説明

モバイルデバイスのユーザにとって、ある領域へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断するための方法および装置

複数の領域を含む屋内環境の少なくとも一部分に関連するマップ情報をモバイルデバイスが取得するのを可能にする、モバイルデバイスにおける様々な方法および/または装置を使用して実施できる技法が提供される。モバイルデバイスは、屋内環境の少なくとも一部分に関連する追加的測定情報を取得することもでき、追加的測定情報は、屋内環境内の複数のモバイルデバイスに関連する以前取得された推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づく。モバイルデバイスは、複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが、モバイルデバイスに関連するユーザにとって実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断することができる。この判断は、マップ情報および追加的測定情報に少なくとも部分的に基づいてよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に組み込まれる、2010年1月22日に出願された「Deriving Infeasibility Regions In A Map」と題する米国特許仮出願第61/297,577号について、米国特許法第119条に基づく優先権を主張する。
【0002】
本明細書で開示する主題は、電子デバイスに関し、より詳細には、位置推定能力および/またはナビゲーション能力を有するモバイルデバイスにおいて、またはそのようなモバイルデバイスとともに使用するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
モバイルデバイスはユーザに対し、位置特定情報および/またはナビゲーション情報を提供することができる。たとえば、一定のモバイルデバイスは、衛星、または場合によっては1つもしくは複数のグローバルおよび/もしくはローカルナビゲーションシステムの地上の送信機などの位置ビーコンによって送信された信号から導出された推定位置測定内容に基づき、1つの場所から別の場所への移動方向を示すことに対応できる。場合によっては、ワイヤレスおよび/またはセルラー電話/データネットワークを介してロケーションベースサービスをモバイルデバイスに提供して、たとえば、屋内環境における位置特定および/またはナビゲーションの余地を拡大することができる。
【0004】
これらの技法は、1つの場所から別の場所へユーザを導くのを支援するため、様々な形式のマップ情報に依拠する傾向がある。場合によっては、利用可能なマップ情報は古い、不正確である、希薄である、かつ/または場合によっては何らかの形で欠如していることがあり、したがって、結果として生じる位置特定能力および/またはナビゲーション能力はあまり役に立たないこと、および/または不完全であることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、モバイルデバイスにおいて、より信頼でき、正確で役に立ち、かつ/または場合によってはより強固な位置特定能力および/またはナビゲーション能力を提供するか、場合によりサポートする技法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
モバイルデバイスにおいて、より信頼でき、正確で役に立ち、かつ/または場合によってはより強固な位置特定能力および/またはナビゲーション能力を場合により提供またはサポートする、モバイルデバイスにおける様々な方法および装置で実施できるいくつかの例示的技法が本明細書で提示される。
【0007】
例示的な実装形態に従い、モバイルによる以下のステップを含む方法が提供され得る。複数の領域を含む屋内環境の少なくとも一部分に関連するマップ情報を表す1つまたは複数の電気信号を取得するステップ、屋内環境の少なくとも一部分に関連する追加的測定情報を表す1つまたは複数の電気信号を取得するステップであって、追加的測定情報は、屋内環境内の複数のモバイルデバイスに関連する以前取得された推定位置測定情報に基づいて確立される、ステップ、ならびに、マップ情報および追加的測定情報に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスに関連するユーザにとって、複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断するステップ。
【0008】
別の例示的な実装形態により、モバイルデバイスにおいて使用する装置が提供され得る。この装置は以下を含むことができる。複数の領域を含む屋内環境の少なくとも一部分に関連するマップ情報を取得するための手段、屋内環境の少なくとも一部分に関連する、屋内環境内の複数のモバイルデバイスに関連する以前取得された推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づいて確立される追加的測定情報を取得するための手段、ならびに、マップ情報および追加的測定情報に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスに関連するユーザにとって、複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断するための手段。
【0009】
さらに別の例示的な実装形態により、以下を含むモバイルデバイスが提供され得る。ネットワークインターフェース、および以下を行う1つまたは複数の処理ユニット。複数の領域を含む屋内環境の少なくとも一部分に関連するマップ情報にアクセスすること、ネットワークインターフェースを介して、屋内環境の少なくとも一部分に関連する、屋内環境内の複数のモバイルデバイスに関連する以前取得された推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づいて確立される追加的測定情報を取得すること、ならびに、マップ情報および追加的測定情報に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスに関連するユーザにとって、複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断すること。
【0010】
さらに別の例示的な実装形態に従い、モバイルデバイスの1つまたは複数の処理ユニットによって以下を行うために実行可能なコンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ可読媒体を含む製造品が提供され得る。複数の領域を含む屋内環境の少なくとも一部分に関連するマップ情報を取得すること、屋内環境の少なくとも一部分に関連する、屋内環境内の複数のモバイルデバイスに関連する以前取得された推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づいて確立される追加的測定情報を取得すること、ならびに、マップ情報および追加的測定情報に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスに関連するユーザにとって、複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断すること。
【0011】
非限定的かつ非網羅的な態様について、以下の図面を参照しながら説明する。別段に規定されていない限り、様々な図を通じて同じ参照番号は同じ部分を指す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1A】一実装形態による、モバイルデバイスのユーザにとってある領域へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断するモバイルデバイスを含む例示的な環境を示す概略ブロック図である。
【図1B】一実装形態による、モバイルデバイスのユーザにとって実現可能であるか、それとも実現不可能であるかが判断され得るいくつかの領域を有する例示的な屋内環境を示す例示的なレイアウトを示す図である。
【図2】一実装形態による、モバイルデバイスのユーザにとってある領域へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断することが可能な、たとえば図1に示すようなモバイルデバイスのいくつかの特徴を示す概略ブロック図である。
【図3】一実装形態による、モバイルデバイスのユーザにとってある領域へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断する、モバイルデバイスにおいて使用する例示的なプロセスのいくつかの特徴を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
モバイルデバイスにおいて、より信頼でき、正確で役に立ち、かつ/または場合によってはより強固な位置特定能力および/またはナビゲーション能力を場合により提供またはサポートする、モバイルデバイスにおける様々な方法および装置で実施できるいくつかの例示的技法が本明細書で提示される。
【0014】
たとえば、いくつかの実装形態では、モバイルデバイスは複数の領域を含む屋内環境の少なくとも一部分に関連するマップ情報を取得することができる。モバイルデバイスは、屋内環境の少なくとも一部分に関連する追加的測定情報を取得することもでき、追加的測定情報は、屋内環境内の複数のモバイルデバイスに関連する以前取得された推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づく。次いで、モバイルデバイスは、モバイルデバイスに関連するユーザにとって、複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断することができる。この判断は、マップ情報および追加的測定情報に少なくとも部分的に基づいてよい。
【0015】
いくつかの他の例示的な実装形態では、いくつかのタイプのユーザ情報を取得し、モバイルデバイスに関連するユーザにとって、ある領域へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断する際にそのようなユーザ情報を考慮することもできる。たとえば、ユーザ情報は、ある領域に関連し得る物理的特徴および/または論理的基準に関するいくつかのユーザ選好、アクセス特権などを識別することができる。
【0016】
どの領域がアクセス可能(実現可能)で、どの領域がアクセス不可能(実現不可能)であるかを判断した後、モバイルデバイスはそれに応じて、たとえば、1つまたは複数の位置特定能力および/またはナビゲーション能力に影響を与えること、または場合によってはそのような能力を高めることができる。たとえば、ナビゲートされるルートを選択して、デバイスのユーザにとってアクセス実現不可能であると判断された領域を回避することができる。さらに、いくつかの例示的な実装形態では、現在の位置推定内容がユーザにとってアクセス実現不可能であると判断される領域内であるとモバイルデバイスを認識していると思われる場合、推定位置測定情報を修正すること、または推定位置測定情報に影響を及ぼすことができる。さらに、いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイスの現在の推定位置がユーザにとってアクセス実現不可能であると判断される領域内であるとモバイルデバイスを認識していると思われる場合、ユーザまたは他の者は何らかの方法で警告を受けることができる。
【0017】
ここで注目する図1Aは、モバイルデバイス102、ネットワーク104、1つまたは複数の遠隔コンピューティングデバイス106、1つまたは複数のロケーションサービス(デバイス)108を含む例示的な環境100を示す概略ブロック図である。図1Aおよび同様に図1Bも、例示的な屋内環境を定める構造物112の一部に関する平面図の一部分に関する例示的なレイアウトを含む。
【0018】
モバイルデバイス102は、ネットワーク104にワイヤレスに接続されているものとして示されている。ネットワーク104は1つまたは複数の遠隔コンピューティングデバイス106にさらに接続され得る。また、1つまたは複数のロケーションサービス(デバイス)108を使用するようにモバイルデバイス102を接続すること、または場合によっては配置することができる。さらに図示されるように、いくつかの例示的な実装形態では、1つまたは複数のコンピューティングデバイス106および/またはロケーションサービス(デバイス)108を、構造物112内に少なくとも部分的に配置することができる。
【0019】
モバイルデバイス102は、ユーザによって適度に持ち運び可能な任意の電子デバイスを表す。限定ではなく例として、モバイルデバイス102は携帯電話、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、携帯情報端末、ナビゲーションデバイスなどのコンピューティングデバイスおよび/または通信デバイスを含むことができる。
