メール送信方法、メール送信装置、プログラム及び記録媒体
【課題】携帯電話の画像メールに容易に音楽を付けることができるシステムを実現する。
【解決手段】 メール送信装置は、携帯電話から送信された画像データに対して、指定された音楽の種類に基づいて、前記画像データに付ける音楽の音楽データを生成する音楽データ生成部と、指定されたメールアドレスへ、前記音楽データが付けられた前記画像データを送信する送信部とを有する。
【解決手段】 メール送信装置は、携帯電話から送信された画像データに対して、指定された音楽の種類に基づいて、前記画像データに付ける音楽の音楽データを生成する音楽データ生成部と、指定されたメールアドレスへ、前記音楽データが付けられた前記画像データを送信する送信部とを有する。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メール送信方法、メール送信装置、プログラム及び記録媒体に関し、特に、携帯電話からの画像データに音楽を付けるメール送信方法、メール送信装置、プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話の機能の一つであるメール機能において、画像の送受信が可能な携帯電話が実用化されている。携帯電話には、画像を撮像するためのCCD等の撮像素子が搭載され、利用者は、その撮像素子を利用して撮像し、その画像データを、メールに添付して送信することができる。以下、このようなメールを画像メールという。撮像した画像は、静止画像あるいは動画像である。携帯電話のメールには、例えば、インターネットを利用した電子メールと、インターネットを利用しない、同一通信事業者の携帯電話間でのみ利用できるメールがある。
【0003】また、画像を送信先の携帯電話に送信する方法に、ウエブサイトを用いた方法がある。一般的なディジタルカメラによって撮像した画像を、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)を用いて編集し、その編集した画像データをPCから予め決められたウエブサイトにアップロードする。そして、送信先の携帯電話からそのサイトにアクセスし、その画像データをダウンロードすることによって、携帯電話において画像をみることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の携帯電話を利用した画像メールでは、画像に音楽を付けることはできなかった。静止画像をメールに添付して送信するときに、携帯電話に設けられたマイクを使って音、例えば人の声によるセリフを録音して、その音を一緒に送信することはできた。そのマイクを使えば、コンパクトディスク(CD)等を再生する機能を有するオーディオ装置のスピーカからの音を録音することができる。そのようにして録音した音楽も、画像と共にメールによって送信することができるが、携帯電話に設けられたマイクを介して録音しようとするときに、そのようなオーディオ装置が身近になければ録音はできず、さらに、そのときに適当な音楽を捜すことも困難である場合が多い。
【0005】また、ウエブサイトを用いた方法では、PCを用いて画像を編集すること自体が煩雑な作業を要求することに加えて、その画像に付ける音楽を捜すということ自体も困難な場合が多い。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、携帯電話の画像メールに容易に音楽を付けることができるシステムを提供することを目的とする。
【0007】本発明のメール送信方法は、携帯電話から送信された画像データに対して、指定された音楽の種類に基づいて、前記画像データに付ける音楽の音楽データを生成し、指定されたメールアドレスへ、前記音楽データが付けられた前記画像データを送信する。
【0008】本発明のメール送信装置は、携帯電話から送信された画像データに対して、指定された音楽の種類に基づいて、前記画像データに付ける音楽の音楽データを生成する音楽データ生成部と、指定されたメールアドレスへ、前記音楽データが付けられた前記画像データを送信する送信部とを有する。
【0009】本発明のプログラムは、携帯電話から送信された画像データに対して、指定された音楽の種類に基づいて、前記画像データに付ける音楽の音楽データを生成する機能と、指定されたメールアドレスへ、前記音楽データが付けられた前記画像データを送信するする機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
【0010】本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録した記録媒体である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0012】まず、図1に基づき、本実施の形態に係わるシステムの構成を説明する。図1は、本実施の形態に係わる携帯電話を利用した画像メール送信システムの構成を示す構成図である。
【0013】1および2は、電子メール(以下、単にメールともいう)を送信及び受信するために利用者が保有する携帯電話である。携帯電話1、2は、携帯電話の通信事業者が有する基地局(図示せず)と無線通信を行い、その基地局に接続されるゲートウエイサーバ装置3、4を介して、インターネット5を介してメールのデータ送信及び受信を行う。送信メールのデータは、センタ装置であるサーバ装置6にストアされる。ウエブサーバであるサーバ装置6は、受信したメールのデータに対して所定の処理を実行して、送信すべき指定された相手の携帯電話にメールを送信する。7は、サーバ装置6に接続されたメモリ装置であり、後述するような、アップロードされた画像データ、携帯電話機固有の識別コードである利用者識別コードリスト、会員のメールアドレスリストデータ等の各種データがストアされている。
【0014】なお、以下の例では、電子メールに添付される画像が動画像である例で説明するが、1つの静止画像、あるいは連続した複数の静止画像であってもよい。また、これから説明する画像のアップロード、音楽の指定、メールの配信などの処理は、予め登録された会員(契約者)に対してのみ行われる。また、以下の説明では、携帯電話1から携帯電話2へ画像メールを送信する例で説明する。
【0015】図2により、システムの全体の動作を説明する。図2は、本実施の形態に係る画像メール送信システムの処理のブロック構成図である。図2において、点線の左側は携帯電話1の処理内容を示し、右側は、センタ装置6の処理内容を示す。11は、携帯電話における画像アップロード処理部である。この画像アップロード処理部11は、携帯電話1の内部にストアされたプログラムによって実行される処理である。画像アップロード処理部11では、携帯電話1に設けられたCCD等の撮像素子を利用して撮像された動画像のデータを携帯電話1内のメモリ装置にストアする。利用者は、携帯電話1を操作することによって、センタ装置6へその動画像データを送信するための処理が実行される。12は、センタ装置6における第1の処理部である。第1の処理部12では、受信した画像メールデータに対して所定のデータ処理を施す処理が実行される。この第1の処理部12の処理内容は後述する。
【0016】13は、携帯電話1における音楽指定処理部であり、後述するように携帯電話1からウエブアクセスによってセンタ装置6の所定のサイトにアクセスし、そのサイトから送信される画像データに基づいて実行される処理である。14は、センタ装置6における第2の処理部であり、指定された内容に基づいて動画像に音楽を付ける処理を実行する。15は、音楽が添付された動画像のメールの送信をするためのメール送信処理部であり、第2の処理部14の処理後に実行される。各処理については後述する。
