説明

乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置

【課題】 エアーコンプレッサ室と末端エアー機器を使用している工場が分かれている場合、夏季には、末端エアー機器を使用している工場の作業環境は低い温度で、作業者の労働環境を快適にする目的で空調している場合もあり、冬季には、末端エアー機器を使用している工場では本格的な暖房をしてもエアーコンプレッサ室の内部より低い室温であり、末端エアー機器では湿度が高くなる傾向にあり、ドレン水も発生し易かった。 また、エアーコンプレッサ室が密閉されることで高温状態になった場合、圧力下露点温度は、設定値以上の対応となった。
【解決手段】 エアーコンプレッサ10に続く圧縮空気配管151、152、153、154にエアータンク20とエアードライヤ30とエアーフィルター40を配設した乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置に於いて、圧縮空気配管154に接続している各種の末端エアー機器65、75、76の直前に別のエアードライヤ60、70を配設した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置に関する技術であって、更に詳細に述べると、エアーコンプレッサとエアータンクとエアードライヤとエアーフィルターを設置しているエアーコンプレッサ室から、各種の末端エアー機器を使用している工場に圧縮空気を送る場合の、特に工場内の室温が空調等によって低い場合の乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置に関する技術について述べたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置に関する技術としては、エアーコンプレッサの下流にエアータンクとエアードライヤと各種のエアーフィルターを設置することで対応していた。 その場合、エアーコンプレッサとエアータンクとエアードライヤとエアーフィルターを設置しているエアーコンプレッサ室から、各種の末端エアー機器を使用している工場に圧縮空気を送っていることも多かった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような従来の、乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置に関しては、以下に示すような課題があった。
【0004】
先ず、エアーコンプレッサから各種の末端エアー機器までの距離が長い場合には途中の温度変化が激しいこともあり、特に末端エアー機器の周辺の気温が低い場合には、湿度が高くなる傾向にあり、圧縮空気が露化してのドレン水も発生し易かった。
【0005】
一方、エアーコンプレッサ室と各種の末端エアー機器を使用している工場が分かれている場合、夏季には、各種の末端エアー機器を使用している工場の広々とした作業環境はそれなりに低い温度であり、作業者の労働環境を快適にする目的で空調している場合もあった。 一方、冬季には、各種の末端エアー機器を使用している工場に於いては本格的な暖房をしてもエアーコンプレッサ室の内部より低い室温であった。
【0006】
その結果として、全般的に工場の室温が低いということから、各種の末端エアー機器では、湿度が高くなる傾向にあり、圧縮空気が露化してのドレン水も発生し易かった。
【0007】
もう一つ、エアーコンプレッサ室が密閉されることで高温状態になった場合、圧力下露点温度としての設定された能力を発揮出来ないことがあった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、エアーコンプレッサ10に続く圧縮空気配管151、152、153、154に圧縮空気を貯蔵するエアータンク20と圧縮空気を乾燥させるエアードライヤ30と圧縮空気から各種の異物を除去するエアーフィルター40を配設した乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置に於いて、前記圧縮空気配管154に接続している各種の末端エアー機器65、75、76の直前に別のエアードライヤ60、70を配設したことを特徴とし、更には、前記末端エアー機器65、75、76の直前に配設した別の前記エアードライヤ60、70は、前記エアーコンプレッサ10に近い前記エアードライヤ30に較べて圧力下露点温度が低いものであることを特徴とし、更には、前記エアーコンプレッサ10に近い前記エアードライヤ30は、圧力下露点温度10℃であり、前記末端エアー機器65、75、76の直前に配設した別の前記エアードライヤ60、70は、圧力下露点温度5℃であることを特徴とし、更には、前記エアーコンプレッサ10と前記エアータンク20と前記エアードライヤ30と前記エアーフィルター40は一つの部屋に位置し、別の前記エアードライヤ60、70と各種の前記末端エアー機器65、75、76は別の部屋に位置していることを特徴とし、更には、別の前記エアードライヤ60、70と各種の前記末端エアー機器65、75、76の組合せは、分岐して複数組設置することが可能であることを特徴とし、更には、別の前記エアードライヤ60、70と各種の前記末端エアー機器65、75、76の組合せは、一組の別の前記エアードライヤ60、70に対し、一組または複数組の各種の前記末端エアー機器65、75、76の組合せが可能であることを特徴とし、更には、別の前記エアードライヤ60、70の下流にドレン水処理装置80、90、100を配設したことを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
