説明

ワイヤーハーネス用コネクター

【課題】エナメル線が細い場合で断線することなくエナメル線を接続端子に接続できるワイヤーハーネス用コネクターを提供すること。
【解決手段】コネクタ本体1は、間隔をおいて並設された複数の端子保持部3L,3,・・・,3,3Rと、端子保持部3L,3,・・・,3,3Rを一体に連結する連結部4を備えている。隣接する端子保持部3L,3,・・・,3,3R間には連結部4を除いた部分にハーネス用スリット5が形成され、各端子保持部3L,3,・・・,3,3Rには各接続端子2がそれぞれ保持され、接続端子2のハーネス接続部2cはハーネス用スリット5内に連結部4に近接して配設され、ワイヤーハーネス11の一端部11aはハーネス用スリット5内においてハーネス接続部2cに接着または溶着若しくは半田付けにより固着され、ワイヤーハーネス11は連結部4及びハーネス接続部2cに1回以上捲回され且つハーネス押さえ部材14で固定されたハーネス捲回部12を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ワイヤーハーネスを接続するためのワイヤーハーネス用コネクターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の配線用コネクタとしては、ハウジングに横方向に向けて等間隔で複数の隔壁を設けることにより、隔壁で区画された端子収容室をハウジングに横方向に複数並設し、ワイヤーハーネス(電線)の芯線に圧接刃を圧接させた圧接端子を各端子収容室にそれぞれ配設した圧接コネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この圧接コネクタでは、ハウジングの横方向に向けて延びる縦壁状の一対の圧接刃を間隔をおいて各圧接端子に設け、この一対の圧接刃間に上方に開放し且つワイヤーハーネスの直径よりも狭いスリットを形成して、このスリットに上方からワイヤーハーネスを押し込むことにより、一対の圧接刃が電線の側部の被覆を部分的に削り取って被覆内の芯線に圧接させるようにしている。
【特許文献1】特許第2929420号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば小型化・軽量化のためにワイヤーハーネスにエナメル線を用いることが考えられる。しかし、エナメル線は、導電性の芯線の外表面に絶縁層を焼き付け固着したものであって、樹脂チューブ等の樹脂皮膜が無いものであった。このため、芯線を圧接端子の一対の圧接刃間に押し込んで圧接保持させた場合、圧接刃による切れ込みが芯線に生じ、芯線の強度が低下しやすいという問題があった。
【0005】
しかも、この芯線を圧接端子の一対の圧接刃間に押し込む際に、エナメル線にテンションが掛かるため、エナメル線が細い場合には断線する虞があった。
【0006】
そこで、この発明は、エナメル線が細い場合で断線することなくエナメル線を接続端子に接続できるワイヤーハーネス用コネクターを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するため、この発明は、コネクタ本体に複数の接続端子が並設保持されていると共に、前記各接続端子のハーネス接続部にワイヤーハーネスの端部がそれぞれ接続されたワイヤーハーネス用コネクターにおいて、前記コネクタ本体は間隔をおいて並設された複数の端子保持部と該複数の端子保持部を一体に連結する連結部を備え、隣接する前記端子保持部間には前記連結部を除いた部分にハーネス用スリットがそれぞれ形成され、前記各端子保持部には前記各接続端子がそれぞれ保持されていると共に、前記複数の接続端子のハーネス接続部は前記複数のハーネス用スリット内に前記連結部に近接してそれぞれ配設され、前記ワイヤーハーネスの端部はハーネス用スリット内において前記ハーネス接続部に接着または溶着若しくは半田付けにより固着され、前記ワイヤーハーネスは前記連結部及び前記ハーネス接続部に1回以上捲回され且つ固定手段で固定されたハーネス捲回部を有するワイヤーハーネス用コネクターとしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
