説明

リン酸カルシウム溶解抑制剤

【課題】 本発明は、食品、洗口液及び歯磨きに添加して使用したときに該含有品に存在している成分のソトロンを安定化し、該含有品の風味劣化を抑制し、リン酸カルシウムの溶解を効果的に抑制するリン酸カルシウム溶解抑制剤及びそれを含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品を提供する事を目的とする。
【解決手段】 カテキン類70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%及びメチルテオブロミン0〜2重量%を含有する事により上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リン酸カルシウム溶解抑制剤及びこれを含有した食品及びその使用に関する。さらに詳しくはカテキン類70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%及びメチルテオブロミン0〜2重量%を含有する事を特徴とするリン酸カルシウム溶解抑制剤、これを含有した食品及びリン酸カルシウム溶解抑制剤とソトロンを併用するリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
リン酸カルシウムは自然界の動植物のあらゆる細胞組織及び器官等の中に含まれており、その生命体維持に関わっている。人間一人の骨格の中には1.9〜2.4kgのリン酸カルシウムが含まれているといわれている。
【0003】
このように生物にとって重要なリン酸カルシウムはリン酸(HPO)とカルシウム(Ca)とが結合したものであり、リン酸が有する三個の水素原子(H)とカルシウムがそれぞれ置換されて、三種類の異なったリン酸塩から構成されている。水素原子一個がカルシウムと置換された第一リン酸カルシウム(Ca(HPO)、水素原子二個がカルシウムと置換された第二リン酸カルシウム(CaHPO)及び水素原子三個がカルシウムと置換された第三リン酸カルシウム(Ca(PO)が存在している。これらのリン酸カルシウムは、生体内の骨及び歯ではハイドロキシアパタイトを構成している。歯の一番表面部分のエナメル質の97%、エナメル質の下の組織の象牙質の70%がハイドロキシアパタイトで構成されている。これらの事より、生体内においてリン酸カルシウムが溶解して生体組織より流出する事を抑制する事は生体にとって非常に重要である。
【0004】
特開2000−128752号には、糖アルコールと第2リン酸カルシウムを有効成分とする事を特徴とする歯牙エナメル質の再石灰化促進剤に関する技術が開示されている(特許文献1参照)。特開2000−191486号には、歯の再石灰化促進効果に優れ、かつ長期安定性にも優れたフッ素イオン供給化合物、カルシウムイオン供給化合物及び糖アルコールを含有し、カルシウムイオン供給化合物により生じるカルシウムイオンのモル数がフッ素イオン供給化合物により生じるフッ素イオンのモル数の0.5倍以上である口腔用組成物に関する技術が開示されている(特許文献2参照)。特開2005−29496号には、ミネラルを含む一方でポリフェノール類を低減させた茶抽出物を有効成分とした脱灰した歯エナメル質の再石灰化を効果的に促進するとともに、歯の耐酸性を向上する事ができる歯質強化組成物に関する技術が開示されている(特許文献3参照)。特表2001−503452号には、リン酸化ペプチドのようなリンを含有する合成ポリマー化合物、及びそのような物質を含有する、骨の減少又は脆弱化を伴うあらゆる症状の予防又は治療に用いる製剤に関する技術が開示されている(特許文献4参照)。これらの技術は、エナメル質の再石灰化を促進する技術であり、本来存在しているリン酸カルシウムの溶解を抑制する技術とは異なっている。
【0005】
特開2000−212204号には、グリコサミノグリカンに脂質が結合した脂質結合グリコサミノグリカン又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する事を特徴とする骨誘導促進剤に関する技術が開示されている(特許文献5参照)。この技術は、骨誘導を促進する技術であり、本来存在しているリン酸カルシウム溶解を抑制する技術とは異なる技術である。
【0006】
特公平4−27204号には、茶抽出物の酢酸エチル可溶画分を有効成分とする坑う蝕及び歯周病に関する技術が開示されている(特許文献6参照)。この技術は、茶抽出物の酢酸エチル可溶画分がう蝕原因菌であるストレプトコッカス・ミュータンスに対して抗菌作用を有する事のみが記載されており、リン酸カルシウム溶解を抑制する技術とは異なる技術である。
【0007】
特許3333584号には、茶ポリフェノール、フッ素及びアルミニウム塩を含有する事を特徴とする歯質の耐酸性強化組成物に関する技術が開示されている(特許文献7参照)。フッ素は、成人で1日当たり250mgを摂取すると副作用の問題が懸念されている。また、フッ素は、歯質の耐酸性強化の作用を有するが、う蝕がう蝕スコアC1より進んだ場合は耐酸性効果が認められない。
【0008】
特許3535575号には、茶又は茶抽出物のクロロホルム可溶性成分(香気成分を除く)を有効成分とする抗う蝕剤に関する技術が開示されているが、本発明の有効成分とは異なる技術である(特許文献8参照)。
【特許文献1】特開2000−128752号
【特許文献2】特開2000−191486号
【特許文献3】特開2005−29496号
【特許文献4】特表2001−503452号
【特許文献5】特開2000−212204号
【特許文献6】特公平4−27204号
【特許文献7】特許3333584号
【特許文献8】特許3535575号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
これらの事より、リン酸カルシウムの溶解を効果的に抑制するリン酸カルシウムの溶解抑制剤が望まれている。
【0010】
そこで、本発明者らは、効果的にリン酸カルシウムの溶解を抑制する観点から鋭意研究を行った結果、カテキン類70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%及びメチルテオブロミン0〜2重量%、好ましくは、カテキン類70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%及びメチルテオブロミン0〜1重量%、ナトリウムイオン0.001〜0.04重量%、カリウムイオン0.001〜0.2重量%、マンガンイオン0.001〜0.02重量%及びマグネシウムイオン0.001〜0.04重量%の組成がリン酸カルシウムの溶解を効果的に抑制する事を見出し、本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を完成させるに至った。また、本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を添加した食品においては、その食品に存在する成分であるソトロンを安定化し、食品の風味劣化を抑制するソトロン安定化作用を見出した。
【0011】
茶に含まれている成分やカテキン類が抗菌性、抗う蝕、歯質強化及び脱灰抑制を有する事は公知ではあるが、個々の成分の比率は全く開示されていない。また、リン酸カルシウムの溶解を効果的に抑制し、かつ添加した経口投与物の成分であるソトロンを安定化して風味劣化を抑制する効果はどこにも開示されていない。
【0012】
従って、本発明の目的は、食品、洗口液及び歯磨きに添加して使用したときに該含有品に存在している成分のソトロンを安定化し、該含有品の風味劣化を抑制し、リン酸カルシウムの溶解を効果的に抑制するリン酸カルシウム溶解抑制剤及びそれを含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品を提供する事にある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
すなわち、本発明は、
〔1〕カテキン類70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%及びメチルテオブロミン0〜2重量%を含有する事を特徴とするリン酸カルシウム溶解抑制剤、
〔2〕さらに、ナトリウムイオン0.001〜0.04重量%、カリウムイオン0.001〜0.2重量%、マンガンイオン0.001〜0.02重量%及びマグネシウムイオン0.001〜0.04重量%を含有する事を特徴とする前記〔1〕記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤、
〔3〕カテキン類が(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、(+)−カテキン、(−)−エピガロカテキンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテキンガレート及び(−)−カテキンガレートより選ばれる一種又は二種以上である事を特徴とする前記〔1〕又は〔2〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤、
〔4〕カテキン類が(+)−ガロカテキン2.0〜4.0重量%、(−)−エピガロカテキン5.5〜40.0重量%、(+)−カテキン0.5〜3.0重量%、(−)−エピガロカテキンガレート30〜87.5重量%、(−)−エピカテキン4.5〜15.0重量%、(−)−ガロカテキンガレート0〜10重量%、(−)−エピカテキンガレート0〜15重量%及び(−)−カテキンガレート0〜1.0重量%を含有する事を特徴とする前記〔1〕又は〔2〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤、
〔5〕カテキン類が(−)−エピガロカテキンガレートである事を特徴とする前記〔1〕又は〔2〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤、
〔6〕キナ酸含量が1重量%以下である事を特徴とする前記〔1〕〜〔5〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤、
〔7〕シュウ酸含量が1重量%以下である事を特徴とする前記〔1〕〜〔6〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤、
〔8〕(A)公定タンニン法により測定したポリフェノール含量と(B)オクタデシル基誘導化シリカゲルを充填剤されているカラムと検出波長280nmの高速液体クロマトグラフィーにより測定したカテキン類の含有重量比[(B)/(A)]が0.75〜0.99である事を特徴とする前記〔1〕〜〔7〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤、
〔9〕リン酸カルシウムがハイドロキシアパタイトである事を特徴とする前記〔1〕〜〔8〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤、
〔10〕リン酸カルシウムがエナメル質の成分である事を特徴とする前記〔1〕〜〔9〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤、
〔11〕溶解がエナメル質からの溶出である事を特徴とする前記〔1〕〜〔10〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤、
〔12〕前記〔1〕〜〔11〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品、
〔13〕前記〔1〕〜〔11〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有食品、
〔14〕前記〔12〕又は〔13〕いずれか記載の食品が菓子であるリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品、
〔15〕前記〔12〕又は〔13〕いずれか記載の食品がキャンディーであるリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品、
〔16〕前記〔12〕又は〔13〕いずれか記載の食品がガムであるリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品、
〔17〕前記〔12〕又は〔13〕いずれか記載の食品がチョコレートであるリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品、
〔18〕前記〔12〕又は〔13〕いずれか記載の食品が錠菓であるリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品、
〔19〕前記〔12〕又は〔13〕いずれか記載の食品が飲料であるリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品、
〔20〕前記〔1〕〜〔11〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有洗口液、
〔21〕前記〔1〕〜〔11〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有歯磨き、
〔22〕前記〔1〕〜〔11〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有トローチ、ならびに
