説明

ファルネソイドX受容体アゴニスト

本発明は、ファルネソイドX受容体(FXR、NR1H4)に関する。FXRは、リガンド活性化転写因子の核内受容体クラスのメンバーである。より詳細には、本発明は、FXRのアゴニストとして有用な化合物、そのような化合物を含む医薬製剤およびその治療的使用に関する。新規イソオキサゾール化合物は、肥満、糖尿病、胆汁鬱滞性肝疾患および代謝症候群等、FXR活性の低下によって媒介される状態の治療のための医薬組成物の一部として開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物:
【化1】

[式中、
環Aは、
【化2】

から選択され、ここで、
R1は、-CO2H、-C(O)NH2、-CO2アルキルおよび酸等価基から選択され、
R2はHまたは-OHであり、
Y1は、-CH2-、-NH-、-O-および-S-から選択され、
Y2は、-CH-および-NH-から選択されるか、または
環Aは、a=1の場合、置換ナフタレン:
【化3】

であり、
Z1は-NH-または-S-であり、
aは0または1であり、
各R4は、ハロ、アルキルおよびフルオロアルキルから選択され、
bは、0、1または2であり、ただし、bが2であり、Y3がCである場合、R4は環Bの2位または6位で結合しておらず、
Y3は-N-または-CH-であり、
Z2は、-O-、-S-または-N(R5)-であり、ここで、R5はHまたはアルキルであり、
R6は、アルキル、2,2,2-トリフルオロエチル、C3〜6シクロアルキル、アルケニル、C3〜6シクロアルケニルおよびフルオロ置換C3〜6シクロアルキルから選択され、
R7は-C1〜3アルキレン-であり、
Z3は、-O-、-S(O)c-または-NH-であり、ここで、cは、0、1または2であり、
dおよびeはいずれも0であるか、またはdは1であり、eは0もしくは1であり、
環Dは、C3〜6シクロアルキルならびに式D-i、D-iiおよびD-iiiから選択される部分:
【化4】

から選択され、ここで、
nは、0、1、2または3であり、
各R8は、同じであるかまたは異なっており、ハロ、アルキル、アルケニル、-O-アルキル、ハロアルキル、-O-ハロアルキル、ヒドロキシル置換アルキルおよび-OCF3から独立に選択される]
および製薬上許容されるその塩。
【請求項2】
環AがA-iii:
【化5】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
環Aが、
【化6】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
環AがA-iv:
【化7】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
環Aが、
【化8】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
R1が-CO2Hである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
aが0である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
bが0である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
Y3が-CH-である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
Z2が-O-である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
R6が、アルキル、2,2,2-トリフルオロエチルまたはC3〜6シクロアルキルである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
R6がイソプロピルである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
dおよびeがいずれも0である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
dが1であり、R7がメチレンまたはエチレンである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
環Dが式D-iの部分:
【化9】

