説明

パワープラントの支持構造、車両、及びその振動低減方法

【課題】アイドルストップ時および通常の内燃機関の始動時及び停止時の車体振動を低減でき、燃費改善の観点から行われるアイドルストップにおける、内燃機関の起動時及び停止時の大きい振動に起因する車両の乗員の不快感を低減することができるパワープラントの支持構造、車両、及びその振動低減方法を提供する。
【解決手段】内燃機関11のロール方向の振動変位に対して減衰力を発揮する第2支持機構30A、30Bを設けると共に、該第2支持機構30A、30Bは、ロール回転中心Cに対して第1支持機構20よりも離れた車体側の部位23aに設けられた第1係合部31と、前記ロール回転中心Cに対して第1支持機構20よりも離れたパワープラント10側の部位21aに設けられ、且つ、前記第1係合部31に係合して前記第1係合部31との相対速度によって減衰力を発生させる第2係合部32とからなるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関と変速機からなるパワープラントを支持するパワープラントの支持構造、車両、及びその振動低減方法に関する。
【背景技術】
【0002】
トラックやバス等の自動車の車両では、内燃機関と変速機とからなるパワープラントがマウントと呼ばれる支持構造で車体に固定されている。この支持構造は、アイドル運転時から高出力までの広い範囲で内燃機関と変速機の振動が車体側に伝達されないようにするため、工夫がなされてきており、この支持構造の一つに、パッシブマウント方式の支持構造がある。
【0003】
図7〜図9に例示するように、例えば、パッシブマウント方式のパワープラントの支持構造1Xでは、内燃機関(エンジン)11と変速機(トランスミッション)12からなるパワープラント10に固定された固定部材(エンジンフット)21を、緩衝部材(ラバーマウント)22を介して車体側の固定台(フレーム)40に固定された支持部材(エンジンブラケット)23で構成される支持機構20で支持している。
【0004】
この図7〜図9に示すパワープラントの支持構造1Xでは、内燃機関11の左右の2か所と変速機12の左右の2か所の計4か所に支持機構20を配置した支持構成となっている。このパッシブマウント方式では、もっぱら、緩衝部材22により振動を吸収することで、車体側の固定台40への振動伝達を低減している。
【0005】
しかしながら、自動車の内燃機関の運転に関して、燃費の改善の観点からアイドルストップが行われるようになると、内燃機関の起動時と停止時に発生する比較的大きな振動が車両の乗員に伝達され、乗員に不快感を与えるという問題が生じてきた。
【0006】
特に、起動時においては、内燃機関の回転で生じる振動の周波数が、パワープラントと支持機構で決まる振動系の共振点を通過するときに、力の伝達率が大きくなり、車体振動が大きくなる。例えば、図6に示すような、力の伝達率の曲線Aでは、10Hzの共振点で大きな振動を発生する。
【0007】
このエンジン始動時等に発生する過渡振動を効果的に抑制できる能動型防振支持装置として、エンジンの前後の一対のACM(アクティブ・コントロール・マウント)で、エンジンを車体フレームに弾性的に支承すると共に、エンジンの発動を判定した場合には、エンジンの固有振動数にもとづいて、ACMのアクチュエータを制御する能動型防振支持装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
しかしながら、能動型防振支持装置(アクティブマウント方式)では、支持装置の内部に流体を保持し、内燃機関からの振動に応じて流体の移動を制御することにより、流体の移動時の摩擦抵抗等を利用して積極的に振動を低減させており、特に、流路内の流体を共振させると振動エネルギーを効果的に吸収することができるが、この能動型防振支持装置は複雑な構成になるという問題がり、乗用車等には向いているが、トラック等では比較的単純な構造のパッシブマウント方式の支持構造で対応することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2009−41714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