モータ駆動回路
【課題】モータにおいて発生した逆起電力に起因する誤動作や故障の発生を防止し得る簡易な構成のモータ駆動回路を提案する。
【解決手段】直列接続された2つのスイッチ素子を少なくとも一組有し、2つのスイッチ素子のうち、電源側に接続される一方のスイッチ素子に対して並列にダイオードが接続されると共に、2つのスイッチ素子の接続中点に駆動対象のモータの端子が接続されるモータ駆動回路において、モータにおいて発生した逆起電力の電圧を、2つのスイッチ素子の接続中点から2つのスイッチ素子のうちのグランド側に接続される他方のスイッチ素子の入力端に伝達する電圧伝達素子を設けるようにした。
【解決手段】直列接続された2つのスイッチ素子を少なくとも一組有し、2つのスイッチ素子のうち、電源側に接続される一方のスイッチ素子に対して並列にダイオードが接続されると共に、2つのスイッチ素子の接続中点に駆動対象のモータの端子が接続されるモータ駆動回路において、モータにおいて発生した逆起電力の電圧を、2つのスイッチ素子の接続中点から2つのスイッチ素子のうちのグランド側に接続される他方のスイッチ素子の入力端に伝達する電圧伝達素子を設けるようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ駆動回路に関し、例えば光ディスク装置に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、光ディスク装置のトレイを開閉駆動するローディングモータの駆動回路としてHブリッジ回路が広く用いられている。
【0003】
ところで、光ディスク装置においては、装置全体の電源がオフされている場合においても、光ディスクを載置するトレイを手動で閉じることができるが、トレイの開閉動作に伴って当該トレイを開閉駆動するローディングモータも回転動作する。この際、ローディングモータが発電機として動作することになるため、当該ローディングモータの両端子間に逆起電力が発生し、この起電力が過大な場合には、周辺回路の誤動作や故障を誘発するという問題がある。
【0004】
かかる問題を解決するための手段として、例えば特許文献1には、ローディングモータの駆動回路であるHブリッジ回路の出力端における電圧が電源電圧よりも所定レベル以上であるかグランドレベルよりも所定レベル以下であるかを検出する過電圧検出回路を設け、電源電圧より所定レベル以上となったHブリッジ回路の出力端に接続されたグランド側の出力トランジスタ又はグランドレベルよりも所定レベル以下となったHブリッジ回路の出力端に接続された電源側の出力トランジスタを過電圧検出回路の出力によりオンすることが開示されている。
【特許文献1】特開2003−199392号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された発明によると、かかる過電圧検出回路をHブリッジ回路とは別個に設ける必要があり、またこの過電圧検出回路の構成が煩雑であるため、モータ駆動回路全体としての構成が煩雑化し、かつ大型化する問題があった。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、モータにおいて発生した逆起電力に起因する誤動作や故障の発生を防止し得る簡易な構成のモータ駆動回路を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため本発明においては、直列接続された2つのスイッチ素子を少なくとも一組有し、前記2つのスイッチ素子のうち、電源側に接続される一方のスイッチ素子に対して並列にダイオードが接続されると共に、前記2つのスイッチ素子の接続中点に駆動対象のモータの端子が接続されるモータ駆動回路において、前記モータにおいて発生した逆起電力の電圧を、前記2つのスイッチ素子の接続中点から前記2つのスイッチ素子のうちのグランド側に接続される他方のスイッチ素子の入力端に伝達する電圧伝達素子を備え、前記他方のスイッチ素子は、前記電圧伝達素子を介して伝達された前記モータにおいて発生した逆起電力の電圧に基づいてオン動作することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、モータにおいて発生した逆起電力がダイオードを介して電源と接続された他の回路に悪影響を及ぼすことを防止することができ、かくしてモータにおいて発生した逆起電力に起因する誤動作や故障の発生を防止し得る簡易な構成のモータ駆動回路を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0010】
(1)第1の実施の形態
図1において、1は全体として、従来の光ディスク装置において用いられているローディングモータ2のモータ駆動回路を示す。なお、本実施の形態においては、ローディングモータ2はDC(Direct Current)モータであるものとする。
【0011】
このモータ駆動回路1は、直列接続された第1の上側トランジスタQ1及び第1の下側トランジスタQ3と、直列接続された第2の上側トランジスタQ2及び第2の下側トランジスタQ4とから構成されるいわゆるHブリッジ回路3を備える。本実施の形態の場合、第1及び第2の上側トランジスタQ1,Q2はpnp型トランジスタから構成され、第1及び第2の下側トランジスタQ3,Q4はnpn型トランジスタから構成される。
