説明

ヒンジ構造と、それを有する携帯電子機器および携帯電子機器の防水方法

【課題】接続配線を配線しやすくするヒンジ構造を提供する。
【解決手段】本発明のヒンジ構造は、第1の筐体1から突出する第1のヒンジ受け部11と、第1の筐体1から突出する、第1のダミーヒンジ挿入孔とそこから外部に連通する第1の溝12bとを有する第1のダミーヒンジ受け部12と、第2の筐体2から突出する第2のヒンジ受け部21と、第2の筐体2から突出する、第2のダミーヒンジ挿入孔とそこから外部と連通する第2の溝22bを有する第2のダミーヒンジ受け部22と、2つのヒンジ受け部11、21に挿入されたヒンジ3と、防水チューブで覆われた、第1と第2の筐体1、2を連結する接続配線7が貫通しており、2つのダミーヒンジ挿入孔に挿入されたダミーヒンジ6と、を有する。第1の筐体1と第2の筐体2が所定の位置にあるとき、第1のダミーヒンジ受け部12の第1の溝12bと第2のダミーヒンジ受け部22の第2の溝22bとが重なる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒンジ構造、特に防水機能を有する携帯電子機器のヒンジ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話などの携帯電子機器においては、折り畳み式のものが普及している。このような携帯電子機器の場合、それぞれ電子回路を有する第1の筐体と第2の筐体とが設けられている。そして、第1の筐体と第2の筐体とはヒンジ部で接続されている。また、第1の筐体は第2の筐体に対して回動可能となっている。第1の筐体の電子回路と第2の筐体の電子回路とは同軸ケーブルによって電気的に接続されている。そして、この同軸ケーブルの一部はヒンジ部内に位置する(例えば特許文献1)。
【0003】
近年は携帯電子機器の防水化が望まれていることから、防水機能を有する折り畳み式の携帯電子機器が増えている。ここで、図10を用いて、防水機能を有する関連技術の一例の折り畳み式の携帯電子機器の一例を説明する。
【0004】
携帯電話機などの折り畳み式の携帯電子機器200は、それぞれ内部に電子回路を有する第1の筺体201および第2の筺体202を有する。第1の筐体201から突出して第1のヒンジ受け部211と第1のダミーヒンジ受け部212とが設けられている。そして、第2の筐体202から突出して第2のヒンジ受け部221と第2のダミーヒンジ受け部222とが設けられている。第1のヒンジ受け部211、第1のダミーヒンジ受け部212、第2のヒンジ受け部221、および第2のダミーヒンジ受け部222は、いずれも同じ軸208上に位置している。そして第1のヒンジ受け部211と第2のヒンジ受け部221が並んで位置し、これらのヒンジ受け部211、221にヒンジ203が挿入されている。
【0005】
そして、第1のダミーヒンジ受け部212と第2のダミーヒンジ受け部222とが並んで位置し、これらのダミーヒンジ受け部212、222に、接続配線207が挿入されたダミーヒンジ206が挿入されている。なお、ヒンジ203とダミーヒンジ206は同軸208上に位置するため、この軸208が回転中心となり、第1の筐体201は第2の筐体202に対して回動可能となっている。また、第1のヒンジ受け部211と第1のダミーヒンジ受け部212とが第2のヒンジ受け部221と第2のダミーヒンジ受け部222とで挟まれるように配置されている。
【0006】
接続配線207は図11に示すように、同軸ケーブル204が、両端にパッキン251が設けられた防水チューブ205で覆われた構成となっている。上述したように、接続配線207がダミーヒンジ206に挿入されている。
【0007】
同軸ケーブル204の一端が、第1の筐体201に設けられたチューブ挿入孔213(図10参照)を介して第1の筐体201内の電子回路に接続されている。同軸ケーブル204の他端はダミーヒンジ206と第2の筐体202に設けられたチューブ挿入孔223(図10参照)とを介して第2の筐体202内の電子回路につながっている。防水チューブ205のパッキン251は、各チューブ挿入孔213、223に差し込まれている。
【0008】
このような構成にすることで、第1の筐体201のチューブ差込孔213と第2の筐体202のチューブ差込孔223から水が浸入しないようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006−20199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
