説明

ミシン

【課題】多段式の操作ペダルの操作手法をユーザの好みによって切り替えることができるミシンを実現する。
【解決手段】玉縁縫いミシン10において、表示入力手段91の表示パネルに表示されるペダル動作モード切替画面における多段式操作選択キー91cと回数式操作選択キー91dの何れかを選択操作することによって、操作ペダル92が踏み込み操作された際の踏み込み量に応じてミシンの各作動装置を作動させる多段式操作モードと、操作ペダル92が踏み込み操作された作動回数に応じてミシンの作動装置を作動させる回数式操作モードとに切り替えて、それぞれの操作モードに対応させて操作ペダル92を操作してミシン10を使用することを可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシンに係り、特に操作ペダルを踏み込んで操作するミシンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、足踏操作ペダルの踏み込み量や踏み込み角度を複数のスイッチにより検知し、その足踏操作ペダルが操作された段数を検出して、各段数に対応つけられたミシンの各作動部(例えば、バインダ、布押さえ等)を動作させるようになっている、多段式の足踏操作ペダルを備えるミシンが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特許第2679076号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1の場合、所望する作動部を動作させる際、ユーザは足踏操作ペダルを所定の段数に保持するように、踏み込んだままの状態を維持しなければならず、その踏み込み操作加減が狂うと、所望する作動部が動作しなかったり、他の作動部が動作してしまったりすることがあった。
そのため、この多段式の足踏操作ペダルによるミシンの操作に慣れていないユーザや、多段式の足踏操作ペダルによるミシンの操作が苦手なユーザにとっては、このミシンの操作は煩わしいものであった。
【0004】
本発明の目的は、多段式の操作ペダルの操作手法をユーザの好みによって切り替えることができるミシンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、中立位置から前方と後方への踏み込みが可能な操作ペダルと、その操作ペダルが踏み込まれた踏み込み量を検出する検出手段と、を備え、操作ペダルが踏み込み操作された際に、検出手段により検出された踏み込み量に対応する複数の作動装置を順次作動させて縫製作業を行うミシンにおいて、各作動装置に対し操作ペダルの踏み込み量に応じて各作動装置を作動させる作動指令位置が設定され、操作ペダルが踏み込み操作されて予め設定されている作動指令位置にその操作ペダルが達した際に、その作動指令位置に対応する作動装置を作動させるように制御を行う多段式操作モードと、各作動装置に対し操作ペダルが中立位置から前方及び後方に踏み込まれた踏み込み回数に応じて各作動装置を作動させる作動回数が設定され、操作ペダルが踏み込み操作されて予め設定されている作動回数の操作がその操作ペダルによりなされた際に、その作動回数に対応する作動装置を作動させる制御を行う回数式操作モードと、を選択して、操作ペダルの操作モードを切り替える操作モード選択手段を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、ミシンは、操作ペダルの操作モードを多段式操作モードと回数式操作モードとに切り替えて、それぞれの操作モードによってミシンを操作することが可能になっている。
ここで、多段式操作モードとは、操作ペダルが踏み込み操作された際に、予め設定されている作動指令位置(例えば、操作ペダルが踏み込み操作された踏み込み量に応じた操作位置、配置角度)にその操作ペダルが達した場合に、その作動指令位置に対応する作動装置を作動させてミシンを動作させるように制御を行う操作モードである。
また、回数式操作モードとは、操作ペダルが前踏み操作されてプラス1カウントし、逆踏み操作されてマイナス1カウントする踏み込み操作に伴い、予め設定されている作動回数の操作がその操作ペダルによりなされた場合に、その作動回数に対応する作動装置を作動させてミシンを動作させるように制御を行う操作モードである。
つまり、このミシンにおいて、操作ペダルの操作手法をユーザの好みによって切り替えて、ミシンを操作することができる。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、ミシンは、操作ペダルの操作モードを多段式操作モードと回数式操作モードとに切り替えて、それぞれの操作モードによってミシンを操作することが可能になっている。