〔22〕前記〔1〕〜〔21〕いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤をソトロンと併用するリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用に関する。
【発明の効果】
【0014】
本発明により、食品に添加して使用したときに食品に存在している成分のソトロンを安定化し、食品の風味劣化を抑制し、リン酸カルシウムの溶解を効果的に抑制するリン酸カルシウム溶解抑制剤及びそれを含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品を提供する事ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤は、カテキン類70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%及びメチルテオブロミン0〜2重量%を含有する事を一つの特徴とする。
【0016】
本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤の含有対象は、経口投与物であれば特に限定されないが、日常我々が手軽に利用できる観点から、好ましくは、食品、洗口液、歯磨き及びトローチであり、最も好ましくはソトロンを含有している食品、洗口液、歯磨き及びトローチである。食品としては、例えば、飲料、乳製品及び菓子等があげられ、その形態は液状又は固形状のいずれでもよい。乳製品としては、例えば醗酵乳、ヨーグルト、ホイップクリーム、加工乳等が挙げられる。菓子としては、例えば、キャンディー、ガム、チョコレート、グミ及び錠菓等が挙げられる。
【0017】
本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を食品、洗口液、歯磨き及びトローチに含有させる場合の含有割合は限定されないが、好ましくは、食品、洗口液、歯磨き及びトローチに対して0.0025〜1重量%であり、さらに好ましくは、0.005〜0.5重量%であり、最も好ましくは、0.01〜0.25重量%である。1重量%を超えると含有させる食品、洗口液、歯磨き及びトローチの味に影響を及ぼし、0.0025重量%より少ないと成分として含有しているソトロンを十分に安定化させる事ができなくなり、含有対象である食品、洗口液、歯磨き及びトローチの風味劣化を引き起こす。
【0018】
本発明のリン酸カルシウムは、特に限定されるものではないが、含有対象が経口投与物である事より、好ましくは、エナメル質の成分であり、最も好ましくは、ハイドロキシアパタイトの成分である。
【0019】
本発明のリン酸カルシウム溶解は、特に限定されるものではないが、好ましくは、含有対象が経口投与物である事より、口腔内における歯質成分として含有されるエナメル質からの溶出を指し、さらに好ましくは、ハイドロキシアパタイトからの溶出である。
【0020】
本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤に含有しているカテキン類、没食子酸及びメチルテオブロミンの由来は、天然物、醗酵生産物及び化学合成品で特に限定されないが、カテキン類70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%及びメチルテオブロミン0〜2重量%の割合である事が必須である。天然物としては、例えば、茶抽出物が挙げられる。茶抽出物としては、例えば、茶葉又は粉砕した茶葉から水、熱水、メタノール、エタノール、プロパノール等の一価アルコール又はグリセリン等の多価アルコールを用いて抽出した茶抽出物、茶葉又は粉砕した茶葉から水、熱水、メタノール、エタノール、プロパノール等の一価アルコール又はグリセリン等の多価アルコールを用いて抽出した画分に酢酸エチル、アセトン等の溶媒を加えて分画して得られた茶抽出物等が挙げられる。さらに、茶葉又は粉砕した茶葉から水、熱水、メタノール、エタノール、n−プロパノール及びiso−プロパノール等の一価アルコール又はグリセリン等の多価アルコールを用いて抽出した画分に酢酸エチル、アセトン等の溶媒を加えて分画して得られたものも例示できる。
【0021】
本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤に含有しているナトリウムイオン、カリウムイオン、マンガンイオン及びマグネシウムイオンの形態は特に限定されないが、含有対象物のソトロンを安定化させる観点と含有対象物にイオン化物質が含有する可能性を考慮するとナトリウムイオン0.001〜0.04重量%、カリウムイオン0.001〜0.2重量%、マンガンイオン0.001〜0.02重量%及びマグネシウムイオン0.001〜0.04重量%の割合である事が好ましい。
【0022】
本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤に含有しているカテキン類は、特に限定されないが、リン酸カルシウムの溶解抑制を効果的に行う観点から、(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、(+)−カテキン、(−)−エピガロカテキンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテキンガレート及び(−)−カテキンガレートより選ばれる一種又は二種以上であり、好ましくは(+)−ガロカテキン2.0〜4.0重量%、(−)−エピガロカテキン5.5〜40重量%、(+)−カテキン0.5〜3.0重量%、(−)−エピガロカテキンガレート30〜87.5重量%、(−)−エピカテキン4.5〜15.0重量%、(−)−ガロカテキンガレート0〜10重量%、(−)−エピカテキンガレート0〜15重量%及び(−)−カテキンガレート0〜1.0重量%の割合であり、最も好ましくは、(−)−エピガロカテキンガレート70〜99重量%である。
【0023】
本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤のキナ酸含量は、含有対象物のソトロンを安定化させる観点から、1重量%以下である事が好ましい。本発明のキナ酸の測定方法は特に限定されないが、好ましくは、共存物質の影響を避ける観点からキナ酸をカラムで分離して、発色試薬で誘導体化したものを測定する高速液体クロマトグラフィーによるポストカラム誘導体化法である。発色試薬はブロムチモールブルーが例示できる。
【0024】
本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤のシュウ酸含量は、含有対象物のソトロンを安定化させる観点から、1重量%以下である事が好ましい。本発明のシュウ酸の測定方法は特に限定されないが、好ましくは、共存物質の影響を避ける観点から、イオンクロマトグラフィー法である。
【0025】
本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤のポリフェノールとカテキン類の含有重量比は、公定タンニン法により測定したポリフェノール含量と(B)オクタデシル基誘導化シリカゲルを充填されているカラムと検出波長280nmの高速液体クロマトグラフィーにより測定したカテキン類の含有重量比[(B)/(A)]が0.75〜0.99である事が、リン酸カルシウムの溶解を効果的に抑制する事並びに含有対象物のソトロンを安定化させる観点より好ましい。
【0026】
本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤は、本発明の所望の効果を阻害しない範囲で各種添加剤等を添加してもよい。添加剤としては、例えば、クエン酸、酢酸、リンゴ酸、乳酸、エリソルビン酸、フェルラ酸等の酸性物質、エタノール等のアルコール類、ビタミンC、グレープフルーツ抽出物、ブドウ種子抽出物、ユーカリ葉抽出物、コメヌカ酵素分解物、ブルーベリー葉抽出物、ヤマモモ抽出物、クエルセチン、ユッカサポニン、キラヤサポニン等が挙げられる。
【0027】
本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤は、そのまま使用してもよく、また、前記添加剤を公知の方法により混合して調製してもよく、さらには噴霧乾燥や凍結乾燥等により粉末化して調製してもよい。
【0028】
以上のようにして得られた本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤は、食品、洗口液及び歯磨きに添加して使用したときに該含有品に存在している成分のソトロンを安定化し、該含有品の風味劣化を抑制し、リン酸カルシウムの溶解を効果的に抑制する効果を奏する。従って、本発明はまた、前記溶解抑制剤をソトロンと併用するリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用を提供する。
【0029】
以下、実施例により詳細に説明するが、実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0030】
実施例1
乾燥した茶葉1トンを85℃の熱水20KLで30分攪拌しながら抽出し、茶葉を濾過により除き17KLの抽出液を得た。得られた抽出液を濃縮し噴霧乾燥し、600kgの乾燥品を得た。乾燥品600kgを酢酸エチル1KLにて3回抽出を行い、酢酸エチル層を分取し、その酢酸エチル層を減圧留去し、本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤123kgを得た(本発明品1)。
【0031】
本発明品1のポリフェノール含量を公定タンニン法(茶業研究報告71巻、43−74(1990))で測定した。
【0032】
本発明品1の(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、(+)−カテキン、(−)−エピガロカテキンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテキンガレート、(−)−カテキンガレート及び没食子酸の含量をオクタデシル基誘導化シリカゲルが充填されているカラム(資生堂(株)製、CAPCELL PAK C18 UG120 S3:φ4.6mm×100mm、カラム温度:40℃)と検出波長280nmの高速液体クロマトグラフィー(移動相:0.5vol% HPO,HO/CHOH=82/18、流速:0.8mL/min)により測定した。
【0033】
本発明品1のメチルテオブロミンの含量をオクタデシル基誘導化シリカゲルが充填されているカラム(東ソー(株)製、TSKgel ODS−100Z:φ4.6mm×100mm、カラム温度:40℃)と検出波長270nmの高速液体クロマトグラフィー(移動相:Aライン;methanol/10mM potassium dihydrogen phosphate(pH2.5)=18/82,Bライン;methanol/10mM potassium dihydrogen phosphate(pH2.5)=60/40、グラジエント:Bラインを0〜15分までの直線グラジエント、流速:0.8mL/min)により測定した。
【0034】
本発明品1のナトリウムイオン、カリウムイオン、マンガンイオン及びマグネシウムイオンを原子吸光度法(社団法人日本食品衛生協会出版、厚生労働省監修、食品衛生検査指針 理化学編2005)により測定した。
【0035】
本発明品1のキナ酸含量をHPLCによる日本食品分析センター法(カラム:東ソー(株)製、TSKGEL OApak,φ7.8mm×300mm、カラム温度:40℃、移動相:0.75mM硫酸、反応液:0.2mMブロムチモールブルー含有15mMリン酸水素ニナトリウム溶液、流速:移動相0.8mL/min、反応液0.8mL/min、検出波長:445nm)により測定した。
【0036】
本発明品1のシュウ酸含量をイオンクロマトグラフィー(カラム:ダイオネックス社製、IonPacAS4A−SC、φ4×250mm、サプレッサー:ダイオネックス社製、ASRS−ULTRA、リサイクルモード、移動相:1.8mM NaCO/1.7mM NaHCO、流速:1.0mL/min検出器:電気伝導度計)により測定した。
【0037】
ポリフェノール、(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、(+)−カテキン、(−)−エピガロカテキンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテキンガレート、(−)−カテキンガレート、没食子酸、メチルテオブロミン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マンガンイオン、マグネシウムイオン、キナ酸及びシュウ酸含量を表1に示した。
【0038】
【表1】

【0039】
実施例2
乾燥した茶葉1トンを85℃の熱水20KLで30分攪拌しながら抽出し、茶葉を濾過により除き17KLの抽出液を得た。得られた抽出液を濃縮し噴霧乾燥し、600kgの乾燥品を得た。乾燥品600kgを酢酸エチル1KLにて3回抽出を行い、酢酸エチル層を分取し、その酢酸エチル層を減圧留去した後にイオン交換水1KLに溶解させた。この溶液を特許第3585518号の実施例1に記載のリグノセルロースカラムに供し、各種エタノール溶液にて溶出させ、エピガロカテキンガレート画分を集めた。この画分を乾燥及び粉末化し、本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤32kgを得た(本発明品2)。