【0020】
モバイルデバイス102は、たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)など、様々なワイヤレス通信ネットワークでの使用に(たとえば、1つまたは複数のネットワークインターフェースを介して)対応し得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、単一キャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)ネットワークなどであり得る。CDMAネットワークは、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)、たとえばCDMA2000、広帯域CDMA(W-CDMA)、時分割同時符号分割多元接続(TD-SCDMA)などの無線技術を実施することができる。ここで、CDMA2000はIS-95、IS-2000およびIS-856標準により実施される技術を含むことができる。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications (GSM(登録商標))、Digital Advanced Mobile Phone System (D-AMPS)または何らかの他のRATを実施することができる。GSM(登録商標)およびW-CDMAは「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と名付けられた団体による文書に記載されている。CDMA2000は「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と名付けられた団体による文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2の文書は公開されている。たとえばWLANはIEEE 802.11xネットワークを含むことができ、WPANはブルートゥースネットワーク、IEEE 802.15xを含むことができる。ワイヤレス通信ネットワークはいわゆる次世代技術(たとえば「4G」)、たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)、Advanced LTE、WiMAX、Ultra Mobile Broadband(UMB)などを含むことができる。
【0021】
ネットワーク104は、モバイルデバイス102と遠隔コンピューティングデバイス106との通信を可能にする1つまたは複数の有線通信ネットワークおよび/またはワイヤレス通信ネットワークなどを表す。例として、ネットワーク104には、電気通信および/またはデータネットワークおよび/またはサービス、セルラーネットワークおよび/または他のワイヤレスネットワーク、イントラネット、インターネットなどがある。したがって、ネットワーク104はアクセスポイント、基地局、1つまたは複数のコンピューティングリソースおよび/または通信リソースなどを含むことができる。場合によっては、ネットワーク104は「クラウド」コンピューティングリソースなどを含むことがある。
【0022】
遠隔コンピューティングデバイス106は、たとえば1つまたは複数のコンピューティングデバイス、通信デバイス/リソース、データ記憶デバイスなどを含むことができる。
【0023】
ロケーションサービス108は、1つまたは複数のワイヤレス信号ベースのロケーションサービスおよび/またはデバイス、たとえばGNSS(たとえば、GPSなど)または他の同様の衛星および/または地上のロケーション特定サービス、ロケーションベースサービス(たとえばセルラーネットワーク、WiFiネットワークなどを経由)を表す。いくつかの例示的な実装形態では、ロケーションベースサービスなどは、ネットワーク104および/または1つもしくは複数の遠隔コンピューティングデバイス106内の他のリソースによって提供されることや、そのようなリソースを介して何らかの形でサポートされることがある。
【0024】
モバイルデバイス102は、1つまたは複数の構造物112の全部または一部をユーザがナビゲートするのを支援することに対応し得る。モバイルデバイスは推定位置測定内容を、たとえば三辺測量、三角測量、ならびに/または位置ビーコンおよび/もしくは他のデバイスによって送信される信号に関連する他の測距技法によって取得することに対応し得る。そのような技法はよく知られている。
【0025】
モバイルデバイス102は、該当するマップ情報および追加的測定情報を取得し考慮することによって、1つまたは複数の構造物(たとえば屋内環境)の全部または一部をユーザがナビゲートするのを支援することにさらに対応し得る。いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイス102は該当するユーザ情報を考慮することもある。モバイルデバイス102によるそのような情報のいくつかの例示的なタイプおよび使用について、ここで説明する。本明細書で提示する例はすべて、請求する主題に関して非限定的であることに留意されたい。
【0026】
図1Aにさらに示すように、マップ情報120がモバイルデバイス102によって取得され得る。たとえば、マップ情報120は、複数の領域114を含む構造物112内の屋内環境の少なくとも一部分に関連する電子デジタルマップ情報を表すことができる。非限定的な例として、マップ情報120は、そのような屋内環境に関する1つまたは複数のコンピュータ支援設計(CAD)データ交換ファイルの全部または一部を含むことができる。
【0027】
マップ情報120は、たとえば、壁、部屋、ドア、廊下、エレベータ、階段、はしご、床、天井、および/または他の構造物的特徴など、屋内環境の1つまたは複数の物理的特徴を識別することができる。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、1つまたは複数の領域114を、1つまたは複数の物理的特徴に少なくとも部分的に基づいて定義すること、または場合によっては導出することができる。
【0028】
以下でより詳細に説明するように、領域114の物理的特徴を、その領域へのアクセスがモバイルデバイス102のユーザにとって実現可能であるか、それとも(物理的に)実現不可能であるかを判断する際に考慮することができる。ここで、マップ情報120が一部の物理的に実現不可能な領域を示しながらも、実際には一定の要員(たとえば許可されたメンテナンス要員またはセキュリティ要員など)によって物理的にアクセス可能な場合もあることに留意されたい。場合によっては、たとえば、いかなる者も物理的にまたはその他の形で容易にアクセスすることができない領域が存在することもある。
【0029】
いくつかの例示的な実装形態では、マップ情報120は、CADデータ交換ファイルに含まれること、および/または同じもしくは異なるフォーマットの1つもしくは複数の他の関連データファイルに含まれることのあるメタデータなどの他のタイプの情報を含むことができる。たとえば、マップ情報120は、構造物112内の1つまたは複数の領域114の1つまたは複数の用途をさらに識別することができる。非限定的な例として、マップ情報120は、特定の領域が1つまたは複数の特定のオブジェクト、実体、人、サービス、タスク/目的などに関連することを識別することができる。場合によっては、マップ情報120は、特定の領域が1つもしくは複数の特定の時間帯に、かつ/または1つもしくは複数の事象の発生、および/もしくは他の同様の条件付き態様/基準などによりアクセス可能であることを識別することができる。したがって、ある領域の用途を、その領域へのアクセスがモバイルデバイス102のユーザにとって実現可能であるか、それとも(論理的に)実現不可能であるかを判断する際に考慮することができる。
【0030】
同様に、いくつかの例示的な実装形態では、マップ情報120は構造物112内の1つまたは複数の領域114に関するアクセス制限情報をさらに含むことができる。いくつかの非限定的な例として、マップ情報120は、領域114はアクセスが実現可能であることが意図されているか、それとも実現不可能であることが意図されているか、および/またはアクセスが条件付きで実現可能であることが意図されているか、それとも条件付きで実現不可能であることが意図されているかを明示することができる。たとえば、マップ情報120は、領域114へのアクセスが、特定された1人もしくは複数のユーザまたは1つもしくは複数のユーザグループにとって実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを明示することができる。たとえば、マップ情報120は、領域114へのアクセスが、ある条件が満たされることにより実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを明示することができる。ここで、たとえば条件は、1つもしくは複数のしきい値を満たすこと、1つもしくは複数のテストに合格すること、および/または1つもしくは複数の事象の発生に基づき満たされ得る。たとえば、前述のように、場合によっては領域114へのアクセスは、時間、日または他の同様の基準に基づき、モバイルデバイス102のユーザにとって実現可能であると識別され得る。したがって、領域114に関するアクセス制限情報を、その領域へのアクセスがモバイルデバイス102のユーザにとって実現可能であるか、それとも(論理的に)実現不可能であるかを判断する際に考慮することができる。
【0031】
したがって、いくつかのさらなる態様によれば、方法および/または装置を実施して、1つまたは複数の領域に関連し得る該当するアクセス制限情報などを選択的にかつ/または場合によっては動的に識別することができる。さらなる例として、コンピューティングデバイス106またはロケーションサービスデバイス108は、オペレータおよび/または自動プロセスがそのようなアクセス制限情報などに選択的に影響を及ぼす(たとえば、そのようなアクセス制限情報などを入力する、変更する、など)ことを許可するように対応し得る。そのようなアクセス制限情報などを、たとえば、マップ情報120の一部としてモバイルデバイス102に提供することができる。したがって、マップ情報120は、1つまたは複数の領域が一定のユーザにとって、かつ/または一定の条件下で(論理的に)実現不可能であり得ることを選択的/動的に識別することができる。よって、たとえば美術館の館長または他の要員は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスを介してそのようなマップ情報に選択的/動的に影響を及ぼして、美術館または展示会に関連する1つまたは複数の領域(たとえば、展示、部屋、イベントなど)について訪問時間、展示時間および/または他の同様のアクセス制限情報を定めることができる。
【0032】
動的に変化する情報をサポートするために、いくつかの例示的な実装形態では、マップ情報120の全部または一部を、スケジュール、時間枠などに従って更新することができる。したがって、たとえばモバイルデバイス102は、様々な技法を用いてマップ情報120の全部または一部を識別および/または更新することができる。たとえば、モバイルデバイス102は、マップ情報120の最新版またはその該当部分を取得するためのデータ引き入れおよび/もしくは押し出し(data pulling and/or pushing)通信技法ならびに/または他の同様のデータ通信プロセスに対応し得る。いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイス102とデバイス106/108との間で情報を交換して、モバイルデバイス102および/またはモバイルデバイス102のユーザに特に該当し得るマップ情報120を取得することができる。たとえば、マップ情報120の全部または一部を取得するプロセスの一環として、追加的測定情報122および/またはユーザ情報124の一部分を提供し、かつ/または場合によっては処理し、何らかの方法で考慮することができる。
【0033】
図1Bでより詳細に示している領域114の例示的なレイアウトでは、(図示しているように)領域114-1、114-2、114-3および114-4へのアクセスが、該当する入口特徴(開口部)130、132、134および136が示すように物理的に実現可能な様子を観察できる。反対に、(図示しているように)領域114-5および114-6へのアクセスは、該当する入口特徴の欠如が示すように物理的に実現不可能な様子である。したがって、すべてまたは特定のユーザは位置140-3および/または位置140-5に位置することができない可能性がある。
【0034】
前述のように、領域114へのアクセスは、物理的には実現可能であっても論理的には実現不可能な場合がある。したがって、下記のように、図1Bの例示的なレイアウトでは、領域114-3へのアクセスは、一定の条件下ではモバイルデバイス102のユーザにとって実現不可能なこともある。