つまり、ミシンは、操作ペダルの操作手法をユーザの好みによって切り替えて操作することができるので、操作ペダルの踏み込み量を調整しつつ各作動装置を動作させる縫製を行いたいユーザは多段式操作モードを選択し、また、操作ペダルの踏み込み回数(作動回数)を調整しつつ各作動装置を動作させる縫製を行いたいユーザは回数式操作モードを選択するようにして、それぞれ好みに合った操作モードによりミシンを操作する使い分けを可能にすることによって、ミシンの操作性や利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
(玉縁縫いミシンの全体構成)
以下、本発明の実施の形態である玉縁縫いミシン10について、図面を参照して説明する。図1は玉縁縫いミシン10の全体の概略構成を示すブロック図である。
上記玉縁縫いミシン10は、身生地の上に玉布を重ねて二本の平行な縫い目を形成すると共に縫い目の間に直線切れ目を形成し、その両端部にV字切れ目を形成する。また、一方の縫い目の形成時にフラップ布の縫いつけが行われる。また、身生地には予めダーツが形成されており、縫製時にダーツによるふくらみを生じないようにダーツ延ばしが行われる。
【0009】
玉縁縫いミシン10は、身生地などの縫製物が載置される図示しないテーブルと、テーブル上の身生地を一対の大押さえで押さえて所定の布送り方向に沿って搬送する搬送手段としての大押さえ送り機構12と、身生地に縫着する玉布にバインダーを当てて当該玉布の両側部を折り返すバインダー機構20と、大押さえ送り機構12によりX軸方向に沿って送られる身生地に対してミシンモータ26により二本の縫い針を上下動させて縫い目を形成する針上下動機構24と、縫い針の布送り方向下流側で動メスを昇降させて身生地に切れ目を形成するメス機構30と、縫い針から縫い糸を捕捉して下糸を絡ませる釜機構(図示省略)と、テーブル上に設置されて針上下動機構24とメス機構30とを格納保持するミシンフレーム(図示省略)と、直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目を形成するコーナーメス機構34と、大押さえの上面に載置されたフラップ布を保持するフラップ保持機構40と、テーブル上に載置された身生地をテーブル上面に吸着させるバキューム装置50と、ダーツが形成された身生地のダーツによる膨らみを押さえるために引き延ばす際に布端の保持を行うダーツ延ばし装置54と、上記各種作業を行う装置又は機構の動作や処理の制御を行う制御手段60と、縫製に関する各種の設定や現在のミシンの状態を表示すると共に各種の設定を行うための画面選択やコマンド、数値の入力を行うための表示入力手段91と、縫製に関する各種の作業を工程ごとに切り替えるための人為的な入力が行われる操作ペダル92と、を備えている。
【0010】
そして、玉縁縫いミシン10は、この操作ペダル92の操作により、上述した大押え送り機構12による身生地の搬送、ミシンモータ26により駆動される2本の縫い針の上下動による縫い目の形成、メス機構30による直線きれい目の形成及びコーナーメス機構34による直線切れ目の両端部への略V字状切れ目のなど、各種の作業を実行する複数の作動装置による縫製に要する各種の作業を、複数の工程に分けて当該各工程を順番に実行する。
なお、上記大押さえ送り機構12、バインダー機構20、針上下動機構24、メス機構30、フラップ保持機構40、バキューム装置50、ダーツ延ばし装置54による各種作業の駆動源となる作動装置は、いずれも図示しないインターフェイス及びドライバ回路を介して制御手段60により制御されるようになっている。
【0011】
(各種の作動装置)
大押さえ機構12は、テーブル上の身生地を押さえるために昇降可能に支持された左右一対の大押さえを備え、各大押さえはエアシリンダである右昇降シリンダ16と左昇降シリンダ18とにより個別に行われる。これらのシリンダ16,18は制御手段60に制御される図示しない電磁弁により作動の切り替えが行われる。
また、大押さえ機構12は、各大押さえを支持するガイド機構により所定の布送り方向に沿って移動させる押さえモータ14を備え、これにより身生地その他の被縫製物を布送り方向に沿って搬送するようになっている。
【0012】
バキューム装置50は、テーブルの布セット位置に設けられた無数の吸引孔とこれに連通する吸引ポンプ52とを備え、吸引ポンプ52の作動によりテーブル上面に身生地の吸着保持を行う。
【0013】
ダーツ延ばし装置54は、ダーツが形成された身生地の一端部を上方から押さえつけるためのエアシリンダである押圧シリンダ56を備え、当該押圧シリンダ56は制御手段60に制御される図示しない電磁弁により作動の切り替えが行われる。なお、ダーツ延ばし装置54は、ダーツを引き延ばすために身生地の一端部を押圧保持するための手段であって、引き延ばし作業は作業者が保持された身生地の他端部を引っ張ることで行われる。
【0014】
バインダー機構20は、断面逆さT字状であって底板をくるむように玉布を沿わせると共にその状態で玉布を布送り方向に送り出すためのバインダーと、当該バインダーの昇降を行うエアシリンダとしてのバインダー昇降シリンダ22とを備えている。