【0040】
本発明品2のポリフェノール含量を実施例1と同様の方法で測定した。
【0041】
本発明品2の(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、(+)−カテキン、(−)−エピガロカテキンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテキンガレート、(−)−カテキンガレート及び没食子酸の含量を実施例1と同様の方法で測定した。
【0042】
本発明品2のメチルテオブロミンの含量を実施例1と同様の方法で測定した。
【0043】
本発明品2のナトリウムイオン、カリウムイオン、マンガンイオン及びマグネシウムイオンを実施例1と同様の方法で測定した。
【0044】
本発明品2のキナ酸含量を実施例1と同様の方法で測定した。
【0045】
本発明品2のシュウ酸含量を実施例1と同様の方法で測定した。
ポリフェノール、(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、(+)−カテキン、(−)−エピガロカテキンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテキンガレート、(−)−カテキンガレート、没食子酸、メチルテオブロミン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マンガンイオン、マグネシウムイオン、キナ酸及びシュウ酸含量を表2に示した。
【0046】
【表2】

【0047】
実施例3.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した飲料
果糖ぶどう糖液糖10.0kg、砂糖5.0kg、クエン酸0.2kg、香料、着色料適量、実施例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.05kg及び水85.0kgを混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した飲料98.7kgを調製した。
【0048】
実施例4.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した飲料
果糖ぶどう糖液糖10.0kg、砂糖5.0kg、クエン酸0.2kg、香料、着色料適量及び実施例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.05kg及び水85.0kgを混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した飲料99.0kgを調製した。
【0049】
実施例5.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した乳製品
脱脂乳84.95kg、スターター3.0kg、砂糖11.0kg、安定剤1.0kg及び実施例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.05kgを混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した乳製品であるヨーグルト93.4kgを調製した。
【0050】
実施例6.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した乳製品
脱脂乳84.95kg、スターター3.0kg、砂糖11.0kg、安定剤1.0kg及び実施例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.05kgを混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した乳製品であるヨーグルト92.9kgを調製した。
【0051】
実施例7.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したキャンディー
砂糖52.75kg、水飴40.0kg、オレンジ果汁ペースト1.0kg、クエン酸0.7kg、香料0.5kg、実施例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.05kg及び水5.0kgを混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したキャンディー94.9kgを調製した。
【0052】
実施例8.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したキャンディー
砂糖52.75kg、水飴40.0kg、オレンジ果汁ペースト1.0kg、クエン酸0.7kg、香料0.5kg、実施例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.05kg及び水5.0kgを混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したキャンディー95.2kgを調製した。
【0053】
実施例9.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したチューインガム
酢酸ビニル樹脂20.0kg、ポリイソブチレン3.0kg、炭酸カルシウム2.0kg、砂糖55.0kg、結晶ブドウ糖18.94kg、香料1.0kg及び実施例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.06kgからなる本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したチューインガム98.2kgを常法により調製した。
【0054】
実施例10.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したチューインガム
酢酸ビニル樹脂20.0kg、ポリイソブチレン3.0kg、炭酸カルシウム2.0kg、砂糖55.0kg、結晶ブドウ糖18.94kg、香料1.0kg及び実施例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.06kgからなる本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したチューインガム98.1kgを常法により調製した。
【0055】
実施例11.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したチョコレート
砂糖20kg、カカオ油脂44kg、粉乳34.5kg、グリセリン脂肪酸エステル0.4kg、香料1kg及び実施例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.07kgを混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したチョコレート95.6kgを調製した。
【0056】
実施例12.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したチョコレート
砂糖20kg、カカオ油脂44kg、粉乳34.5kg、グリセリン脂肪酸エステル0.4kg、香料1kg及び実施例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.07kgを混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したチョコレート95.9kgを調製した。
【0057】
実施例13.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したグミ
還元水あめ40.0kg、グラニュー糖20.0kg、ブドウ糖20.0kg、ゼラチン4.7kg、水10.63kg、ブドウ果汁4.0kg、ブドウフレーバー0.6kg、色素0.02kg及び実施例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.05kgを混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したグミ92.2kgを調製した。
【0058】
実施例14.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したグミ
還元水あめ40.0kg、グラニュー糖20.0kg、ブドウ糖20.0kg、ゼラチン4.7kg、水10.63kg、ブドウ果汁4.0kg、ブドウフレーバー0.6kg、色素0.02kg及び実施例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.05kgを混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したグミ92.3kgを調製した。
【0059】
実施例15.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した錠菓
乳糖78.9kg、粉糖19.0kg、ステアリン酸カルシウム4.0kg、デカグリセリンデカステアレート6.0kg、レモン香料1.0kg及び実施例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.1kgを混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した錠菓101.9kgを調製した。
【0060】
実施例16.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した錠菓
乳糖78.9kg、粉糖19.0kg、ステアリン酸カルシウム4.0kg、デカグリセリンデカステアレート6.0kg、レモン香料1.0kg及び実施例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.1kgを混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した錠菓102.0kgを調製した。
【0061】
実施例17.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した洗口液
精製水77.775kg、グリセリン10kg、ショ糖5kg、95%エタノール5kg、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.)2kg、シトラス系香料0.1kg、安息香酸ナトリウム0.05kg、3−L−メントキシ−1,2−プロパンジオール 0.005kg及び実施例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.07kgを混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した洗口液98.3kgを調製した。
【0062】
実施例18.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した洗口液
精製水77.775kg、グリセリン10kg、ショ糖5kg、95%エタノール5kg、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.)2kg、シトラス系香料0.1kg、安息香酸ナトリウム0.05kg、3−L−メントキシ−1,2−プロパンジオール 0.005kg及び実施例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.07kgを混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した洗口液97.5kgを調製した。
【0063】
実施例19.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した歯磨き
第2リン酸カルシウム42kg、グリセリン19kg、カラギーナン0.9kg、ラウリル硫酸ナトリウム1.2kg、サッカリン1.0kg、砂糖1.0kg、実施例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.1kg、パラオキシ安息香酸ブチル0.005kg、香料1.0kg及び水残量を混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した歯磨き92.1kgを調製した。
【0064】
実施例20.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した歯磨き
第2リン酸カルシウム42kg、グリセリン19kg、カラギーナン0.9kg、ラウリル硫酸ナトリウム1.2kg、サッカリン1.0kg、砂糖1.0kg、実施例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.1kg、パラオキシ安息香酸ブチル0.005kg、香料1.0kg及び水残量を混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有した歯磨き91.9kgを調製した。
【0065】
実施例21.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したトローチ
アラビアガム6.0kg、ブドウ糖67.0kg、砂糖5.0kg、モノフルオロリン酸ナトリウム0.7kg、ゼラチン1.0kg、乳糖19.0kg、香料1.0kg、実施例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.04kg及びステアリン酸マグネシウム適量を混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したトローチ92.0kgを調製した。
【0066】
実施例22.リン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したトローチ
アラビアガム6.0kg、ブドウ糖67.0kg、砂糖5.0kg、モノフルオロリン酸ナトリウム0.7kg、ゼラチン1.0kg、乳糖19.0kg、香料1.0kg、実施例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤0.04kg及びステアリン酸マグネシウム適量を混合し、常法により本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したトローチ92.3kgを調製した。
【0067】
比較例1
乾燥した茶葉1トンを85℃の熱水20KLで30分攪拌しながら抽出し、茶葉を濾過により除き17KLの抽出液を得た。この液を限外濾過装置(DDS社製、膜タイプGR−81PP、分画分子量6000)を用いて通過液15KLを得た。濃縮残液に水5KLを加え同様に操作し、通過液6KLを得た。両液を合わせ逆浸透膜(DDS社製、膜タイプHC−50)により濃縮後、電気透析装置((株)アストム製、アシライザー)を通過させ、濃縮液1KLを得た。濃縮液を噴霧乾燥し、リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を353kg得た(比較品1)。
【0068】
比較品1のポリフェノール含量を実施例1と同様の方法で測定した。
【0069】
比較品1の(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、(+)−カテキン、(−)−エピガロカテキンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテキンガレート、(−)−カテキンガレート及び没食子酸の含量を実施例1と同様の方法で測定した。
【0070】
比較品1のメチルテオブロミンの含量を実施例1と同様の方法で測定した。
【0071】
比較品1のナトリウムイオン、カリウムイオン、マンガンイオン及びマグネシウムイオンを実施例1と同様の方法で測定した。
【0072】
比較品1のキナ酸含量を実施例1と同様の方法で測定した。
【0073】
比較品1のシュウ酸含量を実施例1と同様の方法で測定した。
ポリフェノール、(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、(+)−カテキン、(−)−エピガロカテキンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテキンガレート、(−)−カテキンガレート、没食子酸、メチルテオブロミン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マンガンイオン、マグネシウムイオン、キナ酸及びシュウ酸含量を表3に示した。
【0074】
【表3】

【0075】
比較例2
比較例1で調製した比較品1を50g、没食子酸n水和物(和光純薬(株)製)を50g及び(+)−カテキンn水和物(和光純薬(株)製)を900gを混合し、リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を0.98kg得た(比較品2)。
【0076】
比較品2のポリフェノール含量を実施例1と同様の方法で測定した。
【0077】
比較品2の(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、(+)−カテキン、(−)−エピガロカテキンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテキンガレート、(−)−カテキンガレート及び没食子酸の含量を実施例1と同様の方法で測定した。
【0078】
比較品2のメチルテオブロミンの含量を実施例1と同様の方法で測定した。
【0079】
比較品2のナトリウムイオン、カリウムイオン、マンガンイオン及びマグネシウムイオンを実施例1と同様の方法で測定した。
【0080】
比較品2のキナ酸含量を実施例1と同様の方法で測定した。
【0081】
比較品2のシュウ酸含量を実施例1と同様の方法で測定した。
ポリフェノール、(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、(+)−カテキン、(−)−エピガロカテキンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテキンガレート、(−)−カテキンガレート、没食子酸、メチルテオブロミン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マンガンイオン、マグネシウムイオン、キナ酸及びシュウ酸含量を表4に示した。
【0082】
【表4】

【0083】
比較例3.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した飲料
果糖ぶどう糖液糖10.0kg、砂糖5.0kg、クエン酸0.2kg、香料、着色料適量、比較例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品1)0.05kg及び水85.0kgを混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した飲料97.9kgを調製した。
【0084】
比較例4.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した飲料
果糖ぶどう糖液糖10.0kg、砂糖5.0kg、クエン酸0.2kg、香料、着色料適量、比較例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品2)0.05kg及び水85.0kgを混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した飲料98.2kgを調製した。
【0085】
比較例5.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した乳製品
脱脂乳84.95kg、スターター3.0kg、砂糖11.0kg、安定剤1.0kg及び比較例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品1)0.05kg水85.0kgを混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した乳製品であるヨーグルト93.1kgを調製した。
【0086】
比較例6.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した乳製品
脱脂乳84.95kg、スターター3.0kg、砂糖11.0kg、安定剤1.0kg及び比較例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品2)0.05kgを混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した乳製品であるヨーグルト92.8kgを調製した。
【0087】
比較例7.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したキャンディー
砂糖52.75kg、水飴40.0kg、オレンジ果汁ペースト1.0kg、クエン酸0.7kg、香料0.5kg、比較例1で調製した本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品1)0.05kg及び水5.0kgを混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したキャンディー95.8kgを調製した。
【0088】
比較例8.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したキャンディー
砂糖52.75kg、水飴40.0kg、オレンジ果汁ペースト1.0kg、クエン酸0.7kg、香料0.5kg、比較例2で調製した本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品2)0.05kg及び水5.0kgを混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したキャンディー95.4kgを調製した。
【0089】
比較例9.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したチューインガム
酢酸ビニル樹脂20.0kg、ポリイソブチレン3.0kg、炭酸カルシウム2.0kg、砂糖55.0kg、結晶ブドウ糖18.94kg、香料1.0kg及び比較例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品1)0.06kgからなるリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したチューインガム98.1kgを常法により調製した。
【0090】
比較例10.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したチューインガム
酢酸ビニル樹脂20.0kg、ポリイソブチレン3.0kg、炭酸カルシウム2.0kg、砂糖55.0kg、結晶ブドウ糖18.94kg、香料1.0kg及び比較例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品2)0.06kgからなるリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したチューインガム97.5kgを常法により調製した。
【0091】
比較例11.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したチョコレート
砂糖20kg、カカオ油脂44kg、粉乳34.5kg、グリセリン脂肪酸エステル0.4kg、香料1kg及び比較例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品1)0.07kgを混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したチョコレート96.1kgを調製した。
【0092】
比較例12.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したチョコレート
砂糖20kg、カカオ油脂44kg、粉乳34.5kg、グリセリン脂肪酸エステル0.4kg、香料1kg及び比較例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品2)0.07kgを混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したチョコレート96.2kgを調製した。
【0093】
比較例13.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したグミ
還元水あめ40.0kg、グラニュー糖20.0kg、ブドウ糖20.0kg、ゼラチン4.7kg、水10.63kg、ブドウ果汁4.0kg、ブドウフレーバー0.6kg、色素0.02kg及び比較例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品1)0.05kgを混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したグミ93.1kgを調製した。
【0094】
比較例14.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したグミ
還元水あめ40.0kg、グラニュー糖20.0kg、ブドウ糖20.0kg、ゼラチン4.7kg、水10.63kg、ブドウ果汁4.0kg、ブドウフレーバー0.6kg、色素0.02kg及び比較例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品2)0.05kgを混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したグミ93.0kgを調製した。
【0095】
比較例15.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した錠菓
乳糖78.9kg、粉糖19.0kg、ステアリン酸カルシウム4.0kg、デカグリセリンデカステアレート6.0kg、レモン香料1.0kg及び比較例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品1)0.1kgを混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した錠菓102.1kgを調製した。