【0035】
図1Bの領域114の例示的なレイアウトに示すように、1つまたは複数の隣接する領域が全体的または部分的に重複する状況があり得る。たとえば、領域114-5は114-4および114-6と部分的に重複する。たとえば、領域114-5は、建物の1つの階の中で水平に伸びた頭上の保守通路もしくはキャットウォーク、または場合によっては建物の1つまたは複数の階で垂直に伸びたアトリウム空間を表し得る。そのような場合、重複領域による適用可能な論理的な実現可能性/実現不可能性の判断要素を何らかの形で組み合わせ、かつ/または重複領域の1つに関する論理的な実現可能性/実現不可能性の判断要素を適用することができる。
【0036】
モバイルデバイス102は、構造物112の屋内環境内の複数のモバイルデバイスから収集されたか、複数のモバイルデバイスに関連する以前取得された位置測定情報に少なくとも部分的に基づき得る追加的測定情報122を取得することができる。たとえば、追加的測定情報122は、他のモバイルデバイスのナビゲーションおよび/または観察された/測定された動きに基づく統計情報を含むことができる。したがって、追加的測定情報は、後に、または他の特定の時間に、領域114へのアクセスの可能性を識別することができる。
【0037】
したがって、過去に、または特定の時間期間中に他のモバイルデバイスが特定の領域に入った、特定の領域を通過した、または特定の領域から出たとみられる場合、現在移動中のモバイルデバイスのアクセスの可能性は高くなり得る。反対に、たとえば過去に、または特定の時間期間中に他のモバイルデバイスが特定の領域に入らなかった、特定の領域を通過しなかった、または特定の領域から出なかったとみられる場合、現在移動中のモバイルデバイスのアクセスの可能性は比較的低くなり得る。したがって、非限定的な例として、アクセスの可能性は、特定の領域内の推定位置測定内容を以前報告したモバイルデバイスの数(たとえば頻度など)に少なくとも部分的に基づいてよい。
【0038】
図1Bに、様々な時間におけるモバイルデバイスについて、いくつかの例示的な推定位置140が示されている。たとえば、モバイルデバイス102は、最初の時間に領域114-4内の推定位置140-1を有することがある。例として、モバイルデバイス102は単独で、またはロケーションサービスデバイス108の送信機から受信したワイヤレス信号に少なくとも部分的に基づくネットワークベースの支援を受けて、推定位置測定情報を取得することができる。
【0039】
ナビゲーションおよび/または他の位置特定機能をサポートするために、モバイルデバイス102は、たとえば、領域114-4内の位置140-1から領域114-2内の所望の位置140-2へのルート142を必要とすることがある。図示のように、例示的なルート142はユーザを、開口部132を通過して領域114-1を通過し、次いで開口部134を通過して領域114-2へと導く。ルート142に関連するナビゲーション情報を判断する際、モバイルデバイス102は、電子デジタルマップ情報120および追加的測定情報122に少なくとも部分的に基づいて、ユーザにとって領域114-1および114-2へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断することができる。
【0040】
この例では、(図示されているように)ユーザが開口部132および134を通過することをおそらく可能にし得る物理的特徴があると最初に仮定されている。他の例では、開口部または他の同様の物理的特徴は、特定のユーザまたはユーザグループがある領域にアクセスするのをむしろ抑止することもあることに留意されたい。たとえば、狭い開口部または梯子は、車いすもしくは他の同様のデバイスを抑止する場合があり、かつ/または特定のユーザにとってアクセス不可能であることが判明する場合がある。したがって、場合によっては、ある領域へのアクセスは、ユーザにとって、1つまたは複数の入口特徴を介して近づいたとき、論理的に実現不可能なことがある。
【0041】
領域114-1または114-2へのアクセスが、マップ情報120に基づきいずれも物理的かつ論理的に実現可能であると判断された場合、追加的測定情報122を考慮して、そのようなアクセスはモバイルデバイスに関連するユーザにとって実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断することができる。したがって、追加的測定情報122は、マップ情報120では識別されないアクセス問題があり得ることを識別することができる。たとえば、追加的測定情報122は、たとえば少し前の時間期間中に、領域114-1内に位置したモバイルデバイスがなかったこと、またはその数が少なくなっていたことに基づいて、領域114-1へのアクセスの可能性は低いことを明示することができる。たとえば、一時的な保守修理が行われていて、特定のユーザによる領域114-1へのアクセスが減っているか禁止されていることがある。したがって、そのような例示的状況では、ルート142はユーザにとって適切な選択ではない可能性があり、別のルート(図示せず)が代わりに選択される可能性がある。
【0042】
場合によっては、ルート142は、たとえばアラート事象の一部として、警告とともに、または警告の後、ユーザに提示され得る。たとえば、他のルートがない場合、追加的測定情報122に少なくとも部分的に基づいて、アクセスが論理的に実現不可能かもしれないと思われる。
【0043】
いくつかの例示的な実装形態では、ルーティング決定では追加的測定情報122を使用して、様々なルートおよび/またはその一部を重み付けすることができる。ここで、たとえばナビゲートされる1つまたは複数の見込み領域に関連する統計情報を(たとえば要素/パラメータの重み付けなどにより)考慮して、場合により、ユーザにとって実現可能性がより高いことが判明し得るルートを選択することができる。実際、場合によっては、ルートは、マップ情報120よりも追加的測定情報122に大きく依拠して選択され得る。たとえば、マップ情報120は古く、そのため領域114への新たな通路を識別する情報を含んでいないことがある。一方で追加的測定情報122は、それにもかかわらず、たとえば数百の移動局が新たな通路を介してその領域に入ったりその領域から出たりしていることを伝えることがある。したがって、ルートは新たな通路を含み得る。場合によっては、アラート事象がもたらされることがある。加えて、そのような通路が実際に存在することを識別するためにユーザ入力が要求されることがあり、そのような情報を他のコンピューティングデバイスおよび/またはサービスと共有することで、たとえば、場合によってはマップ情報120を更新すること、または追加的測定情報122をさらに改善することなどができる。
【0044】
図1Bはまた、領域114-3が、マップ情報120に従い特定のユーザによってたとえば開口部134を介して物理的にアクセス可能であることを示している。たとえば、モバイルデバイスのユーザは、位置140-6にナビゲートすることが許可され得る。前述のように、アクセスを特定のユーザもしくはユーザグループに限定すること、および/または時間もしくは何らかの他の基準に基づき領域114-3へのアクセスを規制することが意図され得る、領域114-3に関連する条件付きまたは他の同様の論理的態様があり得る。したがって、前述のように、マップ情報120は、領域114-3のアクセスに関する論理的条件を何らかの形で指定するメタデータおよび/または他のデータファイルを含むことができる。ここでたとえば、構造物112および/もしくはある領域またはそれらの他の同様の面に対する責任を負う個人または団体は、マップ情報120を修正する、または場合によってはマップ情報120に影響を及ぼす能力を提供され得る。例として、コンピューティングデバイスを使用して、マップ情報120を生成する、または場合によってはマップ情報120に影響を及ぼすことができる。その後、たとえば、マップ情報120の全部または一部がモバイルデバイス102に提供され得る。たとえば、モバイルデバイス102は、1つまたは複数のコンピューティングデバイス106および/または場合によってはロケーションサービスデバイス108から、1つまたは複数のネットワークインターフェースを介してマップ情報120を受信することができる。
【0045】
本明細書で説明するように、モバイルデバイス102の位置特定能力および/またはナビゲーション能力は、追加的測定情報122を考慮することによってさらに高まり得る。例として、コンピューティングデバイス(たとえば、サーバ)を使用して、ある時間期間にわたって複数のモバイルデバイスから推定位置測定情報および/または他の同様のナビゲーション情報を取得(たとえば、収集)し、追加的測定情報122を確立することができる。したがって、ある意味では、追加的測定情報122は、時間期間中に特定の領域にアクセスし、かつ/または場合によってはそこでナビゲートするユーザの能力に何らかの形で対応し得る。たとえば、追加的測定情報122は、1つまたは複数のコンピューティングデバイス106および/または場合によってはロケーションサービスデバイス108から、1つまたは複数のネットワークインターフェースを介してモバイルデバイス102に提供され得る。
【0046】
図1Aの例のように、モバイルデバイス102はユーザ情報124を取得することもできる。ユーザ情報124は、たとえば、マップ情報120および追加的測定情報122に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイス102に関連するユーザにとって、ある領域へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断する際に考慮され得るプロファイルもしくは他の同様のアクセス能力および/または他の情報を、何らかの形で識別することができる。したがって、たとえば、ユーザ情報124は、ユーザが1つもしくは複数のユーザグループに所属していること、またはユーザが一定のセキュリティまたは他の同様のアクセス能力を有することを識別することができる。いくつかの例示的な実装形態では、ユーザ情報124は、特定の物理的かつ/もしくは他の条件付きアクセス要件、またはユーザに関連する選好を明示することができる。ここで、いくつかの非限定的な例として、ユーザ情報124は以下を識別することができる。ユーザには階段またははしごを避けたいという意向がある、ユーザはゲスト特権または他の同様の限定的な特権を有する、ユーザは完全なアクセス特権を有する(たとえば、管理者、消防士など)、ユーザは一定の時間、または一定の時間期間などに特定の領域にアクセスすることができる、ユーザは男性である、女性であるなど、またはこれらの情報の任意の組合せ。いくつかの例示的な実装形態では、ユーザ情報124は、ある領域、屋内環境、ビジネス、場所、時間などに関するユーザフィードバック(たとえば、アクセス、物理的特徴、オブジェクトなどの識別)を含むことができる。
【0047】
たとえば、1つもしくは複数のコンピューティングデバイス106および/もしくはロケーションサービスデバイス108から、またはモバイルデバイス102によって取得されたユーザ入力もしくは他の同様の情報を介して、ユーザ情報124の全部または一部を取得することができる。したがって、構造物112またはその一部分(たとえば、領域)に関連する個人または団体は、ユーザ情報124の全部または一部を提供すること、または場合によっては明示することができる。
【0048】
いくつかの例示的な実装形態では、ある領域へのアクセスがユーザにとって実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断する際に考慮すべきユーザ情報がない場合もあることを認識されたい。ここでは、たとえば、すべてのユーザが同一と見なされ、そのためアクセス決定が、ユーザ情報124を考慮せず、マップ情報120および追加的測定情報122に基づき得る場合がある。
【0049】
図1Bに示す例示的なレイアウト、具体的には領域114-6に再び注目する。ここでは、領域114-6へのアクセスが、物理的制約および/または論理的制約により、モバイルデバイス102のユーザにとって実現不可能であると判断されていると仮定されている。モバイルデバイス102の推定位置測定内容が、領域114-6内の位置140-3であるとモバイルデバイス102を認識している場合、推定位置ではエラーが発生し得る。したがって、モバイルデバイス102に関連する現在の推定位置測定内容が、アクセスが実現不可能と判断されている領域114-6内であるとモバイルデバイス102を認識していることの識別に応じて、モバイルデバイス102は、アクセスが実現可能と判断されている隣接する領域(たとえば、近隣の領域、近接する領域、軌道および/または履歴に基づく最有力領域など)を識別し、現在の推定位置情報に影響を与えて、隣接領域内であるとモバイルデバイス102を認識することができる。ここで、たとえば図示のように、モバイルデバイス102は現在の推定位置情報を、たとえば位置140-3から位置140-4への矢印が示すように、実現不可能な領域114-6の位置140-3から実現可能な領域114-4の位置140-4へと変更することができる。いくつかの例示的な実装形態では、ユーザは変更および/または潜在的エラーを識別することを促されるか、場合によっては許可されることがある。