この構成によれば、エナメル線が細い場合で断線することなくエナメル線を接続端子に接続することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、この発明の実施の形態のワイヤーハーネス用コネクターを図面に基づいて説明する。
【0010】
図1において、この発明に係るワイヤーハーネス用コネクターはコネクタ本体1と接続端子2を有する。このコネクタ本体1は、図1〜図3に示したように、左端の角柱状の端子保持部3Lと、右端の角柱状の端子保持部3Rと、端子保持部3L,3R間に間隔をおいて平行に並設された複数の角柱状の端子保持部3と、複数の端子保持部3L,3,・・・,3,3Rを図4のようにそれぞれ一体に連結する連結部4を備えている。
【0011】
これにより、隣接する端子保持部3L,3間、隣接する端子保持部3,3間、及び隣接する端子保持部3,3R間には、連結部4を除いた部分にハーネス用スリット5がそれぞれ形成されている。尚、ハーネス用スリット5は、複数の端子保持部3L,3,・・・,3,3Rの長手方向の両端側に開放している。また、各連結部4は、端子保持部3L,3,・・・,3,3Rの他端部側に配置されている。
【0012】
また、端子保持部3L,3,・・・,3には、長手方向に延び且つ一端面に開口する端子保持穴6がそれぞれ形成されている。しかも、各端子保持部3L,3,・・・,3の並設方向(配列方向)の一側面Saにはハーネス用スリット5及び端子保持穴6に連通する端子用スリット7が形成され、各端子保持部3,・・・,3,3Rの並設方向(配列方向)の他側面Sbには端子保持溝8が形成されている。これにより、隣接する複数の端子保持部3L,3,・・・,3,3Rの端子用スリット7と端子保持溝8は互いに対向している。
【0013】
尚、各端子用スリット7は、端子保持部3L,3,・・・,3の長手方向に延びていると共に、端子保持部3L,3,・・・,3の一端面にそれぞれ開放している。また、各端子保持溝8は、端子保持部3,・・・,3,3Rの長手方向に延びていると共に、端子保持部3,・・・,3,3Rの一端面にそれぞれ開放している。また、端子保持部3L,3,・・・,3,3Rには、他端部側に位置させて凹部9を有する。
【0014】
更に、接続端子2は、スリット2a1で切円状に形成された筒部2aと、筒部2aに連設された先細りテーパ状の半円筒部2bと、半円筒部2bに一体に形成された板状のハーネス接続部2cを有する。尚、半円筒部2bは、先細りテーパ状に形成されているので、端子保持穴6に挿入しやすくなっている。
【0015】
そして、先細りテーパ状の半円筒部2b側を端子保持穴6に挿入すると共に、板状のハーネス接続部2cの基部側を端子用スリット7に係合させ、板状のハーネス接続部2cの先端部を端子保持溝8に係合させた状態で、筒部2a全体を図2の如く端子保持穴6内に軽く圧入することにより、接続端子2は端子保持穴6内に保持されている。この状態では、ハーネス接続部2cが図7のように連結部4に近接している。また、ハーネス接続部2cは、基部と先端部が端子用スリット7と端子保持溝8とにより両持支持(保持)される状態となっているので、筒部2aを中心に回動することが規制されている。尚、このような接続端子2は各端子保持穴6に保持されている。
【0016】
また、ハーネス接続部2cの上面(一面)には図1のようにペースト半田10が塗布されている。このペースト半田10は、接続端子2を端子保持穴6内に保持させる前、又は接続端子2を端子保持穴6内に保持させた後に、ハーネス接続部2cに塗布することができる。
【0017】
更に、ハーネス接続部2cの上面には、エナメル線等のワイヤーハーネス11の一端部11aがペースト半田10により半田付けされている。尚、ワイヤーハーネス11の一端部11aは、導電接着剤でハーネス接続部2cに接着(固着)しても良いし、超音波溶接によりハーネス接続部2cに溶接固定(溶着、固着)しても良いし、電気抵抗熱溶接によりハーネス接続部2cに溶接固定(溶着、固着)してもよい。
【0018】
そして、コネクタ本体1を図5の矢印A0及び図8の矢印Aの方向に回転させて、図9のようにワイヤーハーネス11の端部近傍の部分をハーネス接続部2c及び連結部4に同時に一回以上(複数回)捲回して、ハーネス接続部2c及び連結部4の周囲にハーネス捲回部12を形成する。このハーネス捲回部12は、上述した凹部9に対応して形成される。尚、図1に破線で示したように、端子保持部3L,3Rに支持軸13L,13Rを同軸設けて、この支持軸13L,13Rを中心にコネクタ本体1を図8の矢印A方向に回転させても良い。