【0096】
比較例16.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した錠菓
乳糖78.9kg、粉糖19.0kg、ステアリン酸カルシウム4.0kg、デカグリセリンデカステアレート6.0kg、レモン香料1.0kg及び比較例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品2)0.1kgを混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した錠菓102.4kgを調製した。
【0097】
比較例17.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した洗口液
精製水77.775kg、グリセリン10kg、ショ糖5kg、95%エタノール5kg、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.)2kg、シトラス系香料0.1kg、安息香酸ナトリウム0.05kg、3−L−メントキシ−1,2−プロパンジオール 0.005kg及び比較例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品1)0.07kgを混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した洗口液98.1kgを調製した。
【0098】
比較例18.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した洗口液
精製水77.775kg、グリセリン10kg、ショ糖5kg、95%エタノール5kg、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.)2kg、シトラス系香料0.1kg、安息香酸ナトリウム0.05kg、3−L−メントキシ−1,2−プロパンジオール 0.005kg及び比較例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品2)0.07kgを混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した洗口液97.6kgを調製した。
【0099】
比較例19.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した歯磨き
第2リン酸カルシウム42kg、グリセリン19kg、カラギーナン0.9kg、ラウリル硫酸ナトリウム1.2kg、サッカリン1.0kg、砂糖1.0kg、比較例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品1)0.1kg、パラオキシ安息香酸ブチル0.005kg、香料1.0kg及び水残量を混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した歯磨き91.3kgを調製した。
【0100】
比較例20.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した歯磨き
第2リン酸カルシウム42kg、グリセリン19kg、カラギーナン0.9kg、ラウリル硫酸ナトリウム1.2kg、サッカリン1.0kg、砂糖1.0kg、比較例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品2)0.1kg、パラオキシ安息香酸ブチル0.005kg、香料1.0kg及び水残量を混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有した歯磨き91.1kgを調製した。
【0101】
比較例21.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したトローチ
アラビアガム6.0kg、ブドウ糖67.0kg、砂糖5.0kg、モノフルオロリン酸ナトリウム0.7kg、ゼラチン1.0kg、乳糖19.0kg、香料1.0kg、比較例1で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品1)0.04kg及びステアリン酸マグネシウム適量を混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したトローチ91.7kgを調製した。
【0102】
比較例22.リン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したトローチ
アラビアガム6.0kg、ブドウ糖67.0kg、砂糖5.0kg、モノフルオロリン酸ナトリウム0.7kg、ゼラチン1.0kg、乳糖19.0kg、香料1.0kg、比較例2で調製したリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品2)0.04kg及びステアリン酸マグネシウム適量を混合し、常法によりリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品を含有したトローチ91.6kgを調製した。
【0103】
試験例1
実施例1及び2で調製した本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤(本発明品1及び2)0.05%もしくは比較例1及び2で調製した本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤の比較品(比較品1及び2)0.05%を添加した人工唾液(帝人ファーマ(株)製、製品名:サリベート)でハイドロキシアパタイト(HAP)粉末(和光純薬(株)製)10gを3分間処理し、その後、イオン交換水で洗浄し、真空乾燥して粉末を得た。
【0104】
処理されたHAP粉末の電位差測定を実施し、リン酸カルシウム溶解抑制を検討した。これは、HAP粉末からリン酸カルシウムが溶出した場合、溶液中にリン酸イオンやカルシウムイオンの濃度が高くなり、塩酸の添加に対するpHの変化が小さくなる。つまり、HAPからリン酸イオンやカルシウムイオンの溶出が抑制される場合は、溶液中のリン酸イオンやカルシウムイオンの濃度が低く、溶液のpH値が塩酸の添加により大きく変化する事になる。その結果を図1に示した。
【0105】
図1に示したように、比較品1及び2を添加した人工唾液で処理したHAP粉末はpH約5.5以下で溶解していたが、実施例1で調製した本発明品1を添加した人工唾液で処理したHAP粉末はpH約4.6以下で溶解、実施例2で調製した本発明品2を添加した人工唾液で処理したHAP粉末はpH約4.4以下で溶解していた。この結果より、比較品1及び2と比較して本発明品1及び2はリン酸カルシウム溶解抑制効果が高い事がわかった。
【0106】
試験例2
実施例3〜16で調製した食品、実施例17及び18で調製した洗口液、実施例19及び20で調製した歯磨き、実施例21及び22で調製したトローチ、及び比較例3〜11で調製したそれぞれの比較品を65℃で24時間放置し、加速条件下の保存試験を実施した。保存試験前後のソトロンをガスクロマトグラフィー−オルファクトメトリー法にて測定した。その結果を表5に示した。
【0107】
【表5】

【0108】
表5に示したように、比較品と比較して実施例3〜16で調製した食品、実施例17及び18で調製した洗口液、実施例19及び20で調製した歯磨き、実施例21及び22で調製したトローチは、ソトロンの減少が抑制された。
【0109】
本発明の実施形態を以下に述べる。
(1)カテキン類70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%及びメチルテオブロミン0〜2重量%を含有する事を特徴とするリン酸カルシウム溶解抑制剤。
(2)カテキン類70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%、メチルテオブロミン0〜2重量%、ナトリウムイオン0.001〜0.04重量%、カリウムイオン0.001〜0.2重量%、マンガンイオン0.001〜0.02重量%及びマグネシウムイオン0.001〜0.04重量%を含有する事を特徴とするリン酸カルシウム溶解抑制剤。
(3)カテキン類が(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、(+)−カテキン、(−)−エピガロカテキンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテキンガレート及び(−)−カテキンガレートより選ばれる一種又は二種以上である事を特徴とする前記(1)又は(2)記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
(4)(+)−ガロカテキン2.0〜4.0重量%、(−)−エピガロカテキン5.5〜40.0重量%、(+)−カテキン0.5〜3.0重量%、(−)−エピガロカテキンガレート30〜87.5重量%、(−)−エピカテキン4.5〜15.0重量%、(−)−ガロカテキンガレート0〜10重量%、(−)−エピカテキンガレート0〜15重量%及び(−)−カテキンガレート0〜1.0重量%、没食子酸0〜3重量%、メチルテオブロミン0〜2重量%を含有する事を特徴とするリン酸カルシウム溶解抑制剤。
(5)(+)−ガロカテキン2.0〜4.0重量%、(−)−エピガロカテキン5.5〜40.0重量%、(+)−カテキン0.5〜3.0重量%、(−)−エピガロカテキンガレート30〜87.5重量%、(−)−エピカテキン4.5〜15.0重量%、(−)−ガロカテキンガレート0〜10重量%、(−)−エピカテキンガレート0〜15重量%及び(−)−カテキンガレート0〜1.0重量%、没食子酸0〜3重量%、メチルテオブロミン0〜2重量%、ナトリウムイオン0.001〜0.04重量%、カリウムイオン0.001〜0.2重量%、マンガンイオン0.001〜0.02重量%及びマグネシウムイオン0.001〜0.04重量%を含有する事を特徴とするリン酸カルシウム溶解抑制剤。
(6)(−)−エピガロカテキンガレート70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%及びメチルテオブロミン0〜2重量%を含有する事を特徴とするリン酸カルシウム溶解抑制剤。
(7)(−)−エピガロカテキンガレート70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%、メチルテオブロミン0〜2重量%、ナトリウムイオン0.001〜0.04重量%、カリウムイオン0.001〜0.2重量%、マンガンイオン0.001〜0.02重量%及びマグネシウムイオン0.001〜0.04重量%を含有する事を特徴とするリン酸カルシウム溶解抑制剤。
(8)キナ酸含量が1重量%以下である事を特徴とする前記(1)〜(7)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
(9)シュウ酸含量が1重量%以下である事を特徴とする前記(1)〜(8)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
(10)(A)公定タンニン法により測定したポリフェノール含量と(B)オクタデシル基誘導化シリカゲルを充填剤されているカラムと検出波長280nmの高速液体クロマトグラフィーにより測定したカテキン類の含有重量比[(B)/(A)]が0.75〜0.99である事を特徴とする前記(1)〜(9)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
(11)リン酸カルシウムがハイドロキシアパタイトである事を特徴とする前記(1)〜(10)記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
(12)リン酸カルシウムがエナメル質の成分である事を特徴とする前記(1)〜(11)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
(13)溶解がエナメル質からの溶出である事を特徴とする前記(1)〜(12)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
(14)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品。
(15)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品。
(16)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品。
(17)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品。
(18)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有菓子。
(19)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有菓子。
(20)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有菓子。
(21)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有菓子。