【0017】次に、具体的な処理の手順と内容を説明する。
【0018】まず、画像アップロード処理部11について説明する。利用者が、携帯電話1を用いて動画像を撮像すると、その動画像データは携帯電話1のメモリ装置(図示せず)にストアされる。利用者は、図3に示す携帯電話の画面を見ながら携帯電話1を操作して、動画像データを、センタ装置6へを送信、すなわちアップロードする。図3は、アップロードする動画像を指定するための、携帯電話1の画面例を示す図である。21は、画面の枠を示す。22は、撮像した動画像データのリストが、シリアル番号、撮像した日時及びタイトルと共に表示される動画像リスト表示部である。利用者は、携帯電話のボタンを操作してカーソルを移動して、あるいは動画像の番号を入力することによって、リスト表示部22の中から送信する動画像を選択する。
【0019】なお、以下の説明においても、画面上での選択は、このようなボタンの操作によってカーソルの移動、番号入力等によって行われ、さらに必要であれば携帯電話の実行ボタンを押すことによって行われる。23は、アップロードボタンである。リスト表示部22の中から選択された動画像を、センタ装置6へ送信するときに、実行されるボタンであり、カーソルの移動、実行ボタンの押下等されると、指定された動画像データがセンタ装置6へアップロードされる。
【0020】次にセンタ装置6における第1の処理部12について説明する。携帯電話1からの動画像データがセンタ装置6において受信されると、上述した第1の処理部12の処理が実行される。第1の処理部12の処理は、センタ装置6のCPU等によって実行されるが、図4R>4は、その第1の処理の内容を説明するための図である。なお、センタ装置6へ動画像データが送信されるときには、携帯電話1に設けられたマイクにより録音された音声データも一緒に送信される場合もある。
【0021】その音声データは、例えば、「.AMR」形式のデータであり、AMRコーデック処理等を実行するコーディング処理部31に入力され、コーディング処理が実行される。コーディング処理部31によって、データは、例えばウィンドウズ(登録商標)用の「.WAV」形式のデータに変換される。次に、その「.WAV」形式のデータに対して、聴覚上の音量調整等の音質の調整を行う音質調整処理部32によって音質調整処理が実行され、音質調整処理がされた音声データ33が生成される。
【0022】動画像データは、例えば、「.NOA」形式のデータであり、Nancyコーデック処理等を実行するコーディング処理部34に入力され、コーディング処理が実行される。コーディング処理部34によって、データは、例えばビットマップ形式に変換される。次に、そのビットマップ形式のデータに対して、PNGコンバータ等のコンバータ35によってデータ圧縮され、「.PNG」形式の静止画像データの圧縮データファイルが生成される。このようにして、動画像データから、圧縮された静止画像データ36が生成される。この静止画像データ36は、後述するように確認用あるいはサンプル用の画像データである。従って、コーディング処理部34とコンバータ35は、確認用画像データ生成部を構成する。
【0023】以上のように、センタ装置6は、受信した音声データと動画像データから、音声データ33と静止画データ36を生成し、動画データ37と共に、メモリ装置7に会員毎にストアする。
【0024】利用者は、センタ装置6にアップロードされた画像データ等に、音楽を付け、メールにその画像データを添付して第三者に送信したいときは、センタ装置6の予め決められたサイトにアクセスする。このアクセスは、インターネットのウエブアクセスと同じやり方である。そのアクセスの結果、図5に示すような画面が、利用者の携帯電話の表示装置に表示される。図5は、アップロードした画像のリストを表示する携帯電話1の画面例を示す図である。
【0025】図5に示すように、携帯電話1の画面の表示枠41内には、その利用者がアップロードした動画像データがリスト形式で表示されるアップロード画像リスト表示部42が表示される。このリスト表示部42は、動画像データのシリアル番号、日時及びタイトルを含んで表示される。
【0026】利用者が、図5の動画像リストの中から一つの動画像を画面上で選択すると、センタ装置6から、静止画データ36を含む画面データが送信され、図6に示すような画面が携帯電話1の表示装置に表示される。図6は、静止画像を表示する携帯電話1の画面例を示す図である。図6に示すように、画面表示枠51内には、静止画像表示部52と、ジャンル指定部53が表示される。ジャンル指定部53は、映像ジャンル指定を行う映像ジャンル指定ボタン54と、音楽ジャンル指定を行う音楽ジャンル指定ボタン55とを含む。
【0027】図6の静止画像表示部52には、静止画像データ36の画像が表示される。ムービーリストの中から選択した動画像の一部である静止画が表示されるので、利用者は動画像の内容を確認することができる。そして、選択した動画像に付ける音楽を、映像ジャンルによって指定するか、音楽ジャンルによって指定するかを、映像ジャンル指定ボタン54と音楽ジャンル指定ボタン55のいずれかを選択することによって指定する。
【0028】例えば、利用者が、映像ジャンル指定部54を選択したとすると、図7に示すように、携帯電話1の表示装置の画面表示枠61内には、映像ジャンルのカテゴリーのリストを表示するジャンル内容リスト表示部62が表示される。図7は、音楽ジャンルを指定するために携帯電話1の画面例である。利用者が、リストの中から例えば、スポーツを選択すると、センタ装置6ではスポーツが選択されたことが検出され、例えばスポーツ映像に合った音楽が自動的に作曲され、図5で選択した動画像に付けられる音楽データが生成される。
【0029】作曲される音楽は、自動作曲プログラムによって作曲される音楽である。その自動作曲プログラムとしては、PanasonicSY−VM1等のBGMジェレータであり、指定されたジャンルに合った音楽を作曲する。なお、自動作曲ではなく、データベースに予めストアされた、ジャンルに応じた音楽のデータを生成するようにしてもよい。また、動画像の記録時間に合うように音楽の曲長が調整されるようになっていてもよいし、曲長が動画像の記録時間に合わされないようになっていてもよい。また、後述するように、生成された音楽データに基づいて、試聴用の音楽データも生成される。
【0030】指定されたジャンルの音楽がセンタ装置6において作曲されると、図8に示す画面を生成するためのデータがセンタ装置6から携帯電話1へ送信され、携帯電話1の表示装置に図8に示す画面が表示される。図8R>8は、試聴及びメール送信を指定するための携帯電話1の画面例である。
【0031】画面表示枠71には、静止画像表示部72と、試聴ボタン73、メールの宛先を入力するメールアドレス入力フィールド74、ジャンル指定ボタン75、送信ボタン76が含まれる。静止画像表示部72には、図6の静止画像表示部52に表示されたものと同じ静止画像が表示される。試聴ボタン73は、作曲された音楽を試聴したいときに、押されるボタンであり、カーソルを試聴ボタン73に移動させると、上述した試聴用音楽データセンタ装置6から送信されて、利用者は、携帯電話1のスピーカを通して聴くことができる。
【0032】メールアドレス入力フィールド74は、画像メールを送信する相手のメールアドレスを入力する領域である。ジャンル指定ボタン75は、曲のジャンルを変更したいとき、例えば試聴した結果、別なジャンルの曲にしたいときに、選択されるボタンであり、ジャンル指定ボタン75が選択されると、携帯電話1の画面表示を、図6の画面に移行するべく、センタ装置6は画面データを送信する。送信ボタン76は、宛先入力フィールド74に入力されたアドレスに動画のメールを送信するためのボタンであり、このボタンが押されると、センタ装置6は動画像データのメールを、その動画像に付けられた音楽と共に、メールアドレス入力フィールド74で指定されたメールアドレスに送信する。
