説明

ランダムターポリマーを含む日焼け止めおよびパーソナルケア組成物

有効な紫外線光保護量の(a)種々のクラスからの少なくとも1つのUV遮断剤および特定効果のその混合物と、(b)少なくとも1つのランダムターポリマーと、任意に、(c)他の化粧品として許容される成分とを含む、ヒトの皮膚および/または毛髪のUV光保護に非常に適した、局所的に適用可能である耐水性化粧品または皮膚科学的組成物。特に関心のある種々のクラスのUV保護化合物またはUV日焼け止めは、本明細書でさらに定義される、b1の難溶性の微粉末化された有機UV吸収剤、b2のビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、b3の少なくとも1つの油溶性有機UV吸収剤、b4の少なくとも1つの無機UV吸収剤、およびb5の少なくとも1つの水溶性UV吸収剤の群から選択される。本発明は、少なくとも1つのターポリマーと、他の化粧品として許容される成分とを含む、パーソナルケア組成物にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2008年10月17日に出願された、米国特許仮出願第61/196,412号の利益を主張する。
【0002】
本発明は、有効なUV光保護量の(a)種々のクラスからの少なくとも1つのUV遮断剤および特定効果を有するそれらの混合物と、(b)少なくとも1つのランダムターポリマーと、任意に、(c)他の化粧品として許容される成分とを含む、ヒトの皮膚および/または毛髪のUV光保護に非常に適する、局所的に適用可能である耐水性化粧品組成物または皮膚科用組成物を対象とする。特に注目されている種々のクラスのUV保護化合物またはUV日焼け止めは、本明細書でさらに定義される、b1の難溶性の微粉末化された有機UV吸収剤、b2のビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、b3の少なくとも1つの油溶性有機UV吸収剤、b4の少なくとも1つの無機UV吸収剤、およびb5の少なくとも1つの水溶性UV吸収剤の群から選択される。
【背景技術】
【0003】
日焼け止め組成物は、日焼けとしても知られる、皮膚の赤化である紅斑を導き得る太陽の紫外線から皮膚を保護するために皮膚に適用される。UV−B領域における太陽光または紫外光は、290nm〜320nmの波長を有し、日焼けの主な原因として知られる。UV−A光として知られる320nm〜400nmの波長の紫外線は、皮膚の日焼けを生じさせる。しかしながら、その工程中、UV−A線は、皮膚を損傷するか、または皮膚に害を与え得る。
【0004】
日焼けの即時的な疾病に加えて、過剰な太陽光曝露は皮膚疾患を引き起こし得る。例えば、日光への長期および継続的曝露は、光線性角化症および細胞癌を引き起こす場合がある。別の長期作用は、皮膚の早老である。本状態は、しわになった、ひび割れた、およびその弾力性を失った皮膚を特徴とする。
【0005】
上述のように、日焼け止めは、典型的に、太陽光からの皮膚損傷を阻害する目的で調合される。日焼け止め組成物は、皮膚を損傷する、および皮膚に害を与え得る有害なUV−A光およびUV−B光を遮断または阻害する。日焼け止め剤はUV−A光および/またはUV−B光を吸収することによりこれを達成すると考えられる。
【0006】
典型的に、上述の油溶性UV−Bフィルタは、他の親油性成分および溶媒を含む溶液中で、上述の油溶性UV−Aフィルタと混合され、油相を形成する。代替的に、上述の水溶性UV−Bフィルタは、他の親水性成分および溶媒を含む溶液中で、上述の水溶性UV−Aフィルタと混合され、水相を形成する。特定の溶媒または液体日焼け止めは、固体可溶性日焼け止め有効物質を油相または水相の中に可溶化するために使用される。無機顔料または微粉末化された有機UVフィルタ等の微粒子UVフィルタは、それらの性質、特にそれらの表面性質によって、水相もしくは油相、または完成したエマルジョン中に分散される。
【0007】
最終化粧品組成物は、一般的に、油相と水相とを混合することにより製造されるが、これらは、水もしくは油なしで作製され得るか、または他の成分系相(例えば、整髪油、透明なアルコールスプレー、シリコーン系エマルジョン)からなり得る。典型的に、水中油型調合物について、油相は、乳化剤および安定剤の補助により水相の中に分散され、最終日焼け止め組成物となるエマルジョンを作製する。
【0008】
皮膚の光保護(UV−Aおよび/またはUV−B)を対象とした、広範な化粧品組成物も、当該技術分野で知られている。
【0009】
参照によりその全体が本明細書に組み込まれる同時係属中の米国特許出願公開第2008/0247976号および同第2008/0247975号は、特定のコポリマーと組み合わせた日焼け止めを開示する。
【0010】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,204,090号は、水不溶性フィルム形成ポリマーを含む防水性日焼け止めを開示する。
【0011】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,653,965号は、日焼け止めスプレー用のフィルム形成ポリマーを開示する。
【0012】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,487,886号は、日焼け止め調合物用のアクリル系ポリマーを開示する。
【0013】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,145,669号は、マレイン酸無水物の架橋されたコポリマーを含有する防水性日焼け止めを開示する。
【0014】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許第4,663,157号は、日焼け止め組成物に使用するためのエチレンとアクリル酸とのコポリマーを開示する。
【0015】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2006/0008427号は、少なくとも1つの日焼け止め剤と、少なくとも1つのカロテノイドとの相乗的組み合わせを含有する、光保護組成物を開示する。
【0016】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,108,860号は、少なくとも2つのレオロジー変性剤を含有する、化粧品組成物を開示する。
【0017】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,014,842号は、1つ以上の光活性化合物と、1つ以上の最適化因子とを含む日焼け止め組成物を開示する。
【0018】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,409,998号は、微粉末化された不溶性遮断剤と、会合性ポリマーとを含む、UV光保護エマルジョンを開示する。
【0019】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2004/0126339号は、皮膚結合ポリマーと、少なくとも1つの日焼け止め活性成分との混合物を含む、日焼け止め組成物を開示する。
【0020】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,312,672号は、イソプレン、ブタジエン、および/またはスチレンのポリマーを含む、防水性日焼け止め組成物を開示する。
【0021】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2004/0091434号は、少なくとも1つのジベンゾイルメタンUV日焼け止めと、有効量の少なくとも1つの両親媒性ブロックコポリマーとを含有する、局所的に適用可能である光安定性日焼け止め組成物を開示する。
【0022】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2003/0021847号は、油相中にネットワーク構造を有する1つ以上のポリマーに基づくパーソナルケア組成物中で、活性成分を保持するための組成物を開示する。
【0023】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2002/0076390号は、水性エマルジョンまたは分散液の形態で、爪、皮膚および毛髪のための組成物を開示する。
【0024】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,688,858号は、分散剤に適したポリマーを開示する。
【0025】
参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2006/0104923号は、フッ化アルキルエーテルを含有する日焼け止め組成物を開示する。
【0026】
これらの抗日光組成物または日焼け止め組成物は、非常に多くの場合、種々の濃度で、1つ以上の親油性の従来の有機UV遮断剤および/または酸化金属の無機ナノ顔料、ならびに/または有害なUV光の選択的な吸収、拡散、反射に適した、微粉末化された有機UV吸収剤を含有する、水中油型(O/W)タイプ(つまり、水性分散連続相と、脂肪分散された不連続相とを含む、化粧品として、および/または皮膚科学的に許容される担体)、または油中水型(W/O)タイプ(連続した脂肪相中の分散された水相)のエマルジョンの形態で提供される。これらの遮断剤(およびその量)は、UV遮断剤の不在下での紅斑誘発性閾値を得るのに必要な時間に対するUV遮断剤で紅斑誘発性閾値を得るのに必要な照射時間の比率により数学的に表される、所望の日光保護指数(日光保護指数(SPF))に従い選択される。このようなエマルジョンにおいて、親水性遮断剤は、水相中に存在し、親油性遮断剤は、脂肪相中に存在する。
【0027】
水中油型エマルジョンは、特に、これらの心地よい感触(水に近い)と、油分を含まないクリームもしくは乳液での提供形態のため、一般的に、油中水型エマルジョンより消費者に受け入れられているが、これらは、水と接触するとすぐにそのUV保護効果もより簡単に失なわれる。実際、親水性遮断剤は、海またはスイミングプールでの洗浄時、シャワー時、または水中スポーツに参加している時、水中で消失する傾向があり、したがって、同等物を含有する抗日光または日焼け止め組成物は、単一または親油性遮断剤との組み合わせに関わらず、適用された基質(皮膚または毛髪)が水と接触すると、所望の初期の保護がもはや提供されない。
【0028】
改善された耐水性を示す抗日光(日焼け止め)組成物は、油中水型エマルジョン、水中油型エマルジョン、およびアルコール性スプレーとして調合される。実際、親水性遮断剤は、水中油型エマルジョンより油中水型エマルジョンで、より安定である。しかしながら、上述のように、このような組成物は、適用後、使用者に特に不快である脂肪のような印象を助長するため、まだ完全に満足するものではない。
【0029】
したがって、従来の油/水エマルジョンで得られるものと比較可能である特徴を示す、長時間安定し、耐水(水に対する安定性)である効果的な太陽保護を皮膚および/または毛髪、ならびに化粧品の性能に付与する、抗日光または日焼け止め組成物の強い必要性が引き続き存在する。
【発明の概要】
【0030】
少なくとも1つのUV遮断剤と、少なくとも1つのランダムターポリマーとを含有する特定の日焼け止め組成物は、化粧品の性能特徴が、油/水エマルジョンとして調合される従来の日焼け止め組成物に一般的に関連するものと比較可能である抗日光組成物を提供するだけでなく、良好な安定性、耐水性、ならびに強化された水への安定性も示すことが、驚くことに、また予想外にここで確認される。
【0031】
したがって、本発明の第1の態様は、少なくとも1つの日焼け止め剤と、式(I)の少なくとも1つのランダムターポリマーと、他の化粧品として許容される成分とを含む日焼け止め組成物を対象とする。
【0032】
本発明の重要な態様は、UV吸収剤の式(I)もしくは選択されたランダムターポリマー(Ia)との特定の組み合わせが、皮膚または毛髪上に形成されるフィルムの耐水に関して良好な性能、ならびに改善された日焼け止め効果をもたらすという発見である。
【0033】
したがって、本発明は、特定のクラスのUV吸収剤から選択される、特定の選択されたターポリマー、およびUV吸収剤を対象とする。したがって、本発明は、
A)式
【0034】
【化1】

の少なくとも1つのランダムターポリマーであって、式中、
y、v、u、z、およびxは、各反復単位また由来モノマーがターポリマー内に含有される重量パーセントを表し、
y、v、u、z、およびxは、好ましくは、ターポリマーの総重量に対して、合計100重量パーセントになり、
yは、ターポリマーの約1重量%〜約30重量%、好ましくは、約5重量%〜約20重量%、最も好ましくは約6重量%〜約10重量%であり、
vは、ターポリマーの約5重量%〜約75重量%、好ましくは、ターポリマーの約5重量%〜約50重量%、最も好ましくは、約8重量%〜約20重量%であり、
uは、ターポリマーの約20重量%〜約80重量%、好ましくは、約30重量%〜約75重量%、最も好ましくは、約40重量%〜約75重量%であり、
zは、ターポリマーの約1重量%〜約40重量%、好ましくは、約2重量%〜約15重量%、最も好ましくは、約3重量%〜約10重量%であり、
xは、ターポリマーの約5重量%〜約25重量%、好ましくは、約6重量%〜約20重量%、最も好ましくは、約8重量%〜約15重量%であり、
*は、末端基、例えば、触媒残基であり、
nは、2〜20、好ましくは、4〜18、最も好ましくは、6〜12であり、
式(I)は、約5,000〜約50,000、好ましくは、約10,000〜約40,000、最も好ましくは、約15,000〜約30,000ダルトンの重量平均分子量を特徴とする、ランダムターポリマーと、

B)
1 少なくとも1つの難溶性の微粉末化された有機UV吸収剤、
2 ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、
3 少なくとも1つの油溶性有機UV吸収剤、
4 少なくとも1つの無機UV吸収剤、
5 少なくとも1つの水溶性UV吸収剤、
および
それらの混合物からなる群から選択される日焼け止めとを包含する。
【0035】
日焼け止めは、
1)少なくとも1つの難溶性の微粉末化されたUV吸収剤が、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、トリス−ビフェニルトリアジン、メタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−、およびそれらの混合物からなる群から選択されるものとして、選択的に定義される。b1のUV吸収剤は、難溶性であり、微粉末化されるか、または微粉末化されていないが、好ましくは、微粉末化される。
【0036】
1に関して、難溶性とは、水または油のいずれかにおいて目に見える程の溶解性を有さないことを意味する。
2)は、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンであり、
3)少なくとも1つの油溶性有機UV吸収剤は、
ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)、オキシベンゾン、スルイソベンゾン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(DBT)、ドロメトリゾールトリシロキサン、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、エチルヘキシルトリアゾン(EHT)、ホモサレート、イソアミルp−メトキシ桂皮酸塩、4−メチルベンジリデンカンファー、オクトクリレン(OCR)、ポリシリコーン−15,ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、(DHHB)、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0037】
3に関して、可溶性とは、UV吸収剤が、油または有機溶媒に、少なくとも部分的に可溶性であることを意味する。
【0038】
4)少なくとも1つの無機UV吸収剤は、酸化チタン、酸化亜鉛、およびそれらの混合物からなる群から選択され、
5)少なくとも1つの水溶性UV吸収剤は、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(PBSA)、スルイソベンゾン−ナトリウム塩、ベンジリデンカンファースルホン酸、カンファーメト硫酸ベンザルコニウム、シノキサート、二ナトリウムフェニルジベンジルイミダゾールテトラスルホン酸、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、PABA、PEG−25 PABA、およびそれらの混合物である。
【0039】
以下に定義されるUV吸収剤の式(I)との選択された組み合わせ、または上に定義される式(Ia)の選択されたターポリマーも、本発明により包含される。
【0040】
これらの組み合わせは、皮膚および毛髪に適用されると、高いSPF値、および高耐水性を与えることが発見されたため、選択されたターポリマーとのUV吸収剤の組み合わせは、特に重要である。
【0041】
例えば、改善された日焼け止め効果は、構成成分Bが、選択されたターポリマーを含むb1およびb2の両方を含む時、
構成成分B)が、(b3)二酸化チタンまたは酸化亜鉛を含むが、但し、日焼け止め組成物が、実質的に有機UV吸収剤を含有しないことを条件とする時に認められる。
【0042】
組み合わせのさらなる選択は、例えば、以下に定義する式(I)または上の式(Ia)の選択されたターポリマーとの、構成成分Bの組み合わせであり、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/トリス−ビフェニルトリアジン/メタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−およびメチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/トリス−ビフェニルトリアジン/メタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−/酸化チタンからなるUV吸収剤の組み合わせの群から選択される、UV吸収剤の組み合わせを含むが、但し、日焼け止め組成物が、実質的に可溶性の有機UV吸収剤を含有せず、かつメチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、トリス−ビフェニルトリアジンおよびメタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−が、難溶性の微粉末化されたUV吸収剤であることを条件とする。
【0043】
上述の条件の「可溶性有機UV吸収剤」とは、油溶性または水溶性の有機UV吸収剤が、日焼け止め組成物の一部ではないことを意味する。
【0044】
以下に定義される式(I)のターポリマー、または式(Ia)の選択されたターポリマーとの、構成成分B)のさらなる選択された組み合わせは、
i.)日焼け止め組成物の全重量に基づき、0.1〜20重量%のメチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、トリス−ビフェニルトリアジンおよびメタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−およびビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンからなる群から選択されるUV吸収剤と、
ii.)日焼け止め組成物の全重量に基づき、0.1〜20重量%のジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(DBT)、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、エチルヘキシルトリアゾン(EHT)、オクトクリレン(OCR)、二酸化チタン、およびフェニルベンズイミダゾールスルホン酸(PBSA)からなる群から選択されるUV吸収剤と、を含む、UV吸収剤の組み合わせを含み得る。
【0045】
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、トリス−ビフェニルトリアジン、メタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−は、難溶性の微粉末化されたUV吸収剤である。
【0046】
式(I)のターポリマー、または選択された式(Ia)との、構成成分B)のさらなる選択された組み合わせは、
i.)日焼け止め組成物の全重量に基づき、0.1〜20重量%の、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、トリス−ビフェニルトリアジン、メタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−およびビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンからなる群から選択される、UV吸収剤であって、前記メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、トリス−ビフェニルトリアジン、メタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−は、難溶性の微粉末化されたUV吸収剤である、UV吸収剤と、
ii.)日焼け止め組成物の全重量に基づき、0.1〜20重量%の、UV吸収剤であるブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)と、
iii.)日焼け止め組成物の全重量に基づき、0.1〜20重量の、エチルヘキシルトリアゾン(EHT)およびオクトクリレン(OCR)からなる群から選択されるUV吸収剤と、
iv)日焼け止め組成物の全重量に基づき、0〜20重量%の、
メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、
サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、
ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(DBT)、
フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(PBSA)、または
二酸化チタンと、を含む、UV吸収剤の組み合わせを含み得る。
【0047】
式(I)のターポリマーまたは選択された式(Ia)との組み合わせでの、群b1、b2、b3、b4、およびb5から選択されるUV吸収剤混合物の特定の組み合わせは、例えば、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM);
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/オクトクリレン(OCR)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/オクトクリレン(OCR)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/オクトクリレン(OCR)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(PBSA)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(PBSA)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(PBSA)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(DBT)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(DBT)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(DBT);、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/二酸化チタン、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/二酸化チタンであり、
ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノールは、難溶性の微粉末化されたUV吸収剤である。
【0048】
式(I)または選択されたランダムターポリマー(Ia)とのb1、b2、b3、b4、およびb5の組み合わせの別の特定の例は、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)であり、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノールは、難溶性の微粉末化されたUV吸収剤である。
【0049】
式(I)または選択された式(Ia)との組み合わせでの、群b1、b2、b3、b4、およびb5から選択されるUV吸収剤混合物の特定の組み合わせは、例えば、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)であり、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノールは、難溶性の微粉末化されたUV吸収剤である。
【0050】
本発明による特に驚くべき発見は、UV吸収剤およびUV吸収剤の組み合わせと組み合わせた式(I)のターポリマーまたは選択的なランダムターポリマー(Ia)を混和する、実質的に無水の日焼け止めアルコール性調合物も包含する。
【0051】
実質的に無水の日焼け止めアルコール性調合物は、非常に低い濃度の式(I)および選択された式(Ia)のランダムターポリマーで作用する。例えば、約0.0001〜約0.0500重量パーセントの範囲の実質的に無水の日焼け止めアルコール調製物は、皮膚および毛髪のSPF等級の増加において、有意な改善を示す。
【0052】
式(I)のターポリマーまたは式(Ia)の選択的ターポリマーを混和する、実質的に無水の日焼け止めアルコール性調製物は、UV吸収剤が、少なくとも1つの油溶性有機UV吸収剤(b3)から選択される時に、特に効果的である。
【0053】
本発明の第2の態様は、少なくとも1つの日焼け止め剤と、上述の式(Ia)の少なくとも1つのランダムターポリマーと、任意に、他の化粧品として許容される成分とを一緒に混合することを含む、日焼け止め組成物を調製する方法を対象とする。
【0054】
本発明の第3の態様は、日焼け止め組成物の日光保護指数を増加する方法を対象とし、前記方法は、上の前記組成物の中に、有効量の上記の式(Ia)に従う少なくとも1つの選択されたランダムターポリマーで混和することを含む。
【0055】
特に、毛髪および皮膚の日焼け止め効果を改善する方法を想定する。
【0056】
したがって、本発明は、毛髪および皮膚の日焼け止め効力効果を改善する方法を対象とし、前記方法は、上述の組成物を前記毛髪および皮膚上に適用することを含む。
【0057】
さらに、皮膚または毛髪上の日焼け止め組成物の耐水性を改善する方法が想定される。
【0058】
したがって、本発明は、皮膚または毛髪上の日焼け止め組成物の耐水性を改善するための方法を対象とし、前記方法は、前記皮膚または毛髪に上述の組成物を適用することを含む。
【0059】
本発明の第4の態様は、UV放射による損傷作用からの、哺乳類の毛髪および/または皮膚の改善されたUV保護の方法を対象とし、前記方法は、少なくとも1つの日焼け止め剤または上述の日焼け止め剤の組み合わせと、式(Ia)の少なくとも選択されたランダムターポリマーと、任意に、他の化粧品として許容される成分とを含む、有効量の日焼け止め組成物を前記皮膚および/または前記毛髪に適用することを含む。
【0060】
本発明の第5の態様は、式(Ia)のランダムターポリマーと、他の化粧品として許容される成分とを含む化粧品または皮膚科学的組成物を対象とする。
【発明を実施するための形態】
【0061】
定義
式(Ia)は、上述の「発明の概要」の選択されたターポリマーを指す。
【0062】
”a”の付かない式(I)は、以下に定義されるより一般的な式(I)を指す。
【0063】
UV吸収剤、および式(I)または選択された式(Ia)のいずれかとともに使用されるUV吸収剤の組み合わせの説明において、本発明は、UV吸収剤を種々のカテゴリーに分類するように選択した。
【0064】
これらのカテゴリーは、
1 少なくとも1つの難溶性の微粉末化された有機UV吸収剤、
2 ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、
3 少なくとも1つの油溶性有機UV吸収剤、
4 少なくとも1つの無機UV吸収剤、
5 少なくとも1つの水溶性UV吸収剤である。
【0065】
1に関して、難溶性とは、水または油のいずれかにおいて、目に見える程の溶解性を有さないことを意味する。しかしながら、b1は、水または油に分散性であり得、したがって、水分散性、油分散性、または油および水の両方に分散性として説明され得る。
【0066】
3に関して、油溶性有機UV吸収剤とは、b3が、油または有機溶媒において、目に見える程の溶解性を有することを意味する。
【0067】
本発明の目的のための油は、油もしくは蝋またはそれらの混合物を意味する。これらの油または蝋は、脂肪酸、脂肪アルコール、および脂肪酸のエステルを含み得る。油類は、動物、植物、鉱物、または合成油の中から、特に、液体パラフィン、パラフィン油、シリコーン油、揮発性油、またはイソパラフィン、ポリオレフィン、フッ化もしくは過フッ素化油の中から選択され得る。同様に、蝋は、それ自体が知られている動物、化石、植物、鉱物、または合成蝋であり得る。
【0068】
本発明の目的のための有機溶媒は、化粧品またはパーソナルケア製品での使用に適する溶媒を意味し、当業者には周知である。代表的な有機溶媒は、低アルコール類およびポリオール類を含む。
【0069】
5に関して、水溶性とは、UV吸収剤が、水において、目に見える程の溶解性を有することを意味すると理解される。
【0070】
「モノマー」とは、重合前のエチレン性不飽和化合物を意味する。
【0071】
「モノマー単位」とは、重合後のエチレン性不飽和化合物により形成される単位を意味する。
【0072】
本発明の目的のためのアルコール性日焼け止めに関して、実質的に無水とは、アルコール性日焼け止め調合物中に水が存在しない、または非常に低いレベルの水が存在することを意味する。例えば、0.1重量%もしくは0.5重量%もしくは1重量%の水しか、アルコール性日焼け止め調合物中に存在しない。
【0073】
一般式(I)
本発明は、
(A)式(I)
【0074】
【化2】

