時にタイヤの空気圧やオイルの汚れ具合等の点検を無料で行ってもらえる場合が多い。そこで本実施形態では、劣化部品があると判断された場合(S103:YES)、劣化部品に関する情報を通知するとともに、フルサービスのガソリンスタンドを案内することにより、劣化部品の点検を促す。すなわち、S105では、S101にて検索されたガソリンスタンドのうち、フルフラグがセットされているフルサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0030】
また本実施形態では、劣化部品がないと判断された場合、一般的にフルサービスのガソリンスタンドと比べて価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内する。すなわち、劣化部品がないと判断された場合(S103:NO)に移行するS106では、S101にて検索されたガソリンスタンドのうち、セルフフラグがセットされているセルフサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0031】
S107では、S105またはS106で選択されたガソリンスタンドをディスプレイ61にリスト表示する。すなわち、S105の後に移行するS107では、フルサービスのガソリンスタンドをリスト表示する。また、S106の後に移行するS107では、セルフサービスのガソリンスタンドをリスト表示する。そして、ユーザにより操作スイッチ群40を介してガソリンスタンドが選択されると、選択されたガソリンスタンドを目的地として設定するとともに、当該ガソリンスタンドへの経路を探索し、探索された経路に基づく経路案内を行う。
【0032】
以上、詳述したように、車載器1では、ガソリンスタンドを検索し(S101)、車両の部品の劣化に係る劣化情報を取得する(S102)。そして、取得された劣化情報に基づき、検索されたガソリンスタンドのうち、フルサービスのガソリンスタンドまたはセルフサービスのガソリンスタンドを選択し(S103、S105、S106)、選択されたガソリンスタンドに関する情報を出力する(S107)。これにより、車両の部品の劣化を考慮して、適切なエネルギー供給施設が案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0033】
本実施形態では、劣化情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する(S103)。劣化部品があると判断された場合(S103:YES)、劣化部品の情報を出力し(S104)、フルサービスのガソリンスタンドを選択する(S105)。これにより、劣化部品がある場合、フルサービスのガソリンスタンドを案内可能であり、給油の際に併せて点検を促すことにより、安全性や燃費の向上が期待される。また、劣化部品がないと判断された場合(S103:NO)、セルフサービスのガソリンスタンドを選択する。(S106)。これにより、劣化部品がない場合、比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドが案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0034】
また本実施形態では、劣化情報は、計時手段により計時される部品の劣化期間に関する劣化期間情報を含み、劣化期間が部品に設定された経年劣化期間を過ぎている場合(S103:YES)、劣化部品があると判断する。これにより、部品毎にセンサ等を設けることなく、カウンタやタイマ等の比較的簡素な構成で部品の経年劣化を適切に判断することができる。
【0035】
以下、複数の実施形態では、上記第1実施形態と同様の構成であるので、以下、複数の実施形態では、全体構成の説明を省略し、ガソリンスタンド検索処理を中心に説明する。
【0036】
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。第2実施形態のガソリンスタンド検索処理において、第1実施形態とは、図5中に破線で囲んだS108及びS109が追加されている点が異なる。すなわち、劣化部品があると判断された場合(S103:YES)であって、劣化部品の情報を通知した(S104)後に、セルフサービスのガソリンスタンドまたはフルサービスのガソリンスタンドの選択をユーザに促す処理が追加されている。すなわち、劣化部品に関する情報を通知した(S104)後に移行するS108では、セルフサービスのガソリンスタンドまたはフルサービスのガソリンスタンドの選択をユーザに促す画面をディスプレイ61に表示し、操作スイッチ群40を介してユーザにより入力された選択に係る入力情報を取得する。
【0037】
S109では、S108で取得された入力情報に基づき、フルサービスのガソリンスタンドまたはセルフサービスのガソリンスタンドのどちらが選択されたかを判断する。フルサービスのガソリンスタンドが選択された場合(S108:YES)、S105へ移行する。フルサービスのガソリンスタンドが選択されなかった場合(S108:NO)、すなわちセルフサービスのガソリンスタンドが選択された場合、S106へ移行する。
【0038】
これにより上記第1実施形態と同様の効果を奏し、さらに、劣化部品があると判断された場合(S103:YES)、フルサービスのガソリンスタンドまたはセルフサービスのガソリンスタンドの選択をユーザに促すとともに、ユーザにより入力されたフルサービスのガソリンスタンドまたはセルフサービスのガソリンスタンドの選択に係る入力情報を取得する(S107)。そして、取得された入力情報に基づき、セルサービスのガソリンスタンドまたはセルフサービスのガソリンスタンドを選択する(S109、S105、S106)。これによりユーザが所望するエネルギー供給施設をより適切に案内することができる。
【0039】
なお、本実施形態のように、劣化部品を通知した後に、フルサービスのガソリンスタンドまたはセルフサービスのガソリンスタンドの選択をユーザに促す画面をディスプレイ61に表示し、操作スイッチ群40を介してユーザにより入力された選択に係る入力情報を取得し、取得された入力情報に基づいてセルフサービスのガソリンスタンドまたはフルサービスのガソリンスタンドを検索する処理(図5中に破線で囲んで示したS108及びS109)は、以降の実施形態においても同様に追加することが可能である。
【0040】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図6および図7に基づいて説明する。
図6は、劣化情報データベースを説明する図である。本実施形態の劣化情報データベースでは、経年劣化期間に加え、簡易点検フラグが劣化部品ごとに関連付けて記憶されている。簡易点検フラグは、ガソリンスタンドにおいて比較的容易に点検可能な簡易点検項目に対してセットされている。本実施形態では、タイヤの空気圧、ランプ切れ、オイル交換、洗車、ウォッシャー液が簡易点検項目であるものとし、これらの劣化部品に対して簡易点検フラグがセットされている。
【0041】
続いて、本実施形態によるガソリンスタンド検索処理を図7に基づいて説明する。
初めのS201では、ガソリンスタンドを検索する。本実施形態では、ユーザが操作スイッチ群40を操作することにより検索が実行され、車両の現在位置から所定範囲内にあるガソリンスタンドが検索される。
S202では、劣化情報を取得する。ここで取得される劣化情報は、部品ごとに計時されている劣化期間に関する劣化期間情報である。また、情報記憶部80に記憶されている劣化情報データベースを読み出す。
【0042】
S203では、劣化情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する。本実施形態では、部品ごとに計時されている劣化期間が劣化情報データベースに記憶されている経年劣化期間を過ぎている場合、当該部品を劣化部品として特定する。劣化部品がないと判断された場合(S203:NO)、S208へ移行する。劣化部品があると判断された場合(S203:YES)、S204へ移行する。
【0043】
S204では、S203で特定された劣化部品が、フルサービスのガソリンスタンドで点検可能な簡易点検対象項目に含まれるか否かを判断する。簡易点検項目に含まれるか否かの判断は、劣化情報データベースにおいて、特定された劣化部品に簡易点検フラグがセットされているか否かに基づいて判断する。特定された劣化部品が簡易点検項目に含まれないと判断された場合(S204:NO)、すなわち簡易点検フラグがセットされていない場合、S207へ移行する。特定された劣化部品が簡易点検項目に含まれると判断された場合(S204:YES)、すなわち簡易点検フラグがセットされている場合、S205へ移行する。
【0044】
S205では、特定された劣化部品の情報を通知する。すなわち、特定された劣化部品をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
S206では、S201にて検索されたガソリンスタンドのうち、フルフラグがセットされているフルサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0045】
S203で劣化部品が簡易点検項目に含まれないと判断された場合(S204:NO)に移行するS207では、劣化部品および次回定期点検時期を通知する。すなわち、特定された劣化部品および次回定期点検時期をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
【0046】
劣化部品がないと判断された場合(S203:NO)、および、劣化部品が簡易点検項目に含まれないと判断された場合(S204:NO)であって劣化部品および次回の定期点検時期を通知した(S207)後に移行するS208では、S201にて検索されたガソリンスタンドのうち、セルフフラグがセットされているセルフサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0047】
S209では、S206またはS208で選択されたガソリンスタンドをディスプレイ61にリスト表示する。そして、ユーザにより操作スイッチ群40を介してガソリンスタンドが選択されると、選択されたガソリンスタンドを目的地として設定するとともに、当該ガソリンスタンドへの経路を探索し、探索された経路に基づく経路案内を行う。
【0048】
S206の後に移行するS209では、フルサービスのガソリンスタンドがリスト表示される。これにより、劣化部品があると判断され(S203:YES)、劣化部品が簡易点検項目に含まれると判断された場合(S204:YES)、劣化部品の情報を通知するとともに、フルサービスのガソリンスタンドを案内することにより、フルサービスのガソリンスタンドにて給油の際に併せて劣化部品の点検を促す。
【0049】
また、S208の後に移行するS209では、セルフサービスのガソリンスタンドがリスト表示される。本実施形態では特に、劣化部品が簡易点検項目でないと判断された場合(S204:NO)、フルサービスのガソリンスタンドへの案内を行わず、比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内する。劣化部品があると判断された場合(S203:YES)であっても、特定された劣化部品が簡易点検項目でないと判断された場合(S204:NO)、ガソリンスタンドでの点検ではなく、ディーラー等の点検施設での点検が望ましい。そこで、劣化部品と併せて次回定期点検時期を通知するので(S207)、例えば点検時期まで期間があいている場合、次回の定期点検に先駆けて点検施設におけるより劣化部品の点検を促すことができる。
【0050】
これにより、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。また、本実施形態では、劣化部品がフルサービスのガソリンスタンドにて点検可能な簡易点検項目に含まれるか否かを判断する(S204)。劣化部品が簡易点検項目に含まれると判断された場合(S204:YES)、フルサービスのガソリンスタンドを選択する(S206)。これにより、劣化部品がフルサービスのガソリンスタンドにて点検可能である場合、フルサービスのガソリンスタンドを案内可能であり、給油の際に併せて点検を促すことにより、安全性や燃費の向上が期待される。
【0051】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態によるガソリンスタンド検索処理を図8に基づいて説明する。
初めのS301では、ガソリンスタンドを検索する。本実施形態では、ユーザが操作スイッチ群40を操作することにより検索が実行される。
S302では、劣化情報を取得する。ここで取得される劣化情報は、部品ごとに計時されている劣化期間に関する劣化期間情報である。また、情報記憶部80に記憶されている劣化情報データベースを読み出す。
【0052】
S303では、劣化情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する。本実施形態では、部品ごとに計時されている劣化期間が劣化情報データベースに記憶されている経年劣化期間を過ぎている場合、当該部品を劣化部品として特定する。劣化部品がないと判断された場合(S303:NO)、S308へ移行する。劣化部品があると判断された場合(S303:YES)、S304へ移行する。
【0053】
S304では、次回の定期点検が所定期間内、例えば1週間以内、に行われる予定があるか否かを判断する。本実施形態では、納車から1年ごとに定期点検が行われるものとして内部的に管理されているものとする。次回の定期点検が所定期間内に行われる予定があると判断された場合(S304:YES)、S307へ移行する。次回の定期点検が所定期間内に行われる予定がないと判断された場合(S304:NO)、S305へ移行する。
【0054】
S305では、S303で劣化部品の情報を通知する。すなわち、劣化部品をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
S306では、S301で検索されたガソリンスタンドのうち、フルフラグがセットされているフルサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0055】
