プロテインキナーゼ阻害剤としてのオルト縮合ピリジンおよびピリミジン誘導体(例えばプリン類)
本発明はプロテインキナーゼB阻害剤として使用される化合物を提供し、式(I)の化合物あるいはその塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシドである、ここでTはNまたはCR5であり、J1‐J2はN=C(R6)、(R7)C=N、(R8)N‐C(O)、(R8)2C‐C(O)、N=N、または(R7)C=C(R6)であり、Eは5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、ヘテロ環式基はO、N、およびSから選択される3以下のヘテロ原子を含有し、Q1は結合または飽和C1‐3炭化水素リンカー基であり、リンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子により置き換えられるか、または炭素原子の隣接対はCONRqまたはNRqCOにより置き換えられ、ここでRqは水素またはメチルであるか、またはRqはR1とまたはQ1の炭素原子と結合して環式部分を形成しているC1‐4アルキレン鎖であり、リンカー基Q1の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しており、Q2は結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子により置き換えられ、リンカー基の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しているが、但しヒドロキシ基は存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置せず、但しEがアリールまたはヘテロアリールである場合、Q2は結合以外であり、Gは水素、NR2R3、OH、またはSHであるが、但しEがアリールまたはヘテロアリールであり、Q2が結合である場合、Gは水素であり、R1は水素またはアリールもしくはヘテロアリール基であるが、但しR1が水素であり、GがNR2R3である場合、Q2は結合であり、R2、R3、R4、R6、およびR8は請求項において定義したものと同義である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロテインキナーゼB阻害剤として使用される化合物であって、下記式(I)の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化1】
〔上記式中、
Tは、Nまたは基CR5であり、
J1‐J2は、N=C(R6)、(R7)C=N、(R8)N‐C(O)、(R8)2C‐C(O)、N=N、および(R7)C=C(R6)から選択される基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、ここでヘテロ環式基はO、N、およびSから選択される3以下のヘテロ原子を含有し、
Q1は、結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子によって置き換えられるか、または炭素原子の隣接対はCONRqまたはNRqCOによって置き換えられ、ここでRqは水素、C1‐4アルキル、またはシクロプロピルであるか、またはRqは、R1とまたはQ1の他の炭素原子と結合して環式部分を形成しているC1‐4アルキレン鎖である、リンカー基Q1の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しており、
Q2は、結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子で置き換えられ、リンカー基の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しているが、但しヒドロキシ基が存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置せず、
Gは、水素、NR2R3、OH、およびSHから選択されるが、但しEがアリールまたはヘテロアリールであり、Q2が結合である場合、Gは水素であり、
R1は、水素またはアリールもしくはヘテロアリール基であるが、但しR1が水素であり、GがNR2R3である場合、Q2は結合であり、
R2およびR3は、独立して水素、C1‐4ヒドロカルビル、およびC1‐4アシルから選択され、ここで前記ヒドロカルビルおよびアシル基は、フッ素、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、および単環式もしくは二環式アリール、または単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されており、
またはR2およびR3は、それらが結合されている窒素原子と一緒になって、イミダゾール基と、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基から選択される環式基を形成し、
または、R2およびR3のうち一方は、それらが結合されている窒素原子と基Q2からの1以上の原子とが一緒になって、4〜7環員を有しており場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
または、存在する場合にはNR2R3と、それが結合されているリンカー基Q2の炭素原子とが、一緒になってシアノ基を形成し、および
R4、R6、およびR8は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH2、CONHR9、CF3、NH2、NHCOR9、およびNHCONHR9から選択され、
R5およびR7は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCF3から選択され、
R9は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基によって場合により各々置換されたフェニルまたはベンジルであり(ここでRaは、結合、O、CO、X1C(X2)、C(X2)X1、X1C(X2)X1、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2であり、およびRbは、水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式、およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO2、NRc、X1C(X2)、C(X2)X1、またはX1C(X2)X1によって場合により置き換えられる)、
Rcは、水素およびC1‐4ヒドロカルビルから選択され、および
X1はO、S、またはNRcであり、X2は=O、=S、または=NRcである〕。
【請求項2】
化合物が下記式(Ia)の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシドである、請求項1に記載の用途のための化合物:
【化2】
〔上記式中、
Tは、Nまたは基CR5であり、
J1‐J2は、N=C(R6)、(R7)C=N、(R8)N‐C(O)、(R8)2C‐C(O)、N=N、および(R7)C=C(R6)から選択される基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、ここで前記ヘテロ環式基はO、N、およびSから選択される3以下のヘテロ原子を含有し、
Q1およびQ2は、同一であるかまたは異なり、各々が結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子により置き換えられ、各リンカー基Q1およびQ2の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しているが、但しヒドロキシ基は存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置せず、
Gは、水素、NR2R3、OH、およびSHから選択されるが、但しEがアリールまたはヘテロアリールであり、Q2が結合である場合、Gは水素であり、
R1は、水素またはアリールもしくはヘテロアリール基であるが、但しR1が水素であり、GがNR2R3である場合、Q2は結合であり、
R2およびR3は、独立して水素、C1‐4ヒドロカルビル、およびC1‐4アシルから選択され、ここで前記ヒドロカルビルおよびアシル基はフッ素、ヒドロキシ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、および単環式もしくは二環式アリール、または単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されており、
または、R2およびR3は、それらが結合されている窒素原子と一緒になって、イミダゾール基と、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基から選択される環式基を形成し、
または、R2およびR3のうち一方は、それらが結合されている窒素原子と基Q2からの1以上の原子と一緒になって、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
または存在する場合にはNR2R3と、それが結合されているリンカー基Q2の炭素原子とが、一緒になってシアノ基を形成し、および
R4、R6、およびR8は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH2、CONHR9、CF3、NH2、NHCOR9、およびNHCONHR9から選択され、
R5およびR7は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCF3から選択され、
R9は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基によって場合により各々置換されたフェニルまたはベンジルであり(ここでRaは、結合、O、CO、X1C(X2)、C(X2)X1、X1C(X2)X1、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2であり、およびRbは、水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択される、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO2、NRc、X1C(X2)、C(X2)X1、またはX1C(X2)X1によって場合により置き換えられる)、
Rcは、水素およびC1‐4ヒドロカルビルから選択され、および
X1はO、S、またはNRcであり、X2は=O、=S、または=NRcである〕。
【請求項3】
化合物が下記式(Ib)の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシドである、請求項1に記載の用途のための化合物:
【化3】
〔上記式中、
Tは、Nまたは基CR5であり、
J1‐J2は、N=C(R6)、(R7)C=N、(R8)N‐C(O)、(R8)2C‐C(O)、N=N、および(R7)C=C(R6)から選択される基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、ここで前記ヘテロ環式基はO、N、およびSから選択される3以下のヘテロ原子を含有し、
Q1およびQ2は、同一であるかまたは異なり、各々が結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子により置き換えられ、各リンカー基Q1およびQ2の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しているが、但しヒドロキシ基が存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置せず、
Gは、水素、NR2R3、OH、およびSHから選択されるが、但しEがアリールまたはヘテロアリールであり、Q2が結合である場合、Gは水素であり、
R1は、水素、またはアリールもしくはヘテロアリール基であるが、但しR1が水素であり、GがNR2R3である場合、Q2は結合であり、
R2およびR3は、独立して水素、C1‐4ヒドロカルビル、およびC1‐4アシルから選択され、ここで前記ヒドロカルビルおよびアシル基は単環式もしくは二環式アリール、または単環式もしくは二環式ヘテロアリール基によって場合により置換され、
または、R2およびR3は、それらが結合されている窒素原子と一緒になって、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
またはR2およびR3のうち一方は、それらが結合されている窒素原子と基Q2からの1以上の原子と一緒になって、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
または、存在する場合にはNR2R3と、それが結合されているリンカー基Q2の炭素原子とが、一緒になってシアノ基を形成し、および
R4、R6、およびR8は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH2、CONHR9、CF3、NH2、NHCOR9、またはNHCONHR9から選択され、
R5およびR7は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCF3から選択され、
R9は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基によって場合により各々置換されたフェニルまたはベンジルであり(ここでRaは結合、O、CO、X1C(X2)、C(X2)X1、X1C(X2)X1、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2である、およびRbは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式、およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子はO、S、SO、SO2、NRc、X1C(X2)、C(X2)X1またはX1C(X2)X1によって場合により置き換えられる)、
Rcは、水素およびC1‐4ヒドロカルビルから選択され、および
X1はO、S、またはNRcであり、X2は=O、=S、または=NRcである〕。
【請求項4】
下記式(Ic)の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化4】