の少なくとも1つのランダムターポリマーと、
(B)少なくとも1つのUV遮断剤であって、
式中、
u、v、w、x、y、およびzは、各反復単位または由来モノマーがターポリマー内に含有される重量パーセントを表し、
u、v、w、x、y、およびzは、前記ターポリマーの総重量に対して、合計100重量パーセントになり、
yは、前記ターポリマーの約0重量%〜約40重量%であり、
vは、前記ターポリマーの約5重量%〜約75重量%であり、
uは、前記ターポリマーの約5重量%〜約80重量%であり、
zは、前記ターポリマーの約0重量%〜約60重量%であり、
xは、前記ターポリマーの約1重量%〜約50重量%であり、
wは、前記ターポリマーの約0重量%〜約50重量%であり、
*は、末端基、例えば、触媒残基であり、
M、T、D、E、G、およびHは、相互に共有結合し、
Mは、式(II)
【0075】
【化3】

の少なくとも1つのモノマーに由来し、
式中、
T6、T7、およびT8は、C1−C4アルキルまたは水素であり、Y は、直接結合、−O−、−S−、−N(H)−、または−N(T1)−であり、
T1は、水素またはC1−C4アルキルであり、Jは、窒素または炭素原子であり、
T、D、およびEは、独立して、式
【0076】
【化4】

の少なくとも1つのモノマーに由来し、
式中、
R5、R6、およびR7は、同一または異なってもよく、水素またはC1−C22アルキルを表し、
R8は、C1−C30アルキル、C6−C15シクロアルキル、またはC6−C15アリールであり;前記置換されたアルキル、前記シクロアルキル、または前記アリールは、1つ以上の−OHおよび/またはNH2基により置換されてもよく;または前記アルキルもしくは前記シクロアルキルは、1つ以上の−O−基および/または−N(H)−基により中断されてもよく、
Gは、少なくとも1つの塩基性環窒素原子を有する複素環式基を含むか、またはそのような複素環式基が重合後に連結される、少なくとも1つのモノマーに由来し、
Hは、トルエンジイソシアネート(全て異性体)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、1−クロロ−2,4−フェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビスフェニレンジイソシアネート、4,4’−ビス(2−メチルイソシアナトフェニル)メタン、4,4’−ビスフェニレンジイソシアネート、4,4’−ビス(2−メトキシイソシアナトフェニル)メタン、1−ニトロフェニル−3,5−ジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトジフェニルエーテル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジイソシアナトジフェニルエーテル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、4,4’−ジイソシアナトジベンジル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、2,2’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、2,2’−ジクロロ−5,5’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、1,2−ナフタレンジイソシアネート、4−クロロ−1,2−ナフタレンジイソシアネート、4−メチル−1,2−ナフタレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,6−ナフタレンジイソシアネート、1,7−ナフタレンジイソシアネート、1,8−ナフタレンジイソシアネート、4−クロロ−1,8−ナフタレンジイソシアネート、2,3−ナフタレンジイソシアネート、2,7−ナフタレンジイソシアネート、1,8−ジニトロ−2,7−ナフタレンジイソシアネート、1−メチル−2,4−ナフタレンジイソシアネート、1−メチル−5,7−ナフタレンジイソシアネート、6−メチル−1,3−ナフタレンジイソシアネート、7−メチル−1,3−ナフタレンジイソシアネート、1,2−エタンジイソシアネート、1,3−プロパンジイソシアネート、1,4−ブタンジイソシアネート、2−クロロプロパン−1,3−ジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネート、1,8−オクタンジイソシアネート、1,10−デカンジイソシアネート、1,12−ドデカンジイソシアネート、1,16−ヘキサデカンジイソシアネート、1,3−および1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−および2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、二量体化リノール酸から得たジイソシアネートもしくはその混合物ダイマー酸由来ジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネート、ビス(2−イソシアナトエチル)フマル酸ビス(2−イソシアナトエチル)炭酸塩、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ならびにアクリロニトリルからなる群から選択される、少なくとも1つのモノマーに由来する、ターポリマーと、
(c)他の化粧品として許容される成分とを含むが、
但し、T、D、およびEは、相互に異なることを条件とする、日焼け止め組成物を提供する。
【0077】
選択された式(Ia)
【0078】
【化5】

【0079】
式中、
y、v、u、z、およびxは、各反復単位また由来モノマーがターポリマー内に含有される重量パーセントを表し、
y、v、u、z、およびxは、好ましくは、ターポリマーの総重量に対して、合計100重量パーセントになり、
yは、ターポリマーの約1重量%〜約30重量%、好ましくは、約5重量%〜約20重量%、最も好ましくは約6重量%〜約10重量%であり、
vは、ターポリマーの約5重量%〜約75重量%、好ましくは、ターポリマーの約5重量%〜約50重量%、最も好ましくは、約8重量%〜約20重量%であり、
uは、ターポリマーの約20重量%〜約80重量%、好ましくは、約30重量%〜約75重量%、最も好ましくは、約40重量%〜約75重量%であり、
zは、ターポリマーの約1重量%〜約40重量%、好ましくは、約2重量%〜約15重量%、最も好ましくは、約3重量%〜約10重量%であり、
xは、ターポリマーの約5重量%〜約25重量%、好ましくは、約6重量%〜約20重量%、最も好ましくは、約8重量%〜約15重量%であり、
*は、末端基、例えば、触媒残基であり、
nは、2〜20、好ましくは、4〜18、最も好ましくは、6〜12であり、
式(I)は、約5,000〜約50,000、好ましくは、約10,000〜約40,000、最も好ましくは、約15,000〜約30,000ダルトンの重量平均分子量を特徴とし、
B)
1 少なくとも1つの難溶性の微粉末化された有機UV吸収剤、
2 ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、
3 少なくとも1つの油溶性有機UV吸収剤、
4 少なくとも1つの無機UVUV吸収剤、
5 少なくとも1つの水溶性UV吸収剤、
および
それらの混合物からなる群から選択される、日焼け止め。
【0080】
上記選択された式(Ia)は、さらなるモノマーを含み得る。式(Ia)のターポリマーを構成するモノマー単位は、初期の重合後に形成され得る。例えば、モノマー単位「u」は、メチルエステルのポリエチレンモノグリコールとのエステル交換から形成され得る。
【0081】
*は、例えば触媒残基を表すが、ポリマー鎖を終結する、実質的に任意の末端キャッピング基でもあり得る。これらの末端キャッピング基は、例えば、−O−アルキルまたは−O−C(O)−アルキル末端キャッピング基であり得る。アルキルは、例えば、分枝または非分枝であり得、C1−C20の範囲である。
【0082】
UV吸収剤
種々の実施形態において、本発明は、例えば、少なくとも1つ、2つ、3つ以上のUV吸収剤を必要とし得る。
【0083】
例えば、構成成分(B)は、単一タイプのUV吸収剤、または一般式(I)もしくはより選択的な式(Ia)と混合される、以下に分類されるUV吸収剤の任意の組み合わせを含み得る:
1は、少なくとも1つの難溶性の微粉末化された有機UV吸収剤、
2はビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、
3は、少なくとも1つの油溶性有機UV吸収剤、
4は、少なくとも1つの無機UV吸収剤、
5は、少なくとも1つの水溶性UV吸収剤、
および
それらの混合物。
【0084】
UV吸収剤b1
構成成分(b1)に従う微粉末化されたUVフィルタ(B)の好ましいクラスは、式
【0085】
【化6】

のトリアジン誘導体であり、式中、
相互に独立する、R1、R2、およびR3は、式
【0086】
【化7】

のラジカルであるか、または
【0087】
【化8】

であり、
相互に独立する、R7およびR11は、水素、C1−C18アルキル、またはC6−C12アリールであり、
相互に独立する、R8、R9、およびR10は、水素であるか、または式
【0088】
【化9】

のラジカルであり、式(1f)において、式中、ラジカルR8、R9、およびR10のうちの少なくとも1つは、式(1h)のラジカルであり、
相互に独立する、R12、R13、R14、R15、およびR16は、水素;ヒドロキシ;ハロゲン;C1−C18アルキル;C1−C18アルコキシ;C6−C12アリール;ビフェニルイル;C6−C12アリールオキシ;C1−C18アルキルチオ;カルボキシ;−COOM;C1−C18−アルキルカルボキシル;アミノカルボニル;またはモノ−もしくはジ−C1−C18アルキルアミノ;C1−C10アシルアミノ;−COOHであり、
Mは、アルカリ金属イオンであり、
xは、1または2であり、
yは、2〜10の数である。
【0089】
最も好ましいトリアジン誘導体は、式
【0090】
【化10】

の化合物であり、式中、
7、R11、R12、R13、およびR14は、式(1f)、(1g)、または(1h)のように定義され、式(2)の最も好ましい化合物は、式中、
7およびR11が水素である。
【0091】
さらに、式
【0092】
【化11】

のトリアジン誘導体が好ましく、式中、
7、R8、R9、R15、およびR16は、式(1g)のように定義され、式(3)の最も好ましい化合物は、式中、
7、R8、R9、R15、およびR16は、水素であるかまたは相互に独立して、C1−C18アルキルである。
【0093】
構成成分(a)として最も好ましいのは、式
【0094】
【化12】

のトリアジン誘導体である。
【0095】
ベンゾトリアゾールの微粉末化された有機UV吸収剤の好ましいクラスの1つは、式
【0096】
【化13】

を有するものであり、式中、
1は、C1−C3アルキルもしくは好ましくは、水素;または式
【0097】
【化14】

のラジカルであり、
相互に独立する、T2およびT3は、C1−C12アルキル、好ましくは、i−オクチル;またはフェニル、好ましくは、α,α−ジメチルベンジルで置換されたC1−C4アルキルである。
【0098】
ベンゾトリアゾールの微粉末化された有機UV吸収剤のまたさらに好ましいクラスは、式
【0099】
【化15】

に対応し、式中、
2は、水素;C1−C12アルキル、好ましくはiso−オクチル、またはフェニル、好ましくは、α,α−ジメチルベンジルで置換されたC1−C4アルキルである。
【0100】
ベンゾフェノンの好ましいクラスは、国際公開第04052837号に教示される、アミノ置換されたヒドロキシルフェニルベンゾフェノン誘導体である。このようなアミノ置換されたヒドロキシルフェニルベンゾフェノンは、
【0101】
【化16】

であり、式中、
相互に独立する、R1およびR2は、C1−C20アルキル;C2−C20アルケニル;C3−C10シクロアルキル;C3−C10シクロアルケニルであるか;または架橋窒素原子とともにR1およびR2は、5−もしくは6−員複素環を形成し、
1は、1〜4の数であり、
1=1の時、
3は、飽和もしくは不飽和複素環式ラジカル;ヒドロキシ−C1−C5アルキル;1つ以上のC1−C5アルキルと任意に置換されるシクロヘキシル;複素環式ラジカル、アミノカルボニル、もしくはC1−C5アルキルカルボキシと任意に置換されるフェニルであり、
1が2の時、
3は、カルボニル−もしくはカルボキシ基で任意に置換されるアルキレン−、シクロアルキレン、アルケニレン、またはフェニレンラジカル;Aとともに式
【0102】
【化17】