【0033】なお、図8の画面において、テキスト文も併せて入力できるフィールドを設けてもよい。
【0034】以上の処理は、図2の第2の処理14及びメール送信処理部15に係わる。第2の処理14及びメール送信処理部15は、センタ装置6のCPUによって実行されるが、図9は、第2の処理部14及びメール送信処理部15の内容を説明するための図である。
【0035】図9において、まず、ジャンル指定処理部81において、携帯電話1からのウエブアクセスにより携帯電話1からセンタ装置6にアクセスされると、センタ装置6は、アクセスした携帯電話1からアップロードされた画像のリストデータを含む画面データ(図5)を送信する。センタ装置6は、それに続いてなされる携帯電話1への操作に応じて、図6と図7の画面処理が実行される。そして、図7の画面処理において、ジャンルが指定されると、音楽データ生成部である作曲処理部82において、作曲が行われ、音楽データ83が生成される。なお、音楽データ83は、後述するように音声データ33と合成される。
【0036】次に生成された音楽データ83に基づいて視聴用の音楽データを生成する視聴用音楽データ生成部84によって、視聴用音楽データ85が生成される。
【0037】視聴用音楽データ生成部84は、音楽データ83に基づいて、例えば携帯電話のいわゆる着信メロディの音源を用いた視聴用音楽データ85を生成する。視聴用音楽データは、例えば「.MMF」形式のデータである。
【0038】そして、携帯電話1の利用者によって図8の送信ボタン76が選択されると、図2のメール送信処理部15の処理が実行されて、指定された相手先の携帯電話2へ電子メールが送信される。
【0039】図10は、センタ装置6のCPUによって実行される第1の処理部12の処理の流れを示すフローチャートである。
【0040】携帯電話1から画像データがアップロードされると、センタ装置6は、まず、受信データに含まれる携帯電話1の利用者識別コードに基づいて、受信した画像データが、登録された会員からアップロードされたか否かを判断する(ステップ(以下、Sと略す)1)。登録された会員か否かは、メモリ装置7に予め登録された利用者識別コードリストに基づいて判断される。会員からのアップロードでなければ、S1でNOとなり、処理は終了する。
【0041】会員からのアップロードであれば、S1でYESとなり、受信した動画像データをメモリ装置7にストアし、ストアされたデータをデコードする(S2)。S2の処理では、上述したように「.NOA」形式のデータをデコードして、確認用の画像データを生成するためのファイルが生成される。そして、S3において、確認用の画像データ、例えば1枚の静止画像データ36が生成される。S2とS3の処理は、図4のコーディング処理部34及びコンバータ35の処理に対応する。続いて、音声データをデコードする(S4)。S4の処理は、図4のコーディング処理部31の処理に対応し、例えば、「.AMR」形式のデータをデコードして、「.WAV」形式のデータを生成する。S4の処理の後、音質調整処理を実行する(S5)。S5の処理は、図4の音質調整処理部32の処理に対応する。その結果、音声データ33が生成される。S6において、音声データ33、静止画像データ36及び動画像データ37が、会員毎にメモリ装置7の予め決められた記憶領域にストアされる。
【0042】図11は、センタ装置6のCPUによって実行される第2の処理部12およびメール送信処理部15の処理の流れを示すフローチャートである。
【0043】携帯電話1からウエブアクセスがされると、センタ装置6は、まず、アクセス時に、利用者識別コードに基づいて、登録された会員からのアクセスか否かを判断する(S11)。登録された会員か否かは、メモリ装置7に予め登録された利用者識別コードリストに基づいて判断される。会員からのアクセスでなければ、S11でNOとなり、処理は終了する。
【0044】会員からのアクセスであれば、S11でYESとなり、メモリ装置7にストアされた、その会員のアップロードした画像のリスト(図5)を表示するための画像データを携帯電話1へ送信する(S12)。次に、送信したリストデータから選択された画像に付ける音楽を指定するためのジャンル指定処理が実行される(S13)。S13の処理は、ジャンル指定処理部81の処理に対応する。次に、指定されたジャンルに応じた音楽を作曲する作曲処理あるいは指定されたジャンルに応じた音楽を選択する作曲/選択処理が実行される(S14)。S14の処理は、作曲処理部82の処理に対応する。作曲された音楽データに基づいて試聴用音楽データ及びメール送信用音楽データを生成する(S15)。
【0045】センタ装置6は、「.PNG」形式の静止画データと「.MMF」形式の視聴用音楽データを携帯電話1に送信する(S16)。この段階では、携帯電話1の画面は、図8の画面であるので、利用者は、試聴ボタンを押す、あるいは試聴ボタンにカーソルを移動することで、試聴用の音楽を着信メロディの機能を用いて、携帯電話で聴くことができる。
【0046】図8の画面で送信ボタン76が押されたかどうかが判断され(S17)、送信ボタン76が押されないときは、S17でNOとなり、ジャンル指定ボタン75が押されたかどうかが判断される(S18)。ジャンル指定ボタン75が押されないと、S17の処理へ戻る。ジャンル指定ボタン75が押されると、S18でYESとなって、S13の処理へ戻る。センタ装置6は、送信ボタン76が押されると、S17でYESとなり、音楽データ83と音声データを合成するための合成処理を実行する。この合成処理によって生成された合成データは、「.WAV」形式のデータであり、センタ装置6は、指定されたメールアドレス、すなわち携帯電話2へ、画像データを添付して送信する(S19)。
【0047】なお、上述した例では、音楽の種類の指定であるジャンル指定は、画像データを携帯電話1からセンタ装置6へアップロードした後に、携帯電話1からセンタ装置6へのウエブアクセスしたときに、行われているが、画像データのアップロード時に携帯電話1において音楽ジャンル指定処理を行なうようにしてもよい。その場合は、携帯電話1にストアされたプログラムによって、音楽ジャンル指定ができ、指定された音楽ジャンルのコードデータ等がセンタ装置6に送信される。センタ装置6では、画像データのアップロード時にジャンル指定データを受信しているので、予め作曲あるいは曲選択をしておくことができる。このような構成によれば、その後の携帯電話1からのウエブアクセス時に、携帯電話1においてすぐに音楽を試聴できるというメリットがある。そして、ウエブアクセスしたときに試聴して、音楽を変更したいときは、図8のジャンル指定ボタンを押すことによって音楽を変更することができる。
【0048】さらに、画像データのアップロード時に、音楽ジャンルの指定データに加えて、送信先のメールアドレスも送信するようにしてもよい。予め送信先アドレスを送信しておくことによって、ウエブアクセスをしなくても、自動的に音楽の付いた画像を相手先へ送信することができる。
【0049】また、上記の例では、音楽を付けた画像データのメール送信は、図8の送信ボタンを押すことによって行われるが、送信日あるいは送信日時を指定して、その指定された日あるいは日時にメール送信するようにしてもよい。例えば、結婚記念日等になったら、アップロードした画像のメールが指定された送信先へ送信される。
【0050】さらになお、上述したように、画像に添付される音楽は、作曲プログラムによって作曲された音楽でなくでもよい。例えば、分類された音楽データベースから指定されたジャンルに従って、音楽を選択するようにしてもよい。
