説明

バイザー付ヘルメット

予め射出成形したバイザー5と帽体3とを一体的に接合したバイザー付ヘルメット1であって、前記バイザー5に備えた接合壁部17の外側に、前記帽体に備えた開口端縁部9が接合してあり、この開口端縁部9と前記帽体3の内側に備えた舌状部31とによって前記接合壁部17を挟み込んだ構成であって前記バイザー5と帽体3との接合面を溶融接合してあると共に、前記接合壁部17に形成した貫通孔22内に入り込んだ入り込み係合部を前記帽体3の開口端縁部に備えており、前記バイザーと帽体との接合部は環状に形成してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バイザー付ヘルメットに係り、さらに詳細には、バイザーのごとく予め射出成形された薄肉の樹脂製の成形品と、前記ヘルメットの樹脂製の射出成形品としての帽体とを、上記帽体の射出成形を行うときに一体的に接合したバイザー付ヘルメットに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば建築現場や土木の建設現場等で保安帽として使用されるバイザー付ヘルメットにおいては、上方の視野を広くするために、透明なバイザーを備えたバイザー付ヘルメットが提案されている(例えば、日本国特許第298469号公報:特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1に開示されているバイザー付ヘルメット100は、図11に示すように、帽体101の前側下部に、透明なバイザー102を一体的に接合した構成である。前記帽体101とバイザー102との接合部の強度向上を図るために、前記バイザー102の接合部には、複数の係合片103を形成すると共に、上記係合片103の間に切欠部よりなる係止部104が形成してある。さらに、バイザー102の両端部105の外周に薄い外縁部106が形成してある。
【0004】
そして、前記帽体101とバイザー102との接合は、帽体101の射出成形を行うための射出成形金型内に前記バイザー102をインサートとしてセットした後、帽体101の射出成形を行うときに、帽体101とバイザー102とを一体的に接合するものである。
【0005】
前述したように、帽体101とバイザー102とを一体化したとき、帽体101には、バイザー102の前記両端部105を上下から挟み込む態様となる突起部107が形成されるものである。
【0006】
保安帽(ヘルメット)としては、機械的強度が強く、耐熱性が強いことから、材質として例えばポリカーボネート等が使用されている。そして、従来はバイザーと帽体とを一体的に射出成形することが行われているが、バイザーを透明に構成し、帽体を不透明に構成する場合には、前記特許文献1に記載されているように、バイザーを予め射出成形した後、このバイザーを、帽体を射出成形するための射出成形金型内にインサートとしてセットし、帽体の射出成形を行うときに、バイザーと帽体とを一体的に接合している。
【0007】
ところで、射出成形においては、射出成形金型におけるキャビティ内に溶融した樹脂を射出し成形するとき、キャビティ内で分流した樹脂の流動先端部が再び合流するとき、樹脂温度が低下していて完全に融合しないために、細い線のウェルドライン(ウェルドマーク)が生じることからも理解されるように、キャビティ内を流動する樹脂の流動先端部の温度は低いものである。
【0008】
まして、保安帽としてのヘルメットにおけるバイザーは薄肉であり、また射出成形する帽体も薄肉であるから、帽体を射出成形する際に流動する樹脂の先端部が、インサートとして金型内にセットされたバイザーの端部の接合面に接触しても、上記バイザーの接合面を充分に溶融してバイザーと帽体とを一体的に強固に接合することは難しいものである。
【0009】
そこで、前記特許文献1においては、バイザーに備えた係合片の間に切欠状の係止部を形成し、又は前記係合片に係止穴を備えている。そして、帽体の射出成形を行うときに、バイザーの前記係合片を帽体の樹脂内に埋設する構成や前記係止部,係止穴に帽体の樹脂を入り込ませて嵌合状態とすることにより、前記バイザーと帽体とを機械的に一体化しているものである。
【0010】
したがって、従来の構成においては、バイザーに外力が作用して、バイザーと帽体との接合部に応力が集中し変形を生じる傾向にあるようなとき、帽体からバイザーが剥がれ易くなるという問題があると共に、バイザーを射出成形するための金型に、係止部や係止穴等を形成する構成が必要であり、金型の構成が複雑になるなどの問題がある。