のラジカルまたはR3は、式
【0103】
【化18】

の二価のラジカルを形成し、式中、
2は、1〜3の数であり、
1が3の時、
3は、アルカントリイルラジカルであり、
1が4の時、
3は、アルカンテトライルラジカルであり、
Aは、−O−;または−N(R5)−であり、
5は、水素;C1−C5アルキル;またはヒドロキシ−C1−C5アルキルである。
【0104】
1−C20アルキルは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、n−デシル、n−ドデシル、n−オクタデシル、エイコシル、メトキシエチル、エトキシプロピル、2−エチルヘキシル、ヒドロキシエチル、クロロプロピル、N,N−ジエチルアミノプロピル、シアノエチル、フェネチル、ベンジル、p−tert−ブチルフェネチル、p−tert−オクチル−フェノキシエチル、3−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)−プロピル、エトキシカルボニルメチル−2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルまたは2−フリルエチル等の直鎖または分枝鎖、非置換もしくは置換されたアルキル基を意味する。
【0105】
2−C20アルケニルは、例えば、アリル、メタリル、イソプロぺニル、2−ブテニル、3−ブテニル、イソブテニル、n−ペンタ−2,4−ジエニル、3−メチル−but−2−エニル、n−オクト−2−エニル、n−ドデカ−2−エニル、イソ−ドデセニル、n−ドデカ−2−エニル、またはn−オクタデカ−4−エニルである。
【0106】
3−C10シクロアルキルは、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、またはシクロデシル、好ましくは、シクロヘキシルである。これらのラジカルは、例えば、1つ以上の配列が同一もしくは異なるC1−C4アルキルラジカル、好ましくは、メチル、および/またはヒドロキシで置換され得る。シクロアルキルラジカルが、1つ以上のラジカルで置換される場合、これらは、好ましくは、1つ、2つ、または4つ、好ましくは、1つもしくは2つの同等物またはラジカルで置換される。
【0107】
3−C10シクロアルケニルは、例えば、シクロプロぺニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘプテニル、シクロオセンチル(cycloocentyl)、シクロノネニル、またはシクロデセニル、好ましくは、シクロヘキセニルである。これらのラジカルは、1つ以上の同一もしくは異なるC1−C4アルキルラジカル、好ましくは、メチル、および/またはヒドロキシで置換され得る。シクロアルケニルラジカルが、1つ以上のラジカルと置換される場合、これらは、好ましくは、1つ、2つ、3つ、または4つ、好ましくは、1つもしくは2つの同一または異なるラジカルで置換される。
【0108】
ヒドロキシ置換されたC1−C5アルキル基は、例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、またはヒドロキシペンチルである。
【0109】
アルキレンラジカルは、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ヘキシレン、またはオクチレン等の、好ましくは、C1−C12アルキレンラジカルである。
【0110】
アルキレンラジカルは、任意に、1つ以上のC1−C5アルキルラジカルで置換され得る。
【0111】
1およびR2が、複素環式ラジカルである場合、これらは、1つ、2つ、3つ、または4つの同一もしくは異なる環ヘテロ原子を含む。特に好ましくは、1つ、2つ、3つ、特に、1つもしくは2つの同一、または異なるヘテロ原子を含有する複素環である。複素環は、例えば、単環式、二環式、または三環式等の、単環または多環式であり得る。これらは、好ましくは、単環式または二環式、具体的には単環式である。環は、好ましくは、5、6、または7環員を含有する。ラジカルが式(1)または(2)の化合物で生じる、単環式および二環式複素環式系の例としては、例えば、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、ピラゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ピラン、チオピラン、1,4−ジオキサン、1,2−オキサジン、1,3−オキサジン、1,4−オキサジン、インドール、ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、およびチオモルホリンであり得る。
【0112】
式(I)のターポリマー、または選択されたターポリマーと組み合わされ得る、難溶性の微粉末化された有機UV吸収剤の好ましいリストは、カテゴリーb1に定義され、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、トリス−ビフェニルトリアジン、メタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニルl]−、およびそれらの混合物である。
【0113】
本発明に使用される、難溶性の有機化合物は、微粉末化状態で存在する。これらは、例えば、
− 硬質な粉砕媒体、例えば、ボールミルにケイ酸ジルコニウムボール、および水または好適な有機溶媒中に保護界面活性剤または保護ポリマーを伴う、湿式粉砕(ポンプ送出可能な分散液のための低粘度の微粉化工程)、
− 連続または不連続(バッチ)混練機を使用する、湿式混練(ポンプ送出不可のペーストのための高粘度の微粉化工程)。湿式混練工程において、溶媒(水または化粧品として許容される油類)、粉砕助剤(界面活性剤、乳化剤)、およびポリマー粉砕助剤が使用され得る。
【0114】
− 例えば、水性懸濁液もしくは有機溶媒を含有する懸濁液、または真溶液含有水、エタノール、ジクロロエタン、トルエン、もしくはN−メチルピロリドン等の好適な溶媒からのスプレー乾燥による、
− UVフィルタ/フィルタが溶解される超臨界流体(例えば、CO2)のRESS工程(超臨界溶液の急速膨張)に従う膨張、または好適な有機溶媒中の1つ以上のUVフィルタの溶液を伴う液体二酸化炭素の膨張による、
− 超臨界流体(GASR工程=ガス抗溶媒再結晶/PCA工程=圧縮された抗溶媒での析出)を含む、好適な溶媒からの析出による、マイクロ粒子の調製に好適な、任意の既知の工程により調製され得る。
【0115】
難溶性の微粉末化された有機化合物の調製のための粉砕装置として、例えば、ジェットミル、ボールミル、振動ミル、またはハンマーミル、好ましくは、高速混合ミルが使用され得る。さらに好ましいミルは、新ボールミルであり、これらのタイプのミルの製造会社は、例えば、Netzsch(LMZミル)、Drais(DCP−ViscoflowもしくはCosmo)、Buehler AG(遠心ミル)、またはBachhoferである。
【0116】
微粉末化された有機UV吸収剤の調製のための混練装置の例としては、典型的なシグマブレードバッチ混練機だけでなく、遂次型バッチ混練機(IKA−Werke)、または連続混練機(Werner und Pfleidererから継続)もある。
【0117】
本発明に使用される、難溶性の有機化合物の粉砕は、好ましくは、粉砕助剤を用いて実行される。
【0118】
分散剤(b)は、上記の全ての微粉化工程において、低分子量粉砕助剤として使用され得る。
【0119】
有用なアニオン性、非イオン性、または両性界面活性剤は、「特定の分散剤」と表題される項で以下に開示される。
【0120】
水性分散液の好ましい有用な粉砕助剤は、HLB(親水性−親油性平衡)値が、8より高い、より好ましくは10より高い、アニオン性界面活性剤である。
【0121】
任意の従来使用可能なアニオン性、非イオン性、または両性界面活性剤(構成成分(b))が、分散剤として使用され得る。このような界面活性剤系は、例えば、カルボン酸およびそれらの塩:ナトリウム、カリウムおよびアンモニウムのアルカリ石鹸、カルシウムもしくはマグネシウムの金属石鹸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、およびオレイン酸等の有機系石鹸を含み得る。リン酸アルキルまたはリン酸エステル、酸性リン酸塩、リン酸ジエタノールアミン、セチルリン酸カリウム。エトキシル化カルボン酸またはポリエチレングリコールエステル、PEG−nアクリレート。ラウレス−n、ミレス−n、セテアレス−n、ステアレス−n、オレス−n等の脂肪アルコールポリグリコールエーテル。ステアリン酸PEG−n、オレイン酸PEG−n、ヤシ脂肪酸PEG−n等の脂肪酸ポリグリコールエーテル。モノグリセリドおよびポリオールエステル。ポリオールを伴う1〜100モルの酸化エチレンからの付加生成物のC12−C22脂肪酸モノおよびジエステル。モノステアリン酸グリセロール、ジイソステアロイルポリグリセリル−3−ジイソステアリン酸、ポリグリセリル−3−ジイソステアリン酸、トリグリセリルジイソステアリン酸、ポリグリセリル−2−セスキイソステアリン酸、またはポリグリセリルジメラート等の脂肪酸およびポリグリセロールエステル。複数のこれらの物質クラスからの化合物の混合物も好適である。モノステアリン酸ジエチレングリコール、脂肪酸およびポリエチレングリコールエステル等の脂肪酸ポリグリコールエステル、スクロエステル等の脂肪酸およびショ糖エステル、スクログリセリド等のグリセロールおよびショ糖エステル。ソルビトールならびにソルビタン、6〜22個の炭素原子を有する飽和および不飽和脂肪酸のソルビタンモノおよびジエステル、ならびに酸化エチレン付加生成物。ポリソルベート−n系列、セスキイソステアリン酸、ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタンPEG−(6)、ラウリン酸ソルビタンPEG−(10)、ジオレイン酸ソルビタンPEG−17等のソルビタンエステル。糖構成成分として好ましい、グルコース誘導体、C8−C22アルキル−モノおよびオリゴグリコシド、ならびにグルコースを伴うエトキシル化類似体。セスキステアリン酸メチルグルセス−20、ステアリン酸ソルビタン/ヤシ脂肪酸スクロース、セスキステアリン酸メチルグルコース、セテアリルアルコール/セテアリルグリコシド等のO/Wエマルジョン。ジオレイン酸メチルグルコース/イソステアリン酸メチルグルコース等のW/Oエマルジョン。硫酸およびスルホン酸誘導体、ジアルキルスルホコハク酸、コハク酸ジオクチル、ラウリルスルホン酸アルキル、直状スルホン化パラフィン、スルホン化スルホン酸テトラプロピレン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウムおよびエタノールアミン、ラウリル硫酸エーテル、ラウレス硫酸ナトリウム[Texapon N70]もしくはミレス硫酸ナトリウム[Texapon K14S]、スルホコハク酸、アセチルイソシアネート、硫酸アルカノールアミド、タウリン、メチルタウリン、硫酸イミダゾール。少なくとも1つの四級アンモニウム基、および少なくとも1つのカルボン酸を坦持する双性イオンもしくは両性界面活性剤、ならびに/または分子中のスルホン酸基。特に適した双性イオン界面活性剤は、それぞれ、アルキルもしくはアシル基中に8〜18個の炭素原子を有するN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシナート、ココアルキルジメチルアンモニウムグリシナート、N−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシナート、ココアシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシナート、および2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリン、ならびにココアシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシ−メチルグリシナート、N−アルキルベタイン、N−アルキルアミノベタイン等のベタインである。
【0122】
分散剤として適した低刺激性界面活性剤、つまり、皮膚に特に良く許容される界面活性剤の例としては、脂肪アルコール硫酸ポリグリコールエーテル、硫酸モノグリセリド、モノおよび/またはジアルキルスルホコハク酸、脂肪酸イセチオン酸、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリン、脂肪酸グルタミン酸、α−スルホン酸オレフィン、エーテルカルボン酸、アルキルオリゴグルコシド、脂肪酸グルカミド、アルキルアミドベタイン、および/またはタンパク質脂肪酸濃縮製品が挙げられるが、後者は、好ましくは、コムギタンパク質に基づく。
【0123】
PEG−6蜜蝋(および)ステアリン酸PEG−6(および)イソステアリン酸ポリグリセリル−2[Apifac]、ステアリン酸グリセリル(および)ステアリン酸PEG−100[Arlacel 165]、ステアリン酸グリセリルPEG−5[arlatone 983 S]、オレイン酸ソルビタン(および)リシノール酸ポリグリセリル−3[Arlacel 1689]、ステアリン酸ソルビタンおよびヤシ脂肪酸スクロース[arlatone2121]、ステアリン酸グリセリルおよびラウレス−23[Cerasynth945]、セテアリルアルコールおよびセテス−20[セトマクロゴール蝋]、セテアリルアルコールおよびポリソルベート60ならびにPEG−150およびステアリン酸20[Polawax GP200、Polawax NF]、セテアリルアルコールおよびセテアリルポリグルコシド[Emulgade PL1618]、セテアリルアルコールおよびセテアレス20[Emulgade 1000NI、Cosmowax]、セテアリルアルコールおよびPEG−40ヒマシ油[Emulgade F Special]、セテアリルアルコールおよびPEG−40ヒマシ油およびセテアリル硫酸ナトリウム[Emulgade F]、ステアリルアルコールおよびステアレス−7およびステアレス−10[Emulgator E 2155]、セテアリルアルコールおよびスゼアレス−7およびステアレス−10[乳化蝋U.S.N.F]、ステアリン酸グリセリルおよびステアリン酸PEG−75[Gelot 64]、プロピレングリコール酢酸セテス−3[Hetester PCS]、ピロピレングリコール酢酸イソセス−3[Hetester PHA]、セテアリルアルコールおよびセテス−12およびオレス−12[Lanbritol Wax N 21]、ステアリン酸PEG−6およびステアリン酸PEG−32[Tefose 1500]、ステアリン酸PEG−6およびセテス−20およびステアレス−20[Tefose 2000]、ステアリン酸PEG−6およびセテス−20およびステアリン酸グリセリルおよびステアレス−20[Tefose 2561]、ステアリン酸グリセリルおよびセテアレス−20[Teginacid H,C,X]等の、非イオン性界面活性剤。
【0124】
ステアリン酸PEG−2SE、ステアリン酸グリセリルSE[Monelgine、Cutina KD]、ステアリン酸プロピレングリコール[Tegin P]、セテアリルアルコールおよびセテアリル硫酸ナトリウム[Lanette N、Cutina LE、Crodacol GP]、セテアリルアルコールおよびラウリル硫酸ナトリウム[Lanette W]、リン酸トリラネス−4およびステアリン酸グリコールおよびステアリン酸PEG−2[Sedefos 75]、ステアリン酸グリセリルおよびラウリル硫酸ナトリウム[Teginacid Special]等のアニオン性乳化剤。セテアリルアルコールおよび臭化セトリモニウム等のカチオン酸系例。
【0125】
特定の分散剤は、組成物の全重量に基づき、例えば、1〜30重量%、特に、2〜20重量%、好ましくは、3〜10重量%の量で使用され得る。
【0126】
有用な溶媒は、水、鹹水、(ポリ−)エチレングリコール、グリセロール、または化粧品として許容される油類である。他の有用な溶媒は、以下の「脂肪酸のエステル」、「グリセリルエステルおよび誘導体を含む天然および合成トリグリセリド」、「真珠光沢蝋」、「炭化水素油類」、および「シリコーンおよびシロキサン」の表題の項で説明される。
【0127】
このように得られた微粉末化された難溶性の有機化合物は、通常、0.02〜2マイクロメートル、好ましくは、0.03〜1.5マイクロメートル、より具体的には、0.05〜1.0マイクロメートルの平均粒径を有する。
【0128】
最も好ましい分散剤(b)は、ラウレス硫酸ナトリウム[Texapon N70、Cognis]またはミレス硫酸ナトリウム[Texapon K14 S、Cognis]等の、アルキル硫酸ナトリウムまたはアルキルエーテル硫酸ナトリウムである。
【0129】
本発明に使用される水性分散剤は、一般的に、
30〜60、好ましくは、35〜55部の難溶性の有機微粉末化された物質、
2〜20、好ましくは、2〜20部の分散剤、
0.1〜1部、好ましくは、0.1〜0.5部の増粘剤(例えば、キサンチンガム)、および
20〜68部の水を含む。
【0130】
本発明に従う日焼け止め組成物、つまり、b1は、例えば、デシルグリコシド、ラウリン酸ポリグリセリル−10、ミレス硫酸ナトリウム、およびステアロイルグルタミン酸ナトリウムからなる群から選択される補助物質の存在下で、可溶性の有機UV吸収剤を粉砕することにより得られる。
【0131】
ミクロ粒子の調製に好適な任意の既知の工程は、例えば、湿式粉砕、湿式混練、好適な有機溶媒からのスプレー乾燥、RESS工程(超臨界溶液の急速膨張)に従う膨張、超臨界流体(GASR工程=ガス抗溶媒再結晶/PCA工程=圧縮された抗溶媒での析出)を含む適した溶媒からの析出により、微粉末化されたUV吸収剤の調製に使用され得る。
【0132】
このように得られた構成成分(B)、またはより具体的には、b1の微粉末化されたUV吸収剤は、通常、0.02〜2、好ましくは、0.03〜1.5、より具体的には、0.05〜1.0マイクロメートルの平均粒径を有する。
【0133】
構成成分(B)またはより具体的には、b1に従う微粉末化されたUV吸収剤も、粉末形態で、乾燥基質として使用され得る。
【0134】
これらの微粉末化されていないUV吸収剤は、上に定義されるb3群等の油溶性であり得る。
【0135】
これらの微粉末化されていないUV吸収剤は、上に定義されるb5群等の水溶性であり得る。
【0136】
UV吸収剤b2
UV吸収剤b2群は、ここでは、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンとして定義される。
【0137】
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールは、油溶性である。
【0138】
UV吸収剤b3
これらの有機UV吸収剤は、実質的に油溶性である。これらは、微粉末化されず、また無機でもない。
【0139】
3油溶性有機UV吸収剤は、ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)、オキシベンゾン、スルイソベンゾン、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(BEMT)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(DBT)、ドロメトリゾールトリシロキサン、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、エチルヘキシルトリアゾン(EHT)、ホモサレート、イソアミルp−メトキシ桂皮酸、4−メチルベンジリデンカンファー、オクトクリレン(OCR)、ポリシリコーン−15,ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)、およびそれらの混合物からなるUV吸収剤の群から選択される。
【0140】
UV吸収剤b4
構成成分(B)またはより具体的には、b4の代表的な無機日焼け止めは、顔料、または代替的に、例えば、UV日焼け止めとして、全て当該技術分野で既知の、酸化チタン(ルチルおよび/または鋭錐石形態の非結晶または結晶)、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、または酸化セリウムナノ顔料等の、被覆または被覆されない酸化金属から形成される、例えば、ナノ顔料(一次粒子の大きさの平均は、一般的に、5nm〜100nmの間、好ましくは、10nm〜50nmの間)を含む。従来のコーティング剤は、さらに、ステアリン酸アルミナおよび/またはステアリン酸アルミニウムである。被覆された、また被覆されない酸化金属から形成されたこのようなナノ顔料は、特に、欧州特許第518 772号および同第518 773号に開示される。
【0141】
UV吸収剤b5
代表的な水溶性有機UV吸収剤は、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(PBSA)、スルイソベンゾン−ナトリウム塩、ベンジリデンカンファースルホン酸、カンファーメト硫酸ベンザルコニウム、シノキサート、二ナトリウムフェニルジベンジルイミダゾールテトラスルホン酸塩、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、PABA、PEG−25 PABA、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0142】
構成成分(B)のUV遮断剤、またはより具体的には、式(I)もしくは選択された式(Ia)と組み合わせたb1、b2、b3、b4、もしくはb5の総重量は、全日焼け止め組成物の重量に基づき、約0.01重量%〜約50重量%の量で日焼け止め組成物に存在する。加えて、構成成分(B)のUV遮断剤、またはより具体的には、式(I)もしくは選択された式(Ia)と組み合わせたb1、b2、b3、b4、もしくはb5の総重量は、全日焼け止め組成物の重量に基づき、約0.1重量%〜約30重量%の量で日焼け止め組成物に存在する。典型的に、構成成分(B)のUV遮断剤、またはより具体的には、式(I)もしくは選択された式(Ia)と組み合わせたb1、b2、b3、b4、もしくはb5の総重量は、全組成物の重量に基づき、約1重量%〜約20重量%の量で日焼け止め組成物に存在する。典型的に、構成成分(B)のUV遮断剤、またはより具体的には、式(I)もしくは選択された式(Ia)と組み合わせたb1、b2、b3、b4、もしくはb5の全重量は、全組成物の重量に基づき、約1重量%〜約5重量%の量で日焼け止め組成物に存在する。
【0143】
構成成分B)の全重量%またはb1、b2、b3、b4、およびb5の合計を明確にすると、全日焼け止め組成物の約0.01〜約50重量%、約0.1〜約30重量%、約1〜約25重量%と同量であり得る。
【0144】
典型的に、日焼け止め調合物は、いくつかのUVA、UVB、または広域スペクトルの日焼け止め活性の組成物:油または水溶性である有機物、無機または有機粒子を含有する。
【0145】
「有効量」という用語は、例えば、所望の効果を達成するのに必要な量を意味する。
【0146】
構成成分A)の式(I)または選択された式(Ia)のランダムコポリマーにおいて、ターポリマーの総重量に対して、u+v+w+x+y+z=100重量パーセントである。
【0147】
本発明に従う構成成分(A)の式(I)のランダムターポリマーは、少なくとも3つの異なるモノマーに由来する。本発明の別の態様は、構成成分(A)の式(I)のランダムターポリマーが、少なくとも4つの異なるモノマーに由来する。
【0148】
構成成分(A)の式(I)または選択された式(Ia)のランダムコポリマーは、例えば、米国特許第6,409,998号および/または米国特許第2006/0104923号に挙げられるポリマー等の、日焼け止め調合物の他のポリマーもしくはコポリマーと併用して使用され得る。
【0149】
構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、yは、ターポリマーの総重量に基づき、約0.1重量%〜約35重量%である。構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、yは、ターポリマーの総重量に基づき、約1重量%〜約30重量%である。構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、yは、ターポリマーの総重量に基づき、約5重量%〜約20重量%である。
【0150】
選択された式(1a)における「y」は、ターポリマーの約1重量%〜約30重量%、好ましくは、約5重量%〜約20重量%、最も好ましくは、約6重量%〜約10重量%である。
【0151】
構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、vは、ターポリマーの総重量に基づき、約5重量%〜約70重量%である。構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、vは、ターポリマーの総重量に基づき、約5重量%〜約60重量%である。構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、vは、ターポリマーの総重量に基づき、約10重量%〜約60重量%である。
【0152】
選択された式(Ia)における「v」は、ターポリマーの約5重量%〜約75重量%、好ましくは、約5重量%〜約50重量%、最も好ましくは、ターポリマーの約8重量%〜約20重量%である。
【0153】
構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、uは、ターポリマーの総重量に基づき、約5重量%〜約75重量%である。構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、uは、ターポリマーの総重量に基づき、約5重量%〜約65重量%である。構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、uは、ターポリマーの総重量に基づき、約5重量%〜約60重量%である。
【0154】
選択された式(Ia)における「u」は、ターポリマーの約20重量%〜約80重量%、好ましくは、約30重量%〜約75重量%、最も好ましくは、約40重量%〜約75重量%である。
【0155】
構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、zは、ターポリマーの総重量に基づき、約0.1重量%〜約50重量%である。構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、zは、ターポリマーの総重量に基づき、約1重量%〜約50重量%である。構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、zは、ターポリマーの総重量に基づき、約1重量%〜約40重量%である。
【0156】
選択された式(Ia)における「z」は、ターポリマーの約1重量%〜約40重量%、好ましくは、約2重量%〜約15重量%、最も好ましくは、約3重量%〜約10重量%である。
【0157】
構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、xは、ターポリマーの総重量に基づき、約1重量%〜約40重量%である。構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、xは、ターポリマーの総重量に基づき、約1重量%〜約30重量%である。構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、xは、ターポリマーの総重量に基づき、約5重量%〜約25重量%である。
【0158】
選択された式(Ia)における「x」は、ターポリマーの約5重量%〜約25重量%、好ましくは、約6重量%〜約20重量%、最も好ましくは、約8重量%〜約15重量%である。
【0159】
構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、wは、ターポリマーの総重量に基づき、約0.1重量%〜約45重量%である。構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、wは、ターポリマーの総重量に基づき、約1重量%〜約40重量%である。構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、wは、ターポリマーの総重量に基づき、約5重量%〜約30重量%である。
【0160】
構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、Mが、式
【0161】
【化19】