【0019】
また、コネクタ本体1上にはハーネス押さえ部材14が配設されている(図10,図11参照)。このハーネス押さえ部材14は、複数の端子保持部3L,3,・・・,3,3Rに跨る押さえ部材本体14aと、押さえ部材本体14aと一体に設けられ且つ各ハーネス用スリット5内にそれぞれ挿入されてハーネス捲回部12をそれぞれ押さえる複数のハーネス押さえ部14bを備えている。
【0020】
尚、押さえ部材本体14aは、各端子保持部3L,3,・・・,3,3Rの凹部9内に配設されていると共に、上面が端子保持部3L,3,・・・,3,3Rの上面と略面一になるように、各端子保持部3L,3,・・・,3,3Rに固定されている。この固定は、接着剤等の固定手段で行っても良いし、押さえ部材本体14aに係止爪等の固定手段で行っても良いし、押さえ部材本体14aを超音波溶接等の固定手段により行っても良い。また、押さえ部材本体14aの両端に設けられた側板部14bL,14bRは、端子保持部3L,3Rの側面に固着される。この固着も接着剤や超音波溶接等により行っても良い。
(その他)
上述した実施例では、接続端子2に筒部2aを設けて、雄コネクタ(図示せず)のピン状プラグを嵌合接続するようにしたが、必ずしもこれに限定されるもいのではない。
【0021】
例えば、図13に示したような接続端子15を端子保持部3L,3,・・・,3,3Rに保持させるようにしても良い。この接続端子15は、扁平板状のプラグ(端子本体)15aと、このプラグ15aの基端部に折曲により垂直に設けられたハーネス接続部15bを有する。
【0022】
この接続端子15を用いる場合には、図1に示した端子保持穴6を円形ではなく端面形状が長方形状になるように形成し、この端子保持穴6にプラグ15aを嵌着すると共に、ハーネス接続部15bを図1の端子用スリット7に係合させるように用いる。尚、この場合も、ハーネス接続部15bの先端部は図1の端子保持溝8に係合させる。
(変形例)
また、図14に示したように、連結部4の上側に接続端子2が配設されるように形成しても良い。
【0023】
以上説明したように、この発明の実施の形態のワイヤーハーネス用コネクターは、コネクタ本体1に複数の接続端子2が並設保持されていると共に、前記各接続端子のハーネス接続部2cにワイヤーハーネス11の端部(一端部11a)がそれぞれ接続されている。しかも、前記コネクタ本体1は、間隔をおいて並設された複数の端子保持部3L,3,・・・,3,3Rと、該複数の端子保持部3L,3,・・・,3,3Rを一体に連結する連結部4を備えている。また、隣接する前記端子保持部3L,3,・・・,3,3R間には前記連結部4を除いた部分にハーネス用スリット5が形成され、前記各端子保持部3L,3,・・・,3,3Rには前記各接続端子2がそれぞれ保持されている。更に、前記複数の接続端子2のハーネス接続部2cは前記複数のハーネス用スリット5内に前記連結部4に近接してそれぞれ配設され、前記ワイヤーハーネス11の端部(一端部11a)はハーネス用スリット5内において前記ハーネス接続部2cに接着または溶着若しくは半田付けにより固着され、前記ワイヤーハーネス11は前記連結部4及び前記ハーネス接続部2cに1回以上捲回され且つ固定手段(ハーネス押さえ部材14)で固定されたハーネス捲回部12を有する。
【0024】
この構成によれば、エナメル線が細い場合で断線することなくエナメル線を接続端子に接続できる。しかも、ハーネス捲回部12があるために、ワイヤーハーネス11の端部(一端部11a)とハーネス接続部2cとの固着部に、ワイヤーハーネス11からの引張り力等の外力が作用することがない。この結果、ワイヤーハーネス11をコネクタ本体1に取付後に、ワイヤーハーネス11の端部(一端部11a)がハーネス接続部2cへの固着部から外れるようなことを未然に防止できる。
【0025】
