説明

レトロウィルス蛋白分解酵素を阻害する化合物

【課題】AIDSの治療又は予防に有用なHIV蛋白分解酵素阻害剤の提供。
【解決手段】一般式(A)の化合物。


好ましくは、Rが置換しもよいチアゾリル又はオキサゾリル;nが1;Rが水素;RがC〜Cアルキル;R及びR4aがフェニル;Rが水素;Rがチアゾリル、オキサゾリル等;ZがOである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式の化合物または薬学的に許されるその塩、エステルまたはプロドラッグ:
【化1】

式中、Rは、置換基が(i)低級アルキル、(ii)低級アルケニル、(iii)シクロアルキル、(iv)シクロアルキルアルキル、(v)シクロアルケニル、(vi)シクロアルケニルアルキル、(vii)複素環(ここで複素環は、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニルおよびピラジニルから選ばれ、ここで複素環は、未置換であるかまたは、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびチオアルコキシから選ばれる置換基で置換される)、(viii)(複素環式)アルキル(ここで複素環は上記の通りに定義される)、(ix)アルコキシアルキル、(x)チオアルコキシアルキル、(xi)アルキルアミノ、(xii)ジアルキルアミノ、(xiii)フェニル(ここでフェニル環は、未置換であるかまたはハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびチオアルコキシから選ばれる置換基で置換される)、(xiv)フェニルアルキル(ここでフェニル環は、未置換であるかまたは上記で定義した通りに置換される)、(xv)ジアルキルアミノアルキル、(xvi)アルコキシならびに(xvii)チオアルコキシから選ばれる、一置換チアゾリル、一置換オキサゾリル、一置換イソキサゾリルまたは一置換イソチアゾリルであり;
nは、1、2または3であり;
は、水素または低級アルキルであり;
は、低級アルキルであり;
およびR4aは、独立にフェニル、チアゾリルおよびオキサゾリルから選ばれ(ここで、フェニル、チアゾリルまたはオキサゾリル環は、未置換であるかまたは、(i)ハロ、(ii)低級アルキル、(iii)ヒドロキシ、(iv)アルコキシおよび(v)チオアルコキシから選ばれる置換基で置換される);
は、水素または低級アルキルであり;
は、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリルまたはイソチアゾリルであり(ここで、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリルまたはイソチアゾリル環は、未置換であるかまたは低級アルキルで置換される);
Xは水素でYは- OHであるか又は、Xは- OHでYは水素であるが、但し、Zが- N(R)- で且つRが未置換である場合、Xは水素でYは- OHであり、さらにRがメチルでRが未置換である場合、Xは水素でYは- OHであり;
Zは、存在しないか、- O- 、- S- 、- CH2 - または- N(R)- であり(ここでRは、低級アルキル、シクロアルキル、- OHまたは、R8aが水素、低級アルキルまたはN- 保護基であるところの- NHR8aである)。
【請求項2】
下記一般式の化合物または薬学的に許されるその塩、エステルまたはプロドラッグ:
【化2】