【0050】
次に参照する図2は、一実装形態による、たとえば図1Aのようなモバイルデバイス102のいくつかの機能を示す概略ブロック図である。
【0051】
図示のように、モバイルデバイス102は、1つまたは複数の接続200を介してメモリ204に結合された、(たとえば、本明細書で提供する技法の全部または一部に従い)データ処理を実行する1つまたは複数の処理ユニット202を含むことができる。処理ユニット202は、ハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装できる。処理ユニット202は、データコンピューティング手順またはプロセスの少なくとも一部分を実行するように構成可能な1つまたは複数の回路を表すことができる。限定ではなく例として、処理ユニットは、1つまたは複数のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイなど、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
【0052】
メモリ204は、任意のデータ記憶機構を表すことができる。メモリ204は、たとえば、1次メモリ204-1および/または2次メモリ204-2を含むことができる。1次メモリ204-1は、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含むことができる。この例では処理ユニットとは別個のものとして示しているが、1次メモリの全部または一部を、処理ユニット202またはモバイルデバイス102内の他の同様の回路の中に用意すること、または場合によってはこれらと同じ場所に配置すること、これらと結合することができることを理解されたい。2次メモリ204-2は、たとえば、1次メモリと同一もしくは類似のタイプのメモリ、および/または1つもしくは複数のデータ記憶デバイスもしくはシステム、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなどを含むことができる。いくつかの実装形態では、2次メモリはコンピュータ可読媒体224を動作可能に受け入れること、または場合によってはコンピュータ可読媒体224に結合するように構成することができる。図示のように、メモリ204および/またはコンピュータ可読媒体224は(たとえば、本明細書で提供する技法による)データ処理に関連する命令206を含むことができる。
【0053】
さらに図示するように、時には、メモリ204はマップ情報120および追加的測定情報122を表す保存データを含むことがある。いくつかの例示的な実装形態では、時には、メモリ204はユーザ情報124を表す保存データを含むことがある。いくつかの例示的な実装形態では、時には、メモリ204は、過去および/または現在の推定位置測定情報および/または他の同様のナビゲーション情報を表し得る保存データ216を含むことがある。いくつかの例示的な実装形態では、時には、メモリ204は、ユーザによる1つまたは複数の領域へのアクセスに関する判断に影響を与え得る該当する論理的条件に関連するしきい値および/または他の同様の基準を表す保存データ208を含むことがある。
【0054】
さらに図示するように、いくつかの例示的な実装形態では、時には、メモリ204は、1つまたは複数の位置特定プロセスおよび/またはナビゲーションプロセス、通信プロセス、および/または他の同様のデータ処理能力に関係する(たとえば、これらを提供し、かつ/または場合によってはサポートする)1つまたは複数のプロセスに関する命令206を含むことがある。そのようなプロセスに関係する命令は、図2では、メモリ204に少なくとも部分的に記憶されたものとして示され得るものの、そのようなプロセスは、処理ユニット202のうちの1つもしくは複数および/または他の同様の回路において、全体的または部分的に動作可能に提供され得ることを理解されたい。たとえば、ロケーションサービス受信機220および/またはユーザインターフェース218は、1つまたは複数の位置特定プロセスおよび/またはナビゲーションプロセスを提供すること、および/または場合によってはサポートすることができる。たとえば、ネットワークインターフェース222および/またはユーザインターフェース218は、1つまたは複数の通信プロセスを提供すること、および/または場合によってはサポートすることができる。
【0055】
したがって、モバイルデバイス102はたとえば、接続200のうちの1つまたは複数に結合され得る1つまたは複数のユーザインターフェース218をさらに含むことができる。例として、ユーザインターフェース218は、マイクロフォン218-1、ディスプレイ218-2、1つもしくは複数のボタンなど218-3、および/またはスピーカー218-4、および/または他の同様のユーザ入力/出力機構を含むことができる。1つまたは複数のユーザインターフェース218を用いて、たとえば、ユーザ入力を取得すること、ユーザに情報を表示すること、ユーザにフィードバックを提供すること、などができる。いくつかの例示的な実装形態では、1つまたは複数の該当する出力デバイス(たとえば、ディスプレイ218-2、スピーカー218-4、および/または他の同様の機構(図示せず)、たとえば、LEDまたはライト、ブザーまたはバイブレータなど)を介してユーザにローカルアラートを提示することができる。
【0056】
モバイルデバイス102はたとえば、前述のように、接続200のうちの1つまたは複数に結合され得る1つまたは複数のロケーションサービス受信機220および/またはネットワークインターフェース222をさらに含むことができる。本明細書で提示する技法によって使用され得る該当するデータの全部または一部を、たとえば、1つまたは複数のネットワークインターフェース222を介して他のデバイスからそのようなデータ、情報および/または命令を受信した後にメモリ204に記憶することができる。
【0057】
次に注目する図3は、領域114へのアクセスがモバイルデバイス102のユーザにとって実現可能とみられるか、それとも実現不可能とみられるかを判断するためにモバイルデバイス102において使用する例示的なプロセス300を示す流れ図である。
【0058】
ブロック302において、マップ情報120が取得され得る。たとえば、マップ情報120は、複数の領域を含む屋内環境の少なくとも一部分(たとえば、1つまたは複数の構造物の全部または一部)に関連する、電子デジタルマップ情報および/または他の同様のもしくは関係する情報(たとえば、メタデータなど)を含むことができる。したがって、たとえば、マップ情報120は1つまたは複数の領域に関する情報を含むことができる。マップ情報120の全部または一部を、たとえば、モバイルデバイス102のメモリにあらかじめ記憶すること、ならびに/または、たとえば1つもしくは複数のネットワークインターフェースを介して1つもしくは複数のネットワーク化された、かつ/もしくは他の同様のコンピューティングデバイスおよび/もしくはサービスから取得することができる。
【0059】
ブロック304において、屋内環境に関連する追加的測定情報122が取得され得る。たとえば、追加的測定情報122は、屋内環境内の複数のモバイルデバイスに関連する以前取得された推定位置測定情報および/または他の同様のナビゲーション情報に少なくとも部分的に基づくことができる。したがって、たとえば、追加的測定情報122は1つまたは複数の領域に関する情報を含むことができる。追加的測定情報122の全部または一部を、たとえば、モバイルデバイス102のメモリにあらかじめ記憶すること、ならびに/または、たとえば1つもしくは複数のネットワークインターフェースを介して1つもしくは複数のネットワーク化された、かつ/もしくは他の同様のコンピューティングデバイスおよび/もしくはサービスから取得することができる。
【0060】
ブロック306において、いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイス102のユーザ(たとえば、モバイルデバイスの対象ユーザ)に関連するユーザ情報124が取得され得る。たとえば、ユーザ情報124は、特定の屋内環境内の、たとえば位置特定および/またはナビゲーションの選好などに関する、以前取得されたユーザ入力および/またはユーザに関する他者からのインプットおよび/またはユーザのプロファイル情報に少なくとも部分的に基づくことができる。したがって、たとえば、ユーザ情報124は、1つもしくは複数の物理的特徴および/もしくは論理的基準に関する情報、ならびに/またはユーザにとってアクセス能力を判断する際に役立ち得る他の同様のプロファイル情報を含むことができる。ユーザ情報124の全部または一部を、たとえば、モバイルデバイス102のメモリにあらかじめ記憶すること、ユーザインターフェースから取得すること、ならびに/または、たとえば1つもしくは複数のネットワークインターフェースを介して1つもしくは複数のネットワーク化された、かつ/もしくは他の同様のコンピューティングデバイスおよび/もしくはサービスから取得することができる。ブロック306は、いくつかの例示的な実装形態では随意であり得る。
【0061】
ブロック308において、マップ情報120および追加的測定情報122に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスに関連するユーザにとって、特定の領域へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断することができる。たとえば、いくつかの実装形態では(ブロック310において)、特定の領域に関連する物理的特徴、用途、および/またはユーザもしくは他の条件付きアクセス制限情報が、ブロック308で判断を下す際に考慮され得る。そのような情報は、たとえば、マップ情報120および/または(随意の)ユーザ情報124で提供され得る。いくつかの例示的な実装形態では、たとえばブロック312では、追加的測定情報122で提供される、特定の領域へのアクセスの可能性を識別する統計情報および/または他の同様の情報が、ブロック308で判断を下す際に考慮され得る。
【0062】
ブロック314において、特定の領域に関してユーザが使用する位置情報および/または他の同様のナビゲーション情報が特定され得る。たとえば、現在の推定位置からアイテムまたは注目するポイントの位置までのルートが、ユーザにとってアクセスが実現可能であると判断される1つまたは複数の領域にわたって特定され得る。
【0063】
ブロック316において、モバイルデバイスに関する位置情報および/または他の同様のナビゲーション情報を、1つまたは複数のコンピューティングデバイスと共有する(たとえば送信する)ことができる。ここで、追加的測定情報122を確立する際に考慮するために、推定位置測定情報を1つまたは複数のコンピューティングデバイスおよび/またはサービスに提供することができる。
【0064】
ブロック318において、いくつかの例示的な実装形態では、現在の推定位置が、モバイルデバイスのユーザにとって実現不可能であると判断されている特定の領域内であるとモバイルデバイスを認識している場合、1つまたは複数のアラート事象が開始され得る。ここで、たとえば、アクセスが実現不可能であると判断されている領域内にモバイルデバイスがあると推定される、または推定されたことを何らかの方法で識別するアラートデータを生成し、記憶することができる。いくつかの例示的な実装形態では、ローカルアラートをユーザに提示して、アクセスが実現不可能であると判断されている領域内にモバイルデバイスがある可能性またはあった可能性を伝えることができる。いくつかの例示的な実装形態では、リモートアラートを1つまたは複数のコンピューティングデバイスに送信して、アクセスが実現不可能であると判断されている領域内にモバイルデバイスがある可能性またはあった可能性を伝えることができる。
【0065】
ブロック320において、いくつかの例示的な実装形態では、現在の推定位置が、実現不可能であると判断された特定の領域内であるとモバイルデバイスを認識している場合、モバイルデバイスの現在の推定位置測定内容を修正すること、または場合によってはそのような測定内容に影響を及ぼすことができる。そのような技法の例については、図1Bおよび推定位置140-3に関して本明細書ですでに示し、説明している。
【0066】
