説明

ピペリジンまたはピロリジンの尿素誘導体、これらの調製およびこれらの治療的使用

本発明は、式(I)


(式中、R1a、R1b、R1c、R1d、R2a、R2b、R2c、R2d、R3a、R3b、R、n、i、j、o、p、q、rおよびXは、説明で定義されている通りである。)に相当する化合物に関する。調製方法および治療的使用。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化33】

[式中、
Xは、炭素、酸素、硫黄もしくは窒素原子または基
【化34】

を表し;
1a、b、c、dおよびR2a、b、c、dは、同じでありまたは異なり、それぞれ、水素もしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシ(C−C)アルキルもしくはシアノ基、−COOR基、−NR基、COOR−(C−C)アルキル基、NR−(C−C)アルキル基、−CONR基、CONR−(C−C)アルキル基、−SONR基、−COR基またはアリールもしくはヘテロアリール、アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール(C−C)アルキルもしくはヘテロシクロアルキル(C−C)アルキル基を表し、全てのアリールまたはヘテロアリール基は、シアノ、COOR、CONR、SO、(C−C)アルコキシまたはOCHCONR基、ハロゲン原子、(C−C)ハロアルキルから選択される1から3個の置換基で場合により置換されていることができ、1つのアリール(C−C)アルキル基だけがヘテロアリール基で場合により置換されていることができ、
または(R2a)もしくは(R2b)は、これらが結合している炭素原子と一緒にC=O、C=CF基を形成することもでき、
または(R2a)および/または(R2b)は、これらが結合している原子と一緒に(C−C)シクロアルキル基を形成することもでき、これらの環は、これらが同じ炭素原子に置かれている場合スピロであることができ、1から3個のハロゲン原子で場合により置換されていることができ、
または(R1d)および(R2a)は、これらが結合している原子と一緒に(C−C)シクロアルキル基を形成することもでき;
3a、b基は、それぞれ、水素原子、フッ素原子または(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキルもしくはシアノ基、−COOR基、−NR基、COOR−(C−C)アルキル基、NR−(C−C)アルキル基、−CONR基またはCONR−(C−C)アルキル基を表し、
は、
(C−C)アルキル基;
(C−C)シクロアルキル基;
ヘテロシクロアルキル基;
5から10個の炭素原子を有する単環式または二環式アリール基;
2から9個の炭素原子を有する単環式または二環式ヘテロアリール基
を表し;
がアリールまたはヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基である場合、Rは、ハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、シアノ、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたベンジル、−COORもしくは−NR基、−COOR−(C−C)アルキル基、−NR−(C−C)アルキル基、−CONR基もしくは−SONR基から選択される1から4個の置換基で場合により置換されていることができ、
ここで、R3a、bおよびRは異なる炭素原子に置かれているまたは同じ炭素原子に置かれており、これらが同じ炭素原子に置かれている場合は、スピロ位にある環、特に式a)、b)、c)またはd)の環
【化35】


(式中、
破線結合は単結合または二重結合であり;
sは、0、1、2または3に等しい整数であり;
tは、0、1、2または3に等しい整数であり(sおよびtは同時に0であることはできない。);
は、水素もしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、ヒドロキシメチルもしくはシアノ基、−COOR基または−NR基を表し;
は、水素原子または(C−C)アルキルもしくはヒドロキシル基を表し;
Yは、結合または炭素もしくは窒素原子を表す。)を一緒になって形成することができ;
nは、0または1に等しい整数であり;
o、p、qおよびrは、同じでありまたは異なり、0、1または2に等しい整数であり;
iおよびjは、0、1、2、3または4に等しい整数であり;
は、水素原子、(C−C)アルキル基または(C−C)シクロアルキルもしくはハロ(C−C)アルキル基を表し;
およびRは、同じでありまたは異なり、それぞれ、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキルカルボニル、ヒドロキシメチル(C−C)アルキルもしくは(C−C)アルコキシメチル(C−C)アルキル基、アリール基、場合により置換されたヘテロシクロアルキル基または−SO基を表し、またはこれらが結合している窒素原子と一緒になって、場合により置換されたヘテロシクロアルキルを形成することができ;
X=CH、n=0、R1a、b、c、d=H、R2a、b、c、d=HおよびR3a、b=Hである場合、R基は、ハロゲン原子または(C−C)アルキル、トリフルオロメチルもしくは(C−C)アルコキシ基で場合により置換されたフェニル以外でなければならないと理解される。]に相当する化合物、塩基または酸との付加塩の形態での化合物および水和物または溶媒和物形態での化合物。
【請求項2】
式(Ia):
[式中、
Xが、炭素、酸素、硫黄もしくは窒素原子または基
【化36】