【0012】
第1の上側トランジスタQ1は、エミッタが電源ラインVcc、コレクタが第1の下側トランジスタQ3のコレクタ、ベースが第1の出力段駆動用アンプ4の出力端とそれぞれ接続されている。また第1の下側トランジスタQ3は、エミッタがグランドラインVgrandに接続され、ベースが第1の出力段駆動用アンプ4の出力端に接続されている。
【0013】
同様に、第2の上側トランジスタQ2は、エミッタが電源ラインVcc、コレクタが第2の下側トランジスタQ2のコレクタ、ベースが第2の出力段駆動用アンプ5の出力端とそれぞれ接続されている。また第2の下側トランジスタQ4は、エミッタがグランドラインVgrandに接続され、ベースが第2の出力段駆動用アンプ5の接続端に接続されている。
【0014】
また第1の上側トランジスタQ1、第2の上側トランジスタQ2、第1の下側トランジスタQ3及び第2の下側トランジスタQ4には、それぞれその第1の上側トランジスタQ1、第2の上側トランジスタQ2、第1の下側トランジスタQ3及び第4の下側トランジスタQ4に流れる電流の方向と逆方向を順方向とするように、第1〜第4の保護ダイオードD1〜D4が並列に接続されている。
【0015】
さらに第1の上側トランジスタQ1のエミッタ及び第1の下側トランジスタQ3のエミッタの接続中点P1でなるHブリッジ回路3の一方の出力端と、第2の上側トランジスタQ2のエミッタ及び第2の下側トランジスタQ4のエミッタの接続中点P2でなるHブリッジ回路3の他方の出力端との間には、駆動対象のローディングモータ2が接続されている。
【0016】
これによりこのモータ駆動回路1においては、第1及び第2の出力段駆動用アンプ4,5に対して互いに逆相の駆動電圧を印加することによって、かかるローディングモータ2を正転方向及び逆転方向の所望方向に回転駆動することができるようになされている。
【0017】
ところで、上述のような従来のモータ駆動回路1において、光ディスク装置の電源がオフされた状態でトレイが人手により閉じられてローディングモータ2が回転駆動された場合、このローディングモータ2が発電機として動作し、ローディングモータ2の両端子間に図2に示すような逆起電力の電圧V1が発生することになる。
【0018】
そしてこのとき発生した逆起電力の電圧V1は、図2及び図3に示すように、第1の上側トランジスタQ1のエミッタ及びコレクタ間に接続された第1の保護ダイオードD1によって所定電圧VF分だけ降下された後、電源ラインVcc及びグランドラインVgrand間に接続された信号処理IC(Integrated Circuit)6に印加される。なお図3において、矢印xは、ローディングモータ2において発生した起電力に基づく電流が流れる経路を示す。従って、このとき信号処理IC6に印加される上記逆起電力に基づく電圧V2が信号処理IC6の最大定格電源電圧V3よりも大きい場合、信号処理IC6の誤動作や破壊の原因となる問題がある。
【0019】
そこで図1との対応部分に同一符号を付した図4に示すように、本実施の形態によるモータ駆動回路10においては、図1について上述したモータ駆動回路1に対して、Hブリッジ回路11の一方の出力端と、第1の下側トランジスタQ3の入力端との間が第1の抵抗R1で接続されると共に、Hブリッジ回路11の他方の出力端と、第2の下側トランジスタQ4の入力端との間が第2の抵抗R2で接続されている。
【0020】
具体的に、本実施の形態によるモータ駆動回路10の場合、第1の上側トランジスタQ1のコレクタ及び第1の下側トランジスタQ3のコレクタの接続中点P1と、第1の下側トランジスタQ3のベースとの間には所定の抵抗値を有する第1の抵抗R1が接続されると共に、第2の上側トランジスタQ2のコレクタ及び第2の下側トランジスタQ4のコレクタの接続中点P2と、第2の下側トランジスタQ4のベースとの間には第1の抵抗R1と同じ抵抗値を有する第2の抵抗R2が接続されている。
【0021】
かくして本実施のモータ駆動回路10では、本モータ駆動回路10が適用される装置(以下、光ディスク装置とする)の電源がオフされた状態において人手によってローディングモータ2が回転駆動されたときに、当該ローディングモータ2の両端子間に発生した逆起電力による電圧が、第1及び第2の抵抗R1,R2をそれぞれ介して第1及び第2の下側トランジスタQ3,Q4のベースに入力する。
【0022】
この場合において、光ディスク装置の電源がオフされている状態のときには、第1及び第2の出力段駆動用アンプ4,5の出力はハイインピーダンスであるため、第1又は第2の下側トランジスタQ3,Q4のベースに上述の逆起電力による電圧が印加される。かくして第1及び第2の下側トランジスタQ3,Q4がオン状態となって、ローディングモータ2の端子と、グランドラインVgrandとが低インピーダンスで接続される。
【0023】