【0051】さらに、音楽の種類の指定方法は、映像ジャンル指定、音楽ジャンル指定の2つで説明したが他の方法であってもよい。
【0052】さらにまた、以上の実施の形態では、インターネットを利用した電子メールの例で説明したが、インターネットを利用しない、同一通信事業者の携帯電話間でのみ利用できるメールにも適用することができる。
【0053】以上説明したように、本実施の形態に係るシステムを利用することによって、携帯電話からアップロードした画像データに音楽を付けることができ、音楽付きの画像データのメールを容易に送信することができる。
【0054】なお、以上説明した動作を実行するプログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM等の可搬媒体や、ハードディスク等の記憶装置等に、その全体あるいは一部が記録され、あるいは記憶されている。そのプログラムがコンピュータにより読み取られて、動作の全部あるいは一部が実行される。あるいは、そのプログラムの全体あるいは一部を通信ネットワークを介して流通または提供することができる。利用者は、通信ネットワークを介してそのプログラムをダウンロードしてコンピュータにインストールしたり、あるいは記録媒体からコンピュータにインストールすることで、容易に本発明のメール送信システムを実現することができる。
【0055】本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、携帯電話の画像メールに容易に音楽を付けることができるシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる携帯電話を利用した画像メール送信システムの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる画像メール送信システムの処理のブロック構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる、アップロードする画像を指定するための、携帯電話の画面例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる第1の処理の内容を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる、アップロードした画像のリストを表示する携帯電話の画面例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わる静止画を表示する携帯電話の画面例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係わる音楽ジャンルを指定するために携帯電話の画面例である。
【図8】本発明の実施の形態に係わる試聴及びメール送信を指定するための携帯電話の画面例である。
【図9】本発明の実施の形態に係わる第2の処理部及びメール送信処理部の内容を説明するための図である。
【図10】本発明の実施の形態に係わる第1の処理部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係わる第2の処理部およびメール送信処理部の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、2・・・携帯電話
3、4・・・ゲートウエイサーバ装置
5・・・インターネット
6・・・センタ装置
7・・・メモリ装置
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メール送信方法、メール送信装置、プログラム及び記録媒体に関し、特に、携帯電話からの画像データに音楽を付けるメール送信方法、メール送信装置、プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話の機能の一つであるメール機能において、画像の送受信が可能な携帯電話が実用化されている。携帯電話には、画像を撮像するためのCCD等の撮像素子が搭載され、利用者は、その撮像素子を利用して撮像し、その画像データを、メールに添付して送信することができる。以下、このようなメールを画像メールという。撮像した画像は、静止画像あるいは動画像である。携帯電話のメールには、例えば、インターネットを利用した電子メールと、インターネットを利用しない、同一通信事業者の携帯電話間でのみ利用できるメールがある。
【0003】また、画像を送信先の携帯電話に送信する方法に、ウエブサイトを用いた方法がある。一般的なディジタルカメラによって撮像した画像を、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)を用いて編集し、その編集した画像データをPCから予め決められたウエブサイトにアップロードする。そして、送信先の携帯電話からそのサイトにアクセスし、その画像データをダウンロードすることによって、携帯電話において画像をみることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の携帯電話を利用した画像メールでは、画像に音楽を付けることはできなかった。静止画像をメールに添付して送信するときに、携帯電話に設けられたマイクを使って音、例えば人の声によるセリフを録音して、その音を一緒に送信することはできた。そのマイクを使えば、コンパクトディスク(CD)等を再生する機能を有するオーディオ装置のスピーカからの音を録音することができる。そのようにして録音した音楽も、画像と共にメールによって送信することができるが、携帯電話に設けられたマイクを介して録音しようとするときに、そのようなオーディオ装置が身近になければ録音はできず、さらに、そのときに適当な音楽を捜すことも困難である場合が多い。
【0005】また、ウエブサイトを用いた方法では、PCを用いて画像を編集すること自体が煩雑な作業を要求することに加えて、その画像に付ける音楽を捜すということ自体も困難な場合が多い。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、携帯電話の画像メールに容易に音楽を付けることができるシステムを提供することを目的とする。
【0007】本発明のメール送信方法は、携帯電話から送信された画像データに対して、指定された音楽の種類に基づいて、前記画像データに付ける音楽の音楽データを生成し、指定されたメールアドレスへ、前記音楽データが付けられた前記画像データを送信する。
【0008】本発明のメール送信装置は、携帯電話から送信された画像データに対して、指定された音楽の種類に基づいて、前記画像データに付ける音楽の音楽データを生成する音楽データ生成部と、指定されたメールアドレスへ、前記音楽データが付けられた前記画像データを送信する送信部とを有する。
【0009】本発明のプログラムは、携帯電話から送信された画像データに対して、指定された音楽の種類に基づいて、前記画像データに付ける音楽の音楽データを生成する機能と、指定されたメールアドレスへ、前記音楽データが付けられた前記画像データを送信するする機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
【0010】本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録した記録媒体である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0012】まず、図1に基づき、本実施の形態に係わるシステムの構成を説明する。図1は、本実施の形態に係わる携帯電話を利用した画像メール送信システムの構成を示す構成図である。