次回の定期点検が所定期間内に行われる予定がないと判断された場合(S304:YES)に移行するS307では、劣化部品の情報および次回定期点検時期の情報を通知する。すなわち、劣化部品および次回定期点検時期をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
【0056】
劣化部品がないと判断された場合(S303:NO)、および、次回の定期点検時期が所定期間内に行われる予定があると判断された場合(S304:YES)であって劣化部品および次回定期点検時期を通知した(S307)後に移行するS308では、S301にて検索されたガソリンスタンドのうち、セルフルラグがセットされているセルフサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0057】
S309では、S306またはS308で選択されたガソリンスタンドをディスプレイ61にリスト表示する。そして、ユーザにより操作スイッチ群40を介してガソリンスタンドが選択されると、選択されたガソリンスタンドを目的地として設定するとともに、当該ガソリンスタンドへの経路を探索し、探索された経路に基づく経路案内を行う。
【0058】
S306の後に移行するS309では、フルサービスのガソリンスタンドがリスト表示される。これにより、劣化部品があると判断され(S303:YES)、次回の定期点検が所定期間内に行われる予定がないと判断された場合(S304:NO)、劣化部品の情報を通知するとともに、フルサービスのガソリンスタンドを案内することにより、フルサービスのガソリンスタンドにて給油の際に併せて劣化部品の点検を促す。
【0059】
また、S308の後に移行するS309では、セルフサービスのガソリンスタンドがリスト表示される。本実施形態では、比較的軽微な部品の劣化を対象としており、重篤な故障については対象としていない。そのため、劣化部品があると判断された場合(S303:YES)であっても、次回の定期点検が所定期間内に行われる予定がある場合(S304:YES)、定期点検の際に点検施設でしっかりと点検してもらえばいいので、その場合は比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内する。
【0060】
これにより、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。また本実施形態では、次回の定期点検が所定期間内に行われる予定があるか否かを判断する(S304)。劣化部品があると判断された場合(S303:YES)であって、次回の定期点検が所定期間内に行われる予定があると判断された場合(S304:YES)、劣化部品および次回の定期点検時期の情報を出力し(S307)、セルフサービスのガソリンスタンドを選択する(S309)。これにより、次回の定期点検が近日中に行われる場合、比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0061】
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態によるガソリンスタンド検索処理を図9に基づいて説明する。
初めのS401では、ガソリンスタンドを検索する。本実施形態では、ユーザが操作スイッチ群40を操作することにより検索が実行される。
S402では、センサ情報を劣化情報として取得する。本実施形態では、部品ごとに各種センサが設けられており、部品の劣化に係るセンサ情報を取得する。センサ情報は、例えばライトの点灯に係る情報、タイヤの空気圧に係る情報等である。
【0062】
S403では、センサ情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する。劣化部品があると判断された場合(S403:YES)、S405へ移行する。劣化部品がないと判断された場合(S403:NO)、S404へ移行する。
S404では、S401にて検索されたガソリンスタンドのうち、セルフフラグがセットされているセルフサービスのガソリンスタンドを検索する。
【0063】
劣化部品があると判断された場合(S403:YES)に移行するS405では、前回の定期点検が所定期間内、例えば1ヶ月以内、に行われたか否かを判断する。本実施形態では、定期点検が行われるごとに、定期点検の実施に関する定期点検情報が情報記憶部80に記憶される。定期点検情報には、定期点検が実施された実施日、および、定期点検施設に関する情報が含まれる。また、定期点検施設に関する情報には、定期点検施設の位置情報、施設名称、電話番号等が含まれる。前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断された場合(S405:YES)、S408へ移行する。前回の定期点検が所定期間内に行われていないと判断された場合(S405:NO)、S406へ移行する。
【0064】
S406では、劣化部品の情報を通知する。すなわち、劣化部品をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
S407では、S401で検索されたガソリンスタンドのうち、フルフラグがセットされているフルサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0065】
前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断された場合(S405:YES)に移行するS408では、劣化部品および前回の定期点検に関する前回定期点検情報を通知する。すなわち、特定された劣化部品および前回定期点検情報をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。なお、ここでは前回定期点検情報として、前回の定期点検が実施された実施日、前回の定期点検施設の名称が通知されるものとする。
【0066】
S409では、S401にて検索されたガソリンスタンドのうち、セルフフラグがセットされているセルフサービスのガソリンスタンドを選択する。
S410では、情報記憶部80に記憶された定期点検情報に基づき、前回の定期点検施設の位置を検索する。
【0067】
S411では、S404、S407、およびS409にて選択されたガソリンスタンドをディスプレイ61にリスト表示する。そして、ユーザにより操作スイッチ群40を介してガソリンスタンドが選択されると、選択されたガソリンスタンドを目的地として設定するとともに、当該ガソリンスタンドへの経路を探索し、探索された経路に基づく経路案内を行う。
【0068】
S407の後に移行するS411では、フルサービスのガソリンスタンドがリスト表示される。これにより、劣化部品があると判断され(S403:YES)、前回の定期点検が行われてから所定期間内ではないと判断された場合(S405:NO)、劣化部品を通知した後に、フルサービスのガソリンスタンドを案内することにより、フルサービスのガソリンスタンドにて給油の際に併せて劣化部品の点検を促す。
【0069】
また、S410の後に移行するS411は、前回の定期点検が所定期間内に行われているにも関わらず、劣化部品がある場合(S403:YES、S405:YES)である。例えば、ランプ類の接触が悪いために点灯しない、バルブの閉め方が悪く空気圧が低下している、といった状況が想定される。このような場合には、定期点検の補償として、前回の定期点検施設において再点検してもらうべきであるので、給油施設としては比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを選択する。さらに、セルフサービスのガソリンスタンドに加え、前回定期点検施設を案内する。
【0070】
なお、S408、S409、S410、およびS410の後に移行するS411については、処理の順番を適宜入れ替えてもよい。すなわち、セルフサービスのガソリンスタンドを選択して案内した後、前回定期点検施設を検索して案内するようにしてもよい。前回定期点検施設を検索して案内した後、セルフサービスのガソリンスタンドを選択して案内するようにしてもよい。また、前回定期点検施設を検索し、前回定期点検施設へ至る経路上のセルフサービスのガソリンスタンドを選択して案内するようにしてもよい。さらに、S408〜S411の順番は、燃料の残量に基づいて変更してもよい。すなわち、燃料の残量が所定量よりも少ない場合、ガソリンスタンドを先に案内してもよい。また例えば、ユーザが、ひとまず給油のみを行い、前回定期点検施設には別の機会に行きたいと所望することが考えられる。このような場合には、前回定期点検施設への経路案内は行わず、電話番号等の前回定期点検施設に関する情報の案内のみに留めてもよい。
【0071】
これにより、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。また本実施形態では、劣化情報は、部品の劣化に係るセンサ情報を含み、センサ情報に基づいて劣化部品が有るか否かを判断する(S403)。これにより、部品の劣化を適切に判断することができる。
【0072】
また、前回の定期点検が所定期間内に行われたか否かを判断する(S405)。劣化部品があると判断された場合(S403:YES)であって、前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断された場合(S405:YES)、劣化部品および前回の定期点検時期の情報を出力し(S408)、セルフサービスのガソリンスタンドを選択する(S409)。前回定期点検が直前に行われているにも関わらず劣化部品がある場合、ガソリンスタンドではなく前回定期点検施設にて確認してもらうべきである。そこで、前回の定期点検時期を通知した上で、給油施設としては比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。また、前回定期点検場所の情報が出力されるので、前回点検場所での再点検を促すことができる。
【0073】
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態によるガソリンスタンド検索処理を図10に基づいて説明する。
初めのS501では、ガソリンスタンドを検索する。本実施形態では、ユーザが操作スイッチ群40を操作することにより検索が実行される。
S502では、劣化情報を取得する。本実施形態では、部品ごとに各種センサが設けられており、部品の劣化に係るセンサ情報を劣化情報として取得する。センサ情報は、例えばライトの点灯に係る情報、タイヤの空気圧に係る情報等である。また、部品ごとに計時されている劣化期間に関する劣化期間情報を劣化情報として取得する。さらに、情報記憶部80に記憶されている劣化情報データベースを読み出す。
【0074】
S503では、前回の定期点検が所定期間内、例えば1ヶ月以内、に行われたか否かを判断する。本実施形態では、第4実施形態と同様、定期点検が行われるごとに、定期点検の実施に関する定期点検情報が情報記憶部80に記憶される。前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断された場合(S503:YES)、S508へ移行する。前回の定期点検が所定期間内に行われていないと判断された場合(S503:NO)、S504へ移行する。
【0075】
S504では、S502で取得した劣化期間情報に基づき、劣化情報データベースに記憶された経年劣化期間を過ぎているか否かを判断する。計時されている劣化期間が劣化情報データベースの経年劣化期間を過ぎていると判断された場合(S504:YES)、S506へ移行する。計時されている劣化期間が劣化情報データベースの経年劣化期間を過ぎていないと判断された場合(S504:NO)、S505へ移行する。
【0076】
S505では、S502で取得したセンサ情報に基づき、センサエラーがあるか否かを判断する。センサエラーがないと判断された場合(S505:NO)、S512へ移行する。センサエラーがあると判断された場合(S505:YES)、S506へ移行する。
【0077】
S506では、劣化期間が経年劣化期間を過ぎている部品またはセンサエラーが検出された部品である劣化部品の情報を通知する。すなわち、劣化部品をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
S507では、S501にて検索されたガソリンスタンドのうち、フルフラグがセットされているフルサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0078】
前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断された場合(S503:YES)に移行するS508では、計時されている劣化期間が劣化情報データベースの経年劣化期間を過ぎているか否かを判断する。経年劣化期間を過ぎていないと判断された場合(S508:NO)、S511へ移行する。経年劣化期間を過ぎていると判断された場合(S508:YES)、S509へ移行する。
【0079】
前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断されたにも関わらず(S503:YES)、計時されている劣化期間が劣化情報データベースの経年劣化期間を過ぎている場合(S508:YES)、劣化期間を計時する計時手段のリセット異常が疑われる。そこでS509では、前回の定期点検時にリセット処理が実行されたか否かを判断する。前回の定期点検時にリセット処理が実行されていると判断された場合(S509:YES)、リセット不具合であると特定し、S513へ移行する。前回の定期点検時にリセット処理が実行されていないと判断された場合(S509:NO)、S510へ移行する。
【0080】