の少なくとも1つのモノマーに由来し、
式中、
T6、T7、およびT8は、メチル、エチル、または水素であり、Yは、直接結合であり、T1は、水素またはC1−C4アルキルであり、Jは、炭素原子である。
【0162】
構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、Mが、式
【0163】
【化20】

の少なくとも1つのモノマーに由来し、
式中、
T6、T7、およびT8は、メチル、または水素であり、Yは、直接結合であり、T1は、水素、メチル、またはエチルであり、Jは、炭素原子である。
【0164】
構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、Mが、スチレン、α−メチルスチレン、2−ビニルトルエン、3−ビニルトルエン、4−ビニルトルエン、エチルビニルベンゼン、およびそれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも1つのモノマーに由来する。
【0165】
構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、T、D、およびEは、独立して、式
【0166】
【化21】

の少なくとも1つのモノマーに由来し、
式中、
R5、R6、およびR7は、同一または異なってもよく、水素またはC1−C12アルキルを表し、
R8はC1−C18アルキルまたはC6−C15シクロアルキルであり、前記置換されたアルキル、または前記シクロアルキルは、1つ以上の−OHおよび/またはNH2基により置換され、前記アルキルもしくは前記シクロアルキルは、1つ以上の−O−基および/またはN(H)−基により中断されてもよい。
【0167】
構成成分A)の式(I)における本発明の別の実施形態では、T、D、およびEが、独立して、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、べへニル(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、EO−PO−モノ(メタ)アクリレート、およびそれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも1つのモノマーに由来する。括弧は、式(III)のモノマーが、メタクリル酸またはアクリル酸のいずれかに基づくエステルであることを示す。
【0168】
本発明の別の実施形態は、塩基性窒素原子を有する複素環式基を含有するGに由来するモノマーをそこに結合するポリマー鎖からなる構成成分(A)の式(I)のランダムターポリマーである。このような鎖は、ビニル基およびこのような複素環式基の両方を含有する化合物の重合か、または複素環式基を、対応する反応基を含有するポリマー鎖に後で結合するかのいずれかにより得られ得る。
【0169】
2〜14、より具体的には5〜14、最も好ましくは5〜12のpKaを有する塩基性窒素基を有する複素環式基が好ましい。これらのpKa値は、水中で0.01モル濃度の25℃におけるそれらの測定に関係する。これらの塩基性基は、本発明に従うランダムターポリマーに塩基性を付与する。これらの塩基性基は、ランダムターポリマーに有機塩および/または無機塩も形成させる。ランダムターポリマーは、したがって、このような塩の形態で使用され得る。
【0170】
これらの塩は、ポリマーを有機酸、例えば、25個以下の炭素原子を有する芳香族酸、または22個以下の炭素原子を有する脂肪族酸もしくは脂環式酸で中和することにより得られる。有機モノカルボン酸を有するポリマーの塩が好ましい。無機酸は、例えば、塩酸、臭化水素酸、亜硫酸、硫酸等である。
【0171】
構成成分bの式(I)のGが重合される好適な化合物は、ビニルイミダゾール、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−メチル−N−ビニルイミダゾール、ビニルピロリドン、ビニルカルバゾール、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0172】
少なくとも1つの塩基性窒素原子を含有し、式(I)のGのポリマー鎖に結合されることができる好適な化合物は、とりわけ欧州特許第154,678(A)号に記載される。
【0173】
少なくとも1つの塩基性窒素原子を含有し、式(I)のGのポリマー鎖に結合されることができる好適な化合物は、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン、2−(1−ピロリジル)−エチルアミン、2−(1−ピペリジル)−エチルアミン、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピペリジン、1−(2−アミノプロピル)−ピペリジン、N−(2−ヒドロキシエチル)−ヘキサメチレンイミン、4−(2−ヒドロキシエチル)−モルホリン、2−(4−モルフォリニル)−エチルアミン、4−(3−アミノプロピル)−モルホリン、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン、1−(2−アミノエチル)−ピペラジン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2−アルキルイミダゾリン、1−(3−アミノプロピル)−イミダゾール、(2−アミノエチル)−ピリジン、(2−ヒドロキシエチル)−ピリジン、(3−ヒドロキシプロピル)−ピリジン、(ヒドロキシメチル)−ピリジン、N−メチル−2−ヒドロキシ−メチル−ピペリジン、1−(2−ヒドロキシエチル)−イミダゾール、2−アミノ−6−メトキシベンゾチアゾール、4−アミノメチル−ピリジン、4−アミノ−2−メトキシピリミジン、2−メルカプトピリミジン、2−メルカプト−ベンズイミダゾール、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール、2−イソプロピル−イミダゾール、2−エチル−イミダゾール、4−メチル−イミダゾール、2−メチル−イミダゾール、2−エチル−4−メチル−イミダゾール、2−フェニル−イミダゾール、4−ニトロ−イミダゾール、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0174】
構成成分b)の式(I)における本発明の別の実施形態では、Hが、トルエンジイソシアネート(全て異性体)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、1−クロロ−2,4−フェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビスフェニレンジイソシアネート、4,4’−ビスフェニレンジイソシアネート、4,4’−ビス(2−メトキシイソシアナトフェニル)メタン、4,4’−ジイソシアナトジフェニルエーテル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジイソシアナトジフェニルエーテル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、4,4’−ジイソシアナトジベンジル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、2,2’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、2,2’−ジクロロ−5,5’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、1,2−エタンジイソシアネート、1,3−プロパンジイソシアネート、1,4−ブタンジイソシアネート、2−クロロプロパン−1,3−ジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネート、1,8−オクタンジイソシアネート、1,10−デカンジイソシアネート、1,12−ドデカンジイソシアネート、1,16−ヘキサデカンジイソシアネート、1,3−および1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−および2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、二量体化リノール酸から得たジイソシアネートもしくはその混合物ダイマー酸由来ジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ならびにそれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも1つのモノマーに由来する。
【0175】
構成成分b)の式(I)における本発明の別の実施形態では、Hが、トルエンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、1−クロロ−2,4−フェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビスフェニレンジイソシアネート、4,4’−ビスフェニレンジイソシアネート、4,4’−ビス(2−メトキシイソシアナトフェニル)メタン、4,4’−ジイソシアナトジフェニルエーテル、4,4’−ジイソシアナトジベンジル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、2,2’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、2,2’−ジクロロ−5,5’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、1,3−プロパンジイソシアネート、1,4−ブタンジイソシアネート、2−クロロプロパン−1,3−ジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネート、1,8−オクタンジイソシアネート、1,10−デカンジイソシアネート、1,12−ドデカンジイソシアネート、1,16−ヘキサデカンジイソシアネート、1,3−および1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−および2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ならびにそれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも1つのモノマーに由来する。
【0176】
本発明に従う式(I)のランダムターポリマーは、多官能性モノマーにより架橋されてもよい。これらの多官能性モノマーは、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルピリジン、ジビニルナフタレンジビニルキシレン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリビニルシクロヘキサン、アリル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール200ジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール600ジ(メタ)アクリレート、エトキシル化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリ(ブタンジオール)ジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリエトキシトリ(メタ)アクリレート、グリセリルプロポキシトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、ジビニルシラン、トリビニルシラン、ジメチルジビニルシラン、ジビニルメチルシラン、メチルトリビニルシラン、ジフェニルジビニルシラン、ジビニルフェニルシラン、トリビニルフェニルシラン、ジビニルメチルフェニルシラン、テトラビニルシラン、ジメチルビニルジシロキサン、ポリ(メチルビニルシロキサン)、ポリ(ビニルヒドロシロキサン)、ポリ(フェニルビニルシロキサン)、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0177】
構成成分(A)の式(I)のランダムターポリマーの重量平均分子量は、約500ダルトン〜約1,000,000ダルトンの重量平均分子量を示す。本発明の別の態様において、構成成分(b)の式(I)のランダムターポリマーの重量平均分子量は、約500ダルトン〜約500,000ダルトンの重量平均分子量を示す。本発明のさらに別の態様において、構成成分(b)の式(I)のランダムターポリマーの重量平均分子量は、約500ダルトン〜約100,000ダルトンの重量平均分子量を示す。本発明のまた別の態様において、構成成分(b)の式(I)のランダムターポリマーの重量平均分子量は、約1000ダルトン〜約75,000ダルトンの重量平均分子量を示す。
【0178】
式(Ia)の選択されたターポリマーの重量平均分子量は、例えば、約5,000〜約50,000、好ましくは、約10,000〜約40,000、最も好ましくは、約15,000〜約30,000ダルトンの範囲である。
【0179】
構成成分(A)の式(I)のランダムターポリマーは、全組成物の重量に基づき、約0.01重量%〜約50重量%の量で、日焼け止め組成物に存在する。本発明の別の態様において、構成成分(b)の式(I)のランダムターポリマーは、全組成物の重量に基づき、約0.1重量%〜約25重量%の量で、日焼け止め組成物に存在する。本発明のまた別の態様において、構成成分(b)の式(I)のランダムターポリマーは、全組成物の重量に基づき、約0.1重量%〜約10重量%の量で、日焼け止め組成物に存在する。
【0180】
選択された式(Ia)は、全組成物の重量に基づき、約0.01重量パーセント〜約10重量パーセントの量で、より好ましくは、全組成物の重量に基づき、約0.1重量パーセント〜約8重量パーセントの量で、最も好ましくは、全組成物の重量に基づき、約0.1重量パーセント〜約5重量パーセントの量で、存在し得る。
【0181】
本発明の別の実施形態は、250ppm未満の残存モノマーを含有する構成成分(A)の式(I)または選択された式(Ia)のランダムターポリマーである。本発明の別の実施形態は、200ppm未満の残存モノマーを含有する構成成分(A)の式(I)または選択された式(Ia)のランダムターポリマーである。本発明の別の実施形態は、100ppm未満の残存モノマーを含有する構成成分(A)の式(I)または選択された式(Ia)のランダムターポリマーである。本発明の別の実施形態は、50ppm未満の残存モノマーを含有する構成成分(A)の式(I)または選択された式(Ia)のランダムターポリマーである。本発明の別の実施形態は、5ppm未満の残存モノマーを含有する構成成分(A)の式(I)または選択された式(Ia)のランダムターポリマーである。
【0182】
本発明に従う式(I)または選択された式(Ia)のランダムターポリマーは、水分散性であり、本組成物または調合物の水相または油相全体に分散され得る。
【0183】
構成成分(b)の式(I)または選択された式(Ia)のランダムターポリマーは、従来の方式、例えば、塊状重合または溶液重合により調製され得る。重合の制御性および最終製品の粘性を考慮して、溶媒中での重合が好まれる。好適な溶媒は、DMSO、THF、DMF、エチル、プロピル、ブチル、酢酸、ベンゼン、トルエン、キシレン、N−ブタノール、イソブタノール、イソプロパノール、MEK、MIBK、アセトン等である。
【0184】
モノマーは、好ましくは、過酸化物の添加による、任意に、酸化還元系の存在下で、ラジカル反応を使用して重合される。
【0185】
構成成分(A)の式(I)または選択された式(Ia)のランダムターポリマーの重合時間は、温度、および所望の最終製品の特性によるが、好ましくは、約50℃〜約190℃の範囲の温度で、0.5〜10時間の範囲内である。重合は、連続して、不連続で、または同時に実行され得る。モノマーの不規則分散を有するポリマー鎖を得ることが好まれる場合、全モノマーは、好ましくは、一緒に反応混合物に添加される。これは、一度に行われるか、または経時的に行われ得る。
【0186】
公知であるモノマーの反応性に基づき、当業者は、所望の分散を得るように重合を調整することができる。
【0187】
本発明の式IおよびIaに従う日焼け止め組成物は、例えば、ジヒドロキシアセトン(DHA)等の皮膚のタンニングおよび/または人工タンニング(セルフタンニング剤)のための薬剤も含有し得る。
【0188】
本発明に従う日焼け止め組成物は、例えば、麹酸またはアルブチン等の、皮膚の美白または増白のための薬剤も含有し得る。
【0189】
本発明の組成物は、特に、脂肪物質、有機溶媒、増粘剤、粘滑剤、乳白剤、着色料、効果顔料、安定剤、軟化薬、消泡剤、保湿剤、抗酸化剤、ビタミン類、ペプチド、アミノ酸、植物抽出物、微粒子、香料、防腐剤、ポリマー類、充填剤、封鎖剤、推進剤、アルカリ性化剤もしくは酸性化剤、または特に抗日光/日焼け止め組成物の産生のための、化粧品に通例調合される任意の他の成分の中から選択される、化粧品として許容される成分およびアジュバントをさらに含み得る。
【0190】
例えば、式(I)または選択された式(Ia)であり得る構成成分A)および種々のUV吸収剤を含む日焼け止め組成物は、軟化薬、皮膚加湿剤、皮膚タンニング促進剤、抗酸化剤、エマルジョン安定化剤、増粘剤、保湿剤、フィルム形成剤、防腐剤、香料、光安定化剤、および着色料からなる群から選択される構成成分をさらに含有し得る。
【0191】
例えば、特に好ましい光安定化剤は、クエン酸トリス(テトラメチルヒドロキシピペリジノール)、ベンゾトリアゾリルドデシルp−クレゾール、サリチル酸ブチルオクチル、ジエチルヘキシル2,6−ナフタレート、およびポリエステル−8、マロン酸ジエチルヘキシルシリンギリデンからなる群から選択され得る。
【0192】
脂肪物質は、油もしくは蝋、またはそれらの混合物であり得、これらは、脂肪酸、脂肪アルコール、および脂肪酸のエステルも含む。油類は、動物、植物、鉱物、または合成油類の中から、特に、パラフィン、パラフィン油、シリコーン油、揮発性油、またはイソパラフィン、ポリオレフィン、フッ化もしくは過フッ素化油類の中から選択され得る。同様に、蝋は、それ自体知られている動物、化石、植物、鉱物、または合成蝋であり得る。
【0193】
代表的な有機溶媒は、低アルコール類およびポリオール類を含む。
【0194】
当然のことながら、当業者は、本発明に従う日焼け止め組成物に本質的に関連する有利な特性、特に耐水性、安定性が、予想される添加により変更されない、または実質的に変更されないように、この、もしくはこれらの任意のさらなる化合物および/またはその量を選択するように注意を払う。
【0195】
本発明の日焼け止め組成物は、本分野に周知の技法、特に水中油型または油中水型のエマルジョンの調製に適するものに従い調合され得る。
【0196】
対象の日焼け止め組成物は、特に、クリーム、乳液、ゲルもしくはゲルクリーム、パウダー、ローション、軟膏、固形スティック等の単純または複合(O/W、W/O、O/W/O、またはW/O/W)エマルジョンの形態で提供され得、任意に、エアロゾルとしてパッケージされ得、泡状、ムース、またはスプレーの形態で提供され得る。
【0197】
日焼け止め組成物は、UV吸収剤、または開示される吸収剤、b1、b2、b3、b4もしくはb5の組み合わせとともに式(I)または選択された式(Ia)を含有する、水中油型(O/W)、油中水型(W/O)、油中水中油型(O/W/O)、水中油中水型(W/O/W)、PITエマルジョン、またはマイクロエマルジョンとして調合され得る。
【0198】
日焼け止め組成物は、UV吸収剤、または開示される吸収剤、b1、b2、b3、b4もしくはb5の組み合わせとともに式(I)または選択された式(Ia)を含有する、ゲル、ローション、乳液、スプレー、アルコール性もしくは水性/アルコール性ローション、エアロゾル、蝋/脂肪組成物、スティック調製物、パウダー、錠剤、泡状、または軟膏として調合され得る。
【0199】
日焼け止め組成物は、UV吸収剤、または開示される吸収剤、b1、b2、b3、b4もしくはb5の組み合わせとともに、式(I)または選択された式(Ia)を含有する、例えば、洗い流しまたは放置日焼け止め組成物であり得る。
【0200】
エマルジョンが提供される時、その水相は、既知の技法(Bangham,Standish and Watkins,J.Mol.Biol.,13,238(1965)、フランス国特許第2,315,991号、および同第2,416,008号)に従い調製される、非イオン性小泡分散液を含む。
【0201】
本発明に従う日焼け止め組成物は、日光防止組成物またはメイクアップ製品として、紫外線の損傷作用からヒトの表皮もしくは毛髪を保護するために調合され得る。
【0202】
本発明の日焼け止め組成物が、UV光に対してヒトの表皮を保護するために、または抗日光/日焼け止め組成物として調合される時、同等物は、溶媒もしくは脂肪物質中で懸濁液または分散液の形態で、非イオン性小泡分散液の形態で、または代替的に、エマルジョン、好ましくは、クリームもしくは乳液等の水中油型の種類の形態で、軟膏、ゲル、ゲルクリーム、固体スティック、パウダー、スティック、エアロゾル、泡状、またはスプレーの形態で提供され得る。
【0203】
本発明に従う日焼け止め組成物が、UV光に対して毛髪を保護するために調合される時、同等物は、シャンプー、ボディウォッシュ、ローション、ゲル、アルコール系システム、エマルジョン、非イオン性小泡分散液の形態で提供されてもよく、例えば、シャンプーの前後、染色もしくは脱色の前後、パーマネントウェーブもしくはストレートパーマ、の前、その間、またはその後に適用されるリンスオフ組成物、ヘアスタイリングまたはトリートメントローションもしくはゲル、ブロー乾燥またはヘアセッティング用のローションもしくはゲル、パーマネントウェーブもしくはストレートパーマ、毛髪の染色もしくは脱色用の組成物を構成し得る。
【0204】
