説明

バレットキー収納装置

【課題】運転者がバレットキーを余分に持ち歩く必要がなく、また、専用のバレットキーを安全に車両内に収納することができるバレットキー収納装置を提供する。
【解決手段】係合部としての開口51が形成されたバレットキー5を収納するバレットキー収納部4と、バレットキー5の取出しをロックするロックバー44等により構成されるロック機構を備えたロック部と、メカキーにより動作し、ロック機構を解除する解除信号を出力するキーシリンダ2と、イモビライザ機能およびキーシリンダ2の解除信号に基づいて上記ロック部のロック解除制御をする制御部としてのECU14と、を備えてバレットキー収納装置を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両にバレットキーを安全に収納することができるバレットキー収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車においては、運転者が乗車するときに用いるマスターキーと、バレットキーの2種類を用意している車種がある。バレットキーは、例えば、ホテルのバレットパーキング係にキーを渡して自動車を預け、駐車場等への移動を委託するときに用いられるキーである。マスターキー及びバレットキーは、共に車両のドアの解錠/施錠及びエンジンの始動を行なうことができる。マスターキーは、更にトランクやグローブボックスの解錠/施錠を行なうことができるが、バレットキーでは行なえない。
【0003】
マスターキー及びバレットキーは、ドア及びエンジンスタートスイッチのシリンダに挿入するキー溝及び鍵山を有するタイプと、エンジンスタートスイッチとの間で無線による通信を行なって盗難等に対するセキュリティを高めたイモビライザ(Immobilizer)機能を有するものとがある。
【0004】
イモビライザ機能を有するキーは、キーまたは携帯機にトランスポンダと呼ばれるICチップを内蔵し、エンジンスタートスイッチにキーまたは携帯機を近づけたときにトランスポンダからIDコードを発信させ、車両側のIDコードが一致したときにエンジンの始動を許可し、その後にエンジンスタートスイッチの押しボタンが押されることによりエンジンを始動させるシステムである。
【0005】
イモビライザ機能を備えたバレットキーの機能を有効にするキーレスシステムも提案されており、例えば、所有者が機械式キーにより車両の機械式ロックを作動させることによって、バレットモードを設定する方法がある。
【0006】
また、マスターキーとバレットキーの2つを個別に所持しないで済み、かつセキュリティを高めたものに特許文献1に示されるスマートキーレスシステムがあり、機械式キーを備えた携帯機にトランスポンダを内蔵する分離片(タング)を着脱可能に設け、このタングを外して携帯機をバレットパーキング係に渡すと、タングが分離されたことを示すタング分離信号がID信号と共に携帯機から送信され、車両側にバレットモードが設定されるようにしている。
【特許文献1】特開2006−225976号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、従来のスマートキーレスシステムによると、タングの着脱により携帯機をマスターキーとバレットキーに使い分けできるが、従来の車両にはバレットキーを安全に収納する場所がないため、キーを余分に持ち歩く必要がある。また、携帯機からタングを分離すると、携帯機の一部に切欠領域ができ見栄えも悪く、また、保管の際にも扱いにくい。
【0008】
従って、本発明の目的は、運転者がバレットキーを余分に持ち歩く必要がなく、また、専用のバレットキーを安全に車両内に収納することができるバレットキー収納装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1]本発明は、上記目的を達成するため、係合部が形成されたバレットキーを収納するバレットキー収納部と、前記バレットキーの取出しをロックするロック機構を備えたロック部と、メカキーにより前記ロック機構の解除動作を行なうキーシリンダと、イモビライザ機能および上記キーシリンダの前記メカキーによる解除動作に基づいて前記ロック部のロック解除制御を行なう制御部と、を有することを特徴とするバレットキー収納装置を提供する。
【0010】
[2]前記ロック部は、前記バレットキーの前記係合部に対応して設けられ、前記バレットキーが前記バレットキー収納部に収納されたとき前記バレットキーの前記係合部に進入し、前記バレットキー収納部からの前記バレットキーの取出しをロックするロックバーと、前記ロックバーを駆動する駆動部と、を有することを特徴とする上記[1]に記載のバレットキー収納装置であってもよい。
