説明

ポリマーミセルからの疎水性物質の徐放方法

【課題】従来では見いだされていないポリマーミセルに内包された疎水性物質のミセル外への徐放性を向上させる方法の提供。
【解決手段】疎水性物質を包含したポリマーミセルとグリセリン、ジグリセリン、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ペンチレングリコール及びヘキシレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の化合物を共存させることで、従来のポリマーミセルのみの使用と比較して、疎水性物質のミセル外への徐放性を著しく向上させる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
疎水性物質を内包した下記の式(1)〜式(2)で表されるブロックコポリマーからなるポリマーミセルと、グリセリン、ジグリセリン、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ペンチレングリコール及びヘキシレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の化合物を共存させることを特徴とする、ポリマーミセルからの疎水性物質の徐放方法。
【化1】

【化2】


[各式中、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は保護されていてもよい官能基が置換したもしくは未置換の低級アルキル基を表し、Rは水素原子、飽和もしくは不飽和のC〜C29脂肪族カルボニル基又はアリールカルボニル基を表し、Rは水酸基、飽和もしくは不飽和のC〜C30脂肪族オキシ基又はアリール−低級アルキルオキシ基を表し、Rは水素原子、フェニル基、C〜Cアルキル基又はベンジル基を表し(但し、Rは1つのブロックコポリマー内の各アミノ酸ユニットにおいて任意に選択可能である。また、Rにおける水素原子はアミノ酸ユニット全体に対して0〜60%を占め、かつ存在する場合はランダムに存在する。)、L及びLは、それぞれ独立して連結基を表し、nは10〜2500の整数であり、xは10〜300の整数であり、yは1又は2の整数を表す。]
【請求項2】
請求項1記載の式(1)〜式(2)で表されるブロックコポリマーにおいて、Rにおける水素原子が、アミノ酸ユニット全体に対して0〜50%であることを特徴とする、請求項1記載のポリマーミセルからの疎水性物質の徐放方法。
【請求項3】
請求項1記載の式(1)〜式(2)で表されるブロックコポリマーにおいて、Rにおける水素原子が、アミノ酸ユニット全体に対して0〜20%であることを特徴とする、請求項1記載のポリマーミセルからの疎水性物質の徐放方法。
【請求項4】
請求項1記載のポリマーミセルの平均粒子径が40〜600nmの範囲であることを特徴とする、請求項1〜3記載のポリマーミセルからの疎水性物質の徐放方法。
【請求項5】
請求項1記載のポリマーミセルの平均粒子径が40〜200nmの範囲であることを特徴とする、請求項1〜3記載のポリマーミセルからの疎水性物質の徐放方法。

【公開番号】特開2009−275007(P2009−275007A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−129169(P2008−129169)
【出願日】平成20年5月16日(2008.5.16)
【出願人】(000119472)一丸ファルコス株式会社 (78)
【Fターム(参考)】