上記の例で示しているように、本明細書で提示する技法をモバイルデバイス102における様々な方法および装置で実施することができ、それによりモバイルデバイスが、複数の領域を含む屋内環境の少なくとも一部分に関連するマップ情報120を取得し、屋内環境の少なくとも一部分に関連する追加的測定情報であって、屋内環境内の複数のモバイルデバイスに関連する以前取得された推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づく追加的測定情報122を取得することが可能になる。モバイルデバイス102は、ユーザ情報124を随意に取得することができる。モバイルデバイス102は、マップ情報120および追加的測定情報122に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスに関連するユーザにとって、複数の領域の少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断することができる。場合によっては、ユーザ情報124を考慮することもある。
【0067】
いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイス102は、ある領域へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、マップ情報120で識別されるその領域に関連する1つまたは複数の物理的特徴に少なくとも部分的に基づいて判断することができる。
【0068】
いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイス102は、ある領域へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、マップ情報120で識別されるその領域に関連する1つまたは複数の用途に少なくとも部分的に基づいて判断することができる。ここで、たとえば、マップ情報120は複数の領域のうちの1つに関連するアクセス制限情報を含むことができる。場合によっては、そのようなアクセス制限情報は、1人もしくは複数のユーザおよび/または1つもしくはユーザグループにとって、ある領域へのアクセスが実現可能であることが意図されているか、それとも実現不可能であることが意図されているかを識別することができる。場合によっては、そのようなアクセス制限情報は、1つまたは複数のしきい値に基づいて、ある領域へのアクセスが実現可能であることが意図されているか、それとも実現不可能であることが意図されているかを識別することができる。
【0069】
いくつかの例示的な実装形態では、追加的測定情報122の少なくとも一部分は、特定の領域へのアクセスの可能性を識別する統計情報を含むことができる。場合によっては、そのような統計情報は、特定の領域内で推定位置測定内容を以前報告したモバイルデバイスの数(たとえば頻度)に少なくとも部分的に基づいて判断することができる。
【0070】
いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイス102は、ある領域へのアクセスが実現可能であるとの判断に応じて、1つもしくは複数の領域に入る、そこから出る、かつ/またはそこを通過する際にユーザが使用するナビゲーション情報(たとえば、ルート142)をさらに特定することができる。反対に、モバイルデバイス102は、ある領域へのアクセスが実現不可能であるとの判断に応じて、そのような実現不可能な領域に入る、またはそこを通過することなしに屋内環境内でユーザが使用するナビゲーション情報(たとえば、ルート142)をさらに特定することができる。
【0071】
いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイス102は、アクセスが実現可能であると判断されている隣接領域を識別し、現在の推定位置に影響を及ぼして、隣接領域内であるとモバイルデバイスを認識することを、モバイルデバイスに関連する現在の推定位置測定内容が、アクセスが実現不可能であると判断されている領域内であるとモバイルデバイスを認識しているとの判断に応じて行うことができる。
【0072】
いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイス102は、少なくとも1つのアラート事象の開始を、たとえば、モバイルデバイスに関連する現在の推定位置測定内容が、アクセスが実現不可能であると判断されている領域内であるとモバイルデバイスを認識しているとの判断に応じて行うことができる。
【0073】
したがって、本明細書で提示するように、いくつかの態様によれば、複数の領域を含む屋内環境の少なくとも一部分に関連するマップ情報をモバイルデバイスが取得するのを可能にする、様々な方法および/または装置を使用して実施できる様々な技法が提供される。モバイルデバイスは、屋内環境の少なくとも一部分に関連する追加的測定情報を取得することもでき、追加的測定情報は、屋内環境内に以前あった1つまたは複数の他のモバイルデバイスに関連し得る以前取得された推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づく。モバイルデバイスは、たとえば、複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが、モバイルデバイスに関連するユーザにとって実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断することができる。そのような例示的な判断は、マップ情報および追加的測定情報に少なくとも部分的に基づいてよい。
【0074】
例として、1つの方法では、モバイルデバイスは複数の領域を含む屋内環境の少なくとも一部分に関連するマップ情報を表す1つまたは複数の電気信号を取得することができる。モバイルデバイスは、屋内環境の少なくとも一部分に関連する追加的測定情報を表す1つまたは複数の電気信号を取得することもできる。たとえば、追加的測定情報は、屋内環境内の複数のモバイルデバイスに関連する以前取得された推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づくことができる。モバイルデバイスは、マップ情報および追加的測定情報に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスに関連するユーザにとって、複数の領域の少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断することができる。
【0075】
いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイスは、ある領域へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、マップ情報で識別されるその領域に関連する1つまたは複数の物理的特徴に少なくとも部分的に基づいて識別することができる。いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイスは、ある領域へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、マップ情報で識別されるその領域に関連する1つまたは複数の用途に少なくとも部分的に基づいて識別することができる。
【0076】
マップ情報は、たとえば、ある領域へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断する際に考慮され得るアクセス制限情報を含むことができる。1つの例示的な方法では、マップ情報の全部または一部を選択的かつ/もしくは動的に確立すること、または場合によっては何らかの方法で、たとえば1つもしくは複数のコンピューティングデバイスを使用してマップ情報の全部または一部に影響を及ぼすことができる。
【0077】
いくつかの例示的な実装形態では、追加的測定情報の少なくとも一部分は、ある領域へのアクセスの可能性を識別する統計情報を含むことができる。たとえば、特定の統計情報は、特定の領域内の推定位置測定内容を以前報告したモバイルデバイスの数に少なくとも部分的に基づくことができる。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイスは、ある領域へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、ある領域へのアクセスの可能性を識別する統計情報に少なくとも部分的に基づいて識別することができる。
【0078】
いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイスは、複数の領域のうちの少なくとも1つに入る、そこから出る、かつ/またはそこを通過する際にユーザが使用するナビゲーション情報を、様々な領域へのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかの判断に少なくとも部分的に基づいて特定することができる。
【0079】
いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイスは推定位置を修正すること、または場合によっては何らかの方法で推定位置に影響を及ぼすことを、モバイルデバイスに関連する現在の推定位置測定内容が、アクセスが実現不可能であると判断されている領域内であるとモバイルデバイスを認識していることの識別に応じて行うことができる。たとえば、モバイルデバイスは、アクセスが実現可能であると判断されている隣接領域内の推定位置を識別し、現在の推定位置に影響を及ぼして、モバイルデバイスが隣接領域内のある位置に存在すると推定されることを識別する(たとえば、認識する)ことができる。
【0080】
いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイスは少なくとも1つのアラート事象の開始を、モバイルデバイスに関連する現在の推定位置測定内容が、アクセスが実現不可能であると判断されている領域内であるとモバイルデバイスを認識していることの識別に応じて行うことができる。たとえば、アラート事象はローカルアラート(たとえば、ユーザ向けの場合)および/またはリモートアラート(たとえば、別のデバイスにおける場合)を含むことができる。
【0081】
本明細書を通じて「一例」、「例」、「いくつかの例」または「例示的な実装形態」への言及は、特徴および/または例に関して説明する特定の特徴、構造物または特性が、請求する主題の少なくとも1つの特徴および/または例に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書の様々な場所における「一例では」、「例」、「いくつかの例では」もしくは「いくつかの実装形態では」という語句または他の同様の語句の出現は、同じ特徴、例および/または限定にすべて言及しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造物または特性を1つまたは複数の例および/または特徴において組み合わせることができる。
【0082】
本明細書で説明する方法を、特定の特徴および/または例に従い、適用場面に応じて様々な手段により実施することができる。たとえば、そのような方法を、ハードウェア、ファームウェアおよび/またはそれらの組合せで、ソフトウェアとともに実施することができる。たとえばハードウェア実装では、処理ユニットは、1つもしくは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他のデバイスユニット、および/またはそれらの組合せの中で実装可能である。
【0083】
先の詳細な説明において、多数の具体的な詳細は、請求する主題の完全な理解をもたらすために示されている。しかしながら、請求する主題がこれらの具体的な詳細なし実施され得ることが、当業者によって理解されよう。他の場合では、請求する主題が不明瞭にならないよう、当業者によって知られている方法および装置について詳述していない。
【0084】
先の詳細な説明の一部は、特定の装置または専用コンピューティングデバイスもしくはプラットフォームのメモリ内に記憶された2進デジタル電子信号に対するオペレーションのアルゴリズムまたは記号表現で提示されている。この特定の明細書に関して、「特定の装置」などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の機能を実行するように汎用コンピュータがプログラムされた場合、そのような汎用コンピュータを含む。アルゴリズム記述または記号表現は、当業者が作業内容を他の当業者に伝えるために信号処理または関連技術において使用する技法の例である。アルゴリズムは本明細書に存在し、一般に、オペレーションまたは所望の結果に導く同様の信号処理の自己矛盾のない順番であると考えられる。このコンテキストでは、オペレーションまたは処理は物理量の物理的操作を伴う。典型的には、必ずというわけではないが、そのような量は、情報を表す電子信号として保存、移転、結合、比較または場合により操作が可能な電気信号または磁気信号の形を取る。そのような信号をビット、データ、値、要素、シンボル、記号、用語、数、数字、情報などと呼ぶことは、主に一般的な用法という理由で、時には好都合であることが判明している。しかしながら、これらの用語または類似の用語はすべて、適切な物理量に結び付いており、単なる便宜上の名称にすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、以下の説明から明らかなように、本明細書を通じて、「処理」、「コンピューティング」、「計算する」、「判断する」、「確立する」、「取得する」、「識別する」などの用語を利用した説明は、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスなどの特定の装置のアクションまたはプロセスを指していることが認識される。したがって、本明細書のコンテキストにおいて、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイスの中の物理的な電子量または磁気量として典型的に表される信号を操作または変換することが可能である。この特定の特許出願に関して、「特定の装置」という用語は、汎用コンピュータがプログラムソフトウェアからの命令に従って特定の機能を実行するようにプログラムされた場合、そのような汎用コンピュータを含むことができる。