S510では、劣化期間を計時する計時手段のリセット処理を実行する。このリセット処理は、制御部10の内部で自動的に行われるように構成してもよいし、ユーザにより手動で行われるように構成してもよい。また、ここでのリセット処理は、単に計時手段であるカウンタやタイマ等をリセットするのみに限らず、前回の定期点検からの経過期間を加味して補正してもよい。具体的には、例えば前回定期点検から2週間が経過しているのであれば、計時手段のカウンタやタイマにおける数値を、前回定期点検からの経過期間である2週間に相当する値に修正する、ということである。また、前回の定期点検からの走行距離等を加味して補正してもよい。
【0081】
前回の定期点検が所定期間内に行われ、経年劣化期間が過ぎていないと判断された場合(S503:YES、S508:NO)、および、リセット処理が実行された(S510)後に移行するS511では、S502で取得されたセンサ情報に基づき、センサエラーがあるか否かを判断する。センサエラーがあると判断された場合(S511:YES)、センサエラーが検出された部品を劣化部品として特定し、S513へ移行する。センサエラーがないと判断された場合(S510:NO)、S512へ移行する。
【0082】
前回の定期点検が所定期間内に行われていないが、経年劣化期間は過ぎておらず、センサエラーがない場合(S503:NO、S504:NO、S505:NO)、および、前回定期点検が所定期間内に行われ、センサエラーがない場合(S503:YES、S511:YES)に移行するS512では、S501にて検索されたガソリンスタンドのうち、セルフフラグがセットされているセルフサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0083】
前回の定期点検が所定期間内に行われているにも関わらず、経年劣化期間が過ぎており、前回の定期点検時にリセット処理がなされていると判断された場合(S503:YES、S508:YES、S509:YES)、すなわちリセット不具合が特定された場合、および、前回の定期点検が所定期間内に行われているにも関わらずセンサエラーがあると判断された場合(S503:YES、S511:YES)に移行するS513では、エラー情報を通知する。S509の後に移行するS513では、リセット不具合に関するリセット不具合情報をエラー情報とし、エラー情報および前回点検時期を通知する。すなわち、リセット不具合情報および前回点検時期をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。また、S511の後に移行するS513では、劣化部品の情報をエラー情報とし、エラー情報および前回点検時期を通知する。すなわち、特定された劣化部品の情報および前回点検時期をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
【0084】
S514では、S501にて検索されたガソリンスタンドのうち、セルフフラグがセットされているセルフサービスのガソリンスタンドを選択する。
S515では、情報記憶部80に記憶された定期点検情報に基づき、前回の定期点検位置を検索する。
【0085】
S516では、S507、S512、S514で選択されたガソリンスタンドをディスプレイ61にリスト表示する。そして、ユーザにより操作スイッチ群40を介してガソリンスタンドが選択されると、選択されたガソリンスタンドを目的地として設定するとともに、当該ガソリンスタンドへの経路を探索し、探索された経路に基づく経路案内を行う。
【0086】
S507の後に移行するS516では、フルサービスのガソリンスタンドがリスト表示される。これにより、劣化部品を通知した後に、フルサービスのガソリンスタンドを案内することにより、フルサービスのガソリンスタンドにて給油の際に併せて劣化部品の点検を促す。
【0087】
また、S513の後に移行するS516では、前回の定期点検が所定期間内に行われているにも関わらず、リセット不具合(S509)またはセンサエラー(S511)がある場合である。このような場合には、定期点検の補償として、前回の定期点検施設において再点検してもらうべきである。そこで、給油施設としては比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内する。さらに、セルフサービスのガソリンスタンドに加え、前回の定期点検施設を案内する。
【0088】
なお、S513、S514、S515、およびS515の後に移行するS516については、第4実施形態のS408〜S411と同様、処理の順番を適宜入れ替えてもよい。処理の順番の入れ替えに関しては、第4実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0089】
これにより、上記第5実施形態と同様の効果を奏する。本実施形態では、劣化情報は、計時手段により計時される部品の劣化期間に関する劣化期間劣化情報および部品の劣化に係るセンサ情報を含む。また、前回の定期点検が所定期間内に行われたか否かを判断し(S503)、前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断されたにも関わらず(S503:YES)、劣化期間が部品に設定された経年劣化期間を過ぎている場合(S508:YES)、前回の定期点検時に計時手段のリセット処理が行われたか否かを判断する(S509)。前回の定期点検時にリセット処理が行われたと判断された場合(S509:YES)、計時手段のリセット処理異常である旨を示す情報、および、前回の定期点検時期の情報を出力し(S513)、セルフサービスのガソリンスタンドを選択する(S514)。すなわち、前回定期点検が所定期間内に行われているにも関わらず、経年劣化期間を過ぎている場合、リセット異常が疑われるので、ガソリンスタンドではなく前回の定期点検施設に確認してもらうべきである。そこで、給油施設としては比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0090】
また、計時手段のリセット処理が行われていないと判断された場合(S509:NO)、計時手段をリセットする(S510)。リセット処理がおこなわれた後、部品の劣化に係るセンサ情報に基づいて劣化部品があると判断された場合(S511:YES)、劣化部品の情報および前回定期点検時期の情報を出力し(S513)、セルフサービスのガソリンスタンドを選択する(S514)。前回の定期点検が直前に行われているにも関わらずセンサエラーがある場合、ガソリンスタンドではなく前回の定期点検施設にて確認してもらうべきである。そこで、前回の定期点検時期を通知した上で、給油施設としては比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
また、前回定期点検場所の情報が出力されるので、前回定期点検場所での再点検を促すことができる。
【0091】
なお、上記第1実施形態〜第5実施形態では、制御部10が「エネルギー供給施設検索手段」、「劣化情報取得手段」、「選択手段」、「情報出力手段」、「劣化判断手段」、「入力情報取得手段」、「計時手段」、「簡易点検判断手段」、「次回定期点検判断手段」、「前回定期点検判断手段」、「リセット判断手段」、「リセット手段」を構成する。また、S101、S201、S301、S401、S501が「エネルギー供給施設検索手段」の機能としての処理に相当する。S102、S202、S302、S402、S502が「劣化情報取得手段」の機能としての処理に相当する。S105,S106、S206,S208、S306,S308、S404,S407,S409、S507,S512,S514が「選択手段」の機能としての処理に相当する。S104,S107、S205,S207,S209、S305,S307,S309、S406,S408,S411、S506,S513,S516が「情報出力手段」の機能としての処理に相当する。S103、S203、S303、S403、S504,S505,S508,S511が「劣化判断手段」の機能としての処理に相当する。S108が「入力情報取得手段」の機能としての処理に相当し、S204が「簡易点検項目判断手段」の機能としての処理に相当し、S304が「次回定期点検判断手段」の機能としての処理に相当する。S405、S503が「前回定期点検判断手段」の機能としての処理に相当し、S509が「リセット判断手段」の機能としての処理に相当し、S510が「リセット手段」の機能としての処理に相当する。
第1実施形態〜第6実施形態における処理は、適宜組み合わせて実行してもよい。
【0092】
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
(ア)エネルギー供給施設
エネルギー供給施設は、車両の走行に要するエネルギー源としてガソリンを供給するガソリンスタンドに限らず、その他のエネルギーを供給する施設であってもよい。例えば、天然ガス、LPG、メタノール、バイオ燃料、水素等をエネルギー源として供給する所謂「エコステーション」であってもよい。また、電気自動車を充電する充電ステーションであってもよい。
【0093】
(イ)エネルギー供給施設の検索
上記実施形態では、S101、S201、S301、S401、およびS501において、ユーザが操作スイッチ群40を操作することによりガソリンスタンドを検索した。ガソリンスタンドの検索は、ユーザからの入力に基づく検索に限らず、ナビゲーション装置1の内部で自動的に実行されるように構成してもよい。例えば、ガソリンの残量が所定量(例えば10リットル)を下回ったときに自動的にガソリンスタンド検索を行うように構成してもよい。また例えば、ガソリンの残量と目的地までの走行距離とに基づき、現在のガソリン残量では目的地まで走行できず、給油を要すると判断される場合、自動的にガソリンスタンド検索を行うように構成してもよい。さらに例えば、目的地までの距離が所定距離(例えば、300km)以上である場合、自動的にガソリンスタンド検索を行うように構成してもよい。
【0094】
(ウ)検索結果の表示
上記実施形態では、フルサービス或いはセルフサービスのガソリンスタンドが選択された場合、S107、S209、S309、S411、S516では、セルフサービス或いはフルサービスのガソリンスタンドのみをリスト表示するように構成していた。
ここで、検索結果を表示する場合、選択されたフルサービス或いはセルフサービスのガソリンスタンドの優先度を高めて表示するように構成してもよい。例えば、フルサービスのガソリンスタンドが検索された場合、フルサービスのガソリンスタンドを上から表示し、その後にセルフサービスのガソリンスタンドを表示するようにしてもよい。
【0095】
また、S107、S209、S309、S411、S516にて選択結果を表示する場合、リスト表示に限らず、地図上のアイコンにて表示するように構成してもよい。例えば、検索されたガソリンスタンドのアイコンを大きくしたり、点滅させたりしてもよい。
【0096】
(エ)劣化判断手段
上記第1実施形態〜第3実施形態では、計時手段により計時される部品の劣化期間が経年劣化期間を超えたか否かによって劣化部品の有無を判断していた。これに加え、部品の劣化に係るセンサ情報を取得し、センサ情報に基づいて劣化部品の有無を判断してもよい。また、センサ情報のみに基づいて劣化部品の有無を判断してもよい。
(オ)情報出力手段
上記実施形態では、検索結果を描画部60に出力し、ディスプレイ61に表示していた。他の実施形態では、ナビゲーション装置自体において具体的に表示や音声等で案内を行わず、他の装置(例えば、携帯端末)に選択結果に係る情報を出力することのみによって情報出力手段を構成してもよい。
【0097】
(カ)ナビゲーション装置
上記実施形態では、ナビゲーション装置の一例として車載器について説明した。ナビゲーション装置は、携帯電話に代表される携帯端末であってもよい。また、車載器や携帯端末と情報通信を行う情報センタ内の装置をナビゲーション装置としてもよい。
【符号の説明】
【0098】
1:車載器(ナビゲーション装置)、10:制御部(エネルギー供給施設検索手段、劣化情報取得手段、選択手段、情報出力手段、劣化判断手段、入力情報取得手段、計時手段、簡易点検項目判断手段、次回定期点検判断手段、前回定期点検判断手段、リセット判断手段、リセット手段)、20:位置検出器、21:地磁気センサ、22:ジャイロスコープ、23:距離センサ、24:GPS受信機、30:地図データ記憶部、40:操作スイッチ群、60:描画部、61:ディスプレイ、70:音声出力部、71:スピーカ、80:情報記憶部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、施設、例えばガソリンスタンド、を検索し、検索された施設への経路を探索するナビゲーション装置が知られている。例えば特許文献1では、ユーザが、入力操作部を通じて表示されたサービスステーション利用目的情報(以下、「サービスステーション」を「SS」という。)の項目から所望の項目を選択する。そして車載端末とセンタシステムとが通信を行うことにより、センタシステムから車載端末にSS検索結果が供給され、ユーザが入力操作部を通じてSS検索結果として表示されたSS店舗情報のうちから所望のSS店舗情報を選択する旨の入力操作を行うと、選択されたSS店舗を目的地として設定して経路を探索する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−241943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両の部品は、様々な要因、例えば時間の経過等の要因によって劣化する。そのため、車両の部品を定期的に点検することが望ましい。このような車両の部品の点検は、ガソリンスタンドに代表されるエネルギー供給施設においても実施可能である場合が多く、燃料補給の際に併せて点検を行うこともできる。しかしながら、特許文献1では、上述のような車両の部品の劣化等を考慮したサービスステーションの案内は行われていなかった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の部品の劣化を考慮してエネルギー供給施設を適切に案内可能なナビゲーション装置およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載のナビゲーション装置は、車両の走行に要するエネルギー源を供給するエネルギー供給施設を検索するエネルギー供給施設検索手段と、車両の部品の劣化に関する劣化情報を取得する劣化情報取得手段と、エネルギー供給施設検索手段により検索されたエネルギー供給施設のうち、車両へのエネルギー源の供給をエネルギー供給施設に所属するスタッフが行うフルサービス施設、または、車両へのエネルギー源の供給を車両の乗員が行うセルフサービス施設のいずれかを劣化情報に基づいて選択する選択手段と、選択手段により選択されたエネルギー供給施設の情報を出力する情報出力手段と、を備える。これにより、車両の部品の劣化を考慮した適切なエネルギー供給施設を案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0006】