〔上記式中、
Tは、Nまたは基CR5であり、
J1‐J2は、N=C(R6)、(R7)C=N、(R8)N‐C(O)、(R8)2C‐C(O)、N=N、および(R7)C=C(R6)から選択される基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、ここで前記ヘテロ環式基はO、N、およびSから選択される3以下のヘテロ原子を含有し、
Q1は、結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子により置き換えられるか、または炭素原子の隣接対はCONRqまたはNRqCOにより置き換えられ、ここでRqは水素、C1‐4アルキル、またはシクロプロピルであるか、またはRqは、R1とまたはQ1の他の炭素原子と結合して環式部分を形成するC1‐4アルキレン鎖である、リンカー基Q1の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しており、
Q2は、結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子により置き換えられ、リンカー基の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しているが、但しヒドロキシ基が存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置せず、但しEがアリールまたはヘテロアリールである場合、Q2は結合以外であり、
R1は、アリールまたはヘテロアリール基であり、
R2およびR3は、独立して水素、C1‐4ヒドロカルビル、およびC1‐4アシルから選択され、ここで前記ヒドロカルビルおよびアシル基はフッ素、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、および単環式もしくは二環式アリール、または単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されており、
またはR2およびR3は、それらが結合されている窒素原子と一緒になって、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
または、R2およびR3のうち一方は、それらが結合されている窒素原子と基Q2からの1以上の原子とが一緒になって、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
または、NR2R3とそれが結合されているリンカー基Q2の炭素原子は、一緒になってシアノ基を形成し、および
R4、R6、およびR8は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH2、CONHR9、CF3、NH2、NHCOR9、またはNHCONHR9から選択され、
R5およびR7は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCF3から選択され、
R9は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基によって場合により各々置換されたフェニルまたはベンジルであり(ここでRaは結合、O、CO、X1C(X2)、C(X2)X1、X1C(X2)X1、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2である、およびRbは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO2、NRc、X1C(X2)、C(X2)X1、またはX1C(X2)X1によって場合により置き換えられる)、
Rcは、水素およびC1‐4ヒドロカルビルから選択され、および
X1はO、S、またはNRcであり、X2は=O、=S、または=NRcである〕。
【請求項5】
下記式(Id)の、請求項4に記載の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化5】
〔上記式中、
Tは、Nまたは基CR5であり、
J1‐J2は、N=C(R6)、(R7)C=N、(R8)N‐C(O)、(R8)2C‐C(O)、N=N、および(R7)C=C(R6)から選択される基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、ここで前記ヘテロ環式基はO、N、およびSから選択される3以下のヘテロ原子を含有し、
Q1およびQ2は、同一であるかまたは異なり、各々が結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子により置き換えられ、各リンカー基Q1およびQ2の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しているが、但しヒドロキシ基が存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置せず、但しEがアリールまたはヘテロアリールである場合、Q2は結合以外であり、
R1は、アリールまたはヘテロアリール基であり、
R2およびR3は、独立して水素、C1‐4ヒドロカルビル、およびC1‐4アシルから選択され、ここで前記ヒドロカルビルおよびアシル基はフッ素、ヒドロキシ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシおよび単環式もしくは二環式アリール、または単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されており、
または、R2およびR3は、それらが結合されている窒素原子と一緒になって、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
または、R2およびR3のうち一方は、それらが結合されている窒素原子と基Q2からの1以上の原子とが一緒になって、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
または、NR2R3とそれが結合されているリンカー基Q2の炭素原子とが、一緒になってシアノ基を形成し、および
R4、R6、およびR8は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH2、CONHR9、CF3、NH2、NHCOR9、またはNHCONHR9から選択され、
R5およびR7は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCF3から選択され、
R9は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基によって場合により各々置換されたフェニルまたはベンジルであり(ここでRaは結合、O、CO、X1C(X2)、C(X2)X1、X1C(X2)X1、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2であり、およびRbは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子はO、S、SO、SO2、NRc、X1C(X2)、C(X2)X1、またはX1C(X2)X1によって場合により置き換えられる)、
Rcは、水素およびC1‐4ヒドロカルビルから選択され、および
X1はO、S、またはNRcであり、X2は=O、=S、または=NRcである〕。
【請求項6】
下記式(II)を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化6】
(上記式中、R1、R4、Q1、Q2、T、J1、J2、およびGは、請求項1〜5のいずれか一項において定義したものと同義である)。
【請求項7】
下記式(IIa)の請求項6に記載の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化7】
(上記式中、
R1は、アリールまたはヘテロアリール基であり、
Gは、NR2R3、OH、およびSHから選択され、および
R4、Q1、Q2、T、J1、およびJ2は、請求項1〜6のいずれか一項において定義したものと同義である)。
【請求項8】
Gが、NR2R3である、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
下記式(III)を有する、請求項8に記載の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化8】
(上記式中、R2、R3、R4、T、J1、およびJ2は、先行する請求項のいずれか一項において定義したものと同義である)。
【請求項10】
TがNである、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
TがCR5であり、例えばTがCHである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
J1‐J2が、N=CH、HC=N、HC=CH、およびHN‐C(O)から選択される、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
J1‐J2が、N=CHおよびHC=CHから選択される、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
J1‐J2が、HC=CHである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
TがCR5であり、R5が水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCF3から選択され、好ましくは水素である、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
R6が、水素、塩素、フッ素、およびメチルから選択され、好ましくは水素である、請求項1〜11および15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
R7が、水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCF3から選択され、好ましくは水素である、請求項1〜11および15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
R8が、水素、塩素、フッ素、およびメチルから選択され、好ましくは水素である、請求項1〜11および15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
Q1およびQ2のうち少なくとも一方が結合を表わす、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
Q1およびQ2の双方が結合を表わす、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
Q1およびQ2のうち一方が結合を表し、他方が1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基を表し、ここでリンカー基における炭素原子の一つが場合により酸素原子または窒素原子と置き換えられる、請求項19に記載の化合物。
【請求項22】
Q1の炭素原子の隣接対が、CONRqまたはNRqCOにより置き換えられ、ここでRqが水素またはC1‐4アルキル、好ましくは水素である、請求項1、4、およびそれらの従属項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
R2およびR3が、独立して水素、C1‐4ヒドロカルビル、およびC1‐4アシルから選択される、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
R2およびR3が、独立して水素およびメチルから選択され、そのためNR2R3がアミノ、メチルアミノ、またはジメチルアミノ基となりうる、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
NR2R3が、アミノ基またはメチルアミノ基である、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
R1が水素である、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
R1が、アリールまたはヘテロアリール基、例えばフェニルのような単環式アリールまたは単環式ヘテロアリール基である、請求項1〜25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が非置換である、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
前記アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基R10によって置換されており、ここでRaは結合、O、CO、X1C(X2)、C(X2)X1、X1C(X2)X1、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2であり、およびRbは水素、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO2、NRc、X1C(X2)、C(X2)X1、またはX1C(X2)X1によって場合により置き換えられ、
Rcは、水素およびC1‐4ヒドロカルビルから選択され、および
X1はO、S、またはNRcであり、X2は=O、=S、または=NRcである、請求項27に記載の化合物。
【請求項30】
前記アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基R10aにより置換されており、ここでRaは結合、O、CO、OC(O)、NRcC(O)、OC(NRc)、C(O)O、C(O)NRc、OC(O)O、NRcC(O)O、OC(O)NRc、NRcC(O)NRc、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2であり、およびRbは、水素、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO2、NRc、OC(O)、NRcC(O)、OC(NRc)、C(O)O、C(O)NRc、OC(O)O、NRcC(O)O、OC(O)NRc、またはNRcC(O)NRcによって場合により置き換えられ、Rcは水素およびC1‐4ヒドロカルビルから選択される、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