【発明の開示】
【0011】
前述のごとき問題に鑑みて、本発明は、予め射出成形したバイザーと帽体とを一体的に接合したバイザー付ヘルメットであって、前記バイザーに備えた接合壁部に前記帽体に備えた開口端縁部が接合してあり、前記接合壁部に形成した貫通孔内に入り込んだ入り込み係合部を前記帽体の前記開口端縁部に備えると共に、前記バイザーと帽体との接合面を溶融接合してある。
【0012】
また、予め射出成形したバイザーと帽体とを一体的に接合したバイザー付ヘルメットであって、前記バイザーに備えた接合壁部の外側に、前記帽体に備えた開口端縁部が接合してあり、この開口端縁部と前記帽体の内側に備えた舌状部とによって前記接合壁部を挟み込んだ構成であって、かつ前記バイザーと帽体との接合面を溶融接合してある。
【0013】
また、予め射出成形したバイザーと帽体とを一体的に接合したバイザー付ヘルメットであって、前記バイザーに備えた接合壁部の外側に、前記帽体に備えた開口端縁部が接合してあり、この開口端縁部と前記帽体の内側に備えた舌状部とによって前記接合壁部を挟み込んだ構成であって前記バイザーと帽体との接合面を溶融接合してあると共に、前記接合壁部に形成した貫通孔内に入り込んだ入り込み係合部を前記帽体の開口端縁部に備えている。
【0014】
また、前記バイザー付ヘルメットにおいて、バイザーと帽体との接合部は環状に形成してある。
【0015】
また、前記バイザー付ヘルメットにおいて、前記バイザーは、前記帽体とバイザーとの接合部に対する応力集中を回避するための応力集中回避手段を備えている。
【0016】
また、前記バイザー付ヘルメットにおいて、前記帽体とバイザーの材質は別材質である。
【0017】
また、前記バイザー付ヘルメットにおいて、前記バイザーにおける少なくとも後側領域における外周縁部に補強部を備えている。
【0018】
また、前記バイザー付ヘルメットにおいて、前記補強部は断面形状がU字形状を呈する態様に構成してある。
【0019】
また、前記バイザー付ヘルメットにおいて、バイザーと帽体との接合部は、バイザーに備えた接合壁部の接合面を粗面に形成し、この粗面を溶融接合してある。
【0020】
本発明によれば、バイザーと帽体との接合部が環状であることにより、接合面積を大きくすることができ、バイザーと帽体との接合を強固に行うことができるものである。また、バイザーと帽体との接合部を環状に形成して接合面積を大きくしたことにより、バイザーと帽体との接合部の形状を比較的簡単な形状とすることができると共に、接合を容易に行うことができるものである。
【0021】
また、本発明によれば、バイザーの接合面に備えた微小な凸部が溶融することによってバイザーと帽体とが一体的に接合してあるので、バイザーと帽体とを予め一体に射出成形した場合と同様の構成となるものであって、接合強度が強固であり、接合部に変形を生じた場合であってもバイザーが帽体から剥がれるようなことはないものである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係るバイザー付ヘルメットの概略的な斜視説明図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に係るバイザーの概略的な斜視説明図である。
【図3】図3は、バイザーの構成を示す説明図で、一部破断して示してある。
【図4】図4は、帽体とバイザーとを接合した状態の左半分を示す正面説明図で、一部破断して示してある。
【図5】図5は、帽体とバイザーとの接合部の一部を示した拡大断面説明図である。
【図6】図6は、第2の実施形態に係るバイザーの構成を示す説明図で、一部破断して示してある。
【図7】図7は、帽体とバイザーとの接合部の斜視説明図である。
【図8】図8は、帽体とバイザーとを接合する際の作用説明図である。
【図9】図9は、帽体の内側に形成される舌状部の説明図である。
【図10】図10は、バイザーの接合面を粗面に形成する金型の説明図である。
【図11】図11は、従来のヘルメットの構成及びバイザーの構成を示す説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1を参照するに、本発明の実施形態に係るヘルメット1は、頭に被る帽体3を備えており、この帽体3には鍔状のバイザー5が一体に備えられている。上記帽体3及びバイザー5は、例えばポリカーボネートなどのごとき適宜の樹脂によりほぼ等しい厚さの薄肉に形成してあり、バイザー5は透明に構成してある。なお、バイザー5は、必ずしも透明でなくてもよいものである。