【発明の効果】
【0009】
以上の説明から明らかなように、本発明によって、以下に示すような効果をあげることが出来る。
【0010】
第一に、エアーコンプレッサに続く圧縮空気配管に圧縮空気を貯蔵するエアータンクと圧縮空気を乾燥させるエアードライヤと圧縮空気から各種の異物を除去するエアーフィルターを配設した乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置に於いて、圧縮空気配管に接続している各種の末端エアー機器の直前に別のエアードライヤを配設したことで、エアードライヤを経由してから長い圧縮空気配管を通過する間に温度変化の激しいことがあっても、またエアーコンプレッサ室の気温がかなり高い場合でも、更に末端エアー機器周囲の室温がかなり低くても、別のエアードライヤを配設して一定の湿度を確保することによって、各種の末端エアー機器でのドレン水の発生を少なくしている。
【0011】
第二に、末端エアー機器の直前に配設した別のエアードライヤは、エアーコンプレッサに近いエアードライヤに較べて圧力下露点温度が低いものであることで、各種の末端エアー機器を使用している工場の気温が空調等によってかなり低くなっている場合でも、各種の末端エアー機器で湿度が高くなることに対応して、圧力下露点温度の低いエアードライヤを配設することによって、各種の末端エアー機器でのドレン水の発生を確実に少なくしている。
【0012】
第三に、エアーコンプレッサに近い前記エアードライヤは、圧力下露点温度10℃であり、末端エアー機器の直前に配設した別のエアードライヤは、圧力下露点温度5℃であることで、各種の末端エアー機器を使用している工場の気温が空調等によってかなり低くなっている場合でも、各種の末端エアー機器では湿度が高くなることに対応して、圧力下露点温度5℃のエアードライヤを配設することによって、各種の末端エアー機器でのドレン水の発生を確実に少なくしている。
【0013】
第四に、エアーコンプレッサとエアータンクとエアードライヤとエアーフィルターは一つの部屋に位置し、別のエアードライヤと各種の末端エアー機器は別の部屋に位置していることで、騒音や大量のドレン水の処理等、工場にとって悪い環境を作り出す装置の管理を、隔離して行うことを可能にしている。 特に、エアーコンプレッサ室と工場を別々の部屋とすることで作業者を中心とする管理を可能としている。
【0014】
第五に、別のエアードライヤと各種の末端エアー機器の組合せは、分岐して複数組設置することが可能であることで、末端エアー機器を何台使用しても容易に対応することを可能にしている。
【0015】
第六に、別のエアードライヤと各種の末端エアー機器の組合せは、一組の別のエアードライヤに対し、一組または複数組の各種の末端エアー機器の組合せが可能であることで、更に数多くのの末端エアー機器を使用することが、加えて安価に設備することを可能としている。
【0016】
第七に、別のエアードライヤの下流にドレン処理装置を配設したことで、ドレン水を清浄水にした環境に優しい装置が可能としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。
ここで、図1は、本願発明の全体を示した図であり、図2は、本願発明の全体を示した別の図である。
【0018】
〔第一実施例〕
図1に見られるように、10はエアーコンプレッサであり、図1には具体的に示していないが、大気101を吸引して圧縮空気を作り出す空気圧縮機と、空気圧縮機を回転運動させる電動機を構成している。
【0019】
ここで、エアーコンプレッサ10を構成している空気圧縮機によって作り出された圧縮空気は、圧縮空気を流出させる圧縮空気配管151と、圧縮空気を貯蔵するエアータンク20と、圧縮空気配管152と、圧縮空気を乾燥させるエアードライヤ30と、圧縮空気配管153と、圧縮空気に含まれている塵等の各種の異物を除去するエアーフィルター40を経由して圧縮空気配管154に送っている。 但し、エアーフィルター40に関しては、塵とミストを別々に分離する二種類の、その上更に加えて色や匂いも分離する三種類目のエアーフィルターに分けることも考えられる。
【0020】
この場合、圧縮空気配管154には乾燥した綺麗な圧縮空気102が送られるようになっている。 また、圧縮空気配管154からは圧縮空気が、圧縮空気分岐管161、171を分岐して送られ、ある場合にはエアードライヤ60と圧縮空気分岐管162を経由して先端エアー機器65を作動させ、他の場合にはエアードライヤ70と圧縮空気分岐管172と圧縮空気再分岐管173、174を経由して先端エアー機器75、76を作動させている。 但し、図1では、圧縮空気配管154からは常時乾燥した綺麗な圧縮空気102が排出されているように見えるが、その先端は省略されていて、圧縮空気配管154が環状になっていたり、先端に弁を設ける等のことをすることで圧縮空気の排出を防止している。
【0021】
尚、エアーコンプレッサ10とエアータンク20とエアードライヤ30とエアーフィルター40はエアーコンプレッサ室201に位置し、別のエアードライヤ60、70と各種の末端エアー機器65、75、76は工場202に位置している。 この事によって、騒音や大量のドレン水の処理等、工場202にとって悪い環境を作り出す装置の管理を、隔離して行うことを可能にしている。 特に、エアーコンプレッサ室201と工場202を別々の部屋とすることで作業者を中心とする管理を可能としている。