、アイドルストップ時および通常の内燃機関の始動時及び停止時の車体振動を低減でき、燃費改善の観点から行われるアイドルストップにおける、内燃機関の起動時及び停止時の大きい振動に起因する車両の乗員の不快感を低減することができるパワープラントの支持構造、車両、及びその振動低減方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するための本発明のパワープラントの支持構造は、内燃機関と変速機からなるパワープラントを車体側の固定台に支持するに際して、前記パワープラント側の固定部材に緩衝部材を押圧して前記固定台側の支持部材により支持する第1支持機構を持つパワープラントの支持構造において、前記内燃機関のロール方向の振動変位に対して減衰力を発揮する第2支持機構を設けると共に、該第2支持機構は、ロール回転中心に対して前記緩衝部材よりも離れた前記車体側の部位に設けられた第1係合部と、前記ロール回転中心に対して前記緩衝部材よりも離れたパワープラント側の部位に設けられ、且つ、前記第1係合部に係合して前記第1係合部との相対速度によって減衰力を発生させる第2係合部とからなるように構成される。
【0012】
この構成によれば、第1係合部と第2係合部が、内燃機関のロール回転中心に対して、第1支持機構の緩衝部材よりも外側になるので、第2支持機構が、ロール回転中心に対して、第1支持機構よりも離れた位置に配置されることになり、ロール減衰に対して減衰力を効果的に発揮できるようになる。
【0013】
これにより、パワープラントと車体の間に、ロール方向の振動に対して有効なダンピング機構となる第2支持機構を設けることができ、ロール方向の振動の共振点のピークを大きく下げて、内燃機関の始動及び停止時の車体振動を大きく低減することができる。
【0014】
従って、内燃機関の始動時又は停止時のようなロール方向の振動が大きいときに、大きな減衰力を効果的に発揮させることができ、燃費改善の観点から行われるアイドルストップにおける、起動時及び停止時の大きい振動に起因する車両の乗員の不快感を低減することができる。
【0015】
また、上記のパワープラントの支持構造において、前記第1係合部を、ダンパーオイルを収容するシリンダで形成し、前記第2係合部を、前記シリンダ内のダンパーオイルを撹拌する撹拌部を有するロッドで形成すると共に、前記シリンダへのロッドの挿入部にダンパーオイルの漏れを防止するシール部材を設けて構成すると、比較的単純な機構で減衰機構を形成でき、しかも、内燃機関の始動時又は停止時のようなロール振動が大きいときに大きな減衰力を効果的に発揮させることができる。
【0016】
そして、上記の目的を達成するための車両は、上記のパワープラントの支持構造を備えて構成される。この構成によれば、パワープラント側から車体側への振動伝達率を減少して車体振動を低減でき、上記のパワープラントの支持構造と同様の効果を奏することができる。
【0017】
そして、上記の目的を達成するため車両の振動低減方法は、内燃機関と変速機からなるパワープラントを車体側の固定台に支持するに際して、前記パワープラント側の固定部材に緩衝部材を押圧して前記固定台側の支持部材により支持する第1支持機構を持つ車両の振動低減方法において、ロール回転中心に対して前記緩衝部材よりも離れた前記車体側の部位に設けられた第1係合部と、前記ロール回転中心に対して前記緩衝部材よりも離れた前記パワープラント側の部位に設けられた前記第2係合部とを係合させて、前記第1係合部と前記第2係合部との相対速度を利用して、ロール方向の振動変位に対して減衰力を発揮させることを特徴とする方法である。
【0018】