【0013】1および2は、電子メール(以下、単にメールともいう)を送信及び受信するために利用者が保有する携帯電話である。携帯電話1、2は、携帯電話の通信事業者が有する基地局(図示せず)と無線通信を行い、その基地局に接続されるゲートウエイサーバ装置3、4を介して、インターネット5を介してメールのデータ送信及び受信を行う。送信メールのデータは、センタ装置であるサーバ装置6にストアされる。ウエブサーバであるサーバ装置6は、受信したメールのデータに対して所定の処理を実行して、送信すべき指定された相手の携帯電話にメールを送信する。7は、サーバ装置6に接続されたメモリ装置であり、後述するような、アップロードされた画像データ、携帯電話機固有の識別コードである利用者識別コードリスト、会員のメールアドレスリストデータ等の各種データがストアされている。
【0014】なお、以下の例では、電子メールに添付される画像が動画像である例で説明するが、1つの静止画像、あるいは連続した複数の静止画像であってもよい。また、これから説明する画像のアップロード、音楽の指定、メールの配信などの処理は、予め登録された会員(契約者)に対してのみ行われる。また、以下の説明では、携帯電話1から携帯電話2へ画像メールを送信する例で説明する。
【0015】図2により、システムの全体の動作を説明する。図2は、本実施の形態に係る画像メール送信システムの処理のブロック構成図である。図2において、点線の左側は携帯電話1の処理内容を示し、右側は、センタ装置6の処理内容を示す。11は、携帯電話における画像アップロード処理部である。この画像アップロード処理部11は、携帯電話1の内部にストアされたプログラムによって実行される処理である。画像アップロード処理部11では、携帯電話1に設けられたCCD等の撮像素子を利用して撮像された動画像のデータを携帯電話1内のメモリ装置にストアする。利用者は、携帯電話1を操作することによって、センタ装置6へその動画像データを送信するための処理が実行される。12は、センタ装置6における第1の処理部である。第1の処理部12では、受信した画像メールデータに対して所定のデータ処理を施す処理が実行される。この第1の処理部12の処理内容は後述する。
【0016】13は、携帯電話1における音楽指定処理部であり、後述するように携帯電話1からウエブアクセスによってセンタ装置6の所定のサイトにアクセスし、そのサイトから送信される画像データに基づいて実行される処理である。14は、センタ装置6における第2の処理部であり、指定された内容に基づいて動画像に音楽を付ける処理を実行する。15は、音楽が添付された動画像のメールの送信をするためのメール送信処理部であり、第2の処理部14の処理後に実行される。各処理については後述する。
【0017】次に、具体的な処理の手順と内容を説明する。
【0018】まず、画像アップロード処理部11について説明する。利用者が、携帯電話1を用いて動画像を撮像すると、その動画像データは携帯電話1のメモリ装置(図示せず)にストアされる。利用者は、図3に示す携帯電話の画面を見ながら携帯電話1を操作して、動画像データを、センタ装置6へを送信、すなわちアップロードする。図3は、アップロードする動画像を指定するための、携帯電話1の画面例を示す図である。21は、画面の枠を示す。22は、撮像した動画像データのリストが、シリアル番号、撮像した日時及びタイトルと共に表示される動画像リスト表示部である。利用者は、携帯電話のボタンを操作してカーソルを移動して、あるいは動画像の番号を入力することによって、リスト表示部22の中から送信する動画像を選択する。
【0019】なお、以下の説明においても、画面上での選択は、このようなボタンの操作によってカーソルの移動、番号入力等によって行われ、さらに必要であれば携帯電話の実行ボタンを押すことによって行われる。23は、アップロードボタンである。リスト表示部22の中から選択された動画像を、センタ装置6へ送信するときに、実行されるボタンであり、カーソルの移動、実行ボタンの押下等されると、指定された動画像データがセンタ装置6へアップロードされる。
【0020】次にセンタ装置6における第1の処理部12について説明する。携帯電話1からの動画像データがセンタ装置6において受信されると、上述した第1の処理部12の処理が実行される。第1の処理部12の処理は、センタ装置6のCPU等によって実行されるが、図4R>4は、その第1の処理の内容を説明するための図である。なお、センタ装置6へ動画像データが送信されるときには、携帯電話1に設けられたマイクにより録音された音声データも一緒に送信される場合もある。
【0021】その音声データは、例えば、「.AMR」形式のデータであり、AMRコーデック処理等を実行するコーディング処理部31に入力され、コーディング処理が実行される。コーディング処理部31によって、データは、例えばウィンドウズ(登録商標)用の「.WAV」形式のデータに変換される。次に、その「.WAV」形式のデータに対して、聴覚上の音量調整等の音質の調整を行う音質調整処理部32によって音質調整処理が実行され、音質調整処理がされた音声データ33が生成される。
【0022】動画像データは、例えば、「.NOA」形式のデータであり、Nancyコーデック処理等を実行するコーディング処理部34に入力され、コーディング処理が実行される。コーディング処理部34によって、データは、例えばビットマップ形式に変換される。次に、そのビットマップ形式のデータに対して、PNGコンバータ等のコンバータ35によってデータ圧縮され、「.PNG」形式の静止画像データの圧縮データファイルが生成される。このようにして、動画像データから、圧縮された静止画像データ36が生成される。この静止画像データ36は、後述するように確認用あるいはサンプル用の画像データである。従って、コーディング処理部34とコンバータ35は、確認用画像データ生成部を構成する。
【0023】以上のように、センタ装置6は、受信した音声データと動画像データから、音声データ33と静止画データ36を生成し、動画データ37と共に、メモリ装置7に会員毎にストアする。
【0024】利用者は、センタ装置6にアップロードされた画像データ等に、音楽を付け、メールにその画像データを添付して第三者に送信したいときは、センタ装置6の予め決められたサイトにアクセスする。このアクセスは、インターネットのウエブアクセスと同じやり方である。そのアクセスの結果、図5に示すような画面が、利用者の携帯電話の表示装置に表示される。図5は、アップロードした画像のリストを表示する携帯電話1の画面例を示す図である。
【0025】図5に示すように、携帯電話1の画面の表示枠41内には、その利用者がアップロードした動画像データがリスト形式で表示されるアップロード画像リスト表示部42が表示される。このリスト表示部42は、動画像データのシリアル番号、日時及びタイトルを含んで表示される。
【0026】利用者が、図5の動画像リストの中から一つの動画像を画面上で選択すると、センタ装置6から、静止画データ36を含む画面データが送信され、図6に示すような画面が携帯電話1の表示装置に表示される。図6は、静止画像を表示する携帯電話1の画面例を示す図である。図6に示すように、画面表示枠51内には、静止画像表示部52と、ジャンル指定部53が表示される。ジャンル指定部53は、映像ジャンル指定を行う映像ジャンル指定ボタン54と、音楽ジャンル指定を行う音楽ジャンル指定ボタン55とを含む。
【0027】図6の静止画像表示部52には、静止画像データ36の画像が表示される。ムービーリストの中から選択した動画像の一部である静止画が表示されるので、利用者は動画像の内容を確認することができる。そして、選択した動画像に付ける音楽を、映像ジャンルによって指定するか、音楽ジャンルによって指定するかを、映像ジャンル指定ボタン54と音楽ジャンル指定ボタン55のいずれかを選択することによって指定する。