(22)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有キャンディー。
(23)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有キャンディー。
(24)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有キャンディー。
(25)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有キャンディー。
(26)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有ガム。
(27)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有ガム。
(28)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有ガム。
(29)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有ガム。
(30)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有チョコレート。
(31)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有チョコレート。
(32)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有チョコレート。
(33)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有チョコレート。
(34)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有錠菓。
(35)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有錠菓。
(36)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有錠菓。
(37)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有錠菓。
(38)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有飲料。
(39)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有飲料。
(40)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有飲料。
(41)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有飲料。
(42)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有洗口液。
(43)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有洗口液。
(44)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有洗口液。
(45)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有洗口液。
(46)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有歯磨き。
(47)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有歯磨き。
(48)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有歯磨き。
(49)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有歯磨き。
(50)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有食品。
(51)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有食品。
(52)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有食品。
(53)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有食品。
(54)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有菓子。
(55)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したソトロン含有菓子。
(56)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したソトロン含有菓子。
(57)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したソトロン含有菓子。
(58)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有キャンディー。
(59)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したソトロン含有キャンディー。
(60)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したソトロン含有キャンディー。
(61)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したソトロン含有キャンディー。
(62)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有ガム。
(63)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したソトロン含有ガム。
(64)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したソトロン含有ガム。
(65)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したソトロン含有ガム。
(66)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有チョコレート。
(67)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したソトロン含有チョコレート。
(68)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したソトロン含有チョコレート。
(69)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したソトロン含有チョコレート。
(70)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有錠菓。
(71)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有錠菓。
(72)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有錠菓。
(73)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有錠菓。
(74)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有飲料。
(75)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したソトロン含有飲料。
(76)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したソトロン含有飲料。
(77)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したソトロン含有飲料。
(78)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有洗口液。
(79)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有洗口液。
(80)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有洗口液。
(81)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有洗口液。
(82)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有歯磨き。
(83)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有歯磨き。
(84)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有歯磨き。
(85)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したソトロン含有歯磨き。
(86)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤をソトロンと併用するリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(87)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を経口投与物に0.0025〜1重量%含有させるリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(88)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を経口投与物に0.005〜0.5重量%含有させるリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(89)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を経口投与物に0.01〜0.25重量%含有させるリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(90)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を食品、洗口液、歯磨き及びトローチのいずれかに含有させるリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(91)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を食品、洗口液、歯磨き及びトローチのいずれかに0.0025〜1重量%含有させるリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(92)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を食品、洗口液、歯磨き及びトローチのいずれかに0.005〜0.5重量%含有させるリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(93)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を食品、洗口液、歯磨き及びトローチのいずれかに0.015〜0.25重量%含有させるリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(94)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤をソトロン含有経口投与物に0.0025〜1重量%含有させるリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(95)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤をソトロン含有経口投与物に0.005〜0.5重量%含有させるリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(96)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤をソトロン含有経口投与物に0.01〜0.25重量%含有させるリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(97)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤をソトロン含有食品、ソトロン含有洗口液、ソトロン含有歯磨き及びソトロン含有トローチのいずれかに含有させるリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(98)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤をソトロン含有食品、ソトロン含有洗口液、ソトロン含有歯磨き及びソトロン含有トローチのいずれかに0.0025〜1重量%含有させるリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(99)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤をソトロン含有食品、ソトロン含有洗口液、ソトロン含有歯磨き及びソトロン含有トローチのいずれかに0.005〜0.5重量%含有させるリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(100)前記(1)〜(13)いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤をソトロン含有食品、ソトロン含有洗口液、ソトロン含有歯磨き及びソトロン含有トローチのいずれかに0.01〜0.25重量%含有させるリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。