【0085】
本明細書で使用する「および」、「または」および「および/または」という用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存することも予想される様々な意味を含み得る。典型的には、「または」は、A、BまたはCのようなリストを結び付けるために使用される場合、「A、BおよびC」(ここでは包括的意味で使用される)、および「A、BまたはC」(ここでは排他的意味で使用される)を意味することが意図されている。加えて、本明細書で使用する「1つまたは複数の」という用語を、単数の任意の特徴、構造物もしくは特性を説明するために使用すること、または複数の特徴、構造物もしくは特性や、それらの何らかの他の組合せを説明するために使用することができる。とはいえ、これは例示にすぎず、請求する主題はこの例に限定されないことに留意されたい。
【0086】
例示的な特徴であると現在考えられる内容について示し、説明してきたが、請求する主題から離れることなく、様々な他の修正を加えること、および同等物に置き換えることができることが、当業者によって理解されよう。さらに、本明細書で説明する中心的概念から離れることなく、請求する主題の教示内容に特定の状況を適合させるために、多くの修正を加えることができる。
【0087】
したがって、請求する主題は、開示する特定の例に限定されないこと、またそのような請求する主題は、添付の請求項の範囲内にあるすべての態様およびその同等物を含み得ることが意図されている。
【符号の説明】
【0088】
100 環境
102 モバイルデバイス
104 ネットワーク
106 遠隔コンピューティングデバイス
108 ロケーションサービス(デバイス)
112 構造物
114 領域
120 マップ情報
122 追加的測定情報
124 ユーザ情報
130 入口特徴(開口部)
132 入口特徴(開口部)
134 入口特徴(開口部)
136 入口特徴(開口部)
140 位置
142 ルート
200 接続
202 処理ユニット
204 メモリ
206 命令
208 保存データ
216 保存データ
218 ユーザインターフェース
218-1 マイクロフォン
218-2 ディスプレイ
218-3 ボタンなど
218-4 スピーカー
220 ロケーションサービス受信機
222 ネットワークインターフェース
224 コンピュータ可読媒体
300 プロセス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイスにより、
複数の領域を含む屋内環境の少なくとも一部分に関連するマップ情報を表す1つまたは複数の電気信号を取得するステップと、
前記屋内環境の少なくとも前記一部分に関連する追加的測定情報を表す1つまたは複数の電気信号を取得するステップであって、前記追加的測定情報は、前記屋内環境内の複数のモバイルデバイスに関連する以前取得された推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づいて確立される、ステップと、
前記マップ情報および前記追加的測定情報に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスに関連するユーザにとって、前記複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断するステップは、
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、前記マップ情報で識別される前記領域に関連する1つまたは複数の物理的特徴に少なくとも部分的に基づいて識別するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断するステップは、
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、前記マップ情報で識別される前記領域に関連する1つまたは複数の用途に少なくとも部分的に基づいて識別するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記マップ情報は、前記複数の領域のうちの少なくとも1つに関連するアクセス制限情報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記アクセス制限情報に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断するステップ
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
1人もしくは複数のユーザおよび/または1つもしくは複数のユーザグループにとって、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であることが意図されているか、それとも実現不可能であることが意図されているかを、前記アクセス制限情報は識別する、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
1つまたは複数のしきい値に基づいて、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であることが意図されているか、それとも実現不可能であることが意図されているかを、前記アクセス制限情報は識別する、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記追加的測定情報の少なくとも一部分は、前記複数のモバイルデバイスに関連する前記推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づいて判断される統計情報を含み、前記統計情報は、前記複数の領域のうちの特定の1つへのアクセスの可能性を識別する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記統計情報の少なくとも一部分は、前記複数の領域のうちの特定の1つにおける推定位置測定内容を以前報告した前記複数のモバイルデバイスの数に少なくとも部分的に基づいて判断される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断するステップは、
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスの可能性を識別する統計情報に少なくとも部分的に基づいて識別するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるとの判断に応じて、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つに入る、そこから出る、かつ/またはそこを通過する際に前記ユーザが使用するナビゲーション情報を特定するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現不可能であるとの判断に応じて、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つに入ることなく、またはそこを通過することなく前記屋内環境内でナビゲートする際に前記ユーザが使用するナビゲーション情報を特定するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記モバイルデバイスに関連する現在の推定位置測定内容が、アクセスが実現不可能であると判断されている前記複数の領域のうちの少なくとも1つの中であると前記モバイルデバイスを認識していることの識別に応じて、アクセスが実現可能であると判断されている前記複数の領域のうちの隣接する1つを識別し、前記現在の推定位置測定内容に影響を及ぼして、前記複数の領域のうちの前記隣接する1つの中であると前記モバイルデバイスを認識するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記モバイルデバイスに関連する現在の推定位置測定内容が、アクセスが実現不可能であると判断されている前記複数の領域のうちの少なくとも1つの中であると前記モバイルデバイスを認識していることの識別に応じて、少なくとも1つのアラート事象を開始するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのアラート事象を開始するステップは、
前記モバイルデバイスが、アクセスが実現不可能であると判断されている前記複数の領域のうちの少なくとも1つの中であると推定される、または推定されたことを識別するアラートデータを表す1つまたは複数の電気信号を記憶するステップ、
前記モバイルデバイスの前記ユーザに、前記アラートデータに少なくとも部分的に基づくローカルアラートを提示するステップ、
少なくとも1つのコンピューティングデバイスに、前記アラートデータに少なくとも部分的に基づくリモートアラートを表す1つまたは複数の電気信号を送信するステップ
のうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記屋内環境内にある間に前記モバイルデバイスに関連する推定位置測定内容および/またはナビゲーション情報を表す1つまたは複数の電気信号を取得するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
少なくとも1つのコンピューティングデバイスに、前記モバイルデバイスに関連する前記取得された推定位置測定内容および/またはナビゲーション情報の少なくとも一部分を表す1つまたは複数の電気信号を送信するステップ
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記マップ情報を取得するステップは、少なくとも1つのコンピューティングデバイスから前記マップ情報の少なくとも一部分を表す1つまたは複数の電気信号を受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記追加的測定情報を取得するステップは、少なくとも1つのコンピューティングデバイスから前記追加的測定情報の少なくとも一部分を表す1つまたは複数の電気信号を受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記マップ情報は、1つまたは複数のコンピュータ支援設計(CAD)データ交換ファイルを少なくとも部分的に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1つのコンピューティングデバイスにより、前記屋内環境の少なくとも前記一部分に関連する前記マップ情報の少なくとも一部を表す前記1つまたは複数の電気信号を選択的に確立するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
モバイルデバイスで使用するための装置であって、
複数の領域を含む屋内環境の少なくとも一部分に関連するマップ情報を取得するための手段と、
前記屋内環境の少なくとも前記一部分に関連する、前記屋内環境内の複数のモバイルデバイスに関連する以前取得された推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づいて確立される追加的測定情報を取得するための手段と、
前記マップ情報および前記追加的測定情報に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスに関連するユーザにとって、前記複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断するための手段と
を含む装置。
【請求項23】
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、前記マップ情報で識別される前記領域に関連する1つまたは複数の物理的特徴に少なくとも部分的に基づいて判断するための手段