バインダーは身生地のセット位置の上方で昇降可能に支持され、身生地の上面に玉布がセットされるとバインダー昇降シリンダ22によりバインダーを下降させて当該バインダーの上側に玉布の両端部を折り返させるようになっている。また、図示はしないが大押え送り機構12の各大押さえにはバインダーの上側に玉布の両端部を折り返させるために進退移動する折り込み板が設けられており、バインダーが下降すると連動して作動するようになっている。
当該バインダー昇降シリンダ22は制御手段60に制御される図示しない電磁弁により作動の切り替えが行われる。
【0015】
フラップ保持機構40は、バインダーに玉布が保持された後に左右の右フラップ用シリンダ42と左フラップ用シリンダ44とを備えている。フラップ布は通常は左右いずれか一方の大押さえの上面に選択的にセットされるが、玉縁縫いミシン10では、両方のフラップ用シリンダ42,44が作動するように制御される。
当該各フラップ用シリンダ42,44は制御手段60に制御される図示しない電磁弁により作動の切り替えが行われる。
【0016】
針上下動機構24は、それぞれ縫い針を下端部に保持する二本の針棒と、ミシンモータ26により回転駆動される上軸と、上軸の回転を上下動に変換して各針棒に伝達するクランク機構とを備えている。
【0017】
メス機構30は、直線状の切れ目を形成する動メスと、動メスを下端部に備えるメス棒と、メス棒の上下動の駆動源となるメスモータ32と、メスモータ32からの回転駆動力を上下方向の往復の駆動力に替えてメス棒に伝達するクランク機構とを備えている。
即ち、メスモータ32は、身生地の送り動作と共に回転駆動を行い、伝達機構により動メスを上下動させて、メス幅に応じた切れ目を繰り返し形成して直線状の切れ目を形成する。
【0018】
釜機構は、二本の縫い針に個別に対応する二つの水平釜と、各水平釜に回転駆動力を付与する下軸とを有し、下軸はミシンモータ26により回転駆動されるようになっており、釜機構単独で作動装置としての駆動源を備えてはいない。
【0019】
コーナーメス機構34は、テーブルの下方において出没可能に支持された一対のメスからなるコーナーメスと、コーナーメスの昇降を行うエアシリンダとしてのメス昇降シリンダ36とを備え、コーナーメスの設置位置に搬送された身生地をメス昇降シリンダ36により上昇されるコーナーメスで下方から突き通すことで直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目を形成するものである。
当該メス昇降シリンダ36は制御手段60に制御される図示しない電磁弁により作動の切り替えが行われる。
【0020】
(表示入力手段)
表示入力手段91は表示パネルとその表示画面の表面に貼着されるシート状のタッチセンサからなり、シートの表面において外部から接触された位置を検出する。表示パネルには表示情報と共に各種入力を行うためのスイッチ画面が表示され、当該各スイッチ画面に対してオペレータが指先を接触させることでスイッチの入力を検知することができるようになっている。つまり、表示パネルとタッチセンサとの協働により、各種の設定を行うための画面選択やコマンド、数値の入力を行うための設定入力手段として機能することとなる。具体的には、表示入力手段91からは、玉縁縫いを行うための各種のパラメータ、例えば、縫いピッチ、ミシンモータ26の回転速度、玉縁縫いの縫い長さ(縫い目を形成する際の大押さえ送り機構12による搬送量)、身生地のセットを前基準位置、後基準位置のいずれで行うか等の設定入力や、後述する操作ペダル92によって実行が指示される各工程ごとに作業割り当てを行うための入力が作業者により行われる。
【0021】
(操作ペダル)
操作ペダル92は、踏み込み操作による操作位置に応じて七工程まで実行の指示が可能であって、作業者の足による踏み込み操作により回動可能なペダル部材1と、ペダル部材1の回動操作によりその回動角度量に応じた指令信号を順次発生し、その指令信号を制御手段60に出力するボリュームと92a等を備えている。
具体的には、操作ペダル92は、図2、図3に示すように、ペダル軸1aに軸支され、中立位置から前方への前踏みと後方への後踏みの踏み込みが可能なペダル部材1と、ペダル部材1の前端部に一端部2aが軸支され、他端部2bがペダルレバー3の先端側に連結されている連結棒2と、ペダル部材1の踏み込みに伴う揺動が連結棒2を介して伝達されてレバー軸3aを軸心に回動するペダルレバー3と、ペダルレバー3に接続されたボリューム92aが内部に収容されているペダルセンサ4等を備えている。
【0022】
また、ペダルレバー3の先端側にはボールジョイント5が備えられており、ペダル部材1の踏み込みに伴いペダルレバー3が回動すると、そのボールジョイント5がフレーム板6に形成された係合穴6a…に係入するようになっている。そして、ボールジョイント5が係合穴6aに係入する際の操作力の変化や「カチッ」という振動音により、ペダル部材1(操作ペダル92)の踏み込み量や段数が切り替わったことをユーザが認識できるようになっている。なお、このボールジョイント5は、ペダルレバー3を回動した配置に留めて維持するためのものではないので、ユーザがペダル部材1の踏み込みを止めて放すと、ペダル部材1は初期位置に戻り、それに伴いペダルレバー3も初期位置に戻るようになっている。