この方法によれば、第1係合部と第2係合部をロール回転中心に対して第1支持機構の緩衝部材よりも外側に配置し、ロール方向の振動変位が大きくなった時に効果的に減衰力を発揮できるので、内燃機関の始動時及び停止時のようなロール方向の振動が大きいときのみに、効果的に大きな減衰力を発揮させることができる。これにより、燃費改善の観点から行われるアイドルストップにおける、内燃機関の起動時及び停止時の大きい振動に起因する車両の乗員の不快感を低減することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明のパワープラントの支持構造、車両、及びその振動低減方法によれば、内燃機関の始動時及び停止時のようなロール方向の振動が大きいときに、大きな減衰力を効果的に発揮させることができる。これにより、アイドルストップ時および通常の内燃機関の始動時及び停止時の車体振動を低減でき、燃費改善の観点から行われるアイドルストップにおける、起動時及び停止時の大きい振動に起因する車両の乗員の不快感を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る実施の形態のパワープラントの支持構造の構成を示す側面図である。
【図2】第2支持機構のシリンダへのロッドの挿入部分を示す部分側断面図である。
【図3】第2支持機構のシール部分を示す図2のA−A矢視図である。
【図4】図1のパワープラントの支持構造のロール方向の振動で時計回り方向に傾いた場合を示す側面図である。
【図5】図1のパワープラントの支持構造のロール方向の振動で反時計回り方向に傾いた場合を示す側面図である。
【図6】パワープラントとその支持構造の系における周波数と力の伝達率の関係を示す図である。
【図7】従来技術のパワープラントの支持構造の構成を示す平面図である。
【図8】図7のパワープラントの支持構造の構成を示す側面図である。
【図9】図7のパワープラントの支持構造の構成を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係る実施の形態のパワープラントの支持構造、車両、及びその振動低減方法について、図面を参照しながら説明する。
【0022】
図1に示すように、このパワープラントの支持構造1は、内燃機関(エンジン)11と変速機(トランスミッション:図1には図示していない。図7、図8の12)からなるパワープラント10を車両の固定台(フレーム)40に支持する。
【0023】
このパワープラントの支持構造1は、パワープラント10側の固定部材21と、この固定部材21に押圧される緩衝部材22と、この緩衝部材22を押圧する支持部材23からなる第1支持機構20を、内燃機関11の側部2か所と変速機の側部2か所の計4か所に備えている。これらの固定部材21、緩衝部材22、支持部材23は、それぞれ、エンジンフット、ラバーマウント、エンジンブラケットと呼ばれる。
【0024】
更に、図1に示すように、内燃機関11のロール方向Rの振動変位に対して減衰力を発揮する第2支持機構30A、30Bを設ける。この第2支持機構30A、30Bは、4つの第1支持機構20よりも、それぞれロール回転中心Cから離れた位置に第2支持機構30A、30Bを対にして設けて構成される。
【0025】
この第2支持機構30A、30Bは、それぞれ、車体側、即ち、固定台(フレーム)40側において、支持部材23をパワープラント10の外側に延設して、緩衝部材22よりもロール回転中心Cに対して離れた部位23aを設けて、この車体側の部位23aにシリンダ(第1係合部)31を設ける。それと共に、パワープラント10側において、固定部材21をパワープラント10の外側に延設して、ロール回転中心Cに対して緩衝部材22よりも離れた部位21aを設ける。このパワープラント10側の部位21aにロッド(第2係合部)32を設ける。
【0026】
図1に示すように、このロッド32をシリンダ31内に挿入して、シリンダ31とロッド32とを係合させる。このシリンダ31内にダンパーオイル31aを収容し、ロッド32に、シリンダ31内のダンパーオイル31aを撹拌する撹拌部32aを設ける。この攪拌部32aはプレート等で形成される。
【0027】
図2及び図3に示すように、更に、シリンダ31へのロッド32の挿入部であるシリンダ入口部31bに、ダンパーオイル31aの漏れを防止するシール部材33を設けて構成する。
【0028】
このシール部材33が配置されるシリンダ入口部31bは、シリンダ31内に挿入配置されたロッド32が揺動できるように長穴31cを有して形成される。即ち、ロッド32の動きはシリンダ31に対して揺動するので、シリンダ入口部31bにはそれを考慮した長穴31cを設ける。この長穴31cをゴム等の伸縮可能なシール部材33でダンパーオイル31aが漏れないように液封して塞ぐ。そして、ロッド32がシリンダ31に対してロッド32の長手方向に往復移動する時には、シール部材33が伸縮して液封状態を維持する。