図12は、接続配線207を第2の筐体202のチューブ挿入孔223に挿入するときの、図10のXX断面の概略図である。携帯電子機器200の組立てにおいて、接続配線207は、その一端を第1の筐体201の内部の電子回路に接続して、その後、他端をダミーヒンジ206、第1のダミーヒンジ受け部212、第2のダミーヒンジ受け部222を順に通過させた後、チューブ挿入孔223に挿入する。近年、携帯電子機器200の小型化が進んでおり、省スペース化のため、チューブ挿入孔223は、第2の筐体202であって、第2のダミーヒンジ受け部222の第1のダミーヒンジ受け部212とは反対の面の近くに配置される。これに伴い、接続配線207が短くなり、作業性が悪化し、防水チューブ205を充分にチューブ挿入孔223に挿入できなかったり、また防水チューブ205がねじれてチューブ挿入孔223に挿入されてしまい、時間経過と共に挿入した防水チューブ205がチューブ挿入孔223から抜けてしまったりすることがある。そのため、このようなヒンジ構造を有する折り畳み式の携帯電子機器200では防水性が低下する可能性がある。
【0011】
本発明は、小型の携帯電子機器のヒンジ構造では、接続配線を配線しにくい、といった課題を解決するヒンジ構造と、それを有する携帯電子機器および携帯電子機器の防水方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のヒンジ構造は、第1のヒンジ受け部と、第1のダミーヒンジ受け部と、第2のヒンジ受け部と、第2のダミーヒンジ受け部と、ヒンジと、ダミーヒンジと、を有する。
【0013】
第1のヒンジ受け部は、第1の筐体から突出して設けられ、第1のヒンジ挿入孔を有する。第1のダミーヒンジ受け部は、第1の筐体から突出し、第1のヒンジ受け部から間隔をおいて設けられ、第1のダミーヒンジ挿入孔と第1のダミーヒンジ挿入孔から第1のダミーヒンジ挿入孔の深さ方向に対して垂直に延びて外部と連通する第1の溝とを有する。
【0014】
第2のヒンジ受け部は、第2の筐体から突出して設けられ、第1のヒンジ受け部と隣接し、第2のヒンジ挿入孔を有する。第2のダミーヒンジ受け部は、第2の筐体から突出し、第2のヒンジ受け部から間隔をおいて設けられ、第2のダミーヒンジ挿入孔と第2のダミーヒンジ挿入孔から第2のダミーヒンジ挿入孔の深さ方向に対して垂直に延びて外部と連通する第2の溝とを有し、第1のダミーヒンジ部と隣接する。
【0015】
ヒンジは、第1のヒンジ受け部の第1のヒンジ挿入孔と第2のヒンジ受け部の第2のヒンジ挿入孔に挿入される。ダミーヒンジは、防水チューブで覆われた、第1の筐体と第2の筐体とを連結する接続配線が貫通しており、第1のダミーヒンジ受け部の第1のダミーヒンジ挿入孔と第2のダミーヒンジ受け部の第2のダミーヒンジ挿入孔に挿入される。
【0016】
ヒンジおよびダミーヒンジで連結された第1の筐体と第2の筐体とが所定の位置にあるとき、第1のダミーヒンジ受け部の第1の溝と第2のダミーヒンジ受け部の第2の溝とが重なる。

また、上記のヒンジ構造を有する携帯電子機器は、第1の筐体と第2の筐体の内部にそれぞれ第1の電子回路と第2の電子回路とを有する。第2のヒンジ受け部と第2のダミーヒンジ受け部は、第1のヒンジ受け部と第1のダミーヒンジ受け部とを挟むように位置する。第1の筐体の第1のヒンジ受け部と第1のダミーヒンジ受け部との間には第1の筐体の内部と外部とを貫通する第1の挿入孔が設けられている。第2の筐体であって、第2のダミーヒンジ受け部の、第1のダミーヒンジ受け部とは反対の位置に、第2のダミーヒンジ受け部と隣接して第2の筐体の内部と外部とを貫通する第2の挿入孔が設けられている。
【0017】
そして、接続配線の一端が第1の筐体の第1の挿入孔を介して第1の筐体内部の電子回路と接続されており、接続配線の他端が第2の筐体の第2の挿入孔を介して第2の筐体内部の電子回路と接続されている。また、防水チューブの両端に設けたパッキンがそれぞれ第1の筐体の第1の挿入孔と第2の筐体の第2の挿入孔に位置している。
【0018】
