説明

フラビウイルス科ウイルス感染症を治療する方法および組成物

クレミゾールおよびクレミゾール類似体化合物、ならびにそれらの医薬組成物は、フラビウイルス科ウイルスからのウイルスに感染した宿主を治療する方法、宿主においてHCV複製を阻害する方法、宿主においてHCVマイナス鎖RNAの3’UTRへのNS4Bポリペプチドの結合を阻害する方法、および宿主において肝線維症を治療する方法において有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
HCVに感染している対象を治療する方法であって、前記方法が、
前記対象に、クレミゾールを、前記対象において前記ウイルスのウイルス量を減少させるのに有効な量で投与することを含み、前記量が、
(a)100mg po BID(リバビリンおよびインターフェロンαからなる群から選択される薬剤もまた投与され、前記HCVは、遺伝子型4である);
(b)200mg po BID(リバビリンおよびインターフェロンαからなる群から選択される薬剤もまた投与される);
(c)300mg po BID;
(d)400mg po BID;
(e)500mg po BID;
(f)200mg po TID;
(g)300mg po TID;
(h)400mg po TID;ならびに
(i)500mg po TID
からなる群から選択される、方法。
【請求項2】
HCVに感染している対象を治療する方法であって、前記方法が、
前記対象に、クレミゾールを、前記対象においてALT量を減少させるのに有効な量で投与することを含み、前記量が、
(a)少なくとも100mg po BID(リバビリンおよびインターフェロンαからなる群から選択される薬剤もまた投与され、前記HCVは、遺伝子型4である);
(b)少なくとも200mg po BID(リバビリンおよびインターフェロンαからなる群から選択される薬剤もまた投与される);
(c)300mg po BID;
(d)400mg po BID;
(e)500mg po BID;
(f)200mg po TID;
(g)300mg po TID;
(h)400mg po TID;ならびに
(i)500mg po TID
からなる群から選択される、方法。
【請求項3】
式IIIに示される構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、異性体、互変異性体、もしくはプロドラッグ
【化1】

[式中、
Lは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキレン、C〜Cヘテロアルキレン、C〜Cアルケニレン、C〜Cヘテロアルケニレン、またはメチンであり、
は、
少なくとも1個の窒素原子を含有する置換もしくは非置換の5員、6員または7員のヘテロシクロ(ヘテロシクロは、炭素原子または窒素原子を介してLに結合している);
−NH−C〜Cアルキル、−NH−C〜Cシクロアルキル、−NH−アリール、NH−ヘテロシクロ、−O−C〜Cアルキル、−O−C〜Cシクロアルキル、−O−アリール、または−O−ヘテロシクロ;あるいは
置換もしくは非置換の5員または6員のシクロアルキルであり、
【化2】

は、単結合または二重結合を示し、
は、水素、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたはヘテロアリール、またはNR3334であり、
は、水素または置換もしくは非置換のC〜CアルキルまたはNR3334であり、
33およびR34は、水素、C〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキルから各々独立に選択され、またはそれらが結合している窒素原子と一緒になって5〜9員の非芳香族複素環を形成する]、
(ただし、前記化合物は、クレミゾール、
【化3】

【化4】

ではない)。
【請求項4】
Lが、置換もしくは非置換のC〜Cアルキレン、C〜Cヘテロアルキレン、C〜Cアルケニレン、C〜Cヘテロアルケニレン、またはメチン基であり、
が、少なくとも1個の塩基性窒素原子を含有する置換もしくは非置換の5員または6員の非芳香族複素環(複素環は、炭素原子を介してLに結合している)、少なくとも1個の塩基性窒素原子を含有する置換もしくは非置換の6員ヘテロアリール、
【化5】

または置換もしくは非置換の6員シクロアルキルであり、
が、水素、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたはヘテロアリール、またはNR3334であり、
が、水素または置換もしくは非置換のC〜Cアルキルであり、
32が、水素、メチル、またはヒドロキシメチルであり、
33およびR34が、水素、C〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキルから各々独立に選択され、またはそれらが結合している窒素原子と一緒になって、5〜9員の非芳香族複素環を形成する、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
式III−Aで表される請求項4に記載の化合物
【化6】