【0022】
ところで、エアータンク20で圧縮空気より露化することで発生したドレン水は、ドレン水配管221と、手動によって圧縮空気の流れを開放し閉鎖する開閉弁21と、ドレン水配管222と、何等かの信号によってドレン水を圧縮空気と共に排出する電動式のドレントラップ22と、ドレン水配管223と、下流から上流に逆流するのを防止する逆止弁23と、ドレン水配管224を経由してドレン水集合管181に接続している。
【0023】
また、エアードライヤ30で圧縮空気より露化することで発生したドレン水は、ドレン水配管231と、手動によって圧縮空気の流れを開放し閉鎖する開閉弁31と、ドレン水配管232と、何等かの信号によってドレン水を圧縮空気と共に排出する電動式のドレントラップ32と、ドレン水配管233と、下流から上流に逆流するのを防止する逆止弁33と、ドレン水配管234を経由してドレン水集合管181に接続している。
【0024】
更に、エアーフィルター40で圧縮空気より露化することで発生したドレン水は、ドレン水配管241と、手動によって圧縮空気の流れを開放し閉鎖する開閉弁41と、ドレン水配管242と、何等かの信号によってドレン水を圧縮空気と共に排出する電動式のドレントラップ42と、ドレン水配管243と、下流から上流に逆流するのを防止する逆止弁43と、ドレン水配管244を経由してドレン水集合管181に接続している。
【0025】
尚、ドレン水集合管181は、油水を分離したり油を吸着するドレン水処理装置50とドレン水集合管182を経由して河川にそのまま排水可能な綺麗な清浄水103を排出するようになっている。
【0026】
この場合、ドレン水処理装置50としては、水より軽い油を中心とする異物を浮上させて更に水より重い異物を底部に沈殿させ残った水を分離させる浮上油分離方式や、エマルジョン化した油の破壊と吸着を行うエマルジョン破壊油吸着方式や、その両者を合体させた方式が考えられる。
【0027】
先ず、浮上油分離方式に関し詳細に述べると、油分離槽本体を中心として構成される油分離槽が、隔壁によって仕切られることで油浮上分離室と水貯槽室の二つの室を形成し、密閉した油分離槽本体の内部を、上部では液面より更に上の部分で油浮上分離室と水貯槽室の間を気体である圧縮空気だけが自由に出入可能な状態に、下部では液体が隔壁の先端と油分離槽本体の底部との間で油浮上分離室と水貯槽室の間を自由に出入可能な状態に形成している。
【0028】
そして、油浮上分離室の上部に於いては、液面より突出して一方の管端をドレン水集合管181に接続した入口としての吸入管の他方の管端が位置していてドレン水が流れ込むようになっている。 従って、油浮上分離室では、液面には水より軽い油が浮上し、底部には水より重い異物が沈殿するようになっている。 この場合には、液面に浮上した油は、浮上油取出弁を開くことで排出可能となっている。
【0029】
一方、水貯槽室では、液面に出口としての吐出管の一方の管端が位置し、油浮上分離室と水貯槽室の間の下部の隔壁の先端と油分離槽本体の底部との間の連通している部分より水より軽い油と水より重い異物が取り除かれたドレン水が流入するようになっている。但し、エマルジョン化した油はドレン水の中に溶け込み、この様な方式では分離出来ずにそのまま流入していた。
【0030】
ここで、吐出管の他方の管端は、ドレン水集合管182に接続している。 従って、水貯槽室の液面に集まった吐出管の一方の管端より上部に位置する油の除かれた比較的綺麗なドレン水は、油浮上分離室上部と水貯槽室上部に連通して密閉されている圧縮空気の圧力によって、吐出管の一方の管端から入り他方の管端からドレン水集合管182に圧縮空気と共に送り出されるようになっている。 尚、油浮上分離室上部と水貯槽室上部の圧縮空気の圧力を管理する為に、油分離槽本体の上部に圧力計を配設している。
【0031】
また、油分離槽本体の外周には、上下の方向に位置していて、油分離槽本体と上端及び下端を含め四箇所で連通している透明な透明管を形成している。 この場合、透明管の目的とするところは、油浮上分離室に流入した直後の油浮上分離室のドレン水の汚れの状況を目視や光学的手段で確認する為に形成したものであり、汚染度確認手段の役割をはたしている。 従って、透明管の材料としては、ガラス製やプラスチック製等の透明のものが考えられる。
【0032】
尚、透明管と油分離槽本体との連通箇所は、四箇所に限定される必要は無く、二箇所でも三箇所でも五箇所でもそれ以上でも構わない。また、汚染度を確認する手段としても、目視は当然のことながら、光を照射して透過光や反射光によって判断する等の光学的方法も考えられる。
【0033】
次に、エマルジョン破壊油吸着方式では、エマルジョン破壊油吸着槽を構成しているエマルジョン破壊油吸着槽本体の中に、色素や異臭を除去する活性炭を概ね中央部の断面全体にドレン水の流れを遮るように配設し、エマルジョンを破壊させ油を吸着する目的のエマルジョン破壊粒子を付着させたエマルジョンを破壊粒子付吸着材と油を吸着する目的の油吸着材を概ね均一に混在させたものを、活性炭の前後に収納している。
【0034】