また、この発明の実施の形態のワイヤーハーネス用コネクターにおいて、前記端子保持部3L,3,・・・,3の端面に開口する端子保持穴6が前記各端子保持部3L,3,・・・,3にそれぞれ形成され、前記端子保持穴6及び前記端子保持部3L,3,・・・,3の一側の前記ハーネス用スリット5を連通させる端子用スリット7が前記各端子保持部3L,3,・・・,3にそれぞれ形成されていると共に、前記各接続端子2が前記各端子保持穴6にそれぞれ嵌着され、且つ前記端子保持穴6に嵌着された接続端子2のハーネス接続部2cは前記端子用スリット7を介して前記ハーネス用スリット5内に配設されている。
【0026】
この構成によれば、接続端子2のコネクタ本体1への取付を容易に行うことができる。
【0027】
また、この発明の実施の形態のワイヤーハーネス用コネクターにおいて、前記隣接する端子保持部3L,3,・・・,3の一方には前記端子用スリット7が形成され、前記隣接する端子保持部3,・・・,3Rの他方には前記端子用スリット7に対向する端子保持溝8が形成されていると共に、前記端子保持溝8には前記ハーネス接続部2cの先端部が係合保持されている。
【0028】
この構成によれば、ハーネス接続部2cの基部と先端部が端子用スリット7と端子保持溝8により両持支持されるので、ハーネス接続部2cが安定保持される。
【0029】
また、この発明の実施の形態のワイヤーハーネス用コネクターにおいて、前記固定手段は前記各ハーネス用スリット内にそれぞれ挿入されて前記ハーネス捲回部12を押さえるハーネス押さえ部材14である。
【0030】
この構成によれば、ハーネス捲回部12がハーネス押さえ部材14で押さえ付けられるので、ワイヤーハーネス11を接続後にハーネス捲回部12が解けるのが防止される。
【0031】
また、この発明の実施の形態のワイヤーハーネス用コネクターにおいて、前記ハーネス押さえ部材14は、前記複数の端子保持部3L,3,・・・,3Rに跨って配設されて前記コネクタ本体1に固定された押さえ部材本体14aと、前記押さえ部材本体14aと一体に設けられ且つ前記各ハーネス用スリット5内にそれぞれ挿入されて前記ハーネス捲回部12をそれぞれ押さえる複数のハーネス押さえ部14bを備えている。
【0032】
この構成によれば、複数の端子保持部3L,3,・・・,3R間にハーネス用スリット5を設けていても、押さえ部材本体14aにより複数の端子保持部3L,3,・・・,3Rが固定されるので、組付後は連結部4に無理な力が作用しない。
【0033】
また、この発明の実施の形態のワイヤーハーネス用コネクターにおいて、前記各端子保持部材3L,3,・・・,3Rは前記押さえ部材本体14aを係合させる凹部9を有する。
【0034】
この構成によれば、押さえ部材本体14aを凹部9内に配設することで、押さえ部材本体14aの外面と端子保持部3L,3,・・・,3Rの凹部9を設けた側の面を面一に形成できる。
【0035】
また、この発明の実施の形態のワイヤーハーネス用コネクターにおいて、前記複数の端子保持部3L,3,・・・,3Rの両端のものには前記ハーネス捲回部12に対応してコネクタ本体回転用の支持軸13L,13Rが設けられている。
【0036】
この構成によれば、ハーネス捲回部12を形成する際に、コネクタ本体1を支持軸13L,13Rを中心に容易に回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】この発明に係るワイヤーハーネス用コネクターの分解斜視図である。
【図2】図1の接続端子を端子保持穴に嵌着した斜視図である。
【図3】図2のコネクタ本体を一端側から見た説明図である。
【図4】図2のA1−A1線に沿う断面図である。
【図5】図2のワイヤーハーネスの端部をコネクタ本体のハーネス用スリット内に配設した状態を示す斜視図である。
【図6】図5のワイヤーハーネスの端部と接続端子との関係を示す説明図である。
【図7】図5のA2−A2線に沿う断面図である。
【図8】図5のコネクタ本体を回転させてハーネス捲回部を形成する説明図である。
【図9】図8のコネクタ本体の回転により形成されるハーネス捲回部の説明図である。
【図10】図8のハーネス捲回部を押さえるハーネス押さえ部材の説明図である。
【図11】図10のハーネス押さえ部材でハーネス捲回部を押さえ付けた状態の説明図である。
【図12】図11のコネクタ本体の図3と同様に一端側から見た説明図である。
【図13】この発明に係る接続端子の他の例を示す説明図である。
【図14】この発明に係るワイヤーハーネス用コネクターの連結部の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0038】