【0028】例えば、利用者が、映像ジャンル指定部54を選択したとすると、図7に示すように、携帯電話1の表示装置の画面表示枠61内には、映像ジャンルのカテゴリーのリストを表示するジャンル内容リスト表示部62が表示される。図7は、音楽ジャンルを指定するために携帯電話1の画面例である。利用者が、リストの中から例えば、スポーツを選択すると、センタ装置6ではスポーツが選択されたことが検出され、例えばスポーツ映像に合った音楽が自動的に作曲され、図5で選択した動画像に付けられる音楽データが生成される。
【0029】作曲される音楽は、自動作曲プログラムによって作曲される音楽である。その自動作曲プログラムとしては、PanasonicSY−VM1等のBGMジェレータであり、指定されたジャンルに合った音楽を作曲する。なお、自動作曲ではなく、データベースに予めストアされた、ジャンルに応じた音楽のデータを生成するようにしてもよい。また、動画像の記録時間に合うように音楽の曲長が調整されるようになっていてもよいし、曲長が動画像の記録時間に合わされないようになっていてもよい。また、後述するように、生成された音楽データに基づいて、試聴用の音楽データも生成される。
【0030】指定されたジャンルの音楽がセンタ装置6において作曲されると、図8に示す画面を生成するためのデータがセンタ装置6から携帯電話1へ送信され、携帯電話1の表示装置に図8に示す画面が表示される。図8R>8は、試聴及びメール送信を指定するための携帯電話1の画面例である。
【0031】画面表示枠71には、静止画像表示部72と、試聴ボタン73、メールの宛先を入力するメールアドレス入力フィールド74、ジャンル指定ボタン75、送信ボタン76が含まれる。静止画像表示部72には、図6の静止画像表示部52に表示されたものと同じ静止画像が表示される。試聴ボタン73は、作曲された音楽を試聴したいときに、押されるボタンであり、カーソルを試聴ボタン73に移動させると、上述した試聴用音楽データセンタ装置6から送信されて、利用者は、携帯電話1のスピーカを通して聴くことができる。
【0032】メールアドレス入力フィールド74は、画像メールを送信する相手のメールアドレスを入力する領域である。ジャンル指定ボタン75は、曲のジャンルを変更したいとき、例えば試聴した結果、別なジャンルの曲にしたいときに、選択されるボタンであり、ジャンル指定ボタン75が選択されると、携帯電話1の画面表示を、図6の画面に移行するべく、センタ装置6は画面データを送信する。送信ボタン76は、宛先入力フィールド74に入力されたアドレスに動画のメールを送信するためのボタンであり、このボタンが押されると、センタ装置6は動画像データのメールを、その動画像に付けられた音楽と共に、メールアドレス入力フィールド74で指定されたメールアドレスに送信する。
【0033】なお、図8の画面において、テキスト文も併せて入力できるフィールドを設けてもよい。
【0034】以上の処理は、図2の第2の処理14及びメール送信処理部15に係わる。第2の処理14及びメール送信処理部15は、センタ装置6のCPUによって実行されるが、図9は、第2の処理部14及びメール送信処理部15の内容を説明するための図である。
【0035】図9において、まず、ジャンル指定処理部81において、携帯電話1からのウエブアクセスにより携帯電話1からセンタ装置6にアクセスされると、センタ装置6は、アクセスした携帯電話1からアップロードされた画像のリストデータを含む画面データ(図5)を送信する。センタ装置6は、それに続いてなされる携帯電話1への操作に応じて、図6と図7の画面処理が実行される。そして、図7の画面処理において、ジャンルが指定されると、音楽データ生成部である作曲処理部82において、作曲が行われ、音楽データ83が生成される。なお、音楽データ83は、後述するように音声データ33と合成される。
【0036】次に生成された音楽データ83に基づいて視聴用の音楽データを生成する視聴用音楽データ生成部84によって、視聴用音楽データ85が生成される。
【0037】視聴用音楽データ生成部84は、音楽データ83に基づいて、例えば携帯電話のいわゆる着信メロディの音源を用いた視聴用音楽データ85を生成する。視聴用音楽データは、例えば「.MMF」形式のデータである。
【0038】そして、携帯電話1の利用者によって図8の送信ボタン76が選択されると、図2のメール送信処理部15の処理が実行されて、指定された相手先の携帯電話2へ電子メールが送信される。
【0039】図10は、センタ装置6のCPUによって実行される第1の処理部12の処理の流れを示すフローチャートである。
【0040】携帯電話1から画像データがアップロードされると、センタ装置6は、まず、受信データに含まれる携帯電話1の利用者識別コードに基づいて、受信した画像データが、登録された会員からアップロードされたか否かを判断する(ステップ(以下、Sと略す)1)。登録された会員か否かは、メモリ装置7に予め登録された利用者識別コードリストに基づいて判断される。会員からのアップロードでなければ、S1でNOとなり、処理は終了する。
【0041】会員からのアップロードであれば、S1でYESとなり、受信した動画像データをメモリ装置7にストアし、ストアされたデータをデコードする(S2)。S2の処理では、上述したように「.NOA」形式のデータをデコードして、確認用の画像データを生成するためのファイルが生成される。そして、S3において、確認用の画像データ、例えば1枚の静止画像データ36が生成される。S2とS3の処理は、図4のコーディング処理部34及びコンバータ35の処理に対応する。続いて、音声データをデコードする(S4)。S4の処理は、図4のコーディング処理部31の処理に対応し、例えば、「.AMR」形式のデータをデコードして、「.WAV」形式のデータを生成する。S4の処理の後、音質調整処理を実行する(S5)。S5の処理は、図4の音質調整処理部32の処理に対応する。その結果、音声データ33が生成される。S6において、音声データ33、静止画像データ36及び動画像データ37が、会員毎にメモリ装置7の予め決められた記憶領域にストアされる。
【0042】図11は、センタ装置6のCPUによって実行される第2の処理部12およびメール送信処理部15の処理の流れを示すフローチャートである。
【0043】携帯電話1からウエブアクセスがされると、センタ装置6は、まず、アクセス時に、利用者識別コードに基づいて、登録された会員からのアクセスか否かを判断する(S11)。登録された会員か否かは、メモリ装置7に予め登録された利用者識別コードリストに基づいて判断される。会員からのアクセスでなければ、S11でNOとなり、処理は終了する。
【0044】会員からのアクセスであれば、S11でYESとなり、メモリ装置7にストアされた、その会員のアップロードした画像のリスト(図5)を表示するための画像データを携帯電話1へ送信する(S12)。次に、送信したリストデータから選択された画像に付ける音楽を指定するためのジャンル指定処理が実行される(S13)。S13の処理は、ジャンル指定処理部81の処理に対応する。次に、指定されたジャンルに応じた音楽を作曲する作曲処理あるいは指定されたジャンルに応じた音楽を選択する作曲/選択処理が実行される(S14)。S14の処理は、作曲処理部82の処理に対応する。作曲された音楽データに基づいて試聴用音楽データ及びメール送信用音楽データを生成する(S15)。