この結果、図5及び図6に示すように、ローディングモータ2の逆起電力の電圧V10が低減され、この電圧V10が第1の上側トランジスタQ1のエミッタ及びコレクタ間に接続された第1の保護ダイオードD1において所定電圧VF分だけ降下された後、信号処理IC6に印加される。なお、図6において、矢印yは、ローディングモータ2において発生した起電力に基づく電流が流れる経路を示す。
【0024】
従って、図5に示すように、このとき信号処理IC6に印加される上記起電力に基づく電圧V11が信号処理IC6の最大定格電源電圧V3よりも小さくなるため、かかるローディングモータ2の逆起電力によって信号処理IC6が誤動作したり、信号処理IC6に故障が発生することを有効かつ未然に防止することができる。
【0025】
なお、かかる第1及び第2の抵抗R1,R2の抵抗値は、第1及び第2の出力段駆動用アンプ4,5が十分駆動可能な抵抗値とする。これにより通常動作時における第1及び第2の下側トランジスタQ3,Q4のベース電圧は、それぞれ対応する第1又は第2の出力段駆動用アンプ4,5の駆動電圧のみによって決定するため、第1及び第2の抵抗R1,R2がHブリッジ回路11の動作に影響を及ぼすことはない。
【0026】
以上のように本実施の形態によるモータ駆動回路10によれば、人手によってローディングモータ2が回転駆動されたときに当該ローディングモータ2の両端子間に発生した逆起電力に基づいて信号処理IC6に印加される電圧V11を信号処理IC6の最大定格電源電圧V3よりも小さくすることができ、かくしてローディングモータ2の逆起電力によって信号処理IC6が誤動作したり、信号処理IC6に故障が発生することを有効かつ未然に防止することができる。
【0027】
(2)第2の実施の形態
図1のモータ駆動回路1において、ローディングモータ2がAC(Alternating Current)モータである場合、図7に示すように、光ディスク装置の電源がオフされた状態において人手によってローディングモータ2が回転駆動されたときに当該ローディングモータ2の両端子間に発生する逆起電力による電圧V20は交流波形となる。
【0028】
またこの電圧V20が第1の上側トランジスタQ1のエミッタ及びコレクタ間に接続された第1の保護ダイオードD1によって所定電圧VF分だけ降下された図7に示すような波形の電圧V21が信号処理IC6に印加される。従って、このとき信号処理IC6に印加される電圧V21の最大値が信号処理IC6の最大定格電源電圧V3よりも大きい場合、ローディングモータ2がDCモータであるときと同様に、信号処理IC6の誤動作や故障の原因となる問題がある。
【0029】
そこで図1との対応部分に同一符号を付した図8に示すように、本実施の形態によるモータ駆動回路30においては、ローディングモータ31がACモータであることを前提として、Hブリッジ回路32の一方の出力端と、第1の下側トランジスタQ3の入力端との間を第1のコンデンサC1が接続されると共に、Hブリッジ回路31の他方の出力端と、第2の下側トランジスタQ4の入力端との間が第2のコンデンサC2で接続されている。
【0030】
具体的に、本実施の形態によるモータ駆動回路30の場合、第1の上側トランジスタQ1のコレクタ及び第1の下側トランジスタQ3のコレクタの接続中点P1と、第1の下側トランジスタQ3のベースとの間には所定容量を有する第1のコンデンサC1が接続されると共に、第2の上側トランジスタQ2のコレクタ及び第2の下側トランジスタQ4のコレクタの接続中点P2と、第2の下側トランジスタQ4のベースとの間には第1のコンデンサC1と同じ容量を有する第2のコンデンサC2が接続されている。
【0031】
かくしてこのモータ駆動回路30においては、光ディスク装置の電源がオフされた状態において人手によってローディングモータ31が回転駆動されたときに当該ローディングモータの31両端子間に発生した図9に示すような逆起電力による電圧V30が、第1及び第2のコンデンサC1,C2をそれぞれ介して第1及び第2の下側トランジスタQ3,Q4のベースに入力する。
【0032】
この結果、ローディングモータの逆起電力の電圧V30が低減され、この電圧V30を第1の上側トランジスタQ1のエミッタ及びコレクタ間に接続された第1の保護ダイオードD1において所定電圧VF分だけ降下した電圧V31が信号処理IC6に印加される。従って、図9に示すように、このとき信号処理IC6に印加される上述の起電力に基づく電圧V31が信号処理IC6の最大定格電源電圧V3よりも小さくなるため、かかるローディングモータ31の逆起電力によって信号処理IC6の誤動作や故障が生じることを有効かつ未然に防止することができる。
【0033】
以上のように本実施の形態によるモータ駆動回路30によれば、人手によってローディングモータ31が回転駆動されたときに当該ローディングモータ31の両端子間に発生した逆起電力に基づいて信号処理IC6に印加される電圧V31の最大値を信号処理IC6の最大定格電源電圧V3よりも小さくすることができ、かくしてローディングモータ31の逆起電力によって信号処理IC6が誤動作したり、信号処理IC6に故障が発生することを有効かつ未然に防止することができる。
【0034】
(3)他の実施の形態