【0011】
[3]また、前記バレットキーは、前記係合部として突起体に引っ掛け可能な凹部または開口部が形成されていることを特徴とする上記[1]に記載のバレットキー収納装置であってもよい。
【0012】
[4]また、前記制御部は、車両の正規キーが有するIDと前記車両のIDが前記イモビライザ機能によって認証されたとき、前記駆動部を制御し、前記バレットキー収納部からの前記バレットキーの取出しを可能にすることを特徴とする上記[1]に記載のバレットキー収納装置であってもよい。
【0013】
[5]また、前記駆動部は、ソレノイドを用いたアクチュエータであることを特徴とする上記[2]に記載のバレットキー収納装置であってもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明のバレットキー収納装置によれば、運転者がバレットキーを余分に持ち歩く必要がなく、また、専用のバレットキーを安全に車両内に収納することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
[第1の実施の形態]
以下に本発明の第1の実施の形態に係るバレットキー収納装置について図を参照しながら、詳細に説明していく。
【0016】
(車両1の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両内部の概略図である。車両1は、エンジン及び制御部としてのECU(Electronic Control Unit)等を搭載する車両本体10と、各種スイッチ等が取付けられるインストルメントパネル11と、を有している。インストルメントパネル11には、収納部42およびキーシリンダ2のキー挿入口21を備えたバレットキー収納装置4が装備されている。キーシリンダ2には、正規キーにより操作されることによりバレットキー収納装置4からバレットキーを取り出すための信号を出力するシリンダスイッチ22が装着されている。
【0017】
車両1は、通常モードとバレットモードが切り替え可能となっており、通常モードとは、車両1において、正規キーを利用する総ての操作、例えば、エンジン始動、グローブボックス、トランクの施錠・解錠等の操作のすべてが行なえるモードのことである。一方、バレットモードとは、後述するバレットキーによって、例えば、車両1のエンジンの始動・停止、及び、車両1のドアロックの施錠・解錠のみが行なえるように車両1を制御する、ECUが設定するモードのことである。バレットモードに移行するためには、正規キーと車両1のIDが一致している必要がある。
【0018】
(バレットキー収納装置4の構成)
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るバレットキー収納装置の断面図であり、図3は、本発明の第1の実施の形態に係るバレットキーの斜視図であり、図4は、本発明の第1の実施の形態に係るバレットキー収納装置に関するブロック図である。
【0019】
バレットキー収納装置4は、係合部としての開口51が形成されたバレットキー5を収納するバレットキー収納部4と、バレットキー5の取出しをロックするロックバー44等により構成されるロック機構を備えたロック部と、メカキーにより動作し、ロック機構を解除する解除信号を出力するシリンダスイッチ22を備えたキーシリンダ2と、イモビライザ機能およびキーシリンダ2の解除信号に基づいて上記ロック部のロック解除制御をする制御部としてのECU14と、を備えて概略構成されている。
【0020】
また、バレットキー収納装置4は、樹脂材料又は金属材料にて形成され、収納部42及び凹部43が形成された本体40と、本体40の収納部42付近に設けられ、正規キー3及びバレットキー5と通信するためのアンテナ41と、アクチュエータ45を収納する凹部43と、を備えて概略構成されている。
【0021】
収納部42は、例えば、矩形状を有し、バレットキー5を挿入する方向、すなわち、図2に示す矢印D方向に対して平行な面である下面42aと、矢印D方向に対して垂直な面である側面42bと、を有し、また、下面42aには、凹部43が設けられている。凹部43は、ロックバー44が、収納部42に対して進入自在に変位可能な開口である開口部43aと、後述するソレノイド45aが取付けられる取付部43bと、が設けられている。
【0022】
(ロックバー44の構成)