対象組成物が、表皮用の治療クリーム、ファンデーション、リップスティック、アイシャドウ、頬紅、マスカラ、またはアイライナー等の、まつ毛、眉毛または皮膚用のメイクアップ製品として調合される時、同等物は、水中油型エマルジョンもしくは油中水型エマルジョン、非イオン性小泡分散剤、または代替的に懸濁剤等の、固体もしくはペースト状の無水もしくは水性形態で提供され得る。
【0205】
水中油型エマルジョンの種類の担体、ビヒクル、または希釈剤を有する、本発明に従う、例えば、抗日光調合物において、水相(特に、親水性遮断剤を含む)は、一般的に、調合物の総重量に対して、50重量%〜95重量%、好ましくは、70重量%〜90重量%、油相(特に、親油性遮断剤を含む)は、調合物の総重量に対して、5重量%〜50重量%、好ましくは、10重量%〜30重量%、そして(co)エマルジョンは、調合物の総重量に対して、0.5重量%〜20重量%、好ましくは、2重量%〜10重量%を構成する。
【0206】
上に示すように、本発明は、したがって、紫外線、特に太陽光から皮膚および/または毛髪を保護するための、化粧品組成物の産生のための対象エマルジョンを調合することを特徴とする。
【0207】
本発明の日焼け止め組成物はさらに、芳香を含む。本明細書に使用される、「香料」または「芳香」という用語は、織物に心地よい芳香を提供することができる発香性材料を指し、通常、このような組成物の悪臭を相殺するために、および/またはそれに心地よい芳香を提供するために、化粧品組成物に使用される。固形香料、特に制御放出のために、シクロデキストリン/香料包接体も有用であるが、香料は、好ましくは、周囲温度で液状である。本明細書での使用に考えられる香料としては、心地よい芳香を、液体および固体のパーソナルケアまたは化粧品組成物に付与するために従来利用される、アルデヒド類、ケトン類、エステル類等の材料が挙げられる。自然に生じる植物油および動物油も、通常、香料の構成成分として使用される。したがって、本発明に有用な香料は、比較的単純な組成物であるか、または天然もしくは合成化学構成成分の複雑な混合物を含み得、全て、織物に適用される時、心地よい香りまたは芳香を提供するものとする。パーソナルケアまたは化粧品組成物に使用される香料は、一般的に、香り、安定性、価格、および商業的入手性の標準条件に合うように選択される。「芳香」という用語は、多くの場合、本明細書で、このような香料により付与される香気ではなく、香料自体を示すために使用される。
【0208】
本発明は、日焼け止め組成物の日光保護指数を増加する方法を対象とし、前記方法は、上に定義される式(I)、または上に定義される選択された式(Ia)に従う、有効量の少なくとも1つのランダムターポリマーを前記組成物の中に混和することを含む。
【0209】
本発明は、UV光の損傷作用からの、哺乳類の毛髪および/または皮膚の改善されたUV保護の方法を対象とし、前記方法は、
(A)式(I)の少なくとも1つのランダムターポリマー、または選択された式(Ia)のランダムターポリマーと、
(B)少なくとも1つの紫外線遮断剤と、
(C)任意に、他の化粧品として許容される成分と、を含む、有効量の日焼け止め組成物を、前記皮膚および/前記毛髪に適用することを含む。
【0210】
本発明は、式(I)のランダムターポリマー、または式(Ia)の選択されたランダムターポリマーと、(C)他の化粧品として許容される成分とを含む、化粧品または皮膚科学的組成物を対象とする。
【0211】
以下の実施例は、本発明の特定の実施形態を説明するが、本発明は、それに限定されない。開示された実施形態に多くの変更が、本発明の意図および範囲から逸脱することなく、本明細書の開示に従い行われ得ることを理解されたい。これらの実施例は、したがって、本発明の範囲を制限するものではない。むしろ、本発明の範囲は、付属の特許請求の範囲およびそれらの等価物により決定されるものとする。これらの実施形態において、所与の全ての部分は、特に記載のない限り、重量である。
【0212】
本コポリマーの合成に使用されるいくつかの溶媒は、ヒトの生理学的状態に好適ではない可能性がある。合成が完了したら、溶媒は、除去される、および/またはより化粧品として許容される溶媒と交換され得る。
【0213】
実施例1−ランダムターポリマー
重合に好適な還流冷却器を有する反応フラスコに、9.86gのキシレンおよび4.93gの酢酸メトキシプロピル、2.84gのビニルトルエン、4.55gのイソブチルメタクリレート、7.36gの2−エチルヘキシルアクリレート、5.20gの2−ヒドロキシエチルメタクリレート、約400の分子量を有する1.80gのポリエチレングリコールモノメタクリレート、および0.44gのジ第三ブチルペルオキシドを溶解する。重合は、攪拌、および不活性ガスを導入する間、混合物の沸点で生じる。重合の終わりに、9.79gのイソホロンジイソシアネートを16.58gの酢酸イソブチルおよび16.58gの酢酸メトキシプロピルに溶解した後、残存する遊離NCO基を、約400の分子量を有する3.60gのポリエチレングリコールモノメタクリレートおよび4.51gの1−(3−アミノプロピル)イミダゾールで変換する。
【0214】
その後、固体量を、酢酸ブチルで40重量%に調節する。
【0215】
式(I)に従い、構成成分Mは、ビニルトルエンであり、yは、ターポリマーの総重量に対して7.2重量パーセントであり;構成成分Tは、イソブチルメタクリレートと2−エチルヘキシルアクリレートとの混合物であり、vは、ターポリマーの総重量に対して30.1重量パーセントであり;構成成分Dは、ポリエチレングリコールモノメタクリレートであり、uは、ターポリマーの総重量に対して13.6重量パーセントであり;構成成分Eは、2−ヒドロキシエチルメタクリレートであり、zは、ターポリマーの総重量に対して13.1重量パーセントであり;構成成分Gは、1−(3−アミノプロピル)イミダゾールであり、xは、ターポリマーの総重量に対して11.4重量パーセントであり;構成成分Hは、イソホロンジイソシアネートであり、wは、ターポリマーの総重量に対して24.7重量パーセントである。
【0216】
実施例2−ランダムターポリマー
実施例1と同様の方式で、3.54gのビニルトルエン、5.69gのイソボルニルメタクリレート、9.20gの2−エチルヘキシルメタクリレート、7.15gのヒドロキシエチルメタクリレート、および1.28gのジ第三ブチルペルオキシドを11.94gのキシレンに溶解し、5.97gの酢酸メトキシプロピルを重合する。
【0217】
引き続き、20.36gの酢酸ブチルおよび20.36gの酢酸メトキシプロピルに溶解した12.23gのイソホロンジイソシアネートを添加する。その後、残存遊離NCO基を、11.34gのN−メチルピロリドン中の約400の分子量を有する4.50gのポリエチレングリコールモノメタクリレート、および3.78gの3−アミノ−1,2,4−トリアゾールで変換する。
【0218】
その後、固体量を、酢酸ブチルで40重量%に調節する。
【0219】
式(I)に従い、構成成分Mは、ビニルトルエンであり、yは、ターポリマーの総重量に対して7.7重量パーセントであり;構成成分Tは、イソボルニルメタクリレートと2−エチルヘキシルメタクリレートとの混合物であり、vは、ターポリマーの総重量に対して32.3重量パーセントであり;構成成分Dは、ポリエチレングリコールモノメタクリレートであり、uは、ターポリマーの総重量に対して9.8重量パーセントであり;構成成分Eは、2−エチルヘキシルメタクリレートであり、zは、ターポリマーの総重量に対して15.5重量パーセントであり;構成成分Gは、3−アミノ−1,2,4トリアゾールであり、xは、ターポリマーの総重量に対して8.2重量パーセントであり;構成成分Hは、イソホロンジイソシアネートであり、wは、ターポリマーの総重量に対して26.5重量パーセントである。
【0220】
実施例3−ランダムターポリマー
実施例1に記載する方式で、6.66gのイソボルニルメタクリレート、5.46gのシクロヘキシルメタクリレート、6.40gのn−ブチルアクリレート、および7.85gの2−ヒドロキシエチルメタクリレートを11.98gキシレンおよび5.99g酢酸メトキシプロピルに溶解した1.28gのジ第三ブチルペルオキシドと重合する。ヒドロキシル基を含有するこのポリマーに、20.4gの酢酸ブチルおよび20.40gの酢酸メトキシプロピルに溶解した、12.23gのイソホロンジイソシアネートを添加する。その後、遊離NCO基を、4.50gのポリエチレングリコールモノメタクリレートおよび5.54gの2−(2−ピリジル)−エタノールで変換する。
【0221】
その後、固体量を、キシレンで40重量%に調節する。
【0222】
式(I)に従い、構成成分Tは、イソボルニルメタクリレートとシクロヘキシルメタクリレートとの混合物であり、vは、ターポリマーの総重量に対して24.9重量パーセントであり;構成成分Dは、ポリエチレングリコールモノメタクリレートであり、uは、ターポリマーの総重量に対して9.3重量パーセントであり;構成成分Eは、2−ヒドロキシエチルメタクリレートおよびブチルアクリレートとの混合物であり、zは、ターポリマーの総重量に対して29.3重量パーセントであり;構成成分Gは、2−(2−ピリジル)エタノールであり、xは、ターポリマーの総重量に対して11.4重量パーセントであり;構成成分Hは、イソホロンジイソシアネートであり、wは、ターポリマーの総重量に対して25.1重量パーセントである。
【0223】
実施例4−ランダムターポリマー
実施例1に記載の方式で、3.78gのビニルトルエン、5.69gのイソブチルメタクリレート、7.38gの2−エチルヘキシルメタクリレート、7.97gのステアリルメタクリレート、4.55gのグリシジルメタクリレート、および0.59gのジ第三ブチルペルオキシドの重合は、14.98gのキシレンおよび4.99gの酢酸メトキシプロピル中で生じる。
【0224】
重合の終わりに、24.97gの酢酸ブチルおよび4.01gの1−(3−アミノプロピル)イミダゾールをポリマーに添加する。
【0225】
式(I)に従い、構成成分Mは、ビニルトルエンであり、yは、ターポリマーの総重量に対して11.3重量パーセントであり;構成成分Tは、イソブチルメタクリレートと2−エチルヘキシルメタクリレートとの混合物であり、vは、ターポリマーの総重量に対して39.1重量パーセントであり;構成成分Dは、ステアリルメタクリレートであり、uは、ターポリマーの総重量に対して23.9重量パーセントであり;構成成分Eは、グリシジルメタクリレートであり、zは、ターポリマーの総重量に対して13.6重量パーセントであり;構成成分Gは、1−(3−アミノプロピル)イミダゾールであり、xは、ターポリマーの総重量に対して12.0重量パーセントである。
【0226】
実施例5−ランダムターポリマー
実施例1に記載の方式で、6.66gのイソボルニルメタクリレート、5.46gのシクロヘキシルメタクリレート、9.96gのステアリルメタクリレート、9.22gの2−エチルヘキシルメタクリレート、5.69gのグリシジルメタクリレート、および0.74gのジ第三ブチルペルオキシドの重合は、18.86gのキシレンおよび6.29gの酢酸メトキシプロピル中で生じる。
【0227】
重合の終わりに、16.20gのN−メチルピロリドンに溶解した18.94gの酢酸ブチルおよび4.05gの3−メルカプト−1,2,4−トリアゾールをポリマーに添加する。
【0228】
式(I)に従い、構成成分Tは、イソボルニルメタクリレートとシクロヘキシルメタクリレートとの混合物であり、vは、ターポリマーの総重量に対して29.5重量パーセントであり;構成成分Dは、2−エチルヘキシルメタクリレートとステアリルメタクリレートとの混合物であり、uは、ターポリマーの総重量に対して46.8重量パーセントであり;構成成分Eは、グリシジルメタクリレートであり、zは、ターポリマーの総重量に対して13.9重量パーセントであり;構成成分Gは、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾールであり、xは、ターポリマーの総重量に対して9.9重量パーセントである。
【0229】
実施例6−ランダムターポリマー
実施例1に記載の方式で、12.0gのメチルメタクリレート、32.76gのシクロヘキシルメタクリレート、35.84gのブチルアクリレート、18.82gのビニルイミダゾール、および2.0gの第三ブチルペルベンゾエートの重合は、50.71gキシレンおよび16.91gのn−ブタノール中で生じる。
【0230】
固体量を、酢酸ブチルで40重量%に調節する。
【0231】
式(I)に従い、構成成分Tは、メチルメタクリレートであり、vは、ターポリマーの総重量に対して12.1重量パーセントであり;構成成分Dは、シクロヘキシルメタクリレートであり、uは、ターポリマーの総重量に対して33.0重量パーセントであり;構成成分Eは、ブチルアクリレートであり、zは、ターポリマーの総重量に対して36.0重量パーセントであり;構成成分Gは、ビニルイミダゾールであり、xは、ターポリマーの総重量に対して18.9重量パーセントである。
【0232】
実施例7−ランダムターポリマー
実施例1に記載の方式で、15.67gの二級ブタノールおよび47.0gの酢酸ブチル中で、29.97gのイソボルニルメタクリレート、9.36gのスチレン、38.71gの2−エチルヘキシルアクリレート、14.12gのビニルイミダゾール、0.62gの第三ブチル−per−2−ヘキサン酸エチル、および1.23gの第三ブチルペルベンゾエートを重合する。
【0233】
重合の終わりに、固体量を、酢酸ブチルで50重量%に調節する。
【0234】
式(I)に従い、構成成分Mは、スチレンであり、yは、ターポリマーの総重量に対して10.2重量パーセントであり;構成成分Tは、イソボルニルメタクリレートであり、vは、ターポリマーの総重量に対して32.5重量パーセントであり;構成成分Dは、2−エチルヘキシルアクリレートであり、uは、ターポリマーの総重量に対して42.0重量パーセントであり;構成成分Gは、ビニルイミダゾールであり、xは、ターポリマーの総重量に対して15.3重量パーセントである。
【0235】
実施例8−ランダムターポリマー
45.08gのキシレンおよび22.54gのn−ブタノール中で、12.00gのメチルメタクリレート、32.76gのシクロヘキシルメタクリレート、35.84gのブチルアクリレート、18.82gのビニルイミダゾール、および2.0gの第三ブチルペルベンゾエートを、実施例1に記載する方式で重合する。
【0236】
重合の終わりに、固体量を、33.80gのキシレンを添加することにより、50重量%に調節する。
【0237】
式(I)に従い、構成成分Tは、メチルメタクリレートであり、vは、ターポリマーの総重量に対して12.1重量パーセントであり;構成成分Dは、シクロヘキシルメタクリレートであり、uは、ターポリマーの総重量に対して33.0重量パーセントであり;構成成分Eは、ブチルメタクリレートであり、zは、ターポリマーの総重量に対して36.0重量パーセントであり;構成成分Gは、ビニルイミダゾールであり、xは、ターポリマーの総重量に対して18.9重量パーセントである。
【0238】
実施例9−ランダムターポリマー
47.00gのトルエンおよび15.67gのn−ブタノール中で、29.97gのイソボルニルメタクリレート、9.36gのスチレン、38.71gの2−エチルヘキシルアクリレート、14.12gのビニルイミダゾール、および11.85gの第三ブチルペルベンゾエートを、実施例1に記載する方式で重合する。
【0239】
重合の終わりに、60重量%の固体量を有するポリマー溶液を得る。
【0240】
式(I)に従い、構成成分Mは、スチレンであり、yは、ターポリマーの総重量に対して10.2重量パーセントであり;構成成分Tは、イソボルニルメタクリレートであり、vは、ターポリマーの総重量に対して32.5重量パーセントであり;構成成分Dは、2−エチルヘキシルアクリレートであり、uは、ターポリマーの総重量に対して42.0重量パーセントであり;構成成分Gは、ビニルイミダゾールであり、xは、ターポリマーの総重量に対して15.3重量パーセントである。
【0241】
実施例10−ランダムターポリマー
43.75gのキシレンおよび14.59gのn−ブタノール中で、23.31gのイソボルニルメタクリレート、31.35gのブチルアクリレート、10.92gのスチレン、3.71gのアクリロニトリル、16.47gのビニルイミダゾール、および1.72gの第三ブチルペルベンゾエートを重合する。
【0242】
重合の終わりに、ポリマー溶液の固体量を、キシレンを添加することにより、50重量%に調節する。
【0243】
式(I)に従い、構成成分Mは、スチレンであり、yは、ターポリマーの総重量に対して12.7重量パーセントであり;構成成分Tは、イソボルニルメタクリレートであり、vは、ターポリマーの総重量に対して27.2重量パーセントであり;構成成分Dは、ブチルアクリレートであり、uは、ターポリマーの総重量に対して36.6重量パーセントであり;構成成分Gは、ビニルイミダゾールであり、xは、ターポリマーの総重量に対して19.2重量パーセントであり、Hは、アクリロニトリルであり、wは、ターポリマーの総重量に対して4.3重量パーセントである。
【0244】
実施例11−ランダムターポリマー
実施例1に記載の方式で、19.98gのイソボルニルメタクリレート、10.62gのビニルトルエン、30.42gの2−エチルヘキシルアクリレート、6.75gのポリエチレングリコールモノメタクリレート、16.38gのシクロヘキシルメタクリレート、15.53gのビニルイミダゾール、0.67gの第三ペルオクトエート、および1.34gの第三ブチルペルベンゾエートを、50.85gの酢酸ブチルおよび16.95gの二級ブタノール中で、重合する。
【0245】
重合の終わりに、ポリマー溶液の固体量を、酢酸ブチルで、50重量%に調節する。
【0246】
式(I)に従い、構成成分Mは、ビニルトルエンであり、yは、ターポリマーの総重量に対して10.7重量パーセントであり;構成成分Tは、イソボルニルメタクリレートと2−エチルヘキシルアクリレートとの混合物であり、vは、ターポリマーの総重量に対して50.5重量パーセントであり;構成成分Dは、ポリエチレングリコールモノメタクリレートであり、uは、ターポリマーの総重量に対して6.8重量パーセントであり;構成成分Eは、シクロヘキシルメタクリレートであり、zは、ターポリマーの総重量に対して16.4重量パーセントであり;構成成分Gは、ビニルイミダゾールであり、xは、ターポリマーの総重量に対して15.6重量パーセントである。
【0247】
実施例12−ランダムターポリマー
98.67gの酢酸ブチルおよび19.74gの二級n−ブタノール中で、実施例1に記載の方式で、以下の物質を重合する:19.98gのイソボルニルメタクリレート、10.92gのシクロヘキシルメタクリレート、10.62gのビニルトルエン、15.0gのメチルヘキシルアクリレート、6.75gのポリエチレングリコールモノメタクリレート、14.12gのビニルイミダゾール、および1.56gの第三ブチルペルベンゾエート。
【0248】
重合の終わりに、溶液の固体量を、酢酸ブチルを添加することにより、40重量%に調節する。
【0249】
式(I)に従い、構成成分Mは、ビニルトルエンであり、yは、ターポリマーの総重量に対して13.7重量パーセントであり;構成成分Tは、イソボルニルメタクリレートとシクロヘキシルメタクリレートとの混合物であり、vは、ターポリマーの総重量に対して39.9重量パーセントであり;構成成分Dは、ポリエチレングリコールモノメタクリレートであり、uは、ターポリマーの総重量に対して8.7重量パーセントであり;構成成分Eは、メチルメタクリレートであり、zは、ターポリマーの総重量に対して19.4重量パーセントであり;構成成分Gは、ビニルイミダゾールであり、xは、ターポリマーの総重量に対して18.2重量パーセントである。
【0250】
実施例13−ランダムターポリマー
sec−ブタノールが溶媒として使用されることを除いては、実施例11に記載する方式と同様に、以下の物質をランダムに重合する:9.0gのビニルトルエン、6.6gの2−ヒドロキシエチルメタクリレート、13.2gのビニルイミダゾール、14.1gの2−エチルヘキシルアクリレート、および66.9gのモノメトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート。重合反応の完了後、全ての溶媒および揮発物を、真空蒸留により除去する。ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により決定されるように、約15,000〜20,000ダルトンの分子量の重合融解物が得られる。
【0251】
式(I)に従い、構成成分Mは、ビニルトルエンであり、yは、ターポリマーの総重量に対して8.2重量パーセントであり;構成成分Tは、2−エチルヘキシルメタクリレートであり、vは、ターポリマーの総重量に対して12.8重量パーセントであり;構成成分Dは、ポリエチレングリコールモノメタクリレートであり、uは、ターポリマーの総重量に対して60.9重量パーセントであり;構成成分Eは、2−ヒドロキシエチルメタクリレートであり、zは、ターポリマーの総重量に対して6.0重量パーセントであり;構成成分Gは、ビニルイミダゾールであり、xは、ターポリマーの総重量に対して12.0重量パーセントである。
【0252】
ランダムターポリマーの50%(w/w)溶液を、上記の合成された109.8gのランダムターポリマーを109.8gの水に溶解することにより調製する。 この溶液は、意図される用途に好適な、取り扱いが容易な形態のランダムターポリマーである。
【0253】
水中での50%濃度でのターポリマーのpHは、5.6〜6.0である。
【0254】
実施例13のターポリマーの平均分子量:約15,000〜20,000ダルトン。
【0255】
実施例13のターポリマーのTgは、2.85℃である。
【0256】
実施例13のターポリマーの最小フィルム形成温度は、90℃を超える。
【0257】
実施例14−日焼け止め組成物の調製
【0258】
【表1】