請求項2に記載の発明では、劣化情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する劣化判断手段を備える。劣化判断手段により劣化部品があると判断された場合、情報出力手段は、劣化部品の情報を出力し、選択手段は、フルサービス施設を選択する。これにより、劣化部品がある場合、劣化部品の情報を出力するとともにエネルギー供給施設としてフルサービス施設を案内可能であるので、エネルギー源の補給の際に併せて点検を促すことにより、安全性や燃費の向上が期待される。
【0007】
請求項3に記載の発明では、選択手段は、劣化判断手段により劣化部品がないと判断された場合、セルフサービス施設を選択する。これにより、劣化部品がない場合、エネルギー供給施設として、一般的にフルサービス施設と比べて価格の安いセルフサービス施設を案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0008】
請求項4に記載の発明では、劣化判断手段により劣化部品があると判断された場合、フルサービス施設またはセルフサービス施設の選択をユーザに促すとともに、ユーザにより入力されたフルサービス施設またはセルフサービス施設の選択に係る入力情報を取得する入力情報取得手段を備える。選択手段は、入力情報取得手段により取得された入力情報に基づき、フルサービス施設またはセルフサービス施設を選択する。これにより、ユーザが所望するエネルギー供給施設をより適切に案内することができる。
【0009】
劣化判断手段は、具体的には以下のように構成される。
請求項5に記載の発明では、劣化情報は、計時手段により計時される部品の劣化期間に関する劣化期間情報を含む。劣化判断手段は、劣化期間が部品に設定された経年劣化期間を過ぎている場合、劣化部品があると判断する。これにより、比較的簡素な構成で部品の経年劣化を適切に判断することができる。
請求項6に記載の発明では、劣化情報は、部品の劣化に係るセンサ情報を含む。劣化判断手段は、センサ情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する。これにより、部品の劣化を適切に判断することができる。
【0010】
請求項7に記載の発明では、劣化部品がフルサービス施設にて点検可能な簡易点検項目に含まれるか否かを判断する簡易点検項目判断手段を備える。選択手段は、簡易点検項目判断手段により劣化部品が簡易点検項目に含まれると判断された場合、フルサービス施設を選択する。これにより、劣化部品がフルサービス施設にて点検可能である場合、フルサービス施設を案内可能であるので、エネルギー源の補給の際に併せて点検を促すことにより、安全性や燃費の向上が期待される。
【0011】
請求項8に記載の発明では、車両における次回の定期点検が所定期間内に行われる予定があるか否かを判断する次回定期点検判断手段を備える。劣化判断手段により劣化部品があると判断された場合であって、次回定期点検判断手段により次回の定期点検が所定期間内に行われる予定があると判断された場合、情報出力手段は、劣化部品および次回定期点検時期の情報を出力する。また、選択手段は、セルフサービス施設を選択する。これにより、次回の定期点検が近日中に行われる場合、一般的にフルサービス施設と比べて価格の安いセルフザービス施設を案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0012】
請求項9に記載の発明では、車両における前回の定期点検が所定期間内に行われたか否かを判断する前回定期点検判断手段を備える。劣化判断手段により劣化部品があると判断された場合であって、前回定期点検判断手段により前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断された場合、情報出力手段は、劣化部品および定期点検時期の情報を出力する。また、選択手段は、セルフサービス施設を選択する。前回定期点検が所定期間内に行われているにも関わらず劣化部品がある場合、エネルギー供給施設ではなく前回定期点検施設にて劣化部品を確認してもらうべきである。そこで、エネルギー供給施設としては一般的にフルサービス施設と比べて価格の安いセルフサービスのエネルギー供給施設を案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0013】
請求項10に記載の発明では、劣化情報は、計時手段により計時される前記部品の劣化期間に関する劣化期間情報を含む。また、車両における前回の定期点検が所定期間内に行われたか否かを判断する前回定期点検判断手段と、前回定期点検判断手段により前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断されたにも関わらず、劣化期間が部品に設定された経年劣化期間を過ぎている場合、前回の定期点検時に計時手段のリセット処理が行われたか否かを判断するリセット判断手段と、を備える。リセット判断手段により計時手段のリセット処理が行われたと判断された場合、情報出力手段は、計時手段のリセット処理異常である旨を示す情報、および、前回定期点検時期の情報を出力する。また、選択手段は、セルフサービス施設を選択する。すなわち、前回定期点検が所定期間内に行われているにも関わらず、経年劣化期間を過ぎている場合、リセット異常が疑われるので、エネルギー供給施設ではなく前回定期点検を行った前回定期点検施設にて確認してもらうべきである。そこで、エネルギー供給施設としては一般的にフルサービス施設と比べて価格の安いセルフサービスのエネルギー供給施設を案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0014】
請求項11に記載の発明では、リセット判断手段により計時手段のリセット処理が行われていないと判断された場合、計時手段をリセットするリセット手段を備える。リセット手段により計時手段のリセット処理が行われた後、部品の劣化に係るセンサ情報に基づいて劣化部品があると劣化判断手段により判断された場合、情報出力手段は、劣化部品および前回定期点検時期の情報を出力する。また、選択手段は、セルフサービス施設を選択する。前回の定期点検が直前に行われているにも関わらずセンサエラーがある場合、エネルギー供給施設ではなく前回定期点検施設にて確認してもらうべきであるので、前回の定期点検時期を通知した上で、エネルギー供給施設として一般的にフルサービス施設と比べて価格の安いセルフサービスのエネルギー供給施設を案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
請求項12に記載の発明では、情報出力手段は、さらに前回定期点検場所の情報を出力する。これにより、前回の定期点検場所での再点検を促すことができる。
【0015】
以上、ナビゲーション装置の発明として説明してきたが、次に示すようなプログラムの発明として実現することもできる。
すなわち、車両の走行に要するエネルギー源を供給するエネルギー供給施設を検索するエネルギー供給施設検索手段と、車両の部品の劣化に関する劣化情報を取得する劣化情報取得手段と、エネルギー供給施設検索手段により検索されたエネルギー供給施設のうち、車両へのエネルギー源の供給をエネルギー供給施設に所属するスタッフが行うフルサービス施設、または、車両へのエネルギー源の供給を車両の乗員が行うセルフサービス施設のいずれかを劣化情報に基づいて選択する選択手段と、選択手段により選択されたエネルギー供給施設の情報を出力する情報出力手段と、を備えるプログラムである。このようなプログラムを実行することで、上述のナビゲーション装置と同様の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態による施設情報データベースを説明する説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態による劣化情報データベースを説明する説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるガソリンスタンド検索処理を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態によるガソリンスタンド検索処理を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施形態による劣化情報データベースを説明する説明図である。
【図7】本発明の第3実施形態によるガソリンスタンド検索処理を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第4実施形態によるガソリンスタンド検索処理を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第5実施形態によるガソリンスタンド検索処理を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の第6実施形態によるガソリンスタンド検索処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明によるナビゲーション装置を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるナビゲーション装置としての車載器1の全体構成を示すブロック図である。車載器1は、制御部10を中心に構成されており、制御部10に接続される位置検出器20、地図データ記憶部30、操作スイッチ群40,描画部60、音声出力部70等を備えている。
【0018】
制御部10は、通常のコンピュータとして構成されている。制御部10の内部には、CPU、ROM、I/O、および、これらの構成を接続するバスラインなどが備えられている。
位置検出器20は、いずれも周知の地磁気センサ21、ジャイロスコープ22、距離センサ23、および、衛星からの電波を受信するGPS(Global Position
ing System)受信機24等を有している。これらのセンサ21〜24は、各々が性質の異なる誤差を持っているため、相互に補完しながら使用される。
【0019】
地図データ記憶部30は、例えばハードディスク装置(HDD)として実現される記憶装置である。なお、本実施形態ではHDDを用いたが、DVD−ROMや、メモリカード等の他の媒体を用いても差し支えない。地図データ記憶部30は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データおよび経路を探索するための地図データを記憶している。地図データには、各種データが含まれるが、その一つとして施設に関する施設情報が含まれる。施設情報は、具体的には施設を特定するIDと関連付けられて記憶されているPOI(Point Of Interest)情報である。POI情報には、施設名称、施設ID、位置座標、種別(ジャンル)を示す情報などが含まれる。
【0020】
ここで、図2に基づいて施設情報データベースについて説明する。施設情報データベースには、施設名称、施設ID、当該施設の位置座標、および種別を示す情報が関連付けて記憶されている。なお、図2においては、種別が「ガソリンスタンド」である施設について例示している。また、種別が「ガソリンスタンド」である施設については、フルサービスのガソリンスタンドであることを示すフルフラグ、または、セルフサービスのガソリンスタンドであることを示すセルフルラグが関連付けて記憶されている。
【0021】
例えば、フルサービスのガソリンスタンドであるP社A店については、施設名称「P社A店」、施設ID「0001」、位置座標(x1,y1)が関連付けて記憶されている。また、P社A店はフルサービスのガソリンスタンドであるので、フルフラグがセットされている。
また例えば、セルフサービスのガソリンスタンドであるQ社B店については、施設名称「Q社B店」、施設ID「0002」、位置座標(x2,y2)が関連付けて記憶されている。また、Q社B店はセルフサービスのガソリンスタンドであるので、セルフフラグがセットされている。
【0022】
なお、本実施形態においては、ガソリンスタンドに所属するスタッフが給油作業を行う所謂フルサービスのガソリンスタンドが「車両へのエネルギー源の供給をエネルギー供給施設に所属するスタッフが行うフルサービス施設」に対応し、ガソリンスタンドに所属するスタッフが給油作業を行わず、車両の乗員(主に運転者)が給油作業を行う所謂セルフサービスのガソリンスタンドが「車両へのエネルギー源の供給を車両の乗員が行うセルフサービス施設」に対応している。また、ガソリンスタンドが「エネルギー供給施設」に対応しており、一般的にガソリンスタンドで供給される「軽油」、「ガソリン(レギュラー、ハイオク)」が「エネルギー源」に対応している。
【0023】
図1に戻り、操作スイッチ群40は、ディスプレイ61と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチやリモコン装置等で構成され、各種入力に使用される。
描画部60には、ディスプレイ61が接続されている。ディスプレイ61は、液晶やCRTを用いたカラーディスプレイである。このディスプレイ61を介して情報表示が行われる。
音声出力部70には、スピーカ71が接続されている。スピーカ71を介して音声による案内が行われる。
【0024】
情報記憶部80は、車両の部品の劣化に関する情報等を記憶するためのものであり、地図データ記憶部30と同一のHDDで構成されている。もちろん、メモリカード等の他の媒体を用いてもよい。