前記アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、アミノ、モノまたはジC1‐4アルキルアミノ、シクロプロピルアミノ、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基R10bにより置換されており、ここでRaは結合、O、CO、OC(O)、NRcC(O)、OC(NRc)、C(O)O、C(O)NRc、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2であり、およびRbは水素、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、アミノ、モノまたはジC1‐4アルキルアミノ、3〜7環員を有する炭素環式、およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基により場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO2、またはNRcによって場合により置き換えられる、但しRbが水素である場合Raは結合でない、およびRcは水素およびC1‐4アルキルから選択されるものである、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
前記アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が、
ハロゲン、
ヒドロキシ、
トリフルオロメチル、
シアノ、
アミノ、モノまたはジC1‐4アルキルアミノ、
シクロプロピルアミノ、
3〜7環員を有する単環炭素環式およびヘテロ環式基(環員のうち0、1、または2はO、N、およびSから選択され、残りは炭素原子である、単環炭素環式およびヘテロ環式基はハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、およびメトキシから選択される1以上の置換基によって場合により置換される)、
基Ra‐Rb
から選択される1以上の置換基R10cにより置換されており、
ここで、Raは、結合、O、CO、OC(O)、NRcC(O)、OC(NRc)、C(O)O、C(O)NRc、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2であり、および
Rbは水素、3〜7環員を有する単環炭素環式およびヘテロ環式基(環員のうち0、1、または2はO、N、およびSから選択され、残りは炭素原子であり、単環炭素環式およびヘテロ環式基はハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、およびメトキシから選択される1以上の置換基によって場合により置換されている)から選択され、
およびRbは、更にヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、アミノ、モノまたはジC1‐4アルキルアミノ、3〜7環員を有する単環炭素環式およびヘテロ環式基(環員のうち0、1、または2はO、N、およびSから選択され、残りは炭素原子であり、単環炭素環式およびヘテロ環式基はハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、およびメトキシから選択される1以上の置換基によって場合により置換されている)から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の一または二つの炭素原子はO、S、またはNRcによって場合により置き換えられる、但しRbが水素である場合Raは結合でなく、およびRcは水素およびC1‐4アルキルから選択されるものである、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
前記アリール(例えば、フェニル)またはヘテロアリール基R1が、ヒドロキシ、C1‐4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、各々が1以上のC1‐2アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、または場合により置換されたフェニルまたはピリジル基によって場合により置換されたC1‐4ヒドロカルビルオキシおよびC1‐4ヒドロカルビル、C1‐4アシルアミノ、ベンゾイルアミノ、ピロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペラジノカルボニル、N、O、およびSから選択される1または2のヘテロ原子を含有する5および6員ヘテロアリール基(ヘテロアリール基は、1以上のC1‐4アルキル置換基によって場合により置換されている)、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたピリジル、および場合により置換されたフェノキシ(前記フェニル、ピリジル、およびフェノキシ基に関する任意の置換基は、C1‐2アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、各々がメトキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1‐2ヒドロカルビルオキシおよびC1‐2ヒドロカルビルから選択される一、二、または三つの置換基である)から選択される1以上の置換基により置換されている、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
前記アリールまたはヘテロアリール基R1に関する置換基が、ヒドロキシ、C1‐4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、各々がC1‐2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1‐4ヒドロカルビルオキシおよびC1‐4ヒドロカルビル、C1‐4アシルアミノ、ベンゾイルアミノ、ピロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペラジノカルボニル、N、O、およびSから選択される1または2のヘテロ原子を含有する5および6員ヘテロアリール基(ヘテロアリール基は1以上のC1‐4アルキル置換基によって場合により置換されている)、フェニル、ピリジル、およびフェノキシ(前記フェニル、ピリジル、およびフェノキシ基は、C1‐2アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、各々がメトキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1‐2ヒドロカルビルオキシおよびC1‐2ヒドロカルビルから選択される一、二、または三つの置換基によって場合により各々置換されている)から選択される、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
アリールまたはヘテロアリール基R1が、一、二、または三つの置換基、好ましくは一または二つにより置換される、請求項31〜34のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項36】
R1が、非置換であるか、あるいはヒドロキシ、C1‐4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、シアノ、各々がC1‐2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1‐4ヒドロカルビルオキシおよびC1‐4ヒドロカルビルから選択される5以下の置換基により置換されている、請求項29に記載の化合物。
【請求項37】
R1が、非置換であるか、あるいはヒドロキシ、C1‐4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、各々がC1‐2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1‐4ヒドロカルビルオキシおよびC1‐4ヒドロカルビルから選択される5以下の置換基により置換されている、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
R1が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、メチル、およびメトキシから選択される1または2の置換基を有している、請求項36に記載の化合物。
【請求項39】
R1が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、メチル、およびメトキシから選択される1または2の置換基を有している、請求項36に記載の化合物。
【請求項40】
R1が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、メチル、tert‐ブチル、およびメトキシから選択される1または2の置換基を有している、請求項36に記載の化合物。
【請求項41】
R1が、非置換または置換フェニル基、好ましくは置換フェニル基である、請求項28〜39のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項42】
R1が、モノクロロフェニルまたはジクロロフェニル基である、請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
R1が、表1で示されている基である、請求項41に記載の化合物。
【請求項44】
R1が、表1の基A2、A4、およびA5から選択される、請求項41に記載の化合物。
【請求項45】
R1が、表1の基A2、A4、A5、A10、A11、A13、A14、A15、A16、A17、A18、およびA19から選択される、請求項41に記載の化合物。
【請求項46】
R1が非置換フェニルであるか、あるいは更に好ましくは、1〜3(更に好ましくは1または2)の置換基を有するフェニルであり、該置換基がヒドロキシ、C1‐4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、C1‐4ヒドロカルビルオキシおよびC1‐4ヒドロカルビル基(C1‐4ヒドロカルビルオキシおよびC1‐4ヒドロカルビル基は1以上のC1‐2アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、または場合により置換されたフェニルまたはピリジル基によって場合により各々置換されている)、C1‐4アシルアミノ、ベンゾイルアミノ、ピロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペラジノカルボニル、N、O、およびSから選択される1または2のヘテロ原子を含有する5および6員ヘテロアリール基(前記ヘテロアリール基は1以上のC1‐4アルキル置換基によって場合により置換されている)、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたピリジル、および場合により置換されたフェノキシ(前記フェニル、ピリジル、およびフェノキシ基に関する任意の置換基は、C1‐2アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノとC1‐2ヒドロカルビルオキシおよびC1‐2ヒドロカルビル基(C1‐2ヒドロカルビルオキシおよびC1‐2ヒドロカルビル基は各々メトキシまたはヒドロキシによって場合により置換されている)から選択される一、二、または三つの置換基である)から選択される、請求項6または7、およびそれらの従属項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項47】
R1が、非置換フェニルであるか、あるいは更に好ましくは、1〜3(更に好ましくは1または2)の置換基を有するフェニルであり、該置換基が、ヒドロキシ、C1‐4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、C1‐4アルコキシまたはC1‐4アルキル基(前記C1‐4アルコキシおよびC1‐4アルキル基は1以上のフッ素原子でまたはC1‐2アルコキシ、ヒドロキシまたは場合により置換されたフェニルで場合により各々置換される)、C1‐4アシルアミノ、ベンゾイルアミノ、ピロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペラジノカルボニル、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたピリジル、および場合により置換されたフェノキシ(場合により置換された前記フェニル、ピリジル、およびフェノキシ基は、C1‐2アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、各々がメトキシまたはヒドロキシよって場合により置換されたC1‐2ヒドロカルビルオキシおよびC1‐2ヒドロカルビルから選択される一、二、または三つの置換基によって場合により各々置換されている)から独立して選択される、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
R1が、非置換フェニル基であるか、あるいはヒドロキシ、C1‐4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、シアノ、各々がC1‐2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1‐4ヒドロカルビルオキシおよびC1‐4ヒドロカルビルから独立して選択される1または2の置換基により置換されたフェニル基である、請求項46に記載の化合物。
【請求項49】
R1が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、シアノ、メトキシ、エトキシ、i‐プロポキシ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert‐ブチル、およびベンジルオキシから独立して選択される1または2の置換基を有する置換フェニル基である、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
R1が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、メチル、tert‐ブチル、およびメトキシから選択される置換基をパラ位に、および場合によりフッ素、塩素、またはメチルから選択される第二の置換基をオルト位またはメタ位に有するフェニル基である、請求項46に記載の化合物。