[式中、
が、
【化7】

であり、
38は、水素、非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキルまたはフェニル基で置換されているC〜Cアルキル、あるいは置換または非置換のC〜Cシクロアルキルであり、
39、R40、R41、およびR42は、水素、置換または非置換のC〜Cアルキルから各々独立に選択され、またはR40およびR41はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、環状部分を形成し、
43は、水素、非置換C〜Cアルキル、あるいは置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキルまたはフェニル基で置換されているC〜Cアルキルである]。
【請求項6】
式III−Bで表される請求項4に記載の化合物
【化8】

[式中、
39、R40、R41、およびR42は、水素、置換または非置換のC〜Cアルキルから各々独立に選択され、またはR40およびR41はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、環状部分を形成し、
49は、水素、非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキルまたはフェニル基で置換されているC〜Cアルキルである]。
【請求項7】
式III−Cで表される請求項4に記載の化合物
【化9】

[式中、
が、置換もしくは非置換のC〜Cアルキルまたは5員ヘテロアリール基であり、
が、水素または置換もしくは非置換のC〜Cアルキルであり、
35は、水素または置換もしくは非置換のC〜Cアルキルであり、
が、置換もしくは非置換のピリジル、または
【化10】

であり、各非芳香族複素環は、窒素原子上の置換基は除いて、環上で1個または複数の置換基で任意選択で置換されており、
39、R40、R41、およびR42は、水素、置換または非置換のC〜Cアルキルから各々独立に選択され、またはR40およびR41はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、環状部分を形成し、
38、R55、R56、R57、およびR70は、水素、置換もしくは非置換のC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはR58−SO−から各々独立に選択され、
58は、置換または非置換のC〜Cアルキルである]。
【請求項8】
式III−Dで表される請求項4に記載の化合物
【化11】

[式中、
36は、置換または非置換のC〜Cアルキルであり、
が、置換もしくは非置換のピリジル、または
【化12】

であり、各非芳香族複素環は、窒素原子上の置換基は除いて、環上で1個または複数の置換基でさらに任意選択で置換されており、
39、R40、R41、およびR42は、水素、置換または非置換のC〜Cアルキルから各々独立に選択され、またはR40およびR41はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、環状部分を形成し、
38、R55、R56、R57、およびR70は、水素、置換もしくは非置換のC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはR58−SO−から各々独立に選択され、
58は、置換または非置換のC〜Cアルキルである]。
【請求項9】
式III−Eで表される請求項4に記載の化合物
【化13】

[式中、
59は、−O−、または−NR60であり、
60は、水素または置換もしくは非置換のC〜Cアルキルであり、
qは、0、1、または2であり、
が、置換もしくは非置換のピリジルまたは
【化14】

であり、各非芳香族複素環は、窒素原子上の置換基は除いて、環上で1個または複数の置換基でさらに任意選択で置換されており、
39、R40、R41、およびR42は、水素、置換または非置換のC〜Cアルキルから各々独立に選択され、またはR40およびR41はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、環状部分を形成し、
38、R55、R56、R57、およびR70は、水素、置換もしくは非置換のC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはR58−SO−から各々独立に選択され、
58は、置換または非置換のC〜Cアルキルである]。
【請求項10】
が、5員または6員の非芳香族複素環である、請求項7、8、または9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
式IVに示される構造を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩
【化15】

[式中、
Lは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキレン、C〜Cヘテロアルキレン、C〜Cアルケニレン、またはC〜Cヘテロアルケニレンであり、
は、少なくとも1個の塩基性窒素原子を含有する置換もしくは非置換の5員または6員の非芳香族複素環(複素環は、炭素原子を介してLに結合している)、少なくとも1個の塩基性窒素原子を含有する置換もしくは非置換の6員ヘテロアリール、
【化16】

または置換もしくは非置換の6員シクロアルキルであり、
【化17】

は、単結合または二重結合を示し、
は、水素、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたはヘテロアリール、またはNR3334であり、
は、水素、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、またはNR3334であり、
32は、水素、メチル、またはヒドロキシメチルであり、
33およびR34は、水素、C〜Cアルキル、置換または非置換のC〜Cシクロアルキルから各々独立に選択される]。
【請求項12】
Lが、C〜Cアルキレンであり、Rが、水素である、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
フラビウイルス科からのウイルスに感染している対象を治療する方法であって、前記方法が
前記対象に、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、異性体、互変異性体、もしくはプロドラッグを投与することを含み
【化18】