をさらに含む、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、前記マップ情報で識別される前記領域に関連する1つまたは複数の用途に少なくとも部分的に基づいて判断するための手段
をさらに含む、請求項22に記載の装置。
【請求項25】
前記マップ情報は、前記複数の領域のうちの少なくとも1つに関連するアクセス制限情報をさらに含む、請求項22に記載の装置。
【請求項26】
前記アクセス制限情報に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断するための手段
をさらに含む、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
1人もしくは複数のユーザおよび/または1つもしくは複数のユーザグループにとって、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であることが意図されているか、それとも実現不可能であることが意図されているかを、前記アクセス制限情報は識別する、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
1つまたは複数のしきい値に基づいて、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であることが意図されているか、それとも実現不可能であることが意図されているかを、前記アクセス制限情報は識別する、請求項25に記載の装置。
【請求項29】
前記追加的測定情報の少なくとも一部分は、前記複数のモバイルデバイスに関連する前記推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づいて特定される統計情報を含み、前記統計情報は、前記複数の領域のうちの特定の1つへのアクセスの可能性を識別する、請求項22に記載の装置。
【請求項30】
前記統計情報の少なくとも一部分は、前記複数の領域のうちの特定の1つにおける推定位置測定内容を以前報告した前記複数のモバイルデバイスの数に少なくとも部分的に基づいて特定される、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスの可能性を識別する統計情報に少なくとも部分的に基づいて判断するための手段
をさらに含む、請求項22に記載の装置。
【請求項32】
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つに入る、そこから出る、かつ/またはそこを通過する際に前記ユーザが使用するナビゲーション情報を特定することを、前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるとの判断に応じて行うための手段
をさらに含む、請求項22に記載の装置。
【請求項33】
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つに入ることなく、またはそこを通過することなく、前記屋内環境内でナビゲートする際に前記ユーザが使用するナビゲーション情報を特定することを、前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現不可能であるとの判断に応じて行うための手段
をさらに含む、請求項22に記載の装置。
【請求項34】
アクセスが実現可能であると判断されている前記複数の領域のうちの隣接する1つを識別し、前記モバイルデバイスに関連する現在の推定位置測定内容に影響を及ぼして、前記複数の領域のうちの前記隣接する1つの中であると前記モバイルデバイスを認識することを、前記現在の推定位置測定内容が、アクセスが実現不可能であると判断されている前記複数の領域のうちの少なくとも1つの中であると前記モバイルデバイスを認識しているとの判断に応じて行うための手段
をさらに含む、請求項22に記載の装置。
【請求項35】
少なくとも1つのアラート事象の開始を、前記モバイルデバイスに関連する現在の推定位置測定内容が、アクセスが実現不可能であると判断されている前記複数の領域のうちの少なくとも1つの中であると前記モバイルデバイスを認識しているとの判断に応じて行うための手段
をさらに含む、請求項22に記載の装置。
【請求項36】
前記少なくとも1つのアラート事象の開始を行うための前記手段は、
前記モバイルデバイスが、アクセスが実現不可能であると判断されている前記複数の領域のうちの少なくとも1つの中であると推定される、または推定されたことを識別するアラートデータを記憶するための手段、
前記アラートデータに少なくとも部分的に基づいて前記ユーザにローカルアラートを提示するための手段、
前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスに、前記アラートデータに少なくとも部分的に基づくリモートアラートを提供するための手段
のうちの少なくとも1つを含む、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記屋内環境内にある間に前記モバイルデバイスに関連する推定位置測定内容および/またはナビゲーション情報を取得するための手段
をさらに含む、請求項22に記載の装置。
【請求項38】
少なくとも1つのコンピューティングデバイスに、前記モバイルデバイスに関連する前記取得された推定位置測定内容および/またはナビゲーション情報の少なくとも一部分を送信するための手段
をさらに含む、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記マップ情報を取得するための前記手段は、
少なくとも1つのコンピューティングデバイスから前記マップ情報の少なくとも一部分を受信するための手段
を含む、請求項22に記載の装置。
【請求項40】
前記追加的測定情報を取得するための前記手段は、
少なくとも1つのコンピューティングデバイスから前記追加的測定情報の少なくとも一部分を受信するための手段
を含む、請求項22に記載の装置。
【請求項41】
前記マップ情報は、1つまたは複数のコンピュータ支援設計(CAD)データ交換ファイルを少なくとも部分的に含む、請求項22記載の装置。
【請求項42】
ネットワークインターフェースと、
1つまたは複数の処理ユニットと
を含むモバイルデバイスであって、前記1つまたは複数の処理ユニットは、
複数の領域を含む屋内環境の少なくとも一部分に関連するマップ情報にアクセスし、
前記ネットワークインターフェースを介して、前記屋内環境の少なくとも前記一部分に関連する、前記屋内環境内の複数のモバイルデバイスに関連する以前取得された推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づいて確立される追加的測定情報を取得し、
前記マップ情報および前記追加的測定情報に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスに関連するユーザにとって、前記複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断する、
モバイルデバイス。
【請求項43】
前記1つまたは複数の処理ユニットはさらに、
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、前記マップ情報で識別される前記領域に関連する1つまたは複数の物理的特徴に少なくとも部分的に基づいて判断する、
請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項44】
前記1つまたは複数の処理ユニットはさらに、
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、前記マップ情報で識別される前記領域に関連する1つまたは複数の用途に少なくとも部分的に基づいて判断する、
請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項45】
前記マップ情報は、前記複数の領域のうちの少なくとも1つに関連するアクセス制限情報をさらに含む、請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項46】
前記1つまたは複数の処理ユニットはさらに、
前記アクセス制限情報に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断する、
請求項45に記載のモバイルデバイス。
【請求項47】
1人もしくは複数のユーザおよび/または1つもしくは複数のユーザグループにとって、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であることが意図されているか、それとも実現不可能であることが意図されているかを、前記アクセス制限情報は識別する、請求項45に記載のモバイルデバイス。
【請求項48】
1つまたは複数のしきい値に基づいて、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であることが意図されているか、それとも実現不可能であることが意図されているかを、前記アクセス制限情報は識別する、請求項45に記載のモバイルデバイス。
【請求項49】
前記追加的測定情報の少なくとも一部分は、前記複数のモバイルデバイスに関連する前記推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づいて特定される統計情報を含み、前記統計情報は、前記複数の領域のうちの特定の1つへのアクセスの可能性を識別する、請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項50】
前記統計情報の少なくとも一部分は、前記複数の領域のうちの特定の1つにおける推定位置測定内容を以前報告した前記複数のモバイルデバイスの数に少なくとも部分的に基づいて特定される、請求項49に記載のモバイルデバイス。
【請求項51】
前記1つまたは複数の処理ユニットはさらに、
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスの可能性を識別する統計情報に少なくとも部分的に基づいて判断する、
請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項52】
前記1つまたは複数の処理ユニットはさらに、
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つに入る、そこから出る、かつ/またはそこを通過する際に前記ユーザが使用するナビゲーション情報を特定することを、前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるとの判断に応じて行う、
請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項53】
前記1つまたは複数の処理ユニットはさらに、
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つに入ることなく、またはそこを通過することなく、前記屋内環境内でナビゲートする際に前記ユーザが使用するナビゲーション情報を特定することを、前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現不可能であるとの判断に応じて行う、
請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項54】
前記1つまたは複数の処理ユニットはさらに、
アクセスが実現可能であると判断されている前記複数の領域のうちの隣接する1つを識別し、前記モバイルデバイスに関連する現在の推定位置測定内容に影響を及ぼして、前記複数の領域のうちの前記隣接する1つの中であると前記モバイルデバイスを認識することを、前記現在の推定位置測定内容が、アクセスが実現不可能であると判断されている前記複数の領域のうちの少なくとも1つの中であると前記モバイルデバイスを認識しているとの判断に応じて行う、
請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項55】
前記1つまたは複数の処理ユニットはさらに、
少なくとも1つのアラート事象の開始を、前記モバイルデバイスに関連する現在の推定位置測定内容が、アクセスが実現不可能であると判断されている前記複数の領域のうちの少なくとも1つの中であると前記モバイルデバイスを認識しているとの判断に応じて行う、
請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項56】
前記少なくとも1つのアラート事象の結果として、
前記モバイルデバイスが、アクセスが実現不可能であると判断されている前記複数の領域のうちの少なくとも1つの中であると推定される、または推定されたことを識別するアラートデータのメモリへの記憶、
前記アラートデータに少なくとも部分的に基づいて前記ユーザにローカルアラートを提示する少なくとも1つのユーザインターフェースの使用、