ここで、エマルジョン破壊油吸着槽本体に関しては、外部から内部の状況を目視可能なようにガラス製やプラスチック製等の透明の材料を使用したり、外部から内部の状況を目視可能なようにガラス製やプラスチック製等の透明の材料をはめ込む等のことも考えられる。
【0035】
この場合、エマルジョン破壊粒子付吸着材は、エマルジョン破壊粒子の働きによって微小の油が水と結合してエマルジョン化したドレン水をエマルジョン破壊することで油と水の結合を解き放ち、その後、分離した油はエマルジョン破壊粒子付吸着材を構成している吸着材や油吸着材に吸着される。 従って、エマルジョン破壊粒子付吸着材と油吸着材が散在することによって、エマルジョン化した油から油を完全に分離し吸着することによって除去が可能となったのである。
【0036】
一方、粒状の活性炭は、色素や異臭を吸着したり除去することを目的としている。 また、活性炭のエマルジョン破壊油吸着槽内での充填する位置としては、最上流では活性炭が早く汚れてしまい、最下流では活性炭そのものが流出することによって汚れた水が流れる様に見える為に、概ね中央部に位置させることが望ましい。
【0037】
ここで、エマルジョン破壊油吸着槽本体の構造としては、液体であるドレン水が、ドレン水集合管181に接続している流入口からエマルジョン破壊油吸着槽本体に流入し、ドレン水集合管182に接続している流出口から流出するまでの間に、エマルジョン破壊油吸着槽本体内を均一に流れるように、エマルジョン破壊油吸着槽本体の両端部である入口側と出口側には空間部を確保している。
【0038】
従って、両端の空間部を確保するために、数多くの小さな穴を形成している多孔板を二枚用意し、その多孔板とエマルジョン破壊油吸着槽本体の両端との間にエマルジョン破壊油吸着槽本体より小径の円筒状の支柱を配設することによって多孔板を支え、エマルジョン破壊粒子付吸着材と油吸着材と活性炭を、二つの多孔板の間に収納するようにしているのである。 但し、支柱は円筒状のものに限る必要は全くなく、空間部を確保出来れば、どのような形状でも構わない。 尚、多孔板としては、数多くの小さな穴を形成したパンチングプレートやセラミック樹脂等のものが考えられる。
【0039】
また、エマルジョン破壊粒子付吸着材と油吸着材は、油等の異物を吸着するに従って抵抗が大きくなり、圧縮されながら下流に向かって押し付けられることで、更に抵抗が大きくなると同時にエマルジョン化した油の破壊や油吸着の機能も低下していく。
【0040】
そこで、このことを少しでも防止するために、液体の流れを垂直に遮ることが出来るようにエマルジョン破壊油吸着槽本体の略中央部に数多くの小さな穴を形成した中間多孔板を配設し、中間多孔板を支えるため、中間多孔板と多孔板の間にエマルジョン破壊油吸着槽本体より小径の円筒状の支持材を配設することによってエマルジョン破壊粒子付吸着材や油吸着材が圧縮されるのを防止している。
【0041】
但し、中間多孔板の位置に関しては、エマルジョン破壊油吸着槽本体の略中央部に多少前後しても構わない。 また、支持材は円筒状のものに限る必要はなく、数本のボルトで固定する等中間多孔板を支持出来れば、どのような形状のものでも構わない。
【0042】
尚、エマルジョン破壊油吸着槽本体の内部には、活性炭を中間多孔板の下流直後に充填するのが最善であるが、中間多孔板の上流直前に充填するのも最善に近い効果が十分に見られる。 一方、中間多孔板に多少前後して充填してもかなりの効果が見られるし、エマルジョン破壊油吸着槽本体の両端末の何れかの部分に充填してもそれなりの効果はみられる。
【0043】
ここで、エマルジョン破壊粒子を吸着材に付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材を作る方法としては、アミンや硫酸バリウム等のエマルジョン破壊粒子が溶媒で溶解されている溶液を吸着材に付着させた後に溶媒を蒸発乾燥させるような方法が一般的であるが、溶液を吸着材に霧状に吹き付ける方法もある。 また、アミンや硫酸バリウム等のエマルジョン破壊粒子を溶解した状態でなく、液体内で均一に混合された状態で吸着材に付着させるという方法も考えられる。
【0044】
この場合、エマルジョン破壊粒子と吸着材をエマルジョン破壊粒子付吸着材の状態にしないで、粒子の状態のままで吸着材の間でばらばらに分散するように充填しても良い。 この場合にも、活性炭は、中間多孔板の上流直前直後やその周辺に配置しても良いし、入口や出口の多孔板の直後や直前に配置しても良い。 但し、前記の何れの場合に於いても、活性炭を配置しない構成も考えられる。
【0045】
一方、本発明に用いられるアミンについてはアミン化合物またはその誘導体が考えられ、アミン化合物またはその誘導体が25℃であるとき固態状のものであることが好ましいが、その化合物が25℃で非固体状であっても、他の化合物との混合体で固体状になる化合物でも構わない。 つまり、化合物は、一種類単独で使用しても、二種類以上併用しても良い。
【0046】
ところで、これらのアミン化合物やその誘導体は、好ましくは、一級アミン、二級アミン、三級アミン、およびその誘導体であり、より好ましくは、一級アミン、二級アミン、およびその誘導体、特に好ましくは、一級アミン(例えば、ステアリルアミン)、およびその誘導体である。
【0047】