ロックバー44は、例えば、略円柱形状を有し、樹脂材料又は金属材料で製作され、斜面44aと先端部44bと、凹部44cと、を備えて構成されている。斜面44aは、バレットキー5を収納部42に収納するとき、バレットキー5の端部52が斜面44aに接し、矢印D方向の力を矢印A方向の力に変換して、スムーズにバレットキー5を収納部42に収納するために設けられている。また、凹部44cは、ロッド45bの一端が嵌合固定されるためにロックバー44の略中心部に形成されている。
【0023】
(アクチュエータ45の構成)
アクチュエータ45は、図示しない磁性体と電磁コイルを用いてロッド45bを駆動するソレノイド45aと、ロッド45bの周囲に配置され、ロックバー44に矢印B方向の弾性力を付加するばね45cと、を備えて概略構成されている。矢印A方向にソレノイド45aを駆動するとき、ロッド45bは、ソレノイド45aの内部に収納されるように構成されている。
【0024】
(バレットキー5の構成)
バレットキー5は、図示しない電池やトランスポンダ55等の電子部品を搭載した本体50と、本体50に形成され、キーホルダやアクセサリー等を繋ぐことができる開口51と、端部52と、車両1のドアの施錠を無線によって行なうボタンであるドアロックSW53と、車両1のドアの解錠を無線によって行なうボタンであるドアアンロックSW54と、アンテナ41を介して後述するECU14と通信を行なうトランスポンダ55と、を備えて概略構成されている。なお、本実施の形態におけるバレットキー5は、メカニカルキーを有しない携帯機であり、専用のバレットキーである。また、バレットキー5は、ドアロックSW53およびドアアンロックSW54を備えず、バレットキー5を携帯して車両のドアノブに手をかざすと解錠、ドアノブのスイッチを押すと施錠されるような構成としてもよい。
【0025】
バレットキー5の開口51は、例えば、ホテルフロントに備えられているキー保管用のピン等の突起体に掛けられる形状であればよく、開口に限らず、ロックバー44が進入可能な本体50を貫通しない例えば凹部であってもよい。
【0026】
トランスポンダ55は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、及び、IDを記憶する記憶部等を備えて概略構成されている。また、トランスポンダ55は、アンテナ41とバレットキー収納装置4のアンテナ15を介してECU14と定期的に通信を行い、ECU14は、その通信に基づいてバレットキー収納装置4にバレットキー5が収納されているか否かを確認している。例えば、イモビライザ機能による認証動作が行なわれていないのに、バレットキー収納装置4とバレットキー5との通信が出来なくなった、すなわち、不正にバレットキー5がバレットキー収納装置4から取出されたとき、ECU14は、バレットキー5による如何なる操作も受付ないように、車両1を制御する。
【0027】
(バレットキー収納装置の制御システム)
図4において、バレットキー5は、アンテナ41と、アンテナ41に誘起された起電力を整流して直流電圧を得る蓄電回路24と、蓄電回路24の出力を蓄電する電解コンデンサ25と、電解コンデンサ25に蓄電された電力を電源として動作するトランスポンダ55とを備えて構成されている。
【0028】
トランスポンダ55は、バレットキー5のIDコードを記憶できると共に、蓄電回路24により電解コンデンサ25に所定以上の電力が蓄電されると、その電力を電源にして上記IDコードの送信を行なうように構成されている。
【0029】
バレットキー収納装置4側は、バレットキー5を着脱可能に内蔵可能とすると共に、ソレノイド45aと、アンテナ15と、ECU14と、車両側のIDコードが格納されたEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)14aと、ECU14に接続されたシリンダスイッチ22と、アンテナ15で受信した信号(IDコード)を増幅する増幅器16と、電力信号をアンテナ15へ出力する磁束発生回路17とを備えている。
【0030】
(第1の実施の形態の動作)
以下に第1の実施の形態におけるバレットキー収納装置4の動作を図1から図4、及び、後述する図5、図6を参照しながら詳細に説明する。
【0031】
図5(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るIDの認証前のバレットキー収納装置の断面図であり、図5(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るIDの認証後のバレットキー収納装置の断面図であり、図6は、本発明の第1の実施の形態に係るバレットキーを収納するときのバレットキー収納装置の断面図である。
【0032】