(101)カテキン類70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%及びメチルテオブロミン0〜2重量%を含有する事を特徴とするひとハイドロキシアパタイト溶解抑制剤。
(102)カテキン類70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%、メチルテオブロミン0〜2重量%、ナトリウムイオン0.001〜0.04重量%、カリウムイオン0.001〜0.2重量%、マンガンイオン0.001〜0.02重量%及びマグネシウムイオン0.001〜0.04重量%を含有する事を特徴とするハイドロキシアパタイト溶解抑制剤。
(103)カテキン類が(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、(+)−カテキン、(−)−エピガロカテキンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテキンガレート及び(−)−カテキンガレートより選ばれる一種又は二種以上である事を特徴とする前記(1)又は(2)記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤。
(104)(+)−ガロカテキン2.0〜4.0重量%、(−)−エピガロカテキン5.5〜40.0重量%、(+)−カテキン0.5〜3.0重量%、(−)−エピガロカテキンガレート30〜87.5重量%、(−)−エピカテキン4.5〜15.0重量%、(−)−ガロカテキンガレート0〜10重量%、(−)−エピカテキンガレート0〜15重量%及び(−)−カテキンガレート0〜1.0重量%、没食子酸0〜3重量%、メチルテオブロミン0〜2重量%を含有する事を特徴とするハイドロキシアパタイト溶解抑制剤。
(105)(+)−ガロカテキン2.0〜4.0重量%、(−)−エピガロカテキン5.5〜40.0重量%、(+)−カテキン0.5〜3.0重量%、(−)−エピガロカテキンガレート30〜87.5重量%、(−)−エピカテキン4.5〜15.0重量%、(−)−ガロカテキンガレート0〜10重量%、(−)−エピカテキンガレート0〜15重量%及び(−)−カテキンガレート0〜1.0重量%、没食子酸0〜3重量%、メチルテオブロミン0〜2重量%、ナトリウムイオン0.001〜0.04重量%、カリウムイオン0.001〜0.2重量%、マンガンイオン0.001〜0.02重量%及びマグネシウムイオン0.001〜0.04重量%を含有する事を特徴とするハイドロキシアパタイト溶解抑制剤。
(106)(−)−エピガロカテキンガレート70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%及びメチルテオブロミン0〜2重量%を含有する事を特徴とするハイドロキシアパタイト溶解抑制剤。
(107)(−)−エピガロカテキンガレート70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%、メチルテオブロミン0〜2重量%、ナトリウムイオン0.001〜0.04重量%、カリウムイオン0.001〜0.2重量%、マンガンイオン0.001〜0.02重量%及びマグネシウムイオン0.001〜0.04重量%を含有する事を特徴とするハイドロキシアパタイト溶解抑制剤。
(108)キナ酸含量が1重量%以下である事を特徴とする前記(101)〜(107)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤。
(109)シュウ酸含量が1重量%以下である事を特徴とする前記(101)〜(108)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤。
(110)(A)公定タンニン法により測定したポリフェノール含量と(B)オクタデシル基誘導化シリカゲルを充填剤されているカラムと検出波長280nmの高速液体クロマトグラフィーにより測定したカテキン類の含有重量比[(B)/(A)]が0.75〜0.99である事を特徴とする前記(101)〜(109)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤。
(111)ハイドロキシアパタイトがエナメル質の成分である事を特徴とする前記(101)〜(110)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤。
(112)溶解がエナメル質からの溶出である事を特徴とする前記(101)〜(111)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤。
(113)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有食品。
(114)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有食品。
(115)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有食品。
(116)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有食品。
(117)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有菓子。
(118)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有菓子。
(119)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有菓子。
(120)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有菓子。
(121)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有キャンディー。
(122)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有キャンディー。
(123)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有キャンディー。
(124)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有キャンディー。
(125)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有ガム。
(126)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有ガム。
(127)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有ガム。
(128)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有ガム。
(129)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有チョコレート。
(130)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有チョコレート。
(131)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有チョコレート。
(132)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有チョコレート。
(133)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有錠菓。
(134)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有錠菓。
(135)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有錠菓。
(136)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有錠菓。
(137)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有飲料。
(138)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有飲料。
(139)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有飲料。
(140)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有飲料。
(141)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有洗口液。
(142)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有洗口液。
(143)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有洗口液。
(144)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有洗口液。
(145)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有歯磨き。
(146)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有歯磨き。
(147)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有歯磨き。
(148)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤含有歯磨き。
(149)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有食品。
(150)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有食品。
(151)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有食品。
(152)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有食品。
(153)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有菓子。
(154)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したソトロン含有菓子。
(155)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したソトロン含有菓子。
(156)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したソトロン含有菓子。
(157)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有キャンディー。
(158)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したソトロン含有キャンディー。
(159)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したソトロン含有キャンディー。
(160)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したソトロン含有キャンディー。
(161)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有ガム。
(162)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したソトロン含有ガム。
(163)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したソトロン含有ガム。
(164)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したソトロン含有ガム。