尚、アミン化合物としては、例えば、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デジルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチルアミン、オレイルアミン、ステアリルアミン等の一級アミン、または、これらの炭化水素鎖を有するジアミン、トリアミン等の二級アミン、および、三級アミン、あるいは、そのピクラート、種々の塩(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、炭酸、酢酸等の塩)、さらに、これらの炭化水素鎖を有する一級アミン、および、二級アミンの酸アミド、アミジン類、尿素類、および、チオ尿素類や一級アミンのシツフ塩基物等がある。
【0048】
また、油吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材としては、ポリプロピレンやポリスチレン等の不織布を含む繊維よりなるものが考えられる。但し、油吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材に関しては、前述のものに限定する必要は無く、油吸着の機能を持っていて水不溶性のものであれば、活性炭やおがくずなども考えられるし、更にその他のものでもかまわない。
【0049】
ここで、油吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材の大きさとしては、好ましくは、(10〜200mm)×(2〜50mm)のものであるか、より好ましくは、(30〜80mm)×(5〜40mm)の大きさのものである。 特に、(35〜55mm)×(25〜40mm)と、(40〜60mm)×(3〜10mm)の2種類の大きさのものを準備するのが最も望ましい。 この事は、別の見方で言うと、100mm×50mm以下の小片で、面積で3〜10倍の違った大きさのものを2種類準備するという考え方に近いとも言えるし、最善のものでは、60mm×40mm以下の小片で、面積で4〜8倍の違った大きさのものを2種類準備するのが理想的とも言える。
【0050】
この場合、このような大きさが好ましい理由は、油吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材をエマルジョン破壊油吸着槽本体に充填する際に、大きすぎる場合には、隙間が大きくなることで多くの量を充填することが難しいために大きな表面積を得にくくなり、無理な圧縮をしている部分が多くなるがそのような部分はエマルジョン化した油の破壊や吸着の機能は低下し、充填する量が少なくなるために性能を確保することが出来ず、小さすぎる場合には、基本的に隙間が小さいためにエマルジョン化した油の破壊や吸着の機能の低下が早くなり、裁断するのにめんどうであるし、各種の管理をするにもめんどうである。
【0051】
また、二種類の大きさのものを使用するということは、大きさの異なる二種類の小片を準備することで、大きくすることでの課題である大きな隙間や無理な圧縮を、小さいものを加えることで補うことが可能であり、同時に小さくすることでの課題である早期の機能低下を、大きなものを加えることで補うことが出来るということに大きな意味を持っているのである。
【0052】
尚、二種類の小片については、油吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材の両方に二種類の小片を使用するのが最善であるが、油吸着材に小さい小片とエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材に大きい小片を使用してもその逆でも良い。
【0053】
最後に、浮上油分離方式とエマルジョン破壊油吸着方式の両者を合体させた方式では、前述のエマルジョン破壊油吸着方式の出口である吐出管の他方の管端と、前述のエマルジョン破壊油吸着方式の入口である流入口を接続することで達成される。 尚、各方式の詳細に関しては重複することになるので省略する。
【0054】
一方、エアードライヤ60で圧縮空気より露化することで発生したドレン水は、ドレン水配管261と、手動によって圧縮空気の流れを開放し閉鎖する開閉弁61と、ドレン水配管262と、何等かの信号によってドレン水を圧縮空気と共に排出する電動式のドレントラップ62と、ドレン水配管263と、下流から上流に逆流するのを防止する逆止弁63と、ドレン水配管264と、ドレン水処理装置80と、ドレン水配管265を経由して河川にそのまま排水可能な綺麗な清浄水104を排出するようになっている。
【0055】
更に、エアードライヤ70で圧縮空気より露化することで発生したドレン水は、ドレン水配管271と、手動によって圧縮空気の流れを開放し閉鎖する開閉弁71と、ドレン水配管272と、何等かの信号によってドレン水を圧縮空気と共に排出する電動式のドレントラップ72と、ドレン水配管273と、下流から上流に逆流するのを防止する逆止弁73と、ドレン水配管274と、ドレン水処理装置90と、ドレン水配管275を経由して河川にそのまま排水可能な綺麗な清浄水105を排出するようになっている。
【0056】
但し、ドレン水処理装置80、90に関しては、前述のドレン水処理装置50に示している、浮上油分離方式や、エマルジョン破壊油吸着方式や、その両者を合体させた方式がそのまま同一の形で使用可能である。 従って、各方式の詳細に関しては重複することになるので省略する。
【0057】
本発明による、乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置は前述したように構成されており、以下にその動作についてその内容を説明する。