ここで、図3に基づいて劣化情報データベースについて説明する。劣化情報データベースには、タイヤの空気圧、タイヤの摩耗等、部品の劣化に関する項目(以下、単に「劣化部品」という。)が記憶されている。また、部品ごとに、点検や交換を行う目安となる経年劣化期間に関する経年劣化情報が関連付けて記憶されている。例えば、劣化部品の「タイヤの空気圧」には、経年劣化期間として「1ヶ月」が関連付けて記憶され、「タイヤの摩耗時期」には「3年」が関連付けられて記憶されている。また例えば、「ホイールナット点検時期」には、経年劣化期間として「3000km走行時」といった具合に、走行距離が記憶されている。
なお、部品ごとに計時手段としてのカウンタやタイマ等を用いて劣化期間が計時されている。劣化期間は、該当する部品の点検や交換等を行った場合、リセットされるものとする。なお、部品ごとに計時されている劣化期間に関する劣化期間情報が「劣化情報」に含まれる。
【0025】
ところで本実施形態では、劣化情報に基づいて適切なガソリンスタンドを案内可能である点に特徴を有している。そこで、図4に示すフローチャートに基づいてガソリンスタンド検索処理を説明する。
【0026】
初めのステップS101(以下、「ステップ」を省略し、単に記号「S」で示す。)では、ガソリンスタンドを検索する。本実施形態では、ユーザが操作スイッチ群40を操作することにより検索が実行され、車両の現在位置から所定範囲内にあるガソリンスタンドが検索される。
S102では、劣化情報を取得する。ここで取得される劣化情報は、部品ごとに計時されている劣化期間に関する劣化期間情報である。また、情報記憶部80に記憶されている劣化情報データベースを読み出す。
【0027】
S103では、劣化情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する。本実施形態では、部品ごとに計時されている劣化期間が劣化情報データベースに記憶されている経年劣化期間を過ぎている場合、当該部品を劣化部品として特定する。劣化部品がないと判断された場合(S103:NO)、S106へ移行する。劣化部品があると判断された場合(S103:YES)、S104へ移行する。
【0028】
S104では、劣化部品の情報を通知する。具体的には、例えば、劣化部品「オイル交換」について経年劣化期間を過ぎている場合、「オイル交換の時期です。」といった内容をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
【0029】
ところで、フルサービスのガソリンスタンドでは、給油時にタイヤの空気圧やオイルの汚れ具合等の点検を無料で行ってもらえる場合が多い。そこで本実施形態では、劣化部品があると判断された場合(S103:YES)、劣化部品に関する情報を通知するとともに、フルサービスのガソリンスタンドを案内することにより、劣化部品の点検を促す。すなわち、S105では、S101にて検索されたガソリンスタンドのうち、フルフラグがセットされているフルサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0030】
また本実施形態では、劣化部品がないと判断された場合、一般的にフルサービスのガソリンスタンドと比べて価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内する。すなわち、劣化部品がないと判断された場合(S103:NO)に移行するS106では、S101にて検索されたガソリンスタンドのうち、セルフフラグがセットされているセルフサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0031】
S107では、S105またはS106で選択されたガソリンスタンドをディスプレイ61にリスト表示する。すなわち、S105の後に移行するS107では、フルサービスのガソリンスタンドをリスト表示する。また、S106の後に移行するS107では、セルフサービスのガソリンスタンドをリスト表示する。そして、ユーザにより操作スイッチ群40を介してガソリンスタンドが選択されると、選択されたガソリンスタンドを目的地として設定するとともに、当該ガソリンスタンドへの経路を探索し、探索された経路に基づく経路案内を行う。
【0032】
以上、詳述したように、車載器1では、ガソリンスタンドを検索し(S101)、車両の部品の劣化に係る劣化情報を取得する(S102)。そして、取得された劣化情報に基づき、検索されたガソリンスタンドのうち、フルサービスのガソリンスタンドまたはセルフサービスのガソリンスタンドを選択し(S103、S105、S106)、選択されたガソリンスタンドに関する情報を出力する(S107)。これにより、車両の部品の劣化を考慮して、適切なエネルギー供給施設が案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0033】
本実施形態では、劣化情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する(S103)。劣化部品があると判断された場合(S103:YES)、劣化部品の情報を出力し(S104)、フルサービスのガソリンスタンドを選択する(S105)。これにより、劣化部品がある場合、フルサービスのガソリンスタンドを案内可能であり、給油の際に併せて点検を促すことにより、安全性や燃費の向上が期待される。また、劣化部品がないと判断された場合(S103:NO)、セルフサービスのガソリンスタンドを選択する。(S106)。これにより、劣化部品がない場合、比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドが案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0034】
また本実施形態では、劣化情報は、計時手段により計時される部品の劣化期間に関する劣化期間情報を含み、劣化期間が部品に設定された経年劣化期間を過ぎている場合(S103:YES)、劣化部品があると判断する。これにより、部品毎にセンサ等を設けることなく、カウンタやタイマ等の比較的簡素な構成で部品の経年劣化を適切に判断することができる。
【0035】
以下、複数の実施形態では、上記第1実施形態と同様の構成であるので、以下、複数の実施形態では、全体構成の説明を省略し、ガソリンスタンド検索処理を中心に説明する。
【0036】
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。第2実施形態のガソリンスタンド検索処理において、第1実施形態とは、図5中に破線で囲んだS108及びS109が追加されている点が異なる。すなわち、劣化部品があると判断された場合(S103:YES)であって、劣化部品の情報を通知した(S104)後に、セルフサービスのガソリンスタンドまたはフルサービスのガソリンスタンドの選択をユーザに促す処理が追加されている。すなわち、劣化部品に関する情報を通知した(S104)後に移行するS108では、セルフサービスのガソリンスタンドまたはフルサービスのガソリンスタンドの選択をユーザに促す画面をディスプレイ61に表示し、操作スイッチ群40を介してユーザにより入力された選択に係る入力情報を取得する。
【0037】
S109では、S108で取得された入力情報に基づき、フルサービスのガソリンスタンドまたはセルフサービスのガソリンスタンドのどちらが選択されたかを判断する。フルサービスのガソリンスタンドが選択された場合(S108:YES)、S105へ移行する。フルサービスのガソリンスタンドが選択されなかった場合(S108:NO)、すなわちセルフサービスのガソリンスタンドが選択された場合、S106へ移行する。
【0038】
これにより上記第1実施形態と同様の効果を奏し、さらに、劣化部品があると判断された場合(S103:YES)、フルサービスのガソリンスタンドまたはセルフサービスのガソリンスタンドの選択をユーザに促すとともに、ユーザにより入力されたフルサービスのガソリンスタンドまたはセルフサービスのガソリンスタンドの選択に係る入力情報を取得する(S107)。そして、取得された入力情報に基づき、セルサービスのガソリンスタンドまたはセルフサービスのガソリンスタンドを選択する(S109、S105、S106)。これによりユーザが所望するエネルギー供給施設をより適切に案内することができる。
【0039】
なお、本実施形態のように、劣化部品を通知した後に、フルサービスのガソリンスタンドまたはセルフサービスのガソリンスタンドの選択をユーザに促す画面をディスプレイ61に表示し、操作スイッチ群40を介してユーザにより入力された選択に係る入力情報を取得し、取得された入力情報に基づいてセルフサービスのガソリンスタンドまたはフルサービスのガソリンスタンドを検索する処理(図5中に破線で囲んで示したS108及びS109)は、以降の実施形態においても同様に追加することが可能である。
【0040】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図6および図7に基づいて説明する。
図6は、劣化情報データベースを説明する図である。本実施形態の劣化情報データベースでは、経年劣化期間に加え、簡易点検フラグが劣化部品ごとに関連付けて記憶されている。簡易点検フラグは、ガソリンスタンドにおいて比較的容易に点検可能な簡易点検項目に対してセットされている。本実施形態では、タイヤの空気圧、ランプ切れ、オイル交換、洗車、ウォッシャー液が簡易点検項目であるものとし、これらの劣化部品に対して簡易点検フラグがセットされている。
【0041】
続いて、本実施形態によるガソリンスタンド検索処理を図7に基づいて説明する。
初めのS201では、ガソリンスタンドを検索する。本実施形態では、ユーザが操作スイッチ群40を操作することにより検索が実行され、車両の現在位置から所定範囲内にあるガソリンスタンドが検索される。
S202では、劣化情報を取得する。ここで取得される劣化情報は、部品ごとに計時されている劣化期間に関する劣化期間情報である。また、情報記憶部80に記憶されている劣化情報データベースを読み出す。
【0042】
S203では、劣化情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する。本実施形態では、部品ごとに計時されている劣化期間が劣化情報データベースに記憶されている経年劣化期間を過ぎている場合、当該部品を劣化部品として特定する。劣化部品がないと判断された場合(S203:NO)、S208へ移行する。劣化部品があると判断された場合(S203:YES)、S204へ移行する。
【0043】
S204では、S203で特定された劣化部品が、フルサービスのガソリンスタンドで点検可能な簡易点検対象項目に含まれるか否かを判断する。簡易点検項目に含まれるか否かの判断は、劣化情報データベースにおいて、特定された劣化部品に簡易点検フラグがセットされているか否かに基づいて判断する。特定された劣化部品が簡易点検項目に含まれないと判断された場合(S204:NO)、すなわち簡易点検フラグがセットされていない場合、S207へ移行する。特定された劣化部品が簡易点検項目に含まれると判断された場合(S204:YES)、すなわち簡易点検フラグがセットされている場合、S205へ移行する。
【0044】
S205では、特定された劣化部品の情報を通知する。すなわち、特定された劣化部品をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
S206では、S201にて検索されたガソリンスタンドのうち、フルフラグがセットされているフルサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0045】
S203で劣化部品が簡易点検項目に含まれないと判断された場合(S204:NO)に移行するS207では、劣化部品および次回定期点検時期を通知する。すなわち、特定された劣化部品および次回定期点検時期をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
【0046】
劣化部品がないと判断された場合(S203:NO)、および、劣化部品が簡易点検項目に含まれないと判断された場合(S204:NO)であって劣化部品および次回の定期点検時期を通知した(S207)後に移行するS208では、S201にて検索されたガソリンスタンドのうち、セルフフラグがセットされているセルフサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0047】
S209では、S206またはS208で選択されたガソリンスタンドをディスプレイ61にリスト表示する。そして、ユーザにより操作スイッチ群40を介してガソリンスタンドが選択されると、選択されたガソリンスタンドを目的地として設定するとともに、当該ガソリンスタンドへの経路を探索し、探索された経路に基づく経路案内を行う。
【0048】
S206の後に移行するS209では、フルサービスのガソリンスタンドがリスト表示される。これにより、劣化部品があると判断され(S203:YES)、劣化部品が簡易点検項目に含まれると判断された場合(S204:YES)、劣化部品の情報を通知するとともに、フルサービスのガソリンスタンドを案内することにより、フルサービスのガソリンスタンドにて給油の際に併せて劣化部品の点検を促す。
【0049】
また、S208の後に移行するS209では、セルフサービスのガソリンスタンドがリスト表示される。本実施形態では特に、劣化部品が簡易点検項目でないと判断された場合(S204:NO)、フルサービスのガソリンスタンドへの案内を行わず、比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内する。劣化部品があると判断された場合(S203:YES)であっても、特定された劣化部品が簡易点検項目でないと判断された場合(S204:NO)、ガソリンスタンドでの点検ではなく、ディーラー等の点検施設での点検が望ましい。そこで、劣化部品と併せて次回定期点検時期を通知するので(S207)、例えば点検時期まで期間があいている場合、次回の定期点検に先駆けて点検施設におけるより劣化部品の点検を促すことができる。
【0050】