さらに、本発明の携帯電子機器の防水方法は、第1の電子回路を内部に有する第1の筐体に設けた第1の挿入孔を介して第1の筐体の外部から、一部が防水カバーで覆われ、ダミーヒンジを貫通している接続配線の一端を挿入して第1の電子回路に接続してから、防水カバーの一端に設けたパッキンが第1の挿入孔に位置するように防水カバーを押し込む。そして、第1の筐体から突出する第1のヒンジ受け部の第1のヒンジ用の孔と、第2の電子回路を有する第2の筐体から突出し、かつ第1の筐体の第1のヒンジ受け部に隣接して位置する第2のヒンジ受け部の第2のヒンジ用の孔とにヒンジを挿入する。第1の筐体であって、第1の挿入孔を挟むように、第1のヒンジ受け部と対向するように突出する第1のダミーヒンジ受け部の第1のダミーヒンジ挿入用の孔の深さ方向に対して垂直に形成され、第1のダミーヒンジ挿入用の孔の直径よりも小さく、かつ接続配線の径より大きい幅を有する第1の溝と、第2の筐体であって、第1の筐体の第1のダミーヒンジ受け部と隣接するように突出する第2のダミーヒンジ受け部の第2のダミーヒンジ挿入用の孔の深さ方向に対して垂直に形成され、第2のダミーヒンジ挿入用の孔の直径よりも小さく、かつ接続配線の径より大きい幅を有する第2の溝と、が重なるようにする。さらに、第2の筐体に設けた第2の挿入孔を介して第2の筐体の外部から接続配線の他端を挿入して第2の電子回路に接続してから防水カバーの他端に設けたパッキンが第2の挿入孔に位置するように防水カバーを押し込む。第1の筐体の第1の溝と第2の筐体の第2の溝とを介して接続配線を第1のダミーヒンジ挿入孔と第2のダミーヒンジ挿入孔に配置し、第1の筐体の第1のダミーヒンジ受け部よりも第1の筐体の第1の挿入孔側に予め配置しておいたダミーヒンジを第1の筐体の第1のダミーヒンジ挿入孔と第2の筐体の第2のダミーヒンジ挿入孔に挿入する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、接続配線を配線しやすくなり、さらに折り畳み式の携帯電子機器の防水性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係るヒンジ構造の概略構成図である。
【図2】本発明に係るヒンジ構造を有する携帯電子機器の一実施形態の概略構成図である。
【図3】図2の携帯電子機器の分解斜視図である。
【図4】第1の筐体の前面と第2の筐体の前面とが接した状態における、ダミーヒンジ受け部の断面図であり、(a)は第1のダミーヒンジ受け部の断面の概略図、(b)は第2のダミーヒンジ受け部の断面の概略図である。
【図5】接続配線の配線手順を説明するための概略図であり、(a)は防水チューブをチューブ挿入孔に押し込む前であり、(b)は防水チューブをチューブ挿入孔に押し込んだ後である。
【図6】第1のダミーヒンジ受け部と第2のダミーヒンジ受け部とを覆うカバーの概略斜視図であり、(a)は側部カバー、(b)は端部カバーである。
【図7】側部カバーと端部カバーとが配置されるときの様子を示す携帯電子機器の外観斜視図である。
【図8】側部カバーが第1のダミーヒンジ受け部に取り付けられたときの、図7のAA断面の概略図である。
【図9】端部カバーが第2のダミーヒンジ受け部に取り付けられたときの、図7のBB断面の概略図である。
【図10】関連技術の一例の防水機能を有する折り畳み式の携帯電子機器の外観斜視図である。
【図11】接続配線の構成を示す概略図である。
【図12】接続配線をチューブ挿入孔に挿入するときの、図10のXX断面の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。なお、同一の機能を有する構成には添付図面中、同一の番号を付与し、その説明を省略することがある。
【0022】
図1に、本発明に係るヒンジ構造の概略構成図を示す。第1のヒンジ挿入孔11aを有する第1のヒンジ受け部11が第1の筐体1から突出して設けられている。また、第1のダミーヒンジ挿入孔12aと第1のダミーヒンジ挿入孔12aから第1のダミーヒンジ挿入孔12aの深さ方向に対して垂直に延びて外部と連通する第1の溝12bとを有する第1のダミーヒンジ受け部12が第1のヒンジ受け部11から間隔をおいて第1の筐体1から突出して設けられている。
【0023】
第2のヒンジ挿入孔21aを有し、第1のヒンジ受け部11と隣接する第2のヒンジ受け部21が第2の筐体2から突出して設けられている。また、第2のダミーヒンジ挿入孔22aと第2のダミーヒンジ挿入孔22aから第2のダミーヒンジ挿入孔22aの深さ方向に対して垂直に延びて外部と連通する第2の溝22bとを有し、第1のダミーヒンジ部12と隣接する第2のダミーヒンジ受け部22が第2のヒンジ受け部から間隔をおいて第2の筐体から突出して設けられている。
【0024】
第1のヒンジ受け部11の第1のヒンジ挿入孔11aと第2のヒンジ受け部21の第2のヒンジ挿入孔21aにはヒンジ3が挿入される。