【請求項51】
R1が、パラ位にtert‐ブチル置換基を有する一置換フェニル基である、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
R1が、パラ位に塩素置換基を有する一置換フェニル基である、請求項50に記載の化合物。
【請求項53】
R1が、ジクロロフェニル基、例えば2,4‐ジクロロフェニル、2,5‐ジクロロフェニル、3,4‐ジクロロフェニル、または2,3‐ジクロロフェニルである、請求項50に記載の化合物。
【請求項54】
‐Tが、Nであり、および/または
‐R4が、水素であり、および/または
‐J1‐J2が、N=CH、HN‐C(O)、(Me)NC(O)、(Et)NC(O)、およびHC=CHから選択される基を表し、および/または
‐Q1が、結合またはC1‐2アルキレン基であり、Q2が結合またはメチレン基であり、および/または
‐Gが、NR2R3であり、更に好ましくはGが、NH2またはNHMeである、
請求項46〜53のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項55】
Eが非芳香族である、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項56】
Q1およびQ2が、基Eにおいて同一炭素原子へ結合される、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
Eが芳香族である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項58】
Eが下記置換基である、請求項55に記載の化合物:
【化9】
(上記式中、G3はC、CH、CH2、N、およびNHから選択され、およびG4はNおよびCHから選択される)。
【請求項59】
Eが、表2において示された基から選択される、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項60】
Eが、表2において示されているような基B9である、請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
下記式(IV)を有している、請求項7に記載の化合物:
【化10】
(上記式中、
mは0、1、または2であり、m′は0または1であるが、但しmおよびm′の合計は0〜2の範囲内であり、nは0または1であり、pは0、1、2、または3であり、RxおよびRyは同一であるかまたは異なり、各々が水素、メチル、およびフッ素から選択され、R12はCNまたはNR2R3であり、各R13は独立してR10、R10a、R10b、およびR10cから選択され、ここでJ1、J2、T、R2、R3、R4、R10、R10a、R10b、およびR10cは、先行する請求項のいずれかにおいて定義されたものと同義である)。
【請求項62】
mが0または1である、請求項61に記載の化合物。
【請求項63】
m′が0であり、mが1である、請求項62に記載の化合物。
【請求項64】
m′が1であり、mが0である、請求項62に記載の化合物。
【請求項65】
R12がNR2R3であり、更に好ましくはR12がNH2、NHMe、およびNMe2から選択される、請求項61〜64のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項66】
R12がNH2である、請求項65に記載の化合物。
【請求項67】
下記式(V)の請求項61に記載の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化11】
(上記式中、pは1、2、または3であり、Rwは水素またはメチルであり、J1、J2、Rx、Ry、R4、およびR10cは先行する請求項のいずれか一項において定義したものと同義である)。
【請求項68】
Rwが水素である、請求項67に記載の化合物。
【請求項69】
R10cが、請求項32〜53のいずれか一項と同義の置換基である、請求項67または68に記載の化合物。
【請求項70】
下記式(VI)の請求項7に記載の化合物:
【化12】
(上記式中、Rqは水素またはメチルであり、R10c、R4、Rw、J1、およびJ2は先行する請求項のいずれか一項において定義したものと同義である)。
【請求項71】
Rqが水素である、請求項70に記載の化合物。
【請求項72】
Rqがメチルである、請求項70に記載の化合物。
【請求項73】
Rwが水素である、請求項70〜72のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項74】
Rwがメチルである、請求項70〜72のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項75】
‐Tが、Nであり、および/または
‐R4が、水素であり、および/または
‐J1‐J2が、N=CH、HN‐C(O)、(Me)NC(O)、(Et)NC(O)、およびHC=CHから選択される基を表わす、
請求項67〜74のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項76】
下記式(VII)の請求項4に記載の化合物:
【化13】
(上記式中、
Arは、O、N、およびSから選択される2以下のヘテロ原子環員を有しており、フッ素、塩素、メチル、およびメトキシから選択される1または2の置換基によって場合により置換され、5または6員単環式アリールまたはヘテロアリール基であり、
R10dは、フッ素、塩素、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、およびメトキシから選択される置換基であり、
rは、0、1、または2(更に典型的には0または1)であり、
T、Q1、Q2、NR2R3、R4、およびJ1‐J2は、請求項4〜75のいずれか一項において定義したものと同義である)。
【請求項77】
Arが、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたピリジル、場合により置換されたフリル、および場合により置換されたチエニルから選択される、請求項76に記載の化合物。
【請求項78】
Arが非置換フェニルである、請求項77に記載の化合物。
【請求項79】
J1‐J2がHC=CHである、請求項75〜78のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項80】
塩、溶媒和物、またはN‐オキシドの形態である、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項81】
プロテインキナーゼBにより媒介される病状または症状の、予防または治療用の、請求項4〜80のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項82】
プロテインキナーゼBにより媒介される病状または症状の、予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項83】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を必要な対象者に投与することからなる、プロテインキナーゼBにより媒介される病状または症状の予防または治療方法。
【請求項84】
プロテインキナーゼB活性を阻害するために有効な量の、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物における異常細胞成長または異常阻止細胞死を含む疾患または症状の、またはそれらから生じる疾患または症状の治療方法。
【請求項85】
請求項1〜80のいずれか一項に記載のキナーゼ阻害化合物と、キナーゼとを接触させることからなる、プロテインキナーゼBを阻害する方法。
【請求項86】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を用いて、プロテインキナーゼBの活性を阻害することにより、細胞過程(例えば、細胞分裂)を調節する方法。
【請求項87】
プロテインキナーゼAにより媒介される病状または症状の、予防または治療用の、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項88】
プロテインキナーゼAにより媒介される病状または症状の、予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項89】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を必要な対象者に投与することからなる、プロテインキナーゼAにより媒介される病状または症状の予防または治療方法。
【請求項90】
プロテインキナーゼA活性を阻害するために有効な量の、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物における異常細胞成長または異常阻止細胞死を含む疾患または症状、またはそれらから生じる疾患または症状の治療方法。
【請求項91】
請求項1〜80のいずれか一項に記載のキナーゼ阻害化合物と、キナーゼとを接触させることからなる、プロテインキナーゼAを阻害する方法。
【請求項92】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を用いてプロテインキナーゼAの活性を阻害することにより細胞過程(例えば、細胞分裂)を調節する方法。
【請求項93】
異常細胞成長または異常阻止細胞死から生じる病状または症状の、予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項94】
異常細胞成長を阻害するために有効な量の、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物における異常細胞成長または異常阻止細胞死を含む疾患または症状、またはそれらから生じる疾患または症状の治療方法。
【請求項95】
異常細胞成長を阻害するために有効な量の、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物における異常細胞成長または異常阻止細胞死を含む疾患または症状、またはそれらから生じる疾患または症状を軽減するか、またはその発生頻度を減らすための方法。
【請求項96】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の新規化合物と、薬学上許容される担体とを含んでなる、医薬組成物。
【請求項97】
薬剤として使用される、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項98】
本明細書に開示された病状または症状のいずれか一つの、予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項99】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物(例えば、治療有効量)を患者(例えば、必要な患者)に投与することからなる、本明細書に開示された病状または症状のいずれか一つの治療または予防方法。
【請求項100】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物(例えば、治療有効量)を患者(例えば、必要な患者)に投与することからなる、本明細書に開示された病状または症状を軽減するか、またはその発生頻度を減らすための方法。
【請求項101】
(i)患者が罹患している、または罹患しているかもしれない疾患または症状が、プロテインキナーゼBに対する活性を有した化合物による治療への感受性の有無を調べるために、患者を検査し、および(ii)患者の疾患または症状がこのように感受性であることが示された場合は、その後に請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を患者に投与することからなる、プロテインキナーゼBにより媒介される病状または症状の診断および治療方法。
【請求項102】
検査されて、プロテインキナーゼBに対する活性を有した化合物による治療に対して感受性である疾患または症状に罹患している、または罹患する危険があると判明した患者における、病状または症状の、予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項103】
(i)患者が罹患している、または罹患しているかもしれない疾患または症状が、プロテインキナーゼAに対する活性を有した化合物による治療への感受性の有無を調べるために、患者を検査し、および(ii)患者の疾患または症状がこのように感受性であることが示された場合は、その後に請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を患者に投与することからなる、プロテインキナーゼAにより媒介される病状または症状の診断および治療方法。
【請求項104】
検査されて、プロテインキナーゼAに対する活性を有した化合物による治療に対して感受性である疾患または症状に罹患している、または罹患する危険があると判明した患者における病状または症状の、予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項105】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の製造方法であって、下記を含んでなる方法:
(i)Eがアリールまたはヘテロアリール基である場合は、パラジウム触媒の存在下における式(X)の化合物と、式(XI)の化合物との反応:
【化14】
(式中、
(X)および(XI)は、適切に保護してもよく、T、J1、J2、Q1、Q2、G、E、およびR1〜R5は、先行する請求項のいずれか一項と同義であり、基XおよびYのうち一方は塩素、臭素、ヨウ素、またはトリフルオロメタンスルホネート(トリフレート)基であり、基XおよびYのうち他方はボロネート残基、例えばボロネートエステルまたはボロニン酸残基である)、または
(ii)Eが非芳香族環式基であり、窒素原子により二環式基へ結合されている場合は、TがNである式(XVI)の化合物と、式(XVII)の化合物またはその保護誘導体との反応:
【化15】
(式中、R1、Q1、Q2、およびGは、先行する請求項のいずれか一項と同義であり、環Eは環員として求核NH基を含有する環式基Eを表わす)。
【請求項1】