[式中、
は、−CH−アリールであり、
は、−CH−Xであり、
Xは、
【化19】

−N−結合置換複素環(複素環は、少なくとも1個の窒素を含有する)、C−結合複素環(複素環は、少なくとも1個の窒素を含有する)、
【化20】

からなる群から選択され、
〜Rの各々は、−H、−Cl、−F、−I、−Br、−CH、−OCH、−NH
【化21】

からなる群から独立に選択される]、
式Iの化合物が、前記対象において前記ウイルスのウイルス量を減少させるのに有効な量で投与される、方法。
【請求項14】
アリールがRの部分であるとき、アリールは、置換または非置換フェニルである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
フラビウイルス科からのウイルスに感染している対象を治療する方法であって、前記方法が、
前記対象に、式Iの化合物、またはその薬学的 に許容される塩、異性体、互変異性体、もしくはプロドラッグを投与することを含み
【化22】

[式中、
は、−CH−Vであり、
Vは、アリールまたはヘテロアリールであり、
は、
【化23】

および−CH(R10−Xからなる群から選択され、
n=1、または2であり、
Xは、置換もしくは非置換
【化24】

−O−ヘテロシクロ、またはC−結合ヘテロシクロ、または置換N−結合ヘテロシクロからなる群から選択され、
〜Rの各々は、−H、−I、−Br、−Cl、−F、−CH、−CN、−OH、−OCH、−NO、−NH
【化25】

からなる群から独立に選択される]、
式Iの化合物が、前記対象において前記ウイルスのウイルス量を減少させるのに有効な量で投与される、方法。
【請求項16】
Xが、−O−ヘテロシクロ、
【化26】

であり、
式(I)の化合物が、前記対象において前記ウイルスのウイルス量を減少させるのに有効な量で投与される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
Vが、一置換フェニルである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
式I−aに示される構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、異性体、互変異性体、もしくはプロドラッグ
【化27】

[式中、
は、
【化28】

からなる群から選択され、
は、−(CH−Xであり、
nは、1または2であり、
Xは、
【化29】

からなる群から選択され、
〜Rの各々は、−H、−Cl、−F、−CH、−OCH、−NH
【化30】

からなる群から独立に選択される]。
【請求項19】
が、フェニル環上にてハロゲン原子で置換されているベンジルである、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
式I−dに示される構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、異性体、互変異性体、もしくはプロドラッグ
【化31】

[式中、
は、
【化32】

からなる群から選択され、
は、−(CHR10−Xであり、
nは、1または2であり、
Xは、
【化33】

からなる群から選択され、
〜Rの各々は、−H、−Cl、−F、−CH、−OCH、−NH
【化34】

からなる群から独立に選択され、
10は、水素またはアルキルである]。
【請求項21】
が、一置換フェニルである、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
Xが、少なくとも1個の窒素原子を含有するC−結合置換もしくは非置換の5員または6員の複素環である、請求項18、19、20、または21のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
およびRが、水素である、請求項21または22のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
の部分である複素環が、少なくとも1個の窒素原子を含有するC−結合置換もしくは非置換の5員、6員または7員の複素環である、請求項15または16のいずれかに記載の方法。
【請求項25】
Xが、C−結合置換もしくは非置換の5員、6員または7員の複素環である、請求項13、14、15、16、または17のいずれかに記載の方法。
【請求項26】
およびRが、水素である、請求項24または25のいずれかに記載の方法。
【請求項27】
請求項3から12および18から23のいずれか1項に記載の化合物、および薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項28】
HCVに感染している対象を治療する方法であって、前記方法が、
前記対象に、請求項3から12および18から23のいずれか1項に記載の化合物、または請求項27に記載の医薬組成物を、前記対象において前記ウイルスのウイルス量を減少させるのに有効な量で投与することを含む、方法。

【公表番号】特表2012−520884(P2012−520884A)
【公表日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−500868(P2012−500868)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【国際出願番号】PCT/US2010/027400
【国際公開番号】WO2010/107739
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(598055172)ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ リランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー (3)
【出願人】(511227211)アイガー バイオファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】