【0023】
ペダルセンサ4は、ペダル部材1(操作ペダル92)が踏み込まれた操作位置に応じてボリューム92aが発生する指令信号が制御手段60に出力されるようになっており、検出手段としての制御手段60は、検出手段の一部として機能するボリューム92aから入力される信号の電流/電圧値の変化により、ペダル部材1(操作ペダル92)の操作位置や配置角度の変化を認識することが可能となっている。
つまり、操作ペダル92のペダル部材1が踏み込み操作された際の踏み込み量と、その踏み込み量に応じてボリューム92aから出力される指令信号の変化(例えば、強弱変化)とを対応させて、制御手段60はそのペダル部材1が踏み込まれた操作位置や配置角度を認識することができ、また、操作ペダル92のペダル部材1が所定量踏み込み操作された際にボリューム92aから出力される指令信号の変化を検知する(例えば、信号のオン/オフやプラス/マイナスをカウントする)ことで、制御手段60はそのペダル部材1が踏み込まれた操作回数(作動回数)を認識することができるようになっている。
【0024】
そして、本発明に係る玉縁縫いミシン10における操作ペダル92は、操作ペダル92が踏み込み操作された際の踏み込み量に応じてミシンの各作動装置を作動させる多段式操作モードと、操作ペダル92が踏み込み操作された作動回数に応じてミシンの作動装置を作動させる回数式操作モードと、に対応させて使用することができるように切り替えが可能になっている。
なお、ペダル部材1(操作ペダル92)は前踏みと後踏みが可能となっているが、何れの場合にも、各工程の切り替えは一段ごとに推移するようになっており、飛び越しでの段数切り替えは行われない。
【0025】
そして、後述する制御手段60は、操作ペダル92が操作位置に応じて順次発生する指令信号に応じて、縫製における一つの工程を実行するように玉縁縫いミシン10の動作制御を実行する。そして、制御手段60では、各工程ごとに後述する縫製作業に要する複数の機能を割り当てている。そして、操作ペダル92が一段階踏み込まれたり、1回踏まれたりするたびに、各工程に対応する指令信号が発生し、各入力段階や入力回数に対応する工程の機能が実行されるようになっている。つまり、操作ペダル92は、入力操作により各工程の実行を指令する指令信号を発生する操作手段として機能する。
【0026】
(制御手段)
制御手段60は、各種の制御を行うCPU61と、機能設定プログラム62aと操作モード選択プログラム62bと縫製プログラム62cとが記憶されたプログラムメモリ62と、機能分類データ63aとペダル機能設定データ63bと縫製データ63cとが書き込まれているデータメモリ63と、を備えている。
【0027】
機能分類データ63aは、前述した各種の作動装置が実行する各種の作業(機能)である、ダーツ延ばし装置下降A、バキューム装置吸引B、大押さえ装置前進動作(身生地のセット位置への移動動作)C、右側大押さえ装置下降D、左側大押さえ装置下降E、バインダー下降(折り込み板作動)F、右側フラップ押さえ下降G、左側フラップ押さえ下降H、縫製スタート(ミシンモータ、メスモータ等の作動)Iについて、各作業の実行の優先順位毎に各機能群としてのグループ化して記憶されている。つまり、この機能分類データ63aは、操作ペダル92の操作位置に応じて実行が指令される各工程ごとに各機能を割り当てる際に参照される実行順情報である。
図4は機能分類データ63aの内容を示す概念図である。図4に示すように、機能分類データ63aは、上述した各機能A〜Iが第1から第5の順番で実行されるように定められた各グループとしての第1〜第5機能群のいずれに属するかを示している。
【0028】
ペダル機能設定データ63bは、前述した各種の作動装置が実行する各機能A〜Iが、操作ペダル92の操作により実行が指令される各工程のいずれに割り当てられているかを示すデータであり、機能設定プログラム62aの実行により操作ペダル92の操作により実行が指令される各工程に各機能の割り当てが行われることにより作成されるデータである。
このペダル機能設定データ63bは、縫製プログラム62bの実行の際に、操作ペダル92の操作位置が変わるたびに、いずれの機能を実行すべきか参照される。
具体的に、このペダル機能設定データ63bの一例としては、図5に示す、表示入力手段91の表示パネルの表示画面M1のように、ペダル一段目(前踏み(作動回数)1回)で実行が指令される工程に大押さえ装置前進動作Cが割り当てられ、ペダル二段目(前踏み(作動回数)2回)で実行が指令される工程に右側大押さえ装置下降D及び左側大押さえ装置下降Eが割り当てられ、ペダル三段目(前踏み(作動回数)3回)で実行が指令される工程にバインダー下降Fが割り当てられ、ペダル四段目(前踏み(作動回数)4回)で実行が指令される工程に右側フラップ押さえ下降G及び左側フラップ押さえ下降Hが割り当てられ、ペダル五段目(前踏み(作動回数)5回)で実行が指令される工程に縫製スタートIが割り当てられているデータである。