プロテインキナーゼB阻害剤として使用される化合物であって、下記式(I)の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化1】
〔上記式中、
Tは、Nまたは基CR5であり、
J1‐J2は、N=C(R6)、(R7)C=N、(R8)N‐C(O)、(R8)2C‐C(O)、N=N、および(R7)C=C(R6)から選択される基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、ここでヘテロ環式基はO、N、およびSから選択される3以下のヘテロ原子を含有し、
Q1は、結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子によって置き換えられるか、または炭素原子の隣接対はCONRqまたはNRqCOによって置き換えられ、ここでRqは水素、C1‐4アルキル、またはシクロプロピルであるか、またはRqは、R1とまたはQ1の他の炭素原子と結合して環式部分を形成しているC1‐4アルキレン鎖である、リンカー基Q1の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しており、
Q2は、結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子で置き換えられ、リンカー基の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しているが、但しヒドロキシ基が存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置せず、
Gは、水素、NR2R3、OH、およびSHから選択されるが、但しEがアリールまたはヘテロアリールであり、Q2が結合である場合、Gは水素であり、
R1は、水素またはアリールもしくはヘテロアリール基であるが、但しR1が水素であり、GがNR2R3である場合、Q2は結合であり、
R2およびR3は、独立して水素、C1‐4ヒドロカルビル、およびC1‐4アシルから選択され、ここで前記ヒドロカルビルおよびアシル基は、フッ素、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、および単環式もしくは二環式アリール、または単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されており、
またはR2およびR3は、それらが結合されている窒素原子と一緒になって、イミダゾール基と、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基から選択される環式基を形成し、
または、R2およびR3のうち一方は、それらが結合されている窒素原子と基Q2からの1以上の原子とが一緒になって、4〜7環員を有しており場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
または、存在する場合にはNR2R3と、それが結合されているリンカー基Q2の炭素原子とが、一緒になってシアノ基を形成し、および
R4、R6、およびR8は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH2、CONHR9、CF3、NH2、NHCOR9、およびNHCONHR9から選択され、
R5およびR7は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCF3から選択され、
R9は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基によって場合により各々置換されたフェニルまたはベンジルであり(ここでRaは、結合、O、CO、X1C(X2)、C(X2)X1、X1C(X2)X1、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2であり、およびRbは、水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式、およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO2、NRc、X1C(X2)、C(X2)X1、またはX1C(X2)X1によって場合により置き換えられる)、
Rcは、水素およびC1‐4ヒドロカルビルから選択され、および
X1はO、S、またはNRcであり、X2は=O、=S、または=NRcである〕。
【請求項2】
化合物が下記式(Ia)の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシドである、請求項1に記載の用途のための化合物:
【化2】
〔上記式中、
Tは、Nまたは基CR5であり、
J1‐J2は、N=C(R6)、(R7)C=N、(R8)N‐C(O)、(R8)2C‐C(O)、N=N、および(R7)C=C(R6)から選択される基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、ここで前記ヘテロ環式基はO、N、およびSから選択される3以下のヘテロ原子を含有し、
Q1およびQ2は、同一であるかまたは異なり、各々が結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子により置き換えられ、各リンカー基Q1およびQ2の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しているが、但しヒドロキシ基は存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置せず、
Gは、水素、NR2R3、OH、およびSHから選択されるが、但しEがアリールまたはヘテロアリールであり、Q2が結合である場合、Gは水素であり、
R1は、水素またはアリールもしくはヘテロアリール基であるが、但しR1が水素であり、GがNR2R3である場合、Q2は結合であり、
R2およびR3は、独立して水素、C1‐4ヒドロカルビル、およびC1‐4アシルから選択され、ここで前記ヒドロカルビルおよびアシル基はフッ素、ヒドロキシ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、および単環式もしくは二環式アリール、または単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されており、
または、R2およびR3は、それらが結合されている窒素原子と一緒になって、イミダゾール基と、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基から選択される環式基を形成し、
または、R2およびR3のうち一方は、それらが結合されている窒素原子と基Q2からの1以上の原子と一緒になって、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
または存在する場合にはNR2R3と、それが結合されているリンカー基Q2の炭素原子とが、一緒になってシアノ基を形成し、および
R4、R6、およびR8は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH2、CONHR9、CF3、NH2、NHCOR9、およびNHCONHR9から選択され、
R5およびR7は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCF3から選択され、
R9は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基によって場合により各々置換されたフェニルまたはベンジルであり(ここでRaは、結合、O、CO、X1C(X2)、C(X2)X1、X1C(X2)X1、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2であり、およびRbは、水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択される、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO2、NRc、X1C(X2)、C(X2)X1、またはX1C(X2)X1によって場合により置き換えられる)、
Rcは、水素およびC1‐4ヒドロカルビルから選択され、および
X1はO、S、またはNRcであり、X2は=O、=S、または=NRcである〕。
【請求項3】
化合物が下記式(Ib)の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシドである、請求項1に記載の用途のための化合物:
【化3】
〔上記式中、
Tは、Nまたは基CR5であり、
J1‐J2は、N=C(R6)、(R7)C=N、(R8)N‐C(O)、(R8)2C‐C(O)、N=N、および(R7)C=C(R6)から選択される基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、ここで前記ヘテロ環式基はO、N、およびSから選択される3以下のヘテロ原子を含有し、
Q1およびQ2は、同一であるかまたは異なり、各々が結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子により置き換えられ、各リンカー基Q1およびQ2の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しているが、但しヒドロキシ基が存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置せず、
Gは、水素、NR2R3、OH、およびSHから選択されるが、但しEがアリールまたはヘテロアリールであり、Q2が結合である場合、Gは水素であり、
R1は、水素、またはアリールもしくはヘテロアリール基であるが、但しR1が水素であり、GがNR2R3である場合、Q2は結合であり、
R2およびR3は、独立して水素、C1‐4ヒドロカルビル、およびC1‐4アシルから選択され、ここで前記ヒドロカルビルおよびアシル基は単環式もしくは二環式アリール、または単環式もしくは二環式ヘテロアリール基によって場合により置換され、
または、R2およびR3は、それらが結合されている窒素原子と一緒になって、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
またはR2およびR3のうち一方は、それらが結合されている窒素原子と基Q2からの1以上の原子と一緒になって、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
または、存在する場合にはNR2R3と、それが結合されているリンカー基Q2の炭素原子とが、一緒になってシアノ基を形成し、および
R4、R6、およびR8は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH2、CONHR9、CF3、NH2、NHCOR9、またはNHCONHR9から選択され、
R5およびR7は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCF3から選択され、
R9は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基によって場合により各々置換されたフェニルまたはベンジルであり(ここでRaは結合、O、CO、X1C(X2)、C(X2)X1、X1C(X2)X1、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2である、およびRbは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式、およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子はO、S、SO、SO2、NRc、X1C(X2)、C(X2)X1またはX1C(X2)X1によって場合により置き換えられる)、
Rcは、水素およびC1‐4ヒドロカルビルから選択され、および
X1はO、S、またはNRcであり、X2は=O、=S、または=NRcである〕。
【請求項4】
下記式(Ic)の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化4】
〔上記式中、
Tは、Nまたは基CR5であり、
J1‐J2は、N=C(R6)、(R7)C=N、(R8)N‐C(O)、(R8)2C‐C(O)、N=N、および(R7)C=C(R6)から選択される基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、ここで前記ヘテロ環式基はO、N、およびSから選択される3以下のヘテロ原子を含有し、
Q1は、結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子により置き換えられるか、または炭素原子の隣接対はCONRqまたはNRqCOにより置き換えられ、ここでRqは水素、C1‐4アルキル、またはシクロプロピルであるか、またはRqは、R1とまたはQ1の他の炭素原子と結合して環式部分を形成するC1‐4アルキレン鎖である、リンカー基Q1の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しており、
Q2は、結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子により置き換えられ、リンカー基の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しているが、但しヒドロキシ基が存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置せず、但しEがアリールまたはヘテロアリールである場合、Q2は結合以外であり、
R1は、アリールまたはヘテロアリール基であり、
R2およびR3は、独立して水素、C1‐4ヒドロカルビル、およびC1‐4アシルから選択され、ここで前記ヒドロカルビルおよびアシル基はフッ素、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、および単環式もしくは二環式アリール、または単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されており、
またはR2およびR3は、それらが結合されている窒素原子と一緒になって、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