【0024】
前記バイザー5は、幅広の鍔部7を備えており、この鍔部7の後部には、前記帽体3の開口端縁部9の大きさに対応した帯状の環状部11を備えている。この環状部11の上部には、前記帽体における前記開口端縁部9の内側に一体的に接合した環状の接合部13(図2,図3参照)を備えている。
【0025】
上記接合部13は、前記環状部11の上部に上方向へ突出して形成した環状壁部15を備えており、この環状壁部15の上部内側には、図3に示すように、前記環状壁部15より薄肉の環状の接合壁部17が形成してある。上記環状壁部15の上面15U及び前記接合壁部17の上面17U並びに前記接合壁部17の環状の外周面17Fは、前記帽体3とバイザー5とを接合した接合面19を構成するものである。
【0026】
上記接合面19は、環状壁部15の上面15U、接合壁部17の上面17U及び上記両上面15U,17Uの間の上下方向の前記外周面17Fを備えたことにより、断面形状が段状であってほぼZ形状を呈する三次元的な接合面に形成してある。
【0027】
さらに、前記バイザー5における接合部13の環状部11であって、前記鍔部7の両端付近から後側の部分には、環状部11の外縁20を上方向に折り返すことにより、断面形状がU字形状を呈する態様に構成した補強部が設けてある。上記構成により、環状部11の補強を図ることができると共に、水滴の滴下をも抑制することができる。
【0028】
前記帽体3とバイザー5とを一体化する接合は、例えば接着剤を用いた接着により接合する方法、超音波加熱溶接法による接合方法、帽体3を射出成形する射出成形金型にバイザー5をインサートとしてセットし、帽体3を射出成形するときに一体的に接合する方法など種々の接合方法を用いることが可能である。
【0029】
前記帽体3とバイザー5との接合部であって、例えば帽体3の前後左右の複数箇所には、帽体3の一部を厚肉にして、前記接合部13における接合壁部17を、図5に示すように、内側と外側から挟み込んだ構成の挟み込み部21が形成してある。そして、この挟み込み部21に対応して接合壁部17には内外方向に貫通した貫通孔22が形成してある。したがって、ヘルメット1が前後左右方向の外力によって前後、左右方向に変形される傾向にある場合であっても、帽体3とバイザー5との接合がより強固に保持されるものであり、剥がれるようなことはないものである。
【0030】
以上のごとき構成において、バイザー5を透明又は半透明に構成する場合、帽体3とバイザーの材質を同一にすることも可能であるが、互の材質を異にすることが望ましい。この場合、バイザー5の材質を、帽体3の材質よりも比較的柔軟な材質とすることにより、バイザー5に外力が作用したようなとき、バイザー5が変形することにより、帽体3とバイザー5との接合部に応力が集中することを回避でき、帽体3とバイザー5との接合部が剥がれるようなことがないものである。
【0031】
すなわち、バイザー5を、帽体3に対して比較的柔軟な材質とすることにより、バイザー5自体が、帽体3とバイザー5との接合部に対する応力集中を回避する応力集中回避手段を備えることとなるものである。またバイザー5が比較的柔軟であることにより、バイザー5に作用する外力による衝撃を吸収する機能をも奏し得るものである。
【0032】
また、バイザー5を透明な構成とすることにより、帽体3とバイザー5との接合部より下側部分には、ヘルメット1の着用者の視界を遮るようなものがなく、視界が広くなるものである。なお、バイザー5を透明にする構成であっても、後部側は視界に関係しないので、そのような部分は不透明にしてもよいものである。さらには、帽体3とバイザー5の材質を異にする構成においては、バイザー5のカラーを帽体3と同一あるいは種々の所望の色にすることが可能であり、デザインの選択が広がるものである。
【0033】
前記帽体3とバイザー5の材質を異にする構成においては、前述とは逆に、帽体3とほぼ同一又は帽体3よりも硬い材質の樹脂を用いてバイザー5を構成することも可能である。この場合、前述したように、環状部11の外縁20を上方向に折り返して断面形状がU字形状を呈するように構成してあることにより、強度の向上を図ることができると共に、上記外縁20に側圧等の外力が作用したようなときには、前記外縁20が内側又は外側に変形する傾向にあって、帽体3とバイザー5との接合部に対する応力が集中することを回避(抑制)することができるものである。すなわち応力の分散を図ることができるものである。なお、バイザー5の材質が、前述したように比較的柔軟な場合も同様の効果を奏し得るものである。
【0034】