なお上述の第1及び第2の実施の形態においては、本発明を光ディスク装置のトレイ開閉機構のローディングモータを駆動するモータ駆動回路に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のモータ駆動回路に広く適用することができる。
【0035】
また上述の第1の実施の形態においては、ローディングモータ2において発生した逆起電力の電圧を、第1の上側トランジスタQ1及び第1の下側トランジスタQ3の接続中点P1や第2の上側トランジスタQ3及び第2の下側トランジスタQ4の接続中点P2からグランド側(グランドラインVgrand)に接続される対応する第1又は第2の下側トランジスタQ3,Q4の入力端に伝達する電圧伝達素子として第1及び第2の抵抗R1,R2を適用し、第2の実施の形態においては、かかる電圧伝達素子として第1及び第2のコンデンサC1,C2を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の回路素子を広く適用することができる。
【0036】
さらに上述の第1及び第2の実施の形態においては、Hブリッジ回路11,32を構成するスイッチ素子としてトランジスタを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかるスイッチ素子として、この他FET(Field Effect Transistor)やMOS(Metal Oxide Semiconductor)、リレーなど広く適用することができる。
【0037】
さらに上述の第1及び第2の実施の形態においては、本発明をHブリッジ回路11,32を備えるモータ駆動回路10,30に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばHブリッジ回路11,32に代えて、直列接続された2つのスイッチ素子からなるモータ駆動回路にも適用することができる。
【0038】
さらに上述の第1の実施の形態においては、モータがDCモータである場合について述べたが、本発明はこれに限らず、モータがACモータである場合においても、同様に電圧伝達素子として抵抗を用いた構成を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】従来のモータ駆動回路の構成例を示す回路図である。
【図2】従来のモータ駆動回路を用いたときに信号処理ICに印加される電圧の説明に供する波形図である。
【図3】従来のモータ駆動回路を用いたときに信号処理ICに印加される電圧の説明に供する概念図である。
【図4】第1の実施の形態によるモータ駆動回路の構成例を示す回路図である。
【図5】第1の実施の形態によるモータ駆動回路を用いたときに信号処理ICに印加される電圧の説明に供する波形図である。
【図6】第1の実施の形態によるモータ駆動回路を用いたときに信号処理ICに印加される電圧の説明に供する概念図である。
【図7】ローディングモータがACモータである場合に、従来のモータ駆動回路を用いたときに信号処理ICに印加される電圧の説明に供する波形図である。
【図8】第2の実施の形態によるモータ駆動回路の構成例を示す回路図である。
【図9】第2の実施の形態によるモータ駆動回路を用いたときに信号処理ICに印加される電圧の説明に供する波形図である。
【符号の説明】
【0040】
10,30……モータ駆動回路、2,31……ローディングモータ、11,32……Hブリッジ回路、4,5……出力段駆動用アンプ、6……信号処理IC、D1〜D4……保護ダイオード、Q1,Q2……上側トランジスタ、Q3,Q4……下側トランジスタ、Vcc……電源ライン、Vgrand……グランドライン。
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ駆動回路に関し、例えば光ディスク装置に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、光ディスク装置のトレイを開閉駆動するローディングモータの駆動回路としてHブリッジ回路が広く用いられている。
【0003】
ところで、光ディスク装置においては、装置全体の電源がオフされている場合においても、光ディスクを載置するトレイを手動で閉じることができるが、トレイの開閉動作に伴って当該トレイを開閉駆動するローディングモータも回転動作する。この際、ローディングモータが発電機として動作することになるため、当該ローディングモータの両端子間に逆起電力が発生し、この起電力が過大な場合には、周辺回路の誤動作や故障を誘発するという問題がある。
【0004】
かかる問題を解決するための手段として、例えば特許文献1には、ローディングモータの駆動回路であるHブリッジ回路の出力端における電圧が電源電圧よりも所定レベル以上であるかグランドレベルよりも所定レベル以下であるかを検出する過電圧検出回路を設け、電源電圧より所定レベル以上となったHブリッジ回路の出力端に接続されたグランド側の出力トランジスタ又はグランドレベルよりも所定レベル以下となったHブリッジ回路の出力端に接続された電源側の出力トランジスタを過電圧検出回路の出力によりオンすることが開示されている。