(バレットキー5の取出動作)
運転者が、正規キー3を持って車両1に乗込み、正規キー3をバレットキー収納装置4のキー挿入口21に挿入して所定の方向に回転させると、シリンダスイッチ22からバレットキー取出信号がECU14に出力される。また、アンテナ15は、正規キー3から送信されたID認証信号S1を受信し、ID認証信号S1を受信したECU14は、EEPROM14a内の車両1のIDを参照して正規キー3のIDと車両1のIDの認証動作を行なう。このIDの認証が行なわれると、バレットキー5にはアンテナ15およびアンテナ41を介して制御コードが送信され、バレット機能が付与される。
【0033】
ECU14は、正規キー3と車両1のIDが一致し、かつ、シリンダスイッチ22からバレットキー取出信号が出力されると、バレットキー収納装置4のアクチュエータ45を制御し、ロックバー44を図5(a)に示す矢印A方向に、バレットキー5の開口51から抜け出すまで、変位させる。なお、バレットキー5が、バレットキー収納装置4から取出され、車両1が操作されたとき、ECU14は、アクチュエータ45を制御し、図6に示すように、ロックバー44を矢印B方向に変位させるものとするが、これに限定されず、バレットキー5がバレットキー収納装置4の収納部42に差し込まれた後に、矢印B方向に変位させても良く、これに限定されない。
【0034】
運転者は、図2に示すバレットキー5の突出部56を手で摘んでバレットキー5を図5(b)に示す矢印C方向に引き出し、バレット係りにバレットキー5を渡し、バレット係は、バレット機能が付与されたバレットキー5によりエンジンの始動等の所定の車両操作が可能となる。尚、突出部56を設けず、バレットキー5がばねの力により矢印C方向に飛び出す構成としてもよい。
【0035】
(バレットキー5の収納動作)
バレットキー5をバレットキー収納装置4の収納部42に端部52から図6に示す矢印D方向に差し込むと、図6に示すように、バレットキー5の端部52が、ロックバー44の斜面44aに接し、ロックバー44は、矢印A方向に押され、ばね45cを縮めながらバレットキー5の下面に潜り込む。更にバレットキー5を矢印D方向に押し込むと、ばね45cによってロックバー44は、矢印B方向に弾性力を付加されているので、ロックバー44の先端部44bが開口51に進入し、更にバレットキー5を押し込むことによって、ロックバー44は、図2に示すように、開口51に更に進入する。この状態において、バレットキー5の突出部56を摘んで、バレットキー5を矢印C方向に引き出そうとしても、バレットキー5の開口51が、ロックバー44の斜面44aでは無く、ロックバー44の矢印C方向に垂直な面に接触するので、バレットキー5を引き出すことが出来ず、車内に安全に保管された状態となる。
【0036】
(第1の実施の形態の効果)
(1)上記した第1の実施の形態によると、バレットキー5を安全に車両1内に収納することができるので、運転者がバレットキー5を余分に持ち歩く必要が無くなる。
(2)バレットキー5は、専用のキーとしてバレットキー収納装置4に保管できるので、従来のように一部が欠けた形状となることもなく、また、開口51を有するので、ホテルフロント等での保管性もよく、また、種々の装飾も可能であり見栄えもよい。
(3)不正な手段でバレットキー5をバレットキー収納装置4から取り出しても、正規キー3によるIDの認証が行なわれないので、バレットキー5にはアンテナ41を介して制御コードが送信されずバレット機能が付与されない。これにより、保管の安全性が向上する。
(4)本実施の形態では、正規キー3を使用したキーシリンダ2の操作とIDの認証の2重のロック、すなわち、機械的および電子的ロックが施されているので、防犯性能が大きく向上する。
【0037】
[第2の実施の形態]
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る車両内部の概略図である。第2の実施の形態は、バレットキー収納装置4をエンジン始動キー挿入口23の近くに配置して、キーシリンダ2をエンジン始動用と兼用した構成である。エンジン始動用のキーシリンダ2には、イグニションスイッチと共に、第1の実施の形態と同様に、ECU14にバレットキー取出信号を出力するシリンダスイッチ22が取付けられている。その他の構成、動作は第1の実施の形態と同様である。
【0038】
(第2の実施の形態の効果)
上記した第2の実施の形態によると、第1の実施の形態の効果に加えて、キーシリンダ2を共通部品とできるので、コストを低減できる。
【0039】