これにより、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。また、本実施形態では、劣化部品がフルサービスのガソリンスタンドにて点検可能な簡易点検項目に含まれるか否かを判断する(S204)。劣化部品が簡易点検項目に含まれると判断された場合(S204:YES)、フルサービスのガソリンスタンドを選択する(S206)。これにより、劣化部品がフルサービスのガソリンスタンドにて点検可能である場合、フルサービスのガソリンスタンドを案内可能であり、給油の際に併せて点検を促すことにより、安全性や燃費の向上が期待される。
【0051】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態によるガソリンスタンド検索処理を図8に基づいて説明する。
初めのS301では、ガソリンスタンドを検索する。本実施形態では、ユーザが操作スイッチ群40を操作することにより検索が実行される。
S302では、劣化情報を取得する。ここで取得される劣化情報は、部品ごとに計時されている劣化期間に関する劣化期間情報である。また、情報記憶部80に記憶されている劣化情報データベースを読み出す。
【0052】
S303では、劣化情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する。本実施形態では、部品ごとに計時されている劣化期間が劣化情報データベースに記憶されている経年劣化期間を過ぎている場合、当該部品を劣化部品として特定する。劣化部品がないと判断された場合(S303:NO)、S308へ移行する。劣化部品があると判断された場合(S303:YES)、S304へ移行する。
【0053】
S304では、次回の定期点検が所定期間内、例えば1週間以内、に行われる予定があるか否かを判断する。本実施形態では、納車から1年ごとに定期点検が行われるものとして内部的に管理されているものとする。次回の定期点検が所定期間内に行われる予定があると判断された場合(S304:YES)、S307へ移行する。次回の定期点検が所定期間内に行われる予定がないと判断された場合(S304:NO)、S305へ移行する。
【0054】
S305では、S303で劣化部品の情報を通知する。すなわち、劣化部品をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
S306では、S301で検索されたガソリンスタンドのうち、フルフラグがセットされているフルサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0055】
次回の定期点検が所定期間内に行われる予定がないと判断された場合(S304:YES)に移行するS307では、劣化部品の情報および次回定期点検時期の情報を通知する。すなわち、劣化部品および次回定期点検時期をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
【0056】
劣化部品がないと判断された場合(S303:NO)、および、次回の定期点検時期が所定期間内に行われる予定があると判断された場合(S304:YES)であって劣化部品および次回定期点検時期を通知した(S307)後に移行するS308では、S301にて検索されたガソリンスタンドのうち、セルフルラグがセットされているセルフサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0057】
S309では、S306またはS308で選択されたガソリンスタンドをディスプレイ61にリスト表示する。そして、ユーザにより操作スイッチ群40を介してガソリンスタンドが選択されると、選択されたガソリンスタンドを目的地として設定するとともに、当該ガソリンスタンドへの経路を探索し、探索された経路に基づく経路案内を行う。
【0058】
S306の後に移行するS309では、フルサービスのガソリンスタンドがリスト表示される。これにより、劣化部品があると判断され(S303:YES)、次回の定期点検が所定期間内に行われる予定がないと判断された場合(S304:NO)、劣化部品の情報を通知するとともに、フルサービスのガソリンスタンドを案内することにより、フルサービスのガソリンスタンドにて給油の際に併せて劣化部品の点検を促す。
【0059】
また、S308の後に移行するS309では、セルフサービスのガソリンスタンドがリスト表示される。本実施形態では、比較的軽微な部品の劣化を対象としており、重篤な故障については対象としていない。そのため、劣化部品があると判断された場合(S303:YES)であっても、次回の定期点検が所定期間内に行われる予定がある場合(S304:YES)、定期点検の際に点検施設でしっかりと点検してもらえばいいので、その場合は比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内する。
【0060】
これにより、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。また本実施形態では、次回の定期点検が所定期間内に行われる予定があるか否かを判断する(S304)。劣化部品があると判断された場合(S303:YES)であって、次回の定期点検が所定期間内に行われる予定があると判断された場合(S304:YES)、劣化部品および次回の定期点検時期の情報を出力し(S307)、セルフサービスのガソリンスタンドを選択する(S309)。これにより、次回の定期点検が近日中に行われる場合、比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0061】
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態によるガソリンスタンド検索処理を図9に基づいて説明する。
初めのS401では、ガソリンスタンドを検索する。本実施形態では、ユーザが操作スイッチ群40を操作することにより検索が実行される。
S402では、センサ情報を劣化情報として取得する。本実施形態では、部品ごとに各種センサが設けられており、部品の劣化に係るセンサ情報を取得する。センサ情報は、例えばライトの点灯に係る情報、タイヤの空気圧に係る情報等である。
【0062】
S403では、センサ情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する。劣化部品があると判断された場合(S403:YES)、S405へ移行する。劣化部品がないと判断された場合(S403:NO)、S404へ移行する。
S404では、S401にて検索されたガソリンスタンドのうち、セルフフラグがセットされているセルフサービスのガソリンスタンドを検索する。
【0063】
劣化部品があると判断された場合(S403:YES)に移行するS405では、前回の定期点検が所定期間内、例えば1ヶ月以内、に行われたか否かを判断する。本実施形態では、定期点検が行われるごとに、定期点検の実施に関する定期点検情報が情報記憶部80に記憶される。定期点検情報には、定期点検が実施された実施日、および、定期点検施設に関する情報が含まれる。また、定期点検施設に関する情報には、定期点検施設の位置情報、施設名称、電話番号等が含まれる。前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断された場合(S405:YES)、S408へ移行する。前回の定期点検が所定期間内に行われていないと判断された場合(S405:NO)、S406へ移行する。
【0064】
S406では、劣化部品の情報を通知する。すなわち、劣化部品をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
S407では、S401で検索されたガソリンスタンドのうち、フルフラグがセットされているフルサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0065】
前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断された場合(S405:YES)に移行するS408では、劣化部品および前回の定期点検に関する前回定期点検情報を通知する。すなわち、特定された劣化部品および前回定期点検情報をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。なお、ここでは前回定期点検情報として、前回の定期点検が実施された実施日、前回の定期点検施設の名称が通知されるものとする。
【0066】
S409では、S401にて検索されたガソリンスタンドのうち、セルフフラグがセットされているセルフサービスのガソリンスタンドを選択する。
S410では、情報記憶部80に記憶された定期点検情報に基づき、前回の定期点検施設の位置を検索する。
【0067】
S411では、S404、S407、およびS409にて選択されたガソリンスタンドをディスプレイ61にリスト表示する。そして、ユーザにより操作スイッチ群40を介してガソリンスタンドが選択されると、選択されたガソリンスタンドを目的地として設定するとともに、当該ガソリンスタンドへの経路を探索し、探索された経路に基づく経路案内を行う。
【0068】
S407の後に移行するS411では、フルサービスのガソリンスタンドがリスト表示される。これにより、劣化部品があると判断され(S403:YES)、前回の定期点検が行われてから所定期間内ではないと判断された場合(S405:NO)、劣化部品を通知した後に、フルサービスのガソリンスタンドを案内することにより、フルサービスのガソリンスタンドにて給油の際に併せて劣化部品の点検を促す。
【0069】
また、S410の後に移行するS411は、前回の定期点検が所定期間内に行われているにも関わらず、劣化部品がある場合(S403:YES、S405:YES)である。例えば、ランプ類の接触が悪いために点灯しない、バルブの閉め方が悪く空気圧が低下している、といった状況が想定される。このような場合には、定期点検の補償として、前回の定期点検施設において再点検してもらうべきであるので、給油施設としては比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを選択する。さらに、セルフサービスのガソリンスタンドに加え、前回定期点検施設を案内する。
【0070】
なお、S408、S409、S410、およびS410の後に移行するS411については、処理の順番を適宜入れ替えてもよい。すなわち、セルフサービスのガソリンスタンドを選択して案内した後、前回定期点検施設を検索して案内するようにしてもよい。前回定期点検施設を検索して案内した後、セルフサービスのガソリンスタンドを選択して案内するようにしてもよい。また、前回定期点検施設を検索し、前回定期点検施設へ至る経路上のセルフサービスのガソリンスタンドを選択して案内するようにしてもよい。さらに、S408〜S411の順番は、燃料の残量に基づいて変更してもよい。すなわち、燃料の残量が所定量よりも少ない場合、ガソリンスタンドを先に案内してもよい。また例えば、ユーザが、ひとまず給油のみを行い、前回定期点検施設には別の機会に行きたいと所望することが考えられる。このような場合には、前回定期点検施設への経路案内は行わず、電話番号等の前回定期点検施設に関する情報の案内のみに留めてもよい。
【0071】
これにより、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。また本実施形態では、劣化情報は、部品の劣化に係るセンサ情報を含み、センサ情報に基づいて劣化部品が有るか否かを判断する(S403)。これにより、部品の劣化を適切に判断することができる。
【0072】
また、前回の定期点検が所定期間内に行われたか否かを判断する(S405)。劣化部品があると判断された場合(S403:YES)であって、前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断された場合(S405:YES)、劣化部品および前回の定期点検時期の情報を出力し(S408)、セルフサービスのガソリンスタンドを選択する(S409)。前回定期点検が直前に行われているにも関わらず劣化部品がある場合、ガソリンスタンドではなく前回定期点検施設にて確認してもらうべきである。そこで、前回の定期点検時期を通知した上で、給油施設としては比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。また、前回定期点検場所の情報が出力されるので、前回点検場所での再点検を促すことができる。
【0073】
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態によるガソリンスタンド検索処理を図10に基づいて説明する。
初めのS501では、ガソリンスタンドを検索する。本実施形態では、ユーザが操作スイッチ群40を操作することにより検索が実行される。
S502では、劣化情報を取得する。本実施形態では、部品ごとに各種センサが設けられており、部品の劣化に係るセンサ情報を劣化情報として取得する。センサ情報は、例えばライトの点灯に係る情報、タイヤの空気圧に係る情報等である。また、部品ごとに計時されている劣化期間に関する劣化期間情報を劣化情報として取得する。さらに、情報記憶部80に記憶されている劣化情報データベースを読み出す。
【0074】
S503では、前回の定期点検が所定期間内、例えば1ヶ月以内、に行われたか否かを判断する。本実施形態では、第4実施形態と同様、定期点検が行われるごとに、定期点検の実施に関する定期点検情報が情報記憶部80に記憶される。前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断された場合(S503:YES)、S508へ移行する。前回の定期点検が所定期間内に行われていないと判断された場合(S503:NO)、S504へ移行する。
【0075】
S504では、S502で取得した劣化期間情報に基づき、劣化情報データベースに記憶された経年劣化期間を過ぎているか否かを判断する。計時されている劣化期間が劣化情報データベースの経年劣化期間を過ぎていると判断された場合(S504:YES)、S506へ移行する。計時されている劣化期間が劣化情報データベースの経年劣化期間を過ぎていないと判断された場合(S504:NO)、S505へ移行する。