【特許文献1】特開2003−199392号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された発明によると、かかる過電圧検出回路をHブリッジ回路とは別個に設ける必要があり、またこの過電圧検出回路の構成が煩雑であるため、モータ駆動回路全体としての構成が煩雑化し、かつ大型化する問題があった。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、モータにおいて発生した逆起電力に起因する誤動作や故障の発生を防止し得る簡易な構成のモータ駆動回路を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため本発明においては、直列接続された2つのスイッチ素子を少なくとも一組有し、前記2つのスイッチ素子のうち、電源側に接続される一方のスイッチ素子に対して並列にダイオードが接続されると共に、前記2つのスイッチ素子の接続中点に駆動対象のモータの端子が接続されるモータ駆動回路において、前記モータにおいて発生した逆起電力の電圧を、前記2つのスイッチ素子の接続中点から前記2つのスイッチ素子のうちのグランド側に接続される他方のスイッチ素子の入力端に伝達する電圧伝達素子を備え、前記他方のスイッチ素子は、前記電圧伝達素子を介して伝達された前記モータにおいて発生した逆起電力の電圧に基づいてオン動作することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、モータにおいて発生した逆起電力がダイオードを介して電源と接続された他の回路に悪影響を及ぼすことを防止することができ、かくしてモータにおいて発生した逆起電力に起因する誤動作や故障の発生を防止し得る簡易な構成のモータ駆動回路を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0010】
(1)第1の実施の形態
図1において、1は全体として、従来の光ディスク装置において用いられているローディングモータ2のモータ駆動回路を示す。なお、本実施の形態においては、ローディングモータ2はDC(Direct Current)モータであるものとする。
【0011】
このモータ駆動回路1は、直列接続された第1の上側トランジスタQ1及び第1の下側トランジスタQ3と、直列接続された第2の上側トランジスタQ2及び第2の下側トランジスタQ4とから構成されるいわゆるHブリッジ回路3を備える。本実施の形態の場合、第1及び第2の上側トランジスタQ1,Q2はpnp型トランジスタから構成され、第1及び第2の下側トランジスタQ3,Q4はnpn型トランジスタから構成される。
【0012】
第1の上側トランジスタQ1は、エミッタが電源ラインVcc、コレクタが第1の下側トランジスタQ3のコレクタ、ベースが第1の出力段駆動用アンプ4の出力端とそれぞれ接続されている。また第1の下側トランジスタQ3は、エミッタがグランドラインVgrandに接続され、ベースが第1の出力段駆動用アンプ4の出力端に接続されている。
【0013】
同様に、第2の上側トランジスタQ2は、エミッタが電源ラインVcc、コレクタが第2の下側トランジスタQ2のコレクタ、ベースが第2の出力段駆動用アンプ5の出力端とそれぞれ接続されている。また第2の下側トランジスタQ4は、エミッタがグランドラインVgrandに接続され、ベースが第2の出力段駆動用アンプ5の接続端に接続されている。
【0014】
また第1の上側トランジスタQ1、第2の上側トランジスタQ2、第1の下側トランジスタQ3及び第2の下側トランジスタQ4には、それぞれその第1の上側トランジスタQ1、第2の上側トランジスタQ2、第1の下側トランジスタQ3及び第4の下側トランジスタQ4に流れる電流の方向と逆方向を順方向とするように、第1〜第4の保護ダイオードD1〜D4が並列に接続されている。
【0015】
さらに第1の上側トランジスタQ1のエミッタ及び第1の下側トランジスタQ3のエミッタの接続中点P1でなるHブリッジ回路3の一方の出力端と、第2の上側トランジスタQ2のエミッタ及び第2の下側トランジスタQ4のエミッタの接続中点P2でなるHブリッジ回路3の他方の出力端との間には、駆動対象のローディングモータ2が接続されている。
【0016】
これによりこのモータ駆動回路1においては、第1及び第2の出力段駆動用アンプ4,5に対して互いに逆相の駆動電圧を印加することによって、かかるローディングモータ2を正転方向及び逆転方向の所望方向に回転駆動することができるようになされている。
【0017】
ところで、上述のような従来のモータ駆動回路1において、光ディスク装置の電源がオフされた状態でトレイが人手により閉じられてローディングモータ2が回転駆動された場合、このローディングモータ2が発電機として動作し、ローディングモータ2の両端子間に図2に示すような逆起電力の電圧V1が発生することになる。
【0018】