(165)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有チョコレート。
(166)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したソトロン含有チョコレート。
(167)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したソトロン含有チョコレート。
(168)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したソトロン含有チョコレート。
(169)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有錠菓。
(170)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有錠菓。
(171)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有錠菓。
(172)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有錠菓。
(173)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有飲料。
(174)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したソトロン含有飲料。
(175)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したソトロン含有飲料。
(176)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したソトロン含有飲料。
(177)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有洗口液。
(178)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有洗口液。
(179)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有洗口液。
(180)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有洗口液。
(181)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有歯磨き。
(182)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.0025〜1重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有歯磨き。
(183)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.005〜0.5重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有歯磨き。
(184)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を0.01〜0.25重量%含有したハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を含有したソトロン含有歯磨き。
(185)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤をソトロンと併用するハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
(186)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を経口投与物に0.0025〜1重量%含有させるハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
(187)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を経口投与物に0.005〜0.5重量%含有させるハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
(188)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を経口投与物に0.01〜0.25重量%含有させるハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
(189)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を食品、洗口液、歯磨き及びトローチのいずれかに含有させるハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
(190)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を食品、洗口液、歯磨き及びトローチのいずれかに0.0025〜1重量%含有させるハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
(191)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を食品、洗口液、歯磨き及びトローチのいずれかに0.005〜0.5重量%含有させるハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
(192)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤を食品、洗口液、歯磨き及びトローチのいずれかに0.01〜0.25重量%含有させるハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
(193)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤をソトロン含有経口投与物に0.0025〜1重量%含有させるハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
(194)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤をソトロン含有経口投与物に0.005〜0.5重量%含有させるハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
(195)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤をソトロン含有経口投与物に0.01〜0.25重量%含有させるハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
(196)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤をソトロン含有食品、ソトロン含有洗口液、ソトロン含有歯磨き及びソトロン含有トローチのいずれかに含有させるハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
(197)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤をソトロン含有食品、ソトロン含有洗口液、ソトロン含有歯磨き及びソトロン含有トローチのいずれかに0.0025〜1重量%含有させるハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
(198)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤をソトロン含有食品、ソトロン含有洗口液、ソトロン含有歯磨き及びソトロン含有トローチのいずれかに0.005〜0.5重量%含有させるハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
(199)前記(101)〜(112)いずれか記載のハイドロキシアパタイト溶解抑制剤をソトロン含有食品、ソトロン含有洗口液、ソトロン含有歯磨き及びソトロン含有トローチのいずれかに0.015〜0.25重量%含有させるハイドロキシアパタイト溶解抑制剤の使用。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明のリン酸カルシウム溶解抑制剤これを含有した食品及びその使用は、リン酸カルシウムの溶解を効果的に抑制する事ができ、また、その食品に存在する成分であるソトロンを安定化し、食品の風味劣化を抑制するソトロン安定化作用も有し、産業界において大きく貢献する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】処理されたHAP粉末の電位差測定の図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテキン類70〜99重量%、没食子酸0〜3重量%及びメチルテオブロミン0〜2重量%を含有する事を特徴とするリン酸カルシウム溶解抑制剤。
【請求項2】
さらに、ナトリウムイオン0.001〜0.04重量%、カリウムイオン0.001〜0.2重量%、マンガンイオン0.001〜0.02重量%及びマグネシウムイオン0.001〜0.04重量%を含有する事を特徴とする請求項1記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
【請求項3】
カテキン類が(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、(+)−カテキン、(−)−エピガロカテキンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテキンガレート及び(−)−カテキンガレートより選ばれる一種又は二種以上である事を特徴とする請求項1又は2いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
【請求項4】
カテキン類が(+)−ガロカテキン2.0〜4.0重量%、(−)−エピガロカテキン5.5〜40.0重量%、(+)−カテキン0.5〜3.0重量%、(−)−エピガロカテキンガレート30〜87.5重量%、(−)−エピカテキン4.5〜15.0重量%、(−)−ガロカテキンガレート0〜10重量%、(−)−エピカテキンガレート0〜15重量%及び(−)−カテキンガレート0〜1.0重量%を含有する事を特徴とする請求項1又は2いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
【請求項5】
カテキン類が(−)−エピガロカテキンガレートである事を特徴とする請求項1又は2いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
【請求項6】
キナ酸含量が1重量%以下である事を特徴とする請求項1〜5いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
【請求項7】
シュウ酸含量が1重量%以下である事を特徴とする請求項1〜6いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
【請求項8】
(A)公定タンニン法により測定したポリフェノール含量と(B)オクタデシル基誘導化シリカゲルを充填剤されているカラムと検出波長280nmの高速液体クロマトグラフィーにより測定したカテキン類の含有重量比[(B)/(A)]が0.75〜0.99である事を特徴とする請求項1〜7いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
【請求項9】
リン酸カルシウムがハイドロキシアパタイトである事を特徴とする請求項1〜8いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
【請求項10】
リン酸カルシウムがエナメル質の成分である事を特徴とする請求項1〜9いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
【請求項11】
溶解がエナメル質からの溶出である事を特徴とする請求項1〜10いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤。
【請求項12】
請求項1〜11いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤を含有したリン酸カルシウム溶解抑制剤含有食品。
【請求項13】
請求項1〜11いずれか記載のリン酸カルシウム溶解抑制剤をソトロンと併用するリン酸カルシウム溶解抑制剤の使用。

【図1】
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【公開番号】特開2008−247870(P2008−247870A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−94331(P2007−94331)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000204181)太陽化学株式会社 (244)
【Fターム(参考)】