なお、ペダル機能設定データの設定登録は、表示入力手段91の表示パネルを介して入力可能になっており、後述する機能設定プログラム62aに従い、ユーザが任意の順に各工程を設定することができるようになっている。
【0029】
縫製データ63cには、表示入力手段91から入力された玉縁縫いを行うための各種のパラメータ(例えば、縫いピッチ、ミシンモータ26の回転速度、玉縁縫いの縫い長さ、縫い針,動メス,コーナーメスの配置や動作量等)が含まれている。
特に、本発明に係る玉縁縫いミシン10の縫製データ63cには、多段式操作モードにおいて操作ペダル92を踏み込み操作する踏み込み量に応じた各段数(各段目)に対応する踏み込み量データ(図6参照)や、回数式操作モードにおいて操作ペダル92を踏み込み操作する作動回数に対応する踏み込み量データ(図7参照)が、含まれている。
【0030】
具体的には、例えば、図6に示す、表示入力手段91の表示パネルの表示画面M2のように、多段式操作モードにおいて操作ペダル92を踏み込み操作する各段数(各段目)に対応する踏み込み量データとして、操作ペダル92のペダル部材1が中立位置(0段目)となる踏み込み量を「36」、1段目となる踏み込み量を「48」、2段目を「55」、3段目を「61」、4段目を「70」、5段目を「78」、6段目を「86」、7段目を「94」、逆踏み(−1段目)を「13」、のように予め設定されている。つまり、操作ペダル92のペダル部材1が、所定の踏み込み量分(例えば、「48」)踏み込まれてなす角度や配置(例えば、1段目)が、その踏み込み量に対応する作動指令位置となる。
また、例えば、図7に示す、表示入力手段91の表示パネルの表示画面M3のように、回数式操作モードにおいて操作ペダル92を踏み込み操作する作動回数をカウントするための踏み込み量データとして、操作ペダル92のペダル部材1が中立位置(“0”位置)となる踏み込み量を「36」、作動回数をプラス1カウントする踏み込み位置(“+1”位置、前踏み位置)となる前方への踏み込み量を「82」、作動回数をマイナス1カウントする踏み込み位置(“−1”位置、逆踏み位置)となる後方への踏み込み量を「13」、のように予め設定されている。
【0031】
そして、図6に示す表示画面M2における多段式操作モード用の踏み込み量データと、図5に示す表示画面M1のペダル機能設定データ63bとが対応つけられることにより、ペダル部材1を1段目の「踏み込み量;48」まで踏み込むと、大押さえ装置前進動作Cが実行され、ペダル部材1を2段目の「踏み込み量;55」まで踏み込むと、右側大押さえ装置下降D及び左側大押さえ装置下降Eが実行され、ペダル部材1を3段目の「踏み込み量;61」まで踏み込むと、バインダー下降Fが実行され、ペダル部材1を4段目の「踏み込み量;70」まで踏み込むと、右側フラップ押さえ下降G及び左側フラップ押さえ下降Hが実行され、ペダル部材1を5段目の「踏み込み量;78」まで踏み込むと、縫製スタートIが実行されるようになる。
【0032】
また、図7に示す表示画面M3における回数式操作モード用の踏み込み量データと、図5に示す表示画面M1のペダル機能設定データ63bとが対応つけられることにより、ペダル部材1を1回分踏み込んで「作動回数;+1」とすると、大押さえ装置前進動作Cが実行され、ペダル部材1を2回分踏み込んで「作動回数;+2」とすると、右側大押さえ装置下降D及び左側大押さえ装置下降Eが実行され、ペダル部材1を3回分踏み込んで「作動回数;+3」とすると、バインダー下降Fが実行され、ペダル部材1を4回分踏み込んで「作動回数;+4」とすると、右側フラップ押さえ下降G及び左側フラップ押さえ下降Hが実行され、ペダル部材1を5回分踏み込んで「作動回数;+5」とすると、縫製スタートIが実行されるようになる。
なお、回数式操作モードにおいて、中立位置である「踏み込み量;36」からペダル部材1を前方に「踏み込み量;82」まで踏み込む(前踏みする)と作動回数をプラス1カウントし、中立位置である「踏み込み量;36」からペダル部材1を後方に「踏み込み量;13」まで踏み込む(逆踏みする)と作動回数をマイナス1カウントするようなっており、一度中立位置である「踏み込み量;36」にペダル部材1を戻した後、再度前方や後方にペダル部材1を踏み込むことによって、次の作動回数がカウントされるようになっている。
そして、前踏みと逆踏みをそれぞれ何回か行ったトータルの回数に応じてカウントされた作動回数に対応する工程が実行されるようになっている。
【0033】
なお、踏み込み量データの設定、登録は、表示入力手段91の表示パネルを介して入力可能になっており、ユーザが任意の値に設定し登録することができるようになっている。
例えば、表示入力手段91の表示パネルに表示画面M1や表示画面M2を表示した状態で、操作ペダル92のペダル部材1を踏み込んだままペダル段数キー91aやペダル作動キー91bを押下することによって、その踏み込み操作に応じた踏み込み量データが、押下したキーに関連つけられて設定されるようになっている。
【0034】
機能設定プログラム62aは、操作ペダル92の操作により発生する指令信号毎に縫製作業の一つの工程として割り当てる設定手段としての表示入力手段91の設定入力操作に従い、各工程に対して各機能A〜Iの割り当てを行うと共に、その割り当てに従ってペダル機能設定データ63bを生成するためのプログラムである。
割り当ては、実行の優先順位の早い段数から行われ、各工程ごとに割り当てることが可能な機能の機能群を機能群順に一覧を表示入力手段91により順次表示し、その中から選択を受け付けるようにして行われる。その際、割り当て可能な機能か否かの判断には、前述した機能分類データが参照される。
【0035】
操作モード選択プログラム62bは、操作ペダル92が踏み込み操作された際の踏み込み量に応じてミシンの各作動装置を作動させる多段式操作モードと、操作ペダル92が踏み込み操作された作動回数に応じてミシンの作動装置を作動させる回数式操作モードとに対応させて操作ペダル92を使用することができるように切り替えるプログラムである。
【0036】
具体的には、例えば、図8に示す、表示入力手段91の表示パネルの表示画面M4に表示されるペダル動作モード切替画面における多段式操作選択キー91cが押下されて、操作モード選択手段としての制御手段60によって多段式操作モードが選択されると、玉縁縫いミシン10は多段式操作モードに切り替わり、制御手段60は、操作ペダル92が踏み込まれた踏み込み量に応じて順次発生する指令信号に応じて、その踏み込み量に対応する工程を順次実行し、複数の作動装置を順次作動させるように玉縁縫いミシン10の動作制御を実行するようになる。
つまり、多段式操作モードの玉縁縫いミシン10において、操作ペダル92(ペダル部材1)を踏み込み操作すると、その踏み込まれた踏み込み量に応じたペダルの段数である作動指令位置に対応する工程の作動装置を作動させて、玉縁縫いミシン10を動作させるようになっている。
【0037】
また、図8に示す、表示入力手段91の表示パネルの表示画面M4に表示されるペダル動作モード切替画面における回数式操作選択キー91dが押下されて、操作モード選択手段としての制御手段60によって、回数式操作モードが選択されると、玉縁縫いミシン10は回数式操作モードに切り替わり、制御手段60は、操作ペダル92が踏み込まれた踏み込み回数(作動回数)に応じて順次発生する指令信号に応じて、その踏み込み回数に対応する工程を順次実行し、複数の作動装置を順次作動させるように玉縁縫いミシン10の動作制御を実行するようになる。
つまり、回数式操作モードの玉縁縫いミシン10において、操作ペダル92(ペダル部材1)を踏み込み操作すると、ペダルが踏み込まれた前踏みと逆踏みのトータルの回数に応じてカウントされた作動回数に対応する工程の作動装置を作動させて、玉縁縫いミシン10を動作させるようになっている。
【0038】
縫製プログラム62cは、機能設定プログラム62aにより生成されたペダル機能設定データ63bを参照しつつ操作ペダル92から入力される指令信号に応じて実行が指令される各工程に各機能A〜Iを順次実行させる動作制御を行うと共に、縫製データ63cに記憶された玉縁縫いを行うための各種のパラメータを参照しつつ、押さえモータ、ミシンモータ、メスモータ、メス昇降シリンダの駆動を制御し、縫い目、直線切れ目、コーナー切れ目の形成を行うためのプログラムである。
【0039】
次に、玉縁縫いミシン10における操作ペダル92の踏み込み操作に応じたミシンの動作制御について、図9、図10に示すフローチャートに基づき説明する。
【0040】
まず、玉縁縫いミシン10の表示入力手段91の表示パネルに、所定のペダル動作モード切替画面(図8参照)を表示させる(ステップS101)。
そして、そのペダル動作モード切替画面における選択操作によって、多段式操作モードと回数式操作モードの何れかが選択される(ステップS102)。
【0041】
制御手段60が、ペダル動作モード切替画面(図8参照)における多段式操作選択キー91cが押下されて、多段式操作モードが選択されたと判断すると(ステップS102;Yes)、制御手段60は、操作ペダル92が操作されていない状態において、操作ペダル92の踏み込み操作(踏み込み量)に応じた段数を0(n=0)とリセットする(ステップS103)。
そして、制御手段60は、操作ペダル92が中立位置(例えば、踏み込み量「36」)にあることを確認し(ステップS104;Yes)、ステップS105へ進む。
【0042】
次いで、制御手段60は、操作ペダル92が現在より一段前方に踏み込まれたか否かを判断する(ステップS105)。
制御手段60が、操作ペダル92が1段分前方に踏み込まれたと判断すると(ステップS105;Yes)、制御手段60は、操作ペダル92が1段分踏み込み操作されたものとして、ペダルが踏み込まれている段数をプラス1(n=n+1)カウントする(ステップS106)。
