説明

ホログラフィック情報の記録/再生装置、記録/再生方法及びホログラフィック情報記録媒体

【課題】 ホログラフィック情報記録/再生装置、記録/再生方法及びホログラフィック情報記録媒体を提供する。
【解決手段】 ホログラフィック情報を情報記録媒体に記録し、記録された情報を再生するホログラフィック情報記録/再生装置において、レーザービームを照射する光源と、光源から照射されるレーザービームを第1領域を通過する基準ビームと第2領域を通過する信号ビームとに分類して集束するものであり、信号ビームを第1焦点に集束する第1レンズ及び基準ビームを第2焦点に集束する第2レンズを備えるレンズユニットと、第1焦点が情報記録媒体の深さ方向に沿って可変されるように第1レンズを駆動する駆動部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボリュームホログラフィーを利用して3次元形態で情報を記録し、記録された情報を再生するホログラフィック情報記録/再生装置、記録/再生方法及びホログラフィック情報記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
最近ホログラムを利用した光保存技術が注目されている。ホログラムを利用した情報保存法は、情報を光学干渉紋の形態にして光に敏感な無機質結晶や、あるいはポリマー材料に保存することである。光学干渉紋は、干渉性を持つ二つのレーザービームを利用して形成する。すなわち、いかなるデータも含まない基準ビーム及び所定のデータを入れた信号ビームが干渉して形成される干渉紋が、感光性記録媒体に化学的あるいは物理的変化を起こして記録される。このように記録された干渉パターンから情報を再生するためには、記録する時の光と類似した基準ビームが記録媒体に記録された干渉パターンに照射される。これは、干渉パターンによる回折を起こし、これにより信号ビームが復元されながら情報が再生される。
【0003】
図1は、従来のホログラフィック情報記録/再生装置の構造を概略的に示す図であり、図2は、図1の情報記録装置で基準ビームと信号ビームとの干渉により情報記録媒体に情報が記録されることを詳細に示す図である。図を参照するに、ホログラフィック情報記録/再生装置は、情報記録装置20と情報再生装置30とを備える。情報記録装置20は、光源21とビームスプリッタ22及びフォーカシングレンズ部23を備え、情報再生装置30は、対物レンズ31及び光信号検出部32を備える。フォーカシングレンズ部23は多重焦点レンズを備え、多重焦点レンズの領域は、第1焦点を持つ第1領域と第2焦点を持つ第2領域とに区分されて、第1領域を通過する光は第1焦点Pに集束され、第2領域を通過する光は第2焦点Qに集束される。したがって、光源21から出力されたレーザービームが第1領域及び第2領域に同時に投射されれば、第1焦点に集束される第1レーザービーム及び第2焦点に集束される第2レーザービームに分類される。第1レーザービーム及び第2レーザービームのうちいずれか一つは信号ビームになり、他の一つは基準ビームになることによって、情報記録媒体10内の所定領域で干渉を起こして、これに対応するホログラフィック情報が記録される。ただし、このような記録は、ディスク上で同心円またはスパイラル形態のトラックに沿って内周から外周まで2次元形態で行われるという短所がある。
【0004】
もちろん、適切な多重化技法により高密度の記録が可能である。すなわち、情報記録媒体10内の同じ保存位置に基準ビーム入射角度、位相、波長などを変化させて重畳記録する多重化技法による場合、空間的に重なって保存された情報でも分離して再生できて高密度記録が可能である。これと共にホログラフィック情報が保存される記録媒体10について、トラック方向だけでなく深さ方向にも位置を変化させて3次元形態で情報を保存する場合、さらに高密度で情報を記録/再生することが可能になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記の必要に応じて導出されたものであり、情報記録媒体の深さ方向に焦点が移動するように駆動されるレンズを備えて複数層で情報を記録することによって、高密度記録が可能なホログラフィック情報記録/再生装置、情報記録媒体及びホログラフィック情報記録/再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するための本発明の実施形態によるホログラフィック情報記録/再生装置は、ホログラフィック情報を情報記録媒体に記録し、記録された情報を再生するホログラフィック情報記録/再生装置において、レーザービームを照射する光源と、前記光源から照射されるレーザービームを第1領域を通過する基準ビームと第2領域を通過する信号ビームとに分類して集束するものであり、信号ビームを第1焦点に集束する第1レンズ及び基準ビームを第2焦点に集束する第2レンズを備えるレンズユニットと、前記第1焦点が前記情報記録媒体の深さ方向に沿って可変されるように前記第1レンズを駆動する駆動部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の実施形態によるホログラフィック情報が記録される情報記録媒体は、基板と、前記基板上に形成された第1バッファ層と、前記基板と前記第1バッファ層との境界面であり、部分反射特性を持つ第1反射面と、前記第1バッファ層上に形成された記録層と、前記記録層上に形成された第2バッファ層と、前記第2バッファ層上に形成されたカバー層と、前記カバー層と前記第2バッファ層との境界面であり、部分反射特性を持つ第2反射面と、を備え、記録時には前記第2反射面がサーボ制御用として使われ、再生時には、前記第2反射面と前記第1反射面とがサーボ制御用として使われることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の実施形態によるホログラフィック情報記録/再生方法は、レーザービームを情報記録媒体に基準ビームと信号ビームとに分類されるように投射して、前記基準ビームと信号ビームとの干渉紋により情報を記録し、記録された情報を再生するホログラフィック情報記録/再生方法において、前記基準ビーム焦点を前記情報記録媒体内で深さの固定された所定位置に形成し、前記信号ビームの焦点は、情報記録媒体の深さ方向に沿って可変させるステップを含み、情報記録媒体の深さ方向に沿って複数層で情報を記録することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によるホログラフィック情報記録/再生装置は、情報記録時に情報記録媒体の深さ方向に沿って焦点が可変されるようにレンズユニットを駆動する駆動部を備える特徴を持つ。これにより、情報記録媒体の体積を効率的に利用してホログラフィック情報を情報記録媒体内に複数層で保存することができ、高密度及び高速で情報を記録/再生できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態によるホログラフィック情報記録/再生装置、記録/再生方法及びホログラフィック情報記録媒体を詳細に説明する。しかし、後で例示される実施形態は本発明の範囲を限定するものではなく、本発明を当業者に十分に説明するために提供されるものである。以下の図面で同じ参照符号は同じ構成要素を称し、図面上で各構成要素の大きさは説明の明瞭性及び便宜のために誇張されていることがある。
【0011】
図3は、本発明の望ましい実施形態によるホログラフィック情報記録/再生装置システムの概略的な構成を示す図であり、図4Aないし図4Dは、情報記録媒体に複数層で情報が記録される段階を例示的に示す図である。
【0012】
図を参照するに、ホログラフィック情報記録/再生装置は、情報記録媒体400に向かってレーザービームを照射する光源100と、光源100から照射されるレーザービームを第1領域Iを通過する基準ビームと第2領域IIを通過する信号ビームとに分類して集束するレンズユニット200と駆動部300とを備える。光源100とレンズユニット200との間には、光源100の配置如何によって光路を変えて情報記録媒体400に向かわせるためのビームスプリッタ(図示せず)をさらに備えることができ、また光源100での光をコリメートするコリメートレンズ(図示せず)をさらに備えることができる。
【0013】
ここで、前記領域による基準ビームと信号ビームとの分類は例示的なものであり、第1領域Iを通過する光を信号ビームと分類し、第2領域IIを通過する光が基準ビームと分類して構成されることもできる。以下では、第1領域Iを通過する光が基準ビームであり、第2領域IIを通過する光が信号ビームであることでのみ説明する。
【0014】
レンズユニット200は、第1レンズ210と第2レンズ230とを備える。第1レンズ210は、信号ビームを第1焦点Fに集束するためのものであり、第2レンズ230は、基準ビームを第2焦点Fに集束するためのものである。
【0015】
このために、第1レンズ210は、信号ビームに対応する領域のみ屈折力を持つように構成される。第1レンズ210の領域は、屈折力のない第1フラット領域210Aと、第1フラット領域210Aの周囲に形成されて屈折力を持つ第1レンズ領域210Bとで構成されている。第1フラット領域210Aは、基準ビームを含む光ビームが通過する領域であり、第1レンズ領域210Bは、信号ビームを含む光ビームが通過する領域である。
【0016】
また、第2レンズ230は基準ビームに対応する領域のみ屈折力を持つように構成される。第2レンズ230の領域は、屈折力を持つ第2レンズ領域230Aと、第2レンズ領域230Aの周囲に形成される領域であって屈折力のない第2フラット領域230Bとで構成されている。第2レンズ領域230Aは、基準ビームに該当する光ビームが通過する領域であり、第2レンズ領域230Aを通過した基準ビームが情報記録媒体400内の第2焦点Fに集束されるように構成される。第2フラット領域230Bは、信号ビームを含む光ビームが通過する領域であり、平らに形成されて屈折力のなく構成される。