【0058】
先ず、エアーコンプレッサ10を構成している電動機を作動させると電動機の回転は空気圧縮機に伝えられ圧縮空気を作り出す。 ここで、作り出された圧縮空気は、圧縮空気配管151と、エアータンク20と、圧縮空気配管152と、エアードライヤ30と、圧縮空気配管153と、エアーフィルター40を経由して圧縮空気配管154に乾燥した綺麗な圧縮空気102を送っている。
【0059】
また、圧縮空気配管154からはその途中で、圧縮空気分岐管161、171を分岐させることで圧縮空気を送り出し、ある場合にはエアードライヤ60と圧縮空気分岐管162を経由して先端エアー機器65を作動させ、他の場合にはエアードライヤ70と圧縮空気分岐管172と圧縮空気再分岐管173、174を経由して先端エアー機器75、76を作動させている。
【0060】
一方、エアータンク20やエアードライヤ30やエアーフィルター40で圧縮空気より発生したドレン水は圧縮空気と共に、ドレン水配管221、231、241と開閉弁21、31、41とドレン水配管222、232、242とドレントラップ22、32、42とドレン水配管223、233、243と逆止弁23、33、43とドレン水配管224、234、244を経由して、ドレン水集合管181で合流し、次にドレン水処理装置50に送られ、ドレン水処理装置50では油を含む各種の異物を除去し、ドレン水集合管182を経由して河川にそのまま排出しても問題のないような綺麗な清浄水103にすることが出来るようになっている。
【0061】
この場合、ドレン水処理装置50に於いては浮上油分離方式の場合、先ずドレン水集合管181より油分離槽に送り込まれたドレン水と圧縮空気は、油分離槽の油浮上分離室で、水より軽い油を水面に浮上させ、水より重い各種の異物を底部に沈殿させ、油浮上分離室と水貯層室の間に形成した隔壁の先端と油分離槽本体の底部の間を通って油や各種の異物を除去した比較的綺麗なドレン水が水貯槽室に送り込まれるようになっている。 但し、このドレン水に溶け込んでエマルジョン化した油が混入している場合もある。
【0062】
そこで、ドレン水と共に油分離槽に送り込まれた圧縮空気は、油分離槽本体の上部である油浮上分離室の上部と水貯槽室の上部の、密閉された部分に滞留している。 尚、油分離槽本体外側に位置して油分離槽本体の油浮上分離室と連通している透明な透明管によって、油分離槽に送り込まれた直後の汚いドレン水は、汚れの状態を目視で確認することが可能となっている。
【0063】
ここで、水貯槽室に送り込まれたドレン水は、水貯槽室に形成された吐出管の一方の端部である管端より上部に溜まると、油分離槽本体の上部に滞留している圧縮空気の力によって、吐出管とドレン水集合管182を経由して河川にそのまま排出しても問題のないような綺麗な清浄水103にすることが出来るようになっている。
【0064】
また、ドレン水処理装置50に於いてはエマルジョン破壊油吸着方式の場合、先ずドレン水集合管181より送り込まれたドレン水と圧縮空気は、エマルジョン破壊油吸着槽に流入しエマルジョン破壊粒子を付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材と油を吸着する油吸着材を概ね均一に混在させた状態で収納された中で、エマルジョン破壊粒子付吸着材と油吸着材をランダムに経由することで、エマルジョン破壊粒子付吸着材ではエマルジョン化した油の水と油の結合を解き放つことでエマルジョン破壊を行い、更に離脱した油を吸着させ、油吸着材ではエマルジョン破壊粒子付吸着材で吸着出来なかった油を吸着させ、このような処理をランダムに何度も行うことによってドレン水の清浄度を向上させた後にドレン水集合管181に接続している。 また、ドレン水が活性炭を通過すると臭いや色素が除去されるようになっている。
【0065】
尚、一つの例として、具体的に、どの位の量のものが充填されているかを示すと、55Kw〜110Kwのスクリュ式エアーコンプレッサ10より発生したドレン水に対し、概略200mmで高さ950mmの円筒にポリプロピレン製の不織布である45mm×25mmのエマルジョン破壊粒子付吸着材を2.5Kg充填しポリプロピレン製の不織布である45mm×5mmの油吸着材を2.5Kg充填し活性炭を1Kg充填したエマルジョン破壊油吸着槽を、二組並列して並べて使用している。
【0066】
更に、ドレン水処理装置50に於いては浮上油分離方式とエマルジョン破壊油吸着方式の両者を合体させた方式の場合、先ずドレン水集合管181より送り込まれたドレン水と圧縮空気は、前述のエマルジョン破壊油吸着方式と、前述のエマルジョン破壊油吸着方式の両者より構成されたドレン水処理装置50を経由して油水を分離して油を吸着した後にドレン水集合管182を経由して河川にそのまま排出しても問題のないような綺麗な清浄水103にすることが出来るようになっている。
【0067】
一方、エアードライヤ60で圧縮空気より発生したドレン水は圧縮空気と共に、ドレン水配管261と開閉弁61とドレン水配管262とドレントラップ62とドレン水配管263と逆止弁63とドレン水配管264を経由して、次にドレン水処理装置80に送られ、ドレン水処理装置80では油を含む各種の異物を除去し、ドレン水配管265を経由して河川にそのまま排出しても問題のないような綺麗な清浄水104にすることが出来るようになっている。
【0068】