式中、Rは、置換基が(i)低級アルキル、(ii)低級アルケニル、(iii)シクロアルキル、(iv)シクロアルキルアルキル、(v)シクロアルケニル、(vi)シクロアルケニルアルキル、(vii)複素環(ここで複素環は、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニルおよびピラジニルから選ばれ、ここで複素環は、未置換であるかまたは、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびチオアルコキシから選ばれる置換基で置換される)、(viii)(複素環式)アルキル(ここで複素環は上記の通りに定義される)、(ix)アルコキシアルキル、(x)チオアルコキシアルキル、(xi)アルキルアミノ、(xii)ジアルキルアミノ、(xiii)フェニル(ここでフェニル環は、未置換であるかまたはハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびチオアルコキシから選ばれる置換基で置換される)、(xiv)フェニルアルキル(ここでフェニル環は、未置換であるかまたは上記で定義した通りに置換される)、(xv)ジアルキルアミノアルキル、(xvi)アルコキシならびに(xvii)チオアルコキシから選ばれる、一置換チアゾリル、一置換オキサゾリル、一置換イソキサゾリルまたは一置換イソチアゾリルであり;
nは、1、2または3であり;
は、水素または低級アルキルであり;
は、低級アルキルであり;
は、フェニル、チアゾリルまたはオキサゾリルであり(ここで、フェニル、チアゾリルまたはオキサゾリル環は、未置換であるかまたは、(i)ハロ、(ii)低級アルキル、(iii)ヒドロキシ、(iv)アルコキシおよび(v)チオアルコキシから選ばれる置換基で置換される);
は、水素、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはチオアルコキシであり;
は、水素または低級アルキルであり;
は、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリルまたはイソチアゾリルであり(ここで、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリルまたはイソチアゾリル環は、未置換であるかまたは低級アルキルで置換される);
Xは水素でYは- OHであるか又は、Xは- OHでYは水素であるが、但し、Zが- N(R)- で且つRが未置換である場合、Xは水素でYは- OHであり、さらにRがメチルでRが未置換である場合、Xは水素でYは- OHであり;
Zは、存在しないか、- O- 、- S- 、- CH- または- N(R)- であり(ここでRは、低級アルキル、シクロアルキル、- OHまたは、R8aが水素、低級アルキルまたはN- 保護基であるところの- NHR8aである)。
【請求項3】
請求項2に記載の化合物(ここで、Rは、置換基が(i)低級アルキル、(ii)低級アルケニル、(iii)シクロアルキル、(iv)シクロアルキルアルキル、(v)シクロアルケニル、(vi)シクロアルケニルアルキル、(vii)複素環(ここで複素環は、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニルおよびピラジニルから選ばれ、ここで複素環は、未置換であるかまたは、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびチオアルコキシから選ばれる置換基で置換される)、(viii)(複素環式)アルキル(ここで複素環は上記の通りに定義される)、(ix)アルコキシアルキル、(x)チオアルコキシアルキル、(xi)アルキルアミノ、(xii)ジアルキルアミノ、(xiii)フェニル(ここでフェニル環は、未置換であるかまたはハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびチオアルコキシから選ばれる置換基で置換される)、(xiv)フェニルアルキル(ここでフェニル環は、未置換であるかまたは上記で定義した通りに置換される)、(xv)ジアルキルアミノアルキル、(xvi)アルコキシならびに(xvii)チオアルコキシから選ばれる、一置換チアゾリルまたは一置換オキサゾリルであり;nは1であり;Rは水素であり;Rはフェニルまたはチアゾリルであり;Rは水素であり;Rは水素であり;Rは、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリルである)。
【請求項4】
請求項2に記載の化合物(ここで、Rは、置換基が(i)低級アルキル、(ii)低級アルケニル、(iii)シクロアルキル、(iv)シクロアルキルアルキル、(v)シクロアルケニル、(vi)シクロアルケニルアルキル、(vii)複素環(ここで複素環は、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニルおよびピラジニルから選ばれ、ここで複素環は、未置換であるかまたは、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびチオアルコキシから選ばれる置換基で置換される)、(viii)(複素環式)アルキル(ここで複素環は上記の通りに定義される)、(ix)アルコキシアルキル、(x)チオアルコキシアルキル、(xi)アルキルアミノ、(xii)ジアルキルアミノ、(xiii)フェニル(ここでフェニル環は、未置換であるかまたはハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびチオアルコキシから選ばれる置換基で置換される)、(xiv)フェニルアルキル(ここでフェニル環は、未置換であるかまたは上記で定義した通りに置換される)、(xv)ジアルキルアミノアルキル、(xvi)アルコキシならびに(xvii)チオアルコキシから選ばれる、2- 一置換- 4- チアゾリルまたは2- 一置換- 4- オキサゾリルであり;nは1であり;Rは水素であり;Rはフェニルであり;Rは水素であり;Rは水素であり;Rは、5- チアゾリル、5- オキサゾリル、5- イソチアゾリルまたは5- イソキサゾリルである)。
【請求項5】
請求項2に記載の化合物(ここで、Rは、置換基が低級アルキルであるところの2- 一置換- 4- チアゾリルまたは2- 一置換- 4- オキサゾリルであり;nは1であり;Rは水素であり;Rはフェニルであり;Rは水素であり;Rは水素であり;Rは、5- チアゾリル、5- オキサゾリル、5- イソチアゾリルまたは5- イソキサゾリルであり;Zは、- O- または、Rが低級アルキルである- N(R)- である)。