そして、制御手段60は、操作ペダル92が踏み込み操作されている段数であるn段目の工程を実行するように、n段目に対応する工程に応じた作動装置を作動させる(ステップS107)。
【0043】
次いで、制御手段60は、全ての工程の動作を終えて、縫製が終了したか否かを判断する(ステップS108)。
制御手段60が、縫製は終了していないと判断すると(ステップS108;No)、ステップS105に戻る。
一方、制御手段60が、縫製終了と判断すると(ステップS108;Yes)、ミシンを停止する。
【0044】
一方、制御手段60が、操作ペダル92が1段分前方に踏み込まれていないと判断すると(ステップS105;No)、制御手段60は、操作ペダル92が現在より一段開放されたか否か(操作ペダル92が現在より一段後方に配置を戻したか否か)を判断する(ステップS109)。
制御手段60が、操作ペダル92が現在より一段分開放されていないと判断すると(ステップS109;No)、ステップS105に戻る。
【0045】
一方、制御手段60が、操作ペダル92が現在より一段分開放された判断すると(ステップS109;Yes)、制御手段60は、操作ペダル92が1段分開放されて戻されたものとして、ペダルが踏み込まれている段数をマイナス1(n=n−1)カウントする(ステップS110)。
そして、制御手段60は、現在の段数が“0”以上か否か(n≧0)を判断する(ステップS111)。
制御手段60が、現在の段数nが“0”未満である(n<0)と判断すると(ステップS111;No)、ステップS103に戻る。
一方、制御手段60が、現在の段数nが“0”以上であると判断すると(ステップS111;Yes)、制御手段60は、その直前に作動して動作済みの作動装置を1つ動作前に復帰させ(ステップS112)、ステップS105に戻る。
【0046】
また、一方、ステップS102において、制御手段60が、ペダル動作モード切替画面(図8参照)における回数式操作選択キー91dが押下されて、回数式操作モードが選択されたと判断すると(ステップS102;No)、制御手段60は、操作ペダル92が操作されていない状態において、操作ペダル92が踏み込み操作された回数に応じた作動回数を0(N=0)とリセットする(ステップS113)。
そして、制御手段60は、操作ペダル92が中立位置(例えば、踏み込み量「36」)にあることを確認し(ステップS114;Yes)、ステップS115へ進む。
【0047】
次いで、制御手段60は、操作ペダル92が前踏みされたか否かを判断する(ステップS115)。
制御手段60が、操作ペダル92が前踏み操作されたと判断すると(ステップS115;Yes)、制御手段60は、現在の作動回数が、作動回数の最大値(例えば、図5に示すペダル機能設定データにおける作動回数の最大値は“5”)より少ないか否か(N<MAX)を判断する(ステップS116)。
制御手段60が、現在の作動回数Nは、作動回数の最大値MAXより少ないと判断すると(ステップS116;Yes)、制御手段60は、作動回数をプラス1(N=N+1)カウントして(ステップS117)、ステップS118へ進む。なお、現在の作動回数が最大値に達している場合、その最大値のままステップS118へ進む。
そして、制御手段60は、操作ペダル92が踏み込み操作された回数である作動回数「N回」の工程を実行するように、N回に対応する工程に応じた作動装置を作動させる(ステップS118)。
【0048】
次いで、制御手段60は、全ての工程の動作を終えて、縫製が終了したか否かを判断する(ステップS119)。
制御手段60が、縫製は終了していないと判断すると(ステップS119;No)、ステップS114に戻る。
一方、制御手段60が、縫製終了と判断すると(ステップS119;Yes)、ミシンを停止する。
【0049】
一方、制御手段60が、操作ペダル92が前踏み操作されていないと判断すると(ステップS115;No)、制御手段60は、操作ペダル92が逆踏みされたか否かを判断する(ステップS120)。
制御手段60が、操作ペダル92が逆踏み操作されていないと判断すると(ステップS120;No)、ステップS115に戻る。
【0050】
一方、制御手段60が、操作ペダル92が逆踏み操作されたと判断すると(ステップS120;Yes)、制御手段60は、現在の作動回数が“0”以上か否か(N≧0)を判断する(ステップS121)。
制御手段60が、現在の作動回数Nは“0”以上であると判断すると(ステップS121;Yes)、制御手段60は、作動回数をマイナス1(N=N−1)カウントする(ステップS122)。
そして、制御手段60は、その直前に作動して動作済みの作動装置を1つ動作前に復帰させて(ステップS123)、ステップS114に戻る。
一方、制御手段60が、現在の作動回数Nは“0”未満である(N=−1である)と判断すると(ステップS121;No)、ステップS113に戻る。
【0051】