を表し;
1a、b、c、dおよびR2a、b、c、dが、同じでありまたは異なり、それぞれ、水素もしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシ(C−C)アルキルもしくはシアノ基、−COOR基、−NR基、COOR−(C−C)アルキル基、NR−(C−C)アルキル基、−CONR基、CONR−(C−C)アルキル基、−SONR基、−COR基またはアリールもしくはヘテロアリール、アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール(C−C)アルキルもしくはヘテロシクロアルキル(C−C)アルキル基を表し、全てのアリールまたはヘテロアリール基は、シアノ、COOR、CONR、SO、(C−C)アルコキシまたはOCHCONR基、ハロゲン原子、(C−C)ハロアルキルから選択される1から3個の置換基で場合により置換されていることができ、1つのアリール(C−C)アルキル基だけがヘテロアリール基で場合により置換されていることができ、
または(R2a)もしくは(R2b)が、これらが結合している炭素原子と一緒にC=O、C=CF基を形成することもでき、
または(R2a)および/または(R2b)が、これらが結合している原子と一緒に(C−C)シクロアルキル基を形成することもでき、これらの環は、これらが同じ炭素原子に置かれている場合はスピロであることができ、1から3個のハロゲン原子で場合により置換されていることができ、
または(R1d)および(R2a)が、これらが結合している原子と一緒に(C−C)シクロアルキル基を形成することもでき;
3a、b基が、それぞれ、水素原子、フッ素原子または(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキルもしくはシアノ基、−COOR基、−NR基、COOR−(C−C)アルキル基、NR−(C−C)アルキル基、−CONR基またはCONR−(C−C)アルキル基を表し;
が、
(C−C)アルキル基;
(C−C)シクロアルキル基;
ヘテロシクロアルキル基;
5から10個の炭素原子を有する単環式または二環式アリール基;
2から9個の炭素原子を有する単環式または二環式ヘテロアリール基
を表し;
がアリールまたはヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基である場合、Rは、ハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、シアノ、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたベンジル、−COORもしくは−NR基、−COOR−(C−C)アルキル基、−NR−(C−C)アルキル基、−CONR基もしくは−SONR基から選択される1から4個の置換基で場合により置換されていることができ;
3a、bおよびRが異なる炭素原子に置かれており;
nが、0または1に等しい整数であり;
o、p、qおよびrが、同じでありまたは異なり、0、1または2に等しい整数であり;
iおよびjが、0、1、2、3または4に等しい整数であり;
が、水素原子、(C−C)アルキル基または(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)アルキルもしくは場合により置換されたフェニル基を表し;
およびRが、同じでありまたは異なり、それぞれ、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキルカルボニル、ヒドロキシメチル(C−C)アルキルもしくは(C−C)アルコキシメチル(C−C)アルキル基、アリール基、場合により置換されたヘテロシクロアルキル基(SAR110239に対して)または−SO基を表し、またはこれらが結合している窒素原子と一緒になって、場合により置換されたヘテロシクロアルキルを形成することができ;
X=CH、n=0、R1a、b、c、d=H、R2a、b、c、d=HおよびR3a、b=Hである場合、R基が、ハロゲン原子または(C−C)アルキル、トリフルオロメチルもしくは(C−C)アルコキシ基で場合により置換されたフェニル以外でなければならないと理解される。]に相当する、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式(Ib)
[式中、
Xが、炭素、酸素、硫黄もしくは窒素原子または基
【化37】