【0025】
第1のダミーヒンジ受け部12の第1のダミーヒンジ挿入孔12aと第2のダミーヒンジ受け部22の第2のダミーヒンジ挿入孔22aには、ダミーヒンジ6が挿入される。ダミーヒンジ6は、防水チューブ5で覆われた接続配線7が貫通している。
【0026】
第1の筐体1が第2の筐体2に対して所定の位置にあるとき、第1のダミーヒンジ受け部12の第1の溝12bと第2のダミーヒンジ受け部22の第2の溝22bとが重なるようになっている。
【0027】
本発明のヒンジ構造の特徴を、本発明のヒンジ構造を有する携帯電子機器を用いて説明する。図2は、本発明のヒンジ構造を有する携帯電子機器の一実施形態の概略構成図を示す。また、図3に、図2の携帯電子機器の分解斜視図を示す。
【0028】
本発明のヒンジ構造を有する折り畳み式の携帯電子機器10は、例えば携帯電話機である。携帯電子機器10は、第1の筺体1の内部に第1の電子回路41を有し、第2の筺体2の内部には第2の電子回路42を有する。第1の筐体1は、携帯電子機器10が折り畳まれたとき、第2の筐体2と対向する面である前面14と、第2の筐体2とは対向しない面である背面15とを有している。また、第1の筐体1の側面の1つであるヒンジ受け部形成面16から、第1のヒンジ受け部11と第1のダミーヒンジ受け部12とが、ヒンジ受け部形成面16の長手方向に、間隔をおいて突出して設けられている。また、ヒンジ受け部形成面16の、第1のヒンジ受け部11と第1のダミーヒンジ受け部12との間に、第1の筐体1の内部と外部とをつなぐ孔であり、第1の筐体1内の第1の電子回路41と、第2の筐体2内の第2の電子回路42とをつなぐ同軸ケーブル4を有する接続配線7が挿入されるチューブ挿入孔13が設けられている。
【0029】
第1のヒンジ受け部11には、第1のダミーヒンジ受け部12と対向する面と、その面とは反対の面との間を貫通するように、ヒンジ3が挿入される第1のヒンジ挿入孔11aが設けられている。また、第1のダミーヒンジ受け部12には、第1のヒンジ受け部11と対向する面と、その面とは反対の面との間を貫通するように、ダミーヒンジ6が挿入される第1のダミーヒンジ挿入孔12aが設けられている。さらに、第1のダミーヒンジ受け部12には、第1のダミーヒンジ受け部12の外部から第1のダミーヒンジ挿入孔12aに至る第1の溝12bが設けられている。
【0030】
第2の筐体2は、携帯電子機器10が折り畳まれたときに、第1の筐体1と対向する面である前面24と、第1の筐体1とは対向しない面である背面25とを有している。そして、第2の筐体2の前面24には、携帯電子機器10が折り畳まれたときに、第1の筐体1の第1のヒンジ受け部11と第1のダミーヒンジ受け部12に隣接する位置に、第2のヒンジ受け部21と第2のダミーヒンジ受け部22とがそれぞれ前面24から突出して設けられている。なお、第2のヒンジ受け部21と第2のダミーヒンジ受け部22は、それぞれ第1のヒンジ受け部11と第1のダミーヒンジ受け部12の外側に位置し、つまり、第2のヒンジ受け部21と第2のダミーヒンジ受け部22とで、第1のヒンジ受け部11と第1のダミーヒンジ受け部12を挟むように位置する。
【0031】
第2の筐体2の前面24であり、第2のダミーヒンジ受け部22の、第1のダミーヒンジ受け部12と隣接する面とは反対の面に隣接する位置に、第2の筐体2内の第2の電子回路42と接続するための同軸ケーブル4を有する接続配線7が挿入されるチューブ挿入孔23が設けられている。
【0032】
第2のヒンジ受け部21には、第2のダミーヒンジ受け部22と対向する面と、その面とは反対の面との間を貫通するように、ヒンジ3が挿入される第2のヒンジ挿入孔21aが設けられている。また、第2のダミーヒンジ受け部22には、第2のヒンジ受け部21と対向する面と、その面とは反対の面との間を貫通するように、ダミーヒンジ6が挿入される第2のダミーヒンジ挿入孔22aが設けられている。さらに、第2のダミーヒンジ受け部22には、第2のダミーヒンジ受け部22の外部から第2のダミーヒンジ挿入孔22aに至る第2の溝22bが設けられている。
【0033】
第1の筐体1の前面14と第2の筐体2の前面24とが接しているときに、第1のヒンジ挿入孔11aおよび第2のヒンジ挿入孔21aと第1のダミーヒンジ挿入孔12aおよび第2のダミーヒンジ挿入孔22aの孔は、いずれも同じ軸8上に位置するようになっている。そのため、第1および第2のヒンジ挿入孔11a、21aにヒンジ3が挿入され、第1および第2のダミーヒンジ受け部12a、22aにダミーヒンジ6が挿入されたとき、この軸8が回転軸となり、第1の筐体1が第2の筐体2に対して回動可能となる。