【0029】
この構成により、内燃機関11の運転でクランク軸11aが回転して、ロール方向Rに大きな振動が生じたときに、ロッド32がシリンダ31内を出入りする。そして、内燃機関11の始動時、及び、停止時において、内燃機関11の回転によって発生する振動の周波数が、パワープラント10とパワープラントの支持構造1の全体の系の共振点を通過するため、大きく振動しようとする。
【0030】
この振動はエンジンシリンダ内の内圧に起因するので、図4及び図5に示したように、クランク軸11aの回転方向となる。例えば、図4では、時計回り方向に振動変位して、図面の右側では第2支持機構30Aのロッド32がシリンダ31内で下方に押し込まれ、図面の左側では第2支持機構30Bのロッド32がシリンダ31内で上方に引かれる。また、図5では、反時計回り方向に振動変位して、図面の右側では第2支持機構30Aのロッド32がシリンダ31内で上方に引かれ、図面の左側では第2支持機構30Bのロッド32がシリンダ31内に押し込まれる。
【0031】
このとき、ロッド32の攪拌部32aが粘度の高いダンパーオイル31aを攪拌しながら往復運動するので、シリンダ31とロッド32との間の相対速度によって、相対速度方向に減衰力が発生する。この構成により、対にして配置された第2支持機構30A、30Bにより、ロール方向の回転に対して効果的に減衰力が発生する。
【0032】
なお、パワープラント10は第1支持機構20の緩衝部材22で支持されているので、始動及び停止時以外のロール振動変位が大きくならない通常の運転状態(起動時や停止時ではない運転状態)では、シリンダ31やロッド32には大きな力が作用することはない。
【0033】
この構成によれば、シリンダ31とロッド32が、ロール回転中心Cに対して、緩衝部材22よりも外側に配置されるので、第2支持機構30A、30Bが、それぞれロール回転中心Cに対して、第1支持機構20よりも離れた位置に配置されることになり、ロール減衰に対して効果的に減衰力を発揮できる。
【0034】
また、この構成によれば、比較的単純な機構の第2支持機構30A、30Bにより、エンジン始動時又は停止時のようなロール振動が大きいときに大きな減衰力を効果的に発揮させることができる。従って、アイドルストップ時及び通常のエンジン始動停止時の車体振動を大きく低減できる。
【0035】
言い換えれば、この構成のパワープラント10とパワープラントの支持構造1とで形成される系の減衰係数を、第2支持機構30A、30Bを設けることで大きくする。
【0036】
これにより、図6に示すように、力の伝達率に関して、従来技術のパワープラント10とパワープラントの支持構造1X(第1支持機構20のみ)で形成される系の曲線Aから、上記のパワープラント10とパワープラントの支持構造1(第1支持機構20と第2支持機構30A、30B)とで形成される系の曲線Bにして、周波数全域にわたって力の伝達率を小さくして、内燃機関11の起動時と停止時の振動を低減させる。つまり、図6の曲線Bのように、力の伝達率の曲線の共振点(図6では10Hz)におけるピークを低減させる。
【0037】
また、本発明の実施の形態の車両は、上記のパワープラントの支持構造1を備えて構成される。この構成によれば、パワープラント10側から車体側への振動伝達率を減少して車体振動を低減でき、上記のパワープラントの支持構造1と同様の効果を奏することができる。
【0038】
次に、上記の構成の車両の振動低減方法について説明する。この車両の振動低減方法は、内燃機関11と変速機12からなるパワープラント10を車体側の固定台40に支持するに際して、パワープラント10側の固定部材21に緩衝部材22を押圧して固定台40側の支持部材23により支持する第1支持機構20を持つ車両の振動低減方法において、ロール回転中心Cに対して緩衝部材22よりも離れた車体側の部位23aに設けられたシリンダ31と、ロール回転中心Cに対して緩衝部材22よりも離れたパワープラント10側の部位21aに設けられたロッド32とを係合させて、シリンダ31とロッド32との相対速度を利用して、ロール方向の振動変位に対して減衰力を発揮させる方法である。
【0039】