【0045】センタ装置6は、「.PNG」形式の静止画データと「.MMF」形式の視聴用音楽データを携帯電話1に送信する(S16)。この段階では、携帯電話1の画面は、図8の画面であるので、利用者は、試聴ボタンを押す、あるいは試聴ボタンにカーソルを移動することで、試聴用の音楽を着信メロディの機能を用いて、携帯電話で聴くことができる。
【0046】図8の画面で送信ボタン76が押されたかどうかが判断され(S17)、送信ボタン76が押されないときは、S17でNOとなり、ジャンル指定ボタン75が押されたかどうかが判断される(S18)。ジャンル指定ボタン75が押されないと、S17の処理へ戻る。ジャンル指定ボタン75が押されると、S18でYESとなって、S13の処理へ戻る。センタ装置6は、送信ボタン76が押されると、S17でYESとなり、音楽データ83と音声データを合成するための合成処理を実行する。この合成処理によって生成された合成データは、「.WAV」形式のデータであり、センタ装置6は、指定されたメールアドレス、すなわち携帯電話2へ、画像データを添付して送信する(S19)。
【0047】なお、上述した例では、音楽の種類の指定であるジャンル指定は、画像データを携帯電話1からセンタ装置6へアップロードした後に、携帯電話1からセンタ装置6へのウエブアクセスしたときに、行われているが、画像データのアップロード時に携帯電話1において音楽ジャンル指定処理を行なうようにしてもよい。その場合は、携帯電話1にストアされたプログラムによって、音楽ジャンル指定ができ、指定された音楽ジャンルのコードデータ等がセンタ装置6に送信される。センタ装置6では、画像データのアップロード時にジャンル指定データを受信しているので、予め作曲あるいは曲選択をしておくことができる。このような構成によれば、その後の携帯電話1からのウエブアクセス時に、携帯電話1においてすぐに音楽を試聴できるというメリットがある。そして、ウエブアクセスしたときに試聴して、音楽を変更したいときは、図8のジャンル指定ボタンを押すことによって音楽を変更することができる。
【0048】さらに、画像データのアップロード時に、音楽ジャンルの指定データに加えて、送信先のメールアドレスも送信するようにしてもよい。予め送信先アドレスを送信しておくことによって、ウエブアクセスをしなくても、自動的に音楽の付いた画像を相手先へ送信することができる。
【0049】また、上記の例では、音楽を付けた画像データのメール送信は、図8の送信ボタンを押すことによって行われるが、送信日あるいは送信日時を指定して、その指定された日あるいは日時にメール送信するようにしてもよい。例えば、結婚記念日等になったら、アップロードした画像のメールが指定された送信先へ送信される。
【0050】さらになお、上述したように、画像に添付される音楽は、作曲プログラムによって作曲された音楽でなくでもよい。例えば、分類された音楽データベースから指定されたジャンルに従って、音楽を選択するようにしてもよい。
【0051】さらに、音楽の種類の指定方法は、映像ジャンル指定、音楽ジャンル指定の2つで説明したが他の方法であってもよい。
【0052】さらにまた、以上の実施の形態では、インターネットを利用した電子メールの例で説明したが、インターネットを利用しない、同一通信事業者の携帯電話間でのみ利用できるメールにも適用することができる。
【0053】以上説明したように、本実施の形態に係るシステムを利用することによって、携帯電話からアップロードした画像データに音楽を付けることができ、音楽付きの画像データのメールを容易に送信することができる。
【0054】なお、以上説明した動作を実行するプログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM等の可搬媒体や、ハードディスク等の記憶装置等に、その全体あるいは一部が記録され、あるいは記憶されている。そのプログラムがコンピュータにより読み取られて、動作の全部あるいは一部が実行される。あるいは、そのプログラムの全体あるいは一部を通信ネットワークを介して流通または提供することができる。利用者は、通信ネットワークを介してそのプログラムをダウンロードしてコンピュータにインストールしたり、あるいは記録媒体からコンピュータにインストールすることで、容易に本発明のメール送信システムを実現することができる。
【0055】本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、携帯電話の画像メールに容易に音楽を付けることができるシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる携帯電話を利用した画像メール送信システムの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる画像メール送信システムの処理のブロック構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる、アップロードする画像を指定するための、携帯電話の画面例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる第1の処理の内容を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる、アップロードした画像のリストを表示する携帯電話の画面例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わる静止画を表示する携帯電話の画面例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係わる音楽ジャンルを指定するために携帯電話の画面例である。
【図8】本発明の実施の形態に係わる試聴及びメール送信を指定するための携帯電話の画面例である。
【図9】本発明の実施の形態に係わる第2の処理部及びメール送信処理部の内容を説明するための図である。
【図10】本発明の実施の形態に係わる第1の処理部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係わる第2の処理部およびメール送信処理部の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、2・・・携帯電話
3、4・・・ゲートウエイサーバ装置
5・・・インターネット
6・・・センタ装置
7・・・メモリ装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】携帯電話から送信された画像データに対して、指定された音楽の種類に基づいて、前記画像データに付ける音楽の音楽データを生成し、指定されたメールアドレスへ、前記音楽データが付けられた前記画像データを送信することを特徴とするメール送信方法。
【請求項2】前記画像データは動画像データであることを特徴とする請求項1に記載のメール送信方法。
【請求項3】前記音楽データは、前記音楽の種類に基づいて前記音楽を作曲する作曲プログラムによって生成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のメール送信方法。
【請求項4】さらに、前記画像データに関連付けられた音声データに前記音楽データを合成して音声及び音楽の合成データを生成し、前記音楽データは、前記音声データが合成されたデータであることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載のメール送信方法。
【請求項5】さらに、前記音楽データに基づいて、試聴用音楽データを生成し、前記携帯電話へ前記試聴用音楽データを送信することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載のメール送信方法。