を表し;
1a、b、c、dおよびR2a、b、c、dが、同じでありまたは異なり、それぞれ、水素もしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシ(C−C)アルキルもしくはシアノ基、−COOR基、−NR基、COOR−(C−C)アルキル基、NR−(C−C)アルキル基、−CONR基、CONR−(C−C)アルキル基、−SONR基、−COR基またはアリールもしくはヘテロアリール、アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール(C−C)アルキルもしくはヘテロシクロアルキル(C−C)アルキル基を表し、全てのアリールまたはヘテロアリール基は、シアノ、COOR、CONR、SO、(C−C)アルコキシまたはOCHCONR基、ハロゲン原子、(C−C)ハロアルキルから選択される1から3個の置換基で場合により置換されていることができ、1つのアリール(C−C)アルキル基だけがヘテロアリール基で場合により置換されていることができ、
または(R2a)もしくは(R2b)が、これらが結合している炭素原子と一緒にC=O、C=CF基を形成することもでき、
または(R2a)および/または(R2b)が、これらが結合している原子と一緒に(C−C)シクロアルキル基を形成することもでき、これらの環は、これらが同じ炭素原子に置かれている場合はスピロであることができ、1から3個のハロゲン原子で場合により置換されていることができ、
または(R1d)および(R2a)が、これらが結合している原子と一緒に(C−C)シクロアルキル基を形成することもでき;
3a、b基が、それぞれ、水素原子、フッ素原子または(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、アルコキシ(C−C)アルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキルもしくはシアノ基、−COOR基、−NR基、COOR−(C−C)アルキル基、NR−(C−C)アルキル基、−CONR基またはCONR−(C−C)アルキル基を表し;
が、
(C−C)アルキル基;
(C−C)シクロアルキル基;
ヘテロシクロアルキル基;
5から10個の炭素原子を有する単環式または二環式アリール基;
2から9個の炭素原子を有する単環式または二環式ヘテロアリール基
を表し;
がアリールまたはヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基である場合、Rは、ハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、シアノ、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたベンジル、−COORもしくは−NR基、−COOR−(C−C)アルキル基、−NR−(C−C)アルキル基、−CONR基もしくは−SONR基から選択される1から4個の置換基で場合により置換されていることができ;
3a、bおよびRが、同じ炭素原子に置かれているが、スピロ基を形成せず;
nが、0または1に等しい整数であり;
o、p、qおよびrが、同じでありまたは異なり、0、1または2に等しい整数であり;
iおよびjが、0、1、2、3または4に等しい整数であり;
が、水素原子、(C−C)アルキル基または(C−C)シクロアルキル、ハロ(C−C)アルキルもしくは場合により置換されたフェニル基を表し;
およびRが、同じでありまたは異なり、それぞれ、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキルカルボニル、ヒドロキシメチル(C−C)アルキルもしくは(C−C)アルコキシメチル(C−C)アルキル基、アリール基、場合により置換されたヘテロシクロアルキル基または−SO基を表し、またはこれらが結合している窒素原子と一緒になってヘテロシクロアルキルを形成することができ、
X=CH、n=0、R1a、b、c、d=H、R2a、b、c、d=HおよびR3a、b=Hである場合、R基が、ハロゲン原子または(C−C)アルキル、トリフルオロメチルもしくは(C−C)アルコキシ基で場合により置換されたフェニル基以外でなければならないと理解される。]に相当する、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Xが、炭素、酸素、硫黄または窒素原子を表し;
1a、b、c、dおよびR2a、b、c、dが、同じでありまたは異なり、それぞれ、水素もしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシ(C−C)アルキル基、−COOR基、−CONR基、−SONR基、−COR基またはアリールもしくはヘテロアリール、アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール(C−C)アルキルもしくはヘテロシクロアルキル(C−C)アルキル基を表し、全てのアリールまたはヘテロアリール基は、シアノ、COOR、CONR、SO、(C−C)アルコキシまたはOCHCONR基、ハロゲン原子、(C−C)ハロアルキルから選択される1から3個の置換基で場合により置換されていることができ、1つのアリール(C−C)アルキル基だけがヘテロアリール基で場合により置換されていることができ、
または(R2a)もしくは(R2b)が、これらが結合している炭素原子と一緒にC=O、C=CF基を形成することもでき、
または(R2a)および/または(R2b)が、これらが結合している原子と一緒に(C−C)シクロアルキル基を形成することもでき、これらの環は、これらが同じ炭素原子に置かれている場合はスピロであることができ、1から3個のハロゲン原子で場合により置換されていることができ;
3a、b基が、それぞれ、水素原子を表し、
が、
(C−C)アルキル基;
(C−C)シクロアルキル基;
ヘテロシクロアルキル基;
5から6個の炭素原子を有する単環式アリール基;
2から5個の炭素原子を有する単環式ヘテロアリール基
を表し;
がアリールまたはヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基である場合、Rは、ハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、ヒドロキシル、シアノ、場合により置換されたフェニル、もしくはベンジル基または−CONR基から選択される1から2個の置換基で場合により置換されていることができ;
nが、0または1に等しい整数であり;
o、p、qおよびrが、同じでありまたは異なり、0または1に等しい整数であり;
iおよびjが、0または1に等しい整数であり;
が、水素原子または(C−C)アルキルまたは場合により置換されたフェニル基を表し;