【0017】
第1ビーム遮断部350は、第2レンズ230と情報記録媒体400との間の光路上に配置されて、第1レンズ210の第1フラット領域210Aと第2レンズ230の第2フラット領域230Aとをいずれも通過する光ビーム、すなわち、信号ビームや基準ビームに該当しない光ビームが情報記録媒体400に入射されないように遮断する。第1ビーム遮断部350は、例えば、ビームが透過される投射面積を調節できるしぼりで構成されうる。
【0018】
レンズユニット200の構成は、図示した第1レンズ210及び第2レンズ230の形状に限定されず、光ビームを信号ビームと基準ビームとに分類して第1焦点F及び第2焦点Fに集束させる構成ならば、いかなる構造でも可能である。例えば、第1レンズ210の第1フラット領域210Aは開口で構成されてもよい。また、第2レンズ230は、単純に基準ビームに対応する口径を持つ対物レンズで構成されてもよい。また、第1フラット領域210Aと第2レンズ領域230Aとはそれぞれに対応する光が一致し、第1レンズ領域210Bと第2フラット領域230Bともそれぞれに対応する光が一致するように形成されうる。この場合、第1ビーム遮断部350は不要である。
【0019】
駆動部300は、第1レンズ210の第1焦点Fが情報記録媒体400の深さ方向に沿って可変されるように、第1レンズ210を駆動するものである。駆動部300としては、例えば、ボイスコイルモータ、圧電超音波モータなどが採用できる。
【0020】
情報記録媒体400は、記録層450を備える複数層構造で形成される。例えば、情報記録媒体400は、基板410上に第1バッファ層430、記録層450、第2バッファ層470、カバー層490が順次積層された構造になっている。第1反射面430aは、基板410と第1バッファ層430との境界面であって、部分反射特性を持つように形成される。第2反射面470aは、第2バッファ層470とカバー層490との境界面であって、部分反射特性を持つように形成される。
【0021】
光検出部550は、情報記録媒体400からの光信号を検出して情報を再生するためのものであり、情報記録媒体400に対してレンズユニット200と反対側に配置されている。光検出部550で、情報記録媒体400からの光信号のうち再生信号に該当する光のみが検出されるように、これに該当しない光を遮断する第2ビーム遮断部450を備える。また、情報記録媒体400と光検出部550との間の光路上には、光を光検出部550に向かってフォーカシングするフォーカシングレンズ500がさらに配置されうる。図では、記録されたホログラムにより回折透過される基準ビームが再生信号として採択された場合が図示されている。この場合、ホログラムに投射された基準ビームにより復元された信号ビームはノイズに該当するので、第2ビーム遮断部450は信号ビームを遮断するように構成される。第2ビーム遮断部450としては、例えば、投射面積を調節できるしぼりが採用されうる。第2ビーム遮断部450は、フォーカシングレンズ500の前方に位置していると図示されているが、フォーカシングレンズ500の後方に配置されてもよい。また、フォーカシングレンズ500が再生信号に該当するビームに対応する口径を持つように構成される場合、第2ビーム遮断部450は不要である。
【0022】
以下、本発明のホログラフィック情報記録/再生装置が情報記録媒体400に複数層でホログラフィック情報を記録し、これを再生する作用を説明する。光源100から情報記録媒体400に向かって照射された光ビームは、情報を含まない基準ビームと記録しようとする情報を含む信号ビームとを備えている。信号ビームは、例えば、保存しようとする情報によって光の強度が変調されたレーザービームで構成される。基準ビームを含む光は、第1レンズ210の第1フラット領域210Aをそのまま透過し、透過した光ビームのうち基準ビームに該当する光は、第2レンズ230の第2レンズ領域230Aに、残りは第2レンズ230の第2フラット領域230Bに向かう。第2レンズ領域230Aを透過した基準ビームは、情報記録媒体400の所定位置の第2焦点Fに向かって集束される。一方、情報記録媒体400の第2反射面470aは、記録時にトラッキング及びフォーカシングのためのサーボ制御のために形成された面であり、第2焦点Fは、第2反射面470a上に形成される。第1フラット領域210Aと第2フラット領域230Bとを透過した光は、情報記録媒体400に入射されないように第1ビーム遮断部350により遮断される。信号ビームに該当する光は、第2レンズ230の第2フラット領域230Bを通過した後、情報記録媒体400内の所定位置の第1焦点Fに向かって集束される。