この場合、ドレン水処理装置80は、浮上油分離方式と、エマルジョン破壊油吸着方式と、浮上油分離方式とエマルジョン破壊油吸着方式の両者を合体させた方式が考えられるが、既に記載しているドレン水処理装置50と同じ内容のものを述べることになるので繰り返して記載することを省略する。
【0069】
また、エアードライヤ70で圧縮空気より発生したドレン水は圧縮空気と共に、ドレン水配管271と開閉弁71とドレン水配管272とドレントラップ72とドレン水配管273と逆止弁73とドレン水配管274を経由して、次にドレン水処理装置90に送られ、ドレン水処理装置90では油を含む各種の異物を除去し、ドレン水配管275を経由して河川にそのまま排出しても問題のないような綺麗な清浄水105にすることが出来るようになっている。
【0070】
この場合、ドレン水処理装置90は、浮上油分離方式と、エマルジョン破壊油吸着方式と、浮上油分離方式とエマルジョン破壊油吸着方式の両者を合体させた方式が考えられるが、既に記載しているドレン水処理装置50と同じ内容のものを述べることになるので繰り返して記載することを省略する。
【0071】
ところで、エアーコンプレッサ10と、末端エアー機器65、75、76の間の距離が遠い場合には、途中の気温の変化が激しいことで末端エアー機器65、75、76ではドレン水を発生するという傾向があった。前述の場合も含め、ドレン水が発生する理由は、エアーコンプレッサ室が密閉されたりすることで高温状態になった場合には圧力下露点温度として設定された能力を発揮出来ないことによるものであるし、長い距離を圧縮空気が流れる間に周囲の環境の変化で圧縮空気の温度も色々と変化することによるものであるし、最近の作業現場に於ける空調設備の普及によって末端エアー機器65、75、76周囲の温度が低い場合には、湿度に対する影響も大きいのである。
【0072】
特に、末端エアー機器65、75、76の直前に配設した別のエアードライヤ60、70を、エアーコンプレッサ10に近いエアードライヤ30に較べて圧力下露点温度が低いものを使用することで、末端エアー機器65、75、76に流す圧縮空気の湿度を低くしている。
【0073】
一つの例としては、エアーコンプレッサ10に近いエアードライヤ30に、圧力下露点温度10℃のものを使用して、末端エアー機器65、75、76の直前に配設した別のエアードライヤ60、70に、圧力下露点温度5℃のものを使用すると非常に効果的であると考える。
【0074】
そこで具体的に、末端エアー機器65、75、76の直前に配設したエアードライヤ60、70の働きについて述べる。 この場合、圧力下露点温度10℃のものを使用して、周囲温度が30℃で、出口温度が20℃であると仮定すると、出口空気湿度は54%となるが、空調を使用することで周囲温度が24℃で、出口温度が17℃であると仮定すると、出口空気湿度は65%と高くなる。 しかし、圧力下露点温度5℃のものを使用して、空調を使用することで周囲温度が24℃で、出口温度が17℃であると仮定すると、出口空気湿度は47%と低くなるのである。 また、圧力下露点温度10℃のエアードライヤを使用した場合、9.4g/mの水蒸気を残していることになるが、周囲温度によっては、それ以上の水蒸気を残留させることもあり得る。
【0075】
即ち、単なる一つの例ではあるが、周囲温度が低くなった場合の影響や、圧力下露点温度が低くした場合の効果が明確に現れていると言うことが出来る。
【0076】
〔第二実施例〕
第二実施例が第一実施例と異なる点は、第一実施例がエアードライヤ60、70に対応させて、別々にドレン水処理装置80、90を配設しているのに対して、第二実施例に於いてはエアードライヤ60、70からのドレン水を合流させて、一つのドレン水処理装置100で油水分離や油吸着の処理をしていることである。 尚、ドレン水処理装置100に関しては、第一実施例に記載したドレン水処理装置50と同じ内容が該当するものと考えて良い。
【0077】
従って、エアードライヤ60、70に接続しているドレン水配管261、271、262、272、263、273、264、274は、最終的に全てドレン水集合管185に接続し、ドレン水処理装置100とドレン水集合管186を経由して河川にそのまま排出しても問題のないような綺麗な清浄水106にすることが出来るようになっているのである。
【0078】
尚、記述している以外の内容に関しては、第一実施例と同じ内容になるので、詳細を述べることは省略する。
【産業上の利用可能性】
【0079】
乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置に関するものであり、エアーコンプレッサとエアータンクとエアードライヤとエアーフィルターを設置しているエアーコンプレッサ室から、空調している各種の末端エアー機器を使用している工場に圧縮空気を送る場合にも有効な技術である。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】 本願発明の全体を示した図
【図2】 本願発明の全体を示した別の図
【符号の説明】
【0081】
10・・・・・・エアーコンプレッサ
20・・・・・・エアータンク
21・・・・・・開閉弁
22・・・・・・ドレントラップ
23・・・・・・逆止弁
30・・・・・・エアードライヤ
31・・・・・・開閉弁
32・・・・・・ドレントラップ
33・・・・・・逆止弁
40・・・・・・エアーフィルター
41・・・・・・開閉弁
42・・・・・・ドレントラップ
43・・・・・・逆止弁