およびRが、同じでありまたは異なり、それぞれ、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル基もしくはヘテロシクロアルキル基を表し、またはこれらが結合している窒素原子と一緒になって場合により置換されたヘテロシクロアルキルを形成することができ;
X=CH、n=0、R1a、b、c、d=H、R2a、b、c、d=HおよびR3a、b=Hである場合、R基が、ハロゲン原子または(C−C)アルキル、トリフルオロメチルもしくは(C−C)アルコキシ基で場合により置換されたフェニル以外でなければならないと理解される、請求項1から3の一項に記載の化合物。
【請求項5】
Xが、炭素、酸素、硫黄または窒素原子を表し;
1a、b、c、dおよびR2a、b、c、dが、同じでありまたは異なり、それぞれ、水素もしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、ヒドロキシルもしくはヒドロキシ(C−C)アルキル基、−COOR基、−CONR基、−SONR基、−COR基またはアリールもしくはヘテロアリール、アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール(C−C)アルキルもしくはヘテロシクロアルキル(C−C)アルキル基を表し、全てのアリールまたはヘテロアリール基は、シアノ、COOR、CONR、SO、(C−C)アルコキシまたはOCHCONR基、ハロゲン原子、(C−C)ハロアルキルから選択される1から3個の置換基で場合により置換されていることができ、1つのアリール(C−C)アルキル基だけがヘテロアリール基で場合により置換されていることができ、
または(R2a)もしくは(R2b)が、これらが結合している炭素原子と一緒にC=O、C=CF基を形成することもでき、
または(R2a)および/または(R2b)が、これらが結合している原子と一緒に(C−C)シクロアルキル基を形成することもでき、これらの環は、これらが同じ炭素原子に置かれている場合はスピロであることができ、1から3個のハロゲン原子で場合により置換されていることができ;
3a、b基が、それぞれ、水素原子またはヒドロキシル基を表し;
が、
(C−C)アルキル基;
(C−C)シクロアルキル基;
ヘテロシクロアルキル基;
5から6個の炭素原子を有する単環式アリール基;
2から5個の炭素原子を有する単環式ヘテロアリール基
を表し;
がアリールまたはヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基である場合、Rは、ハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、ヒドロキシル、シアノ、場合により置換されたフェニルもしくはベンジル基または−CONR基から選択される1から2個の置換基で場合により置換されていることができ、
nが、0または1に等しい整数であり;
o、p、qおよびrが、同じでありまたは異なり、0または1に等しい整数であり;
iおよびjが、0または1に等しい整数であり;
が、水素原子または(C−C)アルキルまたは場合により置換されたフェニル基を表し;
およびRが、同じでありまたは異なり、それぞれ、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル基もしくはヘテロシクロアルキル基を表し、またはこれらが結合している窒素原子と一緒になって場合により置換されたヘテロシクロアルキルを形成することができ、
X=CH、n=0、R1a、b、c、d=H、R2a、b、c、d=HおよびR3a、b=Hである場合、R基が、ハロゲン原子または(C−C)アルキル、トリフルオロメチルもしくは(C−C)アルコキシ基で場合により置換されたフェニル以外でなければならないと理解される、請求項1および3のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
Xが炭素、酸素または窒素であり、R1a、b、c、d、R2a、b、c、d、R3a、bからR、Y、i、j、n、o、p、q、r、sおよびtが請求項1から3の一項で定義されている通りである、請求項1から3の一項に記載の化合物。
【請求項7】
pおよびrが1を表し;
oおよびqが0を表し;
iおよびjが1または2を表し;
nが0または1を表し;
1a、b、c、dが水素を表す、またはR1a、b、c、d基の1つがハロゲンであり、その他が水素であり;
2a、bが水素を表す、またはR2a、b基の1つが(C−C)アルキル基、好ましくはメチルであり、他のR2a、b基が水素であり;
3a、bが水素を表し;
4位のRが次のヘテロアリール:
ピリジン
ピラジン
ピラゾール
オキサジアゾール
チアゾール
イミダゾール
から選択される、請求項1から3の一項に記載の化合物。
【請求項8】
Xが炭素または酸素原子を表し、nが1を表し、4位のRがイミダゾール、ピラゾールまたはピリジンであり、R1a、b、c、d、R2a、b、c、d、R3a、b、RからR、i、j、o、p、qおよびrが、請求項1から3の一項で定義されている通りである、請求項1から3の一項に記載の化合物。
【請求項9】
Xが炭素または酸素原子を表し、nが0を表し、4位のRがイミダゾール、ピラゾールまたはピリジンであり、R1a、b、c、d、R2a、b、c、d、R3a、b、RからR、i、j、o、p、qおよびrが、請求項1から3の一項で定義されている通りである、請求項1から3の一項に記載の化合物。
【請求項10】
Xが窒素原子を表し、nが0を表し、4位のRがピラゾールまたはピリジンであり、R1a、b、c、d、R2a、b、c、d、R3a、b、RからR、i、j、o、p、qおよびrが、請求項1から3の一項で定義されている通りである、請求項1から3の一項に記載の化合物。
【請求項11】
Xが炭素原子または酸素原子を表し、nが0を表し、pが1を表し、rが1を表し、同じ炭素原子に置かれた2つのR2aおよびR2b基がスピロ基を形成し、4位のRがピラゾールまたはピリジンであり、R1a、b、c、d、R2c、d、R3a、b、RからR、i、j、oおよびqが、請求項1から3の一項で定義されている通りである、請求項1から3の一項に記載の化合物。
【請求項12】
Xが炭素、酸素または窒素原子を表し、nが0または1を表し、iが1を表し、R3aおよびRが4位で同じ炭素原子に結合しており、R3aがシアノまたは(C−C)アルコキシ基であり、R1a、b、c、d、R2a、b、c、d、R3b、RからR、j、o、p、qおよびrが、請求項1および3のいずれかで定義されている通りである、請求項1および3のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
Xが炭素、酸素または窒素原子であり、
1a、b、c、dおよびR2a、b、c、dが水素であり;
iが1を表し;
3aおよびRが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、スピロ位で、下記の場合により置換された基
【化38】