【請求項6】
請求項2に記載の化合物(ここで、Rは2- 一置換- 4- チアゾリルまたは2- 一置換- 4- オキサゾリルであり(ここで、置換基はエチルまたはイソプロピルである);nは1であり;Rは水素であり;Rはメチルまたはイソプロピルであり;Rはフェニルであり;Rは水素であり;Rは水素であり;Rは、5- チアゾリル、5- オキサゾリル、5- イソチアゾリルまたは5- イソキサゾリルであり;Zは- O- である)。
【請求項7】
請求項2に記載の化合物(ここで、Rは2- 一置換- 4- チアゾリルまたは2- 一置換- 4- オキサゾリルであり(ここで、置換基はエチルまたはイソプロピルである);nは1であり;Rは水素であり;Rはイソプロピルであり;Rはフェニルであり;Rは水素であり;Rは水素であり;Rは、5- チアゾリル、5- オキサゾリル、5- イソチアゾリルまたは5- イソキサゾリルであり;Zは、Rがメチルである- N(R)- であり;Xは水素でありYは- OHである)。
【請求項8】
(2S,3S,5S)- 5- (N- (N- ((N- メチル- N- ((2- イソプロピル- 4- チアゾリル)メチル)アミノ)カルボニル)バリニル)アミノ)- 2- (N- ((5- チアゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;または薬学的に許されるその塩、エステルまたはプロドラッグ。
【請求項9】
(2S,3S,5S)- 5- (N- (N- ((N- メチル- N- ((2- イソプロピル- 4- オキサゾリル)メチル)アミノ)カルボニル)バリニル)アミノ)- 2- (N- ((5- チアゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;または薬学的に許されるその塩、エステルまたはプロドラッグ。
【請求項10】
(2S,3S,5S)- 5- (N- (N- ((N- メチル- N- ((2- イソプロピル- 4- チアゾリル)メチル)アミノ)カルボニル)アラニニル)アミノ)- 2- (N- ((5- チアゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;
(2S,3S,5S)- 5- (N- (N- ((2- イソプロピル- 4- チアゾリル)メトキシカルボニル)バリニル)アミノ)- 2- (N- ((5- チアゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;
(2S,3S,5S)- 2- (N- (N- ((2- イソプロピル- 4- チアゾリル)メトキシカルボニル)バリニル)アミノ)- 5- (N- ((5- チアゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;
(2S,3S,5S)- 5- (N- (N- ((2- イソプロピル- 4- チアゾリル)メトキシカルボニル)アラニニル)アミノ)- 2- (N- ((5- チアゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;
(2S,3S,5S)- 5- (N- (N- ((2- (N,N- ジメチルアミノ)- 4- チアゾリル)メトキシカルボニル)バリニル)アミノ)- 2- (N- ((5- チアゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;
(2S,3S,5S)- 2- (N- (N- ((2- (N,N- ジメチルアミノ)- 4- チアゾリル)メトキシカルボニル)バリニル)アミノ)- 5- (N- ((5- チアゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;
(2S,3S,5S)- 5- (N- (N- ((2- (4- モルホリニル)- 4- チアゾリル)メトキシカルボニル)バリニル)アミノ)- 2- (N- ((5- チアゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;
(2S,3S,5S)- 2- (N- (N- ((2- (4- モルホリニル)- 4- チアゾリル)メトキシカルボニル)バリニル)アミノ)- 5- (N- ((5- チアゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;
(2S,3S,5S)- 5- (N- (N- ((2- (1- ピロリジニル)- 4- チアゾリル)メトキシカルボニル)バリニル)アミノ)- 2- (N- ((5- チアゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;
(2S,3S,5S)- 5- (N- (N- ((N- メチル- N- ((2- イソプロピル- 4- オキサゾリル)メチル)アミノ)カルボニル)バリニル)アミノ)- 2- (N- ((5- オキサゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;
(2S,3S,5S)- 5- (N- (N- ((N- メチル- N- ((2- イソプロピル- 4- チアゾリル)メチル)アミノ)カルボニル)バリニル)アミノ)- 2- (N- ((5- オキサゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;
(2S,3S,5S)- 5- (N- (N- ((N- メチル- N- ((2- イソプロピル- 4- チアゾリル)メチル)アミノ)カルボニル)バリニル)アミノ)- 2- (N- ((5- イソキサゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;および
(2S,3S,5S)- 5- (N- (N- ((N- メチル- N- ((2- イソプロピル- 4- オキサゾリル)メチル)アミノ)カルボニル)バリニル)アミノ)- 2- (N- ((5- イソキサゾリル)メトキシカルボニル)アミノ)- 1,6- ジフェニル- 3- ヒドロキシヘキサン;または薬学的に許されるその塩、エステルもしくはプロドラッグから成る群から選ばれる化合物。
【請求項11】
下記一般式の化合物または薬学的に許されるその塩、エステルまたはプロドラッグ:
【化3】