【0034】
また、第1の筐体1の前面14と第2の筐体2の前面24とが接しているときに、第1のダミーヒンジ受け部12の第1の溝12bと、第2のダミーヒンジ受け部22の第2の溝22bとが重なるように位置する。
【0035】
ここで、第1の筐体1内の第1の電子回路41と第2の筐体2内の第2の電子回路42とをつなぐ接続配線7について説明する。接続配線7は、実際に電子回路41、42同士に接続される同軸ケーブル4が防水チューブ5で覆われて構成されている。また、防水チューブ5の両端には、パッキン51がそれぞれ設けられている。また、ダミーヒンジ6を貫通するように、接続配線7がダミーヒンジ7に挿入されており、ダミーヒンジ6は、防水チューブ5の位置に配置されている。防水チューブ5の両端部のパッキン51が、第1の筐体1のチューブ挿入孔13および第2の筐体2のチューブ挿入孔23に位置するようになっている。
【0036】
次に、図4を用いて、ヒンジ構造の特徴について詳細に説明する。図4は、第1の筐体1の前面14と第2の筐体2の前面24とが接した状態における、ダミーヒンジ受け部の断面図であり、(a)は第1のダミーヒンジ受け部12の断面の概略図、(b)は第2のダミーヒンジ受け部22の断面の概略図である。
【0037】
第1のダミーヒンジ受け部12の第1の溝12bは、第1のダミーヒンジ挿入孔12aの中心から、背面15の延長面の方向に、背面15の延長面に対して垂直になるように形成されている。また、第2のダミーヒンジ受け部22の第2の溝22bは、第2のダミーヒンジ挿入孔22aの中心から、前面24とは遠ざかる方向に、前面24に対して垂直になるように形成されている。
【0038】
第1のダミーヒンジ受け部12の第1のダミーヒンジ挿入孔12aの直径と、第2のダミーヒンジ受け部22の第2のダミーヒンジ挿入孔22aの直径は、ダミーヒンジ6が挿入可能な大きさになっている。そして、第1および第2の溝12b、22bの幅は、接続配線7が通過可能な大きさであり、ダミーヒンジ6が通過できない大きさとなっている。そのため、第1および第2のダミーヒンジ挿入孔12a、22aにダミーヒンジ6が挿入されたときに、第1および第2の溝12b、22bから、ダミーヒンジ6が外れないようになっている。
【0039】
次に、図5を用いて、接続配線7の配線方法を説明する。図5は、接続配線7の配線手順を説明するための概略図であり、(a)は防水チューブ5をチューブ挿入孔23に押し込む前であり、(b)は防水チューブ5をチューブ挿入孔23に押し込んだ後である。
【0040】
ダミーヒンジ6を挿入しておいた接続配線7の同軸ケーブル4の一端を、第1のチューブ挿入孔13を介して第1の筐体1内の第1の電子回路41(図3参照)に接続する。このとき、防水チューブ5の一端のパッキン51が、チューブ挿入孔13内に位置するように、防水チューブ5を第1のチューブ挿入孔13に押し込む。
【0041】
第1の筐体1の前面14と第2の筐体2の前面24とが接するように、第1の筐体1を第2の筐体2上に配置する。そして、ヒンジ3を、第1のヒンジ受け部11の第1のヒンジ挿入孔11aと第2のヒンジ受け部21の第2のヒンジ挿入孔21aとに挿入する。このとき、接続配線7は、第1のダミーヒンジ受け部12と第2のダミーヒンジ受け部22の外部に位置する。
【0042】
次に、ダミーヒンジ6が、第1の筐体1の第1のヒンジ受け部11と第1のダミーヒンジ受け部21の間に位置するようにした接続配線7の同軸ケーブル4の他端を、第2の筐体2の第2のチューブ挿入孔23を介して第2の筐体2内の第2の電子回路(図3参照)に接続する(図5(a)参照)。そして防水チューブ5の他端のパッキン51が、第2のチューブ挿入孔23内に位置するように、防水チューブ5を第2のチューブ挿入孔23に押し込む。このとき、接続配線7が、第1および第2の溝12b、22bを介して、第1および第2のダミーヒンジ挿入孔12a、22aに位置するようにする(図5(b)参照)。
【0043】
その後、ダミーヒンジ6を第1のダミーヒンジ受け部12の第1のダミーヒンジ挿入孔12aと第2のダミーヒンジ受け部22の第2のダミーヒンジ挿入孔22aの順に挿入する。このようにして、接続配線7の配線が完了する。
【0044】