または、R2およびR3のうち一方は、それらが結合されている窒素原子と基Q2からの1以上の原子とが一緒になって、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
または、NR2R3とそれが結合されているリンカー基Q2の炭素原子は、一緒になってシアノ基を形成し、および
R4、R6、およびR8は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH2、CONHR9、CF3、NH2、NHCOR9、またはNHCONHR9から選択され、
R5およびR7は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCF3から選択され、
R9は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基によって場合により各々置換されたフェニルまたはベンジルであり(ここでRaは結合、O、CO、X1C(X2)、C(X2)X1、X1C(X2)X1、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2である、およびRbは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO2、NRc、X1C(X2)、C(X2)X1、またはX1C(X2)X1によって場合により置き換えられる)、
Rcは、水素およびC1‐4ヒドロカルビルから選択され、および
X1はO、S、またはNRcであり、X2は=O、=S、または=NRcである〕。
【請求項5】
下記式(Id)の、請求項4に記載の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化5】
〔上記式中、
Tは、Nまたは基CR5であり、
J1‐J2は、N=C(R6)、(R7)C=N、(R8)N‐C(O)、(R8)2C‐C(O)、N=N、および(R7)C=C(R6)から選択される基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、ここで前記ヘテロ環式基はO、N、およびSから選択される3以下のヘテロ原子を含有し、
Q1およびQ2は、同一であるかまたは異なり、各々が結合または1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、ここでリンカー基における炭素原子の一つは場合により酸素原子または窒素原子により置き換えられ、各リンカー基Q1およびQ2の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を場合により有しているが、但しヒドロキシ基が存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置せず、但しEがアリールまたはヘテロアリールである場合、Q2は結合以外であり、
R1は、アリールまたはヘテロアリール基であり、
R2およびR3は、独立して水素、C1‐4ヒドロカルビル、およびC1‐4アシルから選択され、ここで前記ヒドロカルビルおよびアシル基はフッ素、ヒドロキシ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシおよび単環式もしくは二環式アリール、または単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されており、
または、R2およびR3は、それらが結合されている窒素原子と一緒になって、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
または、R2およびR3のうち一方は、それらが結合されている窒素原子と基Q2からの1以上の原子とが一緒になって、4〜7環員を有して場合によりOおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、
または、NR2R3とそれが結合されているリンカー基Q2の炭素原子とが、一緒になってシアノ基を形成し、および
R4、R6、およびR8は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH2、CONHR9、CF3、NH2、NHCOR9、またはNHCONHR9から選択され、
R5およびR7は、各々独立して水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCF3から選択され、
R9は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基によって場合により各々置換されたフェニルまたはベンジルであり(ここでRaは結合、O、CO、X1C(X2)、C(X2)X1、X1C(X2)X1、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2であり、およびRbは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子はO、S、SO、SO2、NRc、X1C(X2)、C(X2)X1、またはX1C(X2)X1によって場合により置き換えられる)、
Rcは、水素およびC1‐4ヒドロカルビルから選択され、および
X1はO、S、またはNRcであり、X2は=O、=S、または=NRcである〕。
【請求項6】
下記式(II)を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化6】
(上記式中、R1、R4、Q1、Q2、T、J1、J2、およびGは、請求項1〜5のいずれか一項において定義したものと同義である)。
【請求項7】
下記式(IIa)の請求項6に記載の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化7】
(上記式中、
R1は、アリールまたはヘテロアリール基であり、
Gは、NR2R3、OH、およびSHから選択され、および
R4、Q1、Q2、T、J1、およびJ2は、請求項1〜6のいずれか一項において定義したものと同義である)。
【請求項8】
Gが、NR2R3である、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
下記式(III)を有する、請求項8に記載の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化8】
(上記式中、R2、R3、R4、T、J1、およびJ2は、先行する請求項のいずれか一項において定義したものと同義である)。
【請求項10】
TがNである、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
TがCR5であり、例えばTがCHである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
J1‐J2が、N=CH、HC=N、HC=CH、およびHN‐C(O)から選択される、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
J1‐J2が、N=CHおよびHC=CHから選択される、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
J1‐J2が、HC=CHである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
TがCR5であり、R5が水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCF3から選択され、好ましくは水素である、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
R6が、水素、塩素、フッ素、およびメチルから選択され、好ましくは水素である、請求項1〜11および15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
R7が、水素、ハロゲン、C1‐5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCF3から選択され、好ましくは水素である、請求項1〜11および15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
R8が、水素、塩素、フッ素、およびメチルから選択され、好ましくは水素である、請求項1〜11および15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
Q1およびQ2のうち少なくとも一方が結合を表わす、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
Q1およびQ2の双方が結合を表わす、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
Q1およびQ2のうち一方が結合を表し、他方が1〜3の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基を表し、ここでリンカー基における炭素原子の一つが場合により酸素原子または窒素原子と置き換えられる、請求項19に記載の化合物。
【請求項22】
Q1の炭素原子の隣接対が、CONRqまたはNRqCOにより置き換えられ、ここでRqが水素またはC1‐4アルキル、好ましくは水素である、請求項1、4、およびそれらの従属項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
R2およびR3が、独立して水素、C1‐4ヒドロカルビル、およびC1‐4アシルから選択される、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
R2およびR3が、独立して水素およびメチルから選択され、そのためNR2R3がアミノ、メチルアミノ、またはジメチルアミノ基となりうる、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
NR2R3が、アミノ基またはメチルアミノ基である、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
R1が水素である、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
R1が、アリールまたはヘテロアリール基、例えばフェニルのような単環式アリールまたは単環式ヘテロアリール基である、請求項1〜25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が非置換である、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
前記アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基R10によって置換されており、ここでRaは結合、O、CO、X1C(X2)、C(X2)X1、X1C(X2)X1、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2であり、およびRbは水素、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO2、NRc、X1C(X2)、C(X2)X1、またはX1C(X2)X1によって場合により置き換えられ、
Rcは、水素およびC1‐4ヒドロカルビルから選択され、および
X1はO、S、またはNRcであり、X2は=O、=S、または=NRcである、請求項27に記載の化合物。
【請求項30】
前記アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基R10aにより置換されており、ここでRaは結合、O、CO、OC(O)、NRcC(O)、OC(NRc)、C(O)O、C(O)NRc、OC(O)O、NRcC(O)O、OC(O)NRc、NRcC(O)NRc、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2であり、およびRbは、水素、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジC1‐4ヒドロカルビルアミノ、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO2、NRc、OC(O)、NRcC(O)、OC(NRc)、C(O)O、C(O)NRc、OC(O)O、NRcC(O)O、OC(O)NRc、またはNRcC(O)NRcによって場合により置き換えられ、Rcは水素およびC1‐4ヒドロカルビルから選択される、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
前記アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、アミノ、モノまたはジC1‐4アルキルアミノ、シクロプロピルアミノ、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、基Ra‐Rbから選択される1以上の置換基R10bにより置換されており、ここでRaは結合、O、CO、OC(O)、NRcC(O)、OC(NRc)、C(O)O、C(O)NRc、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2であり、およびRbは水素、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、アミノ、モノまたはジC1‐4アルキルアミノ、3〜7環員を有する炭素環式、およびヘテロ環式基から選択される1以上の置換基により場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO2、またはNRcによって場合により置き換えられる、但しRbが水素である場合Raは結合でない、およびRcは水素およびC1‐4アルキルから選択されるものである、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
前記アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が、
ハロゲン、
ヒドロキシ、
トリフルオロメチル、
シアノ、
アミノ、モノまたはジC1‐4アルキルアミノ、
シクロプロピルアミノ、
3〜7環員を有する単環炭素環式およびヘテロ環式基(環員のうち0、1、または2はO、N、およびSから選択され、残りは炭素原子である、単環炭素環式およびヘテロ環式基はハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、およびメトキシから選択される1以上の置換基によって場合により置換される)、