式中、Rは、置換基が(i)低級アルキル、(ii)低級アルケニル、(iii)シクロアルキル、(iv)シクロアルキルアルキル、(v)シクロアルケニル、(vi)シクロアルケニルアルキル、(vii)複素環(ここで複素環は、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニルおよびピラジニルから選ばれ、ここで複素環は、未置換であるかまたは、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびチオアルコキシから選ばれる置換基で置換される)、(viii)(複素環式)アルキル(ここで複素環は上記の通りに定義される)、(ix)アルコキシアルキル、(x)チオアルコキシアルキル、(xi)アルキルアミノ、(xii)ジアルキルアミノ、(xiii)フェニル(ここでフェニル環は、未置換であるかまたはハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびチオアルコキシから選ばれる置換基で置換される)、(xiv)フェニルアルキル(ここでフェニル環は、未置換であるかまたは上記で定義した通りに置換される)、(xv)ジアルキルアミノアルキル、(xvi)アルコキシならびに(xvii)チオアルコキシから選ばれる、一置換チアゾリル、一置換オキサゾリル、一置換イソキサゾリルまたは一置換イソチアゾリルであり;
nは、1、2または3であり;
は、水素または低級アルキルであり;
は、低級アルキルであり;
およびR4aは、独立にフェニル、チアゾリルまたはオキサゾリルから選ばれ(ここで、フェニル、チアゾリルまたはオキサゾリル環は、未置換であるかまたは、(i)ハロ、(ii)低級アルキル、(iii)ヒドロキシ、(iv)アルコキシおよび(v)チオアルコキシから選ばれる置換基で置換される);
は、水素または低級アルキルであり;
は、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリルまたはイソチアゾリルであり(ここで、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリルまたはイソチアゾリル環は、未置換であるかまたは低級アルキルで置換される);
Xは- OHでYは- OHであり;
Zは、存在しないか、- O- 、- S- 、- CH2 - または
- N(R)- であり(ここでRは、低級アルキル、シクロアルキル、- OHまたは、R8aが水素、低級アルキルまたはN- 保護基であるところの- NHR8aである)。
【請求項12】
医薬担体および、治療に効果的な量の請求項1- 11のいずれか1つに記載の化合物から成ることを特徴とする、HIV蛋白分解酵素を阻害する医薬組成物。
【請求項13】
下記一般式の化合物またはその酸付加塩:
【化4】