第1焦点Fの位置は図示された位置に限定されず、情報記録媒体400の記録層450で基準ビームと信号ビームとの干渉が起きて干渉紋を形成できる位置ならばいかなる位置でも可能である。ここで、駆動部300は、第1焦点Fが情報記録媒体400の深さ方向に沿って可変するように第1レンズ210を駆動するので、第1焦点Fの位置は変わる。図4Aないし図4Dは、第1焦点Fの移動により情報記録媒体400の記録層450内で基準ビームと信号ビームとの干渉がおきる位置が変わることによって、複数層で情報が記録されることを示すものである。図4Aないし図4Dそれぞれは、第1焦点Fが第1面dないし第4面dに形成された場合を示す。ここで、第1面dないし第4面dは、信号ビームの第1焦点Fが情報記録媒体400の深さ方向に移動することを示すために図示したものであり、物理的な境界面を意味するものではない。第1焦点Fが情報記録媒体400の深さ方向に移動するにつれて基準ビームと信号ビームとの干渉紋が形成される位置も少しずつ変わる。第1焦点Fが移動する間隔は、形成された干渉紋の分離再生が可能な範囲内で適切に決定できる。第1焦点Fは、第1バッファ層430内で移動するものと図示されているが、これに限定されず、記録層450で基準ビームと信号ビームとの干渉による干渉紋が記録層450で深さ方向に沿って移動して形成される範囲内ならば、情報記録媒体400内の他層に移動することも可能である。一方、第1レンズ210が第1焦点Fが移動するように駆動される間にも第2レンズ230は動かずに、第2焦点Fが第2反射面470a上に固定されて第2反射面470aを利用してトラッキング及びフォーカシングのためのサーボ制御を行う。このような過程によりホログラフィック情報が情報記録媒体400の深さ方向に沿って複数層で記録されるので、高密度記録が可能である。
【0023】
記録されたホログラフィック情報を再生することは、光検出部550で情報記録媒体400からの光信号を検出することによる。記録時と同じ波長の基準ビームが光源100から情報記録媒体400に照射されれば、基準ビームはホログラムにより回折透過され、また、基準ビームが記録されたホログラムによって回折されることで信号ビームが発生する。光検出部550は、回折された基準ビームや復元された信号ビームのうちいずれか一つを再生信号として選択して記録された情報を再生する。図では基準ビームを再生信号として選択した場合を図示し、この場合、ノイズに該当する信号ビームは、第2ビーム遮断部450により遮断されて光検出部550に入射されない。再生時に第2レンズ230のサーボ制御は第2反射面470aを利用して行い、フォーカシングレンズ500のトラッキング及びフォーカシングのためのサーボ制御は、第1反射面430aを利用して行われる。フォーカシングレンズ500は、再生信号に該当するビームが光検出部に向かうようにフォーカシングし、光検出部550はこれを検出して情報を再生する。
【0024】
図5は、本発明の他の実施形態によるホログラフィック情報記録/再生装置である。ホログラフィック情報記録/再生装置は、情報記録媒体400に向かってレーザービームを照射する光源100と、前記光源から照射されるレーザービームを第1領域Iを通過する基準ビームと第2領域IIを通過する信号ビームとに分類して集束するレンズユニット200と、駆動部300とを備える。また、情報記録媒体400からの光信号を検出して情報を再生するためのものとして、情報記録媒体400に対してレンズユニット200と反対側に配置された光検出部550を備える。本実施形態のホログラフィック情報記録/再生装置が、駆動部300により第1レンズ210の焦点Fを移動形成することによって、情報記録媒体400にホログラフィック情報を複数層で記録することは、図3及び図4で説明したことと実質的に同一であり、ただし再生時に基準ビームにより復元された信号ビームを再生信号として選択して記録された情報を再生する点でのみ、図3の実施形態と差異点がある。したがって、差異点のある構成についてのみ説明する。第2ビーム遮断部450’は、回折された基準ビームが光検出部550に入射されないように遮断する。フォーカシングレンズ500’は、復元された信号ビームを光検出部550に向かって集束させるためのものであり、光を集束させうるレンズで構成される。第2ビーム遮断部450’は、フォーカシングレンズ500’の前方に位置したものと図示されているが、フォーカシングレンズ500’の後方に配置されてもよい。また、フォーカシングレンズ500’は図示された形状だけでなく、図3で説明した、第1レンズ(図3の210)が採用されてもよい。すなわち、基準ビームに対応する領域は屈折力なしにフラットであり、信号ビームに対応する領域のみ屈折力を持つように構成される。また、光を集束するレンズとして、基準ビームに対応する領域は単純に開口で形成された構成でもある。
【0025】