1 コネクタ本体
2 接続端子
2c ハーネス接続部
3 端子保持部
3L,3R 端子保持部
4 連結部
5 ハーネス用スリット
6 端子保持穴
7 端子用スリット
8 端子保持溝
9 凹部
10 ペースト半田
11 ワイヤーハーネス
11a 一端部
12 ハーネス捲回部
13L,13R 支持軸
14 ハーネス押さえ部材
14a 押さえ部材本体
14b ハーネス押さえ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタ本体に複数の接続端子が並設保持されていると共に、前記各接続端子のハーネス接続部にワイヤーハーネスの端部がそれぞれ接続されたワイヤーハーネス用コネクターにおいて、
前記コネクタ本体は間隔をおいて並設された複数の端子保持部と該複数の端子保持部を一体に連結する連結部を備え、隣接する前記端子保持部間には前記連結部を除いた部分にハーネス用スリットが形成され、前記各端子保持部には前記各接続端子がそれぞれ保持されていると共に、
前記複数の接続端子のハーネス接続部は前記複数のハーネス用スリット内に前記連結部に近接してそれぞれ配設され、前記ワイヤーハーネスの端部はハーネス用スリット内において前記ハーネス接続部に接着または溶着若しくは半田付けにより固着され、前記ワイヤーハーネスは前記連結部及び前記ハーネス接続部に1回以上捲回され且つ固定手段で固定されたハーネス捲回部を有することを特徴とするワイヤーハーネス用コネクター。
【請求項2】
請求項1に記載のワイヤーハーネス用コネクターにおいて、前記端子保持部の端面に開口する端子保持穴が前記各端子保持部にそれぞれ形成され、前記端子保持穴及び前記端子保持部の一側の前記ハーネス用スリットを連通させる端子用スリットが前記各端子保持部にそれぞれ形成されていると共に、前記各接続端子が前記各端子保持穴にそれぞれ嵌着され、且つ前記端子保持穴に嵌着された接続端子のハーネス接続部は前記端子用スリットを介して前記ハーネス用スリット内に配設されていることを特徴とするワイヤーハーネス用コネクター。
【請求項3】
請求項2に記載のワイヤーハーネス用コネクターにおいて、前記隣接する端子保持部の一方には前記端子用スリットが形成され、前記隣接する端子保持部の他方には前記端子用スリットに対向する端子保持溝が形成されていると共に、前記端子保持溝には前記ハーネス接続部の先端部が係合保持されていることを特徴とするワイヤーハーネス用コネクター。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一つに記載のワイヤーハーネス用コネクターにおいて、前記固定手段は前記各ハーネス用スリット内にそれぞれ挿入されて前記ハーネス捲回部を押さえるハーネス押さえ部材であることを特徴とするワイヤーハーネス用コネクター。
【請求項5】
請求項4に記載のワイヤーハーネス用コネクターにおいて、前記ハーネス押さえ部材は、前記複数の端子保持部に跨って配設されて前記コネクタ本体に固定された押さえ部材本体と、前記押さえ部材本体と一体に設けられ且つ前記各ハーネス用スリット内にそれぞれ挿入されて前記ハーネス捲回部をそれぞれ押さえる複数のハーネス押さえ部を備えることを特徴とするワイヤーハーネス用コネクター。
【請求項6】
請求項5に記載のワイヤーハーネス用コネクターにおいて、前記各端子保持部材は前記押さえ部材本体を係合させる凹部を有することを特徴とするワイヤーハーネス用コネクター。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一つに記載のワイヤーハーネス用コネクターにおいて、前記複数の端子保持部の両端のものには前記ハーネス捲回部に対応してコネクタ本体回転用の支持軸が設けられていることを特徴とするワイヤーハーネス用コネクター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−295426(P2009−295426A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−147920(P2008−147920)
【出願日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】