このように、本発明に係る玉縁縫いミシン10は、表示入力手段91の表示パネルに表示されるペダル動作モード切替画面(図8参照)における多段式操作選択キー91cと回数式操作選択キー91dの何れかを選択操作することによって、操作ペダル92が踏み込み操作された際の踏み込み量に応じてミシンの各作動装置を作動させる多段式操作モードと、操作ペダル92が踏み込み操作された作動回数に応じてミシンの作動装置を作動させる回数式操作モードとに切り替えて、それぞれの操作モードに対応させて操作ペダル92を操作してミシン10を使用することができるようになっている。
つまり、玉縁縫いミシン10は、ユーザの好みに応じて、操作ペダル92の操作手法、操作モードを容易に切り替えることができるので、操作ペダル92の踏み込み量を調整しつつ各工程の作動装置を動作させる縫製を行いたいユーザは多段式操作モードを選択し、また、操作ペダル92の踏み込み回数(作動回数)を調整しつつ各工程の作動装置を動作させる縫製を行いたいユーザは回数式操作モードを選択して、それぞれ好みに合った操作モードによって玉縁縫いミシン10を操作することができる。
従って、玉縁縫いミシン10は、多段式の操作ペダル92の操作手法をユーザの好みに応じて切り替えることができるミシンであって、ユーザの好みに合った操作モードによって玉縁縫いミシン10を操作することを可能にすることにより、ミシンの操作性や利便性を向上させることができるミシンであるといえる。
【0052】
なお、以上の実施の形態においては、ペダル操作の5段目(作動回数5回)にまで縫製に関する工程を割り当てたペダル機能設定データをもとに説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、機能分類データに基づいて最大7段のペダル操作に、任意の作動装置実行の工程を割り当てるようにしてもよい。
【0053】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明に係る玉縁縫いミシンの要部構成を示すブロック図である。
【図2】操作ペダルを示す斜視図である。
【図3】操作ペダルの一部を示す拡大図である。
【図4】機能分類データの内容を示す説明図ある。
【図5】ペダル機能設定データの一例を示す表示画面の説明図である。
【図6】多段式操作モードにおける踏み込み量データの一例を示す表示画面の説明図である。
【図7】回数式操作モードにおける踏み込み量データの一例を示す表示画面の説明図である。
【図8】ペダル動作モード切替画面の一例を示す表示画面の説明図である。
【図9】本発明に係る玉縁縫いミシンにおける操作ペダルの踏み込み操作に応じたミシンの動作制御を示すフローチャート(S101〜S112;多段式操作モード)である。
【図10】本発明に係る玉縁縫いミシンにおける操作ペダルの踏み込み操作に応じたミシンの動作制御を示すフローチャート(S113〜S123;回数式操作モード)である。
【符号の説明】
【0055】
1 ペダル部材
2 連結棒
3 ペダルレバー
4 ペダルセンサ
10 玉縁縫いミシン(ミシン)
60 制御手段(検出手段、操作モード選択手段)
91 表示入力手段
92 操作ペダル
92a ボリューム(検出手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中立位置から前方と後方への踏み込みが可能な操作ペダルと、その操作ペダルが踏み込まれた踏み込み量を検出する検出手段と、を備え、前記操作ペダルが踏み込み操作された場合に、前記検出手段により検出された踏み込み量に対応する複数の作動装置を順次作動させて縫製作業を行うミシンにおいて、
前記各作動装置に対し、前記操作ペダルの踏み込み量に応じて各作動装置を作動させる作動指令位置が設定され、前記操作ペダルが踏み込み操作されて、予め設定されている前記作動指令位置に前記操作ペダルが達した際に、その作動指令位置に対応する作動装置を作動させるように制御を行う多段式操作モードと、
前記各作動装置に対し、前記操作ペダルが中立位置から前方及び後方に踏み込まれた踏み込み回数に応じて各作動装置を作動させる作動回数が設定され、前記操作ペダルが踏み込み操作されて、予め設定されている前記作動回数の操作が前記操作ペダルによりなされた際に、その作動回数に対応する作動装置を作動させる制御を行う回数式操作モードと、
を選択して、前記操作ペダルの操作モードを切り替える操作モード選択手段を備えることを特徴とするミシン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−54966(P2008−54966A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−236234(P2006−236234)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(000003399)JUKI株式会社 (1,557)
【Fターム(参考)】