本発明では、ダミーヒンジ6を第1のダミーヒンジ受け部12の第1のダミーヒンジ挿入孔12aと第2のダミーヒンジ受け部22の第2のダミーヒンジ挿入孔22aに挿入してから、防水チューブ5を第2のチューブ挿入孔23に押し込む必要がない。そのため、作業性が向上し、防水チューブ5を第2のチューブ挿入孔23に充分且つねじれ無く挿入することが可能となる。これにより、パッキン51が第2のチューブ挿入孔23に適切に配置されるので、防水チューブ5が第2のチューブ挿入孔23から抜けにくくなり、携帯電子機器10の防水性の低下を抑制することができる。
【0045】
なお、上述の実施形態では、第1のダミーヒンジ受け部12の第1の溝12bを、第1のダミーヒンジ挿入孔12aの中心から、背面15の延長面の方向に、背面15の延長面に対して垂直になるように形成した。また、第2のダミーヒンジ受け部22の第2の溝22bを、第2のダミーヒンジ挿入孔22aの中心から、前面24とは遠ざかる方向に、前面24に対して垂直になるように形成した。しかしながら、軸8を中心に第1の筐体1を第2の筐体に対して回動させたときに、第1および第2の溝12b、22b同士が重なる位置が存在するように、第1および第2の溝12b、22bを形成すればよい。
【0046】
本発明において、携帯電子機器10の落下等により第1および第2のダミーヒンジ受け部12、22が破損あるいは瞬間的に変形して、第1および第2のダミーヒンジ受け部12、22からダミーヒンジ6が抜けてしまう可能性がある。そのため、外観面となる第1のカバーである側部カバー31(図6(a)参照)と第2のカバーである端部カバー32(図6(b)参照)を用いて第1および第2のダミーヒンジ受け部12、22を保護することも可能である。
【0047】
図6は、第1のダミーヒンジ受け部12と第2のダミーヒンジ受け部22とを覆うカバーの概略斜視図であり、(a)は側部カバー31、(b)は端部カバー32である。図7は、側部カバー31と端部カバー32とが配置されるときの様子を示す携帯電子機器10の外観斜視図である。図8は、側部カバー31が第1のダミーヒンジ受け部12に取り付けられたときの、図7のAA断面の概略図である。図9は、端部カバー32が、第2のダミーヒンジ受け部22に取り付けられたときの、図7のBB断面の概略図である。
【0048】
側部カバー31は、第1の筐体1の第1のヒンジ受け部11の側部と第1のダミーヒンジ受け部12の側部とを覆うように、第1のヒンジ受け部11と第1のダミーヒンジ受け部12の側部の形状に沿った形状をしている。また、側部カバー31の内面には、2つの第1のフック91が設けられている。第1のヒンジ受け部11の第1のダミーヒンジ受け部12と対向する面と、第1のダミーヒンジ受け部12の第1のヒンジ受け部11と対向する面には、側部カバー31の第1フック91と係合するための第1のフック受け部11c、12cがそれぞれ設けられている。さらに、側部カバー31の内面には、第1のフック91と第1のフック受け部11c、12cとが係合したときに、第1のダミーヒンジ受け部12の第1の溝12bと対向する位置に第1の突起92が設けられており、この第1の突起92が第1の溝12bに嵌るようになっている。また、第1のヒンジ受け部11と第1のダミーヒンジ受け部12の側部をつなぐ接続部19が設けられている。側部カバー31と接続部19とが当接するようにして、突出する挿入部93を側部カバー31に設け、接続部19には溝である受け入れ部19aを設けることで、挿入部93と受け入れ部19aが係合する。これにより、側部カバー31と接続部19とが滑らかにつながるので、外観を損なうことがない。また、側部カバー31が第1のダミーヒンジ受け部12からさらに外れにくくなる。
【0049】
端部カバー32は、第2のダミーヒンジ受け部22の、第1のダミーヒンジ受け部12と対向する面以外を覆うことができるように、第2のダミーヒンジ受け部22の外形に沿った形状をしている。そして、端部カバー32の内部には、対向するように2つの第2のフック101が設けられている。第2のダミーヒンジ受け部22には、端部カバー32の第2のフック101と係合するための第2のフック受け部22cが設けられている。さらに、端部カバー32を第2のダミーヒンジ受け部22に取り付けたときに、端部カバー32の、第2のダミーヒンジ受け部22の第2の溝22bと対向する位置に第2の突起102が設けられており、この第2の突起102が第2の溝22bに嵌るようになっている。
【0050】