この方法によれば、シリンダ31とロッド32をロール回転中心Cに対して第1支持機構20の緩衝部材22よりも外側に配置し、ロール方向の振動変位が大きくなった時に減衰力を効果的に発揮できるので、内燃機関11の始動時及び停止時のようなロール方向の振動が大きいときのみに、効果的に大きな減衰力を発揮させることができる。これにより、燃費改善の観点から行われるアイドルストップにおける、内燃機関11の起動時及び停止時の大きい振動に起因する車両の乗員の不快感を低減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明のパワープラントの支持構造、車両、及びその振動低減方法によれば、パワープラントのロール方向の振動伝達率を低減し、車体振動を低減することができ、特に、アイドルストップ時および通常のエンジン始動停止時の車体振動を低減できるので、トラックやバス等のパワープラントの支持構造、車両、及びその振動低減方法として利用することができる。
【符号の説明】
【0041】
1、1X パワープラントの支持構造
11 内燃機関(エンジン)
12 変速機(トランスミッション)
10 パワープラント
20 第1支持機構
21 固定部材(エンジンフット)
21a ロール回転中心から離れたパワープラント側の部位
22 緩衝部材(ラバーマウント)
23 支持部材(エンジンブラケット)
23a ロール回転中心から離れた車体側の部位
30A、30B 第2支持機構(減衰機構)
31 シリンダ(第1係合部)
31a ダンパーオイル
31b シリンダ入口部
31c 長穴
32 ロッド(第2係合部)
32a 攪拌部
33 シール部材
40 固定台(フレーム)
C ロール回転中心
R ロール回転方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関と変速機からなるパワープラントを車体側の固定台に支持するに際して、前記パワープラント側の固定部材に緩衝部材を押圧して前記固定台側の支持部材により支持する第1支持機構を持つパワープラントの支持構造において、
前記内燃機関のロール方向の振動変位に対して減衰力を発揮する第2支持機構を設けると共に、
該第2支持機構は、ロール回転中心に対して前記緩衝部材よりも離れた前記車体側の部位に設けられた第1係合部と、前記ロール回転中心に対して前記緩衝部材よりも離れたパワープラント側の部位に設けられ、且つ、前記第1係合部に係合して前記第1係合部との相対速度によって減衰力を発生させる第2係合部とからなることを特徴とするパワープラントの支持構造。
【請求項2】
前記第1係合部を、ダンパーオイルを収容するシリンダで形成し、前記第2係合部を、前記シリンダ内のダンパーオイルを撹拌する撹拌部を有するロッドで形成すると共に、前記シリンダへのロッドの挿入部にダンパーオイルの漏れを防止するシール部材を設けて構成することを特徴とする請求項1記載のパワープラントの支持構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のパワープラントの支持構造を備えたことを特徴とする車両。
【請求項4】
内燃機関と変速機からなるパワープラントを車体側の固定台に支持するに際して、前記パワープラント側の固定部材に緩衝部材を押圧して前記固定台側の支持部材により支持する第1支持機構を持つ車両の振動低減方法において、ロール回転中心に対して前記緩衝部材よりも離れた前記車体側の部位に設けられた第1係合部と、前記ロール回転中心に対して前記緩衝部材よりも離れた前記パワープラント側の部位に設けられた前記第2係合部とを係合させて、前記第1係合部と前記第2係合部との相対速度を利用して、ロール方向の振動変位に対して減衰力を発揮させることを特徴とする車両の振動低減方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−82906(P2012−82906A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−230197(P2010−230197)
【出願日】平成22年10月13日(2010.10.13)
【出願人】(000000170)いすゞ自動車株式会社 (1,721)
【Fターム(参考)】