の1つを形成し、R3b、RからR、j、n、o、p、qおよびrが、請求項1の式(I)で定義されている通りである、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
Xが炭素であり;
1a、b、c、dおよびR2a、b、c、dが水素であり;
iが1を表し;
3aおよびRが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、スピロ位で、下記の場合により置換された基
【化39】

の1つを形成し、
3b、RからR、j、n、o、p、qおよびrが、請求項1の式(I)で定義されている通りである、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
Xが酸素であり;
1a、b、c、dおよびR2a、b、c、dが水素であり;
iが1を表し;
3aおよびRが、これらが結合している炭素原子と一緒になって
【化40】

を形成し、
3b、RからR、j、n、o、p、qおよびrが、請求項1の式(I)で定義されている通りである、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
Xが窒素原子を表し、nが0を表し、pが1を表し、r、qおよびoが0を表し、Xに置かれたR2aが、CONR基またはOCHCONR基で場合により置換されたアリール基であり、4位のRがピラゾールまたはピリジンであり、R1a、b、c、d、R2b、c、d、R3a、b、RからR、iおよびjが、請求項1から3の一項で定義されている通りである、請求項1から3の一項に記載の化合物。
【請求項17】
式(IV)
【化41】

(式中、R1a、b、c、d、R2a、b、c、dならびにo、p、qおよびrは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りであり、Lgは脱離基である。)の化合物が、式(V)
【化42】

(式中、i、j、n、R3a、bおよびRは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りである。)の化合物と、場合により塩基の存在下に、周囲温度から100℃まで変動する温度で反応させられ、場合により、得られた化合物がその塩の1つに転換されることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
【請求項18】
水素化反応が、式(XV)
【化43】

(式中、i、j、n、o、p、q、r、R1a、b、c、d、R2a、b、c、d、R3a、bおよびRは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りである。)の化合物について行われることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
【請求項19】
式(XVIII)
【化44】

(式中、i、j、n、o、p、q、r、R1a、b、c、d、R2a、b、c、dおよびR3bは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りであり、Lgは脱離基である。)の化合物が、式(XIX)
【化45】