以上のように構成された側部カバー31の2つの第1のフック92と第1のヒンジ受け部11および第1のダミーヒンジ受け部12のフック受け部11c、12cとが係合し、端部カバー32の2つの第2のフック101と第2のダミーヒンジ受け部22の第2のフック受け部22cとが係合すると、第1のダミーヒンジ受け部12と第2のダミーヒンジ受け部22とが側部カバー31と端部カバー32とに覆われる。そのため、第1のダミーヒンジ受け部12と第2のダミーヒンジ受け部22とを外部の衝撃から保護することができる。また、第1および第2の溝12b、22bに、それぞれ第1および第2の突起92、102が嵌るため、第1および第2の溝12b、22bからダミーヒンジ6が抜けてしまうことを防止することができる。
【0051】
なお、本発明のヒンジ構造は、携帯電話機に限らず、PHS(Personal Handy−Phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ハンディースキャナ、電子辞書など、折り畳み式の携帯電子機器に特に適しているが、これらに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0052】
1 第1の筐体
2 第2の筐体
3 ヒンジ
4 同軸ケーブル
5 防水チューブ
6 ダミーヒンジ
7 接続配線
8 軸
10携帯電子機器
11第1のヒンジ受け部
11a第1のヒンジ挿入孔
11c第1のフック受け部
12第1のダミーヒンジ受け部
12a第1のダミーヒンジ挿入孔
12b第1の溝
12c第1のフック受け部
13第1のチューブ挿入孔
14前面
15背面
16ヒンジ受け部形成面
19接続部
19a受け入れ部
21第2のヒンジ受け部
21a第2のヒンジ挿入孔
22第2のダミーヒンジ受け部
22a第2のダミーヒンジ挿入孔
22b第2の溝
22c第2のフック受け部
23第2のチューブ挿入孔
24前面
25背面
31側部カバー
32端部カバー
41第1の電子回路
42第2の電子回路
51パッキン
91第1のフック
92第1の突起
93挿入部
101第2のフック
102第2の突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の筐体から突出して設けられた、第1のヒンジ挿入孔を有する第1のヒンジ受け部と、
前記第1の筐体から突出し、前記第1のヒンジ受け部から間隔をおいて設けられた、第1のダミーヒンジ挿入孔と前記第1のダミーヒンジ挿入孔から前記第1のダミーヒンジ挿入孔の深さ方向に対して垂直に延びて外部と連通する第1の溝とを有する第1のダミーヒンジ受け部と、
第2の筐体から突出して設けられた、第2のヒンジ挿入孔を有し、前記第1のヒンジ受け部と隣接する第2のヒンジ受け部と、
前記第2の筐体から突出し、前記第2のヒンジ受け部から間隔をおいて設けられた、第2のダミーヒンジ挿入孔と前記第2のダミーヒンジ挿入孔から前記第2のダミーヒンジ挿入孔の深さ方向に対して垂直に延びて外部と連通する第2の溝とを有し、前記第1のダミーヒンジ部と隣接する第2のダミーヒンジ受け部と、
前記第1のヒンジ受け部の前記第1のヒンジ挿入孔と前記第2のヒンジ受け部の前記第2のヒンジ挿入孔に挿入されたヒンジと、
防水チューブで覆われた、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを連結する接続配線が貫通しており、前記第1のダミーヒンジ受け部の前記第1のダミーヒンジ挿入孔と前記ダミーヒンジ受け部の前記第2のダミーヒンジ挿入孔に挿入されたダミーヒンジと、を有し、
前記ヒンジおよび前記ダミーヒンジで連結された前記第1の筐体と前記第2の筐体とが所定の位置にあるとき、前記第1のダミーヒンジ受け部の前記第1の溝と前記第2のダミーヒンジ受け部の前記第2の溝とが重なる、ヒンジ構造。
【請求項2】
前記第1のダミーヒンジ挿入孔の深さ方向に垂直な断面において、前記第1の溝の幅は前記第1のダミーヒンジ挿入孔の直径よりも小さく、
前記第2のダミーヒンジ挿入孔の深さ方向に垂直な断面において、前記第2の溝の幅は前記第2のダミーヒンジ挿入孔の直径よりも小さい、請求項1に記載のヒンジ構造。
【請求項3】
前記第1のヒンジ挿入孔と、前記第2のヒンジ挿入孔と、前記第1のダミーヒンジ挿入孔と、前記第2のダミーヒンジ挿入孔と、が同軸上にある、請求項1または2に記載のヒンジ構造。
【請求項4】
前記第2のヒンジ受け部と前記第2のダミーヒンジ受け部は、前記第1のヒンジ受け部と前記第1のダミーヒンジ受け部とを挟むように位置し、