そしてこのとき発生した逆起電力の電圧V1は、図2及び図3に示すように、第1の上側トランジスタQ1のエミッタ及びコレクタ間に接続された第1の保護ダイオードD1によって所定電圧VF分だけ降下された後、電源ラインVcc及びグランドラインVgrand間に接続された信号処理IC(Integrated Circuit)6に印加される。なお図3において、矢印xは、ローディングモータ2において発生した起電力に基づく電流が流れる経路を示す。従って、このとき信号処理IC6に印加される上記逆起電力に基づく電圧V2が信号処理IC6の最大定格電源電圧V3よりも大きい場合、信号処理IC6の誤動作や破壊の原因となる問題がある。
【0019】
そこで図1との対応部分に同一符号を付した図4に示すように、本実施の形態によるモータ駆動回路10においては、図1について上述したモータ駆動回路1に対して、Hブリッジ回路11の一方の出力端と、第1の下側トランジスタQ3の入力端との間が第1の抵抗R1で接続されると共に、Hブリッジ回路11の他方の出力端と、第2の下側トランジスタQ4の入力端との間が第2の抵抗R2で接続されている。
【0020】
具体的に、本実施の形態によるモータ駆動回路10の場合、第1の上側トランジスタQ1のコレクタ及び第1の下側トランジスタQ3のコレクタの接続中点P1と、第1の下側トランジスタQ3のベースとの間には所定の抵抗値を有する第1の抵抗R1が接続されると共に、第2の上側トランジスタQ2のコレクタ及び第2の下側トランジスタQ4のコレクタの接続中点P2と、第2の下側トランジスタQ4のベースとの間には第1の抵抗R1と同じ抵抗値を有する第2の抵抗R2が接続されている。
【0021】
かくして本実施のモータ駆動回路10では、本モータ駆動回路10が適用される装置(以下、光ディスク装置とする)の電源がオフされた状態において人手によってローディングモータ2が回転駆動されたときに、当該ローディングモータ2の両端子間に発生した逆起電力による電圧が、第1及び第2の抵抗R1,R2をそれぞれ介して第1及び第2の下側トランジスタQ3,Q4のベースに入力する。
【0022】
この場合において、光ディスク装置の電源がオフされている状態のときには、第1及び第2の出力段駆動用アンプ4,5の出力はハイインピーダンスであるため、第1又は第2の下側トランジスタQ3,Q4のベースに上述の逆起電力による電圧が印加される。かくして第1及び第2の下側トランジスタQ3,Q4がオン状態となって、ローディングモータ2の端子と、グランドラインVgrandとが低インピーダンスで接続される。
【0023】
この結果、図5及び図6に示すように、ローディングモータ2の逆起電力の電圧V10が低減され、この電圧V10が第1の上側トランジスタQ1のエミッタ及びコレクタ間に接続された第1の保護ダイオードD1において所定電圧VF分だけ降下された後、信号処理IC6に印加される。なお、図6において、矢印yは、ローディングモータ2において発生した起電力に基づく電流が流れる経路を示す。
【0024】
従って、図5に示すように、このとき信号処理IC6に印加される上記起電力に基づく電圧V11が信号処理IC6の最大定格電源電圧V3よりも小さくなるため、かかるローディングモータ2の逆起電力によって信号処理IC6が誤動作したり、信号処理IC6に故障が発生することを有効かつ未然に防止することができる。
【0025】
なお、かかる第1及び第2の抵抗R1,R2の抵抗値は、第1及び第2の出力段駆動用アンプ4,5が十分駆動可能な抵抗値とする。これにより通常動作時における第1及び第2の下側トランジスタQ3,Q4のベース電圧は、それぞれ対応する第1又は第2の出力段駆動用アンプ4,5の駆動電圧のみによって決定するため、第1及び第2の抵抗R1,R2がHブリッジ回路11の動作に影響を及ぼすことはない。
【0026】
以上のように本実施の形態によるモータ駆動回路10によれば、人手によってローディングモータ2が回転駆動されたときに当該ローディングモータ2の両端子間に発生した逆起電力に基づいて信号処理IC6に印加される電圧V11を信号処理IC6の最大定格電源電圧V3よりも小さくすることができ、かくしてローディングモータ2の逆起電力によって信号処理IC6が誤動作したり、信号処理IC6に故障が発生することを有効かつ未然に防止することができる。
【0027】
(2)第2の実施の形態
図1のモータ駆動回路1において、ローディングモータ2がAC(Alternating Current)モータである場合、図7に示すように、光ディスク装置の電源がオフされた状態において人手によってローディングモータ2が回転駆動されたときに当該ローディングモータ2の両端子間に発生する逆起電力による電圧V20は交流波形となる。
【0028】
またこの電圧V20が第1の上側トランジスタQ1のエミッタ及びコレクタ間に接続された第1の保護ダイオードD1によって所定電圧VF分だけ降下された図7に示すような波形の電圧V21が信号処理IC6に印加される。従って、このとき信号処理IC6に印加される電圧V21の最大値が信号処理IC6の最大定格電源電圧V3よりも大きい場合、ローディングモータ2がDCモータであるときと同様に、信号処理IC6の誤動作や故障の原因となる問題がある。
【0029】