式中、RおよびR4aは、独立にフェニル、チアゾリルおよびオキサゾリルから選ばれ(ここで、フェニル、チアゾリルまたはオキサゾリル環は、未置換であるかまたは、(i)ハロ、(ii)低級アルキル、(iii)ヒドロキシ、(iv)アルコキシおよび(v)チオアルコキシから選ばれる置換基で置換される);
*は、低級アルキル、フェニル、ハロ- 置換フェニル、ジハロ- 置換フェニル、アルコキシ- 置換フェニル、低級アルキル- 置換フェニル、ビス- トリフルオロメチル- 置換フェニルまたはナフチルである。
【請求項14】
およびR4aはフェニルで、且つR* はフェニルであるところの請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
下記一般式の化合物またはその酸付加塩:
【化5】

式中、RおよびR4aは、独立にフェニル、チアゾリルおよびオキサゾリルから選ばれ(ここで、フェニル、チアゾリルまたはオキサゾリル環は、未置換であるかまたは、(i)ハロ、(ii)低級アルキル、(iii)ヒドロキシ、(iv)アルコキシおよび(v)チオアルコキシから選ばれる置換基で置換される);
*は、低級アルキル、フェニル、ハロ- 置換フェニル、ジハロ- 置換フェニル、アルコキシ- 置換フェニル、低級アルキル- 置換フェニル、ビス- トリフルオロメチル- 置換フェニルまたはナフチルである。
【請求項16】
およびR4aはフェニルで、且つR* はフェニルであるところの請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
(a)下記一般式の化合物:
【化6】

(ここで、R、R4a、R、R、XおよびYは、既に定義した通りである)と下記一般式の化合物もしくはその活性化エステル誘導体:
【化7】

(ここで、n、R、R、ZおよびRは、既に定義した通りである)とを反応させる;または(b)一般式(R)(R)CHOC(O)OL(ここで、Lは、アシル化反応の活性基であり、RおよびRは、既に定義した通りである)の化合物を用いて、下記一般式の化合物:
【化8】

(ここで、R、R、R、R、R4a、XおよびYは、既に定義した通りである)をアシル化することを特徴とする、請求項1- 11のいずれか1つに記載の化合物の調製方法。
【請求項18】
(a)下記一般式の化合物:
【化9】

(ここで、RおよびR4aは、以下に定義する通りである)と(i)R* B(OH)、(ii)B(OR** 、(iii)B(R***または(iv)
【化10】

(ここで、R* は、フェニル、ハロ- 置換フェニル、ジハロ- 置換フェニル、アルコキシ- 置換フェニル、低級アルキル- 置換フェニル、ビス- トリフルオロメチル- 置換フェニルもしくはナフチルまたは低級アルキルであり、R**は、低級アルキルであり、R*** は、ハロである)とを反応させ、続いて(b)一般式(R)(R)CHOC(O)OL(ここで、Lは、アシル化反応の活性基であり、RおよびRは、以下に定義する通りである)の化合物を用いて、工程(a)の生成物をアシル化することから成る、下記一般式:
【化11】

式中、RおよびR4aは、独立にフェニル、チアゾリルおよびオキサゾリルから選ばれ(ここで、フェニル、チアゾリルまたはオキサゾリル環は、未置換であるかまたは、(i)ハロ、(ii)低級アルキル、(iii)ヒドロキシ、(iv)アルコキシおよび(v)チオアルコキシから選ばれる置換基で置換される);
は、水素または低級アルキルであり;
は、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリルまたはイソチアゾリルであり(ここで、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリルまたはイソチアゾリル環は、未置換であるかまたは低級アルキルで置換される)
の化合物またはその酸付加塩の調製方法。
【請求項19】
およびR4aは、フェニルであり、R*がフェニルであるか又はR**がイソプロピルであるところの請求項18に記載の方法。
【請求項20】
(a)下記一般式の化合物:
【化12】