前述した説明でホログラフィック情報記録媒体に保存された情報を再生するための光検出部は、情報記録媒体に対してレンズユニットと反対側に配置された構成としてのみ説明したが、これは例示的なものであり、レンズユニットと同側に配置される構成も可能である。この場合、光源から照射された光は情報記録媒体に向かわせ、情報記録媒体からの光は光検出部に向かわせるビームスプリッタをさらに備えることができる。
【0026】
前記の実施形態は例示的なものに過ぎず、当業者ならばこれより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能である。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は特許請求の範囲内で定まらねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は、ホログラフィック情報の記録/再生装置、記録/再生方法及びホログラフィック情報記録媒体関連の技術分野に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】従来のホログラフィック情報記録/再生装置の構造を概略的に示す図である。
【図2】図1の情報記録装置で基準ビームと信号ビームとの干渉により情報記録媒体に情報が記録されることを説明する図である。
【図3】本発明の望ましい実施形態によるホログラフィック情報記録/再生システムの概略的な構成を示す図である。
【図4A】情報記録媒体に複数層で情報が記録される段階を例示的に示す図である。
【図4B】情報記録媒体に複数層で情報が記録される段階を例示的に示す図である。
【図4C】情報記録媒体に複数層で情報が記録される段階を例示的に示す図である。
【図4D】情報記録媒体に複数層で情報が記録される段階を例示的に示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態によるホログラフィック情報記録/再生システムを概略的に示す図である。
【符号の説明】
【0029】
100 光源
200 レンズユニット
210 第1レンズ
210A 第1フラット領域
210B 第1レンズ領域
230 第2レンズ
230A 第2レンズ領域
230B 第2フラット領域
300 駆動部
350 第1ビーム遮断部
400 情報記録媒体
410 基板
430 第1バッファ層
430a 第1反射面
450 記録層
470 第2バッファ層
470a 第2反射面
490 カバー層
500 フォーカシングレンズ
550 光検出部
I 第1領域
II 第2領域
第1焦点
第2焦点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホログラフィック情報を情報記録媒体に記録し、記録された情報を再生するホログラフィック情報記録/再生装置において、
レーザービームを照射する光源と、
前記光源から照射されるレーザービームを第1領域を通過する基準ビームと第2領域を通過する信号ビームとに分類して集束するものであり、信号ビームを第1焦点に集束する第1レンズ及び基準ビームを第2焦点に集束する第2レンズを備えるレンズユニットと、
前記第1焦点が前記情報記録媒体の深さ方向に沿って可変されるように前記第1レンズを駆動する駆動部と、を備えることを特徴とするホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項2】
前記第1レンズは、前記信号ビームに対応する領域のみ光を集束させる屈折力を持つように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項3】
前記第1レンズは、
前記信号ビームに対応する領域は、光を集束させる屈折力を持つ第1レンズ部であり、前記基準ビームに対応する領域は屈折力のない第1フラット部で構成されたことを特徴とする請求項2に記載のホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項4】
前記第1レンズは、
前記基準ビームに対応する領域が開口で構成されたことを特徴とする請求項2に記載のホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項5】
前記第2レンズは、前記基準ビームに対応する領域のみ光を集束させる屈折力を持つように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項6】
前記第2レンズは、
前記基準ビームに対応する領域は、光を集束させる屈折力を持つ第2レンズ部であり、前記基準ビームに対応する領域は屈折力のない第2フラット部で構成されたことを特徴とする請求項5に記載のホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項7】
前記第2レンズは、