【0076】
S505では、S502で取得したセンサ情報に基づき、センサエラーがあるか否かを判断する。センサエラーがないと判断された場合(S505:NO)、S512へ移行する。センサエラーがあると判断された場合(S505:YES)、S506へ移行する。
【0077】
S506では、劣化期間が経年劣化期間を過ぎている部品またはセンサエラーが検出された部品である劣化部品の情報を通知する。すなわち、劣化部品をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
S507では、S501にて検索されたガソリンスタンドのうち、フルフラグがセットされているフルサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0078】
前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断された場合(S503:YES)に移行するS508では、計時されている劣化期間が劣化情報データベースの経年劣化期間を過ぎているか否かを判断する。経年劣化期間を過ぎていないと判断された場合(S508:NO)、S511へ移行する。経年劣化期間を過ぎていると判断された場合(S508:YES)、S509へ移行する。
【0079】
前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断されたにも関わらず(S503:YES)、計時されている劣化期間が劣化情報データベースの経年劣化期間を過ぎている場合(S508:YES)、劣化期間を計時する計時手段のリセット異常が疑われる。そこでS509では、前回の定期点検時にリセット処理が実行されたか否かを判断する。前回の定期点検時にリセット処理が実行されていると判断された場合(S509:YES)、リセット不具合であると特定し、S513へ移行する。前回の定期点検時にリセット処理が実行されていないと判断された場合(S509:NO)、S510へ移行する。
【0080】
S510では、劣化期間を計時する計時手段のリセット処理を実行する。このリセット処理は、制御部10の内部で自動的に行われるように構成してもよいし、ユーザにより手動で行われるように構成してもよい。また、ここでのリセット処理は、単に計時手段であるカウンタやタイマ等をリセットするのみに限らず、前回の定期点検からの経過期間を加味して補正してもよい。具体的には、例えば前回定期点検から2週間が経過しているのであれば、計時手段のカウンタやタイマにおける数値を、前回定期点検からの経過期間である2週間に相当する値に修正する、ということである。また、前回の定期点検からの走行距離等を加味して補正してもよい。
【0081】
前回の定期点検が所定期間内に行われ、経年劣化期間が過ぎていないと判断された場合(S503:YES、S508:NO)、および、リセット処理が実行された(S510)後に移行するS511では、S502で取得されたセンサ情報に基づき、センサエラーがあるか否かを判断する。センサエラーがあると判断された場合(S511:YES)、センサエラーが検出された部品を劣化部品として特定し、S513へ移行する。センサエラーがないと判断された場合(S510:NO)、S512へ移行する。
【0082】
前回の定期点検が所定期間内に行われていないが、経年劣化期間は過ぎておらず、センサエラーがない場合(S503:NO、S504:NO、S505:NO)、および、前回定期点検が所定期間内に行われ、センサエラーがない場合(S503:YES、S511:YES)に移行するS512では、S501にて検索されたガソリンスタンドのうち、セルフフラグがセットされているセルフサービスのガソリンスタンドを選択する。
【0083】
前回の定期点検が所定期間内に行われているにも関わらず、経年劣化期間が過ぎており、前回の定期点検時にリセット処理がなされていると判断された場合(S503:YES、S508:YES、S509:YES)、すなわちリセット不具合が特定された場合、および、前回の定期点検が所定期間内に行われているにも関わらずセンサエラーがあると判断された場合(S503:YES、S511:YES)に移行するS513では、エラー情報を通知する。S509の後に移行するS513では、リセット不具合に関するリセット不具合情報をエラー情報とし、エラー情報および前回点検時期を通知する。すなわち、リセット不具合情報および前回点検時期をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。また、S511の後に移行するS513では、劣化部品の情報をエラー情報とし、エラー情報および前回点検時期を通知する。すなわち、特定された劣化部品の情報および前回点検時期をディスプレイ61に表示するとともに、スピーカ71を介した音声案内を行う。
【0084】
S514では、S501にて検索されたガソリンスタンドのうち、セルフフラグがセットされているセルフサービスのガソリンスタンドを選択する。
S515では、情報記憶部80に記憶された定期点検情報に基づき、前回の定期点検位置を検索する。
【0085】
S516では、S507、S512、S514で選択されたガソリンスタンドをディスプレイ61にリスト表示する。そして、ユーザにより操作スイッチ群40を介してガソリンスタンドが選択されると、選択されたガソリンスタンドを目的地として設定するとともに、当該ガソリンスタンドへの経路を探索し、探索された経路に基づく経路案内を行う。
【0086】
S507の後に移行するS516では、フルサービスのガソリンスタンドがリスト表示される。これにより、劣化部品を通知した後に、フルサービスのガソリンスタンドを案内することにより、フルサービスのガソリンスタンドにて給油の際に併せて劣化部品の点検を促す。
【0087】
また、S513の後に移行するS516では、前回の定期点検が所定期間内に行われているにも関わらず、リセット不具合(S509)またはセンサエラー(S511)がある場合である。このような場合には、定期点検の補償として、前回の定期点検施設において再点検してもらうべきである。そこで、給油施設としては比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内する。さらに、セルフサービスのガソリンスタンドに加え、前回の定期点検施設を案内する。
【0088】
なお、S513、S514、S515、およびS515の後に移行するS516については、第4実施形態のS408〜S411と同様、処理の順番を適宜入れ替えてもよい。処理の順番の入れ替えに関しては、第4実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0089】
これにより、上記第5実施形態と同様の効果を奏する。本実施形態では、劣化情報は、計時手段により計時される部品の劣化期間に関する劣化期間劣化情報および部品の劣化に係るセンサ情報を含む。また、前回の定期点検が所定期間内に行われたか否かを判断し(S503)、前回の定期点検が所定期間内に行われたと判断されたにも関わらず(S503:YES)、劣化期間が部品に設定された経年劣化期間を過ぎている場合(S508:YES)、前回の定期点検時に計時手段のリセット処理が行われたか否かを判断する(S509)。前回の定期点検時にリセット処理が行われたと判断された場合(S509:YES)、計時手段のリセット処理異常である旨を示す情報、および、前回の定期点検時期の情報を出力し(S513)、セルフサービスのガソリンスタンドを選択する(S514)。すなわち、前回定期点検が所定期間内に行われているにも関わらず、経年劣化期間を過ぎている場合、リセット異常が疑われるので、ガソリンスタンドではなく前回の定期点検施設に確認してもらうべきである。そこで、給油施設としては比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
【0090】
また、計時手段のリセット処理が行われていないと判断された場合(S509:NO)、計時手段をリセットする(S510)。リセット処理がおこなわれた後、部品の劣化に係るセンサ情報に基づいて劣化部品があると判断された場合(S511:YES)、劣化部品の情報および前回定期点検時期の情報を出力し(S513)、セルフサービスのガソリンスタンドを選択する(S514)。前回の定期点検が直前に行われているにも関わらずセンサエラーがある場合、ガソリンスタンドではなく前回の定期点検施設にて確認してもらうべきである。そこで、前回の定期点検時期を通知した上で、給油施設としては比較的価格の安いセルフサービスのガソリンスタンドを案内可能であるので、ユーザの利便性が向上する。
また、前回定期点検場所の情報が出力されるので、前回定期点検場所での再点検を促すことができる。
【0091】
なお、上記第1実施形態〜第5実施形態では、制御部10が「エネルギー供給施設検索手段」、「劣化情報取得手段」、「選択手段」、「情報出力手段」、「劣化判断手段」、「入力情報取得手段」、「計時手段」、「簡易点検判断手段」、「次回定期点検判断手段」、「前回定期点検判断手段」、「リセット判断手段」、「リセット手段」を構成する。また、S101、S201、S301、S401、S501が「エネルギー供給施設検索手段」の機能としての処理に相当する。S102、S202、S302、S402、S502が「劣化情報取得手段」の機能としての処理に相当する。S105,S106、S206,S208、S306,S308、S404,S407,S409、S507,S512,S514が「選択手段」の機能としての処理に相当する。S104,S107、S205,S207,S209、S305,S307,S309、S406,S408,S411、S506,S513,S516が「情報出力手段」の機能としての処理に相当する。S103、S203、S303、S403、S504,S505,S508,S511が「劣化判断手段」の機能としての処理に相当する。S108が「入力情報取得手段」の機能としての処理に相当し、S204が「簡易点検項目判断手段」の機能としての処理に相当し、S304が「次回定期点検判断手段」の機能としての処理に相当する。S405、S503が「前回定期点検判断手段」の機能としての処理に相当し、S509が「リセット判断手段」の機能としての処理に相当し、S510が「リセット手段」の機能としての処理に相当する。
第1実施形態〜第6実施形態における処理は、適宜組み合わせて実行してもよい。
【0092】
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
(ア)エネルギー供給施設
エネルギー供給施設は、車両の走行に要するエネルギー源としてガソリンを供給するガソリンスタンドに限らず、その他のエネルギーを供給する施設であってもよい。例えば、天然ガス、LPG、メタノール、バイオ燃料、水素等をエネルギー源として供給する所謂「エコステーション」であってもよい。また、電気自動車を充電する充電ステーションであってもよい。
【0093】
(イ)エネルギー供給施設の検索
上記実施形態では、S101、S201、S301、S401、およびS501において、ユーザが操作スイッチ群40を操作することによりガソリンスタンドを検索した。ガソリンスタンドの検索は、ユーザからの入力に基づく検索に限らず、ナビゲーション装置1の内部で自動的に実行されるように構成してもよい。例えば、ガソリンの残量が所定量(例えば10リットル)を下回ったときに自動的にガソリンスタンド検索を行うように構成してもよい。また例えば、ガソリンの残量と目的地までの走行距離とに基づき、現在のガソリン残量では目的地まで走行できず、給油を要すると判断される場合、自動的にガソリンスタンド検索を行うように構成してもよい。さらに例えば、目的地までの距離が所定距離(例えば、300km)以上である場合、自動的にガソリンスタンド検索を行うように構成してもよい。
【0094】
(ウ)検索結果の表示
上記実施形態では、フルサービス或いはセルフサービスのガソリンスタンドが選択された場合、S107、S209、S309、S411、S516では、セルフサービス或いはフルサービスのガソリンスタンドのみをリスト表示するように構成していた。
ここで、検索結果を表示する場合、選択されたフルサービス或いはセルフサービスのガソリンスタンドの優先度を高めて表示するように構成してもよい。例えば、フルサービスのガソリンスタンドが検索された場合、フルサービスのガソリンスタンドを上から表示し、その後にセルフサービスのガソリンスタンドを表示するようにしてもよい。
【0095】
また、S107、S209、S309、S411、S516にて選択結果を表示する場合、リスト表示に限らず、地図上のアイコンにて表示するように構成してもよい。例えば、検索されたガソリンスタンドのアイコンを大きくしたり、点滅させたりしてもよい。
【0096】
(エ)劣化判断手段
上記第1実施形態〜第3実施形態では、計時手段により計時される部品の劣化期間が経年劣化期間を超えたか否かによって劣化部品の有無を判断していた。これに加え、部品の劣化に係るセンサ情報を取得し、センサ情報に基づいて劣化部品の有無を判断してもよい。また、センサ情報のみに基づいて劣化部品の有無を判断してもよい。
(オ)情報出力手段
上記実施形態では、検索結果を描画部60に出力し、ディスプレイ61に表示していた。他の実施形態では、ナビゲーション装置自体において具体的に表示や音声等で案内を行わず、他の装置(例えば、携帯端末)に選択結果に係る情報を出力することのみによって情報出力手段を構成してもよい。
【0097】
(カ)ナビゲーション装置
上記実施形態では、ナビゲーション装置の一例として車載器について説明した。ナビゲーション装置は、携帯電話に代表される携帯端末であってもよい。また、車載器や携帯端末と情報通信を行う情報センタ内の装置をナビゲーション装置としてもよい。
【符号の説明】
【0098】