基Ra‐Rb
から選択される1以上の置換基R10cにより置換されており、
ここで、Raは、結合、O、CO、OC(O)、NRcC(O)、OC(NRc)、C(O)O、C(O)NRc、S、SO、SO2、NRc、SO2NRc、またはNRcSO2であり、および
Rbは水素、3〜7環員を有する単環炭素環式およびヘテロ環式基(環員のうち0、1、または2はO、N、およびSから選択され、残りは炭素原子であり、単環炭素環式およびヘテロ環式基はハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、およびメトキシから選択される1以上の置換基によって場合により置換されている)から選択され、
およびRbは、更にヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、アミノ、モノまたはジC1‐4アルキルアミノ、3〜7環員を有する単環炭素環式およびヘテロ環式基(環員のうち0、1、または2はO、N、およびSから選択され、残りは炭素原子であり、単環炭素環式およびヘテロ環式基はハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、およびメトキシから選択される1以上の置換基によって場合により置換されている)から選択される1以上の置換基によって場合により置換されたC1‐8ヒドロカルビル基から選択され、C1‐8ヒドロカルビル基の一または二つの炭素原子はO、S、またはNRcによって場合により置き換えられる、但しRbが水素である場合Raは結合でなく、およびRcは水素およびC1‐4アルキルから選択されるものである、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
前記アリール(例えば、フェニル)またはヘテロアリール基R1が、ヒドロキシ、C1‐4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、各々が1以上のC1‐2アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、または場合により置換されたフェニルまたはピリジル基によって場合により置換されたC1‐4ヒドロカルビルオキシおよびC1‐4ヒドロカルビル、C1‐4アシルアミノ、ベンゾイルアミノ、ピロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペラジノカルボニル、N、O、およびSから選択される1または2のヘテロ原子を含有する5および6員ヘテロアリール基(ヘテロアリール基は、1以上のC1‐4アルキル置換基によって場合により置換されている)、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたピリジル、および場合により置換されたフェノキシ(前記フェニル、ピリジル、およびフェノキシ基に関する任意の置換基は、C1‐2アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、各々がメトキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1‐2ヒドロカルビルオキシおよびC1‐2ヒドロカルビルから選択される一、二、または三つの置換基である)から選択される1以上の置換基により置換されている、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
前記アリールまたはヘテロアリール基R1に関する置換基が、ヒドロキシ、C1‐4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、各々がC1‐2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1‐4ヒドロカルビルオキシおよびC1‐4ヒドロカルビル、C1‐4アシルアミノ、ベンゾイルアミノ、ピロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペラジノカルボニル、N、O、およびSから選択される1または2のヘテロ原子を含有する5および6員ヘテロアリール基(ヘテロアリール基は1以上のC1‐4アルキル置換基によって場合により置換されている)、フェニル、ピリジル、およびフェノキシ(前記フェニル、ピリジル、およびフェノキシ基は、C1‐2アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、各々がメトキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1‐2ヒドロカルビルオキシおよびC1‐2ヒドロカルビルから選択される一、二、または三つの置換基によって場合により各々置換されている)から選択される、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
アリールまたはヘテロアリール基R1が、一、二、または三つの置換基、好ましくは一または二つにより置換される、請求項31〜34のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項36】
R1が、非置換であるか、あるいはヒドロキシ、C1‐4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、シアノ、各々がC1‐2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1‐4ヒドロカルビルオキシおよびC1‐4ヒドロカルビルから選択される5以下の置換基により置換されている、請求項29に記載の化合物。
【請求項37】
R1が、非置換であるか、あるいはヒドロキシ、C1‐4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、各々がC1‐2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1‐4ヒドロカルビルオキシおよびC1‐4ヒドロカルビルから選択される5以下の置換基により置換されている、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
R1が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、メチル、およびメトキシから選択される1または2の置換基を有している、請求項36に記載の化合物。
【請求項39】
R1が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、メチル、およびメトキシから選択される1または2の置換基を有している、請求項36に記載の化合物。
【請求項40】
R1が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、メチル、tert‐ブチル、およびメトキシから選択される1または2の置換基を有している、請求項36に記載の化合物。
【請求項41】
R1が、非置換または置換フェニル基、好ましくは置換フェニル基である、請求項28〜39のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項42】
R1が、モノクロロフェニルまたはジクロロフェニル基である、請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
R1が、表1で示されている基である、請求項41に記載の化合物。
【請求項44】
R1が、表1の基A2、A4、およびA5から選択される、請求項41に記載の化合物。
【請求項45】
R1が、表1の基A2、A4、A5、A10、A11、A13、A14、A15、A16、A17、A18、およびA19から選択される、請求項41に記載の化合物。
【請求項46】
R1が非置換フェニルであるか、あるいは更に好ましくは、1〜3(更に好ましくは1または2)の置換基を有するフェニルであり、該置換基がヒドロキシ、C1‐4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、C1‐4ヒドロカルビルオキシおよびC1‐4ヒドロカルビル基(C1‐4ヒドロカルビルオキシおよびC1‐4ヒドロカルビル基は1以上のC1‐2アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、または場合により置換されたフェニルまたはピリジル基によって場合により各々置換されている)、C1‐4アシルアミノ、ベンゾイルアミノ、ピロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペラジノカルボニル、N、O、およびSから選択される1または2のヘテロ原子を含有する5および6員ヘテロアリール基(前記ヘテロアリール基は1以上のC1‐4アルキル置換基によって場合により置換されている)、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたピリジル、および場合により置換されたフェノキシ(前記フェニル、ピリジル、およびフェノキシ基に関する任意の置換基は、C1‐2アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノとC1‐2ヒドロカルビルオキシおよびC1‐2ヒドロカルビル基(C1‐2ヒドロカルビルオキシおよびC1‐2ヒドロカルビル基は各々メトキシまたはヒドロキシによって場合により置換されている)から選択される一、二、または三つの置換基である)から選択される、請求項6または7、およびそれらの従属項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項47】
R1が、非置換フェニルであるか、あるいは更に好ましくは、1〜3(更に好ましくは1または2)の置換基を有するフェニルであり、該置換基が、ヒドロキシ、C1‐4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、C1‐4アルコキシまたはC1‐4アルキル基(前記C1‐4アルコキシおよびC1‐4アルキル基は1以上のフッ素原子でまたはC1‐2アルコキシ、ヒドロキシまたは場合により置換されたフェニルで場合により各々置換される)、C1‐4アシルアミノ、ベンゾイルアミノ、ピロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、モルホリノカルボニル、ピペラジノカルボニル、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたピリジル、および場合により置換されたフェノキシ(場合により置換された前記フェニル、ピリジル、およびフェノキシ基は、C1‐2アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、各々がメトキシまたはヒドロキシよって場合により置換されたC1‐2ヒドロカルビルオキシおよびC1‐2ヒドロカルビルから選択される一、二、または三つの置換基によって場合により各々置換されている)から独立して選択される、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
R1が、非置換フェニル基であるか、あるいはヒドロキシ、C1‐4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、シアノ、各々がC1‐2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1‐4ヒドロカルビルオキシおよびC1‐4ヒドロカルビルから独立して選択される1または2の置換基により置換されたフェニル基である、請求項46に記載の化合物。
【請求項49】
R1が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、シアノ、メトキシ、エトキシ、i‐プロポキシ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert‐ブチル、およびベンジルオキシから独立して選択される1または2の置換基を有する置換フェニル基である、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
R1が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、メチル、tert‐ブチル、およびメトキシから選択される置換基をパラ位に、および場合によりフッ素、塩素、またはメチルから選択される第二の置換基をオルト位またはメタ位に有するフェニル基である、請求項46に記載の化合物。
【請求項51】
R1が、パラ位にtert‐ブチル置換基を有する一置換フェニル基である、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
R1が、パラ位に塩素置換基を有する一置換フェニル基である、請求項50に記載の化合物。
【請求項53】
R1が、ジクロロフェニル基、例えば2,4‐ジクロロフェニル、2,5‐ジクロロフェニル、3,4‐ジクロロフェニル、または2,3‐ジクロロフェニルである、請求項50に記載の化合物。
【請求項54】
‐Tが、Nであり、および/または
‐R4が、水素であり、および/または
‐J1‐J2が、N=CH、HN‐C(O)、(Me)NC(O)、(Et)NC(O)、およびHC=CHから選択される基を表し、および/または
‐Q1が、結合またはC1‐2アルキレン基であり、Q2が結合またはメチレン基であり、および/または
‐Gが、NR2R3であり、更に好ましくはGが、NH2またはNHMeである、
請求項46〜53のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項55】
Eが非芳香族である、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項56】
Q1およびQ2が、基Eにおいて同一炭素原子へ結合される、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
Eが芳香族である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項58】
Eが下記置換基である、請求項55に記載の化合物:
【化9】
(上記式中、G3はC、CH、CH2、N、およびNHから選択され、およびG4はNおよびCHから選択される)。
【請求項59】
Eが、表2において示された基から選択される、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項60】