前記基準ビームに対応する口径を持つ対物レンズで構成されたことを特徴とする請求項5に記載のホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項8】
前記レーザービームのうち、前記第1フラット領域と前記第2フラット領域とをいずれも通過するビームが前記情報記録媒体に入射されないように遮断する第1ビーム遮断部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項9】
前記駆動部は、ボイスコイルモータ、圧電超音波モータで形成されることを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項10】
前記情報記録媒体からの光信号を検出する光検出部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項11】
前記光検出部は、前記情報記録媒体に対して前記レンズユニットと反対側に配置されたことを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項12】
前記情報記録媒体と前記光検出部との間の光路上に配置されたフォーカシングレンズをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載のホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項13】
前記情報記録媒体と前記光検出部との間の光路上に配置されるものであり、前記情報記録媒体からの光信号のうち、再生信号に該当する光のみ前記光検出部に向かわせる第2ビーム遮断部をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載のホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項14】
前記光検出部は、前記情報記録媒体に対して前記光源と同じ方向に配置されることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項15】
前記光源から照射された光は、前記レンズユニットに向かわせ、前記情報記録媒体からの光は前記光検出部に向かわせるビームスプリッタをさらに備えることを特徴とする請求項14に記載のホログラフィック情報記録/再生装置。
【請求項16】
ホログラフィック情報が記録される情報記録媒体において、
基板と、
前記基板上に形成された第1バッファ層と、
前記基板と前記第1バッファ層との境界面であり、部分反射特性を持つ第1反射面と、
前記第1バッファ層上に形成された記録層と、
前記記録層上に形成された第2バッファ層と、
前記第2バッファ層上に形成されたカバー層と、
前記カバー層と前記第2バッファ層との境界面であり、部分反射特性を持つ第2反射面と、を備え、
記録時には前記第2反射面がサーボ制御用として使われ、再生時には、前記第2反射面と前記第1反射面とがサーボ制御用として使われることを特徴とするホログラフィック情報記録媒体。
【請求項17】
前記記録層は光反応性物質からなることを特徴とする請求項16に記載のホログラフィック情報記録媒体。
【請求項18】
レーザービームを情報記録媒体に基準ビームと信号ビームとに分類されるように投射して、前記基準ビームと信号ビームとの干渉紋により情報を記録し、記録された情報を再生するホログラフィック情報記録/再生方法において、
前記基準ビーム焦点を前記情報記録媒体内で深さの固定された所定位置に形成し、前記信号ビームの焦点は、情報記録媒体の深さ方向に沿って可変させるステップを含み、
情報記録媒体の深さ方向に沿って複数層で情報を記録することを特徴とするホログラフィック情報記録/再生方法。
【請求項19】
前記情報記録媒体は、基板上に順次積層された第1バッファ層、記録層、第2バッファ層、カバー層を備え、
前記基板と前記第1バッファ層との境界面は、部分反射特性を持つ第1反射面であり、前記カバー層と前記第2バッファ層との境界面は、部分反射特性を持つ第2反射面であることを特徴とする請求項18に記載のホログラフィック情報記録/再生方法。
【請求項20】
記録時には前記第2反射面をサーボ制御用として使用し、
再生時には前記第2反射面と前記第1反射面とをサーボ制御用として使用することを特徴とする請求項19に記載のホログラフィック情報記録/再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−130225(P2008−130225A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−275501(P2007−275501)
【出願日】平成19年10月23日(2007.10.23)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】