すなわち、前記構成においては、外縁20に外力が作用したときには、外縁20が変形する傾向にあることにより、帽体3とバイザー5との接合部に対する応力集中を回避(抑制)することができ、一種の応力集中回避手段を構成するものである。
【0035】
図6はバイザー5の第2実施形態を示すものである。この第2実施形態において、前述した構成要素と同一の機能を奏する構成要素には同一符号を付して重複した説明は省略する。
【0036】
この第2実施形態に係るバイザー5において、環状部11の外縁に断面形状が円形状、楕円形状、三角形状、台形状など適宜の断面形状を呈する突条24を備えた構成である。このように、外縁に突条24を備えることにより環状部11の強度向上を図ることができ、前述のごとき効果を奏し得ると共に、例えば帽体3を射出成形する射出成形金型にセット時の変形等を抑制でき、帽体3の射出成形時にバイザー5を一体的に接合するときに有効である。
【0037】
また、上述のごとく突条24を形成した構成においては、前述のごとく断面形状をU字形状に形成する場合に比較して金型の構成が簡単になると共に樹脂の使用量を抑制することができ、より安価に製造することができるものである。
【0038】
前述したように、前記接合面19は、図7に詳細に示すように環状壁部15の上面15U、接合壁部17の上面17U及び上記両上面15U,17Uの間の上下方向の前記外周面17Fを備えたことにより、断面形状が段状であってほぼZ形状を呈する三次元的な接合面に形成してある。そして、前記帽体3と接合する前の接合面19は、例えば10〜40μm程度の微少で微細な凹凸部を有する粗面に形成してある。なお、前記接合壁部17の複数箇所には、接合壁部17を内外方向(厚さ方向)に貫通した貫通孔22が形成してある。
【0039】
ところで、前記バイザー5における前記接合面19は、射出成形金型23(図10参照)によって前記バイザー5の射出成形を行うことにより粗面に形成されるものである。すなわち、上記射出成形金型23において、前記接合面19に対応する接合面形成面23A,23B,23Cは、微小で微細な凹凸部を備えた粗面に予め形成してあるものである。前記接合面形成面23A,23B,23Cは、例えば酸性の溶液を塗布して腐食させ、微細な凹凸の模様などをつけるしぼ加工が行われているものである。
【0040】
したがって、前記射出成形金型23を用いてバイザー5の射出成形を行うことにより、成形品としてのバイザー5の端面の接合面は、前記接合面形成面23A,23B,23Cの形状が転写されて微小、微細な凹凸を備えた粗面に形成されるものである。
【0041】
射出成形によって前記ヘルメット1を製造するには、前記射出成形金型23を用いて予め射出成形したインサートとしての薄肉のバイザー5を、図8に示すように、射出成形品としての帽体1の射出成形を行うための射出成形金型25における下型25A内にインサートとしてセットした後、上記バイザー5の接合面19がキャビティ27内に露出するように上型25B,25Cをセットする。その後に、前記帽体3の射出成形を行うべき前記キャビティ27内に適宜材質の樹脂29を射出すると、キャビティ27内の樹脂29の流動部先端は、図8(C)に示すように、バイザー5の接合面19に接触する。そして、高圧の射出圧に一時的に加圧され、その後に適宜保圧に圧力は低下される。
【0042】
この際、前記バイザー5の接合面19は微小,微細な凹凸部を備えた粗面に予め形成してあるので、熱容量の小さな微細な凸部は、前記樹脂29の接触により溶融されて帽体3を形成する樹脂29と一体化し接合される。すなわち、帽体3の射出成形を行うときに、インサートとしてのバイザー5は帽体3に溶融接合されることになる。したがって、射出成形品としての帽体3とインサートとしてのバイザー5の接合が強固に行われるものである。
【0043】
また、前記バイザー5の接合面19に接触して加圧されることにより、帽体3を形成する樹脂の一部は接合壁部17に形成した貫通孔22内に入り込み、帽体3とバイザー5が機械的に接合されることになる。この際、図9に示すように、帽体3の内側に接合壁部17の内側に伸びる舌状部31が形成され、この舌状部31(図5参照)から貫通孔22内へ入り込んだ入り込み係合部が形成される構成であることが望ましい。このように構成することにより、接合壁部17の一部は舌状部31によって内側から挟み込まれると共に前記入り込み係合部によって機械的に結合されることとなり、接合強度がより向上する。
【0044】