前記第1のヒンジ受け部と前記第1のダミーヒンジ受け部に形成された第1のフック受け部に係合する第1のフックと前記第1のダミーヒンジ受け部の前記第1の溝を塞ぐ第1の突起とが形成された、前記第1のダミーヒンジ受け部を覆う第1のカバーと、
前記第2のダミーヒンジ受け部に形成された第2のフック受け部に係合する第2のフックと前記第2のダミーヒンジ受け部の前記第2の溝を塞ぐ第2の突起とが形成された、前記第2のダミーヒンジ受け部を覆う第2のカバーと、を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載のヒンジ構造。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のヒンジ構造を有し、
前記第1の筐体と前記第2の筐体の内部にはそれぞれ第1の電子回路と第2の電子回路とが設けられており、
前記第2のヒンジ受け部と前記第2のダミーヒンジ受け部は、前記第1のヒンジ受け部と前記第1のダミーヒンジ受け部とを挟むように位置し、
前記第1の筐体の前記第1のヒンジ受け部と前記第1のダミーヒンジ受け部との間には前記第1の筐体の内部と外部とを貫通する第1の挿入孔が設けられており、
前記第2の筐体であって、前記第2のダミーヒンジ受け部の、前記第1のダミーヒンジ受け部とは反対の位置に、前記第2のダミーヒンジ受け部と隣接して前記第2の筐体の内部と外部とを貫通する第2の挿入孔が設けられており、
前記接続配線の一端が前記第1の筐体の前記第1の挿入孔を介して前記第1の筐体内部の前記電子回路と接続されており、前記接続配線の他端が前記第2の筐体の前記第2の挿入孔を介して前記第2の筐体内部の前記電子回路と接続されており、
前記防水チューブの両端に設けたパッキンがそれぞれ前記第1の筐体の前記第1の挿入孔と前記第2の筐体の前記第2の挿入孔に位置している、携帯電子機器。
【請求項6】
第1の電子回路を内部に有する第1の筐体に設けた第1の挿入孔を介して前記第1の筐体の外部から、一部が防水カバーで覆われ、ダミーヒンジを貫通している接続配線の一端を挿入して前記第1の電子回路に接続してから、前記防水カバーの一端に設けたパッキンが前記第1の挿入孔に位置するように前記防水カバーを押し込み、
前記第1の筐体から突出する第1のヒンジ受け部の第1のヒンジ用の孔と、第2の電子回路を有する第2の筐体から突出し、かつ前記第1の筐体の前記第1のヒンジ受け部に隣接して位置する第2のヒンジ受け部の第2のヒンジ用の孔とにヒンジを挿入し、
前記第1の筐体であって、前記第1の挿入孔を挟むように、前記第1のヒンジ受け部と対向するように突出する第1のダミーヒンジ受け部の第1のダミーヒンジ挿入用の孔の深さ方向に対して垂直に形成され、前記第1のダミーヒンジ挿入用の孔の直径よりも小さく、かつ前記接続配線の径より大きい幅を有する第1の溝と、前記第2の筐体であって、前記第1の筐体の前記第1のダミーヒンジ受け部と隣接するように突出する第2のダミーヒンジ受け部の第2のダミーヒンジ挿入用の孔の深さ方向に対して垂直に形成され、前記第2のダミーヒンジ挿入用の孔の直径よりも小さく、かつ前記接続配線の径より大きい幅を有する第2の溝と、が重なるようにして、
前記第2の筐体に設けた第2の挿入孔を介して前記第2の筐体の外部から前記接続配線の他端を挿入して前記第2の電子回路に接続してから前記防水カバーの他端に設けたパッキンが前記第2の挿入孔に位置するように前記防水カバーを押し込み、
前記第1の筐体の前記第1の溝と前記第2の筐体の第2の溝とを介して前記接続配線を前記第1のダミーヒンジ挿入孔と前記第2のダミーヒンジ挿入孔に配置し、
前記第1の筐体の前記第1のダミーヒンジ受け部よりも前記第1の筐体の前記第1の挿入孔側に予め配置しておいたダミーヒンジを前記第1の筐体の前記第1のダミーヒンジ挿入孔と前記第2の筐体の前記第2のダミーヒンジ挿入孔に挿入する、携帯電子機器の防水方法。
【請求項7】
前記第1の筐体の前記第1のヒンジ用の孔と前記第1のダミーヒンジ挿入孔および前記第2の筐体の前記第2のヒンジ用の孔と前記第2のダミーヒンジ挿入孔とが、同じ軸上に位置するように形成する、請求項6に記載の携帯電子機器の防水方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−70269(P2013−70269A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−207871(P2011−207871)
【出願日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】