少なくとも1つのコンピューティングデバイスに前記アラートデータに少なくとも部分的に基づくリモートアラートを送信するための前記ネットワークインターフェースの使用、
のうちの少なくとも1つを行う、請求項55に記載のモバイルデバイス。
【請求項57】
前記1つまたは複数の処理ユニットはさらに、
前記屋内環境内にある間に前記モバイルデバイスに関連する推定位置測定内容および/またはナビゲーション情報を取得する、
請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項58】
前記1つまたは複数の処理ユニットはさらに、
前記ネットワークインターフェースを介して少なくとも1つのコンピューティングデバイスに対し、前記モバイルデバイスに関連する前記取得された推定位置測定内容および/またはナビゲーション情報の少なくとも一部分を送信することを開始する、
請求項57に記載のモバイルデバイス。
【請求項59】
前記マップ情報の少なくとも一部分は、前記ネットワークインターフェースを介して少なくとも1つのコンピューティングデバイスから受信される、請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項60】
前記追加的測定情報の少なくとも一部分は、前記ネットワークインターフェースを介して少なくとも1つのコンピューティングデバイスから受信される、請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項61】
前記マップ情報は、1つまたは複数のコンピュータ支援設計(CAD)データ交換ファイルを少なくとも部分的に含む、請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項62】
モバイルデバイスの1つまたは複数の処理ユニットによって、
複数の領域を含む屋内環境の少なくとも一部分に関連するマップ情報を取得し、
前記屋内環境の少なくとも前記一部分に関連する、前記屋内環境内の複数のモバイルデバイスに関連する以前取得された推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づいて確立される追加的測定情報を取得し、
前記マップ情報および前記追加的測定情報に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスに関連するユーザにとって、前記複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断する
ために実行可能なコンピュータ実行可能命令を記録したコンピュータ可読記録媒体。
【請求項63】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数の処理ユニットによって、
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、前記マップ情報で識別される前記領域に関連する1つまたは複数の物理的特徴に少なくとも部分的に基づいて判断する
ためにさらに実行可能な、請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項64】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数の処理ユニットによって、
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、前記マップ情報で識別される前記領域に関連する1つまたは複数の用途に少なくとも部分的に基づいて判断する
ためにさらに実行可能な、請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項65】
前記マップ情報は、前記複数の領域のうちの少なくとも1つに関連するアクセス制限情報をさらに含む、請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項66】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数の処理ユニットによって、
前記アクセス制限情報に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを判断する
ためにさらに実行可能な、請求項65に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項67】
1人もしくは複数のユーザおよび/または1つもしくは複数のユーザグループにとって、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であることが意図されているか、それとも実現不可能であることが意図されているかを、前記アクセス制限情報は識別する、請求項65に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項68】
1つまたは複数のしきい値に基づいて、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であることが意図されているか、それとも実現不可能であることが意図されているかを、前記アクセス制限情報は識別する、請求項65に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項69】
前記追加的測定情報の少なくとも一部分は、前記複数のモバイルデバイスに関連する前記推定位置測定情報に少なくとも部分的に基づいて特定される統計情報を含み、前記統計情報は、前記複数の領域のうちの特定の1つへのアクセスの可能性を識別する、請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項70】
前記統計情報の少なくとも一部分は、前記複数の領域のうちの特定の1つにおける推定位置測定内容を以前報告した前記複数のモバイルデバイスの数に少なくとも部分的に基づいて特定される、請求項69に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項71】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数の処理ユニットによって、
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるか、それとも実現不可能であるかを、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスの可能性を識別する統計情報に少なくとも部分的に基づいて判断する
ためにさらに実行可能な、請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項72】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数の処理ユニットによって、
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つに入る、そこから出る、かつ/またはそこを通過する際に前記ユーザが使用するナビゲーション情報を特定することを、前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現可能であるとの判断に応じて行う
ためにさらに実行可能な、請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項73】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数の処理ユニットによって、
前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つに入ることなく、またはそこを通過することなく、前記屋内環境内でナビゲートする際に前記ユーザが使用するナビゲーション情報を特定することを、前記モバイルデバイスに関連する前記ユーザにとって、前記複数の領域のうちの前記少なくとも1つへのアクセスが実現不可能であるとの判断に応じて行う
ためにさらに実行可能な、請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項74】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数の処理ユニットによって、
アクセスが実現可能であると判断されている前記複数の領域のうちの隣接する1つを識別し、前記モバイルデバイスに関連する現在の推定位置測定内容に影響を及ぼして、前記複数の領域のうちの前記隣接する1つの中であると前記モバイルデバイスを認識することを、前記現在の推定位置測定内容が、アクセスが実現不可能であると判断されている前記複数の領域のうちの少なくとも1つの中であると前記モバイルデバイスを認識しているとの判断に応じて行う
ためにさらに実行可能な、請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項75】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数の処理ユニットによって、
少なくとも1つのアラート事象の開始を、前記モバイルデバイスに関連する現在の推定位置測定内容が、アクセスが実現不可能であると判断されている前記複数の領域のうちの少なくとも1つの中であると前記モバイルデバイスを認識しているとの判断に応じて行う
ためにさらに実行可能な、請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項76】
前記少なくとも1つのアラート事象は、
前記モバイルデバイスが、アクセスが実現不可能であると判断されている前記複数の領域のうちの少なくとも1つの中であると推定される、または推定されたことを識別するアラートデータの記憶、
前記アラートデータに少なくとも部分的に基づく前記ユーザへのローカルアラートの提示、
少なくとも1つのコンピューティングデバイスに対する、前記アラートデータに少なくとも部分的に基づくリモートアラートの送信
のうちの少なくとも1つを含む、請求項75に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項77】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数の処理ユニットによって、
前記屋内環境内にある間に前記モバイルデバイスに関連する推定位置測定内容および/またはナビゲーション情報を取得する
ためにさらに実行可能な、請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項78】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数の処理ユニットによって、
少なくとも1つのコンピューティングデバイスに対し、前記モバイルデバイスに関連する前記取得された推定位置測定内容および/またはナビゲーション情報の少なくとも一部分を送信することを開始する
ためにさらに実行可能な、請求項77に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項79】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数の処理ユニットによって、
少なくとも1つのコンピューティングデバイスから前記マップ情報の少なくとも一部分を受信することを開始する
ためにさらに実行可能な、請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項80】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数の処理ユニットによって、
少なくとも1つのコンピューティングデバイスから前記追加的測定情報の少なくとも一部分を受信することを開始する
ためにさらに実行可能な、請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項81】
前記マップ情報は、1つまたは複数のコンピュータ支援設計(CAD)データ交換ファイルを少なくとも部分的に含む、請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−517514(P2013−517514A)
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−550123(P2012−550123)
【出願日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際出願番号】PCT/US2011/021934
【国際公開番号】WO2011/091173
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(507364838)クアルコム,インコーポレイテッド (446)
【Fターム(参考)】