(ここで、RおよびR4aは、以下に定義する通りである)と(i)R* B(OH)、(ii)B(OR**、(iii)B(R***または(iv)
【化13】

(ここで、R*は、フェニル、ハロ- 置換フェニル、ジハロ- 置換フェニル、アルコキシ- 置換フェニル、低級アルキル- 置換フェニル、ビス- トリフルオロメチル- 置換フェニルもしくはナフチルまたは低級アルキルであり、R**は、低級アルキルであり、R*** は、ハロである)とを反応させ、続いて(b)工程(a)の生成物と下記一般式:
【化14】

(ここで、R、R、R、Zおよびnは、以下に定義する通りである)の化合物またはその活性化エステル誘導体とを反応させることから成る、下記一般式:
【化15】

(ここで、Rは、置換基が(i)低級アルキル、(ii)低級アルケニル、(iii)シクロアルキル、(iv)シクロアルキルアルキル、(v)シクロアルケニル、(vi)シクロアルケニルアルキル、(vii)複素環(ここで複素環は、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニルおよびピラジニルから選ばれ、ここで複素環は、未置換であるかまたは、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびチオアルコキシから選ばれる置換基で置換される)、(viii)(複素環式)アルキル(ここで複素環は上記の通りに定義される)、(ix)アルコキシアルキル、(x)チオアルコキシアルキル、(xi)アルキルアミノ、(xii)ジアルキルアミノ、(xiii)フェニル(ここでフェニル環は、未置換であるかまたはハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびチオアルコキシから選ばれる置換基で置換される)、(xiv)フェニルアルキル(ここでフェニル環は、未置換であるかまたは上記で定義した通りに置換される)、(xv)ジアルキルアミノアルキル、(xvi)アルコキシならびに(xvii)チオアルコキシから選ばれる、一置換チアゾリル、一置換オキサゾリル、一置換イソキサゾリルまたは一置換イソチアゾリルであり;
nは、1、2または3であり;
は、水素または低級アルキルであり;
は、低級アルキルであり;
およびR4aは、独立にフェニル、チアゾリルおよびオキサゾリルから選ばれ(ここで、フェニル、チアゾリルまたはオキサゾリル環は、未置換であるかまたは、(i)ハロ、(ii)低級アルキル、(iii)ヒドロキシ、(iv)アルコキシおよび(v)チオアルコキシから選ばれる置換基で置換される))の化合物またはその酸付加塩の調製方法。
【請求項21】
およびR4aは、フェニルであり、R* がフェニルであるか又はR**がイソプロピルであるところの請求項20に記載の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式の化合物または薬学的に許されるその塩:
【化1】

(式中、Rは一置換チアゾリル、一置換オキサゾリル、一置換イソチアゾリルまたは一置換イソキサゾリルであり;
nは1、2または3であり;
は水素または低級アルキルであり;
は低級アルキルであり;
は未置換または置換フェニルまたはチアゾリルであり;
は水素、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはチオアルコキシであり;
は、水素または低級アルキルであり;
は未置換または置換のチアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリルまたはイソキサゾリルであり;
Xは水素でYは−OHであるか、又はXは−OHでYは水素であり;
Zは−O−または−S−である)。

【公開番号】特開2006−232845(P2006−232845A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−103462(P2006−103462)
【出願日】平成18年4月4日(2006.4.4)
【分割の表示】特願平8−132368の分割
【原出願日】平成5年12月16日(1993.12.16)
【出願人】(596079219)アボツト・ラボラトリーズ (2)
【Fターム(参考)】