説明

フタラジノン誘導体

式(I)


[式中、AおよびBは、一緒になって、場合により置換された縮合芳香族環を表し;XおよびYは、それぞれCHおよびCH、CFおよびCH、CHおよびCFならびにNおよびCHより選択され;RCは、H、C1-4アルキルより選択され;かつR1は、C1-7アルキル、C3-20ヘテロシクリルおよびC5-20アリールより選択され、ここでこれらの基は場合により置換されており;またはRCおよびR1は、それらが結合する炭素原子および酸素原子と一緒になって、スピロ-C5-7含酸素複素環基を形成し、ここで、前記複素環基は場合により置換されているか、またはC5-7芳香族環に縮合している]の化合物。これらの化合物は、血管疾患;敗血症性ショック;虚血性傷害;神経毒性;出血性ショック;ウイルス感染の治療に用いるPARPの活性を阻害するための医薬の調製に有用であり、あるいは癌治療における補助剤としての使用、または電離放射線もしくは化学療法剤による治療効果に対する腫瘍細胞の増強に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
AおよびBは、一緒になって、場合により置換された縮合芳香族環を表し;
XおよびYは、それぞれCHおよびCH、CFおよびCH、CHおよびCFならびにNおよびCHより選択され;
RCは、H、C1-4アルキルより選択され;かつ
R1は、C1-7アルキル、C3-20ヘテロシクリルおよびC5-20アリールより選択され、ここでこれらの基は場合により置換されているか;または
RCおよびR1は、それらが結合する炭素原子および酸素原子と一緒になって、スピロ-C5-7含酸素複素環基を形成し、ここで、前記複素環基は場合により置換されているか、またはC5-7芳香族環に縮合している]
の化合物。
【請求項2】
-A-B-が、炭素環原子のみからなる、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
-A-B-がベンゼン環を形成する、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
ベンゼン環が置換されていない、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
ベンゼン環が、ハロ、NH2およびC1-4アルコキシからなる群より選択される1または2個の置換基を有する、請求項3に記載の化合物。
【請求項6】
YがCHである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
XがCHまたはCFである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
XがNである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
R1がHである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
R1が置換されたC1-7アルキル基である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
R1がメチルまたはエチルである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
R1がC6アリール基である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
C6アリール基が、フェニル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニルおよびピラジニルより選択される、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物および製薬上許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項15】
人体または動物体の治療の方法に使用するための、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
PARPの活性を阻害するための医薬の調製における、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項17】
血管疾患;敗血症性ショック;虚血性傷害;神経毒性;出血性ショック;ウイルス感染;またはPARPの活性の阻害により改善される疾患の治療のための医薬の調製における、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項18】
癌治療における補助剤として使用するための、または電離放射線もしくは化学療法剤による治療効果に対して腫瘍細胞を増強するための医薬の調製における、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項19】
個体における癌の治療に使用するための医薬の製造における請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物の使用であって、該癌が、HR依存性DNA DSB修復経路が欠損しているものである、前記使用。
【請求項20】
該癌が、正常な細胞と比較して、HRによるDNA DSBを修復する能力が減少しているかまたは抑止されている1個以上の癌細胞を含む、請求項19に記載の使用。
【請求項21】
該癌細胞が、BRCA1またはBRCA2欠損表現型を有する、請求項20に記載の使用。
【請求項22】
該癌細胞が、BRCA1またはBRCA2欠損である、請求項21に記載の使用。
【請求項23】
該個体が、HR依存性DNA DSB修復経路の構成要素をコードする遺伝子における突然変異に関してヘテロ接合である、請求項19〜22のいずれか1項に記載の使用。
【請求項24】
該個体が、BRCA1および/またはBRCA2における突然変異に関してヘテロ接合である、請求項23に記載の使用。
【請求項25】
該癌が、乳癌、卵巣癌、膵臓癌または前立腺癌である、請求項19〜24のいずれか1項に記載の使用。
【請求項26】
該治療がさらに電離放射線または化学療法剤の投与を含む、請求項19〜25のいずれか1項に記載の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2011−510056(P2011−510056A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−543563(P2010−543563)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【国際出願番号】PCT/GB2009/000181
【国際公開番号】WO2009/093032
【国際公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】