【0259】
【表2】

【0260】
【表3】

【0261】
A部の成分を混合する。混合しながらA部を80℃に加熱する。均一になるまで混合し、適度に攪拌しながらナイロン−12を添加する。
【0262】
B部の調製:最初に、キサンタンガムを水に分散し、80℃に加熱する。均一になったら、残りのB部を1つずつ添加し、均一になるまで混合する。
【0263】
攪拌しながらA部をB部に添加し、次いで、40秒/100gでUltra Turrax pos 2で均質化する。
【0264】
攪拌下で40℃に冷却し、C部の成分を所与の順序で1つずつ添加する。均一になるまで混合する。必要に応じて、水酸化ナトリウムの水溶液でpHを5.3〜6.1に調節する。
【0265】
実施例15−検査プロトコル
以下に記載する検査プロトコルは、ヒトの皮膚への日焼け止め組成物の適用を模倣し、本組成物の初期のSPFおよび水への曝露80分後のSPFを検査するために使用する。
【0266】
以下の実験装置を使用する:
VITRO−SKIN(登録商標)N−19、フォームブロック、水和チャンバ、パウダーフリーゴム製指サックおよびガラスなしスライドマウントは、IMS,Inc.(70 Robinson Blvd,Orange,CT,USA)から入手する。
【0267】
水浴(#05−719−7F)、Corning熱板攪拌器(#11−497−8A)、Calfamoコンパクトデジタル攪拌器(#14−500−7)、グリセロール水溶液(#AC277366−0010)は、Fisher Scientific Catalogから入手する。
【0268】
Optometrics SPF 290は、Optometrics LLC.(8 Nemco Way,Stony Brook Industrial Park,Ayer,MA,USA)から入手する。
【0269】
グリセリンの水溶液(300gの14.7重量%)を調製し、水和チャンバの底に注ぐ。蓋で覆われたチャンバに棚を設置する。水和チャンバの棚に置かれ、検査の前に16〜22時間水和されるVITRO−SKIN基質を4.1cm×4.1cm片に切断した。
【0270】
Optometrics SPF 290Sを作動させた後、計測機器較正、ブランクおよび試料測定について製造者の指示に従う。
【0271】
基質の切片をスライドマウントに設置し、生体外SPF測定の参照として使用する。基質の別の切片をプラスチックで覆われたフォームブロック上に設置し、製品の適用は、基質の「トポグラフィー」側になされる(粗い側)。2mg/sq.cmの適用量をもたらす、検査組成物(0.033g)を基質の4cm×4cm断片全体に均一に適用し、指サックで覆われた指で基質に擦りつける。その後、基質をスライドマウントに設置する。
【0272】
生体外SPF測定は、37+/−0.5℃の水温で、80分間、攪拌しながら試料を水に浸漬される前と後の両方で行われる。全ての初期測定は、15分のドライダウン期間後に行われる。水への曝露後、試料を除去し、約30分間、空気乾燥し、120分間、制御された湿度チャンバに再度設置し、15分のドライダウン期間が続く。参照スライドを、同じ時間の間、水浴に浸漬する。
【0273】
290〜400nm波長範囲で、各調合物のUV吸収を決定するために、Optometrics SPF 290Sを使用する。スライドの3つの別々の領域で、最低3回の連続測定を実施する。水への浸漬前と後の各試料の生体外値におけるSPF、UVA/UVBおよび臨界波長を記録する。水への80分間の曝露後に残った%SPFを
【0274】
【数1】

により算出する。
【0275】
(a)は、水への曝露80分後のSPF値であり、(b)は、初期SPF値である。
【0276】
実施例16−耐水性についての日焼け止め組成物検査
本実施例14の基本の日焼け止め組成物を、本実施例13のターポリマーで調合し、他の商業的に入手可能なポリマーおよびコポリマーと比較した。本実施例14の組成物14は、特定量の各検査ポリマーまたはコポリマーで個別に調製する。商業的に入手可能なポリマーは、調合物の油相もしくは水相に添加するか、または製造者の資料に記載される推奨に従い、後に添加した。
【0277】
各日焼け止め調合物を実施例15のプロトコルに従い評価する。実験結果を以下に示す。
【0278】
【表4】

【0279】
本実施例13を全組成物の重量に基づき、1重量%/構成成分の重量(活性として)で添加する。実施例13のターポリマーをエマルジョンが形成された後に、追加添加する。
【0280】
Cosmedia DC[INCI:水素化されたダイマージリノレイル/ジメチルカーボネートコポリマー]は、水素化されたダイマージリノレイル/ジメチルカーボネートコポリマーであり、Cognisから入手する。
【0281】
Polycrylene[INCI:ポリエステル−8]は、オクチルドデカノール(q.v.)またはシアノジフェニルプロペノイル基のいずれかで末端キャップされたアジピン酸(q.v.)とネオペンチルグリコール(q.v.)とのコポリマーであり、RTD Hall Starから入手する。
【0282】
DC FA 4001 CMシリコーンアクリレートまたはDow Corning FA 4001 CMシリコーンアクリレート[INCI:シクロペンタシロキサン(および)アクリレート/アクリレート/ポリトリメチルシロキシメタクリレートコポリマー]は、ポリトリメチルシロキシメタクリレートと、アクリル酸、メタクリル酸、またはシクロペンタシロキサンに溶解されたそれらの単純なエステルの1つからなる1つ以上のモノマーとのコポリマーであり、Dow Corningから入手する。
【0283】
Ganex V−220[INCI: VP/エイコセンコポリマー]は、ビニルピロリドンおよびエイコセンのコポリマーであり、ISPから入手する。
【0284】
DC FA 4002 IDシリコーンアクリレートまたはDow Corning FA 4002 IDシリコーンアクリレート[INCI:イソデカン(および)アクリレート/アクリレート/ポリトリメチルシロキシメタクリレートコポリマー]は、ポリトリメチルシロキシメタクリレートと、アクリル酸、メタクリル酸、またはイソドデカンに溶解されたそれらの単純なエステルの1つからなる1つ以上のモノマーとのコポリマーであり、Dow Corningから入手する。
【0285】
Phospholipon 90H[INCI:水素化レシチン]は、水素化レシチンであり、Phospholipid GmbHから入手する。
【0286】
Dermacryl AQF[INCI:アクリレートコポリマー]は、アクリレートのコポリマーであり、National Starch and Chemical Companyから入手する。
【0287】
Ganex WP−660[INCI:トリアコンタニルPVP]は、ビニルピロリドンと1−トリアコンタンとのコポリマーであり、ISPから入手する。
【0288】
Stantiv OMA−2[INCI:オクタデセン/MAコポリマー(および)リシノール酸メチルアセチル(および)アジピン酸ジ−メチルヘプチルア]は、マレイン酸無水物とオクタデセンとの直鎖状コポリマーであり、リシノール酸メチルアセチルとアジピン酸ジメチルヘプチルとの混合物に溶解される。
【0289】
Dermacryl−79[INCI:アクリレート/オクチルアクリルアミドコポリマー]は、オクチルアクリルアミドと、アクリル酸、メタクリル酸、またはそれらの単純なエステルの1つからなる1つ以上のモノマーとのコポリマーであり、National Starch and Chemical Companyから入手する。
【0290】
Allianz OPT[INCI:アクリレート/C12−22アルキルメタクリレートコポリマー]は、メタクリル酸、メチルメタクリレート、ブチルアクリレート、およびセチルエイコシニルメタクリレートのコポリマーであり、ISPから入手する。
【0291】
Avalure UR 450[INCI:PPG−17/IPDI/DMPAコポリマー]は、PPG−17、イソホロンジイソシアネート、およびジメチルオルプロピオン酸モノマーのコポリマーであり、Noveonから入手する。
【0292】
データは、従来および市販の他のポリマーおよびコポリマーと比較した時、本ターポリマーが、3分の1の濃度で日焼け止め組成物に優れた防水性を提供することを実証する。
【0293】
実施例17−耐水性についての日焼け止め組成物検査
市販の日焼け止め調合物(Cetaphil SPF 15、Galderma)を入手し、特定量の各検査ポリマーまたはコポリマーを個別に十分に混合する。各日焼け止め調合物を本実施例15のプロトコルに従い評価する。実験結果を以下に示す。
【0294】
【表5】

【0295】
Dermacryl AQFは、アクリレートのコポリマーであり、National Starch and Chemical Companyから入手する。
【0296】
Allianz OPTは、メタクリル酸、メチルメタクリレート、ブチルアクリレート、およびセチルエイコシニルメタクリレートのコポリマーであり、ISPから入手する。
【0297】
Cetaphil SPF 15は、日焼け止め活性:アボベンゾン3%;オクトクリレン10%;ならびに
不活性成分(機能):
水(溶媒)、
アジピン酸イソプロピル(軟化薬、溶媒)、
シクロメチコン(軟化薬、溶媒)、
ステアリン酸グリセリル(および)PEG−100ステアリン酸塩(乳化剤、非イオン)、
グリセリン(保湿剤)、
ポリメチルメタクリレート(皮膚の感触を改善するための球形微粒子)、
フェノキシエタノール(防腐剤)、
ベンジルアルコール(防腐剤)、
アクリレート/C10−30アルキルアクリレートクロスポリマー(重合乳化剤、レオロジー変性剤)、
酢酸トコフェリル(抗酸化剤)、
カルボマー(レオロジー変性剤)、
EDTA二ナトリウム(キレート化剤)、および
トリエタノールアミン(pH調整剤)を含有する市販の日焼け止め調合物である。
【0298】
データは、従来および市販の他のポリマーおよびコポリマーと比較した時、ターポリマーが組成物に優れた防水性を提供することを実証する。
【0299】
実施例18 非常に耐水性の日焼け止め調合物
本ターポリマーの耐水性を、FDA Final Monograph“Evaluation of Sunscreen Efficacy − Sun Protection Factor (SPF) Assay and Very Water−resistant Assay”(生体内)に従い試験する。本ターポリマーを、固体に基づく1重量%で試験し、本ターポリマーを含有する、非常に耐水性の日焼け止め調合物の生体内評価から得たデータを以下に示す。
【0300】
【表6】