そこで図1との対応部分に同一符号を付した図8に示すように、本実施の形態によるモータ駆動回路30においては、ローディングモータ31がACモータであることを前提として、Hブリッジ回路32の一方の出力端と、第1の下側トランジスタQ3の入力端との間を第1のコンデンサC1が接続されると共に、Hブリッジ回路31の他方の出力端と、第2の下側トランジスタQ4の入力端との間が第2のコンデンサC2で接続されている。
【0030】
具体的に、本実施の形態によるモータ駆動回路30の場合、第1の上側トランジスタQ1のコレクタ及び第1の下側トランジスタQ3のコレクタの接続中点P1と、第1の下側トランジスタQ3のベースとの間には所定容量を有する第1のコンデンサC1が接続されると共に、第2の上側トランジスタQ2のコレクタ及び第2の下側トランジスタQ4のコレクタの接続中点P2と、第2の下側トランジスタQ4のベースとの間には第1のコンデンサC1と同じ容量を有する第2のコンデンサC2が接続されている。
【0031】
かくしてこのモータ駆動回路30においては、光ディスク装置の電源がオフされた状態において人手によってローディングモータ31が回転駆動されたときに当該ローディングモータの31両端子間に発生した図9に示すような逆起電力による電圧V30が、第1及び第2のコンデンサC1,C2をそれぞれ介して第1及び第2の下側トランジスタQ3,Q4のベースに入力する。
【0032】
この結果、ローディングモータの逆起電力の電圧V30が低減され、この電圧V30を第1の上側トランジスタQ1のエミッタ及びコレクタ間に接続された第1の保護ダイオードD1において所定電圧VF分だけ降下した電圧V31が信号処理IC6に印加される。従って、図9に示すように、このとき信号処理IC6に印加される上述の起電力に基づく電圧V31が信号処理IC6の最大定格電源電圧V3よりも小さくなるため、かかるローディングモータ31の逆起電力によって信号処理IC6の誤動作や故障が生じることを有効かつ未然に防止することができる。
【0033】
以上のように本実施の形態によるモータ駆動回路30によれば、人手によってローディングモータ31が回転駆動されたときに当該ローディングモータ31の両端子間に発生した逆起電力に基づいて信号処理IC6に印加される電圧V31の最大値を信号処理IC6の最大定格電源電圧V3よりも小さくすることができ、かくしてローディングモータ31の逆起電力によって信号処理IC6が誤動作したり、信号処理IC6に故障が発生することを有効かつ未然に防止することができる。
【0034】
(3)他の実施の形態
なお上述の第1及び第2の実施の形態においては、本発明を光ディスク装置のトレイ開閉機構のローディングモータを駆動するモータ駆動回路に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のモータ駆動回路に広く適用することができる。
【0035】
また上述の第1の実施の形態においては、ローディングモータ2において発生した逆起電力の電圧を、第1の上側トランジスタQ1及び第1の下側トランジスタQ3の接続中点P1や第2の上側トランジスタQ3及び第2の下側トランジスタQ4の接続中点P2からグランド側(グランドラインVgrand)に接続される対応する第1又は第2の下側トランジスタQ3,Q4の入力端に伝達する電圧伝達素子として第1及び第2の抵抗R1,R2を適用し、第2の実施の形態においては、かかる電圧伝達素子として第1及び第2のコンデンサC1,C2を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の回路素子を広く適用することができる。
【0036】
さらに上述の第1及び第2の実施の形態においては、Hブリッジ回路11,32を構成するスイッチ素子としてトランジスタを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかるスイッチ素子として、この他FET(Field Effect Transistor)やMOS(Metal Oxide Semiconductor)、リレーなど広く適用することができる。
【0037】
さらに上述の第1及び第2の実施の形態においては、本発明をHブリッジ回路11,32を備えるモータ駆動回路10,30に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばHブリッジ回路11,32に代えて、直列接続された2つのスイッチ素子からなるモータ駆動回路にも適用することができる。
【0038】
さらに上述の第1の実施の形態においては、モータがDCモータである場合について述べたが、本発明はこれに限らず、モータがACモータである場合においても、同様に電圧伝達素子として抵抗を用いた構成を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】従来のモータ駆動回路の構成例を示す回路図である。
【図2】従来のモータ駆動回路を用いたときに信号処理ICに印加される電圧の説明に供する波形図である。
【図3】従来のモータ駆動回路を用いたときに信号処理ICに印加される電圧の説明に供する概念図である。
【図4】第1の実施の形態によるモータ駆動回路の構成例を示す回路図である。
