説明

レジスト組成物、レジストパターン形成方法、化合物およびその製造方法、酸発生剤

【課題】新規な酸発生剤を含有するレジスト組成物、該レジスト組成物を用いたレジストパターン形成方法、レジスト組成物用の酸発生剤またはその前駆体として有用な新規な化合物、ならびに該化合物の製造方法を提供する。
【解決手段】酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解性が変化する基材成分(A)、および露光により酸を発生する酸発生剤成分(B)を含有するレジスト組成物であって、前記酸発生剤成分(B)が、下記一般式(b1−1)[式中、Rはヘテロ原子を有していてもよい炭化水素基であり;Rは2価の連結基であり;Yは炭素数1〜4のアルキレン基または炭素数1〜4のフッ素化アルキレン基であり;nは1〜3の整数であり;Zはn価の有機カチオン(ただし、アミンイオンおよび第4級アンモニウムイオンを除く。)である。]で表される化合物からなる酸発生剤(B1)を含むことを特徴とするレジスト組成物。
[化1]


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解性が変化する基材成分(A)、および露光により酸を発生する酸発生剤成分(B)を含有するレジスト組成物であって、
前記酸発生剤成分(B)が、下記一般式(b1−1)で表される化合物からなる酸発生剤(B1)を含むことを特徴とするレジスト組成物。
【化1】

[式中、Rはヘテロ原子を有していてもよい炭化水素基であり;Rは2価の連結基であり;Yは炭素数1〜4のアルキレン基または炭素数1〜4のフッ素化アルキレン基であり;nは1〜3の整数であり;Zはn価の有機カチオン(ただし、アミンイオンおよび第4級アンモニウムイオンを除く。)である。]
【請求項2】
前記基材成分(A)が、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解性が増大する基材成分である請求項1に記載のレジスト組成物。
【請求項3】
前記基材成分(A)が、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解性が増大する樹脂成分(A1)を含有し、該樹脂成分(A1)が、酸解離性溶解抑制基を含むアクリル酸エステルから誘導される構成単位(a1)を有する請求項2に記載のレジスト組成物。
【請求項4】
前記樹脂成分(A1)が、さらに、ラクトン含有環式基を含むアクリル酸エステルから誘導される構成単位(a2)を有する請求項3に記載のレジスト組成物。
【請求項5】
前記樹脂成分(A1)が、さらに、極性基含有脂肪族炭化水素基を含むアクリル酸エステルから誘導される構成単位(a3)を有する請求項3または4に記載のレジスト組成物。
【請求項6】
含窒素有機化合物(D)を含有する請求項1〜5のいずれか一項に記載のレジスト組成物。
【請求項7】
支持体上に、請求項1〜6のいずれか一項に記載のレジスト組成物を用いてレジスト膜を形成する工程、前記レジスト膜を露光する工程、および前記レジスト膜をアルカリ現像してレジストパターンを形成する工程を含むレジストパターン形成方法。
【請求項8】
下記一般式(I)で表されるアニオンを有する化合物。
【化2】

[式中、Rはヘテロ原子を有していてもよい炭化水素基であり;Rは2価の連結基であり;Yは炭素数1〜4のアルキレン基または炭素数1〜4のフッ素化アルキレン基である。]
【請求項9】
下記一般式(b1−1)で表される化合物。
【化3】

[式中、Rはヘテロ原子を有していてもよい炭化水素基であり;Rは2価の連結基であり;Yは炭素数1〜4のアルキレン基またはフッ素化アルキレン基であり;nは1〜3の整数であり;Zはn価の有機カチオン(ただし、アミンイオンおよび第4級アンモニウムイオンを除く。)である。]
【請求項10】
下記一般式(b0−1)で表される化合物。
【化4】

[式中、Rはヘテロ原子を有していてもよい炭化水素基であり;Rは2価の連結基であり;Yは炭素数1〜4のアルキレン基またはフッ素化アルキレン基であり;Wはアルカリ金属イオン、アミンイオンまたは第4級アンモニウムイオンである。]
【請求項11】
請求項9に記載の化合物の製造方法であって、
下記一般式(b0−1)で表される化合物と、下記一般式(b0−2)で表される化合物とを反応させる工程を含む製造方法。
【化5】

[式中、R、R、Y、nおよびZはそれぞれ前記と同じであり;Wはアルカリ金属イオン、アミンイオンまたは第4級アンモニウムイオンであり;Aはカウンターアニオンである。]
【請求項12】
請求項10に記載の化合物の製造方法であって、
下記一般式(1−11)で表される化合物と、下記一般式(1−12)で表される化合物とを、アルカリ金属水酸化物、アミンまたは第4級アンモニウム塩の存在下で反応させる工程を含む製造方法。
【化6】

[式中、R、RおよびYはそれぞれ前記と同じであり;W’はアルカリ金属イオン、アミンイオンまたは第4級アンモニウムイオンであり、X21はハロゲン原子である。]
【請求項13】
請求項9に記載の化合物からなる酸発生剤。

【公開番号】特開2010−275296(P2010−275296A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−98179(P2010−98179)
【出願日】平成22年4月21日(2010.4.21)
【出願人】(000220239)東京応化工業株式会社 (1,407)
【Fターム(参考)】