【0301】
固体に基づく1重量/重量%濃度で、本ターポリマーが、非常に耐水性の日焼け止め調合物の有意な改善を提供することが分かった。
【0302】
実施例19残存モノマーレベル
実施例13の本ターポリマーは、残存モノマーのビニルイミダゾールについて分析され、定量的ガスクロマトグラフィー分析により240ppmを含有することが分かった。本実施例13は、別々に3回、沸騰水ストリップ(蒸留)に曝される。ビニルイミダゾールの量は、それぞれ、180ppm、154ppm、および114ppmであると決定される。
【0303】
蒸気蒸留後、全ての試料について、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)分析を実施する。精製された試料は、元の未処理のターポリマー試料と比較して、同じGPCスペクトルであったため、ポリマー骨格は、精製後、未変化のままである。
【0304】
実施例20.残存モノマーレベル
本実施例19の精製手順を繰り返す。50ppmの残存モノマーレベルが得られる。
【0305】
実施例20a.残存モノマーレベル
本実施例19の精製手順を繰り返す。5ppmの残存モノマーレベルが得られる。
【0306】
実施例21.水および表面特性の接触角
皮膚代替基質の表面特性への影響を定量化するために、水の接触角の測定値を利用する検査方法を利用する。本方法は、製品開発の最適化、スキンケア製品の差別化、競合的基準、およびポリマーのスクリーニングのための効果的なツールとして使用される。Olga V.Dueva−Koganov,Scott Jaynes,Colleen Rocafort,Shaun Barker and Jianwen Mao − Cosmetics&Toiletries,January 2007,Vol.122,No.1,pp.20−27による、「Correlating Water Contact Angles and Moisturization/Sensory Claims」という表題の論文に記載されている。本論文のグラフに示されるデータは、接触角測定値が、スキンケア製品の皮膚様基質の表面特性への影響を定量化し、比較するために使用され得、以下の表に示される。比較的高い接触角を産生する製品は、長期加湿に関する要求をなす傾向があるが、比較的低い接触角を生成する製品は、光および非グリース性感触に関する感覚性要求をなす傾向がある。
【0307】
【表7】

【0308】
実施例22.本ターポリマーの適用後の接触角の測定
接触角は、手段として、静的液滴法または付着性液滴法に従い測定され、プローブ溶液として脱イオン水、および基質としてヒトの皮膚の表面特性を模倣するVITRO SKINを使用する。水和された基質の切片をガラスなしのスライドに搭載し、塗布側を上にした平坦位置で、15分間空気乾燥させる。接触角測定の間、未処理の基質の参照として使用される。厳密に0.032gの検査ポリマーの水溶液または分散液を(「皮膚のトポグラフィー」側の)基質の4cm×4cm断片全体に均一に適用する。製品の塗布後直ちに、指サックで覆われた指で製品を基質に擦りつける。その後、基質をスライドマウントに設置し、15分間空気乾燥させる。測定前に、基質をスライドマウントから取り外し、測定に使用するいくつかの切片に切断する。小さい切片の使用は、試料テーブル上でその平坦位置を確実にするために必要である。粗い側が上で、フィルムが平坦であることを確実にするように、細心の注意を払う。接触角の測定は、迅速に、約1分以内で実施される。制御された湿度状態を利用する。
【0309】
材料
DSA−10接触角測定システム、Kruess Gmb.
VITRO SKIN (N−19),IMS Inc.,
パウダーフリーゴム製指サック(#11−392−9B)は、Fisher Scientific Catalogから入手可能である。
【0310】
本ターポリマーおよび競合耐水性ポリマーAllianz OPT(ISP)およびDermacryl AQF(National Starch)を、上述の方法に従い評価する。
【0311】
【表8】

【0312】
本ターポリマーおよび競合耐水性ポリマーは、VITRO SKINの表面特性に対するそれらの影響に非常に大きな相違を実証する。上の表に示す結果は、本ターポリマーが、軽い皮膚感触、つまり耐水性ポリマーにおける望ましい特性に強力に貢献し得ることを示す。逆に、競合基準(Allianz OPTおよびDermacryl AQF)は、主に基質の疎水性変形を生成し、軽い皮膚感触を産生する可能性が低い。
【0313】
実施例23.本ターポリマーを含有する調合物の感覚特性
本実施例14の調合物は、1)ASTM、米国材料試験協会;ASTM規格のAnnual Book、E1490 −92(1997年、再承認)、または2)Meilgaard M,Civille G,Carr B(2007),Sensory Evaluation Techniques,CRC Press,4th ed.]に公表される検査プロトコルに従い、感覚特性について調製し、検査する。
【0314】
結果を以下に示す。
【0315】
【表9】

【0316】
これらのデータは、本発明のターポリマーが、調合物の感覚パラメータに悪影響を与えないことを実証する。
【0317】
実施例24−アルコール性日焼け止めスプレー組成物
【0318】
【表10】

【0319】
製造手順:室温で全ての材料を混ぜ、均一になるまで混合する。
【0320】
【表11】

【0321】
【表12】

【0322】
結論:無水アルコール性日焼け止めスプレーにおいて、ランダムターポリマーは、0.03%より低い濃度で、調合物の生体外耐水性を改善する。上の実施例15と同じ検査プロトコル。
【0323】
実施例25−日焼け止めゲルクリーム組成物
【0324】
【表13】

【0325】
【表14】

【0326】
【表15】

【0327】
製造指示
A部およびB部を75℃で加熱する。
【0328】
Ultra Turraxミキサーで、B部(75℃)をA部(75℃)に添加する。
【0329】
迅速にC部を添加し、均質になるまで混合する。
【0330】
60℃までに、D部を添加し、均質になるまで混合する。
【0331】
室温で、E部を添加し、均質になるまで混合する。
【0332】
1.本発明のターポリマーを水相に添加するか、またはエマルジョンの生成後に追加添加してもよい。
【0333】
実施例26−実施例13のターポリマーについての耐水
【0334】
【表16】

【0335】
【表17】

【0336】
実施例26の調合物における日焼け止めの生体外効果のパラメータ
【0337】
【表18】

【0338】
実施例26の調合物を使用した比較耐水結果
【0339】
【表19】

【0340】
実施例27−本発明の実施例は、実施例13のランダムターポリマーの事前調合された日焼け止めクリームへの添加時に達成された、改善されたSPFを示す。
【0341】
【表20】

【0342】
実施例13のターポリマーの市販の調合物への添加により達成された、予備形成された調合物における、改善された得られた平均SPF%効率は、明らかである。
【0343】
【表21】

【0344】
実施例28−日常の保護ケア
滑らかな適用、脂っこい皮膚感触がない。
【0345】
【表22】

【0346】
【表23】

【0347】
【表24】

【0348】
製造指示
A部およびB部(Amphisol Kを除く)を80℃に加熱した後、Amphisol KをB部に添加し、数分間、ゆっくり攪拌する。A部をB部に添加し、Ultra Turraxで均質化する。C部を添加する。攪拌を続けながら冷却し、60℃付近でD部を添加する。その後、45℃付近でE部を添加した後、40℃未満でF部を添加する。代替的に、エマルジョンが形成された後に、ランダムターポリマーを系に追加添加することができる。
**ランダムターポリマーの追加は、調合物の耐水性を改善する。
【0349】
実施例29−軟質日焼け止めクリーム
【0350】
【表25】

【0351】
【表26】

【0352】
【表27】

【0353】
製造指示
均質になるまで、A部を75℃で加熱する。均質になるまで、Keltrol Tを除くB部を75℃で加熱する。
【0354】
turrax下でB部にKeltrol Tを添加し、均質になるまで混合する。75℃で、A部をB部に添加し、均質になるまで混合し、Ultra Turraxで均質化する。60℃で、C部を添加し、均質になるまで混合する。
【0355】
室温でD部を調製した後、50℃付近でD部をエマルジョンに添加し、均質になるまで混合する。室温までに、E部およびF部を添加し、均質になるまで混合する。代替的に、エマルジョンが形成された後に、ランダムターポリマーを系に追加添加することができる。
**ランダムターポリマーの追加は、調合物の耐水性を改善する。
【0356】
実施例30−乳化剤を含まない滑らかなサンゲル
【0357】
【表28】

【0358】
【表29】

【0359】
製造指示
B部の成分を混合し、キサンタンガムを分散する。
【0360】
A部を加熱し、フィルタを溶解し、溶解したら、二酸化チタンを添加し、均質になるまで均質化する。室温に冷却する。Ultra Turrax型装置で、A部をB部に混和する。C部でpH>6に中和する。最後に、リストに挙げられる順序で、D部の成分を添加する。代替的に、ゲルが形成された後に、ランダムターポリマーを系に追加添加することができる。
**ランダムターポリマーの追加は、調合物の耐水性を改善する。
【0361】
実施例31−日光保護流体
【0362】
【表30】

【0363】
【表31】

【0364】
【表32】

【0365】
【表33】

【0366】
製造指示
A部およびB部を75℃に加熱する。A部(75℃)をB部(75℃)に添加し、均質化する。
冷却する。60℃で、C部を添加し、均質になるまで混合する。次いで、D部を添加し、均質になるまで混合する。室温で、E部を添加し、均質になるまで混合する。
最後に、F部を添加し、均質になるまで混合する。代替的に、系が形成された後に、ランダムターポリマーを系に追加添加することができる。
**ランダムターポリマーの追加は、調合物の耐水性を改善する。
【0367】
実施例32−強化されたUV保護サンクリーム
【0368】
【表34】

【0369】
【表35】

【0370】
【表36】



【0371】
【表37】

【0372】
**ランダムターポリマーの追加は、調合物の耐水性を改善する。
【0373】
製造指示
均質になるまで、A部を75℃で加熱する。Keltrol Tを除くB部を75℃で加熱する。75℃の急速Ultra Turraxミキサー下で、Keltrol TをB部に添加し、均質になるまで混合する。75℃でA部をB部に添加し、均質化する。60℃までに、C部を添加し、均質になるまで混合する。室温で、D部を添加し、均質になるまで混合する。最後に、E部を添加し、均質になるまで混合する。代替的に、系が形成された後に、ランダムターポリマーを系に追加添加することができる。
【0374】
実施例33−経済的なサンローション
【0375】
【表38】

【0376】
【表39】

【0377】
【表40】

【0378】
製造指示
A部およびB部を80℃に加熱する。BのpHを約6に調節した後、高速攪拌(Ultra Turraxを使用)下で、AをBに添加する。攪拌しながら冷却し、pHを7に調節する。攪拌下で、D部を添加する。約50℃付近までに、再度、均質化する。40℃未満で、リストに挙げられる順序で、E部の成分を添加する。最終pHを約7.0に調節する。
【0379】
代替的に、形成された後に、ランダムターポリマーを系に追加添加することができる。
**ランダムターポリマーの追加は、調合物の耐水性を改善する。
【0380】
実施例34−リフレッシュおよびクーリングボディミスト
【0381】
【表41】

【0382】
【表42】

【0383】
製造指示
A部を80℃に加熱し、成分が溶解したら、均一になるまで攪拌する。
【0384】
30℃未満に冷却し、攪拌下で、B部およびC部を添加する。
**ランダムターポリマーの追加は、調合物の耐水性を改善する。
【0385】
実施例35−100%粒子フィルタを有するPEGおよびシリコンを含まないサンゲル
乳化剤なし
【0386】
【表43】

【0387】
【表44】

【0388】
【表45】

【0389】
製造指示
MT 150EXを除くA部を75℃に加熱する。二酸化チタンを添加し、均質になるまで均質化する。B部の調製:最初に、Veegum Ultraを水に分散し、75℃に加熱し、Ultra Turraxで均質化した後、キサンタンガムを添加する。均質になったら、B部の残りを添加する。高速均質(Ultra Turrax)下で、A部をB部に添加する。攪拌下で冷却し、最後に、40℃までにC部およびD部の成分を添加する。代替的に、ゲルが形成された後に、ランダムターポリマーを系に追加添加することができる。
**ランダムターポリマーの追加は、調合物の耐水性を改善する。
【0390】
実施例36−ゲルクリーム
【0391】
【表46】

【0392】
【表47】

【0393】
【表48】

【0394】
製造指示
A部およびB部を75℃で加熱する。Ultra Turraxミキサー下で、B部(75℃)をA部(75℃)に添加する。
迅速にC部を添加し、均質になるまで混合する。60℃までに、D部を添加し、均質になるまで混合する。
室温で、E部を添加し、均質になるまで混合する。代替的に、系が形成された後に、ランダムターポリマーを系に追加添加することができる。
**ランダムターポリマーの追加は、調合物の耐水性を改善する。
【0395】
実施例37−高UV保護サンクリーム
【0396】
【表49】

【0397】
【表50】

【0398】
【表51】

【0399】
製造指示
均質になるまで、A部を75℃で加熱する。
【0400】
B部をA部に添加し、急速Ultra Turrax型ミキサー下で均質になるまで混合する。
【0401】
Sunsphere Powder、Keltrol T、およびAmphisol Kを除くC部を75℃で加熱する。
【0402】
75℃で、急速Ultra Turraxミキサー下で、Sunsphere Powder、Keltrol T、および Amphisol Kを添加し、均質になるまで混合する。
【0403】
75℃で、A+Bを75℃のCに添加し、均質化する。
【0404】
60℃未満で、D部の成分を添加し、均質になるまで混合する。
【0405】
攪拌下で、室温に冷却する。
**ランダムターポリマーの追加は、調合物の耐水性を改善する。
【0406】
実施例38-乾燥センセーションクリーム
高速浸透のライトエンド皮膚感触
【0407】
【表52】

【0408】
【表53】

【0409】
【表54】

【0410】
製造指示
均質になるまで、A部およびB部を75℃に加熱する。
【0411】
A部(75℃)をB部(75℃)に添加し、均質化する。
【0412】
60℃までに、C部を添加し、均質になるまで混合する。D部を添加し、均質化する。
【0413】
室温に冷却し、E部を添加し、均質になるまで混合する。
**ランダムターポリマーの追加は、調合物の耐水性を改善する。
【0414】
実施例39−非油脂性UV防御スプレー
【0415】
【表55】

【0416】
【表56】

【0417】
【表57】

【0418】
製造指示
A部を75℃に加熱し、二酸化チタンを添加し、均質化する。
【0419】
B部の調製:最初にAvicel PC611を水に分散し、75℃に加熱し、攪拌する。
【0420】
良く分散されたら、Amphisol Aを除くB部の成分の残りを添加する。
【0421】
次いで、Amphisol Aを添加し、ゆっくり10分攪拌する。
【0422】
攪拌下で、(75℃までに)A部をB部に添加し、均質化する。
【0423】
C部でpH値を調節する。
【0424】
室温に冷却し、50℃未満で、リストに挙げられる順序で、D部の成分を添加する。
**ランダムターポリマーの追加は、調合物の耐水性を改善する。
【0425】
実施例40−全般的なサン溶液
【0426】
【表58】

【0427】
【表59】

【0428】
【表60】

【0429】
【表61】

【0430】
製造指示
A部およびB部を75℃に加熱する。
【0431】
A部をB部に添加した後、Ultra Turraxで均質化する。
【0432】
C部を混合する。攪拌下で、60℃までにC部を添加し、Ultra Turraxで均質化する。
【0433】
50℃未満で、リストに挙げられる順序で、D部の成分を添加する。
【0434】
攪拌し続けならが、室温に冷却する。
**ランダムターポリマーの追加は、調合物の耐水性を改善する。
【0435】
実施例41-総合効果ライトニングフェースゲルクリーム
冷間処理
新興市場
【0436】
【表62】

【0437】
【表63】

【0438】
【表64】

【0439】
製造指示
攪拌下で、A部をB部に添加する。Ultra Turraxで短時間、均質化する。
【0440】
攪拌下で、C部を添加する。
【0441】
均質になったら、リストに挙げられる順序で、D部の成分を添加する。
**ランダムターポリマーの追加は、調合物の耐水性を改善する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
日焼け止め組成物であって、
A)式
【化1】