である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
環Dが式D-iの部分であり、nが、1、2または3であり、各R8がハロまたはアルキルである、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
nが2である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
環Dが式D-iの部分であり、nが2であり、各R8がハロまたはアルキルである、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
nが、1、2または3であり、R8がハロまたはアルキルである、請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
以下の化合物:
5-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1H-インドール-2-カルボン酸;
6-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-カルボン酸;
6-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1H-インドール-3-カルボン酸;
5-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1-ベンゾフラン-2-カルボン酸;
6-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1H-インドール-2-カルボン酸;
5-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-カルボン酸;
5-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-カルボン酸;
6-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1H-インダゾール-3-カルボン酸;
3-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1-ベンゾチオフェン-5-カルボン酸;
5-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]チエノ[3,2-b]ピリジン-2-カルボン酸;
6-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1-ベンゾチオフェン-3-カルボン酸;
5-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1-ベンゾチオフェン-2-カルボン酸;
6-[6-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)-3-ピリジニル]-1H-インドール-3-カルボン酸;
6-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸;
7-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-2-オキソ-2H-クロメン-4-カルボン酸;
7-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸;
6-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-1-ナフタレンカルボン酸;
8-{[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]アミノ}-2-ナフタレンカルボン酸;
4-{[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]チオ}-1-ベンゾチオフェン-2-カルボン酸;
エチル6-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1,2-ベンズイソオキサゾール-3-カルボキシラート;
2-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1H-ベンズイミダゾール-4-カルボン酸;
から選択される化合物および製薬上許容されるその塩。
【請求項21】
6-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1H-インドール-3-カルボン酸または製薬上許容されるその塩。
【請求項22】
5-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1H-インドール-2-カルボン酸または製薬上許容されるその塩。
【請求項23】
請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物および製薬上許容される担体または希釈剤を含む、医薬組成物。
【請求項24】
それを必要とする哺乳動物における肥満の治療方法であって、該被験体に、治療上有効量の請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物を投与するステップを含む、上記方法。
【請求項25】
それを必要とする哺乳動物における糖尿病の治療方法であって、該被験体に、治療上有効量の請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物を投与するステップを含む、上記方法。
【請求項26】
それを必要とする哺乳動物における代謝症候群の治療方法であって、該被験体に、治療上有効量の請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物を投与するステップを含む、上記方法。
【請求項27】
それを必要とする哺乳動物における胆汁鬱滞性肝疾患の治療方法であって、該被験体に、治療上有効量の請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物を投与するステップを含む、上記方法。
【請求項28】
それを必要とする哺乳動物における臓器線維症の治療方法であって、該被験体に、治療上有効量の請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物を投与するステップを含む、上記方法。
【請求項29】
それを必要とする哺乳動物における肝線維症の治療方法であって、該被験体に、治療上有効量の請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物を投与するステップを含む、上記方法。
【請求項30】
それを必要とする哺乳動物における糖尿病の治療方法であって、該被験体に、治療上有効量の6-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1H-インドール-3-カルボン酸または製薬上許容されるその塩を投与するステップを含む、上記方法。
【請求項31】
それを必要とする哺乳動物における胆汁鬱滞性肝疾患の治療方法であって、該被験体に、治療上有効量の6-[4-({[3-(2,6-ジクロロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-4-イソオキサゾリル]メチル}オキシ)フェニル]-1H-インドール-3-カルボン酸または製薬上許容されるその塩を投与するステップを含む、上記方法。
【請求項32】
請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物を調製するための方法であって、
(a)式(II)の化合物:
【化10】

を、式(III)の化合物:
【化11】

[式中、X1は、クロリド、ヨージド、ブロミド、トリフレート、トシレート、ノシレート、ベシレートまたはメシレート(好ましくはクロロ)であり、
R1はCO2アルキルであり、
AがA-viiiである場合、R2はHであり、
すべての他の変数は、上記請求項1で定義された通りである]
と反応させるステップを含む、上記方法。
【請求項33】
療法において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項34】
それを必要とする被験体における肥満の治療において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項35】
それを必要とする被験体における糖尿病の治療において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項36】
それを必要とする被験体における代謝症候群の治療において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項37】
それを必要とする被験体における胆汁鬱滞性肝疾患の治療において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項38】
それを必要とする被験体における臓器線維症の治療において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項39】
それを必要とする被験体における肝線維症の治療において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項40】
被験体における肥満の治療用の医薬の調製のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項41】
被験体における糖尿病の治療用の医薬の調製のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項42】
被験体における代謝症候群の治療用の医薬の調製のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項43】
被験体における胆汁鬱滞性肝疾患の治療用の医薬の調製のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項44】
被験体における臓器線維症の治療用の医薬の調製のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項45】
被験体における肝線維症の治療用の医薬の調製のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項46】
糖尿病、代謝症候群、胆汁鬱滞性肝疾患、臓器線維症および肝線維症から選択される状態の治療において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。

【公表番号】特表2010−529996(P2010−529996A)
【公表日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−512368(P2010−512368)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【国際出願番号】PCT/US2008/066800
【国際公開番号】WO2008/157270
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(509329523)グラクソスミスクライン エルエルシー (38)
【Fターム(参考)】