【図5】第1の実施の形態によるモータ駆動回路を用いたときに信号処理ICに印加される電圧の説明に供する波形図である。
【図6】第1の実施の形態によるモータ駆動回路を用いたときに信号処理ICに印加される電圧の説明に供する概念図である。
【図7】ローディングモータがACモータである場合に、従来のモータ駆動回路を用いたときに信号処理ICに印加される電圧の説明に供する波形図である。
【図8】第2の実施の形態によるモータ駆動回路の構成例を示す回路図である。
【図9】第2の実施の形態によるモータ駆動回路を用いたときに信号処理ICに印加される電圧の説明に供する波形図である。
【符号の説明】
【0040】
10,30……モータ駆動回路、2,31……ローディングモータ、11,32……Hブリッジ回路、4,5……出力段駆動用アンプ、6……信号処理IC、D1〜D4……保護ダイオード、Q1,Q2……上側トランジスタ、Q3,Q4……下側トランジスタ、Vcc……電源ライン、Vgrand……グランドライン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直列接続された2つのスイッチ素子を少なくとも一組有し、前記2つのスイッチ素子のうち、電源側に接続される一方のスイッチ素子に対して並列にダイオードが接続されると共に、前記2つのスイッチ素子の接続中点に駆動対象のモータの端子が接続されるモータ駆動回路において、
前記モータにおいて発生した逆起電力の電圧を、前記2つのスイッチ素子の接続中点から前記2つのスイッチ素子のうちのグランド側に接続される他方のスイッチ素子の入力端に伝達する電圧伝達素子
を備え、
前記他方のスイッチ素子は、前記電圧伝達素子を介して伝達された前記モータにおいて発生した逆起電力の電圧に基づいてオン動作する
ことを特徴とするモータ駆動回路。
【請求項2】
前記モータは、直流モータであり、
前記電圧伝達素子は、抵抗である
ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路。
【請求項3】
前記モータは、交流モータであり、
前記電圧伝達素子は、コンデンサである
ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路。
【請求項4】
前記直列接続された2つのスイッチ素子は、他の前記直列接続された2つのスイッチ素子と共にHブリッジ回路を構成する
ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路。
【請求項5】
前記モータは、交流モータであり、
前記電圧伝達素子は抵抗である
ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路。
【請求項1】
直列接続された2つのスイッチ素子を少なくとも一組有し、前記2つのスイッチ素子のうち、電源側に接続される一方のスイッチ素子に対して並列にダイオードが接続されると共に、前記2つのスイッチ素子の接続中点に駆動対象のモータの端子が接続されるモータ駆動回路において、
前記モータにおいて発生した逆起電力の電圧を、前記2つのスイッチ素子の接続中点から前記2つのスイッチ素子のうちのグランド側に接続される他方のスイッチ素子の入力端に伝達する電圧伝達素子
を備え、
前記他方のスイッチ素子は、前記電圧伝達素子を介して伝達された前記モータにおいて発生した逆起電力の電圧に基づいてオン動作する
ことを特徴とするモータ駆動回路。
【請求項2】
前記モータは、直流モータであり、
前記電圧伝達素子は、抵抗である
ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路。
【請求項3】
前記モータは、交流モータであり、
前記電圧伝達素子は、コンデンサである
ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路。
【請求項4】
前記直列接続された2つのスイッチ素子は、他の前記直列接続された2つのスイッチ素子と共にHブリッジ回路を構成する
ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路。
【請求項5】
前記モータは、交流モータであり、
前記電圧伝達素子は抵抗である
ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2009−254170(P2009−254170A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−100801(P2008−100801)
【出願日】平成20年4月8日(2008.4.8)
【出願人】(501009849)株式会社日立エルジーデータストレージ (646)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月8日(2008.4.8)
【出願人】(501009849)株式会社日立エルジーデータストレージ (646)
【Fターム(参考)】
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