の少なくとも1つのランダムターポリマーであって、
式中、
y、v、u、z、およびxは、各反復単位また由来モノマーが前記ターポリマー内に含有される重量パーセントを表し、
y、v、u、z、およびxは、前記ターポリマーの総重量に対して、合計100重量パーセントになり、
yは、前記ターポリマーの約1重量%〜約30重量%、好ましくは、約5重量%〜約20重量%、最も好ましくは約6重量%〜約10重量%であり、
vは、前記ターポリマーの約5重量%〜約75重量%、好ましくは、前記ターポリマーの約5重量%〜約50重量%、最も好ましくは、約8重量%〜約20重量%であり、
uは、前記ターポリマーの約20重量%〜約80重量%、好ましくは、約30重量%〜約75重量%、最も好ましくは、約40重量%〜約75重量%であり、
zは、前記ターポリマーの約1重量%〜約40重量%、好ましくは、約2重量%〜約15重量%、最も好ましくは、約3重量%〜約10重量%であり、
xは、前記ターポリマーの約5重量%〜約25重量%、好ましくは、約6重量%〜約20重量%、最も好ましくは、約8重量%〜約15重量%であり、
*は、末端基、例えば、触媒残基であり、
nは、2〜20、好ましくは、4〜18、最も好ましくは、6〜12であり、
式(I)は、約5,000〜約50,000、好ましくは、約10,000〜約40,000、最も好ましくは、約15,000〜約30,000ダルトンの重量平均分子量を特徴とする、ランダムターポリマーと、
B)
1 少なくとも1つの難溶性の微粉末化された有機紫外線UV吸収剤、
2 ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、
3 少なくとも1つの油溶性有機UV吸収剤、
4 少なくとも1つの無機UV吸収剤、
5 少なくとも1つの水溶性UV吸収剤、
および
それらの混合物からなる群から選択される、日焼け止めと、を含む、日焼け止め組成物。
【請求項2】
1)前記少なくとも1つの難溶性の微粉末化されたUV吸収剤は、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、トリス−ビフェニルトリアジン、メタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−、およびそれらの混合物からなる群から選択され、
2)は、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンであり、
3)前記少なくとも1つの油溶性有機UV吸収剤は、
ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)、オキシベンゾン、スルイソベンゾン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(DBT)、ドロメトリゾールトリシロキサン、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、エチルヘキシルトリアゾン(EHT)、ホモサレート、イソアミルp−メトキシ桂皮酸塩、4−メチルベンジリデンカンファー、オクトクリレン(OCR)、ポリシリコーン−15、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、(DHHB)、およびそれらの混合物からなる群から選択され、
4)前記少なくとも1つの無機UV吸収剤は、
酸化チタン、酸化亜鉛、およびそれらの混合物からなる群から選択され、
5)前記少なくとも1つの水溶性UV吸収剤は、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(PBSA)、スルイソベンゾン−ナトリウム塩、ベンジリデンカンファースルホン酸、カンファーメト硫酸ベンザルコニウム、シノキサート、二ナトリウムフェニルジベンジルイミダゾールテトラスルホン酸塩(Dibenzylmidazole)、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、PABA、PEG−25 PABA、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の日焼け止め組成物。
【請求項3】
構成成分B)は、b1およびb2の両方を含む、請求項1または2に記載の日焼け止め組成物。
【請求項4】
前記構成成分B)は、(b4)二酸化チタンまたは酸化亜鉛を含むが、但し、前記日焼け止め組成物が、実質的に有機UV吸収剤を含まないことを条件とする、請求項1または2に記載の日焼け止め組成物。
【請求項5】
A)式
【化2】

の少なくとも1つのランダムターポリマーであって、
式中、
u、v、w、x、y、およびzは、各反復単位また由来モノマーが前記ターポリマー内に含有される重量パーセントを表し、
u、v、w、x、y、およびzは、前記ターポリマーの総重量に対して、合計100重量パーセントになり、
yは、前記ターポリマーの約0重量%〜約40重量%であり、
vは、前記ターポリマーの約5重量%〜約75重量%であり、
uは、前記ターポリマーの約5重量%〜約80重量%であり、
zは、前記ターポリマーの約0重量%〜約60重量%であり、
xは、前記ターポリマーの約1重量%〜約50重量%であり、
wは、前記ターポリマーの約0重量%〜約50重量%であり、
*は、末端基、例えば、触媒残基であり、
M、T、D、E、G、およびHは、相互に共有結合し、
Mは、式
【化3】

の少なくとも1つのモノマーに由来し、
式中、
T6、T7、およびT8は、C1−C4アルキルまたは水素であり、Yは、直接結合、−O−、−S−、−N(H)−、または−N(T1)−であり、
T1は、水素またはC1−C4アルキルであり、Jは、窒素または炭素原子であり、
T、D、およびEは、独立して、式
【化4】

の少なくとも1つのモノマーに由来し、
式中、
R5、R6、およびR7は、同一または異なってもよく、水素またはC1−C22アルキルを表し、
R8は、C1−C30アルキル、C6−C15シクロアルキル、またはC6−C15アリールであり、前記置換されたアルキル、前記シクロアルキル、または前記アリールは、1つ以上の−OHおよび/またはNH2基により置換されてもよいか、または前記アルキルもしくは前記シクロアルキルは、1つ以上の−O−基および/またはN(H)−基により中断されてもよく、
Gは、少なくとも1つの塩基性環窒素原子を有する複素環式基を含むか、またはそのような複素環式基が重合後に連結される、少なくとも1つのモノマーに由来し、
Hは、トルエンジイソシアネート(全て異性体)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、1−クロロ−2,4−フェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビスフェニレンジイソシアネート、4,4’−ビス(2−メチルイソシアナトフェニル)メタン、4,4’−ビスフェニレンジイソシアネート、4,4’−ビス(2−メトキシイソシアナトフェニル)メタン、1−ニトロフェニル−3,5−ジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトジフェニルエーテル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジイソシアナトジフェニルエーテル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、4,4’−ジイソシアナトジベンジル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、2,2’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、2,2’−ジクロロ−5,5’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、1,2−ナフタレンジイソシアネート、4−クロロ−1,2−ナフタレンジイソシアネート、4−メチル−1,2−ナフタレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,6−ナフタレンジイソシアネート、1,7−ナフタレンジイソシアネート、1,8−ナフタレンジイソシアネート、4−クロロ−1,8−ナフタレンジイソシアネート、2,3−ナフタレンジイソシアネート、2,7−ナフタレンジイソシアネート、1,8−ジニトロ−2,7−ナフタレンジイソシアネート、1−メチル−2,4−ナフタレンジイソシアネート、1−メチル−5,7−ナフタレンジイソシアネート、6−メチル−1,3−ナフタレンジイソシアネート、7−メチル−1,3−ナフタレンジイソシアネート、1,2−エタンジイソシアネート、1,3−プロパンジイソシアネート、1,4−ブタンジイソシアネート、2−クロロプロパン−1,3−ジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネート、1,8−オクタンジイソシアネート、1,10−デカンジイソシアネート、1,12−ドデカンジイソシアネート、1,16−ヘキサデカンジイソシアネート、1,3−および1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−および2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、二量体化リノール酸から得たジイソシアネートもしくはその混合物ダイマー酸由来ジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネート、ビス(2−イソシアナトエチル)フマル酸ビス(2−イソシアナトエチル)炭酸塩、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ならびにアクリロニトリルからなる群から選択される、少なくとも1つのモノマーに由来する、ターポリマーと、
(B)少なくとも1つのUV遮断剤と、
(C)他の化粧品として許容される成分と、を含むが、
但し、T、D、およびEは、相互に異なることを条件とし、
前記構成成分Bは、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチル−フェノール/トリス−ビフェニルトリアジン/メタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−およびメチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/トリス−ビフェニルトリアジン/メタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−/酸化チタンからなるUV吸収剤の組み合わせの群から選択される、UV吸収剤の組み合わせを含むが、
但し、前記日焼け止め組成物は、実質的に可溶性有機UV吸収剤を含有せず、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、トリス−ビフェニルトリアジンおよびメタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−は、難溶性の微粉末化されたUV吸収剤であることを条件とする、日焼け止め組成物。
【請求項6】
(A)式
【化5】

の少なくとも1つのランダムターポリマーであって、
式中、
u、v、w、x、y、およびzは、各反復単位また由来モノマーが前記ターポリマー内に含有される重量パーセントを表し、
u、v、w、x、y、およびzは、前記ターポリマーの総重量に対して、合計100重量パーセントになり、
yは、前記ターポリマーの約0重量%〜約40重量%であり、
vは、前記ターポリマーの約5重量%〜約75重量%であり、
uは、前記ターポリマーの約5重量%〜約80重量%であり、
zは、前記ターポリマーの約0重量%〜約60重量%であり、
xは、前記ターポリマーの約1重量%〜約50重量%であり、
wは、前記ターポリマーの約0重量%〜約50重量%であり、
*は、末端基、例えば、触媒残基であり、
M、T、D、E、G、およびHは、相互に共有結合し、
Mは、式
【化6】

の少なくとも1つのモノマーに由来し、
式中、
T6、T7、およびT8は、C1−C4アルキルまたは水素であり、Yは、直接結合、−O−、−S−、−N(H)−、または−N(T1)−であり、
T1は、水素またはC1−C4アルキルであり、Jは、窒素または炭素原子であり、
T、D、およびEは、独立して、式
【化7】

の少なくとも1つのモノマーに由来し、
式中、
R5、R6、およびR7は、同一または異なってもよく、水素またはC1−C22アルキルを表し、
R8は、C1−C30アルキル、C6−C15シクロアルキル、またはC6−C15アリールであり;前記置換されたアルキル、前記シクロアルキル、または前記アリールは、1つ以上の−OHおよび/またはNH2基により置換されてもよく;または前記アルキルもしくは前記シクロアルキルは、1つ以上の−O−基および/または−N(H)−基により中断されてもよく、
Gは、少なくとも1つの塩基性環窒素原子を有する複素環式基を含むか、またはそのような複素環式基が重合後に連結される、少なくとも1つのモノマーに由来し、
Hは、トルエンジイソシアネート(全て異性体)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、1−クロロ−2,4−フェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビスフェニレンジイソシアネート、4,4’−ビス(2−メチルイソシアナトフェニル)メタン、4,4’−ビスフェニレンジイソシアネート、4,4’−ビス(2−メトキシイソシアナトフェニル)メタン、1−ニトロフェニル−3,5−ジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトジフェニルエーテル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジイソシアナトジフェニルエーテル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、4,4’−ジイソシアナトジベンジル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、2,2’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、2,2’−ジクロロ−5,5’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジイソシアナトジフェニル、1,2−ナフタレンジイソシアネート、4−クロロ−1,2−ナフタレンジイソシアネート、4−メチル−1,2−ナフタレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,6−ナフタレンジイソシアネート、1,7−ナフタレンジイソシアネート、1,8−ナフタレンジイソシアネート、4−クロロ−1,8−ナフタレンジイソシアネート、2,3−ナフタレンジイソシアネート、2,7−ナフタレンジイソシアネート、1,8−ジニトロ−2,7−ナフタレンジイソシアネート、1−メチル−2,4−ナフタレンジイソシアネート、1−メチル−5,7−ナフタレンジイソシアネート、6−メチル−1,3−ナフタレンジイソシアネート、7−メチル−1,3−ナフタレンジイソシアネート、1,2−エタンジイソシアネート、1,3−プロパンジイソシアネート、1,4−ブタンジイソシアネート、2−クロロプロパン−1,3−ジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネート、1,8−オクタンジイソシアネート、1,10−デカンジイソシアネート、1,12−ドデカンジイソシアネート、1,16−ヘキサデカンジイソシアネート、1,3−および1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−および2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、二量体化リノール酸から得たジイソシアネートもしくはその混合物ダイマー酸由来ジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネート、ビス(2−イソシアナトエチル)フマル酸ビス(2−イソシアナトエチル)炭酸塩、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、アクリロニトリル、ならびにそれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも1つのモノマーに由来する、ターポリマーと、
(B)少なくとも1つのUV遮断剤と、
(C) 他の化粧品として許容される成分と、を含むが、
但し、T、D、およびEは、相互に異なることを条件とし、
前記構成成分B)は、
i.)メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、トリス−ビフェニルトリアジンおよびメタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾ−イル]フェニル]−およびビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンからなる群から選択される前記日焼け止め組成物の全重量に基づき、0.1〜20重量%、
ならびに
ii.)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(DBT)、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、エチルヘキシルトリアゾン(EHT)、オクトクリレン(OCR)、ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)、二酸化チタン、およびフェニルベンズイミダゾールスルホン酸(PBSA)からなる群から選択されるUV吸収剤の日焼け止め組成物の全重量に基づき、0.1〜20重量%を構成する、UV吸収剤の組み合わせを含み、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、トリス−ビフェニルトリアジン、メタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−は、難溶性の微粉末化されたUV吸収剤である、日焼け止め組成物。
【請求項7】
前記構成成分B)は、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチル−フェノール/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシ−フェニルトリアジン/メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/オクトクリレン(OCR)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/オクトクリレン(OCR)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/オクトクリレン(OCR)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(PBSA)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(PBSA)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/フェニル−ベンズイミダゾールスルホン酸(PBSA)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(DBT)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(DBT)メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(DBT)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/二酸化チタン、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシ−フェニルトリアジン/二酸化チタン、およびメチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/−二酸化チタンを含む組み合わせの群から選択される、UV吸収剤の組み合わせを含み、
ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノールは、難溶性の微粉末化されたUV吸収剤である、請求項6に記載の日焼け止め組成物。
【請求項8】
前記構成成分B)は、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシ−フェニルトリアジン/ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ジエチルアミノヒドロキベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ジエチルアミノヒドロキベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ジエチルアミノヒドロキベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ジエチルアミノヒドロキベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)を含む組み合わせの群から選択される、UV吸収剤の組み合わせを含み、
前記メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノールは、難溶性の微粉末化されたUV吸収剤である、請求項6のいずれか1つに記載される日焼け止め組成物。
【請求項9】
構成成分B)は、
i.)前記日焼け止め組成物の全重量に基づき0.1〜20重量%の、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、トリス−ビフェニルトリアジンおよびメタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−およびビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンからなる群から選択される、UV吸収剤であって、
メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、トリス−ビフェニルトリアジン、メタノン、1,1’−(1,4−ピペラジンジイル)ビス[1−[2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]フェニル]−は、難溶性の微粉末化された紫外線UV吸収剤である、UV吸収剤と、
ii.)前記日焼け止め組成物の全重量に基づき0.1〜20重量%の、前記UV吸収剤であるブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)と、
iii.)前記日焼け止め組成物の全重量に基づき0.1〜20重量%の、エチルヘキシルトリアゾン(EHT)およびオクトクリレン(OCR)からなる群から選択されるUV吸収剤と、
iv)前記日焼け止め組成物の全重量に基づき0〜20重量%の、
メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、
サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、
ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(DBT)、
フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(PBSA)、または
二酸化チタンと、を含む、紫外線吸収剤の組み合わせを含む、請求項1、2、または7のいずれか一項に記載の日焼け止め組成物。
【請求項10】
前記構成成分B)は、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチル− ヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラ−メチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(EHMC)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチル−ヘキシルトリアゾン(EHT)/メトキシ桂皮酸エチルヘキシル (EHMC)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/オクトクリレン/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン (EHT)/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/ エチルヘキシルトリアゾン(EHT)/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)、ビス−エチル−ヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン/ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMBM)/エチルヘキシルトリアゾン(EHT)/サリチル酸エチルヘキシル(EHS)を含む組み合わせの群から選択される、UV吸収剤の組み合わせを含み、前記メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノールは、難溶性の微粉末化されたUV吸収剤である、請求項9に記載の日焼け止め組成物。
【請求項11】
前記難溶性の微粉末化された粒子は、約0.01〜約2μmの平均径の大きさを有する、請求項1〜3および5〜10のいずれか一項に記載の日焼け止め組成物。
【請求項12】
前記難溶性の微粉末化されたUV吸収剤は、デシルグリコシド、ラウリン酸ポリグリセリル−10、ミレス硫酸ナトリウム、およびステアロイルグルタミン酸ナトリウムからなる群から選択される補助物質の存在下で、有機UVフィルタを粉砕することにより得られる、請求項1〜3、および5〜11のいずれか一項に記載の日焼け止め組成物。
【請求項13】
軟化薬、皮膚加湿剤、皮膚タンニング促進剤、抗酸化剤、エマルジョン安定化剤、増粘剤、保湿剤、フィルム形成剤、防腐剤、香料、光安定化剤、および着色料からなる群から選択される、1つ以上のさらなる構成成分をさらに含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の日焼け止め組成物。
【請求項14】
前記光安定化剤は、クエン酸トリス(テトラメチルヒドロキシピペリジノール)、ベンゾトリアゾリルドデシルp−クレゾール、サリチル酸ブチルオクチル、ジエチルヘキシル2,6−ナフタレート、およびポリエステル−8、マロン酸ジエチル−ヘキシルシリンギリデンからなる群から選択される、請求項13に記載の日焼け止め組成物。
【請求項15】
構成成分(A)の濃度は、前記組成物の全重量に基づき、約0.01重量パーセント〜約10重量パーセントの量で、より好ましくは、前記組成物の全重量に基づき、約0.1重量パーセント〜約8重量パーセントの量で、最も好ましくは、前記組成物の全重量に基づき、約0.1重量パーセント〜約5重量パーセントの量で存在する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の日焼け止め組成物。
【請求項16】
水中油型(O/W)、油中水型(W/O)、油中水中油型(O/W/O)、水中油中水型(W/O/W)、PITエマルジョン、またはマイクロエマルジョンとして調合される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の日焼け止め組成物。
【請求項17】
ゲル、ローション、乳液、スプレー、アルコール性もしくは水性/アルコール性ローション、エアロゾル、蝋/油脂組成物、スティック調製物、粉末、錠剤、泡沫剤、または軟膏として調合される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の日焼け止め組成物。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか一項に記載の組成物を混和する、洗い流し式または放置式日焼け止め組成物。
【請求項19】
皮膚または毛髪上の日焼け止め組成物の耐水性を改善する方法であって、請求項1〜18のいずれか一項に記載の組成物を前記皮膚または毛髪に適用することを含む、方法。
【請求項20】
皮膚または毛髪上の日焼け止め組成物の日焼け止めの有効性を改善する方法であって、請求項1〜18のいずれか一項に記載の組成物を前記毛髪または皮膚に適用することを含む、方法。
【請求項21】
請求項1〜15に記載の組成物のいずれか1つを混和する、実質的に無水の日焼け止めアルコール性調合物。
【請求項22】
前記構成成分Aは、前記実質的に無水の日焼け止めアルコール性調合物の約0.0001〜約0.0500重量パーセントの範囲である、請求項21に記載の実質的に無水の日焼け止めアルコール性調合物。
【請求項23】
前記UV吸収剤は、少なくとも1つの油溶性有機UV吸収剤である、前記b3の群から選択される、請求項21または22に記載の実質的に無水の日焼け止めアルコール性調合物。

【公表番号】特表2012−505854(P2012−505854A)
【公表日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−531461(P2011−531461)
【出願日】平成21年10月12日(2009.10.12)
【国際出願番号】PCT/EP2009/063277
【国際公開番号】WO2010/043588
【国際公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】