50・・・・・・ドレン水処理装置
60・・・・・・エアードライヤ
61・・・・・・開閉弁
62・・・・・・ドレントラップ
63・・・・・・逆止弁
65・・・・・・末端エアー機器
70・・・・・・エアードライヤ
71・・・・・・開閉弁
72・・・・・・ドレントラップ
73・・・・・・逆止弁
75・・・・・・末端エアー機器
76・・・・・・末端エアー機器
80・・・・・・ドレン水処理装置
90・・・・・・ドレン水処理装置
100・・・・・ドレン水処理装置
101・・・・・大気
102・・・・・乾燥した綺麗な圧縮空気
103・・・・・清浄水
104・・・・・清浄水
105・・・・・清浄水
106・・・・・清浄水
151・・・・・圧縮空気配管
152・・・・・圧縮空気配管
153・・・・・圧縮空気配管
154・・・・・圧縮空気配管
161・・・・・圧縮空気分岐管
162・・・・・圧縮空気分岐管
171・・・・・圧縮空気分岐管
172・・・・・圧縮空気分岐管
173・・・・・圧縮空気再分岐管
174・・・・・圧縮空気再分岐管
181・・・・・ドレン水集合管
182・・・・・ドレン水集合管
185・・・・・ドレン水集合管
186・・・・・ドレン水集合管
201・・・・・エアーコンプレッサ室
202・・・・・工場
221・・・・・ドレン水配管
222・・・・・ドレン水配管
223・・・・・ドレン水配管
224・・・・・ドレン水配管
231・・・・・ドレン水配管
232・・・・・ドレン水配管
233・・・・・ドレン水配管
234・・・・・ドレン水配管
241・・・・・ドレン水配管
242・・・・・ドレン水配管
243・・・・・ドレン水配管
244・・・・・ドレン水配管
261・・・・・ドレン水配管
262・・・・・ドレン水配管
263・・・・・ドレン水配管
264・・・・・ドレン水配管
265・・・・・ドレン水配管
271・・・・・ドレン水配管
272・・・・・ドレン水配管
273・・・・・ドレン水配管
274・・・・・ドレン水配管
275・・・・・ドレン水配管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアーコンプレッサ(10)に続く圧縮空気配管(151、152、153、154)に圧縮空気を貯蔵するエアータンク(20)と圧縮空気を乾燥させるエアードライヤ(30)と圧縮空気から各種の異物を除去するエアーフィルター(40)を配設した乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置に於いて、前記圧縮空気配管(154)に接続している各種の末端エアー機器(65、75、76)の直前に別のエアードライヤ(60、70)を配設したことを特徴とする乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置。
【請求項2】
前記末端エアー機器(65、75、76)の直前に配設した別の前記エアードライヤ(60、70)は、前記エアーコンプレッサ(10)に近い前記エアードライヤ(30)に較べて圧力下露点温度が低いものであることを特徴とする請求項1に記載の乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置。
【請求項3】
前記エアーコンプレッサ(10)に近い前記エアードライヤ(30)は、圧力下露点温度10℃であり、前記末端エアー機器(65、75、76)の直前に配設した別の前記エアードライヤ(60、70)は、圧力下露点温度5℃であることを特徴とする請求項1に記載の乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置。
【請求項4】
前記エアーコンプレッサ(10)と前記エアータンク(20)と前記エアードライヤ(30)と前記エアーフィルター(40)は一つの部屋に位置し、別の前記エアードライヤ(60、70)と各種の前記末端エアー機器(65、75、76)は別の部屋に位置していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置。
【請求項5】
別の前記エアードライヤ(60、70)と各種の前記末端エアー機器(65、75、76)の組合せは、分岐して複数組設置することが可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置。
【請求項6】
別の前記エアードライヤ(60、70)と各種の前記末端エアー機器(65、75、76)の組合せは、一組の別の前記エアードライヤ(60、70)に対し、一組または複数組の各種の前記末端エアー機器(65、75、76)の組合せが可能であることを特徴とする請求項5に記載の乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置。
【請求項7】
別の前記エアードライヤ(60、70)の下流にドレン水処理装置(80、90、100)を配設したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−130618(P2007−130618A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−355380(P2005−355380)
【出願日】平成17年11月11日(2005.11.11)
【出願人】(000154521)株式会社フクハラ (87)
【Fターム(参考)】