上記説明より理解されるように、インサートとしてのバイザー5の接合面19における粗面の微小凸部が溶融して射出成形品としての帽体3と溶融接合されれる共に、帽体3を構成する樹脂の一部が舌状部31となって接合壁部13を内側から挟み込み、さらに上記舌状部31の一部が接合壁部17の貫通孔22に入り込んで機械的に接合されるので、帽体3とバイザー5との接合は、帽体3とバイザー5とを最初から一体に射出成形した場合と同程度に強固に接合するものであり、接合部に変形等を生じた場合であっても、帽体3からバイザー5が剥がれるようなことはないものである。
【0045】
また、バイザー5の接合面は帽体3の端縁に対応して環状に形成してあると共に三次元的接合面に形成してあることにより、射出成形品としての帽体3及びインサートとしてのバイザー5が共に薄肉の構成であって、互いの接合部分の肉厚が薄い場合であっても、接合面積を大きくすることができ、帽体3とバイザー5との接合強度の向上を図ることができるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め射出成形したバイザーと帽体とを一体的に接合したバイザー付ヘルメットであって、前記バイザーに備えた接合壁部に前記帽体に備えた開口端縁部が接合してあり、前記接合壁部に形成した貫通孔内に入り込んだ入り込み係合部を前記帽体の前記開口端縁部に備えると共に、前記バイザーと帽体との接合面を溶融接合してあることを特徴とするバイザー付ヘルメット。
【請求項2】
予め射出成形したバイザーと帽体とを一体的に接合したバイザー付ヘルメットであって、前記バイザーに備えた接合壁部の外側に、前記帽体に備えた開口端縁部が接合してあり、この開口端縁部と前記帽体の内側に備えた舌状部とによって前記接合壁部を挟み込んだ構成であって、かつ前記バイザーと帽体との接合面を溶融接合してあることを特徴とするバイザー付ヘルメット。
【請求項3】
予め射出成形したバイザーと帽体とを一体的に接合したバイザー付ヘルメットであって、前記バイザーに備えた接合壁部の外側に、前記帽体に備えた開口端縁部が接合してあり、この開口端縁部と前記帽体の内側に備えた舌状部とによって前記接合壁部を挟み込んだ構成であって前記バイザーと帽体との接合面を溶融接合してあると共に、前記接合壁部に形成した貫通孔内に入り込んだ入り込み係合部を前記帽体の開口端縁部に備えていることを特徴とするバイザー付ヘルメット。
【請求項4】
請求項1,2または3に記載のバイザー付ヘルメットにおいて、バイザーと帽体との接合部は環状に形成してあることを特徴とするバイザー付ヘルメット。
【請求項5】
請求項1,2,3又は4に記載のバイザー付ヘルメットにおいて、前記バイザーは、前記帽体とバイザーとの接合部に対する応力集中を回避するための応力集中回避手段を備えていることを特徴とするバイザー付ヘルメット。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載のバイザー付ヘルメットにおいて、前記帽体とバイザーの材質は別材質であることを特徴とするバイザー付ヘルメット。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載のバイザー付ヘルメットにおいて、前記バイザーにおける少なくとも後側領域における外周縁部に補強部を備えていることを特徴とするバイザー付ヘルメット。
【請求項8】
請求項7に記載のバイザー付ヘルメットにおいて、前記補強部は断面形状がU字形状を呈する態様に構成してあることを特徴とするバイザー付ヘルメット。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載のバイザー付ヘルメットにおいて、バイザーと帽体との接合部は、バイザーに備えた接合壁部の接合面を粗面に形成し、この粗面を溶融接合してあることを特徴とするバイザー付メルメット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【国際公開番号】WO2005/090049
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【発行日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−511135(P2006−511135)
【国際出願番号】PCT/JP2005/002414
【国際出願日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(391009372)ミドリ安全株式会社 (201)
【Fターム(参考)】