【請求項6】さらに、前記携帯電話から送信された画像データに対して確認用画像データを生成し、前記確認用画像データを前記携帯電話へ送信することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載のメール送信方法。
【請求項7】前記確認用画像データは、動画像データから抽出された静止画データであることを特徴とする請求項6に記載のメール送信方法。
【請求項8】携帯電話から送信された画像データに対して、指定された音楽の種類に基づいて、前記画像データに付ける音楽の音楽データを生成する音楽データ生成部と、指定されたメールアドレスへ、前記音楽データが付けられた前記画像データを送信する送信部とを有することを特徴とするメール送信装置。
【請求項9】前記画像データは動画像データであることを特徴とする請求項8に記載のメール送信装置。
【請求項10】前記音楽データ生成部は、前記音楽の種類に基づいて前記音楽を作曲する作曲プログラムである請求項8又は請求項9に記載のメール送信装置。
【請求項11】さらに、前記画像データに関連付けられた音声データに前記音楽データを合成して音声及び音楽の合成データを生成する合成データ生成部とを有し、前記音楽データは、前記音声データが合成されたデータであることを特徴とする請求項8、請求項9又は請求項10に記載のメール送信装置。
【請求項12】さらに、前記音楽データに基づいて、試聴用音楽データを生成する試聴用音楽データ生成部と、前記携帯電話へ前記試聴用音楽データを送信する試聴用音楽データ送信部とを有することを特徴とする請求項8、請求項9、請求項10又は請求項11に記載のメール送信装置。
【請求項13】さらに、携帯電話から送信された画像データに対して確認用画像データを生成する確認用画像データ生成部と、前記確認用画像データを前記携帯電話へ送信する確認用画像データ送信部とを有することを特徴とする請求項8、請求項9、請求項10、請求項11又は請求項12に記載のメール送信装置。
【請求項14】前記確認用画像データは、動画像データから抽出された静止画データであることを特徴とする請求項13に記載のメール送信装置。
【請求項15】携帯電話から送信された画像データに対して、指定された音楽の種類に基づいて、前記画像データに付ける音楽の音楽データを生成する機能と、指定されたメールアドレスへ、前記音楽データが付けられた前記画像データを送信するする機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項16】請求項15に記載のプログラムを記録した記録媒体。
【請求項1】携帯電話から送信された画像データに対して、指定された音楽の種類に基づいて、前記画像データに付ける音楽の音楽データを生成し、指定されたメールアドレスへ、前記音楽データが付けられた前記画像データを送信することを特徴とするメール送信方法。
【請求項2】前記画像データは動画像データであることを特徴とする請求項1に記載のメール送信方法。
【請求項3】前記音楽データは、前記音楽の種類に基づいて前記音楽を作曲する作曲プログラムによって生成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のメール送信方法。
【請求項4】さらに、前記画像データに関連付けられた音声データに前記音楽データを合成して音声及び音楽の合成データを生成し、前記音楽データは、前記音声データが合成されたデータであることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載のメール送信方法。
【請求項5】さらに、前記音楽データに基づいて、試聴用音楽データを生成し、前記携帯電話へ前記試聴用音楽データを送信することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載のメール送信方法。
【請求項6】さらに、前記携帯電話から送信された画像データに対して確認用画像データを生成し、前記確認用画像データを前記携帯電話へ送信することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載のメール送信方法。
【請求項7】前記確認用画像データは、動画像データから抽出された静止画データであることを特徴とする請求項6に記載のメール送信方法。
【請求項8】携帯電話から送信された画像データに対して、指定された音楽の種類に基づいて、前記画像データに付ける音楽の音楽データを生成する音楽データ生成部と、指定されたメールアドレスへ、前記音楽データが付けられた前記画像データを送信する送信部とを有することを特徴とするメール送信装置。
【請求項9】前記画像データは動画像データであることを特徴とする請求項8に記載のメール送信装置。
【請求項10】前記音楽データ生成部は、前記音楽の種類に基づいて前記音楽を作曲する作曲プログラムである請求項8又は請求項9に記載のメール送信装置。
【請求項11】さらに、前記画像データに関連付けられた音声データに前記音楽データを合成して音声及び音楽の合成データを生成する合成データ生成部とを有し、前記音楽データは、前記音声データが合成されたデータであることを特徴とする請求項8、請求項9又は請求項10に記載のメール送信装置。
【請求項12】さらに、前記音楽データに基づいて、試聴用音楽データを生成する試聴用音楽データ生成部と、前記携帯電話へ前記試聴用音楽データを送信する試聴用音楽データ送信部とを有することを特徴とする請求項8、請求項9、請求項10又は請求項11に記載のメール送信装置。
【請求項13】さらに、携帯電話から送信された画像データに対して確認用画像データを生成する確認用画像データ生成部と、前記確認用画像データを前記携帯電話へ送信する確認用画像データ送信部とを有することを特徴とする請求項8、請求項9、請求項10、請求項11又は請求項12に記載のメール送信装置。
【請求項14】前記確認用画像データは、動画像データから抽出された静止画データであることを特徴とする請求項13に記載のメール送信装置。
【請求項15】携帯電話から送信された画像データに対して、指定された音楽の種類に基づいて、前記画像データに付ける音楽の音楽データを生成する機能と、指定されたメールアドレスへ、前記音楽データが付けられた前記画像データを送信するする機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項16】請求項15に記載のプログラムを記録した記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図5】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2003−348160(P2003−348160A)
【公開日】平成15年12月5日(2003.12.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−146649(P2002−146649)
【出願日】平成14年5月21日(2002.5.21)
【出願人】(502181894)インプロヴィスタ インタラクティブ ミュージック,インク. (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成15年12月5日(2003.12.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成14年5月21日(2002.5.21)
【出願人】(502181894)インプロヴィスタ インタラクティブ ミュージック,インク. (1)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]