Eが、表2において示されているような基B9である、請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
下記式(IV)を有している、請求項7に記載の化合物:
【化10】
(上記式中、
mは0、1、または2であり、m′は0または1であるが、但しmおよびm′の合計は0〜2の範囲内であり、nは0または1であり、pは0、1、2、または3であり、RxおよびRyは同一であるかまたは異なり、各々が水素、メチル、およびフッ素から選択され、R12はCNまたはNR2R3であり、各R13は独立してR10、R10a、R10b、およびR10cから選択され、ここでJ1、J2、T、R2、R3、R4、R10、R10a、R10b、およびR10cは、先行する請求項のいずれかにおいて定義されたものと同義である)。
【請求項62】
mが0または1である、請求項61に記載の化合物。
【請求項63】
m′が0であり、mが1である、請求項62に記載の化合物。
【請求項64】
m′が1であり、mが0である、請求項62に記載の化合物。
【請求項65】
R12がNR2R3であり、更に好ましくはR12がNH2、NHMe、およびNMe2から選択される、請求項61〜64のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項66】
R12がNH2である、請求項65に記載の化合物。
【請求項67】
下記式(V)の請求項61に記載の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化11】
(上記式中、pは1、2、または3であり、Rwは水素またはメチルであり、J1、J2、Rx、Ry、R4、およびR10cは先行する請求項のいずれか一項において定義したものと同義である)。
【請求項68】
Rwが水素である、請求項67に記載の化合物。
【請求項69】
R10cが、請求項32〜53のいずれか一項と同義の置換基である、請求項67または68に記載の化合物。
【請求項70】
下記式(VI)の請求項7に記載の化合物:
【化12】
(上記式中、Rqは水素またはメチルであり、R10c、R4、Rw、J1、およびJ2は先行する請求項のいずれか一項において定義したものと同義である)。
【請求項71】
Rqが水素である、請求項70に記載の化合物。
【請求項72】
Rqがメチルである、請求項70に記載の化合物。
【請求項73】
Rwが水素である、請求項70〜72のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項74】
Rwがメチルである、請求項70〜72のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項75】
‐Tが、Nであり、および/または
‐R4が、水素であり、および/または
‐J1‐J2が、N=CH、HN‐C(O)、(Me)NC(O)、(Et)NC(O)、およびHC=CHから選択される基を表わす、
請求項67〜74のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項76】
下記式(VII)の請求項4に記載の化合物:
【化13】
(上記式中、
Arは、O、N、およびSから選択される2以下のヘテロ原子環員を有しており、フッ素、塩素、メチル、およびメトキシから選択される1または2の置換基によって場合により置換され、5または6員単環式アリールまたはヘテロアリール基であり、
R10dは、フッ素、塩素、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、およびメトキシから選択される置換基であり、
rは、0、1、または2(更に典型的には0または1)であり、
T、Q1、Q2、NR2R3、R4、およびJ1‐J2は、請求項4〜75のいずれか一項において定義したものと同義である)。
【請求項77】
Arが、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたピリジル、場合により置換されたフリル、および場合により置換されたチエニルから選択される、請求項76に記載の化合物。
【請求項78】
Arが非置換フェニルである、請求項77に記載の化合物。
【請求項79】
J1‐J2がHC=CHである、請求項75〜78のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項80】
塩、溶媒和物、またはN‐オキシドの形態である、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項81】
プロテインキナーゼBにより媒介される病状または症状の、予防または治療用の、請求項4〜80のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項82】
プロテインキナーゼBにより媒介される病状または症状の、予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項83】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を必要な対象者に投与することからなる、プロテインキナーゼBにより媒介される病状または症状の予防または治療方法。
【請求項84】
プロテインキナーゼB活性を阻害するために有効な量の、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物における異常細胞成長または異常阻止細胞死を含む疾患または症状の、またはそれらから生じる疾患または症状の治療方法。
【請求項85】
請求項1〜80のいずれか一項に記載のキナーゼ阻害化合物と、キナーゼとを接触させることからなる、プロテインキナーゼBを阻害する方法。
【請求項86】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を用いて、プロテインキナーゼBの活性を阻害することにより、細胞過程(例えば、細胞分裂)を調節する方法。
【請求項87】
プロテインキナーゼAにより媒介される病状または症状の、予防または治療用の、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項88】
プロテインキナーゼAにより媒介される病状または症状の、予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項89】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を必要な対象者に投与することからなる、プロテインキナーゼAにより媒介される病状または症状の予防または治療方法。
【請求項90】
プロテインキナーゼA活性を阻害するために有効な量の、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物における異常細胞成長または異常阻止細胞死を含む疾患または症状、またはそれらから生じる疾患または症状の治療方法。
【請求項91】
請求項1〜80のいずれか一項に記載のキナーゼ阻害化合物と、キナーゼとを接触させることからなる、プロテインキナーゼAを阻害する方法。
【請求項92】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を用いてプロテインキナーゼAの活性を阻害することにより細胞過程(例えば、細胞分裂)を調節する方法。
【請求項93】
異常細胞成長または異常阻止細胞死から生じる病状または症状の、予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項94】
異常細胞成長を阻害するために有効な量の、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物における異常細胞成長または異常阻止細胞死を含む疾患または症状、またはそれらから生じる疾患または症状の治療方法。
【請求項95】
異常細胞成長を阻害するために有効な量の、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物における異常細胞成長または異常阻止細胞死を含む疾患または症状、またはそれらから生じる疾患または症状を軽減するか、またはその発生頻度を減らすための方法。
【請求項96】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の新規化合物と、薬学上許容される担体とを含んでなる、医薬組成物。
【請求項97】
薬剤として使用される、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項98】
本明細書に開示された病状または症状のいずれか一つの、予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項99】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物(例えば、治療有効量)を患者(例えば、必要な患者)に投与することからなる、本明細書に開示された病状または症状のいずれか一つの治療または予防方法。
【請求項100】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物(例えば、治療有効量)を患者(例えば、必要な患者)に投与することからなる、本明細書に開示された病状または症状を軽減するか、またはその発生頻度を減らすための方法。
【請求項101】
(i)患者が罹患している、または罹患しているかもしれない疾患または症状が、プロテインキナーゼBに対する活性を有した化合物による治療への感受性の有無を調べるために、患者を検査し、および(ii)患者の疾患または症状がこのように感受性であることが示された場合は、その後に請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を患者に投与することからなる、プロテインキナーゼBにより媒介される病状または症状の診断および治療方法。
【請求項102】
検査されて、プロテインキナーゼBに対する活性を有した化合物による治療に対して感受性である疾患または症状に罹患している、または罹患する危険があると判明した患者における、病状または症状の、予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項103】
(i)患者が罹患している、または罹患しているかもしれない疾患または症状が、プロテインキナーゼAに対する活性を有した化合物による治療への感受性の有無を調べるために、患者を検査し、および(ii)患者の疾患または症状がこのように感受性であることが示された場合は、その後に請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を患者に投与することからなる、プロテインキナーゼAにより媒介される病状または症状の診断および治療方法。
【請求項104】
検査されて、プロテインキナーゼAに対する活性を有した化合物による治療に対して感受性である疾患または症状に罹患している、または罹患する危険があると判明した患者における病状または症状の、予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項105】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の製造方法であって、下記を含んでなる方法:
(i)Eがアリールまたはヘテロアリール基である場合は、パラジウム触媒の存在下における式(X)の化合物と、式(XI)の化合物との反応:
【化14】
(式中、
(X)および(XI)は、適切に保護してもよく、T、J1、J2、Q1、Q2、G、E、およびR1〜R5は、先行する請求項のいずれか一項と同義であり、基XおよびYのうち一方は塩素、臭素、ヨウ素、またはトリフルオロメタンスルホネート(トリフレート)基であり、基XおよびYのうち他方はボロネート残基、例えばボロネートエステルまたはボロニン酸残基である)、または
(ii)Eが非芳香族環式基であり、窒素原子により二環式基へ結合されている場合は、TがNである式(XVI)の化合物と、式(XVII)の化合物またはその保護誘導体との反応:
【化15】
(式中、R1、Q1、Q2、およびGは、先行する請求項のいずれか一項と同義であり、環Eは環員として求核NH基を含有する環式基Eを表わす)。
【公表番号】特表2008−517984(P2008−517984A)
【公表日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−538500(P2007−538500)
【出願日】平成17年10月25日(2005.10.25)
【国際出願番号】PCT/GB2005/004119
【国際公開番号】WO2006/046024
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(504162110)アステックス、セラピューティックス、リミテッド (45)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【出願人】(504132021)ジ・インスティチュート・オブ・キャンサー・リサーチ:ロイヤル・キャンサー・ホスピタル (16)
【出願人】(598176569)キャンサー・リサーチ・テクノロジー・リミテッド (57)
【氏名又は名称原語表記】CANCER RESEARCH TECHNOLOGY LIMITED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月25日(2005.10.25)
【国際出願番号】PCT/GB2005/004119
【国際公開番号】WO2006/046024
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(504162110)アステックス、セラピューティックス、リミテッド (45)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【出願人】(504132021)ジ・インスティチュート・オブ・キャンサー・リサーチ:ロイヤル・キャンサー・ホスピタル (16)
【出願人】(598176569)キャンサー・リサーチ・テクノロジー・リミテッド (57)
【氏名又は名称原語表記】CANCER RESEARCH TECHNOLOGY LIMITED
【Fターム(参考)】
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