1:車載器(ナビゲーション装置)、10:制御部(エネルギー供給施設検索手段、劣化情報取得手段、選択手段、情報出力手段、劣化判断手段、入力情報取得手段、計時手段、簡易点検項目判断手段、次回定期点検判断手段、前回定期点検判断手段、リセット判断手段、リセット手段)、20:位置検出器、21:地磁気センサ、22:ジャイロスコープ、23:距離センサ、24:GPS受信機、30:地図データ記憶部、40:操作スイッチ群、60:描画部、61:ディスプレイ、70:音声出力部、71:スピーカ、80:情報記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の走行に要するエネルギー源を供給するエネルギー供給施設を検索するエネルギー供給施設検索手段と、
前記車両の部品の劣化に関する劣化情報を取得する劣化情報取得手段と、
前記エネルギー供給施設検索手段により検索された前記エネルギー供給施設のうち、前記車両へのエネルギー源の供給を前記エネルギー供給施設に所属するスタッフが行うフルサービス施設、または、前記車両へのエネルギー源の供給を前記車両の乗員が行うセルフサービス施設のいずれかを前記劣化情報に基づいて選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記エネルギー供給施設の情報を出力する情報出力手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記劣化情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する劣化判断手段を備え、
前記劣化判断手段により前記劣化部品があると判断された場合、
前記情報出力手段は、前記劣化部品の情報を出力し、
前記選択手段は、前記フルサービス施設を選択することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記選択手段は、前記劣化判断手段により前記劣化部品がないと判断された場合、前記セルフサービス施設を選択することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記劣化判断手段により前記劣化部品があると判断された場合、前記フルサービス施設または前記セルフサービス施設の選択をユーザに促すとともに、ユーザにより入力された前記フルサービス施設または前記セルフサービス施設の選択に係る入力情報を取得する入力情報取得手段を備え、
前記選択手段は、前記入力情報取得手段により取得された前記入力情報に基づき、前記フルサービス施設または前記セルフサービス施設を選択することを特徴とする請求項2または3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記劣化情報は、計時手段により計時される前記部品の劣化期間に関する劣化期間情報を含み、
前記劣化判断手段は、前記劣化期間が前記部品に設定された経年劣化期間を過ぎている場合、前記劣化部品があると判断することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記劣化情報は、前記部品の劣化に係るセンサ情報を含み、
前記劣化判断手段は、前記センサ情報に基づき、前記劣化部品があるか否かを判断することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記劣化部品が前記フルサービス施設にて点検可能な簡易点検項目に含まれるか否かを判断する簡易点検項目判断手段を備え、
前記選択手段は、前記簡易点検項目判断手段により前記劣化部品が前記簡易点検項目に含まれると判断された場合、前記フルサービス施設を選択することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記車両における次回の定期点検が所定期間内に行われる予定があるか否かを判断する次回定期点検判断手段を備え、
前記劣化判断手段により前記劣化部品があると判断された場合であって、前記次回定期点検判断手段により次回の定期点検が前記所定期間内に行われる予定があると判断された場合、
前記情報出力手段は、前記劣化部品および次回定期点検時期の情報を出力し、
前記選択手段は、前記セルフサービス施設を選択することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記車両における前回の定期点検が所定期間内に行われたか否かを判断する前回定期点検判断手段を備え、
前記劣化判断手段により前記劣化部品があると判断された場合であって、前記前回定期点検判断手段により前回の定期点検が前記所定期間内に行われたと判断された場合、
前記情報出力手段は、前記劣化部品および前回定期点検時期の情報を出力し、
前記選択手段は、前記セルフサービス施設を選択することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
前記劣化情報は、計時手段により計時される前記部品の劣化期間に関する劣化期間情報を含み、
前記車両における前回の定期点検が所定期間内に行われたか否かを判断する前回定期点検判断手段と、
前記前回定期点検判断手段により前回の定期点検が前記所定期間内に行われたと判断されたにも関わらず、前記劣化期間が前記部品に設定された経年劣化期間を過ぎている場合、前回の定期点検時に前記計時手段のリセット処理が行われたか否かを判断するリセット判断手段と、
を備え、
前記リセット判断手段により前記計時手段のリセット処理が行われたと判断された場合、
前記情報出力手段は、前記計時手段のリセット処理異常である旨を示す情報、および、前回定期点検時期の情報を出力し、
前記選択手段は、前記セルフサービス施設を選択することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項11】
前記リセット判断手段により前記計時手段のリセット処理が行われていないと判断された場合、前記計時手段をリセットするリセット手段を備え、
前記リセット手段により前記計時手段のリセット処理が行われた後、前記部品の劣化に係るセンサ情報に基づいて前記劣化部品があると前記劣化判断手段により判断された場合、
前記情報出力手段は、前記劣化部品および前記前回定期点検時期の情報を出力し、
前記選択手段は、前記セルフサービス施設を選択することを特徴とする請求項10に記載のナビゲーション装置。
【請求項12】
前記情報出力手段は、さらに前回定期点検場所の情報を出力することを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項13】
車両の走行に要するエネルギー源を供給するエネルギー供給施設を検索するエネルギー供給施設検索手段、
前記車両の部品の劣化に関する劣化情報を取得する劣化情報取得手段、
前記エネルギー供給施設検索手段により検索された前記エネルギー供給施設のうち、前記車両へのエネルギー源の供給を前記エネルギー供給施設に所属するスタッフが行うフルサービス施設、または、前記車両へのエネルギー源の供給を前記車両の乗員が行うセルフサービス施設のいずれかを前記劣化情報に基づいて選択する選択手段、
前記選択手段により選択された前記エネルギー供給施設の情報を出力する情報出力手段
としてコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項1】
車両の走行に要するエネルギー源を供給するエネルギー供給施設を検索するエネルギー供給施設検索手段と、
前記車両の部品の劣化に関する劣化情報を取得する劣化情報取得手段と、
前記エネルギー供給施設検索手段により検索された前記エネルギー供給施設のうち、前記車両へのエネルギー源の供給を前記エネルギー供給施設に所属するスタッフが行うフルサービス施設、または、前記車両へのエネルギー源の供給を前記車両の乗員が行うセルフサービス施設のいずれかを前記劣化情報に基づいて選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記エネルギー供給施設の情報を出力する情報出力手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記劣化情報に基づき、劣化部品があるか否かを判断する劣化判断手段を備え、
前記劣化判断手段により前記劣化部品があると判断された場合、
前記情報出力手段は、前記劣化部品の情報を出力し、
前記選択手段は、前記フルサービス施設を選択することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記選択手段は、前記劣化判断手段により前記劣化部品がないと判断された場合、前記セルフサービス施設を選択することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記劣化判断手段により前記劣化部品があると判断された場合、前記フルサービス施設または前記セルフサービス施設の選択をユーザに促すとともに、ユーザにより入力された前記フルサービス施設または前記セルフサービス施設の選択に係る入力情報を取得する入力情報取得手段を備え、
前記選択手段は、前記入力情報取得手段により取得された前記入力情報に基づき、前記フルサービス施設または前記セルフサービス施設を選択することを特徴とする請求項2または3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記劣化情報は、計時手段により計時される前記部品の劣化期間に関する劣化期間情報を含み、
前記劣化判断手段は、前記劣化期間が前記部品に設定された経年劣化期間を過ぎている場合、前記劣化部品があると判断することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記劣化情報は、前記部品の劣化に係るセンサ情報を含み、
前記劣化判断手段は、前記センサ情報に基づき、前記劣化部品があるか否かを判断することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記劣化部品が前記フルサービス施設にて点検可能な簡易点検項目に含まれるか否かを判断する簡易点検項目判断手段を備え、
前記選択手段は、前記簡易点検項目判断手段により前記劣化部品が前記簡易点検項目に含まれると判断された場合、前記フルサービス施設を選択することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記車両における次回の定期点検が所定期間内に行われる予定があるか否かを判断する次回定期点検判断手段を備え、
前記劣化判断手段により前記劣化部品があると判断された場合であって、前記次回定期点検判断手段により次回の定期点検が前記所定期間内に行われる予定があると判断された場合、
前記情報出力手段は、前記劣化部品および次回定期点検時期の情報を出力し、
前記選択手段は、前記セルフサービス施設を選択することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記車両における前回の定期点検が所定期間内に行われたか否かを判断する前回定期点検判断手段を備え、
前記劣化判断手段により前記劣化部品があると判断された場合であって、前記前回定期点検判断手段により前回の定期点検が前記所定期間内に行われたと判断された場合、
前記情報出力手段は、前記劣化部品および前回定期点検時期の情報を出力し、
前記選択手段は、前記セルフサービス施設を選択することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
前記劣化情報は、計時手段により計時される前記部品の劣化期間に関する劣化期間情報を含み、
前記車両における前回の定期点検が所定期間内に行われたか否かを判断する前回定期点検判断手段と、
前記前回定期点検判断手段により前回の定期点検が前記所定期間内に行われたと判断されたにも関わらず、前記劣化期間が前記部品に設定された経年劣化期間を過ぎている場合、前回の定期点検時に前記計時手段のリセット処理が行われたか否かを判断するリセット判断手段と、
を備え、
前記リセット判断手段により前記計時手段のリセット処理が行われたと判断された場合、
前記情報出力手段は、前記計時手段のリセット処理異常である旨を示す情報、および、前回定期点検時期の情報を出力し、
前記選択手段は、前記セルフサービス施設を選択することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項11】
前記リセット判断手段により前記計時手段のリセット処理が行われていないと判断された場合、前記計時手段をリセットするリセット手段を備え、
前記リセット手段により前記計時手段のリセット処理が行われた後、前記部品の劣化に係るセンサ情報に基づいて前記劣化部品があると前記劣化判断手段により判断された場合、
前記情報出力手段は、前記劣化部品および前記前回定期点検時期の情報を出力し、
前記選択手段は、前記セルフサービス施設を選択することを特徴とする請求項10に記載のナビゲーション装置。
【請求項12】
前記情報出力手段は、さらに前回定期点検場所の情報を出力することを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項13】
車両の走行に要するエネルギー源を供給するエネルギー供給施設を検索するエネルギー供給施設検索手段、
前記車両の部品の劣化に関する劣化情報を取得する劣化情報取得手段、
前記エネルギー供給施設検索手段により検索された前記エネルギー供給施設のうち、前記車両へのエネルギー源の供給を前記エネルギー供給施設に所属するスタッフが行うフルサービス施設、または、前記車両へのエネルギー源の供給を前記車両の乗員が行うセルフサービス施設のいずれかを前記劣化情報に基づいて選択する選択手段、
前記選択手段により選択された前記エネルギー供給施設の情報を出力する情報出力手段
としてコンピュータを機能させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2011−180008(P2011−180008A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−45252(P2010−45252)
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】
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