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、キーシリンダ2による解除動作は、シリンダスイッチ22から出力される解除信号によりソレノイド45aを駆動してロック機構を解除する以外に、キーシリンダ2による解除動作をロックバー44に機械的に伝達してロック機構を解除する機械的解除動作によるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両内部の概略図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態に係るバレットキー収納装置の断面図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態に係るバレットキーの斜視図である。
【図4】図4は、本発明の第1の実施の形態に係るバレットキー収納装置に関するブロック図である。
【図5】図5(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るIDの認証前のバレットキー収納装置の断面図であり、図5(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るIDの認証後のバレットキー収納装置の断面図である。
【図6】図6は、本発明の第1の実施の形態に係るバレットキーを収納するときのバレットキー収納装置の断面図である。
【図7】図7は、本発明の第2の実施の形態に係る車両内部の概略図である。
【符号の説明】
【0041】
1…車両、2…キーシリンダ、3…正規キー、4…バレットキー収納装置、5…バレットキー、10…車両本体、11…インストルメントパネル、14…ECU、14a…EEPROM、15…アンテナ、16…増幅器、17…磁束発生回路、21…キー挿入口、22…シリンダスイッチ、23…エンジン始動キー挿入口、24…蓄電回路、25…電解コンデンサ、40…本体、41…アンテナ、41a…アンプ、42…収納部、42a…下面、42b…側面、43…凹部、43a…開口部、43b…取付部、44…ロックバー、44a…斜面、44b…先端部、44c…凹部、45…アクチュエータ、45a…ソレノイド、45b…ロッド、45c…ばね、46…ストッパ、47…ばね、50…本体、51…開口、52…端部、53…ドアロックSW、54…ドアアンロックSW、55…トランスポンダ、56…突出部、A〜D…矢印、S1…ID認証信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
係合部が形成されたバレットキーを収納するバレットキー収納部と、
前記バレットキーの取出しをロックするロック機構を備えたロック部と、
メカキーにより前記ロック機構の解除動作を行なうキーシリンダと、
イモビライザ機能および上記キーシリンダの前記メカキーによる解除動作に基づいて前記ロック部のロック解除制御を行なう制御部と、
を有することを特徴とするバレットキー収納装置。
【請求項2】
前記ロック部は、
前記バレットキーの前記係合部に対応して設けられ、前記バレットキーが前記バレットキー収納部に収納されたとき前記バレットキーの前記係合部に進入し、前記バレットキー収納部からの前記バレットキーの取出しをロックするロックバーと、
前記ロックバーを駆動する駆動部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のバレットキー収納装置。
【請求項3】
前記バレットキーは、前記係合部として突起体に引っ掛け可能な凹部または開口部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバレットキー収納装置。
【請求項4】
前記制御部は、車両の正規キーが有するIDと前記車両のIDが前記イモビライザ機能によって認証されたとき、前記駆動部を制御し、前記バレットキー収納部からの前記バレットキーの取出しを可能にすることを特徴とする請求項1に記載のバレットキー収納装置。
【請求項5】
前記駆動部は、ソレノイドを用いたアクチュエータであることを特徴とする請求項2に記載のバレットキー収納装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−84978(P2009−84978A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−259743(P2007−259743)
【出願日】平成19年10月3日(2007.10.3)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】