(式中、Rは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りである。)の化合物と反応させられることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
【請求項20】
式(XX)
【化46】

(式中、i、j、n、o、p、q、r、R1a、b、c、d、R2a、b、c、dおよびR3bは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りである。)の化合物が、式(XXI)Lg−R(式中、Rは式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りである。)の化合物と反応させられることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
【請求項21】
式(XXIV)
【化47】

(式中、i、j、n、o、p、q、r、R1a、b、c、d、R2a、b、c、dおよびR3a、bは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りである。)の化合物が、式(XXV)
【化48】

(式中、R10は、水素原子、アルキル基または場合により置換されたアリール基を表し、Lgは脱離基である。)の化合物と反応させられることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
【請求項22】
式(XXIX)
【化49】

(式中、i、j、n、o、p、q、r、R1a、b、c、d、R2a、b、c、dおよびR3a、bは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りである。)の化合物が、式(XXX)
【化50】

(式中、R11は、アルキル基または場合により置換されたアリール基を表す。)の化合物と反応させられることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
【請求項23】
式(XXXIII)
【化51】

(式中、i、j、n、o、p、q、r、R1a、b、c、d、R2a、b、c、dおよびR3a、bは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りである。)の化合物がギ酸誘導体と反応させられることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
【請求項24】
式(XXXX)
【化52】

(式中、i、j、n、o、p、q、r、R1a、b、c、d、R2a、b、c、d、R3a、bおよびRは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りである。)の化合物が、式(XXXXI)O=R2aの化合物と反応させられることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
【請求項25】
式(XXXX)
【化53】

(式中、i、j、n、o、q、r、R1a、b、c、d、R2b、c、d、R3a、bおよびRは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りである。)の化合物が、式(III)
【化54】

(式中、Lgは脱離基である。)の化合物と、次いで、式(XXXXIII)
【化55】

(式中、R12およびR13は、請求項1から3の一項で定義されている通りのRおよびRを表す。)の化合物と反応させられることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
【請求項26】
式(XXXX)
【化56】

(式中、i、j、n、o、q、r、R1a、b、c、d、R2b、c、d、R3a、bおよびRは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りである。)の化合物が、式(III)
【化57】

(式中、Lgは脱離基である。)の化合物と、次いで、式(XXXXV)
【化58】

(式中、R14は、請求項1から3の一項で定義されている通りのRを表す。)の化合物と反応させられることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
【請求項27】
式(XXXX)
【化59】

(式中、i、j、n、o、q、r、R1a、b、c、d、R2b、c、d、R3a、bおよびRは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りである。)の化合物が、式(XXXXVII)
【化60】

(式中、R15は、請求項1から3の一項で定義されている通りのRを表し、Lgは脱離基である。)の化合物と反応させられることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
【請求項28】
式(CX)
【化61】

(式中、i、j、n、o、q、r、R1a、b、c、d、R2b、c、d、R3a、bおよびRは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りであり、LおよびLはリンカーであり、R17は、水素原子または(C−C)アルコキシもしくは(C−C)ハロアルキル基を表す。)の化合物が、式(CXI)HNR(式中、RおよびRは、式(I)の化合物に対して請求項1で定義されている通りである。)の化合物と反応させられることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
【請求項29】
請求項1から16のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、または薬剤として許容される酸とのこの化合物の付加塩または式(I)の化合物の水和物もしくは溶媒和物を含むことを特徴とする医薬。
【請求項30】
請求項1から16のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはこの化合物の薬剤として許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、および少なくとも1種の薬剤として許容される賦形剤を含むことを特徴とする薬剤組成物。
【請求項31】
酵素11β−HSD1が関与するいずれかの疾患の治療を意図した医薬の調製における、請求項1から16のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項32】
肥満、糖尿病、インスリン抵抗性、代謝症候群、クッシング症候群、高血圧、アテローム性動脈硬化症、認知障害および認知症、緑内障、骨粗鬆症および免疫系の活性化を必要とするある病的状態の治療を意図した医薬の調製における、請求項1から16のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。

【公表番号】特表2009−541463(P2009−541463A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−517318(P2009−517318)
【出願日】平成19年6月26日(2007.6.26)
【国際出願番号】PCT/FR2007/001069
【国際公開番号】WO2008/000950
【国際公開日】平成20年1月3日(2008.1.3)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】